コイン精米機
【課題】 精米された白米を取出すための白米ホッパのシャッタ部が袋詰め等のために露出されているために、このシャッタを開けて白米ホッパ内へ異物を投入したり、このシャッタ部に白米残留米が残されることがある。
【解決手段】 コイン精米機において、前記白米ホッパ4の取出口5を開閉する白米ホッパシャッタ6を閉鎖状態に固定するシャッタロック機構7を設けると共に、このシャッタロック機構7は、前記コインメック2に対する精米料金の投入の後ちこの白米ホッパシャッタ6の閉鎖ロックを解除し、精米運転の終了後、白米ホッパシャッタ6の開操作を検出後、所定時間の経過後ろに前記閉鎖ロックする白米取出シャッタの構成とする。
【解決手段】 コイン精米機において、前記白米ホッパ4の取出口5を開閉する白米ホッパシャッタ6を閉鎖状態に固定するシャッタロック機構7を設けると共に、このシャッタロック機構7は、前記コインメック2に対する精米料金の投入の後ちこの白米ホッパシャッタ6の閉鎖ロックを解除し、精米運転の終了後、白米ホッパシャッタ6の開操作を検出後、所定時間の経過後ろに前記閉鎖ロックする白米取出シャッタの構成とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コイン精米機に関し、白米ホッパに対する異物混入を防止し、精米後の残留白米をなくするものである。
【背景技術】
【0002】
玄米を供給する玄米ホッパの供給口にシャッタを設け、このシャッタを不要時には閉鎖保持するロック機構を設けて、シャッタを開いて玄米ホッパに異物を投入することを防止する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4033717号公報(第8頁、9頁、図3、図4)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
精米された白米を取出すための白米ホッパのシャッタ部が袋詰め等のために露出されているために、このシャッタを開けて白米ホッパ内へ異物を投入したり、このシャッタ部に白米残留米が残されることがある。この発明は、精米運転を行っていないときの、このシャッタ部から白米ホッパへの異物の混入等を、簡単な構成によって防止するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、投入ホッパ1に玄米を供給しコインメック2に精米料金を投入することによって、この玄米を精米装置3へ搬送供給して選定の白度に精米して白米ホッパ4に排出するコイン精米機において、前記白米ホッパ4の取出口5を開閉する白米ホッパシャッタ6を閉鎖状態に固定するシャッタロック機構7を設けると共に、このシャッタロック機構7は、前記コインメック2に対する精米料金の投入後、この白米ホッパシャッタ6の閉鎖ロックを解除し、精米運転の終了後、且つ白米ホッパシャッタ6の開操作を検出後、所定時間の経過後に前記閉鎖ロックすることを特徴とする白米ホッパシャッタの構成とする。
【0006】
コイン精米機は、利用者が所定量の玄米を持込んで、コインメック2にこの玄米量の精米に相当する所定の精米料金を投入して、玄米を投入ホッパ1に供給すると共に、精米白度を選定する等によって精米作用が開始される。このような精米運転によって精米された白米は、精米装置3から排出されて白米ホッパ4に排出して収容される。このとき、この白米ホッパ4の取出口5は白米ホッパシャッタ6が閉鎖されているが、このシャッタロック機構7は、前記精米料金の投入によって閉鎖ロックを解除された状態にある。このため、精米によって白米ホッパ4に排出された白米を、この白米ホッパシャッタ6を開いて取出口5に取付けて用意した袋に取出収容することができる。
【0007】
このようにして所定時間の精米運転作用が終ると、白米は全て精米装置3から排出されて白米ホッパ4に収容されているため、この白米ホッパシャッタ6の開き操作によって全ての白米を袋詰処理することができる。そして、前記精米運転の終了の後で且つ白米ホッパシャッタ6の開動作を行なって白米を取り出した後に、所定時間の経過することによって白米ホッパシャッタ6を閉鎖してシャッタロック機構7を閉鎖ロック作動させて、白米ホッパシャッタ6を開くことができないように閉鎖ロックする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記精米運転の終了後は、白米ホッパシャッタ6の開操作を検出するまでの間は、前記精米運転の終了後の所定時間の経過後においてもシャッタロック機構7をロックしない構成とする。
【0009】
前記のように白米ホッパ4に排出された白米は、この白米ホッパシャッタ6を開くことによって、取出口5から白米を取出すことができるが、このような白米取出のための白米ホッパシャッタ6の開き操作が行われないままで、前記精米運転の終了後の所定時間が経過したときは、このシャッタロック機構7を閉鎖ロックしないで、白米ホッパシャッタ6を開いて白米を取出できる状態にする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記白米ホッパシャッタ6は、シュート状形態として内部に白米ホッパ4の取出口5をのぞませると共に、この取出口5から流下する白米を受け留めて、シャッタ軸8周りに上下に回動して前記取出口5を開閉可能の構成とし、この白米ホッパシャッタ6の正面に透視窓9を設ける。
【0011】
前記のようなシャッタロック機構7の閉鎖ロックを受けながら白米ホッパ4の取出口5を開閉する白米ホッパシャッタ6は、シャッタ軸8の周りに上下回動するシュート状形態であり、この取出口5流下する白米を受け留めることができるように、この白米ホッパ4の取出口5をのぞませて構成するものであるから、この白米ホッパシャッタ6を開いたとしても、取出口5から白米ホッパ4内への異物の投入は難しく、白米取出時は下方傾斜に回動して、袋詰操作を行い易くする。しかも、この白米ホッパシャッタ6が適宜深さのシュート状形態であっても、正面の透視窓9から、この白米取シャッタ6の内部を見易くして、残留米等の有無を確認し易くする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明は、精米装置3で精米された白米を収容する白米ホッパ4の取出口5には、精米料金の投入によって閉鎖ロックを解除される白米ホッパシャッタ6のシャッタロック機構7を設けるものであるから、精米運転に伴って取出される白米ホッパ4の精白米は、この白米ホッパシャッタ6を開くことによって、取出口5から白米を取出すことができ、又、この精米運転の終了後は、所定時間の経過後においてこのシャッタロック機構7を閉鎖ロックして、この白米ホッパシャッタ6を閉めて白米ホッパ4内への異物の投入を防止することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記のように白米ホッパ1の取出口5を開閉する白米ホッパシャッタ6は、シャッタロック機構7の規制を受けて作動されるもので、精米料金の投入によって閉鎖ロックが解除されて、白米ホッパ1内の白米を取出すことができるようになるが、この精米運転が終了すると所定時間の経過後に閉鎖ロックが行われて、白米ホッパ1内部の白米を取出すことができなくなる。しかしながら、精米運転を終了した後であっても、白米ホッパシャッタ6の開操作を検出していないときは、白米ホッパ1内には白米が取出されないまま残留してあるため、このシャッタロック機構7を閉鎖ロックしないで、白米ホッパシャッタ6を開き操作して白米の取出を行うことができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、白米ホッパ4の取出口5をのぞませる白米ホッパシャッタ6がシュート状形態にしてシャッタ軸8の周りに上下回動操作されるものであるから、白米ホッパ4の外側部で、取出口5の下側部に設けられて構成が簡単であり、白米ホッパシャッタ6の内部を透視窓9から見易くして、異物が投入されていても取出し易い形態として、取出白米を袋詰作業するときは、的確で容易なシュート供給を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】コイン精米機の外観正面図と、外観側面図。
【図2】コイン精米機の内部の正面図。
【図3】コイン精米機の玄米ホッパ部側から見た内部の側面図。
【図4】コイン精米機の精米機側から見た内部の側面図。
【図5】白米ホッパシャッタ部の平面図と、側面図。
【図6】ブロック図
【図7】フローチャート
【図8】フローチャート
【図9】フローチャート
【図10】フローチャート
【図11】側面から見た糠室の内部を説明する図
【図12】正面から見た糠室の内部を説明する図
【図13】糠室の作業を示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面に基づいて、箱型筐体10の内部に、精米装置3を主体とする揚穀機11や、石抜機12、投入ホッパ1、白米ホッパ4、除糠用のサイクロン13、及びこれらに付随するコンベアや、モータ等が配置される。筐体10内は、左右に区切られて、この左手側には機械室15を、又、右手側には糠室16を形成する。機械室15には、石抜機12を設置し、この上側に投入ホッパ1を位置させる玄米供給室18を形成する。この玄米供給室18の正面には供給口19を形成して、この供給口19から持込みの玄米袋をのぞませて玄米を投入ホッパ1に供給する。この投入ホッパ1の上面には手で開閉できる投入ホッパ扉20を設け、閉鎖状態をロック機構Rによってロック可能の構成としている。この投入ホッパ1には供給された玄米や、又は玄米量等を検出する玄米センサ1aや、この投入ホッパ1から直下の石抜機12へ玄米を流下供給させる玄米供給口21を設ける。
【0017】
石抜機12の側方に配置する精米装置3の上方に精米ホッパ22を設けて、揚穀機11で揚穀した玄米を収容して精米装置3へ一定量供給する。又、この精米装置3の正面側には機外へ開放する取出口23を形成して、この取出口23の下部に白米ホッパ4を設けて、この白米ホッパ4上に精米装置3の精米口24をのぞませて、この精米口24から排出される白米を白米ホッパ4内に受けて収容する。
【0018】
この白米ホッパ4の下端には取出口5を下向きに開口して、この取出口5の下側を受けるようにシュート状に形成した白米ホッパシャッタ6をシャッタ軸8周りに回動して、前後水平状の閉鎖位置から、前下り傾斜して開口する開口位置へ切替回動するように構成している。この白米ホッパシャッタ6は、適宜の深さに形成する。白米ホッパ4の正面側のカバー25には透明なガラス等を敷設の透視窓9を形成し、このカバー25の下側を開口26して、シャッタ底面27で受けた白米をこの開口26から袋ホルダ28吊下げた袋に流下させて収容することができる。
【0019】
白米ホッパシャッタ6が上方へ回動して取出口5を閉鎖しているときは、カバー25の上端縁が上側の精米口24との間の間隔を生じないように閉鎖状態にあるが、この白米ホッパシャッタ6の内部は正面の透視窓9から透視することができる。
【0020】
白米ホッパシャッタ6の近傍にはロック状態を維持・解除するシャッタロック機構7を設けている。
白米ホッパ4から上側部には、操作パネル29を形成し、この操作パネル29の外側には、コインメック2や、精米白度を選択指定する白度選択スイッチ30等が配置され、裏側にコントローラが設けられている。 右手側の糠室16には、前記精米装置3底部のブロワー31で搬送される糠をサイクロン13で分離して、この下側に配置の籾袋32に収容する。この糠袋32は複数袋前後に配置してサイクロン13から補集された糠を収容することができ、各糠袋32が一杯になると、正面のドア33を開けて出し入れして袋替作業することができる。
【0021】
なお、本実施例のロック機構Rやシャッタロック機構7のロック構造自体は周知の構成である。
次に本実施例のコイン精米機の運転について図7に基づいて説明する。
【0022】
コイン精米機を使用して精米を行うときは、所定量の玄米を持込んで、この玄米量に応じた精米料金をコインメック2に投入する。精米料金を投入するまでは、投入ホッパ1の投入ホッパ扉20のロック機構Rが閉鎖ロックされている。前記精米料金を投入(ステップS1)することによって、前記ロック機構34の閉鎖ロックを解除する。そしてこれら投入ホッパ扉、及び玄米供給不蓋20を開いて、供給口19から玄米ホッパ1に玄米を投入する。この投入ホッパ1に対する玄米の供給が行われ、利用者により前記投入ホッパ扉20が閉鎖されて、この投入ホッパ扉20のロック機構Rが閉鎖ロックされる。このように、投入ホッパ1に玄米を供給したときは、投入ホッパ扉20が閉鎖されて、ロック機構Rがかかるため、この投入ホッパ1から異物を投入することはできない状態となる。
【0023】
投入ホッパ1に玄米を供給して、精白度選択スイッチ30を操作すると(S2)、各部のモータ37を駆動して精米運転が開始される。これと同時に白米ホッパ4の白米ホッパシャッタ6がシャッタロック機構7によって閉鎖ロックの状態に維持されていたものが、この閉鎖ロックを解除される。そして、この精米運転によって、前記投入ホッパ1に供給した玄米が繰出搬送されて石抜機12で石抜選別されて、精米装置3で精米される。この精米は除糠作用を受けて白米として精米口24から白米ホッパシャッタ6の閉鎖された白米ホッパ4に流下収容される。この精米運転が、前記供給された精米料金に応じた時間にわたって行われて、この運転時間が経過すると、石抜機12や、精米装置3、及び揚穀機11等各部装置を自動停止する。
【0024】
前記精米運転が行われた後に白米ホッパ4に取出された白米を、この取出口5にのぞませた袋に収容するために、この白米ホッパ4の白米ホッパシャッタ6を開操作する。この白米ホッパシャッタ6を水平状に回動させて取出口5の下端縁を閉鎖するときは、この白米ホッパ4の取出口5底がこの白米ホッパシャッタ6のシャッタ底面27によって閉鎖されて、白米の流出袋詰供給を行うことができない。この閉鎖状態にある白米ホッパシャッタ6内部の白米の有、無等を知るときは、このシャッタカバー25の正面に形成される透視窓9からのぞいて見ることができる。
【0025】
前記白米ホッパシャッタ6を開いたときは、開閉センサ38によって検出していて(S3)、この白米ホッパシャッタ6が開かれてから所定時間(例えば15分)を経過したときは、もはや白米ホッパ4の白米は全て取出されたものとして、この白米ホッパシャッタ6のシャッタロック機構7を閉鎖ロックして開かないようにする。又、精米運転開始後白米ホッパ4の白米取出が一度も行われないときは(S4)、前記シャッタロック機構7は閉鎖ロックを解除したままの状態に維持して、前記所定時間の経過に拘らずいつでも白米ホッパシャッタ6を開いて白米の袋詰取出を行うことができる。
【0026】
又、この白米ホッパシャッタ6の閉鎖状態では、カバー25の上端縁が白米ホッパ4の前面に接当、乃至接近していて、殆んど間隙部を形成しない状態にあり、白米ホッパ4の取出口5は、この白米ホッパシャッタ6の内部に覆われた状態にある。
【0027】
前記白米ホッパシャッタ6をシャッタ軸8の周りに下側へ回動させて、この白米ホッパ4の取出口5を開くことができる。このシャッタ底面27が取出口5に対して下動して前下りの傾斜になると、これらの間に開口部を形成して、白米ホッパ4内の白米をこの開口部から、前下り傾斜のシャッタ底面27に流下させて、前下端の開口26から袋内へ流下される。このような白米ホッパ4、及び白米ホッパシャッタ6等は、精米室14の下部に位置して前面取出口23が開放された状態にあっても、前記白米ホッパ4の取出口5がこの外側を覆う白米ホッパシャッタ6で覆われた状態にあり、しかも、精米非運転時はロック機構7によって閉鎖ロックするものであるから、簡単な構成でありながら、袋掛け等の操作を行い易くし、白米ホッパ4に対する異物の投入を防止することができる。
【0028】
又、前記のような精米運転において、玄米ホッパ4に玄米を投入して、投入ホッパ扉20の閉鎖ロックが行われると、白度選択スイッチ30の操作により精米運転が開始されるが、この精米運転の開始によって前記投入ホッパ扉20の閉鎖ロックを解除するように構成することができる。又、この形態において、ロック機構が閉鎖ロックしていないで、投入ホッパ扉20の開放状態を検出することによって精米運転を停止し、この投入ホッパ扉20の閉鎖を検出すると再度精米運転を開始する制御形態とすることも可能である。
【0029】
次に、主として図8に基づいて別実施例を説明する。
前記精米料金の投入により投入ホッパ扉20のゲートロックを解除して、玄米の投入を可能とし、この玄米を投入して投入ホッパ扉20を閉鎖することによって、この投入ホッパ扉20が閉鎖したことを検出して、この投入ホッパ扉20の閉鎖ロックする(S5)。そして、白度選択スイッチ30の操作により精米運転を開始すると、この供給蓋20の閉鎖ロックを解除する制御形態としたものである。このとき、投入ホッパ扉20の閉鎖は精米使用者が行う。このように一旦ゲートロックした投入ホッパ扉20を、精米開始後に開くことができるため、玄米の投入量を規制することができ、閉鎖ロックを解除するための面倒な対応を要しない。
【0030】
次に、主として図9に基づいて別実施例を説明する。
玄米を投入ホッパ1に投入して投入ホッパ扉20を閉鎖すると、コインメック2に対して追加料金を投入することができない(S6)ように制御構成することができる。しかし、この投入料金に応じた運転時間が経過した後にも、前記投入ホッパ1の玄米センサ35が玄米の在ることを検出しているときは(S7)、前記コインメック2のコイン投入拒否を解除して、コイン追加投入を可能として、料金切れによる精米停止を回避できる形態としたものである。
【0031】
次に、主として図10に基づいて別実施例について説明する。
前記投入ホッパ扉20の閉鎖ロックを、石抜機12の選別停止後にロック解除するように構成したものである。前記のように玄米を投入ホッパ1に投入して、この投入ホッパ扉20を閉めたことを開閉センサ39が検出し、ロック機構34が閉鎖ロックして、白度選択スイッチ30により精米運転を開始させる制御構成において、この投入ホッパ1に玄米がなくなると(S8)、石抜機12の選別砂、礫を排出し、残留玄米を排出して、この石抜機12の駆動を停止し、前記投入ホッパ扉20のロック機構34の閉鎖ロックを解除するように制御する。このような投入ホッパ扉20のロック解除によって、投入ホッパ1の残米や異物等の残っている場合には精米使用者が対応処理することができる。又、玄米の追加処理されても、この投入ホッパ1からの供給が停止しているため、安定した作業を行うことができる。
【0032】
又、前記投入ホッパ1の玄米センサ1aが、玄米の在ることを検出しているときのみ閉鎖ロックを解除できる制御形態とすることができる(S9)。この場合は、投入ホッパ1に玄米があるときだけ解除することにより、有効な防止機能を働かせ、精米使用者の精米確認を維持させて、精米のトラブルを少くすることができる。
【0033】
前記のような投入ホッパ扉20の開閉は、自動で作動する形態とすることができる。前記のように白度選択スイッチ30を操作することによって投入ホッパ扉1が閉鎖されるが、この投入ホッパ1に玄米が無くなった後に、又は、精米料金の投入にもとづく所定時間経過しても玄米が無くならないとき等のタイミングで開放させることによって、この投入ホッパ1の残留玄米を容易に取出すことができる。
【0034】
次に、主として図11〜図13に基づいて、前記糠室16における糠袋32等の容器(フレコン)を複数前後方向に並べて、各フレコン32の供給口40をサイクロン13の収集口41に連通する前後方向のオーガ筒42の各排出口43にのぞませて取付ける。この各フレコン32の供給口40をのぞませる排出口43は、オーガ筒42の底部に対して前後方向へスライド移動可能に装着される排出樋44に沿って配置されて、この排出樋44をオーガ筒42の底部に沿って、前後方向へ差込み移動することによって搬送オーガを構成することができる。このオーガ筒42と排出樋44との左右両側部には前後方向に嵌合して摺動するスライドガイ45、46を形成している。各排出口43にのぞませて配置のフレコン32は、糠室16の左右側面に前後水平方向に形成したレール47に摺動案内させて、正面側のドア33口を開口することによって、出し入れすることができる。48は各フレコン32毎に形成するハンドルである。49はサイクロン13の排気口である。
【符号の説明】
【0035】
1 投入ホッパ
2 コインメック
3 精米装置
4 白米ホッパ
5 取出口
6 白米ホッパシャッタ
7 シャッタロック機構
8 シャッタ軸
9 透視窓
【技術分野】
【0001】
この発明は、コイン精米機に関し、白米ホッパに対する異物混入を防止し、精米後の残留白米をなくするものである。
【背景技術】
【0002】
玄米を供給する玄米ホッパの供給口にシャッタを設け、このシャッタを不要時には閉鎖保持するロック機構を設けて、シャッタを開いて玄米ホッパに異物を投入することを防止する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4033717号公報(第8頁、9頁、図3、図4)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
精米された白米を取出すための白米ホッパのシャッタ部が袋詰め等のために露出されているために、このシャッタを開けて白米ホッパ内へ異物を投入したり、このシャッタ部に白米残留米が残されることがある。この発明は、精米運転を行っていないときの、このシャッタ部から白米ホッパへの異物の混入等を、簡単な構成によって防止するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、投入ホッパ1に玄米を供給しコインメック2に精米料金を投入することによって、この玄米を精米装置3へ搬送供給して選定の白度に精米して白米ホッパ4に排出するコイン精米機において、前記白米ホッパ4の取出口5を開閉する白米ホッパシャッタ6を閉鎖状態に固定するシャッタロック機構7を設けると共に、このシャッタロック機構7は、前記コインメック2に対する精米料金の投入後、この白米ホッパシャッタ6の閉鎖ロックを解除し、精米運転の終了後、且つ白米ホッパシャッタ6の開操作を検出後、所定時間の経過後に前記閉鎖ロックすることを特徴とする白米ホッパシャッタの構成とする。
【0006】
コイン精米機は、利用者が所定量の玄米を持込んで、コインメック2にこの玄米量の精米に相当する所定の精米料金を投入して、玄米を投入ホッパ1に供給すると共に、精米白度を選定する等によって精米作用が開始される。このような精米運転によって精米された白米は、精米装置3から排出されて白米ホッパ4に排出して収容される。このとき、この白米ホッパ4の取出口5は白米ホッパシャッタ6が閉鎖されているが、このシャッタロック機構7は、前記精米料金の投入によって閉鎖ロックを解除された状態にある。このため、精米によって白米ホッパ4に排出された白米を、この白米ホッパシャッタ6を開いて取出口5に取付けて用意した袋に取出収容することができる。
【0007】
このようにして所定時間の精米運転作用が終ると、白米は全て精米装置3から排出されて白米ホッパ4に収容されているため、この白米ホッパシャッタ6の開き操作によって全ての白米を袋詰処理することができる。そして、前記精米運転の終了の後で且つ白米ホッパシャッタ6の開動作を行なって白米を取り出した後に、所定時間の経過することによって白米ホッパシャッタ6を閉鎖してシャッタロック機構7を閉鎖ロック作動させて、白米ホッパシャッタ6を開くことができないように閉鎖ロックする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記精米運転の終了後は、白米ホッパシャッタ6の開操作を検出するまでの間は、前記精米運転の終了後の所定時間の経過後においてもシャッタロック機構7をロックしない構成とする。
【0009】
前記のように白米ホッパ4に排出された白米は、この白米ホッパシャッタ6を開くことによって、取出口5から白米を取出すことができるが、このような白米取出のための白米ホッパシャッタ6の開き操作が行われないままで、前記精米運転の終了後の所定時間が経過したときは、このシャッタロック機構7を閉鎖ロックしないで、白米ホッパシャッタ6を開いて白米を取出できる状態にする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記白米ホッパシャッタ6は、シュート状形態として内部に白米ホッパ4の取出口5をのぞませると共に、この取出口5から流下する白米を受け留めて、シャッタ軸8周りに上下に回動して前記取出口5を開閉可能の構成とし、この白米ホッパシャッタ6の正面に透視窓9を設ける。
【0011】
前記のようなシャッタロック機構7の閉鎖ロックを受けながら白米ホッパ4の取出口5を開閉する白米ホッパシャッタ6は、シャッタ軸8の周りに上下回動するシュート状形態であり、この取出口5流下する白米を受け留めることができるように、この白米ホッパ4の取出口5をのぞませて構成するものであるから、この白米ホッパシャッタ6を開いたとしても、取出口5から白米ホッパ4内への異物の投入は難しく、白米取出時は下方傾斜に回動して、袋詰操作を行い易くする。しかも、この白米ホッパシャッタ6が適宜深さのシュート状形態であっても、正面の透視窓9から、この白米取シャッタ6の内部を見易くして、残留米等の有無を確認し易くする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明は、精米装置3で精米された白米を収容する白米ホッパ4の取出口5には、精米料金の投入によって閉鎖ロックを解除される白米ホッパシャッタ6のシャッタロック機構7を設けるものであるから、精米運転に伴って取出される白米ホッパ4の精白米は、この白米ホッパシャッタ6を開くことによって、取出口5から白米を取出すことができ、又、この精米運転の終了後は、所定時間の経過後においてこのシャッタロック機構7を閉鎖ロックして、この白米ホッパシャッタ6を閉めて白米ホッパ4内への異物の投入を防止することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記のように白米ホッパ1の取出口5を開閉する白米ホッパシャッタ6は、シャッタロック機構7の規制を受けて作動されるもので、精米料金の投入によって閉鎖ロックが解除されて、白米ホッパ1内の白米を取出すことができるようになるが、この精米運転が終了すると所定時間の経過後に閉鎖ロックが行われて、白米ホッパ1内部の白米を取出すことができなくなる。しかしながら、精米運転を終了した後であっても、白米ホッパシャッタ6の開操作を検出していないときは、白米ホッパ1内には白米が取出されないまま残留してあるため、このシャッタロック機構7を閉鎖ロックしないで、白米ホッパシャッタ6を開き操作して白米の取出を行うことができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、白米ホッパ4の取出口5をのぞませる白米ホッパシャッタ6がシュート状形態にしてシャッタ軸8の周りに上下回動操作されるものであるから、白米ホッパ4の外側部で、取出口5の下側部に設けられて構成が簡単であり、白米ホッパシャッタ6の内部を透視窓9から見易くして、異物が投入されていても取出し易い形態として、取出白米を袋詰作業するときは、的確で容易なシュート供給を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】コイン精米機の外観正面図と、外観側面図。
【図2】コイン精米機の内部の正面図。
【図3】コイン精米機の玄米ホッパ部側から見た内部の側面図。
【図4】コイン精米機の精米機側から見た内部の側面図。
【図5】白米ホッパシャッタ部の平面図と、側面図。
【図6】ブロック図
【図7】フローチャート
【図8】フローチャート
【図9】フローチャート
【図10】フローチャート
【図11】側面から見た糠室の内部を説明する図
【図12】正面から見た糠室の内部を説明する図
【図13】糠室の作業を示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面に基づいて、箱型筐体10の内部に、精米装置3を主体とする揚穀機11や、石抜機12、投入ホッパ1、白米ホッパ4、除糠用のサイクロン13、及びこれらに付随するコンベアや、モータ等が配置される。筐体10内は、左右に区切られて、この左手側には機械室15を、又、右手側には糠室16を形成する。機械室15には、石抜機12を設置し、この上側に投入ホッパ1を位置させる玄米供給室18を形成する。この玄米供給室18の正面には供給口19を形成して、この供給口19から持込みの玄米袋をのぞませて玄米を投入ホッパ1に供給する。この投入ホッパ1の上面には手で開閉できる投入ホッパ扉20を設け、閉鎖状態をロック機構Rによってロック可能の構成としている。この投入ホッパ1には供給された玄米や、又は玄米量等を検出する玄米センサ1aや、この投入ホッパ1から直下の石抜機12へ玄米を流下供給させる玄米供給口21を設ける。
【0017】
石抜機12の側方に配置する精米装置3の上方に精米ホッパ22を設けて、揚穀機11で揚穀した玄米を収容して精米装置3へ一定量供給する。又、この精米装置3の正面側には機外へ開放する取出口23を形成して、この取出口23の下部に白米ホッパ4を設けて、この白米ホッパ4上に精米装置3の精米口24をのぞませて、この精米口24から排出される白米を白米ホッパ4内に受けて収容する。
【0018】
この白米ホッパ4の下端には取出口5を下向きに開口して、この取出口5の下側を受けるようにシュート状に形成した白米ホッパシャッタ6をシャッタ軸8周りに回動して、前後水平状の閉鎖位置から、前下り傾斜して開口する開口位置へ切替回動するように構成している。この白米ホッパシャッタ6は、適宜の深さに形成する。白米ホッパ4の正面側のカバー25には透明なガラス等を敷設の透視窓9を形成し、このカバー25の下側を開口26して、シャッタ底面27で受けた白米をこの開口26から袋ホルダ28吊下げた袋に流下させて収容することができる。
【0019】
白米ホッパシャッタ6が上方へ回動して取出口5を閉鎖しているときは、カバー25の上端縁が上側の精米口24との間の間隔を生じないように閉鎖状態にあるが、この白米ホッパシャッタ6の内部は正面の透視窓9から透視することができる。
【0020】
白米ホッパシャッタ6の近傍にはロック状態を維持・解除するシャッタロック機構7を設けている。
白米ホッパ4から上側部には、操作パネル29を形成し、この操作パネル29の外側には、コインメック2や、精米白度を選択指定する白度選択スイッチ30等が配置され、裏側にコントローラが設けられている。 右手側の糠室16には、前記精米装置3底部のブロワー31で搬送される糠をサイクロン13で分離して、この下側に配置の籾袋32に収容する。この糠袋32は複数袋前後に配置してサイクロン13から補集された糠を収容することができ、各糠袋32が一杯になると、正面のドア33を開けて出し入れして袋替作業することができる。
【0021】
なお、本実施例のロック機構Rやシャッタロック機構7のロック構造自体は周知の構成である。
次に本実施例のコイン精米機の運転について図7に基づいて説明する。
【0022】
コイン精米機を使用して精米を行うときは、所定量の玄米を持込んで、この玄米量に応じた精米料金をコインメック2に投入する。精米料金を投入するまでは、投入ホッパ1の投入ホッパ扉20のロック機構Rが閉鎖ロックされている。前記精米料金を投入(ステップS1)することによって、前記ロック機構34の閉鎖ロックを解除する。そしてこれら投入ホッパ扉、及び玄米供給不蓋20を開いて、供給口19から玄米ホッパ1に玄米を投入する。この投入ホッパ1に対する玄米の供給が行われ、利用者により前記投入ホッパ扉20が閉鎖されて、この投入ホッパ扉20のロック機構Rが閉鎖ロックされる。このように、投入ホッパ1に玄米を供給したときは、投入ホッパ扉20が閉鎖されて、ロック機構Rがかかるため、この投入ホッパ1から異物を投入することはできない状態となる。
【0023】
投入ホッパ1に玄米を供給して、精白度選択スイッチ30を操作すると(S2)、各部のモータ37を駆動して精米運転が開始される。これと同時に白米ホッパ4の白米ホッパシャッタ6がシャッタロック機構7によって閉鎖ロックの状態に維持されていたものが、この閉鎖ロックを解除される。そして、この精米運転によって、前記投入ホッパ1に供給した玄米が繰出搬送されて石抜機12で石抜選別されて、精米装置3で精米される。この精米は除糠作用を受けて白米として精米口24から白米ホッパシャッタ6の閉鎖された白米ホッパ4に流下収容される。この精米運転が、前記供給された精米料金に応じた時間にわたって行われて、この運転時間が経過すると、石抜機12や、精米装置3、及び揚穀機11等各部装置を自動停止する。
【0024】
前記精米運転が行われた後に白米ホッパ4に取出された白米を、この取出口5にのぞませた袋に収容するために、この白米ホッパ4の白米ホッパシャッタ6を開操作する。この白米ホッパシャッタ6を水平状に回動させて取出口5の下端縁を閉鎖するときは、この白米ホッパ4の取出口5底がこの白米ホッパシャッタ6のシャッタ底面27によって閉鎖されて、白米の流出袋詰供給を行うことができない。この閉鎖状態にある白米ホッパシャッタ6内部の白米の有、無等を知るときは、このシャッタカバー25の正面に形成される透視窓9からのぞいて見ることができる。
【0025】
前記白米ホッパシャッタ6を開いたときは、開閉センサ38によって検出していて(S3)、この白米ホッパシャッタ6が開かれてから所定時間(例えば15分)を経過したときは、もはや白米ホッパ4の白米は全て取出されたものとして、この白米ホッパシャッタ6のシャッタロック機構7を閉鎖ロックして開かないようにする。又、精米運転開始後白米ホッパ4の白米取出が一度も行われないときは(S4)、前記シャッタロック機構7は閉鎖ロックを解除したままの状態に維持して、前記所定時間の経過に拘らずいつでも白米ホッパシャッタ6を開いて白米の袋詰取出を行うことができる。
【0026】
又、この白米ホッパシャッタ6の閉鎖状態では、カバー25の上端縁が白米ホッパ4の前面に接当、乃至接近していて、殆んど間隙部を形成しない状態にあり、白米ホッパ4の取出口5は、この白米ホッパシャッタ6の内部に覆われた状態にある。
【0027】
前記白米ホッパシャッタ6をシャッタ軸8の周りに下側へ回動させて、この白米ホッパ4の取出口5を開くことができる。このシャッタ底面27が取出口5に対して下動して前下りの傾斜になると、これらの間に開口部を形成して、白米ホッパ4内の白米をこの開口部から、前下り傾斜のシャッタ底面27に流下させて、前下端の開口26から袋内へ流下される。このような白米ホッパ4、及び白米ホッパシャッタ6等は、精米室14の下部に位置して前面取出口23が開放された状態にあっても、前記白米ホッパ4の取出口5がこの外側を覆う白米ホッパシャッタ6で覆われた状態にあり、しかも、精米非運転時はロック機構7によって閉鎖ロックするものであるから、簡単な構成でありながら、袋掛け等の操作を行い易くし、白米ホッパ4に対する異物の投入を防止することができる。
【0028】
又、前記のような精米運転において、玄米ホッパ4に玄米を投入して、投入ホッパ扉20の閉鎖ロックが行われると、白度選択スイッチ30の操作により精米運転が開始されるが、この精米運転の開始によって前記投入ホッパ扉20の閉鎖ロックを解除するように構成することができる。又、この形態において、ロック機構が閉鎖ロックしていないで、投入ホッパ扉20の開放状態を検出することによって精米運転を停止し、この投入ホッパ扉20の閉鎖を検出すると再度精米運転を開始する制御形態とすることも可能である。
【0029】
次に、主として図8に基づいて別実施例を説明する。
前記精米料金の投入により投入ホッパ扉20のゲートロックを解除して、玄米の投入を可能とし、この玄米を投入して投入ホッパ扉20を閉鎖することによって、この投入ホッパ扉20が閉鎖したことを検出して、この投入ホッパ扉20の閉鎖ロックする(S5)。そして、白度選択スイッチ30の操作により精米運転を開始すると、この供給蓋20の閉鎖ロックを解除する制御形態としたものである。このとき、投入ホッパ扉20の閉鎖は精米使用者が行う。このように一旦ゲートロックした投入ホッパ扉20を、精米開始後に開くことができるため、玄米の投入量を規制することができ、閉鎖ロックを解除するための面倒な対応を要しない。
【0030】
次に、主として図9に基づいて別実施例を説明する。
玄米を投入ホッパ1に投入して投入ホッパ扉20を閉鎖すると、コインメック2に対して追加料金を投入することができない(S6)ように制御構成することができる。しかし、この投入料金に応じた運転時間が経過した後にも、前記投入ホッパ1の玄米センサ35が玄米の在ることを検出しているときは(S7)、前記コインメック2のコイン投入拒否を解除して、コイン追加投入を可能として、料金切れによる精米停止を回避できる形態としたものである。
【0031】
次に、主として図10に基づいて別実施例について説明する。
前記投入ホッパ扉20の閉鎖ロックを、石抜機12の選別停止後にロック解除するように構成したものである。前記のように玄米を投入ホッパ1に投入して、この投入ホッパ扉20を閉めたことを開閉センサ39が検出し、ロック機構34が閉鎖ロックして、白度選択スイッチ30により精米運転を開始させる制御構成において、この投入ホッパ1に玄米がなくなると(S8)、石抜機12の選別砂、礫を排出し、残留玄米を排出して、この石抜機12の駆動を停止し、前記投入ホッパ扉20のロック機構34の閉鎖ロックを解除するように制御する。このような投入ホッパ扉20のロック解除によって、投入ホッパ1の残米や異物等の残っている場合には精米使用者が対応処理することができる。又、玄米の追加処理されても、この投入ホッパ1からの供給が停止しているため、安定した作業を行うことができる。
【0032】
又、前記投入ホッパ1の玄米センサ1aが、玄米の在ることを検出しているときのみ閉鎖ロックを解除できる制御形態とすることができる(S9)。この場合は、投入ホッパ1に玄米があるときだけ解除することにより、有効な防止機能を働かせ、精米使用者の精米確認を維持させて、精米のトラブルを少くすることができる。
【0033】
前記のような投入ホッパ扉20の開閉は、自動で作動する形態とすることができる。前記のように白度選択スイッチ30を操作することによって投入ホッパ扉1が閉鎖されるが、この投入ホッパ1に玄米が無くなった後に、又は、精米料金の投入にもとづく所定時間経過しても玄米が無くならないとき等のタイミングで開放させることによって、この投入ホッパ1の残留玄米を容易に取出すことができる。
【0034】
次に、主として図11〜図13に基づいて、前記糠室16における糠袋32等の容器(フレコン)を複数前後方向に並べて、各フレコン32の供給口40をサイクロン13の収集口41に連通する前後方向のオーガ筒42の各排出口43にのぞませて取付ける。この各フレコン32の供給口40をのぞませる排出口43は、オーガ筒42の底部に対して前後方向へスライド移動可能に装着される排出樋44に沿って配置されて、この排出樋44をオーガ筒42の底部に沿って、前後方向へ差込み移動することによって搬送オーガを構成することができる。このオーガ筒42と排出樋44との左右両側部には前後方向に嵌合して摺動するスライドガイ45、46を形成している。各排出口43にのぞませて配置のフレコン32は、糠室16の左右側面に前後水平方向に形成したレール47に摺動案内させて、正面側のドア33口を開口することによって、出し入れすることができる。48は各フレコン32毎に形成するハンドルである。49はサイクロン13の排気口である。
【符号の説明】
【0035】
1 投入ホッパ
2 コインメック
3 精米装置
4 白米ホッパ
5 取出口
6 白米ホッパシャッタ
7 シャッタロック機構
8 シャッタ軸
9 透視窓
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入ホッパ(1)に玄米を供給しコインメック(2)に精米料金を投入することによって、この玄米を精米装置(3)へ搬送供給して選定の白度に精米して白米ホッパ(4)に排出するコイン精米機において、前記白米ホッパ(4)の取出口(5)を開閉する白米ホッパシャッタ(6)を閉鎖状態に固定するシャッタロック機構(7)を設けると共に、このシャッタロック機構(7)は、前記コインメック(2)に対する精米料金の投入後、この白米ホッパシャッタ(6)の閉鎖ロックを解除し、精米運転の終了後、且つ白米ホッパシャッタ(6)の開操作を検出後、所定時間の経過後に前記閉鎖ロックすることを特徴とするコイン精米機。
【請求項2】
前記精米運転の終了後は、白米ホッパシャッタ(6)の開操作を検出するまでの間は、前記精米運転の終了後の所定時間の経過後においてもシャッタロック機構(7)をロックしないことを特徴とする請求項1に記載のコイン精米機。
【請求項3】
前記白米ホッパシャッタ(6)は、シュート状形態として内部に白米ホッパ(4)の取出口(5)をのぞませると共に、この取出口(5)から流下する白米を受け留めて、シャッタ軸(8)周りに上下に回動して前記取出口(5)を開閉可能の構成とし、この白米ホッパシャッタ(6)の正面に透視窓(9)を設けたことを特徴とする前記請求項1、又は請求項2に記載のコイン精米機。
【請求項1】
投入ホッパ(1)に玄米を供給しコインメック(2)に精米料金を投入することによって、この玄米を精米装置(3)へ搬送供給して選定の白度に精米して白米ホッパ(4)に排出するコイン精米機において、前記白米ホッパ(4)の取出口(5)を開閉する白米ホッパシャッタ(6)を閉鎖状態に固定するシャッタロック機構(7)を設けると共に、このシャッタロック機構(7)は、前記コインメック(2)に対する精米料金の投入後、この白米ホッパシャッタ(6)の閉鎖ロックを解除し、精米運転の終了後、且つ白米ホッパシャッタ(6)の開操作を検出後、所定時間の経過後に前記閉鎖ロックすることを特徴とするコイン精米機。
【請求項2】
前記精米運転の終了後は、白米ホッパシャッタ(6)の開操作を検出するまでの間は、前記精米運転の終了後の所定時間の経過後においてもシャッタロック機構(7)をロックしないことを特徴とする請求項1に記載のコイン精米機。
【請求項3】
前記白米ホッパシャッタ(6)は、シュート状形態として内部に白米ホッパ(4)の取出口(5)をのぞませると共に、この取出口(5)から流下する白米を受け留めて、シャッタ軸(8)周りに上下に回動して前記取出口(5)を開閉可能の構成とし、この白米ホッパシャッタ(6)の正面に透視窓(9)を設けたことを特徴とする前記請求項1、又は請求項2に記載のコイン精米機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−11276(P2012−11276A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−147886(P2010−147886)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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