説明

グロメット

【課題】 繰り返して屈曲されてもワイヤーハーネスが損傷するのを確実に防ぐことができるグロメットを提供する。
【解決手段】第1取り付け対象部101に装着されてワイヤーハーネス200を通す第1装着部21と、第2取り付け対象部102に装着されてワイヤーハーネス200を通す第2装着部22と、第1装着部21と第2装着部22との間に設けられてワイヤーハーネスを通す屈曲可能なチューブ23と、チューブ23と第1装着部21の間に配置されてワイヤーハーネス200を通し、クランプ部材91により第1取り付け対象部101と第2取り付け対象部102の少なくとも一方に保持されるホルダ30とを備え、ホルダ30の外形形状は、チューブ23の外形形状と第1装着部21の外形形状にほぼ合わせてあり、ホルダ32と第2装着部22の間に配置されるチューブ23の第2チューブ部分42は屈曲可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グロメットに関し、特に第1取り付け対象部と第2取り付け対象部の間に配置されて、ワイヤーハーネスを覆って保護するためのグロメットに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤーハーネス用のグロメットは、例えば自動車の車体とドアの間に配置されるワイヤーハーネスを覆って保護するのに用いられている。
【0003】
このグロメットは、柔らかい材質で作られており、グロメットの中にはワイヤーハーネスが通っており、グロメットの一部分は、車体に対してクランプ部材とテープやバンドで縛って固定されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平6―253438号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来のグロメットを使用すると、グロメットだけではなくグロメットの中を通っているワイヤーハーネス自体をも車体側に固定してしまい、グロメットとともにワイヤーハーネスの経路の規制をしてしまう。このため、ドアが車体に対して繰り返して開閉動作されると、ワイヤーハーネスには繰り返して屈曲による負荷が与えられることから、ワイヤーハーネスが損傷してしまう可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は上記課題を解消するために、繰り返して屈曲されてもワイヤーハーネスが損傷するのを確実に防ぐことができるグロメットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解消するために、本発明のグロメットは、第1取り付け対象部と第2取り付け対象部の間に配置されて、ワイヤーハーネスを覆って保護するためのグロメットであって、
前記第1取り付け対象部に装着されて前記ワイヤーハーネスを通す第1装着部と、
前記第2取り付け対象部に装着されて前記ワイヤーハーネスを通す第2装着部と、
前記第1装着部と前記第2装着部との間に設けられて前記ワイヤーハーネスを通す屈曲可能なチューブと、
前記第1装着部と前記第2装着部との間に配置され前記チューブに接続されて前記ワイヤーハーネスを通し、クランプ部材により前記第1取り付け対象部と前記第2取り付け対象部の少なくとも一方に保持されるホルダと、を備え、
前記ホルダの外形形状は、前記チューブの外形形状と前記第1装着部の外形形状にほぼ合わせてあり、
前記ホルダと前記第2装着部の間に配置される前記チューブのチューブ部分は屈曲可能であることを特徴とする。
【0007】
本発明のグロメットは、好ましくは前記ホルダは、第1ホルダ部分と第2ホルダ部分を有し、前記第1ホルダ部分と前記第2ホルダ部分と前記第1装着部と前記第2装着部により保持されていることを特徴とする。
【0008】
本発明のグロメットは、好ましくは前記第1取り付け対象部は固定部であり、前記第2取り付け対象部は、前記固定部に対して可動する可動部であることを特徴とする。
【0009】
本発明のグロメットは、好ましくは前記第1取り付け対象部は車体であり、前記第2取り付け対象部は、前記車体に対して開閉自在なドアであることを特徴とする。
【0010】
本発明のグロメットは、好ましくは前記第2装着部には、前記ワイヤーハーネスを固定するための突起部が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のグロメットによれば、繰り返して屈曲されてもワイヤーハーネスが損傷するのを確実に防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明のグロメットの好ましい第1の実施形態を示す斜視図であり、図2は、グロメットを装着した例を示す斜視図である。
【0014】
図1に示すグロメット10は、図2に例示する装着例のように、第1取り付け対象部101と第2取り付け対象部102の間に配置されて、ワイヤーハーネス200を覆って保護するのに用いられる。図1と図2に示すように、グロメット10は、第1装着部21と、第2装着部22と、チューブ23と、ホルダ30とを有している。ホルダ30は、第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32を有している。
【0015】
図1に示す第1装着部21と第2装着部22とチューブ23は、柔軟性を有する材料である例えばゴムにより作られている。第1ホルダ部分31と、第2ホルダ部分32は、第1装着部21と第2装着部22とチューブ23を接続するための接続部材とも呼ぶことができ、例えばプラスチックにより作られている。第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32は、第1装着部21と第2装着部22とチューブ23に比べると、硬質材料により作られている。
【0016】
図示の本発明の実施形態では、例えば、図2の第1取り付け対象部101は自動車の車体であり、第2取り付け対象部102は自動車のドアである。
【0017】
図1と図2に示すように、第1装着部21は、ワイヤーハーネス200を通す空間を有する中空状の部材であり、図2に示す第1取り付け対象部101側に装着されてワイヤーハーネス200を通す。
【0018】
図1と図2に示す第2装着部22は、ワイヤーハーネス200を通す空間を有する中空状の部材であり、図2に示す第2取り付け対象部102に装着されてワイヤーハーネス200を通す。
【0019】
チューブ23は、ワイヤーハーネス200を通す空間を有する中空状の部材であり、第1装着部21と第2装着部22との間に設けられ、第1チューブ部分41と第2チューブ部分42を有している。図示例では、第1チューブ部分41の外形形状は第2チューブ部分42に比べて大きい。チューブ23の第1チューブ部分41と第2チューブ部分42は、屈曲可能なコルゲートチューブである。
【0020】
図1と図2に示す第1ホルダ部分31は、第1チューブ部分41と第1装着部21の間に配置されており、ワイヤーハーネス200を通し、例えば図2に示すようにクランプ部材91により第1取り付け対象部101側に保持して固定される。第1ホルダ部分31の外形形状は、第1チューブ部分41の外形形状と第1装着部21の外形形状に合わせてあるか、あるいはほぼ合わせてある。
【0021】
図1と図2に示すグロメット10の第1装着部21と、第2装着部22と、チューブ23と、第1ホルダ部分31と、第2ホルダ部分32の連結接続状態は、図3ないし図8に示している。図3は、グロメット10の正面図であり、図4は、グロメット10の平面図である。図5は、グロメット10の下面図であり、図6は、グロメット10の背面図である。また、図7と図8は、グロメット10の左側面図と右側面図である。
【0022】
図1と図2を中心として図3ないし図8を参照しながら、さらにグロメット10の各構成要素を説明する。第1装着部21は、挿入端部70と、この挿入端部70に連続して形成されている延長部71を有している。延長部71の第1部分71B側に挿入端部70が形成されている。挿入端部70は、第1取り付け対象部101の挿入用の穴103に対してはめ込んで取り付けられる。挿入端部70は先細り形状になっており、図5に示すような開口部72を有している。挿入端部70におけるワイヤーハーネス200の案内経路は、延長部71におけるワイヤーハーネス200の案内経路に対して交差している。
【0023】
図1と図2に示すように、第2装着部22は、挿入端部75と、この挿入端部75に連続して形成されている延長部76と、突起部77を有している。挿入端部75は、延長部76の第1端部76B側に設けられている。
【0024】
図2に例示するように、挿入端部75は、第2取り付け対象部102の挿入用の穴104に対してはめ込んで取り付けられる。挿入端部75は先細り形状になっており、図4に示すような開口部73を有している。挿入端部75は突起部77を有している。突起部77は、開口部73から外部に突出して設けられている。この突起部77は、ワイヤーハーネス200を、ビニールテープ79を用いることにより固定するためのものである。延長部76におけるワイヤーハーネス200の案内経路は、挿入端部75におけるワイヤーハーネス200の案内経路に対して交差している。
【0025】
図1と図2に示すように、第1ホルダ部分31は、延長部71の第2部分70Cと、第1チューブ部分41の第1端部41Bとの間に接続して固定されている。また、第2ホルダ部分32は、第1チューブ部分41の第2端部41Cと、第2チューブ部分42の第1端部42Bとの間に接続して固定されている。第2ホルダ部分32は、クランプ部材92を用いて、第2取り付け対象部102に固定されている。第2チューブ部分42の第2端部42Cは、延長部76の第2端部76Cに接続されている。
【0026】
図2に示すクランプ部材91,92は、例えばプラスチック製の帯状部材であり、巻きつけて引っ張ることにより第1ホルダ31、第2ホルダ32、そしてワイヤーハーネス200をそれぞれ固定できる。79はビニールテープであり、ワイヤーハーネス200を突起部77に固定できる。
【0027】
次に、上述したグロメット10の使用例について説明する。
【0028】
図9は、グロメット10と、このグロメット10に通すことで保護されているワイヤーハーネス200を示している断面図である。
【0029】
図9に示すように、ワイヤーハーネス200はグロメット10内に通される。ワイヤーハーネス200は、グロメット10内では、何ら拘束されず自由状態である。
【0030】
図2に示すように、グロメット10の第1装着部21の第1挿入端部70が、第1取り付け対象部101の挿入用の穴103に対してはめ込んで取り付けられる。同様にして、グロメット10の第2装着部22の第2挿入端部75が、第2取り付け対象部102の挿入用の穴104に対してはめ込んで取り付けられる。この時には、図2の例では、グロメット10の第2チューブ部分42が、図1のグロメット10の第2チューブ部分42の状態から折り曲げられた状態になっている。
【0031】
そして、第1ホルダ部分31は、例えばクランプ部材91を用いて第1取り付け対象部101に固定される。また、第2ホルダ部分32は、例えばクランプ部材92を用いて第1取り付け対象部101に固定される。これにより、グロメット10は、第1取り付け対象部101と第2取り付け対象部102の間において、クランプ部材91,92を用いて確実に固定することができる。
【0032】
図1と図2に示すように、第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32の外形形状が、図示例では第1装着部21と第1チューブ部分41の外形形状に合わせてあるか、あるいはほぼ合わせてあり、第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32においてワイヤーハーネス200を通すための内部空間を充分に確保できる。このため、クランプ部材91,92が第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32をそれぞれ締め付けたとしても、第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32においてワイヤーハーネス200を通すための内部空間を充分に確保できる。もちろん、第1装着部21,第2装着部22,そして第1チューブ部分41,第2チューブ部分42におけるワイヤーハーネス200を通すための内部空間を充分に確保している。
【0033】
しかも、第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32の材質は、好ましくは第1装着部21と、第2装着部22と、チューブ23の材質に比べて堅くて形状が変形しにくいので、クランプ部材91,92の締めつけ力により第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32が変形するのを防いでいるので、グロメット10の内部を通っているワイヤーハーネス200を固定してしまうことなく自由状態である。言い換えれば、本発明の実施形態のグロメット10を使用すると、ワイヤーハーネス200の設定経路は、グロメット10により規制して保護されるが、クランプ部材91,92を取り付けることによっては全く固定されず、ワイヤーハーネス200は、グロメット10内において自由である。
【0034】
従って、例えば第1取り付け対象部101が自動車の車体であって、第2取り付け対象部102が自動車のドアである場合であって、ドアが繰り返して開閉動作されたとしても、ドアの開閉動作により生じる屈曲によりワイヤーハーネス200に損傷が生じるといった現象を防ぐことができる。つまり、グロメット10とともにワイヤーハーネス200が繰り返して屈曲されても、ワイヤーハーネス200はグロメット10内では拘束されず、ワイヤーハーネス200が損傷するのを確実に防ぐことができる
また、第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32の外形形状が、図示例では第1装着部21と第1チューブ部分41の外形形状に合わせてあるので、グロメット10の大きさがむやみに大きくなってしまうことはない。
【0035】
本発明の実施形態のグロメット10では、第1装着部21が第1取り付け対象部101に装着されてワイヤーハーネス200を通し、第2装着部22が第2取り付け対象部102に装着されてワイヤーハーネス200を通し、チューブ23は第1装着部21と第2装着部22との間に設けられて屈曲可能である。そして、ホルダ30は、第1装着部21と第2装着部22との間に配置されチューブ23に接続されてワイヤーハーネス200を通し、クランプ部材により第1取り付け対象部101と第2取り付け対象部102の少なくとも一方に保持される。
【0036】
ホルダ32の内形形状は、チューブ23の外形形状と第1装着部21の外形形状にほぼ合わせてあり、ホルダ32の第2ホルダ部分32と第2装着部22の間に配置されるチューブ23の第2チューブ部分42は、屈曲可能である。これにより、繰り返して屈曲されてもワイヤーハーネスが損傷するのを確実に防ぐことができる。しかも、ホルダ32の第2ホルダ部分32と第2装着部22の間に配置されるチューブ23の第2チューブ部分42は屈曲できるので、ワイヤーハーネス200が第1取り付け対象部101から第2取り付け対象部102側に容易にかつ確実に導くことができ、ワイヤーハーネス200が損傷しにくい。
【0037】
本発明の実施形態のグロメット10では、ホルダ30は、第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32を有し、第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32と第1装着部21と第2装着部22の4点支持により保持されている。これにより、グロメット10は例えば車体のような第1取り付け対象部101とドアのような第2取り付け対象部102に対して密着して確実に固定できる。
【0038】
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形例を採用できる。
【0039】
例えば、図1に示す例では、第1ホルダ部分31は、クランプ部材91により第1取り付けた対象部101へ固定され、第2ホルダ部分32は、クランプ部材92により第1取り付け対象部101へ固定されている。しかし、第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32は、クランプ部材91,92により第1取り付け対象部101と第2取り付け対象部102へそれぞれ固定しても良い。
【0040】
図示例では、チューブ23は、第1チューブ部分41と第2チューブ部分42を有しており、第1チューブ部分41の外形形状は第2チューブ部分42の外形形状に比べて大きいが、これに限らず第1チューブ部分41の外形形状と第2チューブ部分42の外形形状は、第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32の外形形状と同じかほぼ同じにしても良い。
【0041】
チューブ23は、1つのチューブ部分を有している場合であっても良い。ホルダ30は、第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32を有しているが、ホルダ部分の設定数は、1つまたは3つ以上であっても良い。
【0042】
第1取り付け対象部101が自動車の車体であって、第2取り付け対象部102が自動車のドアである場合を例に挙げており、第1取り付け対象部101が固定部側で第2取り付け対象部102が可動部側である。しかし、第1取り付け対象部101が別の種類の固定部であっても良いし、第2取り付け対象部102が別の可動部であっても良い。第1取り付け対象部101が可動部側で、第2取り付け対象部102が固定部側であっても良い。チューブ23の第1チューブ部分41と第2チューブ部分42は、屈曲可能でしかも伸縮可能であっても良い。本発明の各実施形態は、任意に組み合わせることができる。
【0043】
図10は、本発明の実施形態のグロメット10が装着された別の例を示している。図10では、第1取り付け対象部101が自動車の車体であり、第2取り付け対象部102がこの自動車のバックドアである。この自動車は、例えば5ドア車あるいは3ドア車などである。
【0044】
第2取り付け対象部102は、第1取り付け対象部101に対して、ヒンジ機構1000により開閉可能に保持されている。このヒンジ機構1000は、車体側のヒンジ部材1001とバックドア側のヒンジ部材1002を有しており、ヒンジ部材1001とヒンジ部材1002はピン1003により回転できるように連結されている。
【0045】
グロメット10の第1装着部21は、第1取り付け対象部101側の装着穴に対してはめ込んで取り付けられており、グロメット10の第2装着部22は、第2取り付け対象部102側の装着穴に対してはめ込んで取り付けられている。第1ホルダ部分31は、車体側のヒンジ部材1001に対してクランプ部材400を用いて固定され、第2ホルダ部分32は、バックドア側のヒンジ部材1002に対してクランプ部材500を用いて固定されている。この装着状態では、第1チューブ部分41と第2チューブ部分42は、屈曲している。
【0046】
このグロメット10は、例えばバックドア側のライト類への配線等を収容している。第2チューブ部分42は、第2装着部22を第2取り付け対象部102の所定位置に装着するために屈曲されている。
【0047】
第2取り付け対象部102を第1取り付け対象部101に対して開閉する際には、ヒンジ部材1001に対してヒンジ部材1002の位置がピン1003を中心にして回転するのに合わせて、第1チューブ部分41が第1ホルダ部分31と第2ホルダ部分32の間で屈曲される。
【0048】
また、図1で示したグロメット10では、第1装着部21の挿入端部70の向きと、第2装着部22の挿入端部75の向きが180度反対であり、るが、これに限らず第1装着部21の挿入端部70の向きと第2装着部22の挿入端部75の向きは、同じ方向に設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明のグロメットの好ましい第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のグロメットを装着した例を示す斜視図である。
【図3】グロメットの正面図である。
【図4】グロメットの平面図である。
【図5】グロメットの下面図である。
【図6】グロメットの背面図である。
【図7】グロメットの左側面図である。
【図8】グロメットの右側面図である。
【図9】グロメットの断面を示す図である。
【図10】グロメットの別の装着例を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
10 グロメット
21 第1装着部
22 第2装着部
23 チューブ
31 第1ホルダ部分
32 第2ホルダ部分
41 第1チューブ部分
42 第2チューブ部分
91 クランプ部材
92 クランプ部材
101 第1取り付け対象部
102 第2取り付け対象部
103 取り付け用の穴
104 取り付け用の穴
200 ワイヤーハーネス


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1取り付け対象部と第2取り付け対象部の間に配置されて、ワイヤーハーネスを覆って保護するためのグロメットであって、
前記第1取り付け対象部に装着されて前記ワイヤーハーネスを通す第1装着部と、
前記第2取り付け対象部に装着されて前記ワイヤーハーネスを通す第2装着部と、
前記第1装着部と前記第2装着部との間に設けられて前記ワイヤーハーネスを通す屈曲可能なチューブと、
前記第1装着部と前記第2装着部との間に配置され前記チューブに接続されて前記ワイヤーハーネスを通し、クランプ部材により前記第1取り付け対象部と前記第2取り付け対象部の少なくとも一方に保持されるホルダと、を備え、
前記ホルダの外形形状は、前記チューブの外形形状と前記第1装着部の外形形状にほぼ合わせてあり、
前記ホルダと前記第2装着部の間に配置される前記チューブのチューブ部分は屈曲可能であることを特徴とするグロメット。
【請求項2】
前記ホルダは、第1ホルダ部分と第2ホルダ部分を有し、前記第1ホルダ部分と前記第2ホルダ部分と前記第1装着部と前記第2装着部により保持されていることを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
【請求項3】
前記第1取り付け対象部は固定部であり、前記第2取り付け対象部は、前記固定部に対して可動する可動部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグロメット。
【請求項4】
前記第1取り付け対象部は車体であり、前記第2取り付け対象部は、前記車体に対して開閉自在なドアであることを特徴とする請求項3に記載のグロメット。
【請求項5】
前記第2装着部には、前記ワイヤーハーネスを固定するための突起部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のグロメット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−287645(P2007−287645A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−188853(P2006−188853)
【出願日】平成18年7月10日(2006.7.10)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(391045897)古河オートモーティブパーツ株式会社 (571)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】