説明

コネクタユニット及び基地局

【課題】光ケーブルの接続がある場合でも、各ケーブルの挿抜作業が容易にできる優れた保守性を確保でき、しかも、光ケーブルの余長を他の部品との効率的な配置により省スペースに収容して、省スペース化を図ることもできるコネクタユニット及び基地局を提供すること。
【解決手段】基地局10の筐体11内に取り付けられるユニット本体21には、光ケーブル51を接続する第1コネクタ31と、他のケーブルを接続するための第2コネクタ32〜36とを、それぞれのケーブル接続に適した傾斜角で一体的に装備すると共に、光ケーブル51の余長を収容する第1の余長処理手段41をユニット本体21に一体装備して、スペース効率の良い余長収容を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信端末用の基地局の筐体内に取り付けられて、該基地局に収容される各種ケーブルのコネクタ接続を担うコネクタユニット及び基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
図5は、従来の無線通信端末用の基地局内における各種ケーブルの接続構造を示している。
図示の基地局100は、外観を提供する筐体101の正面の開口部103が、開閉可能な蓋体102により構成されている。
【0003】
図5は、蓋体102を開いた状態で、開口部103に対峙する位置が、筐体101内に装備されたユニット取り付け面104となっており、該ユニット取り付け面104にコネクタユニット105が取り付けられている。
【0004】
コネクタユニット105は、図6に示すように、ユニット取り付け面104に開閉可能に取り付けられるユニット本体111上に、各種のコネクタ121〜125や、該基地局内の回路の動作状態や接続状態を表示する表示灯131〜134や、リセットスイッチ141などを集中実装したものである。
【0005】
コネクタ121は回線用コネクタであり、コネクタ122は電源用コネクタであり、コネクタ123は工場検査用コネクタであり、コネクタ124は保守用コネクタ、コネクタ125はイーサネット(登録商標)用コネクタである。
また、表示等131はイーサネット用、表示灯132はGPS用、表示灯133は基地局の動作表示用であり、表示灯134は該基地局に収容した回線用である。
【0006】
図5では、コネクタユニット105上の各コネクタ121〜125に、対応するケーブル151,152,153がコネクタ接続された状態を示している。
コネクタユニット105上の各コネクタ121〜125に接続された各ケーブル151,152,153は、筐体101内のユニット取り付け面104に装備されたクランプ(ケーブル押え)161,162,163により保持される。
【0007】
図5に示した例では、回線接続コネクタ121に接続される回線接続ケーブル151には、ツイストペア線が使用されているが、近年では光ネットワークが普及したため、光ケーブルが使用されることも少なくない。
光ケーブルを使用する場合は、保守性を向上させたり、あるいは不当な曲げを受けないように、下記特許文献1や特許文献2に記載のように、導入した光ケーブルの余長を収容する余長収容手段を使用することが不可欠になる。
【0008】
図5に示した従来の基地局100の場合、筐体101内に搭載するコネクタユニット105には、光ケーブルの余長を収容する余長収容手段を実装するスペースがないため、光ケーブルを接続する場合には、各ケーブル151,152,153を固定するクランプ161,162,163などと同様に、ユニット取り付け面104上に光ケーブルの余長を収容する余長収容部品を別途に追加取付けして、対応する。
【0009】
【特許文献1】特開平10−239533号公報
【特許文献2】特開2001−83333号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、光ケーブルを接続の際に追加する余長収容部品は、当初から他の既存部品との効率的な配置等を配慮して設計されたものではないため、既存のケーブルクランプやコネクタユニット105上の部品に干渉しないように配慮すると、既存の部品との間に無駄な空きスペースが多々発生してしまうことを回避できず、基地局内での部品配置の省スペース化が犠牲になってしまうという問題が生じた。
更に、追加する余長収容部品が、既存の他のケーブルのコネクタ接続部を覆って、保守時等において他のケーブルの挿抜作業が行い難くなるなど、保守性を低下させてしまう虞があった。
また、コネクタユニット105とは別に、余長収容部品を基地局の筐体101に取り付ける作業が必要になり、筐体101への取り付け作業が増えるという問題もあった。
【0011】
なお、特許文献1や特許文献2に記載の光ケーブルの余長収容構造は、光ケーブルのみの収容を前提としたもので、光ケーブルの収容と同時に、電源ケーブル152やイーサネットケーブル153のコネクタ接続を実現するものではないため、上記コネクタユニット105に転用することはできない。
【0012】
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、光ケーブルの接続がある場合でも、光ケーブルの余長収容手段が他のケーブルのコネクタ接続部を覆って他のケーブルの挿抜作業の障害となることがなく、各ケーブルの挿抜作業が容易にできる優れた保守性を確保でき、しかも、光ケーブルの余長を他の部品に近接させた効率的な配置にして、基地局内での部品配置の省スペース化を図ることもでき、また、基地局の筐体への取り付け作業の増加を防止することもできるコネクタユニット及び基地局を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明に係るコネクタユニットは、基地局の筐体内に取り付けられるユニット本体と、該ユニット本体上に結合又は一体化されて前記ユニット本体上のコネクタに接続されたケーブルの余長を収容する余長処理手段と、を備えるコネクタユニットであって、前記ユニット本体には、光ケーブルをコネクタ接続する第1コネクタと、前記光ケーブルとは異なるケーブルを接続するための第2コネクタとを、それぞれのケーブルに応じた傾斜角度で一体的に装備し、前記余長処理手段が、収容するケーブルの曲げ特性と、対応するユニット本体上のコネクタの傾斜角度とに応じた構成であることを特徴とする。
【0014】
上記構成によれば、ユニット本体上には、予め、光ケーブルの接続が有る場合も想定して、各ケーブルを接続するコネクタの向きや配置、各ケーブルの余長収容位置を、設定する。
従って、光ケーブルの余長が他のケーブルのコネクタの上を覆って各ケーブルの挿抜作業の障害にならないように、また、各ケーブルの余長を収容する余長処理手段が他の部品との間に無駄な空きスペースを残さないように、十分に配慮して、各部品の向き、配置、大きさ等を設定することができる。
即ち、光ケーブルの接続がある場合でも、光ケーブルの余長を収容する余長処理手段が他のケーブルのコネクタ接続部を覆って他のケーブルの挿抜作業の障害となることがなく、各ケーブルの挿抜作業が容易にできる優れた保守性を確保できる。
【0015】
しかも、光ケーブルの余長は、光ケーブルの曲げ特性や第1コネクタへの挿抜角度を考慮して設計された余長処理手段を使うことによって、効率よく他の部品に近接配置することができるため、基地局内での部品配置の省スペース化を図ることもできる。
また、余長処理手段は、ユニット本体に一体化されて装備されるため、基地局の筐体への取り付け作業は、ユニット本体の取り付け作業だけでよく、基地局の筐体への取り付け作業の増加を防止することもできる。
【0016】
さらに、本発明に係るコネクタユニットは、前記余長処理手段としては、前記第1コネクタに接続される光ケーブルの余長を収容する第1の余長処理手段と、前記第2コネクタに接続されるケーブルの余長を収容する第2の余長処理手段とを、それぞれに対応するケーブルの曲げ特性と対応するコネクタの傾斜角度とに応じて個別に用意すると共に、前記ユニット本体上の第1コネクタ及び第2コネクタのいずれが使用されるかによって、第1の余長処理手段及び第2の余長処理手段のいずれか一つが選択して取り付けられることを特徴とする。
このような構成にすると、光ケーブルの接続が無い場合には、第1の余長処理手段の代わりに、第2の余長処理手段をユニット本体に取り付けて、例えば、回線用コネクタに接続されるツイストペアケーブル等の余長収容等を前記第2の余長処理手段において行うことで、基地局の筐体に装備されたクランプ等を利用する必要がなくなり、光ケーブルの接続が無い場合でも、基地局の筐体への取り付け作業を向上させたり、あるいは、保守時のケーブル挿抜性を損なうことなく、高い実装密度で、ケーブルの余長処理を行うことができる。
【0017】
また、本発明に係る基地局は、筐体内に取り付けられるユニット本体と、該ユニット本体上に結合又は一体化されて前記ユニット本体上のコネクタに接続されたケーブルの余長を収容する余長処理手段と、を備えるコネクタユニットを前記筐体内に有する基地局であって、前記ユニット本体には、光ケーブルをコネクタ接続する第1コネクタと、前記光ケーブルとは異なるケーブルを接続するための第2コネクタとを、それぞれのケーブルに応じた傾斜角度で一体的に装備し、前記余長処理手段が、収容するケーブルの曲げ特性と、対応するユニット本体上のコネクタの傾斜角度とに応じた構成であることを特徴とする。
上記構成の基地局によれば、光ケーブルの接続がある場合でも、光ケーブルの余長を収容する余長処理手段が他のケーブルのコネクタ接続部を覆って他のケーブルの挿抜作業の障害となることがなく、各ケーブルの挿抜作業が容易にできる優れた保守性を確保できる。
また、効率よく他の部品に近接配置することができるため、基地局内での部品配置の省スペース化を図ることもできる。
また、余長処理手段は、ユニット本体に一体化されて装備されるため、基地局の筐体への取り付け作業の増加を防止することもできる。
【0018】
さらに、本発明に係る基地局は、前記余長処理手段としては、前記第1コネクタに接続される光ケーブルの余長を収容する第1の余長処理手段と、前記第2コネクタに接続されるケーブルの余長を収容する第2の余長処理手段とを、それぞれに対応するケーブルの曲げ特性と対応するコネクタの傾斜角度とに応じて個別に用意すると共に、前記ユニット本体上の第1コネクタ及び第2コネクタのいずれが使用されるかによって、第1の余長処理手段及び第2の余長処理手段のいずれか一つが選択して取り付けられることを特徴とする。
上記構成の基地局によれば、光ケーブルの接続が無い場合には、第1の余長処理手段の代わりに、第2の余長処理手段をユニット本体に取り付けて、例えば、回線用コネクタに接続されるツイストペアケーブル等の余長収容等を前記第2の余長処理手段において行うことで、筐体に装備されたクランプ等を利用する必要がなくなり、光ケーブルの接続が無い場合でも、筐体への取り付け作業を向上させたり、あるいは、保守時のケーブル挿抜性を損なうことなく、高い実装密度で、ケーブルの余長処理を行うことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係るコネクタユニットでは、光ケーブルの接続がある場合でも、光ケーブルの余長収容手段が他のケーブルの挿抜作業の障害となることがなく、各ケーブルの挿抜作業が容易にできる優れた保守性を確保でき、しかも、光ケーブルの余長を他の部品に近接させた効率的な配置にして、基地局内での部品配置の省スペース化を図ることもでき、また、基地局の筐体への取り付け作業の増加を防止することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係るコネクタユニット及び基地局の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るコネクタユニットを組み付けた基地局の一実施の形態の正面図、図2は図1に示したコネクタユニットの拡大斜視図、図3は図1のA−A断面図、図4は図2に示したコネクタユニットに第2の余長処理手段を取り付けた状態の斜視図である。
【0021】
図1に示した基地局10は、PHSや携帯電話機等の無線通信端末に回線を接続する基地局で、外観を提供する筐体11の正面の開口部13が、開閉可能な蓋体12により開閉可能になっている。
図1は、蓋体12を開いた状態で、開口部13に対峙する位置が、筐体11内に装備されたユニット取り付け面14となっており、該ユニット取り付け面14に本発明に係るコネクタユニット15が取り付けられている。
【0022】
コネクタユニット15は、図2乃至図4に示すように、ユニット取り付け面14に取り付けられるユニット本体21と、該ユニット本体21上に結合又は一体化されてユニット本体21上のコネクタに接続されたケーブルの余長を収容するための第1及び第2の2つの余長処理手段41,42とを、を備えている。
【0023】
ユニット本体21には、光ケーブル51をコネクタ接続する第1コネクタ31と、光ケーブル51とは曲げ特性や接続構造が異なるその他のケーブル52,53,54を接続するための複数種の第2コネクタ32〜36とを、それぞれに対応するケーブルの接続が容易になる傾斜角度で一体的に装備している。
【0024】
光ケーブル51をコネクタ接続する第1コネクタ31としては、例えば、SCコネクタが採用される。
【0025】
第2コネクタ32〜36は、ツイストペアケーブルや、同軸シールドケーブルなどの光ケーブル以外のケーブルが接続されるものである。第2コネクタ32〜36に該当する各コネクタについて説明すると、コネクタ32はツイストペアケーブルを使用した回線用ケーブル54(図4参照)を接続する回線用コネクタ、コネクタ33は工場検査用コネクタ、コネクタ34は電源ケーブル52を接続する電源用コネクタ、コネクタ35はイーサネット用ケーブル53を接続するイーサネット用コネクタ、コネクタ36は保守時に検査機器のケーブルを接続する保守用コネクタである。
【0026】
各コネクタ31〜36は、それぞれに接続されるケーブルの曲げ特性や、コネクタの接続構造を考慮して、ケーブルの挿抜作業が容易になるように、ユニット本体21上での角度が設定されている。
第1コネクタ31は、図3に示すように傾斜角度θ1で装備されている。θ1は、約25゜に設定される。
電源コネクタ34も、図2に示すように、ケーブルの挿抜性を考慮して、傾斜角度θ2が付与された装備になっている。傾斜角度θ2は、15〜25゜の範囲に設定される。
【0027】
回線用コネクタ32、工場検査用コネクタ33、保守用コネクタ36は、挿抜方向がユニット本体21の表面に対してほぼ90゜になるように装備されている。
また、イーサネット用コネクタ35は、ユニット本体21の表面から所定距離だけ離れた高さで、挿抜方向がユニット本体21の表面に平行になるように装備されている。
【0028】
ユニット本体21上には、以上に説明したコネクタ31〜36の他に、基地局内の回路の動作状態やケーブルの接続状態を表示する表示灯61,62や、リセットスイッチ64が装備されている。
各表示灯61,62はLEDを使用したもので、表示灯61は該基地局に収容した回線用、表示灯62は状態表示用である。
【0029】
第1の余長処理手段41は、第1コネクタ31に接続される光ケーブル51の余長を収容する余長処理手段で、光ケーブル51の余長部分を光ケーブル51の許容曲げ半径以上の曲率半径で周回状態に載置する余長収容トレイ43と、該余長収容トレイ43上に装備されて周回状態に載置された光ケーブル51を位置規制するケーブルガイド44とを備えている。
余長収容トレイ43には、図1及び図2に示すように、ユニット本体21にねじ止めされる取り付け片45が一体形成されている。従って、第1の余長処理手段41は、ねじ46による固定により、着脱可能にユニット本体21に一体化される。
余長収容トレイ43は、ユニット本体21に固定した状態では、図3に示すように、第1コネクタ31と略同じ傾斜角度になる。
【0030】
第2の余長処理手段42は、図4に示したように、回線用ケーブル54が回線用コネクタ32に接続されるときに、回線用ケーブル54の余長を収容するもので、回線用ケーブル54の曲げ特性と対応する回線用コネクタ32の傾斜角度とを考慮して、第1の余長処理手段41とは個別に設計されたものである。
この第2の余長処理手段42は、回線用コネクタ32に近接した位置から立ち上がる垂直壁46と該垂直壁46の上端から略水平に延出するケーブル載置部47とを一体形成した余長収容トレイ48と、該余長収容トレイ48上に装備されて回線用コネクタ32に接続された回線用ケーブル54を位置規制するケーブルガイド44とを備えている。
垂直壁46には、ユニット本体21にねじ止めされる取り付け片45が一体形成されている。従って、第2の余長処理手段42は、ねじ46による固定により、着脱可能にユニット本体21に一体化される。
【0031】
以上の第1の余長処理手段41及び第2の余長処理手段42は、収容するケーブルの曲げ特性と対応するユニット本体21上のコネクタの傾斜角度とを考慮して、筐体11内の占有スペースが小さくなるようにそれぞれ専用に設計されるが、ユニット本体21に対する取付位置が共通であり、光ケーブル51が接続されるか否かによって、いずれか一方のみが、選択使用される。
【0032】
上記構成によれば、ユニット本体21上には、予め、光ケーブル51の接続が有る場合も想定して、各ケーブルを接続するコネクタ31〜36の向きや配置、各ケーブルの余長収容位置を、設定する。
従って、光ケーブル51の接続がある場合でも、該光ケーブル51の余長が他のケーブル用の第2コネクタ32〜36の上を覆って各ケーブルの挿抜作業の障害にならないように、また、光ケーブル51の余長を収容する第1の余長処理手段41が他の部品との間に無駄な空きスペースを残さないように、十分に配慮して、各部品の向き、配置、大きさ等を設定することができる。
即ち、光ケーブル51の接続がある場合でも、図1に示すように、光ケーブル51の余長を収容する第1の余長処理手段41が他のケーブルのコネクタ接続部を覆って他のケーブルの挿抜作業の障害となることがなく、各ケーブルの挿抜作業が容易にできる優れた保守性を確保できる。
【0033】
しかも、光ケーブル51の余長は、光ケーブル51の曲げ特性や第1コネクタ31への挿抜角度を考慮して設計された第1の余長処理手段41を使うことによって、効率よく他の部品に近接配置することができるため、基地局10内での部品配置の省スペース化を図ることもできる。
【0034】
また、余長処理手段41,42は、ユニット本体21に一体化されて装備されるため、基地局の筐体11への取り付け作業は、ユニット本体21の取り付け作業だけでよく、基地局の筐体11への取り付け作業の増加を防止することもできる。
【0035】
更に、光ケーブル51の接続が無い場合には、図4に示したように、第1の余長処理手段41の代わりに、第2の余長処理手段42をユニット本体21に取り付けて、例えば、回線用コネクタ32に接続されるツイストペアケーブル等の余長収容等を第2の余長処理手段42において行うことで、基地局の筐体11に装備されたクランプ等を利用する必要がなくなり、光ケーブル51の接続が無い場合でも、基地局の筐体11への取り付け作業を向上させたり、あるいは、保守時のケーブル挿抜性を損なうことなく、高い実装密度で、ケーブルの余長処理を行うことができる。
【0036】
なお、上記実施の形態では、予め2つの余長処理手段41,42を用意しておいて、コネクタユニット15に光ケーブル51が接続される場合には、第1の余長処理手段41を、それ以外のときは第2の余長処理手段42を選択して使用するようにしたが、光ケーブル51以外のケーブルの場合は、一般に、余長収容の必要性が光ケーブルほど高く無い。
従って、第1の余長処理手段41のみを用意しておいて、光ケーブルの接続があるときにのみ、余長処理手段をユニット本体21に取り付けた状態で使用するようにしても良い。
【0037】
また、本実施の形態の場合、余長処理手段41,42は、ねじ止めによりユニット本体21に着脱可能にしたが、射出成形等によりユニット本体21に一体形成するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係るコネクタユニットを組み付けた基地局の一実施の形態の正面図である。
【図2】図1に示したコネクタユニットの拡大斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図2に示したコネクタユニットに第2の余長処理手段を取り付けた状態の斜視図である。
【図5】従来のコネクタユニットが取り付けられた基地局の正面図である。
【図6】図5に示したコネクタユニットの拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
10、100 基地局
11、101 筐体
12 蓋体
13 開口部
14 ユニット取り付け面
15、105 コネクタユニット
21 ユニット本体
31 第1コネクタ
32〜36 第2コネクタ
41 第1の余長処理手段
42 第2の余長処理手段
43 余長収容トレイ
44 ケーブルガイド
45 取り付け片
46 垂直壁
47 ケーブル載置部
48 余長収容トレイ
51 光ケーブル
54 回線用ケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局の筐体内に取り付けられるユニット本体と、該ユニット本体上に結合又は一体化されて前記ユニット本体上のコネクタに接続されたケーブルの余長を収容する余長処理手段と、を備えるコネクタユニットであって、
前記ユニット本体には、光ケーブルをコネクタ接続する第1コネクタと、前記光ケーブルとは異なるケーブルを接続するための第2コネクタとを、それぞれのケーブルに応じた傾斜角度で一体的に装備し、
前記余長処理手段が、収容するケーブルの曲げ特性と、対応するユニット本体上のコネクタの傾斜角度とに応じた構成であることを特徴とするコネクタユニット。
【請求項2】
前記余長処理手段としては、前記第1コネクタに接続される光ケーブルの余長を収容する第1の余長処理手段と、前記第2コネクタに接続されるケーブルの余長を収容する第2の余長処理手段とを、それぞれに対応するケーブルの曲げ特性と対応するコネクタの傾斜角度とに応じて個別に用意すると共に、
前記ユニット本体上の第1コネクタ及び第2コネクタのいずれが使用されるかによって、第1の余長処理手段及び第2の余長処理手段のいずれか一つが選択して取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のコネクタユニット。
【請求項3】
筐体内に取り付けられるユニット本体と、該ユニット本体上に結合又は一体化されて前記ユニット本体上のコネクタに接続されたケーブルの余長を収容する余長処理手段と、を備えるコネクタユニットを前記筐体内に有する基地局であって、
前記ユニット本体には、光ケーブルをコネクタ接続する第1コネクタと、前記光ケーブルとは異なるケーブルを接続するための第2コネクタとを、それぞれのケーブルに応じた傾斜角度で一体的に装備し、
前記余長処理手段が、収容するケーブルの曲げ特性と、対応するユニット本体上のコネクタの傾斜角度とに応じた構成であることを特徴とする基地局。
【請求項4】
前記余長処理手段としては、前記第1コネクタに接続される光ケーブルの余長を収容する第1の余長処理手段と、前記第2コネクタに接続されるケーブルの余長を収容する第2の余長処理手段とを、それぞれに対応するケーブルの曲げ特性と対応するコネクタの傾斜角度とに応じて個別に用意すると共に、
前記ユニット本体上の第1コネクタ及び第2コネクタのいずれが使用されるかによって、第1の余長処理手段及び第2の余長処理手段のいずれか一つが選択して取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の基地局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−164871(P2008−164871A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−353496(P2006−353496)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】