説明

コネクタ

【課題】コネクタ10は、パイプPを簡単に外すことができる。
【解決手段】コネクタ10は、フランジ部Paを有するパイプPが挿入される接続孔20Sを有するハウジング20と、接続孔20Sに臨んで配置されフランジ部Paに係合することでパイプPを抜止する係止部42を有するリテーナ40と、ハウジング20に仮止位置で保持されるとともにパイプPが接続孔20Sに正規接続位置まで挿入されたときに仮止位置から接続確認位置へ移動可能であるチェッカ50とを備えている。チェッカ50は、接続確認位置にあるときに、正規接続位置にあるパイプPのフランジ部Paと係合しているリテーナ40を押してリテーナ40を拡径させることで、係止部42とフランジ部Paとの係合を解除し、パイプPを接続孔20Sから抜けるように構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パイプをワンタッチで接続するコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコネクタには、例えば特許文献1等に記載されたものが知られている。特許文献1の技術は、コネクタ本体と、リテーナと、チェッカとを備えている。コネクタ本体は、パイプを挿入可能に形成されている。また、リテーナは、コネクタ本体に取付けられて、そのコネクタ本体に挿入されたパイプを抜け止めする抜止位置へ移動可能とされる。チェッカは、コネクタ本体の正規の接続位置にパイプが完全に挿入されたときに抜止位置へ移動させることができ、そのパイプの挿入が不完全のときは抜止位置への移動が阻止される。したがって、リテーナの抜止位置への移動の可否によって、コネクタ本体の正規の接続位置にパイプが完全に挿入されているか否かをユーザーによって確認することができる。
【0003】
しかし、従来技術のコネクタは、パイプをコネクタ本体から取り外す必要が生じたときに、コネクタ本体と係合しているリテーナの係合部を外径方向へ弾性変形させて直接的に手で係脱させなければならず、非常に細かい作業を必要とし手間であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−121668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、パイプを簡単に外すことができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]
適用例1は、フランジ部を有するパイプを接続するためのコネクタにおいて、
上記パイプが挿入される接続孔を有するハウジングと、
上記接続孔に臨んで配置され、上記フランジ部に係合することで上記パイプを抜止する係止部を有するリテーナと、
上記ハウジングに仮止位置で保持されるとともに、上記パイプが上記接続孔に正規接続位置まで挿入されたときに上記仮止位置から接続確認位置へ移動可能であるチェッカと
を備え、
上記ハウジングは、上記チェッカが挿入される箇所に臨んで配置された被係合部を有し、
上記チェッカは、上記被係合部に係合することによりチェッカを上記仮止位置に保持する係合突起を有し、
上記チェッカは、該チェッカが上記接続確認位置で押されたときに、上記正規接続位置で上記フランジ部に係合している上記リテーナが上記フランジから待避する方向へ移動して、上記係止部と上記フランジ部との間の係合を解除し、これにより、上記パイプが上記接続孔から抜けるように構成したこと、を特徴とする。
【0008】
適用例1に記載のコネクタによれば、コネクタの接続孔にパイプを挿入すれば、パイプのフランジ部がリテーナの係止部に係合することにより、パイプを抜止めすることができ、接続作業が容易である。また、パイプが正規接続位置までコネクタに挿入されたときに、チェッカを仮止位置から接続確認位置へ移動することで、パイプが正規接続位置にあるのを確認できる。
【0009】
上記チェッカは、上記接続確認位置にあるときに、上記正規接続位置にある上記パイプのフランジ部と係合している上記リテーナを押して該リテーナを上記フランジ部から待避する方向へ移動することで、該係止部との上記フランジ部との係合を解除し、上記パイプを上記接続孔から容易に抜くことができる。
【0010】
チェッカは、接続確認位置へ移動して、パイプの正規接続位置の確認を終えた後は、ハウジングに組み付けられたままであり、パイプを外すために有効に利用することができる。
【0011】
[適用例2,3]
適用例2,3において、上記リテーナは、上記ハウジングと一体に形成されている構成をとることができ、さらに、上記接続孔の周縁部の上記ハウジングに片持ちで支持され、上記接続孔を囲むように円弧形状に形成されている構成をとることができる。この構成により、リテーナは、組付作業が簡単で部品点数も増加しない。
【0012】
[適用例4]
適用例4において、上記リテーナは、上記片持ち部の自由端側に受け部を備え、上記チェッカは、上記受け部に係合して上記リテーナの片持ち部の間の距離を広げる力を加えるための押圧片を備えている。この構成により、パイプがコネクタの正規接続位置で接続されている状態にて、チェッカに解除方向へ力を加えることなく、パイプに引き抜く力を加えても、押圧片がリテーナの受け部に係合して、リテーナが拡開するのを規制しているから、パイプがコネクタから不用意に外れることがない。
【0013】
[適用例5]
適用例5において、上記チェッカは、チェッカ基部と、該チェッカ基部の両側から上記接続孔を囲むように突設された片持ち部を有する起動片と、上記起動片に形成された被押圧部を有する被押圧部とを備え、上記ハウジングは、上記接続孔に臨んでロック用ストッパを備え、上記チェッカが上記仮止位置にあるときに、上記被押圧部がロック用ストッパに係合することで、上記仮止位置から上記接続確認位置へ移動するのを規制し、上記パイプが上記正規接続位置にあるときに、上記起動片の間の距離を広げて、上記ロック用ストッパとの係合を解除することで、上記チェッカが上記接続確認位置へ移動可能に構成することができる。
【0014】
[適用例6]
適用例6において、上記チェッカは、チェッカ基部と、該チェッカ基部の両側から上記接続孔を囲むように片持ち形状にそれぞれ突設された起動片を備え、上記起動片は、上記接続孔の中心に向けて突設された被押圧部を備え、上記被押圧部は、上記パイプのフランジ部に押圧される最大距離にある被押圧部の中央部に配置され、上記フランジ部に押圧されることで、上記起動片を拡径するように構成することができる。
【0015】
[適用例7]
適用例7において、上記ハウジングは、上記接続孔に臨んでロック用ストッパを有し、上記起動片に被係止端を有し、上記被係止端は、上記チェッカが上記仮止位置にあるときに上記ロック用ストッパに係合することで上記チェッカが上記接続確認位置へ移動するのを規制し、一方、上記パイプが上記正規接続位置にありかつ上記起動片が拡径したときに上記ロック用ストッパとの係合を解除し、上記チェッカが上記接続確認位置へ移動可能であるように構成することができる。
【0016】
[適用例8]
適用例8において、上記チェッカは、上記接続確認位置にあるときに、上記ハウジングに係合する上記押込防止突部を備え、上記押込防止突部が折れたときに、該チェッカが上記待避する方向へ移動可能に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施例にかかるコネクタを燃料タンクの給油装置に適用した概略構成図である。
【図2】パイプを接続したコネクタの断面図である。
【図3】コネクタを分解して示す断面図である。
【図4】コネクタを分解して示す斜視図である。
【図5】管接続部を一部破断して示す斜視図である。
【図6】図5のリテーナの付近を説明する説明図である。
【図7】管接続部にチェッカを組み付ける前の状態を示す斜視図である。
【図8】コネクタのハウジングにチェッカを仮止位置に組み付けた状態を示す説明図である。
【図9】コネクタにパイプを正規接続位置に接続しかつチェッカを接続確認位置に移動した状態を示す説明図である。
【図10】コネクタにパイプを接続する動作を説明する説明図である。
【図11】図10に続く動作を説明する説明図である。
【図12】図11に続く動作を説明する説明図である。
【図13】パイプをコネクタから引き抜く作業を説明する説明図である。
【図14】第2実施例にかかるコネクタのハウジングおよびチェッカを分解して示す斜視図である。
【図15】コネクタの接続作業を説明する説明図である。
【図16】チェッカの起動片の被押圧部の作用を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
A.第1実施例
(1) 燃料タンクの給油装置FSの概略構成
図1は本発明の第1実施例にかかるコネクタ10を燃料タンクの給油装置FSに適用した概略構成図である。図1に示すように、給油装置FSは、燃料タンクFTに接続され、給油ガン(図示省略)から供給される燃料を燃料タンクFTに送るものであり、燃料キャップFCにより開閉される注入口を有するフィラーネックFNと、フィラーネックFNの一端に接続された樹脂製のチューブTbと、チューブTbの他端に接続されかつ燃料タンクFTに溶着された燃料タンク用管接続体TCと、燃料タンク用管接続体TCに装着された逆止弁CVと、燃料タンク用管接続体TCのパイプPとチューブTbとを接続するコネクタ10とを備えている。上記給油装置FSの構成により、給油時に燃料キャップFCを外して、給油ガンから燃料をフィラーネックFNに注入すると、燃料は、フィラーネックFN、チューブTb、燃料タンク用管接続体TCを流れて、さらに逆止弁CVを開いて燃料タンクFT内に供給される。
【0019】
(2) コネクタ10の構成
図2はパイプPを接続したコネクタ10の断面図である。コネクタ10は、パイプPをチューブTbに接続するためのものであり、ハウジング20と、Oリング17,17と、スペーサリング18と、チェッカ50とを備えている。パイプPは、樹脂製でほぼ丸パイプ状に形成されている。パイプPの先端面から所定間隔を隔てた位置の外周面上には、環状に突出するバルジ部からなるフランジ部Paが形成されている。以下、ハウジング20、チェッカ50を順に説明する。
【0020】
(2)−1 ハウジング20
図3はコネクタ10を分解して示す断面図、図4はコネクタ10を分解して示す斜視図である。ハウジング20は、例えば樹脂製で、ほぼ円筒状の2つの部材から組み合わせて構成されている。すなわち、ハウジング20は、チューブTbが圧入によって接続されるチューブ接続部22と、このチューブ接続部22に組み付けられパイプPを接続する管接続部30とを備えている。なお、以下の説明において、コネクタ10の管接続部30の側を前側、チューブ接続部22の側を後側とし、また、チェッカ50が上下に移動する方向を装着方向および解除方向とし、パイプPがコネクタ10に挿入または抜かれる方向を、挿入方向および抜き方向とする。
【0021】
図3において、ハウジング20内には、接続孔20Sが形成されている。接続孔20Sは、前側から後側に向かって内径を段階的に小さくする段付孔状をなす第1接続孔20Saおよび第2接続孔20Sbを備えている。第2接続孔20Sb内には、2個のOリング17,17が配置されているとともに、Oリング17,17の間に位置する樹脂製のスペーサリング18が配置されている。前側のOリング17は、ハウジング20のシール端部34cによって抜け止めされており、後側のOリング17はスペーサリング18によって抜け止めされている(図2参照)。
【0022】
チューブ接続部22は、円筒状の接続本体23と、挿入部24とを備え、ガラスフィラを添加することに機械的強度を高めたポリエチレンなどの樹脂材料から形成されている。接続本体23の内壁には、上述したOリング17,17およびスペーサリング18を保持するためのシール保持部23bが形成されている。接続本体23の外周部には、環状突部23aが形成され、チューブTbが挿入されたときの抜止めとして作用する。挿入部24は、接続本体23の端部から突設されかつ接続本体23より薄肉の円筒状に形成され、管接続部30に一体化するための部位であり、その外周部に管接続部30に係合するための係合突部24aが形成されている。
【0023】
図4において、管接続部30は、前面壁31と、後面壁32とを備え、ガラスフィラを添加しないで可撓性を高めたポリエチレンなどの樹脂材料から形成されている。前面壁31と後面壁32とは、連結部33で連結している。前面壁31および後面壁32には、第1接続孔20Saが貫通形成されている。後面壁32には、チューブ接続部22側に連結円筒部34が形成されている。連結円筒部34には、その内側に嵌合部34aが形成され、また、該連結円筒部34を貫通した係合穴34bが形成されている。嵌合部34aは、チューブ接続部22の挿入部24に嵌合されるとともに係合突部24aが係合穴34bに係合することにより、チューブ接続部22と管接続部30とが一体化する。
【0024】
図5は管接続部30を一部破断して示す斜視図である。連結部33は、前面壁31と後面壁32とを連結する部材である第1連結部33aおよび第2連結部33bとを備えている。第1連結部33aは、第2連結部33bより上方に配置されている。第1連結部33aには、チェッカ50が挿入される箇所に臨んで、チェッカ50を仮止めするための被係合部33cが形成されている。前面壁31と後面壁32との間には、チェッカ50の装着方向または解除方向の移動を規制するための移動規制部36およびロック用ストッパ37が形成されている。移動規制部36は、第1連結部33aの間に、円弧形状に形成されている。ロック用ストッパ37は、管接続部30の下部の中央部に配置されており、三日月形状に形成された係止端37aを有している。移動規制部36の両側であって、2つの第1連結部33aの間には、チェッカ50を挿入するための差込孔38が形成されている。
【0025】
図6は図5のリテーナ40の付近を説明する説明図である。リテーナ40は、パイプPのフランジ部Paに係合することにより、パイプPを抜止する機能を有し、管接続部30に一体に形成されている。すなわち、リテーナ40は、管接続部30の第1接続孔20Saを囲むように形成されたリテーナ本体41と、リテーナ本体41の内周側に形成された係止部42とを備え、これらを一体に形成している。リテーナ本体41は、管接続部30の下部に一体に形成されたリテーナ基部41aを支点とした片持ちで、ほぼ半周でありかつ所定幅の円弧形状のアームに形成されている。係止部42は、リテーナ本体41の内周側に該リテーナ本体41と一体に形成された所定幅の円弧形状の突起であり、後側の係合垂直面42aと、前側の傾斜面42bとを備えている。係合垂直面42aは、パイプPのフランジ部Paに係合することでパイプPを抜止するための面であり、傾斜面42bは、フランジ部Paに押されることでリテーナ40を拡径するための面である。また、リテーナ40には、その上部に受け部43が形成されている。受け部43は、チェッカ50(図5)の下方への力を受けるための凹所である。
【0026】
(2)−2 チェッカ50の構成
図7はハウジング20の管接続部30にチェッカ50を組み付ける前の状態を示す斜視図である。チェッカ50は、パイプPがハウジング20の接続孔20Sの正規接続位置で接続されていることを確認するための部材である。チェッカ50は、チェッカ基部51と、チェッカ基部51の両側からそれぞれ形成された3本の片持ち片、つまり起動片52、押圧片55およびガイド片57とを備え、これらを一体に形成している。起動片52は、チェッカ基部51の両側に第1接続孔20Saのほぼ半周を囲むようにそれぞれ形成された起動片本体53を備えている。起動片本体53の上部には、第1係合突起53aおよび第2係合突起53bが連結部33の第1連結部33aの両側の被係合部33cにそれぞれ係合するように突設されている。また、起動片本体53の下部の先端には、被押圧部54が形成されている。被押圧部54には、パイプPの挿入方向に向きかつ傾斜した押圧面54aが形成されている。押圧面54aは、パイプPのフランジ部Paに押されることにより、起動片52の根元、つまりチェッカ基部51に連結されている部分を支点に拡径するように、つまりフランジ部Paから待避する方向に移動するように形成されている。
【0027】
押圧片55は、自由端側に押圧端55aを備えており、該押圧端55aがリテーナ40の受け部43に当たって押すことでリテーナ本体41をリテーナ基部41aを支点に拡開するように形成されている。ガイド片57は、チェッカ基部51の両側に第1接続孔20Saのほぼ半周を囲むようにそれぞれ形成されたガイド片本体58を備えている。ガイド片本体58の上部には、第1係合突起58aおよび第2係合突起58bが連結部33の第1連結部33aの両側にそれぞれ係合するように突設されている。ガイド片57は、チェッカ50の装着方向および解除方向への移動を容易にするガイドとして機能するほかに、リテーナ40と前面壁31との間に間隙を確保することでリテーナ40を撓み易くしかつリテーナ40のガタツキを防止している。
【0028】
(3) コネクタ10の接続作業
上記のように構成されたコネクタ10は、以下のようにして使用される。図8はコネクタ10のハウジング20にチェッカ50を仮止位置に組み付けた状態を示す説明図、図9はコネクタ10にパイプPを正規接続位置に接続しかつチェッカ50を接続確認位置に移動した状態を示す説明図である。図10の(A)(B)(C)は図8の10A,10B,10C線にそれぞれ沿った断面図、図11(A)(B)(C)は図10に対応しかつパイプPをコネクタ10の接続孔20Sに挿入している状態を示す断面図、図12の(A)(B)(C)は図9の12A,12B,12C線にそれぞれ沿った断面図である。
【0029】
(3)−1 チェッカ50の仮止位置への組付
図10(A)〜(C)において、チェッカ50をハウジング20に組み付けるには、チェッカ50の起動片52およびガイド片57を管接続部30の差込孔38に位置合わせして装着方向(下方)へ押し込む。このとき、起動片52およびガイド片57の第2係合突起53bおよび第2係合突起58bが連結部33の第1連結部33aに押されて弾性変形し、これを乗り越えて第1連結部33aに係合する。これにより、チェッカ50は、起動片52の第1係合突起53aおよび第2係合突起53bと、ガイド片57の第1係合突起58aおよび第2係合突起58bとにより第1連結部33aを挟んだ状態で、ハウジング20に位置決めされた仮止位置となる。
【0030】
(3)−2 パイプPの挿入作業
図2に示すように、パイプPをコネクタ10に接続するには、ハウジング20のチューブ接続部22の第1接続孔20SaからパイプPを挿入する。すなわち、パイプPを第1接続孔20Saに挿入すると、図6および図11(B)に示すように、フランジ部Paがリテーナ40の傾斜面42bを押す。リテーナ40は、その傾斜面42bがパイプPのフランジ部Paで押されると、リテーナ基部41aを支点として片持ち状態で拡径し、これにより、フランジ部Paが係止部42を乗り越える。そして、リテーナ40は、フランジ部Paを乗り越えた後に弾性力により縮径する。これにより、パイプPは、正規接続位置まで挿入され、フランジ部Paと係止部42との係合を介して、コネクタ10に対して抜止めされる。さらに、図7および図11(C)に示すように、パイプPが挿入されると、パイプPのフランジ部Paは、被押圧部54の押圧面54aを押して、起動片52を拡径する。この状態にて、起動片52の被押圧部54の下端は、ロック用ストッパ37の係止端37aに当たらない位置、つまり係止端37aより外周側へ移動している。
【0031】
(3)−3 チェッカ50による正規接続位置への確認作業
図12において、チェッカ50を下方へ押し下げると、図11(C)に示すように起動片52の被押圧部54の下端は、ロック用ストッパ37の係止端37aに当たらない位置より外周側を通って、図12(C)に示すように、チェッカ50が下方へ移動する。そして、チェッカ50は、図12(C)の第1係合突起53aおよび図12(A)の第1係合突起58aが第1連結部33aに係合するとともに、図12(B)に示す押圧片55の押圧端55aが受け部43に嵌合することにより位置決めされる。パイプPのフランジ部Paが起動片52を拡開させる正規接続位置までパイプPが挿入されないと、チェッカ50を下げることができないから、チェッカ50の接続確認位置への移動により、パイプPが正規接続位置にあることを確認することができる。パイプPの正規接続位置では、図2に示すように、パイプPはOリング17、スペーサリング18、および後側のOリング17を順次貫通し、Oリング17,17がパイプPの外周面に接触して、シール性が確保される。
【0032】
(3)−4 パイプPの抜き作業
図13はパイプPをコネクタ10から引き抜く作業を説明する説明図であり、図12(B)に対応した断面で示している。図12(B)の状態から、チェッカ50のチェッカ基部51を装着方向へ押す。図13に示すように、チェッカ50の押圧片55の押圧端55aは、リテーナ40の受け部43に係合しているから、リテーナ40は、押圧片55と受け部43とを介して下方への力を受け、片持ちのリテーナ本体41がリテーナ基部41aを支点として拡開する。そして、チェッカ基部51が移動規制部36に当たるまで下方へ移動すると、係止部42は、パイプPのフランジ部Paを外すことができる内径まで拡開する。この状態にて、パイプPに抜き方向への力を加えると、フランジ部Paが係止部42に当たらないから、パイプPをコネクタ10から抜くことができる。そして、チェッカ50は、リテーナ40の弾性復帰力を受け部43および押圧片55を介して受けて、押し込む前の位置に戻る。
【0033】
(4) 実施例の作用・効果
上記実施例の構成により、以下の効果を奏する。
(4)−1 図2、図10ないし図12に示すように、コネクタ10の接続孔20SにパイプPを挿入すれば、パイプPのフランジ部Paがリテーナ40を拡径させて係止部42に係合することにより、パイプPを抜止めすることができ、接続作業が容易である。
【0034】
(4)−2 図11(C)および図12(C)に示すように、パイプPが正規接続位置までコネクタ10に挿入されたときに、チェッカ50の起動片52の被押圧部54がパイプPのフランジ部Paに押されて、ロック用ストッパ37の係止端37aに当たらない位置まで拡径して、チェッカ50のロックが解除される。よって、チェッカ50を接続確認位置まで移動することで、パイプPが正規接続位置にあるのを確認できる。
【0035】
(4)−3 図6に示すように、リテーナ40は、片持ち形状で管接続部30に一体に形成されているので、組付作業が簡単で部品点数も増加しない。
【0036】
(4)−4 図13に示すように、チェッカ50のチェッカ基部51を装着方向(矢印方向)へ押すと、チェッカ50の押圧片55の押圧端55aは、リテーナ40の受け部43を介して、リテーナ40をリテーナ基部41aを支点として拡径して係止部42とフランジ部Paとの係合を解除するから、パイプPをコネクタ10から容易に抜くことができる。
【0037】
(4)−5 図12(B)に示すように、パイプPがコネクタ10の正規接続位置で接続されている状態にて、チェッカ50に解除方向(図13の矢印と反対方向)へ力を加えることなく、パイプPに引き抜く力を加えても、押圧片55の押圧端55aがリテーナ40の受け部43に係合して、リテーナ40が拡径するのを規制しているから、パイプPがコネクタ10から不用意に外れることがない。しかも、チェッカ50を誤って押しても、パイプPに抜き方向の力を加えない場合には、パイプPのフランジ部Paがリテーナ40に係合している状態を維持しているから、パイプPがコネクタ10から不用意に外れることもない。
【0038】
(4)−6 図12に示すように、チェッカ50は、接続確認位置へ移動して、パイプPの正規接続位置の確認を終えた後は、ハウジング20に組み付けられたままであり、図13に示すように、パイプPを外すために有効に利用することができ、チェッカ50が無駄になることがない。
【0039】
(4)−7 パイプPの抜き作業の際に、コネクタ10からパイプPを引き抜くと、チェッカ50は、その移動を規制する管接続部30側との係合が解除され、チェッカ50を解除方向へ引き抜けば、図10に示すように、チェッカ50は、起動片本体53の第1係合突起53a,第2係合突起53bおよびガイド片本体58の第1係合突起58a,第2係合突起58bが第1連結部33aにそれぞれ係合する仮止位置に戻り、再使用することができる。
【0040】
(4)−8 図3に示すように、ハウジング20は、チューブ接続部22と管接続部30とを2つの部材から形成するとともに、これを機械的強度の異なる樹脂材料により形成することにより、つまり、ガラスフィラを添加した樹脂からチューブ接続部22を形成することで機械的強度を高め、一方、ガラスを添加しない樹脂から管接続部30を形成することにより、管接続部30と一体のリテーナ40の可撓性を向上させ、パイプPの挿入作業性を高めている。
【0041】
B.第2実施例
図14は第2実施例にかかるコネクタ10Bのハウジング20Bおよびチェッカ50Bを分解して示す斜視図である。本実施例は、チェッカ50Bの構成に特徴を有する。すなわち、チェッカ50Bのチェッカ基部51Bの両側の起動片52Bの内側部には、押圧面54Baを有する被押圧部54Bがそれぞれ突設されている。被押圧部54Bは、起動片52Bの図示の垂直方向のほぼ中央部であって、パイプPの中心が通る直径方向の両側に対向するように配置されている。すなわち、被押圧部54Bは、図示の水平方向(チェッカ50Bの挿入方向と直角方向)であって、パイプPのフランジ部Paを検知できる最大距離である位置に、1対形成されている。また、起動片52Bの自由端側である下端には、ロック用ストッパ37Bの係止端37Baに係止する被係止端52Baが形成されている。
【0042】
次に、コネクタ10Bの接続動作について説明する。図15はコネクタ10BをパイプPに接続する動作のうち、起動片52Bの動作を説明する説明図である。図15(A)に示すように、チェッカ50Bが仮止位置にあるとする。この状態から、図15(B)に示すように、パイプPのフランジがリテーナの係止部(図12(A)参照)を乗り越え、パイプPがさらに接続孔の奥へ挿入されると、パイプPのフランジ部Paは、被押圧部54Bの押圧面54Ba(図14)を押して、起動片52Bを拡径する。この状態にて、起動片52Bの下端の被係止端52Baは、ロック用ストッパ37Bの係止端37Baに当たらない位置、つまり係止端37Baより外周側へ移動している。そして、図15(C)に示すように、チェッカ50Bを下方へ押し下げると、起動片52Bの下端の被係止端52Baは、ロック用ストッパ37Bの係止端37Baに当たらない位置より外周側を通って、チェッカ50Bが下方へ移動する。このように、パイプPのフランジ部Paが起動片52Bを拡開させる正規接続位置までパイプPが挿入されないと、チェッカ50Bを下げることができないから、チェッカ50Bの接続確認位置への移動により、パイプPが正規接続位置にあることを確認することができる。
【0043】
図16は起動片52Bの被押圧部54Bの作用を説明する説明図である。起動片52Bの両側の被押圧部54Bは、起動片52Bの水平方向で最大距離になる位置に配置されている。この構成により、パイプPが、正規の挿入方向zと異なった方向、つまり、垂直方向yへ傾いて接続孔に挿入されても、起動片52Bの先端部が開かないで、パイプPの垂直方向の傾きを修正した状態になってから、両側の被押圧部54Bを押して、起動片52Bを拡開させることができる。また、パイプPが正確な挿入方向から水平方向xへ傾いて接続孔に挿入された場合にも、起動片52Bが開かないで、パイプのフランジ部Paが両側の被押圧部54Bにほぼ同時に当たるようにパイプPの水平方向の傾きを修正した状態になってから、起動片52Bを拡開させることができる。したがって、第1実施例のように起動片の自由端に被押圧部を設けた構成と比べて、正規の位置にパイプPが挿入されたときだけにチェッカ50Bの接続確認位置への移動を行なえるという、いわゆる検知動作の精度を高くすることができる。
【0044】
図14に示すように、チェッカ50Bの起動片52Bの外側壁には、第3係合突起53Bcが突設されている。第3係合突起53Bcは、第1係合突起53Baの頂部と高さが同じで連続して形成された規制壁面53Bdを備えている。規制壁面53Bdは、チェッカ50Bの挿入動作により、被係合部33Bcの壁面に面接触で当たるように形成されている。図15(C)に示すように、チェッカ50Bが接続確認位置から押し込む際に、規制壁面53Bdが被係合部33Bcに面接触することで、チェッカ50Bの傾きが規制される。すなわち、仮に、チェッカ50Bが傾いて挿入され、一方の第3係合突起53Bcが被係合部33Bcを乗り越えて、被押圧部54Bがフランジ部Paに嵌合した場合であっても、他方の第3係合突起53Bcが被係合部33Bcを乗り越えることができないから、チェッカ50Bを無理に押し込もうとしても、チェッカ50Bが弾性力で元の状態に戻ろうとする。つまり、チェッカ50Bは、正規の方向へ挿入されて、両側の被押圧部54Bとフランジ部Paとの嵌合が同時に行なわれないと、チェッカ50Bを接続確認位置へ挿入できない。したがって、チェッカ50Bを所定の方向へ確実に挿入することができる。
また、図15(A)に示すように、第3係合突起53Bcは、挿入方向へ大きな面積の規制壁面53Bdを有するから、被係合部33Bcを乗り越えるのに、大きな力を必要とし、チェッカ50Bが不用意に挿入方向へ移動することがない。
【0045】
図14に示すように、チェッカ50Bのチェッカ基部51Bには、押込防止突部51Baが形成されている。押込防止突部51Baは、チェッカ50Bが接続確認位置にあるときに後面壁32Bの係止部32Baに当たるように形成されている。チェッカ50Bを解除動作するには、治具などで押込防止突部51Baを折って、押込防止突部51Baと係止部32Baとの干渉を解除して、チェッカ50Bを押し込むことにより行なう。したがって、押込防止突部51Baを折るという作業がなければ、チェッカ50Bを接続確認位置より押し込む力を加えても、押込防止突部51Baがハウジング20Bの係止部32Baに当接して、接続確認位置よりチェッカ50Bを押込むことができず、誤って解除動作をすることがない。
【0046】
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例では、ハウジング20は、チューブ接続部22と管接続部30とを機械的強度の異なった樹脂材料を用いて別部材で形成したが、これに限らず、機械的強度や可撓性を考慮して、1物品で1つの樹脂材料で構成してもよい。
また、上記実施例では、管接続部30にリテーナ40を一体に形成したが、これに限らず、リテーナ40の可撓性や組付性などを考慮して、別体に構成してもよい。また、上記実施例において、リテーナは、接続孔を囲むように円弧状に形成したが、パイプのフランジ部と係合してパイプを抜止めできる構成であれば、円弧形状に限定されず、例えば、接続孔に臨んだ突起であってもよい。
【0047】
上記実施例のコネクタ10は、燃料タンクの給油装置に適用した構成について説明したが、これに限らず、エンジンへの燃料パイプや液体のパイプなどの各種の構成について適用することができる。
【符号の説明】
【0048】
10…コネクタ
10B…コネクタ
17…Oリング
18…スペーサリング
20…ハウジング
20B…ハウジング
20S…接続孔
20Sa…第1接続孔
20Sb…第2接続孔
22…チューブ接続部
23…接続本体
23a…環状突部
23b…シール保持部
24…挿入部
24a…係合突部
30…管接続部
31…前面壁
32…後面壁
32B…後面壁
32Ba…係止部
33…連結部
33a…第1連結部
33b…第2連結部
33c…被係合部
34…連結円筒部
34a…嵌合部
34b…係合穴
34c…シール端部
36…移動規制部
37…ロック用ストッパ
37B…ロック用ストッパ
37a…係止端
37Ba…係止端
38…差込孔
40…リテーナ
41…リテーナ本体
41a…リテーナ基部
42…係止部
42a…係合垂直面
42b…傾斜面
43…受け部
50…チェッカ
50B…チェッカ
51…チェッカ基部
51B…チェッカ基部
51Ba…押込防止突部
52…起動片
52B…起動片
52Ba…被係止端
53…起動片本体
53a…第1係合突起
53b…第2係合突起
53Bc…第3係合突起
53Bd…規制壁面
54…被押圧部
54B…被押圧部
54a…押圧面
54Ba…押圧面
55…押圧片
55a…押圧端
57…ガイド片
58…ガイド片本体
58a…第1係合突起
58b…第2係合突起
CV…逆止弁
FC…燃料キャップ
FN…フィラーネック
FS…給油装置
FT…燃料タンク
P…パイプ
Pa…フランジ部
TC…燃料タンク用管接続体
Tb…チューブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フランジ部(Pa)を有するパイプ(P)を接続するためのコネクタにおいて、
上記パイプ(P)が挿入される接続孔(20S)を有するハウジング(20)と、
上記接続孔(20S)に臨んで配置され、上記フランジ部(Pa)に係合することで上記パイプ(P)を抜止する係止部(42)を有するリテーナ(40)と、
上記ハウジング(20)に仮止位置で保持されるとともに、上記パイプ(P)が上記接続孔(20S)に正規接続位置まで挿入されたときに上記仮止位置から接続確認位置へ移動可能であるチェッカ(50)と
を備え、
上記ハウジング(20)は、上記チェッカ(50)が挿入される箇所に臨んで配置された被係合部(33c)を有し、
上記チェッカ(50)は、上記被係合部(33c)に係合することによりチェッカ(50)を上記仮止位置に保持する係合突起(53a,53b)を有し、
上記チェッカ(50)は、該チェッカ(50)が上記接続確認位置で押されたときに、上記正規接続位置で上記フランジ部(Pa)に係合している上記リテーナ(40)が上記フランジから待避する方向へ移動して、上記係止部(42)と上記フランジ部(Pa)との間の係合を解除し、これにより、上記パイプ(P)が上記接続孔(20S)から抜けるように構成したこと、を特徴とするコネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
上記リテーナ(40)は、上記ハウジング(20)と一体に形成されているコネクタ。
【請求項3】
請求項2に記載のコネクタにおいて、
上記リテーナ(40)は、上記接続孔(20S)を囲むように円弧形状に形成された片持ち部を備えているコネクタ。
【請求項4】
請求項3に記載のコネクタにおいて、
上記リテーナ(40)は、上記片持ち部の自由端側に受け部(43)を備え、
上記チェッカ(50)は、上記受け部(43)に係合して上記リテーナ(40)の片持ち部の間の距離を広げる力を加えるための押圧片(55)を備えているコネクタ。
【請求項5】
請求項4に記載のコネクタにおいて、
上記チェッカ(50)は、チェッカ基部(51)と、該チェッカ基部(51)の両側から上記接続孔(20S)を囲むように突設された片持ち部を有する起動片(52)と、上記起動片(52)に形成された被押圧部(54)を有する被押圧部(54)とを備え、
上記ハウジング(20)は、上記接続孔(20S)に臨んでロック用ストッパ(37)を備え、
上記チェッカ(50)が上記仮止位置にあるときに、上記被押圧部(54)がロック用ストッパ(37)に係合することで、上記仮止位置から上記接続確認位置へ移動するのを規制し、
上記パイプ(P)が上記正規接続位置にあるときに、上記起動片(52)の間の距離を広げて、上記ロック用ストッパ(37)との係合を解除することで、上記チェッカ(50)が上記接続確認位置へ移動可能に構成されている、コネクタ。
【請求項6】
請求項5に記載のコネクタにおいて、
上記チェッカ(50B)は、上記接続確認位置にあるときに、上記ハウジング(20B)に係合する上記押込防止突部(51Ba)を備え、
上記押込防止突部(51Ba)が折れたときに、該チェッカ(50B)が上記待避する方向へ移動可能に構成されているコネクタ。
【請求項7】
請求項6に記載のコネクタにおいて、
上記係合突起は、上記被係合部(33c)の両端を挟持するように上記片持ち部上であって上記チェッカ(50)の挿入方向へ配置されることで、上記チェッカ(50)が上記仮止位置に支持されているコネクタ。
【請求項8】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
上記チェッカ(50B)は、チェッカ基部(51B)と、該チェッカ基部(51B)の両側から上記接続孔を囲むように片持ち形状にそれぞれ突設された起動片(52B)を備え、
上記起動片(52B)は、上記接続孔の中心に向けかつ該起動片(52B)上に突設された被押圧部(54B)を備え、
上記被押圧部(54B)は、上記フランジ部(Pa)に押圧される最大距離にある該被押圧部(54B)の中央部に配置され、上記フランジ部(Pa)に押圧されることで、上記起動片(52B)の間の距離を広げるように構成されているコネクタ。
【請求項9】
請求項8に記載のコネクタにおいて、
上記ハウジング(20)は、上記接続孔に臨んでロック用ストッパ(37B)を有し、
上記起動片(52B)は、該起動片(52B)の自由端側に被係止端(52Ba)を有し、
上記被係止端(52Ba)は、上記チェッカ(50B)が上記仮止位置にあるときに上記ロック用ストッパ(37B)に係合することで上記チェッカ(50B)が上記接続確認位置へ移動するのを規制し、一方、上記パイプ(P)が上記正規接続位置にありかつ上記起動片(52B)の間の距離を広げることで上記ロック用ストッパ(37B)との係合を解除し、上記チェッカ(50B)が上記接続確認位置へ移動可能であるように構成したコネクタ。
【請求項10】
請求項9に記載のコネクタにおいて、
上記チェッカ(50B)は、上記接続確認位置にあるときに、上記ハウジング(20B)に係合する上記押込防止突部(51Ba)を備え、
上記押込防止突部(51Ba)が折れたときに、該チェッカ(50B)が上記待避する方向へ移動可能に構成されているコネクタ。
【請求項11】
請求項10に記載のコネクタにおいて、
上記係合突起は、上記被係合部(33c)の両端を挟持するように上記片持ち部上であって上記チェッカ(50)の挿入方向へ配置されることで、上記チェッカ(50)が上記仮止位置に支持されているコネクタ。
【請求項12】
請求項11に記載のコネクタにおいて、
上記係合突起は、上記チェッカ(50B)の挿入動作時に、上記被係合部(33Bc)と互いの面で接触する規制壁面(53Bd)を有し、該規制壁面(53Bd)は、上記チェッカ(50B)の挿入動作の際に傾きを規制するように構成されたコネクタ。
【請求項13】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
上記チェッカ(50B)は、上記接続確認位置にあるときに、上記ハウジング(20B)に係合する上記押込防止突部(51Ba)を備え、
上記押込防止突部(51Ba)が折れたときに、該チェッカ(50B)が上記待避する方向へ移動可能に構成されているコネクタ。
【請求項14】
請求項13に記載のコネクタにおいて、
上記係合突起は、上記被係合部(33c)の両端を挟持するように上記片持ち部上であって上記チェッカ(50)の挿入方向へ配置されることで、上記チェッカ(50)が上記仮止位置に支持されているコネクタ。
【請求項15】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
上記係合突起は、上記被係合部(33c)の両端を挟持するように上記片持ち部上であって上記チェッカ(50)の挿入方向へ配置されることで、上記チェッカ(50)が上記仮止位置に支持されているコネクタ。
【請求項16】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
上記チェッカ(50B)は、チェッカ基部(51B)と、該チェッカ基部(51B)の両側から上記接続孔を囲むように片持ち形状にそれぞれ突設された起動片(52B)を備え、
上記起動片(52B)は、上記チェッカ(50B)の挿入動作時に、上記被係合部(33Bc)と互いの面で接触する規制壁面(53Bd)を有する係合突部を備え、該規制壁面(53Bd)は、上記チェッカ(50B)の挿入の際に傾きを規制するように構成されたコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−83352(P2013−83352A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−194775(P2012−194775)
【出願日】平成24年9月5日(2012.9.5)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】