説明

ゲーム機

【課題】看板等の交換がきわめて容易に行うことができるゲーム機を提供することである。
【解決手段】縦置きのモニター2の上方に配置され、ゲーム機の筐体1に取り付けられる看板ユニット3を有し、その看板ユニット3がモニター2における両側部のマスク部4に取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲーム内容を表示するモニターがゲーム機の筐体に対して縦置きで配置されているゲーム機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モニターを用いた業務用のゲーム機は無数あり、そのモニターを縦置きにして使用するものも多数知られている。この種のゲーム機には、筐体の大きさや形に規格がなく各製造メーカーがそれぞれそのゲームの内容に沿った筐体を製造し、それにモニターを組み込んでいる。そして、このように構成されたゲーム機の多くは、筐体の上部にゲーム名等を記載した看板を取り付けている。また、一部看板を兼ねたスピーカーユニットや、カメラユニットを取り付けたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゲーム機には当たり外れがあり、人気の無いゲーム機は比較的短命で終わってしまうことになる。このようなゲーム機は、ゲーム基板を変更すれば簡単に別のゲーム機として生まれ変わることができるが、筐体や看板がゲーム機に合わせて作られているため、これらの変更が容易でなった。よって、他のゲーム機への変更が行いにくく、変更した場合でもコストが嵩むという問題があった。
【0004】本発明は、上記した従来の事情に鑑み、看板等の交換がきわめて容易に行うことができるゲーム機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】本発明は、上記課題を解決するため、ゲーム内容を表示するモニターがゲーム機の筐体に対して縦置きで配置されているゲーム機において、前記モニターの上方に配置され、ゲーム機の筐体に取り付けられる取り付けユニットを有し、該取り付けユニットが前記モニターにおける両側部のマスク部に取り付けられていることを特徴としている。
【0006】なお、本発明は、前記取り付けユニットには前記モニターにおける両側部のマスク部の位置に対応した貼り付け部が形成され、該貼り付け部を介して該取り付けユニットがゲーム機の筐体に貼り付けられていると、効果的である。
【0007】さらに、本発明は、前記取り付けユニットと前記モニターにおける両側部のマスク部の一方に凸状部材、他方に凹状部材が形成され、該凸状部材と凹状部材の嵌合により該取り付けユニットが着脱可能に取り付けられていると、効果的である。
【0008】さらにまた、本発明は、前記取り付けユニットがゲーム機の看板ユニットであると、効果的である。
【発明の実施の形態】
【0009】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るゲーム機の概略を示す外観斜視図である。図1において、符号1はゲーム機の筐体であり、ゲーム機の筐体1にはモニター2が縦置きで配設されている。符号3は取り付けユニットとしての看板ユニットであり、看板ユニット3は筐体1の上部に設けられている。
【0010】ところで、ゲーム機の筐体1はそのゲームに合わせて作られており、よってそのデザインは機種毎に異なるものである。したがって、筐体1の上面部分も平らなものもあれば、凹凸のあるものもある。しかし、本発明者はゲーム機のモニター2が同サイズのものが多く使用され、さらにすべてのモニター2には映像が表示される画面と、その画面の回り形成されたマスク部4が存在していることを見出した。そして、縦置きのモニター2においては左右のマスク部4の幅Wが10cm程度共通してあることも見出した。
【0011】そこで、本発明に係るゲーム機は、モニター2に共通して設けられているマスク部4を利用して看板ユニット3を取り付けるように構成したものである。まず、図2に示す実施形態では、縦置きモニター2の左右マスク部4の幅Wに合わせて形成された取り付け部材5を、そのマスク部4に予め接着等により固定している。この場合、モニター2の表面が緩やかなカーブを描いているので、取り付け部材5の接着面である裏面はモニター2の湾曲に沿って形成され、表面は平面に形成されている。そして、看板ユニット3にはその取り付け部材5に合わせて舌状の貼り付け部6を形成し、該貼り付け部6を介して接着剤もしくは両面テープにより取り付け部材5に固定している。なお、貼り付け部6の表面や取り付け部材5の貼り付け部6で隠れない部分にはゲームの方法等を記載したシール、シート等を貼着することができる。
【0012】図3は、本発明の他の実施形態を示す斜視図であり、本例では上記取り付け部材5に凹部としてのパイプ状の受け部材7が固定されている。また、看板ユニット3には凸部としての軸8が固定され、該軸8は上記受け部材7に嵌合される径に設定されている。
【0013】このように構成されたゲーム機は、看板ユニット3を上方へ移動させるだけで、ゲーム機の筐体1から外せるので、上記した接着等により固定したものと比べてその交換作業がきわめて容易に行うことができる。
【0014】図4は、図3に示す実施形態の変形例であって、本例では看板ユニット3に凸部として帯状の差し込み片9が設けられ、他方取り付け部材5にはその差し込み片9が挿入される凹部(図示ぜず)が設けられている。
【0015】かかる構成のゲーム機においても図3の実施形態と同様な効果に、看板ユニット3の交換作業がきわめて容易に行うことができる。以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、各種改変できるものである。
【0016】例えば、図3および図4に示す実施形態において、看板ユニット3に凸部を設けて、取り付け部材5に凹部を設けているが、看板ユニット3に凹部を設け、取り付け部材5にその凹部に嵌合する凸部を設けるようにしてもよい。
【0017】また、ゲーム機によっては看板ユニット3を取り付ける位置に他のユニットを装着したいという要望が出される可能性がある。図5及び図6示す実施形態では看板ユニット3の代りにカメラユニット10とスピーカーユニット11をそれぞれ装着している。これらユニットもモニター2のマスク部4を利用して取り付けることが可能である。
【0018】さらにまた、モニター2のマスク部4は縦置きの場合、左右のマスク部4が10cm強有するが、上下のマスク部4の幅2〜3cmである。そこで、上記取り付け部材5をすべてのマスク部4を覆う口の字状に形成することもできる。このようにして形成された取り付け部材5は、その全体に模様やゲームの方法等を記載することができる。
【0019】
【発明の効果】請求項1および2の構成によれば、モニターを用いたゲーム機の看板ユニット等を、その筐体の形状が異なっていても容易に変更することができる。
【0020】請求項3の構成によれば、看板ユニット等の取り付け、取り外し作業をより簡単に行うことができる。請求項4の構成によれば、モニターを用いたゲーム機をゲーム内容の異なるものへの変更が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゲーム機の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るゲーム機の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す斜視図である。
【図4】図3の変形例を示す斜視図である。
【図5】他の取り付けユニットの例を示す斜視図である。
【図6】さらに他の取り付けユニットの例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ゲーム機の筐体
2 モニター
3 看板ユニット
4 マスク部
5 取り付け部材
6 貼り付け部
7 受け部材
8 軸
9 差し込み片
10 カメラユニット
11 スピーカーユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ゲーム内容を表示するモニターがゲーム機の筐体に対して縦置きで配置されているゲーム機において、前記モニターの上方に配置され、ゲーム機の筐体に取り付けられる取り付けユニットを有し、該取り付けユニットが前記モニターにおける両側部のマスク部に取り付けられていることを特徴とするゲーム機。
【請求項2】 前記取り付けユニットには前記モニターにおける両側部のマスク部の位置に対応した大きさの貼り付け部が形成され、該貼り付け部を介して該取り付けユニットがゲーム機の筐体に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のゲーム機。
【請求項3】 前記取り付けユニットと前記モニターにおける両側部のマスク部の一方に凸状部材、他方に凹状部材が形成され、該凸状部材と凹状部材の嵌合により該取り付けユニットが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のゲーム機。
【請求項4】 前記取り付けユニットがゲーム機の看板ユニットであることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1つに記載のゲーム機のユニット取り付け装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2000−157717(P2000−157717A)
【公開日】平成12年6月13日(2000.6.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−340202
【出願日】平成10年11月30日(1998.11.30)
【出願人】(000134855)株式会社ナムコ (1,157)
【Fターム(参考)】