説明

コーナー寸法測定用ゲージ

【課題】丸みを帯びた形状のコーナー寸法を容易に測定するコーナー寸法測定用ゲージを提供する。
【解決手段】コーナー寸法測定用ゲージ1は、透明或いは半透明の素材で板状に形成されたコーナー寸法測定用ゲージであって、直交するように配置された2直線21(21a,21b)と、前記2直線21(21a,21b)を接線とし、半径が異なる複数の円弧20(200〜259)と、前記円弧20(200〜259)の径寸法を示す第1径目盛22と、を有する第1径寸法測定部2、を備えて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、丸みを帯びた形状のコーナー寸法を容易に測定することができるコーナー寸法測定用ゲージに関する。
【背景技術】
【0002】
デスクやテーブル、カウンターなどの家具の天板を保護するための保護マットが一般的に広く知られている。
【0003】
天板の大きさ及び形状は製品により多種多様であり、保護マットを天板の寸法に合わせるには、天板の型紙を取ったり、或いは天板の長さや幅、そしてコーナー寸法を測定する必要がある。
【0004】
特許文献1には、透明な合成樹脂薄板などからなる定規本体に同心円の測定曲線を一定の間隔をもたせて多数表示したカーブ定規が開示されている。
【0005】
このようなカーブ定規を使用すれば、天板のコーナー寸法を測定することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開昭57−203301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のカーブ定規では、測定対象である天板のコーナー部に対してカーブ定規の多数の同心円の測定曲線を順に合わせていき、一致するものを探す必要があるため測定が煩雑である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述した技術背景に鑑み、丸みを帯びた形状のコーナー寸法を容易に測定することができるコーナー寸法測定用ゲージの提供を目的とする。
【0009】
即ち、本発明は下記[1]〜[6]に記載の構成を有する。
【0010】
[1] 透明或いは半透明の素材で板状に形成されたコーナー寸法測定用ゲージであって、
直交するように配置された2直線と、
前記2直線を接線とし、半径が異なる複数の円弧と、
前記円弧の径寸法を示す第1径目盛と、
を有する第1径寸法測定部、
を備えて表示したことを特徴とするコーナー寸法測定用ゲージ。
【0011】
[2] 前記第1径寸法測定部は、前記2直線に沿って配置され、前記直線それぞれの配置位置を示すように印された直線位置指示部を有することを特徴とする前項1に記載のコーナー寸法測定用ゲージ。
【0012】
[3] 前記第1径寸法測定部は、前記2直線の角の2等分線を示す第1中心基準位置部を有することを特徴とする前項1または2に記載のコーナー寸法測定用ゲージ。
【0013】
[4] 前記第1径目盛が前記第1中心基準位置部を構成していることを特徴とする前項3に記載のコーナー寸法測定用ゲージ。
【0014】
[5] 同心円状に配置された複数の円と、
前記円の径寸法を示す第2径目盛と、
を有する第2径寸法測定部、
を備えて表示したことを特徴とする前項1〜4のいずれかに記載のコーナー寸法測定用ゲージ。
【0015】
[6] 直交するように配置された2直線と、
前記直線の長さを示す直線目盛と、
を有する直線測定部、
を備えて表示したことを特徴とする前項1〜5のいずれかに記載のコーナー寸法測定用ゲージ。
【発明の効果】
【0016】
上記[1]に記載のコーナー寸法測定用ゲージによれば、直交する2直線を天板の周縁の直線部分にそれぞれ合わせて、コーナーの形状に一致する円弧の目盛を読み取るだけで、非常に容易にコーナーの半径サイズを測定することができる。
【0017】
上記[2]に記載のコーナー寸法測定用ゲージによれば、直線位置指示部によって視認性が向上して2直線の位置が際立つことで、天板の周縁の直線部分と前記2直線が合わせ易くなる。
【0018】
上記[3]に記載のコーナー寸法測定用ゲージによれば、天板のコーナーの中央に第1中心基準位置部を合わせることで、コーナーの測定ができる。
【0019】
上記[4]に記載のコーナー寸法測定用ゲージによれば、第1径目盛によって第1中心基準位置部が構成されることによって第1中心基準位置部の視認性が向上するので、コーナーの中央により合わせ易くなる。
【0020】
上記[5]に記載のコーナー寸法測定用ゲージによれば、例えば、丸型の配線ダクトを測定する場合に、当該ダクトの径サイズに一致する同心円を読み取るだけでよく、測定が容易である。
【0021】
上記[6]に記載のコーナー寸法測定用ゲージによれば、配線ダクトの直線部分の寸法、配置位置などの測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態にかかる第1径寸法測定部、第2径寸法測定部及び直線測定部を備えたコーナー寸法測定用ゲージの全体図である。
【図2】図1における第1径寸法測定部の拡大図である。
【図3】図1における第2径寸法測定部の拡大図である。
【図4】図1における直線測定部の拡大図である。
【図5】図1における第1径寸法測定部による測定方法の一例としての説明図である。
【図6】図1における第2径寸法測定部による測定方法の一例としての説明図である。
【図7】図1における第2径寸法測定部および直線測定部による測定方法の一例としての説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1に示す本発明の一実施形態であるコーナー寸法測定用ゲージ1は、デスクやテーブル、カウンターなどの家具に設けられた丸みを帯びた形状のコーナーを有する天板100などの寸法を測定するゲージである。
【0024】
例えば、前記天板100の表面を保護する保護マットを、長方形或いは台形など様々な形状をした天板100に適した大きさ及び形状で作成するには、天板100の寸法を正確に測定しておく必要がある。しかし、丸みを帯びたコーナーを測定することは難しく、またその測定結果が不正確であることも少なくない。
【0025】
前記コーナー寸法測定用ゲージ1であれば、前記天板100の丸みを帯びた形状のコーナー寸法をより容易で正確に測定できるようになるのである。
【0026】
前記コーナー寸法測定用ゲージ1は、透明或いは半透明の素材で、所定の厚さ(例えば、0.8mm)で板状に形成されている。そのため、天板100の寸法を測定する際にも、天板100が透けて見えるため測定し易い。
【0027】
前記コーナー寸法測定用ゲージ1の素材には、例えば、合成樹脂などが採用される。例えば、オレフィン系樹脂などの柔軟性のある素材であることが好ましい。
【0028】
前記コーナー寸法測定用ゲージ1は、第1径寸法測定部2と、第2径寸法測定部3及び直線測定部4を備えて表示されている。
【0029】
図2に示すように、第1径寸法測定部2は、2つの直線21(21a,21b)と、半径が異なる複数の円弧20を有している。
【0030】
前記直線21(21a,21b)は直交するように配置されている。また、それぞれの直線21は、複数の円弧20全ての接線となっている。
【0031】
さらに、第1径寸法測定部2は、前記円弧200〜259の径寸法を示す第1径目盛22を有している。
【0032】
例えば、第1径寸法測定部2には、半径が所定間隔(例えば、5mm単位)で異なる円弧200〜259が配置されている。また、第1径目盛22として所定の間隔(例えば、10mm単位)で各円弧200〜259の半径を示す目盛数値が配置されている。尚、各円弧の径寸法を示す目盛数値は、直径を示す目盛数値であってもよい。
【0033】
上述したように、コーナー寸法測定用ゲージ1は、直交するように配置された2直線21と、前記2直線21を接線とし、半径が異なる複数の円弧20と、前記円弧の径寸法を示す第1径目盛22と、を有する第1径寸法測定部2、を備えて表示している。
【0034】
このような構成により、直交する2直線21(21a,21b)を天板の周縁の直線部分であるエッジにそれぞれ合わせて、コーナーの形状に一致する円弧の目盛を読み取るだけで、非常に容易にコーナーの半径サイズを測定することができる。
【0035】
図3に示すように、第2径寸法測定部3は、同心円状に配置された複数の円30と、前記円の径寸法を示す第2径目盛31と、前記円の角度を示す角度目盛32とを有している。
【0036】
第2径目盛31及び角度目盛32は、例えば、同心円30の中心を通って2分割した領域にそれぞれ設けられている。第2径目盛31が配置された領域を径測定領域3A、角度目盛32が配置された領域を角度測定領域3Bとする。
【0037】
前記径測定領域3Aおよび角度測定領域3Bをそれぞれ別領域に設けているので視認性に優れ好ましいが、両測定領域を同一の領域に設けるのであってもよい。
【0038】
例えば、第2径寸法測定部3には、所定間隔(例えば、5mm単位)で直径の異なる円300〜329が同心円状に配置されている。
【0039】
径測定領域3Aには、第2径目盛31として所定の間隔(例えば、10mm単位)で各円300〜329の直径を示す目盛数値が配置されている。また、角度測定領域3Bには、所定の角度範囲(例えば、0〜180°)に所定の間隔(例えば、5°単位)で目盛り線及び目盛数値が配置された角度目盛32が設けられている。尚、各円300〜329の径寸法を示す目盛数値は、半径を示す目盛数値であってもよい。
【0040】
上述したように、コーナー寸法測定用ゲージ1は、同心円状に配置された円30と、前記円30の径寸法を示す第2径目盛31と、前記円の角度を示す角度目盛32と、を有する第2径寸法測定部3、を備えて表示している。
【0041】
このような構成により、例えば、丸型の配線ダクトを測定する場合に、当該ダクトの径サイズに一致する同心円30を読み取るだけでよく、測定が容易になるのである。
【0042】
また、角度目盛32を有しているので、特殊な形状の天板の角度を容易に測定できるようになるのである。
【0043】
図4に示すように、直線測定部4は、直交するように配置された2直線40(40a,40b)と、前記直線40(40a,40b)の長さを示す直線目盛41とを有している。
【0044】
例えば、直線測定部4には、直線目盛41として所定の間隔(例えば、1mm単位)で目盛線及び所定の間隔(例えば、5mm単位)で目盛数値が配置されている。
【0045】
コーナー寸法測定用ゲージ1に直線測定部4を備えることで、直線部分が測定できるようになる。
【0046】
図1に示すコーナー寸法測定用ゲージ1は、第1径寸法測定部2がコーナー寸法測定用ゲージ1の一角で直交する2直線21a,21bを有するように配置され、当該一角と対角をなす角に直線測定部4の直線40a,40bが直交するように配置されている。
(中心基準位置部と直線位置指示部)
図2に示すように、第1径寸法測定部2は、さらに直線位置指示部24及び第1中心基準位置部23を有している。
【0047】
直線位置指示部24は、直線21(21a,21b)に沿って配置されている。例えば、直線21aと、直線21aと平行なコーナー寸法測定用ゲージ1の一辺との間に、複数の三角形の頂点が直線21に沿って直線21aを指し示すように表示されている。直線21bに対しても同様である。
【0048】
このように、直線位置指示部24は、前記直線21(21a,21b)それぞれの配置位置を示すように印されている。
【0049】
前記直線位置指示部24によって視認性が向上して、2直線21(21a,21b)の位置が際立つことで天板100のエッジ101,102と前記2直線21(21a,21b)を簡単に合わせることができる。直線21の位置が一目瞭然となるので、複数の印が配置されていることが好ましい。
【0050】
第1中心基準位置部23は、第1径寸法測定部2の2本の直線21a,21bがなす角の2等分線、すなわち第1径寸法測定部2が有する全ての円弧20の中心を通る直線を示している。この例では、第1中心基準位置部23は、第1径目盛22が構成している。
【0051】
当該第1中心基準位置部23は、測定対象である天板のコーナー部を測定する際の基準位置となるように印されている。第1中心基準位置部23は、さらに、2本の直線21a,21bの交点位置を示す、例えば三角形のマークを有している。
【0052】
例えば、円弧20の丸みに沿う向きで第1中心基準位置部23をコーナー部の中央に合わせる。そして、コーナー寸法測定用ゲージ1の第1中心基準位置部23をコーナー部の中央に固定したままで第1中心基準位置部23で示されるラインに沿って前後にすべらせ、コーナーの丸みと一致する円弧200〜259を読み取ることもできる。
【0053】
第1径目盛22によって第1中心基準位置部23が構成されることによって第1中心基準位置部23の視認性が向上するので、コーナーの中央により合わせ易くなる。
【0054】
図3に示すように、第2径寸法測定部3にも、前記第1径寸法測定部2と同様に第2中心基準位置部33を設けている。
【0055】
第2中心基準位置部33は、第2径寸法測定部3が有する全ての同心円30の中心を通る直線を示している。この例では、第2中心基準位置部33は、第2径目盛31が構成している。
【0056】
当該第2中心基準位置部33は、測定対象である天板100のコーナー部を測定する際の基準位置となるように印されている。第2中心基準位置部33は、さらに同心円30の中心から同心円30の外側の方向を示す、例えば三角形のマークを有している。
【0057】
前記第2中心基準位置部33は、角度目盛32が配置された側とは別の領域である径測定領域3Aに配置されている。
【0058】
例えば、同心円30の丸みに沿う向きで第2中心基準位置部33を天板100のコーナー中央に合わせる。そして、コーナー寸法測定用ゲージ1の第2中心基準位置部33をコーナー部の中央に合わせて固定したままで、第2中心基準位置部33で示されるラインに沿ってすべらせてコーナーの丸みと一致する円弧を読み取る。このように、第2径寸法測定部3でも天板100のコーナー中央に第2中心基準位置部33を合わせることで、コーナーの径寸法を測定することができる。
【0059】
上述したような複数の測定部を用いて、以下のように測定することが出来るようになる。
(各コーナー等の測定について)
図5(a)に示すように、エッジ101,102が直交するように構成された天板100であれば、第1径寸法測定部2に設けた直線21aを天板100のエッジ101、他方の直線21bをエッジ102にそれぞれ合わせる。
【0060】
そうして、コーナー寸法測定用ゲージ1を2直線21a,21bとエッジ101,102に合わせたまますべらせることで、天板100のコーナーに設けた丸みと一致する円弧の目盛を読み取る。
【0061】
図5(b)の読み取り部分拡大図における第1径目盛22で示されるように、エッジ101,102がなすコーナーの丸みは、円弧204(20)で示される半径25mmであることが容易に読み取れる。
【0062】
図6(a)に示すように、天板100のエッジ101,102が鋭角を形成するように構成されている場合には、第2径寸法測定部3の径測定領域3Aを用いて測定することもできる。
【0063】
天板100のコーナーの中央に第2径寸法測定部3の第2中心基準位置部33を合わせる。その状態でコーナー寸法測定用ゲージ1の第2中心基準位置部33を基準として前後にすべらせて、天板100のコーナーの丸みと一致する第2径寸法測定部3の同心円30の径サイズを読み取る。
【0064】
図6(b)の読み取り部分拡大図における第2径目盛31に示すように、エッジ101,102がなすコーナーの丸みは円307(30)で示される直径40mmであることが読み取れる。
【0065】
尚、第1径寸法測定部2によって前記鋭角を測定することも可能である。その場合には、例えば、第1径寸法測定部2の第1中心基準位置部23を天板100のコーナーの中央に合わせる。その状態のままで、第1中心基準位置部23を基準としてコーナー寸法測定用ゲージ1をすべらせて、コーナーの丸みと一致する第1径寸法測定部2の円弧200〜259のいずれかを読み取ればよい。
【0066】
また、天板100のエッジ101,102が鈍角を形成するように構成される場合には、例えば、第1径寸法測定部2の一方の直線21aを天板100の一方のエッジ101に合わせて測定すればよい。
【0067】
天板100に設けられた配線収容空間である配線ダクトの大きさ及び位置を測定する場合には、当該配線ダクトの形状に応じて第2径寸法測定部3或いは直線測定部4などを用いて測定する。
【0068】
例えば、図7に示すような、天板100に丸型の配線ダクト110が設けられている場合には、第2径寸法測定部3により当該ダクト110の円周の寸法に一致する同心円30を読み取って、当該ダクト110の径サイズを測定する。
【0069】
また、前記配線ダクト110の円周上に示される各エッジ101,102に並行な接線のうち、エッジ101,102から遠い方の接線をそれぞれ抽出する。抽出した2本の接線の交点から各エッジ101,102までの長さL,Wをそれぞれ直線測定部4により測定する。
【0070】
上述したように、コーナー寸法測定用ゲージ1は、第1径寸法測定部2、第2径寸法測定部3及び直線測定部4を設けているので、複数の形状に対する測定が一つのゲージで可能となるので効率的に測定できる。
【0071】
ひとつのゲージで複数種類の測定部を備えると効率的になるので好ましいが、上述した各測定部は、どのように組合せて構成されるのであってもよいし、コーナー寸法測定用ゲージ1として、例えば第1径寸法測定部2のみで構成されているのであってもよい。
【0072】
上述した各測定部における各種の目盛範囲、目盛単位及び目盛数値については設計事項であり、また、例えば目盛単位はインチなどで記されるのであってもよく、実施例に限定されるものではない。
【0073】
コーナー寸法測定用ゲージ1の素材或いは各種目盛の色は、天板の色に適した色に適宜設定可能である。また、前記ゲージ1の形状は四角形に限定されるものではなく、円形或いは三角形など他の形状であってもよい。
であってもよく特に限定しない。
【0074】
上述したように、2本の直線21a,21bは直線位置指示部24によって視認性が向上して、天板のエッジ101,102に2直線21a,21bを合わせ易くなるので、第1径寸法測定部2に直線位置指示部24を設けることが好ましい。しかし、例えば、第1径寸法測定部2に直線位置指示部24を有さずに、コーナー寸法測定用ゲージ1の輪郭のうち直交する2辺が2直線21a,21bを兼ねて構成されるのであってもよい。
【0075】
また、第1中心基準位置部23および第2中心基準位置部33がそれぞれ三角形のマークを有することは、各位置部を認識し易くなるため好ましい。しかし、第1中心基準位置部23は第1径目盛22で構成され、第2中心基準位置部33は第2径目盛31で構成されているので、第1中心基準位置部23および第2中心基準位置部33に三角形のマークを有することは、必須ではない。尚、第1中心基準位置部23および第2中心基準位置部33のそれぞれが三角形のマークを有するように説明したが、例えば丸形であってもよく、その形状はこれに限定されるものでない。
【0076】
上述した第1径寸法測定部2は、円弧20(200〜259)の一端がそれぞれの直線21a,21bに繋がっているように図示したが、円弧20(200〜259)と直線21a,21bが繋がっていなくてもよい。
【0077】
例えば、第1径寸法測定部2は、2直線21を接線とし、直線21a,21bのいずれにも繋がらないような所定の長さの半径が異なる複数の円弧20を有するのであってもよい。また、第1径寸法測定部2は、円弧20の一端のみが直線21a,21bのいずれかと繋がっているのであってもよい。いずれにせよ、コーナー寸法測定用ゲージ1に第1径寸法測定部2を備えることによって、コーナーの丸みを容易に測定できるのである。
【符号の説明】
【0078】
1…コーナー寸法測定用ゲージ
2…第1径寸法測定部
20,200〜259…円弧
21、21a,21b…直線
22…第1径目盛
23…第1中心基準位置部
24…直線位置指示部
3…第2径寸法測定部
30…同心円
31…第2径目盛
32…角度目盛
33…第2中心基準位置部
300〜329…円(同心円)
4…直線測定部
40,40a,40b…直線
41…直線目盛
100…天板
101,102…エッジ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明或いは半透明の素材で板状に形成されたコーナー寸法測定用ゲージであって、
直交するように配置された2直線と、
前記2直線を接線とし、半径が異なる複数の円弧と、
前記円弧の径寸法を示す第1径目盛と、
を有する第1径寸法測定部、
を備えて表示したことを特徴とするコーナー寸法測定用ゲージ。
【請求項2】
前記第1径寸法測定部は、前記2直線に沿って配置され、前記直線それぞれの配置位置を示すように印された直線位置指示部を有することを特徴とする請求項1に記載のコーナー寸法測定用ゲージ。
【請求項3】
前記第1径寸法測定部は、前記2直線の角の2等分線を示す第1中心基準位置部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のコーナー寸法測定用ゲージ。
【請求項4】
前記第1径目盛が前記第1中心基準位置部を構成していることを特徴とする請求項3に記載のコーナー寸法測定用ゲージ。
【請求項5】
同心円状に配置された複数の円と、
前記円の径寸法を示す第2径目盛と、
を有する第2径寸法測定部、
を備えて表示したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコーナー寸法測定用ゲージ。
【請求項6】
直交するように配置された2直線と、
前記直線の長さを示す直線目盛と、
を有する直線測定部、
を備えて表示したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のコーナー寸法測定用ゲージ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−191136(P2011−191136A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−56415(P2010−56415)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(390029975)ウタカ工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】