説明

コンテンツ再生システム

【課題】 コンテンツの選択の幅を狭めることなく、システム全体の消費電力を低減するコンテンツ再生システムを提供する。
【解決手段】 メインクライアントは、複数のサーバから1つのサーバを選択し、選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する。メインクライアントは、選択されたサーバの情報をサブクライアントの各々に送信する。サブクライアントは、メインクライアントによって選択されたサーバの情報を受信すると、メインクライアントが選択しているサーバと同じサーバを選択し、選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する。メインクライアントは、選択されたサーバから所定数のコンテンツを受信して再生した場合、現在選択しているサーバに代えて他のサーバを選択し、選択されたサーバの情報をサブクライアントの各々に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のサーバと、複数のクライアントとを備えるコンテンツ再生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のサーバと複数のクライアントとを備えるネットワークAVシステムが提案されている。各サーバは、ネットワークに接続されている他のサーバが保有するコンテンツリストを取得し、自身のコンテンツリストと他のサーバのコンテンツリストとを統合した統合コンテンツリストを生成し、メモリに保持している。クライアントは、いずれかのサーバから統合コンテンツリストを取得し、統合コンテンツリストから、自身が再生すべきコンテンツを選択する。クライアントは、選択したコンテンツを格納しているサーバをコンテンツリストから特定し、特定したサーバにコンテンツの送信を要求する。要求を受けたサーバは、コンテンツをストリーミング形式でクライアントに送信する。クライアントは、受信したコンテンツを再生する。
【0003】
このネットワークAVシステムによると、複数のクライアントが、同時刻にそれぞれ異なるサーバからコンテンツを取得して再生することが可能である。しかしそのためには、全てのサーバを電源オン状態にする必要があり、システム全体としての消費電力の増加につながる。消費電力を低減するために、1つのサーバのみを電源オン状態にし、複数のクライアントが1つのサーバのみから同一コンテンツを取得して再生することが考えられるが(いわゆるパーティーモード)、コンテンツの選択の範囲が狭められてしまうという問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−157800号公報
【特許文献2】特開2006−323770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コンテンツの選択の幅を狭めることなく、システム全体の消費電力を低減するコンテンツ再生システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ再生システムは、複数のサーバと、複数の前記サーバとネットワーク経由で接続可能な複数のクライアントとを備えるコンテンツ再生システムであって、前記各サーバが、複数のコンテンツを記録するためのコンテンツ記憶部と、コンテンツを前記クライアントに送信するコンテンツ送信手段とを有し、前記複数のクライアントが、1つのメインクライアントと、1又は複数のサブクライアントとを含み、前記メインクライアントが、前記複数のサーバから1つのサーバを選択し、選択されたサーバから所定数のコンテンツを受信して再生した場合、現在選択しているサーバに代えて他のサーバを選択する第1のサーバ選択手段と、選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する第1再生手段と、前記第1のサーバ選択手段がサーバを選択したとき、選択されたサーバの情報を前記サブクライアントの各々に送信するサーバ情報送信手段とを有し、前記サブクライアントが、前記メインクライアントから、前記メインクライアントによって選択されたサーバの情報を受信するサーバ情報受信手段と、前記サーバ情報受信手段によって受信されたサーバの情報に基づいて、前記メインクライアントが選択しているサーバと同じサーバを選択する第2のサーバ選択手段と、選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する第2再生手段とを有する。
【0007】
本実施形態によると、メインクライアントは、複数のサーバから1つのサーバを選択し、選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する。メインクライアントは、選択されたサーバの情報をサブクライアントの各々に送信する。サブクライアントは、メインクライアントによって選択されたサーバの情報を受信すると、メインクライアントが選択しているサーバと同じサーバを選択し、選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する。メインクライアントは、選択されたサーバから所定数のコンテンツを受信して再生した場合、現在選択しているサーバに代えて他のサーバを選択し、選択されたサーバの情報をサブクライアントの各々に送信する。このように、メインクライアントとサブクライアントとは同じ時間帯に同じサーバからコンテンツを受信して再生するので、コンテンツの選択の幅を狭めることなく、システム全体の消費電力を低減することができる。
【0008】
好ましい実施形態においては、前記メインクライアントが、前記サーバが所有する総コンテンツ数に対応付けて前記所定数を管理する所定数管理手段と、前記所定数を、選択されたサーバに対する前記所定数管理手段の管理内容に基づいて決定する所定数決定手段とをさらに有する。
【0009】
コンテンツ総数に応じてサーバからコンテンツを受信する所定数を変更することによって、より最適な再生を実現することができる。つまり、仮にコンテンツ総数が非常に少ないサーバと、コンテンツ総数が非常に多いサーバとでコンテンツを受信する所定数が同じであれば、コンテンツ総数が非常に少ないサーバについては同じコンテンツが重複して再生される場合が生じるが、本例ではそのような問題を解決できる。
【0010】
本発明の別の好ましい実施形態によるコンテンツ再生システムは、複数のサーバと、複数の前記サーバとネットワーク経由で接続可能な複数のクライアントとを備えるコンテンツ再生システムであって、前記各サーバが、複数のコンテンツを記録するためのコンテンツ記憶部と、コンテンツを前記クライアントに送信するコンテンツ送信手段とを有し、前記複数のクライアントが、1つのメインクライアントと、1又は複数のサブクライアントとを含み、前記メインクライアントが、前記複数のサーバから1つのサーバを選択し、選択されたサーバから所定時間コンテンツを受信して再生した場合、現在選択しているサーバに代えて他のサーバを選択する第1のサーバ選択手段と、選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する第1再生手段と、前記第1のサーバ選択手段がサーバを選択したとき、選択されたサーバの情報を前記サブクライアントの各々に送信するサーバ情報送信手段とを有し、前記サブクライアントが、前記メインクライアントから、前記メインクライアントによって選択されたサーバの情報を受信するサーバ情報受信手段と、前記サーバ情報受信手段によって受信されたサーバの情報に基づいて、前記メインクライアントが選択しているサーバと同じサーバを選択する第2のサーバ選択手段と、選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する第2再生手段とを有する。
【0011】
本実施形態によると、メインクライアントは、複数のサーバから1つのサーバを選択し、選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する。メインクライアントは、選択されたサーバの情報をサブクライアントの各々に送信する。サブクライアントは、メインクライアントによって選択されたサーバの情報を受信すると、メインクライアントが選択しているサーバと同じサーバを選択し、選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する。メインクライアントは、選択されたサーバから所定時間コンテンツを受信して再生した場合、現在選択しているサーバに代えて他のサーバを選択し、選択されたサーバの情報をサブクライアントの各々に送信する。このように、メインクライアントとサブクライアントとは同じ時間帯に同じサーバからコンテンツを受信して再生するので、コンテンツの選択の幅を狭めることなく、システム全体の消費電力を低減することができる。
【0012】
前記メインクライアントが、前記サーバが所有する総コンテンツ数に対応付けて前記所定時間を管理する所定時間管理手段と、前記所定時間を、選択されたサーバに対する前記所定時間管理手段の管理内容に基づいて決定する所定時間決定手段とをさらに有する。
【0013】
コンテンツ総数に応じてサーバからコンテンツを受信する所定時間を変更することによって、より最適な再生を実現することができる。つまり、仮にコンテンツ総数が非常に少ないサーバと、コンテンツ総数が非常に多いサーバとでコンテンツを受信する所定時間が同じであれば、コンテンツ総数が非常に少ないサーバについては同じコンテンツが重複して再生される場合が生じるが、本例ではそのような問題を解決できる。
【0014】
好ましい実施形態においては、前記各サーバのうち、前記各クライアントにコンテンツを送信している前記サーバのみが電源オン状態であり、前記クライアントにコンテンツを送信していない前記サーバが電源オフ状態である。
【0015】
従って、システム全体の消費電力を低減することができる。
【0016】
好ましい実施形態においては、最初にコンテンツを再生開始する前記クライアントが前記メインクライアントになり、前記メインクライアントが存在している状態でコンテンツを再生開始する前記クライアントが前記サブクライアントになる。
【0017】
この場合、2番目以降にクライアントが再生を開始する場合には常にメインクライアントが存在しているので、メインクライアントによって選択されたサーバを選択して、選択したサーバからコンテンツを受信して再生することができる。
【0018】
好ましい実施形態においては、前記メインクライアントが、サブクライアントの情報を管理するサブクライアント管理手段と、前記第1再生手段がコンテンツの再生を停止するとき、前記サブクライアント管理手段を参照し、前記サブクライアントの1つを選択し、選択した前記サブクライアントにメインクライアントとして動作する指示を送信する指示手段とをさらに有し、前記サブクライアントが、前記メインクライアントから、メインクライアントとして動作する指示を受信する指示受信手段と、メインクライアントとして動作する指示に応じて、メインクライアントしての前記各手段を実行する引継手段とをさらに有する。
【0019】
メインクライアントが再生停止する場合、サブクライアントの1つにメインクライアントの機能を引き継ぐことができるので、メインクライアントが選択するサーバを変更すると共に、各クライアントがメインクライアントによって選択された同じサーバを選択する状態を継続することができる。
【0020】
好ましい実施形態においては、前記各サーバが、前記メインクライアントおよび前記サブクライアントに対応するプレイリストを保持する手段をさらに有し、前記メインクライアントが、選択されたサーバにおいて前記メインクラアイントに対応して保持されているプレイリストに基づいて、コンテンツを選択する第1選択手段をさらに有し、前記第1再生手段が、前記第1選択手段によって選択されたコンテンツを再生し、前記サブクライアントが、選択されたサーバにおいて自サブクラアイントに対応して保持されているプレイリストに基づいて、コンテンツを選択する第2選択手段をさらに有し、前記第2再生手段が、前記第2選択手段によって選択されたコンテンツを再生する。
【0021】
この場合、各クライアントは、よりユーザの好みに合ったコンテンツを再生することができる。
【0022】
好ましい実施形態においては、前記第1のサーバ選択手段が、前記サーバが保有しているコンテンツの総数に基づいて、コンテンツの総数が多い順に前記サーバを選択する。
【0023】
この場合、各クライアントは、よりユーザの好みに合ったコンテンツを再生することができる。
【0024】
本発明の別の好ましい実施形態においては、上記メインクライアント、サブクライアント、メインクライアントの各手段をコンピュータに実行させるメインクライアントの動作プログラム、サブクライアントの各手段をコンピュータに実行させるサブクライアントの動作プログラムといった形態で提供することが可能である。
【発明の効果】
【0025】
コンテンツの選択の幅を狭めることなく、システム全体の消費電力を低減するコンテンツ再生システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ再生システムを示すブロック図である。
【図2】サーバ200を示す概略ブロック図であるである。
【図3】サーバ200が保持するコンテンツリストを示す図である。
【図4】クライアント100(メインクライアント及びサブクライアント)を示す概略ブロック図である。
【図5】サブクライアントリストを示す図である。
【図6】クライアントの処理を示すフローチャートである。
【図7】メインクライアントの処理を示すフローチャートである。
【図8】サーバリストを示す図である。
【図9】メインクライアントの処理を示すフローチャートである。
【図10】サブクライアント及びサブクライアントの処理を示すフローチャートである。
【図11】サブクライアントの処理を示すフローチャートである。
【図12】メインクライアント及びサブクライアントの処理を示すフローチャートである。
【図13】再生条件テーブルを示す図である。
【図14】メインクライアントの処理を示すフローチャートである。
【図15】各サーバに保存される各クライアントのプレイリストを示す図である。
【図16】サーバリストを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1に示すように、本発明のコンテンツ再生システムは、複数のクライアント100(100A、100B、100C、・・・)と、複数のサーバ200(200A、200B、200C、・・・)とを備え、これらはLAN等の任意の適切なネットワークを介して相互に接続可能である。クライアント100は、サーバ200にコンテンツの送信を要求する。サーバ200は、クライアント100からの要求に応じて、コンテンツをクライアント100に例えばストリーミング形式で送信する。クライアント100は、受信したコンテンツを再生する。コンテンツとは、映像データ、音楽データ、静止画データ等の総称であるが、本例では音楽データである。
【0028】
図2に示すように、各サーバ200は、制御部11と、RAM12と、ROM13と、HDD等のコンテンツ記憶部14と、通信部15と、表示部16と、操作部17とを概略備える。制御部11は、HDD14又はROM13に格納されているサーバプログラムをRAM12に読み出して実行することによって、サーバ200の各部を制御するものであり、マイコンやCPU等である。
【0029】
HDD14には複数のコンテンツが格納されている。HDD14に格納されているコンテンツは、クライアント100からの送信要求に応じ、HDD14から読み出され、通信部15を介してストリーミング形式でクライアント100に送信される。
【0030】
HDD14には、図3に示すようなコンテンツリストが格納されている。コンテンツリストは、HDD14に格納されている全コンテンツのコンテンツ情報を管理するリストである。コンテンツリストは、コンテンツ情報とコンテンツの再生時間情報とを含む。コンテンツ情報は、例えば、曲名、アーティスト名、アルバム名、ジャンル名および曲ID等である。但し、図3においては説明を簡略化するためにコンテンツA1、コンテンツA2・・・と表している。コンテンツリストは、クライアント100からの送信要求に応じて、HDD14から読み出され、通信部15を介してストリーミング形式でクライアント100に送信される。
【0031】
図4に示すように、各クライアント100は、制御部1と、RAM2と、ROM3と、再生部4と、通信部5と、表示部6と、操作部7とを備える。制御部1は、ROM3に格納されているクライアントプログラムに応じて、クライアント100の各部を制御するものであり、マイコンやCPU等である。再生部4は、サーバ200から受信したコンテンツデータを再生(デコード、DA変換、増幅など)して、再生した音声信号を図示しないスピーカーに供給する。
【0032】
通信部5は、ネットワーク経由で他のクライアント100やサーバ200と通信し、コマンドやデータを送受信する。表示部6は、コンテンツリストや、再生中のコンテンツのコンテンツ情報等を表示するものである。操作部7は、ユーザ操作を受け付けるものであり、操作ボタンやリモコン等である。
【0033】
制御部1は、通信部5を介して、各サーバ200にコンテンツリストの送信を要求し、各サーバ200からコンテンツリストを受信し、RAM2に保存する。なお、各サーバ200が、全てのサーバ200のコンテンツリストを統合した統合コンテンツリストを保持している場合、1つのサーバ200から統合コンテンツリストを取得することで、全てのサーバ200からコンテンツリストを取得した場合と同じ状態になる。
【0034】
クライアント100には、1つのメインクライアントと、1又は複数のサブクライアントとが存在する。ネットワーク上で最初に(つまり、他のクライアント100がネットワーク上でサーバ200からコンテンツを受信して再生していない状態で)サーバ200からのコンテンツを受信して再生開始するクライアント100がメインクライアントとなる。2番目以降にネットワーク上でサーバ200からコンテンツデータを受信し再生する全てのクライアントがサブクライアントとなる。
【0035】
本例では、ネットワーク上でコンテンツを再生している全てのクライアント100が、同時刻には同じサーバ200からコンテンツを受信して再生するように、各クライアント100が同時刻に同じサーバ200を選択して、選択したサーバ200からコンテンツを取得する。従って、ある時刻にコンテンツをクライアント100に送信しているサーバ200は1つだけである。そして、コンテンツを送信していないサーバ200が電源オフ状態(例えばスタンバイ状態)となることによって、コンテンツ再生システム全体としての消費電力を低減できる。
【0036】
メインクライアントの制御部1は、ユーザ操作によってシャッフル再生指示が入力された場合、複数のサーバ200の中から1つのサーバを選択し、選択したサーバ200からコンテンツを受信して再生する。メインクライアントの制御部1は、選択したサーバ200以外のサーバ200に電源オフ指示を送信する。電源オフ指示を受信したサーバ200は、電源オン状態からスタンバイ状態に移行する。なお、クライアント100からの指示ではなく、サーバ200自身が所定時間以上コンテンツをいずれのクライアント100にも送信していないことを判断して、スタンバイ状態に移行してもよい。
【0037】
メインクライアントは、RAM2上で、図5に示すサブクライアントリストを管理している。サブクライアントリストは、ネットワーク上でサーバ200からコンテンツを受信して再生しているサブクライアントを管理するリストである。メインクライアントは、サブクライアントからサブクライアントの識別情報(クライアントID)を受信したときに、サブクライアントリストにサブクライアントのクライアントIDを登録する。
【0038】
サブクライアントの制御部1は、ユーザ操作によってシャッフル再生指示が入力された場合、メインクライアントから、メインクライアントが現在選択しているサーバ200の情報を要求して取得する。サブクライアントの制御部1は、メインクライアントが現在選択しているサーバ200を選択し、選択したサーバ200からコンテンツを受信して再生する。
【0039】
メインクライアントの制御部1は、選択したサーバ200から受信し再生したコンテンツ数をカウントしており、そのコンテンツ数が所定数に達した場合に、現在選択しているサーバ200に代えて他のサーバ200を選択する。メインクライアントの制御部1は、選択したサーバ200に電源オン指示を送信し、これまで選択していたサーバ200に電源オフ指示を送信する。電源オン指示を受信したサーバ200はスタンバイ状態から電源オン状態に移行し、電源オフ指示を受信したサーバ200は電源オン状態からスタンバイ状態に移行する。メインクライアントの制御部1は、選択したサーバ200からコンテンツを受信し再生し、サブクライアントに新たに選択したサーバ200の情報を通知する。サブクライアントの制御部1は、メインクライアントから、新たに選択したサーバ200の情報を受けると、メインクライアントが現在選択しているサーバ200を選択し、選択したサーバ200からコンテンツを受信して再生する。
【0040】
次に本実施形態の動作を説明する。図6は、各クライアント100の制御部1の処理を示すフローチャートである。制御部1は、ネットワークに接続した状態で、ユーザ操作によってシャッフル再生指示が入力されたか否かを判断する。(S1)。シャッフル再生指示が入力された場合(S1でYES)、制御部1は、ネットワークに他のクライアント100がメインクライアントとして存在している否かを判断する(S2)。これは、制御部1が、サーバ200に問い合せることで確認しても良く、探索コマンドをネットワーク上に送信し、その応答の有無で確認してもよい。
【0041】
ネットワークに他のクライアント100がメインクライアントとして存在しなければ(S2でNO)、制御部1は、自クライアントがメインクライアントとして動作するように設定する(RAM上でメインクライアントとして動作することを記憶する)(S3)。制御部1は、メインクライアントとしての処理を実行する(S4)。一方、ネットワークに他のクライアント100がメインクライアントとして存在する場合(S2でYES)、制御部1は、そのメインクライアントを特定し、RAMに記憶する(S5)。制御部1は、サブクライアントとしての処理を実行する(S6)。
【0042】
図7は、S4のメインクライアントの処理を示す。メインクライアントの制御部1は、ネットワーク上の全サーバ200に電源オン状態に移行する指示を送信する。ネットワーク上の全サーバ200は、当該指示を受信すると、スタンバイ状態から電源オン状態に移行する(S11)。続いて、制御部1は、ネットワーク上の全サーバを探索して順次接続し(S12)、各サーバ200に対してコンテンツリストの送信を要求する。各サーバ200は、当該指示を受信すると、コンテンツリストをHDD14から読み出して、メインクライアントに送信する。制御部1は、コンテンツリストを受信し、RAM2に保存する(S13)。
【0043】
制御部1は、コンテンツリストを取得した複数のサーバ200の中から1つのサーバ200を選択する。例えば、RAMに図8に示すようなサーバリストが管理されており、コンテンツリストを受信した順にサーバリストにサーバの識別情報を登録しておき、サーバリストに登録されている順にサーバが順次選択される。制御部1は、選択したサーバ200以外のサーバ200に電源オフ状態に移行する指示を送信する(S14)。当該指示を受信したサーバ200は、電源オン状態から電源オフ状態(例えばスタンバイ状態)に移行する。
【0044】
制御部1は、選択したサーバ200のコンテンツリストのコンテンツをシャッフル再生(ランダム再生)する(S15)。詳細には、制御部1は、選択したサーバ200のコンテンツリストのコンテンツの再生順番をシャッフル(並べ替え)し、シャッフル後のコンテンツリストのコンテンツを順次選択する。制御部1は、選択したコンテンツを送信するようにサーバ200に要求する。サーバ200からコンテンツデータを受信すると、再生部4に受信したコンテンツデータを再生させる。なお、シャッフルの方法自体は任意の周知技術が適用され得る。
【0045】
制御部1は、選択したサーバ200から受信して再生したコンテンツ数をカウントしており、所定数(例えば30)に達したか否かを判断する(S16)。選択したサーバ200から受信して再生したコンテンツ数が所定数に達していないと判断された場合(S16でNO)、S15に戻って、引き続き、選択したサーバ200からコンテンツを受信して再生する処理を継続する(S15)。一方、選択したサーバ200から受信して再生したコンテンツ数が所定数に達した場合(S16でYES)、処理はS17に進む。
【0046】
もしくは、制御部1は、選択したサーバ200からコンテンツを受信して再生した再生時間を、タイマーを使用してカウントしており、所定時間(例えば3時間)に達したか否かを判断する(S16)。選択したサーバ200からコンテンツを受信して再生した再生時間が所定時間に達していないと判断された場合(S16でNO)、S15に戻って、引き続き、選択したサーバ200からコンテンツを受信して再生する処理を継続する(S15)。一方、選択したサーバ200からコンテンツを受信して再生した再生時間が所定時間に達した場合(S16でYES)、処理はS17に進む。なお、現在再生中のコンテンツを再生し終えてからS17に進むことによって、サーバ200の切換の影響でコンテンツの途中で再生が終了することを防止できる。
【0047】
S17において、制御部1は、サーバリストにおいて現在選択されているサーバの次のサーバ200を選択する。つまり、選択するサーバ200を次のサーバ200に変更する。制御部1は、新たに選択したサーバ200に電源オン状態に移行する指示を送信する(S17)。当該指示を受信したサーバ200は、スタンバイ状態から電源オン状態に移行する。
【0048】
続いて、制御部1は、新たなサーバ200を選択する前に選択していた(つまり、これまでコンテンツを送信していた)サーバ200に対して、所定時間経過後に電源オフ状態に移行する指示を送信する(S18)。当該指示を受信したサーバ200は、電源オン状態からスタンバイ状態に移行する。所定時間は、全てのサブクライアントが現在再生中のコンテンツを再生し終えると推定される時間であり、例えば10分である。なお、S18の処理は、他の処理とは別途独立して実行されるものであり、所定時間経過する前にS19以降の処理は実行される。
【0049】
S19において、制御部1は、サブクライアントがネットワーク上に存在するか否かを、サブクライアントリストを参照して判断する(S19)。サブクライアントリストにサブクライアントのクライアントIDが登録されている場合、サブクライアントが存在すると判断される。サブクライアントが存在する場合(S19でYES)、制御部1は、全てのサブクライアント(つまり、サブクライアントリストにクライアントIDが登録されている全サブクライアント)に対して、新たに選択したサーバ200の情報を送信し、サブクライアント200にもコンテンツを受信するサーバ200を変更させる。その後、処理はS15に戻る。一方、サブクライアント200が存在しない場合(S19でNO)、処理はS15に戻る。
【0050】
制御部1は、S17において新たに選択したサーバ200のコンテンツリストのコンテンツを上記と同様にシャッフル再生する(S15)。以上の処理を継続することによって、所定数のコンテンツを再生する毎(または所定時間コンテンツを再生する毎)に、コンテンツ送信元のサーバを変更することによって、コンテンツを選択する範囲を狭めることなく、シャッフル再生が可能となる。
【0051】
図9はメインクライアントの制御部1の処理(S4)を、図10はサブクライアントの制御部1の処理(S6)を示す。サブクライアントの制御部1は、自身のクライアントIDをメインクライアントに送信する(S31)。メインクライアントの制御部1は、サブクライアントからクライアントIDを受信したか否かを判断しており(S21)、受信した場合(S21でYES)、受信したクライアントIDをサブクライアントリストに登録する(S22)。
【0052】
サブクライアントの制御部1は、メインクライアントに対して、各サーバ200のコンテンツリストと、メインクライアントが現在選択しているサーバ200の情報とを送信するように要求する(S32)。メインクライアントの制御部1は、当該要求を受信したか否かを判断しており(S23)、受信した場合、各サーバ200のコンテンツリストと、メインクライアントが現在選択しているサーバ200の情報とをサブクライアントに送信する(S24)。サブクライアントの制御部1は、各サーバ200のコンテンツリストと、メインクライアントが現在選択しているサーバ200の情報とをメインクライアントから受信し、RAM2に保存する(S32)。
【0053】
サブクライアントの制御部1は、メインクライアントが現在選択しているサーバ200を選択する(S33)。従って、全てのサブクライアントはメインクライアントと同じサーバ200を選択することになる。制御部1は、選択したサーバ200のコンテンツリストのコンテンツをシャッフル再生(ランダム再生)する(S34)。詳細には、制御部1は、選択したサーバ200のコンテンツリストのコンテンツの再生順番をシャッフル(並べ替え)し、シャッフル後のコンテンツリストのコンテンツを順次選択する。制御部1は、選択したコンテンツを送信するようにサーバ200に要求する。サーバ200からコンテンツデータを受信すると、再生部4に受信したコンテンツデータを再生させる。なお、シャッフルの方法自体は任意の周知技術が適用され得る。シャッフル再生によって選択されるコンテンツは、メインクライアントと同じであっても良く、異なっていても良い。サブクライアントは、自発的にコンテンツ送信元のサーバ200を変更せずに、メインクライアントからのサーバ200の変更通知を受信するまで同じサーバ200からコンテンツを受信して再生する処理を継続する。
【0054】
サブクライアントの制御部1は、メインクライアントから、新たに選択したサーバ200の情報を受信したか否かを判断する(S35)。受信しなければ(S35でNO)上記の通りサーバ200を変更せずにコンテンツの受信を継続する。受信した場合(S35でYES)、制御部1は、メインクライアントが新たに選択したサーバ200を選択し(S33)、選択したサーバ200からコンテンツを受信して再生する(S34)。なお、メインクライアントから新たに選択したサーバ200の情報を受信してもすぐにコンテンツ送信元のサーバ200を変更せずに、現在再生中のコンテンツを再生し終えた時点で、新たなサーバ200を選択することが好ましい。コンテンツの再生が途中で終了することを防止できるからである。
【0055】
以上のように、メインクライアントが所定数のコンテンツを再生する毎(または所定時間コンテンツを再生する毎)に、メインクライアントおよびサブクライアントの全てが、コンテンツ送信元のサーバを同じサーバに変更することによって、コンテンツを選択する範囲を狭めることなく、シャッフル再生が可能となると共に、コンテンツを送信しているサーバ200を1つに集中することができる。従って、コンテンツを送信していないサーバ200をスタンバイ状態にすることで、コンテンツ再生システム全体の消費電力を低減することができる。
【0056】
図11は、サブクライアントが再生停止する処理を示すフローチャートである。図11に示すように、サブクライアントの制御部1は、ユーザ操作によってシャッフル再生を停止する指示が入力されたか否かを判断する(S41)。入力された場合(S41でYES)、制御部1は、自身のクライアントIDと、再生停止する旨の通知とをメインクライアントに送信する(S42)。その後、制御部1は、サーバ200からのコンテンツ受信再生処理を停止する(S43)。図9に示すように、メインクライアントの制御部1は、サブクライアントからクライアントIDと、再生停止する旨の通知を受信したか否かを判断している(S25)。受信した場合(S25でYES)、制御部1は、サブクライアントリストから、当該クライアントIDを削除することで、このクライアントIDのクライアントがサブクライアントとしてネットワーク上に存在しないことを管理する(S26)。
【0057】
図12は、メインクライアントが再生停止する処理を示すフローチャートである。図12に示すように、メインクライアントの制御部1は、ユーザ操作によってシャッフル再生を停止する指示が入力されたか否かを判断する(S51)。入力された場合(S51でYES)、制御部1は、サブクライアントがネットワーク上に存在するか否かを、サブクライアントリストを参照して判断する(S52)。サブクライアントリストにサブクライアントのクライアントIDが登録されている場合、サブクライアントが存在すると判断される。サブクライアントが存在しない場合(S52でNO)、制御部1は、そのままサーバ200からのコンテンツ受信、再生を停止する(S55)。
【0058】
一方、サブクライアントが存在する場合(S52でYES)、制御部1は、サブクライアントリストの中から1つのサブクライアントを選択する(S53)。特に限定されないが、サブクライアントリストの最上段に登録されているサブクライアントが選択されるとよい。メインクライアントの制御部1は、選択したサブクライアントに、メインクライアントとして動作する指示と、サブクライアントリストとを送信する(S54)。その後、制御部1は、S54の処理の後、サーバ200からのコンテンツ受信、再生を停止する(S55)。
【0059】
サブクライアントの制御部1は、メインクライアントから、メインクライアントとして動作する指示と、サブクライアントリストとを受信したか否かを判断している(S61)。受信した場合、制御部1は、自身をメインクライアントとして設定する(S62)。そして、制御部1は、受信したサブクライアントリストから自身のクラインアントIDを削除し、RAM2に保存する(S63)。必要に応じて、サブクライアントに対して、新たにメインクライアントになった旨の通知を送信する。以降は、メインクライアントとしての動作を実行し、自発的にサーバ200の変更処理を実行する。
【0060】
以上の処理によって、メインクライアントが再生停止する場合でも、メインクライアントとしての機能がサブクライアントの1つに引き継がれるので、上記処理は全てのクライアントが再生停止するまで継続して実行することができる。
【0061】
次に、本発明の別の好ましい実施形態を説明する。本例では、メインクライアントの制御部1は、各サーバ200から取得したコンテンツリストに含まれるコンテンツの総数に基づいて、各サーバ200からのコンテンツを受信して再生する所定数(所定時間)を決定する。ROM3には、図13に示す再生条件テーブルが格納されており、管理されている。再生条件テーブルは、サーバ200が所有するコンテンツの総数(つまり、サーバ200から取得したコンテンツリストに含まれているコンテンツの総数)に対応付けて、サーバ200からコンテンツを連続して受信再生する所定数および/または所定時間が登録されている。例えば、コンテンツの総数が多くなるほど、所定数が多く(所定時間が長く)なるように登録されている。
【0062】
図14は、本例の処理を示すフローチャートであり、図7と同一処理には同一符号を付し、説明を省略する。制御部1は、選択したサーバ200のコンテンツリストのコンテンツをシャッフル再生(ランダム再生)する(S15)。制御部1は、選択したサーバ200が所有する総コンテンツ数を、コンテンツリストを参照して算出し、総コンテンツ数に応じて所定数(又は所定時間)を再生条件テーブルを参照して取得する(S71)。例えば、選択したサーバ200が所有する総コンテンツ数が300であれば、所定数は10(所定時間は50分)に決定される。
【0063】
制御部1は、選択したサーバ200から受信して再生したコンテンツ数をカウントしており、S71で決定した所定数(又は所定時間)に達したか否かを判断する(S16)。選択したサーバ200から受信して再生したコンテンツ数が所定数(又は所定時間)に達していないと判断された場合(S16でNO)、S15に戻って、引き続き、選択したサーバ200からコンテンツを受信して再生する処理を継続する(S15)。一方、選択したサーバ200から受信して再生したコンテンツ数が所定数(又は所定時間)に達した場合(S16でYES)、処理はS17に進む。
【0064】
以上の処理によって、コンテンツ総数に応じてサーバ200からコンテンツを受信する所定数(又は所定時間)を変更することによって、より最適なシャッフル再生を実現することができる。つまり、仮にコンテンツ総数が非常に少ないサーバ200と、コンテンツ総数が非常に多いサーバ200とでコンテンツを受信する所定数が同じであれば、コンテンツ総数が非常に少ないサーバ200については同じコンテンツが重複して再生される場合が生じるが、本例ではそのような問題を解決できる。コンテンツ総数が少ないサーバから受信して再生するコンテンツ数が少なく、コンテンツ総数が多いサーバから受信して再生するコンテンツ数が多くなるからである。
【0065】
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。上記実施形態では、メインクライアントおよびサブクライアントは、サーバの同じコンテンツリストを使用してコンテンツを選択し再生している。本実施形態においては、図15に示すように、各サーバは、メインクライアントおよびサブクライアントに対応するプレイリストをHDDに保持している。
【0066】
メインクライアントは、サーバが選択されたとき、選択されたサーバから、メインクライアントのプレイリストを要求して取得する。メインクライアントは、選択されたサーバにおいてメインクラアイントに対応して保持されているプレイリストに基づいて、コンテンツを選択し、選択されたコンテンツを受信して再生する。
【0067】
サブクライアントも同様に、サーバが選択されたとき、選択されたサーバから、自サブクライアントのプレイリストを要求して取得する。サブクライアントは、選択されたサーバにおいて自サブクラアイントに対応して保持されているプレイリストに基づいて、コンテンツを選択し、選択されたコンテンツを受信して再生する。
【0068】
従って、同じ時刻に各クライアントは同じサーバからコンテンツを受信して再生するが、それぞれ使用するプレイリストは異なっている。本実施形態によると、よりユーザの好みにあったコンテンツを再生することができる。
【0069】
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。本実施形態では、図16に示すように、メインクライアントの制御部1は、最初にサーバリストを、サーバが保有する総コンテンツ数が多い順に並べ替える。そして、メインクライアントは、図7のS14、S17において、サーバリストにて、総コンテンツ数が多い順にサーバを選択する。従って、総コンテンツ数が多いサーバから先にコンテンツを受信して再生することが出来る。総コンテンツ数の多いサーバはユーザの所望のコンテンツが格納されている可能性が高いので、ユーザの好みに合ったコンテンツを再生することが可能となる。
【0070】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。上記のクライアント又はサーバをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムまたはそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体という形態で提供されてもよい。再生方法については、シャッフル再生に限定されず、クライアント毎にユーザ操作によって作成されたプレイリストが各サーバに保存されており、当該プレイリスト内のコンテンツを連続再生するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、複数のクライアントと複数のサーバとを有するコンテンツ再生システムに好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0072】
100 クライアント
1 制御部
2 RAM
3 ROM
4 再生部
5 通信部
6 表示部
7 操作部
200 サーバ
11 制御部
12 RAM
13 ROM
14 HDD
15 通信部
16 表示部
17 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサーバと、複数の前記サーバとネットワーク経由で接続可能な複数のクライアントとを備えるコンテンツ再生システムであって、
前記各サーバが、
複数のコンテンツを記録するためのコンテンツ記憶部と、
コンテンツを前記クライアントに送信するコンテンツ送信手段とを有し、
前記複数のクライアントが、1つのメインクライアントと、1又は複数のサブクライアントとを含み、
前記メインクライアントが、
前記複数のサーバから1つのサーバを選択し、選択されたサーバから所定数のコンテンツを受信して再生した場合、現在選択しているサーバに代えて他のサーバを選択する第1のサーバ選択手段と、
選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する第1再生手段と、
前記第1のサーバ選択手段がサーバを選択したとき、選択されたサーバの情報を前記サブクライアントの各々に送信するサーバ情報送信手段とを有し、
前記サブクライアントが、
前記メインクライアントから、前記メインクライアントによって選択されたサーバの情報を受信するサーバ情報受信手段と、
前記サーバ情報受信手段によって受信されたサーバの情報に基づいて、前記メインクライアントが選択しているサーバと同じサーバを選択する第2のサーバ選択手段と
選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する第2再生手段とを有する、コンテンツ再生システム。
【請求項2】
前記メインクライアントが、
前記サーバが所有する総コンテンツ数に対応付けて前記所定数を管理する所定数管理手段と、
前記所定数を、選択されたサーバに対する前記所定数管理手段の管理内容に基づいて決定する所定数決定手段とをさらに有する、請求項1に記載のコンテンツ再生システム。
【請求項3】
複数のサーバと、複数の前記サーバとネットワーク経由で接続可能な複数のクライアントとを備えるコンテンツ再生システムであって、
前記各サーバが、
複数のコンテンツを記録するためのコンテンツ記憶部と、
コンテンツを前記クライアントに送信するコンテンツ送信手段とを有し、
前記複数のクライアントが、1つのメインクライアントと、1又は複数のサブクライアントとを含み、
前記メインクライアントが、
前記複数のサーバから1つのサーバを選択し、選択されたサーバから所定時間コンテンツを受信して再生した場合、現在選択しているサーバに代えて他のサーバを選択する第1のサーバ選択手段と、
選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する第1再生手段と、
前記第1のサーバ選択手段がサーバを選択したとき、選択されたサーバの情報を前記サブクライアントの各々に送信するサーバ情報送信手段とを有し、
前記サブクライアントが、
前記メインクライアントから、前記メインクライアントによって選択されたサーバの情報を受信するサーバ情報受信手段と、
前記サーバ情報受信手段によって受信されたサーバの情報に基づいて、前記メインクライアントが選択しているサーバと同じサーバを選択する第2のサーバ選択手段と
選択されたサーバからコンテンツを受信して再生する第2再生手段とを有する、コンテンツ再生システム。
【請求項4】
前記メインクライアントが、
前記サーバが所有する総コンテンツ数に対応付けて前記所定時間を管理する所定時間管理手段と、
前記所定時間を、選択されたサーバに対する前記所定時間管理手段の管理内容に基づいて決定する所定時間決定手段とをさらに有する、請求項3に記載のコンテンツ再生システム。
【請求項5】
前記各サーバのうち、前記各クライアントにコンテンツを送信している前記サーバのみが電源オン状態であり、前記クライアントにコンテンツを送信していない前記サーバが電源オフ状態である、請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ再生システム。
【請求項6】
最初にコンテンツを再生開始する前記クライアントが前記メインクライアントになり、前記メインクライアントが存在している状態でコンテンツを再生開始する前記クライアントが前記サブクライアントになる、請求項1〜5のいずれかに記載のコンテンツ再生システム。
【請求項7】
前記メインクライアントが、
サブクライアントの情報を管理するサブクライアント管理手段と、
前記第1再生手段がコンテンツの再生を停止するとき、前記サブクライアント管理手段を参照し、前記サブクライアントの1つを選択し、選択した前記サブクライアントにメインクライアントとして動作する指示を送信する指示手段とをさらに有し、
前記サブクライアントが、
前記メインクライアントから、メインクライアントとして動作する指示を受信する指示受信手段と、
メインクライアントとして動作する指示に応じて、メインクライアントしての前記各手段を実行する引継手段とをさらに有する、請求項1〜6のいずれかに記載のコンテンツ再生システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−57986(P2013−57986A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194436(P2011−194436)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(710014351)オンキヨー株式会社 (226)
【Fターム(参考)】