説明

ゲートウェイ装置、制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】 既存のシステムで再生不能なコンテンツを再生可能にすると共に既存のシステムの変更を抑制することが可能な「ゲートウェイ装置、制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体」を提供する。
【解決手段】 ゲートウェイ部4は、車載ネットワークA及びネットワークBの接続時に、オーディオデータ受信部3及びビデオ/地図データ受信部7の機器情報を取得し、当該機器情報に基づいて、オーディオデータ受信部3とビデオ/地図データ受信部7との関連付けを行う。ゲートウェイ部4は、操作制御部1からDVDデータの送信要求を受信すると共にオーディオデータ受信部3でのオーディオデータの受信要求を受信し、当該受信要求に基づいて、取得したDVDデータ内のオーディオデータをオーディオデータ受信部3に送信すると共に、ビデオ/地図データ受信部7にDVDデータ内のビデオデータを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の車載ネットワークに対して新たなネットワークを追加する際に利用されるゲートウェイ装置、制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、異なる形式の車両及び使用国に適用できるオーディオシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このオーディオシステムでは、オーディオバスとデータバスとの間のデータ通信を行うオーディオゲートウェイユニットを備えている。このオーディオゲートウェイユニットには、異なる車両形式及び/又は国々に適用できる1つ以上の標準オーディオ機能、及び/又は1つ以上の他のオーディオ機能が、特定の車両形式及び/又は国に従ってパラメータ化可能であるように実装されている。
【特許文献1】特開平2001−63480号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1のオーディオシステムは、単にオーディオ機能の差し替え又は変更ができるに過ぎないものである。オーディオデータ以外のデータ、例えば、DVDデータを再生する場合には、DVDデータに含まれるオーディオデータの再生は実行できても、ビデオデータは再生されないおそれがある。
【0004】
本発明の目的は、既存のシステムで再生不能なコンテンツを再生可能にすると共に既存のシステムの変更を抑制することが可能なゲートウェイ装置、制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明のゲートウェイ装置は、第1コンテンツを送信する第1送信手段、前記第1コンテンツを受信し再生する第1受信再生手段及びユーザからの操作指示を入力する入力手段を有する第1システムに、前記第1コンテンツと第2コンテンツを含む複合コンテンツを送信する第2送信手段及び前記第2コンテンツを受信し再生する第2受信再生手段を有する第2システムを接続するゲートウェイ装置であって、前記第1システム及び前記第2システムの接続時に、前記第1受信再生手段及び前記第2受信再生手段の機器情報を取得する取得手段と、取得された機器情報に基づいて、前記第1データ受信再生手段と前記第2データ受信再生手段との関連付けを行う関連付け手段と、前記入力手段から前記第2データ送信手段の複合コンテンツの送信要求を受信すると共に、前記入力手段から前記第1受信再生手段での当該複合コンテンツに含まれる第1コンテンツの受信要求を受信する受信手段と、前記第1コンテンツの受信要求に基づいて、前記第2データ送信手段から取得した前記複合コンテンツに含まれる第1コンテンツを前記第1受信再生手段に送信すると共に、前記第1データ受信手段に関連付けされた第2データ受信再生手段に前記複合コンテンツに含まれる第2コンテンツを送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明のゲートウェイ装置では、前記第1システムは、車載ネットワークであることを特徴とする。
【0007】
さらに、本発明のゲートウェイ装置では、前記第1コンテンツはオーディオデータであり、前記第2コンテンツはビデオデータである又は前記第1コンテンツは音声データであり、前記第2コンテンツは地図データであることを特徴とする。
【0008】
さらにまた、本発明のゲートウェイ装置では、前記受信手段は、前記複合コンテンツの送信要求に含まれる機能的アドレスに基づいて、当該複合コンテンツの送信元である前記第2データ送信手段を特定することを特徴とする。
【0009】
本発明の制御プログラムは、第1コンテンツを送信する第1送信手段、前記第1コンテンツを受信し再生する第1受信再生手段及びユーザからの操作指示を入力する入力手段を有する第1システムに、前記第1コンテンツと第2コンテンツを含む複合コンテンツを送信する第2送信手段及び前記第2コンテンツを受信し再生する第2受信再生手段を有する第2システムを接続するコンピュータに、前記第1システム及び前記第2システムの接続時に、前記第1受信再生手段及び前記第2受信再生手段の機器情報を取得する取得手段、取得された機器情報に基づいて、前記第1データ受信再生手段と前記第2データ受信再生手段との関連付けを行う関連付け手段、前記入力手段から前記第2データ送信手段の複合コンテンツの送信要求を受信すると共に、前記入力手段から前記第1受信再生手段での当該複合コンテンツに含まれる第1コンテンツの受信要求を受信する受信手段、及び前記第1コンテンツの受信要求に基づいて、前記第2データ送信手段から取得した前記複合コンテンツに含まれる第1コンテンツを前記第1受信再生手段に送信すると共に、前記第1データ受信手段に関連付けされた第2データ受信再生手段に前記複合コンテンツに含まれる第2コンテンツを送信する送信手段として機能させることを特徴とする。
【0010】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、第1コンテンツを送信する第1送信手段、前記第1コンテンツを受信し再生する第1受信再生手段及びユーザからの操作指示を入力する入力手段を有する第1システムに、前記第1コンテンツと第2コンテンツを含む複合コンテンツを送信する第2送信手段及び前記第2コンテンツを受信し再生する第2受信再生手段を有する第2システムを接続するコンピュータに、前記第1システム及び前記第2システムの接続時に、前記第1受信再生手段及び前記第2受信再生手段の機器情報を取得する取得手段、取得された機器情報に基づいて、前記第1データ受信再生手段と前記第2データ受信再生手段との関連付けを行う関連付け手段、前記入力手段から前記第2データ送信手段の複合コンテンツの送信要求を受信すると共に、前記入力手段から前記第1受信再生手段での当該複合コンテンツに含まれる第1コンテンツの受信要求を受信する受信手段、及び前記第1コンテンツの受信要求に基づいて、前記第2データ送信手段から取得した前記複合コンテンツに含まれる第1コンテンツを前記第1受信再生手段に送信すると共に、前記第1データ受信手段に関連付けされた第2データ受信再生手段に前記複合コンテンツに含まれる第2コンテンツを送信する送信手段として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、既存の(第1の)システムで再生不能なコンテンツを再生可能にすることができると共に既存の(第1の)システムの変更を抑制することができる。
【0012】
また、本発明によれば、新たなシステム変更が困難とされる車載ネットワークにおいても再生不能なコンテンツを再生可能にすることができる。
【0013】
また、本発明によれば、既存の(第1の)システムで再生不能なビデオデータ又は地図データを再生可能にすることができる。
【0014】
また、本発明によれば、既存の(第1の)システムから当該システム再生不能な複合コンテンツの送信元を特定する情報を出力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置を含むゲートウェイネットワークシステム100の構成を示すブロック図である。
【0017】
ゲートウェイネットワークシステム100は、車載ネットワークA(MOST;Media Oriented System Transport)にネットワークB(IEEE1394)が接続されることで構成されている。
【0018】
車載ネットワークAは、ヒューマンマシンインタフェース(HMI)である操作制御部1(入力手段)、ソース(Source)としてのオーディオデータ送信部2(第1送信手段)、及びシンク(Sink)としてのオーディオデータ受信部3(第1受信再生手段)を備えている。
【0019】
操作制御部1は、ユーザがらの操作指示を入力する入力部(例えば、操作ボタンやタッチパネル)、及び車載ネットワークAの全体を制御するマイコンなどで構成されている。このマイコンは、CPU、ROM、RAMなどを備えている。
【0020】
オーディオデータ送信部2は、オーディオデータを格納するハードディスク及びオーディオデータを送信するインターフェース、又はオーディオデータを含むCD等の記憶媒体がセットされたドライブ及びオーディオデータを送信するインターフェース(IF)などで構成されている。
【0021】
オーディオデータ受信部3は、オーディオデータを受信するインターフェース(IF)、受信したオーディオデータを再生するサウンドプロセッサ、及びスピーカーなどで構成されている。
【0022】
ネットワークBは、ソースとしてのDVDデータ送信部5(第2送信手段)、ソースとしてのナビゲーションデータ送信部6、シンクとしてのビデオ/地図データ受信部7(第2受信再生手段)、及びシンクとしてのオーディオデータ受信部8を備えている。
【0023】
DVDデータ送信部5は、オーディオデータとビデオデータを含むDVDデータを格納するハードディスク及びDVDデータを送信するインターフェース、又はDVDデータを含むDVDメディアがセットされたドライブ及びDVDデータを送信するインターフェース(IF)などで構成されている。
【0024】
ナビゲーションデータ送信部6は、地図データと音声データを含むナビゲーションデータを格納するハードディスク及びナビゲーションデータを送信するインターフェース、又はナビゲーションデータを含むDVDメディアがセットされたドライブ及びナビゲーションデータを送信するインターフェース(IF)などで構成されている。
【0025】
ビデオ/地図データ受信部7は、ビデオデータ又は地図データを受信するインターフェース(IF)、及び受信したビデオデータ又は地図データを表示するディスプレイなどで構成されている。
【0026】
オーディオデータ受信部8は、オーディオデータを受信するインターフェース(IF)、受信したオーディオデータを再生するサウンドプロセッサ、及びスピーカーなどで構成されている。
【0027】
ゲートウェイ部4(取得手段、関連付け手段、受信手段及び送信手段)は、CPU、ROM、RAM、又は車載ネットワークA及びネットワークBを接続するためのネットワーク端子などを備え、車載ネットワークAのシンク(オーディオデータ受信部3)とネットワークBのシンク(ビデオ/地図データ受信部7)との関連づけを実行したり、車載ネットワークA及びネットワークBの各構成部からコマンドを所望の宛先に送信したり、ネットワークBの各構成部の動作を制御する。
【0028】
図2は、ゲートウェイネットワークシステム100で実行される処理を示すフローチャートである。
【0029】
まず、ゲートウェイ部4は、車載ネットワークAにネットワークBが接続されたときに、ゲートウェイネットワークシステム100を認識する(ステップS1)。
【0030】
次いで、ゲートウェイ部4は、車載ネットワークA及びネットワークBの各構成部の機器情報を取得し(ステップS2)、ネットワークAのシンク(オーディオデータ受信部3)とこれに対応するネットワークBのシンクとを関連付けする(ステップS3)。ここでは、例えば、オーディオデータ受信部3に関連付けされるシンクはビデオ/地図データ受信部7とする。ネットワークBがIEEE1394であるため、ゲートウェイ部4は、ネットワークBの各構成部から取得する機器情報(具体的には、ConfigRomのModelInfo(モデル情報))に基づいて、オーディオデータ受信部3とこれに対応するシンクとを関連付けする。
【0031】
上記の例では、オーディオデータ受信部3とビデオ/地図データ受信部7とを関連付けたが、これに限定されるものではなく、例えば、ネットワークBのシンクとしてビデオレコーダ又はオーディオデータレコーダがある場合には、オーディオデータ受信部3とビデオレコーダ又はオーディオデータレコーダとを関連づけてもよい。
【0032】
ゲートウェイ部4は、ネットワークBの種類に応じて、オーディオデータ受信部3とこれに対応するシンクとの関連付けの方法を変更する。また、ゲートウェイ部4は、車載ネットワークAにオーディオデータ受信部3以外のシンクがある場合には、当該シンクとこれに対応するネットワークBのシンクも関連付けする。
【0033】
操作制御部1は、ゲートウェイ部4を介してDVDデータ送信部5及びナビゲーションデータ送信部6が接続されたことを認識する(ステップS4)。つまり、操作制御部1は、ソースとしてDVDデータ送信部5又はナビゲーションデータ送信部6を選択することができる。
【0034】
次に、操作制御部1が、例えば、DVDデータ送信部5を選択し、DVDデータ送信部5へのDVDデータの送信要求(具体的にはAllocateコマンド)をゲートウェイ部4に送信する(ステップS5)。
【0035】
Allocateコマンドには、機能ブロック(ヒューマンマシンインタフェース、オーディオアンプ、DVDビデオプレーヤ、AM/FMチューナー、ディスプレイなど)を識別するためのFBlockIDと、同一種類の複数の機能ブロック(例えば、4個のスピーカーなど)を識別するためのInstIDとを含む。図3は、FBlockID、InstID及び機能ブロック名の関係を示す図である。FBlockIDとInstIDとの組み合わせは機能ブロックを特定するための機能的アドレスである。
【0036】
ゲートウェイ部4はDVDデータ送信部5へのDVDデータの送信要求(Allocateコマンド)を受信する(ステップS6)。尚、操作制御部1が他のソース(例えば、ナビゲーションデータ送信部6)宛のデータ送信要求(Allocateコマンド)を送信している場合には、ステップS6でゲートウェイ部4は当該他のソース宛のデータ送信要求(Allocateコマンド)も受信する。ステップS6では、ゲートウェイ部4はデータ送信要求(Allocateコマンド)を受信することが目的なので、ゲートウェイ部4はレスポンスなどの動作を行わない。
【0037】
その後、操作制御部1は、オーディオデータの受信要求(具体的にはconnectコマンド)をオーディオデータ受信部3及びゲートウェイ部4に送信する(ステップS7)。ゲートウェイ部4及びオーディオデータ受信部3は、オーディオデータの受信要求(connectコマンド)を受信する(ステップS8)。尚、ゲートウェイ部4は、操作制御部1からネットワークBのシンク(ビデオ/地図データ受信部7又はオーディオデータ受信部8)への制御(例えばビデオ/地図データ受信部7又はオーディオデータ受信部8の選択)を許可する場合には、ビデオ/地図データ受信部7又はオーディオデータ受信部8とこれに対応するネットワークAのシンクとを関連付けする。
【0038】
次いで、ゲートウェイ部4は、ステップS6で受信した送信要求(Allocateコマンド)の宛先(ここではDVDデータ送信部5)を割り出し、当該宛先にDVDデータの送信要求を送信する(ステップS9)。具体的には、ゲートウェイ部4は、図3のFBlockID、InstID及び機能ブロック名の関係を示すテーブル情報を備え、ステップS6で受信した送信要求(Allocateコマンド)に含まれるFBlockID及びInstIDに基づいて、送信要求(Allocateコマンド)の宛先を割り出す。よって、操作制御部1は、車載ネットワークAから当該車載ネットワークAで再生不能なDVDデータの送信元を特定する情報を出力することができる。
【0039】
DVDデータ送信部5は、オーディオデータとビデオデータを含むDVDデータをゲートウェイ部4に送信する(ステップS10)。ゲートウェイ部4は、ステップS8の受信要求に基づいて、DVDデータに含まれるオーディオデータをオーディオデータ受信部3へ送信すると共に、DVDデータに含まれるビデオデータを、ステップS3でオーディオデータ受信部3に関連付けされたビデオ/地図データ受信部7へ送信する(ステップS11)。オーディオデータ受信部3はDVDデータに含まれるオーディオデータの再生を実行し、ビデオ/地図データ受信部7はDVDデータに含まれるビデオデータの再生(表示)を実行して(ステップS12)、本処理を終了する。
【0040】
以上詳細に説明したように、ゲートウェイ部4は、車載ネットワークA及びネットワークBの接続時に、車載ネットワークA及びネットワークBのシンク(即ち、オーディオデータ受信部3、ビデオ/地図データ受信部7及びオーディオデータ受信部8)の機器情報を取得し、取得された機器情報に基づいて、オーディオデータを受信し再生するオーディオデータ受信部3とビデオデータを受信し再生するビデオ/地図データ受信部7との関連付けを行う。さらに、ゲートウェイ部4は、操作制御部1からDVDデータ送信部5のDVDデータの送信要求を受信すると共に、操作制御部1からオーディオデータ受信部3での当該DVDデータに含まれるオーディオデータの受信要求を受信し、当該オーディオデータの受信要求に基づいて、DVDデータ送信部5から取得したDVDデータに含まれるオーディオデータをオーディオデータ受信部3に送信すると共に、オーディオデータ受信部3に関連付けされたビデオ/地図データ受信部7にDVDデータに含まれるビデオデータを送信する。
【0041】
よって、既存の車載ネットワークAで再生不能なコンテンツを再生可能にすることができると共に既存の車載ネットワークAの変更を抑制することができる。また、操作制御部1はビデオデータの送受信制御をすることなく、従来通りのオーディオデータの制御のみでビデオ/地図データ受信部7へのビデオデータの受信制御が可能となる。
【0042】
さらに、新たなシステム変更が困難とされる車載ネットワークにおいても再生不能なコンテンツを再生可能にすることができる。
【0043】
上記実施の形態では、ゲートウェイ部4、DVDデータ送信部5、ナビゲーションデータ送信部6、ビデオ/地図データ受信部7、及びオーディオデータ受信部8は独立した構成であるが、これらを適宜組み合わせることで一体に構成してもよい。
【0044】
また、上記実施の形態では、ゲートウェイ部4は、操作制御部1からDVDデータ送信部5のDVDデータの送信要求を受信したが、操作制御部1からナビゲーションデータ送信部6のナビゲーションデータ(地図データ及び音声データ)の送信要求を受信してもよい。この場合、ゲートウェイ部4は、操作制御部1からオーディオデータ受信部3での当該ナビゲーションデータに含まれる音声データの受信要求を受信し、当該音声データの受信要求に基づいて、ナビゲーションデータ送信部6から取得したナビゲーションデータに含まれる音声データをオーディオデータ受信部3に送信すると共に、オーディオデータ受信部3に関連付けされたビデオ/地図データ受信部7にナビゲーションデータに含まれる地図データを送信する。
【0045】
よって、既存の車載ネットワークAで再生不能なコンテンツ(ここでは地図データ)を再生可能にすることができると共に既存の車載ネットワークAの変更を抑制することができる。また、操作制御部1はナビゲーションデータ(又は地図データ)の送受信制御をすることなく、従来通りのオーディオデータの制御のみでビデオ/地図データ受信部7への地図データの受信制御が可能となる。
【0046】
尚、ゲートウェイ部4の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムが記録されている記録媒体をゲートウェイ部4に供給し、ゲートウェイ部4が記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD、又はSDカードなどがある。
【0047】
また、ゲートウェイ部4のコンピュータ(即ち、CPU)が、ゲートウェイ部4の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムを実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。
【0048】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置を含むゲートウェイネットワークシステム100の構成を示すブロック図である。
【図2】ゲートウェイネットワークシステム100で実行される処理を示すフローチャートである。
【図3】FBlockID、InstID及び機能ブロック名の関係を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
A 車載ネットワーク
B ネットワーク
1 操作制御部
2 オーディオデータ送信部
3 オーディオデータ受信部
4 ゲートウェイ部
5 DVDデータ送信部
6 ナビゲーションデータ送信部
7 ビデオデータ受信部
8 オーディオデータ受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コンテンツを送信する第1送信手段、前記第1コンテンツを受信し再生する第1受信再生手段及びユーザからの操作指示を入力する入力手段を有する第1システムに、前記第1コンテンツと第2コンテンツを含む複合コンテンツを送信する第2送信手段及び前記第2コンテンツを受信し再生する第2受信再生手段を有する第2システムを接続するゲートウェイ装置であって、
前記第1システム及び前記第2システムの接続時に、前記第1受信再生手段及び前記第2受信再生手段の機器情報を取得する取得手段と、
取得された機器情報に基づいて、前記第1データ受信再生手段と前記第2データ受信再生手段との関連付けを行う関連付け手段と、
前記入力手段から前記第2データ送信手段の複合コンテンツの送信要求を受信すると共に、前記入力手段から前記第1受信再生手段での当該複合コンテンツに含まれる第1コンテンツの受信要求を受信する受信手段と、
前記第1コンテンツの受信要求に基づいて、前記第2データ送信手段から取得した前記複合コンテンツに含まれる第1コンテンツを前記第1受信再生手段に送信すると共に、前記第1データ受信手段に関連付けされた第2データ受信再生手段に前記複合コンテンツに含まれる第2コンテンツを送信する送信手段と
を備えることを特徴とするゲートウェイ装置。
【請求項2】
前記第1システムは、車載ネットワークであることを特徴とする請求項1に記載のゲートウェイ装置。
【請求項3】
前記第1コンテンツはオーディオデータであり、前記第2コンテンツはビデオデータである又は前記第1コンテンツは音声データであり、前記第2コンテンツは地図データであることを特徴とする請求項1又は2に記載のゲートウェイ装置。
【請求項4】
前記受信手段は、前記複合コンテンツの送信要求に含まれる機能的アドレスに基づいて、当該複合コンテンツの送信元である前記第2データ送信手段を特定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項5】
第1コンテンツを送信する第1送信手段、前記第1コンテンツを受信し再生する第1受信再生手段及びユーザからの操作指示を入力する入力手段を有する第1システムに、前記第1コンテンツと第2コンテンツを含む複合コンテンツを送信する第2送信手段及び前記第2コンテンツを受信し再生する第2受信再生手段を有する第2システムを接続するコンピュータに、
前記第1システム及び前記第2システムの接続時に、前記第1受信再生手段及び前記第2受信再生手段の機器情報を取得する取得手段、
取得された機器情報に基づいて、前記第1データ受信再生手段と前記第2データ受信再生手段との関連付けを行う関連付け手段、
前記入力手段から前記第2データ送信手段の複合コンテンツの送信要求を受信すると共に、前記入力手段から前記第1受信再生手段での当該複合コンテンツに含まれる第1コンテンツの受信要求を受信する受信手段、及び
前記第1コンテンツの受信要求に基づいて、前記第2データ送信手段から取得した前記複合コンテンツに含まれる第1コンテンツを前記第1受信再生手段に送信すると共に、前記第1データ受信手段に関連付けされた第2データ受信再生手段に前記複合コンテンツに含まれる第2コンテンツを送信する送信手段
として機能させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項6】
第1コンテンツを送信する第1送信手段、前記第1コンテンツを受信し再生する第1受信再生手段及びユーザからの操作指示を入力する入力手段を有する第1システムに、前記第1コンテンツと第2コンテンツを含む複合コンテンツを送信する第2送信手段及び前記第2コンテンツを受信し再生する第2受信再生手段を有する第2システムを接続するコンピュータに、
前記第1システム及び前記第2システムの接続時に、前記第1受信再生手段及び前記第2受信再生手段の機器情報を取得する取得手段、
取得された機器情報に基づいて、前記第1データ受信再生手段と前記第2データ受信再生手段との関連付けを行う関連付け手段、
前記入力手段から前記第2データ送信手段の複合コンテンツの送信要求を受信すると共に、前記入力手段から前記第1受信再生手段での当該複合コンテンツに含まれる第1コンテンツの受信要求を受信する受信手段、及び
前記第1コンテンツの受信要求に基づいて、前記第2データ送信手段から取得した前記複合コンテンツに含まれる第1コンテンツを前記第1受信再生手段に送信すると共に、前記第1データ受信手段に関連付けされた第2データ受信再生手段に前記複合コンテンツに含まれる第2コンテンツを送信する送信手段
として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−279915(P2008−279915A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−126451(P2007−126451)
【出願日】平成19年5月11日(2007.5.11)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】