グレーチング

【課題】メインバーの倒れを的確に防止するとともに剛性を高めることができるグレーチングを提供する。
【解決手段】グレーチング２は、間隔をあけて並べられる複数のメインバー３、３と、それら複数のメインバー３、３を、それらメインバー３、３の両端を除く中間位置で連結するクロスバー４、４と、複数のメインバー３、３を、それらメインバー３、３の各々の端で連ねるエンドバー５、５とを備える。ここで、エンドバー５は、メインバー３、３の端面と向き合うエンドバー本体５ａと、そのエンドバー本体５ａの上端部から曲げられて、メインバー３、３間の各々に嵌まる上側曲げ片５ｂ、５ｂと、エンドバー本体５ａの下端部から曲げられて、メインバー３、３間の各々に嵌まる下側曲げ片５ｃ、５ｃとを有する。そこで、グレーチング２は、上側曲げ片５ｂ、５ｂ間の間隙５ｄに、前記メインバー３が圧入されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、側溝とか桝等の排水設備、その他の場所に用いられるグレーチングに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、グレーチングは、一般に、板状のメインバー（ベアリングバー）と、それらメインバーを端で連ねる板状のエンドバーと、メインバーに直交するように配置される棒状のクロスバー（ツイストバー）とを備えて、各部材が溶接により接合されていた。ここにおいて、メインバーが倒れないようにするためには、メインバーとエンドバーとの溶接強度が十分な大きさとなるよう、細心の注意を払う必要があった。この問題を解決するために、特許文献１では、図１１に示すように、エンドバー１１に、メインバー１２、１２間の各々に嵌まる曲げ片１１ａ、１１ａを設けることで、メインバー１２の倒れを容易に防止することができるグレーチング１０が提案された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００７−３３２７４１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、前記従来のグレーチング１０は、エンドバー１１における曲げ片１１ａ、１１ａによってメインバー１２の倒れを容易に防止することができるものの、より一層倒れ防止の効果のあるグレーチングが望まれた。
【０００５】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、メインバーの倒れを的確に防止するとともに剛性を高めることができるグレーチングを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この発明に係るグレーチングは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項１に記載の発明に係るグレーチングは、間隔をあけて並べられる複数のメインバーと、それら複数のメインバーを、それらメインバーの両端を除く中間位置で連結するクロスバーと、前記複数のメインバーを、それらメインバーの各々の端で連ねるエンドバーとを備える。ここで、前記エンドバーは、前記メインバーの端面と向き合うエンドバー本体と、そのエンドバー本体の上端部から曲げられて、前記メインバー間の各々に嵌まる上側曲げ片と、前記エンドバー本体の下端部から曲げられて、前記メインバー間の各々に嵌まる下側曲げ片とを有する。そして、前記上側曲げ片間の間隙に、前記メインバーが圧入されている。
【０００７】
このグレーチングによると、エンドバーにおける上側曲げ片および下側曲げ片が、メインバー間に嵌まることで、メインバーは、起立した姿勢に保持される。この際、上側曲げ片にあっては、それら上側曲げ片間の間隙に、メインバーが圧入されるため、上部においてメインバーが振れることなく、メインバーは、起立した姿勢に確実に保持される。
【０００８】
また、請求項２に記載の発明に係るグレーチングは、請求項１に記載のグレーチングにおいて、前記メインバーが圧入される上側曲げ片間の間隙は、奥側よりも口元側が幅広に形成されるとともに、口元側の幅寸法が、前記メインバーの厚み寸法よりも大となっている。このように、メインバーが圧入される上側曲げ片間の間隙を、奥側よりも口元側を幅広に形成して、口元側の幅寸法を、メインバーの厚み寸法よも大とすることで、圧入する際の、上側曲げ片間の間隙へのメインバーの食付きが容易となり、圧入を無理なく行うことができる。
【０００９】
また、請求項３に記載の発明に係るグレーチングは、請求項１または２に記載のグレーチングにおいて、前記下側曲げ片間の間隙に、前記メインバーがすきまばめされる。これにより、上側曲げ片と下側曲げ片との製造上のピッチのずれを、メインバーがすきまばめされる下側曲げ片間の間隙で吸収することができる。
【００１０】
また、請求項４に記載の発明に係るグレーチングは、請求項１または２に記載のグレーチングにおいて、前記メインバーは、上端部に位置する上側厚肉部と、下端部に位置する下側厚肉部と、それら上側厚肉部と下側厚肉部を繋いでそれら上側厚肉部および下側厚肉部よりも薄肉となる中間部とから構成される、断面Ｉ字形に形成されている。そして、前記メインバーは、前記下側曲げ片を越えて下方に延びて、前記上側曲げ片間の間隙に、前記上側厚肉部が圧入され、前記下側曲げ片間の間隙に、前記中間部がすきまばめされる。こうして、メインバーがエンドバーの下側曲げ片を越えて下方に延びることで、エンドバーの下に、そのエンドバーの内外を連通する通路が形成され、その通路を介すことで、エンドバーの外側に進入した砂や泥等を、メインバー間に導いて排出することができる。さらに、下側曲げ片間の間隙に、メインバーの中間部がすきまばめされることで、上側曲げ片と下側曲げ片との製造上のピッチのずれを、中間部がすきまばめされる下側曲げ片間の間隙で吸収することができる。
【００１１】
また、請求項５に記載の発明に係るグレーチングは、請求項１または２に記載のグレーチングにおいて、前記下側曲げ片間の間隙に、前記メインバーが圧入されている。こうして、上側曲げ片だけでなく、下側曲げ片間の間隙に、メインバーが圧入されることで、下部においてもメインバーが振れることがなく、メインバーは、起立した姿勢に一層確実に保持される。
【００１２】
また、請求項６に記載の発明に係るグレーチングは、請求項１、２、３または５に記載のグレーチングにおいて、前記メインバーは、前記下側曲げ片を越えて下方に延びている。これにより、エンドバーの下に、そのエンドバーの内外を連通する通路が形成され、その通路を介すことで、エンドバーの外側に進入した砂や泥等を、メインバー間に導いて排出することができる。
【００１３】
また、請求項７に記載の発明に係るグレーチングは、請求項１ないし６のいずれか１項に記載のグレーチングにおいて、前記上側曲げ片と前記下側曲げ片とは対称に形成されて、前記エンドバーは、上下を反転して組付け可能となっている。これにより、エンドバーの上下を考慮することなく、エンドバーとメインバーとを組み付けることができる。
【００１４】
また、請求項８に記載の発明に係るグレーチングは、請求項１ないし６のいずれか１項に記載のグレーチングにおいて、前記上側曲げ片は、前記エンドバー本体の上端部から前記メインバー側に曲げられる曲げ部と、その曲げ部に続き下方に向かうに連れて前記エンドバー本体から離れる傾斜部とを有する。こうして、エンドバーの上側曲げ片が傾斜部を有することで、雨水等の水は、傾斜部に沿ってグレーチング下に落下するため、その排水効率を高めることができる。また、砂や泥等においても、この傾斜部に沿ってグレーチング下に落下するため、グレーチングが載る蓋掛かり部の上とか、グレーチングに設けられたかさ上げ材あるいは底板の上とかに、砂や泥等が溜るのを低減または避けることができる。
【発明の効果】
【００１５】
この発明に係るグレーチングによれば、メインバー間に上側曲げ片および下側曲げ片が嵌まり、かつ、メインバーが上側曲げ片間の間隙に圧入されることで、メインバーは、起立した姿勢に確実に保持され、これによって、メインバーの倒れを的確に防止するとともにグレーチングの剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】この発明の第一の実施の形態の、縦断面図である。
【図２】同じく、要部拡大平面図である。
【図３】同じく、図１におけるＡ−Ａ線による断面図である。
【図４】同じく、図１におけるＢ−Ｂ線による断面図である。
【図５】同じく、メインバーとエンドバーとを組み付ける過程を示す要部拡大平面図である。
【図６】この発明の第二の実施の形態の、縦断面図である。
【図７】この発明の第一の変形形態を示す縦断面図である。
【図８】この発明の第二の変形形態を示す縦断面図である。
【図９】この発明の第三の変形形態を示す縦断面図である。
【図１０】この発明の第四の変形形態を示す縦断面図である。
【図１１】従来のグレーチングの要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１７】
以下、この発明に係るグレーチングを実施するための形態を図面に基づいて説明する。
【００１８】
図１〜図５は、本発明の第一の実施の形態を示す。図中符号１は、側溝や横断溝等の排水溝とか桝とかの、排水設備となる排水ブロックである。２は、前記排水ブロック１に配備されるグレーチングである。
【００１９】
排水ブロック１は、両側に側壁１ａ、１ａを備え、それら側壁１ａ、１ａの上部には、グレーチング２が渡される蓋掛かり部１ｂ、１ｂが設けられている。図示実施の形態においては、側壁１ａの上部に、断面Ｌ字状の受枠１ｃが設けられており、このＬ字を構成する水平片の上面が、前記蓋掛かり部１ｂとなっている。
【００２０】
グレーチング２は、間隔をあけて並べられる複数のメインバー３、３と、それら複数のメインバー３、３を、それらメインバー３、３の両端を除く中間位置で連結するクロスバー４、４（例えば、ツイストバー）と、前記複数のメインバー３、３を、それらメインバー３、３の各々の端で連ねるエンドバー５、５とを備える。そして、このグレーチング２は、メインバー３、３の各端側が排水ブロック１の蓋掛かり部１ｂ、１ｂに載るようにして、それら蓋掛かり部１ｂ、１ｂに掛け渡される。
【００２１】
ここで、メインバー３は、上端部に位置する上側厚肉部３ａと、下端部に位置する下側厚肉部３ｂと、それら上側厚肉部３ａと下側圧肉部３ｂとを繋いでそれら上側厚肉部３ａおよび下側厚肉部３ｂよりも薄肉となる中間部３ｃとから構成される、断面Ｉ字形に形成されている。
【００２２】
クロスバー４は、例えば六角形状の型棒がツイストされた棒材からなる。このクロスバー４は、平行に並べられたメインバー３、３と直交するようにして、複数本が間隔を隔てて配備され、それらメインバー３、３の上端部分に、例えば抵抗溶接により接合される。
【００２３】
エンドバー５は、板材からなり、メインバー３、３の端面と向き合うエンドバー本体５ａと、そのエンドバー本体５ａの上端部から曲げられて、メインバー３、３間の各々に嵌まる上側曲げ片５ｂ、５ｂと、前記エンドバー本体５ａの下端部から曲げられて、メインバー３、３間の各々に嵌まる下側曲げ片５ｃ、５ｃとを有する。そして、グレーチング２は、この下側曲げ片５ｃを越えて、メインバー３が下方に延びている。ここにおいて、これら上側曲げ片５ｂおよび下側曲げ片５ｃは、エンドバー本体５ａの上端部および下端部から折り返すように曲げられている。詳細には、上側曲げ片５ｂは、エンドバー本体５ａの上端部からメインバー３側に直角的に曲げられ、さらに下方に向かうように直角的に曲げられている。そして、下側曲げ片５ｃは、エンドバー本体５ａの下端部からメインバー３側に直角的に曲げられ、さらに上方に向かうように直角的に曲げられている。
【００２４】
そこで、グレーチング２は、エンドバー５における上側曲げ片５ｂ、５ｂ間の間隙５ｄに、メインバー３が圧入されている。ここにおいて、メインバー３が圧入される上側曲げ片５ｂ、５ｂ間の間隙５ｄは、奥側よりも口元側が幅広に形成されるとともに、口元側の幅寸法が、メインバー３の厚み寸法よりも大となっている。詳細には、上側曲げ片５ｂ、５ｂ間の間隙５ｄには、メインバー３における上側厚肉部３ａが圧入される。このため、上側曲げ片５ｂ、５ｂ間の間隙５ｄの口元側の幅寸法は、この上側厚肉部３ａの厚み寸法よりも大となっている。そして、前記間隙５ｄの奥側の幅寸法は、上側厚肉部３ａの厚み寸法よりも小となっている。
【００２５】
また、エンドバー５における下側曲げ片５ｃ、５ｃ間の間隙に、メインバー３がすきまばめされる。詳細には、下側曲げ片５ｃ、５ｃ間の間隙に、メインバー３における中間部３ｃがすきまばめされる。そして、図示実施の形態においては、上側曲げ片５ｂと下側曲げ片５ｃとは対称に形成されて、エンドバー５は、上下を反転してメインバー３、３に対して組付け可能となっている。
【００２６】
次に、以上の構成からなるグレーチング２の作用効果について説明する。このグレーチング２によると、エンドバー５における上側曲げ片５ｂ、５ｂおよび下側曲げ片５ｃ、５ｃが、メインバー３、３間に嵌まることで、メインバー３、３は、起立した姿勢に保持される。しかも、上側曲げ片５ｂおよび下側曲げ片５ｃを設けることで、エンドバー５は、上からの荷重に関する断面係数が上がり、このため、エンドバー５の薄肉化が可能となる。また、上側曲げ片５ｂ、５ｂにあっては、それら上側曲げ片５ｂ、５ｂ間の間隙５ｄに、メインバー３が圧入されるため、上部においてメインバー３が振れることなく、メインバー３は、起立した姿勢に確実に保持される。そして、このように、メインバー３、３間に上側曲げ片５ｂ、５ｂおよび下側曲げ片５ｃ、５ｃが嵌まり、かつ、メインバー３が上側曲げ片５ｂ、５ｂ間の間隙５ｄに圧入されることで、メインバー３は、起立した姿勢に確実に保持され、これによって、メインバー３の倒れを的確に防止するとともにグレーチング２の剛性を高めることができる。そして、メインバー３の倒れを防止してグレーチング２の剛性が高まることから、各エンドバー５に対して、複数あるメインバー３、３の全てを溶接する必要はなく、一本おきとか、数本おきとか、上下のうちの上部のみ等、間引いて溶接することが可能となる。
【００２７】
また、メインバー３が圧入される上側曲げ片５ｂ、５ｂ間の間隙５ｄを、奥側よりも口元側を幅広に形成して、口元側の幅寸法を、メインバー３の厚み寸法よも大とすることで、圧入する際の、上側曲げ片５ｂ、５ｂ間の間隙５ｄへのメインバー３の食付きが容易となる。このため、この上側曲げ片５ｂ、５ｂ間の間隙５ｄへのメインバー３の圧入を無理なく行うことができる。一方において、下側曲げ片５ｃ、５ｃ間の間隙に、メインバー３がすきまばめされる。これにより、上側曲げ片５ｂと下側曲げ片５ｃとの製造上のピッチのずれを、メインバー３がすきまばめされる下側曲げ片５ｃ、５ｃ間の間隙で吸収することができる。
【００２８】
また、メインバー３がエンドバー５の下側曲げ片５ｃを越えて下方に延びることで、エンドバー５の下に、そのエンドバー５の内外を連通する通路が形成され、その通路を介すことで、エンドバー５の外側に進入した砂や泥等を、メインバー３、３間に導いて排出することができる。
【００２９】
また、上側曲げ片５ｂと下側曲げ片５ｃとは対称に形成されて、エンドバー５は、上下を反転して組付け可能となっている。このため、エンドバー５の上下を考慮することなく、エンドバー５とメインバー３、３とを組み付けることができる。
【００３０】
図６は、本発明の第二の実施の形態を示す。この実施の形態に示すグレーチング２は、第一の実施の形態に示すグレーチング２とは、エンドバー５における上側曲げ片５ｂの形状が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。
【００３１】
このグレーチング２は、エンドバー５における上側曲げ片５ｂが、エンドバー本体５ａの上端部からメインバー３側に曲げられる曲げ部５０１と、その曲げ部５０１に続き下方に向かうに連れてエンドバー本体５ａから離れる傾斜部５０２とを有する。詳細には、傾斜部５０２は、斜め下方に直線状に延びて、クロスバー４の下方に達している。
【００３２】
このグレーチング２は、第一の実施の形態に示すグレーチング２と同様の作用効果を奏するが、エンドバー５の上側曲げ片５ｂが傾斜部５０２を有することで、上側曲げ片５ｂと下側曲げ片５ｃとは対称に形成されず、エンドバー５を、上下を反転して組み付けることはできなくなっている。その一方において、上側曲げ片５ｂが傾斜部５０２を有することで、雨水等の水は、傾斜部５０２に沿ってグレーチング２下に落下するため、その排水効率を高めることができる。また、砂や泥等においても、この傾斜部５０２に沿ってグレーチング２下に落下するため、グレーチング２が載る蓋掛かり部１ｂの上に、砂や泥等が溜るのを低減または避けることができる。そして、後述するように、グレーチング２の下部に、蓋掛かり部１ｂに載るかさ上げ材６とか底板が設けられた場合には、そのかさ上げ材６あるいは底板の上に、砂や泥等が溜るのを低減または避けることができる。
【００３３】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、排水設備は、排水ブロック１からならなくとも、現場打設されるものであってもよい。また、グレーチング２は、排水設備に配備されるものでなくとも、床板とか階段の踏板を形成するものであってもよい。
【００３４】
また、エンドバー５における下側曲げ片５ｃ、５ｃ間の間隙に、メインバー３がすきまばめされなくとも、圧入されるようにしても構わない。そして、このように、上側曲げ片５ｂ、５ｂだけでなく、下側曲げ片５ｃ、５ｃ間の間隙に、メインバー３が圧入される場合には、下部においてもメインバー３が振れることがなく、メインバー３は、起立した姿勢に一層確実に保持される。
【００３５】
また、第一の実施の形態において、エンドバー５における上側曲げ片５ｂおよび下側曲げ片５ｃは、エンドバー本体５ａの上端部および下端部から折り返すように曲げられているが、図７に示すように、エンドバー本体５ａの上端部および下端部から、メインバー３側に水平に曲げられてもよい。同様に、第二の実施の形態において、下側曲げ片５ｃは、エンドバー本体５ａの下端部から折り返すように曲げられているが、図８に示すように、エンドバー本体５ａの下端部から、メインバー３側に水平に曲げられてもよい。
【００３６】
また、エンドバー５の上側曲げ片５ｂが、傾斜部５０２を有する場合には、その傾斜部５０２は、クロスバー４の下方に達するまで延びる以外に、図９に示すように、クロスバー４の下方を越えて延びてもよく、反対に、クロスバー４の下方に達しなくても構わなく、その長さは、特に限定されない。
【００３７】
また、以上に示す実施の形態においては、グレーチング２におけるメインバー３、３が直接排水ブロック１の蓋掛かり部１ｂに載る構造となっているが、図１０に示すように、メインバー３、３の下面にかさ上げ材６を設けることで、このかさ上げ材６が、蓋掛かり部１ｂに当接するようにしたり、また、図示を省略するが、メインバー３の下面に底板を設けることで、この底板が蓋掛かり部１ｂに当接するようにしてもよい。また、当然ながら、図１０において、エンドバー５の上側曲げ片５ｂが、図６、図８あるいは図９に示すような、曲げ部５０１と傾斜部５０２とを有するような上側曲げ片に変更されても構わない。
【００３８】
また、メインバー３は、エンドバー５における下側曲げ片５ｃを越えて下方に延びなくとも、下側曲げ片５ｃの下面まで延びるものであってもよい。
【符号の説明】
【００３９】
２グレーチング
３メインバー
３ａ上側厚肉部
３ｂ下側厚肉部
３ｃ中間部
４クロスバー
５エンドバー
５ａエンドバー本体
５ｂ上側曲げ片
５ｃ下側曲げ片
５ｄ間隙
５０１曲げ部
５０２傾斜部

【特許請求の範囲】
【請求項１】
間隔をあけて並べられる複数のメインバーと、それら複数のメインバーを、それらメインバーの両端を除く中間位置で連結するクロスバーと、前記複数のメインバーを、それらメインバーの各々の端で連ねるエンドバーとを備え、
前記エンドバーは、前記メインバーの端面と向き合うエンドバー本体と、そのエンドバー本体の上端部から曲げられて、前記メインバー間の各々に嵌まる上側曲げ片と、前記エンドバー本体の下端部から曲げられて、前記メインバー間の各々に嵌まる下側曲げ片とを有し、
前記上側曲げ片間の間隙に、前記メインバーが圧入されていることを特徴とするグレーチング。
【請求項２】
前記メインバーが圧入される上側曲げ片間の間隙は、奥側よりも口元側が幅広に形成されるとともに、口元側の幅寸法が、前記メインバーの厚み寸法よりも大となっていることを特徴とする、請求項１に記載のグレーチング。
【請求項３】
前記下側曲げ片間の間隙に、前記メインバーがすきまばめされることを特徴とする、請求項１または２に記載のグレーチング。
【請求項４】
前記メインバーは、上端部に位置する上側厚肉部と、下端部に位置する下側厚肉部と、それら上側厚肉部と下側厚肉部を繋いでそれら上側厚肉部および下側厚肉部よりも薄肉となる中間部とから構成される、断面Ｉ字形に形成され、
前記メインバーは、前記下側曲げ片を越えて下方に延びて、前記上側曲げ片間の間隙に、前記上側厚肉部が圧入され、前記下側曲げ片間の間隙に、前記中間部がすきまばめされることを特徴とする、請求項１または２に記載のグレーチング。
【請求項５】
前記下側曲げ片間の間隙に、前記メインバーが圧入されていることを特徴とする、請求項１または２に記載のグレーチング。
【請求項６】
前記メインバーは、前記下側曲げ片を越えて下方に延びていることを特徴とする、請求項１、２、３または５に記載のグレーチング。
【請求項７】
前記上側曲げ片と前記下側曲げ片とは対称に形成されて、前記エンドバーは、上下を反転して組付け可能となっていることを特徴とする、請求項１ないし６のいずれか１項に記載のグレーチング。
【請求項８】
前記上側曲げ片は、前記エンドバー本体の上端部から前記メインバー側に曲げられる曲げ部と、その曲げ部に続き下方に向かうに連れて前記エンドバー本体から離れる傾斜部とを有することを特徴とする、請求項１ないし６のいずれか１項に記載のグレーチング。

【図１】