説明

クラウニング輪郭

相手部材(11)に対して追従する、すなわちスライドまたはロールするように配置される接触エレメント(16)であって、そのエレメントの少なくとも一部分にクラウニング輪郭(22)を有する接触面を備える接触エレメント(16)。前記クラウニング輪郭(22)は、関数Y(X)=AXにより形成され、Yはクラウニング量であり、Xは前記接触エレメント(16)の前記接触面の中心からの距離であり、AとBは実数であり、且つBは2よりも大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転自在に取付けられ、かつ前記相手部材へ当接するように配置される接触エレメントに関し、上述の接触エレメントは、少なくとも部分的にクラウニングされた接触面を備える。「回転自在に取付けられる」とは、接触エレメントが、軸の回りの1回転の少なくとも一部分を通して回ることができることを意味するものであり、かくして回動自在に取付けられる接触エレメントを包含する。
【背景技術】
【0002】
相手部材と転がりまたは滑り接触するように、回転自在または回動自在に取付けられ、かつ相手部材へ当接するように配置される接触エレメントには、クラウニングされた接触面が設けられるときがある。クラウニングされた接触面は、接触面にわたり均一に圧力を分布し、過大に高い接触圧が、接触面の端部に生じるのを防止する。接触面上の接触圧が増加すると、接触面の磨耗、摩滅および剥離が加速される。これは、相手部材を通しての接触エレメントの不安定な回転と横滑りを生じる恐れがあり、その結果、接触エレメントと相手部材の両方の実用寿命が減少し、かつ上述の構成部材を含むシステムの性能と信頼性に悪影響する。
【0003】
クラウニングは、相手部材との接触エレメントの僅かな不整合を補償し、それにより、非平行接触から生じる接触圧の増加を抑制する。しかしながら、製造および/または組立の不完全により上述の不整合が大きすぎるならば、クラウニングされた接触面の利点は、減少または無くされる。
【0004】
球形と対数の両方のクラウニング輪郭が知られている。球形クラウニング輪郭を備える接触エレメントは、1点で相手部材と接触するので、上述の構成部材間の摩擦が大幅に減少するが、そのような接触エレメントが過負荷にされるならば、すなわち接触点での接触圧が高すぎるならば、接触エレメントは、変形し破壊される恐れがある。そのような問題は、特許文献1に開示されるもののように、対数クラウニング輪郭を使用して緩和される。というのは、対数クラウニング輪郭は、球形クラウニング輪郭と比べて、接触エレメントと相手部材との間の接触部位を増加し、その結果、一定の接触圧に対して接触エレメント上の接触圧を減少するからである。しかしながら、対数クラウニング輪郭を有する接触エレメントは、製作が難しい。
【0005】
【特許文献1】米国特許第6,390,685号明細書(US6,390,685)
【特許文献2】国際公開第2004/042215号パンフレット(WO2004/042215)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、相手部材に対して追従する、すなわちスライドまたはロールするように配置される接触エレメントであって、接触面の全体がクラウニング輪郭を有しないとしても、そのエレメントの少なくとも一部分に、すなわち少なくとも部分的にクラウニング輪郭を有し、接触エレメントと相手部材の実用寿命を延ばすのに役立つ接触面を備える接触エレメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、関数Y(X)=AXにより形成されるクラウニング輪郭を有する接触エレメントにより達成され、ここにYはクラウニング量であり、Xは接触エレメント外面の接触面の中心からの横方向距離であり、AとBは実数であり、且つBは2よりも大きい(というのは、Bが2に等しいならば、クラウニング輪郭は球形であろうからである)。用語「接触面の中心」とは、線が接触面を二分する点を意味するものである。
【0008】
本発明のクラウニング輪郭は、球形または対数のクラウニング輪郭と比べて、接触エレメントと相手部材との間の接触部位を拡大し、このことは、そのようなクラウニング輪郭を備える接触エレメントが、より大きい接触力に耐えることができることを意味する。本発明のクラウニング輪郭はまた、接触エレメントの接触面上に一層均一な接触圧分布を維持するのに役立ち、接触エレメントの磨耗を低減し、かくして接触エレメントと相手部材の両方の実用寿命を延ばすので、向上された信頼性を有するシステムが生じる。
【0009】
本発明の実施態様によれば、Bは20未満である。接触エレメントの接触面が広い程、Bの大きさが大きくなる。
【0010】
本発明の別の実施態様によれば、接触エレメントは、スイッチを開閉するように配置される構成部材のような、使用中に接触圧、横方向圧、または不整合を受ける、カムフォロア、揺動アーム、プッシュロッド、ローラベアリングまたはニードルベアリング、もしくは、他の構成部材の、一部分を構成する。
【0011】
本発明の実施態様によれば、接触エレメントは、その接触面の全体上に本発明のクラウニング輪郭を有するように配置されるか、または部分的なクラウニングのみを有するように、すなわちその接触面の1箇所以上の部分のみにクラウニングされた面を有するように配置される。たとえば、接触エレメントの接触面は、その中心にほぼ平坦な部分、およびその横方向端部に本発明のクラウニング輪郭を有するように配置できるであろう。
【0012】
本発明は、本発明の実施態様のいずれかに従う接触エレメントを備える内燃機関にも関する。
【0013】
本発明は、相手部材と転がり接触するように、回転自在に取付けられ、かつ相手部材へ当接するように配置される接触エレメントの接触面の少なくとも一部分用の最適クラウニング輪郭を求める方法にも関する。その方法は、AとBの複数の異なる値を選択するステップであって、ここにBは2よりも大きい、ステップと、および上述のAとBの値を使用する関数Y(X)=AXを使用して複数のクラウニング輪郭を形成するステップとを含む。AとBの値は、たとえば、有限要素解析を使用する最適化の手段により求めてもよい。その方法は、ついで一定の接触力に対して、上述のクラウニング輪郭のそれぞれを有する接触エレメント上の合計または最大の接触圧を求めるステップと、および使用中に接触エレメントに最小の合計または最大の接触圧を受けさせるクラウニング輪郭を選択するステップと、を含む。球形クラウニング輪郭の場合、接触圧と接触部位は、応力、変形をもたらすヘルツの理論と、および2個の接触体間に形成される界面の形状とを使用して計算してもよい。ヘルツの応力は、実際の接触表面積、相手構成部材の幾何学的形状、および表面仕上げの弾性係数のような因子で法線力を組込む式である。ヘルツの理論は、本発明のクラウニング輪郭を有する接触エレメント用の正確な接触圧と接触部位の計算には使用できない。何故ならば、そのような接触エレメントは、接触曲率半径を有しないからである。しかしながら、ヘルツの理論は、本発明のクラウニング輪郭を有する接触エレメント用の近似の接触圧と接触部位を求めるのに使用できる。一層正確な計算の場合は、有限要素解析を使用すべきである。
【0014】
本発明の実施態様によれば、一定の接触力に対して接触エレメント上の合計または最大の接触圧を求めないで、上述の合計または最大の圧力を示すパラメータが代わりに求められる。たとえば、接触面上の点における接触圧は、その点におけるクラウニング輪郭の曲率半径に依存するので(それにより、1点における曲率半径が大きくなる程、接触圧が低くなる)、それぞれのクラウニング輪郭上の複数の点についての曲率半径の合計のようなパラメータを、使用中に接触エレメントに最小の合計または最大の接触圧を受けさせるクラウニング輪郭を選択するために、求めることができるであろう。本発明の実施態様によれば、Bは、20未満または20に等しい実数である。
【0015】
本発明の別の実施態様によれば、A値の大きさは、選択されたB値と、および最大クラウニング量勾配、Ymax’、すなわち、最大クラウニング量、Ymaxにおけるクラウニング輪郭の導関数とを使用して、選択されたB値とYmax’値を、式Ymax’=ABXmaxB−1に入れることにより、ここにXmaxは接触エレメントの接触面の幅の半分であり、およびその式からA値を計算して求められる。本発明の他の実施態様によれば、Ymax’は、接触エレメントおよび/またはその相手部材の製造および/または組立について規定された寸法の維持において許される最大許容変動範囲に等しく設定され、すなわち、接触エレメントおよび/または相手部材の整合に影響する、接触エレメントと相手部材の配置の構成部材の種々の標準偏差の合計に等しく設定される。
【0016】
しかしながら、接触エレメントおよび/または相手部材の位置に影響するそれぞれの構成部材が、最大許容公差内に丁度あるように製造および/または組立てられるとは思われない。したがって、規定された寸法からの変動は、実際には、それぞれの構成部材の変動の許容範囲の合計未満である筈である。それに応じて、本発明の他の実施態様において、Ymax’は、接触エレメントおよび/または相手部材の製造および/または組立について規定された寸法の維持における推定変動範囲に等しく設定される。本発明の別の実施態様によれば、接触エレメントおよび/またはその相手部材の製造および/または組立について規定された寸法の維持に許される最大または推定の変動範囲は、たとえば、製造業者のカタログを参照して経験的に求められる。
【0017】
特定の用途に対する最適クラウニング輪郭が一旦求められると、その最適クラウニング輪郭を有する接触エレメントを製造してもよい。それにより、その接触エレメントには、接触エレメントおよびその相手部材の不整合の量、または不整合の所定の許容量を補償する平滑な接触面が設けられる。その結果、本発明のクラウニング輪郭は、そのような不整合により生じる過大な縁部負荷が防止される。というのは、その輪郭が、接触エレメントと相手部材の予想される傾斜位置の全てまたは大部分を考慮して、一定の幾何学的形状に適応されているからである。したがって、特注のクラウニング輪郭は、Ymax’が、接触エレメントおよび/またはその相手部材の製造および/または組立について規定された寸法の維持における最大または推定の変動範囲に等しく設定されるかに応じて、製造および/または組立の公差に影響されないか、または影響されにくい。言い換えれば、本発明の輪郭を有する接触エレメントが、製造および/または組立の不完全によりその使用前または使用中にその相手部材と不整合になる場合でも、接触圧の増加が抑制され、かつ接触エレメントと相手部材の接触面への損傷が防止され、かくして、上述の接触エレメントと相手部材を備える内燃機関のようなシステムの性能が維持される。
【0018】
本発明はさらに、コンピュータ読取り可能媒体または搬送波に格納される、本発明の実施態様のいずれかに記載の方法のステップの少なくとも1つをコンピュータまたはプロセッサに実行させるように配置されるコンピュータプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムに関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に本発明を、添付図面を参照して非限定実施例の手段によりさらに説明する。
【0020】
図1には、特許文献2から知られる揺動アーム機構が示され、その機構は、カムローブ(カムの丸い突出部分)11を有するカムシャフト10により作動される。カムシャフト10が回転すると、カムローブ11は、シャフト13上に回転自在に取付けられる揺動アーム12を作動する。揺動アーム12は、シャフト19上に回転自在に取付けられる揺動アームローラ15の形態の第1のカムフォロア接触エレメントを備え、その接触エレメントは、内燃機関の吸気弁または排気弁のような弁を開閉するように作動するために、カムローブ11と通常相互作用するクラウニングされた接触面20を備える。揺動アームには、シャフト18、すなわち、回動軸上に回転自在に取付けられる指状部14の形態の第2のカムフォロアも設けられ、そのカムフォロアには、接触エレメント16が備えられ、そのエレメントは、油圧アクチュエータ17の手段により作動位置(図1に示される)まで移動することにより、カムローブ11と相互作用できるクラウニングされた接触面20を備える。
【0021】
接触エレメント16とローラ15は、本発明に従って設計され、および鋼、窒化珪素のようなセラミック、または他の適切な材料から製造できるか、またはそれらの材料で被覆できる。接触エレメント16とローラ15のクラウニングされた接触面20は、カムシャフト10と揺動アーム12との間、およびカムシャフト10と揺動アームフォロア14との間の接触圧を最小にする。これにより、接触エレメント16とローラ15およびカムローブ11の接触面の磨耗が減少し、かくして、これらの構成部材の実用寿命が増加する。本発明のクラウニング輪郭を有する接触エレメントは、接触エレメントの接触面上の接触圧が、球形クラウニング輪郭に比べて相手部材との平行接触で30%だけ減少することが判明している。
【0022】
接触エレメント15、16およびカムローブ11との間の良好な整合を確保するために、揺動アーム12と揺動アームフォロア14を、規定された寸法通りに製造および組立てる必要がある。たとえば、揺動アームフォロアをシャフト18上に取付けるために、第1の孔を揺動アームフォロア14の表面に直角に孔あけする必要があるし、および揺動アームをシャフト13などに取付けるために、第2の孔を揺動アーム12の表面に直角に孔あけする必要がある。これらの孔のそれぞれの、その最適位置からの許容される標準偏差が、それぞれσおよびσであるならば、最大クラウニング量勾配、Ymax’は、これらの孔の標準偏差と、および製造および/または組立が接触エレメント15、16とカムローブ11の整合に影響する他の構成部材全ての標準偏差との合計に等しく設定され、すなわちYmax’は、Σσ+σ+...etcに等しく設定される。代わりに、Ymax’は、製造および/または組立が接触エレメント16とカムローブ11の整合に影響する構成部材全ての二次平均値、すなわちRMS値(二乗平均平方根値)に等しく設定される。RMS値は、個別の標準偏差の二乗の平均の平方根を計算することにより求められ、すなわちYmax’は、下記の式に等しく設定される。
【0023】
【数1】

【0024】
図2は、本発明のクラウニング輪郭22を示し、ここにXは接触エレメント20の接触面の中心0からの距離(mm)であり、Yはクラウニング量(mm)であり、Xmaxは接触面の幅の半分に対応し、すなわちXmaxは接触面の端部点を定義する。クラウニング輪郭22は、関数Y(X)=AXにより形成され、ここにAとBは実数であり、且つBは2よりも大きい。そのようなクラウニング輪郭を有する接触エレメントは、使用中に、または製造および/または組立の不完全により横方向力を受けるならば、その中心点0においてその相手部材と接触しないかもしれない。接触エレメントとその相手部材との間の接触部位が接触エレメントの中心点0に近づく程、接触圧が低くなる。というのは、クラウニング輪郭22の曲率半径が、クラウニング中心点0において最大であるからである。
【0025】
図3は、本発明のクラウニング輪郭22、球形クラウニング輪郭24、および対数クラウニング輪郭26を示すグラフである。球形クラウニング輪郭24の場合、クラウニング量は、接触エレメントの接触面の大部分にわたり非常に大きく、その結果、接触エレメントとその相手部材との間の実際の接触部位は非常に小さい。これにより、接触部位における接触圧の増加が生じ、その結果、接触エレメントとその相手部材の磨耗が加速される。対数クラウニング輪郭26は、この問題を緩和するが、製造および/または組立の公差に影響されやすい。本発明のクラウニング輪郭22は、既知のクラウニング輪郭に比べて一層平坦な中心点を有し、接触面の中央部分上の接触圧を減少する。本発明のクラウニング輪郭は、接触面の2つの端部における接触圧を徐々に減少し、製造と組立の公差に影響されにくい。というのは、クラウニング輪郭22が、製造と組立の公差を考慮して求められるからである。
【0026】
図4は、シャフト19用の孔28を備える揺動アームローラ15を概略図示する。ローラ15の接触面は、関数Y(X)=AXにより形成されるクラウニング輪郭22を有する。
【実施例】
【0027】
幅2Xmaxの接触面を有する接触エレメント16に対する最適クラウニング輪郭22を計算するために、2乃至20の複数の値Bが選択される。接触エレメントの製造および/または組立について規定された寸法の維持において許される最大許容変動範囲、Ymax’が求められ、および下記の式が、それぞれのB値に対応するA値を求めるのに使用される。
max’=ABXmaxB−1
ついで、AとB値のそれぞれの組についてのクラウニング輪郭を、下記の関数を使用して形成できる。
Y=AX
【0028】
ついで、そのようなクラウニング輪郭を有する接触面上に生じる合計または最大の接触圧は、ヘルツの理論を使用して近似化されるか、または有限要素解析を使用して計算される。
【0029】
ついで、特定の用途に意図される接触エレメントの接触面上に生じる最小の合計または最大の接触圧をもたらすクラウニング輪郭が、その接触エレメント用の最適クラウニング輪郭として選択される。
【0030】
請求範囲内の本発明の別の変形態様は、当業者にとり明らかであろう。接触エレメントは、複数の接触面を備えることができ、それにより、接触面のそれぞれが、対応する相手面または相手部材と接触するように配置されることに留意すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施態様に従う接触エレメントを備える、特許文献2に開示されるもののような二重揺動アームを概略示す図である。
【図2】本発明の実施態様に従うクラウニング輪郭を図示する図である。
【図3】本発明のクラウニング輪郭を従来技術に従う2種類のクラウニング輪郭と比較したグラフである。
【図4】本発明の実施態様に従う接触エレメントを概略図示する図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相手部材(11)に対して追従する、すなわちスライドまたはロールするように配置される接触エレメント(15、16)であって、そのエレメントの少なくとも一部分にクラウニング輪郭(22)を有する接触面を備える接触エレメント(15、16)において、前記クラウニング輪郭(22)は、関数Y(X)=AXにより形成され、ここにYはクラウニング量であり、Xは前記接触エレメント(16)の前記接触面の中心からの距離であり、AとBは実数であり、且つBは2よりも大きいことを特徴とする、接触エレメント(15、16)。
【請求項2】
Bは、20未満または20に等しいことを特徴とする、請求項1に記載の接触エレメント(15、16)。
【請求項3】
カムフォロア(14)、揺動アーム(12)、プッシュロッド、または使用中に接触圧を受ける他の構成部材の、一部分を構成することを特徴とする、請求項1または2に記載の接触エレメント(15、16)。
【請求項4】
接触面(20)の横方向端部に前記クラウニング輪郭(22)を有するように配置されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の接触エレメント(16)。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の接触エレメント(15、16)を備えることを特徴とする、内燃機関。
【請求項6】
相手部材(11)と転がり接触するように、回転自在に取付けられ、かつ前記相手部材へ当接するように配置される接触エレメント(16)の接触面の少なくとも一部分用のクラウニング輪郭(22)を求める方法であって、
a)AとBの複数の異なる値を選択するステップであって、Bは2よりも大きいステップと、
b)前記のAとBの値を使用する関数Y(X)=AXを使用して複数のクラウニング輪郭(22)を形成するステップと、
c)一定の接触力、またはその接触力を示すパラメータラインに対して、前記クラウニング輪郭(22)のそれぞれを有する接触エレメント(16)上の合計または最大の接触圧を求めるステップと、
d)前記接触エレメント(16)に最小の合計または最大の接触圧を受けさせる前記クラウニング輪郭を選択するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
Bは、20未満または20に等しいことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法のステップa)は、
複数の値Bを選択するステップと、
式Ymax’=ABXmaxB−1を使用してそれぞれの値Bに対応する値Aを求めるステップであって、Xmaxは接触エレメント(16)の接触面の幅の半分であり、Ymax’は最大クラウニング勾配であるステップと、を含むことを特徴とする、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
max’は、接触エレメント(16)の製造および/または組立について規定された寸法の維持において許される最大許容変動範囲に等しく設定されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
max’は、接触エレメント(16)の製造および/または組立について規定された寸法の維持における推定変動範囲に等しく設定されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
コンピュータ読取り可能媒体または搬送波に格納される、請求項6乃至10のいずれかに記載の方法のステップの少なくとも1つをコンピュータまたはプロセッサに実行させるように配置されるコンピュータプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムを備えることを特徴とする、コンピュータプログラムプロダクト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−515109(P2009−515109A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538842(P2008−538842)
【出願日】平成17年11月3日(2005.11.3)
【国際出願番号】PCT/SE2005/001653
【国際公開番号】WO2007/053070
【国際公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(500277711)ボルボ ラストバグナー アーベー (163)
【Fターム(参考)】