説明

コーナー用配管カバー

【課題】可撓性配管類の平面コーナー部分の形状に応じて自由に屈曲角度を変えられ、配管類を通すスペースを広く保つことができ、配管類を傷付けず、配管類の設置作業を効率良く行えるコーナー用配管カバーを提供する。
【解決手段】可撓性配管類の平面コーナー部分を覆うコーナー用配管カバー10で、屈曲した半割筒形状の2つの分割体14a,14bが合体して形成され、各分割体は略円弧形状に屈曲した半割筒形状の屈曲端部21a,31a(21b,31b)同士を重ね合わせて連結した2つの分割半体20a,30a(20b,30b)で構成され、各分割半体の屈曲端部の略円弧形状の中心は屈曲端部の内側コーナーの側壁23a,33a(23b,33b)の外方に位置し、各中心に回動中心軸22a,32a(22b,32b)を備え、屈曲端部同士を摺動可能に重ね合わせると共に回動中心軸同士を回動可能に係合して分割半体同士を回動可能に連結した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアコンディショナー等の、家屋の内部から外壁に導出されて外壁面に沿って配設される冷媒管・ドレンホースなどの配管や電線など(以下、これらを一括して単に可撓性配管類という)における外壁面上のコーナー部分(以下、このようなコーナー部分を平面コーナー部分という)を覆うためのコーナー用配管カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家屋の外壁等に配設されるエアコンディショナー等の可撓性配管類は、美観上や配管類の保護等の観点から、半割筒形状の2つの分割体を合体させてなる配管カバーで覆われていることが多い。また、前記した可撓性配管類は、窓や戸袋等に当たるのを避けるため、部分的に屈曲させて家屋の外壁に配設されることが多い。その場合、配管カバーは、配管類の直線部分を覆う直線用配管カバーと、配管類の平面コーナー部分を覆うコーナー用配管カバーで構成される。
【0003】
ここで、従来のコーナー用配管カバーとしては、90°に屈曲したもの(可撓性配管類の平面コーナー部分が90°に屈曲したところに対応)や135°に屈曲したもの(可撓性配管類の平面コーナー部分が45°に屈曲したところに対応)があり、その屈曲角度は固定されており、変えることはできなかった。このため、可撓性配管類を配管カバーで覆う作業を行う際には、複数種類のコーナー用配管カバーを用意しておく必要があり、運搬が面倒であったり、作業が煩雑になったりしていた。
【0004】
また、エアコンディショナーの室外機が設置される位置も、窓あるいは戸袋の位置も家屋毎に異なるため、配管類の平面コーナー部分の角度が常に90°や45°になるとは限らず、さらに、例えば配管類を垂直方向から水平方向に90°屈曲させる部分でも、ドレン排水等の水が流れ易くなるように、水平方向に屈曲させる際に多少の勾配を付ける必要があるときもあり、固定された屈曲角度のコーナー用配管カバーでは対応できない場合が生じていた。
【0005】
そこで、コーナー用配管カバーの中には、その屈曲部を可撓性配管類の平面コーナー部分の形状に合わせて回動可能に形成して屈曲角度を変更できるようにしたものが提案されるようになってきた(例えば、特許文献1参照)。これにより、可撓性配管類を配管カバーで覆う作業を行う際に、1種類のコーナー用配管カバーを用意しておけば良くなり、また、種々の屈曲角度に対応できるようになった。
【特許文献1】特開平7−208682号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記した特許文献1に記載のコーナー用配管カバーは、屈曲部を回動させるための回動中心軸を配管カバーの筒形の内側に有している。このように回動中心軸を筒形の内側に有している構成では、屈曲角度が小さくなるように屈曲部を回動させると、屈曲部における外側コーナーの側壁の重なり具合が小さくなり、逆に屈曲部における内側コーナーの側壁の重なり具合が大きくなっていく構成となる。また、屈曲角度が大きくなるように屈曲部を回動させると、屈曲部における外側コーナーの側壁の重なり具合が大きくなり、逆に屈曲部における内側コーナーの側壁の重なり具合が小さくなっていく構成となる。
【0007】
このように、屈曲角度の変化によって屈曲部の外側コーナーの側壁と内側コーナーの側壁との重なり具合が逆に変化していく構成においては、屈曲部を回動させてどの屈曲角度にしても、常に可撓性配管類を配管カバーが覆っている構成にするために、コーナー用配管カバーの屈曲部は、その外側コーナーの側壁が、屈曲角度を最小角にしたときに必要な長さに形成され、その内側コーナーの側壁が、屈曲角度を最大角にしたときに必要な長さに形成される必要がある。
【0008】
そして、このような構成にした結果、特に屈曲部を回動させて決定した屈曲角度が小さい角度となったときに、外側コーナーの側壁の重なり具合は丁度端部同士が重なる程度となるが、内側コーナーの側壁の重なり具合は重なり過ぎで、重なったものの一部が筒形の内側に突出するようになる場合が生じる。
【0009】
このように側壁の一部が筒形の内側に突出していると、配管カバーの中の可撓性配管類を通すスペースが狭くなってしまい、また、配管カバーの中を通っている可撓性配管類を傷付けてしまう可能性があり、それらの不具合を防止するために、内側コーナーの側壁の突出した部分を切断する等の作業を行う必要があり、余計な手間が掛かり可撓性配管類の設置作業における効率が悪いという問題があった。
【0010】
また、回動中心軸が筒形の内側にあると、その回動中心軸が筒形の内側に出っ張る場合があり、この出っ張りによって、配管カバーの中の可撓性配管類を通すスペースが狭くなってしまい、また、配管カバーの中を通る可撓性配管類を傷付けてしまう可能性もある。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、可撓性配管類の平面コーナー部分の形状に応じて自由に屈曲角度を変えられると共に、内側に配管カバーの一部が突出しないようにすることで、配管カバーの中の可撓性配管類を通すスペースを広く保つことができ、可撓性配管類を傷付けることがなく、可撓性配管類の設置作業における効率を向上させることができるコーナー用配管カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、可撓性配管類の平面コーナー部分を覆うコーナー用配管カバーにおいて、屈曲した半割筒形状の2つの分割体が合体して形成されており、前記2つの分割体はそれぞれ、略円弧形状に屈曲した半割筒形状の屈曲端部同士を重ね合わせて連結した2つの分割半体で構成され、前記2つの分割半体それぞれの前記屈曲端部の略円弧形状の中心は、前記屈曲端部の内側コーナーの側壁の外方に位置し、当該略円弧形状の中心にそれぞれ回動中心軸を備え、前記屈曲端部同士を摺動可能に重ね合わせると共に前記回動中心軸同士を回動可能に係合することで、前記分割半体同士を回動可能に連結したことを特徴とする。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加え、前記2つの分割半体の前記屈曲端部の略円弧形状がそれぞれ約45°の角度を有するものであり、前記分割半体同士の回動可能範囲が90°〜135°の間であるコーナー用配管カバーとしたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明に加え、前記分割半体の一方における前記回動中心軸を、その軸方向において前記分割体の割面から遠い側にすると共に、前記分割半体の他方における前記回動中心軸を、その軸方向において前記割面から近い側にして、前記2つの分割半体の前記回動中心軸同士を係合するように構成されていると共に、前記分割半体の一方における前記屈曲端部の外側コーナーの側壁の外壁と、前記分割半体の他方における前記屈曲端部の外側コーナーの側壁の内壁とを摺動可能に重ね合わせるように構成されており、前記2つの分割半体の前記回動中心軸同士を係合すると共に、前記2つの分割半体の前記屈曲端部の外側コーナーの側壁同士を摺動可能に重ね合わせることで、前記2つの分割半体同士を回動可能に連結したコーナー用配管カバーとしたことを特徴とする。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に加え、前記分割半体の一方における前記屈曲端部の外側コーナーの側壁の外壁に嵌合突起を有し、かつ、前記分割半体の他方における前記屈曲端部の外側コーナーの側壁の内壁に嵌合溝を有しており、前記2つの分割半体の前記回動中心軸同士を係合すると共に、前記分割半体の一方における前記嵌合突起を前記分割半体の他方における前記嵌合溝に摺動可能に嵌合することで、前記2つの分割半体同士を回動可能に連結したコーナー用配管カバーとしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載のコーナー用配管カバーによれば、2つの分割半体同士を回動させる際の中心となる回動中心軸を、屈曲端部の内側コーナーの側壁の外方に配置したため、分割半体同士を回動させても屈曲端部の側壁の一部が筒形の内側に突出する場合がほとんどなくなる。従って、配管カバーの中の可撓性配管類を通すスペースを広く保つことができ、かつ、筒形の内側に突出した屈曲端部の側壁の一部で可撓性配管類を傷付けることがなくなり、その結果、当該可撓性配管類のスペース確保や損傷防止のために屈曲端部の側壁の突出した部分を切断する等の作業も必要なくなり、可撓性配管類の設置作業を効率良く行うことができる。また、回動中心軸が筒形の内側にないため、回動中心軸の出っ張りで、配管カバーの中の可撓性配管類を通すスペースが狭くなったり、可撓性配管類を傷付けてしまったりすることもなくなる。
【0017】
請求項2に記載のコーナー用配管カバーによれば、請求項1に記載の発明における効果に加え、2つの分割半体の屈曲端部の略円弧形状がそれぞれ約45°の角度を有し、分割半体同士の回動可能範囲が90°〜135°の間となることで、より屈曲端部の側壁の一部が筒形の内側に突出することがない構成となる。その結果、より可撓性配管類を傷付けることがなくなり、より可撓性配管類の設置作業を効率良く行うことができる。
【0018】
請求項3に記載のコーナー用配管カバーによれば、請求項1又は2に記載の発明における効果に加え、回動中心軸同士の係合と屈曲端部の外側コーナーの側壁同士の重ね合わせのみで、2つの分割半体を回動可能に連結することができるため、コーナー用配管カバーの組立を簡単かつ確実に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
【0019】
請求項4に記載のコーナー用配管カバーによれば、請求項3に記載の発明における効果に加え、屈曲端部の外側コーナーの側壁同士の重ね合わせによる係合を、嵌合突起を嵌合溝へ嵌合させることで、外れ難いストッパを有する係合とすることができるため、コーナー用配管カバーの組立を簡単、かつ、より確実に行うことができ、作業効率をさらに向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係るコーナー用配管カバーの屈曲角度を90°にしたときを示す斜視図である。図2は、同実施形態に係るコーナー用配管カバーの屈曲角度を45°にしたときを示す斜視図である。図3は、同実施形態に係るコーナー用配管カバーを2つの分割体に分離した状態において屈曲角度を90°にしたときを示す斜視図である。図4は、同実施形態に係るコーナー用配管カバーを2つの分割体に分離した状態において屈曲角度を90°にしたときを示す割面図である。図5は、同実施形態に係るコーナー用配管カバーを2つの分割体に分離した状態において屈曲角度を45°にしたときを示す割面図である。図6は、同実施形態に係るコーナー用配管カバーの2つの分割体をさらに2つの分割半体に分離した状態を示す斜視図である。図7は、同実施形態に係るコーナー用配管カバーの2つの分割体をさらに2つの分割半体に分離した状態を示す割面図である。図8は、同実施形態に係るコーナー用配管カバーの2つの分割体のうち壁面側の分割体を図3とは別角度から見た斜視図である。
【0022】
図1乃至図8に示すように、本発明の一実施形態に係るコーナー用配管カバー10は、例えばエアコンディショナー等において、家屋の内部から外壁に導出されて外壁面に沿って配設される可撓性配管類の外壁面上の平面コーナー部分を覆うための配管カバーである。このコーナー用配管カバー10は、その両端に直線用配管カバー等の他の配管カバーとの接続部となる第1接続用開口部11及び第2接続用開口部12を有する屈曲した筒形状からなるもので、プラスチック樹脂から形成されている。また、このコーナー用配管カバー10は、その略円弧形状の屈曲部13が回動するようになっており、これにより屈曲角度Rを自由に変化することができるようになっている。
【0023】
図3乃至図5に示すように、このコーナー用配管カバー10は、配設する外壁面と略平行な面を割面として分割された、屈曲した半割筒形状の2つの分割体14a,14bが合体して形成されている。また、この分割体14a,14bそれぞれに屈曲部分割体13a,13bが形成されており、この屈曲部分割体13a,13b同士が合体して屈曲部13を構成するようになっている。また、分割体の一方は、家屋の外壁面等に固定される下側分割体14aを構成し、その下側分割体14aに対して、他方の分割体である上側分割体14bが合体分離可能に形成されている。なお、以下、aを付した符号は下側(壁面側)のものを示し、bを付した符号は上側(他側)のものを示すこととする。
【0024】
さらに、図6及び図7に示すように、前記2つの分割体14a,14bは、合体して前記第1接続用開口部11を構成する第1接続用開口部分割体11a,11bをそれぞれ一端に有する半割筒形状の第1分割半体(分割半体の一方)20a,20bと、合体して前記第2接続用開口部12を構成する第2接続用開口部分割体12a,12bをそれぞれ一端に有する半割筒形状の第2分割半体(分割半体の他方)30a,30bとで構成されている。
【0025】
また、前記第1分割半体20a,20bにおいて、前記第1接続用開口部分割体11a,11bを有する一端と反対側の他端には、略円弧形状に屈曲した半割筒形状の第1屈曲端部(屈曲端部)21a,21bを有しており、その第1屈曲端部21a,21bにおける前記第1接続用開口部分割体11a,11bから最も離れた端部が、前記第2分割半体30a,30bとの連結用に開口した第1連結用開口部28a,28bとなっている。また、前記第2分割半体30a,30bにおいて、前記第2接続用開口部分割体12a,12bを有する一端と反対側の他端には、略円弧形状に屈曲した半割筒形状の第2屈曲端部(屈曲端部)31a,31bを有しており、その第2屈曲端部31a,31bにおける前記第2接続用開口部分割体12a,12bから最も離れた端部が、前記第1分割半体20a,20bとの連結用に開口した第2連結用開口部38a,38bとなっている。そして、前記第1屈曲端部21a,21bと前記第2屈曲端部31a,31bとを重ね合わせて回動可能に連結させることで、前記屈曲部分割体13a,13bを構成するようになっている。
【0026】
図6及び図7に示すように、前記第1分割半体20a,20bの前記第1屈曲端部21a,21bの略円弧形状の中心は、半割筒形状の前記第1屈曲端部21a,21bの両側の側壁のうちの内側コーナーの側壁23a,23bの外方に位置しており、この略円弧形状の中心に前記第2分割半体30a,30bとの回動の中心軸となる第1回動中心軸22a,22bを備えている。また、前記第2分割半体30a,30bの前記第2屈曲端部31a,31bの略円弧形状の中心は、半割筒形状の前記第2屈曲端部31a,31bの両側の側壁のうちの内側コーナーの側壁33a,33bの外方に位置しており、この略円弧形状の中心に前記第1分割半体20a,20bとの回動の中心軸となる第2回動中心軸32a,32bを備えている。
【0027】
また、本実施形態では、図3乃至図8に示すように、前記第1分割半体20a,20bの半割筒形状の前記第1屈曲端部21a,21bの両側の側壁のうちの外側コーナーの側壁24a,24bの外壁に、嵌合突起25a,25bが突出形成されている。さらに、前記第2分割半体30a,30bの半割筒形状の前記第2屈曲端部31a,31bの両側の側壁のうちの外側コーナーの側壁34a,34bの内壁に、前記嵌合突起25a,25bに合わせて形成した所定長さの嵌合溝35a,35bを有している。
【0028】
本実施形態の嵌合突起25a,25bは、具体的には、図7及び図8に示すように、前記第1分割半体20a,20bの前記第1屈曲端部21a,21bの外側コーナーの側壁24a,24bの外壁における前記第1連結用開口部28a,28bに接する位置又は前記第1連結用開口部21a,21bに近い位置に形成されており、前記第1分割半体20a,20bと前記第2分割半体30a,30bの回動方向(略円弧形状の円弧方向)Yに略等しい方向が長手方向となる細長形状に形成されている。
【0029】
また、本実施形態の嵌合溝35a,35bは、具体的には、図6に示すように、前記第2分割半体30a,30bの前記第2屈曲端部31a,31bの外側コーナーの側壁34a,34bの内壁における前記第2連結用開口部38a,38bに近い位置を一端部37a,37bとして、そこから前記第1分割半体20a,20bと前記第2分割半体30a,30bの回動方向(略円弧形状の円弧方向)Yに沿った方向に向かって細長い溝が形成された状態となっている。 そして、本実施形態における第1分割半体20a,20bと第2分割半体30a,30bとの回動可能な連結は、図3及び図8に示すように、まず、第1分割半体20a,20bの第1回動中心軸22a,22bを、その軸方向Xにおいて分割体14a,14bの割面から遠い側、第2分割半体30a,30bの第2回動中心軸32a,32bを、その軸方向Xにおいて分割体14a,14bの割面から近い側にして、第1回動中心軸22a,22bと第2回動中心軸32a,32bとを嵌合等により回動可能に係合するように構成されている。具体的には、本実施形態の第1回動中心軸22a,22bは円柱突起状に形成されており、本実施形態の第2回動中心軸32a,32bは円柱突起状の第1回動中心軸22a,22bが嵌合するように対応した丸穴状に形成されており、両者が軸方向Xの向きで嵌合することで回動可能に係合するようになっている。
【0030】
さらに、図3乃至図8に示すように、第1分割半体20a,20bの第1屈曲端部21a,21bの外側コーナーの側壁24a,24bを、プラスチックの弾性力を利用して内側へ弾性変形させると共に、第2分割半体30a,30bの第2屈曲端部31a,31bの外側コーナーの側壁34a,34bを、同じくプラスチックの弾性力を利用して外側へ弾性変形させて、第1分割半体20a,20bの嵌合突起25a,25bを、第2分割半体30a,30bの嵌合溝35a,35bに嵌合させることで、第1分割半体20a,20bと第2分割半体30a,30bとを連結するようになっている。
【0031】
ここで、前記嵌合溝35a,35bは、嵌合突起25a,25bを嵌合させて所定長さ(本実施形態では、分割半体同士の回動可能範囲が90°〜135°となる長さ)を摺動させることができるだけの溝の長さを有しており、これにより、第1屈曲端部21a,21bと第2屈曲端部31a,31bを摺動可能に重ね合わせることができるようになっている。
【0032】
また、図6に示すように、前記嵌合溝35a,35bは、前記第2連結用開口部38a,38bに近い一端部37a,37bが、分割半体同士の回動方向Yにおける前記第2連結用開口部38a,38bから少しだけ内側の位置に形成されている。そして、前記嵌合溝35a,35bに前記嵌合突起25a,25bを嵌合して分割半体同士の屈曲角度Rが小さくなる方向(本実施形態では屈曲角度Rが135°→90°になる方向)に摺動させた際に、図1,図3,図4及び図8に示すように、設定した最小角度(本実施形態では90°)で前記嵌合突起25a,25bが前記一端部37a,37bの壁に当接してそれ以上屈曲角度Rが小さくなる方向に回動しないように構成されている。すなわち、前記一端部37a,37bは、分割半体同士の屈曲角度Rが小さくなる方向への回動を規制する回動ストッパーとなるように形成されている。
【0033】
また、図1乃至図8に示すように、前記第1分割半体20a,20bの前記第1屈曲端部21a,21bにおける前記第1接続用開口部分割体11a,11bに最も近い位置の外壁(本実施形態では、内側コーナーの側壁23a,23bの外壁及び外側コーナーの側壁24a,24bの外壁を含む全ての外壁)には、前記第1連結用開口部28a,28b側に面した壁を有する段差部27a,27bが形成されている。そして、前記嵌合溝35a,35bに前記嵌合突起25a,25bを嵌合して分割半体同士の屈曲角度Rが大きくなる方向(本実施形態では屈曲角度Rが90°→135°になる方向)に摺動させた際に、図2及び図5に示すように、設定した最大角度(本実施形態では135°)で前記第2連結用開口部38a,38bが前記段差部27a,27bの壁に当接してそれ以上屈曲角度Rが大きくなる方向に回動しないように構成されている。すなわち、前記段差部27a,27bは、分割半体同士の屈曲角度Rが大きくなる方向への回動を規制する回動ストッパーとなるように形成されている。
【0034】
ここで、前記第1分割半体20a,20bの第1屈曲端部21a,21bにおける内側コーナーの側壁23a,23bと外側コーナーの側壁24a,24bとは、前記第1回動中心軸22a,22bを中心とした同心円状の略円弧形状に形成されている。また、前記第2分割半体30a,30bの第2屈曲端部31a,31bにおける内側コーナーの側壁33a,33bと外側コーナーの側壁34a,34bとは、前記第2回動中心軸32a,32bを中心とした同心円状の略円弧形状に形成されている。そして、第1屈曲端部21a,21bの内側コーナーの側壁23a,23bと第2屈曲端部31a,31bの内側コーナーの側壁33a,33b及び第1屈曲端部21a,21bの外側コーナーの側壁24a,24bと第2屈曲端部31a,31bの外側コーナーの側壁34a,34bは、それぞれ略同径に形成されている。
【0035】
上記したように、第1屈曲端部21a,21bの第1回動中心軸22a,22b及び第2屈曲端部31a,31bの第2回動中心軸32a,32bが、その内側コーナーの側壁23a,23b,33a,33bの外方に位置してそれぞれ係合されており、内側コーナー及び外側コーナーの側壁23a,23b,24a,24b,33a,33b,34a,34bが同心円状に形成されており、内側コーナーの側壁23a,23b,33a,33bが略同径の略円弧形状に形成され、外側コーナーの側壁24a,24b,34a,34bが略同径の略円弧形状に形成されていると、まず、側壁同士の引っ掛かりがなく、第1屈曲端部21a,21bと第2屈曲端部31a,31bとが円滑に回動可能となる。
【0036】
また、このような構成であると、屈曲角度Rが小さくなるように第1屈曲端部21a,21bと第2屈曲端部31a,31bとを回動させて、外側コーナーの側壁24a,24b,34a,34bの重なり具合が小さくなると、同様に内側コーナーの側壁23a,23b,33a,33bの重なり具合も小さくなり、屈曲角度Rが大きくなるように第1屈曲端部21a,21bと第2屈曲端部31a,31bとを回動させて、外側コーナーの側壁24a,24b,34a,34bの重なり具合が大きくなると、同様に内側コーナーの側壁23a,23b,33a,33bの重なり具合も大きくなる、というように、外側コーナーの側壁24a,24b,34a,34bと内側コーナーの側壁23a,23b,33a,33bの重なり具合が同じ方向に変化していく。
【0037】
これにより、屈曲端部21a,21b,31a,31bにおける外側コーナーの側壁24a,24b,34a,34b及び内側コーナーの側壁23a,23b,33a,33bの長さは、屈曲角度Rを最小角にしたときの角度に合わせた長さに形成しておけば良く、内側コーナーの側壁23a,23b,33a,33bの重なり具合だけが重なり過ぎとなるようなことがない。よって、重なった側壁の一部が筒形の内側に突出するようなことがない。従って、配管カバーの中の可撓性配管類を通すスペースを広く保つことができ、かつ、筒形の内側に突出した屈曲端部の側壁の一部で可撓性配管類を傷付けることがなくなる。その結果、当該可撓性配管類のスペース確保や損傷防止のために屈曲端部の側壁の突出した部分を切断する等の作業も必要なくなり、可撓性配管類の設置作業を効率良く行うことができる。
【0038】
また、回動中心軸22a,22b,32a,32bが筒形の外側にあるため、その回動中心軸が筒形の内側に出っ張ることがなく、これにより、配管カバーの中の可撓性配管類を通すスペースが狭くなったり、配管カバーの中の可撓性配管類を傷付けてしまったりすることもない。
【0039】
なお、本実施形態では、第1分割半体20a,20bの第1屈曲端部21a,21bと第2分割半体30a,30bの第2屈曲端部31a,31bにおける略円弧形状がそれぞれ約45°の角度に形成されており、これに合わせて嵌合溝35a,35bの長さも設定している。これにより、第1分割半体20a,20bと第2分割半体30a,30b同士の回動可能範囲が90°〜135°となっている(すなわち、可撓性配管類の45°〜90°の平面コーナー部分に対応するようになっている)。ここで、90°〜135°の回動可能範囲が可撓性配管類の配設において、通常使用される屈曲角度であるため、この回動可能範囲をカバーしておけば実用上十分である。また、この回動可能範囲にしておくことで、屈曲端部同士の重なり具合が最も小さい90°の屈曲角度でも、屈曲端部同士の重なり具合が最も大きい135°の屈曲角度でも、側壁の一部が内側に全く突出しない構成とすることができるため、配管カバーの中の可撓性配管類を通すスペースを常に広く保つことができ、可撓性配管類の損傷を最も防止できる構成となるものである。
【0040】
また、前記第1接続用開口部分割体11a,11b及び前記第2接続用開口部分割体12a,12b付近には、他の配管カバーを位置決めするストッパー突起26a,26b,36a,36bが形成されている。このストッパー突起26a,26b,36a,36bは、接続用開口部に他の配管カバーが挿入されたときにその端部と当接して他の配管カバーの位置を決定するものである。
【0041】
また、本実施形態の下側分割体14aと上側分割体14bは、互いに嵌合等により係合すると共に、複数のネジ穴N1に挿通されたネジ等(図示省略)で固定されるようになっている。さらに、本実施形態の下側分割体14aは、壁面側に配置されたネジ穴N2に挿通されたネジ等(図示省略)で家屋等の外壁に取付固定されるようになっている。
【0042】
また、本実施形態では、屈曲端部21a,21b,31a,31bの外側コーナーの側壁24a,24b,34a,34b同士の重ね合わせに際し、プラスチックの弾性力を利用して側壁24a,24b,34a,34bを必要な向きに弾性変形させた上で、側壁24a,24bに形成された嵌合突起25a,25bを側壁34a,34bに形成された嵌合溝35a,35bへ嵌合させている。そのため、双方が嵌合した後に側壁24a,24b,34a,34bが弾性変形から復帰して元の状態に戻ったときに、嵌合突起25a,25bと嵌合溝35a,35bとが所定の圧力で押し合う状態となり(側壁24a,24bと側壁34a,34bも所定の圧力で押合う状態となる場合も有り)、摺動させる際に所定の摩擦力が発生する状態となる。そのため、分割半体20a,30a(20b,30b)同士の屈曲角度Rを変える際に、前記した摩擦力によってどの屈曲角度Rの位置にも保持することができ、その結果、屈曲角度Rを微調整を含めて無段階に調整することができるようになっている。
【0043】
因みに、前記した特許文献1に記載された配管カバーのように、屈曲部を回動させるための回動中心軸を配管カバーの筒形の内側に有しており、この回動中心軸のみで屈曲する双方の部材を連結しているものであると、双方の部材は互いに圧力を掛け合って摩擦力を生じるような連結をしていない。そのため、本実施形態のように任意の屈曲角度でその角度を保持しようとしても、すぐに角度が動いてしまい、配管カバーを壁面にネジ等で固定するまで角度を固定することができず、作業効率が悪いという問題が生じるものである。
【0044】
なお、図示は省略するが、屈曲端部21a,21b,31a,31bの側壁24a,24b,34a,34b等に、屈曲角度Rを示す角度目盛りが設けられていても良い。この角度目盛りとしては、屈曲角度Rを数字等で表示するものや、屈曲端部同士で嵌合する突起と穴のようなもので屈曲端部同士の回動を係止して屈曲角度Rを決定するもの等が挙げられる。
【0045】
以上のように、本実施形態に係るコーナー用配管カバーによれば、2つの分割半体同士を回動させる際の中心となる回動中心軸を、屈曲部の内側コーナーの側壁の外方に配置したため、分割半体同士を回動させても屈曲部の側壁の一部が筒形の内側に突出する場合がほとんどなくなる。従って、配管カバーの中の可撓性配管類を通すスペースを広く保つことができ、かつ、筒形の内側に突出した屈曲端部の側壁の一部で可撓性配管類を傷付けることがなくなり、その結果、当該可撓性配管類のスペース確保や損傷防止のために屈曲端部の側壁の突出した部分を切断する等の作業も必要なくなり、可撓性配管類の設置作業を効率良く行うことができる。また、回動中心軸が筒形の内側にないため、回動中心軸の出っ張りで、配管カバーの中の可撓性配管類を通すスペースが狭くなったり、可撓性配管類を傷付けてしまったりすることもなくなる。
【0046】
また、本実施形態に係るコーナー用配管カバーによれば、上記効果に加え、2つの分割半体の屈曲部の略円弧形状がそれぞれ約45°の角度を有し、分割半体同士の回動可能範囲が90°〜135°の間となることで、より屈曲部の側壁の一部が筒形の内側に突出することがない構成となる。その結果、より可撓性配管類を傷付けることがなくなり、より可撓性配管類の設置作業を効率良く行うことができる。
【0047】
また、本実施形態に係るコーナー用配管カバーによれば、上記効果に加え、回動中心軸同士の係合と屈曲端部の外側コーナーの側壁同士の重ね合わせのみで、2つの分割半体を回動可能に連結することができるため、コーナー用配管カバーの組立を簡単かつ確実に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
【0048】
また、本実施形態に係るコーナー用配管カバーによれば、上記効果に加え、屈曲端部の外側コーナーの側壁同士の重ね合わせによる係合を、嵌合突起を嵌合溝へ嵌合させることで、外れ難いストッパを有する係合とすることができるため、コーナー用配管カバーの組立を簡単、かつ、より確実に行うことができ、作業効率をさらに向上させることができる。
【0049】
なお、以上説明した本発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
【0050】
例えば、前記した実施形態では、分割半体の一方における屈曲端部の外側コーナーの側壁の外壁に嵌合突起を有し、分割半体の他方における屈曲端部の外側コーナーの側壁の内壁に嵌合溝を有しており、回動中心軸同士を所定の方向で係合すると共に、嵌合突起を嵌合溝に摺動可能に嵌合させることで、分割半体同士を回動可能に連結していたが、これに限るものではなく、他の構成で分割半体同士を回動可能に連結していても良い。その例としては、分割半体の一方における回動中心軸をその軸方向において分割体の割面から遠い側にすると共に分割半体の他方における回動中心軸をその軸方向において分割体の割面から近い側にしてその回動中心軸同士を係合し、かつ、分割半体の一方における屈曲端部の外側コーナーの側壁の外壁と、分割半体の他方における屈曲端部の外側コーナーの側壁の内壁とを弾性力による圧力で互いに押し合う状態にして摺動可能に重ね合わせることで、分割半体同士を回動可能に連結する場合が挙げられる。なお、この場合は、連結の安定感を保つためにそれぞれの回動中心軸を長めに形成した方が好ましい。
【0051】
また、前記した実施形態では、分割半体の一方(第1分割半体)における屈曲端部の外側コーナーの側壁の外壁に突出形成された嵌合突起を、分割半体の他方(第2分割半体)における屈曲端部の外側コーナーの側壁の内壁に形成された嵌合溝に嵌合させる際に、双方を弾性変形させて嵌合させるようになっていたが、これに限るものではなく、嵌合突起が突出形成された分割半体の一方(第1分割半体)における屈曲端部の外側コーナーの側壁を内側へ弾性変形させるか、嵌合溝が形成された分割半体の他方(第2分割半体)における屈曲端部の外側コーナーの側壁を外側へ弾性変形させるかのどちらか片方の弾性変形のみで嵌合させるようになっていても良い。
【0052】
また、前記した実施形態では、エアコンディショナー等のドレンホースなどを覆う配管カバーを例にして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば給湯用の配管を覆う配管カバーや電気配線を覆う配線カバー等の種々の配管カバーに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施形態に係るコーナー用配管カバーの屈曲角度を90°にしたときを示す斜視図である。
【図2】同実施形態に係るコーナー用配管カバーの屈曲角度を45°にしたときを示す斜視図である。
【図3】同実施形態に係るコーナー用配管カバーを2つの分割体に分離した状態において屈曲角度を90°にしたときを示す斜視図である。
【図4】同実施形態に係るコーナー用配管カバーを2つの分割体に分離した状態において屈曲角度を90°にしたときを示す割面図である。
【図5】同実施形態に係るコーナー用配管カバーを2つの分割体に分離した状態において屈曲角度を45°にしたときを示す割面図である。
【図6】同実施形態に係るコーナー用配管カバーの2つの分割体をさらに2つの分割半体に分離した状態を示す斜視図である。
【図7】同実施形態に係るコーナー用配管カバーの2つの分割体をさらに2つの分割半体に分離した状態を示す割面図である。
【図8】同実施形態に係るコーナー用配管カバーの2つの分割体のうち壁面側の分割体を図3とは別角度から見た斜視図である。
【符号の説明】
【0054】
10 コーナー用配管カバー
11 第1接続用開口部
11a,11b 第1接続用開口部分割体
12 第2接続用開口部
12a,12b 第2接続用開口部分割体
13 屈曲部
13a,13b 屈曲部分割体
14a 下側分割体(分割体)
14b 上側分割体(分割体)
20a,20b 第1分割半体(分割半体,分割半体の一方)
21a,21b 第1屈曲端部(屈曲端部)
22a,22b 第1回動中心軸(回動中心軸)
23a,23b 第1屈曲端部の内側コーナーの側壁
24a,24b 第1屈曲端部の外側コーナーの側壁
25a,25b 嵌合突起
26a,26b,36a,36b ストッパー突起
27a,27b 段差部(回動ストッパー)
28a,28b 第1連結用開口部
30a,30b 第2分割半体(分割半体,分割半体の他方)
31a,31b 第2屈曲端部(屈曲端部)
32a,32b 第2回動中心軸(回動中心軸)
33a,33b 第2屈曲端部の内側コーナーの側壁
34a,34b 第2屈曲端部の外側コーナーの側壁
35a,35b 嵌合溝
37a,37b 嵌合溝の一端部(回動ストッパー)
38a,38b 第2連結用開口部
N1,N2 ネジ穴
R 屈曲角度
X 回動中心軸の軸方向
Y 回動方向(略円弧形状の円弧方向)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性配管類の平面コーナー部分を覆うコーナー用配管カバーにおいて、
屈曲した半割筒形状の2つの分割体が合体して形成されており、
前記2つの分割体はそれぞれ、略円弧形状に屈曲した半割筒形状の屈曲端部同士を重ね合わせて連結した2つの分割半体で構成され、
前記2つの分割半体それぞれの前記屈曲端部の略円弧形状の中心は、前記屈曲端部の内側コーナーの側壁の外方に位置し、
当該略円弧形状の中心にそれぞれ回動中心軸を備え、前記屈曲端部同士を摺動可能に重ね合わせると共に前記回動中心軸同士を回動可能に係合することで、前記分割半体同士を回動可能に連結したことを特徴とするコーナー用配管カバー。
【請求項2】
前記2つの分割半体の前記屈曲端部の略円弧形状がそれぞれ約45°の角度を有するものであり、前記分割半体同士の回動可能範囲が90°〜135°の間であることを特徴とする請求項1に記載のコーナー用配管カバー。
【請求項3】
前記分割半体の一方における前記回動中心軸を、その軸方向において前記分割体の割面から遠い側にすると共に、前記分割半体の他方における前記回動中心軸を、その軸方向において前記割面から近い側にして、前記2つの分割半体の前記回動中心軸同士を係合するように構成されていると共に、
前記分割半体の一方における前記屈曲端部の外側コーナーの側壁の外壁と、前記分割半体の他方における前記屈曲端部の外側コーナーの側壁の内壁とを摺動可能に重ね合わせるように構成されており、
前記2つの分割半体の前記回動中心軸同士を係合すると共に、前記2つの分割半体の前記屈曲端部の外側コーナーの側壁同士を摺動可能に重ね合わせることで、前記2つの分割半体同士を回動可能に連結したことを特徴とする請求項1又は2に記載のコーナー用配管カバー。
【請求項4】
前記分割半体の一方における前記屈曲端部の外側コーナーの側壁の外壁に嵌合突起を有し、かつ、前記分割半体の他方における前記屈曲端部の外側コーナーの側壁の内壁に嵌合溝を有しており、
前記2つの分割半体の前記回動中心軸同士を係合すると共に、前記分割半体の一方における前記嵌合突起を前記分割半体の他方における前記嵌合溝に摺動可能に嵌合することで、前記2つの分割半体同士を回動可能に連結したことを特徴とする請求項3に記載のコーナー用配管カバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−144863(P2010−144863A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−323876(P2008−323876)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【出願人】(302044708)宏和工業株式会社 (8)
【出願人】(507039121)関東器材工業株式会社 (5)
【Fターム(参考)】