コンテンツ処理装置
【構成】CPU28は、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択し、選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する。CPU28はまた、バッテリの残量が閾値を下回るか否かを転送処理と並列して繰り返し判別し、判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送処理を停止する。CPU28はさらに、停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する。
【効果】外部装置の記憶容量の浪費を回避することができる。
【効果】外部装置の記憶容量の浪費を回避することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツ処理装置に関し、特にコンテンツを外部装置に転送する、コンテンツ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のコンテンツ処理装置の一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、モデム13は、衛星回線を用いて地球局6と通信を行う。バッテリ11は、モデム13に電力を供給する。モデム13はパワーアンプ14に電力を供給し、パワーアンプ14によって増幅された信号がモデム13によって人工衛星に送信される。電圧検出部12Aは、バッテリ11の電圧値が所定の閾値以下となったことを検出する。バッテリ11の電圧値が所定の閾値以下となったことが衛星回線が通信中であるときに電圧検出部12Aによって検出された場合、モデム13は接続している衛星回線を切断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−271223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、背景技術では、バッテリの電圧値が閾値以下となった場合、外部装置へ向けてのコンテンツの転送中であったとしても、接続している衛星回線が切断される。この場合、既に転送された一部のコンテンツが外部装置に残存し、外部装置の記憶容量が浪費されるおそれがある。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、外部装置の記憶容量の浪費を回避することができる、コンテンツ処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に従うコンテンツ処理装置(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択手段(S19, S51, S61)、第1選択手段によって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置(200)に転送する転送手段(S31)、バッテリ(42)の残量が閾値を下回るか否かを転送手段の転送処理と並列して繰り返し判別する判別手段(S123~S125)、判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送手段を停止する第1停止手段(S131, S33~S35)、および第1停止手段の停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する発行手段(S37)を備える。
【0007】
好ましくは、第1選択手段によって選択されたコンテンツを再生操作に応答して再生する再生手段(S65)、判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき再生手段を停止する第2停止手段(S67~S69)、再生手段の再生処理に関連して閾値を第1の値に設定する第1設定手段(S121)、および転送手段の転送処理に関連して閾値を第1の値よりも大きい第2の値に設定する第2設定手段(S129)をさらに備える。
【0008】
好ましくは、1又は2以上のコンテンツを記録媒体に保存する保存手段(S1, S7)、判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき保存手段を停止する第3停止手段(S9~S11)、保存手段の保存処理に関連して閾値を第3の値に設定する第3設定手段(S121)、および転送手段の転送処理に関連して閾値を第3の値よりも大きい第4の値に設定する第4設定手段(S129)をさらに備える。
【0009】
さらに好ましくは、撮像面で捉えられた被写界を表す画像を繰り返し出力する撮像手段(14)をさらに備え、保存手段は、撮像手段から出力された画像を取り込む取り込み手段(S1)、および取り込み手段によって取り込まれた画像をコンテンツとして記録媒体に記録する記録手段(S7)を含む。
【0010】
好ましくは、外部装置(200)が保持する1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第2選択手段(S87, S89)、第2選択手段の選択処理に基づいて外部装置から送信されたコンテンツを記録媒体に書き込む書き込み手段(S93)、および判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき書き込み手段を停止する第4停止手段(S131, S95~S97)をさらに備える。
【0011】
この発明に従うコンテンツ処理プログラムは、コンテンツ処理装置(10)のプロセッサ(28)に、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ(S19, S51, S61)、第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置(200)に転送する転送ステップ(S31)、バッテリ(42)の残量が閾値を下回るか否かを転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ(S123~S125)、判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送ステップを停止する第1停止ステップ(S131, S33~S35)、および第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する発行ステップ(S37)を実行させるための、コンテンツ処理プログラムである。
【0012】
この発明に従うコンテンツ処理方法は、コンテンツ処理装置(10)によって実行されるコンテンツ処理方法であって、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ(S19, S51, S61)、第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置(200)に転送する転送ステップ(S31)、バッテリ(42)の残量が閾値を下回るか否かを転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ(S123~S125)、判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送ステップを停止する第1停止ステップ(S131, S33~S35)、および第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する発行ステップ(S37)を備える。
【0013】
この発明に従う外部制御プログラムは、メモリ(48)に保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサ(28)を備えるコンテンツ処理装置(10)に供給される外部制御プログラムであって、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ(S19, S51, S61)、第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置(200)に転送する転送ステップ(S31)、バッテリ(42)の残量が閾値を下回るか否かを転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ(S123~S125)、判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送ステップを停止する第1停止ステップ(S131, S33~S35)、および第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する発行ステップ(S37)を内部制御プログラムと協働してプロセッサに実行させるための、外部制御プログラムである。
【0014】
この発明に従う画像処理装置(10)は、外部制御プログラムを受信する受信手段(38, 40)、および受信手段によって受信された外部制御プログラムとメモリ(48)に保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサ(28)を備える画像処理装置(10)であって、外部制御プログラムは、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ(S19, S51, S61)、第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置(200)に転送する転送ステップ(S31)、バッテリ(42)の残量が閾値を下回るか否かを転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ(S123~S125)、判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送ステップを停止する第1停止ステップ(S131, S33~S35)、および第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する発行ステップ(S37)を内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する。
【発明の効果】
【0015】
記録媒体から選択されたコンテンツの転送処理の途中でバッテリの残量が閾値を下回ると、転送処理が停止され、コンテンツ削除要求が発行される。既に転送された一部のコンテンツは、コンテンツ削除要求に応答して外部装置から削除される。これによって、外部装置の記憶容量が浪費される事態を回避することができる。
【0016】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明の一実施例の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】アップロード確認画面の一例を示す図解図である。
【図4】ディジタルビデオカメラとFTPサーバとの接続状態の一例を示す図解図である。
【図5】ディジタルビデオカメラの使用時間とバッテリ電圧との関係の一例を示す図解図である。
【図6】図2実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図7】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図8】図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図9】図2実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図10】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図11】図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図12】図2実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図13】他の実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[基本的構成]
【0019】
図1を参照して、この実施例のコンテンツ処理装置は、基本的に次のように構成される。第1選択手段1は、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する。転送手段2は、第1選択手段によって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する。判別手段3は、バッテリの残量が閾値を下回るか否かを転送手段の転送処理と並列して繰り返し判別する。第1停止手段4は、判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送手段を停止する。発行手段5は、第1停止手段の停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する。
[実施例]
【0020】
図2を参照して、この実施例のディジタルビデオカメラ10は、光学レンズ12を含む。被写界の光学像は、光学レンズ12を経てイメージセンサ14の撮像面に照射され、光電変換を施される。これによって、被写界像を表す電荷が撮像面で生成される。
【0021】
バッテリ42から出力された直流電源はDC/DCコンバータ44に供給される。DC/DCコンバータ44は、バッテリ42から供給された直流電源を変換して、互いに異なる電圧値を各々が示す複数の直流電源を生成する。生成された複数の直流電源は、SW群46を通してシステム全体に供給される。
【0022】
電源ボタン50が操作されると、DC/DCコンバータ44によって生成された直流電源の一部がCPU28に供給され、これによってCPU28が起動される。CPU28は、キー入力装置30に設けられたモード設定スイッチ30mdによってカメラモードが選択されているとき撮像タスクを起動し、同じモード設定スイッチ30mdによって再生モードが選択されているとき再生タスクを起動する。
【0023】
撮像タスクが起動されたとき、CPU28は、動画取り込み処理のためにドライバ16を起動する。ドライバ16は、周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面を露光し、撮像面で生成された電荷をラスタ走査態様で読み出す。イメージセンサ14からは、被写界を表す生画像データが繰り返し出力される。
【0024】
信号処理回路18は、イメージセンサ14から出力された生画像データに白バランス調整,色分離,YUV変換などの処理を施し、これによって作成されたYUV形式の画像データをメモリ制御回路20を通してSDRAM22に書き込む。LCDドライバ24は、SDRAM22に格納された画像データをメモリ制御回路20を通して読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ26を駆動する。この結果、被写界のリアルタイム動画像(スルー画像)がLCDモニタ26に表示される。
【0025】
キー入力装置30に設けられた記録ボタン30recによって記録開始操作が行われると、CPU28は、メモリI/F32に記録処理の開始を命令する。メモリI/F32は、メモリカード36に動画ファイルを新規に作成し、SDRAM22に格納された画像データをメモリ制御回路20を通してSDRAM22から繰り返し読み出し、そして読み出された画像データを作成された動画ファイルに書き込む。記録ボタン30recによって記録終了操作が行われると、CPU28は、メモリI/F32に記録処理の終了を命令する。メモリI/F32は、SDRAM22からの画像データの読み出しを終了し、書き込み先の動画ファイルに終了処理を施す。
【0026】
なお、メモリカード36は着脱自在であり、スロット34に装着されたときにメモリI/F32によってアクセスされる。
【0027】
記録処理が完了すると、図3に示すアップロード確認画面がLCDモニタ26に表示される。この状態でキー入力装置30に向けてアップロード操作が行われると、CPU28は、新規に作成された動画ファイルを図4に示すインターネット300に接続されたFTP(=File Transfer Protocol)サーバ200にアップロードするべく、TCP/IPに従うアップロード処理を無線LANルータ100を通して実行する。
【0028】
動画ファイルのアップロード処理は、次の要領で実行される。CPU28はまず、通信処理を実行することを表明するべく、フラグFLGnwを“1”に設定する。CPU28は次に、ユーザIDおよびパスワードの送信を通信I/F38に命令して、ログオン処理を実行する。通信I/F38は、ユーザIDおよびパスワードを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信する。
【0029】
FTPサーバ200は、送信されたユーザIDおよびパスワードを参照した認証処理を実行し、“OK”および“NG”のいずれか一方を示す認証結果をユーザIDおよびパスワードの送信元に対して返送する。返送された認証結果は無線LANデバイス40によって受信され、通信I/F38を通してCPU28に与えられる。
【0030】
認証結果が“NG”を示すとき、CPU28はログオン失敗を操作者に向けて報知する。これに対して、認証結果が“OK”を示すときCPU28は、動画ファイルのアップロードを開始するべく、動画ファイルの送信を通信I/F38に命令する。通信I/F38は、動画ファイルを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信する。
【0031】
FTPサーバ200はアップロードされた動画ファイルを内蔵のストレージに保存する。動画ファイルのアップロードが完了すると、CPU28は、ログオフ処理を実行して、アップロードの完了を操作者に向けて報知する。CPU28はまた、通信処理が終了したことを表明するべく、フラグFLGnwを“0”に設定する。
【0032】
再生タスクが起動されると、CPU28は、メモリカード36に記録された動画ファイルを指定し、先頭フレーム画像の再生をメモリI/F32に命令する。メモリI/F32は、指定動画ファイルから先頭フレームの画像データを読み出し、読み出された画像データをメモリ制御回路20を通してSDRAM22に書き込む。
【0033】
LCDドライバ24は、SDRAM22に格納された画像データをメモリ制御回路20を通して読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ26を駆動する。この結果、先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示される。
【0034】
キー入力装置30の再生ボタン30plyによって再生開始操作が行われると、CPU28は、動画再生の開始をメモリI/F32に命令する。メモリI/F32は指定動画ファイルに格納された複数フレームの画像データを周期的に読み出し、読み出された画像データをメモリ制御回路20を通してSDRAM22に書き込む。SDRAM22に格納された画像データはLCDドライバ24によって読み出され、この結果、動画像がLCDモニタ26に表示される。
【0035】
再生ボタン30plyによって再生終了操作が行われるか、或いは再生画像が指定動画ファイルの末尾フレーム画像に到達すると、CPU28は動画再生の終了をメモリI/F32に命令し、さらに先頭フレーム画像の再生をメモリI/F32に命令する。この結果、指定動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に再度表示される。
【0036】
キー入力装置30に設けられた送りボタン30fによって送り操作が行われると、CPU28は次の画像ファイルを指定し、先頭フレーム画像の再生をメモリI/F32に命令する。メモリI/F32は上述と同様の処理を実行し、これによって、次の動画ファイルに格納された先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示される。
【0037】
指定動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示された状態で、キー入力装置30に向けてダウンロード操作が行われると、CPU28は、FTPサーバ200から動画ファイルをダウンロードするべく、TCP/IPに従うダウンロード処理を無線LANルータ100を通して実行する。
【0038】
動画ファイルのダウンロード処理は、次の要領で実行される。CPU28はまず、通信処理を実行することを表明するべく、フラグFLGnwを“1”に設定する。CPU28は次に、ユーザIDおよびパスワードの送信を通信I/F38に命令して、ログオン処理を実行する。通信I/F38は、ユーザIDおよびパスワードを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信する。
【0039】
FTPサーバ200は、送信されたユーザIDおよびパスワードを参照した認証処理を実行し、“OK”および“NG”のいずれか一方を示す認証結果をユーザIDおよびパスワードの送信元に対して返送する。返送された認証結果は無線LANデバイス40によって受信され、通信I/F38を通してCPU28に与えられる。
【0040】
認証結果が“NG”を示すとき、CPU28はログオン失敗を操作者に向けて報知する。これに対して、認証結果が“OK”を示すとき、FTPサーバ200のストレージに保存された動画ファイルの一覧を示すファイル選択画面がLCDモニタ26に表示される。この状態でキー入力装置30に向けてファイル選択操作が行われると、CPU28は、選択動画ファイルの受信を通信I/F38に命令し、選択動画ファイルのダウンロードを開始する。通信I/F38は、無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200から選択動画ファイルを受信する。受信された選択動画ファイルはメモリカード36に記録される。
【0041】
選択動画ファイルのダウンロードが完了すると、CPU28は、ログオフ処理を実行して、ダウンロードの完了を操作者に向けて報知する。CPU28はまた、通信処理が終了したことを表明するべく、フラグFLGnwを“0”に設定する。また、選択動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示され、選択動画ファイルは再生開始操作による動画再生が可能な状態となる。
【0042】
図5を参照して、直線LNは、ディジタルビデオカメラ10の使用時間とバッテリ電圧(=バッテリ42から供給された直流電源の電圧値)との関係を示す。直線LNが示すように、ディジタルビデオカメラ10の使用時間が長時間に及ぶと、バッテリ42の残容量が減少することによってバッテリ電圧が低下する。
【0043】
これに対してCPU28は、電源管理タスクの下、電圧検出回路52を通してバッテリ電圧を繰り返し検出する。検出されたバッテリ電圧が閾値THvを下回ると、CPU28は、システム全体の処理の続行が困難であることを表明するべく、プリダウン通知を発行する。
【0044】
撮像タスクの実行中にプリダウン通知が発行されると、CPU28は、次の要領で終了処理を実行する。CPU28は、動画取り込み処理を終了し、バッテリ残容量の減少によりシステムを終了することを操作者に向けて報知する。その後、LCDモニタ26が非表示とされ、バッテリ42からの直流電源の供給は停止される。このようにして、ディジタルビデオカメラ10のシステムは終了する。
【0045】
撮像タスクにおいて記録処理の実行中にプリダウン通知が発行されると、CPU28は、上述の終了処理を実行する前に、メモリI/F32に記録処理の終了を命令する。メモリI/F32は、SDRAM22からの画像データの読み出しを終了し、書き込み先の動画ファイルに終了処理を施す。CPU28はその後、上述の終了処理を実行する。
【0046】
再生タスクの実行中にプリダウン通知が発行されると、CPU28は、次の要領で終了処理を実行する。CPU28は、画像データの再生処理を終了し、バッテリ残容量の減少によりシステムを終了することを操作者に向けて報知する。その後、LCDモニタ26が非表示とされ、バッテリ42からの直流電源の供給は停止される。このようにして、ディジタルビデオカメラ10のシステムは終了する。
【0047】
なお、フラグFLGnwが“0”に設定されているとき閾値THvは、電源管理タスクの下で電圧値Vlowに設定される。電圧値Vlowは、上述の終了処理を実行するために必要最低限のバッテリ残容量を示すバッテリ電圧に等しい。
【0048】
一方、フラグFLGnwが“1”に設定されているとき、すなわちアップロード処理またはダウンロード処理の実行に従い通信処理が実行されているとき、閾値THvは、電源管理タスクの下で電圧値Vhighに設定される。図5に示すように電圧値Vhighは電圧値Vlowよりも高い電圧値であり、電圧値Vhighが示すバッテリ残容量は電圧値Vlowが示すバッテリ残容量よりも大きい。このような電圧値Vhighに閾値THvが設定される理由は、通信処理の実行中は直流電源の消費が大きいこと、および以下に述べるアップロード中断処理またはダウンロード中断処理の実行に必要な直流電源を確保することである。
【0049】
撮像タスクにおいてアップロード処理の実行中にプリダウン通知が発行されると、CPU28は、上述の終了処理を実行する前に、次の要領でアップロード中断処理を実行する。CPU28はまず、動画ファイルのアップロードを中断するべく、動画ファイルの送信の停止をI/F38に命令する。命令を受けたI/F38は、動画ファイルの送信を停止する。CPU28は次に、既にFTPサーバ200に保存された一部の動画ファイルを削除するべく、I/F38を通してファイル削除要求をFTPサーバ200に送信する。ファイル削除要求を受信したFTPサーバ200は、既にストレージに保存された一部の動画ファイルを削除する。
【0050】
CPU28はまた、ログオフ処理を実行し、通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定する。CPU28はその後、上述の終了処理を実行する。
【0051】
再生タスクにおいてダウンロード処理の実行中にプリダウン通知が発行されると、CPU28は、上述の終了処理を実行する前に、次の要領でダウンロード中断処理を実行する。CPU28はまず、選択動画ファイルのダウンロードを中断するべく、選択動画ファイルの受信の停止をI/F38に命令する。命令を受けたI/F38は、選択動画ファイルの受信を停止する。CPU28は次に、ログオフ処理を実行し、通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定する。
【0052】
CPU28はまた、既にメモリカード36に記録された一部の選択動画ファイルをメモリI/F32を通して削除する。CPU28はその後、上述の終了処理を実行する。
【0053】
CPU28は、図6〜図7に示す撮像タスク,図8〜図11に示す再生タスク,および図12に示す電源管理タスクを含む複数のタスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ48に記憶される。
【0054】
図6を参照して、ステップS1では動画取り込み処理を実行する。この結果、スルー画像がLCDモニタ26に表示される。ステップS3ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がYESであればステップS13に進む一方、判別結果がNOであればステップS5〜ステップS11の処理を経てステップS13に進む。
【0055】
ステップS5では記録開始操作が行われたか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS3に戻る一方、判別結果がYESであれば、ステップS7で記録処理の開始をメモリI/F32に命令する。この結果、動画ファイルがメモリカード36に作成され、画像データが動画ファイルに蓄積されていく。
【0056】
ステップS9ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がNOであればステップS15に進む一方、判別結果がYESであればステップS11で記録処理の終了をメモリI/F32に命令する。この結果、書き込み先の動画ファイルに終了処理が施される。
【0057】
ステップS13では終了処理を実行する。この結果、動画取り込み処理が終了し、バッテリ残容量の減少によりシステムを終了することが操作者に向けて報知される。その後、LCDモニタ26が非表示とされ、バッテリ42からの直流電源の供給は停止される。このようにして、ディジタルビデオカメラ10のシステムは終了する。
【0058】
ステップS15では記録終了操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS9に戻る一方、判別結果がYESであればステップS17で記録処理の終了をメモリI/F32に命令する。この結果、書き込み先の動画ファイルに終了処理が施される。
【0059】
ステップS19ではアップロード確認画面をLCDモニタ26に表示する。ステップS21ではアップロード操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS3に戻る一方、判別結果がYESであれば、通信処理を実行することを表明するべく、ステップS23でフラグFLGnwを“1”に設定する。
【0060】
ステップS25では、ユーザIDおよびパスワードの送信を通信I/F38に命令して、ログオン処理を試行する。この結果、通信I/F38はユーザIDおよびパスワードを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信し、FTPサーバ200は送信されたユーザIDおよびパスワードを参照した認証処理を実行する。
【0061】
ステップS27ではログオンが成功したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS29でログオン失敗を操作者に向けて報知し、その後にステップS49に進む。判別結果がYESであれば、動画ファイルのアップロードを開始するべく、ステップS31で動画ファイルの送信を通信I/F38に命令する。この結果、通信I/F38は動画ファイルを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信し、FTPサーバ200はアップロードされた動画ファイルを内蔵のストレージに保存する。
【0062】
ステップS33ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がNOであればステップS43に進む一方、判別結果がYESであれば、アップロードを中断するべく、ステップS35で動画ファイルの送信の停止をI/F38に命令する。この結果、I/F38は動画ファイルの送信を停止する。ステップS37では、既にFTPサーバ200に保存された一部の動画ファイルを削除するべく、I/F38を通してファイル削除要求をFTPサーバ200に送信する。この結果、既にFTPサーバ200のストレージに保存された一部の動画ファイルが削除される。
【0063】
ステップS39ではログオフ処理を実行する。ステップS41では通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定し、その後にステップS13に戻る。
【0064】
ステップS43では動画ファイルのアップロードが完了したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS33に戻り、判別結果がYESであればステップS45でログオフ処理を実行する。
【0065】
ステップS47ではアップロードの完了を操作者に向けて報知する。ステップS49では通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定し、その後にステップS3に戻る。
【0066】
図8を参照して、ステップS51ではメモリカード36に記録された最新の動画ファイルを指定し、ステップS53では先頭フレーム画像の再生をメモリI/F32に命令する。この結果、指定動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示される。
【0067】
ステップS55ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がNOであればステップS59に進む一方、判別結果がYESであればステップS57で終了処理を実行する。この結果、画像データの再生処理が終了し、バッテリ残容量の減少によりシステムを終了することが操作者に向けて報知される。その後、LCDモニタ26が非表示とされ、バッテリ42からの直流電源の供給は停止される。このようにして、ディジタルビデオカメラ10のシステムは終了する。
【0068】
ステップS59では再生開始操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS61で送り操作が行われたか否かを判別する。ステップS61の判別結果がNOであればステップS75に進む一方、ステップS61の判別結果がYESであれば次の動画ファイルをステップS63で指定してからステップS53に戻る。この結果、次の動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示される。
【0069】
ステップS59の判別結果がYESであればステップS65で動画再生の開始をメモリI/F32に命令する。この結果、指定動画ファイルに格納された動画像がLCDモニタ26に表示される。
【0070】
ステップS67ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がNOであればステップS71に進む一方、判別結果がYESであればステップS69で動画再生の終了をメモリI/F32に命令し、ステップS69の処理が完了すると、ステップS57に戻る。
【0071】
ステップS71では、再生終了操作が行われたか或いは再生画像が末尾フレーム画像に到達したという論理和条件が満足されたか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS67に戻る一方、判別結果がYESであればステップS73で動画再生の終了をメモリI/F32に命令し、ステップS73の処理が完了すると、ステップS53に戻る。
【0072】
ステップS75ではダウンロード操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS55に戻る一方、判別結果がYESであれば、通信処理を実行することを表明するべく、ステップS77でフラグFLGnwを“1”に設定する。
【0073】
ステップS79では、ユーザIDおよびパスワードの送信を通信I/F38に命令して、ログオン処理を試行する。この結果、通信I/F38はユーザIDおよびパスワードを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信し、FTPサーバ200は送信されたユーザIDおよびパスワードを参照した認証処理を実行する。
【0074】
ステップS81ではログオンが成功したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS83でログオン失敗を操作者に向けて報知し、ステップS85で通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定し、その後にステップS55に戻る。判別結果がYESであれば、ステップS87でファイル選択画面をLCDモニタ26に表示する。
【0075】
ステップS89ではファイル選択操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS91でログオフ処理を実行し、その後にステップS85に戻る。判別結果がYESであれば、選択動画ファイルのダウンロードを開始するべく、ステップS93で選択動画ファイルの受信を通信I/F38に命令する。この結果、通信I/F38は選択動画ファイルを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200から受信し、受信された選択動画ファイルはメモリカード36に記録される。
【0076】
ステップS95ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がNOであればステップS105に進む一方、判別結果がYESであれば、ダウンロードを中断するべく、ステップS97で選択動画ファイルの受信の停止をI/F38に命令する。この結果、I/F38は選択動画ファイルの受信を停止する。
【0077】
ステップS99ではログオフ処理を実行し、ステップS101では通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定する。ステップS103では既にメモリカード36に記録された一部の選択動画ファイルをメモリI/F32を通して削除し、その後にステップS57に戻る。
【0078】
ステップS105では選択動画ファイルのダウンロードが完了したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS95に戻り、判別結果がYESであればステップS107でログオフ処理を実行する。
【0079】
ステップS109ではダウンロードの完了を操作者に向けて報知し、ステップS111では通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定する。ステップS113では選択動画ファイルの先頭フレーム画像をLCDモニタ26に表示する。この結果、選択動画ファイルは再生開始操作による動画再生が可能な状態となる。ステップS113の処理が完了すると、ステップS55に戻る。
【0080】
図12を参照して、ステップS121では閾値THvを電圧値Vlowに設定する。ステップS123では電圧検出回路52を通してバッテリ電圧を検出し、検出されたバッテリ電圧が閾値THvを下回るか否かをステップS125で判別する。判別結果がYESであればステップS131に進む一方、判別結果がNOであればフラグFLGnwに“1”が設定されているか否かをステップS127で判別する。
【0081】
ステップS127の判別結果がNOであればステップS121に戻る一方、ステップS127の判別結果がYESであればステップS129で閾値THvを電圧値Vhighに設定する。ステップS129の処理が完了すると、ステップS123に戻る。
【0082】
ステップS131ではシステム全体の処理の続行が困難であることを表明するべくプリダウン通知を発行し、その後に処理を終了する。
【0083】
以上の説明から分かるように、CPU28は、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択し、選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する。CPU28はまた、バッテリの残量が閾値を下回るか否かを転送処理と並列して繰り返し判別し、判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送処理を停止する。CPU28はさらに、停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する。
【0084】
記録媒体から選択されたコンテンツの転送処理の途中でバッテリの残量が閾値を下回ると、転送処理が停止され、コンテンツ削除要求が発行される。既に転送された一部のコンテンツは、コンテンツ削除要求に応答して外部装置から削除される。これによって、外部装置の記憶容量が浪費される事態を回避することができる。
【0085】
なお、この実施例では、撮像タスクにおいて、記録処理の完了後に操作者のアップロード操作に関連してアップロード処理を実行するようにした。しかし、再生タスクにおいて、指定動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示された状態で操作者のアップロード操作を受け付けるようにして、指定動画ファイルのアップロード処理を実行するようにしてもよい。
【0086】
この場合、図13を参照して、図8〜図11に示す再生タスクにおいてステップS75の判別結果がNOであるとき図6〜図7に示すステップS21〜ステップS49の処理が実行される。なお、この場合、ステップS21の判別結果がNOであれば図8に示すステップS55に戻り、ステップS41の処理が完了すると図8に示すステップS57に戻り、ステップS49の処理が完了すると図8に示すステップS55に戻る。
【0087】
また、この実施例では、マルチタスクOSおよびこれによって実行される複数のタスクに相当する制御プログラムは、フラッシュメモリ48に予め記憶される。しかし、一部の制御プログラムを内部制御プログラムとしてフラッシュメモリ48に当初から準備する一方、他の一部の制御プログラムを外部制御プログラムとしてFTPサーバ200または他の外部サーバから取得するようにしてもよい。この場合、上述の動作は、内部制御プログラムおよび外部制御プログラムの協働によって実現される。
【0088】
また、この実施例では、CPU28によって実行される処理を、図6〜図7に示す撮像タスク,図8〜図11に示す再生タスク,および図12に示す電源管理タスクを含む複数のタスクに区分するようにしている。しかし、これらのタスクをさらに複数の小タスクに区分してもよく、さらには区分された複数の小タスクの一部を統合するようにしてもよい。また、転送タスクを複数の小タスクに区分する場合、その全部または一部をFTPサーバ200または他の外部サーバから取得するようにしてもよい。
【0089】
また、この実施例では、ディジタルビデオカメラを用いて説明したが、本発明は、ディジタルスチルカメラ,パーソナルコンピュータ,携帯電話端末またはスマートフォンなどにも適用することができる。
【符号の説明】
【0090】
10 … ディジタルビデオカメラ
28 … CPU
36 … メモリカード
40 … 無線LANデバイス
42 … バッテリ
48 … フラッシュメモリ
52 … 電圧検出回路
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツ処理装置に関し、特にコンテンツを外部装置に転送する、コンテンツ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のコンテンツ処理装置の一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、モデム13は、衛星回線を用いて地球局6と通信を行う。バッテリ11は、モデム13に電力を供給する。モデム13はパワーアンプ14に電力を供給し、パワーアンプ14によって増幅された信号がモデム13によって人工衛星に送信される。電圧検出部12Aは、バッテリ11の電圧値が所定の閾値以下となったことを検出する。バッテリ11の電圧値が所定の閾値以下となったことが衛星回線が通信中であるときに電圧検出部12Aによって検出された場合、モデム13は接続している衛星回線を切断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−271223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、背景技術では、バッテリの電圧値が閾値以下となった場合、外部装置へ向けてのコンテンツの転送中であったとしても、接続している衛星回線が切断される。この場合、既に転送された一部のコンテンツが外部装置に残存し、外部装置の記憶容量が浪費されるおそれがある。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、外部装置の記憶容量の浪費を回避することができる、コンテンツ処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に従うコンテンツ処理装置(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択手段(S19, S51, S61)、第1選択手段によって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置(200)に転送する転送手段(S31)、バッテリ(42)の残量が閾値を下回るか否かを転送手段の転送処理と並列して繰り返し判別する判別手段(S123~S125)、判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送手段を停止する第1停止手段(S131, S33~S35)、および第1停止手段の停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する発行手段(S37)を備える。
【0007】
好ましくは、第1選択手段によって選択されたコンテンツを再生操作に応答して再生する再生手段(S65)、判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき再生手段を停止する第2停止手段(S67~S69)、再生手段の再生処理に関連して閾値を第1の値に設定する第1設定手段(S121)、および転送手段の転送処理に関連して閾値を第1の値よりも大きい第2の値に設定する第2設定手段(S129)をさらに備える。
【0008】
好ましくは、1又は2以上のコンテンツを記録媒体に保存する保存手段(S1, S7)、判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき保存手段を停止する第3停止手段(S9~S11)、保存手段の保存処理に関連して閾値を第3の値に設定する第3設定手段(S121)、および転送手段の転送処理に関連して閾値を第3の値よりも大きい第4の値に設定する第4設定手段(S129)をさらに備える。
【0009】
さらに好ましくは、撮像面で捉えられた被写界を表す画像を繰り返し出力する撮像手段(14)をさらに備え、保存手段は、撮像手段から出力された画像を取り込む取り込み手段(S1)、および取り込み手段によって取り込まれた画像をコンテンツとして記録媒体に記録する記録手段(S7)を含む。
【0010】
好ましくは、外部装置(200)が保持する1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第2選択手段(S87, S89)、第2選択手段の選択処理に基づいて外部装置から送信されたコンテンツを記録媒体に書き込む書き込み手段(S93)、および判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき書き込み手段を停止する第4停止手段(S131, S95~S97)をさらに備える。
【0011】
この発明に従うコンテンツ処理プログラムは、コンテンツ処理装置(10)のプロセッサ(28)に、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ(S19, S51, S61)、第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置(200)に転送する転送ステップ(S31)、バッテリ(42)の残量が閾値を下回るか否かを転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ(S123~S125)、判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送ステップを停止する第1停止ステップ(S131, S33~S35)、および第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する発行ステップ(S37)を実行させるための、コンテンツ処理プログラムである。
【0012】
この発明に従うコンテンツ処理方法は、コンテンツ処理装置(10)によって実行されるコンテンツ処理方法であって、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ(S19, S51, S61)、第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置(200)に転送する転送ステップ(S31)、バッテリ(42)の残量が閾値を下回るか否かを転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ(S123~S125)、判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送ステップを停止する第1停止ステップ(S131, S33~S35)、および第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する発行ステップ(S37)を備える。
【0013】
この発明に従う外部制御プログラムは、メモリ(48)に保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサ(28)を備えるコンテンツ処理装置(10)に供給される外部制御プログラムであって、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ(S19, S51, S61)、第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置(200)に転送する転送ステップ(S31)、バッテリ(42)の残量が閾値を下回るか否かを転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ(S123~S125)、判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送ステップを停止する第1停止ステップ(S131, S33~S35)、および第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する発行ステップ(S37)を内部制御プログラムと協働してプロセッサに実行させるための、外部制御プログラムである。
【0014】
この発明に従う画像処理装置(10)は、外部制御プログラムを受信する受信手段(38, 40)、および受信手段によって受信された外部制御プログラムとメモリ(48)に保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサ(28)を備える画像処理装置(10)であって、外部制御プログラムは、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ(S19, S51, S61)、第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置(200)に転送する転送ステップ(S31)、バッテリ(42)の残量が閾値を下回るか否かを転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ(S123~S125)、判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送ステップを停止する第1停止ステップ(S131, S33~S35)、および第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する発行ステップ(S37)を内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する。
【発明の効果】
【0015】
記録媒体から選択されたコンテンツの転送処理の途中でバッテリの残量が閾値を下回ると、転送処理が停止され、コンテンツ削除要求が発行される。既に転送された一部のコンテンツは、コンテンツ削除要求に応答して外部装置から削除される。これによって、外部装置の記憶容量が浪費される事態を回避することができる。
【0016】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明の一実施例の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】アップロード確認画面の一例を示す図解図である。
【図4】ディジタルビデオカメラとFTPサーバとの接続状態の一例を示す図解図である。
【図5】ディジタルビデオカメラの使用時間とバッテリ電圧との関係の一例を示す図解図である。
【図6】図2実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図7】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図8】図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図9】図2実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図10】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図11】図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図12】図2実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図13】他の実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[基本的構成]
【0019】
図1を参照して、この実施例のコンテンツ処理装置は、基本的に次のように構成される。第1選択手段1は、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する。転送手段2は、第1選択手段によって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する。判別手段3は、バッテリの残量が閾値を下回るか否かを転送手段の転送処理と並列して繰り返し判別する。第1停止手段4は、判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送手段を停止する。発行手段5は、第1停止手段の停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する。
[実施例]
【0020】
図2を参照して、この実施例のディジタルビデオカメラ10は、光学レンズ12を含む。被写界の光学像は、光学レンズ12を経てイメージセンサ14の撮像面に照射され、光電変換を施される。これによって、被写界像を表す電荷が撮像面で生成される。
【0021】
バッテリ42から出力された直流電源はDC/DCコンバータ44に供給される。DC/DCコンバータ44は、バッテリ42から供給された直流電源を変換して、互いに異なる電圧値を各々が示す複数の直流電源を生成する。生成された複数の直流電源は、SW群46を通してシステム全体に供給される。
【0022】
電源ボタン50が操作されると、DC/DCコンバータ44によって生成された直流電源の一部がCPU28に供給され、これによってCPU28が起動される。CPU28は、キー入力装置30に設けられたモード設定スイッチ30mdによってカメラモードが選択されているとき撮像タスクを起動し、同じモード設定スイッチ30mdによって再生モードが選択されているとき再生タスクを起動する。
【0023】
撮像タスクが起動されたとき、CPU28は、動画取り込み処理のためにドライバ16を起動する。ドライバ16は、周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面を露光し、撮像面で生成された電荷をラスタ走査態様で読み出す。イメージセンサ14からは、被写界を表す生画像データが繰り返し出力される。
【0024】
信号処理回路18は、イメージセンサ14から出力された生画像データに白バランス調整,色分離,YUV変換などの処理を施し、これによって作成されたYUV形式の画像データをメモリ制御回路20を通してSDRAM22に書き込む。LCDドライバ24は、SDRAM22に格納された画像データをメモリ制御回路20を通して読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ26を駆動する。この結果、被写界のリアルタイム動画像(スルー画像)がLCDモニタ26に表示される。
【0025】
キー入力装置30に設けられた記録ボタン30recによって記録開始操作が行われると、CPU28は、メモリI/F32に記録処理の開始を命令する。メモリI/F32は、メモリカード36に動画ファイルを新規に作成し、SDRAM22に格納された画像データをメモリ制御回路20を通してSDRAM22から繰り返し読み出し、そして読み出された画像データを作成された動画ファイルに書き込む。記録ボタン30recによって記録終了操作が行われると、CPU28は、メモリI/F32に記録処理の終了を命令する。メモリI/F32は、SDRAM22からの画像データの読み出しを終了し、書き込み先の動画ファイルに終了処理を施す。
【0026】
なお、メモリカード36は着脱自在であり、スロット34に装着されたときにメモリI/F32によってアクセスされる。
【0027】
記録処理が完了すると、図3に示すアップロード確認画面がLCDモニタ26に表示される。この状態でキー入力装置30に向けてアップロード操作が行われると、CPU28は、新規に作成された動画ファイルを図4に示すインターネット300に接続されたFTP(=File Transfer Protocol)サーバ200にアップロードするべく、TCP/IPに従うアップロード処理を無線LANルータ100を通して実行する。
【0028】
動画ファイルのアップロード処理は、次の要領で実行される。CPU28はまず、通信処理を実行することを表明するべく、フラグFLGnwを“1”に設定する。CPU28は次に、ユーザIDおよびパスワードの送信を通信I/F38に命令して、ログオン処理を実行する。通信I/F38は、ユーザIDおよびパスワードを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信する。
【0029】
FTPサーバ200は、送信されたユーザIDおよびパスワードを参照した認証処理を実行し、“OK”および“NG”のいずれか一方を示す認証結果をユーザIDおよびパスワードの送信元に対して返送する。返送された認証結果は無線LANデバイス40によって受信され、通信I/F38を通してCPU28に与えられる。
【0030】
認証結果が“NG”を示すとき、CPU28はログオン失敗を操作者に向けて報知する。これに対して、認証結果が“OK”を示すときCPU28は、動画ファイルのアップロードを開始するべく、動画ファイルの送信を通信I/F38に命令する。通信I/F38は、動画ファイルを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信する。
【0031】
FTPサーバ200はアップロードされた動画ファイルを内蔵のストレージに保存する。動画ファイルのアップロードが完了すると、CPU28は、ログオフ処理を実行して、アップロードの完了を操作者に向けて報知する。CPU28はまた、通信処理が終了したことを表明するべく、フラグFLGnwを“0”に設定する。
【0032】
再生タスクが起動されると、CPU28は、メモリカード36に記録された動画ファイルを指定し、先頭フレーム画像の再生をメモリI/F32に命令する。メモリI/F32は、指定動画ファイルから先頭フレームの画像データを読み出し、読み出された画像データをメモリ制御回路20を通してSDRAM22に書き込む。
【0033】
LCDドライバ24は、SDRAM22に格納された画像データをメモリ制御回路20を通して読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ26を駆動する。この結果、先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示される。
【0034】
キー入力装置30の再生ボタン30plyによって再生開始操作が行われると、CPU28は、動画再生の開始をメモリI/F32に命令する。メモリI/F32は指定動画ファイルに格納された複数フレームの画像データを周期的に読み出し、読み出された画像データをメモリ制御回路20を通してSDRAM22に書き込む。SDRAM22に格納された画像データはLCDドライバ24によって読み出され、この結果、動画像がLCDモニタ26に表示される。
【0035】
再生ボタン30plyによって再生終了操作が行われるか、或いは再生画像が指定動画ファイルの末尾フレーム画像に到達すると、CPU28は動画再生の終了をメモリI/F32に命令し、さらに先頭フレーム画像の再生をメモリI/F32に命令する。この結果、指定動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に再度表示される。
【0036】
キー入力装置30に設けられた送りボタン30fによって送り操作が行われると、CPU28は次の画像ファイルを指定し、先頭フレーム画像の再生をメモリI/F32に命令する。メモリI/F32は上述と同様の処理を実行し、これによって、次の動画ファイルに格納された先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示される。
【0037】
指定動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示された状態で、キー入力装置30に向けてダウンロード操作が行われると、CPU28は、FTPサーバ200から動画ファイルをダウンロードするべく、TCP/IPに従うダウンロード処理を無線LANルータ100を通して実行する。
【0038】
動画ファイルのダウンロード処理は、次の要領で実行される。CPU28はまず、通信処理を実行することを表明するべく、フラグFLGnwを“1”に設定する。CPU28は次に、ユーザIDおよびパスワードの送信を通信I/F38に命令して、ログオン処理を実行する。通信I/F38は、ユーザIDおよびパスワードを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信する。
【0039】
FTPサーバ200は、送信されたユーザIDおよびパスワードを参照した認証処理を実行し、“OK”および“NG”のいずれか一方を示す認証結果をユーザIDおよびパスワードの送信元に対して返送する。返送された認証結果は無線LANデバイス40によって受信され、通信I/F38を通してCPU28に与えられる。
【0040】
認証結果が“NG”を示すとき、CPU28はログオン失敗を操作者に向けて報知する。これに対して、認証結果が“OK”を示すとき、FTPサーバ200のストレージに保存された動画ファイルの一覧を示すファイル選択画面がLCDモニタ26に表示される。この状態でキー入力装置30に向けてファイル選択操作が行われると、CPU28は、選択動画ファイルの受信を通信I/F38に命令し、選択動画ファイルのダウンロードを開始する。通信I/F38は、無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200から選択動画ファイルを受信する。受信された選択動画ファイルはメモリカード36に記録される。
【0041】
選択動画ファイルのダウンロードが完了すると、CPU28は、ログオフ処理を実行して、ダウンロードの完了を操作者に向けて報知する。CPU28はまた、通信処理が終了したことを表明するべく、フラグFLGnwを“0”に設定する。また、選択動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示され、選択動画ファイルは再生開始操作による動画再生が可能な状態となる。
【0042】
図5を参照して、直線LNは、ディジタルビデオカメラ10の使用時間とバッテリ電圧(=バッテリ42から供給された直流電源の電圧値)との関係を示す。直線LNが示すように、ディジタルビデオカメラ10の使用時間が長時間に及ぶと、バッテリ42の残容量が減少することによってバッテリ電圧が低下する。
【0043】
これに対してCPU28は、電源管理タスクの下、電圧検出回路52を通してバッテリ電圧を繰り返し検出する。検出されたバッテリ電圧が閾値THvを下回ると、CPU28は、システム全体の処理の続行が困難であることを表明するべく、プリダウン通知を発行する。
【0044】
撮像タスクの実行中にプリダウン通知が発行されると、CPU28は、次の要領で終了処理を実行する。CPU28は、動画取り込み処理を終了し、バッテリ残容量の減少によりシステムを終了することを操作者に向けて報知する。その後、LCDモニタ26が非表示とされ、バッテリ42からの直流電源の供給は停止される。このようにして、ディジタルビデオカメラ10のシステムは終了する。
【0045】
撮像タスクにおいて記録処理の実行中にプリダウン通知が発行されると、CPU28は、上述の終了処理を実行する前に、メモリI/F32に記録処理の終了を命令する。メモリI/F32は、SDRAM22からの画像データの読み出しを終了し、書き込み先の動画ファイルに終了処理を施す。CPU28はその後、上述の終了処理を実行する。
【0046】
再生タスクの実行中にプリダウン通知が発行されると、CPU28は、次の要領で終了処理を実行する。CPU28は、画像データの再生処理を終了し、バッテリ残容量の減少によりシステムを終了することを操作者に向けて報知する。その後、LCDモニタ26が非表示とされ、バッテリ42からの直流電源の供給は停止される。このようにして、ディジタルビデオカメラ10のシステムは終了する。
【0047】
なお、フラグFLGnwが“0”に設定されているとき閾値THvは、電源管理タスクの下で電圧値Vlowに設定される。電圧値Vlowは、上述の終了処理を実行するために必要最低限のバッテリ残容量を示すバッテリ電圧に等しい。
【0048】
一方、フラグFLGnwが“1”に設定されているとき、すなわちアップロード処理またはダウンロード処理の実行に従い通信処理が実行されているとき、閾値THvは、電源管理タスクの下で電圧値Vhighに設定される。図5に示すように電圧値Vhighは電圧値Vlowよりも高い電圧値であり、電圧値Vhighが示すバッテリ残容量は電圧値Vlowが示すバッテリ残容量よりも大きい。このような電圧値Vhighに閾値THvが設定される理由は、通信処理の実行中は直流電源の消費が大きいこと、および以下に述べるアップロード中断処理またはダウンロード中断処理の実行に必要な直流電源を確保することである。
【0049】
撮像タスクにおいてアップロード処理の実行中にプリダウン通知が発行されると、CPU28は、上述の終了処理を実行する前に、次の要領でアップロード中断処理を実行する。CPU28はまず、動画ファイルのアップロードを中断するべく、動画ファイルの送信の停止をI/F38に命令する。命令を受けたI/F38は、動画ファイルの送信を停止する。CPU28は次に、既にFTPサーバ200に保存された一部の動画ファイルを削除するべく、I/F38を通してファイル削除要求をFTPサーバ200に送信する。ファイル削除要求を受信したFTPサーバ200は、既にストレージに保存された一部の動画ファイルを削除する。
【0050】
CPU28はまた、ログオフ処理を実行し、通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定する。CPU28はその後、上述の終了処理を実行する。
【0051】
再生タスクにおいてダウンロード処理の実行中にプリダウン通知が発行されると、CPU28は、上述の終了処理を実行する前に、次の要領でダウンロード中断処理を実行する。CPU28はまず、選択動画ファイルのダウンロードを中断するべく、選択動画ファイルの受信の停止をI/F38に命令する。命令を受けたI/F38は、選択動画ファイルの受信を停止する。CPU28は次に、ログオフ処理を実行し、通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定する。
【0052】
CPU28はまた、既にメモリカード36に記録された一部の選択動画ファイルをメモリI/F32を通して削除する。CPU28はその後、上述の終了処理を実行する。
【0053】
CPU28は、図6〜図7に示す撮像タスク,図8〜図11に示す再生タスク,および図12に示す電源管理タスクを含む複数のタスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ48に記憶される。
【0054】
図6を参照して、ステップS1では動画取り込み処理を実行する。この結果、スルー画像がLCDモニタ26に表示される。ステップS3ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がYESであればステップS13に進む一方、判別結果がNOであればステップS5〜ステップS11の処理を経てステップS13に進む。
【0055】
ステップS5では記録開始操作が行われたか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS3に戻る一方、判別結果がYESであれば、ステップS7で記録処理の開始をメモリI/F32に命令する。この結果、動画ファイルがメモリカード36に作成され、画像データが動画ファイルに蓄積されていく。
【0056】
ステップS9ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がNOであればステップS15に進む一方、判別結果がYESであればステップS11で記録処理の終了をメモリI/F32に命令する。この結果、書き込み先の動画ファイルに終了処理が施される。
【0057】
ステップS13では終了処理を実行する。この結果、動画取り込み処理が終了し、バッテリ残容量の減少によりシステムを終了することが操作者に向けて報知される。その後、LCDモニタ26が非表示とされ、バッテリ42からの直流電源の供給は停止される。このようにして、ディジタルビデオカメラ10のシステムは終了する。
【0058】
ステップS15では記録終了操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS9に戻る一方、判別結果がYESであればステップS17で記録処理の終了をメモリI/F32に命令する。この結果、書き込み先の動画ファイルに終了処理が施される。
【0059】
ステップS19ではアップロード確認画面をLCDモニタ26に表示する。ステップS21ではアップロード操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS3に戻る一方、判別結果がYESであれば、通信処理を実行することを表明するべく、ステップS23でフラグFLGnwを“1”に設定する。
【0060】
ステップS25では、ユーザIDおよびパスワードの送信を通信I/F38に命令して、ログオン処理を試行する。この結果、通信I/F38はユーザIDおよびパスワードを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信し、FTPサーバ200は送信されたユーザIDおよびパスワードを参照した認証処理を実行する。
【0061】
ステップS27ではログオンが成功したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS29でログオン失敗を操作者に向けて報知し、その後にステップS49に進む。判別結果がYESであれば、動画ファイルのアップロードを開始するべく、ステップS31で動画ファイルの送信を通信I/F38に命令する。この結果、通信I/F38は動画ファイルを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信し、FTPサーバ200はアップロードされた動画ファイルを内蔵のストレージに保存する。
【0062】
ステップS33ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がNOであればステップS43に進む一方、判別結果がYESであれば、アップロードを中断するべく、ステップS35で動画ファイルの送信の停止をI/F38に命令する。この結果、I/F38は動画ファイルの送信を停止する。ステップS37では、既にFTPサーバ200に保存された一部の動画ファイルを削除するべく、I/F38を通してファイル削除要求をFTPサーバ200に送信する。この結果、既にFTPサーバ200のストレージに保存された一部の動画ファイルが削除される。
【0063】
ステップS39ではログオフ処理を実行する。ステップS41では通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定し、その後にステップS13に戻る。
【0064】
ステップS43では動画ファイルのアップロードが完了したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS33に戻り、判別結果がYESであればステップS45でログオフ処理を実行する。
【0065】
ステップS47ではアップロードの完了を操作者に向けて報知する。ステップS49では通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定し、その後にステップS3に戻る。
【0066】
図8を参照して、ステップS51ではメモリカード36に記録された最新の動画ファイルを指定し、ステップS53では先頭フレーム画像の再生をメモリI/F32に命令する。この結果、指定動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示される。
【0067】
ステップS55ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がNOであればステップS59に進む一方、判別結果がYESであればステップS57で終了処理を実行する。この結果、画像データの再生処理が終了し、バッテリ残容量の減少によりシステムを終了することが操作者に向けて報知される。その後、LCDモニタ26が非表示とされ、バッテリ42からの直流電源の供給は停止される。このようにして、ディジタルビデオカメラ10のシステムは終了する。
【0068】
ステップS59では再生開始操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS61で送り操作が行われたか否かを判別する。ステップS61の判別結果がNOであればステップS75に進む一方、ステップS61の判別結果がYESであれば次の動画ファイルをステップS63で指定してからステップS53に戻る。この結果、次の動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示される。
【0069】
ステップS59の判別結果がYESであればステップS65で動画再生の開始をメモリI/F32に命令する。この結果、指定動画ファイルに格納された動画像がLCDモニタ26に表示される。
【0070】
ステップS67ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がNOであればステップS71に進む一方、判別結果がYESであればステップS69で動画再生の終了をメモリI/F32に命令し、ステップS69の処理が完了すると、ステップS57に戻る。
【0071】
ステップS71では、再生終了操作が行われたか或いは再生画像が末尾フレーム画像に到達したという論理和条件が満足されたか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS67に戻る一方、判別結果がYESであればステップS73で動画再生の終了をメモリI/F32に命令し、ステップS73の処理が完了すると、ステップS53に戻る。
【0072】
ステップS75ではダウンロード操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS55に戻る一方、判別結果がYESであれば、通信処理を実行することを表明するべく、ステップS77でフラグFLGnwを“1”に設定する。
【0073】
ステップS79では、ユーザIDおよびパスワードの送信を通信I/F38に命令して、ログオン処理を試行する。この結果、通信I/F38はユーザIDおよびパスワードを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200に送信し、FTPサーバ200は送信されたユーザIDおよびパスワードを参照した認証処理を実行する。
【0074】
ステップS81ではログオンが成功したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS83でログオン失敗を操作者に向けて報知し、ステップS85で通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定し、その後にステップS55に戻る。判別結果がYESであれば、ステップS87でファイル選択画面をLCDモニタ26に表示する。
【0075】
ステップS89ではファイル選択操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS91でログオフ処理を実行し、その後にステップS85に戻る。判別結果がYESであれば、選択動画ファイルのダウンロードを開始するべく、ステップS93で選択動画ファイルの受信を通信I/F38に命令する。この結果、通信I/F38は選択動画ファイルを無線LANデバイス40を通してFTPサーバ200から受信し、受信された選択動画ファイルはメモリカード36に記録される。
【0076】
ステップS95ではプリダウン通知が発行された否かを判別し、判別結果がNOであればステップS105に進む一方、判別結果がYESであれば、ダウンロードを中断するべく、ステップS97で選択動画ファイルの受信の停止をI/F38に命令する。この結果、I/F38は選択動画ファイルの受信を停止する。
【0077】
ステップS99ではログオフ処理を実行し、ステップS101では通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定する。ステップS103では既にメモリカード36に記録された一部の選択動画ファイルをメモリI/F32を通して削除し、その後にステップS57に戻る。
【0078】
ステップS105では選択動画ファイルのダウンロードが完了したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS95に戻り、判別結果がYESであればステップS107でログオフ処理を実行する。
【0079】
ステップS109ではダウンロードの完了を操作者に向けて報知し、ステップS111では通信処理が終了したことを表明するべくフラグFLGnwを“0”に設定する。ステップS113では選択動画ファイルの先頭フレーム画像をLCDモニタ26に表示する。この結果、選択動画ファイルは再生開始操作による動画再生が可能な状態となる。ステップS113の処理が完了すると、ステップS55に戻る。
【0080】
図12を参照して、ステップS121では閾値THvを電圧値Vlowに設定する。ステップS123では電圧検出回路52を通してバッテリ電圧を検出し、検出されたバッテリ電圧が閾値THvを下回るか否かをステップS125で判別する。判別結果がYESであればステップS131に進む一方、判別結果がNOであればフラグFLGnwに“1”が設定されているか否かをステップS127で判別する。
【0081】
ステップS127の判別結果がNOであればステップS121に戻る一方、ステップS127の判別結果がYESであればステップS129で閾値THvを電圧値Vhighに設定する。ステップS129の処理が完了すると、ステップS123に戻る。
【0082】
ステップS131ではシステム全体の処理の続行が困難であることを表明するべくプリダウン通知を発行し、その後に処理を終了する。
【0083】
以上の説明から分かるように、CPU28は、記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択し、選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する。CPU28はまた、バッテリの残量が閾値を下回るか否かを転送処理と並列して繰り返し判別し、判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき転送処理を停止する。CPU28はさらに、停止処理に関連してコンテンツ削除要求を外部装置に対して発行する。
【0084】
記録媒体から選択されたコンテンツの転送処理の途中でバッテリの残量が閾値を下回ると、転送処理が停止され、コンテンツ削除要求が発行される。既に転送された一部のコンテンツは、コンテンツ削除要求に応答して外部装置から削除される。これによって、外部装置の記憶容量が浪費される事態を回避することができる。
【0085】
なお、この実施例では、撮像タスクにおいて、記録処理の完了後に操作者のアップロード操作に関連してアップロード処理を実行するようにした。しかし、再生タスクにおいて、指定動画ファイルの先頭フレーム画像がLCDモニタ26に表示された状態で操作者のアップロード操作を受け付けるようにして、指定動画ファイルのアップロード処理を実行するようにしてもよい。
【0086】
この場合、図13を参照して、図8〜図11に示す再生タスクにおいてステップS75の判別結果がNOであるとき図6〜図7に示すステップS21〜ステップS49の処理が実行される。なお、この場合、ステップS21の判別結果がNOであれば図8に示すステップS55に戻り、ステップS41の処理が完了すると図8に示すステップS57に戻り、ステップS49の処理が完了すると図8に示すステップS55に戻る。
【0087】
また、この実施例では、マルチタスクOSおよびこれによって実行される複数のタスクに相当する制御プログラムは、フラッシュメモリ48に予め記憶される。しかし、一部の制御プログラムを内部制御プログラムとしてフラッシュメモリ48に当初から準備する一方、他の一部の制御プログラムを外部制御プログラムとしてFTPサーバ200または他の外部サーバから取得するようにしてもよい。この場合、上述の動作は、内部制御プログラムおよび外部制御プログラムの協働によって実現される。
【0088】
また、この実施例では、CPU28によって実行される処理を、図6〜図7に示す撮像タスク,図8〜図11に示す再生タスク,および図12に示す電源管理タスクを含む複数のタスクに区分するようにしている。しかし、これらのタスクをさらに複数の小タスクに区分してもよく、さらには区分された複数の小タスクの一部を統合するようにしてもよい。また、転送タスクを複数の小タスクに区分する場合、その全部または一部をFTPサーバ200または他の外部サーバから取得するようにしてもよい。
【0089】
また、この実施例では、ディジタルビデオカメラを用いて説明したが、本発明は、ディジタルスチルカメラ,パーソナルコンピュータ,携帯電話端末またはスマートフォンなどにも適用することができる。
【符号の説明】
【0090】
10 … ディジタルビデオカメラ
28 … CPU
36 … メモリカード
40 … 無線LANデバイス
42 … バッテリ
48 … フラッシュメモリ
52 … 電圧検出回路
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択手段、
前記第1選択手段によって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する転送手段、
バッテリの残量が閾値を下回るか否かを前記転送手段の転送処理と並列して繰り返し判別する判別手段、
前記判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記転送手段を停止する第1停止手段、および
前記第1停止手段の停止処理に関連してコンテンツ削除要求を前記外部装置に対して発行する発行手段を備える、コンテンツ処理装置。
【請求項2】
前記第1選択手段によって選択されたコンテンツを再生操作に応答して再生する再生手段、
前記判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記再生手段を停止する第2停止手段、
前記再生手段の再生処理に関連して前記閾値を第1の値に設定する第1設定手段、および
前記転送手段の転送処理に関連して前記閾値を前記第1の値よりも大きい第2の値に設定する第2設定手段をさらに備える、請求項1記載のコンテンツ処理装置。
【請求項3】
1又は2以上のコンテンツを前記記録媒体に保存する保存手段、
前記判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記保存手段を停止する第3停止手段、
前記保存手段の保存処理に関連して前記閾値を第3の値に設定する第3設定手段、および
前記転送手段の転送処理に関連して前記閾値を前記第3の値よりも大きい第4の値に設定する第4設定手段をさらに備える、請求項1または2記載のコンテンツ処理装置。
【請求項4】
撮像面で捉えられた被写界を表す画像を繰り返し出力する撮像手段をさらに備え、
前記保存手段は、前記撮像手段から出力された画像を取り込む取り込み手段、および前記取り込み手段によって取り込まれた画像を前記コンテンツとして前記記録媒体に記録する記録手段を含む、請求項3記載のコンテンツ処理装置。
【請求項5】
外部装置が保持する1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第2選択手段、
前記第2選択手段の選択処理に基づいて前記外部装置から送信されたコンテンツを前記記録媒体に書き込む書き込み手段、および
前記判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記書き込み手段を停止する第4停止手段をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載のコンテンツ処理装置。
【請求項6】
コンテンツ処理装置のプロセッサに、
記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ、
前記第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する転送ステップ、
バッテリの残量が閾値を下回るか否かを前記転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ、
前記判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記転送ステップを停止する第1停止ステップ、および
前記第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を前記外部装置に対して発行する発行ステップを実行させるための、コンテンツ処理プログラム。
【請求項7】
コンテンツ処理装置によって実行されるコンテンツ処理方法であって、
記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ、
前記第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する転送ステップ、
バッテリの残量が閾値を下回るか否かを前記転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ、
前記判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記転送ステップを停止する第1停止ステップ、および
前記第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を前記外部装置に対して発行する発行ステップを備える、コンテンツ処理方法。
【請求項8】
メモリに保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサを備えるコンテンツ処理装置に供給される外部制御プログラムであって、
記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ、
前記第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する転送ステップ、
バッテリの残量が閾値を下回るか否かを前記転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ、
前記判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記転送ステップを停止する第1停止ステップ、および
前記第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を前記外部装置に対して発行する発行ステップを前記内部制御プログラムと協働して前記プロセッサに実行させるための、外部制御プログラム。
【請求項9】
外部制御プログラムを受信する受信手段、および
前記受信手段によって受信された外部制御プログラムとメモリに保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサを備える画像処理装置であって、
前記外部制御プログラムは、
記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ、
前記第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する転送ステップ、
バッテリの残量が閾値を下回るか否かを前記転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ、
前記判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記転送ステップを停止する第1停止ステップ、および
前記第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を前記外部装置に対して発行する発行ステップを前記内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する、画像処理装置。
【請求項1】
記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択手段、
前記第1選択手段によって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する転送手段、
バッテリの残量が閾値を下回るか否かを前記転送手段の転送処理と並列して繰り返し判別する判別手段、
前記判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記転送手段を停止する第1停止手段、および
前記第1停止手段の停止処理に関連してコンテンツ削除要求を前記外部装置に対して発行する発行手段を備える、コンテンツ処理装置。
【請求項2】
前記第1選択手段によって選択されたコンテンツを再生操作に応答して再生する再生手段、
前記判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記再生手段を停止する第2停止手段、
前記再生手段の再生処理に関連して前記閾値を第1の値に設定する第1設定手段、および
前記転送手段の転送処理に関連して前記閾値を前記第1の値よりも大きい第2の値に設定する第2設定手段をさらに備える、請求項1記載のコンテンツ処理装置。
【請求項3】
1又は2以上のコンテンツを前記記録媒体に保存する保存手段、
前記判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記保存手段を停止する第3停止手段、
前記保存手段の保存処理に関連して前記閾値を第3の値に設定する第3設定手段、および
前記転送手段の転送処理に関連して前記閾値を前記第3の値よりも大きい第4の値に設定する第4設定手段をさらに備える、請求項1または2記載のコンテンツ処理装置。
【請求項4】
撮像面で捉えられた被写界を表す画像を繰り返し出力する撮像手段をさらに備え、
前記保存手段は、前記撮像手段から出力された画像を取り込む取り込み手段、および前記取り込み手段によって取り込まれた画像を前記コンテンツとして前記記録媒体に記録する記録手段を含む、請求項3記載のコンテンツ処理装置。
【請求項5】
外部装置が保持する1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第2選択手段、
前記第2選択手段の選択処理に基づいて前記外部装置から送信されたコンテンツを前記記録媒体に書き込む書き込み手段、および
前記判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記書き込み手段を停止する第4停止手段をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載のコンテンツ処理装置。
【請求項6】
コンテンツ処理装置のプロセッサに、
記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ、
前記第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する転送ステップ、
バッテリの残量が閾値を下回るか否かを前記転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ、
前記判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記転送ステップを停止する第1停止ステップ、および
前記第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を前記外部装置に対して発行する発行ステップを実行させるための、コンテンツ処理プログラム。
【請求項7】
コンテンツ処理装置によって実行されるコンテンツ処理方法であって、
記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ、
前記第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する転送ステップ、
バッテリの残量が閾値を下回るか否かを前記転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ、
前記判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記転送ステップを停止する第1停止ステップ、および
前記第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を前記外部装置に対して発行する発行ステップを備える、コンテンツ処理方法。
【請求項8】
メモリに保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサを備えるコンテンツ処理装置に供給される外部制御プログラムであって、
記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ、
前記第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する転送ステップ、
バッテリの残量が閾値を下回るか否かを前記転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ、
前記判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記転送ステップを停止する第1停止ステップ、および
前記第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を前記外部装置に対して発行する発行ステップを前記内部制御プログラムと協働して前記プロセッサに実行させるための、外部制御プログラム。
【請求項9】
外部制御プログラムを受信する受信手段、および
前記受信手段によって受信された外部制御プログラムとメモリに保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサを備える画像処理装置であって、
前記外部制御プログラムは、
記録媒体に保存された1または2以上のコンテンツのいずれか1つを選択する第1選択ステップ、
前記第1選択ステップによって選択されたコンテンツを転送操作に応答して外部装置に転送する転送ステップ、
バッテリの残量が閾値を下回るか否かを前記転送ステップの転送処理と並列して繰り返し判別する判別ステップ、
前記判別ステップの判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記転送ステップを停止する第1停止ステップ、および
前記第1停止ステップの停止処理に関連してコンテンツ削除要求を前記外部装置に対して発行する発行ステップを前記内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する、画像処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−173986(P2012−173986A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−35312(P2011−35312)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
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