説明

コンバインの刈取装置

【課題】ひまわり収穫用コンバインの切断茎稈を円滑に後方へ排出する。
【解決手段】左右クローラにより走行する車台の左右一側には後側から前側にかけて脱穀装置、搬送コンベヤ装置6及び刈取前処理装置7を配設し、後側の搬送コンベヤ装置と前側の刈取前処理装置を一体構成してその後側端部を左右方向の軸回りに回動自在に支架し、車台の左右他側には搬送コンベヤ装置の後部側方に操縦席を設ける。刈取前処理装置の後側上部の左右中央部には誘導搬送装置3により搬送されたひまわりの花托部を切断する第一刈取装置を設け、第一刈取装置の後側下方にひまわり茎稈の根元部を切断する第二刈取装置13を昇降自在に設ける。搬送コンベヤ装置の前側端部内側で、操縦席の前側端部中央寄りで且つ刈取前処理装置の中央部後方の空間部に、第二刈取装置を配設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ひまわり等の長い茎稈の作物を刈取収穫するコンバインの刈取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の穀稈上部の高い穂部を前側上部の前側刈刃装置で刈り取り、茎稈根元部を後側下部の後側刈刃装置で刈り取るコンバインは、前側刈刃装置で刈り取られた茎稈上部は穂部と共にエレベータで脱穀装置に送られて脱穀選別され、また、後側刈刃装置で刈り取られた茎稈根元部は刈取位置で放置される形態である(特許文献1)。
【特許文献1】特開平2−195817号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記コンバインを畦に栽培されている作物を畦の両側の溝に左右クローラを走行させながら刈取収穫作業をする場合には、車台の左右中央部に前側刈刃装置及び後側刈刃装置が配置されてなく、植付条数に応じた刈取作業をすることができないという不具合があった。そこでこの発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、左右クローラ(8,8)により走行する車台(9)の左右一側には後側から前側にかけて脱穀装置(10)、搬送コンベヤ装置(6)及び刈取前処理装置(7)を配設し、後側の前記搬送コンベヤ装置(6)と前側の刈取前処理装置(7)を一体構成してその後側端部を左右方向の軸回りに回動自在に支架し、前記車台(9)の左右他側には前記搬送コンベヤ装置(6)の後部側方に操縦席(15)を設け、前記刈取前処理装置(7)の後側上部の左右中央部には誘導搬送装置(3)により搬送される茎稈の上部を切断する第一刈取装置(1)を設け、前記第一刈取装置(1)の後側下方に茎稈の根元部を切断する第二刈取装置(13)を昇降自在に設け、前記搬送コンベヤ装置(6)の前側端部内側で、前記操縦席(15)の前側端部中央寄りで且つ前記刈取前処理装置(7)の中央部後方の空間部に、前記第二刈取装置(13)を配設したことを特徴とするコンバインの刈取装置とする。
【0005】
前記構成によると、車台(9)が左右クローラ(8,8)により走行すると、刈取前処理装置(7)の後側上部の左右中央部に設けられている誘導搬送装置(3)により茎稈の上部が支持されながら搬送され、茎稈の上部が第一刈取装置(1)により切断される。更に、車台(9)が走行すると、搬送コンベヤ装置(6)の前側端部内側で、操縦席(15)の前側端部中央寄りで且つ刈取前処理装置(7)の中央部後方の空間部に配設されている第二刈取装置(13)により茎稈の根元部が切断され、左右クローラ(8,8)間に排出される。
【0006】
請求項2の発明は、左右クローラ(8,8)により走行する車台(9)の左右一側には後側から前側にかけて脱穀装置(10)、搬送コンベヤ装置(6)及び刈取前処理装置(7)を配設し、後側の前記搬送コンベヤ装置(6)と前側の刈取前処理装置(7)を一体構成してその後側端部を左右方向の軸回りに回動自在に支架し、前記車台(9)の左右他側には前記搬送コンベヤ装置(6)の後部側方に操縦席(15)を設け、前記刈取前処理装置(7)の後側上部の左右中央部には誘導搬送装置(3)により搬送される茎稈の上部を切断する第一刈取装置(1)を設け、前記第一刈取装置(1)の後側下方に茎稈の根元部を切断する第二刈取装置(13)を昇降自在に設け、左右クローラ(8,8)の前側端部間に設けられている前記左右クローラ(8,8)に動力を伝達する走行ミッションケース(81)には、その前側部及び下側部を後側下り傾斜状の案内板(84)により被覆したことを特徴とするコンバインの刈取装置とする。
【0007】
前記構成によると、車台(9)が左右クローラ(8,8)により走行すると、刈取前処理装置(7)の後側上部の左右中央部に設けられている誘導搬送装置(3)により茎稈の上部が支持されながら搬送され、茎稈の上部が第一刈取装置(1)により切断される。更に、車台(9)が走行すると、第一刈取装置(1)の後側下方に配設されている第二刈取装置(13)により茎稈の根元部が切断され、後下り傾斜状の案内板(84)により案内されて走行ミッションケース(81)の下方を通って後方に排出される。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明は、車台(9)を拡大せずに第二刈取装置(13)を配設することができ、また、操縦席(15)から第二刈取装置(13)の視認が容易となり、茎稈刈取状態を容易に確認することができる。
【0009】
請求項2の発明は、第二刈取装置(13)により切断された茎稈を案内板(84)により後方に案内し、走行ミッションケース(81)への衝突を防止しながら円滑に後方に排出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の一実施形態について図面に基づき説明する。図1にはコンバインの全体平面図、図2にはコンバインの全体側面図が図示されている。
このコンバインは主としてひまわりを収穫するもので、左右一対のクローラ8,8を装備した車台9の左右一側には、後側から前側にかけて脱穀装置10、搬送コンベヤ装置6及び刈取前処理装置7をそれぞれ配設し、後側の前記搬送コンベヤ装置6と前側の刈取前処理装置7を一体構成して、その後側端部を左右方向の軸回りに回動自在に支架し、車台9の左右他側には搬送コンベヤ装置6の後部側方に操縦席15を設けている。搬送コンベヤ装置6はコンベヤ室17内に設けられていて、この搬送コンベヤ装置6の終端側を脱穀装置10における扱室18の供給部11に接続し、搬送始端側を前方の掻き込みオーガ5の終端側に臨ませてている。
【0011】
脱穀装置10は、図2に示すように、上部の扱室18内に扱胴19を前後方向の軸心回りに回転するように設け、扱胴19の下部を選別受網20で覆い、扱室18の下方に選別室21を設けている。
【0012】
そして、図3に示す実施例にあっては、脱穀装置10の扱胴19を、その前側の扱歯22,…を設けた前側扱胴部19aと、後側部のラセン扱歯23を取り付けた後側扱胴部19bとで構成し、これらを一体構成として扱室18に軸架している。また、選別受網20は、図4(A)、(B)、(C)に示すように、前側選別受網部20aの目合いを粗く構成し、後側選別受網部20bの目合いを細かく構成し、扱室18の下部に張設している。
【0013】
前記構成によると、脱穀供給部11から扱室18内に供給されたひまわりの花托を扱歯22,…のある前側扱胴部19aで主として脱粒作用をし、目合いの粗い前側選別受網部20aから下方の選別室21に漏下させ、目合いの細かな後側選別受網部20bの部分ではラセン扱歯23により処理物の送り出し作用を主として行い、漏下物を少なくして扱室18後部の排塵口から夾雑物を機外に排出するようにしている。
【0014】
また、図5及び図6に示すように、扱室18の下側部には前後方向所定間隔毎に網枠26,…を配置し、この網枠26,…の下端部で且つ扱胴19の軸心部下方に排水溝25を構成し、ひまわりの花托からでる水分を集めて後方に流し排水するように構成している。前記構成とすることにより、扱室18が乾燥し、下方の選別室21の揺動選別棚(図示省略)への水の流下を抑制し、腐食等を防止し耐久性を高めることができる。
【0015】
また、図7に示す実施例では、扱胴19の前側端部には送り込みラセン28を設け、前側扱胴部19aに扱歯22,…を設けるにあたり、前側部の扱歯22a,…を低くし、後側部の扱歯22b,…を高くし、高低差を持たせて構成している。
【0016】
前記構成により、送り込みラセン28により送り込まれたひまわりの花托を前側部の扱歯22a、…に円滑に送りこむことができ、後側部の高い扱歯22b,…により的確な脱粒作用をすることができる。
【0017】
次に、刈取前処理装置7について説明する。刈取前処理装置7は、図1及び図2に示すように、前記コンベヤ室17の搬送始端側に幅広の収集テーブル30の後側端部を取り付けて前側部を前方に延出し、この収集テーブル30上には左右方向の横軸4に軸架した掻き込みオーガに5を設けている。また、収集テーブル30の前側部上方で且つ掻き込みオーガ5の上端部よりもやや上方部位には、平面視で収集テーブル30の前側端部よりも少し前方に位置するように第一刈取装置1を設けている。
【0018】
しかして、第一刈取装置1で刈り取ったひまわりの花托部(種子部)を掻き込みオーガ5側に送り、掻き込みオーガ5により左右一側へ搬送しながら収集し、掻き込みオーガ5の終端側部の掻き込みフィンガ31により花托部を後側に掻き込み、コンベヤ室17の搬送始端側に送り込むように構成している。
【0019】
また、図1に示すように、収集テーブル30の左右両端部には左右分草杆2,2を前側に突出させて設け、左右分草杆2,2は前記第一刈取装置1の左右両側に所定間隔離れた部位に設けられている。
【0020】
また、誘導搬送装置3は、図1及び図2に示すように、上面で搬送する形態にした複数の搬送ベルト3a,3b,3c,3d,3e間にそれぞれ茎稈通路12,…を形成して左右方向に配列し、複数のひまわりの茎稈を誘導しながら搬送するように構成している。また、各搬送ベルト3a,3b,3c,3d,3eは図面に示すように後部を前記第一刈取装置1の上側を通過した後にその下側を通過し更に前側下方に向かうように無端状に延長し、先端部を前側下方に下げて構成し、ひまわりの花托部を上に載せて搬送するように構成している。
【0021】
また、前記誘導搬送装置3は、図1に示すように、その左右方向中心部に位置する搬送ベルト3aが車台9に装備した前記左右クローラ8,8の中心部から前方に延出した仮想中心線P−P上に位置するように配置している。また、第二刈取装置13は、図1に示すように、中心位置の前記搬送ベルト3aと同様に前記仮想中心線P−P上に配設している。
【0022】
このように、誘導搬送装置3の中央部位にある搬送ベルト3aと、茎稈の株元を刈り取る第二刈取装置13とは、左右クローラ8,8の略中心線上に配設されていて、コンバインの左右バランスを確保している。また、刈取条数を増加するために新しい搬送ベルトを追加する場合でも、左右交互に追加して配設すれば、左右のバランスを崩すことなく追加できる。
【0023】
また、誘導搬送装置3は、複数条の搬送ベルト3a,3b,3c,3d,3eを前記第一刈取装置1の刈取幅中央部で、前記仮想中心線P−Pを中心にして真中に集めるように配設している。そして、誘導搬送装置3は、左右外側に位置する搬送ベルト3d,3eと左右側方の分草杆2,2との間に、前方を見通しできる左右空間部14,14を形成し、その一方の見通し空間部14の後方の車台9上に操縦席15を配設している。
【0024】
しかして、操縦席15から前方視界が開けて見通しが良くなり、刈取直前の条合わせをはじめとして刈取作業能率を向上させ、安全に走行できる利点がある。
また、左右見通し空間部14,14は枕地で採集したひまわりの花托を誘導搬送装置3や掻き込みオーガ5への供給部としても利用できる。
【0025】
また、第二刈取装置13を配設するにあたり、図2及び図27に示すように、搬送コンベヤ装置6の前側端部内側下方で、操縦席15の前側端部内側下方でかつ刈取前処理装置7の中央部後方の空間部に位置するように配設している。
【0026】
前記構成によると、機体を拡大せずに第二刈取装置13を配設することができ、また、操縦席15から第二刈取装置13の視認が容易となり、茎稈刈取状態を容易に確認することができる。なお、第二刈取装置13をチエンソー型刈取装置、レシプロ式刈刃により構成してもよい。
【0027】
また、図2及び図28に示すように、左右クローラ8,8の前側端部間には走行ミッションケース81が設けられていて、走行ミッションケース81から左右両側に突出した走行駆動軸82,82、駆動スプロケット83,83を介して左右クローラ8,8を駆動する構成である。そして、第二刈取装置13の後方に走行ミッションケース81が位置していて、この走行ミッションケース81の前側部には後側下り傾斜の案内板84を設けている。
【0028】
前記構成とすることにより、ひまわりの茎稈の上部は誘導搬送装置3に支持されなながら後方に案内され、ひまわりの茎稈は例えば前倒れ状態で第二刈取装置13により刈り取られると、この前倒れ状態の茎稈は後方の後下り傾斜状の案内板84に引き継がれて後方に案内され、走行ミッションケース81への衝突を防止しながら円滑に後方に排出することができる。
【0029】
次に、茎稈横送り装置33について図8〜図12に基づき説明する。
茎稈横送り装置33は、搬送ラセン軸33aを用いて第一刈取装置1の下方で収集テーブル30の前側下方に軸架し、第二刈取装置13よりも前方上方に配設している。このように、茎稈横送り装置33は、誘導搬送装置3の下側に左右方向に送られるように搬送ラセン軸33aを軸架しているから、茎稈通路12,…内を後方に搬送されながら上部の花托部の刈り取られた茎稈を横方向に送ることにより、ひまわりの茎稈滞留が回避され、連続刈取を円滑に行なうことができる。また、ひまわりの茎稈は後続する新しい茎稈と重なることがなく横方向に搬送されるから、茎稈の損傷を防止し円滑に後方に排出することができる。
【0030】
また、搬送ラセン軸33aは、図10に示す実施例の場合には、中心位置の搬送ベルト3aを境にして搬送方向を逆向きにし左右両側に向けて搬送するように構成している。従って、茎稈横送り装置33は高速作業や、同時多条刈り形態のコンバインに対応可能となる。
【0031】
また、茎稈横送り装置33を構成する搬送ラセン軸33aは、図11及び図12に示すように、伝動プーリ34と、伝動プーリ34と共に回転する偏心カム35と、偏心カム35に圧接したローラ36と、該ローラ36を軸架した揺動アーム37と、伝動ロッド38と、一方向にのみ伝動する爪クラッチ39とで構成すると共に、この順に伝動するようにして間歇駆動装置40を構成し、間歇的に駆動しながら茎稈を左右外側に送り出すように構成している。なお、42は引っ張りバネで、前記ローラ36を常時偏心カム35に圧接するようにしている。
【0032】
前記構成によると、間歇駆動装置40を第一刈取装置1の左右側方に配置しているから、茎稈の収穫作業の障害になることがなく、また、茎稈を間歇送りするので花托部の刈取姿勢を乱すこともなく円滑に刈取作業をすることができる。
【0033】
また、この実施例では、前記伝動ロッド38を図12に示すように、揺動アーム37の回動支点Pを基準にして順次遠ざかる方向に複数の速度調節孔41,…を構成し、この調節孔41,…に差し替え調節することにより揺動振幅を変更し、搬送ラセン軸33aの回転速度を調節することができる。従って、茎稈横送り装置33は搬送ラセン軸33aを変速することにより、刈取作業や刈取条数に合わせて調節することができる。
【0034】
次に、図13乃至図16に基づき第二刈取装置13について説明する。
第二刈取装置13は、前記仮想中心線P−P上に配設し、車台9の左右中心部に設けているが、この実施例では操縦席15からのスイッチ操作で昇降調節可能に構成し、障害物に当たると、後述のガススプリング55の縮小作用により自動的に上昇し、また、地面の凹凸に順応して上下動するように構成している。
【0035】
図14において、第二刈取装置13はその後側端部を車台9の前側部に回動自在に枢支したリフトアーム45に、揺動リンク46を介して取り付けられた刈取支持台47に円板刈刃13aを縦軸で軸架し、油圧式の駆動モータ48により駆動している。また、吊り上げロッド49は前記リフトアーム45の中間部位に下側から当接係合するストッパ50を中間部に設け、その下端部を前記刈取支持台47に回動可能な関節状態で連結し、上部を昇降作動杆51に長孔52と接合ピン53により吊り下げ可能に連結している。
【0036】
また、ガススプリング55は図14に示すように、その上部を昇降モータ56に減速歯車機構57を介して接続している回動杆58に接続し、下部を前記昇降作動杆51の後側端部に連結している。また、昇降作動杆51は、その中間部をリフトアーム45の基部の回動位置上方に枢支して揺動支点を設けた支持構成としている。
【0037】
しかして、昇降作動杆51は前記昇降モータ56を正転駆動すると、減速歯車機構57、回動杆58、ガススプリング55を介して揺動支点を中心にして前側の吊り上げロッド49を上方に移動し、ストッパ50がリフトアーム45に係合すると、第二刈取装置13が上昇するような関係になっている。この場合に、刈取支持台47は吊り上げロッド49の長孔52と接合ピン53との融通範囲を超えると、強制的に昇降力を受け作動することとなる。
【0038】
また、刈取支持台47は、図14に示すように、刈取支持台47側の固定孔60と吊り上げロッド49の固定孔61とに角度固定ピン62を着脱自在に挿通し固定できるように構成し、固定状態では吊り上げロッド49に対して取付角度が固定される構成としている。
【0039】
前記構成によると、刈取支持台47に設けられている第二刈取装置13は、固定状態では図16(A)に示すように、地面に対して所定角度で固定されて茎稈の株元を切断し刈取跡を揃えることができる。また、刈取支持台47と第二刈取装置13は図16(B)に示すように、圃場の凹凸の大きなときには前記角度固定ピン62を取り外してフリーの状態で作業をすると、地面の凹凸に追従して進み、刈刃の地面への突入を防止できる。
【0040】
また、図30及び図31に示すように、リフトアーム45の後側端部を左クローラ8の前側端部内側部から前方に延出し、その前側部を下方に屈曲しながら掻き込みオーガ5の下方まで延長し、その端部に揺動リンク46、刈取支持台47を介して第二刈取装置13を取り付けている。このように構成すると、ひまわりの茎稈の左側部をリフトアーム45の先端部により第二刈取装置13に案内し確実に切断することができる。
【0041】
また、図32に示すように、リフトアーム45の前側部を外側に曲げながら下方に屈曲するようにし、その端部に揺動リンク46、刈取支持台47を介して第二刈取装置13を取り付けるように構成してもよい。このように構成すると、ひまわりの茎稈が左側に寄っても外側に曲がっているリフトアーム45の先端部により第二刈取装置13に案内し確実に切断することができる。
【0042】
図33に示すように、リフトアーム45に揺動リンク46、刈取支持台47を介して第二刈取装置13を取り付け、揺動リンク46の外側に刈取案内板90を取り付け、第二刈取装置13の左側前方を覆うようにし、刈取案内板90の後側端部を内向きに屈折し第二刈取装置13の刃板上に臨ませ、刈取案内板90の前側部上縁を前側下がりの傾斜状にに構成してもよい。このように構成すると、左側に寄ったひまわりの茎稈を刈取案内板90で受け止め内側に案内し、第二刈取装置13で円滑に切断することができる。
【0043】
また、図34乃至図36に示すように第二刈取装置13を支持してもよい。左右クローラ8,8の前側端部間に設けられている走行ミッションケース81には、左側に走行駆動軸82を突出軸架し、この走行駆動軸82をスリーブ82aにより被覆し、走行駆動軸82の端部に駆動スプロケット83を取り付け左クローラ8を駆動するように構成する。そして、走行駆動軸82のスリーブ82aにおける走行ミッションケース82と左走行クローラ8の間に、上下ブラケット91,91の凹部を嵌合しボルト・ナットで固着する。この上下ブラケット91,91にボルト・ナットで取り付けた第二ブラケット92に、連結ピン93を介してリフトアーム45の後側端部を軸支し、リフトアーム45の前側端部に揺動リンク46、刈取支持台47を介して第二刈取装置13を取り付け、前記実施例と同様に昇降させるように構成する。
【0044】
前記構成とすることにより、リフトアーム45により左クローラ8の前側端部内側から前方に突出するように第二刈取装置13を取り付けることができ、昇降時の干渉を回避しながら、リフトアーム45により切断茎稈を左クローラ8の内側空間に案内して切断し、後方へ円滑に排出することができる。
【0045】
次に、花托押さえ板65について図17乃至図24に基づき説明する。
花托押え板65は、図17及び図18に示すように、前後方向に幅を有する平板を下方の誘導搬送装置3の横幅(搬送ベルトの幅)と同等か、あるいはそれよりも広い横幅に構成し、刈取前処理装置7の掻き込みリール66に取り付けて構成している。また、花托押え板65は通常掻き込み回転中に掻き込みタインを常に所定角度に保持したまま回転する掻き込みリール66の機構を利用して、図17に示すようにリールの回転中略水平状態を保持しながら回転するように掻き込みリール66に取り付けている。
【0046】
また、図17及び図18に示すように、誘導搬送装置3の搬送終端側部分の上面(第一刈取装置1のすぐ上側)を平面搬送部67に構成し、花托押え板65に対応するようにしている。そして、図17に示すように、上方から掻き込みリール66の回転に伴って回転してくる花托押え板65と平面刃部67とによって花托を押えて保持しながら回転するように掻き込みリール66に取り付けている。
【0047】
前記構成によると、ひまわりの花托は誘導搬送装置3により誘導されるとき、茎稈が茎稈通路12内を後方に移動しながら各搬送ベルト3a,3b,3c,3d,3eによって搬送され、上側から回転してきた花托押え板65によって平面搬送部67に押しつけられる。そして、ひまわりの花托は茎稈の上部位置である花托の首部に相当する部分が第一刈取装置1に到達して刈り取られる。そのとき、花托は上側から花托押え板65によって誘導搬送装置3の平面搬送部67に押圧されているから花托に近い茎稈部が刈り取られ、花托側に残る茎稈を短くすることができる。
【0048】
また、図37に示すように、誘導搬送装置3の前側部を緩い前下がり傾斜とし、この傾斜上端部下方に第一刈取装置1を配設し、後側の平面搬送部67を後下がり傾斜にし刈取作業をしてもよい。このようにすると、ひまわりの花托を切断するまでは機体の進行に伴って茎稈部を引き延ばすことができ、花托と共に切断される茎稈を短くすることができ、また、切断された花托は平面搬送部67の後下がり傾斜面に沿って後方へ円滑に移動し、後続作業を円滑にすることができる。
【0049】
また、図38及び図39に示すように、誘導搬送装置3の後側端部を掻き込みオーガ5のラセン翼の前側端部上方に位置するように構成している。このように構成することにより、掻き込みオーガ5のラセン翼の前側端部に花托が落下するので、掻き込みオーガ5の取り込みが早くなり、大量に花托が落下しても円滑に搬送することができる。
【0050】
また、花托押え板65を図19及び図20に示すように弾性素材を用いて構成し、押圧面に無数の凸状部65a,…配列して構成してもよい。このように構成することにより、花托押え板65の掻き込み性能を向上させることができる。
【0051】
また、花托押え板65の押圧面を図21及び図22に示すように、凹凸状の網面65bに構成し花托を押圧するように構成してもよい。このように構成すると、花托押え板65は凹凸により掻き込み性能を向上させ、軽量化を図ることができる。
【0052】
また、図23及び図24に示すように、リール66の取付板69と調節腕70とからなる角度調節装置71に花托押え板65を取り付け、角度調節できるように構成している。この場合は調節腕70は回動軸72を支点にして角度調節できるように花托押え板65と一体に構成し、取付板69の複数の調節孔73,…に調節ねじ74により付け替え調節できるように構成している。
【0053】
前記構成によると、図23に示すように、花托押え板65は(イ)(ロ)(ハ)の三段階に調節できるので、ひまわりの倒伏方向や倒伏度合いに応じて押え角度を調節変更し、平面搬送部67に花托を平行状にに押圧し花托に残る茎稈を短くしながら刈り取ることができる。
【0054】
また、図25及び図26に示すように、リールタイン75を誘導搬送装置3の上方において掻き込みリール66に略水平状態を保持しながら回転し、前記計量器面搬送部67との間でひまわりの花托を押しつけるように構成してもよい。このように構成すると、リールタイン75を大幅に軽量化しながら、花托押え板65と同様の押圧効果を発揮することができる。
【0055】
また、図40に示すように、刈取前処理装置7の掻き込みリール66をリール昇降シリンダ68により上下調節可能に構成し、誘導搬送装置3と掻き込みリール66との間隔を調節できるようにしている。しかして、掻き込みリール66の高さを調節することにより、誘導搬送装置3の上面で搬送中の花托をリールタイン75により上側から押さえ込むようにして確実に掻き込むことができ、花托部に残る茎稈を短くすることができる。
【0056】
また、図41に示すように、掻き込みリール66にリールタイン75が花托を掻き込む際に花托表面に対して先端側がやや下り傾斜で掻き込むようにすると、リールタイン75の先端が花托につき刺さることもなく押えることができ、ロスなく掻き込むことができる。
【0057】
掻き込みリール66を図42及び図43に示すように構成してもよい。誘導搬送装置3の後側部上方に自由回転リール99を設けている。この自由回転リール99は、刈取前処理装置7のフレーム部から上方に突出している左右支持棒99a,99aと、左右支持棒99a,99aの上側端部に左右方向の軸回りに自由回転状態で支架されているリール輪体99bと、リール輪体99bの外周部にナイロン等の柔軟性材を巻き付けて構成されている柔軟性輪体99cとから構成されている。
【0058】
前記構成によると、図42に示すように、誘導搬送装置3により搬送中の花托が柔軟な自由回転リール99の柔軟性輪体99cが後下がり傾斜面に接触すると、花托の搬送力により柔軟性輪体99cが反時計方向に回転し、花托を下方の誘導搬送装置3上側面に押し付けながら第一刈取装置1により切断される。従って、構成を簡単化しながら花托側に残る茎稈を短く揃えることができる。
【0059】
また、第二刈取装置13の昇降操作装置を図44のように構成してもよい。即ち、操縦席15の前方右側部に操作レバー85を設けている。この操作レバー85を前後方向に回動すると刈取前処理装置7が昇降し、左右方向に操作すると左右の走行クラッチが断続しコンバインが左右に旋回走行するように構成されている。この操作レバー85の握り部上面には、リール上げ調節スイッチ85a、リール下げ調節スイッチ85bを前後に、第二刈取装置13の上げ調節スイッチ85c、上げ調節スイッチ85dを左右に設けている。しかして、操作レバー85を握ったままの状態で、掻き込みリール66の上下調節及び第二刈取装置13の上下調節をすることができ、瞬時の対応もでき操作が容易となる。
【0060】
また、図示は省略したが、第二刈取装置13を昇降させるにあたり、前記刈取前処理走行7が所定高さに上昇したのを昇降検出手段で検出し、脱穀クラッチ(図示省略)のONを脱穀クラッチ検出手段により検出すると、コントローラからの制御指令により第二刈取装置13を刈取位置に下降するように構成してもよい。このように構成すると、第二刈取装置13の下降操作が簡単になり、刈取高さ調節の誤操作を防止することができる。
(8238)
また、図45乃至図47に示すように第一刈取装置1を上下に付け替えるように構成してもよい。即ち、図45に示すように、掻き込みオーガ5の下方前方の収集テーブル30の前側端部に第一刈取装置1を取り付けたり、図2に示すように、掻き込みオーガ5の前方上方の誘導搬送装置3の後側に取り付けたりするように構成する。そして、収集テーブル30の側板30aに刈刃駆動ケース94を取り付け、刈刃駆動ケース94の揺動軸94bに揺動アーム95の偏心部を嵌合連結し、この揺動アーム95にピン連結した揺動ロッド96を介して第一刈取装置1の刈刃装置1aを駆動するように構成する。
【0061】
また、例えば、搬送コンベヤ装置6のコンベヤを駆動する軸から刈刃駆動動力を取り出し、ベルト伝動装置96により刈刃駆動ケース94に動力を伝達し、ケース内の伝動装置94aを介して揺動軸94bを回転し、揺動アーム95を揺動するように構成する。
【0062】
そして、第一刈取装置1を上側に取り付けた状態では、刈刃駆動ケース94から揺動アーム95を上側に延出して揺動ロッド96を介して第一刈取装置1の刈刃装置1aを駆動する。また、第一刈取装置1を下側に取り付けた状態では、刈刃駆動ケース94から揺動アーム95を下側に延出して揺動ロッド96を介して第一刈取装置1の刈刃装置1aを駆動する。
【0063】
前記構成によると、背丈の高いひまわりの茎稈を刈り取る場合には、第一刈取装置1を上側に取り付けた状態で作業をすると、第一刈取装置1により花托の近くを切断することができ、また、背丈の低いもの、倒伏したひまわりを刈り取る場合には、第一刈取装置1を下側に取り付けた状態で作業をすると、第一刈取装置1により花ひまわりの根元部を切断することができ、種々の刈取作業に対応することができる。
【0064】
また、図48及び図49に示すように、第一刈取装置1をピロボールジョイント98を介して駆動するように構成してもよい。即ち、第一刈取装置1の刈刃装置1aにピロ型の軸受98bを取り付け、刈刃駆動ケース94側の揺動ロッド96にピロボール98aを設けてこれらを嵌合支持し、刈刃装置1aを押し引き駆動するように構成する。そして、刈刃装置1a側のピロ軸受98bの軸心と誘導搬送装置3の上下回動軸心3cとほぼ一致させた構成としている。
【0065】
前記構成によると、ひまわりの状態に応じて誘導搬送装置3が上下回動軸心3c回りに回動調節され、ピロボール98aとピロ軸受98bとの嵌合状態がずれるようなこともなく第一刈取装置1を駆動することができる。また、定位置で回転する揺動軸94bから駆動される揺動アーム95と刈刃装置1aへの連結部の角度変化をピロボールジョイント98部分で吸収できて耐久性を高めることができる。
【0066】
また、第二刈取装置13への伝動構成を図50及び図51のように構成してもよい。車台9の左側部には、後側から前側にかけて脱穀装置10、搬送コンベヤ装置6を配設し、車台9の右側部には後側から前側にかけてグレンタンク86、操作部87、操縦席15を配設し、車台9の前側部に刈取前処理装置7を配設している。そして、グレンタンク86を機体右側に回動して開放できるように構成している。
【0067】
そして、脱穀装置10の前側部右側方で、グレンタンク86の前側部左側方で、且つ、操作部87の中央寄り後方部位の空間部に、第二刈取装置13の伝動設置部88を設け、この伝動設置部88に第二刈取装置13への伝動用のクラッチ、ギヤポンプ、油圧マニホールドを集中配置し、第二刈取装置13を駆動するように構成している。なお、伝動設置部88の下方にエンジン(図示省略)の排気マニホールド89を設けている。
【0068】
前記構成によると、グレンタンク86を開放すると、伝動設置部88が現れ、広いメンテナンススペースを確保できてメンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】コンバインの全体平面図
【図2】コンバインの全体側面図
【図3】コンバイン後部の切断側面図
【図4】脱穀装置の選別受網の斜視図
【図5】コンバイン後部の切断側面図
【図6】脱穀装置の切断背面図
【図7】脱穀装置の切断側面図
【図8】コンバイン全体の切断側面図
【図9】刈取前処理装置の平面図
【図10】コンバイン前側部の平面図
【図11】茎稈横送り装置の伝動機構の平面図
【図12】茎稈横送り装置の伝動機構の側面図
【図13】コンバイン全体の切断側面図
【図14】第二刈取装置の斜視図
【図15】第二刈取装置の昇降状態を示す側面図
【図16】第二刈取装置の作業状態の側面図
【図17】コンバイン前側部の側面図
【図18】コンバイン前側部の平面図
【図19】花托押え板の斜視図
【図20】花托押え板の切断側面図
【図21】花托押え板の斜視図
【図22】花托押え板の切断側面図
【図23】花托押え板の角度調節状態を示す側面図
【図24】花托押え板の取付状態を示す平面図
【図25】コンバイン前側部の平面図
【図26】コンバイン前側部の側面図
【図27】コンバイン前側部の平面図
【図28】コンバイン前側部の側面図
【図29】第二刈取装置の切断側面図、平面図
【図30】コンバイン前側部の側面図
【図31】コンバイン前側部の平面図
【図32】第二刈取装置の切断側面図、平面図
【図33】第二刈取装置の切断側面図、平面図
【図34】コンバイン前側部の側面図
【図35】コンバイン前側部の平面図
【図36】第二刈取装置の斜視図
【図37】コンバイン前側部の斜視図
【図38】コンバイン前側部の切断側面図
【図39】コンバイン前側部の平面図
【図40】コンバイン前側部の側面図
【図41】コンバイン前側部の側面図
【図42】コンバイン前側部の側面図
【図43】コンバイン前側部の平面図
【図44】操作装置の斜視図
【図45】コンバイン前側部の側面図
【図46】第一刈取装置の平面図、正面図
【図47】第一刈取装置の伝動装置の切断平面図
【図48】コンバイン前側部の側面図
【図49】第一刈取装置の平面図、正面図
【図50】コンバイン全体の平面図
【図51】コンバイン全体の平面図
【符号の説明】
【0070】
1 第一刈取装置
2 分草杆
3 誘導搬送装置
4 掻き込みオーガ
6 搬送コンベヤ装置
7 刈取前処理装置
8 クローラ
9 車台
10 脱穀装置
13 第二刈取装置
15 操縦席
81 走行ミッションケース
84 案内板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右クローラ(8,8)により走行する車台(9)の左右一側には後側から前側にかけて脱穀装置(10)、搬送コンベヤ装置(6)及び刈取前処理装置(7)を配設し、後側の前記搬送コンベヤ装置(6)と前側の刈取前処理装置(7)を一体構成してその後側端部を左右方向の軸回りに回動自在に支架し、前記車台(9)の左右他側には前記搬送コンベヤ装置(6)の後部側方に操縦席(15)を設け、前記刈取前処理装置(7)の後側上部の左右中央部には誘導搬送装置(3)により搬送される茎稈の上部を切断する第一刈取装置(1)を設け、前記第一刈取装置(1)の後側下方に茎稈の根元部を切断する第二刈取装置(13)を昇降自在に設け、前記搬送コンベヤ装置(6)の前側端部内側で、前記操縦席(15)の前側端部中央寄りで、且つ、前記刈取前処理装置(7)から引き継いだ茎稈上部を搬送コンベヤ装置(6)へ横送りする掻き込みオーガ5の中央部後方の空間部に、前記第二刈取装置(13)を配設したことを特徴とするコンバインの刈取装置。
【請求項2】
左右クローラ(8,8)により走行する車台(9)の左右一側には後側から前側にかけて脱穀装置(10)、搬送コンベヤ装置(6)及び刈取前処理装置(7)を配設し、後側の前記搬送コンベヤ装置(6)と前側の刈取前処理装置(7)を一体構成してその後側端部を左右方向の軸回りに回動自在に支架し、前記車台(9)の左右他側には前記搬送コンベヤ装置(6)の後部側方に操縦席(15)を設け、前記刈取前処理装置(7)の後側上部の左右中央部には誘導搬送装置(3)により搬送される茎稈の上部を切断する第一刈取装置(1)を設け、前記第一刈取装置(1)の後側下方に茎稈の根元部を切断する第二刈取装置(13)を昇降自在に設け、左右クローラ(8,8)の前側端部間に設けられている前記左右クローラ(8,8)に動力を伝達する走行ミッションケース(81)には、その前側部及び下側部を後側下り傾斜状の案内板(84)により被覆したことを特徴とするコンバインの刈取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【公開番号】特開2007−89462(P2007−89462A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−282545(P2005−282545)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】