コンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法、プログラムおよび記録媒体
【課題】 作成したコンテンツを端末の表示装置に表示させた場合に生じる不具合を、容易に、かつ確認者による人為的誤差なく発見することのできるコンテンツ作成支援装置を提供する。
【解決手段】 コンテンツ作成支援装置100は、複数の表示対象要素を含むコンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部121と、表示確認対象の端末装置12における表示装置13の表示能力を示す端末画面情報を取得する端末画面情報取得部123と、コンテンツを表示確認対象の端末装置12の表示装置13へ表示させた場合に、所定の種類の表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する判定条件取得部126と、端末画面情報に基づいて、コンテンツデータにおいて前記表示条件を満たさない表示対象要素を検索する検索部127と、表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する検索結果出力部128とを備える。
【解決手段】 コンテンツ作成支援装置100は、複数の表示対象要素を含むコンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部121と、表示確認対象の端末装置12における表示装置13の表示能力を示す端末画面情報を取得する端末画面情報取得部123と、コンテンツを表示確認対象の端末装置12の表示装置13へ表示させた場合に、所定の種類の表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する判定条件取得部126と、端末画面情報に基づいて、コンテンツデータにおいて前記表示条件を満たさない表示対象要素を検索する検索部127と、表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する検索結果出力部128とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子書籍などのコンテンツの作成を支援するコンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、書籍・漫画などをデジタルデータ化し、電子機器の表示装置上で閲覧可能な電子書籍が普及しており、それに伴って、電子書籍の閲覧専用に開発された端末装置も広く普及している。また、最近では、電子書籍などの配信サービスを提供する情報通信事業者と、電子書籍の閲覧専用に開発された端末装置を製造する製造業者とが提携し、前記情報通信事業者が、提携する製造業者の端末装置だけを対象にして、電子書籍・映像・音楽などのコンテンツを配信するといったサービスも行われている。
【0003】
ところで、端末装置の製造業者側では、複数の機種の端末装置を製造し、これらの機種間では、画素密度(または1画素の画素サイズ)によって示される表示装置の表示能力が互いに異なっている場合が多い。このように表示能力が相違する各機種に対して電子書籍をそれぞれ表示させた場合、それぞれ異なる表示状態で表示されてしまう。
【0004】
したがって、機種によっては、画面に表示される文字が小さくなりすぎて閲覧しづらくなってしまったり、画面に表示されるリンクボタンが小さくなりすぎて、あるいはリンクボタン同士の間隔が狭くなりすぎて、タッチ操作がしづらくなってしまったりするという問題がある。
【0005】
従来から、このような問題を解決するために、配信用に作成したコンテンツを、各機種に転送して実際に表示させ、前述するような不具合が生じていないかを目視によって確認する作業を行い、この確認作業によって不具合が発見された場合には、その不具合箇所の修正を行うという手法が採用されている。しかしながら、作成したコンテンツを端末ごとに転送・表示させて確認および修正を行うという作業は、非常に手間がかかってしまうという問題がある。
【0006】
このような問題を解決するための技術が、たとえば特許文献1に提案されている。特許文献1では、プログラマブル操作表示器の表示デバイスに表示させるための表示画面を、設計支援装置を用いて設計するに当たり、作成した表示画面を、表示デバイスに実際に表示させたときのサイズと同一のサイズで、設計支援装置のモニタに表示させ、実使用時の表示画面をモニタ上で目視によって確認しながら、作成を行えるようにしている。
【0007】
このように、特許文献1に記載の技術によれば、端末ごとにコンテンツを転送するという手間は省くことができる。しかしながら、不具合が生じているか否かを目視によって確認するという作業は、多大な労力・時間を要し、さらに、確認する者の人為的な誤差によって精度にばらつきが生じてしまうという問題がある。しかしながら、特許文献1では、このような問題を解決する技術については開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−191683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、作成したコンテンツを端末の表示装置に表示させた場合に生じる不具合を、容易に、かつ確認者による人為的誤差なく発見することのできるコンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法、プログラムおよび記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、表示部を有する端末装置において閲覧されるコンテンツの、前記表示部への表示状態を確認するために用いられるコンテンツ作成支援装置であって、
複数の表示対象要素を含むコンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、
表示確認対象の端末装置における表示部の表示能力を示す端末画面情報を取得する端末画面情報取得部と、
コンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合に、表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する条件取得部と、
前記端末画面情報に基づいて、前記コンテンツデータ取得部によって取得されたコンテンツデータにおいて、前記表示条件を満たさない表示対象要素を検索する検索部と、
前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する検索結果出力部とを備えることを特徴とするコンテンツ作成支援装置である。
【0011】
また本発明は、前記コンテンツデータ取得部によって取得されたコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面を生成して、自装置に接続された表示装置に表示させる表示処理部をさらに備え、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を、前記コンテンツ画面上で強調表示することを特徴とする。
【0012】
また本発明は、自装置に接続された表示装置の表示能力を示す自装置画面情報を取得する自装置画面情報取得部と、
前記自装置画面情報と前記端末画面情報とに基づいて、前記コンテンツデータに基づくコンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合の端末コンテンツ画面と同一の大きさで、前記コンテンツ画面を前記表示装置に表示するための拡大・縮小率を算出する拡大・縮小率算出部とをさらに備え、
前記表示処理部は、前記拡大・縮小率算出部によって算出された拡大・縮小率に基づいて、前記端末コンテンツ画面と同一の大きさで、前記コンテンツ画面を表示装置に表示させることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つであるリンクボタンについて、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさないリンクボタンを検索することを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つである文字について、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない文字を検索することを特徴とする。
【0015】
また本発明は、前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つである画像内に記述される文字について、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない文字を検索することを特徴とする。
【0016】
また本発明は、前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つであるリンクボタンについて、リンクボタン間の距離が前記表示状態において満たすべき距離を表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない一対のリンクボタンを検索することを特徴とする。
【0017】
また本発明は、前記検索部は、前記表示条件を満たさない表示対象要素を1つずつ検索し、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を1つずつ出力することを特徴とする。
【0018】
また本発明は、前記検索部は、前記表示条件を満たさない表示対象要素を一括して検索し、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を一括して出力することを特徴とする。
【0019】
また本発明は、前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を、該表示条件を満たすように修正するための修正条件を併せて出力することを特徴とする。
【0020】
また本発明は、表示部を有する端末装置において閲覧されるコンテンツの、前記表示部への表示状態を確認するためのコンテンツ作成支援方法であって、
複数の表示対象要素を含むコンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得ステップと、
表示確認対象の端末装置における表示部の表示能力を示す端末画面情報を取得する端末画面情報取得ステップと、
コンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合に、表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する条件取得ステップと、
前記端末画面情報に基づいて、前記コンテンツデータ取得ステップで取得されたコンテンツデータにおいて、前記表示条件を満たさない表示対象要素を検索する検索ステップと、
前記検索ステップにおいて検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する検索結果出力ステップとを含むことを特徴とするコンテンツ作成支援方法である。
【0021】
また本発明は、コンピュータに、前記コンテンツ作成支援装置の各部の機能を実現させるためのプログラムである。
【0022】
また本発明は、前記プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、コンテンツ作成支援装置を操作するユーザによって指定された表示条件に基づいて、コンテンツデータにおいて、表示条件を満足しない表示対象要素を自動的に検索し、検索結果を表示装置などに出力させることができる。したがって、コンテンツに含まれる不具合箇所を容易にかつ短時間で発見することができる。また、一定の条件に基づいて不具合箇所を検索しているので、人為的誤差なく発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】電子書籍配信システム10の構成を示す図である。
【図2】コンテンツの一例として電子書籍Pを示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るコンテンツ作成支援装置100の構成を示すブロック図である。
【図4】コンテンツ作成支援装置100を具体的に実現する装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】端末装置12の表示装置13aに表示された端末コンテンツ画面Aを示す図である。
【図6】表示処理部125によって表示装置132に表示されたコンテンツ画面Bを示す図である。
【図7】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たないリンクボタンLを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図8】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たないリンクボタンLを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図9】、図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全てのリンクボタンL0が強調表示された状態を示す図である。
【図10】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない文字Cを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図11】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない文字Cを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図12】図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全ての文字C0が強調表示された状態を示す図である。
【図13】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない画像I内に記述される文字Cを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図14】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない画像I内の文字Cを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図15】図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の全ての文字C1が強調表示された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、電子書籍配信システム10の構成を示す図である。電子書籍配信システム10は、電子書籍配信サーバ11と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイによって実現される表示装置13およびタッチパネルを備える携帯型の端末装置12とによって構成され、電子書籍配信サーバ11および端末装置12は、インターネットなどのネットワーク14を介して互いに接続され、各種データを相互に送受信可能に構成されている。
【0026】
電子書籍配信サーバ11には、後述するコンテンツ作成支援装置100を用いて端末装置12向けに作成された電子書籍などのコンテンツが格納されており、電子書籍配信サーバ11は、端末装置12から送信される要求に応答して、その端末装置12へコンテンツを配信する。端末装置12には、コンテンツを表示するためのアプリケーションが搭載されており、電子書籍配信サーバ11からコンテンツを受信して表示装置13に表示する。なお、コンテンツについては後述する。
【0027】
電子書籍配信システム10では、図1に示すように、機種の異なる複数の端末装置12a〜12cを対象にして、コンテンツが配信される。したがって、配信されるコンテンツは、表示能力の異なる表示装置13a〜13cで表示される。
【0028】
ここで、表示装置の表示能力とは、たとえば画素密度または1画素の画素サイズによって規定することができる。ここでいう「画素密度」とは、1インチあたりの画素数(単位:dpi)によって定義される指標のことである。
【0029】
また、「1画素の画素サイズ」は、画面解像度と画面サイズとによって算出することができる。ここでいう「画面解像度」とは、画面縦方向の画素数(単位:ドット)と画面横方向の画素数とによって定義される指標のことである。一方、「画面サイズ」とは、画面(表示領域)の縦方向寸法と横方向寸法とによって定義される指標、または画面の対角寸法とアスペクト比とによって定義される指標のことである。
【0030】
たとえば、図1を例に挙げると、表示装置13aは、画面解像度800×600ドットおよび画素密度200dpiであり、表示装置13bは、画面解像度800×600ドットおよび画素密度150dpiであり、表示装置13cは、画面解像度800×600ドットおよび画素密度100dpiである。
【0031】
以下、端末装置12へ配信されるコンテンツについて説明する。
図2は、コンテンツの一例として電子書籍Pを示す図である。コンテンツは、後述するコンテンツ作成支援装置100を用いて、デジタルデータであるコンテンツデータとして作成される。コンテンツとしては、電子書籍に限らず、ウェブページであってもよい。
【0032】
コンテンツデータには、図2に示すような複数の表示対象要素に関するデータが含まれている。ここで、「表示対象要素」とは、表示装置13に表示することのできる要素のことであり、オブジェクトなどとも称される。「表示対象要素」は、たとえば文字C、画像IおよびリンクボタンLなどのことである。
【0033】
また、コンテンツデータには、表示対象要素を表示範囲に収まるように配置するための、2次元座標空間における表示対象要素の表示位置、大きさ、外形などについて記述された情報(以下、「レイアウトデータ」と称する)が含まれる。
【0034】
レイアウトデータは、たとえば、「種類」、位置「X」「Y」、大きさ「W」「H」、「内容」の各情報が、表示対象要素ごとに記述されたデータである。
【0035】
ここで、「種類」は、文字(CHAR)や画像(IMAGE)など、表示対象要素の種類を示す情報である。また、位置「X」「Y」は、表示対象要素をX−Y座標空間に表示させた時の位置を示す情報であり、たとえば、各表示対象要素に割り当てた矩形領域の1隅(たとえば、左上隅)の点の座標位置を示す情報である。
【0036】
大きさ「W」「H」は、表示対象要素に割り当てた矩形領域の幅「W」と高さ「H」を示す情報である。また、「内容」は、表示対象要素の種類によって変わり、たとえば表示対象要素が文字(CHAR)であれば、文字コードおよびそのフォント情報(フォントサイズやフォント色など)を示す情報であり、表示対象要素が画像(IMAGE)であれば、ビットマップデータや画像データの記憶場所を示す情報である。すなわち、「内容」は、表示対象要素を表すデータに相当する。
【0037】
「コンテンツデータ」は、端末装置12における文字サイズなどの表示設定やコンテンツが表示される範囲(すなわち、ウィンドウの大きさ)に応じて、表示対象要素のレイアウトが動的に変更されて表示されるようなデータであってもよく、あるいは、固定したレイアウトで表示されるようなデータであってもよい。
【0038】
図3は、本発明の実施形態に係るコンテンツ作成支援装置100の構成を示すブロック図である。コンテンツ作成支援装置100は、コンテンツデータ生成部110と、コンテンツデータ確認部120とを備える。
【0039】
また、コンテンツデータ確認部120は、コンテンツデータ取得部121と、自装置画面情報取得部122と、端末画面情報取得部123と、拡大・縮小率演算部124と、表示処理部125と、判定条件取得部126と、検索部127と、検索結果出力部128とを備える。各部の詳細については、後述する。
【0040】
図4は、コンテンツ作成支援装置100を具体的に実現する装置の構成例を示すブロック図である。コンテンツ作成支援装置100は、CPU(Central Processing Unit)131、表示装置132、記憶装置133、ならびに、マウス135およびキーボード136などによって実現される入力装置134を備える装置によって実現される。
【0041】
CPU131は、図3に示すコンテンツデータ生成部110、コンテンツデータ取得部121、自装置画面情報取得部122、端末画面情報取得部123、拡大・縮小率演算部124、表示処理部125、判定条件取得部126、検索部127および検索結果出力部128として機能し、これら各部110,121〜128による処理手順が記述されたプログラムを、記憶装置133あるいは図示しない通信デバイスを介してネットワークなどから得る。
【0042】
またCPU131は、CPU131を含めてバス137を通じ相互に接続された表示装置132、記憶装置133、入力装置134とデータのやりとりを行ないながら、各処理を実行する。
【0043】
なお、データのやりとりは、バス137を介して行う形態に限定されるものではなく、データを送受信できるならば、通信ケーブルや無線通信装置などを介する形態でもよい。また、各部の実現手段としては、CPUに限らず、DSP(Digital Signal Processor)や処理手順が回路として組み込まれているロジック回路などを用いることもできる。
【0044】
表示装置132は、液晶パネルまたはプラズマディスプレイパネルを備え、グラフィックカードなどと組み合わされて実現され、グラフィックカード上にVRAM(Video Random Access Memory)を有し、VRAM上のデータを表示信号に変換して、変換した表示信号を画像として表示する。
【0045】
記憶装置133は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やフラッシュメモリなどのメモリデバイスおよびHDD(Hard Disk Drive)によって構成される。CPU131とネットワークを介して有線または無線で接続された他のネットワーク機器に取り付けられた記憶装置を、記憶装置133として用いることもできる。
【0046】
以下、図3および図4を参照して、コンテンツ作成支援装置100の各部110,121〜128について説明する。
【0047】
コンテンツデータ生成部110は、コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって入力された指令に従って、前述するようなコンテンツデータを生成する。生成されたコンテンツデータは、記憶装置133に記憶される。
【0048】
コンテンツデータ取得部121は、コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、コンテンツ作成者によって指定されたコンテンツデータを、記憶装置133から取得する。ここで、「表示状態確認処理」とは、既に作成済みのコンテンツデータによるコンテンツを、端末装置12の表示装置13に表示させたときの表示状態を確認する処理のことである。
【0049】
自装置画面情報取得部122は、自装置、すなわちコンテンツ作成支援装置100に接続されている表示装置132の表示能力を示す情報(以下、「自装置画面情報」と称する)を取得する。自装置画面情報は、たとえば表示装置132から取得される。本実施形態では、自装置画面情報として、画素密度を示す情報が取得される。
【0050】
端末画面情報取得部123は、前記表示状態を確認しようとしている端末装置12の表示装置13の表示能力を示す情報(以下、「端末画面情報」と称する)を取得する。本実施形態では、端末画面情報として、画素密度を示す情報が取得される。
【0051】
このような端末画面情報は、たとえば、表示装置132上に端末画面情報を入力するための入力画面を表示させ、コンテンツ作成者によって入力されたデータにより取得される。あるいは、複数の機種に関する端末画面情報を予め記憶装置133に記憶しておき、その複数の端末画面情報のうちから1つを選択させる選択画面を表示装置132上に表示させ、コンテンツ作成者によって選択されたデータにより取得されてもよい。
【0052】
拡大・縮小率演算部124は、自装置画面情報取得部122によって取得された自装置画面情報と、端末画面情報取得部123によって取得された端末画面情報とに基づいて、コンテンツデータ取得部121によって取得されたコンテンツデータによるコンテンツ画面B(図6参照)を、表示状態を確認しようとしている端末装置12の表示装置13へ表示させた場合の表示画面(以下、「端末コンテンツ画面」と称する)A(図5参照)と同一の大きさで、表示装置132に表示するための拡大・縮小率を算出する。
【0053】
拡大・縮小率は、具体的には、コンテンツ作成支援装置100に接続されている表示装置132における画素密度を、端末装置12の表示装置13における画素密度で除算することによって算出される。
【0054】
表示処理部125は、拡大・縮小率演算部124によって算出された拡大・縮小率に基づいて、端末コンテンツ画面Aと同一の大きさで、コンテンツデータ取得部121によって取得されたコンテンツデータによるコンテンツ画面Bを、表示装置132に表示させる。
【0055】
図5は、端末装置12の表示装置13aに表示された端末コンテンツ画面Aを示す図であり、図6は、表示処理部125によって表示装置132に表示されたコンテンツ画面Bを示す図である。図5および図6では、図2に示す電子書籍Pを、端末装置12の表示装置13aおよびコンテンツ作成支援装置100に接続されている表示装置132にそれぞれ表示させた状態を示している。
【0056】
たとえば、端末装置12の表示装置13aが、画面解像度800×600ドットおよび画素密度200dpi(すなわち、画面サイズは縦横4×3インチ)であり、表示装置132が画素密度100dpiである場合、表示処理部125は、拡大・縮小率0.5(=100dpi÷200dpi)に基づいて、縦横4×3インチのコンテンツ画面Bを表示装置132に表示させる。
【0057】
判定条件取得部126は、コンテンツデータ取得部121によって取得されたコンテンツデータによるコンテンツを、表示状態を確認しようとしている端末装置12の表示装置13へ表示させた場合に、所定の種類の表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する。判定条件取得部126は、選択領域サイズ条件取得部126aと、文字サイズ条件取得部126bと、画像内文字サイズ条件取得部126cと、選択領域間隔条件取得部126dとを備える。
【0058】
選択領域サイズ条件取得部126aは、表示対象要素の種類の1つであるリンクボタンLについて、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべきサイズを表示条件として取得する。具体的には、リンクボタンLなどの選択可能な領域が、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得する。最小のサイズは、たとえば幅方向の実寸と高さ方向の実寸とによって規定される。
【0059】
文字サイズ条件取得部126bは、表示対象要素の種類の1つである文字Cについて、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべきサイズを表示条件として取得する。具体的には、文字Cが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得する。最小のサイズは、たとえば幅方向の実寸と高さ方向の実寸とによって規定される。
【0060】
画像内文字サイズ条件取得部126cは、表示対象要素の種類の1つである画像I内に記述される文字Cについて、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべきサイズを表示条件として取得する。具体的には、文字Cが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得する。最小のサイズは、たとえば幅方向の実寸と高さ方向の実寸とによって規定される。
【0061】
選択領域間隔条件取得部126dは、表示対象要素の種類の1つであるリンクボタンL間の距離が、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき距離を表示条件として取得する。具体的には、近接して配置される一対のリンクボタンLが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最低限の離間距離を表示条件として取得する。
【0062】
これらの各表示条件は、たとえば、表示装置132上に表示条件を入力するための入力画面を表示させ、コンテンツ作成者によって入力されたデータにより取得される。あるいは、予め登録されている複数の表示条件のうちから1つを選択させる選択画面を表示装置132上に表示させ、コンテンツ作成者によって選択されたデータにより取得されてもよい。
【0063】
検索部127は、端末画面情報取得部123によって取得された端末画面情報に基づいて、コンテンツデータ取得部121によって取得されたコンテンツデータにおいて、判定条件取得部126によって取得された表示条件を満たさない表示対象要素を検索する。
【0064】
たとえば、選択領域サイズ条件取得部126aによって、幅方向の実寸を1cm、および高さ方向の実寸を0.5cmとするリンクボタンLの表示条件が取得されている場合には、検索部127は、コンテンツデータに含まれる複数のリンクボタンLの中から、幅方向の実寸が1cm未満および/または高さ方向の実寸が0.5cm未満で表示されるリンクボタンLを検索する。
なお、幅方向の実寸および高さ方向の実寸のうち、いずれか一方の条件を満たさない表示対象要素を検索するか、あるいは、何れの条件を満たさない表示対象要素を検索するかについては、コンテンツ作成者によって適宜選択できるように構成されている。
【0065】
検索部127は、表示条件を満たさない表示対象要素を、コンテンツデータの中から1つずつ順次検索していくように構成されてもよく、表示条件を満たさない表示対象要素を一括して検索するように構成されてもよい。また、個別に検索する機能および一括して検索する機能の両方を備え、コンテンツ作成者によって選択可能に構成されてもよい。
【0066】
検索結果出力部128は、検索部127によって検索された表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する。本実施形態では、表示処理部125によって表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上において、表示条件を満たさない表示対象要素を強調表示する。
【0067】
図7は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たないリンクボタンLを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。
【0068】
ステップs1では、コンテンツデータ取得部121が、コンテンツ作成者によって指定されたコンテンツデータを、記憶装置133から取得し、ステップs2に進む。ステップs2では、自装置画面情報取得部122が、自装置画面情報を取得し、ステップs3に進む。ステップs3では、端末画面情報取得部123が、端末画面情報を取得し、ステップs4に進む。ステップs4では、拡大・縮小率演算部124が、ステップs2で取得された自装置画面情報と、ステップs3で取得された端末画面情報とに基づいて、拡大・縮小率を算出し、ステップs5に進む。
【0069】
ステップs5では、表示処理部125が、コンテンツ画面Bを表示装置132に表示させ、ステップs6に進む。ステップs6では、選択領域サイズ条件取得部126aが、リンクボタンLが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得し、ステップs7に進む。ステップs7では、検索部127が、コンテンツデータに含まれる複数のリンクボタンLの中から、最小のサイズよりも小さく表示されてしまうリンクボタンLの検索を開始し、ステップs8に進む。
【0070】
ステップs8では、検索部127により全てのリンクボタンLが検索されたか否かが判定され、全て検索されている場合には、検索結果出力部128が、検索が終了したことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、全て検索されていない場合には、ステップs9に進む。ステップs9では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまうリンクボタンLが発見されたか否かが判定され、発見されていない場合には、ステップs8に戻る。また、発見された場合には、ステップs10に進む。
【0071】
ステップs10では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまうリンクボタンLを強調表示し、ステップs8に戻る。したがって、この場合の表示状態確認処理では、最小のサイズよりも小さく表示されてしまうリンクボタンLが、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、1つずつ順次強調表示される。
なお、強調表示は、周知の方法によって実現され、たとえば、該当するリンクボタンLを太枠で囲っても表示してもよく、リンクボタンLを表示する際の色を目立つ色に変更して表示してもよい。強調表示に関しては、以下の説明においても同様である。
【0072】
図8は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たないリンクボタンLを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。本処理のステップs11〜ステップs17は、図7に示す処理のステップs1〜ステップs7と同一であるため、説明を省略する。
【0073】
ステップs18では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまうリンクボタンLが発見されたか否かが判定され、1つも発見されなかった場合には、検索結果出力部128が、1つも発見されなかったことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、1つでも発見された場合には、ステップs19に進む。ステップs19では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全てのリンクボタンLを強調表示し、表示状態確認処理を終了する。
【0074】
図9は、図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全てのリンクボタンL0が強調表示された状態を示す図である。図9において、ハッチングを付して示されたリンクボタンL0が、強調表示されたリンクボタンに相当する。
【0075】
図10は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない文字Cを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。本処理のステップs21〜ステップs25は、図7に示す処理のステップs1〜ステップs5と同一であるため、説明を省略する。
【0076】
ステップs26では、文字サイズ条件取得部126bが、文字Cが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得し、ステップs27に進む。ステップs27では、検索部127が、コンテンツデータに含まれる複数の文字Cの中から、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cの検索を開始し、ステップs28に進む。
【0077】
ステップs28では、検索部127により全ての文字Cが検索されたか否かが判定され、全て検索されている場合には、検索結果出力部128が、検索が終了したことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、全て検索されていない場合には、ステップs29に進む。ステップs29では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cが発見されたか否かが判定され、発見されていない場合には、ステップs28に戻る。また、発見された場合には、ステップs30に進む。
【0078】
ステップs30では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cを強調表示し、ステップs28に戻る。したがって、この場合の表示状態確認処理では、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cが、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、1つずつ順次強調表示される。
【0079】
図11は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない文字Cを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。本処理のステップs31〜ステップs37は、図10に示す処理のステップs21〜ステップs27と同一であるため、説明を省略する。
【0080】
ステップs38では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cが発見されたか否かが判定され、1つも発見されなかった場合には、検索結果出力部128が、1つも発見されなかったことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、1つでも発見された場合には、ステップs39に進む。ステップs39では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全ての文字Cを強調表示し、表示状態確認処理を終了する。
【0081】
図12は、図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全ての文字C0が強調表示された状態を示す図である。図12において、ハッチングを付して示された文字C0が、強調表示された文字に相当する。
【0082】
図13は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない画像I内に記述される文字Cを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。本処理のステップs41〜ステップs45は、図7に示す処理のステップs1〜ステップs5と同一であるため、説明を省略する。
【0083】
ステップs46では、画像内文字サイズ条件取得部126cが、画像I内に記述される文字Cが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得し、ステップs47に進む。ステップs47では、検索部127が、画像I内に記述される文字Cを、光学式文字認識によって認識し、認識された文字Cの中から、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cの検索を開始し、ステップs48に進む。
【0084】
ステップs48では、検索部127により認識された全ての文字Cが検索されたか否かが判定され、全て検索されている場合には、検索結果出力部128が、検索が終了したことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、全て検索されていない場合には、ステップs49に進む。ステップs49では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の文字Cが発見されたか否かが判定され、発見されていない場合には、ステップs48に戻る。また、発見された場合には、ステップs50に進む。
【0085】
ステップs50では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の文字Cを強調表示し、ステップs48に戻る。したがって、この場合の表示状態確認処理では、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の文字Cが、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、1つずつ順次強調表示される。
【0086】
図14は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない画像I内の文字Cを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。本処理のステップs51〜ステップs57は、図13に示す処理のステップs41〜ステップs47と同一であるため、説明を省略する。
【0087】
ステップs58では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の文字Cが発見されたか否かが判定され、1つも発見されなかった場合には、検索結果出力部128が、1つも発見されなかったことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、1つでも発見された場合には、ステップs59に進む。ステップs59では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全ての画像I内の文字Cを強調表示し、表示状態確認処理を終了する。
【0088】
図15は、図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の全ての文字C1が強調表示された状態を示す図である。図15において、ハッチングを付して示された画像I内の文字C1が、強調表示された画像I内の文字に相当する。
【0089】
なお、図示しないが、所定の離間距離に満たない一対のリンクボタンLを、個別にあるいは一括して検索する表示状態確認処理も、上記の各処理と同様の処理手順で実行される。
【0090】
以上説明するように、本実施形態によれば、コンテンツ作成者によって指定された表示条件に基づいて、表示条件を満足しない表示対象要素を自動的に検索され、表示条件を満足しない表示対象要素が表示装置132上に表示される。したがって、コンテンツ作成者は、コンテンツに含まれる不具合箇所を容易にかつ短時間で発見することができる。また、一定の条件に基づいて不具合箇所を検索しているので、人為的誤差なく発見することができる。
【0091】
また、本実施形態によれば、端末コンテンツ画面Aに表示される文字が小さくなりすぎることのないコンテンツを、端末装置12に提供することができるので、端末装置12を使用してコンテンツを閲覧するユーザが、文字が読みにくくてストレスを感じることをなくすことができる。
【0092】
また、端末コンテンツ画面Aに表示されるリンクボタンLが小さくなりすぎることのないコンテンツ、および、リンクボタンL同士の間隔が狭くなりすぎることのないコンテンツを、端末装置12に提供することができるので、端末装置12を使用してコンテンツを閲覧するユーザが、タッチパネルによるタッチ操作がしづらくてストレスを感じることをなくすことができる。
【0093】
他の実施形態に係るコンテンツ作成支援装置100では、検索結果出力部128が、表示条件を満たさないリンクボタンLや文字Cを強調表示するのに併せて、表示条件を満たすように修正するための修正条件も表示するように構成されてもよい。
【0094】
たとえば、選択領域サイズ条件取得部126aによって、幅方向の実寸を1cm、および高さ方向の実寸を0.5cmとするリンクボタンLの最小サイズ条件が取得され、また、端末画面情報取得部123によって、画素密度を200dpiとする端末画面情報が取得されている場合に、前記の最小サイズ条件に満たないリンクボタンLがコンテンツデータの中から発見された際には、コンテンツデータにおいてリンクボタンLのサイズが幅方向および高さ方向の画素数で規定されているならば、検索結果出力部128は、それぞれの画素数を79画素(=1.0÷2.54×200)および39画素(=0.5÷2.54×200)以上に修正すべきであるという修正条件を、前述の強調表示に併せて表示させる。
【0095】
また、文字サイズ条件取得部126bによって、幅方向・高さ方向の実寸を1cmとする文字Cの最小サイズ条件が取得され、また、端末画面情報取得部123によって、画素密度を200dpiとする端末画面情報が取得されている場合に、前記の最小サイズ条件に満たない文字Cがコンテンツデータの中から発見された際には、コンテンツデータにおいて文字Cのサイズがフォントサイズで規定されているならば、フォントサイズを28ポイント(=1.0÷2.54÷(1/72))以上に修正すべきであるという修正条件を、前述の強調表示に併せて表示される。
【0096】
このように、表示条件を満たすように修正するための修正条件をも併せて表示することにより、コンテンツ作成者は、コンテンツデータの修正作業を効率的に行うことができる。
【0097】
上述した実施形態では、プログラムは、半導体メモリまたはハードディスク装置などの記憶装置133に記憶されているが、これらの記憶装置133に限定されるものではなく、コンピュータで読取り可能な記憶媒体に記録されていてもよい。記録媒体は、たとえば図示しない外部記憶装置としてプログラム読取装置を設け、そこに記録媒体を挿入することによって読取り可能な記録媒体であってもよいし、または他の装置の記憶装置であってもよい。
【0098】
いずれの記録媒体であっても、記録媒体に記憶されているプログラムがコンピュータからアクセスされて実行される構成であればよい。すなわち、いずれの記録媒体であっても、記録媒体からプログラムが読み出され、読み出されたプログラムが、記憶装置のプログラム記憶エリアに記憶されて、そのプログラムが実行される構成であればよい。さらに通信ネットワークを介して他の装置からダウンロードされてプログラム記憶エリアに記憶させてもよい。ダウンロード用のプログラムは、予めコンピュータの記憶装置に記憶しておくか、または別な記録媒体からプログラム記憶エリアにインストールしておく。
【0099】
本体と分離可能に構成される記録媒体は、たとえば磁気テープ/カセットテープなどのテープ系の記録媒体、フロッピー(登録商標)ディスクなどの磁気ディスクのディスク系の記録媒体、フレキシブルディスク/ハードディスクなどの磁気ディスクもしくはCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)/MO(Magneto Optical disk)/MD(Mini Disk)/DVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクのディスク系の記録媒体、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系の記録媒体、またはマスクROM/EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)/EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)/フラッシュROMなどの半導体メモリを含む固定的にプログラムを担持する記録媒体であってもよい。
【0100】
また、コンテンツ作成支援装置100を実現するための装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記のプログラムを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網などが利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、たとえばIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)やリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(High Data Rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記のプログラムが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【符号の説明】
【0101】
100 コンテンツ作成支援装置
110 コンテンツデータ生成部
120 コンテンツデータ確認部
121 コンテンツデータ取得部
122 自装置画面情報取得部
123 端末画面情報取得部
124 拡大・縮小率演算部
125 表示処理部
126 判定条件取得部
127 検索部
128 検索結果出力部
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子書籍などのコンテンツの作成を支援するコンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、書籍・漫画などをデジタルデータ化し、電子機器の表示装置上で閲覧可能な電子書籍が普及しており、それに伴って、電子書籍の閲覧専用に開発された端末装置も広く普及している。また、最近では、電子書籍などの配信サービスを提供する情報通信事業者と、電子書籍の閲覧専用に開発された端末装置を製造する製造業者とが提携し、前記情報通信事業者が、提携する製造業者の端末装置だけを対象にして、電子書籍・映像・音楽などのコンテンツを配信するといったサービスも行われている。
【0003】
ところで、端末装置の製造業者側では、複数の機種の端末装置を製造し、これらの機種間では、画素密度(または1画素の画素サイズ)によって示される表示装置の表示能力が互いに異なっている場合が多い。このように表示能力が相違する各機種に対して電子書籍をそれぞれ表示させた場合、それぞれ異なる表示状態で表示されてしまう。
【0004】
したがって、機種によっては、画面に表示される文字が小さくなりすぎて閲覧しづらくなってしまったり、画面に表示されるリンクボタンが小さくなりすぎて、あるいはリンクボタン同士の間隔が狭くなりすぎて、タッチ操作がしづらくなってしまったりするという問題がある。
【0005】
従来から、このような問題を解決するために、配信用に作成したコンテンツを、各機種に転送して実際に表示させ、前述するような不具合が生じていないかを目視によって確認する作業を行い、この確認作業によって不具合が発見された場合には、その不具合箇所の修正を行うという手法が採用されている。しかしながら、作成したコンテンツを端末ごとに転送・表示させて確認および修正を行うという作業は、非常に手間がかかってしまうという問題がある。
【0006】
このような問題を解決するための技術が、たとえば特許文献1に提案されている。特許文献1では、プログラマブル操作表示器の表示デバイスに表示させるための表示画面を、設計支援装置を用いて設計するに当たり、作成した表示画面を、表示デバイスに実際に表示させたときのサイズと同一のサイズで、設計支援装置のモニタに表示させ、実使用時の表示画面をモニタ上で目視によって確認しながら、作成を行えるようにしている。
【0007】
このように、特許文献1に記載の技術によれば、端末ごとにコンテンツを転送するという手間は省くことができる。しかしながら、不具合が生じているか否かを目視によって確認するという作業は、多大な労力・時間を要し、さらに、確認する者の人為的な誤差によって精度にばらつきが生じてしまうという問題がある。しかしながら、特許文献1では、このような問題を解決する技術については開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−191683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、作成したコンテンツを端末の表示装置に表示させた場合に生じる不具合を、容易に、かつ確認者による人為的誤差なく発見することのできるコンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法、プログラムおよび記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、表示部を有する端末装置において閲覧されるコンテンツの、前記表示部への表示状態を確認するために用いられるコンテンツ作成支援装置であって、
複数の表示対象要素を含むコンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、
表示確認対象の端末装置における表示部の表示能力を示す端末画面情報を取得する端末画面情報取得部と、
コンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合に、表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する条件取得部と、
前記端末画面情報に基づいて、前記コンテンツデータ取得部によって取得されたコンテンツデータにおいて、前記表示条件を満たさない表示対象要素を検索する検索部と、
前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する検索結果出力部とを備えることを特徴とするコンテンツ作成支援装置である。
【0011】
また本発明は、前記コンテンツデータ取得部によって取得されたコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面を生成して、自装置に接続された表示装置に表示させる表示処理部をさらに備え、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を、前記コンテンツ画面上で強調表示することを特徴とする。
【0012】
また本発明は、自装置に接続された表示装置の表示能力を示す自装置画面情報を取得する自装置画面情報取得部と、
前記自装置画面情報と前記端末画面情報とに基づいて、前記コンテンツデータに基づくコンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合の端末コンテンツ画面と同一の大きさで、前記コンテンツ画面を前記表示装置に表示するための拡大・縮小率を算出する拡大・縮小率算出部とをさらに備え、
前記表示処理部は、前記拡大・縮小率算出部によって算出された拡大・縮小率に基づいて、前記端末コンテンツ画面と同一の大きさで、前記コンテンツ画面を表示装置に表示させることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つであるリンクボタンについて、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさないリンクボタンを検索することを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つである文字について、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない文字を検索することを特徴とする。
【0015】
また本発明は、前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つである画像内に記述される文字について、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない文字を検索することを特徴とする。
【0016】
また本発明は、前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つであるリンクボタンについて、リンクボタン間の距離が前記表示状態において満たすべき距離を表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない一対のリンクボタンを検索することを特徴とする。
【0017】
また本発明は、前記検索部は、前記表示条件を満たさない表示対象要素を1つずつ検索し、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を1つずつ出力することを特徴とする。
【0018】
また本発明は、前記検索部は、前記表示条件を満たさない表示対象要素を一括して検索し、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を一括して出力することを特徴とする。
【0019】
また本発明は、前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を、該表示条件を満たすように修正するための修正条件を併せて出力することを特徴とする。
【0020】
また本発明は、表示部を有する端末装置において閲覧されるコンテンツの、前記表示部への表示状態を確認するためのコンテンツ作成支援方法であって、
複数の表示対象要素を含むコンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得ステップと、
表示確認対象の端末装置における表示部の表示能力を示す端末画面情報を取得する端末画面情報取得ステップと、
コンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合に、表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する条件取得ステップと、
前記端末画面情報に基づいて、前記コンテンツデータ取得ステップで取得されたコンテンツデータにおいて、前記表示条件を満たさない表示対象要素を検索する検索ステップと、
前記検索ステップにおいて検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する検索結果出力ステップとを含むことを特徴とするコンテンツ作成支援方法である。
【0021】
また本発明は、コンピュータに、前記コンテンツ作成支援装置の各部の機能を実現させるためのプログラムである。
【0022】
また本発明は、前記プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、コンテンツ作成支援装置を操作するユーザによって指定された表示条件に基づいて、コンテンツデータにおいて、表示条件を満足しない表示対象要素を自動的に検索し、検索結果を表示装置などに出力させることができる。したがって、コンテンツに含まれる不具合箇所を容易にかつ短時間で発見することができる。また、一定の条件に基づいて不具合箇所を検索しているので、人為的誤差なく発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】電子書籍配信システム10の構成を示す図である。
【図2】コンテンツの一例として電子書籍Pを示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るコンテンツ作成支援装置100の構成を示すブロック図である。
【図4】コンテンツ作成支援装置100を具体的に実現する装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】端末装置12の表示装置13aに表示された端末コンテンツ画面Aを示す図である。
【図6】表示処理部125によって表示装置132に表示されたコンテンツ画面Bを示す図である。
【図7】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たないリンクボタンLを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図8】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たないリンクボタンLを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図9】、図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全てのリンクボタンL0が強調表示された状態を示す図である。
【図10】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない文字Cを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図11】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない文字Cを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図12】図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全ての文字C0が強調表示された状態を示す図である。
【図13】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない画像I内に記述される文字Cを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図14】コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない画像I内の文字Cを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。
【図15】図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の全ての文字C1が強調表示された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、電子書籍配信システム10の構成を示す図である。電子書籍配信システム10は、電子書籍配信サーバ11と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイによって実現される表示装置13およびタッチパネルを備える携帯型の端末装置12とによって構成され、電子書籍配信サーバ11および端末装置12は、インターネットなどのネットワーク14を介して互いに接続され、各種データを相互に送受信可能に構成されている。
【0026】
電子書籍配信サーバ11には、後述するコンテンツ作成支援装置100を用いて端末装置12向けに作成された電子書籍などのコンテンツが格納されており、電子書籍配信サーバ11は、端末装置12から送信される要求に応答して、その端末装置12へコンテンツを配信する。端末装置12には、コンテンツを表示するためのアプリケーションが搭載されており、電子書籍配信サーバ11からコンテンツを受信して表示装置13に表示する。なお、コンテンツについては後述する。
【0027】
電子書籍配信システム10では、図1に示すように、機種の異なる複数の端末装置12a〜12cを対象にして、コンテンツが配信される。したがって、配信されるコンテンツは、表示能力の異なる表示装置13a〜13cで表示される。
【0028】
ここで、表示装置の表示能力とは、たとえば画素密度または1画素の画素サイズによって規定することができる。ここでいう「画素密度」とは、1インチあたりの画素数(単位:dpi)によって定義される指標のことである。
【0029】
また、「1画素の画素サイズ」は、画面解像度と画面サイズとによって算出することができる。ここでいう「画面解像度」とは、画面縦方向の画素数(単位:ドット)と画面横方向の画素数とによって定義される指標のことである。一方、「画面サイズ」とは、画面(表示領域)の縦方向寸法と横方向寸法とによって定義される指標、または画面の対角寸法とアスペクト比とによって定義される指標のことである。
【0030】
たとえば、図1を例に挙げると、表示装置13aは、画面解像度800×600ドットおよび画素密度200dpiであり、表示装置13bは、画面解像度800×600ドットおよび画素密度150dpiであり、表示装置13cは、画面解像度800×600ドットおよび画素密度100dpiである。
【0031】
以下、端末装置12へ配信されるコンテンツについて説明する。
図2は、コンテンツの一例として電子書籍Pを示す図である。コンテンツは、後述するコンテンツ作成支援装置100を用いて、デジタルデータであるコンテンツデータとして作成される。コンテンツとしては、電子書籍に限らず、ウェブページであってもよい。
【0032】
コンテンツデータには、図2に示すような複数の表示対象要素に関するデータが含まれている。ここで、「表示対象要素」とは、表示装置13に表示することのできる要素のことであり、オブジェクトなどとも称される。「表示対象要素」は、たとえば文字C、画像IおよびリンクボタンLなどのことである。
【0033】
また、コンテンツデータには、表示対象要素を表示範囲に収まるように配置するための、2次元座標空間における表示対象要素の表示位置、大きさ、外形などについて記述された情報(以下、「レイアウトデータ」と称する)が含まれる。
【0034】
レイアウトデータは、たとえば、「種類」、位置「X」「Y」、大きさ「W」「H」、「内容」の各情報が、表示対象要素ごとに記述されたデータである。
【0035】
ここで、「種類」は、文字(CHAR)や画像(IMAGE)など、表示対象要素の種類を示す情報である。また、位置「X」「Y」は、表示対象要素をX−Y座標空間に表示させた時の位置を示す情報であり、たとえば、各表示対象要素に割り当てた矩形領域の1隅(たとえば、左上隅)の点の座標位置を示す情報である。
【0036】
大きさ「W」「H」は、表示対象要素に割り当てた矩形領域の幅「W」と高さ「H」を示す情報である。また、「内容」は、表示対象要素の種類によって変わり、たとえば表示対象要素が文字(CHAR)であれば、文字コードおよびそのフォント情報(フォントサイズやフォント色など)を示す情報であり、表示対象要素が画像(IMAGE)であれば、ビットマップデータや画像データの記憶場所を示す情報である。すなわち、「内容」は、表示対象要素を表すデータに相当する。
【0037】
「コンテンツデータ」は、端末装置12における文字サイズなどの表示設定やコンテンツが表示される範囲(すなわち、ウィンドウの大きさ)に応じて、表示対象要素のレイアウトが動的に変更されて表示されるようなデータであってもよく、あるいは、固定したレイアウトで表示されるようなデータであってもよい。
【0038】
図3は、本発明の実施形態に係るコンテンツ作成支援装置100の構成を示すブロック図である。コンテンツ作成支援装置100は、コンテンツデータ生成部110と、コンテンツデータ確認部120とを備える。
【0039】
また、コンテンツデータ確認部120は、コンテンツデータ取得部121と、自装置画面情報取得部122と、端末画面情報取得部123と、拡大・縮小率演算部124と、表示処理部125と、判定条件取得部126と、検索部127と、検索結果出力部128とを備える。各部の詳細については、後述する。
【0040】
図4は、コンテンツ作成支援装置100を具体的に実現する装置の構成例を示すブロック図である。コンテンツ作成支援装置100は、CPU(Central Processing Unit)131、表示装置132、記憶装置133、ならびに、マウス135およびキーボード136などによって実現される入力装置134を備える装置によって実現される。
【0041】
CPU131は、図3に示すコンテンツデータ生成部110、コンテンツデータ取得部121、自装置画面情報取得部122、端末画面情報取得部123、拡大・縮小率演算部124、表示処理部125、判定条件取得部126、検索部127および検索結果出力部128として機能し、これら各部110,121〜128による処理手順が記述されたプログラムを、記憶装置133あるいは図示しない通信デバイスを介してネットワークなどから得る。
【0042】
またCPU131は、CPU131を含めてバス137を通じ相互に接続された表示装置132、記憶装置133、入力装置134とデータのやりとりを行ないながら、各処理を実行する。
【0043】
なお、データのやりとりは、バス137を介して行う形態に限定されるものではなく、データを送受信できるならば、通信ケーブルや無線通信装置などを介する形態でもよい。また、各部の実現手段としては、CPUに限らず、DSP(Digital Signal Processor)や処理手順が回路として組み込まれているロジック回路などを用いることもできる。
【0044】
表示装置132は、液晶パネルまたはプラズマディスプレイパネルを備え、グラフィックカードなどと組み合わされて実現され、グラフィックカード上にVRAM(Video Random Access Memory)を有し、VRAM上のデータを表示信号に変換して、変換した表示信号を画像として表示する。
【0045】
記憶装置133は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やフラッシュメモリなどのメモリデバイスおよびHDD(Hard Disk Drive)によって構成される。CPU131とネットワークを介して有線または無線で接続された他のネットワーク機器に取り付けられた記憶装置を、記憶装置133として用いることもできる。
【0046】
以下、図3および図4を参照して、コンテンツ作成支援装置100の各部110,121〜128について説明する。
【0047】
コンテンツデータ生成部110は、コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって入力された指令に従って、前述するようなコンテンツデータを生成する。生成されたコンテンツデータは、記憶装置133に記憶される。
【0048】
コンテンツデータ取得部121は、コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、コンテンツ作成者によって指定されたコンテンツデータを、記憶装置133から取得する。ここで、「表示状態確認処理」とは、既に作成済みのコンテンツデータによるコンテンツを、端末装置12の表示装置13に表示させたときの表示状態を確認する処理のことである。
【0049】
自装置画面情報取得部122は、自装置、すなわちコンテンツ作成支援装置100に接続されている表示装置132の表示能力を示す情報(以下、「自装置画面情報」と称する)を取得する。自装置画面情報は、たとえば表示装置132から取得される。本実施形態では、自装置画面情報として、画素密度を示す情報が取得される。
【0050】
端末画面情報取得部123は、前記表示状態を確認しようとしている端末装置12の表示装置13の表示能力を示す情報(以下、「端末画面情報」と称する)を取得する。本実施形態では、端末画面情報として、画素密度を示す情報が取得される。
【0051】
このような端末画面情報は、たとえば、表示装置132上に端末画面情報を入力するための入力画面を表示させ、コンテンツ作成者によって入力されたデータにより取得される。あるいは、複数の機種に関する端末画面情報を予め記憶装置133に記憶しておき、その複数の端末画面情報のうちから1つを選択させる選択画面を表示装置132上に表示させ、コンテンツ作成者によって選択されたデータにより取得されてもよい。
【0052】
拡大・縮小率演算部124は、自装置画面情報取得部122によって取得された自装置画面情報と、端末画面情報取得部123によって取得された端末画面情報とに基づいて、コンテンツデータ取得部121によって取得されたコンテンツデータによるコンテンツ画面B(図6参照)を、表示状態を確認しようとしている端末装置12の表示装置13へ表示させた場合の表示画面(以下、「端末コンテンツ画面」と称する)A(図5参照)と同一の大きさで、表示装置132に表示するための拡大・縮小率を算出する。
【0053】
拡大・縮小率は、具体的には、コンテンツ作成支援装置100に接続されている表示装置132における画素密度を、端末装置12の表示装置13における画素密度で除算することによって算出される。
【0054】
表示処理部125は、拡大・縮小率演算部124によって算出された拡大・縮小率に基づいて、端末コンテンツ画面Aと同一の大きさで、コンテンツデータ取得部121によって取得されたコンテンツデータによるコンテンツ画面Bを、表示装置132に表示させる。
【0055】
図5は、端末装置12の表示装置13aに表示された端末コンテンツ画面Aを示す図であり、図6は、表示処理部125によって表示装置132に表示されたコンテンツ画面Bを示す図である。図5および図6では、図2に示す電子書籍Pを、端末装置12の表示装置13aおよびコンテンツ作成支援装置100に接続されている表示装置132にそれぞれ表示させた状態を示している。
【0056】
たとえば、端末装置12の表示装置13aが、画面解像度800×600ドットおよび画素密度200dpi(すなわち、画面サイズは縦横4×3インチ)であり、表示装置132が画素密度100dpiである場合、表示処理部125は、拡大・縮小率0.5(=100dpi÷200dpi)に基づいて、縦横4×3インチのコンテンツ画面Bを表示装置132に表示させる。
【0057】
判定条件取得部126は、コンテンツデータ取得部121によって取得されたコンテンツデータによるコンテンツを、表示状態を確認しようとしている端末装置12の表示装置13へ表示させた場合に、所定の種類の表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する。判定条件取得部126は、選択領域サイズ条件取得部126aと、文字サイズ条件取得部126bと、画像内文字サイズ条件取得部126cと、選択領域間隔条件取得部126dとを備える。
【0058】
選択領域サイズ条件取得部126aは、表示対象要素の種類の1つであるリンクボタンLについて、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべきサイズを表示条件として取得する。具体的には、リンクボタンLなどの選択可能な領域が、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得する。最小のサイズは、たとえば幅方向の実寸と高さ方向の実寸とによって規定される。
【0059】
文字サイズ条件取得部126bは、表示対象要素の種類の1つである文字Cについて、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべきサイズを表示条件として取得する。具体的には、文字Cが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得する。最小のサイズは、たとえば幅方向の実寸と高さ方向の実寸とによって規定される。
【0060】
画像内文字サイズ条件取得部126cは、表示対象要素の種類の1つである画像I内に記述される文字Cについて、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべきサイズを表示条件として取得する。具体的には、文字Cが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得する。最小のサイズは、たとえば幅方向の実寸と高さ方向の実寸とによって規定される。
【0061】
選択領域間隔条件取得部126dは、表示対象要素の種類の1つであるリンクボタンL間の距離が、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき距離を表示条件として取得する。具体的には、近接して配置される一対のリンクボタンLが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最低限の離間距離を表示条件として取得する。
【0062】
これらの各表示条件は、たとえば、表示装置132上に表示条件を入力するための入力画面を表示させ、コンテンツ作成者によって入力されたデータにより取得される。あるいは、予め登録されている複数の表示条件のうちから1つを選択させる選択画面を表示装置132上に表示させ、コンテンツ作成者によって選択されたデータにより取得されてもよい。
【0063】
検索部127は、端末画面情報取得部123によって取得された端末画面情報に基づいて、コンテンツデータ取得部121によって取得されたコンテンツデータにおいて、判定条件取得部126によって取得された表示条件を満たさない表示対象要素を検索する。
【0064】
たとえば、選択領域サイズ条件取得部126aによって、幅方向の実寸を1cm、および高さ方向の実寸を0.5cmとするリンクボタンLの表示条件が取得されている場合には、検索部127は、コンテンツデータに含まれる複数のリンクボタンLの中から、幅方向の実寸が1cm未満および/または高さ方向の実寸が0.5cm未満で表示されるリンクボタンLを検索する。
なお、幅方向の実寸および高さ方向の実寸のうち、いずれか一方の条件を満たさない表示対象要素を検索するか、あるいは、何れの条件を満たさない表示対象要素を検索するかについては、コンテンツ作成者によって適宜選択できるように構成されている。
【0065】
検索部127は、表示条件を満たさない表示対象要素を、コンテンツデータの中から1つずつ順次検索していくように構成されてもよく、表示条件を満たさない表示対象要素を一括して検索するように構成されてもよい。また、個別に検索する機能および一括して検索する機能の両方を備え、コンテンツ作成者によって選択可能に構成されてもよい。
【0066】
検索結果出力部128は、検索部127によって検索された表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する。本実施形態では、表示処理部125によって表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上において、表示条件を満たさない表示対象要素を強調表示する。
【0067】
図7は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たないリンクボタンLを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。
【0068】
ステップs1では、コンテンツデータ取得部121が、コンテンツ作成者によって指定されたコンテンツデータを、記憶装置133から取得し、ステップs2に進む。ステップs2では、自装置画面情報取得部122が、自装置画面情報を取得し、ステップs3に進む。ステップs3では、端末画面情報取得部123が、端末画面情報を取得し、ステップs4に進む。ステップs4では、拡大・縮小率演算部124が、ステップs2で取得された自装置画面情報と、ステップs3で取得された端末画面情報とに基づいて、拡大・縮小率を算出し、ステップs5に進む。
【0069】
ステップs5では、表示処理部125が、コンテンツ画面Bを表示装置132に表示させ、ステップs6に進む。ステップs6では、選択領域サイズ条件取得部126aが、リンクボタンLが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得し、ステップs7に進む。ステップs7では、検索部127が、コンテンツデータに含まれる複数のリンクボタンLの中から、最小のサイズよりも小さく表示されてしまうリンクボタンLの検索を開始し、ステップs8に進む。
【0070】
ステップs8では、検索部127により全てのリンクボタンLが検索されたか否かが判定され、全て検索されている場合には、検索結果出力部128が、検索が終了したことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、全て検索されていない場合には、ステップs9に進む。ステップs9では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまうリンクボタンLが発見されたか否かが判定され、発見されていない場合には、ステップs8に戻る。また、発見された場合には、ステップs10に進む。
【0071】
ステップs10では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまうリンクボタンLを強調表示し、ステップs8に戻る。したがって、この場合の表示状態確認処理では、最小のサイズよりも小さく表示されてしまうリンクボタンLが、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、1つずつ順次強調表示される。
なお、強調表示は、周知の方法によって実現され、たとえば、該当するリンクボタンLを太枠で囲っても表示してもよく、リンクボタンLを表示する際の色を目立つ色に変更して表示してもよい。強調表示に関しては、以下の説明においても同様である。
【0072】
図8は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たないリンクボタンLを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。本処理のステップs11〜ステップs17は、図7に示す処理のステップs1〜ステップs7と同一であるため、説明を省略する。
【0073】
ステップs18では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまうリンクボタンLが発見されたか否かが判定され、1つも発見されなかった場合には、検索結果出力部128が、1つも発見されなかったことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、1つでも発見された場合には、ステップs19に進む。ステップs19では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全てのリンクボタンLを強調表示し、表示状態確認処理を終了する。
【0074】
図9は、図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全てのリンクボタンL0が強調表示された状態を示す図である。図9において、ハッチングを付して示されたリンクボタンL0が、強調表示されたリンクボタンに相当する。
【0075】
図10は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない文字Cを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。本処理のステップs21〜ステップs25は、図7に示す処理のステップs1〜ステップs5と同一であるため、説明を省略する。
【0076】
ステップs26では、文字サイズ条件取得部126bが、文字Cが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得し、ステップs27に進む。ステップs27では、検索部127が、コンテンツデータに含まれる複数の文字Cの中から、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cの検索を開始し、ステップs28に進む。
【0077】
ステップs28では、検索部127により全ての文字Cが検索されたか否かが判定され、全て検索されている場合には、検索結果出力部128が、検索が終了したことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、全て検索されていない場合には、ステップs29に進む。ステップs29では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cが発見されたか否かが判定され、発見されていない場合には、ステップs28に戻る。また、発見された場合には、ステップs30に進む。
【0078】
ステップs30では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cを強調表示し、ステップs28に戻る。したがって、この場合の表示状態確認処理では、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cが、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、1つずつ順次強調表示される。
【0079】
図11は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない文字Cを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。本処理のステップs31〜ステップs37は、図10に示す処理のステップs21〜ステップs27と同一であるため、説明を省略する。
【0080】
ステップs38では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cが発見されたか否かが判定され、1つも発見されなかった場合には、検索結果出力部128が、1つも発見されなかったことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、1つでも発見された場合には、ステップs39に進む。ステップs39では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全ての文字Cを強調表示し、表示状態確認処理を終了する。
【0081】
図12は、図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全ての文字C0が強調表示された状態を示す図である。図12において、ハッチングを付して示された文字C0が、強調表示された文字に相当する。
【0082】
図13は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない画像I内に記述される文字Cを個別に検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。本処理のステップs41〜ステップs45は、図7に示す処理のステップs1〜ステップs5と同一であるため、説明を省略する。
【0083】
ステップs46では、画像内文字サイズ条件取得部126cが、画像I内に記述される文字Cが、端末コンテンツ画面Aにおいて満たすべき最小のサイズを表示条件として取得し、ステップs47に進む。ステップs47では、検索部127が、画像I内に記述される文字Cを、光学式文字認識によって認識し、認識された文字Cの中から、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう文字Cの検索を開始し、ステップs48に進む。
【0084】
ステップs48では、検索部127により認識された全ての文字Cが検索されたか否かが判定され、全て検索されている場合には、検索結果出力部128が、検索が終了したことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、全て検索されていない場合には、ステップs49に進む。ステップs49では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の文字Cが発見されたか否かが判定され、発見されていない場合には、ステップs48に戻る。また、発見された場合には、ステップs50に進む。
【0085】
ステップs50では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の文字Cを強調表示し、ステップs48に戻る。したがって、この場合の表示状態確認処理では、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の文字Cが、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、1つずつ順次強調表示される。
【0086】
図14は、コンテンツデータにおいて所定のサイズに満たない画像I内の文字Cを一括して検索する表示状態確認処理のフローチャートである。コンテンツ作成者が入力装置134を操作することによって、表示状態確認処理の開始指令が入力されると、処理が開始される。本処理のステップs51〜ステップs57は、図13に示す処理のステップs41〜ステップs47と同一であるため、説明を省略する。
【0087】
ステップs58では、検索部127により最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の文字Cが発見されたか否かが判定され、1つも発見されなかった場合には、検索結果出力部128が、1つも発見されなかったことを表示装置132に表示させて、表示状態確認処理を終了する。また、1つでも発見された場合には、ステップs59に進む。ステップs59では、検索結果出力部128が、表示装置132に表示されたコンテンツ画面B上で、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう全ての画像I内の文字Cを強調表示し、表示状態確認処理を終了する。
【0088】
図15は、図6に示すコンテンツ画面Bにおいて、最小のサイズよりも小さく表示されてしまう画像I内の全ての文字C1が強調表示された状態を示す図である。図15において、ハッチングを付して示された画像I内の文字C1が、強調表示された画像I内の文字に相当する。
【0089】
なお、図示しないが、所定の離間距離に満たない一対のリンクボタンLを、個別にあるいは一括して検索する表示状態確認処理も、上記の各処理と同様の処理手順で実行される。
【0090】
以上説明するように、本実施形態によれば、コンテンツ作成者によって指定された表示条件に基づいて、表示条件を満足しない表示対象要素を自動的に検索され、表示条件を満足しない表示対象要素が表示装置132上に表示される。したがって、コンテンツ作成者は、コンテンツに含まれる不具合箇所を容易にかつ短時間で発見することができる。また、一定の条件に基づいて不具合箇所を検索しているので、人為的誤差なく発見することができる。
【0091】
また、本実施形態によれば、端末コンテンツ画面Aに表示される文字が小さくなりすぎることのないコンテンツを、端末装置12に提供することができるので、端末装置12を使用してコンテンツを閲覧するユーザが、文字が読みにくくてストレスを感じることをなくすことができる。
【0092】
また、端末コンテンツ画面Aに表示されるリンクボタンLが小さくなりすぎることのないコンテンツ、および、リンクボタンL同士の間隔が狭くなりすぎることのないコンテンツを、端末装置12に提供することができるので、端末装置12を使用してコンテンツを閲覧するユーザが、タッチパネルによるタッチ操作がしづらくてストレスを感じることをなくすことができる。
【0093】
他の実施形態に係るコンテンツ作成支援装置100では、検索結果出力部128が、表示条件を満たさないリンクボタンLや文字Cを強調表示するのに併せて、表示条件を満たすように修正するための修正条件も表示するように構成されてもよい。
【0094】
たとえば、選択領域サイズ条件取得部126aによって、幅方向の実寸を1cm、および高さ方向の実寸を0.5cmとするリンクボタンLの最小サイズ条件が取得され、また、端末画面情報取得部123によって、画素密度を200dpiとする端末画面情報が取得されている場合に、前記の最小サイズ条件に満たないリンクボタンLがコンテンツデータの中から発見された際には、コンテンツデータにおいてリンクボタンLのサイズが幅方向および高さ方向の画素数で規定されているならば、検索結果出力部128は、それぞれの画素数を79画素(=1.0÷2.54×200)および39画素(=0.5÷2.54×200)以上に修正すべきであるという修正条件を、前述の強調表示に併せて表示させる。
【0095】
また、文字サイズ条件取得部126bによって、幅方向・高さ方向の実寸を1cmとする文字Cの最小サイズ条件が取得され、また、端末画面情報取得部123によって、画素密度を200dpiとする端末画面情報が取得されている場合に、前記の最小サイズ条件に満たない文字Cがコンテンツデータの中から発見された際には、コンテンツデータにおいて文字Cのサイズがフォントサイズで規定されているならば、フォントサイズを28ポイント(=1.0÷2.54÷(1/72))以上に修正すべきであるという修正条件を、前述の強調表示に併せて表示される。
【0096】
このように、表示条件を満たすように修正するための修正条件をも併せて表示することにより、コンテンツ作成者は、コンテンツデータの修正作業を効率的に行うことができる。
【0097】
上述した実施形態では、プログラムは、半導体メモリまたはハードディスク装置などの記憶装置133に記憶されているが、これらの記憶装置133に限定されるものではなく、コンピュータで読取り可能な記憶媒体に記録されていてもよい。記録媒体は、たとえば図示しない外部記憶装置としてプログラム読取装置を設け、そこに記録媒体を挿入することによって読取り可能な記録媒体であってもよいし、または他の装置の記憶装置であってもよい。
【0098】
いずれの記録媒体であっても、記録媒体に記憶されているプログラムがコンピュータからアクセスされて実行される構成であればよい。すなわち、いずれの記録媒体であっても、記録媒体からプログラムが読み出され、読み出されたプログラムが、記憶装置のプログラム記憶エリアに記憶されて、そのプログラムが実行される構成であればよい。さらに通信ネットワークを介して他の装置からダウンロードされてプログラム記憶エリアに記憶させてもよい。ダウンロード用のプログラムは、予めコンピュータの記憶装置に記憶しておくか、または別な記録媒体からプログラム記憶エリアにインストールしておく。
【0099】
本体と分離可能に構成される記録媒体は、たとえば磁気テープ/カセットテープなどのテープ系の記録媒体、フロッピー(登録商標)ディスクなどの磁気ディスクのディスク系の記録媒体、フレキシブルディスク/ハードディスクなどの磁気ディスクもしくはCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)/MO(Magneto Optical disk)/MD(Mini Disk)/DVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクのディスク系の記録媒体、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系の記録媒体、またはマスクROM/EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)/EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)/フラッシュROMなどの半導体メモリを含む固定的にプログラムを担持する記録媒体であってもよい。
【0100】
また、コンテンツ作成支援装置100を実現するための装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記のプログラムを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網などが利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、たとえばIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)やリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(High Data Rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記のプログラムが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【符号の説明】
【0101】
100 コンテンツ作成支援装置
110 コンテンツデータ生成部
120 コンテンツデータ確認部
121 コンテンツデータ取得部
122 自装置画面情報取得部
123 端末画面情報取得部
124 拡大・縮小率演算部
125 表示処理部
126 判定条件取得部
127 検索部
128 検索結果出力部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を有する端末装置において閲覧されるコンテンツの、前記表示部への表示状態を確認するために用いられるコンテンツ作成支援装置であって、
複数の表示対象要素を含むコンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、
表示確認対象の端末装置における表示部の表示能力を示す端末画面情報を取得する端末画面情報取得部と、
コンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合に、表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する条件取得部と、
前記端末画面情報に基づいて、前記コンテンツデータ取得部によって取得されたコンテンツデータにおいて、前記表示条件を満たさない表示対象要素を検索する検索部と、
前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する検索結果出力部とを備えることを特徴とするコンテンツ作成支援装置。
【請求項2】
前記コンテンツデータ取得部によって取得されたコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面を生成して、自装置に接続された表示装置に表示させる表示処理部をさらに備え、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を、前記コンテンツ画面上で強調表示することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項3】
自装置に接続された表示装置の表示能力を示す自装置画面情報を取得する自装置画面情報取得部と、
前記自装置画面情報と前記端末画面情報とに基づいて、前記コンテンツデータに基づくコンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合の端末コンテンツ画面と同一の大きさで、前記コンテンツ画面を前記表示装置に表示するための拡大・縮小率を算出する拡大・縮小率算出部とをさらに備え、
前記表示処理部は、前記拡大・縮小率算出部によって算出された拡大・縮小率に基づいて、前記端末コンテンツ画面と同一の大きさで、前記コンテンツ画面を表示装置に表示させることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項4】
前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つであるリンクボタンについて、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさないリンクボタンを検索することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項5】
前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つである文字について、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない文字を検索することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項6】
前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つである画像内に記述される文字について、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない文字を検索することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項7】
前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つであるリンクボタンについて、リンクボタン間の距離が前記表示状態において満たすべき距離を表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない一対のリンクボタンを検索することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項8】
前記検索部は、前記表示条件を満たさない表示対象要素を1つずつ検索し、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を1つずつ出力することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項9】
前記検索部は、前記表示条件を満たさない表示対象要素を一括して検索し、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を一括して出力することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項10】
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を、該表示条件を満たすように修正するための修正条件を併せて出力することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項11】
表示部を有する端末装置において閲覧されるコンテンツの、前記表示部への表示状態を確認するためのコンテンツ作成支援方法であって、
複数の表示対象要素を含むコンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得ステップと、
表示確認対象の端末装置における表示部の表示能力を示す端末画面情報を取得する端末画面情報取得ステップと、
コンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合に、表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する条件取得ステップと、
前記端末画面情報に基づいて、前記コンテンツデータ取得ステップで取得されたコンテンツデータにおいて、前記表示条件を満たさない表示対象要素を検索する検索ステップと、
前記検索ステップにおいて検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する検索結果出力ステップとを含むことを特徴とするコンテンツ作成支援方法。
【請求項12】
コンピュータに、請求項1〜10のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置の各部の機能を実現させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
表示部を有する端末装置において閲覧されるコンテンツの、前記表示部への表示状態を確認するために用いられるコンテンツ作成支援装置であって、
複数の表示対象要素を含むコンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、
表示確認対象の端末装置における表示部の表示能力を示す端末画面情報を取得する端末画面情報取得部と、
コンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合に、表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する条件取得部と、
前記端末画面情報に基づいて、前記コンテンツデータ取得部によって取得されたコンテンツデータにおいて、前記表示条件を満たさない表示対象要素を検索する検索部と、
前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する検索結果出力部とを備えることを特徴とするコンテンツ作成支援装置。
【請求項2】
前記コンテンツデータ取得部によって取得されたコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面を生成して、自装置に接続された表示装置に表示させる表示処理部をさらに備え、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を、前記コンテンツ画面上で強調表示することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項3】
自装置に接続された表示装置の表示能力を示す自装置画面情報を取得する自装置画面情報取得部と、
前記自装置画面情報と前記端末画面情報とに基づいて、前記コンテンツデータに基づくコンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合の端末コンテンツ画面と同一の大きさで、前記コンテンツ画面を前記表示装置に表示するための拡大・縮小率を算出する拡大・縮小率算出部とをさらに備え、
前記表示処理部は、前記拡大・縮小率算出部によって算出された拡大・縮小率に基づいて、前記端末コンテンツ画面と同一の大きさで、前記コンテンツ画面を表示装置に表示させることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項4】
前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つであるリンクボタンについて、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさないリンクボタンを検索することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項5】
前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つである文字について、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない文字を検索することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項6】
前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つである画像内に記述される文字について、前記表示状態において満たすべきサイズを表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない文字を検索することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項7】
前記条件取得部は、前記表示対象要素の1つであるリンクボタンについて、リンクボタン間の距離が前記表示状態において満たすべき距離を表示条件として取得し、
前記検索部は、前記表示条件を満たさない一対のリンクボタンを検索することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項8】
前記検索部は、前記表示条件を満たさない表示対象要素を1つずつ検索し、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を1つずつ出力することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項9】
前記検索部は、前記表示条件を満たさない表示対象要素を一括して検索し、
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を一括して出力することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項10】
前記検索結果出力部は、前記検索部によって検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素を、該表示条件を満たすように修正するための修正条件を併せて出力することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項11】
表示部を有する端末装置において閲覧されるコンテンツの、前記表示部への表示状態を確認するためのコンテンツ作成支援方法であって、
複数の表示対象要素を含むコンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得ステップと、
表示確認対象の端末装置における表示部の表示能力を示す端末画面情報を取得する端末画面情報取得ステップと、
コンテンツを前記表示確認対象の端末装置の表示部へ表示させた場合に、表示対象要素について、その表示状態において満たすべき表示条件を取得する条件取得ステップと、
前記端末画面情報に基づいて、前記コンテンツデータ取得ステップで取得されたコンテンツデータにおいて、前記表示条件を満たさない表示対象要素を検索する検索ステップと、
前記検索ステップにおいて検索された前記表示条件を満たさない表示対象要素の検索結果を出力する検索結果出力ステップとを含むことを特徴とするコンテンツ作成支援方法。
【請求項12】
コンピュータに、請求項1〜10のいずれか1つに記載のコンテンツ作成支援装置の各部の機能を実現させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−20491(P2013−20491A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153927(P2011−153927)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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