説明

コード管理サーバ、及びコード管理方法

【課題】統一することなく複数の店舗間で別個に付与されて用いられているインストアコードが示す各商品の同一性を容易に確認する。
【解決手段】コード管理サーバ10が、商品が生産あるいは製造されたときに当該商品に付与される商品識別コード(JANコード)と、この商品識別コードが示す商品に各小売チェーンにおいて付与されているインストアコードとを含むコード管理情報を格納するコード管理DB11を備え、検索対象の商品に付与されている商品識別コードの指定を受け付け、受け付けた商品識別コードを含むコード管理情報を、コード管理DB11を参照して検索し、検索したコード管理情報の一部または全部を抽出し、抽出したコード管理情報の一部または全部を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各小売チェーンにおいてそれぞれ別個にインストアコードが付与されている商品のうち同一の商品を特定するためにコード管理を行うコード管理サーバ、及びコード管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スーパーマーケット等の店舗において、購入が希望された商品に付されているバーコード等のPOSコードを読み取ることで、商品単位の販売状況を把握するための情報の収集等を行うPOSシステムが広く用いられている(例えば、特許文献1−2参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−165629号公報
【特許文献2】特開2005−228021号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のPOSシステムでは、POSコードによって得られる情報は各店舗独自のインストアコードとされている。チェーンストアでは、一般にJAN(EAN)コードと呼ばれる国際標準コードの形式が使用されているが、登録されている対応商品がバラバラのインストアコードが使用されているので、各チェーンストアで販売されている商品の同一性を判断することができず、例えばある商品の販売状況などを円滑にまとめることができないという問題があった。
【0005】
なお、強制的にインストアコードを統一したPOSシステムを構築することが考えられるが、そのようなPOSシステムを構築するには膨大なコストと時間が必要となり、経済的な無駄が多く発生してしまう。
【0006】
本発明は、上述した問題を解消し、統一することなく複数の店舗間で別個に付与されて用いられているインストアコードが示す各商品の同一性を容易に確認することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のコード管理サーバは、各小売チェーンにおいてそれぞれ別個にインストアコードが付与されている商品のうち同一の商品を特定するためにコード管理を行うコード管理サーバであって、商品が生産あるいは製造されたときに当該商品に付与される商品識別コードと、該商品識別コードが示す商品に各小売チェーンにおいて付与されているインストアコードとを含むコード管理情報を格納するコード管理DBと、検索対象の商品に付与されている商品識別コードの指定を受け付ける商品識別コード受付手段と、該商品識別コード受付手段が受け付けた商品識別コードを含むコード管理情報を、前記コード管理DBを参照して検索し、検索したコード管理情報の一部または全部を抽出するコード管理情報検索抽出手段と、該コード管理情報検索抽出手段が抽出したコード管理情報の一部または全部を出力するコード管理情報出力手段とを含むことを特徴とする。
【0008】
上記のように構成したことで、統一することなく複数の店舗間で別個に付与されて用いられているインストアコードが示す各商品の同一性を容易に確認することができるようになる。よって、複数の店舗間における販売状況等を円滑に集計することが可能となる。
【0009】
コード管理情報は、インストアコードの適用期間を含み、検索する日付の指定を受け付ける日付受付手段を含み、前記コード管理情報検索抽出手段は、前記商品識別コード受付手段が受け付けた商品識別コードのうち前記日付受付手段が受け付けた日付を含む前記適用期間が対応付けされている商品識別コードを含むコード管理情報を検索する構成とされていてもよい。
【0010】
商品を生産あるいは製造したメーカによって当該商品に付与された商品識別コードを含むメーカ管理情報を取得するメーカ管理情報取得手段と、該メーカ管理情報取得手段が取得したメーカ管理情報を前記コード管理DBに登録するメーカ管理情報登録手段とを含む構成とされていてもよい。
【0011】
各小売チェーンにおいて管理される各小売チェーンサーバから、インストアコードと該インストアコードが付与されている商品の商品カルテ番号とを含む小売店情報を取得する小売店情報取得手段と、商品カルテを管理する商品マスタサーバから前記小売店情報取得手段が取得した商品カルテ番号が示す商品の商品カルテに登録されている商品識別コードを取得する商品カルテ情報取得手段と、前記コード管理DBに登録されている商品識別コードのうち商品カルテ取得手段が取得した商品識別コードに対応付けして、前記小売店情報取得手段が取得したインストアコードを登録するインストアコード登録手段とを含む構成とされていてもよい。
【0012】
前記コード管理DBに登録されている商品識別コードのうち商品カルテ取得手段が取得した商品識別コードに対応付けして、インストアコードの適用期間を登録あるいは更新する適用期間設定手段を含む構成とされていてもよい。
【0013】
コード管理情報は、更にインストアコードを付与している小売チェーンを示す小売チェーン名を含むものであってもよい。また、コード管理情報は、更に商品識別コードが付与されている商品の商品名を含むものであってもよい。
【0014】
また、本発明のコード管理方法は、各小売チェーンにおいてそれぞれ別個にインストアコードが付与されている商品のうち同一の商品を特定するためにコード管理を行うコード管理方法であって、検索対象の商品に付与されている商品識別コードの指定を受け付ける商品識別コード受付処理と、該商品識別コード受付処理にて受け付けた商品識別コードを含むコード管理情報を、商品が生産あるいは製造されたときに当該商品に付与される商品識別コードと、該商品識別コードが示す商品に各小売チェーンにおいて付与されているインストアコードとを含むコード管理情報を格納するコード管理DBを参照して検索し、検索したコード管理情報の一部または全部を抽出するコード管理情報検索抽出処理と、該コード管理情報検索抽出処理にて抽出したコード管理情報の一部または全部を出力するコード管理情報出力処理とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、統一することなく複数の店舗間で別個に付与されて用いられているインストアコードが示す各商品の同一性を容易に確認することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るコード管理システム100の構成の例を示すブロック図である。図1に示すように、コード管理システム100は、コード管理サーバ10と、商品マスタサーバ20と、小売店サーバ31〜3N(N:任意の正の整数)とを含む。コード管理サーバ10、商品マスタサーバ20、および小売店サーバ31〜3Nは、それぞれ、例えばインターネットなどの通信ネットワーク40に接続されている。
【0017】
コード管理サーバ10、商品マスタサーバ20、および小売店サーバ31〜3Nは、それぞれ、WWWサーバなどの情報処理装置によって構成される。
【0018】
コード管理サーバ10は、例えばコード管理システム100のシステム管理者によって管理されるサーバであり、商品が生産あるいは製造されたときにその商品に付与される商品識別コード(例えばJANコード)や各小売店にて使用されているインストアコードの管理を行うものである。
【0019】
コード管理サーバ10は、コード管理情報が格納されるコード管理DB11と、メーカ生産管理情報が格納されるメーカ生産管理DB12とを備えている。コード管理情報は、商品識別コードと各小売店にて使用されているインストアコードとの関係を管理するための情報である。メーカ生産管理情報は、商品が生産あるいは製造されたときにメーカ側によってその商品に付与された商品識別コードと、その商品識別コードが示す商品の商品名と、その商品を生産あるいは製造したメーカ名とを含む。なお、コード管理DB11と、メーカ生産管理DB12とは、コード管理サーバ10の内部にあっても外部にあってもよい。また、メーカ生産管理情報は、例えば、各メーカが管理するメーカ端末(図示せず)から、例えば定期的にコード管理サーバ10に通信ネットワークを介して送信され、メーカ生産管理DB12に蓄積される。
【0020】
商品マスタサーバ20は、商品の生産履歴や流通履歴を含む商品履歴情報などのその商品に関わる各種の情報を含む商品マスタが格納される商品マスタDB21を備えている。商品マスタは、商品を一意に特定するための商品マスタ番号と、その商品に付与されている商品識別コードとを含む。なお、商品マスタDB21は、商品マスタサーバ20の内部にあっても外部にあってもよい。
【0021】
小売店サーバ31〜3Nは、それぞれ、例えば各小売チェーンA〜Xを管理する小売チェーン管理者によって管理され、各小売チェーンA〜Xにて使用されるPOS情報を格納する小売チェーン商品マスタDB31a〜3Naを備えている。小売店サーバ31〜3Nは、それぞれ、例えば各小売チェーンA〜X内に設置される。小売店サーバ31〜3Nには、図示はしないが、各小売チェーンA〜X内で用いられるPOSレジスタ(購入金額支払所に設置されているレジスタであって、例えば商品に付されたPOSシステム用のバーコード(POSコードの一例:以下、POS用バーコードという。)を読み取り、POS用バーコードにもとづいて特定される商品名や商品価格を用いて購入内容をレシートへ印字する機能などの各種の機能を有する。)や、小売店サーバ31〜3Nの処理前にPOSデータイントラ処理を行うコンピュータなどが接続されている。
【0022】
図2は、小売チェーンAに設置されている小売店サーバ31が備える小売チェーン商品マスタDB31aに格納されるPOS情報の例を示す説明図である。図2に示すように、POS情報は、商品名と、インストアコードと、商品カルテ番号と、商品の値段とを含む。インストアコードは、JAN形式などの特定の標準形式であってもよいし、店舗独自の形式をもったものであってもよい。インストアコードは、該当する小売チェーンA内のPOSシステムにおいて所定の商品に対応付けて現在使用されているPOSコードである。
【0023】
図2に示すように、商品名としては、缶詰A、調味料Aなどの商品の名称及び/又はサプライヤー名(メーカー名)が設定される。また、値段には、個数や重さ毎の販売単位の値段が設定される。
【0024】
POS情報は、各小売店サーバ31〜3Nが備える各小売チェーン商品マスタDB31a〜3Naにそれぞれ格納されている。また、POS情報は、各店舗に採用されているPOSシステムによって、同じ商品であっても異なるインストアコードが設定される場合がある。
【0025】
図3は、コード管理DB11に格納されるコード管理情報の例を示す説明図である。図3に示すように、コード管理情報は、商品名と、JANコード(本例では「商品識別コード」を意味する)と、小売チェーン名と、インストアコードと、適用期間とが対応付けされた情報である。適用期間は、該当するインストアコードがある商品に適用されている期間を意味し、現在も適用されている場合には期間終了日が確定できないため「使用継続中(適用中)」が設定される。なお、適用期間は、日単位でなく、月、週、時間、分、秒単位で管理するようにしてもよい。
【0026】
次に、本例のコード管理システム100の動作について説明する。
図4は、本例のコード管理システム100におけるコード管理サーバ10が実行するコード管理情報登録処理の例を示すフローチャートである。コード管理情報登録処理は、例えば、コード管理サーバ10のオペレータにより指示があったとき、あるいは定期的(例えば1日1回早朝あるいは深夜など)に実行される。
【0027】
コード管理情報登録処理において、先ず、コード管理サーバ10は、メーカ生産管理DB12に格納されているメーカ生産管理情報のうち、新規に登録(前回取得したとき以降の登録)されていたメーカ生産管理情報を読み出す(ステップS101)。
【0028】
次いで、コード管理サーバ10は、取得したメーカ生産管理情報に含まれている商品名とJANコードとをコード管理DB11に格納されているコード管理情報の該当項目に新たに登録する(ステップS102)。
【0029】
次に、コード管理サーバ10は、各小売店サーバ31〜3Nから、新規に登録(前回取得したとき以降の登録)されたPOS情報と、登録が抹消されたPOS情報とを取得する(ステップS103)。なお、ステップS103では、POS情報のうち、商品カルテ番号とインストアコードだけを取得するようにしてもよい。また、本例では、ステップS103にて、POS情報の登録日や登録抹消日をも取得する。
【0030】
次いで、コード管理サーバ10は、ステップS103にて取得したPOS情報に含まれている商品カルテ番号を提示して、商品マスタサーバ20に対して提示した商品カルテ番号に対応するJANコードの確認依頼を行い、商品マスタサーバ20からステップS103にて取得したPOS情報が示す商品カルテ番号に対応付けされているJANコードを取得する(ステップS104)。
【0031】
そして、コード管理サーバ10は、新規登録の場合には、ステップS104にて取得したJANコードに対応付けして、ステップS103にて取得したPOS情報に含まれているインストアコードを登録するとともに、適用期間の始期を登録する(ステップS105)。また、コード管理サーバ10は、終期登録の場合には、ステップS104にて取得したJANコードとステップS103にて取得したPOS情報に含まれているインストアコードとに対応付けして、適用期間の終期を登録する(ステップS105)。
【0032】
図5は、本例のコード管理システム100におけるコード管理サーバ10が実行する商品検索処理の例を示すフローチャートである。ここでは、コード管理サーバ10のオペレータにより指定されたJANコードが付与されている商品であって、各小売チェーンで別個のインストアコードが付与されて販売されている商品が検索される場合を例に説明する。
【0033】
商品検索処理において、コード管理サーバ10は、自己が備える入力装置の操作によりオペレータにより入力されたJANコードを受け付ける(ステップS201)。また、コード管理サーバ10は、自己が備える入力装置の操作によりオペレータにより入力された検索対象日付(例えば2006年10月15日)を受け付ける(ステップS202)。
【0034】
次に、コード管理サーバ10は、コード管理DB11を参照して、ステップS201にて受け付けたJANコードに対応付けされ、ステップS202にて受け付けた日付が適用期間中に含まれているコード管理情報を検索し、抽出する(ステップS203)。
【0035】
そして、コード管理サーバ10は、自己が備える表示装置の表示画面上に、検索結果画面を表示する(ステップS204)。検索結果画面は、例えば図6に示すように、検索条件を表示する検索条件表示領域201と、検索結果を表示する検索結果表示領域202とが設けられている。
【0036】
図6には、検索条件としてJANコード「000123」及び日付「2006年10月15日」が指定された場合の検索結果の例が示されている。図6に示すように、検索結果として、JANコード「000123」が示す商品が商品名「缶詰A」であり、指定された日「10月15日」においては、5つの小売チェーンA,B,D,F,Hにおいて、それぞれ別個のインストアコードが使用されていたことが示されている。この検索結果によって、商品名「缶詰A」の商品は、2006年10月15日において、各小売チェーンA,B,D,F,Hで、領域202に表示されたインストアコードが適用されて販売されていたことを確認することができる。
【0037】
なお、上記の例では、ステップS202にて日付を受け付けることとしていたが、例えば図6に示すように、検索対象の日付の範囲を受け付けるようにしてもよい。この場合、コード管理サーバ10は、コード管理DB11を参照して、ステップS201にて受け付けたJANコードに対応付けされ、ステップS202にて受け付けた日付範囲が適用期間中に含まれているコード管理情報を検索し、抽出する(ステップS205)。そして、検索結果画面は、例えば図7に示すようになる。
【0038】
図7には、検索条件としてJANコード「000123」及び日付範囲「2006年10月15日〜18日」が指定された場合の検索結果の例が示されている。図7に示すように、検索結果として、JANコード「000123」が示す商品が商品名「缶詰A」であり、小売チェーンAでは15日と16日〜18日とで別個のインストアコードが適用されていて、その他の4つの小売チェーンB,D,F,Hでは指定された期間中はそれぞれ同一のインストアコードが使用されていたことが示されている。この検索結果によって、商品名「缶詰A」の商品は、2006年10月15日〜18日において、各小売チェーンA,B,D,F,Hで、領域202に表示されたインストアコードが適用されて販売されていたことを確認することができる。
【0039】
なお、上記の例では、コード管理情報の一部を抽出して検索結果画面に表示することとしていたが、コード管理情報の全部を抽出して検索結果画面に表示するようにしてもよい。また、上記の例では、検索結果画面を表示する構成としていたが、印刷することとしてもよく、音声により検索結果を出力することとしてもよい。
【0040】
以上に説明したように、上述した一実施の形態では、コード管理サーバ10が、商品が生産あるいは製造されたときに当該商品に付与される商品識別コード(JANコード)と、この商品識別コードが示す商品に各小売チェーンにおいて付与されているインストアコードとを含むコード管理情報を格納するコード管理DB11を備え、検索対象の商品に付与されている商品識別コードの指定を受け付け、受け付けた商品識別コードを含むコード管理情報を、コード管理DB11を参照して検索し、検索したコード管理情報の一部または全部を抽出し、抽出したコード管理情報の一部または全部を出力する構成としたので、統一することなく複数の店舗間で別個に付与されて用いられているインストアコードが示す各商品の同一性を容易に確認することができるようになる。よって、複数の店舗間における販売状況等を円滑に集計することが可能となる。
【0041】
また、上述した実施の形態では、コード管理サーバ10が、受け付けた商品識別コードのうち受け付けた日付を含む適用期間が対応付けされている商品識別コードを含むコード管理情報を検索する構成としているので、指定された日付において、該当する商品識別コードが示す商品に適用されていたインストアコードを検索して抽出することができ、指定された日付における各小売チェーンでの商品の同一性を容易に確認することができるようになる。すなわち、具体的には、例えば「指定された日において、商品識別コードが示す商品Aが、小売チェーンA,B,Cにて販売されていた」といったことを容易に確認することができる。
【0042】
また、上述した実施の形態では、コード管理サーバ10が、商品を生産あるいは製造したメーカによって当該商品に付与された商品識別コードを含むメーカ管理情報を取得し、取得したメーカ管理情報をコード管理DB11に登録する構成としたので、新たに商品識別コードが付与されたときに、その新規の商品識別コードや商品名をコード管理DB11に登録することができる。
【0043】
また、上述した実施の形態では、コード管理サーバ10が、各小売チェーンにおいて管理される各小売チェーンサーバ31〜3Nから、インストアコードと該インストアコードが付与されている商品の商品カルテ番号とを含む小売店情報を取得し、取得した商品カルテ番号が示す商品の商品カルテに登録されている商品識別コードを、商品カルテを管理する商品マスタサーバ20から取得し、コード管理DB11に登録されている商品識別コードのうち取得した商品識別コードに対応付けして、取得したインストアコードを登録する構成としたので、各小売チェーンで新たにインストアコードが付与されたときや、インストアコードの適用商品が変更されたときに、コード管理DB11のコード管理情報を適切に更新することが可能となる。
【0044】
また、上述した実施の形態では、コード管理サーバ10が、コード管理DB11に登録されている商品識別コードのうち商品マスタサーバ20から取得した商品識別コードに対応付けして、インストアコードの適用期間を登録あるいは更新する構成としているので、各小売チェーンで新たにインストアコードが付与されたときや、インストアコードの適用商品が変更されたときに、コード管理DB11のコード管理情報における適用期間を適切に更新することが可能となる。
【0045】
なお、上述した実施の形態では、インストアコードを使用する構成としていたが、コード管理情報が、インストアコードに替えて、あるいはインストアコードとともに、商品識別コードが示す商品に各小売チェーンにおいて付与される図形コードを含むこととされていてもよい。すなわち、インストアコードに替えて、あるいはインストアコードとともに、各小売チェーンにてプライベートに使用される図形コードを用いることとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明によれば、統一することなく複数の店舗間で別個に付与されて用いられているインストアコードが示す各商品の同一性を容易に確認するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施の形態に係るコード管理システムの構成の例を示すブロック図である。
【図2】POS情報の例を示す説明図である。
【図3】コード管理情報の例を示す説明図である。
【図4】コード管理情報登録処理の例を示すフローチャートである。
【図5】商品検索処理の例を示すフローチャートである。
【図6】検索結果画面の例を示す説明図である。
【図7】商品検索処理の例を示すフローチャートである。
【図8】検索結果画面の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0048】
10 コード管理サーバ
11 コード管理DB
20 商品マスタサーバ
31〜3N 小売店サーバ
40 通信ネットワーク
100 コード管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各小売チェーンにおいてそれぞれ別個にインストアコードが付与されている商品のうち同一の商品を特定するためにコード管理を行うコード管理サーバであって、
商品が生産あるいは製造されたときに当該商品に付与される商品識別コードと、該商品識別コードが示す商品に各小売チェーンにおいて付与されているインストアコードとを含むコード管理情報を格納するコード管理DBと、
検索対象の商品に付与されている商品識別コードの指定を受け付ける商品識別コード受付手段と、
該商品識別コード受付手段が受け付けた商品識別コードを含むコード管理情報を、前記コード管理DBを参照して検索し、検索したコード管理情報の一部または全部を抽出するコード管理情報検索抽出手段と、
該コード管理情報検索抽出手段が抽出したコード管理情報の一部または全部を出力するコード管理情報出力手段とを含む
ことを特徴とするコード管理サーバ。
【請求項2】
コード管理情報は、インストアコードの適用期間を含み、
検索する日付の指定を受け付ける日付受付手段を含み、
前記コード管理情報検索抽出手段は、前記商品識別コード受付手段が受け付けた商品識別コードのうち前記日付受付手段が受け付けた日付を含む前記適用期間が対応付けされている商品識別コードを含むコード管理情報を検索する
請求項1記載のコード管理サーバ。
【請求項3】
商品を生産あるいは製造したメーカによって当該商品に付与された商品識別コードを含むメーカ管理情報を取得するメーカ管理情報取得手段と、
該メーカ管理情報取得手段が取得したメーカ管理情報を前記コード管理DBに登録するメーカ管理情報登録手段とを含む
請求項1または請求項2記載のコード管理サーバ。
【請求項4】
各小売チェーンにおいて管理される各小売チェーンサーバから、インストアコードと該インストアコードが付与されている商品の商品カルテ番号とを含む小売店情報を取得する小売店情報取得手段と、
商品カルテを管理する商品マスタサーバから前記小売店情報取得手段が取得した商品カルテ番号が示す商品の商品カルテに登録されている商品識別コードを取得する商品カルテ情報取得手段と、
前記コード管理DBに登録されている商品識別コードのうち商品カルテ取得手段が取得した商品識別コードに対応付けして、前記小売店情報取得手段が取得したインストアコードを登録するインストアコード登録手段とを含む
請求項3記載のコード管理サーバ。
【請求項5】
前記コード管理DBに登録されている商品識別コードのうち商品カルテ取得手段が取得した商品識別コードに対応付けして、インストアコードの適用期間を登録あるいは更新する適用期間設定手段を含む
請求項4記載のコード管理サーバ。
【請求項6】
コード管理情報は、インストアコードを付与している小売チェーンを示す小売チェーン名を含む
請求項1から請求項5のうちいずれかに記載のコード管理サーバ。
【請求項7】
コード管理情報は、商品識別コードが付与されている商品の商品名を含む
請求項1から請求項6のうちいずれかに記載のコード管理サーバ。
【請求項8】
各小売チェーンにおいてそれぞれ別個にインストアコードが付与されている商品のうち同一の商品を特定するためにコード管理を行うコード管理方法であって、
検索対象の商品に付与されている商品識別コードの指定を受け付ける商品識別コード受付処理と、
該商品識別コード受付処理にて受け付けた商品識別コードを含むコード管理情報を、商品が生産あるいは製造されたときに当該商品に付与される商品識別コードと、該商品識別コードが示す商品に各小売チェーンにおいて付与されているインストアコードとを含むコード管理情報を格納するコード管理DBを参照して検索し、検索したコード管理情報の一部または全部を抽出するコード管理情報検索抽出処理と、
該コード管理情報検索抽出処理にて抽出したコード管理情報の一部または全部を出力するコード管理情報出力処理とを含む
ことを特徴とするコード管理方法。
【請求項9】
コード管理情報は、インストアコードの適用期間を含み、
検索する日付の指定を受け付ける日付受付処理を含み、
前記コード管理情報検索抽出処理では、前記商品識別コード受付処理にて受け付けた商品識別コードのうち前記日付受付処理にて受け付けた日付を含む前記適用期間が対応付けされている商品識別コードを含むコード管理情報を検索する
請求項8記載のコード管理方法。
【請求項10】
商品を生産あるいは製造したメーカによって当該商品に付与された商品識別コードを含むメーカ管理情報を取得するメーカ管理情報取得処理と、
該メーカ管理情報取得処理にて取得したメーカ管理情報を前記コード管理DBに登録するメーカ管理情報登録処理とを含む
請求項8または請求項9記載のコード管理方法。
【請求項11】
各小売チェーンにおいて管理される各小売チェーンサーバから、インストアコードと該インストアコードが付与されている商品の商品カルテ番号とを含む小売店情報を取得する小売店情報取得処理と、
商品カルテを管理する商品マスタサーバから前記小売店情報取得処理にて取得した商品カルテ番号が示す商品の商品カルテに登録されている商品識別コードを取得する商品カルテ情報取得処理と、
前記コード管理DBに登録されている商品識別コードのうち商品カルテ取得処理にて取得した商品識別コードに対応付けして、前記小売店情報取得処理にて取得したインストアコードを登録するインストアコード登録処理とを含む
請求項10記載のコード管理方法。
【請求項12】
前記コード管理DBに登録されている商品識別コードのうち商品カルテ取得処理にて取得した商品識別コードに対応付けして、インストアコードの適用期間を登録あるいは更新する適用期間設定処理を含む
請求項11記載のコード管理方法。
【請求項13】
コード管理情報は、インストアコードを付与している小売チェーンを示す小売チェーン名を含む
請求項8から請求項12のうちいずれかに記載のコード管理方法。
【請求項14】
コード管理情報は、商品識別コードが付与されている商品の商品名を含む
請求項8から請求項13のうちいずれかに記載のコード管理方法。
【請求項15】
前記コード管理情報は、インストアコードに替えて、あるいは該インストアコードとともに、前記商品識別コードが示す商品に各小売チェーンにおいて付与される図形コードを含む
請求項8から請求項14のうちいずれかに記載のコード管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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