コンバイン
【課題】引起装置の駆動軸の出力軸の着脱以外の着脱操作が面倒であった。
【解決手段】分草体7と引起装置8と刈刃11を取付ける刈取フレーム20は、下部横伝動ケース21の左右両側から各々上方に延出した側部伝動ケースと側部フレームとの上端部間に上部横伝動ケース24を設けて構成し、該上部横伝動ケース24には複数の引起装置8に駆動力を伝達する引起伝動筒25の上部を夫々取付け、前記左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は、前記引起伝動筒25の下部に設けた左右方向の上部横伝動筒35の左右両側端部より駆動する構成とし、該上部横伝動筒35と左右一対の縦枠36と下部横枠37とにより矩形の引起支持枠体34を形成し、前記引起装置8の支持部材である引起フレーム26を、当該引起支持枠体34に取付けたことを特徴とするコンバイン。
【解決手段】分草体7と引起装置8と刈刃11を取付ける刈取フレーム20は、下部横伝動ケース21の左右両側から各々上方に延出した側部伝動ケースと側部フレームとの上端部間に上部横伝動ケース24を設けて構成し、該上部横伝動ケース24には複数の引起装置8に駆動力を伝達する引起伝動筒25の上部を夫々取付け、前記左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は、前記引起伝動筒25の下部に設けた左右方向の上部横伝動筒35の左右両側端部より駆動する構成とし、該上部横伝動筒35と左右一対の縦枠36と下部横枠37とにより矩形の引起支持枠体34を形成し、前記引起装置8の支持部材である引起フレーム26を、当該引起支持枠体34に取付けたことを特徴とするコンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、刈取装置の引起装置の駆動軸を出力軸にスプライン嵌合させて、着脱自在にした構成は、公知である(例えば、特許文献1参照)。
。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−75031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知のものは、引起装置の駆動軸部分の着脱に関するものであり、他の部分の引起装置の着脱は面倒あり、メンテナンスが容易でないという課題がある。
本願は、引起装置の取付構成を工夫し、引起装置の着脱を容易にすると共に、引起装置の取付及び支持強度を向上させ、刈取装置全体の剛性を向上させたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、走行装置2の上方に脱穀装置3を設け、該脱穀装置3の横側にグレンタンク5を設け、該グレンタンク5の前側に操縦部6を設け、該操縦部6の前方に刈取装置4を設け、該刈取装置4には、複数の分草体7および引起装置8を設け、該分草体7および引起装置8の後側には刈刃11を設け、前記分草体7と引起装置8と刈刃11を取付ける刈取フレーム20は、下部横伝動ケース21の左右両側から各々上方に延出した側部伝動ケースと側部フレームとの上端部間に上部横伝動ケース24を設けて構成し、該上部横伝動ケース24には複数の引起装置8に駆動力を伝達する引起伝動筒25の上部を夫々取付け、前記左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は、前記引起伝動筒25の下部に設けた左右方向の上部横伝動筒35の左右両側端部より駆動する構成とし、該上部横伝動筒35と左右一対の縦枠36と下部横枠37とにより矩形の引起支持枠体34を形成し、前記引起装置8の支持部材である引起フレーム26を、当該引起支持枠体34に取付けたことを特徴とするコンバインとしたものであり、分草体7により分草し、引起装置8により引起し、刈刃11により刈り取り、脱穀する。
左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26は、刈取フレーム20の引起伝動筒25の下部に設けた、引起支持枠体34の上部横伝動筒35に対して着脱してメンテナンスを行う。
請求項2の発明は、前記非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26を、連結杆41により一体状に連結して前記引起支持枠体34に着脱自在に取付ける構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26を連結杆41により一体状に連結し、この状態の引起装置8を引起支持枠体34に着脱自在に取付ける。
請求項3の発明は、前記引起装置8の引起フレーム26には、引起ラグ30の下降側の背面を開放する開放部44を形成し、前記縦枠36を開放部44から左右に偏倚した位置に配置したことを特徴とするコンバインとしたものであり、引起装置8の引起ラグ30は引起フレーム26の非作用側の開放部44を下降し、引起フレーム26の下部で反転して起立状態で上昇して、圃場の穀稈を引き起こす。
請求項4の発明は、前記縦枠36は、装着状態における引起装置8の引起フレーム26と、側面視において前後に所定間隔をおいて配置したことを特徴とするコンバインとしたものであり、引起装置8は、上部横伝動ケース24から引起伝動筒25を介して回転が伝達される。
請求項5の発明は、前記引起装置8は、引起フレーム26に設けた駆動輪27と下部従動輪28と案内輪29とに引起ラグ30を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン31を掛け回し、前記駆動輪27の駆動軸32は前記横伝動筒35の左右両側端部に各々設けた出力軸33に軸方向に着脱自在にスプライン嵌合する構成とし、前記引起支持枠体34の上部と引起フレーム26の上部との間に上側着脱具65を設け、前記引起支持枠体34の下部と引起フレーム26の下部との間に下側着脱具47を設け、該下側着脱具47によって前記下部横枠37に引起フレーム26を装着した状態において、当該引起フレーム26は、下部横枠37を中心とする前後方向の回動のみを許容する状態で下部横枠37に支持されることを特徴とするコンバインとしたものであり、引起フレーム26の下部の下側着脱具47を引起支持枠体34の下部横枠37に係合させ、下部横枠37の軸心を中心に引起装置8を後方回動させて引起装置8を引起支持枠体34に取付ける。
請求項6の発明は、前記下側着脱具47は、前記引起フレーム26における開放部44とは反対の側に偏倚した下部横枠37の部位に係止する構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、下側着脱具47は、引起支持枠体34の左右の夫々の縦枠36に対して引起フレーム26の開放部44の反対側に偏倚させた下部横枠37に係止させるので、開放部44から後方へ放出される藁屑の下側着脱具47への堆積を防止する。
請求項7の発明は、前記引起装置8は、引起フレーム26に設けた駆動輪27と下部従動輪28と案内輪29とに引起ラグ30を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン31を掛け回し、前記駆動輪27の駆動軸32は前記横伝動筒35の左右両側端部に各々設けた出力軸33に軸方向に着脱自在にスプライン嵌合する構成とし、前記引起支持枠体34の上部と引起フレーム26の上部との間に上側着脱具65を設け、前記引起支持枠体34の下部と引起フレーム26の下部との間に下側着脱具47を設け、前記分草体7を取付けた分草杆39には、該分草杆39から前記引起フレーム26の上端部背面側に亘る第一分草ガイド棒61を設け、第一分草ガイド棒61の下部は分草杆39側に回動自在に取付け、第一分草ガイド棒61の上部は前記引起支持枠体34の上部に取付け、第一分草ガイド棒61の上部を前方に回動させることで、該第一分草ガイド棒61を外すことなく非引起作用側を対向させた二つの引起装置8を引起支持枠体34に対して着脱しうる構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、引起フレーム26の下部の下側着脱具47を引起支持枠体34の下部横枠37に係止させ、下部横枠37の軸心を中心に引起装置8を後方回動させ、引起装置8の駆動輪27の駆動軸32を下部横枠37の出力軸33にスプライン嵌合させ、引起支持枠体34の上部に引起フレーム26の上部を上側着脱具65により係止して、引起装置8を引起支持枠体34に取付ける。
反対に、上側着脱具65を外して引起支持枠体34の上部と引起フレーム26の上部の係止状態を解除し、下部横枠37の軸心を中心に引起装置8を前方回動させて引起装置8の駆動輪27の駆動軸32を下部横枠37の出力軸33からスプライン嵌合を抜き、引起フレーム26の下部の下側着脱具47と引起支持枠体34の下部横枠37との係止状態を解除して、引起装置8の取り外しを行う。
請求項8の発明は、前記第一分草ガイド棒61を、前記引起支持枠体34の左右中央部に設けたことを特徴とするコンバインとしたものであり、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の間の分草体7が分草した穀稈を、第一分草ガイド棒61が引き続き分草し、分草した穀稈を引起装置8が引き起こす。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、左右に複数並設した引起装置8のうちの非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26を、矩形形状の引起支持枠体34に取付けているので、刈取装置4全体の剛性を向上させ、刈取作業を安定して行うことができ、また、引起支持枠体34に対して引起装置8を着脱できるので、メンテナンスを容易にできる。
請求項2の発明では、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26は連結杆41により一体状に連結しているので、引起支持枠体34への着脱を容易にでき、また、二つの引起装置8を外してメンテナンス用の空間を形成できるので、一層、メンテナンスを容易にできる。
請求項3の発明では、引起装置8の引起フレーム26の引起ラグ30の非作用側に開放部44を形成しているので、引起ラグ30の移動を円滑にでき、この開放部44を設けた引起フレーム26の開放部44から左右に偏倚した位置に引起支持枠体34の縦枠36を配置しているので、開放部44から引起装置8内の藁屑を円滑に排出できる。
請求項4の発明では、引起フレーム26と縦枠36との間に引起穀稈が挟まりにくく、刈取作業の能率を向上させることができる。
請求項5の発明では、引起装置8を下部横枠37に支持した状態で駆動軸32と出力軸33とを接続または分離でき、引起装置8の着脱を容易にできる。
請求項6の発明では、引起フレーム26の下部を下側着脱具47により引起支持枠体34の下部横枠37に係止するので、引起装置8の着脱作業を容易にでき、この下側着脱具47を縦枠36に対して引起フレーム26の開放部44の反対側に偏倚させているので、下側着脱具47への藁屑の堆積を防止でき、引起作業を円滑にできる。
請求項7の発明では、第一分草ガイド棒61を前方回動させることで、引起装置8を着脱しうる空間を形成することができるので、引起装置8を簡単に着脱できる。
請求項8の発明では、分草体8および第一分草ガイド棒61で分草した植立穀稈を、引起装置8に円滑に引き継ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】刈取装置の一部を省略した概略平面図。
【図3】同一部を省略した正面図。
【図4】同一部を省略した側面図。
【図5】引起装置の背面図。
【図6】非引起作用側を対向させた引起装置の背面図。
【図7】引起装置の駆動軸の嵌合させる状態の断面図。
【図8】引起支持枠体の正面図。
【図9】引起装置の前側回動状態の側面図。
【図10】第一分草ガイド棒の前側回動状態の側面図。
【図11】引起装置の側面図。
【図12】下側着脱具の開放状態側面図。
【図13】下側着脱具の係合状態側面図。
【図14】下側着脱具付近の背面図。
【図15】同斜視図。
【図16】上側着脱具付近の側面図。
【図17】引起支持枠体の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施例を図により説明すると、1は機体フレーム、2は走行装置、3は走行装置2の上方位置に設けた脱穀装置、4は刈取装置、5は脱穀装置3の側部に設けたグレンタンク、5はグレンタンク、6は操縦部である。
刈取装置4は、分草体7と、各分草体7の後方の引起装置8等を有して構成する。9は引起装置8の後方の掻込装置、10は前側株元搬送装置、11は刈刃、12は穂先搬送装置、13は後側搬送装置、14は後側穂先搬送装置、15は株元引継搬送装置、16は穂先引継搬送装置、17は脱穀装置3に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置である。
刈取装置4は、前記分草体7や引起装置8等を取付けた刈取フレーム20を有して構成し、刈取フレーム20の下部横伝動ケース21に、前後方向の縦支持フレーム22の先端を取付け、縦支持フレーム22の基部に設けた基部側横伝動ケース23を、機体フレーム1の支持台に回動自在に取付け、刈取上下シリンダ図示省略により刈取装置4を上下動自在に構成している。
【0009】
前記刈取フレーム20は、下部横伝動ケース21の左右側のうちの一方側に側部伝動ケース図示省略を設け、下部横伝動ケースの左右側のうちの他方側に側部フレーム図示省略を設け、側部伝動ケースと側部フレームの間に上部横伝動ケース24を設ける。
上部横伝動ケース24には縦軸筒形状の引起伝動筒25の上部を取付け、引起伝動筒25には引起装置8を吊設する。
前記引起装置8は、引起フレーム26に設けた駆動輪27と下部従動輪28とテンション歯車29とに引起ラグ30を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン31を掛け回して構成している。前記駆動輪27は、駆動軸32により引起フレーム26に軸装する。駆動軸32は引起フレーム26に回転のみ自在に軸装している。駆動軸32は出力軸33に着脱自在にスプライン嵌合させる。
【0010】
左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は、その引起フレーム26を引起伝動筒25の下部に設けた矩形形状の引起支持枠体34に取付ける。
引起支持枠体34は、その上部横伝動筒35の左右中央部分を固定状態に取付ける。上部横伝動筒35の左右両側には前記引起支持枠体34の左右の縦枠36の上部を固定状態に取付ける。左右の縦枠36の下部には下部横枠37を固定状態に取付ける。下部横枠37の下部は、縦杆38により分草杆39に取付け、分草杆39の基部は刈刃フレーム40に固定する。
そのため、刈取装置4の刈取フレーム20の剛性を高め、作業負荷による刈取装置4の各部の位置ずれが起こりにくく、刈取作業を円滑にする。
【0011】
また、引起支持枠体34に、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26を着脱自在に取付ける。
そのため、メンテナンス作業を容易にする。
この場合、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26の上下部分を連結杆41により連結しておくと、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8を引起支持枠体34に対して一度に着脱でき、着脱が容易になる。
なお、前記引起支持枠体34は、刈取フレーム20の剛性を向上と引起装置8の着脱容易にするために設けるものであるので、少なくとも、上部横伝動筒35および下部横枠37と、上部横伝動筒35と下部横枠37を連結する縦枠36を有していればよく、縦枠36は左右中央位置に一本設けた構成でもよい。
【0012】
前記引起装置8の引起フレーム26は、引起ラグ30の案内レール等を引起ラグ30の作用側に設けるために、引起フレーム26の引起ラグ30の作用側の側縁43は引起ラグ30の移動軌跡より外側に位置させるが、引起ラグ30の非作用側は倒伏した引起ラグ30の移動スペースを考慮して開放部44に形成しており、前記非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は、左右の引起フレーム26の夫々の外側を引起ラグ30の作用域として配置し、前記引起支持枠体34の縦枠36は開放部44から偏倚した位置に配置する。
そのため、引起装置8の引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が、引起支持枠体34の縦枠36によって邪魔されることなく排出され、藁屑の詰まりによる引起装置8の作動不良が起こりにくくなり、刈取作業を円滑に維持できる。
【0013】
即ち、引起支持枠体34の縦枠36は、正面視において引起フレーム26と重なるようにし、引起フレーム26の裏側に所定の間隔おいて略平行に配置する。
そのため、縦枠36の存在が、引起装置8の引起フレーム26の開放部44からの藁屑の排出に影響せず、藁屑の詰まりによる引起装置8の作動不良が起こりにくくなり、刈取作業を円滑に維持できる。
前記引起支持枠体34の縦枠36は、前記上部横伝動ケース24に引起装置8を吊設する引起伝動筒25と、側面視において、軸心が平行となるようにし、引起伝動筒25と縦枠36とが略一直線状の姿勢となるように配置する。
そのため、引起伝動筒25と引起支持枠体34による刈取フレーム20の剛性向上効果を更に向上させられる。
【0014】
即ち、曲げ応力に対する刈取フレーム20の剛性を向上させられる。
また、引起伝動筒25と縦枠36とが略一直線状の姿勢なので、応力荷重が部分的に集中するのを防止して、応力荷重を分散させ、刈取フレーム20の剛性を向上させる。
前記引起フレーム26の下部は、前記引起支持枠体34の下部横枠37に下側着脱具47により着脱自在に取付ける。
そのため、引起装置8の着脱が容易になり、メンテナンス作用を容易にする。
前記下側着脱具47は、前記引起支持枠体34の左右の夫々の縦枠36に対して前記引起フレーム26の開放部44の反対側に偏倚させた下部横枠37に設ける。
【0015】
そのため、引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が下側着脱具47に掛かりにくく、藁屑の堆積を防いで刈取作業を円滑にする。
前記下側着脱具47は、係合部材48に係合する係合フック49を、該係合フック49の操作するレバー部50に、レバー部50の操作により移動するように取付けて構成する。
即ち、レバー部50を軸51により所定箇所に回動自在に取付け、レバー部50の軸51よりレバー部50の操作端52側の位置にU形状の係合フック49の基部を取付け、レバー部50を操作すると、係合フック49の基部が軸51の軸周りを移動して、係合フック49の先端位置を移動させて、前記係合部材48に係合離脱するように構成している。
実施例では、前記引起フレーム26の裏面に下側着脱具47と係合部材48を設けている。
【0016】
係合部材48は、引起フレーム26の裏面に設けた取付部53に受部54の基部を軸55により回動自在に取付け、受部54に係合部56を設けて構成している。また、前記下部横枠37は断面円形形状に形成し、前記受部54は下部横枠37に合わせて円弧形状に形成し、引起装置8を下部横枠37の軸心を中心に前後に回動自在に構成する。
前記下側着脱具47は、下部横枠37により引起フレーム26の下部を支持した状態で、この係合状態を離脱不能にロックする構成とし、前記引起フレーム26の開放部44を避けた位置に配置する。
そのため、引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が引起フレーム26により下側着脱具47に掛かりにくくし、藁屑の堆積を防いで刈取作業を円滑にする。
【0017】
前記引起装置8は、引起フレーム26に設けた駆動輪27と下部従動輪28とテンション歯車29とに引起ラグ30を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン31を掛け回して構成している。前記駆動輪27は、駆動軸32により引起フレーム26に軸装する。駆動軸32は引起フレーム26に回転のみ自在に軸装している。駆動軸32は、前記下部横枠37に設けた出力軸33に着脱自在にスプライン嵌合させる。
前記引起支持枠体34の下部横枠37の左右中間部分には縦杆38により分草杆39に取付ける。分草杆39から前記引起装置8の引起フレーム26の上端部背面側に亘る第一分草ガイド棒61を設ける。第一分草ガイド棒61の下部は分草体7の取付部62に軸63により回動自在に取付ける。
【0018】
分草体7の取付部62は分草杆39に前後一対のボルト64により取付け、後側のボルト64を緩めるかあるいは取り外すと、分草体7は分草杆39に対して下方回動可能に構成する。
引起支持枠体34の上部と引起フレーム26の上部との間に上側着脱具65を設ける。上側着脱具65は前記下側着脱具47と同一構成とし、レバー部50および係合フック49を引起支持枠体34側に設け、板形状で係合溝66を有する係合部材48を引起フレーム26側に設ける。
そして、刈取装置4を下降させて、分草体7の取付部62と分草杆39との取付部分の後側のボルト64を取り外して、分草杆39と第一分草ガイド棒61を一体に下方回動させる。
【0019】
次に、第一分草ガイド棒61と引起装置8の前面との間に空間ができるので、第一分草ガイド棒61と引起フレーム26上端との上側着脱具65の係合を解除し、引起フレーム26を下部横枠37の軸心を中心に前側回動させ、駆動軸32を出力軸33から外せる。
そのため、引起装置8を引起支持枠体34に対して第一分草ガイド棒61を分草杆39から外すことなく、引起装置8を前側回動させて、引起装置8と引起支持枠体34との間に空間を形成でき、藁屑除去等の操作性および作業性を向上させられる。
更に、前記下側着脱具47の係合フック49を、係合部材48から外すと、引起支持枠体34から引起装置8全体を外せる。
63は第一分草ガイド棒61の上部を保持する保持具であり、通常作業時に第一分草ガイド棒61の上部を着脱自在に係合させて保持する。
【0020】
前記引起支持枠体34の左右中央部に、前記第一分草ガイド棒61を設ける。
そのため、第一分草ガイド棒61の左右両側で中央2条の引起フレーム26を背面対向状態で配置でき、第一分草ガイド棒61によって分草された穀稈を、この2条の引起装置8で円滑に引き起こせる。
この場合、正面視において、第一分草ガイド棒61と引起伝動筒25とを近接させる。
そのため、第一分草ガイド棒61によって分草された穀稈の穂先が円滑に流れ、刈取作業の能率が高まる。
即ち、第一分草ガイド棒61は左右の引起装置8の中間に位置して引起伝動筒25と重なるように近接させ、左右の引起装置8の中間に穀稈が入るのを第一分草ガイド棒61により分草して防止する作用を期待している。
【0021】
なお、68は最も左側にある分草体7に設けた第二分草ガイド棒であり、未刈地側のの穀稈を分草体7に引き続き案内誘導する。73はガイド体であり、引起穀稈を後方に案内誘導する。
前記引起支持枠体34の下部横枠37は、引起装置8の引起フレーム26の下部を支持した状態において、引起フレーム26の下部に設けた下部従動輪28の軸心より上方に位置させる。
そのため、引起装置8の引起ラグ30の作用域下端から下部横枠37が上方に遠ざかるので、下部横枠37は引起ラグ30が引き起こしている穀稈の株元から離れ、引起穀稈の株元への下部横枠37の干渉を抑制し、引起作業を円滑にする。
【0022】
前記引起フレーム26は、引起装置8の引起カバー70の後方に設ける。
そのため、引起カバー70の着脱に影響せず、着脱を容易にする。
前記引起フレーム26は、引起フレーム26の前側に装着する引起カバー70の後方で、正面視において引起カバー70のシルエット内に収まるように設けると、引起装置8により引き起こされる穀稈は、引起カバー70により引起フレーム26の外側の引起ラグ30の作用域に誘導されるので、引起穀稈と引起フレーム26との接触を避け、引起フレーム26に藁屑が引っ掛かるのを防止でき、好適である。
【0023】
また、上記した引起装置8のフレーム構成の全ての構成品を引起フレーム26のシルエット内に収まるように設けると、一層、藁屑が引っ掛かるのを防止でき、好適である。
また、左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起ラグ30の左右両側の作用域内に、引起カバー70と引起フレーム26と引起支持枠体34とを配置すると、引起装置8の引起作用に影響を与えずに、引起装置8および引起支持枠体34を設けることができ、引起搬送を円滑にする。
前記引起支持枠体34の上部横伝動筒35の左右両側にはギヤケース72を設け、前記引起装置8の引起フレーム26は少なくともギヤケース72の後端より前側に位置させる。
【0024】
そのため、引起カバー70と引起フレーム26とギヤケース72の前後幅を小さくコンパクトにし、引起装置8の後方の穀稈搬送空間を広くさせられる。
また、前記引起フレーム26は、引起フレーム26の前側に装着する引起カバー70の後方で、正面視で左右方向が引起フレーム26のシルエット外になるように設けることもできる。
この構成によると、引起ラグ30の非作用側から引起装置8に手を入れるスペースを広くでき、引起カバー70を外したときの作業を容易にする。
【0025】
(実施例の作用)
左右に複数並設した分草体7により分草されて引起装置8により引起された穀稈は、並行状態のまま刈刃11により根元が切断されて搬送され、株元引継搬送装置15と穂先引継搬送装置16に受け渡し、その後、株元引継搬送装置15と穂先引継搬送装置16から脱穀装置3の穀稈供給搬送装置17に引継ぎ、脱穀装置3で脱穀される。
刈取装置4は、分草体7と各分草体7の後方の引起装置8等を有して構成し、分草体7や引起装置8等は刈取フレーム20に取付け、刈取フレーム20は、左右方向の下部横伝動ケースの左右側に設けた側部伝動ケースと側部フレームの間の上部横伝動ケース24に前記引起装置8に回転伝達する引起伝動筒25の上部を取付け、引起伝動筒25の下部には、左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26を取付けた矩形形状の引起支持枠体34を取付けているので、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は矩形形状の引起支持枠体34に支持された状態で穀稈を引き起こし、刈取装置4の刈取フレーム20の剛性を高める。
【0026】
そのため、作業負荷による刈取装置4の各部の位置ずれが起こりにくく、刈取作業を円滑にする。
即ち、引起支持枠体34は、左右方向の上部横伝動筒35の左右両側に左右一対の縦枠36の上部を取付け、左右の縦枠36の下部を下部横枠37により連結して、矩形形状に形成しているので、引起支持枠体34の四辺により荷重を支持できて、刈取フレーム20の剛性を高められる。
引起装置8の引起フレーム26は、引起ラグ30の作用側の側縁43を案内レール等を設けるために、引起ラグ30の移動軌跡に接近させているが、引起ラグ30の非作用側は倒伏した引起ラグ30の移動スペースを考慮して開放部44に形成しており、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は、左右の引起フレーム26の夫々の外側を引起ラグ30の作用域として配置し、引起支持枠体34の縦枠36を引起フレーム26の開放部44から偏倚した位置に配置しているので、引起装置8の引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が、引起支持枠体34の縦枠36によって邪魔されることなく排出され、藁屑の詰まりによる引起装置8の作動不良が起こりにくくなり、刈取作業を円滑に維持できる。
【0027】
即ち、引起支持枠体34の縦枠36は、正面視において引起フレーム26と重なるようにし、引起フレーム26の裏側に所定の間隔おいて略平行に配置しているので、縦枠36の存在が、引起装置8の引起フレーム26の開放部44からの藁屑の排出に影響せず、藁屑の詰まりによる引起装置8の作動不良が起こりにくくなり、刈取作業を円滑に維持できる。
引起支持枠体34の縦枠36は、刈取フレーム20の上部横伝動ケース24に引起装置8を吊設する引起伝動筒25と、側面視において、軸心が平行となるようにし、引起伝動筒25と縦枠36とが略一直線状の姿勢となるように配置しているので、引起伝動筒25と引起支持枠体34による刈取フレーム20の剛性向上効果を更に向上させられる。
即ち、引起伝動筒25と縦枠36とが略一直線状の姿勢なので、応力荷重が部分的に集中するのを防止して、応力荷重を分散させ、刈取フレーム20の剛性を向上させる。
【0028】
引起フレーム26の下部は、引起支持枠体34の下部横枠37に下側着脱具47により着脱自在に取付けているので、引起装置8の着脱を容易にし、メンテナンス作用を容易にする。
下側着脱具47は、引起支持枠体34の左右の夫々の縦枠36に対して引起フレーム26の開放部44の反対側に偏倚させた下部横枠37に設けているので、引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が下側着脱具47に掛かりにくく、藁屑の堆積を防いで刈取作業を円滑にする。
下側着脱具47は、下部横枠37により引起フレーム26の下部を支持した状態で、この係合状態を離脱不能にロックする構成とし、引起フレーム26の開放部44を避けた位置に配置しているので、引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が引起フレーム26により下側着脱具47に引っ掛かりにくくし、藁屑の堆積を防いで刈取作業を円滑にする。
【0029】
引起装置8の駆動輪27の駆動軸32は下部横枠37に設けた出力軸33に着脱自在に嵌合させ、引起支持枠体34の下部横枠37の左右中間部分には縦杆38の上部を固定し、縦杆38の下部は分草体7を取付けた分草杆39に固定し、分草杆39から引起装置8の引起フレーム26の上端部背面側に亘る第一分草ガイド棒61を設け、第一分草ガイド棒61の下部は分草体7の取付部62に軸63により回動自在に取付け、引起支持枠体34の上部と引起フレーム26の上部との間に上側着脱具65を設けているので、刈取装置4を下降させて、分草体7の取付部62と分草杆39との取付部分の後側のボルト64を取り外して、分草杆39を下方回動させ、上側着脱具65を外し、引起装置8の引起フレーム26を下部横枠37の軸心を中心に前側回動させ、駆動軸32を出力軸33から外せる。
【0030】
そのため、引起装置8を引起支持枠体34に対して第一分草ガイド棒61を分草杆39から外すことなく、引起装置8を前側回動させて、引起装置8と引起支持枠体34との間に空間を形成でき、藁屑除去等の操作性および作業性を向上させられる。
下側着脱具47および上側着脱具65は、係合部材48に係合する係合フック49を、該係合フック49の操作するレバー部50に、レバー部50の操作により移動するように取付けて構成しているので、レバー部50を操作すると、係合フック49の基部が軸51の軸周りを移動して、係合フック49の先端位置を移動させて、係合部材48から離脱する。
反対に、係合フック49を係合部材48に引っ掛けてレバー部50を引くと、係合フック49の係合状態を保持する。
【0031】
したがって、引起装置8の着脱は、下側着脱具47と上側着脱具65の操作により行えるので、頗る容易になる。
前記第一分草ガイド棒61は引起支持枠体34の左右中央部に設けているので、第一分草ガイド棒61の左右両側で中央2条の引起フレーム26を背面対向状態で配置でき、第一分草ガイド棒61によって分草された穀稈を、この2条の引起装置8で円滑に引き起こせる。
この場合、正面視において、第一分草ガイド棒61と引起伝動筒25とを近接させているので、第一分草ガイド棒61によって分草された穀稈の穂先が円滑に流れ、刈取作業の能率が高まる。
引起支持枠体34の下部横枠37は、引起装置8の引起フレーム26の下部を支持した状態において、引起フレーム26の下部に設けた下部従動輪28の軸心より上方に位置させているので、引起装置8の引起ラグ30の作用域下端から下部横枠37が上方に遠ざかるので、下部横枠37は引起ラグ30が引き起こしている穀稈の株元から離れ、引起穀稈の株元への下部横枠37の干渉を抑制し、引起作業を円滑にする。
【0032】
引起フレーム26は、引起装置8の引起カバー70の後方に設けているので、引起カバー70の着脱に影響せず、着脱を容易にする。
引起フレーム26は、引起フレーム26の前側に装着する引起カバー70の後方で、正面視において引起カバー70のシルエット内に収まるように設けているので、引起装置8により引き起こされる穀稈は、引起カバー70により引起フレーム26の外側の引起ラグ30の作用域に誘導されるので、引起穀稈と引起フレーム26との接触を避け、引起フレーム26に藁屑が引っ掛かるのを防止でき、好適である。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示および説明しているが、これらの実施例は夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
【符号の説明】
【0033】
1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取装置、5…グレンタンク、5…グレンタンク、6…操縦部、7…分草体、8…引起装置、9…掻込装置、10…前側株元搬送装置、11…刈刃、12…穂先搬送装置、13…後側搬送装置、14…後側穂先搬送装置、15…株元引継搬送装置、16…穂先引継搬送装置、17…穀稈供給搬送装置、20…刈取フレーム、21…下部横伝動ケース、22…縦支持フレーム、23……上部横伝動ケース、25…引起伝動筒、26…引起フレーム、27…駆動輪、28…下部従動輪、30…引起ラグ、31…引起チェン、32…駆動軸、33…出力軸、34…引起支持枠体、35…上部横伝動筒、36…縦枠、37…下部横枠、39…分草杆、40…刈刃フレーム、41…連結杆、43…側縁、44…開放部、47…下側着脱具、49…係合フック、48…係合部材、50…レバー部、51…軸、52…操作端、61…第一分草ガイド棒、62…取付部、63…軸、64…ボルト、65…上側着脱具、66…係合溝、68…第二分草ガイド棒、70…引起カバー、72…ギヤケース。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、刈取装置の引起装置の駆動軸を出力軸にスプライン嵌合させて、着脱自在にした構成は、公知である(例えば、特許文献1参照)。
。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−75031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知のものは、引起装置の駆動軸部分の着脱に関するものであり、他の部分の引起装置の着脱は面倒あり、メンテナンスが容易でないという課題がある。
本願は、引起装置の取付構成を工夫し、引起装置の着脱を容易にすると共に、引起装置の取付及び支持強度を向上させ、刈取装置全体の剛性を向上させたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、走行装置2の上方に脱穀装置3を設け、該脱穀装置3の横側にグレンタンク5を設け、該グレンタンク5の前側に操縦部6を設け、該操縦部6の前方に刈取装置4を設け、該刈取装置4には、複数の分草体7および引起装置8を設け、該分草体7および引起装置8の後側には刈刃11を設け、前記分草体7と引起装置8と刈刃11を取付ける刈取フレーム20は、下部横伝動ケース21の左右両側から各々上方に延出した側部伝動ケースと側部フレームとの上端部間に上部横伝動ケース24を設けて構成し、該上部横伝動ケース24には複数の引起装置8に駆動力を伝達する引起伝動筒25の上部を夫々取付け、前記左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は、前記引起伝動筒25の下部に設けた左右方向の上部横伝動筒35の左右両側端部より駆動する構成とし、該上部横伝動筒35と左右一対の縦枠36と下部横枠37とにより矩形の引起支持枠体34を形成し、前記引起装置8の支持部材である引起フレーム26を、当該引起支持枠体34に取付けたことを特徴とするコンバインとしたものであり、分草体7により分草し、引起装置8により引起し、刈刃11により刈り取り、脱穀する。
左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26は、刈取フレーム20の引起伝動筒25の下部に設けた、引起支持枠体34の上部横伝動筒35に対して着脱してメンテナンスを行う。
請求項2の発明は、前記非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26を、連結杆41により一体状に連結して前記引起支持枠体34に着脱自在に取付ける構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26を連結杆41により一体状に連結し、この状態の引起装置8を引起支持枠体34に着脱自在に取付ける。
請求項3の発明は、前記引起装置8の引起フレーム26には、引起ラグ30の下降側の背面を開放する開放部44を形成し、前記縦枠36を開放部44から左右に偏倚した位置に配置したことを特徴とするコンバインとしたものであり、引起装置8の引起ラグ30は引起フレーム26の非作用側の開放部44を下降し、引起フレーム26の下部で反転して起立状態で上昇して、圃場の穀稈を引き起こす。
請求項4の発明は、前記縦枠36は、装着状態における引起装置8の引起フレーム26と、側面視において前後に所定間隔をおいて配置したことを特徴とするコンバインとしたものであり、引起装置8は、上部横伝動ケース24から引起伝動筒25を介して回転が伝達される。
請求項5の発明は、前記引起装置8は、引起フレーム26に設けた駆動輪27と下部従動輪28と案内輪29とに引起ラグ30を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン31を掛け回し、前記駆動輪27の駆動軸32は前記横伝動筒35の左右両側端部に各々設けた出力軸33に軸方向に着脱自在にスプライン嵌合する構成とし、前記引起支持枠体34の上部と引起フレーム26の上部との間に上側着脱具65を設け、前記引起支持枠体34の下部と引起フレーム26の下部との間に下側着脱具47を設け、該下側着脱具47によって前記下部横枠37に引起フレーム26を装着した状態において、当該引起フレーム26は、下部横枠37を中心とする前後方向の回動のみを許容する状態で下部横枠37に支持されることを特徴とするコンバインとしたものであり、引起フレーム26の下部の下側着脱具47を引起支持枠体34の下部横枠37に係合させ、下部横枠37の軸心を中心に引起装置8を後方回動させて引起装置8を引起支持枠体34に取付ける。
請求項6の発明は、前記下側着脱具47は、前記引起フレーム26における開放部44とは反対の側に偏倚した下部横枠37の部位に係止する構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、下側着脱具47は、引起支持枠体34の左右の夫々の縦枠36に対して引起フレーム26の開放部44の反対側に偏倚させた下部横枠37に係止させるので、開放部44から後方へ放出される藁屑の下側着脱具47への堆積を防止する。
請求項7の発明は、前記引起装置8は、引起フレーム26に設けた駆動輪27と下部従動輪28と案内輪29とに引起ラグ30を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン31を掛け回し、前記駆動輪27の駆動軸32は前記横伝動筒35の左右両側端部に各々設けた出力軸33に軸方向に着脱自在にスプライン嵌合する構成とし、前記引起支持枠体34の上部と引起フレーム26の上部との間に上側着脱具65を設け、前記引起支持枠体34の下部と引起フレーム26の下部との間に下側着脱具47を設け、前記分草体7を取付けた分草杆39には、該分草杆39から前記引起フレーム26の上端部背面側に亘る第一分草ガイド棒61を設け、第一分草ガイド棒61の下部は分草杆39側に回動自在に取付け、第一分草ガイド棒61の上部は前記引起支持枠体34の上部に取付け、第一分草ガイド棒61の上部を前方に回動させることで、該第一分草ガイド棒61を外すことなく非引起作用側を対向させた二つの引起装置8を引起支持枠体34に対して着脱しうる構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、引起フレーム26の下部の下側着脱具47を引起支持枠体34の下部横枠37に係止させ、下部横枠37の軸心を中心に引起装置8を後方回動させ、引起装置8の駆動輪27の駆動軸32を下部横枠37の出力軸33にスプライン嵌合させ、引起支持枠体34の上部に引起フレーム26の上部を上側着脱具65により係止して、引起装置8を引起支持枠体34に取付ける。
反対に、上側着脱具65を外して引起支持枠体34の上部と引起フレーム26の上部の係止状態を解除し、下部横枠37の軸心を中心に引起装置8を前方回動させて引起装置8の駆動輪27の駆動軸32を下部横枠37の出力軸33からスプライン嵌合を抜き、引起フレーム26の下部の下側着脱具47と引起支持枠体34の下部横枠37との係止状態を解除して、引起装置8の取り外しを行う。
請求項8の発明は、前記第一分草ガイド棒61を、前記引起支持枠体34の左右中央部に設けたことを特徴とするコンバインとしたものであり、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の間の分草体7が分草した穀稈を、第一分草ガイド棒61が引き続き分草し、分草した穀稈を引起装置8が引き起こす。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、左右に複数並設した引起装置8のうちの非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26を、矩形形状の引起支持枠体34に取付けているので、刈取装置4全体の剛性を向上させ、刈取作業を安定して行うことができ、また、引起支持枠体34に対して引起装置8を着脱できるので、メンテナンスを容易にできる。
請求項2の発明では、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26は連結杆41により一体状に連結しているので、引起支持枠体34への着脱を容易にでき、また、二つの引起装置8を外してメンテナンス用の空間を形成できるので、一層、メンテナンスを容易にできる。
請求項3の発明では、引起装置8の引起フレーム26の引起ラグ30の非作用側に開放部44を形成しているので、引起ラグ30の移動を円滑にでき、この開放部44を設けた引起フレーム26の開放部44から左右に偏倚した位置に引起支持枠体34の縦枠36を配置しているので、開放部44から引起装置8内の藁屑を円滑に排出できる。
請求項4の発明では、引起フレーム26と縦枠36との間に引起穀稈が挟まりにくく、刈取作業の能率を向上させることができる。
請求項5の発明では、引起装置8を下部横枠37に支持した状態で駆動軸32と出力軸33とを接続または分離でき、引起装置8の着脱を容易にできる。
請求項6の発明では、引起フレーム26の下部を下側着脱具47により引起支持枠体34の下部横枠37に係止するので、引起装置8の着脱作業を容易にでき、この下側着脱具47を縦枠36に対して引起フレーム26の開放部44の反対側に偏倚させているので、下側着脱具47への藁屑の堆積を防止でき、引起作業を円滑にできる。
請求項7の発明では、第一分草ガイド棒61を前方回動させることで、引起装置8を着脱しうる空間を形成することができるので、引起装置8を簡単に着脱できる。
請求項8の発明では、分草体8および第一分草ガイド棒61で分草した植立穀稈を、引起装置8に円滑に引き継ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】刈取装置の一部を省略した概略平面図。
【図3】同一部を省略した正面図。
【図4】同一部を省略した側面図。
【図5】引起装置の背面図。
【図6】非引起作用側を対向させた引起装置の背面図。
【図7】引起装置の駆動軸の嵌合させる状態の断面図。
【図8】引起支持枠体の正面図。
【図9】引起装置の前側回動状態の側面図。
【図10】第一分草ガイド棒の前側回動状態の側面図。
【図11】引起装置の側面図。
【図12】下側着脱具の開放状態側面図。
【図13】下側着脱具の係合状態側面図。
【図14】下側着脱具付近の背面図。
【図15】同斜視図。
【図16】上側着脱具付近の側面図。
【図17】引起支持枠体の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施例を図により説明すると、1は機体フレーム、2は走行装置、3は走行装置2の上方位置に設けた脱穀装置、4は刈取装置、5は脱穀装置3の側部に設けたグレンタンク、5はグレンタンク、6は操縦部である。
刈取装置4は、分草体7と、各分草体7の後方の引起装置8等を有して構成する。9は引起装置8の後方の掻込装置、10は前側株元搬送装置、11は刈刃、12は穂先搬送装置、13は後側搬送装置、14は後側穂先搬送装置、15は株元引継搬送装置、16は穂先引継搬送装置、17は脱穀装置3に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置である。
刈取装置4は、前記分草体7や引起装置8等を取付けた刈取フレーム20を有して構成し、刈取フレーム20の下部横伝動ケース21に、前後方向の縦支持フレーム22の先端を取付け、縦支持フレーム22の基部に設けた基部側横伝動ケース23を、機体フレーム1の支持台に回動自在に取付け、刈取上下シリンダ図示省略により刈取装置4を上下動自在に構成している。
【0009】
前記刈取フレーム20は、下部横伝動ケース21の左右側のうちの一方側に側部伝動ケース図示省略を設け、下部横伝動ケースの左右側のうちの他方側に側部フレーム図示省略を設け、側部伝動ケースと側部フレームの間に上部横伝動ケース24を設ける。
上部横伝動ケース24には縦軸筒形状の引起伝動筒25の上部を取付け、引起伝動筒25には引起装置8を吊設する。
前記引起装置8は、引起フレーム26に設けた駆動輪27と下部従動輪28とテンション歯車29とに引起ラグ30を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン31を掛け回して構成している。前記駆動輪27は、駆動軸32により引起フレーム26に軸装する。駆動軸32は引起フレーム26に回転のみ自在に軸装している。駆動軸32は出力軸33に着脱自在にスプライン嵌合させる。
【0010】
左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は、その引起フレーム26を引起伝動筒25の下部に設けた矩形形状の引起支持枠体34に取付ける。
引起支持枠体34は、その上部横伝動筒35の左右中央部分を固定状態に取付ける。上部横伝動筒35の左右両側には前記引起支持枠体34の左右の縦枠36の上部を固定状態に取付ける。左右の縦枠36の下部には下部横枠37を固定状態に取付ける。下部横枠37の下部は、縦杆38により分草杆39に取付け、分草杆39の基部は刈刃フレーム40に固定する。
そのため、刈取装置4の刈取フレーム20の剛性を高め、作業負荷による刈取装置4の各部の位置ずれが起こりにくく、刈取作業を円滑にする。
【0011】
また、引起支持枠体34に、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26を着脱自在に取付ける。
そのため、メンテナンス作業を容易にする。
この場合、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26の上下部分を連結杆41により連結しておくと、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8を引起支持枠体34に対して一度に着脱でき、着脱が容易になる。
なお、前記引起支持枠体34は、刈取フレーム20の剛性を向上と引起装置8の着脱容易にするために設けるものであるので、少なくとも、上部横伝動筒35および下部横枠37と、上部横伝動筒35と下部横枠37を連結する縦枠36を有していればよく、縦枠36は左右中央位置に一本設けた構成でもよい。
【0012】
前記引起装置8の引起フレーム26は、引起ラグ30の案内レール等を引起ラグ30の作用側に設けるために、引起フレーム26の引起ラグ30の作用側の側縁43は引起ラグ30の移動軌跡より外側に位置させるが、引起ラグ30の非作用側は倒伏した引起ラグ30の移動スペースを考慮して開放部44に形成しており、前記非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は、左右の引起フレーム26の夫々の外側を引起ラグ30の作用域として配置し、前記引起支持枠体34の縦枠36は開放部44から偏倚した位置に配置する。
そのため、引起装置8の引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が、引起支持枠体34の縦枠36によって邪魔されることなく排出され、藁屑の詰まりによる引起装置8の作動不良が起こりにくくなり、刈取作業を円滑に維持できる。
【0013】
即ち、引起支持枠体34の縦枠36は、正面視において引起フレーム26と重なるようにし、引起フレーム26の裏側に所定の間隔おいて略平行に配置する。
そのため、縦枠36の存在が、引起装置8の引起フレーム26の開放部44からの藁屑の排出に影響せず、藁屑の詰まりによる引起装置8の作動不良が起こりにくくなり、刈取作業を円滑に維持できる。
前記引起支持枠体34の縦枠36は、前記上部横伝動ケース24に引起装置8を吊設する引起伝動筒25と、側面視において、軸心が平行となるようにし、引起伝動筒25と縦枠36とが略一直線状の姿勢となるように配置する。
そのため、引起伝動筒25と引起支持枠体34による刈取フレーム20の剛性向上効果を更に向上させられる。
【0014】
即ち、曲げ応力に対する刈取フレーム20の剛性を向上させられる。
また、引起伝動筒25と縦枠36とが略一直線状の姿勢なので、応力荷重が部分的に集中するのを防止して、応力荷重を分散させ、刈取フレーム20の剛性を向上させる。
前記引起フレーム26の下部は、前記引起支持枠体34の下部横枠37に下側着脱具47により着脱自在に取付ける。
そのため、引起装置8の着脱が容易になり、メンテナンス作用を容易にする。
前記下側着脱具47は、前記引起支持枠体34の左右の夫々の縦枠36に対して前記引起フレーム26の開放部44の反対側に偏倚させた下部横枠37に設ける。
【0015】
そのため、引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が下側着脱具47に掛かりにくく、藁屑の堆積を防いで刈取作業を円滑にする。
前記下側着脱具47は、係合部材48に係合する係合フック49を、該係合フック49の操作するレバー部50に、レバー部50の操作により移動するように取付けて構成する。
即ち、レバー部50を軸51により所定箇所に回動自在に取付け、レバー部50の軸51よりレバー部50の操作端52側の位置にU形状の係合フック49の基部を取付け、レバー部50を操作すると、係合フック49の基部が軸51の軸周りを移動して、係合フック49の先端位置を移動させて、前記係合部材48に係合離脱するように構成している。
実施例では、前記引起フレーム26の裏面に下側着脱具47と係合部材48を設けている。
【0016】
係合部材48は、引起フレーム26の裏面に設けた取付部53に受部54の基部を軸55により回動自在に取付け、受部54に係合部56を設けて構成している。また、前記下部横枠37は断面円形形状に形成し、前記受部54は下部横枠37に合わせて円弧形状に形成し、引起装置8を下部横枠37の軸心を中心に前後に回動自在に構成する。
前記下側着脱具47は、下部横枠37により引起フレーム26の下部を支持した状態で、この係合状態を離脱不能にロックする構成とし、前記引起フレーム26の開放部44を避けた位置に配置する。
そのため、引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が引起フレーム26により下側着脱具47に掛かりにくくし、藁屑の堆積を防いで刈取作業を円滑にする。
【0017】
前記引起装置8は、引起フレーム26に設けた駆動輪27と下部従動輪28とテンション歯車29とに引起ラグ30を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン31を掛け回して構成している。前記駆動輪27は、駆動軸32により引起フレーム26に軸装する。駆動軸32は引起フレーム26に回転のみ自在に軸装している。駆動軸32は、前記下部横枠37に設けた出力軸33に着脱自在にスプライン嵌合させる。
前記引起支持枠体34の下部横枠37の左右中間部分には縦杆38により分草杆39に取付ける。分草杆39から前記引起装置8の引起フレーム26の上端部背面側に亘る第一分草ガイド棒61を設ける。第一分草ガイド棒61の下部は分草体7の取付部62に軸63により回動自在に取付ける。
【0018】
分草体7の取付部62は分草杆39に前後一対のボルト64により取付け、後側のボルト64を緩めるかあるいは取り外すと、分草体7は分草杆39に対して下方回動可能に構成する。
引起支持枠体34の上部と引起フレーム26の上部との間に上側着脱具65を設ける。上側着脱具65は前記下側着脱具47と同一構成とし、レバー部50および係合フック49を引起支持枠体34側に設け、板形状で係合溝66を有する係合部材48を引起フレーム26側に設ける。
そして、刈取装置4を下降させて、分草体7の取付部62と分草杆39との取付部分の後側のボルト64を取り外して、分草杆39と第一分草ガイド棒61を一体に下方回動させる。
【0019】
次に、第一分草ガイド棒61と引起装置8の前面との間に空間ができるので、第一分草ガイド棒61と引起フレーム26上端との上側着脱具65の係合を解除し、引起フレーム26を下部横枠37の軸心を中心に前側回動させ、駆動軸32を出力軸33から外せる。
そのため、引起装置8を引起支持枠体34に対して第一分草ガイド棒61を分草杆39から外すことなく、引起装置8を前側回動させて、引起装置8と引起支持枠体34との間に空間を形成でき、藁屑除去等の操作性および作業性を向上させられる。
更に、前記下側着脱具47の係合フック49を、係合部材48から外すと、引起支持枠体34から引起装置8全体を外せる。
63は第一分草ガイド棒61の上部を保持する保持具であり、通常作業時に第一分草ガイド棒61の上部を着脱自在に係合させて保持する。
【0020】
前記引起支持枠体34の左右中央部に、前記第一分草ガイド棒61を設ける。
そのため、第一分草ガイド棒61の左右両側で中央2条の引起フレーム26を背面対向状態で配置でき、第一分草ガイド棒61によって分草された穀稈を、この2条の引起装置8で円滑に引き起こせる。
この場合、正面視において、第一分草ガイド棒61と引起伝動筒25とを近接させる。
そのため、第一分草ガイド棒61によって分草された穀稈の穂先が円滑に流れ、刈取作業の能率が高まる。
即ち、第一分草ガイド棒61は左右の引起装置8の中間に位置して引起伝動筒25と重なるように近接させ、左右の引起装置8の中間に穀稈が入るのを第一分草ガイド棒61により分草して防止する作用を期待している。
【0021】
なお、68は最も左側にある分草体7に設けた第二分草ガイド棒であり、未刈地側のの穀稈を分草体7に引き続き案内誘導する。73はガイド体であり、引起穀稈を後方に案内誘導する。
前記引起支持枠体34の下部横枠37は、引起装置8の引起フレーム26の下部を支持した状態において、引起フレーム26の下部に設けた下部従動輪28の軸心より上方に位置させる。
そのため、引起装置8の引起ラグ30の作用域下端から下部横枠37が上方に遠ざかるので、下部横枠37は引起ラグ30が引き起こしている穀稈の株元から離れ、引起穀稈の株元への下部横枠37の干渉を抑制し、引起作業を円滑にする。
【0022】
前記引起フレーム26は、引起装置8の引起カバー70の後方に設ける。
そのため、引起カバー70の着脱に影響せず、着脱を容易にする。
前記引起フレーム26は、引起フレーム26の前側に装着する引起カバー70の後方で、正面視において引起カバー70のシルエット内に収まるように設けると、引起装置8により引き起こされる穀稈は、引起カバー70により引起フレーム26の外側の引起ラグ30の作用域に誘導されるので、引起穀稈と引起フレーム26との接触を避け、引起フレーム26に藁屑が引っ掛かるのを防止でき、好適である。
【0023】
また、上記した引起装置8のフレーム構成の全ての構成品を引起フレーム26のシルエット内に収まるように設けると、一層、藁屑が引っ掛かるのを防止でき、好適である。
また、左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起ラグ30の左右両側の作用域内に、引起カバー70と引起フレーム26と引起支持枠体34とを配置すると、引起装置8の引起作用に影響を与えずに、引起装置8および引起支持枠体34を設けることができ、引起搬送を円滑にする。
前記引起支持枠体34の上部横伝動筒35の左右両側にはギヤケース72を設け、前記引起装置8の引起フレーム26は少なくともギヤケース72の後端より前側に位置させる。
【0024】
そのため、引起カバー70と引起フレーム26とギヤケース72の前後幅を小さくコンパクトにし、引起装置8の後方の穀稈搬送空間を広くさせられる。
また、前記引起フレーム26は、引起フレーム26の前側に装着する引起カバー70の後方で、正面視で左右方向が引起フレーム26のシルエット外になるように設けることもできる。
この構成によると、引起ラグ30の非作用側から引起装置8に手を入れるスペースを広くでき、引起カバー70を外したときの作業を容易にする。
【0025】
(実施例の作用)
左右に複数並設した分草体7により分草されて引起装置8により引起された穀稈は、並行状態のまま刈刃11により根元が切断されて搬送され、株元引継搬送装置15と穂先引継搬送装置16に受け渡し、その後、株元引継搬送装置15と穂先引継搬送装置16から脱穀装置3の穀稈供給搬送装置17に引継ぎ、脱穀装置3で脱穀される。
刈取装置4は、分草体7と各分草体7の後方の引起装置8等を有して構成し、分草体7や引起装置8等は刈取フレーム20に取付け、刈取フレーム20は、左右方向の下部横伝動ケースの左右側に設けた側部伝動ケースと側部フレームの間の上部横伝動ケース24に前記引起装置8に回転伝達する引起伝動筒25の上部を取付け、引起伝動筒25の下部には、左右に複数並設した引起装置8のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8の引起フレーム26を取付けた矩形形状の引起支持枠体34を取付けているので、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は矩形形状の引起支持枠体34に支持された状態で穀稈を引き起こし、刈取装置4の刈取フレーム20の剛性を高める。
【0026】
そのため、作業負荷による刈取装置4の各部の位置ずれが起こりにくく、刈取作業を円滑にする。
即ち、引起支持枠体34は、左右方向の上部横伝動筒35の左右両側に左右一対の縦枠36の上部を取付け、左右の縦枠36の下部を下部横枠37により連結して、矩形形状に形成しているので、引起支持枠体34の四辺により荷重を支持できて、刈取フレーム20の剛性を高められる。
引起装置8の引起フレーム26は、引起ラグ30の作用側の側縁43を案内レール等を設けるために、引起ラグ30の移動軌跡に接近させているが、引起ラグ30の非作用側は倒伏した引起ラグ30の移動スペースを考慮して開放部44に形成しており、非引起作用側を対向させた二つの引起装置8は、左右の引起フレーム26の夫々の外側を引起ラグ30の作用域として配置し、引起支持枠体34の縦枠36を引起フレーム26の開放部44から偏倚した位置に配置しているので、引起装置8の引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が、引起支持枠体34の縦枠36によって邪魔されることなく排出され、藁屑の詰まりによる引起装置8の作動不良が起こりにくくなり、刈取作業を円滑に維持できる。
【0027】
即ち、引起支持枠体34の縦枠36は、正面視において引起フレーム26と重なるようにし、引起フレーム26の裏側に所定の間隔おいて略平行に配置しているので、縦枠36の存在が、引起装置8の引起フレーム26の開放部44からの藁屑の排出に影響せず、藁屑の詰まりによる引起装置8の作動不良が起こりにくくなり、刈取作業を円滑に維持できる。
引起支持枠体34の縦枠36は、刈取フレーム20の上部横伝動ケース24に引起装置8を吊設する引起伝動筒25と、側面視において、軸心が平行となるようにし、引起伝動筒25と縦枠36とが略一直線状の姿勢となるように配置しているので、引起伝動筒25と引起支持枠体34による刈取フレーム20の剛性向上効果を更に向上させられる。
即ち、引起伝動筒25と縦枠36とが略一直線状の姿勢なので、応力荷重が部分的に集中するのを防止して、応力荷重を分散させ、刈取フレーム20の剛性を向上させる。
【0028】
引起フレーム26の下部は、引起支持枠体34の下部横枠37に下側着脱具47により着脱自在に取付けているので、引起装置8の着脱を容易にし、メンテナンス作用を容易にする。
下側着脱具47は、引起支持枠体34の左右の夫々の縦枠36に対して引起フレーム26の開放部44の反対側に偏倚させた下部横枠37に設けているので、引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が下側着脱具47に掛かりにくく、藁屑の堆積を防いで刈取作業を円滑にする。
下側着脱具47は、下部横枠37により引起フレーム26の下部を支持した状態で、この係合状態を離脱不能にロックする構成とし、引起フレーム26の開放部44を避けた位置に配置しているので、引起フレーム26の開放部44から排出される藁屑が引起フレーム26により下側着脱具47に引っ掛かりにくくし、藁屑の堆積を防いで刈取作業を円滑にする。
【0029】
引起装置8の駆動輪27の駆動軸32は下部横枠37に設けた出力軸33に着脱自在に嵌合させ、引起支持枠体34の下部横枠37の左右中間部分には縦杆38の上部を固定し、縦杆38の下部は分草体7を取付けた分草杆39に固定し、分草杆39から引起装置8の引起フレーム26の上端部背面側に亘る第一分草ガイド棒61を設け、第一分草ガイド棒61の下部は分草体7の取付部62に軸63により回動自在に取付け、引起支持枠体34の上部と引起フレーム26の上部との間に上側着脱具65を設けているので、刈取装置4を下降させて、分草体7の取付部62と分草杆39との取付部分の後側のボルト64を取り外して、分草杆39を下方回動させ、上側着脱具65を外し、引起装置8の引起フレーム26を下部横枠37の軸心を中心に前側回動させ、駆動軸32を出力軸33から外せる。
【0030】
そのため、引起装置8を引起支持枠体34に対して第一分草ガイド棒61を分草杆39から外すことなく、引起装置8を前側回動させて、引起装置8と引起支持枠体34との間に空間を形成でき、藁屑除去等の操作性および作業性を向上させられる。
下側着脱具47および上側着脱具65は、係合部材48に係合する係合フック49を、該係合フック49の操作するレバー部50に、レバー部50の操作により移動するように取付けて構成しているので、レバー部50を操作すると、係合フック49の基部が軸51の軸周りを移動して、係合フック49の先端位置を移動させて、係合部材48から離脱する。
反対に、係合フック49を係合部材48に引っ掛けてレバー部50を引くと、係合フック49の係合状態を保持する。
【0031】
したがって、引起装置8の着脱は、下側着脱具47と上側着脱具65の操作により行えるので、頗る容易になる。
前記第一分草ガイド棒61は引起支持枠体34の左右中央部に設けているので、第一分草ガイド棒61の左右両側で中央2条の引起フレーム26を背面対向状態で配置でき、第一分草ガイド棒61によって分草された穀稈を、この2条の引起装置8で円滑に引き起こせる。
この場合、正面視において、第一分草ガイド棒61と引起伝動筒25とを近接させているので、第一分草ガイド棒61によって分草された穀稈の穂先が円滑に流れ、刈取作業の能率が高まる。
引起支持枠体34の下部横枠37は、引起装置8の引起フレーム26の下部を支持した状態において、引起フレーム26の下部に設けた下部従動輪28の軸心より上方に位置させているので、引起装置8の引起ラグ30の作用域下端から下部横枠37が上方に遠ざかるので、下部横枠37は引起ラグ30が引き起こしている穀稈の株元から離れ、引起穀稈の株元への下部横枠37の干渉を抑制し、引起作業を円滑にする。
【0032】
引起フレーム26は、引起装置8の引起カバー70の後方に設けているので、引起カバー70の着脱に影響せず、着脱を容易にする。
引起フレーム26は、引起フレーム26の前側に装着する引起カバー70の後方で、正面視において引起カバー70のシルエット内に収まるように設けているので、引起装置8により引き起こされる穀稈は、引起カバー70により引起フレーム26の外側の引起ラグ30の作用域に誘導されるので、引起穀稈と引起フレーム26との接触を避け、引起フレーム26に藁屑が引っ掛かるのを防止でき、好適である。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示および説明しているが、これらの実施例は夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
【符号の説明】
【0033】
1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取装置、5…グレンタンク、5…グレンタンク、6…操縦部、7…分草体、8…引起装置、9…掻込装置、10…前側株元搬送装置、11…刈刃、12…穂先搬送装置、13…後側搬送装置、14…後側穂先搬送装置、15…株元引継搬送装置、16…穂先引継搬送装置、17…穀稈供給搬送装置、20…刈取フレーム、21…下部横伝動ケース、22…縦支持フレーム、23……上部横伝動ケース、25…引起伝動筒、26…引起フレーム、27…駆動輪、28…下部従動輪、30…引起ラグ、31…引起チェン、32…駆動軸、33…出力軸、34…引起支持枠体、35…上部横伝動筒、36…縦枠、37…下部横枠、39…分草杆、40…刈刃フレーム、41…連結杆、43…側縁、44…開放部、47…下側着脱具、49…係合フック、48…係合部材、50…レバー部、51…軸、52…操作端、61…第一分草ガイド棒、62…取付部、63…軸、64…ボルト、65…上側着脱具、66…係合溝、68…第二分草ガイド棒、70…引起カバー、72…ギヤケース。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置(2)の上方に脱穀装置(3)を設け、該脱穀装置(3)の横側にグレンタンク(5)を設け、該グレンタンク(5)の前側に操縦部(6)を設け、該操縦部(6)の前方に刈取装置(4)を設け、該刈取装置(4)には、複数の分草体(7)および引起装置(8)を設け、該分草体(7)および引起装置(8)の後側には刈刃(11)を設け、前記分草体(7)と引起装置(8)と刈刃(11)を取付ける刈取フレーム(20)は、下部横伝動ケース(21)の左右両側から各々上方に延出した側部伝動ケースと側部フレームとの上端部間に上部横伝動ケース(24)を設けて構成し、該上部横伝動ケース(24)には複数の引起装置(8)に駆動力を伝達する引起伝動筒(25)の上部を夫々取付け、前記左右に複数並設した引起装置(8)のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置(8)は、前記引起伝動筒(25)の下部に設けた左右方向の上部横伝動筒(35)の左右両側端部より駆動する構成とし、該上部横伝動筒(35)と左右一対の縦枠(36)と下部横枠(37)とにより矩形の引起支持枠体(34)を形成し、前記引起装置(8)の支持部材である引起フレーム(26)を、当該引起支持枠体(34)に取付けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
請求項1において、前記非引起作用側を対向させた二つの引起装置(8)の引起フレーム(26)を、連結杆(41)により一体状に連結して前記引起支持枠体(34)に着脱自在に取付ける構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記引起装置(8)の引起フレーム(26)には、引起ラグ(30)の下降側の背面を開放する開放部(44)を形成し、前記縦枠(36)を開放部(44)から左右に偏倚した位置に配置したことを特徴とするコンバイン。
【請求項4】
請求項1または請求項2または請求項3において、前記縦枠(36)は、装着状態における引起装置(8)の引起フレーム(26)と、側面視において前後に所定間隔をおいて配置したことを特徴とするコンバイン。
【請求項5】
請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記引起装置(8)は、引起フレーム(26)に設けた駆動輪(27)と下部従動輪(28)と案内輪(29)とに引起ラグ(30)を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン(31)を掛け回し、前記駆動輪(27)の駆動軸(32)は前記横伝動筒(35)の左右両側端部に各々設けた出力軸(33)に軸方向に着脱自在にスプライン嵌合する構成とし、前記引起支持枠体(34)の上部と引起フレーム(26)の上部との間に上側着脱具(65)を設け、前記引起支持枠体(34)の下部と引起フレーム(26)の下部との間に下側着脱具(47)を設け、該下側着脱具(47)によって前記下部横枠(37)に引起フレーム(26)を装着した状態において、当該引起フレーム(26)は、下部横枠(37)を中心とする前後方向の回動のみを許容する状態で下部横枠(37)に支持されることを特徴とするコンバイン。
【請求項6】
請求項5において、前記下側着脱具(47)は、前記引起フレーム(26)における開放部(44)とは反対の側に偏倚した下部横枠(37)の部位に係止する構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項7】
請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6において、前記引起装置(8)は、引起フレーム(26)に設けた駆動輪(27)と下部従動輪(28)と案内輪(29)とに引起ラグ(30)を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン(31)を掛け回し、前記駆動輪(27)の駆動軸(32)は前記横伝動筒(35)の左右両側端部に各々設けた出力軸(33)に軸方向に着脱自在にスプライン嵌合する構成とし、前記引起支持枠体(34)の上部と引起フレーム(26)の上部との間に上側着脱具(65)を設け、前記引起支持枠体(34)の下部と引起フレーム(26)の下部との間に下側着脱具(47)を設け、前記分草体(7)を取付けた分草杆(39)には、該分草杆(39)から前記引起フレーム(26)の上端部背面側に亘る第一分草ガイド棒(61)を設け、第一分草ガイド棒(61)の下部は分草杆(39)側に回動自在に取付け、第一分草ガイド棒(61)の上部は前記引起支持枠体(34)の上部に取付け、第一分草ガイド棒(61)の上部を前方に回動させることで、該第一分草ガイド棒(61)を外すことなく非引起作用側を対向させた二つの引起装置(8)を引起支持枠体(34)に対して着脱しうる構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項8】
請求項7において、前記第一分草ガイド棒(61)を、前記引起支持枠体(34)の左右中央部に設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項1】
走行装置(2)の上方に脱穀装置(3)を設け、該脱穀装置(3)の横側にグレンタンク(5)を設け、該グレンタンク(5)の前側に操縦部(6)を設け、該操縦部(6)の前方に刈取装置(4)を設け、該刈取装置(4)には、複数の分草体(7)および引起装置(8)を設け、該分草体(7)および引起装置(8)の後側には刈刃(11)を設け、前記分草体(7)と引起装置(8)と刈刃(11)を取付ける刈取フレーム(20)は、下部横伝動ケース(21)の左右両側から各々上方に延出した側部伝動ケースと側部フレームとの上端部間に上部横伝動ケース(24)を設けて構成し、該上部横伝動ケース(24)には複数の引起装置(8)に駆動力を伝達する引起伝動筒(25)の上部を夫々取付け、前記左右に複数並設した引起装置(8)のうち、非引起作用側を対向させた二つの引起装置(8)は、前記引起伝動筒(25)の下部に設けた左右方向の上部横伝動筒(35)の左右両側端部より駆動する構成とし、該上部横伝動筒(35)と左右一対の縦枠(36)と下部横枠(37)とにより矩形の引起支持枠体(34)を形成し、前記引起装置(8)の支持部材である引起フレーム(26)を、当該引起支持枠体(34)に取付けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
請求項1において、前記非引起作用側を対向させた二つの引起装置(8)の引起フレーム(26)を、連結杆(41)により一体状に連結して前記引起支持枠体(34)に着脱自在に取付ける構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記引起装置(8)の引起フレーム(26)には、引起ラグ(30)の下降側の背面を開放する開放部(44)を形成し、前記縦枠(36)を開放部(44)から左右に偏倚した位置に配置したことを特徴とするコンバイン。
【請求項4】
請求項1または請求項2または請求項3において、前記縦枠(36)は、装着状態における引起装置(8)の引起フレーム(26)と、側面視において前後に所定間隔をおいて配置したことを特徴とするコンバイン。
【請求項5】
請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記引起装置(8)は、引起フレーム(26)に設けた駆動輪(27)と下部従動輪(28)と案内輪(29)とに引起ラグ(30)を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン(31)を掛け回し、前記駆動輪(27)の駆動軸(32)は前記横伝動筒(35)の左右両側端部に各々設けた出力軸(33)に軸方向に着脱自在にスプライン嵌合する構成とし、前記引起支持枠体(34)の上部と引起フレーム(26)の上部との間に上側着脱具(65)を設け、前記引起支持枠体(34)の下部と引起フレーム(26)の下部との間に下側着脱具(47)を設け、該下側着脱具(47)によって前記下部横枠(37)に引起フレーム(26)を装着した状態において、当該引起フレーム(26)は、下部横枠(37)を中心とする前後方向の回動のみを許容する状態で下部横枠(37)に支持されることを特徴とするコンバイン。
【請求項6】
請求項5において、前記下側着脱具(47)は、前記引起フレーム(26)における開放部(44)とは反対の側に偏倚した下部横枠(37)の部位に係止する構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項7】
請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6において、前記引起装置(8)は、引起フレーム(26)に設けた駆動輪(27)と下部従動輪(28)と案内輪(29)とに引起ラグ(30)を所定間隔おいて複数起伏自在に取付けた引起チェン(31)を掛け回し、前記駆動輪(27)の駆動軸(32)は前記横伝動筒(35)の左右両側端部に各々設けた出力軸(33)に軸方向に着脱自在にスプライン嵌合する構成とし、前記引起支持枠体(34)の上部と引起フレーム(26)の上部との間に上側着脱具(65)を設け、前記引起支持枠体(34)の下部と引起フレーム(26)の下部との間に下側着脱具(47)を設け、前記分草体(7)を取付けた分草杆(39)には、該分草杆(39)から前記引起フレーム(26)の上端部背面側に亘る第一分草ガイド棒(61)を設け、第一分草ガイド棒(61)の下部は分草杆(39)側に回動自在に取付け、第一分草ガイド棒(61)の上部は前記引起支持枠体(34)の上部に取付け、第一分草ガイド棒(61)の上部を前方に回動させることで、該第一分草ガイド棒(61)を外すことなく非引起作用側を対向させた二つの引起装置(8)を引起支持枠体(34)に対して着脱しうる構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項8】
請求項7において、前記第一分草ガイド棒(61)を、前記引起支持枠体(34)の左右中央部に設けたことを特徴とするコンバイン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
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【図11】
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【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−170437(P2012−170437A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38109(P2011−38109)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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