説明

ケーブルテレビ事業者によるインターネットサービス提供システム

【課題】 ブロードバンド(広帯域)の時代において、CATV事業者がインターネットサービス等の分野へと業態を変換する際に必要とする事業の転換のためのシステムを提供する。
【解決手段】 ケーブルテレビ事業者1は、ケーブルテレビ用に各家庭との間に敷設したケーブル回線を、地域通信会社毎に用意している光ファイバー高速大容量通信回線と接続し、ブロードバンド回線事業者となる手段を具備し、該ケーブルテレビの回線を、通常の電話会社と同様の通信回線としてとらえ、ケーブルテレビ用の回線を介して、インターネットユーザ3と接続する高速インターネット回線手段を、ISP事業者2へ提供する手段を具備し、該インターネット回線の提供接続料をISPから徴収する課金手段を具備し、更にケーブルテレビ事業者は、インターネットユーザから回線使用料を課金する手段を具備する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】光ファイバー等の高速通信網により実現するブロードバンド(広帯域)回線は、大容量の映像や音声がインターネット上を自由に往来することとなり、ビジネスチャンスが一気に広がることとなり、インターネット成長のキーワードである。米国では、既に、ケーブルテレビの回線や、DSL(デジタル加入者線)等の通信に加え、データセンターや、セキュリティーや、電子市場等のような、ブロードバンド(広帯域)回線を支える事業が誕生しつつある。このようなブロードバンド(広帯域)の時代において、主役となる光ファイバー等の高速通信網を提供する可能性の高いCATV(ケーブルテレビ)事業者が、現在の放送事業を主体としている事業のレベルから、インターネットサービス等のビジネスチャンスの多い分野へと、業態を変換する際において、まず必要とされる事業の転換の為のシステムを提供せんとするものである。具体的には、CATV事業者がケーブルテレビ用に各家庭との間に敷設したケーブル回線を、通信会社が敷設した光ファイバーの大容量・高速通信網と接続し、ブロードバンド(広帯域)回線事業者となり、ブロードバンド(広帯域)回線を使用した高速インターネットサービスの回線提供者となるのである。そして、該高速インターネット回線として、このブロードバンド(広帯域)による利点を利用して多数のインターネットユーザ回線を獲得し、該インターネットユーザがブロードバンド(広帯域)を使用する場合の回線を、ISP(Internet Service Provider )事業者に対するホールセールのシステムを提供するものである。即ち、放送事業を行っているCATV事業者に対して、まずブロードバンド(広帯域)回線の提供者として変身させ、次に該ブロードバンド(広帯域)回線の一部となったケーブルテレビのインフラを、NTTと同様の高速通信回線ととらえ、ISP(Internet Service Provider )事業者へインターネット回線を卸売するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットブームの中、インターネットサービスに参入するケーブルテレビ事業者は急速に増加している。しかし、現状では、ケーブルテレビ事業者が属する放送事業と、インターネットサービスの属する通信事業とは、性格を異にする為に、ケーブルテレビ事業者のインターネットサービスの属する通信事業への参入は、様々な面でケーブルテレビ事業者に負担をもたらし、またインターネットサービス利用者のニーズに的確に答えられていないのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ケーブルテレビ事業者が、インターネットサービスへ参入するに際しては、ほとんどのケーブルテレビ事業者が自局内にサーバ設備等のISP(Internet Service Provider )の設備を備え、上流のISP(Internet Service Provider )との接続回線を契約して、下流のインターネット事業者として、ISP(Internet Service Provider )事業者にイニシャティブを取られながら、インターネットサービスを提供している。即ち、ケーブルテレビ用の回線は、実際にはブロードバンド(広帯域)回線の可能性を具備しているのであるが、全国的なブロードバンド(広帯域)回線の接続が行われていないので、単なる一地域のみに回線を敷設した地域電話会社としての地位しか与えられず、全国的に展開するISP(Internet Service Provider )事業者の上流に立つことが出来なかったのである。このように、ISP(Internet Service Provider )事業者の下流で、インターネット事業者として、ケーブルテレビ会社が運営される場合には、種々の問題が発生するのである。即ち、インターネットサービス事業は、次の点でCATV事業者が行っている放送事業と大きく異なり、CATV事業者へ新たな負担を与えている。
【0004】まずユーザーサポートの点について。インターネットとの接続に使用するケーブルモデム、またはパソコン等の端末機器は、テレビ受像機とは異なり、ユーザが様々なソフト等と組み合わせて使用するため、技術的な問い合わせや、接続をする際の障害等の発生や、該障害に関する問い合わせが多岐にわたり、顧客サポートのために、CATV事業者にとって多くのノウハウと人員を必要とするのである。
【0005】インターネットサービスに要する変動費について。上流ISP(Internet Service Provider )事業者との接続回線は通常、CATV事業者の費用負担で行われており、この回線は加入者数に応じて逐次増設する必要があり、加入者が増えても、スケールメリットを享受することは出来ないので、加入者あたりの原価がほとんど変わらない。変動費も増加するのである。
【0006】技術者等について。インターネット設備は、常に新しいソフトへの更新や、障害発生時への対応が必要なほか、経路制御やトラフィック管理等の幅広いスキルを持つインターネット・通信関連の技術者が必要となる。CATV事業者として放送事業を行っている場合は、それほど多数の技術者は必要なかった。また、信頼性については、通信事業としてのインターネットサービスに求められる信頼性は、CATV事業者が行う放送事業より高いものが求められ、それに応じた形で設備構成や人員配置、スタッフの意識改革などが必要となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に該課題を解決するための手段を説明する。請求項1においては、ケーブルテレビ事業者は、ケーブルテレビ用に各家庭との間に敷設したケーブル回線を、通信会社が敷設した光ファイバーの大容量・高速通信網と接続し、ブロードバンド(広帯域)回線事業者となる手段を具備し、該ケーブルテレビの回線を、通常の電話会社(例えばNTT)と同様の通信回線ととらえ、ケーブルテレビ用の回線を介して、インターネットユーザと接続する高速インターネット回線手段を、ISP(Internet Service Provider )事業者へ提供する手段を具備し、該インターネット回線の提供接続料をISP(Internet Service Provider )事業者から徴収する課金手段を具備し、更にケーブルテレビ事業者は、インターネットユーザから回線使用料を課金する手段を具備するものである。
【0008】請求項2においては、請求項1記載のケーブルテレビ事業者におけるインターネットサービス提供システムにおいて、ケーブルテレビ事業者は、複数のISP(Internet Service Provider )事業者に対して回線を提供可能として、インターネット回線を利用するインターネットユーザが、複数のISP(Internet Service Provider )事業者から選択可能としたものである。
【0009】請求項3においては、請求項2記載のケーブルテレビ事業者におけるインターネットサービス提供システムにおいて、ケーブルテレビ事業者は、ISP(Internet Service Provider )事業者に対して、インターネットユーザとの接続回線を提供し、ISP(Internet Service Provider )事業者はインターネットユーザに対して、インターネットの回線接続手段とサービスの保守・管理手段を提供することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】添付の図面について説明する。図1R>1は、本発明のケーブルテレビ事業者1によるインターネットサービス提供システムを模式的に示した図面である。図2は、ケーブルテレビ事業者1とISP(Internet Service Provider )事業者2とインターネットユーザ3との間に於けるサービスのやり取りと、課金のやり取りの状況を示す図面である。図3は、これまでのケーブルテレビ事業者が下流で、ISP(Internet Service Provider )事業者が上流で、事業が行われている現状の状況を示す図面である。
【0011】図3に示す如く、従来は、ISP(Internet Service Provider )事業者2は1社であり、インターネットユーザ3a・3b・3c・・・が、ISP(Internet Service Provider )事業者2を選択しようとしても出来なかったのである。また、ケーブルテレビ事業者1はISP(Internet Service Provider )事業者2の下流の事業者として位置しており、ISP(Internet Service Provider)事業者2に対して、手数料や回線使用料を払う立場である。
【0012】これに対して、本発明のケーブルテレビ事業者によるインターネットサービス提供システムに転換することにより、インターネットユーザ3は、ブロードバンド(広帯域)による利点を大きく受けることが出来るので、企業や大口のインターネットユーザ3は、そのブロードバンド(広帯域)の魅力に引かれて、多数が、本ケーブルテレビ事業者によるインターネットサービス提供システムに回線を変更する可能性が高いのである。そして、このブロードバンド(広帯域)の魅力と、大量のインターネットユーザ3を掴むことによる、有利さが生まれることにより、ケーブルテレビ事業者1とISP(Internet Service Provider )事業者2との上下の立場が転換して、ケーブルテレビ事業者1がISP(Internet Service Provider )事業者2の上流の事業者となるのである。
【0013】このような状況では、ケーブルテレビ事業者1は複数のISP(Internet Service Provider )事業者2a・2b・2c・・・を指名することが可能となり、インターネットユーザ3a・3b・3cの側からは、複数のISP(Internet Service Provider )事業者2a・2b・2c・・・の中のどれか、最も都合の良いものを選択することが可能となるのである。そして、本発明のケーブルテレビ事業者によるインターネットサービス提供システムが出来上がることより、ケーブルテレビ事業者1は、ISP(Internet Service Provider )事業者2から、大量のインターネットユーザ3の数に見合った、又はブロードバンド(広帯域)の効果に見合った接続料を得ることが出来るようになるのである。
【0014】また、ケーブルテレビ事業者1は、ISP(Internet Service Provider )事業者2から、預かり設備保守寄託料を設備規模に見合って請求することが可能となるのである。また、ケーブルテレビ事業者1はインターネットユーザ3から、回線使用料とケーブルモデム使用料を、徴収することが出来るのである。また、インターネットユーザ3は選択したISP(Internet Service Provider )事業者2に対しては、インターネット使用料を支払うのである。このような、主客の転倒が発生するのは、ケーブルテレビ事業者1が自己のケーブルテレビ回線を、地域通信会社毎に用意している光ファイバー高速大容量通信回線4と接続して、ブロードバンド(広帯域)回線の保持者となることがどうしても必要である。
【0015】現状では、文字と静止画像が中心のインターネット回線も、将来は急速に動画像や、双方向通信画像に移行する可能性が高い。そして、その回線はブロードバンド(広帯域)回線と呼ばれ、ケーブルテレビ通信網や、DSL(デジタル加入者線)等が使用された、地域通信会社毎に用意している光ファイバー高速大容量通信回線4と、この末端のブロードバンド(広帯域)回線を接続することより、上記した動画像や、双方向通信画像の送信を可能とする世界的なブロードバンド(広帯域)回線が出来上がるのである。
【0016】その過程において、既に、一般家庭との間で、大容量のケーブルテレビ用の回線を、電話会社や通信会社とは別に敷設しているケーブルテレビ事業者は、これらの既存の通信網を提供者と対向するブロードバンド(広帯域)の提供者として、十分に事業を立ち上がらせる可能性が存在するのである。この場合において、ケーブルテレビ事業者1が、ブロードバンド(広帯域)提供者に変身する際に必要となるのが、ケーブルテレビ事業者1におけるインターネットサービス提供システムである。
【0017】ケーブルテレビ事業者1は、ケーブルテレビ用に各家庭との間に敷設したケーブルテレビ用の回線を、通信会社が敷設した光ファイバーの大容量・高速通信網と接続し、ブロードバンド(広帯域)回線の提供者となることが必要である。そして、本発明のケーブルテレビ事業者1におけるインターネットサービス提供システムの事業化のプロセスは、次の通りである。まず、ケーブルテレビ事業者におけるインターネットサービス提供システムの事業性の確認と技術的問題点の検証のため、三ヶ月から半年程度限定されたエリアで実証試験を行う必要がある。そしてその後に事業化へ移行するものである。
【0018】ケーブルテレビ事業者におけるインターネットサービス提供システムを提供する為の事前作業としては、次の如くである。まず、技術的実現方式の検討の為の経営パートナーとしてのケーブルテレビ事業者1を選定することである。そして、次にケーブルテレビ事業者1に対して、将来到来するであろうブロードバンド(広帯域)の時代を啓蒙し、現在からそれに向けて、ケーブルテレビシステムの変革が必要であることを説明するのである。
【0019】そして、ケーブルテレビ事業者が、インターネットユーザ3の為のブロードバンド(広帯域)の提供者となれば、インターネットユーザ3にとってどのような、メリットが発生するかを説明するのであるそのメリットは、静止画像が動画像となる、双方向通信が可能となり、今より、格段の相違する大容量の通信が可能となり、これは将来のIT時代においては欠かせない、インフラストラクチャーとなるものであることを理解してもらうことが必要である。
【0020】そして、現状のNTTが提供するISDN回線では、ブロードバンド(広帯域)ではなく、ナローバンド(狭帯域)であるので、将来のIT時代に対応できないこととなり、どうしても、全ての家庭に接続されるブロードバンド(広帯域)が必要となることを理解させるのである。実際にケーブルテレビ事業者が、ブロードバンド(広帯域)の事業者となることは、現在でも簡単にできることであり、各地の地域ケーブルテレビ事業者の回線を、地域通信会社毎に用意している光ファイバー高速大容量通信回線4と接続するだけで、ブロードバンド(広帯域)回線が出来上がるのである。
【0021】このように、ケーブルテレビ回線と、各地の地域ケーブルテレビ事業者1の回線を、地域通信会社毎に用意している光ファイバー高速大容量通信回線4と接続して、ブロードバンド(広帯域)回線の提供者となった後に、現在のケーブルテレビ事業者1が行っているインターネットの下流事業者としての事業を、ブロードバンド(広帯域)回線を使用した場合には、インターネットユーザ3がケーブルテレビ回線と接続すると、ブロードバンド(広帯域)が使用できるという利点に気付いて、大量の回線の乗換えや、新規の接続インターネットユーザ3が現れるので、これを大量に獲得して、逆に下流となったISP(Internet Service Provider )に対して、上流から販売する立場を取るのである。
【0022】現在では、ISDN回線を提供しているNTTが、ISP(Internet ServiceProvider )事業者2に対して、上流事業者としての立場を専有しているが、ケーブルテレビ事業者1が、各地の地域ケーブルテレビ事業者1の回線を、地域通信会社毎に用意している、光ファイバー高速大容量通信回線4と接続して、ブロードバンド(広帯域)回線の提供者に変身することにより、NTTとISP(Internet Service Provider )との立場と同じ立場を、取ることが可能となるのである。本発明は、この為に、ブロードバンド(広帯域)提供者となる為のシステムを用意して、ケーブルテレビ事業者にこのシステムを販売して、その事業の立ち上げから成功までも援助・協力して、ブロードバンド(広帯域)の共同経営者としての立場を維持できるシステムを提供するものである。
【0023】まずこのシステムを実地に設置し、事業を立ち上げる為には、実証試験を行う必要があり、既存の対象なるCATV局の提携または買収または業務提携等により、ケーブルテレビ局側設備を確保して、このケーブルテレビ事業者1の設備に、本発明のケーブルテレビ事業者におけるインターネットサービス提供システムを接続するのである。即ち、ケーブルテレビ事業者が、各地の地域ケーブルテレビ事業者の回線を、地域通信会社毎に用意している光ファイバー高速大容量通信回線4と接続して、ブロードバンド(広帯域)回線の提供者に変身することにより、NTTとISP(Internet Service Provider )との立場と同じ立場を、取ることが可能となるのである。
【0024】そして、アットニフティやビッググローブのような、大手のISP(InternetService Provider )事業者2と提携するのである。そして、ISP(Internet Service Provider )事業者2にインターネットユーザ回線を、ケーブルテレビ事業者1が提供し、ISP(Internet Service Provider )事業者2の側は、これを接続する接続手段を用意するのである。そして、インターネット回線や接続用の設備等の全ては、従来ケーブルテレビ事業者が負担していたのであるが、今回は、立場が逆転するのであるから、ISP(Internet Service Provider )事業者の側で用意するのである。
【0025】そして、次に、本ケーブルテレビ事業者におけるインターネットサービス提供システムのモニター利用者としてのインターネットユーザ3を募集し、実験サービスの開始する。次に、この実験のインターネットサービスにおいて露顕する技術的問題点の洗い出し、SLAの内容検討、料金設定の検証、技術的条件、約款の作成等を逐次行うのである。
【0026】料金課金システムとしては、ケーブルテレビ事業者は、顧客であるインターネットユーザ及びISP(Internet Service Provider )事業者の双方から料金を徴収するのてある。ISP(Internet Service Provider )事業者は、顧客からインターネット利用料を徴収する。実際の課金のパターンは、顧客に対してCATV・ISP事業者が個別に請求する方法の他、どちらかの事業者が一括して顧客に請求する方法も考えらる。
〔参考:NTTのホールセールの例〕
ユーザがNTTへ支払う回線使用料(月額)
64Kbps(ISDN) 4,500円512Kbps(ADSL) 5,000〜6,000円程度
【0027】
【発明の効果】本発明は以上の如きシステムに構成したので、次のような効果を奏するものである。第1に、CATV事業者にとっては、CATVのインフラをNTTと同様の通信回線ととらえ、ISP事業者へインターネット回線を卸売し、CATV事業者は、複数のISPに対して同時に回線を卸すことができ、ユーザは自由にISP事業者を選択することができる。また、CATV事業者は、ユーザとISP事業者の双方から「接続料」を徴収し、またISPとの接続回線についてもISP事業者の費用負担と設備で接続を行うことになり、設備コストの負担、回線維持のランニングコストの負担等を回避できる。また、設備、回線コストなどを大きく抑えることができる。また、顧客サポートの負担が減るのである。また、ケーブルテレビ事業者にとってサーバ等がなく、技術者が少人数ですむ。また、インターネットユーザに対しての営業はISPが行うため、営業・販促の必要がなくなるのである。また、ケーブルテレビ事業者1にとっては、加入者の増加と、インターネットユーザ3の囲い込みと、収益の増加を期待することができるのである。また、ブロードバンド(広帯域)回線により、ケーブルテレビユーザーの顧客満足度を向上することかできる。また、これまで投資してきたケーブルテレビ回線の設備費用以上に大きな投資を必要とせずに、ケーブルテレビのインフラを拡張し、事業形態の転換ができるのである。
【0028】第2に、インターネットサービスを受けるインターネットユーザ3のメリットとしては、まず、契約するISP(Internet Service Provider )回線を、複数のISP(Internet Service Provider )から自由に選択できる。ダイアルアップからCATV回線へ変更する際、加入していたISPがこのサービスに接続している場合はメールアドレス等の変更の必要がない。また、ブロードバンド(広帯域)とすることにより、動画が送信できたり、大容量の情報のやり取りが短時間に出来るようになるのである。
【0029】第3に、ISP(Internet Service Provider )事業者のメリットとしては、ケーブルテレビ事業者1が獲得する大量のインターネットユーザ3を、纏めて回線接続することが可能となるのである。また、CATV事業者と競合するのではなく、共存することができるのである。また、ブロードバンド(広帯域)により、大容量の情報を短時間にやり取りできるという利点を享受することができるのである。また、ブロードバンドサービスに短期間・低廉に参入できることとなるのである。また、アクセス回線・設備の維持管理の必要がないのである。また、アクセル回線の設備投資リスクがないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブルテレビ事業者1によるインターネットサービス提供システムを模式的に示した図面である。
【図2】ケーブルテレビ事業者1とISP(Internet Service Provider )事業者2とインターネットユーザ3との間に於けるサービスのやり取りと、課金のやり取りの状況を示す図面である。
【図3】これまでのケーブルテレビ事業者が下流で、ISP(Internet Service Provider )事業者が上流で、事業が行われている現状の状況を示す図面である。
【符号の説明】
1 ケーブルテレビ事業者
2 ISP(Internet Service Provider )事業者
3 インターネットユーザ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ケーブルテレビ事業者は、ケーブルテレビ用に各家庭との間に敷設したケーブル回線を、地域通信会社毎に用意している光ファイバー高速大容量通信回線と接続し、ブロードバンド(広帯域)回線事業者となる手段を具備し、該ケーブルテレビの回線を、通常の電話会社と同様の通信回線としてとらえ、ケーブルテレビ用の回線を介して、インターネットユーザと接続する高速インターネット回線手段を、ISP(Internet Service Provider )事業者へ提供する手段を具備し、該インターネット回線の提供接続料をISP(Internet Service Provider )事業者から徴収する課金手段を具備し、更にケーブルテレビ事業者は、インターネットユーザから回線使用料を課金する手段を具備することを特徴とするケーブルテレビ事業者によるインターネットサービス提供システム。
【請求項2】 請求項1記載のケーブルテレビ事業者におけるインターネットサービス提供システムにおいて、ケーブルテレビ事業者は、複数のISP(Internet Service Provider )事業者に対して回線を提供可能として、インターネット回線を利用するインターネットユーザが、複数のISP(Internet ServiceProvider )事業者から選択可能としたことを特徴とするケーブルテレビ事業者によるインターネットサービス提供システム。
【請求項3】 請求項2記載のケーブルテレビ事業者におけるインターネットサービス提供システムにおいて、ケーブルテレビ事業者は、ISP(InternetService Provider )事業者に対して、インターネットユーザとの接続回線を提供し、ISP(Internet Service Provider )事業者はインターネットユーザに対して、インターネットの回線接続手段とサービスの保守・管理手段を提供することを特徴とするケーブルテレビ事業者によるインターネットサービス提供システム。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【公開番号】特開2002−135336(P2002−135336A)
【公開日】平成14年5月10日(2002.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−322419(P2000−322419)
【出願日】平成12年10月23日(2000.10.23)
【出願人】(500245983)日本ブロードバンド・コミュニケーションズ株式会社 (1)
【Fターム(参考)】