説明

クレート用トッププレート及びこれを用いたクレート

【課題】 クレートに収容した平面円形のカップ型食品充填容器の揺動や転倒を防止する保護用のトッププレートを提供する。
【解決手段】 塑性材料の段ボールによってクレート2に収容した食品充填容器3上に載置するトッププレート1を形成し、該トッププレート1の面内端部の各コーナー近傍位置に切り込みやスリットを入れた合計4箇所の曲げ起し片11を配置し、これら曲げ起し片11を、列方向及び行方向に隣接する4個の食品充填容器3に形成される空隙に曲げ起し挿入して、4個のうち対角位置2個の食品充填容器3に対接することによってクレート2内の食品充填容器3を定位置に保持する。トッププレート1には透視孔12を配置してあるので、食品充填容器3のシール蓋が透視でき、収容物の確認を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、プリン、ヨーグルト、ゼリー等のチルド流通の食品を充填した食品充填容器を搬送するために用いる、クレート用トッププレート及びこれを用いたクレートに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、チルド流通の食品は、該食品を充填した平面円形の食品充填容器の形態で販売されるところ、該食品充填容器は、例えば容器に対して加熱液を充填した後、搬送用のコンテナをなすクレートに所定数を収納して冷却室を経由して配送センターに一時保管し、クレートに収納のまま車両に搭載し小売店に搬送することによって小売に供されるものとされ、このとき該クレートは、底面を格子状乃至粗メッシュ状とした、例えば合成樹脂で一体成形した平面矩形にして、一般に上下積上げ時の位置決めとズレ防止のために位置決め脚を備えて構成し、回収洗浄して再利用するものとされており、該クレートは、例えば3列4行に12個、4列5行に20個のように、多数の食品充填容器を該クレートの列方向及び行方向に1段に整列して収納するように用いるものとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−86631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この場合、例えばチルド流通に適したクレートとすることができるが、クレートの高さによってはクレートと食品充填容器の上端との間に比較的大きな空間が残ることがあり、このようなクレートの形態によっては、振動を受けたときや傾斜保持されたとき等に、収納した食品充填容器が揺動したり、転倒したりすることがあり、揺動や転倒が生じると、製品に混濁や崩れが生じて開封時の商品価値を低下させる可能性を招くことがある。
【0005】
また、例えば小ロットの商品用とするときや、排水事情によってクレートの洗浄に不適とされるときのような場合にクレートを、ワンウエイとすることが想定されるが、ワンウエイとするには、例えばダンボール、厚紙等の紙製とすることが好適であるところ、紙製とすると上記位置決め脚の設置が困難であり、従って、例えばクレートの上面を拡開して該拡開部に上段のクレート下端を受け入れる如くにすることになり、このような場合も、同様にクレートと食品充填容器の上端間に比較的大きな空間が残り、同じく転倒による商品価値の低下の可能性を招くことがある。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、クレートと食品充填容器の上端間の空間によって生じることのある転倒による商品価値の低下を防止して該食品充填容器を保護し得るようにしたクレートのトッププレート及びこれを用いたクレートを提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に沿って本発明は、平面円形多数の食品充填容器を列方向及び行方向に収納搬送するクレートに、その収納した食品充填容器上を被覆載置するようにトッププレートを用いて、上下積上げの場合に、上段のクレートを受け止める介装ベースとするとともに該トッププレートに該トッププレートの塑性を利用した曲げ起し片を配置し、列方向及び行方向に配置することによって生じる食品充填容器間の空隙に該曲げ起し片を曲げ起し挿入して、これを平面X字状一方の対角位置で隣接する2個の食品充填容器の側面に対接することによって食品充填容器を定位置に保持し、クレートと食品充填容器の上端間の空間によって生じることのある揺動や転倒を防止し、商品価値の低下を防止して該食品充填容器を保護するようにしたものであって、即ち、請求項1に記載の発明を、平面円形多数の食品充填容器を列方向及び行方向に収納搬送するクレートに用いるトッププレートであって、クレートの列方向及び行方向に隣接する4個の食品充填容器の間に形成される面内所定位置の空隙に曲げ起し挿入して該4個のうち対角位置で隣接する2個の食品充填容器に対接することによって食品充填容器を定位置に保持する曲げ起し片を備えて塑性板材によって形成してなることを特徴とするクレート用トッププレートとしたものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、可及的少ない曲げ起し片の配置によって、可及的効率よく確実に食品充填容器の定位置の保持をなし得るものとするように、これを、上記曲げ起し片を、コーナーに収容した食品充填容器に列方向及び行方向に隣接し且つ対角位置で隣接する2つの食品充填容器に対接するように面内端部近傍位置に配置してなることを特徴とする請求項1に記載のクレート用トッププレートとしたものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、トッププレートをワンウエイ用としてコスト面及び廃棄乃至リサイクルの面で好適なものとするように、これを、上記塑性板材をダンボール紙又は厚紙によって形成してワンウエイ用としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のクレート用トッププレートとしたものである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、クレートに収納した食品充填容器を可及的簡易に識別し得るものとするように、これを、上記多数収納した任意の食品充填容器上の面内位置に該食品充填容器の平面より径小又は任意形状の透視孔を配置してなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のクレート用トッププレートとしたものである。
【0011】
請求項5に記載の発明は、上記トッププレートを用いるクレートをワンウエイ用としてコスト面及び廃棄乃至リサイクルの面で好適なものとするように、これを、請求項1、2、3又は4に記載のトッププレートを用い、ダンボール又は厚紙によって形成して、平面円形の食品充填容器を列方向及び行方向に多数収納して搬送するワンウエイ用としてなることを特徴とするトッププレートを用いたクレートとしたものである。
【0012】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として、上記課題解決の手段としたものである。
【0013】
なお、本発明にあって曲げ起し片、曲げ起しは、平坦なトッププレートにあってその塑性を利用して下方に向けて曲げ変形することを意味する。
【発明の効果】
【0014】
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、平面円形多数の食品充填容器を列方向及び行方向に収納搬送するクレートに、その収納した食品充填容器上を被覆載置するようにトッププレートを用いて、上下積上げの場合に、上段のクレートを受け止める介装ベースとするとともに該トッププレートに該トッププレートの塑性を利用した曲げ起し片を配置し、列方向及び行方向に配置することによって生じる食品充填容器間の空隙に該曲げ起し片を曲げ起し挿入して、これを平面X字状一方の対角位置で隣接する2個の食品充填容器に対接することによって食品充填容器を定位置に保持し、クレートと食品充填容器の上端間の空間によって生じることのある揺動や転倒を防止し、商品価値の低下を防止して該食品充填容器を保護するクレートのトッププレートを提供することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、可及的少ない曲げ起し片の配置によって、可及的効率よく確実に食品充填容器の定位置の保持をなし得るものとすることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、トッププレートをワンウエイ用としてコスト面及び廃棄乃至リサイクルの面で好適なものとすることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、クレートに収納した食品充填容器を可及的簡易に識別し得るものとすることができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、上記トッププレートを用いるクレートをワンウエイ用としてコスト面及び廃棄乃至リサイクルの面で好適なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】クレートとトッププレートの関係を示す斜視図である。
【図2】トッププレートの平面図である。
【図3】曲げ起し片と食品充填容器との関係を示す部分拡大図である。
【図4】透視孔と食品充填容器との関係を示す部分拡大図である。
【図5】クレートの斜視図である。
【図6】クレートの展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、1は、例えばチルド流通を行うに用いる、平面円形多数の食品充填容器3を列方向及び行方向に収納搬送するクレート2に用いるトッププレートであり、本例にあってトッププレート1及びクレート2は、これらをそれぞれダンボール紙又は厚紙によって形成してワンウエイ用としてあり、また、本例の食品充填容器3は、広口にして側面視逆台形状をなすように側面を傾斜面とした断面円形有底のカップ型の容器に、例えばプリン、ヨーグルト、ゼリーのような食品を充填し且つ該容器の上端に商品名等の必要事項を印刷表示したシール蓋を固定してその開口を閉塞密封したものとしてある。
【0021】
トッププレート1は、上記クレート2の列方向及び行方向に隣接する4個の食品充填容器の間に形成される面内所定位置の空隙に曲げ起し挿入して該4個のうち対角位置で隣接する2個の食品充填容器に対接することによって食品充填容器3を定位置に保持する曲げ起し片11を備えて塑性板材によって形成したものとしてある。
【0022】
本例にあって塑性材料は、上記段ボール又は厚紙、例えば段ボール板とし、面内に上記曲げ起し片11を、例えば4箇所配置したものとしてあり、このとき本例のトッププレート1は、これを、コーナーに収容した食品充填容器3に列方向及び行方向に隣接し且つ対角位置で隣接する2つの食品充填容器3に対接するように面内端部近傍位置、本例にあっては面内コーナー近傍位置に配置したものとしてあり、また、該トッププレート1は、上記多数収納した任意の食品充填容器3上の面内位置に該食品充填容器3の平面より径小又は任意形状の透視孔12を配置してある。
【0023】
本例のトッププレート2は、例えば、図示したように容量200g用に30cm×25cm程度にして、4列3行の12個用とし又はこれより幾分大きめの容量120g用に35cm×27cm程度にして5列4行の20個用として、それぞれ食品充填容器3の外径を列方向及び行方向に合計して設定した寸法の面積を有する矩形板によるものとしてあり、このとき段ボールの芯目、即ち波目はトッププレート1の長手方向、即ち行方向に沿うように配置し、その強度を確保するようにしてある。
【0024】
トッププレート1の上記面内端部近傍位置に配置した曲げ起し片11は、コーナー位置にあって食品充填容器の上部に曲げ起し片11の上端部を、列方向及び行方向の2個の食品充填容器3の側面に曲げ起し片11の幅方向両端をそれぞれ対接するように、これを配置してあり、このとき該曲げ起し片11は、例えば台形をなす形状にして、その短辺を残して対向する斜辺及び長辺に切込み乃至スリットを入れることによって該曲げ起しを可能とした台形状に形成するか、図示したように、更に対向する斜辺の長辺側部分と長辺近傍を部分的に切り取り除去した透孔付きの台形状に形成するとともに該曲げ起し片11の先端部分をやや内側に湾曲する形状として曲げ起しを容易化するとともにその幅方向両端部をアール状に湾曲して食品充填容器3の側面に対する対接を、その接触面積を可及的に小さくして、食品充填容器3に対接痕を残すことのないようにしてある。
【0025】
本例のトッププレート1における曲げ起し片11は、例えば短辺を4cm、透孔側の長辺を5cm、切り込み側の斜辺を2cm程度とし、該切り込みにより下方に向けて起立するように曲げ起すことによって表面から斜辺の長さに応じて2cm程度の食品充填容器3側に向けた挿入をなし得るようにしてある。
【0026】
本例にあって曲げ起し片11は、トッププレート1の面内端部近傍位置に、それぞれコーナーに位置する隣接する一対の食品充填容器3を定位置に保持するように、コーナーに向けて曲げ起しをなし得るように、これを4箇所配置してあり、これによって可及的に少ない数の曲げ起し片11の設置でクレート2に収納した食品充填容器3を効率よく定位置に保持し得るようにしてある。即ち、曲げ起し片は、例えば4列3行12個の場合は、1、2列間と1、2行間及び2、3行間、2、3列間と同じく1、2行間及び2、3行間の4つの空隙、即ち、食品充填容器3の間に形成される合計6つのうち中間の2つを除く4つの上記面内端部近傍位置の空隙に対して、また、5列4行20個の場合は、1、2列間と1、2行間及び3、4行間、4、5列間と同じく1、2行間及び3、4行間の4つの空隙、即ち、食品充填容器3の間に形成される合計12のうちの中間の8つを除く4つの面内端部近傍位置の空隙位置に対してそれぞれ曲げ起しによる挿入をなし得るように配置してある。このように曲げ起し片11を面内端部近傍位置の4箇所に配置することによって、トッププレート1は、後述のクレート2に収容した多数の食品充填容器3上を被覆するとともに上下積上げの場合に、上段のクレート2を受け止める介装ベースとする一方、クレート2にあってコーナーの食品充填容器3に列方向及び行方向に隣接し且つ対角位置で隣接する2つの食品充填容器3を曲げ起し片11によって引掛け状として該食品充填容器3の位置決めを行うように、曲げ起し片11の両端部を食品充填容器3の側面に圧接するように対接して、食品充填容器3の相対的な位置関係を維持することによってこれを定位置に保持して、クレートに対する振動やクレートの傾斜保持による揺動や転倒を可及的有効且つ確実に防止し得るようにしてある。
【0027】
本例にあって透視孔12は、上記食品充填容器3の平面より径小にして、円周の一部を除去した形状としてあり、このとき該透視孔12の径は、食品充填容器3の径より1cm程度径小とした6〜7cmのものとし、コーナー位置又は面内の端部中間位置に、例えば1箇所を配置したものとしてある。該透視孔12を配置することによって、該透視孔12によりトッププレート1で被覆した食品充填容器3のシール蓋及びこれに印刷した商品名等を、該トッププレート1を外すことなく確認し得るようにしてある。
【0028】
該トッププレート1を用いる本例のクレート2は、ダンボール又は厚紙によって形成して、平面円形の食品充填容器3を列方向及び行方向に多数収納して搬送するワンウエイ用としたものとしてあり、このとき該クレート2は、食品充填容器3を1段に平積みするように、同じく、図示したように容量200g用に37cm×30cm程度の開口面積と7cm程度の深さを有して4列3行の12個を収容し又はこれよりやや大きめにして容量120g用に37cm×28cm程度の開口面積と同じく7cm程度の深さを有して5列4行の20個を収容するものとしてあり、このとき該クレート2は、底板21からその四周に起立壁22を起立配置するとともに該底板21を、上記開口面積より1〜2cm程度小さく形成することによって該起立壁22をそれぞれ外側に傾斜して上端において、上記トッププレート1を落し込み状に受入れ可能とするように上記開口面積を拡大することによって上端に拡開した開口を有するものとしてあり、これによって該クレート2は、これを上記カップ型の容器を用いた食品充填容器3の収容に適したものとしてある。
【0029】
該クレート2は、図6に示すように、段ボールから型取りしたプレートの底板21部分を下面にして周縁の起立壁22をそれぞれ上記傾斜するように起立し且つ起立壁22長手方向先端の固定片23を、起立壁22に対して上向き傾斜して、例えば接着によって固定することによって、上端を広面積とする上記拡開開口を形成するとともに対向する一方の起立壁22の長手方向端部に突出形成し、また、その一方の固定片23に突出形成した突片24を、クレート2の積み重ねに際して上段配置のクレート2の横ずれを防止するずれ防止用として、クレート2の形成時に各コーナーにそれぞれ平面L字状をなすように配置したものとしてある。
【0030】
このとき該クレート2は、その底板21部分と対向する他方の起立壁22との間に横長長寸としてクレートの内外を連通して、例えば冷却室やチルド流通時にクレート内に冷気を導入循環させる冷気孔25を配置し、また、4つのうち対向する一対のコーナーに矩形短寸として、上下に積上げたクレート2を容易に引き出し自在とするようにした手掛け孔26を配置してある。
【0031】
このように形成した本例のトッププレート1及びクレート2は、段ボールを用いたワンウエイのものとしたから、例えば工場で加熱液を充填してシール蓋で密封した状態で、食品充填容器3をクレートに収容し、冷却室を経由して、配送センターに一時保管した後、冷蔵施設を有する車両によって小売店に搬送し、小売店でトッププレート1を取り外してクレート2から食品充填容器3を取り出して店頭に陳列販売する一方、該トッププレート1及びクレート2を廃棄乃至リサイクル、特にリサイクルするように用いるものとしてあり、このとき、トッププレート1は、クレート2に収容した食品充填容器3上に、該食品充填容器3を被覆し、これに載置するように該クレート2の拡開開口に嵌め込み状に配置し、該配置状態で上記4箇所の曲げ起し片11を下方に向けて曲げ起して、上記4箇所の空隙に挿入し、本例にあっては、上記コーナーに収容した食品充填容器3に列方向及び行方向に隣接し且つ対角位置で隣接する2個の食品充填容器3に対接し、該コーナーに収容した食品充填容器3を挟持するようにすることによって、最上位に積上げたクレート2にあっても冷却室における風圧によってトッププレート1が吹き飛ぶようなトラブルを招くことなくこれを確実に保持し得るとともにクレート2に収容した食品充填容器3を全体的に定位置に保持し、クレート2における揺動や転倒を防止して、荷崩れ状のトラブルやこれによる商品価値の低下を招くことなく、小売店に至るまでの搬送を行うことができ、また、クレート2の上下の積上げに際して下段の食品充填容器3を保護する介装ベースとして作用する一方、トッププレート1は、曲げ起し片11を食品充填容器3に載置するように配置した状態で、例えば機械的又は手動的に曲げ起しするところ、該曲げ起しは表裏双方に対してなし得るから、該トッププレート3の載置は、その表裏を問うことなく行うことができ、更に、透視孔12の配置によって、食品充填容器3の脱落や飛び出しを防止しつつ、クレート2に収容した食品充填容器3のシール蓋を確認することができる。
【0032】
図示した例は以上のとおりとしたが、トッププレートを、曲げ起し片の曲げ起しを可能とする厚紙、合成樹脂等による適宜材質の塑性板材によるものとして、上記段ボール又は厚紙のクレートに用い、また合成樹脂一体成形のクレートに用いるようにすること、必要に応じて曲げ起し片を、上記4箇所以上の適宜の空隙に挿入するようにその数を増加すること、曲げ起し片をその突出方向中間で更に折曲して空隙に面する隣接2対の食品充填容器間を埋めるように対接するものとすること等を含めて、トッププレート、曲げ起し片、クレート、食品充填容器、必要に応じて用いる塑性板材、透視孔等の各具体的形状、構造、材質、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【符号の説明】
【0033】
1 トッププレート
11 曲げ起し片
12 透視孔
2 クレート
21 底板
22 起立壁
23 固定片
24 突片
25 冷気孔
26 手掛け孔
3 食品充填容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面円形多数の食品充填容器を列方向及び行方向に収納搬送するクレートに用いるトッププレートであって、クレートの列方向及び行方向に隣接する4個の食品充填容器の間に形成される面内所定位置の空隙に曲げ起し挿入して該4個のうち対角位置で隣接する2個の食品充填容器に対接することによって食品充填容器を定位置に保持する曲げ起し片を備えて塑性板材によって形成してなることを特徴とするクレート用トッププレート。
【請求項2】
上記曲げ起し片を、コーナーに収容した食品充填容器に列方向及び行方向に隣接し且つ対角位置で隣接する2つの食品充填容器に対接するように面内端部近傍位置に配置してなることを特徴とする請求項1に記載のクレート用トッププレート。
【請求項3】
上記塑性板材をダンボール紙又は厚紙によって形成してワンウエイ用としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のクレート用トッププレート。
【請求項4】
上記多数収納した任意の食品充填容器上の面内位置に該食品充填容器の平面より径小又は任意形状の透視孔を配置してなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のクレート用トッププレート。
【請求項5】
請求項1、2、3又は4に記載のトッププレートを用い、ダンボール又は厚紙によって形成して、平面円形の食品充填容器を列方向及び行方向に多数収納して搬送するワンウエイ用としてなることを特徴とするトッププレートを用いたクレート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−51631(P2012−51631A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−197469(P2010−197469)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【出願人】(390001270)グリコ乳業株式会社 (29)
【Fターム(参考)】