説明

コンクリートブロック

【課題】多くの情報を表示でき、その情報を表示する部分が邪魔になり難く且つ壁部から外れ難く、また、人目を引くコンクリートブロックを提供する。
【解決手段】コンクリートブロック10は、背面が背後の土砂石Sに当接する板状部11を備えている。その板状部11の一部には、情報を電気的に表示する情報表示装置17と、該情報表示装置17を上下左右の4方から取り囲むように配されて地中を表示する地中表示部18とが、該板状部11の正面より突出しないように埋込配置されている。このコンクリートブロック10は、外部から送信された指令を受信する受信装置、及び情報表示装置17による表示内容を外部に発信する発信装置としての通信装置が設置され、該外部からの指令に基づき情報表示装置17による表示内容を遠隔操作可能、且つ、該外部への発信に基づき該表示内容を遠隔地に送信可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、背面が背後の土砂石に当接する板状部を備えたコンクリートブロックに関し、具体的には、擁壁や通路や水路等に用いる各コンクリートブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のコンクリートブロックの中には、人目を楽しませたり情報を伝達したりできるように工夫が施されたものがあり、例えば、特許文献1の擁壁用ブロック(図示略)のように、表面にデザインパネルが取り付けられたもの等がある。また、その他、ブロックではないが、コンクリートによる建造物に関していえば、特許文献2のトンネル(図示略)のように、その内壁に、画像を表示する表示装置が取り付けられたもの等がある。
【特許文献1】特開平9−3932号公報
【特許文献2】特開平9−21117号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1の擁壁用ブロックにおいては、パネルを交換しない限りデザインが変化しないため、表示できる情報量が少なく、また、該パネルを頻繁に交換しない限りデザインに飽きがきてしまうおそれがある。
【0004】
一方、特許文献2のトンネルにおいては、表示装置に表示される画像が変化するため情報量が多く、よって、特許文献1のような問題はないが、該表示装置は、トンネルの内壁に取り付けられているだけなので、壁面から突出して邪魔になったり、該内壁から外れてしまうおそれがある。
【0005】
また、特許文献1,2とも、多くの場合、パネルや表示装置等は、より人目を引くものであることが好ましい。
【0006】
そこで、多くの情報を表示でき、その情報を表示する部分が邪魔になり難く且つ外れ難く、また、人目を引くコンクリートブロックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明のコンクリートブロックは、背面が背後の土砂石に当接する板状部を備えたコンクリートブロックにおいて、前記板状部の一部に、情報を電気的に表示する情報表示装置と、該情報表示装置を(上下左右方の)少なくとも1方から取り囲むように配されて地中を表示する地中表示部とを、該板状部の正面より突出しないように埋込配置したことを特徴とする。ここで、前記土砂石は、土、砂、石のうちのいずれか1つであってもよいし、2つ以上の組合せであってもよい。
【0008】
ここで、地中表示部を設置するのは、情報表示装置が板状部の背後の地中に設置されているような印象を、見る人に与えるためである。
【0009】
前記コンクリートブロックは、特に限定されないが、次の(1)〜(4)に示すブロック等が例として挙げられる。
(1)鉛直方向へ延びる壁部と、該壁部の下端から水平方向へ延びる底部とを含み構成された擁壁等に用いるL字形ブロック。
(2)一対の鉛直方向へ延びる壁部と、該一対の壁部の上端どうしを繋ぐ水平方向へ延びる天井部とを含み構成された通路等に用いる門形ロック。
(3)一対の鉛直方向へ延びる壁部と、該一対の壁部の下端どうしを繋ぐ水平方向へ延びる底部とを含み構成された通路や水路等に用いるU字形ブロック。
(4)一対の鉛直方向へ延びる壁部と、該一対の壁部の上端どうしを繋ぐ水平方向へ延びる天井部と、該一対の壁部の下端どうしを繋ぐ水平方向へ延びる底部とを含み構成された地下通路や暗渠等に用いる環状ブロック。
【0010】
また、前記情報表示装置と前記地中表示部とを埋込配置する前記板状部は、特に限定されないが、前記壁部である場合や、前記天井部である場合や、前記底部である場合等が例として挙げられる。
【0011】
前記地中表示部は、特に限定されないが、次の(i)(ii)に示すもの等が例として挙げられる。
(i)地中を擬似的に表示するように装填された土砂石
(ii)前記背後の土砂石を表示するもの
【0012】
前記地中表示部は、前記情報表示装置を1方〜4方のいずれから取り囲むものであってもよいが、少なくとも2方から取り囲むことが好ましく、少なくとも3方から取り囲むことがより好ましく、4方から取り囲むことが最も好ましい。より多くの方向から取り囲む方が、情報表示装置が背後の土の中に設置されているような印象を、見る人により強く与えることができるからである。
【0013】
前記コンクリートブロックは、前記情報表示装置と前記地中表示部とがあること以外、特に限定されないが、該コンクリートブロックは、外部から送信された指令を受信する受信装置が設置され、該指令に基づき前記情報表示装置による表示内容を遠隔操作可能に構成されていることが好ましい。また、該コンクリートブロックは、前記情報表示装置による表示内容を外部に発信する発信装置が設置され、該発信に基づき前記表示内容を遠隔地に送信可能に構成されていることが好ましい。そして、これら指令及び表示内容を送信する手段としては、特に限定されないが、電磁波によるものや、有線によるもの等が例として挙げられ、より具体的には、携帯電話の電波によるものや、パソコン用の通信回線によるもの等が例として挙げられる。
【0014】
また、前記板状部には、特に限定されないが、前記情報表示装置及び前記地中表示部を保護する透明の保護板が、該板状部に対して取り外し可能に取り付けられていることが好ましい。該透明板を取り外すことにより、情報表示装置や地中表示部を簡単に交換したり修理したりすることができるからである。前記保護板の材質は、特に限定されないが、樹脂、ガラス、金属、コンクリート等が例として挙げられる。
【0015】
前記情報表示装置は、特に限定されないが、前記板状部の前方を照らす照明に切替可能に設けられていることが好ましい。また、前記情報表示装置には、特に限定されないが、該装置に電気を供給する太陽電池がケーブルを介し接続されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、情報を電気的に表示する情報表示装置があるため、多くの情報を表示できる。また、その情報伝達装置の周囲には、地中を表示する地中表示部があるため、該情報表示装置は、まるで板状部の背後の土砂石の中に設置されているようであり、それによって、人目を引くこともできる。また、これら情報表示装置と地中表示部とは、板状部の正面より突出しないように埋込配置されているため、邪魔になり難く且つ板状部から外れ難い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明のコンクリートブロック10は、背面が背後の土砂石Sに当接する板状部11を備えている。その板状部11の一部には、情報を電気的に表示する情報表示装置17と、該情報表示装置17を上下左右方の少なくとも1方から取り囲むように配されて地中を表示する地中表示部18とが、該板状部11の正面より突出しないように埋込配置されている。このコンクリートブロック10は、外部から送信された指令を受信する受信装置、及び情報表示装置17による表示内容を外部に発信する発信装置としての通信装置23が設置され、該外部からの指令に基づき情報表示装置17による表示内容を遠隔操作可能、且つ、該外部への発信に基づき該表示内容を遠隔地に送信可能に構成されている。また、板状部11には、情報表示装置17及び地中表示部18を保護する透明の保護板14が、該板状部11に対して取り外し可能に取り付けられている。情報表示装置17は、板状部11の前方を照らす照明に切替可能に設けられており、その情報表示装置17には、該装置に電気を供給する太陽電池20がケーブル21を介し接続されている。
【実施例1】
【0018】
本実施例1の図1〜図4に示すコンクリート製の擁壁用ブロック10は、背面が背後の土砂石Sに当接する鉛直方向へ延びる板状の壁部11と、該壁部11の下端から水平方向に延びる板状の底部19とを含むL字形の形状をしている。そして、壁部11の一部には、文字又は画像等の情報を電気的に表示する情報表示装置17と、該情報表示装置17を上下左右の4方から取り囲むように配されて地中を表示する地中表示部18とが、該壁部11の正面より突出しないように埋込配置されている。また、その他、該擁壁用ブロック10は、外部から送信された指令を受信する受信装置、及び情報表示装置17による表示内容等の情報を外部に発信する発信装置としての通信装置23が設置され、該外部からの指令に基づき情報表示装置17による表示内容を遠隔操作可能、且つ、該外部への発信に基づき情報表示装置17による表示内容等の情報を遠隔地に送信可能に構成されている。
【0019】
詳しくは、この擁壁用ブロック10は、壁部11の前面に凹設され、よって、該前面に開口した展示用空間13と、該展示用空間13を前方から覆う透明の保護板14とを含む展示ケース12を備え、その展示ケース12内に、前述の情報表示装置17と地中表示部18と通信装置23とが設置されている。また、該展示ケース12に対しては、排気、換気等により該ケース内の温度を調節する換気装置(図示略)が設置されている。
【0020】
情報表示装置17は、有機EL式のディスプレーであって、壁部11の前方を照らす照明に切り替え可能となっている。この情報表示装置17には、該装置に擁壁用ブロック10の外部から電気を供給する太陽電池20がケーブル21を介し接続されている。
【0021】
地中表示部18は、展示ケース12内に、情報表示装置17を上下左右の4方から取り囲むように装填された様々な色の土砂石Sと、該土砂石S内に配された、本物又は擬似的な木の根Rとから構成されており、これらによって、地中内の状態を擬似的に表示している。
【0022】
通信装置23は、電波によって送信される携帯電話やパソコン等からの指令を受信し、また、情報表示装置17による表示内容等の情報を、電波によって携帯電話やパソコン等に送信する装置であって、情報表示装置17を制御するCPUやメモリー等を備えた制御装置22に対して接続されている。
【0023】
保護板14は、情報表示装置17や地中表示部18を保護するアクリル製の板材であって、壁部11に対してプレハブ形式で取り外し可能に取り付けられている。よって、該保護板14は、壁部11に対して現場打ちコンクリートで固めて取り付けられてはいない。詳しくは、該保護板14は、展示用空間13の開口端付近に配され、その前方に該保護板14を支持する支持フレーム15が配されることによって、壁部11に対して固定されている。
【0024】
以上に示した擁壁用ブロック10を、例えば公園等に設置する際の様子を図4を参照に以下に説明する。
(1)まず、斜面8の前方に、左右へ延びる溝9を凹設する。
(2)次に、該溝9に底部19を嵌め込む形で、情報表示装置17等を除く擁壁用ブロック10本体を、左右に列をなすように隣接させて複数並べる。
(3)次に、該擁壁用ブロック10本体の近くに太陽電池20を設置し、ケーブル21で擁壁用ブロック10本体に接続する。
(4)次に、底部19の上に土砂石Sを被せて埋め、また、斜面8と壁部11の後面との間の隙間に土砂石Sを充填する。
(5)そして、最後に、擁壁用ブロック10本体の展示用空間13に情報表示装置17、地中表示部18、制御装置22及び通信装置23を配し、その前方に保護板14を被せ、更にその前方に支持フレーム15を被せ固定することによって、展示ケース12の設置を完成させる。
【0025】
本実施例1によれば、情報を電気的に表示する情報表示装置17があるため、多くの情報を表示できる。そして、その情報表示装置17の周囲には、地中を表示する地中表示部18があるため、情報表示装置17は、まるで壁部11の背後の土砂石Sの中に設置されているようであり、人目を引くこともできる。
【0026】
また、それら情報表示装置17と地中表示部18とは、壁部11の正面より突出しないように該壁部11に埋込配置されているため、邪魔になり難く且つ該壁部11から外れ難い。また、それら情報表示装置17及び地中表示部18等の展示物に対しては、それらを保護する保護板14が取り付けられているため、それら展示物は、落書きや破損等のいたずらをされ難い。また、その保護板14は、壁部11に対して取り外し可能に取り付けられているため、該保護板14を取り外すことにより、該展示物を簡単に入れ替えることができるのに加え、該保護板14に落書きや破損等のいたずらをされた場合等には、該保護板14を取り替えることも簡単にできる。
【0027】
また、情報表示装置17は、現地で表示内容を変更できるのはもちろん、通信装置23を介して遠隔操作も可能なため、管理者等は、必要とあれば、現地に行くことなく、会社、役所、自宅等から表示内容を変更することもできる。また、更に、該情報表示装置17は、現地で表示内容を確認できるのはもちろん、通信装置23によって表示内容を送信することも可能なため、利用者等は、必要とあれば、現地に行くことなく、会社、役所、自宅等で表示内容を確認することもできる。
【0028】
また、情報表示装置17には、太陽電池20が接続されているため、遠方から電気を引く必要はない。また、その情報表示装置17は、照明にも切替可能であるため、夜には街燈として利用することもできる。
【実施例2】
【0029】
本実施例2の図5に示すコンクリート製の擁壁用ブロック30は、実施例1の擁壁用ブロック10と略同様であるが、展示ケース32のみが実施例1の展示ケース12とは相違している。すなわち、該展示ケース32は、擁壁用ブロック30の壁部31に貫設された貫通穴の後方に設けられた展示用空間33と、該展示用空間33を前方から覆う透明の保護板34と、該展示用空間33を後方から覆う透明の背面板36とを含み構成されている。
【0030】
詳しくは、保護板34と背面板36とは、双方ともアクリル製の板材であって、壁部11に対してプレハブ形式で取り外し可能に取り付けられている。保護板34は2枚存在し、展示用空間の前側に二重に配され、実施例1と同様、支持フレーム15によって支持されている。一方、背面板36は、中央部分が凹んだ湾曲形状をしており、壁部31の後面に、後方へ突出する形で取り付けられている。その背面板36により前述の展示用空間33が壁部31の背後の土砂石Sから仕切られることによって該展示ケース32が形成されている。その展示ケース32内には、情報表示装置17、制御装置22及び通信装置23のみが設置されており、装填された土砂石Sからなる実施例1のような地中表示部18は設置されていない。なぜなら、情報表示装置17の背後に、背面板36を透し見える壁部31の背後の土砂石Sが、地中表示部38としての役割を果たすからである。なお、この展示ケース32に対しては、実施例1と同様、排気、換気等により該ケース内の温度を調節する換気装置(図示略)が設置されている。
【0031】
本実施例2によれば、背面板36を透して壁部31の背後の土砂石Sが見えるため、実施例1ように、展示ケースの内部に土砂石Sを装填することによって、該ケース内に地中表示部を別途設けなくても、情報表示装置17は、壁部31の背後の土砂石Sの中に設置されているように見える。
【0032】
また、壁部31の背後そのものが見えるため、該背後の地中の虫や植物等の様子を観察することもできる。
【0033】
また、展示ケース32内の展示用空間33は、背面板36によって壁部31の背後の地中と仕切られているだけなので、該背後の地中の温度が伝わり易く、且つ地中は、年間温度差が少ないので、温度調節のための排気、換気等に多くのエネルギーを必要としない。
【実施例3】
【0034】
本実施例3の図6に示すコンクリート製の通路用ブロック40は、背面が背後の土砂石Sに当接する鉛直方向へ延びる一対の板状の壁部41と、両壁板41の上端どうしを繋ぐ水平方向に延びる板状の天井部49とを含む門形の形状をしている。そして、壁部41には、実施例1と同様の展示ケース12が設けられている。
【0035】
本実施例3によれば、実施例1と同様の効果を、通路用ブロック40においても得ることができる。
【0036】
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもでき、例えば、実施例1において、図7(a)に示すように、情報表示装置17を上方の1方のみから取り囲むように地中表示部18を設置してもよく、また、図7(b)に示すように、情報表示装置17を左右の2方から取り囲むように地中表示部18を設置してもよく、また、例えば、図7(c)に示すように、情報表示装置17を左右及び下方の3方から取り囲むように地中表示部18を設置してもよい。
【0037】
また、図8(a)に示すように、一対の鉛直方向へ延びる板状の壁部51と、該一対の壁部51の上端どうしを繋ぐ水平方向へ延びる板状の天井部52と、該一対の壁部51の下端どうしを繋ぐ水平方向へ延びる板状の底部53とを含み構成された環状の通路用ブロック50の天井部52に、実施例1と同様の展示ケース12を設けたり、図8(b)に示すように、該通路用ブロック50の底部53に、該展示ケース12を設けたりしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明のコンクリートブロックに関しては、次の(1)〜(4)に示すような利用可能性が挙げられる。
(1)土中にある鉱物、動物、昆虫などの生態や成り立ちを、該コンクリートブロックの情報表示装置で紹介する。
(2)該コンクリートブロックの情報表示装置によって鉱物(ダイヤモンド)などの映像を見せ、屋外の鉱物歴史博物館として使用する。
(3)公園の擁壁部や歩道などの擁壁部に該コンクリートブロックを、市民と役所とのコミュニケーション手段として設置する。
(4)トンネルなどの通路となる部分に該コンクリートブロックによるコミュニケーションスペースを設け、広告や広報などを表示する。なお、その場合、該コミュニケーションスペースの設置は公共投資や民間投資で行われることとなるが、該コミュニケーションスペースでのPRが広告使用量として設置者に還元されるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施例1の擁壁用ブロックを示す斜視図である。
【図2】同実施例1の擁壁用ブロックを示す、(a)は平面断面図、(b)は正面図である。
【図3】同実施例1の情報表示装置及びその周辺の様子を示す模式図である。
【図4】同実施例1の擁壁用ブロックを設置する際の様子を示す斜視図である。
【図5】実施例2の擁壁用ブロックを示す、(a)は平面断面図、(b)は正面図である。
【図6】実施例3の通路用ブロックを示す斜視図である。
【図7】変更例の擁壁用ブロックを示す正面図である。
【図8】変更例の通路用ブロックを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
10 擁壁用ブロック(コンクリートブロック)
11 壁部(板状部)
14 保護板
17 情報表示装置
18 地中表示部
20 太陽電池
21 ケーブル
23 通信装置(受信装置及び発信装置)
30 擁壁用ブロック(コンクリートブロック)
31 壁部(板状部)
34 保護板
38 地中表示部
40 通路用ブロック(コンクリートブロック)
41 壁部(板状部)
50 通路用ブロック(コンクリートブロック)
52 天井部(板状部)
53 底部(板状部)
S 土砂石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
背面が背後の土砂石に当接する板状部を備えたコンクリートブロックにおいて、
前記板状部の一部に、情報を電気的に表示する情報表示装置と、該情報表示装置を少なくとも1方から取り囲むように配されて地中を表示する地中表示部とを、該板状部の正面より突出しないように埋込配置したことを特徴とするコンクリートブロック。
【請求項2】
前記地中表示部が、地中を擬似的に表示するように装填された土砂石である請求項1記載のコンクリートブロック。
【請求項3】
前記地中表示部が、前記背後の土砂石を表示するものである請求項1記載のコンクリートブロック。
【請求項4】
外部から送信された指令を受信する受信装置が設置され、該指令に基づき前記情報表示装置による表示内容を遠隔操作可能に構成された請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンクリートブロック。
【請求項5】
前記情報表示装置による表示内容を外部に発信する発信装置が設置され、該発信に基づき前記表示内容を遠隔地に送信可能に構成された請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンクリートブロック。
【請求項6】
前記板状部には、前記情報表示装置及び前記地中表示部を保護する透明の保護板が、該板状部に対して取り外し可能に取り付けられた請求項1〜5のいずれか一項に記載のコンクリートブロック。
【請求項7】
前記情報表示装置は、前記板状部の前方を照らす照明に切替可能に設けられた請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンクリートブロック。
【請求項8】
前記情報表示装置には、該装置に電気を供給する太陽電池がケーブルを介し接続された請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンクリートブロック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−196113(P2008−196113A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−29029(P2007−29029)
【出願日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(593087422)株式会社箱型擁壁研究所 (11)
【Fターム(参考)】