説明

コントローラ及びコントローラ用拡張ユニット

【課題】 ゲーム内容に適した機能を有するコントローラを実現することができるコントローラ用拡張ユニットを提供する。
【解決手段】 振動機能を付加する拡張ユニット70には、コントローラ本体10の拡張用コネクタ26に接続するためのコネクタ71が設けられ、接続ケーブル72の端部には、ゲーム装置本体200のコネクタ202に接続するためのコネクタ73が設けられ、接続ケーブル72の途中には振動を与えるために必要な電源76が設けられている。拡張ユニット70には、全体を制御するための制御コンピュータ74が設けられ、制御コンピュータ74には振動を与えるための振動部75が設けられている。振動部75は、ゲーム装置本体200又はコントローラ本体10からの指示信号に基づいて振動し、コントローラ本体10に振動を与える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作者が操作することにより、ゲーム装置のような電子装置に種々の指示を送出するコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
家庭用のビデオゲーム装置が登場して数年以上が経過し、近年は多種多様な興趣溢れるゲームが開発され、娯楽として人気が非常に高いものがある。このような家庭用ゲーム装置にはいわゆるコントローラと呼ばれる入力装置が接続され、プレイヤはコントローラを操作して、ゲーム装置に対して種々の指示を送出してゲームを行う。
【0003】
このように、コントローラはプレイヤとゲーム装置の間に介在してマンマシン・インタフェースとして機能し、ゲーム装置にとって非常に重要である。コントローラの操作性や機能性は、ゲームの遊び易さやゲームの面白さに密接に関連している。
【0004】
ゲーム装置のコントローラには従来から様々な形態のものが考案されてきたが、家庭用のビデオゲーム装置のコントローラとしては、方向を指示するための方向キーと複数の指示ボタンとが設けられているものが一般的である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ゲーム製作者がゲーム内容を考えるときには、常にコントローラの機能を考慮する必要があり、コントローラの機能とゲーム内容とは密接な関係にある。通常は、コントローラとして一般的なものを使うため、コントローラの機能や操作性によりゲーム内容が制限されてしまう。例えば、射撃時の振動、衝突時の強力な振動、航空機着陸時の微小な振動、被弾時の強力な振動を与えることができず、臨場感のあるゲームの実現を制限している。
【0006】
これに対し、ゲーム内容を優先して、そのゲームの操作に適したコントローラを新たに提供する場合もあるが、ユーザに対して大きな負担を強いることになり望ましくない。
【0007】
本発明の目的は、ゲーム内容に適した機能を有するコントローラを実現することができるコントローラ用拡張ユニットを提供することにある。
【0008】
さらに、本発明の目的は、ユーザに対し大きな負担を強いることなく臨場感のあるゲームを実現できるコントローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的は、方向キーと複数の指示ボタンを有するコントローラから送信される操作データ信号に基づいてゲームを実行する電子装置とともに使用される拡張ユニットであって、コントローラに着脱自在に装着されるように構成されており、コントローラに装着されているとき電子装置あるいはコントローラからの信号に基づいてコントローラに振動を与えるように構成された振動手段を備えた拡張ユニットによって達成される。
【0010】
上記目的は更に、ゲーム装置に接続されたコントローラとともに使用する拡張ユニットであって、コントローラは方向キーと複数の操作ボタンを有し、方向キーあるいは操作ボタンの操作に基づく操作データ信号をゲーム装置に送信し、ゲーム装置は受信した操作データ信号に基づきゲームを実行するように構成されており、拡張ユニットは、振動手段を備えコトローラに着脱自在に装着されるように構成されており、コントローラに装着されているときゲーム装置またはコントローラからの信号に応答して振動手段が振動しコントローラに振動を与えるように構成されてなる拡張ユニットによって達成される。
【0011】
上記目的は更に、電子装置に接続して使用するコントローラであって、方向キーと複数の指示ボタンを有し、方向キーと指示ボタンを操作して電子装置に操作データ信号を送信し,電子装置は受信した操作データ信号に基づきゲームを実行するように構成されており、コントローラはさらに、振動を与える振動手段を具えた拡張ユニットが着脱自在に装着されるように構成されており、拡張ユニットが装着されているとき、コントローラあるいは電子装置からの信号に応答して振動手段が振動し、拡張ユニットからコントローラに振動が与えられるように構成されてなるコントローラによって達成される。
【0012】
前記コントローラを両手で保持するとき、前記方向キーを左手の親指で操作される位置に配置し、前記複数の指示ボタンを右手の親指で操作される位置に配置し、前記拡張ユニットを操作者に面する側面とは反対側のコントローラ側面側に装着されるように構成することができる。
【0013】
前記方向キーと前記複数の指示ボタンを前記コントローラの上面側に配置し、前記拡張ユニットを前記コントローラの裏面側に装着することができる。
【0014】
前記振動手段は振動モータによって構成することができる。また、振動モータは回転軸に偏心重りを付けたモータにより構成することができる。
【0015】
前記振動手段の振動強度を可変に、例えば複数段階に変更可能に、構成することができる。
【0016】
上記の構成により、従来のコントローラに新たな機能を付加することができると共に、コントローラ本体に変更を加えることなく新規な機能を自在に付加することができる。
【0017】
上述した構成の拡張ユニットは、コントローラに着脱自在に装着されるように構成されており、ゲーム装置又はコントローラからの信号に基づいてコントローラに振動を与えるように構成された振動手段を有するので、例えば、射撃ゲームにおいて射撃時の振動を加えることにより臨場感のあるゲームを実現することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、操作者が操作することにより電子装置に種々の指示を送出するコントローラに適しており、特に、ゲーム装置のようなゲーム内容に応じた指示を送出することが望まれるコントローラに適している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態によるコントローラを図1乃至図12を用いて説明する。図1は本実施形態のコントローラの平面図、図2は本実施形態のコントローラの右側面図、図3は本実施形態のコントローラの裏側を斜め前から見た斜視図、図4は本実施形態のコントローラのプレイヤによる保持状態を示す斜視図、図5はコントローラ本体と拡張ユニットを取り外した状態で本実施形態のコントローラの裏側を斜め後ろから見た斜視図、図6は拡張ユニットのコネクタとコントローラ本体の拡張ソケットのピン配列を示す図である。
【0020】
(コントローラの構造)
本実施形態によるコントローラはコントローラ本体10と拡張ユニット30により構成されている。
【0021】
コントローラ本体10は、コントローラの基本的機能を提供するものである。図1に示すように、コントローラ本体10の表側の操作面10aの中央下部には、スタートボタン16と切換スイッチ18が設けられ、操作面10aの左側には、方向を指示するためにアナログ方向キー12とデジタル方向キー14が設けられ、操作面10aの右側には、6個の指示ボタン20x、20y、20z、20a、20b、20cが設けられている。コントローラ本体10の裏側の中央左側の操作面10cには指示レバー22lが設けられ、中央右側の操作面10dには指示レバー22rが設けられている。コントローラ本体10の裏側の中央にはネジ止め用のネジ穴29が設けられている。
【0022】
このように、本実施形態のコントローラには、表側の操作面10aに、アナログ方向キー12、デジタル方向キー14、スタートボタン16、切換スイッチ18、指示ボタン20x、20y、20z、20a、20b、20cが設けられ、裏側の操作面10c、10dに、指示レバー22l、22rが設けられている。
【0023】
スタートボタン16は、1回押すことにより単一の指示が入力できるタイプの指示ボタンである。表側の操作面10aの中央下部に設けられているため、頻繁に押すことが困難であり、ゲームのスタート指示等、主としてゲーム中に押す必要がない指示に用いられる。
【0024】
切換スイッチ18は、従来のコントローラとの互換性を保つために設けられているものである。切換スイッチ18を左側にスライドすると従来のコントローラとの互換モードとなり、アナログ方向キー12が無効で、デジタル方向キー14、スタートボタン16、指示ボタン20x、20y、20z、20a、20b、20c、指示レバー22l、22rが有効となる。従来のコントローラを用いるゲームを、この新規なコントローラを用いて遊ぶことができる。切換スイッチ18を右側にスライドすると、アナログ方向キー12も有効となり、この新規なコントローラに対応したゲームを遊ぶことができる。
【0025】
本実施形態では、2つの方向キー12、14が設けられている。アナログ方向キー12は、360度あらゆる方向を指示できる連続的な方向指示、いわゆるアナログ方向指示を行い、デジタル方向キー14は、予め定められた8方向だけの離散的な方向指示、いわゆるデジタル方向指示を行う。両方向キー12、14とも、表側の操作面10aの左側に設けられ、通常プレイヤは左手の親指を用いて操作する。
【0026】
アナログ方向キー12には、プレイヤの操作により自在に傾く操作プレート(図示せず)が設けられている。操作プレートの傾斜方向から指示方向を検出する。
【0027】
デジタル方向キー14には、プレイヤの操作により自在に傾く操作プレート(図示せず)が設けられ、操作プレートが傾くと、上下左右に設けられたスイッチ(図示せず)が押下され、上下左右の方向とそれらの中間を合わせた8方向を検出することができる。
【0028】
指示ボタン20x、20y、20z、20a、20b、20cは、1回押すことにより単一の指示が入力できるタイプの指示ボタンである。これら指示ボタン20x、20y、20z、20a、20b、20cは、表側の操作面10aの右側に設けられ、通常プレイヤは右手の親指を用いて操作する。
【0029】
指示レバー22l、22rは、手前側に引くことにより連続的に変化する指示量を入力することができる。指示レバー22l、22rは、裏側の左右の操作面10c、10dに設けられ、プレイヤが左右の手でコントローラを持った場合に親指以外の指、例えば、人差し指又は中指により手前側に引くようにして操作する。
【0030】
指示レバー22l,22rには、それぞれ操作レバー(図示せず)が設けられている。指示レバー22l,22rを操作することにより操作レバーが回動するので、指示レバー22l、22rにより、操作レバーの回動角度に応じた連続的に変化する指示量を送出することができる。
【0031】
コントローラ本体10の裏側中央には、図3に示すように、拡張ユニット30が取り付けられている。拡張ユニット30の左右両側の操作面10c、10dにそれぞれ指示レバー22l、22rが設けられている。
【0032】
コントローラ本体10は、図1に示すように、操作面10aの外縁が約13cmのほぼ円形形状をしている。このように適度な大きさの円形形状をしているので、プレイヤが操作面10aの外縁のどの位置でも手により違和感なく保持することができる。プレイヤが違和感なく操作するためには、コントローラ本体10の操作面10aの円形形状の直径は約9〜17cmの範囲内にあることが望ましい。
【0033】
コントローラ本体10の操作面10aの外縁は全体としてはほぼ円形形状をしているが、アナログ方向キー12の左側部10bが径の大きな円弧となっている。本実施形態では、操作面10a全体の円形形状の直径の約2倍、すなわち、約26cmの径の円弧であり、円弧の長さは約8.5cmである。この左側部10bの円弧の方向は、アナログ方向キー12の特定の方向(図1では上方向)とほぼ一致している。したがって、プレイヤがコントローラ本体10を持ったときに、アナログ方向キー12の上方向を手の平の感触から把握することができ、コントローラを見ることなくゲームを操作することができる。プレイヤが違和感なく操作するためには、左側部10bの円弧の径は約18〜34cmであることが望ましく、円弧の長さは約6〜11cmであることが望ましい。
【0034】
プレイヤが本実施形態のコントローラを手に持って操作する場合には、図4に示すように、コントローラ本体10の操作面10aの縁部を左右の手で保持する。プレイヤが違和感なくコントローラを手で持てるように、コントローラ本体10の厚さは約2〜4cmであることが望ましく、指示レバー22l、22rの部分の厚さは、その約2倍の約4〜8cmであることが望ましい。
【0035】
プレイヤがコントローラを手に持つ場合、左手は、親指で表面のアナログ方向キー12又はデジタル方向キー14を操作すると共に、人差し指又は中指で裏側の指示レバー22lを操作し、右手は、親指で表面の指示ボタン20x、20y、20z、20a、20b、20cを操作すると共に、人差し指又は中指で裏側の指示レバー22rを操作する。
【0036】
アナログ方向キー12やデジタル方向キー14を操作する場合には、図4に示すように、左手により左側部10bの部分を保持することになり、左手の腹の部分で左側部10bの円弧の部分を把握することができるので、アナログ方向キー12の基準方向を把握して方向指示を行うことができる。
【0037】
特に、アナログ方向キー12の場合には、デジタル方向キー14と異なりスイッチを押下したときのクリック感がないので、左側部10bがないとプレイヤは自己の操作方向がどの方向であるのかわからなってしまう。したがって、大きな径の円弧の左側部10bを設けることが非常に有効である。
【0038】
なお、デジタル方向キー14の場合も、スイッチのクリック感から指示方向を把握することが可能なものの、平らな左側部10bがあれば確実に自己の操作方向を把握することができる。
【0039】
拡張ユニット30は、図3に示すように、コントローラ本体10の裏側中央に取り付けられている。拡張ユニット30は、コントローラ本体10とゲーム装置本体200の間に挿入され、コントローラ本体10からの各種操作キーによる指示信号をゲーム装置本体200に送出する。拡張ユニット30は、必要に応じて、コントローラ本体10から取り外して交換することができる。
【0040】
拡張ユニット30が取り付けられた状態のコントローラは、図3に示すように、コントローラ本体10の中央部分が突出している。コントローラはかなり乱暴に取り扱われることが多く、コントローラを落としたり他の物にぶつけた場合でも、コントローラ本体10の裏側に突出した拡張ユニット30横のくぼんだ操作面10c、10dに指示レバー22l、22rが設けられているため、指示レバー22l、22rが直接衝撃を受けることを防止することができる。
【0041】
拡張ユニット30をコントローラ本体10から取り外した状態を図5に示す。拡張ユニット30のコントローラ本体10側の端部におす形のコネクタ31が設けられて、コントローラ本体10の裏側にはめす形の拡張用コネクタ26が設けられている。この拡張用コネクタ26は内部に設けられた回路基板(図示せず)の端部である。装着時には、拡張ユニット30のおす形のコネクタ31を、コントローラ本体10のめす形の拡張用コネクタ26に接続する。
【0042】
拡張ユニット30のコネクタ31は、図6(b)に示すように、おす形コネクタの形状をしており、10個のピンP1〜P10が設けられている。上部には左から第1ピンP1、第3ピンP3、第5ピンP5、第7ピンP7、第9ピンP9が設けられ、下部には左から第2ピンP2、第4ピンP4、第6ピンP6、第8ピンP8、第10ピンP10が設けられている。
【0043】
コントローラ本体10の拡張用コネクタ26は、図6(a)に示すように、めす形コネクタの形状をしており、10個のピンP1〜P10が設けられている。上部には左から第9ピンP9、第7ピンP7、第5ピンP5、第3ピンP3、第1ピンP1が設けられ、下部には左から第10ピンP10、第8ピンP8、第6ピンP6、第4ピンP4、第2ピンP2が設けられている。
【0044】
(コントローラの機能)
次に、本実施形態のコントローラの構成を図7及び図8のブロック図を用いて説明する。図7は拡張機能を付加しない基本の拡張ユニット30が取り付けられた状態のブロック図であり、図8は拡張機能を付加する拡張ユニット40が取り付けられた状態のブロック図である。
【0045】
図7及び図8に示すように、コントローラ本体10には、全体を制御するために制御コンピュータ24が設けられている。制御コンピュータ24は、アナログ方向キー12、デジタル方向キー14、スタートボタン16、指示ボタン20x、20y、20z、20a、20b、20c、指示レバー22l、22rからの操作信号を検出し、切換スイッチ18による動作モードに応じて出力する。コントローラ本体10には、拡張ユニット30を接続するための拡張用コネクタ26が設けられている。
【0046】
図7に示すように、拡張機能を付加しない拡張ユニット30には、コントローラ本体10に接続するためのコネクタ31が設けられ、コネクタ31からの信号線はそのまま接続ケーブル32に接続されている。接続ケーブル32の端部には、ゲーム装置本体200のコネクタ202に接続するためのコネクタ33が設けられている。
【0047】
拡張ユニット30は、コントローラ本体10とゲーム装置本体200との間に挿入され、コントローラ本体10からの指示信号をそのままゲーム装置本体200に送出する。
【0048】
図8に示すように、拡張機能を付加する拡張ユニット40には、全体を制御する制御コンピュータ44が設けられ、この制御コンピュータ44に、拡張する機能を実現するため機能拡張部45が接続されている。拡張ユニット40には、標準の拡張ユニット30と同様に、コントローラ本体10の拡張用コネクタ26に接続するためのコネクタ41が設けられ、接続ケーブル42の端部には、ゲーム装置本体200のコネクタ202に接続するためのコネクタ43が設けられている。
【0049】
拡張ユニット40は、コントローラ本体10とゲーム装置本体200との間に挿入され、コントローラ本体10からの指示信号に、制御コンピュータ44は、機能拡張部45で拡張された指示信号を付加してゲーム装置本体200に送出する。
【0050】
図9に、拡張ユニット40のコネクタ41のピン配置とコントローラ本体10の拡張用ユニット26のピン配置を示す。
【0051】
両コネクタ41、26共、第4ピンP4、第5ピンP5、第6ピンP6は、主として制御線として用いられる。第4ピンP4は拡張ユニット40からコントローラ本体10へのセレクト信号(TH)、第5ピンP5は拡張ユニット40からコントローラ本体10へのリクエスト信号(TR)、第6ピンP6はコントローラ本体10から拡張ユニット40への応答信号(TL)の制御線として用いられる。
【0052】
また、第7ピンP7、第8ピンP8、第2ピンP2、第3ピンP3は、主としてデータ線として用いられる。第7ピンP7はビット3のデータ信号(R)、第8ピンP8はビット2のデータ信号(L)、第2ピンP2はビット1のデータ信号(D)、第3ピンP3はビット0のデータ信号(U)のデータ線として用いられる。
【0053】
さらに、第1ピンP1は電源線(VCC)に用いられ、第9ピンP9は接地線(GND)に用いられる。
【0054】
次に、図10を用いて、拡張ユニットによるコントローラ本体からの指示信号の変換処理について説明する。
【0055】
コントローラ本体10から出力される指示信号は、図10(a)に示すように、コントローラの識別コードID1〜ID4と、その後に続くデータDATAと、指示信号の終了を示す終了コードENDとから構成されている。
【0056】
拡張機能を付加しない拡張ユニット30が接続されている図7の場合には、図10(a)に示す指示信号がそのままゲーム装置本体200に送出される。ゲーム装置本体200は、識別コードID1〜ID4から、接続されているコントローラの種別を判別し、そのデータ信号DATAを受け取る。
【0057】
拡張機能を付加する拡張ユニット40が接続されている図8の場合には、コントローラ本体10からは図10(a)に示す指示信号が送出されるが、拡張ユニット40の制御コンピュータ44により、図10(b)に示すように、識別コードID3、ID4が拡張機能を付加したコントローラの識別コードID3′、ID4′に変更され、付加された拡張機能のデータが付加され、ゲーム装置本体200に送出される。ゲーム装置本体200は、識別コードID1〜ID4′から、接続されているコントローラの種別を判別し、そのデータ信号DATAを受け取る。
【0058】
指示信号の変換処理の具体例を図10(c)、図10(d)に示す。コントローラ本体10からは、図10(c)に示すように、識別コード「1114」に続いてデータ「FFFF」が出力されるが、制御コンピュータ44により、図10(d)に示すように、識別信号が「1166」に変換され、データ「FFFF」に続いてデータ「88」が付加される。
【0059】
本実施形態によるコントローラ用拡張ユニットは、新たな機能を有するコントローラを新たに設計して提供する場合と比較して利点がある。新たなコントローラを設計する場合であっても、方向キーや指示ボタン等の基本的な指示キーはゲーム操作に必要であり、これまでのコントローラとの互換性を維持する場合には絶対に必要である。方向キーや指示ボタン等の基本的な指示キーに加えて新たな機能を実現する指示キーを加える構成になることが多い。このため、コントローラの設計を基本的な指示キーを含めてやり直さなくてはならず、迅速に設計することができず、設計コストがかかる。
【0060】
これに対し、本実施形態の場合には、基本的な指示キーに関する制御についてはコントローラ本体10で行っているので、新たな機能に関してのみ考慮して拡張ユニットを設計すればよい。このため、設計コストを低減することができると共に、迅速に設計することができる。
【0061】
図11に示すように拡張用コネクタ26に、コードレス機能を付加する拡張ユニット50や光信号受光用拡張ユニット60、ジョイスティック用拡張ユニット、トラックボール用拡張ユニット、メモリ用拡張ユニット、表示用拡張ユニット等種々の拡張ユニットを接続してコントローラの機能を拡張することができる。以下本発明に従い振動機能を付加する拡張ユニットについて説明する。
【0062】
なお、図11においてコードレス機能を付加する拡張ユニット50には、標準の拡張ユニット30と同様に、コントローラ本体10の拡張用コネクタ26に接続するためのコネクタ51、全体を制御するための制御コンピュータが設けられ、制御コンピュータには発光部52が設けられている。
【0063】
また、図11に示す拡張ユニット60は、ビデオモニタ(図示せず)のような外部からの光信号を受光する機能を付加するものである。光信号検出機能を付加する拡張ユニット60には、標準の拡張ユニット30と同様に、コントローラ本体10の拡張用コネクタ26に接続するためのコネクタ61が設けられ、接続ケーブル62の端部には、ゲーム装置本体200のコネクタ202に接続するためのコネクタ63が設けられている。また、拡張ユニット60には、全体を制御するための制御コンピュータ64が設けられ、制御コンピュータ64には光検出部65が設けられている。光検出部65による検出信号は、制御コンピュータ64により、コントローラ本体10からの指示信号に付加され、ゲーム装置本体200に送出される。このように、光検出部65は、例えば、ビデオモニタからの光信号を検出することにより、モニタ画面中の敵を射撃するようなガンゲームを行うことができる。
【0064】
本発明による実施形態である振動用拡張ユニットの1例を図11及び図12を用いて説明する。図に示す拡張ユニット70は、コントローラ本体10に振動を与える機能を付加するものである。
【0065】
振動機能を付加する拡張ユニット70には、標準の拡張ユニット30と同様に、コントローラ本体10の拡張用コネクタ26に接続するためのコネクタ71が設けられ、接続ケーブル72の端部には、ゲーム装置本体200のコネクタ202に接続するためのコネクタ73が設けられ、接続ケーブル72の途中には振動を与えるために必要な電源76が設けられている。また、拡張ユニット70には、全体を制御するための制御コンピュータ74が設けられ、制御コンピュータ74には振動を与えるための振動部75が設けられている。
【0066】
振動部75は、ゲーム装置本体200又はコントローラ本体10からの指示信号に基づいて振動し、コントローラ本体10に振動を与える。
【0067】
このように、振動部75からコントローラ本体10に振動を与えることにより、射撃時の振動を加えることにより臨場感のあるゲームを実現することができる。
【0068】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態によるコントローラを図13乃至図15を用いて説明する。図13は本実施形態のコントローラの平面図、図14は本実施形態のコントローラの正面図、図15は本実施形態のコントローラの右側面図である。図1乃至図5に示す第1実施形態のコントローラと同一又は同種の構成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0069】
(コントローラの構造)
本実施形態によるコントローラは、第1実施形態と同様に、コントローラ本体10と拡張ユニット30により構成されている。本実施形態によるコントローラは、コントローラ本体10の外縁の基本形状が円形である点は第1実施形態と同様であるが、プレイヤが手で保持するための2つの持ち手部11l、11rが手前側に突出している。
【0070】
第1実施形態では、プレイヤがコントローラ本体10を持ったときに、アナログ方向キー12の上方向を手の平の感触から把握できるようにするために、コントローラ本体10の左側部分を径の大きな円弧としたが、本実施形態では、持ち手部11lがあるので、コントローラ本体10の左右両側の形状をほぼ同様にしている。プレイヤは持ち手11l、11rを持った感触からアナログ方向キー12の上方向を把握することができる。
【0071】
プレイヤが手で持ち手部11l、11rを持ったときに、左手は、親指で表面のアナログ方向キー12又はデジタル方向キー14を操作すると共に、人差し指又は中指で裏側の指示レバー22lを操作し、右手は、親指で表面の指示ボタン20x、20y、20z、20a、20b、20cを操作すると共に、人差し指又は中指で裏側の指示レバー22rを操作する。
【0072】
また、本実施形態では、図13に示すように、アナログ方向キー12の上面に同心円状の溝を形成しただけで、十字模様を形成していない。アナログ方向キー12ではあらゆる方向の指示が可能なので、十字模様を形成しても、その十字模様の方向とアナログ方向キー12により指示する方向が完全に一致するとは限らない。十字模様を形成すると、かえってプレイヤが混乱する虞れがある。このため、特定の方向を指し示さない同心円状の溝だけを形成している。なお、この同心円状の溝は、アナログ方向キー12操作時の指の滑りどめとしても機能する。
【0073】
このように、本実施形態によれば、持ち手部が設けられているので、操作者が操作しやすい持ち方が可能なコントローラを実現することができる。
【0074】
(振動機能付き傾斜検出用拡張ユニット)
次に、本実施形態の拡張ユニットの具体例として、振動機能付き傾斜検出用拡張ユニットを図16乃至図を用いて説明する。図16は本拡張ユニットの斜視図、図17は本拡張ユニットをコントローラ本体から取り外した状態を示す後面図、図18は本拡張ユニットの分解斜視図、図19は本拡張ユニットのブロック図、図20は本拡張ユニットの動作の説明図である。
【0075】
振動機能付き傾斜検出用拡張ユニット140は、コントローラ本体10の傾斜状態を検出する機能を付加すると共に、コントローラ本体10に振動を与える機能を付加するものである。
【0076】
拡張ユニット140には、図16に示すように、標準の拡張ユニット30と同様に、コントローラ本体10の拡張用コネクタ26に接続するためのコネクタ141が設けられ、接続ケーブル142の端部には、ゲーム装置本体200のコネクタ202に接続するためのコネクタ143が設けられている。拡張ユニット140は、図17に示すように、コントローラ本体10の裏側に装着される。
【0077】
振動機能付き傾斜検出用拡張ユニット140の構造の詳細について図18を用いて説明する。拡張ユニット140内には主回路基板150が設けられている。主回路基板150の端部にはコネクタ基板151が接続されている。主回路基板150には加速度センサ152とマイクロコンピュータ153が搭載されている。加速度センサ152は初期位置からの回転角(ロール角、ピッチ角)を検出することができる。主回路基板150には振動モータ154が接続されている。振動モータ154の回転軸には半円形の偏心重り154aが取り付けられており、振動モータ154を回転すると偏心重り154aにより振動が発生する。
【0078】
主回路基板150はケース155に固定される。振動モータ154はケース155内の箱部155aにはめ込まれる。コネクタ基板151はケース156に固定される。ケース155には、接続ケーブル142を間に挟んでケース157が被せられる。
【0079】
振動機能付き傾斜検出用拡張ユニット140の機能について図19を用いて説明する。拡張ユニット140には、全体を制御するための制御コンピュータ144が設けられている。制御コンピュータ144には傾斜検出部145と振動部146が設けられている。
【0080】
制御コンピュータ144にはマイクロコンピュータ153が設けられ、拡張用ユニット140全体を制御する。傾斜検出部145には加速度センサ152が設けられ、コントローラ本体10の傾斜角度を検出する。傾斜検出部145による検出信号は、制御コンピュータ144により、コントローラ本体140からの指示信号に付加され、ゲーム装置本体200に送出される。振動部146には振動モータ154が設けられ、ゲーム装置本体200又はコントローラ本体10からの指示信号に基づいて振動し、コントローラ本体10に振動を与える。振動モータ154への電源はゲーム装置本体200から供給される。
【0081】
次に、傾斜検出機能の詳細について説明する。
【0082】
コントローラ本体10に拡張ユニット140を装着すると、コントローラの傾斜角を検出することができる。傾斜角は、コントローラを中心とした回転角(ロール角、ピッチ角)として定義される。ロール角TXは、図20(a)に示すように定義され、コントローラを後からみて、中央のロール角TXを80hとし、最も右側に傾いたロール角TXを00hとし、最も左側に傾いたロール角TXをFFhとする。ピッチ角TYは、図20(b)に示すように定義され、コントローラを横からみて、前方のピッチ角TYを80hとし、最も下側に傾いたピッチ角TYを00hとし、最も上側に傾いたピッチ角TYをFFhとする。
【0083】
したがって、コントローラを右側に傾けるとロール角TXが減少し、コントローラを左側に傾けるとロール角TXが増加し、コントローラを下側に傾けるとピッチ角TYが減少し、コントローラを上側に傾けるとピッチ角TYが増加する。
【0084】
傾斜検出部145の傾斜角は所定の場合に自動的にセンタリングされ、そのときのコントローラの位置を中央方向(ロール角TX=80h、ピッチ角TY=80h)とされる。例えば、ゲーム装置本体200の電源を投入したとき、ゲーム装置本体200にコントローラを接続したとき、拡張用ユニット140に電源が供給されたとき、コントローラ本体10の切換スイッチ18によりモードを切り換えたとき、コントローラ本体10に拡張用ユニット140を接続したとき、ゲーム装置本体200からリセット信号を受信したときには、傾斜角を自動的にセンタリングする。
【0085】
また、傾斜角のわずかな変化にも反応しないようにするため、傾斜角に不感帯を設けている。傾斜角が例えば±12度変化しても傾斜していないと判断する。この傾斜角の不感帯をゲーム装置本体200からの信号により変更できるようにしてもよい。ゲームに応じて傾斜感度を調整することができる。
【0086】
なお、モードを切り換えることにより、傾斜検出部145の傾斜角の信号をアナログ方向キー12又はデジタル方向キー14の指示信号と入れ換えるようにしてもよい。アナログ方向キー12又はデジタル方向キー14を操作する代わりにコントローラの傾斜を変化して同様の操作を行うことができる。
【0087】
次に、振動機能の詳細について説明する。
【0088】
コントローラ本体10に拡張ユニット140を接続すると、コントローラに振動を与えることができる。ゲーム装置本体200からの信号により振動の強さを設定することができるようにしている。例えば、振動強度=0(振動しない状態)から振動強度=1〜7まで8段階で調節することができる。
【0089】
また、振動時の安全性を確保するため、振動モータ154の電源をゲーム装置本体200から供給するようにしている。これにより、拡張用ユニット140のコネクタ143をゲーム装置本体200から抜けば振動は停止する。また、ゲーム装置本体200から所定時間内に何らかの信号が出力されない場合には振動を強制的に停止する。ゲーム装置本体200がハングアップしたときにや、リセットスイッチを押したときに振動し続ける危険を防止することができる。また、コントロール本体10の切換スイッチ18によりモードを切り換えたときには振動を強制的に停止する。
【0090】
本具体例の振動機能付き傾斜検出用拡張ユニットは様々な使い方が可能である。例えば、傾斜検出機能を利用してコントロール自体を自動車のハンドルに見なして操作することができる。振動機能を利用して、自動車が悪路を走行しているときには微小な振動を与えたり、自動車が衝突したときには強力な振動を与えたりしてもよい。また、傾斜検出機能を利用してコントロール自体を航空機の操縦桿に見なして操作することができる。振動機能を利用して、着陸することに微小な振動を与えたり、被弾したときに強力な振動を与えたりしてもよい。
【0091】
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
【0092】
例えば、上述した第1及び第2実施形態に記載した拡張ユニットの機能は、例示であって、他の機能を追加するような拡張ユニットであってもよい。
【0093】
また、上記実施形態では、ゲーム装置に用いるコントローラに本発明を適用したが、ゲーム装置以外の他の電子装置を制御する入力装置としてのコントローラに本発明を適用してもよい。
【0094】
なお、本明細書において「連続的に変化する」「連続的な指示方向」等における「連続」とは、いわゆるアナログ的な量として連続する場合だけでなく、アナログ信号をデジタル信号に変換した際のデジタル量のように、厳密には連続しておらず離散的ではあるが、信号処理からみて連続であるとみなせる場合も含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の第1実施形態によるコントローラの平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるコントローラの右側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるコントローラの裏側を斜め前から見た斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるコントローラのプレイヤによる保持状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態によるコントローラの、拡張ユニットをコントローラ本体から取り外した状態を示す後面図である。
【図6】本発明の第1実施形態によるコントローラの、拡張ユニットのコネクタとコントローラ本体の拡張用コネクタの詳細を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態によるコントローラの、拡張機能を付加しない拡張ユニットが接続されている状態のブロック図である。
【図8】本発明の第1実施形態によるコントローラの、拡張機能を付加した拡張ユニットが接続されている状態のブロック図である。
【図9】本発明の第1実施形態によるコントローラの、拡張ユニットのコネクタとコントローラ本体の拡張用コネクタのピン配置を示す図である。
【図10】本発明の第1実施形態の拡張ユニットによるコントローラ本体からの指示信号の変換処理の説明図である。
【図11】本発明の第1実施形態によるコントローラにおける拡張ユニットの具体例を示す斜視図である。
【図12】本発明の第1実施形態によるコントローラにおける振動部を有する拡張ユニットの具体例を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2実施形態によるコントローラの平面図である。
【図14】本発明の第2実施形態によるコントローラの正面図である。
【図15】本発明の第2実施形態によるコントローラの右側面図である。
【図16】本発明の第2実施形態によるコントローラにおける振動機能付き傾斜検出部を有する拡張ユニットの具体例を示す斜視図である。
【図17】本発明の第2実施形態によるコントローラの、拡張ユニットをコントローラ本体から取り外した状態を示す後面図である。
【図18】本発明の第2実施形態によるコントローラにおける振動機能付き傾斜検出部を有する拡張ユニットの具体例を示す分解斜視図である。
【図19】本発明の第2実施形態によるコントローラにおける振動機能付き傾斜検出部を有する拡張ユニットの具体例を示すブロック図である。
【図20】本発明の第2実施形態によるコントローラにおける振動機能付き傾斜検出部を有する拡張ユニットの具体例の動作の説明図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
方向キーと複数の指示ボタンを有するコントローラから送信される操作データ信号に基づいてゲームを実行する電子装置とともに使用される拡張ユニットであって、
前記拡張ユニットは、前記コントローラに着脱自在に装着されるように構成されており、前記コントローラに装着されているとき前記電子装置あるいは前記コントローラからの信号に基づいて前記コントローラに振動を与えるように構成された振動手段を備えてなることを特徴とする拡張ユニット。
【請求項2】
ゲーム装置に接続されたコントローラとともに使用する拡張ユニットであって、
前記コントローラは方向キーと複数の操作ボタンを有し、前記方向キーあるいは操作ボタンの操作に基づく操作データ信号を前記ゲーム装置に送信し、前記ゲーム装置は受信した操作データ信号に基づきゲームを実行するように構成されており、
前記拡張ユニットは振動手段を備えており、前記コトローラに着脱自在に装着されるように構成されており、前記コントローラに装着されているとき前記ゲーム装置または前記コントローラからの信号に応答して前記振動手段が振動し、前記コントローラに振動を与えるように構成されてなることを特徴とする拡張ユニット。
【請求項3】
前記コントローラを両手で保持するとき、前記方向キーは左手の親指で操作される位置に配置され、前記複数の指示ボタンは右手の親指で操作される位置に配置され、前記拡張ユニットは操作者に面する側面とは反対側のコントローラ側面側に装着されるように構成されてなる請求項1または2記載の拡張ユニット。
【請求項4】
前記方向キーと前記複数の指示ボタンは前記コントローラの上面側に配置され、前記拡張ユニットは前記コントローラの裏面側に装着されるように構成されてなる請求項1または2記載の拡張ユニット。
【請求項5】
前記振動手段は、振動モータによって構成されてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の拡張ユニット。
【請求項6】
前記振動手段は、偏心重り付モータにより構成されてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の拡張ユニット。
【請求項7】
前記振動手段の振動強度が可変に構成されてなることを請求項1乃至6記載のいずれかに記載の拡張ユニット。
【請求項8】
電子装置に接続して使用するコントローラであって、
前記コントローラは、方向キーと複数の指示ボタンを有し、前記方向キーと指示ボタンを操作して前記電子装置に操作データ信号を送信し,前記電子装置は受信した操作データ信号に基づきゲームを実行するように構成されており、
前記コントローラはさらに、振動を与える振動手段を具えた拡張ユニットが着脱自在に装着されるように構成されており、前記拡張ユニットが前記コントローラに装着されているとき、前記コントローラあるいは前記電子装置からの信号に応答して前記振動手段が振動し、前記拡張ユニットから前記コントローラに振動が与えられるように構成されてなるコントローラ。
【請求項9】
前記コントローラを両手で保持するとき、前記方向キーは左手の親指で操作される位置に配置され、前記複数の指示ボタンは右手の親指で操作される位置に配置され、前記拡張ユニットは操作者に面する側面とは反対側のコントローラ側面側に装着されるように構成されてなる請求項8記載のコントローラ。
【請求項10】
前記方向キーと前記複数の指示ボタンは前記コントローラの上面側に配置され、前記拡張ユニットは前記コントローラの裏面側に装着されるように構成されてなる請求項8記載のコントローラ。
【請求項11】
前記振動手段は、振動モータによって構成されてなることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のコントローラ。
【請求項12】
前記振動手段は、偏心重り付モータにより構成されてなることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載のコントローラ。
【請求項13】
前記振動手段の振動強度が可変に構成されてなることを請求項8乃至12記載のいずれかに記載のコントローラ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームを実行する電子装置本体と該電子装置本体に接続された操作入力装置とを含む電子装置であって、
前記操作入力装置は、左縁部または左側保持部を左手で、右縁部または右側保持部を右手でそれぞれ保持することにより両手で保持した状態で操作されるように構成されており、前記操作入力装置の左側に配置された予め定められた少なくとも4方向を含む離散的方向を指示する第1の方向キーおよび任意の方向を指示する第2の方向キーと、前記操作入力装置の右側に配置された複数の指示ボタンとを備え、前記第1及び第2の方向キーはいずれも前記両手で保持する状態にある左手で操作され、前記第1の方向キーの操作に応答して離散的方向指示信号を、前記第2の方向キーの操作に応答して任意方向指示信号を、また前記複数の操作ボタンは前記両手で保持する状態にある右手で操作され、該複数の操作ボタンそれぞれの操作に応答して単一指示信号を、それぞれ前記電子装置に送出するように構成されており、
前記電子装置本体は、前記第1の方向キーが生成する前記離散的方向を指示する信号と前記複数の操作ボタンが生成する指示信号とを利用する第1のゲーム操作態様でゲームを実行する手段と、前記第2の方向キーが生成する前記任意の方向あるいは連続的に変化する方向を指示する信号も利用する第2のゲーム操作態様でゲームを実行する手段と、前記操作入力装置からの信号に応じて前記第1のゲーム操作態様で実行するゲームと前記第2のゲーム操作態様で実行するゲームのいずれかを選択する手段とを備えてなることを特徴とする電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2006−51383(P2006−51383A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−299893(P2005−299893)
【出願日】平成17年10月14日(2005.10.14)
【分割の表示】特願平9−525086の分割
【原出願日】平成9年2月21日(1997.2.21)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【Fターム(参考)】