説明

コーナー用化粧カバー

【課題】工具等を使用しないでも手作業だけで、所望の向きに無段階で容易に変えることができ、かつ必要に応じて容易に着脱ができる換気カバー及び虫除けフィルターを備えたコーナー用化粧カバーを提供する。
【解決手段】壁外面に固定される化粧カバー本体15と、ゴミ排出用配管22が挿通可能な大きさの挿通口23と、前記化粧カバー本体15の外に前記挿通口23と連通するゴミ排出通路26を形成する換気カバー16を備えたコーナー用化粧カバーにおいて、前記換気カバーは16、前記挿通口23の周縁部に、同口23の中心点を中心とする同心円の凹溝25と凸条30との嵌合により任意の位置に無段階で停止可能及び着脱可能に取り付けられ、また複数の孔38が設けられた防虫フィルター17が前記挿通口23に着脱可能に設けられ、これら着脱の操作は、工具等不使用の手作業で行うようにしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の壁に形成された貫通孔を通して壁外面に沿う形態で導出された、冷媒管・ドレインホース等配管や電線等(本文中、これらを一括して単に可撓性配管類という)のコーナー部分を覆うためのコーナー用化粧カバーに関する。
【0002】
具体的には、壁外面に固定される化粧カバー本体と、ゴミ排出用配管が挿通可能な大きさの挿通口と、前記化粧カバー本体の外側に前記挿通口と連通するゴミ排出通路を形成する換気カバーとを備えたコーナー用化粧カバーに関する。
【背景技術】
【0003】
従前、可撓性配管類のコーナー部分は、該可撓性配管類を通す挿通路と室内外の空気を挿通口を介して流通させる空気流通路を備えたコーナー用化粧カバーにより被覆することで保護されている。より具体的には、可撓性配管類のコーナー部分は、前記挿通路内に収容された状態で被包され、また室内外の空気は、換気ホースを使い、前記挿通口及び前記空気流通路を介して室内の換気を行うようにされている。
【0004】
また、最近、ゴミ排出用配管を備えた自動フィルター掃除装置を組み込んだ空調機(以下、自動掃除式空調機という)が提供されている。この種の自動掃除式空調機は、ゴミ排出用配管の先端に先端カバーが設けられていて、該先端カバーの開口部は、下向きに吹き出す状態として施工するようにされている。
【0005】
そして、この種の自動掃除式空調機も、従前と同様に、その可撓性配管類のコーナー部分は、該可撓性配管類を通す挿通路と室内外の空気を挿通口を介して流通させる空気流通路を備えたコーナー用化粧カバーにより被覆することで保護される。
【0006】
ところで、前記可撓性配管類のコーナー部分の施工に係るコーナー用化粧カバーとして、次のような形式が提供されている。
【0007】
すなわち、(特許文献1)により、施工現場の状況や都合で、化粧カバー本体は横向き或いは斜め向きにして壁に取り付け、換気カバーはその開口を常に下向きにできるようにされた配管カバーが開示されているが、この配管カバーには、係合突部とスリットの係合により向きを維持する構成であるため、製造困難、低コスト化困難等の問題があった。また、(特許文献2)により、ビスの付け替えで向きを変える形式等が開示されているが、これら形式は、いずれも無段階で向きを変更できない弱点がある。
【0008】
また、通常、コーナー用化粧カバーには、(特許文献1)(特許文献2)にも示されているように、防虫フィルターが備えられている。
【0009】
そして、前記防虫フィルターを備えたコーナー用化粧カバーの中には、例えば、ニッパー等の人為的切断操作具を用いて切除する形式(特許文献2)等が開示されている。しかしながら、これにはニッパー等の人為的切断操作具を別に必要とする煩わしさがあり、かつ、切除作業が面倒であるのみならず安全性の面で問題がある。
【0010】
他方、前記施工の方法には、換気ホースの先端開口を前記貫通孔から挿通口に向けた状態にして該換気ホースを固定する方式(以下、非挿通方式という)や、換気ホースを挿通口に挿通してその先端開口を空気流通路内に開放させた状態にして固定する方式(以下、挿通方式という)が、採用されている。
【0011】
因みに、前記自動掃除式空調機は、後者であり、そのゴミ排出用配管から前記ゴミ排出通路を介してゴミを排出するようにされている。
【0012】
このように、前記防虫フィルターは、前記非挿通方式の施工の場合にはともかく、挿通方式の施工に使用されるときには、不用物として外してしまうことが多かった。
【特許文献1】特開2005−233313号公報
【特許文献2】特開2004−219014号公報
【特許文献3】特開2006−90462号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
そこで、本発明は、前記において述べた現況に鑑み、特別な工具等を使用しない手作業だけで、所望の向きに無段階で容易に変えることができ、かつ必要に応じて容易に着脱ができる換気カバーを備えたコーナー用化粧カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、請求項1に係るコーナー用化粧カバーは、建物の壁に形成された貫通孔を通して壁外面に沿う形態で導出された可撓性配管類のコーナー部分を覆う状態で、前記壁外面に固定される化粧カバー本体と、該化粧カバー本体に前記貫通孔と対向する位置に開設され、ゴミ排出用配管が挿通可能な大きさの挿通口と、該挿通口を覆う状態で前記化粧カバー本体の外側に設けられ、前記壁に沿う向きに開口するゴミ排出通路を形成する換気カバーとを備えたコーナー用化粧カバーにおいて、前記換気カバーは、前記化粧カバー本体に、円形又は多角形に形成された凹溝部と該凹溝部に嵌合する凸部とにより前記凹溝部の円形又は多角形の中心を中心として回転可能で、かつ任意の位置に無段階で停止可能に取り付けられたことを特徴とする。
【0015】
請求項2に係るコーナー用化粧カバーは、請求項1に記載の構成に加え、前記換気カバーは、弾性を備えた合成樹脂材料で形成され、かつ前記弾性による接触圧で前記停止機能を果すようにされたことを特徴とする。
【0016】
請求項3に係るコーナー用化粧カバーは、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記溝部は前記挿通口の縁部に設けられ、前記凸部は略Uの字形状にされ、該凸部の両端には抜落ち阻止用爪部が設けられたことを特徴とする。
【0017】
請求項4に係るコーナー用化粧カバーは、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の構成に加え、複数の孔が設けられた防虫フィルターが前記挿通口に係止部により着脱可能に設けられたことを特徴とする。
【0018】
請求項5に係るコーナー用化粧カバーは、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の構成に加え、複数の孔が設けられた防虫フィルターが、前記換気カバーの前記ゴミ排出通路形成部内に着脱可能に設けられたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1の発明によれば、前記換気カバーは、前記化粧カバー本体に、円形又は多角形に形成された凹溝部と該凹溝部に嵌合する凸部とにより前記凹溝部の円形又は多角形の中心を中心として回転自在で、かつ任意の位置に無段階で停止可能に取り付けられているので、その所望の向きへの変更は、特別な工具等を用いないでも容易かつスピーディーに手作業だけで、無段階で変えることができる。
【0020】
請求項2の発明によれば、前記換気カバーは、弾性を備えた合成樹脂材料で形成とされ、かつ該弾性による接触圧で前記停止機能を果すようにされることを特徴とするので、請求項1の効果に加え、前記接触圧による摩擦抵抗が機能して静止するから、向き変え位置での停止状態は確実に維持できる。
【0021】
請求項3の発明によれば、前記凹部は前記挿通口の縁部に設けられ、前記凸部は略Uの字形状にされ、該凸部の両端には抜落ち阻止用爪部が設けられたことを特徴とするので、請求項1又は2の効果に加え、換気カバーは抜落ちを惹起する虞が無いのみならず、例えば換気カバーを外す必要が生じた場合は、前記凸部におけるUの字の円弧側が先になり両端側が後ろになる向きに換気カバーをスライドさせるだけで、工具等を使わずとも容易に外すことができ、また、外した換気カバーを取付状態に戻し嵌めるには、前記とは逆の方向にスライドさせるだけで、同様に工具等を使わずとも容易に戻すことができる。この場合、前記スライドに伴って抜落ち阻止用爪部は、強制的に前記凹溝の底面形状により案内されて一時的に外側に逃げるから、該抜落ち阻止用爪部には何ら操作を加える必要がなく、前記外し操作も戻し操作も比較的容易に行うことができる。
【0022】
請求項4の発明によれば、複数の孔が設けられた防虫フィルターが、前記挿通口に工具等不使用の手作業で着脱可能に設けられたことを特徴とするので、前記請求項1乃至3の効果に加え、前記挿通方式の施工の場合には、前記挿通口から外した状態で使用でき、また、非挿通方式の施工の場合には、前記挿通口に取り付けた状態で使用できる。このように、この虫除けフィルターによれば、どちらの施工にも対応できるから、そのメリットは大きい。しかも、この場合、前記虫除けフィルターの着脱は、ニッパー等の人為的切断操作具を用いない単なる手作業で可能であるから、安全に、かつ容易に能率よくできる。
【0023】
請求項5の発明によれば、複数の孔が設けられた防虫フィルターが、前記換気カバーの前記ゴミ排出通路形成部内に工具等不使用の手作業で着脱可能に設けられたことを特徴とするので、前記請求項1乃至3の効果に加え、前記挿通方式の施工の場合には、前記挿通口から外した状態で使用でき、また、非挿通方式の施工の場合には、前記挿通口に取り付けた状態で使用できる。このように、この虫除けフィルター17によれば、どちらの施工にも対応できるから、そのメリットは大きい。しかも、この場合、前記虫除けフィルターの着脱は、前記換気カバーを外した状態で可能になるから、使い勝手が良いのみならず、ニッパー等の人為的切断操作具を用いない単なる手作業で可能であるから、安全に、かつ容易に能率よくできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
〔発明の実施の形態1〕
【0025】
図1〜図7に基づいて本発明の実施の形態1を説明する。
【0026】
この実施の形態1は、図6及び図7に示すように、建物の壁11に形成された貫通孔12を通して壁外面11aに沿う形態で導出された可撓性配管類13のコーナー部分14を覆う状態で、前記壁外面11aに固定されて用いられるものであり、化粧カバー本体15と換気カバー16と虫除けフィルター17から構成されている。
【0027】
前記化粧カバー本体15、換気カバー16、虫除けフィルター17の各々は、僅かな弾性を備えた合成樹脂材料による一体成形により構成されている。
【0028】
前記化粧カバー本体15は、前記可撓性配管類13を通すトンネルのような挿通路18を形成する形状にされている。すなわち、建物の壁11に接する側の面と下面は開放され、壁11と反対の面には、ゴミ排出用配管22が挿通可能な大きさの挿通口23が前記貫通孔12と対向する位置関係で設けられている。また前記挿通口23の周縁部には前記換気カバー16が取付けられる円筒形状の突縁部24が外方に突出した状態で設けられ、該突縁部24の外周面には前記挿通口23の中心点を中心とする円形で外周方向に向かって開口する無端の凹溝25が設けられている。
【0029】
また、前記換気カバー16は、前記室内外の空気を前記挿通口23を介して流通させる空洞の空気流通路26を形成する形状にされている。すなわち、化粧カバー本体15に接する側の面と下面は開放され、前者の面の開放口29の口縁には、内周方向に向かって突出された略Uの字形状の凸条30が設けられ、また、該凸条30の両端部には、連続構成で山形を呈する抜落ち阻止用爪部31a、31bが形成されている。
【0030】
前記凸条30の頂面32と、該頂面32に連続する抜落ち阻止用爪部31a、31bの一方の尾根部分の頂面とは、前記無端の凹溝25の底面25aに前記合成樹脂材料の弾性により摺動可能に圧接させ、これにより接触圧を得るようにされている。
【0031】
したがって、前記換気カバー16に前記接触圧による摩擦抵抗が機能して静止するから、向き変え位置での停止状態は、確実に維持できる。
【0032】
なお、この凹溝25の一方の側面33と、前記取付用突縁部24の付根部34の外面とは同一平面にされ、また前記換気カバー16において化粧カバー本体15に接する側の開口縁の端面35と前記凸条30の外側面36と前記抜落ち阻止用爪部31a、31bの外側面37とは同一平面にされ、これら同一平面は、換気カバー16の取付時において面接触の毛抜合せ状になるようにされている。これにより、前記換気カバー16の向き変え操作の操作性、安定性が良くなる。
【0033】
また、抜落ち阻止用爪部31a、31bは、前記のような構成にされているから、前記換気カバー16は抜落ち事故を惹起する虞が無いのみならず、例えば換気カバー16を外す必要が生じた場合は、前記凸条30におけるUの字の円弧側が先になり両端側が後ろになる向きに換気カバー16をスライドさせるだけで、工具等を使わずとも容易に外すことができる。また、外した換気カバー16を取付状態に戻し嵌めるには、前記とは逆の方向にスライドさせるだけで、同様に工具等を使わずとも容易に戻すことができる。この場合、前記スライドに伴って抜落ち阻止用爪部31a、31bは、強制的に前記凹溝25の底面形状により案内されて一時的に外側に逃げるから、該抜落ち阻止用爪部31a、31bには何ら操作を加える必要がなく、前記外し操作も戻し操作も容易に行うことができる。
【0034】
前記したように、換気カバー16は、スライド操作により着脱可能であるから、例えば、前記化粧カバー本体15に係る分の施工を終えてから換気カバー16に係る分の施工を行うと言うような仕事の段取りができ、作業性アップが期待できる。
【0035】
前記阻止用爪部31a、31bは、前記したように、一時的に外側に逃げる特性を備えているから、必ずしも好ましくはないが、前記スライド操作によらない、例えば強く押して嵌めたり、外したりもできる。
【0036】
前記虫除けフィルター17は、複数の長孔38が略全面に設けられたフィルター本体部39と、該フィルター本体部39の裏面の外周に設けられた、前記挿通口23に回転自在に嵌合する嵌入縁40と、同挿通口23の口縁部23aの外側に係合する引っ掛り鍔部41と、同挿通口23の口縁部23aの内側に係合する対称一対の係止部42a、42bとにより構成されている。これら係止部42a、42bは、弾性脚部43の先端部の外側に傾斜面44a付き係止爪44が設けられた構成にされ、前記弾性脚部43の先端縁43aに手指の爪を引掛けて外すように形成されている。
【0037】
すなわち、前記虫除けフィルター17は、前記挿通口23には単に押し込むだけで取付けられ、また、爪を前記弾性脚部43の先端縁に引掛けて抜き取るだけで外しうるようにされている。
【0038】
前記虫除けフィルター17は、次のように使用される。すなわち、前記非挿通方式の施工の場合には、図6に示すように、前記挿通口23に取り付けた状態で使用される。また、挿通方式の施工の場合には、図7に示すように、外した状態で使用される。
【0039】
このように、この虫除けフィルター17によれば、どちらの施工にも対応できるから、そのメリットは大きい。しかも、この場合、前記したように虫除けフィルター17の着脱は、ニッパー等の人為的切断操作具を用いない、単なる手作業による押し込み操作及び引き抜き操作で可能であるから、安全に、かつ容易に能率よくできる。
【0040】
すなわち、前記実施の形態1のコーナー用化粧カバーは、例えば、前記した自動掃除式空調機のように、先端カバーの開口部を下向きに吹き出す施工が要求される場合にあって、施工現場の状況により、化粧カバー本体15が斜め向き或いは横向きになってしまうようなことが発生しても、図1及び図4において仮想線で示すように、換気カバー16は回転させてその向きを変えることが任意に可能であるから、前記の要求には支障なく対応できる。しかも、前記換気カバー16の向きを変える操作は、工具等の使用無しで簡単かつ容易にできる。この場合、前記回転カバー14は、自身が有している弾性による接触圧で、停止された位置を維持するため、その向き変え操作は素早くできる。また、防虫フイルター17は、脱着が容易であり、前記自動掃除式空調機のような挿通方式の空調機には好適である。
【0041】
〔発明の実施の形態2〕
【0042】
図8(A)〜(D)は、この発明の実施の形態2を示す。
【0043】
この実施の形態2は、換気カバー51a〜51dに虫除けフィルター50a〜50dが設けられた点が、前記実施の形態1と異なるものである。この点以外は、実施の形態1と同じであるから、その説明は省略する。
【0044】
以下、実施の形態2の具体例として(A)〜(D)の4パターンを説明する。
【0045】
すなわち、(A)のパターンは、嵌着用凹溝52aと嵌着用縁53aの嵌合及び係止用突起54aと係止用凹部55aの係合により、虫除けフィルター50aが換気カバー51aにおける下面の開口56aに取り付けられているものである。
【0046】
(B)のパターンは、係止用弾性爪54bと係止用凹部55bの係合により、虫除けフィルター50bが換気カバー51bにおける下面の開口56bに取り付けられているものである。
【0047】
(C)のパターンは、嵌着用凹溝52cと嵌着用縁53cの嵌合及び係止用突起54cと係止用凹部55cの係合により、虫除けフィルター50cが前記化粧カバー本体15における前記挿通口23に対応する位置関係にされて取り付けられているものである。
【0048】
(D)のパターンは、嵌着用凹溝52dと嵌着用縁53dの嵌合及び係止用突起54dと係止用凹部55dの係合により、異形の虫除けフィルター50dが前記化粧カバー本体15における前記挿通口23に対応する位置関係にされて取り付けられているものである。
【0049】
この実施の形態2によれば、換気カバー51a〜51dの着脱操作で、虫除けフィルター50a〜50dも一緒に着脱できるから、実施の形態1の効果に加え、作業の簡易化でき、作業性をよくすることができる。
【0050】
なお、本発明は、前記実施の形態においては、挿通孔23を円形としてあるが、該円形に限らず四角形、楕円形、繭形、その他の形状にすることは任意である。また、凹溝25は円形としてあるが、該円形に限らず回転可能な多角形であればよい。該凹溝25は、挿通孔23の周辺部等に設けることが望ましい。さらに、凹溝25は化粧カバー本体15側に設け、凸条30は換気カバー16側に設けてあるが、該凹溝25は換気カバー16側に設け、凸条30は化粧カバー本体15側に設けてもよい。また、化粧カバー本体15及び換気カバー16は、合成樹脂材料製としたが、金属材料により構成することは任意である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施の形態1を示す斜視図である。
【図2】同上分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図6】挿通方式の施工例の図1のA−Aに沿う断面図である。
【図7】非挿通方式の施工例の図1のA−Aに沿う断面図である。
【図8】実施の形態2の4パターンを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0052】
11 壁
12 貫通孔
13 可撓性配管類
14 コーナー部分
15 化粧カバー本体
16 換気カバー
17 虫除けフィルター
22 ゴミ排出用配管
23 挿通口
25 凹溝(溝部)
26 空気流通路(ゴミ排出通路)
30 凸条(凹部)
31a、31b 抜落ち阻止用爪部
42a、42b 係止部
50a〜50d 虫除けフィルター
51a〜51d 換気カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の壁に形成された貫通孔を通して壁外面に沿う形態で導出された可撓性配管類のコーナー部分を覆う状態で、前記壁外面に固定される化粧カバー本体と、該化粧カバー本体に前記貫通孔と対向する位置に開設され、ゴミ排出用配管が挿通可能な大きさの挿通口と、該挿通口を覆う状態で前記化粧カバー本体の外側に設けられ、前記壁に沿う向きに開口するゴミ排出通路を形成する換気カバーとを備えたコーナー用化粧カバーにおいて、
前記換気カバーは、前記化粧カバー本体に、円形又は多角形に形成された凹溝部と該凹溝部に嵌合する凸部とにより前記凹溝部の円形又は多角形の中心を中心として回転可能で、かつ任意の位置に停止可能に取り付けられたことを特徴とするコーナー用化粧カバー。
【請求項2】
前記換気カバーは、弾性を備えた合成樹脂材料で形成され、かつ前記弾性による接触圧で前記停止機能を果すようにされたことを特徴とする請求項1記載のコーナー用化粧カバー。
【請求項3】
前記溝部は前記挿通口の縁部に設けられ、前記凸部は略Uの字形状にされ、該凸部の両端には抜落ち阻止用爪部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のコーナー用化粧カバー。
【請求項4】
複数の孔が設けられた防虫フィルターが前記挿通口に係止部により着脱可能に設けられたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載されたコーナー用化粧カバー。
【請求項5】
複数の孔が設けられた防虫フィルターが、前記換気カバーの前記ゴミ排出通路形成部内に着脱可能に設けられたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載されたコーナー用化粧カバー。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate