説明

コーヒー抽出装置

【課題】既知の装置では、閉蓋中、使用者が知覚することなく、スプリング及び締付手段によってカバーが不整列となることである。
【解決手段】抽出されるべき製品が充填されたパウチを置くためのアクセス開口(24)を備えたホルダ(4)と、アクセス開口を開蓋及び閉蓋するためのカバー(34)と、カバーがホルダのアクセス開口を閉蓋するときに、ホルダ及びカバーを相互方向に押圧するための締付手段(7)と、カバーが前記ホルダのアクセス開口を閉蓋するときに、カバー及び締付手段(70)を所定位置に保持するための閉蓋手段(80)とを有する装置。閉蓋手段を第一所定位置から第二所定位置に手動で操作することによって、締付手段を非締付状態から締付状態とするために、閉蓋手段は締付手段に機械的に結合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコーヒー抽出装置に関し、より詳細には、抽出されるべき製品を置くためのアクセス開口を備えたホルダと、アクセス開口を開蓋及び閉蓋するためのカバーと、カバーがホルダのアクセス開口を閉蓋するときに、ホルダ及びカバーを相互方向に押圧するための締付手段と、カバーがホルダのアクセス開口を閉蓋するときに、カバー及び締付手段を所定位置に保持するための閉蓋手段と、を有するコーヒー抽出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
そのような装置は欧州出願公開第EP0904718号により既知である。この既知の装置においては、ホルダが第一ハウジング部に取り付けられ、カバーが第二ハウジング部にスプリングで調整可能に取り付けられている。装置を閉蓋するために、第二ハウジング部は第一ハウジング部方向に旋回される。その後、スプリングはカバーの位置を調整することで、カバーはホルダと適切に係合できる。この調整の故に、第二ハウジンブ部の内側にある締付手段はカバーの外側にある締付手段と係合し、これによって、カバーをホルダに対し押圧する締付力が作られる。次いで、第一ハウジング部のクリップが第一ハウジング部の突出部の背後にフックされることで、カバー及び締付手段を閉蓋位置に保持することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この既知の装置の欠点は、閉蓋中、使用者が知覚することなく、スプリング及び締付手段によってカバーが不整列となることである。この不整列は、例えば、パウチ、他のフィルタ構造又はコーヒー粒が置き間違えられてカバーの縁とホルダとの間に挟まったことによって、あるいは、ホルダ内に所要量以上のパウチが載置されたことによって招来される。そのような不整列の故に、ホルダとカバーとの間に適切な封止が得られず、その結果、使用中にホルダ内の圧力が極めて低くなり、製造されるコーヒーの質に影響を与える。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、カバーが適切に整列されないという操作リスクを低減することのできる上述の種類の装置を提供することである。
【0005】
このために、本発明に従った装置において、閉蓋手段を第一所定位置から第二所定位置に手動で操作することによって、締付手段を非締付状態から締付状態とするために、閉蓋手段は締付手段に機械的に結合される。そのような構造によって、閉蓋手段の操作から、使用者は締付手段の状態、故に、カバーの状態に関する迅速で触感的かつ視覚的なフィードバックを得るという利点がもたらされる。例えば、閉蓋手段の操作に要する力が通常よりも大幅に小さいか又は大きい場合、カバーが不正確に位置しているか、あるいは、少なくとも何かが正しく作動していないことを使用者に知らせる。次いで、使用者は原因を正すための適切な手段を講じることができる。さらに、閉蓋手段がその2つの所定端部位置の1つに至っていない限り、締付手段もその端部位置に達していないこと、そして、カバーが適切に係合していないか又は未だ係合していないことが使用者に知らされる。
【0006】
締付手段は1つ又はそれ以上のカムと対応する嵌込穴とを有し、閉蓋手段を操作することによって、カム及び嵌込穴は相互に係合離脱可能である。カム及び嵌込穴は、カバーがホルダを適切に閉蓋するときにのみ係合可能な構造であるのが好ましい。よって、どのような理由であれ、カバーが正しく整列されていなければ、閉蓋手段は閉蓋された端部位置へ操作されないことによって、何かが問題であるという触感的かつ視覚的で明確なメッセージを使用者に送る。
【0007】
カムは少なくとも部分的に楔形状であるのが好ましい。この故に、カムを嵌込穴に進める間に、締付力が漸増するという利点がもたらされ、よって、閉蓋手段の操作が容易になる。
【0008】
本発明に従った装置の有益な実施態様によれば、締付手段の部分はホルダが接続される第一ハウジング部に静止的に取り付けられるのに対し、対応する締付手段はカバーが接続される第二ハウジング部に可動的に取り付けられる。可動的な締付手段は単一のスライダ上に取り付けられるのが好ましく、スライダは第二ハウジング部に移動可能に取り付けられる。そのように、スライダを移動、すなわち、回転及び/又は並進することによって、全ての可動的な締付手段は静止的な締付手段に対して同時に係合され得る。単一のスライダのみが操作されなければならないので、閉蓋手段は単純で堅固な構造とすることができ、操作が容易である。さらに、この構造はカバーの不整列を高感度に検知する。協働する締付手段の1つでも正しく係合しなければ、スライダ全体は係合位置を得られないからであり、それは閉蓋手段の位置によって使用者に伝達される。
【0009】
カバーは、スライダに接続されて、スライダ及び締付手段と共に、閉蓋位置に摺動されるか、あるいは、スライダと別体で第二ハウジンブ部に接続され得る。後者の場合、スライダがカバーを直接押圧することによって、あるいは、間接的に、第一ハウジング部に締め付けられる第二ハウジング部によって、カバーはホルダの上に締め付けられ得る。
【0010】
さらに有益な実施態様において、締付手段は、少なくとも締付状態において、ホルダのアクセス開口に沿って均等に離間して設けられている。その結果、締付力はカバーに亘って、特にその周縁の周りで均等に分配され、その結果、良好で信頼性のある封止が得られる。締付手段は例えば三角形状、好ましくは正三角形状でアクセス開口の周りに配置され得る。そうであれば、ホルダへのアクセス可能性が損なわれることのないよう、三角形の最も幅の大きい部分であるベース部は装置の正面側に面するのが好ましい。
【0011】
さらに好適な実施態様によれば、締付手段を操作するための閉蓋手段はトグル継手レバーを含む。そのようなトグル継手レバーを適用することによって、スライダを操作して締付手段を係合位置に移動するのに必要な力は比較的小さく押さえることができる。操作力は小さいが、それは依然として締付手段及びカバーの状態に関する十分な情報を含む。従って、閉蓋手段のフィードバック機能を妥協することなしに、操作の容易さが向上する。
【0012】
非常に好適な実施態様において、閉蓋手段はさらにスプリングを含み、スプリングは閉蓋手段を2つの定められた端部位置の1つに戻るのを補助することによって、ホルダの閉蓋の成否を使用者に伝達する。トグル継手レバー及びスプリング作用の構成は、2つの所定位置間での閉蓋手段の動作が装置を開閉するための自然な感覚に対応するよう選択されているのが好ましい。
【0013】
本発明に関する上記及び他の有益な実施態様は従属項で説明されている。
【0014】
本発明を説明するために、例示的な実施態様が添付の図面を参照して以下に記述される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】閉蓋状態にある本発明に従った装置を示す断面図である。
【図2】部分的に開蓋状態にある本発明に従った装置を示す断面図である。
【図3】完全に開蓋状態にある本発明に従った装置を示す断面図である。
【図4】図1に従った本発明の装置の開蓋閉蓋中における本発明に従った閉蓋手段及び締付手段の4つの連続的な作動工程を図式的に示す断面図である。
【図5】本発明に従ったスライダの好適実施例を示す平面図である。
【図6】本発明の実施例に従った閉蓋手段及び締付手段の様々な部材の組立状態を示す展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の記述においては、同一又は対応する部分には同一又は対応する参照番号を付する。
【0017】
図1乃至3はコーヒーを製造するための装置1を示し、ホルダ4が取り付けられた第一ハウジング部2と、カバー34が取り付けられた第二ハウジング部44とを含む。
【0018】
ホルダ4はカップ形状の構造であり、底部16と、底部16に接続された直立の周辺側部18とを含む。ホルダ4はその上端にアクセス開口24を備え、例えばフィルタリング材料で形成され例えば挽いたコーヒーが充填されたパウチのような抽出されるべき製品を収容する。ホルダ4の底部16には、少なくとも1つの流出開口(図示せず)が抽出された液体を放出するために設けられている。
【0019】
カバー34はホルダ4のアクセス開口24を的確に閉蓋するように構成されている。ホルダの上端には流入開口が設けられ、熱湯がそこを通ってホルダ、そして、抽出されるべき製品の上に流入する。そのために、流入開口は液体ダクト40を介して熱湯供給部42(図示せず)に接続されている。さらに、ホルダ4に面するカバー34の側部には封止リングが装着され、封止リングはホルダ4と協働してホルダ4とカバー34との間が適切に液封止されるようにする。
【0020】
アクセス開口24がカバー34に閉塞される位置(図1及び2に示されている)とホルダ4のアクセス開口24が開放された位置(図3に示されている)との間を回転軸50の周りで回転するよう、第二ハウジング部44はその隣接する一端が第一ハウジング部2に接続されている。
【0021】
装置1は、カバー34がホルダ4のアクセス開口24を閉蓋するときに、カバー34をホルダ4に対して押圧するための締付手段70と、カバー34及びクランプ手段70を上述の位置に保持するための閉蓋手段80とをさらに含む。
【0022】
図2、4及び5に最もよく見られるように、締付手段70は三組の嵌込穴72及び対応カム74を有する。嵌込穴72はホルダ4のアクセス開口24の周りで三角形状に離間されて第一ハウジング部2内に設けられている。カム74は実質的に三角形状のスライダ75(図4及び5を参照)の3つの角の近傍に設けられている。スライダ75は第二ハウジング部44内で移動可能であり、以下に詳述される方法により、閉蓋手段80によって、第一及び第二の位置の間を動作可能である。それらの位置において、カム74は嵌込穴72部と係合離脱する。
【0023】
三角形状の構造の故に、締付手段70はアクセス開口24の外周縁に沿って概ね正三角形に離間して設けられている。その結果、締付力はカバー34の縁に沿って均等に分配され、よって、信頼性のある封止が得られる。本発明の範囲内において、より多くのカム及び嵌込穴が適用され得るのはもちろんである。これらのカム及び嵌込穴はアクセス開口の周りで異なる間隔で離間して設けられてもよい。また、カム及び嵌込穴の位置は取り替え可能であり、すなわち、カム74が第一ハウジング部2に取り付けられ、嵌込穴72がスライダ75に設けられてもよい。
【0024】
三角形状構造が適用される場合、三角形はその最も幅広の部分、すなわち、ベース部Bが装置の正面側に面するように位置付けられるのが好ましく、図5における矢印Aによって指し示されるように、製品はそこを介してホルダ4に対して出し入れされる。このようにして、ホルダのアクセス可能性が損なわれることはほとんどない。
【0025】
図1及び2に例示されているように、カム74は楔形状の構造であるのが好ましい。これによってカム74の嵌込穴72への導入が容易となり、カム74が嵌込穴72へ進入するのに従って、締付力を漸増させることが可能である。他の形状が可能であるのはもちろんであり、保護の範囲内であることが理解されよう。
【0026】
スライダ75を操作するための閉蓋手段80は、レバー82と、プッシュロッド84と、スプリング86とを含む。レバー82は角張った形状であり、その角の近傍で、第二ハウジング部44に回転可能に接続されることで、第一回転軸90の周りで回転する。レバー82の第一端部82Aは、開口45(図6を参照)を通って、第一回転軸90から第二ハウジング部44の外部に延出している。レバー82の第二端部82Bはプッシュロッド84、すなわち、プッシュロッドの第一端部88に接続され、第二回転軸92の周りで回転する。第二回転軸92は第一回転軸90に対し実質的に平行に延びている。プッシュロッド84は、その他端89の近傍で、スライダ75、より具体的には、スライダ75から上方に延びる取付ブラケット78に接続され、第三回転軸94の周りで回転する。第三回転軸94は第一及び第二回転軸90,92に対し実質的に平行に延びている。プッシュロッド84にはスロット87が設けられている。スロットは取付ブラケット78の間で第二端部89から長手方向に延びている。このスロット87はカバー34における液体ダクト40の通路を提供するものであり、スライダ75の少なくとも部分的に下方に延び、スライダ75又は第二ハウジング部44のいずれかに接続可能とされ得る。
【0027】
レバー82及びプッシュロッド84は一体的にトグル継手レバーアセンブリ85を形成する。これによって、スライダは比較的小さな操作力で非締付位置から締付位置へ操作可能である。閉蓋手段80はさらにスプリング86を含み、スプリングは一端が第三回転軸の近傍でスライダ75又はプッシュロッド84に接合され、他端が第二ハウジング部44に接続されている。スプリング86はトグル継手をスナップ機構に変え、使用者が定められた終点位置I,IIの間でレバー82を操作するのを補助する。
【0028】
閉蓋手段80及び締付手段70の操作は以下の通りである。閉蓋位置においては、図4Aに例示されるように、カバー34はアクセス開口24を閉蓋し、スライダ75によってホルダ4に締め付けらる。スライダはカム74によって嵌込穴72に係合する。この位置において、スプリング86は少し圧縮され、プッシュロッド84に力を及ぼす。プッシュロッドはレバー82を反時計回りに回転することで、レバー82を第一画定端部位置Iに移動する。この位置において、レバー82の第二端部82Bは第二ハウジング部44の内面に当接し、レバー82の第一端部82Aは下方に延びて第二ハウジング部44の外面の一部に接触する(図4Aを参照)。使用者は、このレバー位置Iから、カバー32が適切に閉蓋されていることを知覚できる。
【0029】
装置1を開き、カバー34をホルダ4から持ち上げるために、レバー82の第一端部82Aは時計方向、すなわち、第一回転軸90の周りで矢印C方向に回転される(図4Bを参照)。この結果、プッシュロッド84は、スプリング86の力に抗して、第三回転軸94の周りで反時計回りに回転される。スプリング86はレバー82が第二端部82B及びプッシュロッド84の整列地点を越えるまで圧縮される。スプリング86は次に圧縮から回復して拡張することによって、スライダ75を横方向に押し、カム74を嵌込穴72から離脱する。同時に、レバー82の第二端部82Bは第一回転軸90の周りでさらに下向きに回転され、そして、第一端部82Aは上向きに回転されることで、レバーは第二ハウジング部44から離れて第二画定端部位置IIとなる(図4Cを参照)。この位置において、プッシュロッド84はスライダ75に対し概ね平行に延び、スプリング86は圧縮されない。この位置において、上向きに延出しているレバー82は、カバー34が今や非締付状態であることを使用者に知らせる。ホルダ4へのアクセスを得るために、使用者は第二ハウジング部44をその回転軸50の周りで第一ハウジング部2から離れる方向に回転し続けることによって、カバー34をホルダ4から持ち上げることができる(図4Dを参照)。抽出されるべき製品をホルダ4内に置いた後、装置は上述の手順を逆に進めることによって閉蓋され得る。よって、レバー82Aは、スプリング86がスナップし、さらに、レバーの第二端部82Bが第二ハウジング部44の内面に当接することで、レバー82及びスライダ75のそれ以上の移動を制限するようロックするまで、スプリングがレバー82を回転するまで、スプリング力に抗して、下方に回転される。
【0030】
上述の閉蓋手段80及び締付手段70は幾つかの利点を提供する。例えば、締付手段70は、スプリングではなく使用者自身によって締付状態にされるので、使用者は、閉蓋手段を操作するのに必要な力から、カバー34の状態についての即時のフィードバックを得ることができる。締付手段72,74は、カバー34が閉蓋位置近傍にあるがホルダ4を適切に封止していないなら、カム74が嵌込穴72と係合できないような大きさとされるのが好ましい。その結果、レバー82はその第二端部位置IIを保持するか、あるいは、少なくとも第一端部位置Iに到達しないことによって、適切な閉蓋がなされていないことを使用者に示す。使用者はその原因を正す適切な措置を講じることができる。例えば、第二ハウジング部44を再度開けてパウチを再配置することである。
【0031】
さらに、閉蓋手段のトグル継手構造によって、閉蓋手段のフィードバック機能を解除することなく、締付手段を比較的少ない労力で操作することが可能である。スナップ機構の故に、レバーの第一端部82Aは常時第一及び第二端部位置I,IIの1つの位置に戻り、カバー34の状態に関する信頼できる可視的な情報を使用者に提供する。スナップ機構の構成は、レバーの第一及び第二位置が装置1の開閉のための自然な動作に対応しているのが好ましい。
【0032】
図示されていないが、スライダ75をその締付位置及び非締付位置間の移動中ガイドし、スライダがアクセス開口24に対する好適位置を保持するのを支持するために、スライダ75及び第二ハウジング部44は協働するガイド手段を備えることができる。
【0033】
本発明は決して上述の実施例に限定されるものではない。
【0034】
例えば、スライダは、締付状態において、少なくとも部分的に、カバーを包囲又は覆うように構成されてもよい。また、カバー及び閉蓋手段はスライダの平面に対し実質的に直交して延びる又は該平面に対し実質的に平行に延びる回転軸の周りで回転するよう配置することもできる。さらに、スライダの係合動作は回転及び直線動作の組み合わせであってもよい。カム及び嵌込穴は数、形状及び位置が添付の図面に示されるものと相違してもよい。
【0035】
そのような変形は本発明の範囲内であることは理解されよう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
抽出されるべき製品を置くためのアクセス開口を備えたホルダと、
前記アクセス開口を開蓋及び閉蓋するためのカバーと、
該カバーが前記ホルダの前記アクセス開口を閉蓋するときに、前記ホルダ及び前記カバーを相互方向に押圧するための締付手段と、
前記カバーが前記ホルダの前記アクセス開口を閉蓋するときに、前記カバー及び前記締付手段を所定位置に保持するための閉蓋手段と、を有するコーヒー抽出装置であって、
前記閉蓋手段を第一所定位置から第二所定位置に手動で操作することによって、前記締付手段を非締付状態から締付状態とするために、前記閉蓋手段は前記締付手段に機械的に結合されていることを特徴とするコーヒー抽出装置。
【請求項2】
前記締付手段は、少なくとも1つの嵌込穴と、少なくとも1つの対応するカムとを有し、前記嵌込穴及び前記カムは、前記閉蓋手段を前記第一所定位置から前記第二所定位置へ操作することによって、相互に係合離脱可能であることを特徴とする請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項3】
前記カム及び前記嵌込穴は、前記カバーが前記ホルダを適切に閉蓋するときにのみ、前記カムが前記嵌込穴に係合可能であることを特徴とする請求項2に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項4】
前記カム及び前記嵌込穴は締付力が漸増するよう楔形状であることを特徴とする請求項2又は3に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項5】
前記締付手段は、複数個の嵌込穴と、複数の対応するカムとを有し、前記嵌込穴及び前記カムの1つの組は、前記ホルダが接続される第一ハウジング部に静止的に取り付けられ、前記嵌込穴及び前記カムの他の組は、前記カバーが接続される第二ハウジング部に可動的に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項6】
前記締付手段は、少なくとも締付状態において、前記ホルダの前記アクセス開口の周縁部に沿って均等に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項7】
前記締付手段は、前記ホルダの前記アクセス開口の周りで三角形の形状に配置され、前記三角形のベース部が前記装置の正面側に面することで、前記装置が開蓋されたときに、前記ホルダは前記ベース部を介してアクセス可能であることを特徴とする請求項5又は6に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項8】
可動的に取り付けられた複数の前記締付手段はスライダ上に取り付けられ、該スライダは、前記第二ハウジング部に可動的に接続され、前記閉蓋手段に機械的に結合されていることを特徴とする請求項5乃至7のうちいずれか1項に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項9】
前記スライダは前記第二ハウジングに並進可能に取り付けられていることを特徴とするコーヒー抽出装置。
【請求項10】
前記スライダは第二ハウジング部に可動的に取り付けられていることを特徴とするコーヒー抽出装置。
【請求項11】
前記カバーは前記スライダに接続される共に、前記閉蓋手段によって、前記スライダ及び前記締付手段と協働することを特徴とする請求項8乃至10に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項12】
前記閉蓋手段はレバーと及びプッシュロッドを有するトグル継手レバーアセンブリを含み、前記レバーは、第一回転軸の周りでの回転のために、前記第二ハウジング部に接続され、さらに、前記レバーは、第二回転軸の周りでの回転のために、その一端近傍で前記プッシュロッドに接続され、前記プッシュロッドは、第三回転軸の周りでの回転のために、その他端でスライダに接続されることで、前記レバーの自由端を第一位置から第二位置へ操作することによって、前記スライダは、締付手段が係合されない第一位置と締付手段が係合される第二位置との間を移動可能であることを特徴とする請求項8乃至11のうちいずれか1項に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項13】
前記閉蓋手段は前記レバーを前記第一位置及び前記第二位置の1つに戻すスプリングを有することを特徴とする請求項12に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項14】
前記スプリングは、オーバーセンタスナップ結合を形成するために、前記第三回転軸の近傍で、前記第二ハウジング部と前記スライダ又はプッシュロッドとの間に延在することを特徴とする請求項13に記載のコーヒー抽出装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−106782(P2009−106782A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−4362(P2009−4362)
【出願日】平成21年1月13日(2009.1.13)
【分割の表示】特願2004−539320(P2004−539320)の分割
【原出願日】平成15年9月17日(2003.9.17)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】