説明

コマセ容器

【課題】 水流の影響を受けることなく、設定時間内に一定量のコマセをコマセ容器から確実に放出し得るようにする。
【解決手段】 コマセ容器は、コマセを放出する開口孔18が形成された容器本体10を有し、容器本体10内には、コマセ収容位置Bとコマセ放出完了位置Aとの間で往復動自在に往復動部材21が装着されており、往復動部材21を駆動手段によってコマセ収容位置Bからコマセ放出完了位置Aに所定の時間で移動させると、コマセ収容室20内のコマセは設定された一定の時間で水中に放出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚肉ミンチやオキアミ等の魚釣り用のコマセを収容するためのコマセ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
魚釣り用のコマセ容器は、魚を引き寄せるための寄せ餌つまりコマセを収容するための容器であり、コマセ籠とも言われ、釣り糸に取り付けられて使用される。コマセ容器内に収容された魚肉等のコマセは、水底の水流変化や竿の上げ下げによる急激な水流変化により開口孔から自然に水中に飛散し、魚はコマセに集魚されることになる。釣り人は、コマセ容器からのコマセの水中への飛散状態を通常では確認できないため、感と経験によって開口孔の寸法調整等を行い、コマセ容器が空になるまでの時間を想定して、コマセ容器を含めて釣り仕掛けの投入と巻き上げとを行っている。
【0003】
コマセ容器には開口孔を開閉するための放出蓋が設けられたものがあり、特許文献1には、コマセ容器を水中に投入してから所定の時間が経過した後に開閉蓋を開放するようにしたコマセ容器が記載されている。
【特許文献1】実開平3−74278号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コマセ容器を水中に投入してから所定時間経過後に開閉蓋を強制的に開放するようにすると、コマセ容器が水底に到達するまでにコマセが開口孔から飛散することを防止できるが、コマセが水中に飛散する時間は水流の速度等によって相違するので、釣り人は、従来と同様にコマセ容器が空になるまでの時間を想定して、コマセ容器を含めて釣り仕掛けの投入と巻き上げとを行う必要がある。このため、釣り経験の少ない初心者は仕掛けの投入と巻き上げとに無駄な時間を浪費することになり、釣果を期待できない。
【0005】
本発明の目的は、水流の影響を受けることなく、設定時間内に一定量のコマセをコマセ容器から確実に放出し得るようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコマセ容器は、コマセを放出する開口孔が形成された容器本体と、前記容器本体とにより前記開口孔に連通するコマセ収容室を形成し、コマセ収容位置とコマセ放出完了位置との間で往復動自在に前記容器本体に装着される往復動部材と、前記往復動部材を前記コマセ収容位置からコマセ放出完了位置に所定の時間で駆動する駆動手段とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明のコマセ容器は、前記容器本体を円筒部と当該円筒部の軸方向両端に連なる端板部とにより形成し、前記容器本体内に前記開口孔に臨ませて仕切り壁を取り付け、前記往復動部材を前記仕切り壁の開口孔側面に対向するコマセ放出完了位置と、前記仕切り壁の反対側面に対向するコマセ収容位置との間で揺動往復動自在に、前記容器本体の中心部に回転自在に設けられた回転軸に取り付けることを特徴とする。
【0008】
本発明のコマセ容器は、前記容器本体を一端部に前記開口孔が形成された筒体により形成し、前記往復動部材を前記開口孔に最接近するコマセ放出完了位置と前記開口孔から最も離れたコマセ収容位置との間で直線方向に往復動自在に前記筒体内に装着することを特徴とする。
【0009】
本発明のコマセ容器は、前記容器本体に前記開口孔を開閉する開閉蓋を設けることを特徴とする。
【0010】
本発明のコマセ容器は、釣り仕掛けを投入後所定の水深に到達したときに釣り竿を揺らして前記容器本体に加えられる振動により前記開閉蓋を開放することを特徴とする。
【0011】
本発明のコマセ容器は、前記駆動手段をばね部材とすることを特徴とする。
【0012】
本発明のコマセ容器は、前記駆動手段を前記容器本体内に装着されたバッテリにより駆動される電動モータとすることを特徴とする。
【0013】
本発明のコマセ容器は、前記筒体の内周面に摺動して往復動するとともに前記筒体の他端部との間に加圧室を区画するピストンにより前記往復動部材を形成し、前記加圧室に加圧水を供給する水中ポンプを前記駆動手段とすることを特徴とする。
【0014】
本発明のコマセ容器は、前記筒体内の前記往復動部材に、前記筒体に装着されたリンク機構を連結し、前記往復動部材を前記コマセ収容位置から前記コマセ放出完了位置に向けて移動させるときにばね力を加えるばね部材と、移動速度を規制する速度規制部材とを前記リンク機構に装着することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コマセを収容する容器本体内にはコマセ収容室を形成する往復動部材が設けられており、コマセ収容室に供給されたコマセは、往復動部材を所定の時間でコマセ放出完了位置まで移動させることにより一定の放出量で水中に放出される。これにより、釣り人の仕掛け投入と巻き上げ時間の無駄がなくなり、初心者でも熟練者と同様の釣果が期待できる。
【0016】
容器本体の形状としては、円筒部とこれの両端に連なる端板部とからなる円形とすることもでき、円筒形状等の筒状とすることもできる。往復動部材をコマセ収容位置からコマセ放出位置まで駆動するための駆動手段としては、ばね部材、電動モータ、およびモータ駆動の水中ポンプとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるコマセ容器の正面図であり、図2は図1における2−2線に沿う断面図であり、図3は図2における3−3線に沿う断面図である。
【0018】
図1には釣り糸1の先端に設けられた仕掛けが示されており、釣り糸1の先端にはてんびん2を介して釣り針3が取り付けられる。コマセ容器は釣り糸1に取り付けられ、魚を引き寄せるためのコマセを収容するために使用され、コマセ容器の下端にはおもり4が取り付けられる。釣り人は釣り竿を操作して水中にコマセ容器を含めた図1に示す釣り仕掛けを投入して魚釣りを行う。コマセ容器の容器本体10は、図2に示すように、中心部にフラット部11aが形成され外周部に湾曲部11bが形成された第1板材11と、中心部にフラット部12aが形成され外周部に湾曲部12bが形成された第2板材12とを突き合わせて接合することにより構成されており、図1および図3に示されるように外周面がほぼ円形となった円筒部13と、この円筒部13の軸方向両端部に連なる端板部14,15とを有している。これにより、容器本体10の内部には図3に示すようにほぼ円形の空間が形成される。
【0019】
図2に示すように容器本体10の中心部には回転軸16が回転自在に装着されており、この回転軸16の一端部は第1板材11に固定された支持ピン17により支持されている。容器本体10の円筒部13には、図3に示すように容器本体10内にコマセを投入するとともに投入されたコマセを放出するための開口孔18が形成されており、この開口孔18に臨むように開口孔18の円周方向端部から回転軸16に向けて径方向に延び、容器本体10の内部を仕切る仕切り壁19が取り付けられている。
【0020】
回転軸16には容器本体10の内周面に対応した形状の板材からなる往復動部材21が取り付けられている。この往復動部材21は、容器本体10とにより開口孔18に連通するコマセ収容室20を形成し、図3において二点鎖線Aで示すように仕切り壁19の開口孔側面に対向するコマセ放出完了位置と、二点鎖線Bで示すように仕切り壁19の反対側面に対向するコマセ収容位置との間を揺動往復動する。揺動角度θは図3に示す場合には、約340度となっている。したがって、往復動部材21をコマセ収容位置Bに移動させた状態のもとでコマセ収容室20内にコマセを開口孔18から投入した後、往復動部材21をコマセ放出完了位置Aに移動させると、開口孔18からほぼ一定の放出量でコマセが外部に放出される。
【0021】
容器本体10には図2に示すように駆動ユニット22が設けられ、この駆動ユニット22内にはばね部材としてのゼンマイばねが組み込まれており、駆動ユニット22に設けられた巻き上げハンドル23を回転させると、ゼンマイばねが巻き上げられるとともに往復動部材21はコマセ放出完了位置Aからコマセ収容位置Bに駆動されるようになっている。巻き上げハンドル23を数回転させると、ゼンマイばねが巻き上げられるとともに往復動部材21はコマセ収容位置Bに駆動される。巻き上げハンドル23の巻き上げ終了後に巻き上げハンドル23から手を離すと、往復動部材21は駆動手段としてのゼンマイばねによりコマセ放出完了位置Aに向けて駆動される。このときの駆動速度は、ゼンマイばねの巻き戻り速度を調整することにより、所定の時間で往復動部材21は駆動されることになる。
【0022】
したがって、コマセ容器からは所定の時間、例えば5分ないし10分の間で、水流の影響を受けることなく、一定の放出量でコマセが水中に放出され、釣り人の仕掛け投入および巻き上げ時間の無駄がなくなり、経験の少ない初心者でも熟練者と同様の釣果が期待できる。
【0023】
図3に示すように、容器本体10には開口孔18を開閉蓋24がヒンジ25を中心に開閉自在に設けられており、容器本体10に固定されたガイド筒26には開閉蓋24に係合する係合爪27が設けられている。ガイド筒26には、図3に示すように、釣り糸2が取り付けられるフック棒28が軸方向に摺動自在に組み込まれ、係合爪27はフック棒28に取り付けられている。ガイド筒26内にはフック棒28にばね力を加えるコイルばね29が組み込まれており、このばね力により係合爪27は開閉蓋24に対して締め付け力を加えることになる。これにより、釣り仕掛け投入によりコマセ容器が設定深さまで到達した時点で釣り竿を大きく揺らしてコマセ容器に振動を加えると、フック棒28が図3において上方に引っ張られて係合爪27は開閉蓋24から離れて開閉蓋24は図3に示すように閉じた状態から開放状態になる。確実に開閉蓋24が開放位置まで移動するように、ヒンジ25には開閉蓋24に開放方向のばね力を加えるばね部材が組み込まれている。なお、フック棒28に連動させて、巻き上げハンドル23を巻き戻し移動停止状態から巻き戻し可能状態にロックを解除するようにしても良い。
【0024】
容器本体10にはガイド筒26に対して180度位相をずらして固定フック9が取り付けられており、この固定フック9におもり4が取り付けられるようになっている。したがって、水中においては容器本体10は開口孔18が上側を向くようにおもり4により姿勢が設定されることになる。
【0025】
往復動部材21がコマセ収容位置Bからコマセ放出完了位置Aにまで駆動される放出時間は駆動ユニット22によって設定されることになるので、駆動ユニット22を複数種類用意しておき、魚種により駆動ユニット22を交換できるようにしても良い。また、駆動ユニット22に調整つまみを設け、調整つまみの操作によって放出時間を調整するようにしても良い。
【0026】
図4は本発明の他の実施の形態であるコマセ容器を示す縦断面図であり、図5は図4における5−5線に沿う断面図である。
【0027】
このコマセ容器の容器本体30は円筒により形成されており、一端部には開口孔31が形成された端板32が設けられ、他端部には仕切り板33が設けられている。円筒形状の容器本体30の一端部には、放出口34が形成されたほぼ円錐形のキャップ35が取り外し自在に装着されており、容器本体30内にコマセを投入する際にはキャップ35を取り外して開口孔31からコマセが直接投入される。このキャップ35には釣り糸が取り付けられるフック36が設けられている。
【0028】
容器本体30内には、端板32と仕切り板33とにより両端が回転自在に支持されるねじ棒37が設けられており、このねじ棒37にねじ結合される往復動部材38が容器本体30内に図4において上下方向に移動自在に組み込まれている。この往復動部材38と容器本体30とにより開口孔31に連通するコマセ収容室39が形成されており、往復動部材38はねじ棒37の回転によって、端板32に最接近するコマセ放出完了位置Aと、仕切り板33に最接近するコマセ収容位置Bとの間を往復動する。
【0029】
仕切り板33にはねじ棒37を回転駆動するための電動モータ41が取り付けられ、電動モータ41を覆うように容器本体30に取り付けられたバッテリホルダ42には電動モータ41に電力を供給するバッテリ43が取り付けられている。したがって、電動モータ41を駆動することにより、往復動部材38はコマセ放出完了位置Aとコマセ収容位置Bとの間で駆動される。このように、バッテリ43により駆動される電動モータ41により往復動部材38を駆動するようにすると、スイッチ操作により往復動部材38がコマセ収容位置Bからコマセ放出完了位置Aまで移動する時間を任意に設定することができるとともに、往復動部材38が移動を開始する時間も任意に設定することができる。したがって、釣り仕掛け投入によりコマセ容器が設定深さまで到達する時間に対応する時間が経過した時点で往復動部材38の移動を開始させることにより、コマセ容器からは所定の深さに到達したときにコマセが放出されることになるとともに、任意の時間にわたりコマセを放出させることができる。
【0030】
図6は本発明の他の実施の形態であるコマセ容器を示す縦断面図であり、図6に示すコマセ容器の基本形状は図4および図5に示したものと同様であり、図6においては図4に示した部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
【0031】
図6に示すコマセ容器の容器本体30には図4に示した端板32とねじ棒37は設けられておらず、容器本体30内に設けられた往復動部材38によって、開口孔31に連通するコマセ収容室39と加圧室44とに区画されている。往復動部材38には容器本体30の内周面に摺動接触するシール材45が装着されてピストンとなっており、加圧室44内に外部の水を注入すると往復動部材38はコマセ放出完了位置Aに駆動され、水を排出すると往復動部材38はコマセ収容位置Bに駆動される。加圧室44に対して水を注入するために、仕切り板33には電動モータ41により駆動される水中ポンプ46が取り付けられており、加圧室44には吸い込み口47から吸い込まれた水が配管48により供給される。加圧室44内の水を排出して往復動部材38を、コマセ放出完了位置Aからコマセ収容位置Bにまで戻すために、容器本体30には加圧室44に連通する排出口を開閉操作する開放バルブ49が取り付けられている。
【0032】
このコマセ容器においては、電動モータ41により水中ポンプ46を駆動することにより、往復動部材38はコマセ収容位置Bからコマセ放出完了位置Aに向けて所定の時間に駆動される。スイッチ操作により往復動部材38がコマセ収容位置Bからコマセ放出完了位置Aまで移動する時間を任意に設定することができるとともに、往復動部材38が移動を開始する時間も任意に設定することができる。なお、往復動部材38をコマセ収容位置Bに戻す際には開放バルブ49を作動させて加圧室44内の水を排出するようにしているが、水中ポンプ46を逆転させて強制的に水を排出するようにしても良い。
【0033】
図7は本発明の他の実施の形態であるコマセ容器を示す縦断面図であり、図8は図7における8−8線に沿う断面図であり、図9は図7の側面図である。図7に示すコマセ容器の基本形状は図4〜図6に示したものと同様であり、図7〜図9においては図4〜図6に示した部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
【0034】
図7に示すようにコマセ容器の容器本体30内には開口孔31に連通するコマセ収容室39を容器本体30とにより形成する往復動部材38が設けられ、往復動部材38をコマセ放出完了位置Aとコマセ収容位置Bとの間で駆動するために、リンク機構50が容器本体30の下端部に取り付けられている。
【0035】
このリンク機構50は、容器本体30の仕切り板33に固定された支持台51にピン52により回動自在に装着される2本の駆動リンク53a,53bを有し、それぞれの駆動リンク53a,53bは往復動部材38に一端部がピン54により連結された従動リンク55a,55bの他端部にピン56a,56bにより連結されており、従動リンク55a,55bは、容器本体30に形成されたスリット30aを貫通している。これらの2本の駆動リンク53a,53bと2本の従動リンク55a,55bにより往復動部材38を直線往復動する平行リンク機構が構成されている。
【0036】
2本の駆動リンク53a,53bの間にはこれらのリンクを開閉させて往復動部材38を直線往復動するための引っ張りコイルばね57が装着され、このコイルばね57によりリンク機構50を介して往復動部材38には、駆動リンク53a,53bを閉じる方向に駆動することによってコマセ収容位置Bからコマセ放出完了位置Aに向かう駆動力が加えられている。したがって、リンク機構50を手動操作によりコイルばね57のばね力に抗して駆動リンク53a,53bを広げた状態とすると、往復動部材38はコマセ収容位置Bに移動することになる。
【0037】
駆動リンク53a,53bの端部間には速度規制部材としてダッシュポット58が取り付けられており、このダッシュポット58は一方の駆動リンク53aにピン59aにより連結される筒体61と、この筒体61に対して軸方向に移動自在に組み込まれるとともに他方の駆動リンク53bにピン59bにより連結される連結ロッド62とを有している。ダッシュポット58は、コイルばね57のばね力により駆動リンク53a,53bが閉じる方向に駆動されるとき、つまり連結ロッド62が引っ込み移動する際には内部に封入された流体により連結ロッド62の移動速度が遅くなるように設定されており、往復動部材38がコマセ収容位置Bからコマセ放出完了位置Aに駆動されるときには駆動リンク53a,53bはゆっくりと駆動されてコマセは徐々に水中に放出される。これに対して、コマセ収容室39内にコマセを供給する際には、往復動部材38をコマセ放出完了位置Aからコマセ収容位置Bに移動させるために、手動操作により駆動リンク53a,53bをばね力に抗して開くように駆動することになるが、このときには、筒体61内に組み込まれた逆止弁により弱い力で駆動リンク53a,53bを操作することができる。
【0038】
本発明は図示する実施の形態に限定されることなく、種々変更することが可能である。例えば、図4〜図9に示すコマセ容器においても、キャップ35に放出口34を開閉する開閉蓋を設けるようにしても良い。また、図4〜図9に示す容器本体30は円筒形状となっているが、断面四角形の筒状部材を用いるようにしても良く、図1に示すように、おもり4を引っ掛けるための固定フック9を容器本体30に取り付けるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施の形態であるコマセ容器の正面図である。
【図2】図1における2−2線に沿う断面図である。
【図3】図2における3−3線に沿う断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態であるコマセ容器を示す縦断面図である。
【図5】図4における5−5線に沿う断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態であるコマセ容器を示す縦断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態であるコマセ容器を示す縦断面図である。
【図8】図7における8−8線に沿う断面図である。
【図9】図7の側面図である。
【符号の説明】
【0040】
10 容器本体
11 第1板材
12 第2板材
13 円筒部
14,15 端板部
16 回転軸
17 支持ピン
18 開口孔
19 仕切り壁
20 コマセ収容室
21 往復動部材
22 駆動ユニット
23 巻き上げハンドル
24 開閉蓋
25 ヒンジ
26 ガイド筒
27 係合爪
28 フック棒
29 コイルばね
30 容器本体
31 開口孔
32 端板
33 仕切り板
34 放出口
35 キャップ
36 フック
37 ねじ棒
38 往復動部材
39 コマセ収容室
41 電動モータ
42 バッテリホルダ
43 バッテリ
45 シール材
46 水中ポンプ
47 吸い込み口
48 配管
49 開放バルブ
50 リンク機構
51 支持台
52 ピン
53a,53b 駆動リンク
54 ピン
55a,55b 従動リンク
56a,56b ピン
57 引っ張りコイルばね
58 ダッシュポット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コマセを放出する開口孔が形成された容器本体と、
前記容器本体とにより前記開口孔に連通するコマセ収容室を形成し、コマセ収容位置とコマセ放出完了位置との間で往復動自在に前記容器本体に装着される往復動部材と、
前記往復動部材を前記コマセ収容位置からコマセ放出完了位置に所定の時間で駆動する駆動手段とを有することを特徴とするコマセ容器。
【請求項2】
請求項1記載のコマセ容器において、前記容器本体を円筒部と当該円筒部の軸方向両端に連なる端板部とにより形成し、前記容器本体内に前記開口孔に臨ませて仕切り壁を取り付け、前記往復動部材を前記仕切り壁の開口孔側面に対向するコマセ放出完了位置と、前記仕切り壁の反対側面に対向するコマセ収容位置との間で揺動往復動自在に、前記容器本体の中心部に回転自在に設けられた回転軸に取り付けることを特徴とするコマセ容器。
【請求項3】
請求項1記載のコマセ容器において、前記容器本体を一端部に前記開口孔が形成された筒体により形成し、前記往復動部材を前記開口孔に最接近するコマセ放出完了位置と前記開口孔から最も離れたコマセ収容位置との間で直線方向に往復動自在に前記筒体内に装着することを特徴とするコマセ容器。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のコマセ容器において、前記容器本体に前記開口孔を開閉する開閉蓋を設けることを特徴とするコマセ容器。
【請求項5】
請求項4記載のコマセ容器において、釣り仕掛けを投入後所定の水深に到達したときに釣り竿を揺らして前記容器本体に加えられる振動により前記開閉蓋を開放することを特徴とするコマセ容器。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のコマセ容器において、前記駆動手段をばね部材とすることを特徴とするコマセ容器。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のコマセ容器において、前記駆動手段を前記容器本体内に装着されたバッテリにより駆動される電動モータとすることを特徴とするコマセ容器。
【請求項8】
請求項3記載のコマセ容器において、前記筒体の内周面に摺動して往復動するとともに前記筒体の他端部との間に加圧室を区画するピストンにより前記往復動部材を形成し、前記加圧室に加圧水を供給する水中ポンプを前記駆動手段とすることを特徴とするコマセ容器。
【請求項9】
請求項3記載のコマセ容器において、前記筒体内の前記往復動部材に、前記筒体に装着されたリンク機構を連結し、前記往復動部材を前記コマセ収容位置から前記コマセ放出完了位置に向けて移動させるときにばね力を加えるばね部材と、移動速度を規制する速度規制部材とを前記リンク機構に装着することを特徴とするコマセ容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−333754(P2006−333754A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−161063(P2005−161063)
【出願日】平成17年6月1日(2005.6.1)
【出願人】(504371402)株式会社カテカ (3)
【Fターム(参考)】