説明

コリオリ流量計

【課題】簡易な計算でコリオリ流量計の利用価値を高める。
【解決手段】被測定流体が流れる状態で励振される測定チューブの変位をサンプリングするサンプリング部と、サンプリングされたデータに自己回帰モデルを適用し、自己回帰モデルの特性方程式から複数の固有周波数を算出する固有周波数算出部と、被測定流体に対応した基準周波数に基づいて、算出された複数の固有周波数から、測定チューブの振動周波数を選択する周波数選択部と、選択された振動周波数に基づいて、被測定流体の密度を算出する密度演算部とを備えたコリオリ流量計。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コリオリ流量計に係り、特に、被測定流体の密度演算に用いる振動周波数を測定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
被測定流体が流れる測定チューブを、両端を支点として上下振動させたときに働くコリオリ力を利用して、被測定流体の質量流量を測定するコリオリ流量計が知られている。コリオリ流量計では、測定チューブを固有周波数で振動させるため、測定チューブの振動周波数を測定することで、測定チューブ内を流れる被測定流体の密度も計測することができる。
【0003】
従来、被測定流体が流れる測定チューブの周波数の測定は、例えば、以下のように行なっている。すなわち、振動する測定チューブの変位量を計測するセンサを配置し、サンプリング毎に振動の位相を算定する。位相の算定は、例えば、センサによって測定された信号と90°位相の異なる出力信号を、ヒルベルト変換器を用いて生成し、両者のarctanを算出することにより算定することができる。そして、サンプリング毎の位相が得られると、サンプリング周期と、その間の位相の変化量とに基づいて、測定チューブの周波数が算出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−181069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、位相が90°異なる信号を生成するヒルベルト変換器を用いて、被測定流体が流れる測定チューブの周波数を測定することができる。しかしながら、ヒルベルト変換器は計算量が多いという問題点がある。また、周波数を算出するために、デマルチプレクシング法、FFT法等の他の手法も提案されているが、高次のローパスフィルタが必要になったり、精度を確保するために極めて多くのサンプリングデータが必要になる等の問題がある。このため、簡易な計算で測定チューブの周波数を求めることができれば、コリオリ流量計の利用価値を高めることができる。
【0006】
また、周波数の測定時に、気泡の混入等の異常事態を検出することができれば、コリオリ流量計の利用価値をさらに高めることができる。
【0007】
そこで、本発明は、簡易な計算でコリオリ流量計の利用価値を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明のコリオリ流量計は、被測定流体が流れる状態で励振される測定チューブの変位をサンプリングするサンプリング部と、サンプリングされたデータに自己回帰モデルを適用し、前記自己回帰モデルの特性方程式から複数の固有周波数を算出する固有周波数算出部と、前記被測定流体に対応した基準周波数に基づいて、前記算出された複数の固有周波数から、前記測定チューブの振動周波数を選択する周波数選択部と、前記選択された振動周波数に基づいて、前記被測定流体の密度を算出する密度演算部とを備える。
【0009】
本発明によれば、測定チューブの変位のサンプリングデータに対して自己回帰モデルを適用し、特性方程式を解くことで、容易に固有周波数を求めることができる。また、基準周波数に基づいて、求められた複数の固有周波数の中から測定チューブの振動周波数を選択することで、容易に、振動周波数を特定することができる。
【0010】
より具体的には、前記周波数選択部は、前記算出された複数の固有周波数のうち、前記基準周波数に最も近い固有周波数を、前記測定チューブの振動周波数として選択することができる。
【0011】
また、気泡混入検出部をさらに備え、前記固有周波数算出部は、前記複数の固有周波数に対応した複数の減衰定数をさらに算出し、前記周波数選択部は、前記複数の減衰定数から、前記測定チューブの振動周波数に対応した減衰定数を選択し、前記気泡混入検出部は、選択された前記減衰定数に基づいてQ値を算出し、算出された前記Q値に基づいて、前記測定チューブに気泡が混入したことを検出するようにしてもよい。
【0012】
より具体的には、前記気泡混入検出部は、算出された前記Q値が所定の基準値よりも小さくなった場合に、前記測定チューブに気泡が混入したと判断することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡易な計算でコリオリ流量計の利用価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態に係るコリオリ流量計の構成を示すブロック図である。
【図2】コリオリ流量計のセンサ部および測定チューブを模式的に示す図である。
【図3】本実施形態のコリオリ流量計における被測定流体の密度算出処理および異常検出処理について説明する
【図4】気泡混入量とQ値との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るコリオリ流量計の構成を示すブロック図である。本図に示すようにコリオリ流量計10は、センサ部100、サンプリング部110、励振回路120、質量流量演算部130、周波数演算部140、密度演算部150、気泡混入検出部160を備えている。
【0016】
センサ部100は、被測定流体が流れる測定チューブの上流側の変位を検出する上流センサ101、測定チューブの下流側の変位を検出する下流センサ102、温度センサ103、測定チューブを振動させ、固有振動数で共振させる加振器104を備えている。
【0017】
センサ部100と測定チューブとの位置関係について図2の模式図を参照して説明する。本図に示すように、被測定流体が流れる測定チューブ105の両端が支持部材106、支持部材107で固定されており、中央部付近に測定チューブ105を上下に振動させる加振器104が設置されている。なお、本実施形態では、直管方式のコリオリ流量計を用いているが、U字管方式などの他の方式を採用してもよい。
【0018】
上流センサ101、下流センサ102は、それぞれ支持部材106、支持部材107の近傍に配置されている。また、支持部材107の近傍に温度センサ103が設けられている。温度センサ103の検出結果は、質量流量演算時や密度演算時の温度補償等に使用される。
【0019】
図1のブロック図の説明に戻って、サンプリング部110は、上流センサ101、下流センサ102、温度センサ103の検出結果を所定のサンプリング周期にしたがってサンプリングし、デジタルデータとして出力する。このため、サンプリング部110は、クロック発振器115、T&H(トラックアンドホールド)回路111〜113、A/D回路121〜123を備えている。
【0020】
クロック発振器115は、サンプリング周期を定めるタイミング信号を生成する。T&H回路111〜113は、それぞれタイミング信号にしたがって上流センサ101、下流センサ102、温度センサ103の出力信号をサンプル/ホールドする。A/D回路121〜123は、それぞれT&H回路111〜113の出力信号をディジタル変換して出力する。
【0021】
励振回路120は、上流センサ101からの変位信号が入力され、この変位信号に対応する加振電圧を加振器104に印加し、加振器104を、例えば、正弦波状に駆動する。
【0022】
質量流量演算部130は、サンプリング部110の出力結果に基づいて被測定流体の質量流量を算出する。コリオリ流量計10において、測定チューブ105の変位量は、被測定流体の質量流量に対応する。このため、上流センサ101、下流センサ102の計測結果に対して、所定の演算を施すことにより、被測定流体の質量流量を算出することができる。この際に、温度センサ103の検出結果に基づいて温度補償を行ない、また、後述する周波数演算部140の演算結果を用いるようにしてもよい。質量流量を得るための具体的な演算は、従来の手法を用いることができ、例えば、特許文献1に記載された手順で行なうことができる。
【0023】
周波数演算部140は、A/D回路121が出力する上流センサ101のサンプリング信号に基づいて被測定流体が流れる測定チューブ105の周波数を算出する。本実施形態では、自己回帰モデルを用いて固有周波数を算出し、測定チューブ105の振動周波数を得るものとする。ただし、A/D回路122が出力する下流センサ102のサンプリング信号に基づいて測定チューブ105の固有周波数を算出するようにしてもよい。
【0024】
自己回帰モデルを用いた周波数の算出は、「最新MATLABハンドブック改訂第二版」小林一行著、秀和システム刊 pp.182〜196に紹介されている。本文献によれば、変位のサンプリング値に自己回帰モデルを適用し、自己回帰モデルの特性方程式から、固有周波数と減衰定数とを算出することができる。
【0025】
このため、周波数演算部140は、上流センサ101のサンプリング信号に自己回帰モデルを適用する自己回帰モデル作成部141と、自己回帰モデルの特性方程式から固有周波数と減衰定数とを算出する固有周波数・減衰定数算出部142とを備えている。
【0026】
しかしながら、例えば、自己回帰モデルの次数をnとすると、特性方程式はn次式となり、n個の解が得られることになる。したがって、上述の文献に記載された技術をそのまま固有周波数の算出に適用しただけでは、どの解が測定チューブ105の周波数であるかを判別することができない。
【0027】
このため、本実施形態では、固有周波数・減衰定数算出部142で得られた複数の固有周波数から測定チューブ105の周波数を特定する周波数選択部143を備えている。ここで、周波数選択部143は、測定チューブ105の周波数を特定する際に用いる基準周波数テーブル144を備えている。
【0028】
基準周波数テーブル144は、基準の温度条件等の環境下で、代表的な流体を測定チューブ105に流したときの共振周波数をあらかじめ記録したテーブルである。代表的な流体を測定チューブ105に流したときの共振周波数は、実験的、理論的等により求めることができる。
【0029】
周波数選択部143は、固有周波数・減衰定数算出部142で得られた複数の固有周波数のうち、被測定流体について基準周波数テーブル144に記録された共振周波数に最も近い周波数を測定チューブ105の周波数として選択する。
【0030】
周波数演算部140によって算出された測定チューブ105の周波数は、密度演算部150に入力され、被測定流体の密度が算出される。密度演算部150は、被測定流体が測定チューブ105に充満しているときの周波数をfvとし、測定チューブ105が空の状態の周波数をf0とした場合に、被測定流体の密度Dを、定数Kを用いて、D=K(f0−fv)/fvで算出する。このとき、周波数fvに対して温度補償を行なうことが望ましい。
【0031】
自己回帰モデルの特性方程式から固有周波数と減衰定数とはセットで求められる。このため、周波数選択部143によって測定チューブ105の周波数が選択されると、減衰定数も定まることになる。この減衰定数は、気泡混入検出部160に入力される。気泡混入検出部160は、減衰定数に基づいて測定チューブ105の共振のQ値を算出する。そして、算出されたQ値に基づいて、被測定流体に気泡が混入した等の異常が生じたことを検出する。
【0032】
次に、図3のフローチャートを参照して、本実施形態のコリオリ流量計10における被測定流体の密度算出処理および異常検出処理について説明する。なお、本実施形態では、5次の自己回帰モデルを用いるものとする。一般にサンプリング個数が多く、また、次数が高いほど周波数測定の精度は高まるが、固有周波数算出のための計算量が増えることになる。一方、サンプリング個数が少なく次数が低いと周波数の計算値のフラッタが大きくなる。
【0033】
自己回帰モデルの次数およびサンプリング個数は、要求される測定精度、リアルタイム性等に応じて適切な値を任意に選択することができる。サンプリング周波数、サンプリング個数等については、上述の文献にしたがって設定することができる。ここでは、1024+5個のサンプリングデータを用いて固有周波数を算出するものとする。
【0034】
この場合、「数1」に示すベクトルYを定義して、上流センサ101が検出する変位のサンプリングを行なう(S101)。
【数1】

また、自己回帰モデル作成部141は、「数2」に示すような自己回帰モデルの係数ベクトルAを定義し、数3に示す自己回帰モデルを順次適用する(S102)。
【数2】

【数3】

この自己回帰モデルから、固有周波数・減衰定数算出部142が、以下に示す手順にしたがって固有角周波数ωと減衰定数ζとを算出する(S103)。
【0035】
まず、「数4」にしたがって係数Aを算出する。
【数4】

次に、「数5」に示す係数ベクトルAの係数a1〜a5によって作られる特性方程式の解を求める。
【数5】

特性方程式は5次であるため、5つの解が求まることになる。特性方程式の解をz(i=1〜5)とすると、「数6」に示すλというパラメータが時定数Tiの逆数に負号がついたものとして求まる。
【数6】

さらに、λは、固有角周波数ωと、減衰定数ζと、「数7」に示す式で結ばれている。
【数7】

したがって、固有角周波数ωと、減衰定数ζとは、「数8」によって求めることができる。
【数8】

以上の手順により、5組の固有角周波数ω(固有周波数f)と減衰定数ζとが算出されることになる。これらは、既存の計算アルゴリズムを用いて簡易に求めることができる。したがって、固有周波数を算出するために従来必要であった多量の計算や高次のローパスフィルタは不要である。
【0036】
固有周波数・減衰定数算出部142が算出した固有周波数fと減衰定数ζとの組の中から、周波数選択部143が、被測定流体が流れている測定チューブ105の周波数を選択する(S104)。
【0037】
上述のように、周波数選択部143は、算出された固有周波数fのうち、被測定流体について基準周波数テーブル144に記録されている共振周波数に最も近い固有周波数fを、測定チューブ105の周波数fvとして選択する。
【0038】
すなわち、算出された固有周波数fは、それぞれが加振器104の周波数スペクトルのピークに対応しているが、一般にコリオリ流量計では、被測定流体の密度が変化して共振周波数が変化しても、他のピークには接近しないように設計されている。このため、その被測定流体について基準状態で測定された共振周波数に最も近い周波数fが、求める測定チューブ105の周波数fvであると推定することができる。
【0039】
したがって、周波数演算に際しては、被測定物体が何であるかを周波数選択部143に設定しておくものとする。また、基準周波数テーブル144には、測定対象となる可能性のある流体それぞれについて、基準となる共振周波数を記録しておくものとする。
【0040】
周波数が選択されることにより、減衰常数も特定される。サンプリングデータにしたがって順次得られるこれらの値の平均値を算出することにより、測定チューブ105の周波数fvと減衰定数ζとが最終的に推定される。
【0041】
周波数fvが推定されると、密度演算部150は、被測定流体の密度Dを算出する(S105)。上述のように、被測定流体の密度Dは、周波数fvに対して温度補償を行なった後、D=K(f0−fv)/fvで求めることができる。
【0042】
次に、気泡混入検出部160が、推定された減衰定数ζに基づいて共振のQ値を算出する(S106)。Q値は、減衰定数ζを用いて、Q=−1/(2ζ)で容易に求めることができる。本実施形態では、算出されたQ値を監視することで、被測定流体に気泡が混入した等の異常が発生したことを検出するようにしている。
【0043】
図4の気泡混入量とQ値との関係を表わすグラフに示すように、被測定流体に気泡が混入すると、気泡の持つダンピング効果によって損失が増えるため、共振のQ値が低下する。また、気泡の混入に加え、測定チューブ105の腐食や、管内の付着物等によってもQ値が低下する。
【0044】
そこで、算出されたQ値が所定の基準値より小さくなったかどうかを監視し(S107)、Q値が所定の基準値より小さくなった場合には(S107:Yes)、被測定流体の質量流量計測、密度計測等に異常が生じたものとして、異常検知処理を行なう(S108)。異常検知処理は、例えば、ユーザに対する警告等とすることができる。また、所定の基準値は、気泡が混入していない状態の正常なQ値を初期値として、初期値からの差で定めるようにしてもよいし、初期値に対する割合等で定めるようにしてもよい。
【0045】
なお、Q値の監視は、毎回行なう必要はなく、必要に応じて行なえば足りる。また、誤検出等を防ぐために、Q値が連続的に低下した場合に、異常を検出するようにすることが望ましい。
【0046】
以上説明したように、本実施形態では、測定チューブの変位のサンプリングデータに対して自己回帰モデルを適用し、特性方程式を解くことで、容易に固有周波数を求めることができる。さらに、求められた複数の固有周波数のうち、最も基準周波数に近い固有周波数を、求める測定チューブの振動周波数として選択することで、容易に、周波数を特定することができる。
【0047】
また、周波数とセットで求められる減衰定数に基づいて共振のQ値を算出し、Q値が所定の基準値よりも小さくなったことを監視することで、被測定流体の質量流量計測、密度計測等に異常が生じたことを容易に検出することができる。このため、本実施形態によれば、簡易な計算でコリオリ流量計の利用価値を高めることができる。
【符号の説明】
【0048】
10…コリオリ流量計、100…センサ部、101…上流センサ、102…下流センサ、103…温度センサ、104…加振器、105…測定チューブ、106…温度センサ、106…支持部材、107…支持部材、110…サンプリング部、111、112、113…T&H回路、115…クロック発振器、121、122、123…A/D回路、120…励振回路、130…質量流量演算部、140…周波数演算部、141…自己回帰モデル作成部、142…固有周波数・減衰定数算出部、143…周波数選択部、144…基準周波数テーブル、150…密度演算部、160…気泡混入検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被測定流体が流れる状態で励振される測定チューブの変位をサンプリングするサンプリング部と、
サンプリングされたデータに自己回帰モデルを適用し、前記自己回帰モデルの特性方程式から複数の固有周波数を算出する固有周波数算出部と、
前記被測定流体に対応した基準周波数に基づいて、前記算出された複数の固有周波数から、前記測定チューブの振動周波数を選択する周波数選択部と、
前記選択された振動周波数に基づいて、前記被測定流体の密度を算出する密度演算部と、を備えたことを特徴とするコリオリ流量計。
【請求項2】
請求項1に記載のコリオリ流量計であって、
前記周波数選択部は、前記算出された複数の固有周波数のうち、前記基準周波数に最も近い固有周波数を、前記測定チューブの振動周波数として選択することを特徴とするコリオリ流量計。
【請求項3】
請求項1または2に記載のコリオリ流量計であって、
気泡混入検出部をさらに備え、
前記固有周波数算出部は、前記複数の固有周波数に対応した複数の減衰定数をさらに算出し、
前記周波数選択部は、前記複数の減衰定数から、前記測定チューブの振動周波数に対応した減衰定数を選択し、
前記気泡混入検出部は、選択された前記減衰定数に基づいてQ値を算出し、算出された前記Q値に基づいて、前記測定チューブに気泡が混入したことを検出することを特徴とするコリオリ流量計。
【請求項4】
請求項3に記載のコリオリ流量計であって、
前記気泡混入検出部は、算出された前記Q値が所定の基準値よりも小さくなった場合に、前記測定チューブに気泡が混入したと判断することを特徴とするコリオリ流量計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−27539(P2011−27539A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−173357(P2009−173357)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】