説明

クラウドコンピューティング基盤の動画サービスおよび再生方法

【課題】従来のクラウドコンピューティングによれば、端末機で動画を再生して途中で止まり、他の端末機で止まった時点から再生しようとする場合、ユーザは直接、再生の開始時点を以前の端末機で止まった時点に移動させなければならない。
【解決手段】本発明のクラウドコンピューティングサーバの動画サービス方法は、端末機が動画再生の要請を受ければ、要請を受けた動画を前記端末機にストリーミング送信するステップと、前記端末機が再生を停止すれば、前記ストリーミング送信を停止し、前記再生が停止した時点をユーザDBに格納するステップと、前記端末機または他の端末機が前記動画再生を要請すれば、前記再生を要請した端末機に前記動画を前記停止した時点のフレームからストリーミング送信するステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クラウドコンピューティング基盤の動画サービスおよび再生方法に関し、特に、動画を複数の端末機で引き続き再生することを可能としたクラウドコンピューティング基盤の動画サービスおよび再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータネットワークの技術発展により、各端末機の独立的なハードウェア性能に依存した従来のコンピュータ環境は、ネットワーク上のすべてのコンピュータ資源を活用し、端末機の要請によって該当サービスを提供するクラウドコンピューティング(Cloud Computing)形態に発展して来ている。
【0003】
クラウドコンピューティングとは、インターネットのような情報通信網を通じた「コンピュータ資源のオンデマンド・アウトソーシングサービス」と定義することができる。クラウドコンピューティング環境において、サービス提供者は、様々な所に分散しているデータセンターを仮想化技術で統合し、ユーザに必要とするサービスを提供する。サービスユーザは、アプリケーション(Application)、ストレージ(Storage)、オペレーティングシステム(OS)、セキュリティー(Security)等のコンピュータ資源を各ユーザ所有の端末に設けて使用することでなく、仮想化技術により生成された仮想空間上のサービスを所望する時点に、希望するだけ選んで使用する。言い換えれば、クラウドコンピューティングは、雲(cloud)のように無形の形態で存在するハードウェア、ソフトウェア等のコンピュータ資源を自分が必要なだけ借りて使用し、これに対する使用料金を支払う方式のコンピュータサービスであり、互いに異なる物理的な位置に存在するコンピュータ資源を仮想化技術により統合して提供する技術をいう。
【0004】
このようなクラウドコンピューティングによれば、ユーザは、ネットワーク接続と基本的な演算機能のみを行う端末機を介して、クラウド網に接続し、大容量の格納装置と高性能コンピュータ資源が必要な作業を行い、多様なサービスの提供を受けることができるという長所がある。
【0005】
しかしながら、従来のクラウドコンピューティングによれば、端末機で動画を再生して途中で止まり、他の端末機で止まった時点から再生しようとする場合、ユーザは直接、再生の開始時点を以前の端末機で止まった時点に移動させなければならないという問題点があった。すなわち、従来のクラウドコンピューティングでは、動画を他の端末機で引き続き再生することが不便であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述した問題点を解決するために案出されたもので、動画を複数の端末機で引き続き再生することを可能としたクラウドコンピューティング基盤の動画サービスおよび再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るクラウドコンピューティングサーバの動画サービス方法は、端末機が動画再生を要請すれば、要請を受けた動画を前記端末機にストリーミング送信するステップと、前記端末機が再生を停止すれば、前記ストリーミング送信を停止し、前記再生が停止した時点をユーザDBに格納するステップと、前記端末機または他の端末機が前記動画再生を要請すれば、前記再生を要請した端末機に前記動画を前記停止時点のフレームからストリーミング送信するステップと、を含む。
【0008】
本発明の他の実施形態に係るクラウドコンピューティングサーバの動画サービス方法は、端末機から動画再生の要請を受けるステップと、前記端末機のユーザ情報を確認するステップと、前記確認の結果前記動画が再生途中で停止した動画の場合、前記動画を前記停止時点のストリームからストリーミング送信するステップとを含み、前記端末機は、前記停止時点のストリームから受信してリアルタイムで再生することができる。
【0009】
本発明の一実施形態に係る端末機の動画再生方法は、クラウドコンピューティングサーバから動画を受信してリアルタイムで再生するステップと、ユーザの要請により前記動画再生を停止するステップと、前記再生が停止した時点を前記クラウドコンピューティングサーバに送信するステップと、を含み、前記クラウドコンピューティングサーバは、前記端末機または他の端末機で前記動画を要請する場合、前記停止時点のフレームからストリーミング送信することができる。
【0010】
本発明の一実施形態に係るクラウドコンピューティングサーバは、ユーザデータベースを格納するメモリと、1つ以上の端末機と通信するための通信部と、前記メモリおよび前記通信部を制御する制御部とを含み、前記制御部は、第1端末機から再生要請のメッセージを受信すれば、要請を受けた動画を前記第1端末機にストリーミング送信するように制御し、前記第1端末機から再生停止のメッセージを受信すれば、前記ストリーミング送信を停止して前記再生が停止した時点をユーザDBに格納するように制御し、前記第1端末機または第2端末機から再生要請のメッセージを受信すれば、前記再生を要請した端末機に前記動画を前記停止時点のフレームからストリーミング送信するように制御することを特徴とする。
【0011】
本発明の他の実施形態に係るクラウドコンピューティングサーバは、ユーザデータベースを格納するメモリと、1つ以上の端末機と通信するための通信部と、前記メモリおよび前記通信部を制御する制御部とを含み、前記制御部は、端末機から再生要請のメッセージを受信すれば、前記端末機のユーザDBを確認(check)し、その確認の結果、前記動画が以前に再生途中で停止した動画であれば、前記動画を前記停止時点のストリームからストリーミング送信するように制御することを特徴とする。
【0012】
本発明の一実施形態に係る端末機は、メモリと、クラウドコンピューティングサーバと通信するための通信部と、前記メモリおよび前記通信部を制御する制御部とを含み、前記制御部は、前記動画を前記クラウドコンピューティングサーバから受信すれば、前記受信した動画をリアルタイムで再生するように制御し、ユーザの要請に応答して前記動画再生を停止するように制御し、前記再生が停止した時点を前記クラウドコンピューティングサーバに送信するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、映画を見る時間が充分でない通勤時間帯に携帯電話またはタブレット型パソコン(tablet PC)で見ていた動画を、家に帰ってIPTVやPCなどで引き続き見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るクラウドコンピューティング基盤の動画サービスシステムのネットワーク構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る端末機の電気的なブロック構成図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るクラウドコンピューティングサーバの動画サービス方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態に係るクラウドコンピューティングサーバの動画サービス方法を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明のさらに他の実施形態に係るクラウドコンピューティングサーバの動画サービス方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る端末機の動画再生方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施形態に係る端末機の動画再生方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施形態によりクラウドコンピューティング基盤の動画サービスおよび再生方法について詳細に説明する。ただし、本発明を説明するとき、関連した公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係るクラウドコンピューティング基盤の動画サービスシステムのネットワーク構成図である。
【0017】
図1に示すように、本発明の動画サービスシステムは、端末機10、クラウドコンピューティングサーバ20(以下、簡単に「サーバ」という)、ユーザDB30、およびコンピュータ資源40を含んで構成される。
【0018】
端末機10は、インターネットおよび移動通信網を含む情報通信網を介してサーバ20に接続する。端末機10は、サーバ20からクラウドコンピューティングサービス、特に、動画再生サービスの提供を受けることができる。端末機10は、デスクトップパソコン(desktop PC)、タブレット型パソコン、PMP(Portable Multimedia Player)、スマートフォンなど、インターネット接続が可能なすべての電子機器であってもよい。
【0019】
サーバ20は、クラウド網に分散している複数のコンピュータ資源40、特に、様々な所に分散している動画データベースを仮想化技術で統合し、端末機10が要求するサービスを提供する。
【0020】
ユーザDB30には、クラウドコンピューティングサービスに加入しているユーザ情報が格納される。ここで、ユーザ情報は、ログイン情報と、住所、名前などの個人情報と、決済内訳、決済口座、決済カードなど課金情報と、決済の代りに動画に対する使用料を支払うポイントおよびクーポン情報とを含んでもよい。また、ユーザ情報は、動画のインデックス(Index)を含むことができる。ここで、インデックスは、再生を完了した動画リスト、再生中の動画リスト、再生中の動画の停止時点などを含んでもよい
【0021】
図2は、本発明の一実施形態に係る端末機の電気的なブロック構成図である。
【0022】
図2に示すように、本発明の端末機10は、サーバ20と通信するための通信部11と、各種データおよびプログラムを格納するための格納部20と、ユーザと情報を交換するためのものであって、例えば、タッチスクリーンおよびLCDなどを含んでなるユーザインターフェース部13と、これらを総括制御して動画プレーヤーを含む制御部14と、を含んで構成される。
【0023】
サーバ20は、前記端末機10と同一に構成されてもよい。すなわち、サーバ20は、前記端末機10と通信するための通信部と、多様なタイプのデータ、制御部によって実行可能な命令語、前記制御部によって生成されたデータおよびプログラムを格納するためのメモリと、ユーザと情報を交換するためのインターフェース部と、前記通信部、前記メモリおよび前記インターフェース部を制御するための前記制御部と、を含んでもよい。
【0024】
図3は、本発明の一実施形態に係るクラウドコンピューティングサーバの動画サービス方法を説明するためのフローチャートである。
【0025】
まず、端末機はサーバに接続してログインする。そうすると、サーバは動画リストを端末機に提供する。また、ステップ301でサーバは、端末機から動画再生の要請を受ける。次に、ステップ302に進んで端末機のユーザ情報をユーザDBで確認する。
【0026】
サーバは、ステップ303において、端末機が要請した動画再生の有無などを確認する。ステップ303における確認の結果、該当動画が最初再生されるものか又は再生を完了したものであれば、ステップ304に進んで該当動画を最初のフレームから端末機にストリーミング送信する。このとき、サーバは、該当動画が有料で、最初再生または使用期間が満了したものであれば、決済サーバおよび認証サーバなどと連動してオンライン決済過程を遂行することができる。
【0027】
サーバは、ステップ303における確認の結果、該当動画が前に再生中のものであれば、ステップ305に進んで端末機に最初から再生および停止時点から引き続き再生のうち、何れかを選択するかを問い合わせする。次に、ステップ306に進んで端末機から受信した問い合わせ結果を確認する。ステップ306における確認の結果、端末機が最初から再生を選択した場合には、ステップ304に進む。一方、端末機が停止時点から引き続き再生を選択した場合には、ステップ307に進んで動画を停止時点のフレームから端末機にストリーミング送信する。ここで、ステップ305および306は省略され、ステップ303からステップ307へ直ぐ進行してもよい。すなわち、サーバは、ステップ303における確認の結果、該当動画が前に再生中のものであれば、ステップ307に進んで動画を停止時点のフレームからストリーミング送信する。
【0028】
サーバは、ステップ308において、端末機から再生停止の要請があるか否かを判断する。ここで、停止とは、停止(STOP)、一時停止(PAUSE)または動画プレーヤーの実行終了を意味する。サーバは、ステップ308における判断結果、端末機から再生停止の要請がある場合には、ステップ309に進んで動画のストリーミング送信を停止する。次に、ステップ310に進んで該当ユーザ情報に停止時点を収録する。ステップ310を行った後、再生が一時停止した状態で端末機がログアウトせず再生を再び要請した場合には、サーバは、ステップ307に復帰して一時停止した時点からストリーミング送信を再開することができる。そうではなく、再生が停止したり動画プレーヤーの実行が終了した状態で、端末機がログアウトせず再生を再び要請した場合には、サーバはステップ305に復帰することができる。
【0029】
サーバは、ステップ308における判断結果、端末機から再生停止の要請がなければ、ステップ311に進んで端末機との接続が切れたか否かを判断する。ステップ311における判断結果、接続が切れた場合にはステップ309に進む。一方、接続が切れていない場合にはステップ312に進んで再生が完了したか否かを判断する。ステップ312における判断結果、再生が未だ完了していない場合にはステップ308に復帰する。一方、動画のすべてのストリームを送信して再生を完了した場合には、ステップ313に進んでユーザ情報の再生完了リストに該当動画を追加する。
【0030】
図4は、本発明の他の実施形態に係るクラウドコンピューティングサーバの動画サービス方法を説明するためのフローチャートである。
【0031】
まず、サーバは、ステップ401において端末機から動画再生の要請を受ける。次に、ステップ402に進んで端末機のユーザ情報をユーザDBで確認する。サーバは、ステップ403において、端末機が要請した動画再生の有無などを確認する。ステップ403における確認の結果、該当動画が最初再生されるものか又は再生を完了したものであれば、ステップ404に進んで該当動画を最初のフレームから端末機にストリーミング送信する。
【0032】
サーバは、ステップ403における確認の結果、該当動画が前に再生中の動画であれば、ステップ405に進んで端末機に最初から再生および引き続き再生のうち、何れかを選択するかを問い合わせする。次に、ステップ406に進んで端末機から受信した問い合わせ結果を確認する。ステップ406における確認の結果、端末機が最初から再生を選択した場合には、ステップ404に進む。一方、端末機が停止時点から引き続き再生を選択した場合には、ステップ407に進んで動画を停止時点のフレームから端末機にストリーミング送信する。
【0033】
サーバは、ステップ408において、端末機で再生中である動画の現在再生時点を端末機から周期的に受信する。次に、ステップ409に進んで現在再生時点をユーザ情報に収録する。ここで、サーバは、端末機に現在再生時点を周期的に要請してもよい。これとは逆に、端末機が周期的に現在再生時点をサーバに送信してもよい。
【0034】
サーバは、ステップ410において、端末機から再生停止の要請があるか否かを判断する。サーバは、ステップ410における判断結果、端末機から再生停止の要請がある場合には、ステップ411に進んで動画のストリーミング送信を中止する。次に、ステップ412に進んで該当ユーザ情報に停止時点を収録する。ステップ412を行った後、再生が一時停止した状態で端末機がログアウトせず再生を再び要請した場合であれば、サーバは、ステップ407に復帰して一時停止した時点からストリーミング送信を再開することができる。そうではなく、再生が停止したり動画プレーヤーの実行が終了した状態で、端末機がログアウトせず再生を再び要請した場合であれば、サーバはステップ405に復帰することができる。
【0035】
サーバは、ステップ410における判断結果、端末機から再生停止の要請がなければ、ステップ413に進んで端末機との接続が切れたか否かを判断する。ステップ413における判断結果、接続が切れた場合には、ステップ414に進んで接続が切れる前、現在再生時点を停止時点に決定してユーザ情報に収録する。一方、接続が切れていない場合には、ステップ415に進んで再生が完了したか否かを判断する。ステップ415における判断結果、再生を未だ完了していない場合にはステップ408に復帰する。一方、動画のすべてのストリームを送信して再生を完了した場合には、ステップ416に進んでユーザ情報の再生完了リストに該当動画を追加する。
【0036】
図5は、本発明のさらに他の実施形態に係るクラウドコンピューティングサーバの動画サービス方法を説明するためのフローチャートである。
【0037】
ユーザは、再生停止の有無と関係なく、次の再生開始時点を任意に指定することができる。すなわち、ユーザは引き続き再生の時点を、停止時点はもちろん、その以前またはその以降に指定することができる。端末機は、このような再生開始時点をサーバに送信する。そうすると、サーバは、端末機から受信した開始時点を該当ユーザの情報に収録する。
【0038】
サーバは、ステップ501において、端末機から動画再生の要請を受ける。次に、ステップ502に進んで端末機のユーザ情報をユーザDBで確認する。サーバは、ステップ503において、端末機が要請した動画再生の有無などを確認する。ステップ503における確認の結果、該当動画が最初再生されるものか又は再生を完了したものであれば、ステップ504に進んで該当動画を最初のフレームから端末機にストリーミング送信する。
【0039】
サーバは、ステップ503における確認の結果、該当動画が前に再生中のものであれば、ステップ505に進んでユーザDBを確認し、ユーザ任意に再生の開始時点を設定して置いたか否かを確認する。ステップ505における確認の結果、ユーザDBに開始時点がある場合には、ステップ506に進んで動画を開始時点のフレームから端末機にストリーミング送信する。
【0040】
サーバは、ステップ505における確認の結果、ユーザDBに開始時点がない場合には、ステップ507に進んで、端末機に最初から再生および停止時点から引き続き再生のうち、何れかを選択するかを問い合わせする。次に、ステップ508に進んで端末機から受信した問い合わせ結果を確認する。ステップ508における確認の結果、端末機が最初から再生を選択した場合には、ステップ504に進む。一方、端末機が停止時点から引き続き再生を選択した場合には、ステップ509に進んで動画を停止時点のフレームから端末機にストリーミング送信する。
【0041】
図6は、本発明の一実施形態に係る端末機の動画再生方法を説明するためのフローチャートであり、端末機10の制御部14によって行われることを明らかにする。
【0042】
まず、制御部は、ステップ601で動画プレーヤーを実行する。次に、ステップ602に進んでサーバにログインする。次に、ステップ603に進んで、サーバのローカルファイルを検索して再生動画を選択する。次に、ステップ604に進んで、選択した動画が前に再生中であったか否かを確認する。制御部は、サーバのユーザ情報で再生有無を確認することができる。また、制御部は、端末機の格納部で再生有無を確認してもよい。ここで、ステップ601は、ステップ604の後に行われてもよい。すなわち、制御部は、再生動画を選択した後、動画プレーヤーを実行してもよい。
【0043】
制御部は、ステップ604における確認の結果、該当動画が、今回が最初に再生されるものか又は再生を完了したものであれば、ステップ605に進んで動画を最初のフレームから送信することをサーバに要請する。次に、ステップ606で動画を受信し、ステップ607で、リアルタイムで再生する。
【0044】
制御部は、ステップ604における確認の結果、該当動画が前に再生中のものであれば、ステップ608に進んで動画を前に停止した時点から送信することをサーバに要請する。次に、ステップ609で動画を受信し、ステップ610で、リアルタイムで再生する。ここで、停止時点は、サーバのユーザ情報で確認することができ、また、端末機の格納部でも確認することができる。
【0045】
制御部は、ステップ611において、ユーザインターフェース部から再生停止のための入力があるか否かを判断する。ステップ611における判断結果、再生停止の入力がない場合には、ステップ612に進んで動画再生が完了したか否かを判断する。ステップ612における判断結果、再生が未だ進行中であれば、ステップ611に復帰する。
【0046】
制御部は、ステップ611における判断結果、再生停止の入力がある場合には、ステップ613に進んで再生を停止し、サーバにストリーミング送信の中断を要請する。次に、ステップ614に進んで再生の停止時点をサーバにアップデートする。また、格納部にアップデートしてもよい。次に、ステップ615に進んで再生が再開したか否を判断する。ステップ615における判断結果、ユーザインターフェース部から再生開始のための入力がある場合には、ステップ608に復帰する。
【0047】
図7は、本発明の他の実施形態に係る端末機の動画再生方法を説明するためのフローチャートであり、端末機10の制御部14によって行われることを明らかにする。
【0048】
まず、制御部は、ステップ701で動画プレーヤーを実行する。次に、ステップ702に進んでサーバにログインした後、ステップ703に進んで動画を要請する。次に、ステップ704において、サーバが最初から再生および停止時点から引き続き再生のうちいずれか1つを選択することを要請することにより、引き続き再生を選択する。ここで、ステップ701は、ステップ704の後に行われてもよい。すなわち、制御部は、引き続き再生を選択した後、動画プレーヤーを実行してもよい。
【0049】
制御部は、ステップ705において、動画を停止時点のフレームから受信してリアルタイムで再生する。次に、ステップ706に進んで、サーバに動画の現在再生時点を周期的に送信する。次に、制御部は、ステップ707において、ユーザインターフェース部から再生停止のための入力があるか否かを判断する。ステップ707における判断結果、再生停止の入力がない場合には、ステップ708に進んで動画再生が完了したか否を判断する。ステップ708における判断結果、再生が未だ進行中であれば、ステップ706に復帰する。
【0050】
制御部は、ステップ707における判断結果、再生停止の入力がある場合には、ステップ709に進んで再生を停止し、サーバにストリーミング送信の中断を要請する。次に、ステップ710に進んで、再生の停止時点をサーバにアップデートする。次に、ステップ711に進んで、再生が再開したか否を判断する。ステップ711における判断結果、ユーザインターフェース部から再生開始のための入力がある場合には、ステップ705に復帰する。
【0051】
本発明のクラウドコンピューティング基盤の動画サービスおよび再生方法は、上述した実施形態に限定されず、本発明の技術思想が許容する範囲で多様に変形して実施することができる。例えば、ユーザが出勤時に携帯電話で見た動画を退勤後にIPTVで引き続き見ることを仮定しよう。携帯電話は、メモリに格納されている停止時点情報を、例えば、ブルートゥース(bluetooth)を介してIPTVに伝達する。そうすると、IPTVは、クラウドコンピューティングサーバにログインした後、動画を停止時点のフレームから受信し、これをリアルタイムで再生することも可能である。
【符号の説明】
【0052】
10:端末機
11:通信部
12:格納部
13:ユーザインターフェース部
14:制御部
20:クラウドコンピューティングサーバ
30:ユーザDB
40:コンピュータ資源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドコンピューティングサーバの動画サービス方法において、
端末機が動画再生を要請すれば、要請を受けた動画を前記端末機にストリーミング送信するステップと、
前記端末機が再生を停止すれば、前記ストリーミング送信を停止し、前記再生が停止した停止時点をユーザDBに格納するステップと、
前記端末機または他の端末機が前記動画再生を要請すれば、前記再生を要請した端末機に前記動画を前記停止時点のフレームからストリーミング送信するステップと、を含み、
前記再生を要請した端末機は、前記停止時点のフレームから受信して、リアルタイムで再生することを特徴とする動画サービス方法。
【請求項2】
前記端末機との接続が切れた場合、前記接続が切れた時点を前記停止時点に決定し、前記ユーザDBに格納するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の動画サービス方法。
【請求項3】
前記再生を要請した端末機に最初から再生および前記停止時点から引き続き再生のうち、いずれかを選択するかを問い合わせするステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の動画サービス方法。
【請求項4】
前記端末機から前記動画に対する再生の開始時点を受信して前記ユーザDBに格納するステップと、
前記端末機または他の端末機から前記動画再生の要請を受ければ、前記再生を要請した端末機に前記動画を前記開始時点のフレームからストリーミング送信するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の動画サービス方法。
【請求項5】
前記端末機から前記動画の現在再生時点を周期的に受信するステップと、
前記現在再生時点をユーザ情報に収録するステップと、
前記端末機との接続が切れた場合、前記現在再生時点を前記停止時点に決定し、前記ユーザDBに格納するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の動画サービス方法。
【請求項6】
クラウドコンピューティングサーバの動画サービス方法において、
端末機から動画再生の要請を受けるステップと、
前記端末機のユーザDBを確認するステップと、
前記確認の結果、前記動画が再生途中で停止した動画の場合には、前記動画を停止時点のストリームからストリーミング送信するステップと、を含み、
前記端末機は、前記停止時点のストリームから受信してリアルタイムで再生することを特徴とする動画サービス方法。
【請求項7】
前記ストリーミング送信中に前記端末機が前記動画再生を停止した場合、前記端末機が再生を停止した時点を前記ユーザDBに格納するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の動画サービス方法。
【請求項8】
前記ストリーミング送信中に前記端末機との接続が切れた場合、前記接続が切れた時点を前記停止時点に決定し、前記ユーザDBに格納するステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の動画サービス方法。
【請求項9】
前記ストリーミング送信するステップは、
前記確認の結果、前記ユーザDBに前記動画の停止時点が格納されている場合、前記端末機に最初から再生および引き続き再生のうち、何れかを選択するかを問い合わせするステップと、
前記端末機が前記引き続き再生を選択すれば、前記動画を前記停止時点のストリームからストリーミング送信するステップと、を含むことを特徴とする請求項8に記載の動画サービス方法。
【請求項10】
端末機の動画再生方法において、
クラウドコンピューティングサーバから動画を受信してリアルタイムで再生するステップと、
ユーザの要請により前記動画再生を停止するステップと、
前記再生が停止した停止時点を前記クラウドコンピューティングサーバに送信するステップと、を含み、
前記クラウドコンピューティングサーバは、前記端末機または他の端末機で前記動画を要請する場合、前記停止時点のフレームからストリーミング送信することを特徴とする動画再生方法。
【請求項11】
前記クラウドコンピューティングサーバに前記動画の現在再生時点を周期的に送信するステップをさらに含み、
前記クラウドコンピューティングサーバは、前記端末機との接続が切れた後、前記端末機または他の端末機が再生を再び要請する場合、前記動画を前記現在再生時点のフレームからストリーミング送信することを特徴とする請求項10に記載の動画再生方法。
【請求項12】
動画サービスを提供するクラウドコンピューティングサーバにおいて、
ユーザデータベースを格納するメモリと、
1つ以上の端末機と通信するための通信部と、
前記メモリおよび前記通信部を制御する制御部とを含み、
前記制御部は、第1端末機から再生要請のメッセージを受信すれば、要請を受けた動画を前記第1端末機にストリーミング送信するように制御し、前記第1端末機から再生停止のメッセージを受信すれば、前記ストリーミング送信を停止し、前記再生が停止した停止時点をユーザDBに格納するように制御し、前記第1端末機または第2端末機から再生要請のメッセージを受信すれば、前記再生を要請した端末機に前記動画を前記停止時点のフレームからストリーミング送信するように制御することを特徴とするクラウドコンピューティングサーバ。
【請求項13】
動画サービスを提供するクラウドコンピューティングサーバにおいて、
ユーザデータベースを格納するメモリと、
1つ以上の端末機と通信するための通信部と、
前記メモリおよび前記通信部を制御する制御部とを含み、
前記制御部は、端末機から再生要請のメッセージを受信すれば、前記端末機のユーザDBを確認し、前記確認の結果、前記動画が前に再生途中で停止した動画であれば、前記動画を停止時点のストリームからストリーミング送信するように制御することを特徴とするクラウドコンピューティングサーバ。
【請求項14】
動画サービスを利用して動画を再生する端末機において、
メモリと、
クラウドコンピューティングサーバと通信するための通信部と、
前記メモリおよび前記通信部を制御する制御部とを含み、
前記制御部は、前記動画を前記クラウドコンピューティングサーバから受信すれば、前記受信した動画をリアルタイムで再生するように制御し、ユーザの要請に応答して前記動画の再生を停止するように制御し、前記再生が停止した時点を前記クラウドコンピューティングサーバに送信するように制御することを特徴とする端末機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−134969(P2012−134969A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−274508(P2011−274508)
【出願日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】