説明

コンテナ処理装置、そのようなものの利用法、および積み下ろし時の方法

コンテナ処理装置、そのようなものの利用法、および積み下ろしの方法。本発明は、積み下ろし時のコンテナの一時保管のためのコンテナ処理装置に関する。該コンテナ処理装置は、一組のコンテナユニットの一方のユニットが、他方のユニットの上に置かれている状態で、少なくとも一組のコンテナユニットを収容できるように配置される。該コンテナ処理装置は、荷台(5)と、支持構造(1)に接続された移送装置(6)とを有する支持構造(1)を有する。移送装置(6)は、該コンテナユニットを包囲するグリップフレーム(8)を有し、そのグリップフレーム(8)は、該グリップフレームを介したコンテナユニットの動作が可能であるような内寸を有する。また、本発明は、該コンテナ処理装置の利用法、および本発明のコンテナ処理装置による、積み下ろしのための方法にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積み下ろし時のコンテナの一時保管のためのコンテナ処理装置に関する。
【0002】
第2の態様において、本発明は、そのコンテナ処理装置の利用法に関する。
【0003】
第3の態様において、本発明は、貨物コンテナのそれぞれ荷下ろしおよび積み込み時の方法に関する。
【0004】
本出願におけるコンテナの場合、標準化された寸法からなる貨物コンテナ、限定するものではないが、主として、それぞれ6.05mおよび12.2mの長さと、2.4mの幅と、2.6mの高さとを有する、20ft×8ft×8’6’ftまたは40ft×8ft×8’6’ft型のISO規格のコンテナを対象とする。また、あまり一般的ではないが、24、28、44、45、46、53および58ftに相当する長さもある。したがって、High−Cube(ハイキューブ)コンテナまたはSECUコンテナ等の標準化されているこれらおよびその他のコンテナサイズも、本出願における貨物コンテナの概念に含まれる。
【0005】
コンテナを積み下ろしする場合、互いに隣接するいくつかのコンテナを一緒に持ち上げること、例えば、全体で略1つの40ftコンテナに相当する、長手方向に隣接して配列された2つの20ftコンテナを持ち上げることが一般的である。
【0006】
ISO規格のコンテナには、および他の標準化された貨物コンテナにも、規格に準拠して、標準化されたコンテナ角部が設けられている。そのようなコンテナ角部の各々には、該角部の3つの辺の各々に貫通孔がある。それらの角部は、様々な目的、特に、互いに積み重ねられたコンテナの垂直方向の結合、および昇降時の保持装置の連結を意図するものである。
【0007】
本概念のコンテナユニットの場合、1つづつ積み下ろしされる個々のコンテナ、および1つのユニットとして一緒に積み下ろしされる長手方向に配列された2つのコンテナが対象である。
【0008】
港湾用昇降クレーンが積み下ろしする場合、様々な種類のリフトがある。コンテナを1つのみ持ち上げられるシングルリフトと、2つのコンテナが1つのコンテナユニットを形成するように、それら2つのコンテナが長手方向に隣接して配列されているツインリフトと、2つのコンテナが横方向に隣接して配列されているか、または、4つのコンテナが横方向および長手方向に隣接して配列されているタンデムリフトと、長手方向に隣接して配列された2つのコンテナまたは2組のコンテナが、垂直方向に隣接して結合されて持ち上げられる垂直タンデムリフトが区別されている。
【0009】
本発明によるコンテナ処理装置は、本発明の範囲内の様々な方法で形成することができ、また、上述したリフトの種類のうちのいずれか1つのために形成することができる。また、該処理装置は、上述した種類のリフトのうちのいくつかを操作するように使用するために適応させることもできる。
【背景技術】
【0010】
コンテナを船との間で積み下ろしする場合、荷下ろし/積み込みプロセスの全体が早いことが重要である。このことは、船で運ばれるコンテナの数が、10〜15000TEU(TEUは、20フィート相当物を示す標準規格である)程度の非常に大きな数になる可能性があるということを考慮すると、およびかなりの体積を占める各コンテナを考慮すると、運搬上の問題を伴う。その点に関連して、障害が発生することを回避すること、および昇降クレーンが、中断することなく継続的に稼働することを可能にすることが重要である。
【0011】
このことは、特に運送設備、一般的には貨物自動車/トラックは、荷下ろし時に、コンテナが昇降クレーンで荷揚げされる港湾内のエリアからコンテナ群を運ばなければならず、最も好ましくは、コンテナが昇降クレーンから下ろされたときに可能な限り早急にコンテナを運ぶのに利用できなければならないことを意味する。
【0012】
この観点から考えると、言うまでもなく、コンテナが、そのプラットホーム上に降ろされるように、持ち上げの完了時に、貨物自動車が定位置にあることが理想である。次の持ち上げの完了時には、該貨物自動車が走り去って、空の貨物自動車が、次のコンテナをいつでも収容できなければならない。
【0013】
このような理想的なタイミングは、実際には実現するのが困難であり、このことを可能にするために複数の貨物自動車を並ばせることは、貨物自動車群の遊休時間のコストを伴い、および大きなスペースを必要とする。
【0014】
また、船舶輸送におけるコンテナ群は、多くのそれらのコンテナ群が積み重ねられる場合、互いに垂直方向に固定されるという複雑さがある。この目的のために、コンテナの上面および下面の各コンテナ角部には穴がある。各角部には、上にあるコンテナの穴に突出する上方に向けられた部材と、下にあるコンテナの穴に突出する下方に向けられた部材とを備えた独立したロッキングユニットが配置されている。該ロッキングユニットは、船舶輸送において積み重ねられたコンテナを固定する。各ロッキングユニットは、単純なハンドグリップにより、それぞれ固定および非固定状態にセットすることができる。このようなロッキングユニットには様々な設計がある。1つの実施例が、特許文献1に詳細に開示されており、該特許文献は、参照によって本出願に含まれる。
【0015】
複雑化する要因は、それぞれ、荷下ろし時に取外し、および積み込み時に取り付けなければならないそれらのロッキングユニットの、いわゆるデコーニング(deconing)およびコーニング(coning)から成る。このようにして、最適化されたタイミングをより困難にするさらなる処理ステップが加わる。
【0016】
積み下ろし時において、コンテナ群の陸揚げと該コンテナ群の運搬とを完全に同期させることによる困難さ、およびロッキングユニットを取外す必要性は、1つ以上のコンテナを地上に一時的に陸揚げする必要性を伴う。このことは、スペースを考慮すると、コンテナが多い場合には、許容することができない。また、これによって、昇降クレーンの能力が、桟橋から貨物自動車までコンテナを持ち上げて運ぶための第2の時間を利用しなければならないということが必要になり、該昇降クレーンの利用効率が低下する。別法として、独立した積み替えクレーンを用いてもよい。
【0017】
上述した問題は、当然、船積み時にも起こる。
【0018】
この問題に対処するために、既に、積み下ろしされ、およびクレーンおよび貨物自動車によってすぐに処理することのできないコンテナのためのある種の中間保管プラットホームを配置することが知られている。このようなものの実施例は、特許文献2、特許文献3および特許文献4に開示されている。
【0019】
このような公知のプラットホームにおいては、コンテナ群は、横方向に並んで置かれる。このことは、港湾ターミナルにおけるスペースの問題を容易に引き起こす。場合によっては、この問題は、貨物自動車がプラットホームの下を通過できるように、該プラットホームを持ち上げることによって解決されているが、該プラットホームが巨大な構造物になる一因となっている。
【0020】
また、横方向の中間的保管は、昇降装置が、かなり複雑になり、かなりのスペースを要することになり、およびかなり高価になるということを伴う。
【0021】
別の問題が、垂直タンデムリフトに関して存在する。コンテナが、後に積み重ねられて置かれるということは、受領、コーニング/デコーニング、および貨物自動車への積み替えを比較的複雑にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0022】
【特許文献1】欧州特許第1893508号明細書
【特許文献2】米国特許第6602036号明細書
【特許文献3】米国特許第6652211号明細書
【特許文献4】米国特許第6685418号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本発明の目的は、従来の処理と比較して、船の積み下ろし時のコンテナの処理時間を減らすことである。その点に関連して、コンテナ群の少しの間の一時的な中間保管部の配置に基づいている既知の解決策に付随する欠点をなくすように、本発明の処理装置は、本発明の範囲内にある。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明の第1の態様によれば、記載した上記目的はコンテナ処理装置によって実現され、該コンテナ処理装置は、ペアの一方のユニットが他方のユニットの上に置かれている状態で、少なくとも1組のコンテナユニットを収容できるように配置され、そのコンテナ処理装置は、支持構造と、該支持構造に接続された荷台と、該支持構造に接続された移送装置とを備え、その移送装置は、コンテナユニットの垂直方向の側壁のうちの少なくとも3つを包囲することができるように配置されたグリップフレームを備え、およびそのグリップフレームは、該グリップフレームを介したコンテナユニットの垂直動作が可能なように、水平面におけるコンテナユニットの断面寸法よりも大きな内寸を有しているという特別な特徴を有する導入部によって示唆されている種類のコンテナ処理装置である。
【0025】
さらに、垂直タンデムリフトによって持ち上げられるコンテナの有効な処理を実現できることが望ましい。
【0026】
該コンテナ処理装置が、コンテナを積み重ねて収容できるという事実により、該コンテナ群は、比較的小さな空間要件で、中間的に保管することができる。このことは、上記移送装置の特別な設計により、コンテナユニットがどこに置かれているかに関係なく、該コンテナ処理装置からの該コンテナユニットの降ろしやすさを制限されることなく実現することができる。
【0027】
通常は、該コンテナ処理装置は、2つのコンテナユニットを積み重ねて収容するのに最も適している。しかし、3つ以上の複数のコンテナユニットの積み重ねを可能にするコンテナ処理装置もまた、本発明の範囲内にある。
【0028】
好適な実施形態によれば、上記荷台は、垂直方向に調節可能である。
【0029】
それにより、該コンテナユニットの受領の機構、および該コンテナ処理装置からの該コンテナユニットの荷下ろしが容易になる。
【0030】
さらなる好適な実施形態によれば、該グリップフレームは、コンテナユニットの4つ全ての垂直方向の側壁を包囲するように配置される。
【0031】
それにより、該フレームは、形状が安定し、および該コンテナユニットを該コンテナ処理装置から下ろす際に、該コンテナユニットの該移送装置への最適な固定を可能にする。
【0032】
追加的な好適な実施形態によれば、該グリップフレームには、該コンテナユニットの側壁の角部に配置された穴に挿入可能なように配置された置換可能なスタッドが設けられている。
【0033】
それにより、該移送装置は、追加的な装備を何ら要することなく、そのグリップフレームを介して、該コンテナユニットに直接接続することができる。このことは、該コンテナユニットが該移送装置によって持ち上げられる際の処理を容易にする信頼性の高い独特なグリップフレームをもたらす。間違った結合のリスクは最小限になり、その機能は、信頼できる。また、該移送装置は、その設計がシンプルになる。
【0034】
追加的な好適な実施形態によれば、該フレームのスタッドは、該グリップフレームの2つの長辺に配置され、およびコンテナユニットの2つの長辺における上方角部に配置された穴に挿入可能に配置される。
【0035】
載荷の観点からは、最小限の突出部によって、該長辺に固定部を有することが好ましい。上部での取り付けは、最良の安定性をもたらす。
【0036】
追加的な好適な実施形態によれば、各長辺上の該スタッドの数は、2または4である。
【0037】
このことは、コンテナの各辺にある穴の数に対する便宜的な適応を意味し、またこの場合、上部におけるまたは底部における、好ましくは上部における穴のペアのうちの1つのみが利用される。
【0038】
該コンテナユニットが単一のコンテナから成る場合は、2つのスタッドで十分である。このような用途のみを対象とする本発明によるコンテナ処理装置は、それに応じて、該グリップフレームのそれぞれの桁に2つのスタッドを設けることができる。
【0039】
該コンテナユニットが2つのコンテナから成る場合は、該コンテナユニットの中間部に一組の穴もある。その結果、該コンテナのインターロッキング装置を除去するために、該リフトでそれらの穴も利用するのに最適となる可能性がある。そうすることで、スタッドの数は、各辺上で4になる。このようなグリップフレームは、必然的に、コンテナを1つだけ持ち上げるのに用いることができる。
【0040】
さらなる実施形態によれば、該支持構造は、該荷台がその最下位置にある場合に、該荷台よりも上の高さに配置される支持フレームを備え、その高さは、1つのコンテナユニットの高さを越えており、該支持フレームは、コンテナユニットの垂直方向の側壁のうちの少なくとも3つを包囲することができるように配置され、および該支持フレームを介したコンテナユニットの垂直方向の動作が可能なように、水平面におけるコンテナユニットの断面寸法よりも大きな内寸を有する。
【0041】
上にあるコンテナユニットは、下方のコンテナユニットに接触して隣接することなく、該支持フレームを介して、該コンテナ処理装置の支持構造によって運ぶことができる。それにより、簡単な方法で、下方のコンテナユニットは、上方のコンテナユニットに邪魔されることなく、該移送装置によって移送できることが可能になる。コンテナユニットよりも大きい該支持フレームのおかげで、コンテナユニットは、該支持フレームを垂直方向に通過することができ、その結果、該コンテナユニットの受領および持上げ移動が容易になる。
【0042】
さらなる好適な実施形態によれば、該支持フレームにも、コンテナユニットの2つの側壁の角部に配置された穴に挿入可能に配置される置換可能なスタッドが設けられている。
【0043】
それにより、該支持フレームによって支えられる該コンテナユニットは、同様の方法で形成されたグリップフレームについて既に記載されている対応する利点を伴って、単純な方法で固定することができる。
【0044】
追加的な好適な実施形態によれば、該コンテナ処理装置には、該コンテナ処理装置内に置かれたコンテナユニットからのロッキング装置の取外しおよび/または該コンテナユニットへの該ロッキング装置の取付けのためのロック処理手段が設けられている。
【0045】
それにより、最初に述べた必須の適用、および港湾ターミナルにおける積み替え時の各ロッキング装置の取外しが効率的になる。ロック処理手段が設けられているコンテナ処理装置のおかげで、この手順は、コンテナユニットが該コンテナ処理装置内にあるときと同時に実行することができ、それによって時間が節約できる。該ロック処理手段により、高い安全性が確保された状態で、このための手動操作の必要性も低減される。
【0046】
追加的な好適な実施形態によれば、該コンテナ処理装置には、各ロック処理手段からのおよび/または各ロック処理手段へのロッキング装置の輸送のためのロック輸送手段が設けられている。
【0047】
このようにして、誰かが走り回って、該コンテナユニットの各コンテナの各角部における取外し位置からロッキング装置を集める必要性、およびそれらのロッキング装置を固定する際の対応する手段が不要になる。このことは、手動操作の必要性をさらに低減し、および人身傷害の危険性が減る。
【0048】
好ましくは、該輸送手段は、該コンテナユニットの1つの短辺に位置する場所へまたは該場所から該ロッキング装置を輸送するように配置される。
【0049】
追加的な好適な実施形態によれば、該コンテナ処理装置は、2つの隣接するセクションで構成されており、各セクションは、本発明に従って形成され、各移送装置は、他方のセクションから離れる方向において、一方のセクションで横方向にコンテナユニットを動かすように配置される。
【0050】
多くの港湾ターミナルでは、クレーンが2つのコンテナユニット、例えば、2つの40ftコンテナまたは4つの20ftコンテナを並べて持ち上げることが行われている。本発明のこの実施形態により、このようないわゆるタンデムリフトからもコンテナユニットを収容できるように適応される。この二重設計からなるコンテナ処理装置は、必然的にシングルリフトにも利用することができる。
【0051】
好ましくは、本発明によるコンテナ処理装置は、上部の角部に、および場合によっては、各長辺の中間部にもガイドフランジが設けられる。これは、コンテナユニットが昇降クレーンから下ろされる際の該コンテナユニットの案内を容易にするためである。
【0052】
好ましくは、該コンテナ処理装置は、船舶の位置の変化の結果としての昇降クレーンの位置の変化に適応可能であるように、車輪で運ばれる。また、該コンテナ処理装置は、このようにして容易に移送できることが利点である。
【0053】
本発明のコンテナ処理装置の上述した好適な実施形態は、請求項1に従属する請求項で定義されている。追加的な好適な実施形態は、必然的に、上述した好適な実施形態の実現可能な全ての組合せから成る可能性があることを重視すべきである。
【0054】
本発明の第2の態様から、記載された目的は、特に、該コンテナ処理装置の好適な実施形態のいずれか1つにおいて、コンテナユニットの積み下ろし時に該コンテナユニットを収容して移送するための本発明のコンテナ処理装置を利用することによって実現される。
【0055】
好ましくは、その利用は、該コンテナユニットからのロッキング装置の取外し、および/または該コンテナユニットへのロッキング装置の取付けも含む。
【0056】
本発明の第3の態様から、記載されている目的は、記述した順序でのステップA〜ステップE、すなわち、
A.垂直方向の荷下ろしによって、第1のコンテナユニットをコンテナ処理装置内に置くこと、
B.垂直方向の荷下ろしによって、第2のコンテナユニットを第1のコンテナユニットの真上に置くこと、
C.第1のコンテナユニットをコンテナ処理装置から横向きに下ろすこと、
D.該コンテナ処理装置内の第2のコンテナユニットを下降させること、
E.第2のコンテナユニットを該コンテナ処理装置から横向きに下ろすこと、
における特別な方策を備える、冒頭で述べた種類の荷下ろしのための方法によって実現される。
【0057】
好適な実施形態によれば、ステップAおよびステップBは、第1および第2のコンテナユニットが垂直タンデムリフトから降ろされることによって同時に実行される。
【0058】
それにより、上記方法は、この種のリフトで実現される合理化利得に適応され、そのようなリフトに関連する問題を防ぐ。
【0059】
本発明の荷下ろし方法の好適な実施形態によれば、ステップBは、第2のコンテナユニットが第1のコンテナユニットの上に載るように置かれるように実行される。
【0060】
追加的な好適な実施形態によれば、ステップBとステップCの間に、次のステップ、すなわち、
B1.2つのコンテナユニットの上昇、
B2.第2のコンテナユニットの保持、
B3.第1のコンテナユニットの降下
が実行される。
【0061】
追加的な好適な実施形態によれば、ステップDにおいて、該コンテナ処理装置内に配置された荷台を用いて、第2のコンテナ装置が降下される。
【0062】
本発明の第3の態様から、記載された目的は、記述した順序でのステップF〜ステップJ、すなわち、
F.第1のコンテナユニットの側部からコンテナ処理装置に積み込むこと、
G.該コンテナ処理装置内の第1のコンテナユニットを上昇させること、
H.該コンテナ処理装置内の第1のコンテナユニットの下に積み込まれるように、第2のコンテナユニットの側部から積み込むこと、
I.第1のコンテナユニットを垂直方向に荷下ろしすること、
J.第2のコンテナユニットを垂直方向に荷下ろしすること
における特別な方策を備える、冒頭で述べた種類の積み込みのための方法によっても実現される。
【0063】
該積み込み方法の好適な実施形態によれば、ステップGにおいて、第1のコンテナユニットは、該コンテナ処理装置内に配置された荷台を用いて上昇される。
【0064】
該積み込み方法の追加的な好適な実施形態によれば、第1のコンテナユニットは、ステップGとステップHの間は保持され、その後、第1のコンテナユニットは、第2のコンテナユニットの上に載るまで、ステップHとステップIの間に下げられる。
【0065】
該積み込み方法の追加的な好適な実施形態によれば、ステップIとステップJは、垂直タンデムリフトによって同時に行われる。
【0066】
積み下ろしの追加的な好適な実施形態によれば、ロッキング装置は、該コンテナユニットが該コンテナ処理装置内にあるときに、各コンテナユニットから取外され、または、各コンテナユニットに取付けられる。
【0067】
追加的な好適な実施形態によれば、ロッキング装置は、ロック輸送手段により、該コンテナユニット上のロッキング取付け位置からまたは該取付け位置へ輸送される。
【0068】
追加的な好適な実施形態によれば、該荷下ろし/積み込み方法は、本発明による、特に、本発明の好適な実施形態のいずれか1つによるコンテナ処理装置によって行われる。
【0069】
本発明の方法の上述した好適な実施形態は、それぞれ請求項13および請求項18に従属する請求項で定義される。本発明の方法のさらなる好適な実施形態は、本発明のコンテナ処理装置の様々な好適な実施形態から得られる方策から成っていてもよいことを重視すべきである。
【0070】
本発明の利用法および本発明の方法は、本発明のコンテナ処理装置および好適な実施形態の利点に相当し、および既に説明されている利点に相当する利点を有する。
【0071】
本発明は、添付図面を参照し、本発明の実施形態の実施例に関する後述の詳細な説明によってより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】港湾ターミナルにおける本発明の周囲環境の概略図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の実施例によるコンテナ処理装置の斜視図である。
【図3】コンテナ処理装置が荷下ろし時に用いられる場合のステップを順に示す図である。
【図4】コンテナ処理装置が荷下ろし時に用いられる場合のステップを順に示す図である。
【図5】コンテナ処理装置が荷下ろし時に用いられる場合のステップを順に示す図である。
【図6】コンテナ処理装置が荷下ろし時に用いられる場合のステップを順に示す図である。
【図7】コンテナ処理装置が荷下ろし時に用いられる場合のステップを順に示す図である。
【図8】コンテナ処理装置が荷下ろし時に用いられる場合のステップを順に示す図である。
【図9】コンテナ処理装置が荷下ろし時に用いられる場合のステップを順に示す図である。
【図10】コンテナ処理装置が荷下ろし時に用いられる場合のステップを順に示す図である。
【図11】コンテナ処理装置が荷下ろし時に用いられる場合のステップを順に示す図である。
【図12】コンテナ処理装置が荷下ろし時に用いられる場合のステップを順に示す図である。
【図13】コンテナ処理装置が荷下ろし時に用いられる場合のステップを順に示す図である。
【図14】第2の実施形態の実施例によるコンテナ処理装置の概略端部図ある。
【図15】第3の実施形態の実施例によるコンテナ処理装置における概略的な処理ステップを示す図である。
【図16】第3の実施形態の実施例によるコンテナ処理装置における概略的な処理ステップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0073】
荷下ろし時の様々なステップを参照し、上記コンテナ処理装置およびそれがどのように用いられるかを以下で説明する。積み込みは、主に類似の方法で、本質的に逆の順序である論理的に異なる順序で行う。
【0074】
図1には、本発明によるコンテナ処理装置を使用しようとする場合の状況が概略的に図示されている。
【0075】
コンテナは、本発明によるコンテナ処理装置101内に下ろされるクレーン103によって、船102から荷下ろしされる。そして、該コンテナ処理装置から、コンテナ群は、後に貨物自動車104で運ぶために、該コンテナ処理装置の長手方向側の側に予め配置されている該貨物自動車へ運ばれる。
【0076】
上記コンテナ処理装置は、該コンテナ処理装置の斜視図であり、およびコンテナをいくつか収容する前の空の状態である図2により詳細に図示されている。該コンテナ処理装置は、底部2と、4つの角部にある支持ポスト3と、上部に配置された矩形支持フレーム4とから成る支持構造1を有するボックス形状になっている。図示した実施例において、該支持構造は、1つの長辺の中間部近傍に配置された2つの中央支持ポスト3aも有している。底部2には荷台5があり、該荷台は、底部2の該荷台の下にある詳細に図示されていない駆動装置によって垂直方向に調節可能である。該駆動装置は、電動モータ、または空気圧操作または油圧操作式等の従来のタイプであってもよい。
【0077】
該コンテナ処理装置にはさらに、リンク機構7の上端部に矩形状のグリップフレーム8を備えた、各端部壁における該リンク機構から成る移送装置6が設けられている。リンク機構7は、底部2とグリップフレーム8とに関節結合されており、およびその略中間部に接合部9も有している。リンク機構7は、それを用いてグリップフレーム8を垂直および水平の両方向に動かすことのできる油圧ピストン10および11によって作動される。
【0078】
図示されている実施例は、長手方向に一緒に配列された2つの20ftコンテナに相当するコンテナユニット、または、単一の40ftコンテナを対象としている。以下においては、該コンテナ処理装置の機能について、2つの20ftコンテナに関連して説明する。
【0079】
支持フレーム4およびグリップフレーム8は、これらのうちの各1つに対して2つの20ftコンテナの通過が可能な内寸を有している。それに応じて、各フレームは、12.2mよりもわずかに長い内側長さと、2.5mよりもわずかに長い内側幅、適切には数cm、または、各方向において、最大で、ペアで数十センチメートル長い内側長さおよび内側幅を有している。該コンテナユニットの通過が問題なく行えるように、該コンテナユニットの側面と、それぞれのフレームとの間の遊びは、十分な大きさとすべきである。一方で、フレーム4、8のいずれかへのコンテナユニットのクランプを容易にするには、その遊びは、特に横方向において、可能な限り小さくすべきである。これらの要求間で正確に判断したバランスは、各内寸を、該コンテナユニットの対応する寸法よりも1〜30cm長い範囲、好ましくは、5〜15cm長い範囲にすべきであることを意味する。
【0080】
実施例において、該コンテナ処理装置は、それぞれの長辺に正面と背面を有し、中央の支持ポスト3aは、その背面に位置している。該正面は、全体的に開口しており、コンテナユニットが該正面を介して移送可能になることを意図している。それに応じて、該正面の隅柱3間の距離は、該コンテナユニットの長さよりもいくぶん大きくなっており、また、同時に移送装置6の端部壁部が、移送動作時に隅柱間に余裕があるような該距離になっている。それに応じて、該距離は、12.5〜13m程度になっており、また高さ、すなわち、最下位置の荷台5と、支持フレーム4との間の距離は、少なくとも2.6m、好適には2.8〜3.5mである。
【0081】
荷台5は、コーニングおよびデコーニングを容易にするために、該コンテナユニットの角部に対して余裕を与えるように、各角部および中間部に凹部12を有している。
【0082】
支持フレーム4には、外側斜め上方に向けられたガイドプレート13が、各角部に傾斜して設けられており、および斜め外側に向けられた平らなガイドプレート14が、各長辺
の中間部に設けられている。このようにして、コンテナユニットがクレーンから下ろされる際のセンタリングが容易になっている。さらに、該底部には、車輪15が備えられている。
【0083】
支持フレーム4の長辺上の各桁には、それぞれの桁を介して穴17に置換可能な4つのスタッド16がある。スタッド16は、それらがそれぞれの桁の内側に突出するように、図示の位置から内側に押込むことができる。これらのスタッドは、長手方向において、該コンテナの角部のうちの1つにおいて、それぞれ穴の真正面に位置するように、該長手方向に配置される。中間部の2つのスタッドは、該コンテナユニットが、3つの20ftコンテナから成る場合に、互いに対向するコンテナの端部において、該角部に突出可能であるように意図されている。スタッド16には、例えば、電動または油圧式のアクチュエータが設けられており、また、該スタッドは、それぞれ、電線路または油圧ラインを介して遠隔制御される。これは、該コンテナ処理装置の処理ステップにより、手動でまたは自動的に起動することができる。これらのスタッドは、同時に作動される。その作動システムは、該コンテナ処理装置が、40ftコンテナのために使用される場合には、中間部のスタッド16が作動しないように構成することができる。
【0084】
該グリップフレームの長辺上の各桁には、該桁の穴19に配置された対応するスタッド18がある。それらの機能および動作は、該支持フレームのスタッド16の場合に述べたのと同様の種類のものである。
【0085】
以下において、荷下ろしを、各コンテナユニットが2つの長手方向に配列された20ftコンテナから成る、すなわち、クレーンがツインリフトを用いて機能する場合の実施例で説明する。本質的に、その記載は、当然ながら40ftコンテナのシングルリフトにも当てはまる。
【0086】
図3は、荷下ろしプロセスの第1のステップを示す。ここでは、該クレーンが、垂直タンデムリフトによって、積み重ねられた2つのコンテナユニットC1およびC2を既に降ろしている。実際には、該コンテナ処理装置は、これらのコンテナユニットを別々のリフトで収容することができる。
【0087】
下方のコンテナユニットC1は、その最下位置にある荷台5に載っている。該最下のコンテナユニットの下面に固定されているロッキングユニットは、荷台5の凹部12に突出する。その結果、それらはアクセス可能になり、および固定することができる。
【0088】
図4は、次のステップを示し、荷台5は、既に一定距離上昇されており、それによってコンテナユニットC1およびC2の両方を持ち上げている。荷台5の上昇は、最上のコンテナユニットC2が、該穴が支持フレーム4の各スタッド16の真正面で下方のコンテナの角部にある状態で位置するように適応される。荷台5が上昇すると、ロックされていないロッキングユニットが下方のコンテナユニットC1の下面から外れる。この位置で、スタッド16は、該コンテナの角部の穴に移動し、それが図5に図示されている。
【0089】
このとき、2つのコンテナユニットを接続する該ロッキングユニットは、それらのロッキングユニットが、下方のコンテナユニットC1の下面から解放されるが、まだ、上方のコンテナユニットC2の下面にしがみつくように固定することができる。
【0090】
図6に示すように、荷台5は下げられた後であり、下方のコンテナユニットC1は、下に移動している。上方のコンテナユニットC2は、支持フレーム4のスタッド16によって支えられたままである。グリップフレーム8は、該フレームのスタッド18が、下方のコンテナユニットC1の上部のコンテナ角度の穴と同じ高さにあるように配置される。
【0091】
図7に示す次のステップにおいては、グリップフレーム8のスタッドは、下方のコンテナユニットの穴に挿入される。
【0092】
次に、下方のコンテナユニットC1は、該コンテナ処理装置から貨物自動車104へ積み込まれる状態にあり、これを図8に示す。これは、リンク機構7と、移送装置6の油圧ピストン10、11とによって実施され、コンテナユニットC1の前部は、やや持ち上げられて、その後、該コンテナ処理装置の前面を介して貨物自動車104へ向かって横方向外側へ移動される。
【0093】
図9においては、移送装置6は、コンテナユニットC1を該貨物自動車の荷台に置いており、図10においては、コンテナユニットC1がグリップフレーム8を除去するように、該コンテナの角部の穴から引っ込められている該グリップフレームのスタッドによって、該荷台に降ろされている。
【0094】
下方のコンテナユニットC1が該貨物自動車に降ろされるのと同時に、該コンテナ処理装置の荷台5が上昇し、および図では、コンテナユニットC2に向かって上方へ移動中である。
【0095】
図11においては、グリップフレーム8は、該コンテナ処理装置の内側に向かう戻り動作を始めるために、該貨物自動車上のコンテナユニットC1から少し持ち上げられている。同時に、荷台5は、上方のコンテナユニットC2の下面に到達しており、および支持フレーム4のスタッド16は、該上方のコンテナユニットC2が荷台5に載るように、該コンテナユニットC2の角部から外されている。
【0096】
図12に示すように、移送装置6が引っ込められるのと同時に、荷台5が、その下方端部位置まで下げられ、上方のコンテナユニットC2も一緒に動く。
【0097】
図13においては、グリップフレーム8は、スタッド18の挿入後に、第2のコンテナユニットC2を、該コンテナ処理装置の側に進められている新たな貨物自動車に積み込むために、第2のコンテナユニットC2の周りに既に配置されている。これは、第1のコンテナユニットC1の場合に述べたのと同じ方法で行われる。しかし、この段階では、移送荷台5は静止している。その後、再び、昇降装置が該コンテナ処理装置内に引っ込められると、図2と同様に、再び2つのコンテナユニットを収容できる状態となる。
【0098】
該コンテナ処理装置は、図示した実施例における寸法以外の他の寸法を有してもよいことを認識すべきである。例えば、該コンテナ処理装置は、20ftコンテナに相当する長さ、または、市場に出回っている他の標準的な貨物コンテナのいずれか1つに相当する寸法を有してもよい。実施例では、2つのコンテナユニットが積み重ねられているコンテナ処理装置が図示されている。しかし、このようなものは、3つ以上のコンテナユニットを積み重ねて処理できるように容易に変更できることを理解すべきである。
【0099】
さらなる実施例を図14に概略的に示すが、ここでは、該コンテナ処理装置は、原則的に、背面が互いに接触して一体化されている、図2〜図13に示すタイプの2つのセクションから成り、各セクションは、移送装置6a、6b、荷台5a、5b等を有している。この実施例において、コンテナユニットは、各セクションから同時に荷下ろしすることができ、その荷下ろしは、各長辺に来た貨物自動車に対して外側へ向かって行われる。
【0100】
図15および図16は、コーニングおよびデコーニングが、少なくとも一部機械化されている追加的な実施形態の実施例を示す。
【0101】
図15は、コンテナ処理装置の底部2の概略図であり、該コンテナ処理装置の残りの部分は省略されている。該底部には、各コンテナ角部の装置(図示せず)によって、該コンテナユニットの1つから既に取外されているロッキングユニットLの処理のために、テーブル20が配置されている。第3のコンベヤは、各コンテナ角部の位置から取外されたロッキングユニットLを、該コンテナ処理装置の1つの短辺へ搬出し、そこで、それらのロッキング装置は、さらなる移送のためにマガジン22に集められる。
【0102】
図16は、ロッキングユニット群がマガジン22に既に集められている状態を示す。
【0103】
この実施形態の実施例による設計の場合、コーニングも実行することができ、ロッキングユニット群は、第3のコンベヤ21によって、マガジン22から、該ロッキングユニットが各コンテナ角部の真正面にある位置まで搬送される。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み下ろし時のコンテナ群の一時保管のためのコンテナ処理装置であって、前記コンテナ処理装置は、一組のコンテナユニット(C1、C2)における一方のユニット(C2)が、他方のユニット(C1)の上に置かれている状態で、少なくとも一組の前記コンテナユニットを収容できるように配置され、前記コンテナ処理装置は、支持構造(1)と、支持構造(1)に接続された荷台(5)と、支持構造(1)に接続された移送装置(6)とを備え、移送装置(6)は、コンテナユニットを横方向に移動させるように配置され、およびコンテナユニットの垂直方向の側壁のうちの少なくとも3つを包囲することができるように配置された横方向に移動可能なグリップフレーム(8)を備え、およびグリップフレーム(8)は、グリップフレーム(8)を介したコンテナユニットの垂直方向の動作が可能なように、水平面におけるコンテナユニットの断面寸法よりも大きな内寸を有することを特徴とするコンテナ処理装置。
【請求項2】
荷台(5)は、垂直方向に調節可能であることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ処理装置。
【請求項3】
グリップフレーム(8)は、コンテナユニットの4つ全ての垂直方向の側壁を包囲するように配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテナ処理装置。
【請求項4】
グリップフレーム(8)には、前記コンテナユニットの側壁の角部に位置する穴に挿入可能に配置される置換可能なスタッド(18)が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のコンテナ処理装置。
【請求項5】
グリップフレーム(8)のスタッド(18)は、前記グリップフレームの2つの長辺に配置され、およびコンテナユニットの2つの長辺の上方角部に位置する穴に挿入可能に配置されることを特徴とする請求項4に記載のコンテナ処理装置。
【請求項6】
各長辺上のスタッド(18)の数は、2または4であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のコンテナ処理装置。
【請求項7】
前記支持構造は、荷台(5)がその最下位置にある場合に、荷台(5)よりも上の高さに配置される支持フレーム(4)を備え、その高さは、1つのコンテナユニットの高さを越えており、支持フレーム(4)は、コンテナユニットの垂直方向の側壁のうちの少なくとも3つを包囲することができるように配置され、および支持フレーム(4)を介したコンテナユニットの垂直方向の動作が可能なように、水平面におけるコンテナユニットの断面寸法よりも大きな内寸を有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のコンテナ処理装置。
【請求項8】
支持フレーム(4)には、コンテナユニットの2つの長辺の角部に位置する穴に挿入可能に配置される置換可能なスタッド(16)が設けられることを特徴とする請求項7に記載のコンテナ処理装置。
【請求項9】
前記コンテナ処理装置には、前記コンテナ処理装置内に置かれたコンテナユニットからのロッキング装置(L)の取外しまたは前記コンテナユニットへの前記ロッキング装置の取付けのためのロック処理手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載のコンテナ処理装置。
【請求項10】
前記コンテナ処理装置には、前記各ロック処理手段からのおよび/または各ロック処理手段へのロッキング装置(L)の輸送のためのロック輸送手段(21)が設けられることを特徴とする請求項9に記載のコンテナ処理装置。
【請求項11】
前記コンテナ処理装置は、2つの隣接するセクションで構成され、各セクションは、請求項1〜請求項10のいずれか一項に従って形成され、各移送装置(6a、6b)は、他方のセクションから離れる方向において、一方のセクションで横方向にコンテナユニットを動かすように配置されることを特徴とするコンテナ処理装置。
【請求項12】
コンテナユニットの積み下ろし時に、好ましくは、前記コンテナユニットからのおよび前記コンテナユニットへのロッキング装置の取外しおよび/または取付けのためにも、前記コンテナユニットを収容して移送するために用いられる、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のコンテナ処理装置の利用法。
【請求項13】
コンテナ処理装置を用いた、船舶から陸上輸送車両へのコンテナの荷下ろし時の方法であって、記述した順序での以下のステップA〜ステップE、すなわち、
A.垂直方向の荷下ろしによって、第1のコンテナユニットを前記コンテナ処理装置内に置くこと、
B.垂直方向の荷下ろしによって、第2のコンテナユニットを第1のコンテナユニットの真上に置くこと、
C.横方向に移動可能なグリップフレームを用いて、第1のコンテナユニットを前記コンテナ処理装置から横向きに下ろすこと、
D.前記コンテナ処理装置から第2のコンテナユニットを下降させること、
E.前記グリップフレームを用いて、第2のコンテナユニットを前記コンテナ処理装置から横向きに下ろすこと、
を特徴とする方法。
【請求項14】
前記ステップAおよびステップBは、前記コンテナユニットが垂直タンデムリフトから荷下ろしされることによって同時に実行されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ステップBにおいて、第2のコンテナユニットが第1のコンテナユニットの上に載るように置かれることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
ステップBとステップCの間に、次のステップ、すなわち、
B1.両コンテナユニットの上昇、
B2.第2のコンテナユニットの保持、
B3.第1のコンテナユニットの降下
が実行されることを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
ステップDにおいて、前記コンテナ処理装置内に配置された荷台によって、第2のコンテナユニットが降下されることを特徴とする請求項13〜請求項16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
コンテナ処理装置を用いた、船舶へのコンテナの積み込み時の方法であって、記述した順序での次のステップF〜ステップJ、すなわち、
F.横方向に移動可能なグリップフレームを用いて、第1のコンテナユニットの側部から前記コンテナ処理装置に積み込むこと、
G.前記コンテナ処理装置内の第1のコンテナユニットを上昇させること、
H.前記グリップフレームを用いて、第2のコンテナユニットの側部から積み込むこと、
I.第1のコンテナユニットを垂直方向に荷下ろしすること、
J.第2のコンテナユニットを垂直方向に荷下ろしすること
を特徴とする方法。
【請求項19】
ステップGにおいて、第1のコンテナユニットは、前記コンテナ処理装置内に配置された荷台によって上昇されることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
ステップGとステップHの間に、第1のコンテナユニットが保持され、ステップHとステップIの間に、第1のコンテナユニットは、第2のコンテナユニットの上に載るまで降下されることを特徴とする請求項18または請求項19に記載の方法。
【請求項21】
ステップIおよびステップJは、垂直タンデムリフトによって同時に行われることを特徴とする請求項18〜請求項20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記コンテナユニットが前記コンテナ処理装置内にある場合に、ロッキング装置は、各コンテナユニットから取外され、または各コンテナユニットに取付けられることを特徴とする請求項13〜請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記ロッキング装置は、ロック輸送手段によって、前記コンテナユニット上のロッキング装置の位置から、または前記ロッキング装置の位置へ輸送されることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記方法は、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のコンテナ処理装置によって行われることを特徴とする請求項13〜請求項23のいずれか一項に記載の方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2013−518788(P2013−518788A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551949(P2012−551949)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【国際出願番号】PCT/SE2011/050108
【国際公開番号】WO2011/096878
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(512199036)シップ トゥ ショア テクノロジー ホールディング ビー.ブイ. (2)
【Fターム(参考)】