説明

ケーブルおよび携帯電子機器

【課題】外部インターフェースとしてUSBを採用している携帯電子機器に接続されるケーブルを、地上波デジタル放送のアンテナとして機能させること。
【解決手段】ケーブル5は、給電部25と、給電部25と電気的に接続されるレセプタクルシェル21を有するマイクロUSBレセプタクル20とを備える携帯電話機1に対して接続され、導電部材55が、マイクロUSBレセプタクル20とマイクロUSBプラグ51とが接続された状態で、レセプタクルシェル21を介して給電部25と電気的に接続されてアンテナとして動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器に接続されるケーブルであって、アンテナとして動作させることが可能なケーブルに関する。また、本発明は、接続されたケーブルをアンテナとして動作させることが可能な携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機等の携帯電子機器には、地上波デジタル放送を受信することができるものが増えてきている。地上波デジタル放送を受信するためのアンテナは、携帯電子機器の内部に配置されることもあるが、アンテナの利得を確保するために、携帯電子機器に接続されるケーブルを地上波デジタル放送用のアンテナとして用いる技術が知られている(特許文献1)。
【0003】
図6に、携帯電子機器に接続されるケーブルをアンテナとして用いる従来技術の構成の一例を示す。また、図7に、図6に示す構成の回路図を示す。図6および図7において、100は携帯電話機、500は中継コード、600はイヤホンである。
【0004】
中継コード500は、一端部にコネクタプラグ510を備え、他端部にコネクタ590を備える。コネクタプラグ510は、携帯電話機100のイヤホンコネクタ200に接続される。また、コネクタ590には、イヤホン600のプラグ610が接続される。
【0005】
携帯電話機100の使用者は、中継コード500およびイヤホン600を介して、携帯電話機100から出力される音声信号が出力を聞くことができる。このとき、音声信号のリターン電流が、中継コード500において携帯電話機側コネクタのGND端子503gに接続された信号線550を介して携帯電話機のグランド400(基準電位部)に導かれる(図7中の矢印A)。
【0006】
イヤホンコネクタ200は、音声信号用の端子(図7におけるL端子およびR端子)ならびに中継コードの接続を検出するための端子(図7におけるHP_DET端子およびST_DET端子)等を有している。しかし、地上波デジタル放送のチューナーIC240に含まれる給電部250と中継コード500とを接続するための端子は有していない。
【0007】
そこで、従来技術では、中継コード500におけるGND端子530gに接続される信号線550を、給電部250と接続し、地上波デジタル放送のアンテナとして機能させている。
【0008】
イヤホンコネクタ200とチューナーIC240とを接続する信号線260は、コイル270を介してグランド400に接続される。コイル270は、アンテナの共振周波数帯域(すなわち、地上波デジタル放送に用いられる470〜770MHz帯)の信号を遮断できるインダクタンス値を有する。
【0009】
信号線260がコイル270を介してグランド400と接続されることで、信号線260とグランド400とは、直流的にはショートした状態かつ高周波的にはオープン状態となる。したがって、数kHz〜数十kHzの周波数である音声信号はコイル270を介してグランド400に導かれるが、地上波デジタル放送の高周波信号はグランド400に導かれずチューナーIC240に入力される(図7中の矢印B)。
【0010】
従来技術では、図6および図7に示す構成により、携帯電話機100に接続される中継コード500を地上波デジタル放送のアンテナとして動作させることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2006−287721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
一方、近年、外部機器との接続のためのインターフェースとして、USB(Universal Serial Bus)を採用した携帯電子機器が増えてきている。このような携帯電子機器に対応して、USBコネクタを備えUSBでデータ伝送が可能なケーブルが知られている。
【0013】
ここで、USBによるデータ伝送速度の理論値は480Mbpsであり、これは地上波デジタル放送の周波数(470〜770MHz)と近い。よって、USBに対応したケーブルを地上波デジタル放送のアンテナとして動作させる際、図7に示す構成と同様にUSBデータ信号のリターン電流が流れるGND信号線を地上波デジタル放送のアンテナとして機能させようとした場合、コイルを用いてデータ信号と地上波デジタル放送の高周波信号を切り分けることができない。
【0014】
本発明は、外部インターフェースとしてUSBを採用している携帯電子機器に接続されるケーブルを、地上波デジタル放送のアンテナとして機能させることができる構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係るケーブルは、給電部と、当該給電部と電気的に接続される第1導電部材を有する第1USBコネクタとを備える携帯電子機器に対して接続されるケーブルであって、前記第1USBコネクタと接続される際に前記第1導電部材に支持される第2USBコネクタと、前記第2USBコネクタが前記第1USBコネクタに接続された状態で、前記第1導電部材を介して前記給電部と電気的に接続されてアンテナとして動作する第2導電部材と、を備える。
【0016】
また、本発明に係るケーブルは、前記第2USBコネクタが、マイクロUSBコネクタ規格に準拠したマイクロUSBプラグであってよい。
【0017】
また、本発明に係るケーブルは、前記第2USBコネクタと反対側の端部にイヤホンが接続可能であってよい。
【0018】
また、本発明に係るケーブルは、前記携帯電子機器から出力される信号を伝送する信号線と、前記携帯電子機器に設けられる基準電位部と電気的に接続されると共に、前記信号線を覆うグランド線と、をさらに有し、前記グランド線は、前記アンテナの無給電素子として機能する構成であってよい。
【0019】
また、本発明に係るケーブルは、前記第2導電部材が、前記携帯電子機器に設けられる基準電位部と電気的に接続されてもよい。
【0020】
また、本発明は、第1導電部材と第1USBコネクタとを有するケーブルが接続される携帯電子機器であって、第2導電部材を有し、前記第1USBコネクタが前記第2導電部材に支持された状態で接続される第2USBコネクタと、前記第1USBコネクタが前記第2USBコネクタに接続された状態で、前記第2導電部材を介して前記第1導電部材をアンテナとして動作させる給電部と、を備える。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、外部インターフェースとしてUSBを採用している携帯電子機器に接続されるケーブルを、地上波デジタル放送のアンテナとして機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯電子機器およびケーブルを示す概略図である。
【図2】(a)マイクロUSBプラグ51の右側面図である。(b)マイクロUSBプラグ51の底面図である。(c)マイクロUSBプラグ51の正面図である。
【図3】マイクロUSBレセプタクル20の正面図である。
【図4】マイクロUSBプラグ51とマイクロUSBレセプタクル20とが接続された状態を示す回路図である。
【図5】(a)ケーブル5の断面図である。(b)本実施形態の変形例に係るケーブル5の断面図である。
【図6】携帯電子機器に接続されるケーブルをアンテナとして用いる従来技術の構成の一例を示す図である。
【図7】図6に示す構成の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。まず、図1により、電子機器としての携帯電話機1における基本構造を説明する。図1は、携帯電話機1を操作部側筐体2と表示部側筐体3とを開いた状態で示す外観斜視図である。
【0024】
図1に示すように、携帯電話機1は、筐体としての操作部側筐体2と、表示部側筐体3と、を備える。操作部側筐体2と表示部側筐体3とは、ヒンジ機構を備える連結部4を介して開閉可能に連結される。具体的には、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、連結部4を介して連結される。これにより、携帯電話機1は、ヒンジ機構を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に動かすことが可能に構成される。つまり、携帯電話機1は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが開いた状態(開状態)と、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが折り畳まれた状態(閉状態)とにすることができる。ここで、閉状態とは、両筐体が互いに重なるように配置された状態であり、開状態とは、両筐体が互いに重ならないように配置された状態をいう。
【0025】
操作部側筐体2は、外面がフロントケース2aとリアケース2bとにより構成される。操作部側筐体2は、フロントケース2a側に、操作キー群11と、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部12とがそれぞれ露出するように構成される。
【0026】
操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作キー14と、各種操作における決定や上下左右方向のスクロール等を行う操作部材としての決定操作キー15とにより構成される。操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や各種モード、或いは起動されているアプリケーション等の種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。そして、使用者が各キーを押圧することにより、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
【0027】
音声入力部12は、操作部側筐体2の長手方向における連結部4側と反対の外端部側に配置される。つまり、音声入力部12は、携帯電話機1が開状態において一方の外端部側に配置される。
【0028】
操作部側筐体2における一方側の側面には開口部2cが形成され、この開口部2cを介して、外部インターフェースであるマイクロUSBレセプタクル20が操作部側筐体2の外部に露出する。マイクロUSBレセプタクル20は、不使用時には不図示のキャップにより覆われる。後述するように、マイクロUSBレセプタクル20には、ケーブル5のマイクロUSBプラグ51が接続される。
【0029】
表示部側筐体3は、外面がフロントパネル3aと、フロントケース3bと、リアケース3cと、リアパネル3dとにより構成される。表示部側筐体3には、各種情報を表示するための表示部30と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部31と、が外部に露出するように配置される。
【0030】
ケーブル5は、一端部にマイクロUSBプラグ51を有し、他端部にレセプタクル59を有する。マイクロUSBプラグ51は、携帯電話機1のマイクロUSBレセプタクル20と接続される。レセプタクル59には、例えば不図示のイヤホン等が接続される。また、レセプタクル59には、マイクロUSB−USB変換ケーブルが接続されてもよい。携帯電話機1が、ケーブル5およびマイクロUSB−USB変換ケーブルを介してノートパソコン等と接続されることで、携帯電話機1とノートパソコンとの間で、USBによるデータ伝送を行うことができる。
【0031】
次に、図2および図3により、携帯電話機1とケーブル5との接続部分の詳細な構造について説明する。図2(a)〜(c)は、それぞれ、マイクロUSBプラグ51の右側面図、底面図および正面図である。図3(a)は、マイクロUSBレセプタクル20の正面図である。
【0032】
ケーブル5は、インターフェースとしてマイクロUSBレセプタクル20に接続されるマイクロUSBプラグ51を有する他は、図6および図7に示す中継コード500とほぼ同様の構成である。
【0033】
マイクロUSBプラグ51は、プラグシェル52と、端子53(53a、53b、53c、53d、53e)とを備える。
プラグシェル52は、断面が略長方形状の筒状部材であり、金属で形成されている。端子53は、プラグシェル52の内側に配置されている。
【0034】
マイクロUSBレセプタクル20は、操作部側筐体2の内部に配置される不図示の回路基板に実装され、操作部側筐体2に形成された開口部2cを介して操作部側筐体2の外部に露出する。マイクロUSBレセプタクル20は、レセプタクルシェル21と、端子22(22a、22b、22c、22d、22e)とを備える。
【0035】
レセプタクルシェル21は、断面が略長方形状の筒状部材であり、金属で形成されている。端子22は、レセプタクルシェル21の内側に配置されている。
【0036】
マイクロUSBプラグ51とマイクロUSBレセプタクル20とが接続されたときに、プラグシェル52は、レセプタクルシェル21に対して挿入され、レセプタクルシェル21によって支持される。また、端子53a〜53eのそれぞれは、端子22a〜22eのそれぞれに接続される。
【0037】
図4は、マイクロUSBプラグ51とマイクロUSBレセプタクル20とが接続された状態を示す回路図である。端子22aおよび端子53aは、VBUS端子である。端子22bおよび端子53bは、D−端子である。端子22cおよび端子53cは、D+端子である。端子22dおよび端子53dは、ID端子である。端子22eおよび端子53eは、GND端子である。VBUS端子、D−端子、D+端子、ID端子には、マイクロUSBレセプタクル20に接続される機器の種類に応じた機能が割り当てられる。GND端子は、携帯電話機1の内部に配置される回路基板に設けられる基準電位部40と電気的に接続される。
【0038】
図4において、GNDSHELLは、レセプタクルシェル21を意味する。レセプタクルシェル21は、後述するようにアンテナの給電端子としての機能を有するため、図4においては模式的に端子22a〜22eと並列に記載している。レセプタクルシェル21は、チューナーIC24に含まれる給電部25に接続される。給電部25とレセプタクルシェル21との間には、アンテナの共振周波数を調整するための調整回路が配置される。
【0039】
ケーブル5は、信号線54(54a、54b、54c、54d)、グランド線54eおよび導電部材55を有する。信号線54(54a、54b、54c、54d)、グランド線54eおよび導電部材55は、例えば銅線である。
【0040】
信号線54aは、端子53a(VBUS端子)と接続される。信号線54bは、端子53b(D−端子)と接続される。信号線54cは、端子53c(D+端子)と接続される。信号線54dは、端子53d(ID端子)と接続される。グランド線54eは、端子53e(GND端子)と接続される。導電部材55は、プラグシェル52と電気的に接続される。
【0041】
導電部材55は、携帯電話機1にケーブル5が接続された状態で、すなわち、マイクロUSBレセプタクル20にマイクロUSBプラグ51が接続された状態で、プラグシェル52、レセプタクルシェル21および信号線26を介して給電部25に電気的に接続され、モノポールアンテナとして動作する。この場合、アンテナとしての導電部材55の長さLは、受信対象の放送電波の波長λの4分の1の奇数倍、すなわち、
L=(2n−1)λ/4(nは自然数)・・・(1)
であることが好ましい。
【0042】
例えば、地上波デジタル放送の周波数帯のうち、周波数fが539MHzである放送波を受信する場合、波長λは約55.6cmとなり、1/4波長は約13.9cmとなる。したがって、ケーブル5に配置される導電部材55の長さを約13.9cmとすればよい。ただ、実際には、導電部材55の周囲の樹脂等の誘電率の影響により、地上波デジタル放送の周波数帯の受信に適した長さは変化する。導電部材55により受信された高周波信号は、プラグシェル52およびレセプタクルシェルを介してチューナーIC24の信号処理部(不図示)に送られる。
【0043】
次に、図5により、ケーブル5の詳細構造について説明する。図5(a)は、ケーブル5の断面図である。図5(b)は、本実施形態の変形例に係るケーブル5の断面図である。
【0044】
図5(a)に示すように、本実施形態に係るケーブル5は、信号線54a、54b、54c、54dが、断面が略円筒形状のグランド線54eによって囲われる構成である。そして、これらの信号線54a〜54dは、さらに、断面が略円筒形状の導電部材55によって囲われる。導電部材55は、絶縁性の外皮58で覆われる。このように、グランド線54eがアンテナとして動作する導電部材55に囲われることで、グランド線54eが、アンテナの無給電素子として動作し、アンテナの放射効率を向上させることができる。また、導電部材55は、携帯電話機1のグランド(基準電位部)と電気的に接続されているため、例えば、ケーブル5にイヤホンが接続され、信号線54bおよび54cに音声信号が流れる際に発生するノイズをシールドすることができる。
【0045】
また、図5(b)に示すように、信号線54a〜54dと導電部材55とをケーブル5内で離間して配置する構成であってもよい。
【0046】
以上の構成を有する本実施形態のケーブルによれば、ケーブル5に配置される導電部材55が、マイクロUSBプラグ51およびマイクロUSBレセプタクル20のレセプタクルシェル21を介して給電部25と電気的に接続されるため、地上波デジタル放送のアンテナとして機能させることができる。
【0047】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態においては、携帯電子機器として携帯電話機について説明しているが、本発明はこれに限定されず、PHS(登録商標;Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートパソコン等のその他の携帯電子機器であってもよい。
【0048】
また、上述した実施形態では、第1コネクタおよび第2コネクタがそれぞれマイクロUSB規格に準拠したマイクロUSBレセプタクルおよびマイクロUSBプラグであるとして説明を行っているが、本発明はこれに限定されず、例えばミニUSB規格に準拠したミニUSBコネクタおよびミニUSBプラグであってもよい。
【0049】
また、上述した本発明の実施形態は、USBのデータ伝送速度(480Mbps)と地上波デジタル放送の使用周波数帯(470MHz〜770MHz)が近く、コイル等の高周波遮断部による信号の切り分けができないという課題を解決するものであるが、本発明が解決しようとする課題はこれに限定されない。すなわち、ケーブルが携帯電子機器との間で信号を伝送する際の信号伝送速度(データ伝送速度)と、ケーブルに含まれる第2導電部材がアンテナとして送信又は受信する信号の周波数とが近い場合に本発明を適用することができる。
【0050】
また、上述した実施形態では、ケーブル5に含まれる導電部材55を地上波デジタル放送のアンテナとして動作させているが、本発明はこれに限定されず、導電部材55と共に、プラグシェル51および信号線26の一方または両方をアンテナとして動作させる構成であってもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 携帯電話機(携帯電子機器)
2 操作部側筐体
3 表示部側筐体
5 ケーブル
6 イヤホン
11 操作キー群
20 マイクロUSBレセプタクル(第1USBコネクタ)
21 レセプタクルシェル(第1導電部材)
22a〜22e端子
25 給電部
40 基準電位部
51 マイクロUSBプラグ(第2USBコネクタ)
52 プラグシェル
53 端子
54a〜54d信号線
54e グランド線
55 導電部材(第2導電部材)
100 携帯電話機
500 中継コード
600 イヤホン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給電部と、当該給電部と電気的に接続される第1導電部材を有する第1USBコネクタとを備える携帯電子機器に対して接続されるケーブルであって、
前記第1USBコネクタと接続される際に前記第1導電部材に支持される第2USBコネクタと、
前記第2USBコネクタが前記第1USBコネクタに接続された状態で、前記第1導電部材を介して前記給電部と電気的に接続されてアンテナとして動作する第2導電部材と、
を備えるケーブル。
【請求項2】
前記第2USBコネクタは、マイクロUSBコネクタ規格に準拠したマイクロUSBプラグである
請求項1に記載のケーブル。
【請求項3】
前記第2導電部材は、地上波デジタル放送の放送波を受信するアンテナとして動作する
請求項1または請求項2に記載のケーブル。
【請求項4】
前記第2USBコネクタと反対側の端部にイヤホンが接続可能である
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のケーブル。
【請求項5】
前記携帯電子機器から出力される信号を伝送する信号線と、
前記携帯電子機器に設けられる基準電位部と電気的に接続されると共に、前記信号線を覆うグランド線と、をさらに有し、
前記グランド線は、前記アンテナの無給電素子として動作する
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のケーブル。
【請求項6】
前記第2導電部材は、前記携帯電子機器に設けられる基準電位部と電気的に接続される
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のケーブル。
【請求項7】
第1導電部材と第1USBコネクタとを有するケーブルが接続される携帯電子機器であって、
第2導電部材を有し、前記第1USBコネクタが前記第2導電部材に支持された状態で接続される第2USBコネクタと、
前記第1USBコネクタが前記第2USBコネクタに接続された状態で、前記第2導電部材を介して前記第1導電部材をアンテナとして動作させる給電部と、
を備える携帯電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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