説明

ゲーム装置用コントローラ

【課題】コントローラが支持部によって回転可能に支持される場合であっても、プレーヤに大きな振動を伝わらせることが可能なゲーム装置用コントローラを提供すること。
【解決手段】支持部50によって回転可能に支持されるゲーム装置用銃型コントローラ10であって、プレーヤに把持される把持部22を含む本体部20と、本体部20に対して上下方向に振動可能に設けられた振動部30と、振動部を振動させる動力部40とを備え、振動部30は、本体部20の端部に設けられていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持部によって回転可能に支持されるゲーム装置用コントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、振動装置を内蔵し、射撃時に振動させるようにしたゲーム機用コントローラが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−84250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のゲーム機用コントローラでは、コントローラが支持部により回転可能に支持される場合(コントローラが操作台に固定される場合)に、振動部を前後方向に振動させても、プレーヤには微細な振動しか伝わらなかった。
【0005】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コントローラが支持部によって回転可能に支持される場合であっても、プレーヤに大きな振動を伝わらせることが可能なゲーム装置用コントローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、支持部によって回転可能に支持されるゲーム装置用コントローラであって、
プレーヤに把持される把持部を含む本体部と、
前記本体部に対して上下方向に振動可能に設けられた振動部と、
前記振動部を振動させる動力部とを備え、
前記振動部は、
前記本体部の端部に設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、本体部に対して上下方向に振動可能に設けられる振動部を本体部の端部に設けることで、コントローラが支持部によって回転可能に支持される場合であっても、プレーヤに大きな振動を伝わらせることができる。
【0008】
(2)また本発明に係るゲーム装置用コントローラでは、
前記動力部は、
前記振動部に設けられているようにしてもよい。
【0009】
このようにすれば、本体部の質量に対する振動部の質量を大きくすることができ、振動部による振動を大きくすることができる。
【0010】
(3)また本発明に係るゲーム装置用コントローラでは、
前記動力部に電力を供給するためのケーブルのコネクタが、前記振動部に固定されているようにしてもよい。
【0011】
このようにすれば、本体部に対する振動部の振動によって、動力部に電力を供給するためのケーブルのコネクタが破損してしまう事態を防止することができる。
【0012】
(4)また本発明に係るゲーム装置用コントローラでは、
前記動力部に設けられ、前記動力部により回転される第1回転軸と、
前記第1回転軸に対して平行かつ軸中心をずらして設けられた第2回転軸と、
前記第1回転軸と前記第2回転軸とを接続する接続部と、
前記本体部に設けられ、前記第2回転軸を回転可能に支持する軸支持部とを更に備え、
前記振動部は、
前記本体部に対して上下方向に往復移動可能に設けられ、
前記動力部は、
前記第1回転軸を正転および逆転させることにより、前記振動部を往復移動させるようにしてもよい。
【0013】
このようにすれば、効率的に振動部を振動させることができる。
【0014】
(5)また本発明に係るゲーム装置用コントローラでは、
前記把持部を把持する手で操作されるトリガを更に備え、
前記本体部は、
銃型の形状を有し、
前記動力部は、
前記トリガが操作されたことに基づいて、前記振動部を振動させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態のコントローラ(ゲーム装置用銃型コントローラ)の構成を示す側面図。
【図2】本実施形態のコントローラの組み立て斜視図の一部を示す図。
【図3】本実施形態のコントローラの内部構成の一部を示す背面図。
【図4】本実施形態のコントローラの内部構成の一部を示す上面図。
【図5】本実施形態のコントローラを含むゲーム装置の機能ブロック図。
【図6】変形例について説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0017】
1.構成
図1は、本実施形態のコントローラ10(ゲーム装置用銃型コントローラ)の構成を示す側面図である。なお、以下の説明では、コントローラ10の銃口がある部分に相当する先端部分26が向く方向を前方とする。
【0018】
コントローラ10は、銃の形状を模した形状をしており、本体部20と、本体部20の下部に設けられ、プレーヤに把持される把持部22とを有している。また本体部20の下部であって把持部22の前方には、把持部22を把持する手の人差し指で操作されるトリガ部24が設けられている。
【0019】
またコントローラ10は、支持部50によって回転可能に支持されている。コントローラ10は、支持部50内を長手方向(本体部22の上下方向)に延びるY軸52を第1の回転軸として回転させることができるとともに、本体部20と支持部50が接続する位置において本体部20の左右方向に延びるX軸54を第2の回転軸として回転させることができ、プレーヤは標的に合わせてコントローラ10を任意の向きに向けることができる。
【0020】
また本体部20の前方端部には、振動部30が、本体部20に対して上下方向に振動可能に設けられている。振動部30には、振動部30を振動させる動力源となるロータリーソレノイド40(動力部の一例)が設けられている。また振動部30には、フレーム32が固定的に取り付けられ、フレーム32には、ロータリーソレノイド40が固定的に取り付けられている。またフレーム32には、フレーム32を本体部20に対して上下方向に直線的にスライドさせるためのスライドレール60が取り付けられている。
【0021】
ロータリーソレノイド40は、通電方向に応じてその回転軸を正転方向及び逆転方向に高速且つ連続的に回転することができる。そして本実施形態では、ロータリーソレノイド40がその回転軸を正転方向および逆転方向に高速かつ連続的に回転すると、ロータリーソレノイド40は正転方向に回転するときの力と逆転方向に回転するときの力とを本体部20に対して交互に作用させ、その反作用により、ロータリーソレノイド40が取り付けられた振動部30が本体部20に対して振動される。本実施形態では、ロータリーソレノイド40は、ロータリーソレノイド40の回転運動を往復運動に変換する変換部(例えば、クランク)に回転力を与え、変換部を介して振動部30を上下方向に往復移動させる。
【0022】
従来の銃型コントローラでは、射撃を行ったときの反動を再現するために振動部を前後方向に振動させていた。しかしながら、本実施形態のコントローラ10のように、支持部により回転可能に支持されるタイプのコントローラでは、コントローラの前後方向への移動が制限されるため、振動部を前後方向に振動させてもプレーヤには微細な振動しか伝わらなかった。
【0023】
本実施形態のコントローラ10では、振動部30が上下方向に振動するように構成し、且つ振動部30を本体部30の端部に設ける(振動部30を、支持部50と本体部20との接続位置から離れた位置に設ける)ことで、振動部30の振動に応じてコントローラ10を図1に示すX軸54回りに傾動させることができ、振動部30による振動をプレーヤに大きく伝わらせることができる。また本実施形態のコントローラ10では、動力部(ロータリーソレノイド40)を振動部30に設けることで、本体部20の質量に対する振動部30の質量を大きくすることができ、振動部30による振動を大きくすることができる。
【0024】
図2は、コントローラ10の組み立て斜視図の一部を示す図である。図2に示すように本実施形態では、ロータリーソレノイド40のローターから後方に向けて第1回転軸62が突出しており、第1回転軸62は、金属製の接続部64に対して固定的に接続されている。そして接続部64の後部からは、第1回転軸62に対して平行かつ軸中心をずらして設けられた第2回転軸66が後方に向けて突出している。すなわち第1回転軸62と接続部64と第2回転軸66とによりクランクが形成されている。そして第2回転軸66は、その後方において第2回転軸を回転可能に支持する軸支持部68により支持されており、軸支持部68は、上下方向への移動が制限されつつ左右方向への移動が可能となるように、本体部20に取り付けられている。
【0025】
またフレーム32には、接続部64の一端部65を取り囲むような形状を有する制限部70が設けられている。この制限部70は、接続部64が一定範囲で回転することができる空間を有しており、接続部64の一端部65と接触することにより接続部64の正転方向及び逆転方向への回転範囲を制限する。また制限部70の一端部65と接触する部分には、ゴム製の緩衝部材72が取り付けられている。
【0026】
図3(A)、図3(B)は、コントローラ10の内部構成の一部を示す背面図である。本実施形態では、ロータリーソレノイド40によって第1回転軸62が図中左回りに回転すると、図3(A)に示すように、接続部64も図中左回りに回転する。ここで、接続部64から後方に向けて突出している第2回転軸66は第1回転軸62と軸中心をずらして設けられているので、接続部64が図中左回りに回転すると第2回転軸66を下方向に移動させるように力が作用する。
【0027】
しかし上述したように第2回転軸66を支持する軸支持部68は、上下方向への移動が制限されているので、接続部64が図中左回りに回転しても第2回転軸66は下方向に移動することができない。一方、第1回転軸62を回転させるロータリーソレノイド40が取り付けられているフレーム32は、スライドレール60によって本体部20に対して上下方向に直線的に移動可能となっている。従って、第1回転軸62が図中左回りに回転すると、第2回転軸66を下方向に移動させるように作用する力の反作用により、第1回転軸62を上方向に移動させるように力が作用する。すなわち、第1回転軸62が図中左回りに回転すると、振動部30が本体部20に対して上方向に移動する。そして図3(A)に示すように、接続部64の一端部65が制限部70の下方部分に接触するまで、第1回転軸62は図中左回りに回転し、振動部30が本体部20に対して上方向に移動する。
【0028】
一方、ロータリーソレノイド40が逆転することによって第1回転軸62が図中右回りに回転すると、図3(B)に示すように、接続部64も図中右回りに回転する。しかし、接続部64が図中右回りに回転しても第2回転軸66は上方向に移動することができないので、第2回転軸66を上方向に移動させるように作用する力の反作用により、第1回転軸62を下方向に移動させるように力が作用する。すなわち、第1回転軸62が図中右回りに回転すると、振動部30が本体部20に対して下方向に移動する。そして図3(B)に示すように、接続部64の一端部65が制限部70の上方部分に接触するまで、第1回転軸62は図中右回りに回転し、振動部30が本体部20に対して下方向に移動する。
【0029】
このように本実施形態のコントローラ10では、第1回転軸62と接続部64と第2回転軸66とにより形成されるクランク機構により、振動部30に固定的に取り付けられたロータリーソレノイド40の正転方向及び逆転方向への回転運動を振動部30の上下方向の往復運動に変換しており、効率的に振動部30を振動させている。
【0030】
なおロータリーソレノイド40は、トリガー部24が1回引かれる毎に1回(1往復)の振動を発生させるように動作するようにしてもよいし、トリガー部24が引かれている間は連続的に振動を発生させるように動作するようにしてもよい。前者の場合には、ハンドガンやセミオート銃の射撃による衝撃を表現することができ、後者の場合には、フルオート銃の射撃による衝撃を表現することができる。そして本実施形態では、ロータリーソレノイド40に供給する電気信号の態様によりこれらを切り替えている。
【0031】
図4(A)は、コントローラ10の内部構成の一部を示す上面図である。図4(A)に示すように、本実施形態では、振動部30に固定的に取り付けられたロータリーソレノイド40の電源は、本体部20から内部ケーブル74によって供給されている。そして、内部ケーブル74のコネクタ76は、振動部30に対して固定的に取り付けられている。具体的には、ロータリーソレノイド40が取り付けられるフレーム32と一体的に形成されたコネクタパネル34(コネクタ固定部)にコネクタ76が固定される。図4(B)に示すように、コネクタパネル34は開口36を有し、この開口36にコネクタ76を差し込むことで、コネクタ76をコネクタパネル34に固定している。
【0032】
仮に、内部ケーブル74のコネクタ76を振動部30に固定しないとすると、振動部30の振動により、コネクタ76が単体で揺れてしまい、その結果コネクタ76内のハーネス接続部が断線してしまう。そこで、本実施形態では、内部ケーブル74のコネクタ76を振動部30に固定して、振動部30とコネクタ76とが同期して振動するようにし、振動部振動部30の振動によりコネクタ76内のハーネス接続部が断線してしまう事態を防止している。
【0033】
2.機能ブロック
図5は、本実施形態のコントローラ10を含むゲーム装置の機能を示すブロック図である。なお、図5の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0034】
コントローラ10は、操作検出部90と、角度検出部91と、動力部92とを含む。
【0035】
操作検出部90は、トリガ部24が引かれたことを検出するものであり、その機能は通電状態と非通電状態とを切り替えるスイッチなどにより実現することができる。
【0036】
角度検出部91は、コントローラ10の回転角度(Y軸52回りの回転角度とX軸54回りの回転角度)を検出し、その回転に応じた情報(角度情報)を出力するものであり、コントローラ10や支持部50に内蔵される可変抵抗(コントローラ10のY軸52回りの回転角度を検出する第1の可変抵抗と、コントローラ10のX軸54回りの回転角度を検出する第2の可変抵抗)などにより実現することができる。
【0037】
動力部92は、トリガ部38が引かれたことに基づいて動力を発生させるものであり、その機能はロータリーソレノイド40などの各種のソレノイドやモータなどにより実現することができる。
【0038】
表示部190は、表示領域において画像を表示出力するものであり、その機能は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどにより実現できる。具体的には表示部190は、コントローラ10による射撃の対象となる敵キャラクタなどの標的画像を表示する。
【0039】
音出力部192は、音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、ヘッドフォンなどにより実現できる。
【0040】
情報記憶媒体180(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などにより実現できる。
【0041】
この情報記憶媒体180には、処理部110において種々の処理を行うためのプログラムやデータが記憶されている。即ち、この情報記憶媒体180には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶されている。
【0042】
記憶部100は、処理部110や通信部196などのワーク領域となるもので、その機能はRAMやVRAMなどにより実現できる。そして、本実施形態の記憶部100は、処理部110のワーク領域として使用される主記憶部102と、表示部190に表示させる画像が描画される描画バッファ104と、オブジェクトのモデルデータが読み込まれるオブジェクトデータ記憶部106と、を含む。
【0043】
通信部196は、外部(例えばサーバや他のゲーム装置)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用の集積回路(ASIC)などのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0044】
なお、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(データ)は、ホスト装置(サーバ)が有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信部196を介して情報記憶媒体180(記憶部100)に配信してもよい。このようなホスト装置(サーバ)の情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含めることができる。
【0045】
処理部110(プロセッサ)は、操作検出部90や角度検出部91からのデータやプログラムなどに基づいて、ゲーム処理、画像生成処理、音生成処理などの処理を行う。この処理部110は、主記憶部102をワーク領域として各種処理を行い、その機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、各種集積回路(IC、ASIC)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0046】
特に、本実施形態の処理部110は、ゲーム処理部112、表示制御部114、描画部120、音生成部130を含む。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0047】
ゲーム処理部112は、ゲーム開始条件が満たされた場合にゲームを開始する処理、ゲームを進行させる処理、ゲーム結果を演算する処理、或いはゲーム終了条件が満たされた場合にゲームを終了する処理などを行う。特に本実施形態では、角度検出部91からのデータ(角度情報)に基づいて、トリガ部24が引かれたときにコントローラ10が指示している表示領域における位置を演算し、演算された位置が、敵キャラクタなどの標的画像を表示させている位置と一致するか否かを判定する。そして一致していると判定した場合には、標的画像に銃弾が当たったことを示す演出画像を表示させる。
【0048】
表示制御部114は、表示部190に表示される画像(オブジェクト画像)の表示制御を行う。具体的には、表示すべきオブジェクト(標的、建物、樹木、柱、壁、マップ)を発生させたり、オブジェクトの表示や表示位置を指示したり、オブジェクトを消滅させたりするなどの表示制御を行う。即ち発生したオブジェクトをオブジェクトリストに登録したり、オブジェクトリストを描画部120等に転送したり、消滅したオブジェクトをオブジェクトリストから削除したりするなどの表示制御を行う。
【0049】
特に本実施形態のゲームシステムでは、ゲーム空間を3次元のオブジェクト空間によって設定するようになっており、表示制御部114は、オブジェクト空間設定処理、仮想カメラ制御処理なども行う。
【0050】
描画部120は、処理部110で行われる種々の処理(ゲーム処理)に基づいて画像を描画する処理を行い、描画した画像を表示部190に出力するものであり、その機能は、描画プロセッサ(GPU)などのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。ここで描画部120が描画する画像は、いわゆる2次元画像であってもよいし、3次元画像であってもよい。具体的には描画部120は、表示制御部114により転送されたオブジェクトリストに応じたオブジェクトをオブジェクトデータ記憶部106などから読み出し、ピクセル単位で画像情報を記憶できる描画バッファ(フレームバッファあるいは中間バッファなどのバッファ。VRAM。)にオブジェクトを描画する。
【0051】
音生成部130は、処理部110で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部192に出力する。
【0052】
なお、本実施形態の画像生成システムは、1人のプレーヤのみがプレイできるシングルプレーヤモード専用のシステムにしてもよいし、複数のプレーヤがプレイできるマルチプレーヤモードも備えるシステムにしてもよい。また複数のプレーヤがプレイする場合に、これらの複数のプレーヤに提供するゲーム画像やゲーム音を、1つの端末を用いて生成してもよいし、ネットワーク(伝送ライン、通信回線)などで接続された複数の端末(ゲーム機、携帯電話)を用いて分散処理により生成してもよい。
【0053】
3.変形例
なお本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語として引用された用語は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
【0054】
例えば、本実施形態では、振動部30を本体部20の前方端部に設ける場合について説明したが、振動部30を本体部20の後方端部に設けるようにしてもよい。
【0055】
また本実施形態では、動力部40としてロータリーソレノイドを用いて、振動部30を振動させる場合について説明したが、その他の動力部を用いて振動部を振動させるようにしてもよい。
【0056】
図6は、変形例のコントローラ(ゲーム装置用銃型コントローラ)の構成を示す上面図である。図6に示すコントローラ200では、本体部220の前方端部に振動部230が設けられており、振動部230は、動力部であるモータ240と偏心おもり232とで構成されている。モータ240は、その回転軸242がコントローラ200の左右方向を向くように設けられており、モータ240の回転軸242は、偏心おもり232に対して固定的に接続されている。モータ240によって回転軸242が回転すると、偏心おもり232も回転し、この偏心おもり232の回転運動によって、振動部230が、回転軸242に対して円を描くように振動する。このように振動部230を構成しても、振動部230の振動に応じてコントローラ200をX軸54回りに傾動させることができる。
【符号の説明】
【0057】
10 コントローラ、20 本体部、24 トリガ部、26 先端部分、30 振動部、32 フレーム、34 コネクタパネル、36 開口、40 ロータリーソレノイド、50 支持部、60 スライドレール、62 第1回転軸、64 接続部、65 一端部、66 第2回転軸、68 軸支持部、70 制限部、72 緩衝部材、74 内部ケーブル、76 コネクタ、90 操作検出部、91 角度検出部、92 動力部、100 記憶部、110 処理部、112 ゲーム処理部、114 表示制御部、120 描画部、130 音生成部、180 情報記憶媒体、190 表示部、192 音出力部、196 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部によって回転可能に支持されるゲーム装置用コントローラであって、
プレーヤに把持される把持部を含む本体部と、
前記本体部に対して上下方向に振動可能に設けられた振動部と、
前記振動部を振動させる動力部とを備え、
前記振動部は、
前記本体部の端部に設けられていることを特徴とするゲーム装置用コントローラ。
【請求項2】
請求項1において、
前記動力部は、
前記振動部に設けられていることを特徴とするゲーム装置用コントローラ。
【請求項3】
請求項2において、
前記動力部に電力を供給するためのケーブルのコネクタが、前記振動部に固定されていることを特徴とするゲーム装置用コントローラ。
【請求項4】
請求項2又は3において、
前記動力部に設けられ、前記動力部により回転される第1回転軸と、
前記第1回転軸に対して平行かつ軸中心をずらして設けられた第2回転軸と、
前記第1回転軸と前記第2回転軸とを接続する接続部と、
前記本体部に設けられ、前記第2回転軸を回転可能に支持する軸支持部とを更に備え、
前記振動部は、
前記本体部に対して上下方向に往復移動可能に設けられ、
前記動力部は、
前記第1回転軸を正転および逆転させることにより、前記振動部を往復移動させることを特徴とするゲーム装置用コントローラ。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記把持部を把持する手で操作されるトリガを更に備え、
前記本体部は、
銃型の形状を有し、
前記動力部は、
前記トリガが操作されたことに基づいて、前記振動部を振動させることを特徴とするゲーム装置用コントローラ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−160928(P2011−160928A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−25505(P2010−25505)
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)
【Fターム(参考)】