説明

キーボード装置のキー構造

【課題】組み立てが容易なキーボード装置のキー構造を提供する。
【解決手段】鋏式接続部材と底板を備え、底板は底板固定フック、底板摺動フック及びストッパー構造を備え、底板固定フックの開口と底板摺動フックの開口は同一方向に臨む。底板の構造により鋏式接続部材が底板固定フックと底板摺動フック内に容易に組み立てられ、底板固定フックとストッパー構造で鋏式接続部材を底板に固定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はキー構造に関し、より詳しくはキーボード装置のキー構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ありふれたコンピュータの周辺入力装置はマウス装置、キーボード装置及びトラックボール装置等を備え、キーボード装置は文字や記号をコンピュータに直接キーインが可能なことから、ユーザや入力装置メーカーからかなり重要視されている。
【0003】
先ず公知のキーボード装置の構造及び機能を説明する。図1は公知のキーボード装置の外観構造の概略図である。公知のキーボード装置1の表面には複数のキー10があり、前記複数のキー10は一般のキー、テンキー及びファンクションキー等に分類され、前記複数のキー10はユーザが手指で押下すると、これに対応する信号をコンピュータに生成し、コンピュータが押下されたキー機能を実行する。例えば、一般のキーはアルファベット等の記号を入力し、テンキーは数字を入力し、F1〜F12等のファンクションキーは各種機能を提供する。
【0004】
次に、公知のキーボード装置のキー構造を説明する。図2は公知のキーボード装置のキー構造の側面概略図である。キーボード装置のキー構造2は底板20、鋏式接続部材21、キーキャップ22、弾性体23及び薄膜スイッチ回路24を備える。薄膜スイッチ回路24は底板20に設置され、鋏式接続部材21は底板20とキーキャップ22の間にあり、弾性体23は薄膜スイッチ回路24に設置されてキーキャップ22と接触し、弾性体23はゴムで製造される。底板20は底板固定構造201と底板摺動フック202を備え、底板固定構造201は底板固定フック2011とストッパー構造2012を備える。
底板固定構造201は底板20の第2側204にあり、底板固定フック2011の開口2011Aは底板20の第2側204に臨み、底板摺動フック202は底板20の第1側203にあり、底板摺動フック202の開口2021は底板20の第1側203に臨む。キーキャップ22はキーキャップ固定構造221とキーキャップ摺動フック222を備え、キーキャップ固定構造221はキーキャップ22の第2側224にあり、キーキャップ摺動フック222はキーキャップ22の第1側223にある。
【0005】
鋏式接続部材21は第1フレーム211と第2フレーム212を備える。第1フレーム211の第1端2111は底板固定構造201に接続され、第1端2111は底板固定フック2011とストッパー構造2012の間に固定され、第1フレーム211の第2端2112はキーキャップ摺動フック222に接続されてキーキャップ摺動フック222内を摺動することができる。第2フレーム212の第1端2121はキーキャップ固定構造221に接続されてその中に固定され、第2フレーム212の第2端2122は底板摺動フック202に接続されて底板摺動フック202内を摺動することができる。
【0006】
キー構造2が押下されると、キーキャップ22は下方向へ移動して弾性体23を圧迫し、弾性体23が薄膜スイッチ回路24をトリガーしてキー信号を生成する。同時に、鋏式接続部材21の第1フレーム211の第2端2112と第2フレーム212の第2端2122は、それぞれキーキャップ摺動フック222と底板摺動フック202内で摺動して、鋏式接続部材21を開いた状態から畳んだ状態にする。キー構造2がこれ以上押下されなくなると、弾性体23は弾性力をキーキャップ22に提供し、キーキャップ22は底板20に対向して上方向に移動し、鋏式接続部材21を畳んだ状態から開いた状態にして、キーキャップ22が元の位置に戻る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
然しながら、前記の従来の技術では、公知のキー構造2の組み立て工程において、先ず第1フレーム211の第1端2111を底板20の第2側204の方向から底板固定フック2011の開口2011Aを通って、鋏式接続部材21を押下することで、第1フレーム211の第1端2111が底板固定フック2011とストッパー構造2012の間に進入し、第2フレーム212の第2端2122が底板20の第1側203の方向から、底板摺動フック202の開口2021を通って、底板摺動フック202内に進入しなくてはならない。上記の組み立て動作が相当複雑であることから、人手によって組み立てねばならず、組み立てスタッフが上記の組み立て作業を長時間行うと疲労し易く、組み立て効率が低下する。また、組み立てる工程で、組み立てスタッフの力の込め具合が不適切なことによって底板20や鋏式接続部材21の構造が損壊し易くなる。
【0008】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は組み立てが容易なキーボード装置のキー構造を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る好ましいキーボード装置のキー構造は、鋏式接続部材を備え、前記鋏式接続部材が、底板固定軸とキーキャップ摺動軸を有し、前記底板固定軸が第1フレームの第1端にあり、前記キーキャップ固定軸が第1フレームの第2端にある第1フレームと、前記第1フレームに接続され、底板摺動軸とキーキャップ固定軸を有し、前記キーキャップ固定軸が第2フレームの第1端にあり、前記底板摺動軸が第2フレームの第2端にある第2フレームと、前記鋏式接続部材に接続された底板と、を備え、前記底板が、前記底板の第2側にあり、前記第1フレームの前記第1端をその中に収容するための第1底板孔と、前記第1底板孔の第2側にあり、底板固定フックの開口が前記底板の第1側に臨み、前記底板固定軸と接触する底板固定フックと、前記第1底板孔の第1側にあり、ストッパー構造が前記底板の頂面から突出して、前記底板固定軸が前記底板固定フックと前記ストッパー構造の間から脱け出ないようにするストッパー構造であって、前記ストッパー構造と前記開口との間隔が前記底板固定軸の直径より小さいものと、前記底板の前記第1側にあり、前記底板摺動フックの開口が前記底板の前記第1側に臨み、前記底板摺動軸をその中に収容するための底板摺動フックとを備えることを特徴とする。
【0010】
好ましい実施形態において、本発明キーボード装置のキー構造は、前記底板に設置され、トリガーされるとキー信号を生成する薄膜スイッチ回路と、前記鋏式接続部材に接続され、押下されると前記薄膜回路スイッチをトリガーするキーキャップと、前記薄膜スイッチ回路に設置され、その頂部が前記キーキャップと接触すると、その底部が前記薄膜スイッチ回路と接触し、前記キーキャップに当接されると、前記薄膜回路スイッチをトリガーし、又は弾性力を前記キーキャップに提供するための弾性体とをさらに備えることを特徴とする。
【0011】
好ましい実施形態において、前記キーキャップは、前記底板固定フックの上方にあり、前記鋏式接続部材の前記キーキャップ固定軸を収納してその中に固定するためのキーキャップ固定構造と、前記キーキャップの第1側にあり、前記鋏式接続部材の前記キーキャップ摺動軸を収納するためのキーキャップ摺動フックとを備えることを特徴とする。
【0012】
好ましい実施形態において、前記キーキャップが押下されると、前記キーキャップ固定軸と前記底板固定軸がそれぞれ前記キーキャップ固定構造と前記底板固定フック内で回転し、前記キーキャップ摺動軸と前記底板摺動軸がそれぞれ前記キーキャップ摺動フックと前記底板摺動フック内で前記底板の前記第1側に摺動して、前記鋏式接続部材を開いた状態から畳んだ状態とし、前記弾性体は前記キーキャップに当接されて前記薄膜回路スイッチをトリガーし、前記薄膜回路スイッチが前記キー信号を生成し、前記キーキャップがこれ以上押下されなくなると、前記弾性体が前記弾性力を前記キーキャップに提供し、前記キーキャップ固定軸と前記底板固定軸がそれぞれ前記キーキャップ固定構造と前記底板固定フック内で回転し、前記キーキャップ摺動軸と前記底板摺動軸がそれぞれ前記キーキャップ摺動フックと前記底板摺動フック内で前記底板の前記第2側に摺動して、前記キーキャップが元の位置に移動することを特徴とする。
【0013】
好ましい実施形態において、前記第1フレームは第1底面を有して前記底板固定軸が前記第1底面から突出し、前記第2フレームは第2底面を有して前記底板摺動軸が前記第2底面から突出することを特徴とする。
【0014】
好ましい実施形態において、前記底板は、前記底板の前記第1側にあって前記底板摺動フックに近傍し、前記底板摺動軸をその中に収容するための第2底板孔をさらに有することを特徴とする。
【0015】
好ましい実施形態において、前記薄膜スイッチ回路は、前記薄膜スイッチ回路の第2側にあり、前記底板固定軸と前記底板固定フックに貫通された第1薄膜孔と、前記薄膜スイッチ回路の第1側にあり、前記底板摺動軸と前記底板摺動フックに貫通された第2薄膜孔とを備えることを特徴とする。
【0016】
好ましい実施形態において、本発明は、鋏式接続部材を備え、前記鋏式接続部材が、底板固定軸、キーキャップ摺動軸及び凸部を備え、前記底板固定軸が第1フレームの第1端にあり、前記凸部が前記底板固定軸の中央領域にあり、前記キーキャップ固定軸が前記第1フレームの第2端にある第1フレームと、前記第1フレームに接続され、底板摺動軸とキーキャップ固定軸を有し、前記キーキャップ固定軸が第2フレームの第1端にあり、前記底板摺動軸が第2フレームの第2端にある第2フレームと、前記鋏式接続部材に接続された底板と、を備え、前記底板が、前記底板の第2側にあり、前記第1フレームの前記第1端をその中に収容するための第1底板孔と、前記第1底板孔の第2側にあり、底板固定フックの開口が前記底板の第1側に臨み、前記底板固定軸と接触する底板固定フックと、前記第1底板孔の第1側にあり、前記凸部をその中に収容し、前記第2底板孔の側壁が前記凸部の側辺と接触する第2底板孔と、
前記底板の前記第1側にあり、前記底板摺動フックの開口が前記底板の前記第1側に臨み、前記底板摺動軸をその中に収容するための底板摺動フックとを備えることを特徴とするキーボード装置のキー構造を提供する。
【0017】
好ましい実施形態において、本発明キーボード装置のキー構造は、前記底板に設置され、トリガーされるとキー信号を生成する薄膜スイッチ回路と、前記鋏式接続部材に接続され、押下されると前記薄膜回路スイッチをトリガーするキーキャップと、前記薄膜スイッチ回路に設置され、その頂部が前記キーキャップと接触すると、その底部が前記薄膜スイッチ回路と接触し、前記キーキャップに当接されると、前記薄膜回路スイッチをトリガーし、又は弾性力を前記キーキャップに提供するための弾性体とをさらに備えることを特徴とする。
【0018】
好ましい実施形態において、前記キーキャップは、前記底板固定フックの上方にあり、前記鋏式接続部材の前記キーキャップ固定軸を収納してその中に固定するためのキーキャップ固定構造と、前記キーキャップの第1側にあり、前記鋏式接続部材の前記キーキャップ摺動軸を収納するためのキーキャップ摺動フックとを備えることを特徴とする。
【0019】
好ましい実施形態において、前記キーキャップが押下されると、前記キーキャップ固定軸と前記底板固定軸がそれぞれ前記キーキャップ固定構造と前記底板固定フック内で回転し、前記キーキャップ摺動軸と前記底板摺動軸がそれぞれ前記キーキャップ摺動フックと前記底板摺動フック内で前記底板の前記第1側に摺動して、前記鋏式接続部材を開いた状態から畳んだ状態とし、前記弾性体は前記キーキャップに当接されて前記薄膜回路スイッチをトリガーし、前記薄膜回路スイッチが前記キー信号を生成し、前記キーキャップこれ以上押下されなくなると、前記弾性体が前記弾性力を前記キーキャップに提供し、前記キーキャップ固定軸と前記底板固定軸がそれぞれ前記キーキャップ固定構造と前記底板固定フック内で回転し、前記キーキャップ摺動軸と前記底板摺動軸がそれぞれ前記キーキャップ摺動フックと前記底板摺動フック内で前記底板の前記第2側に摺動して、前記キーキャップが元の位置に移動することを特徴とする。
【0020】
好ましい実施形態において、前記第1フレームは第1底面を有して前記底板固定軸が前記第1底面から突出し、前記第2フレームは第2底面を有して前記底板摺動軸が前記第2底面から突出することを特徴とする。
【0021】
好ましい実施形態において、前記底板は、前記底板の前記第1側にあって前記底板摺動フックに近傍し、前記底板摺動軸をその中に収容するための第3底板孔をさらに有することを特徴とする。
【0022】
好ましい実施形態において、前記薄膜スイッチ回路は、前記薄膜スイッチ回路の第2側にあり、前記底板固定軸と前記底板固定フックに貫通された第1薄膜孔と、前記薄膜スイッチ回路の第1側にあり、前記底板摺動軸と前記底板摺動フックに貫通された第2薄膜孔とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、公知のキー構造の組み立て方法によらずして、簡単で便利な組み立て方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】公知のキーボード装置の外観構造の概略図である。
【図2】公知のキーボード装置のキー構造における側面概略図である。
【図3】本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態の構造の分解概略図である。
【図4】本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態の局部構造の概略図である。
【図5】本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態の別の視角での局部構造の概略図である。
【図6】本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態の構造の側面概略図である。
【図7】本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態において押下された際の構造の側面概略図である。
【図8】本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態の構造の分解概略図である。
【図9】本発明のキーボード装置のキー構造における第2の好ましい実施形態の局部構造の概略図である。
【図10】本発明のキーボード装置のキー構造における第2の好ましい実施形態の別の視角での局部構造の概略図である。
【図11】本発明のキーボード装置のキー構造における第2の好ましい実施形態の構造の上面概略図である。
【図12】本発明のキーボード装置のキー構造における第2の好ましい実施形態におけるA─A’断面の局部構造の側面概略図である。
【図13】本発明のキーボード装置のキー構造における第2の好ましい実施形態におけるB─B’断面の局部構造の側面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に図面を参照して本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【実施例1】
【0026】
まず、本発明に係るキーボード装置のキー構造の第1実施形態について説明する。
【0027】
本発明の実施形態に係るキーボード装置のキー構造につき、図3は本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態の構造の分解概略図である。キーボード装置のキー構造3は鋏式接続部材30、底板31、キーキャップ32、薄膜スイッチ回路33及び弾性体34を備える。鋏式接続部材30はキーキャップ32と薄膜スイッチ回路33の間にあり、第1フレーム301と第2フレーム302を備える。第1フレーム301は底板固定軸3011とキーキャップ摺動軸3012を備え、底板固定軸3011は第1フレーム301の第1端3013にあり、キーキャップ固定軸3012は第1フレーム301の第2端3014にあり、底板固定軸3011は第1フレーム301の第1底面3015から突出する。第2フレーム302は底板摺動軸3021とキーキャップ固定軸3022を備え、キーキャップ固定軸3022は第2フレーム302の第1端3023にあり、底板摺動軸3021は第2フレーム302の第2端3024にあり、底板摺動軸3021は第2フレーム302の第2底面3025から突出する。
【0028】
図3によれば、底板31は薄膜スイッチ回路33の下方にあり、底板31は第1底板孔311、底板固定フック312、ストッパー構造313、底板摺動フック314及び第2底板孔315を備える。第1底板孔311は底板31の第2側318にあり、底板固定フック312は第1底板孔311の第2側にあり、底板固定フック312の開口3121は底板31の第1側317に臨む。ストッパー構造313は第1底板孔311の第1側にあって底板31の頂面316から突出し、底板摺動フック314は底板31の第1側317にあり、底板摺動フック314の開口3141は底板31の第1側317に臨み、第2底板孔315は底板31の第1側317にあって底板摺動フック314に近傍する。底板31においては、底板固定フック312の開口3121と底板摺動フック314の開口3141は共に底板31の第1側317に臨む。薄膜スイッチ回路33は第1薄膜孔331と第2薄膜孔332を備え、第2薄膜孔332は薄膜スイッチ回路33の第1側333にあり、第1薄膜孔331は薄膜スイッチ回路33の第2側334にある。弾性体34はキーキャップ32と薄膜スイッチ回路33の間にあって頂部341と底部342を有する。
【0029】
続いて、キーボード装置のキー構造3における鋏式接続部材30が底板31と結合する状況を説明する。図4は本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態の局部構造の概略図であり、図5は本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態の別の視角での局部構造の概略図である。第1フレーム301の底板固定軸3011は底板固定フック312とストッパー構造313の間に収容され、底板固定フック312とストッパー構造313との間隔g1(図6参照)は底板固定軸3011の直径dより大きいか等しく、底板固定フック312が底板固定軸3011の側辺3011Aと接触し、ストッパー構造313が底板固定軸3011の他の側辺3011Bと接触して、底板固定軸3011が底板固定フック312とストッパー構造313の間から脱け出さないようにする。底板固定フック312とストッパー構造313との間隔g1は底板固定軸3011の直径dより大きいか等しく、底板固定軸3011は底板固定フック312とストッパー構造313の間で回転することができる。
【0030】
第2フレーム302の底板摺動軸3021は底板摺動フック314内に収容され、底板摺動フック314と接触する。底板摺動軸3021は底板摺動フック314内で摺動可能で、底板固定軸3011の回転に合わせてキー構造3の押下動作が行える。第1フレーム301の第1端3013と底板固定軸3011が第1底面3015から突出する部分は、第1底板孔311内に入り、底板摺動軸3021は第2底板孔315内に入る。
【0031】
図6は本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態の構造の側面概略図であり、図7は本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態において押下された際の構造の側面概略図である。図6と図7によれば、キーキャップ32はキーキャップ固定構造321とキーキャップ摺動フック322を備える。キーキャップ固定構造321は底板固定フック312の上方にあり、鋏式接続部材30のキーキャップ固定軸3022を収納してその中に固定する。キーキャップ摺動フック322はキーキャップ32の第1側323にあり、キーキャップ摺動軸3012をその中に収納する。薄膜スイッチ回路33は底板31に設置され、第1薄膜孔331は底板固定フック312に貫通される。底板固定軸3011が底板固定フック312とストッパー構造313の間に収容されると、底板固定軸3011は第1薄膜孔331を貫通して第1底板孔311に入る。一方、第2薄膜孔332は底板摺動フック314に貫通され、底板摺動軸3021が底板摺動フック314内に収容されると、底板摺動軸3021は第2薄膜孔332を貫通して第2底板孔315に入る。弾性体34は薄膜スイッチ回路33に設置され、弾性体34の頂部341はキーキャップ32と接触し、弾性体34の底部342は薄膜スイッチ回路33と接触する。
【0032】
図7に示すように、キーボード装置のキー構造3のキーキャップ32が押下されると、キーキャップ固定軸3022と底板固定軸3011はそれぞれキーキャップ固定構造321と底板固定フック312内で回転し、キーキャップ摺動軸3012と底板摺動軸3021はそれぞれキーキャップ摺動フック322と底板摺動フック314内で底板31の第1側317に摺動して、鋏式接続部材30を開いた状態から畳んだ状態とし、弾性体34はキーキャップ32に当接されて薄膜回路スイッチ33をトリガーし、薄膜回路スイッチ33がキー信号を生成する。
【0033】
キーキャップ32がこれ以上押下されなくなると、弾性体34は弾性力をキーキャップ32に提供し、キーキャップ固定軸3022と底板固定軸3011がそれぞれキーキャップ固定構造321と底板固定フック312内で回転し、キーキャップ摺動軸3012と底板摺動軸3021がそれぞれキーキャップ摺動フック322と底板摺動フック314内で底板31の第2側318に摺動して、キーキャップ32が押下される前の元の位置に移動する。
【0034】
因みに、鋏式接続部材30と底板31を組み立てる工程で、第2フレーム302の底板摺動軸3021が底板摺動フック314の開口3141から底板摺動フック314内に進入する。同時に、第1フレーム301の底板固定軸3011が底板固定フック312の開口3121から底板固定フック312に進入する。底板固定フック312は、開口3121とストッパー構造313との間隔g2が底板固定軸3011の直径dより小さく、底板固定軸3011が遮断されて開口3121とストッパー構造313の間に進入できない。
このため、鋏式接続部材30と底板31を組み立てると、底板固定軸3011は底板固定フック312とストッパー構造313に当接して、ストッパー構造313が変形し、このとき、開口3121とストッパー構造313との間隔g2は底板固定軸3011の直径dより大きいか等しく、底板固定軸3011は通過可能となって底板固定フック312とストッパー構造313の間に収容される。底板固定軸3011が開口3121とストッパー構造313の間を通過すると、変形したストッパー構造313は原状回復して、その間隔g2が底板固定軸3011の直径dより小さくなるまで回復して、底板固定軸3011が底板固定フック312とストッパー構造313の間から脱け出ないようになる。上記は本発明キーボード装置のキー構造の第1の好ましい実施形態の構造及び作動状況である。
【0035】
図8は本発明のキーボード装置のキー構造における第1の好ましい実施形態の構造の分解概略図である。キーボード装置のキー構造4は鋏式接続部材40、底板41、キーキャップ42、薄膜スイッチ回路43及び弾性体44を備え、キーキャップ42、薄膜スイッチ回路43及び弾性体44の構造は、何れも第1の好ましい実施形態と全く同じであるので、これ以上詳述しない。鋏式接続部材40はキーキャップ42と薄膜スイッチ回路43の間にあり、鋏式接続部材40は第1フレーム401と第2フレーム402を備える。第1フレーム401は底板固定軸4011、キーキャップ摺動軸4012及び凸部4013を備える(図10参照)。
底板固定軸4011は第1フレーム401の第1端4014にあり、キーキャップ固定軸4012は第1フレーム401の第2端4015にあり、凸部4013は底板固定軸4012の中央領域にあり、底板固定軸4011は第1フレーム401の第1底面4016から突出する。第2フレーム402は底板摺動軸4021とキーキャップ固定軸4022を備え、キーキャップ固定軸4022は第2フレーム402の第1端4023にあり、底板摺動軸4021は第2フレーム402の第2端4024にあり、底板摺動軸4021は第2フレーム402の第2底面4025から突出する。
【0036】
図8では、底板41は薄膜スイッチ回路43の下方にあり、底板41は第1底板孔411、底板固定フック412、第2底板孔413、底板摺動フック414及び第3底板孔415を備える。第1底板孔411は底板41の第2側418にあり、底板固定フック412は第1底板孔411の第2側にあり、底板固定フック412の開口4121が底板41の第1側417に臨む。第2底板孔413は第1底板孔411の第1側にあり、底板摺動フック414は底板41の第1側417にあり、底板摺動フック414の開口4141が底板41の第1側417に臨み、第3底板孔415は底板41の第1側417にあって底板摺動フック414に近傍する。底板41では、底板固定フック412の開口4121と底板摺動フック414の開口4141が共に底板41の第1側417に臨む。
【0037】
続いて、キーボード装置のキー構造4の鋏式接続部材40が底板41と結合する状況を説明する。図9は本発明のキーボード装置のキー構造における第2の好ましい実施形態の局部構造の概略図であり、図10は本発明のキーボード装置のキー構造における第2の好ましい実施形態の別の視角での局部構造の概略図である。第1フレーム401の底板固定軸4011は底板固定フック412内に収容され、底板固定フック412は底板固定軸4011の側辺4011Aと接触する。第1フレーム401の凸部4013は第2底板孔413に入り、第2底板孔413の側壁4131は凸部4013の側辺4013Aと接触する。
【0038】
第2フレーム402の底板摺動軸4021は底板摺動フック414内に収容されて、底板摺動フック414と接触し、底板摺動軸4021は底板摺動フック414内での摺動が可能で、底板固定軸4011の回転に合わせてキー構造4の押下動作が行えるが、キー構造4の押下動作については、第1の好ましい実施形態の記述と全く同じであるので、これ以上説明しない。図10に示すように、第1フレーム401の第1端4014と底板固定軸4011が第1底面4015から突出する部分は第1底板孔411内に入り、第1フレーム401の第1端4014にある凸部4013は第2底板孔413内に入り、底板摺動軸4021は第3底板孔415内に入る。
【実施例2】
【0039】
次は、本発明に係るキーボード装置のキー構造の第2実施形態について説明する。図11は本発明のキーボード装置のキー構造における第2の好ましい実施形態の構造の上面概略図である。図11はキー構造4のキーキャップ42上のA─A’断面とB─B’断面を示しており、A─A’断面はキー構造4の一側から底板固定軸4011を通す断面であり、また、B─B’断面はキー構造4の中央近傍箇所から底板摺動軸4021を通す断面である。
【0040】
図12は本発明のキーボード装置のキー構造における第2の好ましい実施形態におけるA─A’断面の局部構造の側面概略図であり、図13は本発明のキーボード装置のキー構造における第2の好ましい実施形態におけるB─B’断面の局部構造の側面概略図である。図12と図13によれば、キーキャップ42はキーキャップ固定構造421とキーキャップ摺動フック422を備える。キーキャップ固定構造421は底板固定フック412の上方にあり、鋏式接続部材40のキーキャップ固定軸4022を収納してその中に固定する。キーキャップ摺動フック422はキーキャップ42の第1側423にあり、キーキャップ摺動軸4012をその中に収納する。
【0041】
図12と図13から以下のことが分かる。底板固定フック412内に収容された底板固定軸4011の側辺4011Aは底板固定フック412に遮断されて位置が限定され、第2底板孔413に入った凸部4013の側辺4013Aは、第2底板孔413の側壁4131に遮断されて位置が限定される。底板固定フック412と第2底板孔413の側壁4131の設計により、第1フレーム401の第1端4014を底板41に固定することができ、底板固定軸4011は底板固定フック412内で回転可能で、底板固定フック412内から脱け出ない。
【0042】
因みに、鋏式接続部材40と底板41を組み立てる工程で、第2フレーム402の底板摺動軸4021は底板摺動フック414の開口4141から底板摺動フック414内に進入し、第1フレーム401の底板固定軸4011は底板固定フック412の開口4121から底板固定フック412に進入する。然しながら、底板摺動軸4021が底板摺動フック414に進入する過程で、底板固定軸4011の中央領域にある凸部4013が、底板41の頂面416に遮断されて第2底板孔413内に収容されず、底板摺動軸4021が底板摺動フック414内に完全に進入することができず、即ち、底板摺動軸4021は底板摺動フック414と接触することができない。
従って、鋏式接続部材40と底板41を組み立てる際、底板固定軸4011にある凸部4013が第2底板孔413に入ってその中に収容されるように、底板固定軸4011が底板41の頂面416に当接して底板固定軸4011を変形させる。凸部4013が第2底板孔413内に収容されると、変形した底板固定軸4011が原状を回復して、凸部4013が第2底板孔413内から脱け出ないようにする。
【0043】
上記の各好ましい実施形態により以下のことが分かる。本発明に係るキーボード装置のキー構造における底板固定フックの開口と底板摺動フックの開口は、鋏式接続部材を底板の一側から底板固定フックの開口と底板摺動フックの開口を通して組み立て動作を行うために共に同じ側に臨む。組み立てに便利な構造の外に、本発明に係るキーボード装置のキー構造はさらにストッパー構造や第2底板孔等の底板固定軸を規制するための部材を備えて、底板固定軸が底板固定フック内から脱け出ないようにする。このため、本発明に係るキーボード装置のキー構造は公知のキー構造の組み立て方法を採用することなく、簡単で便利な組み立て方法を有する。
【0044】
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 キーボード装置
2、3、4 キー構造
10 キー
20、31、41 底板
21、30、40 鋏式接続部材
22、32、42 キーキャップ
23、34、44 弾性体
24、33、43 薄膜スイッチ回路
201 底板固定構造
202、314、414 底板摺動フック
203、317、417 底板の第1側
204、318、418 底板の第2側
211、301、401 第1フレーム
212、302、402 第2フレーム
221、321、421 キーキャップ固定構造
222、322、422 キーキャップ摺動フック
223、323、423 キーキャップの第1側
224、324、424 キーキャップの第2側
312、412、2011 底板固定フック
313、2012 ストッパー構造
311、411 第1底板孔
315、413 第2底板孔
316、416 底板の頂面
331 第1薄膜孔
332 第2薄膜孔
333 薄膜スイッチ回路の第1側
334 薄膜スイッチ回路の第2側
323 キーキャップの第1側
341 弾性体の頂部
342 弾性体の底部
415 第3底板孔
2021、3141、4141 底板摺動フックの開口
2111、3013、4013 第1フレームの第1端
2112、3014、4014 第1フレームの第2端
2121、3023、4023 第2フレームの第1端
2122、3024、4024 第2フレームの第2端
3011、4011 底板固定軸
3012、4012 キーキャップ摺動軸
3015、4015 第1底面
3021、4021 底板摺動軸
3022、4022 キーキャップ固定軸
3025、4055 第2底面
3121、4121、2011A 底板固定フックの開口
4013 凸部
4131 第2底板孔の側壁
3011A、4011A 底板固定軸の側辺
3011B 底板固定軸の他の側辺
4013A 凸部の側辺
A─A’、 B─B’ 断面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋏式接続部材を備え、前記鋏式接続部材が、
底板固定軸とキーキャップ摺動軸を有し、前記底板固定軸が第1フレームの第1端にあり、前記キーキャップ固定軸が第1フレームの第2端にある第1フレームと、
前記第1フレームに接続され、底板摺動軸とキーキャップ固定軸を有し、前記キーキャップ固定軸が第2フレームの第1端にあり、前記底板摺動軸が第2フレームの第2端にある第2フレームと、
前記鋏式接続部材に接続された底板と、
を備え、前記底板が、
前記底板の第2側にあり、前記第1フレームの前記第1端をその中に収容するための第1底板孔と、
前記第1底板孔の第2側にあり、底板固定フックの開口が前記底板の第1側に臨み、前記底板固定軸と接触する底板固定フックと、
前記第1底板孔の第1側にあり、ストッパー構造が前記底板の頂面から突出して、前記底板固定軸が前記底板固定フックと前記ストッパー構造の間から脱け出ないようにするストッパー構造であって、前記ストッパー構造と前記開口との間隔が前記底板固定軸の直径より小さいものと、
前記底板の前記第1側にあり、前記底板摺動フックの開口が前記底板の前記第1側に臨み、前記底板摺動軸をその中に収容するための底板摺動フックと、
を備えることを特徴とするキーボード装置のキー構造。
【請求項2】
前記底板に設置され、トリガーされるとキー信号を生成する薄膜スイッチ回路と、
前記鋏式接続部材に接続され、押下されると前記薄膜回路スイッチをトリガーするキーキャップと、
前記薄膜スイッチ回路に設置され、その頂部が前記キーキャップと接触すると、その底部が前記薄膜スイッチ回路と接触し、前記キーキャップに当接されると、前記薄膜回路スイッチをトリガーし、又は弾性力を前記キーキャップに提供するための弾性体と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のキーボード装置のキー構造。
【請求項3】
前記キーキャップは、
前記底板固定フックの上方にあり、前記鋏式接続部材の前記キーキャップ固定軸を収納してその中に固定するためのキーキャップ固定構造と、
前記キーキャップの第1側にあり、前記鋏式接続部材の前記キーキャップ摺動軸を収納するためのキーキャップ摺動フックと、
を備えることを特徴とする請求項2に記載のキーボード装置のキー構造。
【請求項4】
前記キーキャップが押下されると、前記キーキャップ固定軸と前記底板固定軸がそれぞれ前記キーキャップ固定構造と前記底板固定フック内で回転し、前記キーキャップ摺動軸と前記底板摺動軸がそれぞれ前記キーキャップ摺動フックと前記底板摺動フック内で前記底板の前記第1側に摺動して、前記鋏式接続部材を開いた状態から畳んだ状態とし、前記弾性体は前記キーキャップに当接されて前記薄膜回路スイッチをトリガーし、前記薄膜回路スイッチが前記キー信号を生成し、前記キーキャップがこれ以上押下されなくなると、前記弾性体が前記弾性力を前記キーキャップに提供し、前記キーキャップ固定軸と前記底板固定軸がそれぞれ前記キーキャップ固定構造と前記底板固定フック内で回転し、前記キーキャップ摺動軸と前記底板摺動軸がそれぞれ前記キーキャップ摺動フックと前記底板摺動フック内で前記底板の前記第2側に摺動して、前記キーキャップが元の位置に移動することを特徴とする請求項3に記載のキーボード装置のキー構造。
【請求項5】
前記第1フレームは第1底面を有して前記底板固定軸が前記第1底面から突出し、前記第2フレームは第2底面を有して前記底板摺動軸が前記第2底面から突出することを特徴とする請求項1に記載のキーボード装置のキー構造。
【請求項6】
前記底板は、前記底板の前記第1側にあって前記底板摺動フックに近傍し、前記底板摺動軸をその中に収容するための第2底板孔をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のキーボード装置のキー構造。
【請求項7】
前記薄膜スイッチ回路は、
前記薄膜スイッチ回路の第2側にあり、前記底板固定軸と前記底板固定フックに貫通された第1薄膜孔と、
前記薄膜スイッチ回路の第1側にあり、前記底板摺動軸と前記底板摺動フックに貫通された第2薄膜孔と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のキーボード装置のキー構造。
【請求項8】
鋏式接続部材を備え、前記鋏式接続部材が、
底板固定軸、キーキャップ摺動軸及び凸部を備え、前記底板固定軸が第1フレームの第1端にあり、前記凸部が前記底板固定軸の中央領域にあり、前記キーキャップ固定軸が前記第1フレームの第2端にある第1フレームと、
前記第1フレームに接続され、底板摺動軸とキーキャップ固定軸を有し、前記キーキャップ固定軸が第2フレームの第1端にあり、前記底板摺動軸が第2フレームの第2端にある第2フレームと、
前記鋏式接続部材に接続された底板と、
を備え、前記底板が、
前記底板の第2側にあり、前記第1フレームの前記第1端をその中に収容するための第1底板孔と、
前記第1底板孔の第2側にあり、底板固定フックの開口が前記底板の第1側に臨み、前記底板固定軸と接触する底板固定フックと、
前記第1底板孔の第1側にあり、前記凸部をその中に収容し、前記第2底板孔の側壁が前記凸部の側辺と接触する第2底板孔と、
前記底板の前記第1側にあり、前記底板摺動フックの開口が前記底板の前記第1側に臨み、前記底板摺動軸をその中に収容するための底板摺動フックと、
を備えることを特徴とするキーボード装置のキー構造。
【請求項9】
前記底板に設置され、トリガーされるとキー信号を生成する薄膜スイッチ回路と、
前記鋏式接続部材に接続され、押下されると前記薄膜回路スイッチをトリガーするキーキャップと、
前記薄膜スイッチ回路に設置され、その頂部が前記キーキャップと接触すると、その底部が前記薄膜スイッチ回路と接触し、前記キーキャップに当接されると、前記薄膜回路スイッチをトリガーし、又は弾性力を前記キーキャップに提供するための弾性体と、
をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載のキーボード装置のキー構造。
【請求項10】
前記キーキャップは、
前記底板固定フックの上方にあり、前記鋏式接続部材の前記キーキャップ固定軸を収納してその中に固定するためのキーキャップ固定構造と、
前記キーキャップの第1側にあり、前記鋏式接続部材の前記キーキャップ摺動軸を収納するためのキーキャップ摺動フックと、
を備えることを特徴とする請求項9に記載のキーボード装置のキー構造。
【請求項11】
前記キーキャップが押下されると、前記キーキャップ固定軸と前記底板固定軸がそれぞれ前記キーキャップ固定構造と前記底板固定フック内で回転し、前記キーキャップ摺動軸と前記底板摺動軸がそれぞれ前記キーキャップ摺動フックと前記底板摺動フック内で前記底板の前記第1側に摺動して、前記鋏式接続部材を開いた状態から畳んだ状態とし、前記弾性体は前記キーキャップに当接されて前記薄膜回路スイッチをトリガーし、前記薄膜回路スイッチが前記キー信号を生成し、前記キーキャップがこれ以上押下されなくなると、前記弾性体が前記弾性力を前記キーキャップに提供し、前記キーキャップ固定軸と前記底板固定軸がそれぞれ前記キーキャップ固定構造と前記底板固定フック内で回転し、前記キーキャップ摺動軸と前記底板摺動軸がそれぞれ前記キーキャップ摺動フックと前記底板摺動フック内で前記底板の前記第2側に摺動して、前記キーキャップが元の位置に移動することを特徴とする請求項10に記載のキーボード装置のキー構造。
【請求項12】
前記第1フレームは第1底面を有して前記底板固定軸が前記第1底面から突出し、前記第2フレームは第2底面を有して前記底板摺動軸が前記第2底面から突出することを特徴とする請求項8に記載のキーボード装置のキー構造。
【請求項13】
前記底板は、前記底板の前記第1側にあって前記底板摺動フックに近傍し、前記底板摺動軸をその中に収容するための第3底板孔をさらに有することを特徴とする請求項8に記載のキーボード装置のキー構造。
【請求項14】
前記薄膜スイッチ回路は、
前記薄膜スイッチ回路の第2側にあり、前記底板固定軸と前記底板固定フックに貫通された第1薄膜孔と、
前記薄膜スイッチ回路の第1側にあり、前記底板摺動軸と前記底板摺動フックに貫通された第2薄膜孔と、
を備えることを特徴とする請求項8に記載のキーボード装置のキー構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2012−160428(P2012−160428A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194853(P2011−194853)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(501280046)致伸科技股▲ふん▼有限公司 (104)
【Fターム(参考)】