説明

コンベヤー食器洗浄機およびそれを作動させる方法

コンベヤー食器洗浄機(2)は、最終すすぎゾーン(18)を通過させて搬送される洗浄食器類の搬送速度に応じておよび/または洗浄食器類のタイプに応じて最終すすぎゾーン(18)内に単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量を自動的に設定するための制御装置(50)を有する。単位時間あたりに最終すすぎゾーン(18)内で噴霧される最終すすぎ液の量とは無関係に最終すすぎ目的で供給される淡水に対して単位時間あたり一定量のすすぎ助剤を計量、添加するすすぎ助剤計量装置(57)も同様に提供されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの洗浄ゾーンと、少なくとも1つの最終すすぎゾーンとを通過させて、洗浄食器類を搬送するためのコンベヤー装置を含むコンベヤー食器洗浄機において、計量、添加されるすすぎ助剤を伴う淡水を含む最終すすぎ液が、噴霧ノズルを用いて少なくとも1つの最終すすぎゾーン内の洗浄食器類に噴霧されるようにしたコンベヤー食器洗浄機に関する。本発明は、また、このタイプのコンベヤー食器洗浄機を作動させるための方法にも関する。
【0002】
従って、本発明は、詳細には、フライト型食器洗浄機(フライト型食器洗浄機)またはラックコンベヤー食器洗浄機(ラックコンベヤー式食器洗浄機)に関する。
【背景技術】
【0003】
コンベヤー食器洗浄機(コンベヤー式食器洗い機)は、商業部門で使用されている。洗浄すべき洗浄食器類が洗浄中機械内で静止している家庭用食器洗浄機とは対照的に、コンベヤー食器洗浄機の場合、洗浄食器類は機械のさまざまな処理ゾーンを通過させて搬送される。
【0004】
コンベヤー食器洗浄機の場合、洗浄すべき洗浄食器類、例えば皿、ポット、グラス、カトラリー等は、複数の処理ゾーン、例えば、1または複数の予備洗浄ゾーン、1または複数の主洗浄ゾーン、1または複数の後洗浄または予備すすぎゾーン、1または複数の最終すすぎゾーン、および、1または複数の乾燥ゾーンを通過、搬送される。一般に、洗浄食器類は、洗浄食器類を収容するための区画を有するコンベヤー装置を用いて、コンベヤー食器洗浄機を通して搬送方向に搬送される。フライト型食器洗浄機の場合には、区画は、コンベヤー装置のコンベヤーベルト上の支持用フィンガーによって形成することができよう。ラックコンベヤー食器洗浄機の場合、処理すべき洗浄食器類を収容するために、内側に区画を形成することのできる皿ラックがコンベヤー装置として役立つ。ここでは皿ラックを搬送装置によりコンベヤー食器洗浄機を通して搬送することが可能である。
【0005】
米国特許6,530,996B2には、処理すべき洗浄食器類を、皿ラック内で予備選別された状態で各処理ゾーンに補給するラックコンベヤー食器洗浄機が記載されている。先行技術から公知であるこのコンベヤー食器洗浄機には、皿ラック上に取り付けられ皿ラック内に収容された洗浄食器類のタイプを示す識別用フィーチャを検出するために使用可能なセンサーが備わっている。ラックコンベヤー食器洗浄機の適切な洗浄および/またはすすぎプログラムを、検出された識別用フィーチャに応じて選択することができる。
【0006】
ドイツ国特許19608030C1は、コンベヤー食器洗浄機の個々の処理ゾーン内で洗浄すべき洗浄食器類のタイプおよび汚れ度に応じて追加の噴霧システムがオンまたはオフに切換えられて、処理ゾーン内の作用セクションのサイズを変更する、コンベヤー食器洗浄機について開示している。
【0007】
ドイツ国特許公開10200502110/A1から、最終すすぎゾーン内の搬送速度に応じてコンベヤー食器洗浄機内の追加の噴霧ノズルをオンまたはオフに切換え、その結果作業中の最終すすぎ液の消費量を削減できるということは、すでに公知である。洗浄食器類を検出するためにコンベヤー食器洗浄機の入口にはセンサーが具備されている。コンベヤー食器洗浄機内に入る洗浄食器類の数量が減少した場合には、搬送速度は自動的に低下する。
【0008】
類似のコンベヤー食器洗浄機が、ドイツ国特許公開69525337T2からも公知である。この先行技術文書では、処理すべき洗浄食器類の存在を検出するためにセンサーが使用される。洗浄食器類が全く存在しない場合、洗浄食器類が再びセンサーを通過するまで洗浄作業は中断される。
【0009】
最後に、ドイツ国特許19608036C5は、最終すすぎゾーン内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量が搬送速度に応じて、および、各すすぎプログラムに応じて変更されるさらなるコンベヤー食器洗浄機を開示している。最終すすぎ作業中に噴霧される淡水の量および最終すすぎ作業のために使用されるすすぎ助剤の量は、各々のケースにおいて搬送速度および各すすぎプログラムと連動し、これらに応じて変更される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許6,530,996B2
【特許文献1】ドイツ国特許19608030C1
【特許文献1】ドイツ国特許公開10200502110/A1
【特許文献1】ドイツ国特許公開69525337T2
【特許文献1】ドイツ国特許19608036C5
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、処理すべき洗浄食器類用の淡水およびエネルギーの消費量を削減してもなお最適な最終すすぎ結果を達成できるような形で、導入部で言及したタイプのコンベヤー食器洗浄機を開発するという目的に基づいている。達成すべき更にもう1つの目的は、このタイプのコンベヤー食器洗浄機を作動させるための対応する方法を規定することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明により達成可能な利点は、明白である。すなわちまず第一に、少なくとも1つの最終すすぎゾーン内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量を設定する制御装置が具備されており、ここで最終すすぎゾーンの噴霧ノズルに供給される最終すすぎ液の体積流量は、少なくとも最終すすぎゾーンを通って洗浄食器類が搬送される搬送速度に応じておよび/または最終すすぎゾーンを通って搬送される洗浄食器類のタイプに応じて、制御装置を用いて自動的に変更される。このようにして、最終すすぎゾーン内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液を、処理すべき洗浄食器類のタイプおよび/または少なくとも1つの最終すすぎゾーンを通って処理すべき洗浄食器類を搬送する搬送速度に、最適な形で整合させることができる。その結果、最終すすぎ目的で少なくとも1つの最終すすぎゾーン内で噴霧される淡水の消費量は、効果的に削減可能である。淡水の消費量の低下を理由として、加熱すべき水の量も低下し、その結果エネルギーも節約される。
【0013】
第2に、本発明に係る解決法は、制御装置に加えて、少なくとも1つの最終すすぎゾーン内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量とは無関係に最終すすぎ目的で供給される淡水に対し単位時間あたり一定量のすすぎ助剤を計量、添加するすすぎ助剤計量装置が具備されていることを特徴とする。本発明によれば、単位時間あたりに淡水に対して供給されるすすぎ助剤の量はこうして、最終すすぎゾーンの噴霧ノズルに供給される最終すすぎ液の体積流量と連動していない。
【0014】
このタイプの連動解除がもつ利点は、詳細には、きわめて単純に実施できるにもかかわらず異なる洗浄食器類タイプと異なる搬送速度の両方について有効である形で最適な最終すすぎ結果を一貫して達成できる、という点に見られる。ここで、化学物質計量技術、特に、最終すすぎ目的で供給される淡水にすすぎ助剤を計量、添加する技術は一般に機械メーカーの職責範囲内ではない、という点に留意すべきである。本発明に係る解決法は、最終すすぎ目的で供給される淡水の体積流量に比例して計量済みすすぎ助剤の量を変更する必要なくコンベヤー食器洗浄機の作動中に淡水およびエネルギーの消費量を削減させることができる。従って、本発明に係る解決法は、化学物質計量技術、特にすすぎ助剤を計量、添加するための技術と干渉することなく実施可能である。
【0015】
意外にも、最終すすぎ(洗浄食器類の表面からの洗剤残渣の有効なすすぎ取り)の成果は、最終すすぎゾーン内に単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量とは無関係に最終すすぎ目的で供給される淡水に対し、淡水1リットルあたり0.2〜0.8ミリリットルのすすぎ助剤、好ましくは0.3〜0.6ミリリットルのすすぎ助剤が計量、添加された場合、いかなる形であれ不利な影響を受けない、ということがプロセス中に発見された。
本発明に係る解決法の有利な開発が、サブクレームに規定されている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るコンベヤー食器洗浄機を通る略示縦断面図である。
【図2】図1に係るコンベヤー食器洗浄機の最終すすぎゾーンの横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、好ましい実施形態に基づいてかつ図面を参照しつつ、実施例を用いて本発明を説明する。
図1は、コンベヤー食器洗浄機2のハウジングを通して、洗浄食器類(図示せず)を搬送方向8に搬送するためのコンベヤー装置4を有するコンベヤー食器洗浄機を示す。コンベヤー食器洗浄機2は、例えば図1に示すような少なくとも1つの洗浄ゾーン、予備洗浄ゾーン12そして、搬送方向8に見て予備洗浄ゾーン12の下流側に配置されている主洗浄ゾーン14を有する。
【0018】
搬送方向8に見て少なくとも1つの洗浄ゾーン12、14の下流側に後洗浄ゾーン16が配置されており、少なくとも1つの最終すすぎゾーン、例えば図示するように、単一の最終すすぎゾーン18が後洗浄ゾーン16の下流側に配置されている。図1に示すコンベヤー食器洗浄機2では、洗浄食器類の搬送方向8で最終すすぎゾーン18の後には乾燥ゾーン40が続いている。コンベヤー食器洗浄機2の各ゾーン12、14、16、18、40は、分離用カーテン47を用いて互いに分離することができる。図1に示した実施形態では、入口トンネル10自体も同じく分離用カーテン47により入口11から分離されている。分離用カーテン47を具備することで、洗浄液および最終すすぎ液がゾーン間で噴霧されることを防止し、コンベヤー食器洗浄機2からの蒸気漏洩を防止する。
【0019】
コンベヤー食器洗浄機2の処理ゾーン12、14、16、18は、付随する噴霧ノズル20、22、24、26、28、30を有する。噴霧ノズル20、22、24、26、28、30は、コンベヤー装置4により各処理ソーン12、14、16、18を通過して洗浄食器類が搬送されるにつれて洗浄食器類上に液体を噴霧するのに役立つ。処理ゾーン12、14、16、18の個々の噴霧システムは、処理すべき洗浄食器類が上および下の両方から確実に放水されるようにしている。
【0020】
然しながら、図1に略示するコンベヤー食器洗浄機2では、最終すすぎゾーン18には、下向きの上部噴霧ノズル20および上向きの下部噴霧ノズル22のみならず、コンベヤー装置4の一方の側部に横断方向に向けられた横方向噴霧ノズル24をも設けられている。横方向噴霧ノズル24を使用することで、死角領域にも標的を合わせた最終すすぎ液を洗浄食器類の部域(皿の部域)に噴霧可能となる。具体的には、最終すすぎゾーン18内で横方向噴霧ノズル24を使用することには、最終すすぎゾーン18内に上部および下部噴霧ノズル20、22が配設されているが横断方向に向けられたノズル24が全く設けられていないシステムと比べて、搬送システムが満載されている場合、すなわち皿ラックに皿同士が接近した状態で装荷されている場合に、最終すすぎ結果(死角領域においても皿の表面から洗剤残渣が有効にすすぎ取られていること)に有意な利点がある。
【0021】
後洗浄ゾーン16、主洗浄ゾーン14および予備洗浄ゾーン12は、また、噴霧済み液を収容し、かつ/または、関連する処理ゾーン14、16、18の噴霧ノズル26、28、30に液体を供給するための付随するタンク(後洗浄タンク12、主洗浄タンク34、予備洗浄タンク36)も有している。
【0022】
既述のように、計量、添加されるすすぎ助剤を伴う淡水を含む最終すすぎ液が、コンベア装置4の上下および図1に示したコンベヤー食器洗浄機2内の側部に配置されている最終すすぎゾーン18の噴霧ノズル20、22、24を用いて、洗浄食器類(図示せず)に噴霧される。噴霧された最終すすぎ液の一部分は、処理ゾーンから処理ゾーンへカスケードシステムを介して洗浄食器類の搬送方向8とは反対の方向に搬送される。最終すすぎゾーン18内で噴霧された最終すすぎ液の残りの一部は、弁V1およびバイパスライン38を介して予備洗浄ゾーン12に付随する予備洗浄タンク36まで直接導かれる。
【0023】
カスケードシステム内では、最終すすぎノズル20、22、24により噴霧された最終すすぎ液は最終すすぎゾーン18から、重力によって、後洗浄ゾーン16に付随する後洗浄タンク32内まで流れる。最終すすぎゾーン18内で噴霧され後洗浄タンク32により収集された最終すすぎ液は、次に、後洗浄ポンプ45を用いて後洗浄ゾーン16の噴霧ノズル(後洗浄ノズル26)まで送出される。
【0024】
洗浄液は、後洗浄ゾーン16内で洗浄食器類からすすぎ落とされる。プロセス中に生成された液体(後洗浄液)は、重力によって、主洗浄ゾーン14に付随する主洗浄タンク34内に流入する。好ましくは、後洗浄ノズル26により噴霧された後洗浄液を主洗浄タンク34内に導く、例えば放出ベースまたはバックルプレートなどの放出要素39が、この目的で具備される。他の実施形態(図示せず)によれば、主洗浄タンク34が、後洗浄ゾーン16の後洗浄ノズル26の下側まで延在している場合、出口要素39を省略することができよう。
【0025】
通常、主洗浄ゾーン14の主洗浄タンク34内の液体は洗剤を含み、主洗浄ポンプ35を用いて主洗浄ゾーン14の噴霧ノズル(主洗浄ノズル28)によって洗浄食器類に噴霧される。主洗浄ノズル28により噴霧された洗浄液は、重力により主洗浄タンク34内に戻る。
【0026】
主洗浄タンク34は、オーバーフローライン37を介して、予備洗浄ゾーン12に付随する予備洗浄タンク36に連通している。主洗浄ゾーン14内で噴霧された洗浄液は、主洗浄タンク34内に充分な量の洗浄液が存在する場合、このオーバーフローライン37を介して予備洗浄タンク36に流入する。
【0027】
予備洗浄ゾーン12の予備洗浄タンク36内に収容された液体は、次に、予備洗浄ポンプ33を用いて予備洗浄ゾーン12の噴霧ノズル(予備洗浄ノズル30)により洗浄食器類に噴霧され、洗浄食器類から汚れの粗粒子が除去される。予備洗浄ノズル30により噴霧された洗浄液は、重力により予備洗浄タンク36内に戻る。
【0028】
予備洗浄タンク36には、予備洗浄タンク36中の液体レベルを超えた場合に、余剰の液体を廃水システムに送り出すのに使用されるオーバーフローライン31が設けられている。
【0029】
既述のように、主洗浄ゾーン14内および予備洗浄ゾーン12内で噴霧される液体は、好ましくは、洗剤計量装置(図面には示さず)によって、例えば主洗浄ゾーン14の主洗浄タンク34内の液体に計量、添加された洗剤を含んでいる。
【0030】
既述のように、搬送方向8に最終すすぎゾーン18の下流側には乾燥ゾーン40が設けられている。乾燥ゾーン40では、洗浄食器類は、洗浄食器類上の水分を吹き飛ばしかつ/または完全に乾かすために、乾燥した加熱空気を用いて乾燥させられる。空気の含水率を乾燥に好適な範囲に保つために、例えばシステム外の室内空気を開口部から、例えば洗浄食器類のための出口開口部から乾燥ゾーン40に供給するようにできよう。
【0031】
次に、乾燥ゾーン40内の湿気を含んだ暖かい空気は、例えばファン41を用いて、他の開口部から乾燥ゾーン40外に排気される。ここで、乾燥ゾーン40からの排気流は、凝縮器を備えることができる熱回収装置42を通過させることが有利である。熱回収装置42は、排気中に含まれる熱エネルギーの少なくとも一部を回収するのに役立つ。
【0032】
コンベヤー食器洗浄機2を最初に起動する前に、個々の洗浄ゾーン12、14、16に付随するタンク(予備洗浄タンク36、主洗浄タンク34、後洗浄タンク32)が空であるかまたは不充分にしか満たされていない場合、淡水ライン90を介して、かつ/または、最終すすぎゾーン18内で最終すすぎ液を噴霧することによって、先ずタンクを淡水で充填しなくてはならない。淡水ライン90は、起動可能な弁V3を介してを淡水供給システムに接続することができる。各々の場合において、主洗浄ゾーン14内および予備洗浄ゾーン12内で利用可能な洗浄液の量を、主洗浄タンク34内および予備洗浄タンク36内に設けられたレベルセンサーを用いて監視し制御装置50に信号を送出するようにできる。
【0033】
最終すすぎを目的として準備された淡水の少なくとも一部分を一時的に貯蔵するため、(図1に示すように)最終すすぎゾーン18に付随する淡水コンテナ30を設けることができる。淡水コンテナ30は、起動可能な淡水補給弁V2を介して淡水供給システムに連結可能な淡水連結部分を具備し、また、最終すすぎポンプ43の吸込端部に連結されている。ただし、当然のことながら、最終すすぎ目的で供給される淡水の少なくとも一部分を一時的に貯蔵する淡水コンテナ30を省略して、淡水補給弁V2を直接、最終すすぎポンプ43の吸込端部に連結してもよい。
【0034】
最終すすぎポンプ43の吐出端部はラインシステムを介して水加熱器9(ボイラー)に連結される。この場合、ラインシステムは、最終すすぎポンプ43から最終すすぎゾーン18の噴霧ノズル20、22、24に送出された液体が、先ず、熱回収装置42を通過してから水加熱器9に到達するように構成されている。こうして、放出された排気からの熱エネルギーの少なくとも一部を使用して、最終すすぎゾーン18の噴霧ノズル20、22、24に供給される液体を加熱することが可能となる。
【0035】
淡水補給弁V2から直接に、或いは、淡水コンテナ30から最終すすぎポンプ43に供給される淡水に、すすぎ助剤計量装置57を用いてすすぎ助剤が計量、添加される。すすぎ助剤計量装置57は、特に好ましくは、淡水がまだ加熱されていない位置で、淡水にすすぎ助剤を計量、添加するように配置されている。実験から、すすぎ助剤と淡水は、未加熱の淡水にすすぎ助剤を計量、添加した場合に、著しく良好にかつより均質に混合することが示された。具体的には、すすぎ助剤は、40℃未満好ましくは30℃未満の温度の淡水に計量、添加されるべきである。このような理由から、すすぎ助剤は、最終すすぎポンプ43と水加熱器9の間、または、最終すすぎポンプ43と図1に示したコンベヤー食器洗浄機2の実施形態における熱回収装置42との間で計量、添加される。このために、ラインシステムには補給ラインが設けられており、該補給ラインは、最終すすぎポンプ43と熱回収装置42からすすぎ助剤ポンプ56を介してすすぎ助剤計量装置57に連結することができよう。
【0036】
上記制御装置50は、図1において、コンベヤー食器洗浄機2内に略示されている。制御装置50は、最終すすぎゾーン18内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量を自動的に設定する。制御装置50は、好ましくは、予め定義されたまたは予め定義可能なプログラムシーケンスに従って、例えば各ポンプおよび弁などのコンベヤー食器洗浄機2の異なる起動可能な構成要素を起動させ、こうしてコンベヤー食器洗浄機2の個々の処理ゾーン12、14、16、18内のプロセスパラメータ、そして詳細には最終すすぎゾーン18内のプロセスパラメータを設定可能となっている。
【0037】
洗浄食器類が各処理ゾーン12、14、16、18を通過させて搬送方向8に搬送される搬送速度を、制御装置50を用いて設定できることも、好ましい。
【0038】
本発明によれば、単位時間あたりにコンベヤー食器洗浄機18内で噴霧される最終すすぎ液の量は、少なくとも最終すすぎゾーン18を通過させて洗浄食器類を搬送する搬送速度に応じて、および/または、少なくとも1つの最終すすぎゾーン18を通過させて搬送する洗浄食器類のタイプに応じて制御装置50を用いて自動的に変更される。図1に示すコンベヤー食器洗浄機2では、制御装置50は、少なくとも1つの最終すすぎゾーン18を通過させて搬送される洗浄食器類のタイプに応じて、或いは、搬送速度に応じて、最終すすぎゾーン18内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量を選択的に自動変更するように設計されている。然しながら、原理的には、少なくとも1つの最終すすぎゾーン18を通過させて搬送される洗浄食器類のタイプのみに応じて、或いは、搬送速度のみに応じて、最終すすぎゾーン18内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量を変更するように制御装置50を構成することも可能である。
【0039】
コンベヤー食器洗浄機2内で処理すべき洗浄食器類のタイプを検出するために、図1に例示のコンベヤー食器洗浄機2は、洗浄食器類検出器装置51を有する。ここで用いられる「洗浄食器類検出器装置」という用語は、コンベヤー食器洗浄機2内で処理すべき洗浄食器類を検出しそのタイプを判定するあらゆる検出装置として理解されるべきである。コンベヤー食器洗浄機2内で処理すべき洗浄食器類のサイズおよび/または形状および/または材料を検出できる少なくとも1つの検出器を洗浄食器類検出器装置51に設けることができよう。洗浄食器類検出器装置51の可能性ある1つの実施形態において、装置は、少なくとも1つの好ましくは光学的検出器、誘導式検出器または容量式検出器を含んでおり、こうして、洗浄食器類のタイプを識別する目的で洗浄食器類のサイズ、形状および/または材料を直接検出できるようになっている。ただし、検出器として、その他のタイプの検出器、例えば誘導性作動の近接センサー、光センサー、光カーテン、レーザスキャナ、3Dレーザー、カメラ、回転トランスジューサなどを使用することも可能である。
【0040】
図1に示すように、洗浄食器類検出器装置51は、好ましくはコンベヤー食器洗浄機2の入口11に配置され、コンベヤー食器洗浄機2の個々の処理ゾーン12、14、16、18、40に供給される洗浄食器類のタイプを検出可能となっている。ただし、当然のことながら、コンベヤー食器洗浄機2の内部に洗浄食器類検出器装置51を配置することもまた可能であろう。重要な点は、洗浄食器類検出器装置51が、最終すすぎゾーン18内への入口の少なくとも上流側に配置されていることである。
【0041】
制御装置50は、詳細には適切な通信接続を介して洗浄食器類検出器装置51に接続され、こうして、コンベヤー食器洗浄機2に供給され洗浄食器類検出器装置51により検出される洗浄食器類のタイプが、連続的に或いは所定の時刻に、および/または、所定事象の発生時にチェックされるようになっている。
【0042】
図1に示す本発明に係るコンベヤー食器洗浄機2の実施形態では、制御機構50は、処理すべき洗浄食器類が、洗浄食器類検出器装置51によって検出された洗浄食器類のタイプに基づいて自動的に検出できるようになっている。制御装置50は、好ましくは、少なくとも以下の洗浄食器類を自動的に検出することができる。
【0043】
磁器または磁器様の材料で製造された皿。
磁器または磁器様の材料、ガラスまたはガラス様の材料で製造された茶碗。
磁器または磁器様の材料、ガラスまたはガラス様の材料で製造されたボウル。
プラスチック材料製のトレイまたはトレイ様の品物。
【0044】
金属、特にステンレス鋼製の容器特にGN容器。
金属、特にステンレス鋼製の鉢。
金属、特にステンレス鋼製の鍋。
金属、特にステンレス鋼製のカトラリーまたはカトラリー品目。
ガラスまたはガラス様の材料で製造された飲用グラス。
【0045】
制御装置50が、洗浄食器類検出器装置51によって検出された洗浄食器類のタイプに基づいて洗浄食器類を識別しない場合、関連する洗浄食器類は「その他の洗浄食器類」として識別される。
【0046】
本発明に係る解決法は、処理すべき洗浄食器類の自動的識別によってだけではなく、制御装置50の付加的な機能性によっても特徴づけられており、この付加的な機能性によれば、該制御機構は、最終すすぎゾーン18内で予め定義されたまたは予め定義可能な処理プログラムを自動的に選択し、検出された洗浄食器類タイプに応じておよび/または搬送速度に応じて選択された処理プログラムのプロセスパラメータを設定するように構成されている。検出された洗浄食器類タイプに応じておよび/または搬送速度に応じて制御装置50によって設定可能なプロセスパラメータとしては、詳細には、最終すすぎゾーン18内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量がある。従って、制御装置50が、最終すすぎポンプ43を対応して作動させるように構成することが好ましい。この場合、最終すすぎポンプ43は、好ましくは、回転速度制御型ポンプである。
【0047】
制御装置50が、検出された洗浄食器類タイプに応じておよび/または搬送速度に応じて、最終すすぎゾーン18内で単位時間あたりに噴霧すべき最終すすぎ液の量を自動的に定義し、かつ、最終すすぎポンプ43を作動可能とするために、制御装置50が、アクセス可能なメモリーデバイス(図1に明示的に示さず)を有し、該デバイスに、発生しうる個々の洗浄食器類タイプまたは搬送速度について最終すすぎゾーン18内の最終すすぎのための処理プログラムおよび対応するプロセスパラメータを格納するようにできる。
【0048】
これにより、最終すすぎゾーン18内の洗浄食器類の過剰処理を有効に防止可能となる。最終すすぎゾーン18内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量が比較的少量であっても、適切な最終すすぎ結果には充分である場合が多い。
【0049】
本発明によれば、最終すすぎゾーン18内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量とは無関係に、最終すすぎ目的で供給される淡水に対して、すすぎ助剤計量装置57を用いて、単位時間あたり一定量のすすぎ助剤が計量、添加されるようになっている。このようにして、すすぎ助剤計量装置57を制御装置50から機能的に連動解除することが可能である。つまり、すすぎ助剤は、制御装置50を用いて選択された最終すすぎゾーン18内の処理プログラムおよび制御装置50により相応じて設定されたプロセスパラメータとは無関係に、計量、添加される。こうして、独立したモジュールとしてコンベヤー食器洗浄機2内ですすぎ助剤計量装置57を使用することができる。従って、コンベヤー食器洗浄機2をモジューラ構成のものとすることができ、その結果として、コンベヤー食器洗浄機2を修理する場合などに多大な利点がもたらされる。
【0050】
すすぎ助剤計量装置57は、好ましくは、最終すすぎ目的で供給される淡水1リットルあたり0.2〜0.8ミリリットル、好ましくは0.3〜0.6ミリリットルのすすぎ助剤が計量、添加されるように、最終すすぎゾーン18内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量とは無関係に、単位時間あたりの投入量を一定に設計されるべきである(例えば、単位時間あたりに低い体積の最終すすぎ液が噴霧される場合、添加されるすすぎ助剤の量は、淡水1リットルあたり約0.6ミリリットルであってよく、単位時間あたりに高い体積の最終すすぎ液が噴霧される場合、添加されるすすぎ助剤の量は、淡水1リットルあたり約0.3ミリリットルであってよい)。実験によると、これらの計量された量では最終すすぎ結果に対するマイナスの効果は予期されない、ということがわかっている。すでに記した通り、すすぎ助剤は、淡水とすすぎ助剤を最適に混合させる目的で、未加熱の淡水に計量、添加されるべきである。
【0051】
図1に示すコンベヤー食器洗浄機2の好ましい実施形態では、制御装置50は、ガラスまたはグラスラックが識別された場合に、予め定義されたまたは予め定義可能な(例えばユーザーまたはサービス要員が変更または設定可能な)値に、少なくとも1つの最終すすぎゾーン18内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量を自動的に設定するように構成されており、これは特に、選択され設定された搬送速度と無関係に行なわれる。
【0052】
これに替えて或いはこれに追加して、制御装置50は、カトラリーまたはカトラリーラックが、識別された場合に予め定義されたまたは予め定義可能な値に、少なくとも1つの最終すすぎゾーン18内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量を自動的に設定するように構成することが更に好ましく、これは、また、搬送速度とは無関係に行なわれる。
【0053】
本発明に係る解決法の好ましい実施形態では、通過幅が612mmのフライト型食器洗浄機において、以下の最終すすぎ液体積流量が自動的に設定される。
最終すすぎ液体積流量は、グラスまたはグラスラックが検出された場合、搬送速度とは無関係に200リットル/時以上の値に設定される。
最終すすぎ液体積流量は、カトラリーまたはカトラリーラックが検出された場合、搬送速度とは無関係に200リットル/時以上の値に設定される。
【0054】
本発明に係る解決法のこの実施形態において、搬送速度に対する最終すすぎ液体積流量の依存性は、「グラス」タイプの洗浄食器類または「カトラリー」タイプの洗浄食器類と異なるタイプの洗浄食器類の場合にのみ発生する。以下の最終すすぎ液体積流量が、これらのその他のタイプの洗浄食器類について設定されることになる。
【0055】
1m/分未満の搬送速度について、約150リットル/時の最終すすぎ液体積流量が自動的に設定される。
1.5m/分未満の搬送速度については、約180リットル/時の最終すすぎ液体積流量が自動的に設定される。
【0056】
1.5m/分超の搬送速度については、約210リットル/時の最終すすぎ液体積流量が自動的に設定される。そして
2m/分超の搬送速度については、約240リットル/時の最終すすぎ液体積流量が自動的に設定される。
【0057】
搬送速度および最終すすぎ液体積流量についての上述の値は単なる一例にすぎない。当然のことながら、ガラスが検出された場合、またはカトラリーが検出された場合に搬送速度に応じて最終すすぎ液体積流量を変更することも同様に実現可能である。
【0058】
図2は、図1に係るコンベヤー食器洗浄機2の最終すすぎゾーン18の横断面図である。既述したように、最終すすぎゾーン18は、コンベア装置4の一方の側部に、下に向いた上部噴霧ノズル20、上に向いた下部噴霧ノズル22および横断方向に向いた横方向噴霧ノズル24を有する。ただし、当然のことながら、最終すすぎゾーン18内に、上部および下部噴霧ノズル20、22のみを具備し、横断方向に向いた横方向噴霧ノズル24を全く具備しないことも可能である。然しながら、少なくとも最終すすぎ目的では、上部および下部噴霧ノズル20、22だけでなく横方向噴霧ノズル24も使用され、こうして死角領域にも標的を合わせた形で洗浄食器類の部域に噴霧されるようにすること、そして特に搬送システムが満載である場合に死角領域内でさえ洗浄食器類の表面からの洗剤残渣を確実かつ有効にすすぎ取ることもできるようにすることが有利である。
【0059】
本発明は、図面内に一例として示された図1、2の実施形態に限定されない。むしろ、本発明は、当業者がクレームおよび例示的実施形態の記述を全体的に検討することから推量することのできるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの洗浄ゾーン(12、14)と少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)を通過して洗浄食器類を搬送するためのコンベヤー装置(4)を含むコンベヤー食器洗浄機(2)において、
淡水および計量、添加されるすすぎ助剤を含む最終すすぎ液が噴霧ノズル(20、22、24)を用いて少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)内の洗浄食器類に噴霧されるようにしたコンベヤー食器洗浄機であって、
少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)を通過して洗浄食器類が搬送される搬送速度に応じておよび/または少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)を通過させて搬送される洗浄食器類のタイプに応じて、少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量を自動的に設定するために制御装置(50)が具備されており、
少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量とは無関係に最終すすぎ目的で供給される淡水に対し単位時間あたり一定量のすすぎ助剤を計量、添加するすすぎ助剤計量装置(57)が具備されていることを特徴とするコンベヤー食器洗浄機。
【請求項2】
すすぎ助剤計量装置(57)と少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)の噴霧ノズル(20、22、24)の間に配置されている装置(9、42)が、最終すすぎ液を加熱する目的で具備されていることを特徴とする請求項1に記載のコンベヤー食器洗浄機。
【請求項3】
すすぎ助剤計量装置(57)は、淡水が40℃未満そして好ましくは30℃未満の温度にある位置ですすぎ助剤を淡水に計量、添加するように、淡水補給ラインシステムとの関係において配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンベヤー食器洗浄機(2)。
【請求項4】
すすぎ助剤計量装置(57)は、少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)内に単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量とは無関係に最終すすぎ目的で供給される淡水に対し、淡水1リットルあたり0.2〜0.8ミリリットルのすすぎ助剤、好ましくは0.3〜0.6ミリリットルのすすぎ助剤を計量、添加するようにしたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコンベヤー食器洗浄機(2)。
【請求項5】
処理すべき洗浄食器類のタイプを検出する洗浄食器類検出器装置(51)が具備されていること、および制御装置(50)は、検出された処理すべき洗浄食器類のタイプに応じて少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)内に単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量を自動的に設定するようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のコンベヤー食器洗浄機(2)。
【請求項6】
制御装置(50)は、検出された処理すべき洗浄食器類のタイプに応じて、コンベヤー装置(4)を用いて少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)を通過して洗浄食器類が搬送される搬送速度を自動的に設定するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のコンベヤー食器洗浄機。
【請求項7】
洗浄食器類検出器装置(51)は、少なくとも1つの光学的に作動する検出器および/または少なくとも1つの誘導性または容量性作動の検出器を有し、グラスまたはグラスラックを自動的に識別しかつ/またはカトラリーまたはカトラリーラックを自動的に識別すること、そして制御装置(50)は、グラスまたはグラスラックが識別された場合に少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量を自動的に、予め定義されたまたは予め定義可能な値に設定すること、および/または制御装置(50)は、カトラリーまたはカトラリーラックが識別された場合に、少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量を自動的に、予め定義されたまたは予め定義可能な値に設定することを特徴とする請求項5または6に記載のコンベヤー食器洗浄機(2)。
【請求項8】
最終すすぎ液を噴霧するために、少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)が、少なくとも1つの下向きの上部噴霧ノズル(20)、少なくとも1つの上向きの下部噴霧ノズル(22)および少なくとも1つの横方向噴霧ノズル(24)を有することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のコンベヤー食器洗浄機(2)。
【請求項9】
制御装置(50)により起動することができる最終すすぎポンプ(43)が、少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)の噴霧ノズル(20、22、24)に単位時間あたりに供給される最終すすぎ液の量を設定するために具備されており、最終すすぎポンプ(43)が回転速度制御型ポンプであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のコンベヤー食器洗浄機(2)。
【請求項10】
コンベヤー装置(4)を用いて、少なくとも1つの洗浄ゾーン(12、14)と少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)を通過させて搬送される洗浄食器類を洗浄するためにコンベヤー食器洗浄機(2)を作動させるための方法において、淡水および計量、添加されるすすぎ助剤を含む最終すすぎ液が噴霧ノズル(20、22、24)を用いて少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)内の洗浄食器類に噴霧される方法であって、少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)を通過して洗浄食器類が搬送される搬送速度に応じておよび/または少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)を通過させて搬送される洗浄食器類のタイプに応じて、少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量が自動的に設定されること、および少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量とは無関係に最終すすぎ目的で供給される淡水に対し単位時間あたり一定量のすすぎ助剤が計量、添加されることを特徴とする方法。
【請求項11】
すすぎ助剤濃度が淡水1リットルあたり0.2〜0.8ミリリットルの範囲内、好ましくは淡水1リットルあたり0.3〜0.6ミリリットルの範囲内となるような形で、淡水に対し計量的にすすぎ助剤を添加することを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
40℃未満、好ましくは30℃未満の温度にある淡水中にすすぎ助剤を計量することを特徴とする請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
処理すべき洗浄食器類のタイプを検出することおよび、少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)内で単位時間あたりに噴霧される最終すすぎ液の量は、検出された処理すべき洗浄食器類のタイプに応じて自動的に設定されることを特徴とする、請求項10〜12の何れか1項に記載の方法。
【請求項14】
コンベヤー装置(4)を用いて少なくとも1つの最終すすぎゾーン(18)を少なくとも通過して洗浄食器類が搬送される搬送速度が、検出された処理すべき洗浄食器類のタイプに応じて自動的に設定されることを特徴とする請求項15に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−500046(P2012−500046A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523132(P2011−523132)
【出願日】平成21年8月12日(2009.8.12)
【国際出願番号】PCT/US2009/053534
【国際公開番号】WO2010/019653
【国際公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(503158936)プレマーク エフイージー リミティド ライアビリティー カンパニー (11)
【Fターム(参考)】