説明

キー入力操作支援装置及び方法

【課題】 キーを視覚的に識別できない場合における誤操作や誤操作による修正の手間を軽減する。
【解決手段】 キー入力操作支援装置1は、キーボードの各キーについて、対応する文字のデータと、基本キーからの相対位置を示すデータと、を含む相対位置情報が設定された相対位置テーブル26と、操作者が接触したキーを検知し、接触が検知された各キーに対応する相対位置情報を相対位置テーブル26から読み出すキー接触検知部22と、読み出された各キーに対応する相対位置情報に順序付けを行う接触キーテーブル生成部24と、接触キーテーブル生成部24により順序付けされた相対位置情報を音声出力する接触キー通知部25と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、視聴覚障害者のキー入力操作を支援するためのキー入力操作支援装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
視聴覚障害者のキー入力操作を支援するための種々の装置が考案されている。このような装置の一つに、キー入力に対してキー内容を読み上げる入力装置もあるが、誤入力が生じた場合、修正のための入力操作が必要となるため、操作性が悪い。これに対して、キーが押下される前に、操作者が接触したキーを検知してキー内容についてガイダンスを出力する装置がある(特許文献1)。また、キーの接触を検知した場合に振動と音声情報によりキー内容を通知する装置もある(特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】特許第3465062号公報(第3頁、第1図)
【特許文献2】特許第3449153号公報(第3頁、第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の装置は操作者が接触したキーについてキーの内容や機能を通知するのみであり、操作者が誤ったキー接触を行った場合に正しいキー入力を導くための情報を操作者に提供する仕組みは未だ実現されていない。
さらに、特許文献1に記載された装置では、操作者が複数のキーに接触した場合が想定されておらず、このような装置において複数のキーが押下された場合、初めに接触したキーのキー内容しか操作者に通知されない。この点について、特許文献2に記載された装置は、操作者が複数のキーに接触した場合、最初の接触キーについてキー内容を通知した後、最後に接触したキーについてキー内容を通知する。しかし、この場合、操作者は複数のキーについて接触した順番を憶えておく必要があった。また、操作者が複数のキーに殆ど同時に接触した場合には、キーの接触順番についての装置による判断と操作者による判断とが異なる可能性もあり、結果的に誤入力が生じてしまう虞があった。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、キーを視覚的に識別できない場合における誤操作や誤操作による修正の手間を軽減することができるキー入力操作支援装置等を提供することを目的とする。
また、本発明は、操作者が複数のキーに接触した場合でも、接触されたキーを操作者に正確に通知することができるキー入力操作支援装置等を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点に係るキー入力操作支援装置は、
キーボードの各キーについて、対応する文字のデータと、基本キーからの相対位置を示すデータと、を含む相対位置情報を記憶する記憶手段と、
操作者が接触したキーを検知する検知手段と、
前記検知手段により接触が検知された各キーに対応する相対位置情報を前記記憶手段から読み出す手段と、
前記読み出された各キーに対応する相対位置情報を音声出力する通知手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
キーボードの各キーに対してキーの配置に基づいて付与された順位を示すキー配置情報を記憶する手段と、
前記検知手段により接触が検知された各キーに対応する順位を前記キー配置情報から抽出する手段と、
前記抽出された各キーに対応する順位に基づいて、前記検知手段により接触が検知されたキー間での順位付けを行う順位付与手段と、をさらに備えてもよく、
前記通知手段は、前記順位付与手段により付与された順位に従って、各キーに対応する相対位置情報を音声出力してもよい。
【0008】
各キーに対して、基本キーとの距離に基づいて順位を付与することにより前記キー配置情報を生成する手段と、
各キーに対して、キーボードの端からの距離に基づいて順位を付与することにより前記キー配置情報を生成する手段と、
の少なくとも一方を備えてもよい。
【0009】
また、この発明の第2の観点に係るキー入力操作支援方法は、
コンピュータを用いたキー入力操作支援方法であって、
操作者が接触したキーを検知する検知ステップと、
キーボードの各キーについて、対応する文字のデータと、基本キーからの相対位置を示すデータと、を含む相対位置情報が設定されている相対位置情報テーブルから、前記検知ステップにより接触が検知された各キーに対応する相対位置情報を読み出すステップと、
前記読み出された各キーに対応する相対位置情報を音声出力する通知ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0010】
キーボードの各キーに対してキーの配置に基づいて付与された順位を示すキー配置情報から、前記検知ステップにより接触が検知された各キーに対応する順位を抽出するステップと、
前記抽出された各キーに対応する順位に基づいて、前記検知ステップにより接触が検知されたキー間での順位付けを行う順位付与ステップと、をさらに備えてもよく、
前記通知ステップは、前記順位付与ステップにより付与された順位に従って、各キーに対応する相対位置情報を音声出力してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、キーを視覚的に識別できない場合における誤操作や、誤操作による修正の手間を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態に係るキー入力操作支援装置について図面を参照して説明する。
キー入力操作支援装置1の物理的構成の一例を図1に示す。図1に示すように、キー入力操作支援装置1は、制御部11と、主記憶部12と、入力部13と、外部記憶部14と、D/A変換器15と、スピーカ16と、を備える。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等より構成され、外部記憶部14に記憶されるプログラム及び処理に必要なデータを読込み、後述する処理を実行する。
主記憶部12は、RAM(Random Access Memory)等からなり、制御部11の作業領域として用いられる。
入力部13は、キーボード等の入力装置を備え、入力された情報を制御部11へ供給する。キーボードにおける各キーには、キーへの接触を検知し、接触されたキーに対応するキーボード文字を制御部11に通知するセンサが設けられている。センサの種類は任意であり、例えば、感圧式でもよく静電式でもよい。
外部記憶部14は、ハードディスク装置等からなり、制御部11により実行されるプログラム及び各種データ、各キーボード文字に対応する音声データ等を記憶する。
D/A変換器15は、制御部11からの指示に従って、音声データをデジタル/アナログ変換し、スピーカ16から出力させる。
【0013】
キー入力操作支援装置1のブロック図を図2に示す。図示されるように、このキー入力操作支援装置1は、相対位置テーブル生成部21、キー接触検知部22、キー配置情報生成部23、接触キーテーブル生成部24、接触キー通知部25、相対位置テーブル26、キー配置情報27、接触キーテーブル28等を備える。
【0014】
相対位置テーブル生成部21は、制御部11が外部記憶部14からプログラムを読み込んで実行することにより実現される。相対位置テーブル生成部21は、キーボードの配列に基づいて各キーに対応する相対位置情報が設定された相対位置テーブル26を生成して外部記憶部14に記憶する。相対位置テーブル26には、例えば図3に示すように、各キーに対応する文字、所定の基本キーに対応する文字、各キーの基本キーからの相対位置(例えば、基本キーを基準して、左、右、上、下の各方向にどれだけのキー数だけ離れているか)等のデータを含む相対位置情報が設定されている。例えば図3の相対位置テーブル26には、”A”のキーが、基本キー”F”から左にキー数”3”だけ離れた位置にあることを示す相対位置情報が設定されている。なお、基本キーとは、キーボード上の特定のキーであり、予め固定されていてもよく、また、操作者が指定するようにしてもよい。操作者が指定する方法は任意であり、例えば、操作前にキーボードに手を置いてもらい、左右の人差し指が置かれたキーを基本キーと定めるようにしてもよい。また、基本キーを固定とする場合には、キーの表面に突起が付けられている”F”キー及び”J”キーや、各キーボードで共通して最も長い”スペースキー”等のように、操作者が視覚に頼らなくとも容易に判断可能なキーを設定することが望ましい。
【0015】
キー接触検知部22は、制御部11、入力部13等から構成され、制御部11が外部記憶部14から読み込んで実行することにより実現される。キー接触検知部22は、キーボードの各キーに設けられたセンサから、操作者により接触された各キーのキーボード文字のデータを受け取ると、そのキーボード文字に対応する相対位置情報を相対位置テーブル26から読み出し、接触キーテーブル生成部24に受け渡す。
【0016】
キー配置情報生成部23は、制御部11が外部記憶部14からプログラムを読み込んで実行することにより実現される。キー配置情報生成部23は、操作者により同時に接触された各キーに順位を付与するときに用いられるキー配置情報27を生成して外部記憶部14に記憶する。キー配置情報27は、予め定められた規則に従って各キーに順序をつけたものであり、例えば図4に示すように、各キーについて、キーに対応する文字(キーボード文字)、基本キーに対応する文字、キーに対応する順位等のデータを含む。順位を付与するために用いられる規則内容は任意であり、例えば、各キーと基本キーとの距離に基づくものでもよく(例えば、距離の遠い順や近い順等)、キーボードの端からの距離(キー数等)に基づくものでもよい(例えば、左・右・上・下端から近い順等)。例えば、基本キー”F”との距離の近い順に順位を付与する規則が外部記憶部14に設定されている場合には、キー配置情報生成部23は、相対位置テーブル26に設定された各キーの基本キーとの相対位置のデータ(例えば図3の相対位置テーブル26に設定されているような、基本キーから各方向についてのキー数等)を用いて、各キーについて基本キーとの距離を算出し、算出した距離順に順位を付与する。例えば図4に示すキー配置情報27は、各キーについて基本キーからの距離が長い順に順位を付与するという規則に従って生成されたものである。
【0017】
接触キーテーブル生成部24は、制御部11が外部記憶部14からプログラムを読み込んで実行することにより実現される。接触キーテーブル生成部24は、キー接触検知部22から受け取った相対位置情報が示す各キー(接触された各キー)に対してキー配置情報27に基づいて順位を付与することにより接触キーテーブル28を生成し、外部記憶部14に記憶する。具体的には、接触キーテーブル生成部24は、キー接触検知部22から受け取った各相対位置情報からキーボード文字を取り出し、各キーボード文字に対応する順位をキー配置情報27からそれぞれ抽出する。そして、抽出した順位が高い順に、接触された各キーに対して順位付けを行う。接触キーテーブル28の一例を図5に示す。
【0018】
接触キー通知部25は、制御部11、D/A変換器15、スピーカ16等から構成され、制御部11が外部記憶部14から読み込んで実行することにより実現される。接触キー通知部25は、音声合成部25aを含み、接触キーテーブル28に設定されている順位に従って、相対位置情報を音声合成部25aに入力する。音声合成部25aは、順次入力される相対位置情報に基づいて、接触された各キーについて、対応する文字と、基本キーからの相対位置と、を通知するための音声データを生成し、生成した音声データをデジタル/アナログ変換してスピーカ16から出力させる。音声データの生成処理では、例えば、相対位置情報を構成する各項目”基本キー”、”基本キーからの相対位置”、”キーの文字”のデータ値に対応する音声データを外部記憶部14から読み出し、それらを所定のパターンに当てはめて合成する。例えば、図5の接触キーテーブル28の”A”の相対位置情報が入力された場合、「Fの左3のA」という音声データが生成され、また、”B”の相対位置情報が入力された場合、「Fの右1.5、下1のB」という音声データが生成される。
【0019】
相対位置テーブル26には、基本キーを基準とした各キーの相対位置を示す相対位置情報(図3参照)が設定されている。
キー配置情報27(図4参照)は、予め定められた規則に従ってキーボード上の全てキーの各々に付与された順位を示す。
接触キーテーブル28には、操作者により接触された各キーについて相対位置情報と付与された順位とを示す接触キー情報(図5参照)が設定されている。
【0020】
次に、このキー入力操作支援装置1による、操作者により接触されたキーについて基本キーからの相対位置等を音声出力する接触キー通知処理について図6を参照して説明する。ここでは、相対位置テーブル26、キー配置情報27は、予め生成されていることとする。
【0021】
操作者がキーボード上のキーに接触すると、キー接触検知部22がこれを検知し、接触された各キーの相対位置情報を相対位置テーブル26から読み出し、接触キーテーブル生成部24に受け渡す(ステップS1)。例えば、複数のキー”S”、”E”が接触された場合、キー”S”に対応する相対位置情報とキー”E”に対応する相対位置情報が接触キーテーブル生成部24に渡される。
接触キーテーブル生成部24は、キー接触検知部22から受け取った相対位置情報について、キー配置情報27を参照して順位付けを行い、接触キーテーブル28を生成する(ステップS2)。例えば、キー”S”とキー”E”について相対位置情報を受け取った場合には、キー”S”とキー”E”に対応する順位をキー配置情報27から抽出し、抽出した順位の高い方に順位”1”を付与し、低い方に順位”2”を付与し、各相対位置情報と順位とを関連付けた接触キーテーブル28を生成する。
【0022】
接触キーテーブル28の生成が完了すると、接触キー通知部25は、接触キーテーブル28から順位の高い相対位置情報を取り出して音声合成部25aに入力する(ステップS3)。音声合成部25aは、入力された相対位置情報に基づいて、接触されたキーについて、キー内容と、基本キーからの相対位置と、を示す音声データを生成して音声出力する(ステップS4)。接触キー通知部25は、接触キーテーブル28における全ての相対位置情報について処理が完了したかを判別し(ステップS5)、完了した場合(ステップS5:YES)、接触キー通知処理を終了し、完了していない場合(ステップS5:NO) 、ステップS3に戻り、次に順位の高い相対位置情報について上述の処理を行う。これにより、キー”S”とキー”E”が接触されたことに対して、初めに「Fの左2のS」が音声出力され、次に、「Fの左1.5、上1のE」が音声出力される。
【0023】
以上説明したように、本発明によれば、利用者が接触しているキーについて、基本キーからの相対位置を知らせることにより、入力前に操作の正誤を知らせることができ、誤操作や修正の手間を軽減することができる。内容だけでなくキーの位置も通知する。これにより、操作者は自分の手がキーに対してどのように配置されているのかを掴むことができるため、操作者が誤ったキー接触を行った場合でも、正しいキー入力に導くことができる。また、目的とするキーからずれた位置に手が配置されている場合に、キーボードのキー配置を把握している熟練者等は、複数の接触キーについて最後までキー内容を聞かなくとも迅速に正しいキーの位置を見いだすことができる。また、複数のキーに接触している場合にも、キー配置に基づく順序に従って、各接触キーについて通知を行うため、操作者が接触したキーを正確に知らせることができる。
【0024】
なお、本発明は種々の変形及び応用が可能である。
キー配置情報27の生成において使用する順序付けの規則は、システム規定値として外部記憶部14等に予め設定してもよく、また、操作者等が設定するようにしてもよい。また、キー配置情報27の生成において、各キーと基本キーとの距離を求める場合、相対位置情報を用いてもよく、また、キーボードの各キーの配置と、各キーの特定位置を観測点(x、y)と、が設定されているデータを用いて、基本キーの観測点から各キーの観測点までの直線距離を算出等して測定してもよい。
また、相対位置テーブル26の生成タイミングは任意であり、予め生成していてもよく、システム起動時や操作前の時点等に生成してもよい。
また、接触キー通知部25は、接触された各キーについての音声出力を行う前に、「右から順にキーの内容を提示します」などの、キー配置情報27の生成において用いられた順序付けの規則に対応する音声ガイダンスを出力するようにしてもよい。また、音声によるキー内容の通知とともに、そのキーを振動させるようにしてもよい。
【0025】
また、キーの接触の検知では、キーの特定部分に触れる、キー全面をなぞる等、接触方法を予め規定しておくことで、キーの誤操作を事前に防止できる。
また、キー内容の音声案内に基づいて操作者が入力を決定したキーについては、入力確定後(キーの押下が検出された後)、押下されたキーの内容や相対位置等についても音声出力を行うようにしてもよい。また、この場合、押下されたキーの内容や相対位置等を出力する音声と、接触されたキーの内容や相対位置等を出力する音声と、について音程・音質等を変えることにより、操作者に、入力前の確認なのか、入力後の確認なのか、を迷わせないようにすることができる。
また、キーの押下について、1度目の押下を検出した場合、「入力はSでよろしいですか」のようにそのキーについて確認の案内を流し、続けて同一キーについて2度目の押下が検出された場合に入力を確定することにより、誤入力を防ぐようにしてもよい。また、入力確定前の入力されたキーの確認の案内に対して、操作者がキーが正しいと判断した場合、Enterキー等の予め設定したキーを押下させることでその入力を確定するようにしてもよい。
また、入力が確定したキーの内容等について案内を行う場合、数字については全角か半角か、文字については、ひらがな、カタカナなどの文字種別等についても案内するようにしてもよい。
また、入力確定後、利用者の利用履歴等から、次の入力キーを予測する処理を行い、予測したキーの相対位置情報を相対位置テーブル26から読み出して音声出力するようにしてもよい。
【0026】
なお、この発明のシステムは、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体(FD、CD−ROM、DVD等)に格納して配布し、該プログラムを、センサが設けられている入力装置と音声出力装置等が接続されたコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するキー入力操作支援装置を構成してもよい。また、インターネット等のネットワーク上のサーバ装置が有するディスク装置に格納しておき、音声入力装置と音声出力装置が接続されたコンピュータにダウンロード等するようにしてもよい。
また、上述の機能を、OSが分担又はOSとアプリケーションの共同により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロード等してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態のキー入力操作支援装置の物理的構成を例示する図である。
【図2】図1のキー入力操作支援装置のブロック図である。
【図3】相対位置テーブルの一例を示す図である。
【図4】キー配置情報の一例を示す図である。
【図5】接触キーテーブルの一例を示す図である。
【図6】接触キー通知処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0028】
1 キー入力操作支援装置
11 制御部
12 主記憶部
13 入力部
14 外部記憶部
15 D/A変換器
16 スピーカ
21 相対位置テーブル生成部
22 キー接触検知部
23 キー配置情報生成部
24 接触キーテーブル生成部
25 接触キー通知部
25a 音声合成部
26 相対位置テーブル
27 キー配置情報
28 接触キーテーブル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーボードの各キーについて、対応する文字のデータと、基本キーからの相対位置を示すデータと、を含む相対位置情報を記憶する記憶手段と、
操作者が接触したキーを検知する検知手段と、
前記検知手段により接触が検知された各キーに対応する相対位置情報を前記記憶手段から読み出す手段と、
前記読み出された各キーに対応する相対位置情報を音声出力する通知手段と、
を備えることを特徴とするキー入力操作支援装置。
【請求項2】
キーボードの各キーに対してキーの配置に基づいて付与された順位を示すキー配置情報を記憶する手段と、
前記検知手段により接触が検知された各キーに対応する順位を前記キー配置情報から抽出する手段と、
前記抽出された各キーに対応する順位に基づいて、前記検知手段により接触が検知されたキー間での順位付けを行う順位付与手段と、をさらに備え、
前記通知手段は、前記順位付与手段により付与された順位に従って、各キーに対応する相対位置情報を音声出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載のキー入力操作支援装置。
【請求項3】
各キーに対して、基本キーとの距離に基づいて順位を付与することにより前記キー配置情報を生成する手段と、
各キーに対して、キーボードの端からの距離に基づいて順位を付与することにより前記キー配置情報を生成する手段と、
の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のキー入力操作支援装置。
【請求項4】
コンピュータを用いたキー入力操作支援方法であって、
操作者が接触したキーを検知する検知ステップと、
キーボードの各キーについて、対応する文字のデータと、基本キーからの相対位置を示すデータと、を含む相対位置情報が設定されている相対位置情報テーブルから、前記検知ステップにより接触が検知された各キーに対応する相対位置情報を読み出すステップと、
前記読み出された各キーに対応する相対位置情報を音声出力する通知ステップと、
を備えることを特徴とするキー入力操作支援方法。
【請求項5】
キーボードの各キーに対してキーの配置に基づいて付与された順位を示すキー配置情報から、前記検知ステップにより接触が検知された各キーに対応する順位を抽出するステップと、
前記抽出された各キーに対応する順位に基づいて、前記検知ステップにより接触が検知されたキー間での順位付けを行う順位付与ステップと、をさらに備え、
前記通知ステップは、前記順位付与ステップにより付与された順位に従って、各キーに対応する相対位置情報を音声出力する、
ことを特徴とする請求項4に記載のキー入力操作支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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