説明

コアネットワークノードの変更時にモバイル装置の到達可能性を管理する方法

【課題】コアネットワークノードの変更時にモバイル装置の到達可能性を管理する方法を提供する。
【解決手段】モバイル装置が、ソースのコアネットワークノードから受信した第一バックオフタイマを実行中であるとき(202)、緊急のパケットデータネットワーク(PDN)コネクションを確立するとともに(204)、ソースのコアネットワークノードと関連付けられた第二トラッキングエリアから、ターゲットのコアネットワークノードと関連付けられ、かつモバイル装置のトラッキングエリアのリストに存在しない第一トラッキングエリアに入り(206)、モバイル装置は、ターゲットのコアネットワークノードへのトラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージ又はTAU完了メッセージにおいて、第一バックオフタイマの残り時間又はモバイル装置のバックオフ状態を示すバックオフインジケータを送信する(208)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信システムにおいて用いられる方法及び関連する通信装置に関し、特に、無線通信システムにおける緊急のPDNコネクションを処理する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP Rel-8規格及び/又は3GPP Rel-9規格をサポートするLTE(long-term evolution)システムは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の後継として、ユーザの増大する要求を満足し、UMTSの性能をさらに拡張するために、3GPP(3rd Generation Partnership Project)によって開発されている。LTEシステムは、高いデータレート、低いレイテンシ、パケット最適化、並びに改善されたシステムの収容能力及びカバレージを提供する、新しい無線インタフェースと無線ネットワークアーキテクチャを含む。LTEシステムにおいて、進化型UTRAN(E-UTRAN)として知られる無線アクセスネットワークは、複数のユーザ端末(UE)と通信するための複数の進化型NB(eNB)を含み、非アクセス層(NAS)制御のために、移動体管理機能(MME)やサービングゲートェイ等を含む、コアネットワークと通信する。UMTSシステムにおいて、SGSN(Serving GPRS Support Node)は、その地理的なサービスエリア内において、パケットのルーティングと転送、移動体管理(アタッチ/デタッチと位置管理)、論理リンク管理及び認証と課金機能を含む、モバイル装置に対する往復するデータパケットの配送についての責任を負う。MMEは、SGSNからMMEに向かうS3インタフェースを用いて、LTEと2G/3Gアクセスネットワークとの間のモビリティのための制御プレーンの機能をさらに提供する。
【0003】
アクセスポイント名(APN)は、パケットデータコネクションを確立するために、LTEシステムとLTE-Aシステムにおいて用いられ、MMEによって管理される。さらに、APNは、パケットデータネットワーク(PDN)又はサービス種別(例えば、マルチメディアメッセージングサービス(MMS))を識別するために用いられる。ここで、PDN又はサービス種別は、パケットデータコネクションで配信される。
【0004】
コアネットワークは、移動体着信タイマ(mobile reachable timer)、ページング進行ファクタ(paging proceed factor; PPF)及び暗黙的デタッチタイマ(implicit detach timer)を用いることにより、移動体の到達可能性を管理する。コアネットワークは、移動体着信タイマによって、UEの定期的な追跡/ルーティング/位置エリア更新手続きを管理する。デフォルト設定では、移動体着信タイマは、周期的なTAU/RAU/LAUタイマ(periodic TAU/RAU/LAU timer)より僅かに大きく設定される。移動体着信タイマが満了した時、ネットワークは、PPFフラグをクリアして、暗黙的デタッチタイマを開始する。暗黙的デタッチタイマの値は、ネットワーク依存である。PPFのクリアによって、コアネットワークは、暗黙的デタッチタイマの期間中、UEを呼び出すことができない。暗黙的デタッチタイマが、UEがネットワークに接触する前に、満了した場合には、ネットワークは、UEを暗黙的にデタッチしなければならない。NASシグナリングコネクションがUEに対して確立された場合には、暗黙的デタッチタイマは停止されなければならない。
【0005】
NASレベルの輻輳制御は、「APNベースの輻輳制御(APN based congestion control)」と「一般的なNASレベルの移動体管理(General NAS level Mobility Management control)」を含む。APNベースの輻輳制御は、UEと特定のAPNに関連付けられるEMMとESMのシグナリングの輻輳の回避と管理のために利用される。一般的なNASレベルの移動体管理を用いて、MMEは、一般的な輻輳条件の下で、NASレベルの移動体管理のシグナリング要求の拒否を使用することができる。
【0006】
ネットワークの過大な付加又は輻輳により、NASレベルの移動体管理輻輳制御が適用される場合には、MMEは、アタッチ要求、トラッキングエリア更新(tracking area update; TAU)、ルーティングエリア更新(a routing area update; RAU)、又はサービス要求を拒絶し、UEに移動体管理バックオフタイマを適用する。
【0007】
輻輳制御がアクティブである場合には、MME/SGSNは、移動体管理バックオフタイマと、セッション管理バックオフタイマを保管する。次に、MME/SGSNは、保管されたバックオフタイマが満了する前の、そのAPNへの接続を対象とするUEからの、あらゆる後続の要求を即座に拒否することによって、保管されたバックオフタイマを実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】欧州特許出願第11008794.7号明細書
【特許文献2】米国特許出願第13/372514号明細書
【特許文献3】米国特許出願第13/288973号明細書
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】3GPP TS 23.401 V10.1.0 (2010-09) Technical Specification 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) access (Release 10)
【非特許文献2】3GPP TS 24.301 V10.0.0 (2010-09) Technical Specification 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) protocol for Evolved Packet System (EPS); Stage 3 (Release 10)
【非特許文献3】3GPP TS 24.008 V10.0.0 Technical Specification 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Mobile radio interface Layer 3 specification; Core network protocols; Stage 3 (Release 10), 2010/09
【非特許文献4】3GPP TSG-CT WG1 Meeting #67, C1-104431, Barcelona, Spain, 11-15 October 2010
【非特許文献5】3GPP TSG-SA WG2 Meeting #83, S2-111253, Salt Lake City, USA, 21~25 February 2011
【非特許文献6】3GPP TSG SA WG2 Meeting #83, S2-111204, 21~25 February 2011, Salt Lake City, Utah, USA
【非特許文献7】3GPP TSG-CT WG1 Meeting #70, C1-111522, Salt Lake City, Utah (USA), 21-25 February 2011
【非特許文献8】3GPP TSG-CT WG1 Meeting #70, C1-111164, Salt Lake City, Utah (USA), 21-25 February 2011
【非特許文献9】3GPP TSG-CT WG1 Meeting #70, C1-110789, Salt Lake City, Utah (USA), 21-25 February 2011
【非特許文献10】3GPP TSG-CT WG1 Meeting #70, C1-110788, Salt Lake City, Utah (USA), 21-25 February 2011
【非特許文献11】3GPP TSG-CT WG1 Meeting #69, C1-110745, Ljubljana (Slovenia), 24~28 January 2011, revision of C1-110183 and C1-110486
【非特許文献12】3GPP TSG-CT WG1 Meeting #69, C1-110744, Ljubljana (Slovenia), 24~28 January 2011, revision of C1-110182 and C1-110485
【非特許文献13】ETSI TS 124 008 V9.4.0 (2010-10), Technical Specification "Digital cellular telecommunications system (Phase 2+); Universal Mobile Telecommunications System (UMTS); LTE; Mobile radio interface Layer 3 specification; Core network protocols; Stage 3 (3GPP TS 24.008 version 9.4.0 Release 9)", XP014061450, cover page + page 1-610.
【非特許文献14】Ericsson, ST-Ericsson, "Evaluation and conclusion of overload congestion control", 3GPP TSG SA WG2 Meeting #79electronic, TD S2-103135, Elbonia, 6-10 July, 2010, XP050458220, P. 1-3.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、UEは、移動体管理バックオフタイマ又はセッション管理バックオフタイマが実行中であっても、そのAPNと、高優先度のサービス又は緊急サービスのための、移動体管理処理又はセッション管理処理を開始することができる。この場合において、APNは依然として輻輳しており、高優先度のサービス又は緊急サービスを提供するためのリソースを有していないため、MMEは、その高優先度のサービス又は緊急サービスを拒否し、その高優先度のサービス又は緊急サービスへのアクセスへの遅延が生ずる。従って、高優先度のサービス又は緊急サービスの遅延によって、厄介な自体が生じる可能性がある。
【0011】
MME/SGSNが、NASレベルの輻輳制御を実行する場合に、MME/SGSNは、移動体管理バックオフ時間とセッション管理バックオフ時間を保管する。次に、MME/SGSNは、UEからの、あらゆる後続のMM/SM要求を拒否し、MM/SMバックオフタイマを割り当てることによって、保管されたバックオフタイマを実行する。しかしながら、MME/SGSNは、UEごとの、EMM/ESM(EPS移動体管理(EPS Mobility Management),EMM/EPSセッション管理(EPS Session Management),ESM)において、MM/SMバックオフタイマを保管しない。
【0012】
正常にアタッチされたUEに対して、TAU拒否又はサービス拒否によって、MMバックオフタイマを用いて拒否される。MMバックオフタイマが実行中であるとき、UEは、正常にアタッチされるが(EMM-Registered状態)、ECM-IDLEモードになる。MMバックオフタイマが実行中であっても、バックオフUEは、緊急APN(emergency APN.)への緊急の要求種別を用いて、PDNコネクション要求による緊急呼び出しを行うことができる。NASシグナリングコネクションが、緊急PDNコネクション要求によって構成され、UEがECM-IDLEモードからECM-Connectedモードへ戻った場合に、ネットワークは、移動体着信タイマを停止する。
【0013】
UEが、MMバックオフタイマ(MM back-off ;MMBK)により、NAS MM要求メッセージによって拒否されたとすると、そのバックオフUEは、MMバックオフタイマが実行中に、緊急PDNコネクションを確立する。緊急でないPDNコネクションと、接続済モードの緊急PDNコネクションを有するバックオフUEは、新たなトラッキングエリアへ移動した場合に、TAリストにない新たなトラッキングエリアに入ったとき、ハンドオーバ処理の前に、TAUを要求する。移動体着信タイマ(MRT)は、MMの中に保管されておらず、ソースのMME/SGSNからターゲットのMME/SGSNへ送信されていないため、ターゲットのMME/SGSNは、バックオフUEの到達可能性を管理する方法を知らず、MRTが満了した場合に、バックオフUEを暗黙的にデタッチしてしまう可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
無線通信システムにおけるモバイル装置の到達可能性を管理する方法が提供される。
【0015】
無線通信システムにおけるモバイル装置の到達可能性を管理する方法が開示される。当該方法は、ソースのコアネットワークノードから受信した第一バックオフタイマが実行中であるとき、モバイル装置が、パケットデータネットワーク(PDN)の緊急コネクションを確立する段階と;前記モバイル装置が、第二トラッキングエリアから第一トラッキングエリアに入る段階であって、前記第二トラッキングエリアは、前記ソースのコアネットワークノードと関連付けられており、前記第一トラッキングエリアは、ターゲットのコアネットワークノードと関連付けられ、かつ前記モバイル装置のトラッキングエリアのリストに存在しない、段階と;前記モバイル装置が、前記ターゲットのコアネットワークノードへのトラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージ又はTAU完了メッセージにおいて、前記第一バックオフタイマの残り時間又はバックオフインジケータを送信する段階であって、前記バックオフインジケータは、前記モバイル装置のバックオフ状態を示す、段階と;を含む。
【0016】
無線通信システムにおけるモバイル装置の到達可能性を管理する方法が開示される。ここで、ソースのコアネットワークノードから受信したバックオフタイマが実行中である場合に、前記モバイル装置は、緊急のPDNコネクションを確立する。当該方法は、ターゲットのコアネットワークノードが、モバイル装置からトラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージを受信し、ソースのコアネットワークノードから前記モバイル装置の情報を検索した場合に、前記ソースのコアネットワークノードが、バックオフタイマの残り時間又はバックオフインジケータを、前記ターゲットのコアネットワークノードへ送信する段階であって、前記バックオフインジケータは、前記モバイル装置のバックオフ状態を前記ターゲットのコアネットワークノードへ示す、段階を含む。
【0017】
無線通信システムにおけるモバイル装置の到達可能性を管理する方法が開示される。当該方法は、モバイル装置が、ソースのコアネットワークノードから受信した第一バックオフタイマが実行中であるとき、パケットデータネットワーク(PDN)の緊急コネクションを確立する段階と;前記モバイル装置が、第二トラッキングエリアから第一トラッキングエリアに入る段階であって、前記第二トラッキングエリアは、前記ソースのコアネットワークノードと関連付けられており、前記第一トラッキングエリアは、ターゲットのコアネットワークノードと関連付けられ、かつ前記モバイル装置のトラッキングエリアのリストに存在しない、段階と;前記モバイル装置が、前記第一トラッキングエリアに入ることに応じて、第一トラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージを前記ターゲットのコアネットワークノードへ送信する段階と;前記モバイル装置が、前記第一バックオフタイマがまだ実行中である場合に前記第一バックオフタイマを停止し、さらに前記緊急のPDNコネクションが切断された場合に第二TAU要求メッセージを前記ターゲットのコアネットワークノードへ送信する段階と;を含む。
【0018】
本発明のこれらの目的及び他の目的は、当業者が、多様な図面において示される、好ましい実施形態についての、以下の詳細な説明を読んだ後に、明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】例示的な移動体通信環境の概略図。
【図2】例示的な処理のフローチャート。
【図3】例示的な処理のフローチャート。
【図4】例示的な処理のフローチャート。
【図5】例示的な処理のフローチャート。
【図6】例示的な処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本願は、米国仮出願番号61/452,174(2011年3月14日出願、「Method to handle periodic timer, mobile reachability timer, and MM backoff timer」)と、米国仮出願番号61/475,681(2011年4月15日出願、「Method to handle periodic timer, mobile reachability timer, and MM backoff timer」)と、米国仮出願番号61/483,761(2011年5月9日出願、「Method to handle mobile reachable timer for emergency PDN connection during running MM backoff timer」)と、米国仮出願番号61/542,779(2011年10月3日出願、「Method of handover handling for a back-off UE with emergency PDN connection」)の利益を主張するものであり、それらの内容は、完全な形でここに組み込まれる。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態による、モバイル通信環境100を表すブロック図である。モバイル通信環境100において、モバイル通信装置は、無線サービスを得るために、サービスネットワーク120へ無線で接続される。サービスネットワーク120は、アクセスネットワーク(又は無線アクセスネットワークと呼ばれる)121と、コアネットワーク122を含む。サービスネットワーク120は、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、またはEPS(Evolved Packet System)技術に従うネットワークであってもよい。アクセスネットワーク121は、GSM(登録商標)技術においてはGERAN(GSM(登録商標) Edge Radio Access Network)、WCDMA/HSPA技術においてはUTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)、又はLTE/LTE-Advanced技術においてはE-UTRAN(Evolved-UTRAN)であってもよい。また、コアネットワーク122は、GSM(登録商標)/UMTSシステムにおけるGSM(登録商標)コア又はGPRS(General Packet Radio Service)コア、又はEPSシステムにおけるEPC(Evolved Packet Core)であってもよい。モバイル通信装置110は、サービスネットワーク120への送信及びサービスネットワーク120からの受信についての、無線通信の機能を実行するための無線モジュール111と、該無線モジュール111の演算を制御するための制御モジュール112と、マンマシンインタフェース(MMI)として機能するディスプレイ措置及び/又はキーパッド、アプリケーションや通信プロトコルのプログラムコードを保管する記憶装置、あるいはその他の装置のような、他の機能部品を含む。図示しないが、加入者識別カードが、制御モジュール112と結合されて提供されてもよい。加入者識別カードは、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)と、身元確認とサービスネットワークとの認証のために用いられるセキュリティキーと、等価なPLMNリスト(Equivalent PLMN list)及び禁止PLMNリスト(Forbidden PLMN list)のような、サービスネットワークとの通信の間に取得される、他の処理に関連するデータとを保管する。加入者識別カードは、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module; SIM)カード又はユニバーサルSIM(USMI)カードであってもよい。
【0022】
以下の実施形態において、サービスネットワーク120は、特定のPLMNに属するGSM(登録商標)/UMTS/EPSネットワークであってもよく、モバイル通信装置110は、モバイルステーション(MS)又はユーザ端末(UE)であってもよい。UMTS/EPSネットワークは、3GPP TS 23.060/TS 23.401仕様、3GPP TS 24.008/TS 24.301仕様、3GPP TS 23.122及び/又は他の関連するUMTS/EPS仕様に従う。利用される技術に基づいて、移動体管理(Mobility Management; MM)処理のメッセージは、例えば、ロケーションエリア更新(Location Area Update)に対してMMメッセージ、ルーティングエリア更新(Routing Area Update)に対してGMMメッセージ、トラッキングエリア更新に対してEPS移動体管理(EPS Mobility Management; EMM)のように、GSM(登録商標)/UMTS/EPS技術にそれぞれ対応してもよい。さらに、TAU/RAU処理は、組み合わされたTA/LA処理又は組み合わされたRA/LA処理であってもよい。該処理において、TAU/RAU REQUESTメッセージは、モバイル通信装置110が、パケット交換ドメインと回線交換ドメインに、それぞれTA/RAとLAの更新の実行を望むことを示す。アタッチ処理は、GSM(登録商標)/UMTSシステムにおける回線交換ドメインのサービスか、UMTS/EPSシステムにおけるパケット交換ドメインのサービスのための、ATTACH REQUESTメッセージであってもよい。さらに、アタッチ処理は、組み合わされたアタッチ処理であってもよい。該処理において、ATTACH REQUESTメッセージは、モバイル通信装置110が、モバイル通信サービスのためのサービスネットワークを用いて、パケットデータセッションと、回線交換ドメインサービスの開始を望むことを示す。
【0023】
周期的なトラッキング/ルーティングエリア更新(TAU/RAU)は、モバイル通信装置110の利用可能性をコアネットワーク122へ周期的に通知するために用いられる。この処理は、周期的なトラッキング/ルーティングエリア更新タイマ(タイマT3412/T3312)によって、モバイル通信装置110において制御される。タイマT3412/T3312の値は、コアネットワーク122によって、ATTACH ACCEPTメッセージの中で、モバイル通信装置110へ送信され、さらにTRACKING/ROUTING AREA UPDATE ACCEPTメッセージの中で送信され得る。モバイル通信装置110は、新たな値が受信されるまで、この値を、当該モバイル通信装置110に割り当てられたトラッキング/ルーティングエリアのリストの、全てのトラッキング/ルーティングエリアにおいて適用しなければならない。さらに、コアネットワーク122は、拡張された、周期的なTAU/RAUタイマ(T3412ext/T3312ext)も送信することができる。そのタイマは、コアネットワーク上のシグナリングのいくらかをオフロードするための、より長い期間を有する。UEは、ATTACH/TAU/RAU ACCEPTメッセージからT3412ext/T3312extを受信した場合には、この値をT3412/T3312へ適用する。二つの別個のタイマ(タイマT3412/T3312)は、利用可能性のコアネットワーク122への通知(例えば、全てがコアネットワークノードである、MME/SGSN/MSC)と、コアネットワーク122の更新(MME/SGSN)のために、独立してUEで動作する。APN(アクセスポイントノード)ベースの輻輳又は一般的なNASレベルの移動体管理の複数が生じた場合には、コアネットワーク122(例えば、MME/SGSN)は、アタッチ要求、トラッキングエリア更新(TAU)、ルーティングエリア更新(RAU)又はサービス要求を拒否し、コアネットワーク122は、移動体管理(Mobility Management; MM)バックオフタイマを用いて、モバイル通信装置110に応答する。
【0024】
正常にアタッチされたモバイル通信装置110(EMM-Registered状態)は、トラッキングエリア更新の拒否又はサービスの拒否により、MMバックオフタイマを用いて、拒否を受け取る。モバイル通信装置110は、MMバックオフタイマが実行中である場合には、正常にアタッチされるが、ECM-IDLEモードとなる。MMバックオフタイマが実行中である場合であっても、バックオフ動作中のモバイル通信装置110は、緊急の要求種別を含むPDNコネクション要求により、コアネットワーク122へ緊急呼び出しをすることができる。
【0025】
図2は、例示的な処理20のフローチャートである。処理20は、UEの到達可能性を管理するために用いられる。UEは、モバイル通信環境100におけるモバイル通信装置110であってもよい。UEは、正常にアタッチされ、アタッチ/TAU/サービス要求の拒否により、MMバックオフタイマが実行中である。処理20は、以下のステップを含む:
ステップ200:開始
ステップ202:UEは、MMバックオフタイマを含むNAS MM要求メッセージによって拒否され、MMバックオフタイマを開始する
ステップ204:UEは、MMバックオフタイマの実行中に、緊急のPDNコネクションを確立する
ステップ206:UEは、現在のトラッキングエリアから移動して、UEのトラッキングエリアのリストにない、新たなトラッキングエリアに入る
ステップ208:UEは、トラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージ又はTAU完了メッセージにおいて、MMバックオフタイマの残り時間を、ターゲットのMME/SGSNへ送信する
ステップ210:終了
【0026】
処理20によれば、UEは、アタッチ/TAU/サービス要求の拒否によって、NAS MM拒否メッセージにより拒否され、MMバックオフタイマを開始する。バックオフ動作中のUEは、MMバックオフタイマが実行中に、緊急のPDNコネクションを確立する。UEは、緊急のPDNコネクションと、少なくとも一つの緊急でないPDNコネクションを有する。ここで、少なくとも一つの緊急のPDNコネクションはアクティブである。すなわち、UEは、接続済のモード(connected mode)であり、現在のトラッキングエリアから出て、新たなトラッキングエリアに入る。UEは、トラッキングエリアリストにない、ターゲットのトラッキングエリアに入るとき、MMバックオフタイマの残り時間を含む、TAU要求/管理用メッセージを送信する。
【0027】
同様に、ターゲットのMME/SGSNは、TAU要求/完了メッセージを受け入れ、受信したMMバックオフタイマの残り時間に基づいて、移動体着信タイマ及び/又は暗黙的デタッチタイマを設定する。この方法により、ターゲットのMME/SGSNは、緊急のPDNコネクションが開放され、かつMMバックオフタイマがバックオフUE上でまだ実行中である場合に、適切に、バックオフUEの到達可能性を管理することができる。
【0028】
図3は、例示的な処理30のフローチャートである。処理30は、UEの到達可能性を管理するために用いられる。UEは、モバイル通信環境100におけるモバイル通信装置110であってもよい。UEは、正常にアタッチされ、アタッチ/TAU/サービス要求の拒否により、MMバックオフタイマが実行中である。処理30は、以下のステップを含む:
ステップ300:開始
ステップ302:UEは、MMバックオフタイマを含むNAS MM要求メッセージによって拒否される
ステップ304:UEは、MMバックオフタイマの実行中に、緊急のPDNコネクションを確立する
ステップ306:UEは、現在のトラッキングエリアから移動して、UEのトラッキングエリアのリストにない、新たなトラッキングエリアに入る
ステップ308:UEは、トラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージ又はTAU完了メッセージにおいて、バックオフインジケータを、ターゲットのMME/SGSNへ送信する
ステップ310:開始
【0029】
処理30によれば、UEは、アタッチ/TAU/サービス要求の拒否によって、NAS MM拒否メッセージにより拒否され、MMバックオフタイマを開始する。バックオフ動作中のUEは、MMバックオフタイマが実行中に、緊急のPDNコネクションを確立する。UEは、緊急のPDNコネクションと、少なくとも一つの緊急でないPDNコネクションを有する。ここで、少なくとも一つの緊急のPDNコネクションはアクティブである。すなわち、UEは、接続済のモード(connected mode)であり、現在のトラッキングエリアから出て、新たなトラッキングエリアに入る。UEは、トラッキングエリアリストにない、ターゲットのトラッキングエリアに入るとき、TAU要求/完了メッセージにおいて、ターゲットのMME/SGSMへ、バックオフインジケータを送信する。バックオフインジケータは、ターゲットのMME/SGSNへ、UEのバックオフ状態を示す。
【0030】
本開示書のいくつかの例において、緊急のPDNコネクションが切断され、バックオフインジケータがアクティブ(すなわち、MMバックオフタイマがモバイル装置で実行中)である場合に、ターゲットのMME/SGSNは、輻輳していないとき、UEのMMバックオフタイマを停止させるために、デタッチ種別(Detach type)IEにおいて、再アタッチ要求指示(re-attach required indication)とともに、デタッチ処理を開始する。
【0031】
他の例において、緊急のPDNコネクションが切断され、緊急でないPDNコネクションが切断されていないがインアクティブである場合に、UEは、MMバックオフタイマがまだ実行中であるとき、MMバックオフタイマを停止し、別のTAU要求を、ターゲットMME/SGSNへ送信する。ターゲットMME/SGSMが輻輳していない場合に、ターゲットのMME/SGSNは、別のTAU要求に応じて、TAU拒否メッセージ(TAU reject message)において新たなMMバックオフタイマか、あるいはTAU受容メッセージ(TAU accept message)においてより長い期間(例えば、T3412ext)を含む新たな周期的なTAUタイマ(periodic TAU timer)を、UEへ送信することができる。結果として、ターゲットのMME/SGSNは、移動体の到達可能性を適切に管理することができる。
【0032】
図4は、例示的な処理40のフローチャートである。処理40は、UEの到達可能性を管理するために用いられる。UEは、モバイル通信環境100におけるモバイル通信装置110であってもよい。ソースのMME/SGSN及びターゲットのMME/SGSNは、コアネットワーク122であってもよい。UEは、正常にアタッチされ、アタッチ/TAU/サービス要求の拒否により、MMバックオフタイマが実行中である。処理40は、以下のステップを含む:
ステップ400:開始
ステップ402:ターゲットのMME/SGSNは、UEからTAU要求を受信する
ステップ404:ターゲットのMME/SGSNは、TAU要求を受信した場合に、ソースのMME/SGSNから、UEの情報を検索する
ステップ406:ソースのMME/SGSNは、MMバックオフタイマの残り時間を、ターゲットのMME/SGSNへ送信する
ステップ408:ターゲットのMME/SGSNは、MMバックオフタイマの残り時間に従って、UEに対して移動体着信タイマ及び/又は暗黙的デタッチタイマを設定する
ステップ410:終了
【0033】
処理40によれば、UEは、アタッチ/TAU/サービス要求の拒否によって、NAS MM拒否メッセージにより拒否され、MMバックオフタイマを開始する。MME/SGSNは、MMバックオフタイマを保管する。バックオフUEは、MMバックオフタイマが実行中に、緊急のPDNコネクションを確立する。UEは、緊急のPDNコネクションと、少なくとも一つの緊急でないPDNコネクションを有する。ここで、少なくとも一つの緊急のPDNコネクションはアクティブである。すなわち、UEは、接続済のモード(connected mode)である。UEは、現在のトラッキングエリアから移動して、UEのトラッキングエリアリストにない、新たなトラッキングエリアに入る場合に、TAU要求をネットワークへ送信する。ターゲットのMME/SGSNは、TAU要求を受信すると、ソースのMME/SGSNから、バックオフUEの情報(例えば、移動体管理状況)を検索する。次に、ソースのMME/SGSNは、MMバックオフタイマの残り時間を、ターゲットのMME/SGSNへ送信する。ターゲットのMME/SGSNは、MMバックオフタイマの残り時間に従って、UEに対して、移動体着信タイマ及び/又は暗黙的デタッチタイマを設定する。
【0034】
ターゲットのMME/SGSNは、緊急のPDNコネクションを有するバックオフUEに対するTAU処理の間に、ソースのMME/SGSNから、MMバックオフタイマの残り時間を受信するため、周期的なTAUタイマとMMバックオフタイマとを比較することかでき、必要となる、移動体の到達可能性の管理を継続することができる。緊急のPDNコネクションが開放され、MMバックオフタイマがバックオフUE上でいまだに実行中である場合にも、ターゲットのMME/SGSNは、受信した、MMバックオフタイマの残り時間に基づいて、バックオフUEの到達可能性を適切に管理することができる。
【0035】
図5は、例示的な処理50のフローチャートである。処理50は、UEの到達可能性を管理するために用いられる。UEは、モバイル通信環境100におけるモバイル通信装置110であってもよい。ソースのMME/SGSN及びターゲットのMME/SGSNは、コアネットワーク122であってもよい。UEは、正常にアタッチされ、アタッチ/TAU/サービス要求の拒否により、MMバックオフタイマが実行中である。処理50は、以下のステップを含む:
ステップ500:開始
ステップ502:ターゲットのMME/SGSNは、UEからTAU要求を受信する
ステップ504:ターゲットのMME/SGSNは、TAU要求を受信した場合に、ソースのMME/SGSNから、UEの情報を検索する
ステップ506:ソースのMME/SGSNは、バックオフインジケータを、ターゲットのMME/SGSNへ送信する
ステップ508:ターゲットのMME/SGSNは、UEに対して移動体着信タイマ及び/又は暗黙的デタッチタイマを設定する
ステップ510:終了
【0036】
処理50によれば、UEは、アタッチ/TAU/サービス要求の拒否によって、NAS MM拒否メッセージにより拒否され、MMバックオフタイマを開始する。MME/SGSNは、バックオフUEに対して、バックオフ状態を示す、バックオフインジケータを設定する。バックオフUEは、MMバックオフタイマが実行中に、緊急のPDNコネクションを確立する。UEは、緊急のPDNコネクションと、少なくとも一つの緊急でないPDNコネクションを有する。ここで、少なくとも一つの緊急のPDNコネクションはアクティブである。すなわち、UEは、接続済のモード(connected mode)である。UEは、現在のトラッキングエリアから移動して、UEのトラッキングエリアリストにない、新たなトラッキングエリアに入る。ターゲットのMME/SGSNは、TAU要求を受信すると、ソースのMME/SGSNから、バックオフUEの情報(例えば、移動体管理状況)を検索する。次に、ソースのMME/SGSNは、バックオフインジケータを、ターゲットのMME/SGSNへ送信する。バックオフインジケータは、UEのバックオフ状態を、ターゲットのMME/SGSNに示す。
【0037】
本開示書のいくつかの例において、バックオフインジケータがアクティブであるが、ターゲットのMME/SGSNが輻輳していない場合に、ターゲットのMME/SGSNは、緊急のPDNコネクションが切断されているとき、UE上のMMバックオフタイマを停止させるために、デタッチ種別IEにおいて、再アタッチ要求指示(re-attach required indication)とともに、デタッチ処理を開始する。
【0038】
他の例において、緊急のPDNコネクションが切断され、緊急でないPDNコネクションが切断されていないがインアクティブである場合に、UEは、MMバックオフタイマがまだ実行中であるとき、MMバックオフタイマを停止し、別のTAU要求を、ターゲットMME/SGSNへ送信する。ターゲットMME/SGSMが輻輳していない場合に、ターゲットのMME/SGSNは、別のTAU要求に応じて、TAU拒否メッセージにおいて新たなMMバックオフタイマか、あるいはTAU受容メッセージにおいてより長い期間(例えば、T3412ext)を含む新たな周期的なTAUタイマを、UEへ送信することができる。結果として、移動体の到達可能性の状態を、ターゲットのMME/SGSNとUEとの間で同期することができる。
【0039】
ターゲットのMME/SGSNは、緊急のPDNコネクションを有するバックオフUEに対するTAU処理の間に、ソースのMME/SGSNから、バックオフインジケータを受信するため、ターゲットのMME/SGSNにおける輻輳状態に従って、MMバックオフタイマを実行中のUEを管理する方法を決定することができる。
【0040】
図6は、例示的な処理60のフローチャートである。処理60は、UEの到達可能性を管理するために用いられる。UEは、モバイル通信環境100におけるモバイル通信装置110であってもよい。UEは、正常にアタッチされ、アタッチ/TAU/サービス要求の拒否により、MMバックオフタイマが実行中である。処理60は、以下のステップを含む:
ステップ600:開始
ステップ602:UEは、MMバックオフタイマを含むNAS MM要求メッセージによって拒否される
ステップ604:UEは、MMバックオフタイマの実行中に、緊急のPDNコネクションを確立する
ステップ606:UEは、現在のトラッキングエリアから移動して、UEのトラッキングエリアのリストにない、新たなトラッキングエリアに入る
ステップ608:UEは、新たなトラッキングエリアへ入ったことに応じて、トラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージ又はTAU完了メッセージを、ターゲットのMME/SGSNへ送信する
ステップ610:UEは、緊急のPDNコネクションが切断された場合に、MMバックオフタイマが依然として実行中であるとき、MMバックオフタイマを停止し、別のTAU要求メッセージをターゲットのMME/SGSNへ送信する
ステップ612:終了
【0041】
処理60において、UEは、アタッチ/TAU/サービス要求の拒否によって、NAS MM拒否メッセージにより拒否される。UEは、緊急のPDNコネクションと、少なくとも一つの緊急でないPDNコネクションを有する。ここで、少なくとも一つの緊急のPDNコネクションはアクティブである。すなわち、UEは、接続済のモード(connected mode)である。そして、UEは、現在のトラッキングエリアから、新たなトラッキングエリアへ移動する。
【0042】
いくつかの例において、ステップ610は、緊急のPDNコネクションが切断され、緊急でないPDNコネクションが接続されていないがインアクティブである場合に、実行される。次に、ターゲットのMME/SGSMが輻輳した場合に、ステップ608におけるTAU要求メッセージの送信に応じて、ターゲットのMME/SGSNは、TAU拒否メッセージにおいて新たなMMバックオフタイマか、あるいはTAU受容メッセージにおいてより長い期間(例えば、T3412ext)を含む新たな周期的なTAUタイマを、UEへ送信することができる。結果として、移動体の到達可能性の状態を、ターゲットのMME/SGSNとUEとの間で同期することができる。
【0043】
要約すれば、正常にアタッチされたUEは、アタッチ/TAU/サービス要求の拒否によって実行中のMMバックオフタイマを有する。そのバックオフUEは、緊急のPDNコネクションと、少なくとも一つの緊急でないPDNコネクションを有する。ここで、少なくとも一つの緊急のPDNコネクションはアクティブである。すなわち、そのUEは、接続済のモード(connected mode)である。そして、そのUEは、現在のトラッキングエリアから、そのUEのトラッキングエリアのリストにない、新たなトラッキングエリアへと移動する。緊急のPDNコネクションと、緊急でないPDNコネクションを有するUEは、トラッキングエリアのリストにない、ターゲットのトラッキングエリアに入るとき、MMバックオフタイマの残り時間又はバックオフインジケータを含む、TAU要求/完了メッセージを、ターゲットのMME/SGSNに送信する。他の例において、ソースのMME/SGSNは、ターゲットMME/SGSNが、ソースのMME/SGSNから、バックオフUEのユーザ情報を検索した場合に、MMバックオフタイマの残り時間又はバックオフインジケータをターゲットMME/SGSNへ送信する。MMバックオフタイマの残り時間又はバックオフインジケータを用いて、ターゲットのMME/SGSNは、UEの到達可能性を適切に管理することができる。
【0044】
当業者は、本発明の教示を保ったまま、当該装置及び方法の多数の変更及び代替に容易に気がつくだろう。従って、上の開示は、添付されたクレームの境界によってのみ制限されるよう解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0045】
110 モバイル通信装置
112 コントローラモジュール
111 無線モジュール
121 アクセスネットワーク
122 コアネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるモバイル装置の到達可能性を管理する方法であって、
前記モバイル装置が、ソースのコアネットワークノードから受信した第一バックオフタイマが実行中であるとき、緊急のパケットデータネットワーク(PDN)コネクションを確立する段階と;
前記モバイル装置が、第二トラッキングエリアから第一トラッキングエリアに入る段階であって、前記第二トラッキングエリアは、前記ソースのコアネットワークノードと関連付けられており、前記第一トラッキングエリアは、ターゲットのコアネットワークノードと関連付けられ、かつ、前記モバイル装置のトラッキングエリアのリストに存在しない、段階と;
前記モバイル装置が、前記ターゲットのコアネットワークノードへのトラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージ又はTAU完了メッセージにおいて、前記第一バックオフタイマの残り時間又はバックオフインジケータを送信する段階であって、前記バックオフインジケータは、前記モバイル装置のバックオフ状態を示す、段階と;
を含む、方法。
【請求項2】
前記ターゲットのコアネットワークノードが、前記TAU要求メッセージ又は前記TAU完了メッセージを受け入れ、受信した前記第一バックオフタイマの残り時間に従って、移動体着信タイマと暗黙的デタッチタイマのうち少なくとも一つを設定する段階
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一バックオフタイマは、前記ソースのコアネットワークノードからの、アタッチ要求の拒否、TAU要求の拒否又はサービスの拒否に起因して実行中である、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記緊急のPDNコネクションが切断され、かつ、前記ターゲットのコアネットワークノードが輻輳していない場合に、前記ターゲットのコアネットワークノードが、前記バックオフインジケータに従って、デタッチ種別の情報要素(IE)における再アタッチ要求指示とともにデタッチ処理を開始する段階
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記緊急のPDNコネクションが切断され、前記ターゲットのコアネットワークノードが輻輳しており、かつ前記ターゲットのコアネットワークノードが前記モバイル装置から第二TAU要求メッセージを受信した場合に、前記ターゲットのコアネットワークノードが、前記モバイル装置へ、TAU拒否メッセージにおいて第二バックオフタイマを送信するか、あるいはTAU受容メッセージにおいて長い期間を含む周期的なTAUタイマを送信する段階
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
無線通信システムにおけるモバイル装置の到達可能性を管理する方法であって、前記モバイル装置が、ソースのコアネットワークノードから受信したバックオフタイマが実行中であるとき、緊急のPDNコネクションを確立する、方法であって、
ターゲットのコアネットワークノードが、前記モバイル装置からトラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージを受信し、前記ソースのコアネットワークノードから前記モバイル装置の情報を検索した場合に、前記ソースのコアネットワークノードが、前記バックオフタイマの残り時間又はバックオフインジケータを、前記ターゲットのコアネットワークノードへ送信する段階であって、
前記バックオフインジケータは、前記モバイル装置のバックオフ状態を前記ターゲットのコアネットワークノードへ示す、段階
を含む、方法。
【請求項7】
前記ターゲットのコアネットワークノードが、前記バックオフタイマの残り時間に従って、移動体着信タイマと暗黙的デタッチタイマのうち少なくとも一つを設定する段階
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記バックオフタイマは、前記ソースのコアネットワークノードからの、アタッチ要求の拒否、TAU要求の拒否又はサービスの拒否に起因して実行中である、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記緊急のPDNコネクションが切断され、かつ、前記ターゲットのコアネットワークノードが輻輳していない場合に、前記ターゲットのコアネットワークノードが、前記バックオフインジケータに従って、デタッチ種別の情報要素(IE)における再アタッチ要求指示とともにデタッチ処理を開始する段階
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記緊急のPDNコネクションが切断され、前記ターゲットのコアネットワークノードが輻輳しており、かつ、前記ターゲットのコアネットワークノードが前記モバイル装置から第二TAU要求メッセージを受信した場合に、前記ターゲットのコアネットワークノードが、前記モバイル装置へ、TAU拒否メッセージにおいて新たなバックオフタイマを送信するか、あるいはTAU受容メッセージにおいて長い期間を含む新たな周期的なTAUタイマを送信する段階
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
無線通信システムにおけるモバイル装置の到達可能性を管理する方法であって:
前記モバイル装置が、ソースのコアネットワークノードから受信した第一バックオフタイマが実行中であるとき、緊急のパケットデータネットワーク(PDN)コネクションを確立する段階と;
前記モバイル装置が、第二トラッキングエリアから第一トラッキングエリアに入る段階であって、
前記第二トラッキングエリアは、前記ソースのコアネットワークノードと関連付けられており、前記第一トラッキングエリアは、ターゲットのコアネットワークノードと関連付けられ、かつ前記モバイル装置のトラッキングエリアのリストに存在しない、段階と;
前記モバイル装置が、前記第一トラッキングエリアに入ることに応じて、第一トラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージを前記ターゲットのコアネットワークノードへ送信する段階と;
前記モバイル装置が、前記第一バックオフタイマがまだ実行中である場合に前記第一バックオフタイマを停止し、さらに前記緊急のPDNコネクションが切断された場合に第二TAU要求メッセージを前記ターゲットのコアネットワークノードへ送信する段階と;
を有する、方法。
【請求項12】
前記第一バックオフタイマは、前記ソースのコアネットワークノードからの、アタッチ要求の拒否、TAU要求の拒否又はサービスの拒否に起因して実行中である、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第二TAU要求メッセージに応じて、前記ターゲットのコアネットワークノードが輻輳している場合に、前記ターゲットのコアネットワークノードが前記モバイル装置へ、TAU拒否メッセージにおいて第二バックオフタイマを送信するか、あるいはTAU受容メッセージにおいて長い期間を含む周期的なTAUタイマを送信する段階
をさらに含む、請求項11に記載の方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−195939(P2012−195939A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−57878(P2012−57878)
【出願日】平成24年3月14日(2012.3.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(502160992)宏達國際電子股▲ふん▼有限公司 (97)
【Fターム(参考)】