説明

コンテンツ再生装置および組み合わせ方法記述データ提供装置

【課題】録画した放送コンテンツと外部から取得する素材コンテンツとを組み合わせて視聴コンテンツを生成する。
【解決手段】放送コンテンツと素材コンテンツとの組み合わせ方法を記述した組み合わせ方法記述データを、組み合わせ方法記述ファイルサーバから受信する記述ファイル受信部110と、組み合わせ方法記述データを解釈して、素材コンテンツサーバに対する素材コンテンツの取得要求を制御するとともに、放送コンテンツおよび素材コンテンツの再生を選択的に制御する組み合わせ再生制御部106と、素材コンテンツ要求信号を素材コンテンツサーバに送信する素材コンテンツ要求信号送信部112と、素材コンテンツサーバから受信した素材コンテンツを記憶する素材コンテンツ記憶部114と、放送コンテンツを再生する放送コンテンツ再生部115と、素材コンテンツを再生する素材コンテンツ再生部117とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画した放送コンテンツと外部から取得した素材コンテンツとを組み合わせてまとまりのある視聴コンテンツを生成する、コンテンツ再生装置および組み合わせ方法記述データ提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
放送のデジタル化とインターネットのブロードバンド化とに伴い、放送および通信による基盤を共に利用したサービスやAV(Audio Visual)機器が提供されている。
例えば、デジタル放送の放送波を受信し、この受信した放送信号に含まれる番組データを記録し再生する機能と、ネットワークを介してVOD(Video On Demand)サービス提供サーバから配信される動画コンテンツを受信して記録し再生する機能とを備えた映像記録再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−284345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
放送と通信とを融合させたサービスにおいて、録画した放送番組コンテンツにネットワーク経由で取得した素材コンテンツを組み合わせ、一つのまとまった視聴コンテンツとして再生させる技術が望まれている。しかしながら、放送波から取得した放送番組コンテンツを記録し再生する機能と、ネットワーク経由で取得した配信コンテンツを記録し再生する機能とを備えた従来の映像記録再生装置は、放送番組コンテンツと配信コンテンツとを別個に再生するものであり、上記の放送と通信とを融合させたサービスにおいて期待される技術を実現するものではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、記憶した放送コンテンツに外部の素材コンテンツ提供装置から取得した素材コンテンツを組み合わせて所望の内容に充実させた視聴コンテンツを生成する、コンテンツ再生装置および組み合わせ方法記述データ提供装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様であるコンテンツ再生装置は、放送コンテンツに外部の素材コンテンツ提供装置から取得する素材コンテンツを組み合わせて再生するコンテンツ再生装置であって、前記放送コンテンツを記憶する放送コンテンツ記憶部と、前記放送コンテンツと前記放送コンテンツに組み込まれもしくは追加されまたは部分的に置換される前記素材コンテンツとの再生順序を示す情報と、前記放送コンテンツおよび前記素材コンテンツを特定する情報とを含む組み合わせ方法記述データを、外部の組み合わせ方法記述データ提供装置から取得する組み合わせ方法記述データ取得部と、前記組み合わせ方法記述データ取得部が取得した前記組み合わせ方法記述データに基づいて、前記素材コンテンツ提供装置に対する前記素材コンテンツの取得要求を示す素材コンテンツ要求信号を発生するとともに、前記再生順序を示す情報に基づき前記放送コンテンツおよび前記素材コンテンツの再生を選択的に制御する組み合わせ再生制御部と、前記組み合わせ再生制御部が発生した前記素材コンテンツ要求信号を前記素材コンテンツ提供装置に送信する素材コンテンツ要求信号送信部と、前記素材コンテンツ要求信号に対応して前記素材コンテンツ提供装置から供給される前記素材コンテンツを受信する素材コンテンツ受信部と、前記素材コンテンツ受信部が受信した前記素材コンテンツを記憶する素材コンテンツ記憶部と、前記組み合わせ再生制御部による前記放送コンテンツの再生制御により、前記放送コンテンツ記憶部から前記放送コンテンツを読み込んで再生する放送コンテンツ再生部と、前記組み合わせ再生制御部による前記素材コンテンツの再生制御により、前記素材コンテンツ記憶部から前記素材コンテンツを読み込んで再生する素材コンテンツ再生部と、を備えることを特徴とする。
このように構成したことにより、本発明の一態様であるコンテンツ再生装置は、記憶されている放送コンテンツを用いて素材コンテンツとの組み合わせ再生を行う場合に、その放送コンテンツに関する組み合わせ方法記述ファイルを組み合わせ方法記述データ提供装置から取得し、その組み合わせ方法記述データに基づいて放送コンテンツと素材コンテンツとの組み合わせ再生を開始する。この組み合わせ再生では、コンテンツ再生装置は、組み合わせ方法記述データに基づいて、放送コンテンツの再生と、素材コンテンツ提供装置からの素材コンテンツの取得と、この取得した素材コンテンツの再生とを行うことによって、放送コンテンツと素材コンテンツとを組み合わせた視聴コンテンツを再生する。
【0006】
[2]上記[1]記載のコンテンツ再生装置において、前記放送コンテンツに対応する組み合わせ方法記述データの概要を表すリストを要求するリスト要求信号を前記組み合わせ方法記述データ提供装置に送信するリスト要求信号送信部と、前記リスト要求信号に対応して前記組み合わせ方法記述データ提供装置から供給されるリストを受信するリスト受信部と、をさらに備え、前記組み合わせ方法記述データ取得部は、前記リスト受信部が受信した前記リストにしたがって指定された組み合わせ方法記述ファイルを前記組み合わせ方法記述データ提供装置から取得することを特徴とする。
[3]上記[2]記載のコンテンツ再生装置において、当該コンテンツ再生装置が過去に再生した放送コンテンツのジャンル情報を含む視聴履歴情報を記憶する視聴履歴記憶部をさらに備え、前記リスト要求信号送信部は、前記視聴履歴記憶部に記憶された前記視聴履歴情報を前記リスト要求信号に含めて送信し、前記リスト受信部は、前記組み合わせ方法記述データ提供装置が前記視聴履歴情報に基づいて作成して供給したリストを受信することを特徴とする。
[4]上記[1]記載のコンテンツ再生装置において、前記組み合わせ方法記述データを所定の組み合わせ再生条件に合致するように変換する記述データ変換部をさらに備え、前記組み合わせ再生制御部は、前記組み合わせ方法記述データ取得部が取得した前記組み合わせ方法記述データと予め記憶する前記所定の組み合わせ再生条件とを前記記述データ変換部に供給し、前記記述ファイル変換部から変換後の組み合わせ方法記述データを取得することを特徴とする。
【0007】
[5]上記の課題を解決するため、本発明の一態様である組み合わせ方法記述データ提供装置は、外部のコンテンツ再生装置が放送コンテンツに外部の素材コンテンツ提供装置から取得する素材コンテンツを組み合わせて再生するための組み合わせ方法記述ファイルを生成する、組み合わせ方法記述データ提供装置であって、前記放送コンテンツと前記放送コンテンツに組み込まれもしくは追加されまたは部分的に置換される前記素材コンテンツとの再生順序を示す情報と、前記放送コンテンツおよび前記素材コンテンツを特定する情報とを含む組み合わせ方法記述データのファイルを格納する記述ファイル格納部と、前記記述ファイル格納部に格納された前記組み合わせ方法記述データに対応させて、組み合わせ方法記述データの概要を示すサマリデータのファイルを格納するサマリファイル格納部と、前記コンテンツ再生装置から送信された、再生すべき放送コンテンツに対応する組み合わせ方法記述データの概要を表すリストを要求するリスト要求信号を受信するリスト要求信号受信部と、前記リスト要求信号受信部が受信した前記リスト要求信号に基づいて、前記サマリファイル格納部からサマリデータを読み込んでリストを作成するリスト作成部と、前記リスト作成部が作成した前記リストを前記コンテンツ再生装置に送信するリスト送信部と、前記コンテンツ再生装置から送信された、前記リストに従って指定された組み合わせ方法記述ファイルを要求する記述ファイル要求信号を受信する記述ファイル要求信号受信部と、前記記述ファイル要求信号受信部が受信した前記記述ファイル要求信号に基づいて、前記記述ファイル格納部から組み合わせ方法記述ファイルを取得する記述ファイル取得部と、前記記述ファイル取得部が取得した前記組み合わせ方法記述ファイルを前記コンテンツ再生装置に送信する記述ファイル送信部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
[6]上記[5]記載の組み合わせ方法記述データ提供装置において、前記サマリファイル格納部は、前記記述ファイル格納部に格納された前記組み合わせ方法記述データのファイルに対応させて、組み合わせ方法記述データの概要と前記組み合わせ方法記述データの選択回数とを対応付けたサマリデータのファイルを格納し、前記リスト作成部は、前記サマリファイル格納部から読み込んだサマリデータを前記選択回数に応じてリスト化することを特徴とする。
[7]上記[5]記載の組み合わせ方法記述データ提供装置において、前記外部のコンテンツ再生装置が過去に再生した放送コンテンツのジャンル情報を含む視聴履歴情報を格納する視聴履歴格納部と、前記リスト要求信号受信部が受信した前記リスト要求信号に基づいて、前記視聴履歴格納部に格納された前記視聴履歴情報から番組の特徴を抽出する特徴抽出部と、をさらに備え、前記リスト作成部は、前記リスト要求信号受信部が受信した前記リスト要求信号に基づいて、前記サマリファイル格納部からサマリデータを読み込むとともに前記特徴抽出部から前記番組の特徴を取得し、前記番組の特徴に応じて前記サマリデータのリストを作成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、記憶した放送コンテンツに外部の素材コンテンツ提供装置から取得した素材コンテンツを組み合わせて、所望の内容に充実させた視聴コンテンツを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施形態であるコンテンツ再生装置および組み合わせ方法記述データ提供装置を適用した放送・配信システムの概略の構成図である。
【図2】同実施形態におけるコンテンツ記録再生装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態における組み合わせ方法記述ファイルサーバの機能構成を示すブロック図である。
【図4】放送コンテンツのシーン構成を説明するための図である。
【図5】サマリファイルのデータ構成の例を示す図である。
【図6】組み合わせ方法記述データのデータ構成の第1の例を示す図である。
【図7】同実施形態において、コンテンツ記録再生装置が、図4に示すシーン構成を有する放送コンテンツに、図6に示す組み合わせ方法記述データを適用して組み合わせ再生を行う場合の、組み合わせシーン構成を説明するための図である。
【図8】組み合わせ方法記述データのデータ構成の第2の例を示す図である。
【図9】同実施形態において、コンテンツ記録再生装置が、図4に示すシーン構成を有する放送コンテンツに、図8に示す組み合わせ方法記述データを適用して組み合わせ再生を行う場合の、組み合わせシーン構成を表す図である。
【図10】同実施形態において、コンテンツ記録再生装置と組み合わせ方法記述ファイルサーバとによる組み合わせ方法記述ファイル取得処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】同実施形態において、コンテンツ記録再生装置による組み合わせ再生処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】同実施形態において、コンテンツ記録再生装置と素材コンテンツサーバとによる素材コンテンツ取得処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2実施形態であるコンテンツ再生装置を適用したコンテンツ記録再生装置の機能構成を示すブロック図である。
【図14】同実施形態である組み合わせ方法記述データ提供装置を適用した組み合わせ方法記述ファイルサーバの機能構成を示すブロック図である。
【図15】視聴履歴情報のデータ構成例を示す図である。
【図16】本発明の第3実施形態である組み合わせ方法記述データ提供装置を適用した組み合わせ方法記述ファイルサーバの機能構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第4実施形態であるコンテンツ再生装置を適用したコンテンツ記録再生装置の機能構成を示すブロック図である。
【図18】同実施形態において、コンテンツ記録再生装置が、図4に示すシーン構成を有する放送コンテンツに、図8に示す組み合わせ方法記述データを適用して組み合わせ再生を行う場合の、組み合わせシーン構成を表す図である。
【図19】別の例である放送・配信システムの概略の構成図である。
【図20】別の例である放送・配信システムの概略の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1実施形態であるコンテンツ再生装置および組み合わせ方法記述データ提供装置を適用した放送・配信システムの概略の構成図である。同図に示すように、放送・配信システムは、コンテンツ記録再生装置1と、映像音声出力装置2と、ネットワーク3と、局内ネットワーク4と、ファイアウォール5と、ファイアウォール6と、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7と、素材コンテンツサーバ(素材コンテンツ提供装置)8と、放送システム9と、放送アンテナ10とを含んで構成される。なお、同図の構成図においては、ファイアウォールを「FW」と略記する。
【0012】
本実施形態であるコンテンツ再生装置は、コンテンツ記録再生装置1に含まれ、本実施形態である組み合わせ方法記述データ提供装置は、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7に含まれる。
【0013】
コンテンツ記録再生装置1と映像音声出力装置2とは、視聴者宅Vに設置されている。また、局内ネットワーク4とファイアウォール5とファイアウォール6と組み合わせ方法記述ファイルサーバ7と素材コンテンツサーバ8と放送システム9と放送アンテナ10とは、放送局Bの施設内および管理区域内に設置されている。
ネットワーク3は、コンピュータネットワークであり、例えばインターネットである。
【0014】
コンテンツ記録再生装置1は、放送局Bが放送する放送番組のうち所望の番組の放送コンテンツを録画(記録)する。つまり、放送局Bの放送アンテナ10から送信された放送電波wが、視聴者宅Vの受信アンテナ(不図示)で受信されて放送信号に復調され、この放送信号がコンテンツ記録再生装置1に供給されると、コンテンツ記録再生装置1は、その放送信号を受信し、所望の番組の放送コンテンツを取得して記録する。放送コンテンツは、番組識別情報である番組ID(Identifier)と、番組の映像データおよび音声データであるコンテンツデータとを含む。
【0015】
また、コンテンツ記録再生装置1は、録画した放送コンテンツを読み出して再生する場合に、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7から組み合わせ方法記述ファイルを取得する。
組み合わせ方法記述ファイルは、放送コンテンツと素材コンテンツとの組み合わせ方法を記述した組み合わせ方法記述データのファイルである。組み合わせ方法記述ファイルは、当該組み合わせ方法記述ファイルの識別情報であるファイルIDにより識別される。組み合わせ方法記述データは、放送コンテンツとこの放送コンテンツに組み込まれもしくは追加されまたは部分的に置換される素材コンテンツとの再生順序を示す情報と、放送コンテンツおよび素材コンテンツを特定する情報と、放送コンテンツおよび素材コンテンツの再生時間範囲を特定する情報とを含む。素材コンテンツは、ネットワーク3経由で取得可能な映像および音声またはいずれか一方のコンテンツデータである。再生順序を示す情報は、放送コンテンツおよび素材コンテンツの再生順番を表す番号である。放送コンテンツおよび素材コンテンツを特定する情報は、放送コンテンツについては番組IDであり、素材コンテンツについてはネットワーク3における当該素材コンテンツを格納するホストおよび当該素材コンテンツを特定する情報であり、例えばURL(Uniform Resource Locator)である。本実施形態では、素材コンテンツを特定する情報は、素材コンテンツサーバ8をホストとするURLである。放送コンテンツおよび素材コンテンツの再生時間範囲を特定する情報は、放送コンテンツの再生開始時刻および再生停止時刻と、素材コンテンツの再生時間長である。組み合わせ方法記述ファイルの具体例については後述する。
【0016】
コンテンツ記録再生装置1は、録画した放送番組の再生に際し、組み合わせ方法記述データに基づいて素材コンテンツサーバ8から素材コンテンツを取得し、放送コンテンツに組み込みもしくは追加しまたは部分的に置換して、まとまりのある視聴コンテンツとして再生する。そして、コンテンツ記録再生装置1は、再生して得られる映像信号および音声信号を映像音声出力装置2に供給する。
【0017】
映像音声出力装置2は、コンテンツ記録再生装置1から供給される映像信号および音声信号を受信し、図示しない画像表示部に映像を表示するとともに、図示しない音声出力部から音声を出力する。映像音声出力装置2は、例えばスピーカ内蔵の液晶テレビである。
【0018】
局内ネットワーク4は、放送局Bが管理するLAN(Local Area Network)である。局内ネットワーク4は、ファイアウォール5を介してネットワーク3に接続されるとともに、ファイアウォール6を介して放送システム9に接続される。局内ネットワーク4には、公開サーバである組み合わせ方法記述ファイルサーバ7および素材コンテンツサーバ8が接続される。
ファイアウォール5は、その一方の通信インタフェースをネットワーク3に接続するとともに、その他方の通信インタフェースを局内ネットワーク4に接続する。そして、ファイアウォール5は、ネットワーク3側から局内ネットワーク4側への不正アクセスをブロックするようアクセス制御を行う。
ファイアウォール6は、その一方の通信インタフェースを局内ネットワーク4に接続するとともに、その他方の通信インタフェースを放送システム9に接続する。そして、ファイアウォール6は、局内ネットワーク4側から放送システム9への不正アクセスをブロックするようアクセス制御を行う。
【0019】
つまり、視聴者宅Vのコンテンツ記録再生装置1と放送局Bの放送システム9との両方からアクセス可能な組み合わせ方法記述ファイルサーバ7および素材コンテンツサーバ8が局内ネットワーク4上に設けられ、局内ネットワーク4がネットワーク3と放送システム9との両方からセキュアに区分されることにより、放送システム9はセキュリティに関する安全性を確保する。
【0020】
なお、図1における放送・配信システムのネットワーク構成は一例であり、この構成に限定されるものではない。
【0021】
組み合わせ方法記述ファイルサーバ7は、放送システム9または図示しない編集システム等からファイアウォール6を介して供給される複数の組み合わせ方法記述ファイルを格納する。そして、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7は、コンテンツ記録再生装置1からの要求に基づき組み合わせ方法記述ファイルを読み出して、コンテンツ記録再生装置1に供給する。
素材コンテンツサーバ8は、放送システム9または図示しない編集システム等からファイアウォール6を介して供給される複数の素材コンテンツを格納する。これらの素材コンテンツは、例えば、本放送に使用されなかったカットやシーンの素材コンテンツである。そして、素材コンテンツサーバ8は、コンテンツ記録再生装置1からの素材コンテンツの取得要求に基づいて、素材コンテンツを読み出してコンテンツ記録再生装置1に供給する。
【0022】
放送システム9は、映像および音声の編集等により制作された放送用のコンテンツデータと放送用に付与された番組IDとを含む放送コンテンツを生成する。また、放送システム9は、放送コンテンツに対応するEPG(Electronic Program Guide,電子番組ガイド)を生成する。そして、放送システム9は、放送コンテンツおよびEPGの情報を放送信号に変換して放送アンテナ10に供給する。
放送アンテナ10は、放送信号を放送電波wとして送信するものであり、電波塔等に設けられる。なお、図1において、放送アンテナ10は、放送局Bに含まれるものとして表されているが、実際は、放送アンテナ10が放送局Bから独立して離間設置されてもよい。
【0023】
次に、コンテンツ記録再生装置1の構成について説明する。図2は、コンテンツ記録再生装置1の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、コンテンツ記録再生装置1は、操作信号受信部101と、操作制御部102と、放送コンテンツ記憶管理部103と、放送信号受信部104と、放送コンテンツ記憶部105と、組み合わせ再生制御部106と、リスト要求信号送信部107と、リスト受信部108と、記述ファイル要求信号送信部109と、記述ファイル受信部110と、記述ファイル記憶部111と、素材コンテンツ要求信号送信部112と、素材コンテンツ受信部113と、素材コンテンツ記憶部114と、放送コンテンツ再生部115と、放送コンテンツ再生監視部116と、素材コンテンツ再生部117と、素材コンテンツ再生監視部118と、再生出力切換部119と、映像音声出力部120とを備える。
【0024】
操作信号受信部101は、視聴者による図示しない操作部の操作にしたがってその操作部が送信する操作信号を受信し、その操作信号に含まれるコードを操作制御部102に供給する。操作部は、例えば、リモコン装置、またはコンテンツ記録再生装置1の前面部等に設けられた操作パネル回路である。
【0025】
操作制御部102は、操作信号受信部101から供給されるコードに基づいて、コンテンツ記録再生装置1内部の操作制御を行う。例えば、操作制御部102は、コードに基づいて、放送コンテンツの録画予約の操作制御と、放送コンテンツの選択の操作制御と、放送コンテンツおよび素材コンテンツの組み合わせ再生の操作制御とを行う。
また、操作制御部102は、視聴者にコンテンツ記録再生装置1を操作させるための操作用メニュー画像データをコードに基づいて生成し、その操作用メニュー画像データを映像音声出力部120に供給する。
【0026】
放送コンテンツ記憶管理部103は、操作制御部102の録画予約の操作制御によって放送信号受信部104および放送コンテンツ記憶部105を制御し、放送コンテンツの録画を行う。具体的には、放送コンテンツ記憶管理部103は、操作制御部102から供給される録画予約情報に基づいて、予約録画開始時刻から予約録画終了時刻までの間、放送信号受信部104が受信する放送信号から指定チャンネルの放送コンテンツとEPGの情報とを放送コンテンツ記憶部105に記憶させる。そして、放送コンテンツ記憶管理部103は、録画した放送コンテンツから番組IDを抽出し、その番組IDを録画した放送コンテンツに対応付けて放送コンテンツ記憶管理部103に記憶する。
また、放送コンテンツ記憶管理部103は、操作制御部102の放送コンテンツの選択の操作制御によって、記憶された番組IDを操作制御部102に供給する。
【0027】
放送信号受信部104は、受信アンテナから供給される放送信号を受信し、放送コンテンツ記憶管理部103の制御に基づいて指定チャンネルの放送コンテンツとEPGの情報とを放送コンテンツ記憶部105に供給する。
放送コンテンツ記憶部105は、放送コンテンツ記憶管理部103の制御に基づいて、放送信号受信部104から供給される放送コンテンツとEPGの情報とを記憶する。放送コンテンツ記憶部105は、例えば磁気ハードディスク装置である。また、EPGの情報はメモリ等の半導体記憶装置に記憶させてもよい。
【0028】
組み合わせ再生制御部106は、操作制御部102の組み合わせ再生の操作制御により、リスト要求信号を生成してリスト要求信号送信部107に供給する。具体的には、組み合わせ再生制御部106は、操作制御部102から放送コンテンツの番組IDと組み合わせ再生指示との供給を受けると、その番組IDを含めたリスト要求信号を生成してリスト要求信号送信部107に供給する。
また、組み合わせ再生制御部106は、リスト受信部108から供給されるリストを取り込んで操作制御部102に供給する。リストは、対応するリスト要求信号に含まれる番組IDに対応する組み合わせ方法記述ファイルの概要等の一覧表である。
【0029】
また、組み合わせ再生制御部106は、操作制御部102から組み合わせ方法記述ファイルのファイルIDの供給を受けて、このファイルIDを含めた記述ファイル要求信号を生成して記述ファイル要求信号送信部109に供給する。
また、組み合わせ再生制御部106は、記述ファイル記憶部111から組み合わせ方法記述ファイルを読み込み、その組み合わせ方法記述ファイルの組み合わせ方法記述データに基づいて放送コンテンツおよび素材コンテンツの組み合わせ再生を制御する。
また、組み合わせ再生制御部106は、放送コンテンツおよび素材コンテンツの組み合わせ再生の制御において、必要な素材コンテンツを取得するための素材コンテンツ要求信号を生成して素材コンテンツ要求信号送信部112に供給する。
【0030】
リスト要求信号送信部107は、組み合わせ再生制御部106から供給されるリスト要求信号を、組み合わせ方法記述フィルサーバ7に対して送信する。
リスト受信部108は、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7から供給されるリストを受信して組み合わせ再生制御部106に供給する。
記述ファイル要求信号送信部109は、組み合わせ再生制御部106から供給される記述ファイル要求信号を、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7に対して送信する。
記述ファイル受信部110は、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7から供給される組み合わせ方法記述ファイルを受信して記述ファイル記憶部111に供給する。
記述ファイル記憶部111は、記述ファイル受信部110から供給される組み合わせ方法記述ファイルを記憶する。また、記述ファイル記憶部111は、組み合わせ再生制御部106による読み出し制御によって、記憶された組み合わせ方法記述ファイルを組み合わせ再生制御部106に供給する。
【0031】
なお、記述ファイル要求信号送信部109と記述ファイル受信部110と記述ファイル記憶部111とは、組み合わせ方法記述データ取得部である。
【0032】
素材コンテンツ要求信号送信部112は、組み合わせ再生制御部106から供給される素材コンテンツ要求信号を、素材コンテンツサーバ8に対して送信する。
素材コンテンツ受信部113は、素材コンテンツサーバ8から供給される素材コンテンツを受信して素材コンテンツ記憶部114に供給する。
素材コンテンツ記憶部114は、素材コンテンツ受信部113から供給される素材コンテンツを記憶する。また、素材コンテンツ記憶部114は、素材コンテンツ再生部117による読み出し制御によって、記憶された素材コンテンツを素材コンテンツ再生部117に供給する。
【0033】
放送コンテンツ再生部115は、組み合わせ再生制御部106が組み合わせ方法記述データを解釈することにより供給する番組IDと再生開始時刻と再生停止時刻とを取り込み、その番組IDをキーとして放送コンテンツ記憶部105から放送コンテンツを読み込む。そして、放送コンテンツ再生部115は、読み込んだ放送コンテンツのうち、再生開始時刻から再生停止時刻までのコンテンツを再生し、その映像データおよび音声データを再生出力切換部119の一方の入力部(入力部a)に供給する。
放送コンテンツ再生監視部116は、放送コンテンツ再生部115の再生状態を監視し、放送コンテンツの再生時刻を組み合わせ再生制御部106に供給する。
【0034】
素材コンテンツ再生部117は、組み合わせ再生制御部106が組み合わせ方法記述データを解釈することにより供給する再生時間長を取り込み、素材コンテンツ記憶部114から素材コンテンツを読み込んで再生時間長分のコンテンツを再生し、その映像データおよび音声データを再生出力切換部119の他方の入力部(入力部b)に供給する。
素材コンテンツ再生監視部118は、素材コンテンツ再生部117の再生状態を監視し、素材コンテンツの再生時刻を組み合わせ再生制御部106に供給する。
【0035】
再生出力切換部119は、入力部aに供給される放送コンテンツの映像データおよび音声データと、入力部bに供給される素材コンテンツの映像データおよび音声データとを、組み合わせ再生制御部106による切換制御によって切り換えて出力部cから出力する。
映像音声出力部120は、再生出力切換部119の出力部cから供給される映像データおよび音声データを、映像信号および音声信号として映像音声出力装置2に対して出力する。また、映像音声出力部120は、操作制御部102から供給される操作用メニュー画像データを取り込み、映像信号に変換して映像音声出力装置2に対して出力する。
【0036】
次に、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7の構成について説明する。図3は、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7は、記述ファイル格納部701と、サマリファイル格納部702と、リスト要求信号受信部703と、記述ファイル検索部704と、リスト作成部705と、リスト送信部706と、記述ファイル要求信号受信部707と、記述ファイル取得部708と、記述ファイル送信部709とを備える。
【0037】
記述ファイル格納部701は、複数の組み合わせ方法記述ファイルを格納する。サマリファイル格納部702は、記述ファイル格納部701に格納された組み合わせ方法記述ファイルに対応するサマリファイルを格納する。サマリファイルは、組み合わせ方法記述ファイルのタイトルと概要と再生時間長と選択回数とをファイルIDに関連付けたサマリデータを含む。サマリファイルの詳細については後述する。記述ファイル格納部701およびサマリファイル格納部702は、例えば磁気ハードディスク装置である。
【0038】
リスト要求信号受信部703は、コンテンツ記録再生装置1のリスト要求信号送信部107が送信したリスト要求信号を受信し、そのリスト要求信号から番組IDを抽出して記述ファイル検索部704に供給する。
記述ファイル検索部704は、リスト要求信号受信部703から供給された番組IDが含まれる組み合わせ方法記述ファイルのファイルIDを記述ファイル格納部701から抽出してリスト作成部705に供給する。
リスト作成部705は、記述ファイル検索部704から供給されたファイルIDをキーとしてサマリファイル格納部702からサマリデータを抽出し、サマリデータのリストを作成してリスト送信部706に供給する。リスト作成部705は、例えば、サマリデータの選択回数の降順にリストを作成する。
リスト送信部706は、リスト作成部705から供給されたリストをコンテンツ記録再生装置1に対して送信する。
【0039】
記述ファイル要求信号受信部707は、コンテンツ記録再生装置1の記述ファイル要求信号送信部109が送信した記述ファイル要求信号を受信し、その記述ファイル要求信号からファイルIDを抽出して記述ファイル取得部708に供給する。
記述ファイル取得部708は、記述ファイル要求信号受信部707から供給されたファイルIDをキーとして記述ファイル格納部701から組み合わせ方法記述ファイルを取得し記述ファイル送信部709に供給する。
記述ファイル送信部709は、記述ファイル取得部708から供給された組み合わせ方法記述ファイルをコンテンツ記録再生装置1に対して送信する。
【0040】
ここで、放送コンテンツのシーン構成の例を示す。図4は、放送コンテンツのシーン構成を説明するための図である。同図は、番組ID=“ID_ABC”である「語学学習番組」のシーン構成を表す例である。このシーン構成図の2行目から15行目までの各行は、一つのシーンに対応するコンテンツに関する情報である。よって、同図のシーン構成による語学学習番組は、全14シーンで構成されている。このシーン構成図の1桁目の欄はシーンのサブタイトルであり、2桁目の欄はシーンの時間長であり、3桁目の欄は番組の開始時刻からの累計時間長である。時間長および開始時刻からの累計時間長は、“時:分:秒.フレーム数”で表される。同図によれば、この語学学習番組は“00:20:00.00”(20分)の番組である。
以下、具体例を示して説明する場合は、同図の語学学習番組のシーン構成例を用いる。
【0041】
次に、サマリファイルについて説明する。図5は、サマリファイルのデータ構成の例を示す図である。同図に示すサマリファイルは、組み合わせ方法記述ファイルのタイトルと概要と再生時間長と選択回数とを組み合わせ方法記述ファイルのファイルIDに対応付けたテーブルデータである。
ファイルIDは、対応する組み合わせ方法記述ファイルのファイルIDを格納する項目である。このファイルIDはサマリファイルにおける主キーである。タイトルは、組み合わせ方法記述ファイルに基づいて生成される視聴コンテンツのタイトルを格納する項目である。このタイトルは、例えば、組み合わせ方法記述ファイルに対応付けられた放送コンテンツの番組タイトルであってもよい。概要は、視聴コンテンツの概要、特徴、説明等を記述したテキストを格納する項目である。再生時間長は、視聴コンテンツ全体の再生にかかる時間長を格納する項目である。選択回数は、過去に組み合わせ方法記述ファイルが選択された回数を格納する項目である。記述ファイル取得部708によってファイルIDが指定されると、そのファイルIDに対応付けられた選択回数が一つ加算される。
【0042】
次に、組み合わせ方法記述データについて説明する。図6は、組み合わせ方法記述データのデータ構成の第1の例を示す図である。同図に示す組み合わせ方法記述データは、再生順番と再生対象と再生対象特定情報と再生開始時刻と再生停止時刻と再生時間長とサブタイトルとを対応付けたテーブルデータである。組み合わせ方法記述データは、ファイルID(この例では、ファイルID=“ID215”)と対応付けられて組み合わせ方法記述ファイルに格納されている。
同図の組み合わせ方法記述データの各行は、放送コンテンツまたは素材コンテンツの指定と、この指定が放送コンテンツである場合はその再生時間範囲と、その指定が素材コンテンツである場合はその再生時間長とを示す情報である。この各行の情報をイベント情報と呼ぶ。
【0043】
組み合わせ方法記述データの項目において、再生順番は、コンテンツ記録再生装置1の組み合わせ再生制御部106がイベント情報を解釈する順番、言い換えると再生の順番を示す番号である。再生対象は、再生対象を指定するフラグデータであり、例えば、再生対象が放送コンテンツである場合は“0(ゼロ)”であり、再生対象が素材コンテンツである場合は“1”である。再生対象特定情報は、再生対象を特定する情報であり、例えば、再生対象が放送コンテンツである場合は番組IDであり、再生対象が素材コンテンツである場合はその素材コンテンツのURLである。再生開始時刻および再生停止時刻は、再生対象の再生開始時刻と再生停止時刻とをそれぞれ指定する時刻情報であり、再生対象が放送コンテンツである場合に有効な情報である。本実施形態では、再生対象が素材コンテンツである場合の再生開始時刻および再生停止時刻は、空欄(図6では空欄を“−”と表記する。)である。再生時間長は、再生対象の再生時間長を指定する時間情報であり、再生対象が素材コンテンツである場合に有効な情報である。本実施形態では、再生対象が放送コンテンツである場合の再生時間長は、空欄(同図では空欄を“−”と表記する。)である。サブタイトルは、再生対象に関するサブタイトル(副題)を示す情報であり、再生対象が素材コンテンツである場合に有効な情報である。本実施形態では、再生対象が放送コンテンツである場合のサブタイトルは、空欄(同図では空欄を“−”と表記する。)である。
【0044】
なお、組み合わせ方法記述データにおいて、再生対象のフィールドは省略してもよい。その場合は、コンテンツ記録再生装置1は、再生対象特定情報の内容をチェックして再生対象を判断する。
【0045】
コンテンツ記録再生装置1が、図4に示すシーン構成を有する放送コンテンツに、図6に示す組み合わせ方法記述データ(第1の例)を適用して組み合わせ再生を行う場合の概略のシーケンスについて具体的に説明する。
コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が同図に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“1”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“0(ゼロ)”に基づいて番組ID=“ID_ABC”である放送コンテンツのうち、“00:00:00.00”から“00:17:32:20”までの時間範囲のコンテンツを再生する。つまり、コンテンツ記録再生装置1は、図4に示す“オープニング映像”から“スキットをもう一度見てみましょう”までのシーンを再生する。
【0046】
次に、コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が図6に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“2”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“1”に基づいてURL=“URL_XXXJJJ”である素材コンテンツを素材コンテンツサーバ8から取得し、“実際の会話の中での使用例1”をサブタイトルとする時間長“00:03:10.00”分のコンテンツを再生する。
【0047】
次に、コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が図6に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“3”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“0(ゼロ)”に基づいて番組ID=“ID_ABC”である放送コンテンツのうち、“00:17:32.20”から“00:19:32:20”までの時間範囲のコンテンツを再生する。つまり、コンテンツ記録再生装置1は、図4に示す“詳しい文法の説明”および“発音練習”のシーンを再生する。
【0048】
次に、コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が図6に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“4”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“1”に基づいてURL=“URL_XXXKKK”である素材コンテンツを素材コンテンツサーバ8から取得し、“じっくり行う会話練習”をサブタイトルとする時間長“00:03:40.00”分のコンテンツを再生する。
【0049】
次に、コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が図6に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“5”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“0(ゼロ)”に基づいて番組ID=“ID_ABC”である放送コンテンツのうち、“00:19:32.20”から“00:20:00:00”までの時間範囲のコンテンツを再生する。つまり、コンテンツ記録再生装置1は、図4に示す“エンディングのあいさつ”および“エンディング映像”のシーンを再生する。
【0050】
図7は、コンテンツ記録再生装置1が、図4に示すシーン構成を有する放送コンテンツに、図6に示す組み合わせ方法記述データを適用して組み合わせ再生を行う場合の、組み合わせシーン構成を説明するための図である。組み合わせ再生制御部106が図4に示す組み合わせ方法記述データを解釈実行することにより、コンテンツ記録再生装置1は、図7に示すように、番組ID=“ID_ABC”である放送コンテンツと6分50秒分の素材コンテンツ(図中網掛けで示した、「実際の会話の中での使用例1」(時間長3分10秒)および「じっくり行う発音練習」(時間長3分40秒)の部分)とを組み合わせ、全体として“00:26:50.00”(26分50秒)分の視聴コンテンツを再生することができる。
【0051】
図8は、組み合わせ方法記述データのデータ構成の第2の例を示す図である。この組み合わせ方法記述データは、ファイルID=“ID217”と対応付けられて組み合わせ方法記述ファイルに格納されている。
コンテンツ記録再生装置1が、図4に示すシーン構成を有する放送コンテンツに、図8に示す組み合わせ方法記述データ(第2の例)を適用して組み合わせ再生を行う場合の概略のシーケンスについて具体的に説明する。
コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が同図に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“1”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“0(ゼロ)”に基づいて番組ID=“ID_ABC”である放送コンテンツのうち、“00:00:00.00”から“00:17:32:20”までの時間範囲のコンテンツを再生する。つまり、コンテンツ記録再生装置1は、図4に示す“オープニング映像”から“スキットをもう一度見てみましょう”までのシーンを再生する。
【0052】
次に、コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が図8に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“2”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“1”に基づいてURL=“URL_XXXJJJ”である素材コンテンツを素材コンテンツサーバ8から取得し、“実際の会話の中での使用例1”をサブタイトルとする時間長“00:03:10.00”分のコンテンツを再生する。
【0053】
次に、コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が同図に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“3”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“1”に基づいてURL=“URL_XXXLLL”である素材コンテンツを素材コンテンツサーバ8から取得し、“実際の会話の中での使用例2”をサブタイトルとする時間長“00:02:50.00”分のコンテンツを再生する。
【0054】
次に、コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が同図に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“4”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“1”に基づいてURL=“URL_XXXMMM”である素材コンテンツを素材コンテンツサーバ8から取得し、“実際の会話の中での使用例3”をサブタイトルとする時間長“00:03:18.00”分のコンテンツを再生する。
【0055】
次に、コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が図8に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“5”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“0(ゼロ)”に基づいて番組ID=“ID_ABC”である放送コンテンツのうち、“00:17:32.20”から“00:18:42:20”までの時間範囲のコンテンツを再生する。つまり、コンテンツ記録再生装置1は、図4に示す“詳しい文法の説明”のシーンを再生する。
【0056】
次に、コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が図8に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“6”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“1”に基づいてURL=“URL_XXXKKK”である素材コンテンツを素材コンテンツサーバ8から取得し、“じっくり行う会話練習”をサブタイトルとする時間長“00:03:40.00”分のコンテンツを再生する。
【0057】
次に、コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ再生制御部106が図8に示す組み合わせ方法記述データの再生順番=“7”であるイベント情報を取り込んで解釈を実行すると、再生対象=“0(ゼロ)”に基づいて番組ID=“ID_ABC”である放送コンテンツのうち、“00:19:32.20”から“00:20:00:00”までの時間範囲のコンテンツを再生する。つまり、コンテンツ記録再生装置1は、図4に示す“エンディングのあいさつ”および“エンディング映像”のシーンを再生する。
【0058】
図9は、コンテンツ記録再生装置1が、図4に示すシーン構成を有する放送コンテンツに、図8に示す組み合わせ方法記述データを適用して組み合わせ再生を行う場合の、組み合わせシーン構成を表す図である。組み合わせ再生制御部106が図4に示す組み合わせ方法記述データを解釈実行することにより、コンテンツ記録再生装置1は、図9に示すように、番組ID=“ID_ABC”である放送コンテンツに12分58秒分の素材コンテンツ(図中網掛けで示した、「実際の会話の中での使用例1」(時間長3分10秒)と「実際の会話の中での使用例2」(時間長2分50秒)と「実際の会話の中での使用例3」(時間長3分18秒)と「じっくり行う発音練習」(時間長3分40秒)との部分)を組み合わせるとともに、放送コンテンツから50秒分の「発音練習」を削除し、全体として“00:32:08.00”(32分8秒)分の視聴コンテンツを再生することができる。
【0059】
次に、放送・配信システムの動作について、(1)組み合わせ方法記述ファイル取得処理と、(2)組み合わせ再生処理と、(3)素材コンテンツ取得処理とに分けて説明する。
なお、コンテンツ記録再生装置1は、放送アンテナ10が送信する放送電波wを受信して得られた所望の放送番組の放送コンテンツを録画してあるものとする。具体例として、コンテンツ記録再生装置1の放送コンテンツ記憶部105は、番組ID=“ID_ABC”である放送コンテンツを記憶し、放送コンテンツ記憶管理部103は、その番組IDを記憶した放送コンテンツに対応付けて放送コンテンツ記憶管理部103に記憶している。
【0060】
(1)組み合わせ方法記述ファイル取得処理
放送・配信システムのコンテンツ記録再生装置1と組み合わせ方法記述ファイルサーバ7とによる、組み合わせ方法記述ファイル取得処理について説明する。図10は、コンテンツ記録再生装置1と組み合わせ方法記述ファイルサーバ7とによる組み合わせ方法記述ファイル取得処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、コンテンツ記録再生装置1の処理について説明する。コンテンツ記録再生装置1の初期状態として、操作制御部102は、放送コンテンツの選択の操作制御によって、放送コンテンツ記憶管理部103から記憶されている番組IDを読み込み、その番組IDに基づいて放送コンテンツを選択させるための操作用メニュー画像データを生成して映像音声出力部120に供給する。そして、映像音声出力部120は、操作用メニュー画像データの映像信号を映像音声出力装置2に供給する。そして、映像音声出力装置2は、操作用メニュー画像を表示する。この状態において、コンテンツ記録再生装置1は同図のフローチャートの処理を開始する。
【0061】
ステップS11において、映像音声出力装置2の画像表示部に表示された操作用メニュー画像にしたがって、視聴者による操作部の操作により所望の録画された放送コンテンツが選択されると、操作部は操作に応じたコードを含めた操作信号を送信する。次に、操作信号受信部101はその操作信号を受信し、操作信号に含まれるコードを操作制御部102に供給する。次に、操作制御部102は、コードを取り込んでそのコードと放送コンテンツ記憶管理部103から読み込んだ番組IDとの対応関係に基づいて、視聴者により選択された番組IDを抽出する。次に、操作制御部102は、組み合わせ再生の操作制御として、その番組IDと組み合わせ再生の指示を示すコマンドとを、組み合わせ再生制御部106に供給する。
次に、ステップS12において、組み合わせ再生制御部106は、操作制御部102から供給される番組IDと組み合わせ再生の指示を示すコマンドとを取り込むと、その番組IDを含めたリスト要求信号を生成してリスト要求信号送信部107に供給する。
次に、ステップS13において、リスト要求信号送信部107は、リスト要求信号を組み合わせ方法記述ファイルサーバ7に対して送信する。
【0062】
次に、ステップS14において、リスト受信部108は、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7から供給されるリストを受信して組み合わせ再生制御部106に供給する。次に、組み合わせ再生制御部106は、リスト受信部108から供給されるリストを取り込んで操作制御部102に供給する。
次に、ステップS15において、操作制御部102は、組み合わせ再生制御部106から供給されるリストを取り込み、組み合わせ方法記述ファイルを選択させるための操作用メニュー画像データを生成して映像音声出力部120に供給する。次に、映像音声出力部120は、操作用メニュー画像データの映像信号を映像音声出力装置2に供給する。そして、映像音声出力装置2は、操作用メニューを表示する。
【0063】
次に、ステップS16において、映像音声出力装置2の画像表示部に表示された操作用メニューにしたがって、視聴者による操作部の操作により所望の組み合わせ方法記述ファイルが選択されると、操作部は操作に応じたコードを含めた操作信号を送信する。次に、操作信号受信部101はその操作信号を受信し、操作信号に含まれるコードを操作制御部102に供給する。次に、操作制御部102は、コードを取り込んでそのコードとリストとに基づいて、視聴者により選択されたファイルIDを抽出する。次に、操作制御部102は、そのファイルIDを組み合わせ再生制御部106に供給する。
次に、ステップS17において、組み合わせ再生制御部106は、操作制御部102から供給されるファイルIDを取り込むと、そのファイルIDを含めた記述ファイル要求信号を生成して記述ファイル要求信号送信部109に供給する。
次に、ステップS18において、記述ファイル要求信号送信部109は、記述ファイル要求信号を組み合わせ方法記述ファイルサーバ7に対して送信する。
【0064】
次に、ステップS19において、記述ファイル受信部110は、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7から供給される組み合わせ方法記述ファイルを受信して記述ファイル記憶部111に供給する。
次に、ステップS20において、組み合わせ方法記述ファイル記憶部111は、組み合わせ方法記述ファイルを記憶する。
【0065】
次に、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7の処理について説明する。まず、ステップS31において、リスト要求信号受信部703は、コンテンツ記録再生装置1のリスト要求信号送信部107が送信したリスト要求信号を受信し、そのリスト要求信号から番組IDを抽出して記述ファイル検索部704に供給する。
次に、ステップS32において、記述ファイル検索部704は、番組IDが含まれる組み合わせ方法記述ファイルのファイルIDを記述ファイル格納部701から抽出し、そのファイルIDをリスト作成部705に供給する。次に、リスト作成部705は、ファイルIDをキーとしてサマリファイル格納部702からサマリデータを抽出し、サマリデータのリストを作成してリスト送信部706に供給する。
次に、ステップS33において、リスト送信部706は、リストをコンテンツ記録再生装置1に対して送信する。
【0066】
次に、ステップS34において、記述ファイル要求信号受信部707は、コンテンツ記録再生装置1の記述ファイル要求信号送信部109が送信した記述ファイル要求信号を受信し、その記述ファイル要求信号からファイルIDを抽出して記述ファイル取得部708に供給する。
次に、ステップS35において、記述ファイル取得部708は、ファイルIDをキーとして記述ファイル格納部701から組み合わせ方法記述ファイルを取得して記述ファイル送信部709に供給する。
次に、ステップS36において、記述ファイル送信部709は、組み合わせ方法記述ファイルをコンテンツ記録再生装置1に対して送信する。
【0067】
(2)組み合わせ再生処理
次に、放送・配信システムのコンテンツ記録再生装置1による、組み合わせ再生処理について説明する。図11は、コンテンツ記録再生装置1による組み合わせ再生処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS51において、組み合わせ再生制御部106は、記述ファイル記憶部111から組み合わせ方法記述データを読み込み、この組み合わせ方法記述データにおける再生開始時刻と再生停止時刻と再生時間長との各データに基づいて、各素材コンテンツの再生開始時刻を計算する。次に、組み合わせ再生制御部106は、各素材コンテンツの再生開始時刻から所定時間前の時刻を計算し、各素材コンテンツの素材コンテンツサーバ8に対する要求時刻とする。そして、組み合わせ再生制御部106は、要求時刻を再生対象特定情報に対応させて記憶する。上記の所定時間は、コンテンツ記録再生装置1が素材コンテンツサーバ8に素材コンテンツの取得要求を行ってから素材コンテンツを取得するまでの想定時間よりも長い時間である。例えば、所定時間は、“120秒”等の一定時間であってもよい。また、素材コンテンツの再生時間長が長い場合にはより長くするというように、所定時間は、再生時間長に応じて変更される可変時間であってもよい。
【0068】
次に、ステップS52において、組み合わせ再生制御部106は、組み合わせ方法記述データの項目「再生順番」の昇順に一組のイベント情報を読み込む。例えば、図6に示す組み合わせ方法記述データの例では、組み合わせ再生制御部106は、その組み合わせ方法記述データから、再生順番=“1”であるイベント情報を読み込む。
【0069】
次に、ステップS53において、組み合わせ再生制御部106は、読み込んだイベント情報における項目「再生対象」のフラグデータを判別する。そして、組み合わせ再生制御部106が再生対象=“0(ゼロ)”であると判別した場合は、組み合わせ再生制御部106はこのイベント情報における再生対象が放送コンテンツあることを認識し、ステップS54の処理に移る。一方、組み合わせ再生制御部106が再生対象=“1”であると判別した場合は、組み合わせ再生制御部106はこのイベント情報における再生対象が素材コンテンツあることを認識し、ステップS56の処理に移る。
【0070】
ステップS54において、組み合わせ再生制御部106は、放送コンテンツ再生部115が出力する映像データおよび音声データが映像音声出力部120に供給されるように再生出力切換部119の経路を切り換える。
【0071】
次にステップS55において、組み合わせ再生制御部106は、イベント情報の「再生対象特定情報」に格納された番組IDと再生開始時刻と再生停止時刻との各項目を放送コンテンツ再生部115に供給して再生開始を指示する。例えば、図6に示す組み合わせ方法記述データの例では、組み合わせ再生制御部106は、再生対象特定情報=“ID_ABC”と再生開始時刻=“00:00:00.00”と再生停止時刻=“00:17:32.20”とを放送コンテンツ再生部115に供給して再生開始を指示する。
次に、放送コンテンツ再生部115は、放送コンテンツ再生監視部116に再生状態の監視を指示する。
次に、放送コンテンツ再生部115は、番組IDをキーとして放送コンテンツ記憶部105から放送コンテンツを読み込み、再生開始時刻から再生停止時刻までの時間範囲のコンテンツを再生する。例えば、図6に示す組み合わせ方法記述データの例では、放送コンテンツ再生部115は、放送コンテンツ記憶部105から番組ID=“ID_ABC”である放送コンテンツを読み込み、再生開始時刻=“00:00:00.00”から再生停止時刻=“00:17:32.20”までの時間範囲のコンテンツを再生する。
【0072】
上記ステップS55の処理において、放送コンテンツ再生監視部116は、放送コンテンツ再生部115による放送コンテンツの再生状態を監視している。具体的には、放送コンテンツ再生監視部116は、放送コンテンツ再生部115から放送コンテンツの再生時刻をリアルタイムに取得して組み合わせ再生制御部106に供給する。次に、ステップS58の処理に移る。
【0073】
一方、ステップS56において、組み合わせ再生制御部106は、素材コンテンツ再生部117が出力する映像データおよび音声データが映像音声出力部120に供給されるように再生出力切換部119の経路を切り換える。
【0074】
次にステップS57において、組み合わせ再生制御部106は、イベント情報の項目「再生時間長」に格納された再生時間長を素材コンテンツ再生部117に供給して再生開始を指示する。例えば、図6に示す組み合わせ方法記述データの例では、組み合わせ再生制御部106は、再生時間長=“00:03:10.00”を素材コンテンツ再生部117に供給して再生開始を指示する。
次に、素材コンテンツ再生部117は、素材コンテンツ再生監視部118に再生状態の監視を指示する。
次に、素材コンテンツ再生部117は、素材コンテンツ記憶部114に記憶された素材コンテンツを読み込み、再生時間長分のコンテンツを再生する。例えば、図6に示す組み合わせ方法記述データの例では、素材コンテンツ再生部117は、素材コンテンツ記憶部114に記憶された、サブタイトルが“実際の会話の中での使用例1”である素材コンテンツを読み込み、再生時間長=“00:03:10.00”分のコンテンツを再生する。
【0075】
上記ステップS57の処理において、素材コンテンツ再生監視部118は、素材コンテンツ再生部117による素材コンテンツの再生状態を監視している。具体的には、素材コンテンツ再生監視部118は、素材コンテンツ再生部117から素材コンテンツの再生時刻をリアルタイムに取得して組み合わせ再生制御部106に供給する。次に、ステップS58の処理に移る。
【0076】
ステップS58において、組み合わせ再生制御部106は、組み合わせ方法記述データに未処理のイベント情報があるか否かを判定し、未処理のイベント情報があると判定した場合(S58:YES)はステップS52の処理に戻り、未処理のイベント情報がないと判定した場合(S58:NO)は本フローチャートの処理を終了する。
【0077】
(3)素材コンテンツ取得処理
次に、放送・配信システムのコンテンツ記録再生装置1と素材コンテンツサーバ8とによる、素材コンテンツ取得処理について説明する。図12は、コンテンツ記録再生装置1と素材コンテンツサーバ8とによる素材コンテンツ取得処理の処理手順を示すフローチャートである。
なお、このフローチャートは、コンテンツ記録再生装置1が素材コンテンツサーバ8に一つの素材コンテンツの取得要求を行い、その取得要求にしたがって素材コンテンツサーバ8が取得対象である一つの素材コンテンツをコンテンツ記録再生装置1に対して供給する手順を示すものである。
【0078】
まず、コンテンツ記録再生装置1の処理について説明する。ステップS71において、組み合わせ再生制御部106は、放送コンテンツ再生監視部116または素材コンテンツ再生監視部118からリアルタイムに取得する再生時刻と、図11のステップS51の処理において組み合わせ再生制御部106が計算して得た要求時刻とを比較し、再生時刻が要求時刻に一致したと判定した場合(S71:YES)、ステップS72の処理に移る。
【0079】
ステップS72において、組み合わせ再生制御部106は、再生時刻と一致した要求時刻に対応する再生対象特定情報を組み合わせ方法記述データから抽出し、その再生対象特定情報に格納されたURLを含めた素材コンテンツ要求信号を生成して素材コンテンツ要求信号送信部112に供給する。例えば、要求時刻が“00:15:32.20”である場合、図6に示す組み合わせ方法記述データの例では、組み合わせ再生制御部106は、要求時刻“00:15:32.20”に対応する再生対象特定情報=“URL_XXXJJJ”を組み合わせ方法記述データから抽出し、このURLを含めた素材コンテンツ要求信号を生成して素材コンテンツ要求信号送信部112に供給する。
次に、ステップS73において、素材コンテンツ要求信号送信部112は、素材コンテンツ要求信号を素材コンテンツサーバ8に対して送信する。
次に、ステップS74において、素材コンテンツ受信部113は、素材コンテンツサーバ8から供給される素材コンテンツを受信して素材コンテンツ記憶部114に供給する。
次に、ステップS75において、素材コンテンツ記憶部114は、素材コンテンツを記憶する。
【0080】
次に、素材コンテンツサーバ8の処理について説明する。ステップS91において、素材コンテンツサーバ8は、コンテンツ記録再生装置1の素材コンテンツ要求信号送信部112が送信した素材コンテンツ要求信号を受信する。
次に、ステップS92において、素材コンテンツサーバ8は、素材コンテンツ要求信号に含まれるURLに基づいて素材コンテンツを記憶部から読み出す。
次に、ステップS93において、素材コンテンツサーバ8は、読み出した素材コンテンツをコンテンツ記録再生装置1に対して送信する。
【0081】
以上説明したように、本発明の第1実施形態における放送・配信システムでは、コンテンツ記録再生装置1が、録画済の放送コンテンツを用いて組み合わせ再生を行う場合に、その放送コンテンツに関する組み合わせ方法記述ファイルのリストを組み合わせ方法記述ファイルサーバ7から取得する。そしてコンテンツ記録再生装置1は、リストを映像音声出力装置2に表示させて、そのリストの中から組み合わせ方法記述ファイルを視聴者に選択させる。そして、コンテンツ記録再生装置1は、選択された組み合わせ方法記述ファイルを組み合わせ方法記述ファイルサーバ7から取得し、その組み合わせ方法記述ファイルの内容に基づいて放送コンテンツと素材コンテンツとの組み合わせ再生を開始する。
この組み合わせ再生では、コンテンツ記録再生装置1は、組み合わせ方法記述ファイルに含まれる組み合わせ方法記述データに基づいて、放送コンテンツの規定時間範囲内の再生と、素材コンテンツサーバ8からの素材コンテンツの取得と、この取得した素材コンテンツの規定タイミングでの再生とを行うことによって、放送コンテンツと素材コンテンツとを組み合わせた視聴コンテンツを再生する。
【0082】
よって、第1実施形態における放送・配信システムによれば、録画した放送コンテンツに素材コンテンツサーバ8からネットワーク3経由で取得した素材コンテンツを組み合わせて、所望の内容に充実させた視聴コンテンツを生成することができる。
【0083】
[第2の実施の形態]
図13は、本発明の第2実施形態であるコンテンツ再生装置を適用したコンテンツ記録再生装置の機能構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態におけるコンテンツ記録再生装置1の構成と同一の構成には、同一の符号を付してその説明を省略する。
同図に示すように、コンテンツ記録再生装置1aは、コンテンツ記録再生装置1に対して、視聴履歴記憶部121が新たに追加されるとともに、組み合わせ再生制御部106および放送コンテンツ再生部115が、それぞれ、組み合わせ再生制御部106aおよび放送コンテンツ再生部115aに変更されたものである。
【0084】
視聴履歴記憶部121は、コンテンツ記録再生装置1aが過去に録画し再生した放送コンテンツの視聴履歴情報を記憶する。視聴履歴情報は、視聴された放送コンテンツごとに、番組IDと再生回数とジャンル1とジャンル2との各項目を対応付けたレコードを含む。再生回数は、コンテンツ記録再生装置1aが当該放送コンテンツを再生した回数を格納する項目である。ジャンル1およびジャンル2は、当該放送コンテンツの特徴を表すジャンル情報を格納する項目である。ジャンル1はジャンルの大分類項目に対応し、ジャンル2は大分類項目よりも詳細な分類である小分類項目に対応する。視聴履歴情報の具体例については後述する。
【0085】
組み合わせ再生制御部106aは、操作制御部102の組み合わせ再生の操作制御により、視聴履歴情報を含めたリスト要求信号を生成してリスト要求信号送信部107に供給する。具体的には、組み合わせ再生制御部106aは、操作制御部102から放送コンテンツの番組IDと組み合わせ再生指示との供給を受けると、視聴履歴記憶部121から全ての視聴履歴情報を読み込み、操作制御部102から供給された番組IDと全ての視聴履歴情報とを含めたリスト要求信号を生成してリスト要求信号送信部107に供給する。
また、組み合わせ再生制御部106aは、放送コンテンツ再生部115aから供給される放送コンテンツの大分類ジャンルデータおよび小分類ジャンルデータを視聴履歴記憶部121のジャンル1およびジャンル2に書き込む。
【0086】
放送コンテンツ再生部115aは、組み合わせ再生制御部106aが組み合わせ方法記述データを解釈することによって供給する番組IDと再生開始時刻と再生停止時刻とを取り込み、その番組IDをキーとして放送コンテンツ記憶部105から放送コンテンツとEPGの情報に含まれる大分類ジャンルデータと小分類ジャンルデータとを読み込む。そして、放送コンテンツ再生部115aは、読み込んだ放送コンテンツのうち、再生開始時刻から再生停止時刻までのコンテンツを再生し、その映像データおよび音声データを再生出力切換部119の一方の入力部(入力部a)に供給する。また、放送コンテンツ再生部115aは、大分類ジャンルデータと小分類ジャンルデータとを組み合わせ再生制御部106aに供給する。
【0087】
図14は、本実施形態である組み合わせ方法記述データ提供装置を適用した組み合わせ方法記述ファイルサーバの機能構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態における組み合わせ方法記述ファイルサーバ7の構成と同一の構成には、同一の符号を付してその説明を省略する。
同図に示すように、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7aは、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7に対して、リスト要求信号受信部703とリスト作成部705とが、リスト要求信号受信部703aとリスト作成部705aとに変更されたものである。
【0088】
リスト要求信号受信部703aは、コンテンツ記録再生装置1aのリスト要求信号送信部107が送信したリスト要求信号を受信し、そのリスト要求信号から番組IDと視聴履歴情報とを抽出し、番組IDを記述ファイル検索部704に供給するとともに、視聴履歴情報をリスト作成部705aに供給する。
【0089】
リスト作成部705aは、記述ファイル検索部704から供給されたファイルIDをキーとしてサマリファイル格納部702からサマリデータを抽出する。また、リスト作成部705aは、リスト要求信号受信部703aから供給された視聴履歴情報から番組の特徴を抽出し、その番組の特徴に基づいてサマリデータをリスト化し、そのリストをリスト送信部706に供給する。
【0090】
具体的には、リスト作成部705aは、記述ファイル検索部704から供給されたファイルIDをキーとしてサマリファイル格納部702からサマリデータを抽出する。また、リスト作成部705aは、リスト要求信号受信部703aから供給された視聴履歴情報から再生回数とジャンル1とジャンル2とのフィールドを抽出し、これらフィールドの集合について、例えば、ジャンル1をキーとして、再生回数の多い順にレコードをソートし、次に、同一内容のジャンル1ごとに、ジャンル2をキーとして、再生回数の多い順にレコードをソートする。そして、ソートしたレコードから上位のジャンル1を含むレコードを抽出し、レコードに含まれるキーワードと、サマリデータの概要に含まれるキーワードとの類似度や相関度を求め、求めた類似度や相関度の高い順にサマリデータをソートしてリストを作成する。
【0091】
上記のようにしてソートしたレコードによれば、再生回数の多い放送コンテンツの大分類と、大分類ごとの再生回数の多い放送コンテンツの小分類とを取得することができる。例えば、再生回数の一番多い大分類が“映画”であり、大分類の“映画”の中で再生回数の一番多い小分類が“洋画”であった場合、この視聴履歴情報からは、映画を観る機会が多く、その中でも洋画を観る機会が多いことが分かる。
【0092】
次に、視聴履歴情報の具体例について説明する。図15は、視聴履歴情報のデータ構成例を示す図である。同図に示す視聴履歴情報は、視聴された放送コンテンツごとに、再生回数とジャンル1とジャンル2とを番組IDに対応付けたテーブルデータである。
番組IDは、視聴された放送コンテンツの番組IDを格納する項目である。再生回数は、当該放送コンテンツの再生回数、すなわち視聴回数を格納する項目である。ジャンル1は、当該放送コンテンツのジャンルの大分類を格納する項目である。ジャンル2は、当該放送コンテンツのジャンルの小分類を格納する項目である。
【0093】
以上説明したように、本発明の第2実施形態における放送・配信システムでは、コンテンツ記録再生装置1aが録画した放送コンテンツの視聴履歴情報を視聴履歴記憶部121に記憶し、その視聴履歴情報を含めたリスト要求信号を組み合わせ方法記述ファイルサーバ7aに供給する。
そして、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7aは、コンテンツ記録再生装置1aから供給されたリスト要求信号から視聴履歴情報を取り出して番組の特徴を抽出し、その特徴に応じてサマリデータをリスト化してコンテンツ記録再生装置1aに供給する。
【0094】
よって、第2実施形態における放送・配信システムによれば、視聴者の趣味・趣向を反映した組み合わせ方法記述ファイルを用いて、放送コンテンツと素材コンテンツとの組み合わせ再生を行うことができる。
【0095】
[第3の実施の形態]
上述した第2実施形態では、コンテンツ記録再生装置1aが視聴者の視聴履歴情報を管理するものであった。本実施形態では、組み合わせファイル方法記述ファイルサーバが視聴者ごとの視聴履歴情報を管理する例である。本実施形態では、コンテンツ記録再生装置の機能構成は、第1実施形態と同様であるため図2に示すブロック図を用いる。
【0096】
組み合わせ再生制御部106は、操作制御部102の組み合わせ再生の操作制御により、ユーザIDを反映させたリスト要求信号を生成してリスト要求信号送信部107に供給する。具体的には、組み合わせ再生制御部106は、操作制御部102から放送コンテンツの番組IDと組み合わせ再生指示との供給を受けると、組み合わせ再生制御部106は予め記憶しているユーザIDを読み出し、操作制御部102から供給された番組IDとユーザIDとを含めたリスト要求信号を生成してリスト要求信号送信部107に供給する。ユーザIDは、視聴者固有のユーザ識別情報である。
【0097】
図16は、本発明の第3実施形態である組み合わせ方法記述データ提供装置を適用した組み合わせ方法記述ファイルサーバの機能構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態における組み合わせ方法記述ファイルサーバ7の構成と同一の構成には、同一の符号を付してその説明を省略する。
同図に示すように、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7bは、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7に対して、特徴抽出部710と、視聴履歴格納部711とが追加されるとともに、リスト要求信号受信部703とリスト作成部705とが、それぞれ、リスト要求信号受信部703bとリスト作成部705bとに変更されたものである。
【0098】
リスト要求信号受信部703bは、コンテンツ記録再生装置1のリスト要求信号送信部107が送信したリスト要求信号を受信し、そのリスト要求信号から番組IDとユーザIDとを抽出し、番組IDを記述ファイル検索部704に供給するとともに、ユーザIDを特徴抽出部710に供給する。
特徴抽出部710は、リスト要求信号受信部703bから供給されるユーザIDをキーとして視聴履歴格納部711から視聴履歴情報を読み込み、その視聴履歴情報から番組の特徴を抽出してリスト作成部705bに供給する。特徴抽出部710による視聴履歴情報からの番組の特徴の抽出方法は、第2実施形態におけるリスト作成部705aによる特徴の抽出方法と同一であるため、ここではその説明を省略する。
【0099】
視聴履歴格納部711は、ユーザIDごとの視聴履歴情報を記憶する。具体的には、視聴履歴格納部710は、視聴された放送コンテンツごとの番組IDと再生回数とジャンル1とジャンル2との各項目を対応付けたレコードが含まれるテーブルデータを、ユーザIDに対応付けて格納する。
リスト作成部705bは、記述ファイル検索部704から供給されたファイルIDをキーとしてサマリファイル格納部702からサマリデータを抽出する。また、リスト作成部705bは、特徴抽出部710から供給された番組の特徴に基づいてサマリデータをリスト化しそのリストをリスト送信部706に供給する。
【0100】
本発明の第3実施形態における放送・配信システムによれば、視聴者の趣味・趣向を反映した組み合わせ方法記述ファイルを用いて、放送コンテンツと素材コンテンツとの組み合わせ再生を行うことができる。
【0101】
[第4の実施形態]
本発明の第4実施形態であるコンテンツ再生装置を適用したコンテンツ記録再生装置は、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7から取得した組み合わせ方法記述ファイルの内容を、視聴者により指定された条件に基づいて変更し、この変更した組み合わせ方法記述データにしたがって組み合わせ再生を行う例である。
【0102】
図17は、第4実施形態であるコンテンツ再生装置を適用したコンテンツ記録再生装置の機能構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態におけるコンテンツ記録再生装置1の構成と同一の構成には、同一の符号を付してその説明を省略する。
同図に示すように、コンテンツ記録再生装置1bは、コンテンツ記録再生装置1に対して、記述データ変換部122が新たに追加されるとともに、操作制御部102および組み合わせ再生制御部106が、それぞれ、操作制御部102aおよび組み合わせ再生制御部106bに変更されたものである。
【0103】
操作制御部102aは、操作信号受信部101から供給されるコードに基づいて、組み合わせ再生条件設定の操作制御を行う。組み合わせ再生制御部106bには、操作制御部102aの組み合わせ再生条件設定の操作制御によって組み合わせ再生条件が設定される。組み合わせ再生条件は、組み合わせ方法記述データに基づく組み合わせ再生に関する制限条件であり、例えば、組み合わせ再生時間に関する時間制限である。
【0104】
組み合わせ再生制御部106bは、記述ファイル記憶部111に記憶された組み合わせ方法記述データを読み込み、その組み合わせ方法記述データが組み合わせ再生条件に合致するか否かを判定する。例えば、組み合わせ方法記述データから組み合わせ再生時間を計算し、その時間が組み合わせ再生条件である時間制限以内であるか否かを判定する。そして、組み合わせ再生制御部106bは、組み合わせ方法記述データが組み合わせ再生条件に合致しないと判定した場合、組み合わせ方法記述データと組み合わせ再生条件とを記述データ変換部122に供給する。
【0105】
記述データ変換部122は、組み合わせ再生制御部106bから供給された組み合わせ方法記述データと組み合わせ再生条件とに基づいて、組み合わせ方法記述データを組み合わせ再生条件に合致するように変換する。例えば、組み合わせ方法記述データが図8に示す例(全体として32分8秒分の視聴コンテンツ)であり、組み合わせ再生条件が時間制限=“00:30:00.00”(30分)である場合、記述データ変換部122は、組み合わせ再生時間が時間制限以内になるように、素材コンテンツの再生を指定する一つまたは複数のイベント情報を削除する。例えば、記述データ変換部122は、少なくとも超過時間(2分8秒)の再生時間長を有する素材コンテンツとして再生順番=“4”のイベント情報を削除する。これにより、組み合わせ方法記述データは、図18に示すように、全体として“00:28:50.00”(28分50秒)分の視聴コンテンツを再生させるデータに変換される。
【0106】
以上説明したように、本発明の第4実施形態における放送・配信システムでは、コンテンツ記録再生装置1bが、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7から取得した組み合わせ方法記述ファイルについて、その組み合わせ方法記述データが予め設定した組み合わせ再生条件に合致したものであるか否かを判定する。そして、コンテンツ記録再生装置1bは、取得した組み合わせ方法記述データが組み合わせ再生条件に合致しないと判定した場合は、その組み合わせ再生条件に合致するように組み合わせ方法記述データを変換する。
【0107】
よって、第4実施形態における放送・配信システムによれば、視聴者の視聴の条件に合わせた放送コンテンツと素材コンテンツとの組み合わせ再生を行うことができる。
【0108】
なお、前述した第1実施形態における、コンテンツ記録再生装置1による組み合わせ再生処理において、組み合わせ再生制御部106は、素材コンテンツサーバ8に対する各素材コンテンツの要求時刻を予め計算し、組み合わせ再生中に各要求時刻にしたがって素材コンテンツを取得した。これ以外にも、コンテンツ記録再生装置1は、各素材コンテンツの要求時刻を計算したときに、全ての素材コンテンツまたはその一部分の素材コンテンツをまとめて取得するようにしてもよい。
【0109】
また、上述した各実施形態における放送・配信システムは、放送局Bが組み合わせ方法記述ファイルサーバ7および素材コンテンツサーバ8を管理する形態であった。これ以外にも、例えば、図19に示すように、放送局B以外の第三者(例えば、番組制作会社)が組み合わせ方法記述ファイルサーバ7を管理するようにしてもよい。この場合、素材コンテンツは、ネットワーク3に接続されたサーバ装置やコンピュータ装置等(素材コンテンツサーバ8として図示)に格納された私的利用可能な素材コンテンツである。組み合わせ方法記述ファイルサーバ7を管理する第三者は、放送局から図4に示すような放送コンテンツのシーン構成を示す番組構成表データの供給を受けて、パブリックドメインを含む素材コンテンツを活用した組み合わせ記述ファイルを作成して組み合わせ方法記述ファイルサーバ7に格納する。
【0110】
また、図20に示すように、個人ユーザが組み合わせ方法記述ファイルを作成して組み合わせ方法記述ファイルサーバ7に登録するようにしてもよい。この場合、放送局Bは、例えば個人ユーザとの契約によって個人ユーザに対して番組構成表データを提供し、個人ユーザが作成した組み合わせ方法記述ファイルを、自身のコンピュータ11によって組み合わせ方法記述ファイルサーバ7に格納する。
【0111】
また、前述した第2実施形態において、組み合わせ再生制御部106aは、操作制御部102から放送コンテンツの番組IDと組み合わせ再生指示との供給を受けると、視聴履歴記憶部121の視聴履歴情報から番組の特徴を抽出し、操作制御部102から供給された番組IDと番組の特徴とを含めたリスト要求信号を生成してリスト要求信号送信部107に供給するようにしてもよい。
【0112】
また、コンテンツ記録再生装置1,1a,1bの一部の制御機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、その制御機能を実現するための組み合わせ再生制御プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された組み合わせ再生制御プログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
また、組み合わせ方法記述ファイルサーバ7,7a,7bの一部の制御機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、その制御機能を実現するためのサーバプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたサーバプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺装置のハードウェアを含むものである。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに内蔵される磁気ハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバ装置やクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
【0113】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はその実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0114】
1,1a,1b コンテンツ記録再生装置
2 映像音声出力装置
3 ネットワーク
4 局内ネットワーク
5,6 ファイアウォール
7,7a,7b 組み合わせ方法記述ファイルサーバ
8 素材コンテンツサーバ(素材コンテンツ提供装置)
9 放送システム
10 放送アンテナ
11 コンピュータ
101 操作信号受信部
102,102a 操作制御部
103 放送コンテンツ記憶管理部
104 放送信号受信部
105 放送コンテンツ記憶部
106,106a,106b 組み合わせ再生制御部
107 リスト要求信号送信部
108 リスト受信部
109 記述ファイル要求信号送信部
110 記述ファイル受信部
111 記述ファイル記憶部
112 素材コンテンツ要求信号送信部
113 素材コンテンツ受信部
114 素材コンテンツ記憶部
115,115a 放送コンテンツ再生部
116 放送コンテンツ再生監視部
117 素材コンテンツ再生部
118 素材コンテンツ再生監視部
119 再生出力切換部
120 映像音声出力部
121 視聴履歴記憶部
122 記述データ変換部
701 記述ファイル格納部
702 サマリファイル格納部
703,703a,703b リスト要求信号受信部
704 記述ファイル検索部
705,705a,705b リスト作成部
706 リスト送信部
707 記述ファイル要求信号受信部
708 記述ファイル取得部
709 記述ファイル送信部
B 放送局
V 視聴者宅
W 放送電波

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送コンテンツに外部の素材コンテンツ提供装置から取得する素材コンテンツを組み合わせて再生するコンテンツ再生装置であって、
前記放送コンテンツを記憶する放送コンテンツ記憶部と、
前記放送コンテンツと前記放送コンテンツに組み込まれもしくは追加されまたは部分的に置換される前記素材コンテンツとの再生順序を示す情報と、前記放送コンテンツおよび前記素材コンテンツを特定する情報とを含む組み合わせ方法記述データを、外部の組み合わせ方法記述データ提供装置から取得する組み合わせ方法記述データ取得部と、
前記組み合わせ方法記述データ取得部が取得した前記組み合わせ方法記述データに基づいて、前記素材コンテンツ提供装置に対する前記素材コンテンツの取得要求を示す素材コンテンツ要求信号を発生するとともに、前記再生順序を示す情報に基づき前記放送コンテンツおよび前記素材コンテンツの再生を選択的に制御する組み合わせ再生制御部と、
前記組み合わせ再生制御部が発生した前記素材コンテンツ要求信号を前記素材コンテンツ提供装置に送信する素材コンテンツ要求信号送信部と、
前記素材コンテンツ要求信号に対応して前記素材コンテンツ提供装置から供給される前記素材コンテンツを受信する素材コンテンツ受信部と、
前記素材コンテンツ受信部が受信した前記素材コンテンツを記憶する素材コンテンツ記憶部と、
前記組み合わせ再生制御部による前記放送コンテンツの再生制御により、前記放送コンテンツ記憶部から前記放送コンテンツを読み込んで再生する放送コンテンツ再生部と、
前記組み合わせ再生制御部による前記素材コンテンツの再生制御により、前記素材コンテンツ記憶部から前記素材コンテンツを読み込んで再生する素材コンテンツ再生部と、
を備えることを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記放送コンテンツに対応する組み合わせ方法記述データの概要を表すリストを要求するリスト要求信号を前記組み合わせ方法記述データ提供装置に送信するリスト要求信号送信部と、
前記リスト要求信号に対応して前記組み合わせ方法記述データ提供装置から供給されるリストを受信するリスト受信部と、
をさらに備え、
前記組み合わせ方法記述データ取得部は、前記リスト受信部が受信した前記リストにしたがって指定された組み合わせ方法記述ファイルを前記組み合わせ方法記述データ提供装置から取得する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
当該コンテンツ再生装置が過去に再生した放送コンテンツのジャンル情報を含む視聴履歴情報を記憶する視聴履歴記憶部をさらに備え、
前記リスト要求信号送信部は、前記視聴履歴記憶部に記憶された前記視聴履歴情報を前記リスト要求信号に含めて送信し、
前記リスト受信部は、前記組み合わせ方法記述データ提供装置が前記視聴履歴情報に基づいて作成して供給したリストを受信する
ことを特徴とする請求項2記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記組み合わせ方法記述データを所定の組み合わせ再生条件に合致するように変換する記述データ変換部をさらに備え、
前記組み合わせ再生制御部は、前記組み合わせ方法記述データ取得部が取得した前記組み合わせ方法記述データと予め記憶する前記所定の組み合わせ再生条件とを前記記述データ変換部に供給し、前記記述ファイル変換部から変換後の組み合わせ方法記述データを取得する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
外部のコンテンツ再生装置が放送コンテンツに外部の素材コンテンツ提供装置から取得する素材コンテンツを組み合わせて再生するための組み合わせ方法記述ファイルを生成する、組み合わせ方法記述データ提供装置であって、
前記放送コンテンツと前記放送コンテンツに組み込まれもしくは追加されまたは部分的に置換される前記素材コンテンツとの再生順序を示す情報と、前記放送コンテンツおよび前記素材コンテンツを特定する情報とを含む組み合わせ方法記述データのファイルを格納する記述ファイル格納部と、
前記記述ファイル格納部に格納された前記組み合わせ方法記述データに対応させて、組み合わせ方法記述データの概要を示すサマリデータのファイルを格納するサマリファイル格納部と、
前記コンテンツ再生装置から送信された、再生すべき放送コンテンツに対応する組み合わせ方法記述データの概要を表すリストを要求するリスト要求信号を受信するリスト要求信号受信部と、
前記リスト要求信号受信部が受信した前記リスト要求信号に基づいて、前記サマリファイル格納部からサマリデータを読み込んでリストを作成するリスト作成部と、
前記リスト作成部が作成した前記リストを前記コンテンツ再生装置に送信するリスト送信部と、
前記コンテンツ再生装置から送信された、前記リストに従って指定された組み合わせ方法記述ファイルを要求する記述ファイル要求信号を受信する記述ファイル要求信号受信部と、
前記記述ファイル要求信号受信部が受信した前記記述ファイル要求信号に基づいて、前記記述ファイル格納部から組み合わせ方法記述ファイルを取得する記述ファイル取得部と、
前記記述ファイル取得部が取得した前記組み合わせ方法記述ファイルを前記コンテンツ再生装置に送信する記述ファイル送信部と、
を備えることを特徴とする組み合わせ方法記述データ提供装置。
【請求項6】
前記サマリファイル格納部は、前記記述ファイル格納部に格納された前記組み合わせ方法記述データのファイルに対応させて、組み合わせ方法記述データの概要と前記組み合わせ方法記述データの選択回数とを対応付けたサマリデータのファイルを格納し、
前記リスト作成部は、前記サマリファイル格納部から読み込んだサマリデータを前記選択回数に応じてリスト化する
ことを特徴とする請求項5記載の組み合わせ方法記述データ提供装置。
【請求項7】
前記外部のコンテンツ再生装置が過去に再生した放送コンテンツのジャンル情報を含む視聴履歴情報を格納する視聴履歴格納部と、
前記リスト要求信号受信部が受信した前記リスト要求信号に基づいて、前記視聴履歴格納部に格納された前記視聴履歴情報から番組の特徴を抽出する特徴抽出部と、
をさらに備え、
前記リスト作成部は、前記リスト要求信号受信部が受信した前記リスト要求信号に基づいて、前記サマリファイル格納部からサマリデータを読み込むとともに前記特徴抽出部から前記番組の特徴を取得し、前記番組の特徴に応じて前記サマリデータのリストを作成する
ことを特徴とする請求項5記載の組み合わせ方法記述データ提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−23482(P2012−23482A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−158649(P2010−158649)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【Fターム(参考)】