グレーチング
【課題】 メインバーの倒れを容易に防止することができるグレーチングを提供する。
【解決手段】 グレーチング2は、間隔をあけて並べられる複数のメインバー3、3と、それらメインバー3、3を、それらメインバー3、3の端で連ねるエンドバー4、4とを備える。そして、エンドバー4は、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aから曲げられて、メインバー3、3間の各々に嵌まる曲げ片4b、4bとを有する。そして、この曲げ片4bにより、メインバー3は、起立した姿勢に保持される。
【解決手段】 グレーチング2は、間隔をあけて並べられる複数のメインバー3、3と、それらメインバー3、3を、それらメインバー3、3の端で連ねるエンドバー4、4とを備える。そして、エンドバー4は、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aから曲げられて、メインバー3、3間の各々に嵌まる曲げ片4b、4bとを有する。そして、この曲げ片4bにより、メインバー3は、起立した姿勢に保持される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、側溝とか桝等の排水設備、その他の場所に用いられるグレーチングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、グレーチングは、一般に、板状のメインバー(ベアリングバー)と、それらメインバーを端で連ねる板状のエンドバーと、メインバーに直交するように配置される棒状の補助バー(ツイストバー)とを備えていた(例えば、非特許文献1参照)。そして、グレーチングを構成するメインバーとエンドバーとは、メインバーの端面にエンドバーの側面が突き当てられて、溶接により接続されていた。
【0003】
【非特許文献1】株式会社宝機材(カタログ)「タカラグレーチング(Vol.1)」2004年4月,p38
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来のグレーチングにあっては、例えば、そのグレーチング上を車両等が通過した場合等であっても、メインバーが倒れないようにするために、メインバーとエンドバーとの溶接強度が十分な大きさとなるよう、細心の注意を払う必要があった。
【0005】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、メインバーの倒れを容易に防止することができるグレーチングを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るグレーチングは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係るグレーチングは、間隔をあけて並べられる複数のメインバーと、それらメインバーを、それらメインバーの端で連ねるエンドバーとを備える。そして、前記エンドバーは、前記メインバーの端面と向き合うエンドバー本体と、そのエンドバー本体から曲げられて、前記メインバー間の各々に嵌まる曲げ片とを有する。このグレーチングによると、エンドバーにおける曲げ片が、メインバー間に嵌まることで、メインバーは、起立した姿勢に保持される。
【0007】
また、請求項2に記載の発明に係るグレーチングのように、請求項1に記載のグレーチングにおいて、前記曲げ片は、下方に向かうに連れて前記エンドバー本体から離れる傾斜部を有するのが望ましい。こうして、エンドバーの曲げ片が傾斜部を有することで、雨水等の水は、傾斜部に沿ってグレーチング下に落下するため、その排水効率を高めることができる。また、砂や泥等においても、この傾斜部に沿ってグレーチング下に落下するため、グレーチングが載る蓋掛かり部の上とか、グレーチングに設けられたかさ上げ材あるいは底板の上とかに、砂や泥等が溜るのを低減または避けることができる。
【0008】
また、請求項3に記載の発明に係るグレーチングのように、請求項2に記載のグレーチングにおいて、前記エンドバーは、前記エンドバー本体の上端部から折り返される、前記曲げ片としての上側曲げ片を有し、その上側曲げ片は、折り返し部と、その折り返し部に続く前記傾斜部とを有してもよい。
【0009】
また、請求項4に記載の発明に係るグレーチングのように、請求項1に記載のグレーチングにおいて、前記エンドバーは、前記エンドバー本体の上端部から折り返される、前記曲げ片としての上側曲げ片と、前記エンドバー本体の下端部から折り返される、前記曲げ片としての下側曲げ片とを備えてもよい。
【0010】
また、請求項5に記載の発明に係るグレーチングのように、請求項1または2に記載のグレーチングにおいて、前記曲げ片は、前記エンドバー本体の上下端を除く中間高さから、切り起こされるように曲げられてもよい。
【発明の効果】
【0011】
この発明に係るグレーチングによれば、エンドバーにおける、メインバー間に嵌まる曲げ片により、メインバーが起立した姿勢に保持されるため、メインバーの倒れを容易に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明に係るグレーチングを実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図3は、本発明の第一の実施の形態を示す。図中符号1は、側溝や横断溝等の排水溝とか桝とかの、排水設備となる排水ブロックである。2は、前記排水ブロック1に配備されるグレーチングである。
【0014】
排水ブロック1は、両側に側壁1a、1aを備え、それら側壁1a、1aの上部には、グレーチング2が渡される蓋掛かり部1b、1bが設けられている。
【0015】
グレーチング2は、間隔をあけて並べられる複数のメインバー3、3と、それらメインバー3、3を、それらメインバー3、3の端で連ねるエンドバー4、4とを備える。詳細には、グレーチング2は、メインバー3、3とエンドバー4、4の他に、メインバー3、3に直交するように渡される補助バー5、5(例えば、ツイストバー)と、メインバー3、3の端部を下から支持するとともに排水ブロック1の蓋掛かり部1b、1bに載るかさ上げ材6、6とを備えている。そして、グレーチング2を構成する各部材は、それぞれの接触部分において溶接により接合される。
【0016】
ここで、エンドバー4は、板材からなり、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aから曲げられて、メインバー3、3間の各々に嵌まる曲げ片4b、4bとを有する。そして、曲げ片4bは、下方に向かうに連れてエンドバー本体4aから離れる傾斜部4cを有する。詳細には、エンドバー4は、エンドバー本体4aの上端部から折り返される、前記曲げ片4bとしての上側曲げ片410を有し、その上側曲げ片410は、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dと、その折り返し部4dに続く前記傾斜部4cとを有する。この傾斜部4cは、かさ上げ材6の内側端の上方に至るまで延びている。そして、上側曲げ片410は、断面I字形状をしたメインバー3、3間の各々に、上下の膨大部3a、3a部分でぴったりと嵌まるようになっている。
【0017】
次に、以上の構成からなるグレーチング2の作用効果について説明する。このグレーチング2によると、エンドバー4における上側曲げ片410、410(曲げ片4b、4b)が、メインバー3、3間に嵌まることで、メインバー3、3は、起立した姿勢に保持される。そして、このように、メインバー3が、エンドバー4の上側曲げ片410(曲げ片4b)によって起立した姿勢に保持されるため、メインバー3の倒れを容易に防止することができる。また、エンドバー4の上側曲げ片410(曲げ片4b)が傾斜部4cを有することで、雨水等の水は、傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。このため、その排水効率を高めることができる。さらに、砂や泥等においても、この傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。したがって、グレーチング2に設けられたかさ上げ材6の上に、砂や泥等が溜るのを低減または避けることができる。
【0018】
図4および図5は、本発明の第二の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第一の実施の形態(図1〜図3)に示すグレーチング2とは、エンドバー4における曲げ片4bの形状が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0019】
このグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様に、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5と、かさ上げ材6、6とを備えている。ここで、エンドバー4においては、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての上側曲げ片410、410とを有する。そして、上側曲げ片410は、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dと、その折り返し部4dに続いてほぼ真下に(図示実施の形態においては、若干エンドバー本体4a側に向くようにして)下がる降下部4eと、その降下部4eに続く傾斜部4c(すなわち、下方に向かうに連れてエンドバー本体4aから離れる傾斜部)とを有する。この傾斜部4cは、かさ上げ材6の内側端の上方に至るまで延びている。そして、上側曲げ片410は、断面I字形状をしたメインバー3、3間の各々に、上下の膨大部3a、3a部分でぴったりと嵌まるようになっている。そこで、このグレーチング2においても、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様の作用効果を奏する。
【0020】
図6および図7は、本発明の第三の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2とは、エンドバー4における曲げ片4bの形状が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0021】
このグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様に、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5と、かさ上げ材6、6とを備えている。ここで、エンドバー4においては、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての上側曲げ片410、410とを有する。そして、上側曲げ片410は、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dと、その折り返し部4dに続いてほぼ真下に(図示実施の形態においては、若干エンドバー本体4a側に向くようにして)下がる降下部4eとを有する。この降下部4eは、エンドバー本体4aの下端に至るまで延びている。そして、上側曲げ片410は、断面I字形状をしたメインバー3、3間の各々に、上下の膨大部3a、3a部分でぴったりと嵌まるようになっている。
【0022】
このグレーチング2によると、エンドバー4における上側曲げ片410、410が、メインバー3、3間に嵌まることで、メインバー3、3は、起立した姿勢に保持される。そして、このように、メインバー3が、エンドバー4の上側曲げ片410(曲げ片4b)によって起立した姿勢に保持されるため、メインバー3の倒れを容易に防止することができる。
【0023】
図8および図9は、本発明の第四の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2とは、エンドバー4における曲げ片4bの形状が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0024】
このグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様に、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5と、かさ上げ材6、6とを備えている。ここで、エンドバー4においては、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての上側曲げ片410、410と、エンドバー本体4aの下端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての下側曲げ片420、420とを有する。そして、上側曲げ片410は、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dからなり、この折り返し部4dが、断面I字形状をしたメインバー3の、上部の膨大部3a、3a間の各々に、ぴったりと嵌まるようになっている。同様に、下側曲げ片420は、エンドバー本体4aの下端部から延設される折り返し部4dからなり、この折り返し部4dが、断面I字形状をしたメインバー3の、下部の膨大部3a、3a間の各々に、ぴったりと嵌まるようになっている。
【0025】
このグレーチング2によると、エンドバー4における上側曲げ片410、410および下側曲げ片420、420が、メインバー3、3間に嵌まることで、メインバー3、3は、起立した姿勢に保持される。そして、このように、メインバー3が、エンドバー4の上側および下側曲げ片410、420(曲げ片4b)によって起立した姿勢に保持されるため、メインバー3の倒れを容易に防止することができる。
【0026】
図10および図11は、本発明の第五の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2とは、エンドバー4における曲げ片4bの形状が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0027】
このグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様に、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5と、かさ上げ材6、6とを備えている。ここで、エンドバー4においては、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上下端を除く中間高さから、切り起こされるように曲げられて、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての中間曲げ片430、430とを有する。そして、この中間曲げ片430は、下側および左右がエンドバー本体4aから切り離され、エンドバー本体4aに繋がる上側で曲げられて、下方に向かうに連れてエンドバー本体4aから離れる傾斜部4cとなっている。そこで、このグレーチング2においても、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様の作用効果を奏する。なお、中間曲げ片430は、メインバー3、3間において、上下方向に複数個設けられても構わない。
【0028】
図12〜図14は、本発明の第六の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2とは、かさ上げ材6に替えて底板7を備える点が異なるが、他はほぼ同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0029】
このグレーチング2は、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5と、底板7、7とを備えている。ここで、底板7は、メインバー3、3の端部を下から支持するとともに、排水ブロック1の蓋掛かり部1bに、直接、あるいは受枠(図示せず)を介して載るものである。そして、底板7には、排水ブロック1への取り付けのための取付孔7a、7aが明けられている。エンドバー4は、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての上側曲げ片410、410とを有する。ここで、上側曲げ片410としては、第1の上側曲げ片411と第2の上側曲げ片412とが設けられている。第1の上側曲げ片411は、第一の実施の形態に示す上側曲げ片410と同様であって、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dと、その折り返し部4dに続く傾斜部4c(すなわち、下方に向かうに連れてエンドバー本体4aから離れる傾斜部)とを有する。この傾斜部4cは、底板7の内側端付近の上方に至るまで延びている。そして、第1の上側曲げ片411は、断面I字形状をしたメインバー3、3間の各々に、上下の膨大部3a、3a部分でぴったりと嵌まるようになっている。また、第2の上側曲げ片412は、第四の実施の形態に示す上側曲げ片410と同様であって、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dからなる。
【0030】
このグレーチング2によると、エンドバー4における第1の上側曲げ片411、411および第2の上側曲げ片412、412が、メインバー3、3間に嵌まることで、メインバー3、3は、起立した姿勢に保持される。そして、このように、メインバー3が、エンドバー4の第1および第2の上側曲げ片411、412(曲げ片4b)によって起立した姿勢に保持されるため、メインバー3の倒れを容易に防止することができる。また、エンドバー4の第1の上側曲げ片411が傾斜部4cを有することで、雨水等の水は、傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。このため、その排水効率を高めることができる。さらに、砂や泥等においても、この傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。したがって、グレーチング2に設けられた底板7の上に、砂や泥等が溜るのを低減または避けることができる。
【0031】
図15は、本発明の第七の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第二の実施の形態に示すグレーチング2とは、かさ上げ材6が設けられていない点が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0032】
このグレーチング2は、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5とを備えている。ここで、エンドバー4においては、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4bとしての上側曲げ片410とを有する。上側曲げ片410は、第二の実施の形態と同様に、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dと、その折り返し部4dに続いてほぼ真下に(図示実施の形態においては、若干エンドバー本体4a側に向くようにして)下がる降下部4eと、その降下部4eに続く傾斜部4c(すなわち、下方に向かうに連れてエンドバー本体4aから離れる傾斜部)とを有する。そして、この傾斜部4cは、排水ブロック1における蓋掛かり部1bの内側端付近の上方に至るまで延びている。
【0033】
このグレーチング2によると、エンドバー4における上側曲げ片410、410が、メインバー3、3間に嵌まることで、メインバー3、3は、起立した姿勢に保持される。そして、このように、メインバー3が、エンドバー4の上側曲げ片410(曲げ片4b)によって起立した姿勢に保持されるため、メインバー3の倒れを容易に防止することができる。また、エンドバー4の上側曲げ片410が傾斜部4cを有することで、雨水等の水は、傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。このため、その排水効率を高めることができる。さらに、砂や泥等においても、この傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。したがって、グレーチング2が載る蓋掛かり部1bの上に、砂や泥等が溜るのを低減または避けることができる。
【0034】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、排水設備は、排水ブロック1からならなくとも、現場打設されるものであってもよい。また、グレーチング2は、排水設備に配備されるものでなくとも、床板とか階段の踏板を形成するものであってもよい。
【0035】
また、第一〜第五の実施の形態に示すグレーチング2には、かさ上げ材6が設けられているが、第六の実施の形態に示すように、かさ上げ材6に替えて底板7を設けたり、第七の実施の形態に示すように、かさ上げ材6を無くしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】この発明に係るグレーチングの第一の実施の形態の、平面図である。
【図2】同じく、図1におけるA−A線による断面図である。
【図3】同じく、要部斜視図であり、(a)は、エンドバーの一部、(b)は、グレーチングの一部を示す。
【図4】この発明に係るグレーチングの第二の実施の形態の、図2相当図である。
【図5】同じく、図3相当図である。
【図6】この発明に係るグレーチングの第三の実施の形態の、図2相当図である。
【図7】同じく、図3相当図である。
【図8】この発明に係るグレーチングの第四の実施の形態の、図2相当図である。
【図9】同じく、図3相当図である。
【図10】この発明に係るグレーチングの第五の実施の形態の、図2相当図である。
【図11】同じく、図3相当図である。
【図12】この発明に係るグレーチングの第六の実施の形態の、平面図である。
【図13】同じく、図12におけるB−B線による断面図である。
【図14】同じく、要部斜視図であり、(a)は、エンドバーの一部、(b)は、グレーチングの一部を示す。
【図15】この発明に係るグレーチングの第七の実施の形態の、図13相当図である。
【符号の説明】
【0037】
2 グレーチング
3 メインバー
4 エンドバー
4a エンドバー本体
4b 曲げ片
410 上側曲げ片(曲げ片)
411 第1の上側曲げ片(上側曲げ片、曲げ片)
412 第2の上側曲げ片(曲げ片)
420 下側曲げ片(曲げ片)
430 中間曲げ片(曲げ片)
4c 傾斜部
4d 折り返し部
【技術分野】
【0001】
この発明は、側溝とか桝等の排水設備、その他の場所に用いられるグレーチングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、グレーチングは、一般に、板状のメインバー(ベアリングバー)と、それらメインバーを端で連ねる板状のエンドバーと、メインバーに直交するように配置される棒状の補助バー(ツイストバー)とを備えていた(例えば、非特許文献1参照)。そして、グレーチングを構成するメインバーとエンドバーとは、メインバーの端面にエンドバーの側面が突き当てられて、溶接により接続されていた。
【0003】
【非特許文献1】株式会社宝機材(カタログ)「タカラグレーチング(Vol.1)」2004年4月,p38
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来のグレーチングにあっては、例えば、そのグレーチング上を車両等が通過した場合等であっても、メインバーが倒れないようにするために、メインバーとエンドバーとの溶接強度が十分な大きさとなるよう、細心の注意を払う必要があった。
【0005】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、メインバーの倒れを容易に防止することができるグレーチングを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るグレーチングは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係るグレーチングは、間隔をあけて並べられる複数のメインバーと、それらメインバーを、それらメインバーの端で連ねるエンドバーとを備える。そして、前記エンドバーは、前記メインバーの端面と向き合うエンドバー本体と、そのエンドバー本体から曲げられて、前記メインバー間の各々に嵌まる曲げ片とを有する。このグレーチングによると、エンドバーにおける曲げ片が、メインバー間に嵌まることで、メインバーは、起立した姿勢に保持される。
【0007】
また、請求項2に記載の発明に係るグレーチングのように、請求項1に記載のグレーチングにおいて、前記曲げ片は、下方に向かうに連れて前記エンドバー本体から離れる傾斜部を有するのが望ましい。こうして、エンドバーの曲げ片が傾斜部を有することで、雨水等の水は、傾斜部に沿ってグレーチング下に落下するため、その排水効率を高めることができる。また、砂や泥等においても、この傾斜部に沿ってグレーチング下に落下するため、グレーチングが載る蓋掛かり部の上とか、グレーチングに設けられたかさ上げ材あるいは底板の上とかに、砂や泥等が溜るのを低減または避けることができる。
【0008】
また、請求項3に記載の発明に係るグレーチングのように、請求項2に記載のグレーチングにおいて、前記エンドバーは、前記エンドバー本体の上端部から折り返される、前記曲げ片としての上側曲げ片を有し、その上側曲げ片は、折り返し部と、その折り返し部に続く前記傾斜部とを有してもよい。
【0009】
また、請求項4に記載の発明に係るグレーチングのように、請求項1に記載のグレーチングにおいて、前記エンドバーは、前記エンドバー本体の上端部から折り返される、前記曲げ片としての上側曲げ片と、前記エンドバー本体の下端部から折り返される、前記曲げ片としての下側曲げ片とを備えてもよい。
【0010】
また、請求項5に記載の発明に係るグレーチングのように、請求項1または2に記載のグレーチングにおいて、前記曲げ片は、前記エンドバー本体の上下端を除く中間高さから、切り起こされるように曲げられてもよい。
【発明の効果】
【0011】
この発明に係るグレーチングによれば、エンドバーにおける、メインバー間に嵌まる曲げ片により、メインバーが起立した姿勢に保持されるため、メインバーの倒れを容易に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明に係るグレーチングを実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図3は、本発明の第一の実施の形態を示す。図中符号1は、側溝や横断溝等の排水溝とか桝とかの、排水設備となる排水ブロックである。2は、前記排水ブロック1に配備されるグレーチングである。
【0014】
排水ブロック1は、両側に側壁1a、1aを備え、それら側壁1a、1aの上部には、グレーチング2が渡される蓋掛かり部1b、1bが設けられている。
【0015】
グレーチング2は、間隔をあけて並べられる複数のメインバー3、3と、それらメインバー3、3を、それらメインバー3、3の端で連ねるエンドバー4、4とを備える。詳細には、グレーチング2は、メインバー3、3とエンドバー4、4の他に、メインバー3、3に直交するように渡される補助バー5、5(例えば、ツイストバー)と、メインバー3、3の端部を下から支持するとともに排水ブロック1の蓋掛かり部1b、1bに載るかさ上げ材6、6とを備えている。そして、グレーチング2を構成する各部材は、それぞれの接触部分において溶接により接合される。
【0016】
ここで、エンドバー4は、板材からなり、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aから曲げられて、メインバー3、3間の各々に嵌まる曲げ片4b、4bとを有する。そして、曲げ片4bは、下方に向かうに連れてエンドバー本体4aから離れる傾斜部4cを有する。詳細には、エンドバー4は、エンドバー本体4aの上端部から折り返される、前記曲げ片4bとしての上側曲げ片410を有し、その上側曲げ片410は、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dと、その折り返し部4dに続く前記傾斜部4cとを有する。この傾斜部4cは、かさ上げ材6の内側端の上方に至るまで延びている。そして、上側曲げ片410は、断面I字形状をしたメインバー3、3間の各々に、上下の膨大部3a、3a部分でぴったりと嵌まるようになっている。
【0017】
次に、以上の構成からなるグレーチング2の作用効果について説明する。このグレーチング2によると、エンドバー4における上側曲げ片410、410(曲げ片4b、4b)が、メインバー3、3間に嵌まることで、メインバー3、3は、起立した姿勢に保持される。そして、このように、メインバー3が、エンドバー4の上側曲げ片410(曲げ片4b)によって起立した姿勢に保持されるため、メインバー3の倒れを容易に防止することができる。また、エンドバー4の上側曲げ片410(曲げ片4b)が傾斜部4cを有することで、雨水等の水は、傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。このため、その排水効率を高めることができる。さらに、砂や泥等においても、この傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。したがって、グレーチング2に設けられたかさ上げ材6の上に、砂や泥等が溜るのを低減または避けることができる。
【0018】
図4および図5は、本発明の第二の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第一の実施の形態(図1〜図3)に示すグレーチング2とは、エンドバー4における曲げ片4bの形状が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0019】
このグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様に、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5と、かさ上げ材6、6とを備えている。ここで、エンドバー4においては、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての上側曲げ片410、410とを有する。そして、上側曲げ片410は、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dと、その折り返し部4dに続いてほぼ真下に(図示実施の形態においては、若干エンドバー本体4a側に向くようにして)下がる降下部4eと、その降下部4eに続く傾斜部4c(すなわち、下方に向かうに連れてエンドバー本体4aから離れる傾斜部)とを有する。この傾斜部4cは、かさ上げ材6の内側端の上方に至るまで延びている。そして、上側曲げ片410は、断面I字形状をしたメインバー3、3間の各々に、上下の膨大部3a、3a部分でぴったりと嵌まるようになっている。そこで、このグレーチング2においても、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様の作用効果を奏する。
【0020】
図6および図7は、本発明の第三の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2とは、エンドバー4における曲げ片4bの形状が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0021】
このグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様に、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5と、かさ上げ材6、6とを備えている。ここで、エンドバー4においては、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての上側曲げ片410、410とを有する。そして、上側曲げ片410は、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dと、その折り返し部4dに続いてほぼ真下に(図示実施の形態においては、若干エンドバー本体4a側に向くようにして)下がる降下部4eとを有する。この降下部4eは、エンドバー本体4aの下端に至るまで延びている。そして、上側曲げ片410は、断面I字形状をしたメインバー3、3間の各々に、上下の膨大部3a、3a部分でぴったりと嵌まるようになっている。
【0022】
このグレーチング2によると、エンドバー4における上側曲げ片410、410が、メインバー3、3間に嵌まることで、メインバー3、3は、起立した姿勢に保持される。そして、このように、メインバー3が、エンドバー4の上側曲げ片410(曲げ片4b)によって起立した姿勢に保持されるため、メインバー3の倒れを容易に防止することができる。
【0023】
図8および図9は、本発明の第四の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2とは、エンドバー4における曲げ片4bの形状が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0024】
このグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様に、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5と、かさ上げ材6、6とを備えている。ここで、エンドバー4においては、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての上側曲げ片410、410と、エンドバー本体4aの下端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての下側曲げ片420、420とを有する。そして、上側曲げ片410は、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dからなり、この折り返し部4dが、断面I字形状をしたメインバー3の、上部の膨大部3a、3a間の各々に、ぴったりと嵌まるようになっている。同様に、下側曲げ片420は、エンドバー本体4aの下端部から延設される折り返し部4dからなり、この折り返し部4dが、断面I字形状をしたメインバー3の、下部の膨大部3a、3a間の各々に、ぴったりと嵌まるようになっている。
【0025】
このグレーチング2によると、エンドバー4における上側曲げ片410、410および下側曲げ片420、420が、メインバー3、3間に嵌まることで、メインバー3、3は、起立した姿勢に保持される。そして、このように、メインバー3が、エンドバー4の上側および下側曲げ片410、420(曲げ片4b)によって起立した姿勢に保持されるため、メインバー3の倒れを容易に防止することができる。
【0026】
図10および図11は、本発明の第五の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2とは、エンドバー4における曲げ片4bの形状が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0027】
このグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様に、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5と、かさ上げ材6、6とを備えている。ここで、エンドバー4においては、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上下端を除く中間高さから、切り起こされるように曲げられて、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての中間曲げ片430、430とを有する。そして、この中間曲げ片430は、下側および左右がエンドバー本体4aから切り離され、エンドバー本体4aに繋がる上側で曲げられて、下方に向かうに連れてエンドバー本体4aから離れる傾斜部4cとなっている。そこで、このグレーチング2においても、第一の実施の形態に示すグレーチング2と同様の作用効果を奏する。なお、中間曲げ片430は、メインバー3、3間において、上下方向に複数個設けられても構わない。
【0028】
図12〜図14は、本発明の第六の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第一の実施の形態に示すグレーチング2とは、かさ上げ材6に替えて底板7を備える点が異なるが、他はほぼ同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0029】
このグレーチング2は、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5と、底板7、7とを備えている。ここで、底板7は、メインバー3、3の端部を下から支持するとともに、排水ブロック1の蓋掛かり部1bに、直接、あるいは受枠(図示せず)を介して載るものである。そして、底板7には、排水ブロック1への取り付けのための取付孔7a、7aが明けられている。エンドバー4は、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4b、4bとしての上側曲げ片410、410とを有する。ここで、上側曲げ片410としては、第1の上側曲げ片411と第2の上側曲げ片412とが設けられている。第1の上側曲げ片411は、第一の実施の形態に示す上側曲げ片410と同様であって、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dと、その折り返し部4dに続く傾斜部4c(すなわち、下方に向かうに連れてエンドバー本体4aから離れる傾斜部)とを有する。この傾斜部4cは、底板7の内側端付近の上方に至るまで延びている。そして、第1の上側曲げ片411は、断面I字形状をしたメインバー3、3間の各々に、上下の膨大部3a、3a部分でぴったりと嵌まるようになっている。また、第2の上側曲げ片412は、第四の実施の形態に示す上側曲げ片410と同様であって、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dからなる。
【0030】
このグレーチング2によると、エンドバー4における第1の上側曲げ片411、411および第2の上側曲げ片412、412が、メインバー3、3間に嵌まることで、メインバー3、3は、起立した姿勢に保持される。そして、このように、メインバー3が、エンドバー4の第1および第2の上側曲げ片411、412(曲げ片4b)によって起立した姿勢に保持されるため、メインバー3の倒れを容易に防止することができる。また、エンドバー4の第1の上側曲げ片411が傾斜部4cを有することで、雨水等の水は、傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。このため、その排水効率を高めることができる。さらに、砂や泥等においても、この傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。したがって、グレーチング2に設けられた底板7の上に、砂や泥等が溜るのを低減または避けることができる。
【0031】
図15は、本発明の第七の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング2は、第二の実施の形態に示すグレーチング2とは、かさ上げ材6が設けられていない点が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【0032】
このグレーチング2は、メインバー3、3と、エンドバー4、4と、補助バー5、5とを備えている。ここで、エンドバー4においては、メインバー3、3の端面と向き合うエンドバー本体4aと、そのエンドバー本体4aの上端部から曲げられて(詳細には、折り返されて)、メインバー3、3間の各々に嵌まる、曲げ片4bとしての上側曲げ片410とを有する。上側曲げ片410は、第二の実施の形態と同様に、エンドバー本体4aの上端部から延設される折り返し部4dと、その折り返し部4dに続いてほぼ真下に(図示実施の形態においては、若干エンドバー本体4a側に向くようにして)下がる降下部4eと、その降下部4eに続く傾斜部4c(すなわち、下方に向かうに連れてエンドバー本体4aから離れる傾斜部)とを有する。そして、この傾斜部4cは、排水ブロック1における蓋掛かり部1bの内側端付近の上方に至るまで延びている。
【0033】
このグレーチング2によると、エンドバー4における上側曲げ片410、410が、メインバー3、3間に嵌まることで、メインバー3、3は、起立した姿勢に保持される。そして、このように、メインバー3が、エンドバー4の上側曲げ片410(曲げ片4b)によって起立した姿勢に保持されるため、メインバー3の倒れを容易に防止することができる。また、エンドバー4の上側曲げ片410が傾斜部4cを有することで、雨水等の水は、傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。このため、その排水効率を高めることができる。さらに、砂や泥等においても、この傾斜部4cに沿ってグレーチング2下に落下する。したがって、グレーチング2が載る蓋掛かり部1bの上に、砂や泥等が溜るのを低減または避けることができる。
【0034】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、排水設備は、排水ブロック1からならなくとも、現場打設されるものであってもよい。また、グレーチング2は、排水設備に配備されるものでなくとも、床板とか階段の踏板を形成するものであってもよい。
【0035】
また、第一〜第五の実施の形態に示すグレーチング2には、かさ上げ材6が設けられているが、第六の実施の形態に示すように、かさ上げ材6に替えて底板7を設けたり、第七の実施の形態に示すように、かさ上げ材6を無くしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】この発明に係るグレーチングの第一の実施の形態の、平面図である。
【図2】同じく、図1におけるA−A線による断面図である。
【図3】同じく、要部斜視図であり、(a)は、エンドバーの一部、(b)は、グレーチングの一部を示す。
【図4】この発明に係るグレーチングの第二の実施の形態の、図2相当図である。
【図5】同じく、図3相当図である。
【図6】この発明に係るグレーチングの第三の実施の形態の、図2相当図である。
【図7】同じく、図3相当図である。
【図8】この発明に係るグレーチングの第四の実施の形態の、図2相当図である。
【図9】同じく、図3相当図である。
【図10】この発明に係るグレーチングの第五の実施の形態の、図2相当図である。
【図11】同じく、図3相当図である。
【図12】この発明に係るグレーチングの第六の実施の形態の、平面図である。
【図13】同じく、図12におけるB−B線による断面図である。
【図14】同じく、要部斜視図であり、(a)は、エンドバーの一部、(b)は、グレーチングの一部を示す。
【図15】この発明に係るグレーチングの第七の実施の形態の、図13相当図である。
【符号の説明】
【0037】
2 グレーチング
3 メインバー
4 エンドバー
4a エンドバー本体
4b 曲げ片
410 上側曲げ片(曲げ片)
411 第1の上側曲げ片(上側曲げ片、曲げ片)
412 第2の上側曲げ片(曲げ片)
420 下側曲げ片(曲げ片)
430 中間曲げ片(曲げ片)
4c 傾斜部
4d 折り返し部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔をあけて並べられる複数のメインバーと、それらメインバーを、それらメインバーの端で連ねるエンドバーとを備え、
前記エンドバーは、前記メインバーの端面と向き合うエンドバー本体と、そのエンドバー本体から曲げられて、前記メインバー間の各々に嵌まる曲げ片とを有することを特徴とするグレーチング。
【請求項2】
前記曲げ片は、下方に向かうに連れて前記エンドバー本体から離れる傾斜部を有することを特徴とする、請求項1に記載のグレーチング。
【請求項3】
前記エンドバーは、前記エンドバー本体の上端部から折り返される、前記曲げ片としての上側曲げ片を有し、その上側曲げ片は、折り返し部と、その折り返し部に続く前記傾斜部とを有することを特徴とする、請求項2に記載のグレーチング。
【請求項4】
前記エンドバーは、前記エンドバー本体の上端部から折り返される、前記曲げ片としての上側曲げ片と、前記エンドバー本体の下端部から折り返される、前記曲げ片としての下側曲げ片とを備えることを特徴とする、請求項1に記載のグレーチング。
【請求項5】
前記曲げ片は、前記エンドバー本体の上下端を除く中間高さから、切り起こされるように曲げられていることを特徴とする、請求項1または2に記載のグレーチング。
【請求項1】
間隔をあけて並べられる複数のメインバーと、それらメインバーを、それらメインバーの端で連ねるエンドバーとを備え、
前記エンドバーは、前記メインバーの端面と向き合うエンドバー本体と、そのエンドバー本体から曲げられて、前記メインバー間の各々に嵌まる曲げ片とを有することを特徴とするグレーチング。
【請求項2】
前記曲げ片は、下方に向かうに連れて前記エンドバー本体から離れる傾斜部を有することを特徴とする、請求項1に記載のグレーチング。
【請求項3】
前記エンドバーは、前記エンドバー本体の上端部から折り返される、前記曲げ片としての上側曲げ片を有し、その上側曲げ片は、折り返し部と、その折り返し部に続く前記傾斜部とを有することを特徴とする、請求項2に記載のグレーチング。
【請求項4】
前記エンドバーは、前記エンドバー本体の上端部から折り返される、前記曲げ片としての上側曲げ片と、前記エンドバー本体の下端部から折り返される、前記曲げ片としての下側曲げ片とを備えることを特徴とする、請求項1に記載のグレーチング。
【請求項5】
前記曲げ片は、前記エンドバー本体の上下端を除く中間高さから、切り起こされるように曲げられていることを特徴とする、請求項1または2に記載のグレーチング。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2007−332741(P2007−332741A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−169327(P2006−169327)
【出願日】平成18年6月19日(2006.6.19)
【出願人】(593159903)株式会社宝機材 (16)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月19日(2006.6.19)
【出願人】(593159903)株式会社宝機材 (16)
【Fターム(参考)】
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