コーヒー飲料を調製するための装置、そのような装置と共に使用するための挽いたコーヒー包装カートリッジ、そのような装置によって飲料を調製する方法、及びそのような挽いたコーヒー包装カートリッジから挽いたコーヒーを供給する方法
コーヒー豆包装カートリッジとグラインダーを含むコーヒー調製器具とを有するコーヒー飲料装置が記載され、ここで、前記コーヒー豆包装カートリッジを取り外し可能にコーヒー・グラインダー器具に取り付けることができる。前記コーヒー豆包装カートリッジは、コーヒー豆を保持し、かつ供給するように構成され、そして前記コーヒー豆を移送できるようにされた移送手段を有している。前記コーヒー調製器具は前記最初のコーヒー豆包装カートリッジの移送手段を駆動するためのモーターを有する。前記装置は更に挽いたコーヒー包装カートリッジを有し、好ましくは、挽いたコーヒーの移送を可能にする移送手段を有し、この移送手段も前記コーヒー・グラインダー器具に取り外し可能に取り付けることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求の範囲の請求項1の前文に記載のコーヒー飲料装置に関する。そのような既知の装置で、包装カートリッジ内の焙煎したコーヒー豆を、粉砕メカニズムを有するコーヒー抽出器具に接続させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明は、いろいろな方法でコーヒー飲料を調製する装置に関し、コーヒー豆のみならず既に挽いたコーヒーを出発点に使用することを可能とする。更に、本発明の目的は、より小型にできる上記した種類のコーヒー飲料の調製をする装置を提案するものである。さらに、本発明の目的は、組み立て及び操作の煩わしさを減らすことができ、かつ、その上、比較的安価に作ることができる選択的な構造体を提供することでもある。本発明の更なる目的は、前述したような装置で、挽いたコーヒー粒子の大きさが特定の又は個々の消費者の好みに合わせることができる装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0003】
別に記載の無い限り、明細書及び特許請求の範囲の請求項において、コーヒー豆は、焼いた/焙煎のコーヒー豆であることと理解されたい。この記載及び請求項でのコーヒー豆は、砕いたコーヒー豆、即ちコーヒー豆砕片を含み、そのコーヒー豆砕片は所望のコーヒー飲料を抽出するために、さらに挽かれるものと理解されたい。コーヒー豆は、それらが包装される前に、例えば割られる。実施例において、コーヒー豆包装内のコーヒー豆の少なくとも一部分は約30以下に、特に約15以下に、更に特別には約10以下の砕片に分けられる。1つのコーヒー豆砕片は、その結果、例えば1つのコーヒー豆の30分の1、特に15分の1、更に特別には10分の1以上からなる。例えば、コーヒー豆砕片は、1つのコーヒー豆の半分又は四半分を含む。コーヒー豆そのままと比較したコーヒー豆砕片を使用する利点は、コーヒー豆砕片は比較的に簡単にグラインダーに供給することができ、及び/又は包装を比較的に簡単に閉ざすことができることである。これは、コーヒー豆砕片は比較的に小さく、したがって包装及び器具の開口を通して比較的に容易に滑ることができ、及び/又はコーヒー豆出口及び/又は閉じ手段を遮断するのが難しくなるからである。コーヒー豆は事前に、挽くのではないが、砕片に分割しておくので、それで、比較的により多くの豆表面が、コーヒー豆そのままの場合よりも、周囲の空気と接触することがある。一方、挽いたコーヒーの場合よりもより少ない豆表面が空気と接触し、そのためコーヒー豆砕片は、挽いたコーヒー豆よりもよく保存することができる。コーヒー飲料を調製するちょうどその前に、コーヒー飲料を得るためにコーヒー豆砕片が挽かれる。本記載において、したがってコーヒー豆は破砕したコーヒー豆も含むこともあると理解されたい、すなわち、所望のコーヒー飲料を調製する前に破砕したコーヒー豆はさらに挽かれる。
【0004】
そのために、本発明の好ましい一態様によれば、コーヒー豆包装カートリッジ及びコーヒー調製器具を含むコーヒー飲料装置が提供される。コーヒー豆包装カートリッジは、コーヒー調製器具に取外し可能に結合され、複数杯分のコーヒー豆を保持し、供給するようにされている。それは、内部容積とコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有していて、その内部容積はコーヒー豆及びその内部容積からカートリッジの流出孔に向かってコーヒー豆を移送することができるようにされた移送手段を保持している。コーヒー器具は、移送手段を用いて流出孔に向かって移送されるコーヒー豆を受ける流入孔と、流入孔を介してコーヒー器具に入ったコーヒー豆を挽くためのグラインダーと、グラインダーによって得られた挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製するための調製デバイスとを有している。本装置は、さらに、コーヒー豆を受ける計量室を備えていて、コーヒー豆は移送手段によってその計量室に移送される。好ましくは、充填された後で、計量室は適量のコーヒー豆を保持する。計量室はグラインダーの一部を形成する基部部分を有する。基部部分はコーヒー器具内で垂直方向に延在する軸の周りを回転するようにされている。装置は、グラインダーが作動したときに、コーヒー豆を計量室からグラインダーに移送させ、コーヒー豆を挽くために基部部分が垂直軸の周りを回転するようにされている。グラインダーの部分であり、かつ回転して計量室を空にするために回転する計量室の基部部分を使用することは、計量室の別の基部板および別のグラインダーを設ける別の選択肢と比較して、装置の高さを減少させることにもなる。本発明の装置は、さらに挽いたコーヒー包装カートリッジを備えていて、そのカートリッジはコーヒー調製器具に取り外し可能に結合することもできる。挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーで充填され、保持し、かつ供給するようにされている。好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジは内部容積と挽いたコーヒー出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有し、その内部容積は挽いたコーヒーを保持するようにされ、さらに挽いたコーヒーを内部容積から挽いたコーヒー包装カートリッジの流出孔に向かって移送できるようにされた移送手段を有する。都合がよいのは、コーヒー飲料装置は、挽いたコーヒーが挽いたコーヒー包装カートリッジからコーヒー調製器具に重力で移送するように配置できることである。
【0005】
計量室は、ぞれぞれのカートリッジの一部である第一の室部分と、コーヒー調製器具の一部である第二の室部分に分けることができる。それぞれのカートリッジとコーヒー調製器具にわたっての計量室の分割は、さらにより小型のコーヒー飲料装置とすることができる。
【0006】
この点に関して、基部部分は垂直軸に直角にかつ垂直軸から離れる方向に下方に延在するようにした円錐形を有する基部部分である計量室を空にするのに都合がよい。
【0007】
本発明によるコーヒー飲料装置の別の利点は、流出孔を含む第一の室部分と流入孔を含む第二の室部分を含んでいて、さらに流出孔は流入孔の上に延在していることである。これにより計量室を比較的に安価に作ることができる。
【0008】
計量室は、好ましくは一杯のコーヒー飲料を調製するのに、与えられた量のコーヒー豆又は挽いたコーヒーの対応する分のコーヒー豆又は挽いたコーヒーを受けるようにすることができる。移送手段は、移送手段を駆動したときにコーヒー豆又は挽いたコーヒーを計量室に向けて、効果的に移送させるために計量室に対して可動な部分を有することができる。コーヒー調製器具にモーター及び垂直に延在する駆動軸を設けることができ、駆動軸は、駆動するためにそれぞれのカートリッジの移送手段に解放可能に接続され、それにより、モーターによって駆動軸が回転したときに移送手段を動かす。その可動な部分は、移送手段を駆動したときに別の垂直軸の周りを回転する下部及び/又は複数の羽根を有することができる。
【0009】
さらに、移送手段は、コーヒー豆又は挽いたコーヒーを計量室に向けて重力の作用で移送させるための下方に延在する底部壁を有することができる。別の方法として、移送手段は、コーヒー豆又は挽いたコーヒーを計量室に向けて重力の作用によってのみ移送させるための下方に延在する底部壁を有することができる。
【0010】
第一の室部分に、上方垂直方向に計量室の体積を限定する上端壁を設けることができ、第二の室部分の底部分は計量室の体積を下方垂直方向で限定する。
【0011】
別の方法として又は追加的に、第一の室部分は、計量室へ移送手段によってコーヒー豆又は挽いたコーヒーを入れる流入開口を有する直立した側壁を備えることができる。
【0012】
本発明のコーヒー飲料装置の別の利点は、移送手段が、コーヒー豆又は挽いたコーヒーを計量室に及び/又は計量室の流入開口に向けて移送させるために、少なくとも水平方向にコーヒー豆又は挽いたコーヒーを移送するようにする場合である。
【0013】
グラインダーは、第二の室部分に対して中心に配置することができる。それは、垂直軸の方向に在る円錐形部分を有することができ、グラインダーを駆動したときにこの円錐形部分は垂直軸の周りを回転する。グラインダーはモーターによって駆動することができる。駆動軸及びグラインダーは別のモーターで駆動することができる。
【0014】
コーヒー調製器具は、それぞれの包装カートリッジに取外し可能な結合のための接続手段を有することができる。その接続手段はコーヒー調製器具の上側に凹部を有することができ、その凹部は側壁に囲まれ、かつそれぞれの包装カートリッジの下側から突出する対応する部分を受けるように形成されている。この側壁はコーヒー調製器具の上側から突出し、ハウジングによって覆われている。
【0015】
本発明の一実施例によれば、側壁はそれぞれの包装カートリッジの差込み素子を受ける入れる開口を有している。それぞれの包装カートリッジは、コーヒー調製器具に結合するために差込み素子を開口に挿入して回転させるようにして、凹部に挿入される。側壁はそれぞれの包装カートリッジが最終位置に達したときに、それ以上回転するのを妨げる阻止要素を含むことができる。このように、利用者は容易にかつ確実にカートリッジをコーヒー調製器具に装着することができる。好ましくは、それぞれの包装カートリッジは、その最終位置に到達するために、約50度回転させられる。カートリッジとコーヒー調製器具間の接続はスナップ結合である。
【0016】
さらに、凹部は、その中心に回転可能な突出端を有することができ、その突出端は駆動軸の端部に固定される。
【0017】
垂直軸は、その周りを第二の室部分の基部部分が回転し、その垂直軸は第二の室部分の基部部分の中心を通り抜けることができる。基部部分は、垂直軸の周囲をその垂直軸に直角に、垂直軸から離れる方向に延在する方向に下方に延在することができる。
【0018】
それぞれの包装カートリッジがコーヒー調製器具に結合されていないときに、それぞれの包装カートリッジは出口を閉じる閉じ手段を有することができる。このようにして、それぞれの包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されていないときに、コーヒー豆又は挽いたコーヒーがそれぞれの包装カートリッジから抜け出るのが避けられる。
【0019】
それぞれの包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されたときに、その閉じ手段は出口を開けるように構成することができる。
【0020】
閉じ手段は、容器の底部側に、出口と、開口を有する回転可能な閉じ円盤とを有する閉じ部材を有する。それぞれの包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続するために、回転可能な閉じ円盤の開口は出口と整合する位置に持ってこられる。
【0021】
閉じ部材は1対の羽根付けアームを有し、閉じ円盤は、閉じた位置で羽根付けアームの後ろで拘束される移動止めを有する。
【0022】
出口開口は、それぞれのカートリッジを作動させる前に、内部容積を密封する除去可能な密封素子と関連させることができ、ここで、好ましくは、前記密封素子はガスがカートリッジから逃げるのを阻止する。飲料装置は、好ましくは、初めてそれぞれのカートリッジが調製器具に接続される場合に、密封素子を破砕しかつ移動させる手段を有することができる。密封素子はシール薄膜とすることができる。
【0023】
装置は、使用時に、粉砕デバイスを作動して、計量室を空にし、かつ計量室に受け取られ及び/又は保持されたコーヒー豆又は挽いたコーヒーを挽くように、構成することができる。粉砕デバイスは、計量室を空に、或は少なくともほとんど空にし、かつ全部のコーヒー豆を粉砕し、又は計量室に受け取られたすべての挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とされる時間より長く作動させることができる。このようにして、計量室を空にすることが確実に行うことができる。計量室を空にし、かつコーヒー豆を粉砕し又はすべての挽いたコーヒーを更に粉砕するより前に、最初の段階で、移送手段が駆動されて計量室を充填することができる。移送手段は、計量室を完全に充填する、或は少なくともほぼ完全に充填するのに要求される時間より長く駆動することができる。このようにして、計量室へのコーヒー豆又は挽いたコーヒーの注入は確実に行うことができる。
【0024】
コーヒー調製器具は、これらの工程を遂行するために第一のモーター及び/又はグラインダーを制御するための制御デバイスを備えることができる。制御デバイスは調製装置を制御することができ、ここで、制御デバイスは、使用時に、空にしかつ粉砕工程が完了した後に続いて、調製デバイスが挽いたコーヒー及びコーヒー調製器具の加熱デバイスによって加熱された温水からコーヒーを調製するようにすることができる。計量室の容積は、それがコーヒー豆で完全に満たされると、その豆の量は、1杯のコーヒーを作るための1回分のコーヒー豆に対応するであろう。1杯のコーヒー豆又は挽いたコーヒーは、5−11、好ましくは6−8グラムのコーヒー豆を含むであろう。
【0025】
本発明によれば、それぞれの包装カートリッジは、消費者によってコーヒー豆又は挽いたコーヒーで、(再)充填できるように設計することもできる。好ましくは、それぞれの包装カートリッジはコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填され、コーヒー豆又は挽いたコーヒーで再充填できるように設計されていない。その場合、それぞれのカートリッジは、市販のコーヒー豆又は挽いたコーヒー用の包装である。
【0026】
別な実施例によれば、本装置は、更に、それぞれの包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されているかどうかを検出するようにされたセンサーを有する。そのセンサーは検出結果を制御装置に信号を送るように構成される。センサーはスイッチ、例えばマイクロスイッチとすることができる。それぞれの包装カートリッジは、コーヒー調製器具に結合されたときに、そのスイッチを作動する突出部分を有する。その突出部分は1つの差込み素子の下又は上に配置され、それぞれの包装カートリッジがその最終位置に到達したときに、スイッチを作動させる。スイッチは、コーヒー調製器具の上側にある凹みを囲む側壁内の開口内に配置することができ、突出部が開口を介してスイッチを作動する。スイッチは側壁内の水平壁セグメントの後方に隠すことができ、開口は水平壁セグメント間の隙間でもよく、突出部分はその隙間にはまることができる。制御デバイスは第一のモーターとグラインダーを制御するようにされ、それぞれの包装カートリッジが存在することが検出された場合だけ、それらは作動することができるようにすることができる。このようにして、その装置は、その装置に特に設計された包装カートリッジと作動するようにする。これらのカートリッジは、装置の製造者によって、質の高められたコーヒー豆又は挽いたコーヒーを充填して販売することができ、これにより風味の良いコーヒー飲料を最終消費者に保証することができる。
【0027】
本装置は、それぞれの包装カートリッジの代わりに、好ましくは、包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続するのに使用する手段と同じ又は類似の、挿入部品をコーヒー調製器具に接続するための手段を用いてそれぞれの包装カートリッジと同じ又は類似の方法で、コーヒー調製器具に除去可能に接続できる挿入部品を更に含むことができる。この場合、挿入部品がコーヒー調製器具に接続されたときにスィッチを作動させるために、挿入部品は差込み素子と好ましくは、差込み素子の1つの下又は上に配置される突出部とを有する。接続されたコーヒー豆又は挽いたコーヒー包装カートリッジと挿入部品の検出は同様に行われるので、コーヒー調製器具の制御装置は、これら2つの場合の間で違いを見ない。これは、コーヒー調製器具の機能性も同じであることを意味している。
【0028】
挿入部品をコーヒー調製器具に接続する目的は二重にある。コーヒー調製器具を開けて、モーター及びグラインダーを作動させる、又はもしもコーヒー豆包装カートリッジもしくは挽いたコーヒー包装カートリッジがその器具に接続されていない場合に、有用である。これは、修理及び保守に役立つ。
【0029】
もう1つの方法として挿入部品はコーヒー調製器具にコーヒー豆又は挽いたコーヒーを供給するのに使用することができるが、それはそれぞれの包装カートリッジは再充填できるようには設計されていないからである。この目的のための挿入素子の好ましい実施例は、内部容積を有する空洞及びコーヒー豆又は挽いたコーヒー出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有し、その内部容積はコーヒー豆又は挽いたコーヒーを受けとるようにされている。その挿入部品は、その挿入部品が接続されていない、又はその最終位置でコーヒー調製器具に接続されていないときに、出口を閉じる閉じ手段を更に有する。閉じ手段は、挿入部品が最終位置でコーヒー調製器具に結合されるときに、出口を開くように構成されている。挿入部品が入力位置にてコーヒー調製器具に接続され、そして挿入部品をその最終位置に回転して、コーヒー豆又は挽いたコーヒーが挽かれるためにコーヒー調製器具に入るときに、使用者は空洞をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填する。
【0030】
有利なことは、装置は、グラインダーを作動したとき下部部分が垂直軸の周りを回転し、計量室からグラインダーへ1注入分のコーヒー豆又は挽いたコーヒーを移動させ、そしてコーヒー豆を粉砕し、又は更に挽いたコーヒーを粉砕するように構成することができることである。円錐形状を有する基部部分は第一垂直軸の方向に位置していて、その円錐形状は、グラインダーを駆動したときに第一垂直軸の周りを回転する。グラインダーは、基部部分の周りに延在する下部粉砕円盤と下部粉砕円盤の上に延在する上部粉砕円盤を有する。グラインダーは第二のモーターに回転駆動され、円錐形状の基部部分と下部粉砕円盤の回転を生じさせる。基部部分と下部粉砕円盤を駆動すると、コーヒー豆又は挽いたコーヒーは下部粉砕円盤と上部粉砕円盤の間で外方向に延在する半径方向に移動させられ、コーヒー豆は砕かれ切断されて挽いたコーヒーとなり、挽いたコーヒーは更に砕かれる、それは、下部粉砕円盤と上部粉砕円盤との間の垂直距離は外方向に延在する半径で減少するからである。
【0031】
グラインダーは非汚染グラインダーとすることができ、それでは、コーヒー豆又は挽いたコーヒーを挽き、挽いたコーヒーをコーヒー調製デバイスに供給した後に、ほとんど挽いたコーヒーは残らない。その結果、カートリッジを別のブレンドのカートリッジと置き換えても、新しいブレンドのコーヒーは、先に用いたブレンドが混入しない。
【0032】
第二の室部分は、計量室の容積の約100−X%を有することができ、第一の室部分は計量室の容積の約X%を有することでき、ここで、Xは2〜50の範囲、好ましくは5〜40の範囲、より好ましくは15〜30の範囲である。調製器具内に計量室の大部分を配置して、飲料装置の高さを更に減少させることができるであろう。これは、例えば、食器棚の下のキッチンシンクの上に飲料装置を置こうとする場合に、問題となるであろう。
【0033】
一実施例において、装置は、粉砕デバイスが、使用にあたり、計量室を空にし、かつ計量室にまとめられたコーヒー豆又は挽いたコーヒーを破砕するために作動されるように構成されている。好ましくは、装置は、使用中、粉砕デバイスが計量室を空にし、或は少なくともほぼ完全に空にし、そして計量室内にまとめられたすべてのコーヒー豆を粉砕し、或はすべての挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とする時間よりも長く作動するように、構成されている。一実施例において、計量室を空にし、コーヒー豆を粉砕し、或は挽いたコーヒーを更に粉砕する前に、第一の工程で、移送手段が駆動されて計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填する。具体的には、移送手段は、計量室を完全に充填する又は少なくともほぼ完全に充填するのに必要な時間よりも、長く駆動される。
【0034】
コーヒー豆包装カートリッジは、好ましくはコーヒー豆で充填され、及び/又は挽いたコーヒー包装カートリッジは好ましくは挽いたコーヒーで充填されている。包装カートリッジは一杯分で充填されているか、或は、複数杯分で充填されている。
【0035】
本発明のコーヒー飲料装置は挽いたコーヒー包装カートリッジを含んでいて、さらにそのカートリッジはコーヒー調製器具に取り外し可能に結合され、使用者は挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続できる。そして、調製を始める前に、グラインダーは挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーを、さらに粉砕作業にかける。このようにして、使用者は、彼の或は彼女の味覚に合うように、挽いたコーヒーの粉砕寸法分布を再調整することができる。
【0036】
好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーを充填され収納しているばかりではなく、特にコーヒー調製器具に挽いたコーヒーを供給するようにされている。このようにして、挽いたコーヒーを包装から調製器具に移送するための手段は別に必要としない。特に小型の装置が得られるのは、挽いたコーヒー包装カートリッジが内部容積及び挽いたコーヒー出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有する容器を有していて、ここで内部容積は挽いたコーヒーを収納していて、更に、挽いたコーヒーを内部容積から挽いたコーヒー包装カートリッジの流出孔に向けて移送できるようにされた移送手段を有している場合である。
【0037】
好ましくは、コーヒー飲料装置は、挽いたコーヒーが挽いたコーヒー包装カートリッジからコーヒー調製器具に重力によって移動されるように設定される。
【0038】
その使用を簡単にするために、コーヒー包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されるならば、挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段を用いて挽いたコーヒーは挽いたコーヒー包装カートリッジの流出孔に向かって移送され、コーヒーを調製するため流入孔を介してコーヒー調製器具で受け取ることができるように、挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に適合するようにされる場合に、有利である。好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段は、コーヒー調製器具によって作動されるように構成することができる。あるいは、挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段をコーヒー調製器具から独立して作動するように構成することができる。
【0039】
本発明の一実施例によれば、移送手段は手動で作動されるように構成される。これは、所望の量に達するまで移送手段を手動で作動することによって、使用者が簡単な方法で供給される挽いたコーヒーの量を制御することができる。
【0040】
一実施例では、挽いたコーヒー豆包装の移送手段は、少なくとも部分的に内部容積内に挽いたコーヒーに接触する可動構造を含み、ここで、移送手段は、さらに手動の作動手段を有し、その作動手段は手動で可動構造を作動するため、少なくとも部分的に内部容積の外側に設けられる。手動の作動手段によって、可動構造は内部容積の外側から移動させることができる。このようにして、例えば、挽いたコーヒーを出口に推し進めるために、力を挽いたコーヒーに加えることができる。代わりに、他の力、例えば重力によって挽いたコーヒーの出口への移動を妨害するのは、可動構造を移動することによって除去することができる。このようにして、使用者はコーヒー調製器具への挽いたコーヒーの供給を制御することができる。
【0041】
特に断りがない限り、本明細書及び特許請求の範囲において、挽いたコーヒーは、焼いた/焙煎した挽いたコーヒーであると理解されたい。
【0042】
一実施例において、挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段は回転可能な軸のような回転可能素子を有し、その回転可能素子は、内部容積の内部に少なくとも部分的に配置されている。そのような回転可能素子はハウジングの内部に小型構造をもたらす可能性を提示し、このようにして挽いたコーヒー包装カートリッジによって占められる容積の不必要な増加をかなり抑えることができる。
【0043】
一実施例において、作動手段は回転可能素子を回転するように構成されている。好ましくは作動手段は回転可能素子に接続されたクランク・ハンドルを有している。
【0044】
一実施例において、回転可能素子は少なくとも部分的にコンベヤー・スクリューとして形成される。好ましくは、可動構造はネジ穴を有し、そのネジ穴を通してコンベヤー・スクリューが係合する。そのような構造は小型であるが、同時に、挽いたコーヒーの出口への供給の多少正確な制御を可能とする。
【0045】
一実施例において、可動構造は回転可能素子に堅く結合されていて、ここで、可動構造は少なくとも1つの第一開口を備えその開口を通して挽いたコーヒーを通過させ、ここで、使用時に少なくとも1つの第一開口の上又は下に配置され、出口に対する入り口を提供する少なくとも1つの第二開口を備え、ここで、回転可能素子を回転する結果、少なくとも1つの開口は少なくとも1つの第二開口と整合させることができる。好ましくは、第二開口は出口で形成される。その結果、使用時に可動素子は回転可能素子と一緒に回転する。少なくとも1つの開口を少なくとも1つの第二開口と整合させる結果として、ある量の挽いたコーヒーが移動でき、例えば出口に向かいそして内部容積から落下するであろう。このようにして、少なくとも1つの開口を少なくとも1つの第二出口に繰り返し整合させることによって、挽いたコーヒーの供給を制御できる。したがって、この実施例又は他の実施例において、出口は複数の開口からなり、例えば、前記少なくとも1つの第二開口を含むことができる。出口を形成することができる複数の開口は、手動で相互に連結し又は連結しないことができる。
【0046】
一実施例において、可動構造はプランジャーを含む。
【0047】
好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジは、更に出口に向かう挽いたコーヒーの通過を妨げるようにされた内部容積内にバリアを設ける。そのようなバリアは出口へ向かう挽いたコーヒーの制御不能な移動を実質的に抑えることができるであろう。
【0048】
好ましくは、バリアは出口へ向かう挽いたコーヒーの通過を妨げる弁を含む。そのような弁は出口へ向かう挽いたコーヒーの制御不能な移動を実質的に抑えることができるであろう。好ましくは、弁は、その弁が開いたときに変形する柔軟性素子を含む。
【0049】
一実施例において、バリアは、使用時にハウジングの頂部から間隔を置いた内壁を含み、ここで、移送手段は、使用時にハウジングの頂部と内壁との間の隙間を介して挽いたコーヒーを移動させるようにされている。この内壁は、使用時に出口に達する挽いたコーヒーのバリアを構成することができる。可動構造によって挽いたコーヒーを上方に移送させることによって、挽いたコーヒーを内壁の上を移送させることができる。このようにして、挽いたコーヒーは出口に到達することができる。
【0050】
好ましくは、内壁は内部容積の第一部分を内部容積の第二部分から分離し、ここで、可動構造は内部容積の第一部分内に配置され、ここで、出口は内部容積の第二部分を介して達することができる。
【0051】
実施例において、挽いたコーヒー包装カートリッジの可動構造は、弾性部材によって挽いたコーヒー包装カートリッジに弾性的に取り付けられ、そのため、可動構造は手動の作動手段で繰り返し第一の位置と第二の位置との間を移動でき、その間、弾性部材を変形しながら、弾性部材を例えば、第一の位置から第二の位置に変形し、又、その逆も同様に変形する。使用にあたり、弾性部材の変形は、例えば第一の位置から第二の位置への移動中に生じるであろう。第二の位置から第一の位置へ戻る、即ち「逆も同様に」移動中に、弾性部材の変形は減少するかもしれず、あるいは完全に無くなるかもしれない。その結果、弾性部材は、可動構造の第二の位置から第一への戻りの移動を促進する。そのため、作動手段に掛ける力は実質的に一方向のみで十分である。これは、作動手段の比較的簡単な動作を促進する。
【0052】
好ましくは、第二のコーヒー豆包装カートリッジは内部容積内に挽いたコーヒーが出口に向かう通路を設け、ここで、第二の位置で通路は少なくとも部分的に可動構造によって妨害され、かつ第一の位置で通路は、第二の位置でのときよりも可動構造による妨害は少なく、選択的には、可動構造によって妨害されない。しかし、代わりに、第一の位置で、通路は少なくとも部分的に可動構造によって妨害され、そして第二の位置では通路は第一の位置でのときより可動構造による妨害を少なくし、そして、選択的には可動構造によって妨害されない。
【0053】
好ましくは、第一の位置は、使用中、第二の位置の上又は下に配置される。好ましくは、少なくとも挽いたコーヒーの一部が、使用中に挽いたコーヒー包装カートリッジの可動構造の上に配置される。第一の位置が第二の位置の上に配置され、挽いたコーヒーの少なくとも一部分が可動構造の上に配置されるならば、可動構造を第一の位置と第二の位置との間を繰り返し移動させると挽いたコーヒーの振動をもたらすことになるであろう。第二の位置から第一の位置への移動中は、挽いたコーヒーは、使用中、比較的に変形可能な部材によって上方向へ駆動されるであろう。第一の位置から第二の位置への移動中、使用中挽いたコーヒーは重力によって下方向に駆動されるであろう。そのような振動動作は有益なものと考えられるが、それは挽いたコーヒーが内部容積を通って第一の位置への移動を促進するからである。
【0054】
一実施例において、挽いたコーヒー包装カートリッジの容器には、コーヒー調製器具の駆動軸を受ける凹部を設けている。このように、挽いたコーヒー包装カートリッジは、手動で動作できるが、モーターのような駆動部材を備えたコーヒー調製器具と組合わせて使用することができる。そのような駆動軸は、別のコーヒー豆包装カートリッジの移送手段を駆動するようにすることができる。好ましくは、容器は凹部で閉じている。
【0055】
別の方法では、凹部は、例えば駆動軸と包装との間の機械的な接触を防ぐようにすることができる。このように、包装は調製器具を組み合わせて使用するか、又は更に駆動部材を備えた別の外部器具と組み合わせて使用することもでき、同時に、包装は、外部駆動部材を備えない別の外部器具と組み合わせて使用することもできる。
【0056】
好ましくは、移送手段は、コーヒー調製器具の駆動軸によって、使用中に移送手段の駆動を妨げるように配置されている。
【0057】
一実施例において、挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持しかつ供給するスクーパーを有し、コーヒー調製器具に接続されるとスクーパーはその流入孔に整合し、スクーパーはその軸の回りを回転することによって移送手段としても働くように構成され、これにより流入孔へ挽いたコーヒーを注ぐ。コーヒー調製器具に供給される挽いたコーヒーの注入量は、ここでは非常に簡単であり、それはスクーパーを充填することによってなされる。
【0058】
好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジはスクーパーを手動で回転するハンドルを有する。
【0059】
代わりの実施例では、挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーを保持するホッパーを有する。ホッパーは好ましくは出口を有し、その出口は、挽いたコーヒー包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されると、コーヒー調製器具の流入孔と整合される。移送手段は、都合よくは閉じ板を有することで、閉じ板はその第一の位置では少なくともかなり、好ましくは全体に出口を閉じ、これにより流入孔に向かう挽いたコーヒーの通過を妨げ、そして、第二の位置では出口を塞がないか、ほとんど塞がない、ここで移送手段が、更に第一の位置から第二の位置へ、又はその逆も同様に、閉じ板を作動する手動の作動手段を含んでいる。コーヒー調製器具に供給される挽いたコーヒーの量は、挽いたコーヒーがコーヒー調製器具に供給される第一の位置と、そうではない第二の位置との間で移送手段の閉じ板を移動することによって、注入することができる。
【0060】
好ましくは、第二の位置で閉じ板は、ホッパーの内部容積の第一の部分をホッパーの内部容積の第二の部分から少なくとも実質的に区切って、これにより、第一の部分から第二の部分への挽いたコーヒーの通過を妨げる。第二の部分の量は、閉じ板が第一の位置のときにコーヒー調製器具に供給される一杯分の量に対応する。
【0061】
好ましくは、閉じ板は仮想シリンダーの第一部分を形成し、シリンダーの他の部分は開いていて、ここで、手動の作動手段が閉じ板を第一の位置及び第二の位置へ、それぞれ回転するように構成されている。各回転で、ホッパーの内部容積の第二の部分に対応する一杯分の挽いたコーヒーがコーヒー調製器具に供給される。
【0062】
挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持するじょうご状ホルダーと挽いたコーヒーを放出する出口を有することができる。出口はじょうご状ホルダーの上部に配置され、挽いたコーヒー包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されたときに、その流入孔と整合され、ここで、移送手段はらせん状の移送手段で、使用中に回転可能に作動されてじょうご状ホルダーから挽いたコーヒーを出して出口に向かって進める。コーヒー調製器具に供給される挽いたコーヒーの量は、この場合はらせん状のコンベヤー手段がじょうご状ホルダー内の挽いたコーヒーを回転させる時間の長さに左右される。
【0063】
好ましくは、らせん状コンベヤー手段は、前記じょうごの内壁上にらせん状に突出する縁部によって得られ、じょうご状の内壁上の挽いたコーヒーに対するらせん状の軌道によって形成される。らせん状コンベヤー手段は、挽いたコーヒーが内壁上を回転し続けるのを妨げる不動の阻止要素を含むことができ、これにより、らせん状軌道に従って出口に向かって挽いたコーヒーを上方へ駆動する。その結果、じょうご状ホルダー内の挽いたコーヒーは、その出口に向かって着実に確実に駆動される。
【0064】
又別の実施例では、挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを放出するために、挽いたコーヒー包装カートリッジの出口に向かってその流れを促進するように挽いたコーヒーを振ったり又は振動させるように構成されている。このようにして、挽いたコーヒーをコーヒー調製器具へ供給する別の方法が得られる。好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーの容器である第一モジュールとモーターを有する第二モジュールを有し、第一モジュールはコーヒー調製器具に取り外し可能に結合され、第一モジュールがコーヒー調製器具に結合される場合に、第二モジュールは第一モジュールに取り外し可能に結合される。このモジュールの構造のために、第一モジュールの挽いたコーヒーは、第二モジュール内のモーターの作動によって、あるいは、第二モジュールが第一モジュールに接続されていない場合には、コーヒー調製器具内にある移送手段の作動によって、コーヒー調製器具に供給される。
【0065】
さらに、挽いたコーヒー包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されると、その出口は開き、取り外すと、閉じ、ここで、好ましくは挽いたコーヒーの再充填モードで、第二モジュールは、コーヒー調製器具の代わりに第一モジュールに接続できる。好ましくは、挽いたコーヒー再充填モードで、第二モジュールは、コーヒー調製器具と同じ又は同様に第一モジュールに接続され、第一モジュールの出口を開くことになる。その結果、第一モジュール、即ちコーヒー豆容器を、使用者が分かりやすい方法で挽いたコーヒーで再充填できるであろう。
【0066】
更なる実施例では、コーヒー調製器具は、コーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジに、取外し可能な接続手段を接続することができ、接続手段は、コーヒー調製器具の上側に凹部を有し、その凹部は側壁によって囲まれ、かつコーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジのそれぞれの下側から突出する対応する部分を受け入れるように構成されている。
【0067】
好ましくは、側壁はコーヒー調製器具の上部から突出している。
【0068】
側壁がコーヒー豆包装カートリッジ及び包装のそれぞれの差込み素子を受ける開口を有していると、特に、コーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジが差込み素子を有していると、使用者は、簡単にかつ確実に包装カートリッジ及び包装をコーヒー調製器具に装着できる。特に有利であるのは、そのとき、差込み素子を開口に挿入して、次いで、コーヒー調製器具に接続するために回転するようにして、コーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジを凹部に挿入しなければならないときで、ここで、側壁は、コーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジが、最終位置に到達してときに更に回転するのを妨げる阻止要素を有している。カートリッジ及び包装を手で装着するのを簡単にするため、コーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジをそれらの最終位置に到達させるために約50度回転させなければならない。
【0069】
簡単で、再現可能な方法で、挽いたコーヒーの均一な用量を常に提供するために、コーヒー調製器具は挽いたコーヒーを受け取る計量室を更に備えていて、挽いたコーヒーは移送手段を用いて計量室に移送させられる。特に、計量室の寸法は、それぞれ、コーヒー豆及び挽いたコーヒーの所定の量を保持するための大きさである。
【0070】
一実施例において、コーヒー飲料装置は、所定の用量の挽いたコーヒーをコーヒー調製器具に供給する注入デバイスを有する。注入デバイスは、挽いたコーヒーのほぼ所定の用量よりも多くも少なくもない量を調製デバイスに供給する目的に寄与することができる。別な実施例では注入デバイスは挽いたコーヒー包装カートリッジの部分を形成する。例えば、挽いたコーヒー包装カートリッジは、所定の用量の挽いたコーヒーが備えられていて、そのためその包装は基本的には調製器具に移される。
【0071】
本発明によるコーヒー飲料装置の別の実施例では、注入デバイスはコーヒー調製器具の一部を形成する。このようにして、挽いたコーヒーの所定の用量が包装から取られ、一方、残部は包装内に残る。
【0072】
好ましくは、注入デバイスは置換可能な注入素子を含んでいる。
【0073】
挽いたコーヒーの所定の注入量は、例えば、挽いたコーヒーの重量で、約50グラム以下、特に20グラム以下、更に特別には15グラム以下である。
【0074】
一実施例では、コーヒー調製器具は挽いたコーヒー移送経路を有し、その移送経路はコーヒー調製器具の流入孔から調製デバイスに延在し、ここでコーヒー飲料装置は、コーヒー飲料を作る前に、挽いたコーヒー移送経路に残っている挽いたコーヒーの残留物を実質的に除去するようにされている。これは、先に作ったコーヒー飲料の挽いたコーヒーが後に残って、次に作るコーヒー飲料に混入されるのを防いでいる。
【0075】
コーヒー飲料装置が、第一の種類のコーヒーが内に収容されている第一の挽いたコーヒー包装カートリッジと、第二の種類のコーヒーが内に収容されている第二の挽いたコーヒー包装カートリッジとを有していて、第一の種類と第二の種類とは異なるものである、汎用のコーヒー飲料装置が提供されるが、ここで、そのコーヒー飲料装置が、第一の挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーでコーヒー調製器具を用いてコーヒー飲料を作った後で、第一の挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具から接続を外すことができ、そして、第二の挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続することができ、その後で、第二の挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーを用いて、第一の挽いたコーヒー包装カートリッジの挽いたコーヒーからの実質的に汚染なしに、コーヒー飲料を作ることができるようにされている。
【0076】
使用者が簡単に包装を交換し又は再充填することができるために、本発明によるコーヒー飲料装置の実施例は、何らかの挽いたコーヒーが挽いたコーヒー包装カートリッジの挽いたコーヒーの出口に存在するかをチェックするチェックデバイスを有する。好ましくは、コーヒー飲料装置は、挽いたコーヒー包装カートリッジが一人前のコーヒー飲料、例えば一杯のコーヒー飲料、を作るのに十分な挽いたコーヒーがもはや含んでいないことを検出する手段を更に含んでいる。好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジが一人前のコーヒー飲料を作るのに十分な挽いたコーヒーをもはや含んでいないことを検出する前記手段は、挽いたコーヒー包装カートリッジの空を検出することによって、作動する。
【0077】
できる限り挽いたコーヒーの質を維持するために、コーヒー飲料装置の実施例では、挽いたコーヒー包装カートリッジ内に入る空気の量は、多くても、挽いたコーヒー包装カートリッジからコーヒー調製器具に供給された挽いたコーヒーの量に等しく及び/又は挽いたコーヒーが存在することができるコーヒー飲料装置の内部は、コーヒー飲料装置の環境に対して実質的に気密であるように設計され、一方、好ましくはそのコーヒー飲料装置の内部は挽いたコーヒー包装カートリッジの内部空間と、挽いたコーヒー包装カートリッジから調製デバイスへの挽いたコーヒーの移送経路と、調製デバイスそれ自身とによって形成されるようにされている。
【0078】
再現可能なコーヒー飲料の調製方法が得られるのは、コーヒー調製デバイスが、調製スリーブの直径に亙って挽いたコーヒーパックを保持し、挽いたコーヒーパックの調製をする水平調製スリーブを有している場合である。好ましくは、調製デバイスの移動部分が単一の駆動機構によって駆動される。味の良いコーヒー飲料を作る有利な方法では、コーヒー調製器具は、エスプレッソコーヒーを作る従来の高圧下で、注入ドリップ抽出装置で従来の大気圧で、又は僅かに高い1.1〜2、特に1.1〜1.5バールの圧力下で、コーヒー飲料を作るようにされている。
【0079】
グラインダーは、特に、既に挽いたコーヒーを挽くように動作可能であり、好ましくは、挽いたコーヒーが更に粉砕処理を受けることなく通過できるような構成に切り替えられる。
【0080】
本発明は更に、本発明によるコーヒー飲料装置と共に使用される挽いたコーヒー包装カートリッジに関し、挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持しかつ供給するようにされ、挽いたコーヒーを挽いたコーヒー包装カートリッジの出口に向かって移送できるようにする移送手段を含み、特にコーヒー調製器具に接続されているときは、コーヒー調製器具の流入孔に向かって移送され、挽いたコーヒー包装カートリッジはその側壁の開口に挿入される差込み素子を有し、これは特に挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続するために、コーヒー調製器具の上部から突出していて、ここで、移送手段はコーヒー調製器具から独立して作動されるように構成されている。
【0081】
本発明の別の観点によれば、前記したコーヒー調製器具によって飲料を調製する方法が提供される。その方法は次の工程を有する:充填工程で、計量室にコーヒー豆又は挽いたコーヒーを受け取るためにコーヒー豆又は挽いたコーヒーを計量室に充填する。計量室は、コーヒー豆又は挽いたコーヒーで完全に充填することもできるし、又はコーヒー豆又は挽いたコーヒーで少なくともほぼ完全に充填することができる。空にしかつ粉砕工程で、粉砕デバイスが計量室を空にし、かつ計量室に集められたコーヒー豆を粉砕し又は挽いたコーヒーを更に粉砕するために作動される。粉砕デバイスは計量室を空にする或は少なくともほぼ完全に空にし、計量室内に集められた全コーヒー豆又は全挽いたコーヒーを粉砕するのに必要な時間よりも長く作動させることができる。
【0082】
本発明は、又、本発明によるコーヒー飲料装置によって飲料を作る方法に関し、その方法は次の工程を含む:
−コーヒー豆包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続する、
−モーター手段で垂直方向に延在する駆動軸を回転させて、これにより、コーヒー豆包装カートリッジの流出孔に向けてコーヒー豆を移送させるために、コーヒー豆包装カートリッジの移送手段を駆動し、かつ移動させる、
−コーヒー調製器具の流入孔を介してコーヒー調製器具に入ったコーヒー豆を粉砕して挽いたコーヒーを作り、
−挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製する、
−挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続し、
−挽いたコーヒーを、コーヒー調製器具から独立した挽いたコーヒー包装カートリッジの流出孔に向けて移送させるために挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段を作動させ、
−挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製する。
【0083】
本発明は、更に、本発明による挽いたコーヒー包装カートリッジから挽いたコーヒーを外部器具に供給する方法に関し、その方法は、次の工程を含む:
−挽いたコーヒー包装カートリッジの内部容積を囲むハウジング内に挽いたコーヒーを保持し、
−内部容積から、そのハウジングの出口を介して挽いたコーヒーを放出し、
−移送手段によって出口に向けて挽いたコーヒーを移送させ、ここで、挽いたコーヒーの移送は、移送手段の可動構造によって挽いたコーヒーに接触することを含み、
−移送手段の手動の作動手段によって可動構造を作動させる。
【0084】
本発明の好ましい実施例の付随的な特徴を下記の記載中に記述し、かつ添付の特許請求の範囲の請求項で明瞭にする。
【0085】
本発明の例示的な実施例を添付の図面を参照して以下記載する。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】コーヒー調製器具に装着されたコーヒー豆包装カートリッジを有する、本発明によるコーヒー飲料装置の実施例の斜視図を示す。
【図2】コーヒー調製器具に装着されたコーヒー豆包装カートリッジを有しない、本発明によるコーヒー飲料装置の実施例の斜視図を示す。
【図3A】図1の斜視図で示すコーヒー調製器具の一部分の断面図を示す。
【図3B】図1の斜視図で示すコーヒー調製器具に使用するグラインダーの断面図を示す。
【図3C】図1のコーヒー調製器具に使用するグラインダーの断面図を示す。
【図4A】図2に示すコーヒー調製器具の上部の詳細斜視図を示す。
【図4B】開位置に閉じ板を有する、図2のコーヒー調製器具の上部の詳細斜視図を示す。
【図4C】図2のコーヒー調製器具の上部の更に詳細な斜視図を示す。
【図5A】駆動軸結合端部と共にコーヒー豆包装カートリッジ内に使用する羽根車の分解等角図を示す。
【図5B】駆動軸結合端部と共にコーヒー豆包装カートリッジ内に使用する羽根車の分解等角図を示す。
【図6A】本発明の実施例によるコーヒー豆包装カートリッジの分解等角投影図を示す。
【図6B】図6Aに示すコーヒー豆包装カートリッジの斜視図を示す。
【図6C】図6Aに示すコーヒー豆包装カートリッジの別の斜視図を示す。
【図6D】図6Aに示すコーヒー豆包装カートリッジの別の斜視図を示す。
【図7A】図6Aに示すコーヒー豆包装カートリッジの基部部分の詳細な分解等角投影図である。
【図7B】逆方向から見た図7Aの基部部分の詳細な分解等角投影図である。
【図7C】図7A及び図7Bに示す基部部分の閉じ板の斜視図である。
【図8】組み立てた基部部分の詳細な断面図である。
【図9】コーヒー抽出器具の係合外し突起を有する、図7Bの基部部分の詳細な斜視図である。
【図10】コーヒー抽出器具に結合されたコーヒー豆包装カートリッジの断面図を示す。
【図11A】第一のタイプの挿入部品を示す。
【図11B】コーヒー調製器具に結合された図11Aの挿入部品を示す。
【図12A】第二のタイプの挿入部品を示す。
【図12B】最初の位置でコーヒー調製器具に結合された図12Aの挿入部品を示す。
【図12C】最終位置でコーヒー調製器具に結合された図12Aの挿入部品を示す。
【図13A】未だ作動位置にない、挽いたコーヒー包装カートリッジの第1実施例の断面図を示す。
【図13B】作動位置にある、図13Aの挽いたコーヒー包装カートリッジを示す。
【図13C】図13A及び図13Bの挽いたコーヒー包装カートリッジの構成素子の半分を、展開して示す。
【図13D】使用前の状態の第1実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図である。
【図14A】使用前の状態の第2実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの断面図である。
【図14B】図14Aと同様な断面図であるが、挽いたコーヒー包装カートリッジは使用するために作動されている。
【図14C】図14A及び図14Bの挽いたコーヒー包装カートリッジの構成素子の半分を展開して示す。
【図14D】使える状態の第2実施例の斜視図である。
【図15A】使用前の状態の第3実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの断面図である。
【図15B】図15Aと同様な断面図であるが、挽いたコーヒー包装カートリッジは使用するために作動されている。
【図15C】第3実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの構成素子の半分を示した展開図である。
【図15D】組み立てられた構造の第3実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図である。
【図16A】使用前の閉じた状態の第4実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの断面図である。
【図16B】図16Aと同様な断面図であるが、挽いたコーヒー包装カートリッジは使用できる開いた状態にある。
【図16C】逆に配列した部品を示す第4実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの第一の展開斜視図である。
【図16D】使用位置に垂直の配列にある第4実施例の第二の展開斜視図である。
【図16E】密封皮膜を除去した、第4実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの底面図である。
【図16F】第4実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジと共に使用する変形閉じ部材の部分断面の斜視図である。
【図17】挽いたコーヒー包装カートリッジに使用する移送手段の代替の形態を示す断面である。
【図18】図17に示す移送手段の一部の平面図である。
【図19】更に別の形態の移送手段を用いる本発明による別の挽いたコーヒー包装カートリッジを通る断面図である。
【図20】図19の実施例に使用する柔軟性弁の等角投影図である。
【図21】コーヒー調製器具に付加的な同期手段を使用する図19の実施例の変形である。
【図22A】挽いたコーヒー包装カートリッジの部品として移送手段の別の実施例の断面図である。
【図22B】図22Aのパッケージの等角投影ゴースト像である。
【図23A】第一の位置に在る挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段の別の実施例を通る断面図である。
【図23B】第一の位置に在る図23Aの移送手段の等角投影図である。
【図23C】第二の位置に在る図23Aの移送手段の断面図である。
【図23D】第二の位置に在る図23Aの移送手段の等角投影図である。
【図24A】第一の位置に在る挽いたコーヒー包装カートリッジに対する移送手段の別の代替手段を断面で示す。
【図24B】第二の位置に在る図24Aの移送手段の代替の形態を示す。
【図25A】本発明の第一の手動で動作される包装の実施例の第一の態様による、挽いたコーヒーを保持し及び供給する挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図25B】ノッチ、プランジャー、リッジ、及びハウジングを断面で示す。
【図25C】第一の態様による挽いたコーヒー包装カートリッジの変形を示す。
【図26】本発明の第一の手動で動作される包装の実施例の第二の態様による、挽いたコーヒーを保持し及び供給する挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図27】本発明の第1実施例の第三の態様による挽いたコーヒーを保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図28A】可動構造が第一の位置にある、本発明の第一の手動で動作される包装の実施例の第四の態様による、挽いたコーヒーを保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図28B】可動構造が第二の位置にある、本発明の第一の手動で動作される包装の実施例の第四の態様による、挽いたコーヒーを保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図29A】コーヒー調製器具に装着された本発明の第二の手動で動作される包装の実施例による挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図29B】コーヒー調製器具から取り外された図29Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図29C】或る量の挽いたコーヒーを保持している図29Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図29D】挽いたコーヒーをコーヒー調製器具に供給している図29Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図30A】コーヒー調製器具に装着された本発明の第三の手動で動作される包装の実施例による挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図30B】或る量の挽いたコーヒーを保持している図30Aに示すコーヒー包装カートリッジを示す。
【図30C】挽いたコーヒーをコーヒー調製器具に供給している図30Aに示す挽いたコーヒー豆包装を示す。
【図31A】コーヒー調製器具とは独立に動作する本発明の第4実施例による、挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図31B】コーヒー調製器具とは独立に動作する本発明の第4実施例による、別の挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図31C】使用時に、どのように挽いたコーヒーは図31A及び図31Bに示す挽いたコーヒー包装カートリッジによってコーヒー調製器具に供給されるかを示す。
【図32A】本発明の第五の独立に動作する包装の実施例による挽いたコーヒー包装カートリッジの第一のモジュールと第二のモジュールが、挽いたコーヒーの供給モードで、どのように互いに結合されるかを斜視図で示す。
【図32B】挽いたコーヒー供給のモードで、第一のモジュールと第二のモジュールが互いに結合されている、図32Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図32C】コーヒー調製器具に装着された図32Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図32D】挽いたコーヒーの再充填モードで、図32Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジの第一のモジュールと第二のモジュールがどのように互いに結合されるのかを斜視図で示す。
【図32E】挽いたコーヒーの再充填モードで、第一のモジュールと第二のモジュールが互いに結合されている、図32Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図32F】どのように挽いたコーヒー包装カートリッジが挽いたコーヒーで再充填されるかを示す。
【図33】コーヒー調製器具に結合された挽いたコーヒー包装カートリッジの更なる実施例の略図を示す。
【図34】複数の区画を有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例の断面の概略を示す。
【図35】複数の区画と注入デバイスを有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例の分解した斜視図を示す。
【図36】複数の区画、注入デバイス、及び対応する作動要素を有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図37】閉鎖部材を有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図38】挽いたコーヒー包装カートリッジ及び前記包装から離れて示されている注入デバイスの実施例の断面を略図的に示す。
【図39】挽いたコーヒー包装カートリッジ及び注入デバイスの実施例の展開した斜視図を示す。
【図40】注入デバイスを有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例の断面を示す。
【図41】注入デバイスを有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を展開した斜視図を示す。
【図42A】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42B】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42C】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42D】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42E】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42F】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42G】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42H】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42I】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42J】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42K】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42L】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42M】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42N】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42O】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42P】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42Q】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42R】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42S】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42T】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42U】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42V】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図43】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図44】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図45】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図46】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図47】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図48】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0087】
図1は、コーヒー飲料を調製する装置1を示す。装置1はコーヒー豆包装カートリッジ3とコーヒー調製器具4を含んでいる。コーヒー豆包装カートリッジ3は、取り外し可能にコーヒー調製器具4に接続されている。図2はコーヒー豆包装カートリッジ3が装着されていないコーヒー調製器具を示している。コーヒー豆包装カートリッジ3はコーヒー豆を収容する内部容積と流出孔を有する容器7を有している。これらのコーヒー豆は焙煎され、通常、焙煎した半豆を含む。好ましくは、コーヒー豆包装カートリッジ3は、コーヒー調製器具4に配置する前に、気密に及び/又は真空下で密封されている。また、コーヒー豆包装カートリッジ3は使い捨ての包装にして、それが空になった後で捨てることができる。
【0088】
次に図3Aを見ると、コーヒー飲料装置1がより詳細に示されている。カートリッジはコーヒー豆を容器7(図3Aでは部分的に示されている)の内部容積からカートリッジ3の流出孔29へ移送することができる移送手段6を有する。コーヒー調製器具は、移送手段によって流出孔29に向けて移送されるコーヒー豆を受けるための流入孔9を備えている。流出孔29は、コーヒー調製器具4のコーヒー豆流入孔9の上に延在している。
【0089】
容器7の下部は、移送手段6の一部分を形成するじょうご8を含む。コーヒー豆包装カートリッジ3の豆は、じょうご8によってカートリッジの流出孔29に向かって導かれる。移送手段は更に幾つかの柔軟性の羽根13を有する羽根車11を有している。移送手段を駆動すると、この実施例では、垂直方向に延在する第二の軸19の周りを羽根車を回転して、コーヒー豆を流出孔29に向けて移送させる。
【0090】
装置は更に計量室15を有する。計量室は、カートリッジの一部である第一の室部分23と、コーヒー調製器具の一部分である第二の室部分25に分けられる。第一の室部分は第二の室部分の上に位置している。第一の室部分はカートリッジの流出孔29を有し、第二の室部分はコーヒー器具の流入孔を有している。第一の室部分は、コーヒー豆を計量室に入れるための入力開口21を有する直立した側壁32を備え、前記コーヒー豆は移送手段によってカートリッジの流出孔に向って移送させられる。移送手段はしたがって移送手段を駆動すると、コーヒー豆をコーヒー調製器具4の計量室15に向けかつその内部に移送するように構成されている。この駆動は、コーヒー調製器具の第一のモーター17によって、第二垂直軸19に沿って延在するコーヒー調製器具の駆動軸18を駆動して、行われる。この駆動により、羽根車11及び羽根13は第二垂直軸19の周りを回転する。このように、コーヒー豆は水平方向に計量室15の入力開口21へ駆動される。カートリッジは縁部22を通る細い流れを有して、羽根車11が回転しないときに、計量室15内にコーヒー豆が制御されずに入るのを妨げている。計量室15はカートリッジ3内に第一の室部分23と、調製器具4内に第二の室部分25を有している。計量室の基部26は、少なくともコーヒー豆を挽くグラインダー28の一部である下部部分27を有する。コーヒー豆は第一の室部分23を、したがって、カートリッジ3の流出孔29を介してカートリッジ3を出て、第二の室部分25に、したがって、流入孔9を介してコーヒー調製器具に入る。計量室の大きさは、頂部壁31、下部26及び直立した側壁32によって限定される。直立した側壁32は、第一の室部分の直立した側壁34と第二の室部分の直立した側壁33を含む。第二の室部分は、計量室の容積の約100−X%を有し、第一の室部分は、計量室の容積の約X%であり、ここで、Xは2〜50の範囲、好ましくは5〜40の範囲、より好ましくは15〜30の範囲にある。
【0091】
計量室の下部27は、下部部分が第一垂直軸35に直角にかつ第一垂直軸35から離れる方向に下方に延在する円錐形である。この実施例において、グラインダー28は第二の室部分25に対して中心に配置される。ここで図3B及び図3Cを参照して、グラインダーについて詳細に説明する。グラインダーは、第二のモーター(グラインダー駆動モーター)101とセラミックか鋼鉄でよい上部粉砕円盤102を有する。上部粉砕円盤/輪はその位置に回転可能に固定される。更に、計量室の第二の室103が(図3において符号25で引用)図示され、それは注入用じょうごとして動作する。グラインダーは、また、消費者によって設定される粉砕の細かさを調節するための手動調節ロック104を有する。上部粉砕円盤102は、下部粉砕円盤109に関して、このキーを回すと、上又は下に動く。調節用ロックが動作されると、上部粉砕円盤は上下に動き、下部粉砕円盤は所定位置に留まっている。このようにして、粉砕円盤の出口の粉砕寸法、すなわち、ここで、それらはほとんどグラインダーの外側で接することが決定される。グラインダーは更に、円形移送路110から挽いたコーヒーシュート106への挽いたコーヒーに対する出口位置105を有する。挽いたコーヒーシュートは、挽いているときに上部で開いていて、シュートのちょうど下に配置されたコーヒー調製器具の調製デバイス46へ下方に向いたじょうご状である。回転駆動コーン107(図3で計量室の円錐形27を有する下部部分として言及した)は、主駆動軸108上に固定される。このコーンは、計量室からセラミックか鋼鉄でよい上部粉砕円盤102と下部粉砕円盤109からなる粉砕部への豆の移動及び誘導を確実にする。上部粉砕円盤102及び下部粉砕円盤109は、従来技術で周知のように、コーヒー豆を粉砕するのに適切なぎざぎざの付けられた形状を有している。主駆動軸は、下側粉砕円盤109と回転駆動コーン107を駆動する。円形の移送チャンネル110が形成され、これは上部及び下部粉砕円盤の間の隙間から出る挽いたコーヒーを出口位置105へ移送させる。チャンネルの形状は「非汚染」グラインダーをもたらすが、ここで、粉砕が終了した後で、事実上コーヒー豆/挽いたコーヒーが残らない。更に、グラインダーはモータートランスミッション/ギア111及びコーン突出部112を有して、豆を粉砕円盤間に推し進める。
【0092】
下部粉砕円盤109は回転駆動コーン107の周りに延在し、上部粉砕円盤102は下部粉砕円盤109の上に延在する。グラインダーはモーター101によって回転駆動されて、駆動コーン107と下部粉砕円盤109の回転を生じさせる。コーン突出部112の形状のため、駆動コーン107と下部粉砕円盤を駆動したとき、コーヒー豆は、下部粉砕円盤109と上部粉砕円盤102との間の外方向に延在する半径方向に動かされる。下部粉砕円盤109と上部粉砕円盤102間の垂直距離は外方向に延在する半径方向で減少しているので、豆は砕かれ、切断されて挽いたコーヒーになる。
【0093】
説明したように、グラインダー28は挽いたコーヒーをコーヒー調製器具の調製デバイス46に供給する(略図的に図3Aに示されている)。調製デバイスは、挽いたコーヒーからコーヒー飲料を抽出するために水の供給を受けるように構成されている。コーヒー飲料はコーヒー調製器具から、コーヒー飲料出口37からカップ又は同様の家庭用容器に放出される。給水は、エスプレッソの種類のコーヒーに対してはコーヒー調製デバイスに圧力を掛けて水を供給するように構成することができ、コーヒー調製デバイスで形成される抽出装置にドリップ供給することができる。
【0094】
コーヒー飲料装置を操作する前に、使用者は、コーヒー豆包装カートリッジ3をコーヒー調製器具4に接続しなければならない。図4ないし9は、この目的に使用されるコーヒー飲料装置の接続手段の実施例を図示している。
【0095】
ここで、図4Aを参照すると、接続手段はコーヒー調製器具4の上側52に凹部50を有している。凹部50はコーヒー調製器具4の上側から突出する側壁54によって囲まれている。使用者は、コーヒー豆包装カートリッジの下側にある図5A、5B、6A、6B、6C、7A、7B、7C、8および9に示す対応部品を、その凹部に配置しなければならない。コーヒー豆包装カートリッジの差込み素子は後述するが、その差込み素子は凹部50の側壁54内の対応する開口58内に配置しなければならない。使用者は、それから阻止要素56がコーヒー豆包装カートリッジが更に回転するのを妨げるまで、カートリッジを50度以上回転させる。この位置で、第一の室部分23の流出孔29は、第二の室部分25のコーヒー入口9と整合する。カートリッジ3をコーヒー調製器具から取り去ると、その器具内の第二の室部分25は、器具閉じ板51(図4B)によって閉じられる。その器具閉じ板は、カートリッジの首部の突起1686(図6C)によって駆動されていて、その突起は、カートリッジが凹部50の側壁54内の開口58内に置かれると、器具閉じ板の上の鍵穴53に入り込む。使用者が設置の際にカートリッジを50度以上の角度で回転すると、消費品の閉じ円盤も器具の閉じ板も同時に開く。
【0096】
羽根車11の適切な形状が図5A及び図5Bに、やや詳細に示されている。周囲の開口と半径方向に伸びる羽根13の間にコーヒー豆がロックされることによって、羽根車11が動かなくなるのを防ぐために、そのような羽根13は、好ましくは弾性材料で作られる。全体の羽根車11を曲がりやすい弾性材料で作ることもできる。羽根車11は、コーヒー調製器具の駆動軸端部1573と係合可能な中空ハブを有している。駆動軸端部1573は、対応する突起部又は中空ハブ1571のキーと係合する多くのキー1575(好ましくは、4、6、又は8)を有することができる。器具の上にカートリッジを置いたときに、羽根車11および駆動軸端部の係合を容易にするために、駆動軸端部1573と中空ハブ1571間でキーの数は異なるかもしれない。図5Aに図示するように、羽根13は羽根車11の周縁まで伸びていないが、これは、豆が羽根13と周囲の開口との間に詰まるのを防ぐことができる。前に示したように、羽根は弾性材料でもあるし、羽根により柔軟性を与えるために、隙間1579を残すことにより、羽根は羽根車基部1577に取り付けないのも都合がよい。計量室を充填するために、羽根車11の約15回転で普通は十分である。しかし、悪条件でも充填を確実にするために、合計で30又は25回の多少余分の回転を考慮するのが都合がよいであろう。注入容積を充填するために、羽根車基部1577(底面)及び羽根13を有する搬送羽根車11は、100ないし500rpm、好ましくは250ないし300rpmの範囲の回転速度で回転させられる。羽根車の基部1577の回転及び羽根の回転で生じる遠心力によって、コーヒー豆は、外向きに計量室の入力開口21に向かって駆動される。注入容積の充填が達成されると、器具は羽根車11の駆動から、グラインダーの駆動に切り替わる。羽根車11が静止されると、計量室は徐々にグラインダーに注ぎ込む。羽根車11は動作していないので、また、縁部22を通る細い流れがあるので、豆は容器7から脱出しない。
【0097】
図6A、6B及び6Cを参照すると、コーヒー豆包装カートリッジ3の実施例が、展開した配列で斜視図で示されている。包装カートリッジはコーヒー豆の内部容積を画定する容器7を含んでいる。容器7は好ましくは透明な材料で作られ、そのためその中身をみることができる。選択的には、容器7は外側のスリーブ1632によって部分的に覆われ、そのスリーブは内部のコーヒー豆の種類の記載の印刷もでき、又、容器7の透明な部分を見せる窓を設けることもできる。容器7はその下端部に、コーヒー調製器具4の凹部50の側壁54にある開口56に結合するために、取り付け構造1683、1685を設けることもできる。容器7の開放基部端部に挿入されるのは閉じ部材1633である。この閉じ部材1633はコーヒー豆を羽根車11と基部フランジ16636に向けて導くためのリブ付じょうご8を有する。回転可能な閉じ円盤1635は、閉じ部材1633の基部フランジ1636に対して回転可能に接続できる。閉じ部材1633及び回転可能な閉じ円盤は共にカートリッジとコーヒー調製器具との間の接合部を形成する。組立てカートリッジは、容器7の周縁部に取り付ける密封皮膜1681によって大気による劣化に対して密封することができる。密封部材及びバリア膜1681は、焙煎したての豆から包装カートリッジの外部へ出てくるガスからの余分な圧力を逃がすために、従来の一方向圧力逃がし弁を備えることもできる。好ましくは、そのような逃がし弁は、膨脹による容器の変形を防ぐために、0.1バールから0.5バールの範囲の圧力で開かなければならない。調製器具にカートリッジを配置する前に、密封皮膜1681の除去を容易にするために、引き抜きタブ1682を設けることができる。
【0098】
カートリッジの基部部分を形成する接合部分は、図7A、図7B及び図7Cに詳細に、分離して示されている。図7Aの展開図に見られるようにじょうご8のリブは、コーヒー豆がじょうご8の表面に付くのを防ぐのに役に立つ。
【0099】
じょうご8の上の一連のリブ間の間隔を適切にして、豆とじょうご表面との間の接触面積を最小にすることができる。当業者は分かるように、そのようなリブ付けは、接触面を減少させるための各種の方法の一つに過ぎず、突出する隆起は一様に効果がある。また、じょうごに付ける傾斜は変更されるものであるが、角度は30度を上回り90度以下で効果的であることが分かった。
【0100】
回転可能な閉じ円盤1635は開口1612を有し、この開口は適切な回転をすると、閉鎖部材1633(図7B参照)の流出孔29と整合することができる。閉じ円盤1635はその上面に、そこから突出する第一の戻り止め1701と第二の戻り止め1703(図7C参照)を有する。第一の支台は、それぞれ半円スロット1705及び1707に隣接する。さらに、回転可能な閉じ円盤1635の上面から突出する第一の支台1709及び第二の支台1711が流出孔29について回転移動を制限する。更に、閉じ部材1633の基部突縁1636の下部面に、第一の一対のラッチ・アーム1713及び第二の一対のラッチ・アーム(図示せず)が設けられている。第一の対の柔軟なラッチ・アーム1713は、回転可能な閉じ円盤1635が閉じ位置で、第一の戻り止め1701と協働するように配置されている。第二の戻り止め1703及び第二の対の柔軟なラッチ・アームも、閉じ円盤1635の閉じ位置で共に作動するが、これは任意的なものである。
【0101】
図8を参照すると、第一の戻り止め1701が、どのように柔軟なアームの第一部分の収束する柔軟なアーム1713A及び1713Bの後ろに拘束されているかを示している。戻り止め1701の位置は、図8に示すように、閉鎖部材1633に関して矢印1717の方向に閉じ円盤1635を回転することから生じている。反対方向の矢印1719の方向への回転は、第一の戻り止め1701に係合する柔軟なアーム1713A及び1718Bによって効果的に阻まれている。したがって、カートリッジが、図8の部分断面で決まるような閉じ位置に在ると、豆をこぼす恐れなしに、器具から取り外すことができる。また、ラッチ式の構成は、カートリッジが閉じ円盤1635の回転によって誤って開かないことを確保する。
【0102】
図9に示すように、コーヒー調製器具の一部分である解除要素1721は、カートリッジが器具上に配置されたときに、矢印1723の方向へ半円形スロット1705を通して係合させることができる。解除要素1721はV形の上部輪郭を有していて、第一の対の柔軟なアーム1713の柔軟なアーム1713A及び1713Bを離れさせる。これは、それで第一の戻り止め1701を広げられた柔軟なアーム1713Aと1713Bの間を通過させて、閉じ円盤1635を矢印1719の方向へ回転させる。この回転する動きは、器具に対してカートリッジを手動で回転させて容器7の差込み素子1683、1685を調製器具の対応する差込み素子56に係合させて得られる。
【0103】
第二の対の柔軟なラッチ・アームに関しての第二の戻り止め1703の動作は同様であり、任意選択的に設けられるならば、コーヒー調製器具に係合しない場合に、誤って開けることに対して更に保護を与える。
【0104】
再び図4Aを見ると、凹部52はその中心に回転可能な突出端59を有し、これらは、第一のモーター17によって駆動される駆動軸18の端部に配置されている。これらの突出端上に、カートリッジ3の基部部分にある対応する開口1716が配置される。これらの開口1716は、羽根車11の基部側に、一連の突起部12によって形成される(図5B参照)。カートリッジがコーヒー調製器具に接続されると、その開口1716は突出端59を受け入れる。したがって、突出端59を回転することによって、羽根車11も回転する。
【0105】
凹部52の直立した側壁54は、図1ないし2に示すように、ハウジング55によって囲むことができる。
【0106】
コーヒー調製器具は、図3Aに略図的に示すように、注入、粉砕及び調製工程を制御する、好ましくはマイクロプロセッサである制御デバイス・ユニット40を有している。これに、コーヒー豆包装カートリッジ3のバーコード又はRFIDラベルのような識別要素を検出するための検出手段として動作するセンサーに制御装置を接続することができる。それにより、制御デバイス・ユニットはコーヒー豆包装カートリッジ3の存在又は除去を検出するだけでなく、その内容についての情報及び/又はカートリッジ3を特定する識別子を受け取ることができる。好ましくは、その制御ユニットは、センサーによって読まれた識別子に基づいて注入、粉砕及び調製(水の供給を含む)を制御する。したがって、制御デバイス・ユニットが、カートリッジ3によって示された特定のコーヒー豆製品に従って、注入、粉砕及び調製を調節することができる。そのような情報は、カートリッジ上の識別要素によって制御ユニットに供給することができる。
【0107】
代わりに、図4C、6D及び10に図示するように、センサーは、コーヒー調製器具に対してコーヒー豆包装カートリッジの存在及び除去を単に検出するようにされている。この目的に使用するセンサーは、コーヒー調製器具4の上側から突出する側壁54内の第一水平部分62及び第二水平部分64の後ろに隠されているマイクロスイッチ60とすることができる。これで、マイクロスイッチを指や他の物で作動させるのを防ぐことができる。カートリッジをその最終位置に回転してコーヒー調製器具に接続したときに、カートリッジ3の大きな差込み素子1683の下の突出部1687(図4C参照)はマイクロスイッチを作動する。突出部1687は、水平壁セグメント62、64間の隙間にぴったり適合する。これは、制御装置に信号を送って、カートリッジが正しくコーヒー調製器具に接続されていることを示す。カートリッジ3がコーヒー調製器具4に正しく接続されていることが検出されているときのみ、制御装置は注入、粉砕及び調製工程を作動させることができる。
【0108】
実施例によれば、制御装置はこれらの工程を次のように制御する。第一工程で、計量室はコーヒー豆で十分に充填される。それに、制御装置は第一のモーター17を制御して移送手段を駆動する。移送手段は、計量室をコーヒー豆で充填するのに必要とするよりも長い時間駆動される。第一工程のこの例では、移送手段は、計量室を完全に充填、あるいは、少なくとも実質的に完全に充填(少なくとも実質的にとは、例えば90%を超えることを意味する)するのに必要なよりも長い時間駆動される。それが可能なのは、柔軟な羽根13を使用しているからである。計量室は、80〜160mlのコーヒーからなる1杯のコーヒーのような一人前のコーヒー飲料を作るのに好ましくは必要となるコーヒー豆の注入量に対応するコーヒー豆の一部を受けるようにされている。充填された計量室は、この例では、一注入分のコーヒーを含む。1杯のコーヒー豆は5〜11、好ましくは6〜8グラムのコーヒー豆を含む。
【0109】
それから、第一の工程の完了後の第二の工程では、制御装置は第二のモーター101を作動してグラインダーを作動する。グラインダーは、計量室を空にし、かつ第一の工程の期間中に計量室に受け取られたすべてのコーヒー豆を挽くのに要するよりも長い時間作動される。この例では、第二の工程で、グラインダーは、計量室を完全に空に、あるいは、少なくとも実質的に完全に空にする(少なくとも実質的に空にするとは、例えば90%を超えることを意味する)に必要な時間よりも長い時間駆動される。
【0110】
最後に、第二の工程の完了後に続く第三の工程で、制御装置は、挽いたコーヒー及び過熱した水に基づいて、調製デバイスを制御してコーヒーを調製する。
【0111】
装置は、更に一つ以上の挿入部品を備え、これらの挿入部品はコーヒー豆包装カートリッジの代わりにコーヒー調製器具に接続することができる。第一の種類の挿入部品1100は図11Aに描かれている。それはリング形状の構成要素で、その外側表面に差込み素子1683、1685及びマイクロスィッチを作動させる突出部1687を備えている。それは、コーヒー豆包装カートリッジと同様にコーヒー調製器具に接続することができ、すなわち、差込み素子を、最初の位置で凹部50の側壁54内の対応する開口58に配置し、それから最終位置に達するまで挿入部品を50度以上回転することによって接続される。挿入部品をコーヒー調製器具に接続すると、突出部1687によって対応するマイクロスイッチの作動が制御装置に、デバイスがコーヒー調製器具に接続されたことを知らせる。制御装置は、マイクロスイッチの作動がカートリッジによってか、あるいは挿入部品によってなのかは識別しない。したがって、挿入部品1100が、図11Bに示すように、最終位置でコーヒー調製器具に接続されると、制御装置は、あたかもコーヒー豆包装カートリッジが飲料調製器具に接続されているかのように、注入、粉砕及び調製工程を作動する。ところで、第一の種類の挿入部品1100は、コーヒー調製器具を「解除」するのに使用することもできる。
【0112】
別の実施例では、挿入部品は前述したようにリング形状の構成要素で、じょうごと一体に設けられ、挿入部品が調製器具に接続されたときに、使用者が手作業でコーヒー豆又は挽いたコーヒーをじょうご内に供給することができる。
【0113】
図12Aは第二の種類の挿入部品1200を示し、それはコーヒー調製器具に接続することができる。それはコーヒー豆の1注入分に対応する寸法の空洞1210を有する。挿入部品は、図7A−C、8及び9に関連して前述したように、コーヒー豆包装カートリッジ内に同じように配列された閉じ部材と閉じ円盤を有する。図12Bに示すような最初の位置で、挿入部品が差込み素子と一緒に凹部に配置されると、空洞1220はその底部で閉じられる。この位置で、使用者は空洞をコーヒー豆、好ましくは、挽いて圧縮した豆又は被覆し圧縮した豆又は、容易に流れるので細分した豆で満たす。次いで、挿入部品1200は、図12Cに示すような最終の位置まで、使用者によって回転され、これにより、空洞のコーヒー豆の出口が開き、それをコーヒー調製器具のコーヒー豆の入口と整合させる。その結果、1注入分のコーヒー豆がコーヒー調製器具に落ち込み、粉砕される。
【0114】
本発明のコーヒー飲料装置は、コーヒー豆包装カートリッジに加えて、更に、挽いたコーヒー包装カートリッジを有し、そのカートリッジもコーヒー調製器具に取外し可能に接続することができる。そのような挽いたコーヒー包装カートリッジは内部空間を有し、その空間は少なくとも使用前に挽いたコーヒーで充填される。包装は、少なくともそれをコーヒー調製作成器具に置かれる前に、挽いたコーヒーが外気に露出されるのを防ぐように封じられる。そのために、包装は、好ましくは気密の方法で及び/又は真空包装で封じる。包装は使い捨ての包装にすることができ、実質的に、紙、及び/又はホイル、及び/又はセルロース、及び/又はプラスチック、及び/又はブリキで作られる。以下、挽いたコーヒー包装カートリッジの幾つかの実施例を単に例として記載する。
【0115】
図13Aないし図13Dを参照すると、挽いたコーヒー包装カートリッジ10103の第1実施例が図示されている。挽いたコーヒー包装カートリッジ10103は、ボトル状容器10131と閉鎖部材10133を有している。閉鎖部材10133は、図1を参照して開示したように、飲料装置の調製器具と連携するための挽いたコーヒー出口10111を画定する流出孔を備えている。容器10131は内部容積10135及び首状開口10139の容器10131に対する境界をなす首状部分10137を画定する。首状部分10137は円筒状内側スリーブ10141と円筒状外側スリーブ10143を有し、それらの間に環状溝10145を画定する。外側の円筒状スリーブ10143に、外側雄ねじ山10147が設けられている。外側の円筒状スリーブ10143と容器10131の主要部分との間に、半径方向に延在するリッジ環状10149が設けられている。
【0116】
閉鎖部材10133は実質的に平面な下部10151と周囲外壁10153を有する。周囲外壁10153は周囲開封ストリップ10155を備え、この開封ストリップは、弱化環状線10157によって周囲外壁10153に接続されている。開封ストリップ10155は、更に手で掴むことができるプルタブ10159を備えている。
【0117】
閉鎖部材10133は、更に第一の円筒内壁10161と、円筒内壁10161と周囲外壁10153との間に同心円上に第二の円筒内壁10163を有している。第二の円筒内壁10163は周囲外壁10153より僅かに低く、第一の円筒内壁10161よりは高い。図13Cに最もよく見られるように、第二の円筒内壁10163は、その内面に雌ねじ山10165を有し、容器の首状部分10137の雄ねじ10147と協同するようにされている。第一の円筒内壁10161は、その内面に周辺開口10167を備えていて、挽いたコーヒーの出口10111と連通している。周辺開口10167は挽いたコーヒー出口10111と、包装の下部10151の上の挽いたコーヒー柱状部に対して半径方向外方にずれている空洞によって連通している。この配列は、挽いたコーヒーが制御されない態様で挽いたコーヒー出口111への道を探るのを防いでいる。
【0118】
閉鎖部材10133の下部10151と第一の円筒内壁10161とで画定される部屋の内に、コンベヤー円盤10169として実施している挽いたコーヒー移送手段すなわちコンベヤー手段は回転可能にされている。包装は、コンベヤー手段10169とコーヒー調製器具の駆動軸に駆動可能に結合するようにされた結合手段10171を備えている。この例では、結合手段は、挽いたコーヒーコンベヤー円盤に取り付けられていて、下部10151内の中央開口10173を貫通して延在する駆動ハブ10171を有する。
【0119】
駆動ハブ10171は、コーヒー調製器具4から延在する駆動軸に結合され、かつ駆動され、そして、コーヒー調製器具のモーターによって回転することができる。そのような駆動軸やその接続は当業者に周知であるので、更に説明は必要ではないと考える。コンベヤー円盤10169は、更にその外周上に、少なくとも1回転位置で周辺開口10167を閉じるための閉じフラップ10175を備えている。閉じフラップ10175は比較的に移動可能な閉じ手段で具体化される。駆動ハブ10171は、更に軸方向にかつ上方向に延在する穴開けピン10177を設けることができる。更に、コンベヤー円盤は、上方に凸形状にすることができ、挽いたコーヒーをコンベヤー円盤の周縁に向けて搬送するのを助ける。そのような形状は、しかし、選択的なもので、他の適当な形状も同様に考えられる。閉じフラップ10175が周辺開口10167を閉じるのは、単に挽いたコーヒーの通過を妨げるに必要なもので、それは周辺開口10167がフラップ10175によって部分的に遮断されるときには、既に実現されているであろう。しかし、或る時間の間、挽いたコーヒー包装カートリッジを器具から取り出すことができるために、フラップ10175による開口10167の閉鎖が、少なくとも、ある程度、残っている挽いたコーヒーの中身の劣化を遅らせることが好ましい。したがって、フラップは閉鎖部材10133の部分を形成するが、ここで、閉鎖部材は、開口10167を閉じることによって流出孔を選択的に開いたり、閉じたりするため、フラップの形で比較的可動な閉じ手段を有し、ここで、閉鎖状態で、挽いたコーヒーが包装から脱出することを抑え、好ましくは、挽いたコーヒーの中身がガスの形で周囲空気中に逃げることを妨げる。
【0120】
さらに、また図13Cに最もよく見られるように、第二の円筒内壁10163が、その自由端で内側周辺リッジ10179を設けてある。容器10131の首状部分10137の開口端10139は、密封皮膜10181によって形成される密封手段によって閉鎖することができる。さらに図13Dに最もよく見られるように、閉鎖部材10133は、図1のコーヒー調製器具4に接続するための半径方向に延在する差込み素子10183、10185を設けることができる。したがって、差込み素子は、包装をコーヒー調製器具に接続するための接続手段の部分を形成する。当業者は、差込み型の接続(10183、10185のような)の他に、包装10103をコーヒー調製器具に接続する接続手段として適切な手段が考えられることを理解されたい。
【0121】
さて図13A及び図13Bに戻ると、容器10131に対して閉鎖部材10133の2つの軸方向位置が示されている。図13Aでは、包装10103は、使用者に供給される状態が示されている。この状態での購入で、内部容積10135は選択した種類の挽いたコーヒーで十分に充填されている。そのような内容物の特性は、包装10103の外部に取り付けられた識別要素1022によって伝えることができる。首状部分の開口10139は密封皮膜10181によって密閉されて、容器10131の内容物が周囲空気によって劣化するのを防止している。密封皮膜10181は、好ましくは外側円筒状スリーブ10143のみに取付けられる。使用者が、図13Bに示すように、包装10103を使用状態にしようと思うと、最初にプルタブ10159を掴んで開封ストリップ10155を除去しなければならない。弱化線10157を通して、開封ストリップ10155は閉鎖部材10133から完全に取り去ることができる。これは、コーヒー調製器具4に既に接続されている包装10103で行うことができる。開封ストリップ10155を除去して、容器10131は、閉鎖部材10133に対して回転することができる。そのような回転は、すなわち時計方向の、雄ねじ及び雌ねじ10147、10165のねじ山が一緒に動作して容器10131と閉鎖部材10132を互いに軸方向で近づく効果を有する。この軸方向の移動によって、穴開けピン10177は密封皮膜10181を突き抜け、そしてその密封皮膜を開口10139にわたって裂き、同時に第一の内側円筒壁10161を、図13Bに示すように首上部10137の環状溝10145内に押し込む。第一の内側円筒壁10161によって具体化された破裂させ及び移動させる手段による密封皮膜10181の移動は、その外側円筒スリーブ10143にのみ、その周縁を取付けることによって改善される。さらに、密封皮膜10181が所定の開封線に沿って裂き開けるように作られていれば効果的である。そのような所定の開封線は、密封皮膜ホイルの部分的なレーザー切断法によって都合よく作ることができる。密封皮膜10181の除去は、挽いたコーヒーをコンベヤー円盤10169の上に重力で供給することができる。このように、図13Bに示すように使用状態に作動された包装10103は図1の調製器具に接続され、制御ユニットがコンベヤー円盤10169の回転を引き起こす。回転期間中、閉じフラップ10175は周辺開口10167(図13C参照)を覆わず、挽いたコーヒーは半径方向外側に運ばれて、挽いたコーヒー出口10111を介してコーヒー調製器具の計量室、又は直接にグラインダーへ進む。
【0122】
コーヒー調製器具が計量室を備えている場合は、その計量室、コンベヤー円盤及びフラップは一緒に注入デバイスを形成する。注入デバイスは挽いたコーヒーの注入量に対応する好ましくは1杯のコーヒー飲料を作るのに必要な量である挽いたコーヒーの一部を受ける計量室を含み、ここで、装置は挽いたコーヒーを包装から計量室へ移送するように構成されている。注入デバイスは、更に計量室を空にする排出手段を有することができる。
【0123】
挽いたコーヒーが包装から直接にグラインダーへ移送される場合は、コンベヤー手段及び包装のフラップは制御ユニットのタイマーと組み合わせて注入デバイスを形成する。その場合、制御ユニットは、所定の時間の間、挽いたコーヒーをコーヒー調製器具へ移送するタイマーを有することができる。毎秒当りの移送される挽いたコーヒーの量が分かっている場合は、移送される挽いたコーヒーの全量を予め決めることができる。したがって、そのような実施例では、注入デバイスは、少なくとも移送又はコンベヤー手段のいずれか一つ及び相対的に移動可能な閉じ手段を有する。制御手段は計時手段を有し、ここで、制御ユニットは、使用中、所定の量の挽いたコーヒーを包装からコーヒー調製器具へ移送するための所定の時間モーターを動作させるように配置され、ここで、好ましくは挽いたコーヒーの所定の量は、1杯の飲み物を調製するために注入された挽いたコーヒーの量に対応する。
【0124】
当業者は、調製器具の変形において、計量室は、あるいはグラインダーの下流に置くこともできることは、容易に理解するであろう。後者の場合、挽いたコーヒーは包装出口10111からグラインダーに直接入る。
【0125】
更に、図13Bに示す作動された状態で、内側周辺リッジ10179は容器の首状部分10137の半径方向に延在する環状リッジ10149の後ろにスナップ式に取り付けられていることが分かる。この位置ではまた雄及び雌ねじ山10147、10165が完全に外れている。それによって、また、容器10131及び閉鎖部材10133は図13Aの位置へ誤って戻ることが妨げられている。それにより、コーヒー調製器具で使用するために作動された包装に対して、まだ新しくかつ未使用の包装間での明瞭な違いがある。図13A−13Dは、したがって、挽いたコーヒー包装カートリッジの第1実施例を示し、コンベヤー円盤10169を備えた閉鎖キャップ10133、ボトル状容器10131の直接上にある密封皮膜10181を備えている。包装10103が既に器具に接続されていて、不正開封がすぐ分かる開封ストリップ10155を除去すると、包装は回転(180度)によって手動で作動することができる。レーザーで予め切込みされたホイルとすることができるシールは、作動する場合、制御可能に裂いて開けられ、そして押し出されてボトルのリング内の溝10145内へ入る。移動の終わりに、閉鎖キャップ10133の内側リング10163は、環状リッジ10149によって形成された、ボトルの厚い端部の上をはね上がり、もはやそこから除去することはできない、というのは、ねじ山10147、10165はかみ合っていないからである。したがって、逆にねじを回して戻すのは、阻止されている。
【実施例2】
【0126】
図14Aないし14Dは挽いたコーヒー包装カートリッジ10203の第2実施例を示し、それもまた容器10231と閉鎖部材10233を含んでいる。閉鎖部材10233は、挽いたコーヒー出口10211を備えた環状基部10251を有している。環状下部10251は、相対的に移動可能な補助の閉鎖部材10256を収容するための中央孔10254を画定している。ボトル状容器10231は、内部容積10235と容器10231の一端に開口10239を画定する首状部分10237とを画定している。第1実施例と同じように、首部10237は中心に配列された内及び外円筒スリーブ10241、10243からなり、その間に環状溝10245を画定する。容器10231の開放端部10239は密封皮膜10281によって密封されていて、環状溝10245は、密封部材を開口10239から除去するときに、この場合も密封皮膜10281を集める役目をする。この場合も、密封皮膜10281は好ましくは、その外周縁を外側円筒スリーブ10243にのみ取付ける。
【0127】
閉鎖部材10233は、更に第一の内側円筒壁10261と第二の内側円筒壁10263を備えている。第二の内側円筒壁は、その上部自由端に内側周縁リッジ10279を有している。閉鎖部材10233は、容器10231の首状部分10237に半径方向に延在する環状リッジ10249上にスナップ式に結合した内側周縁リッジ10279によって、容器10231に結合される。スナップ式結合は、それは簡単には接続が切れず、それにより、閉鎖部材10233が容器10231から誤って除去されるのを防ぐものである。更に、閉鎖部材10233は、その中心孔10254内に、第一の内側円筒壁10261の周縁開口10267を含み、軸方向に配列された挽いたコーヒー出口10211と連通する空洞に半径方向のアクセスを与える。この場合も半径方向の周縁開口10267と軸方向挽いたコーヒー出口10211との間の空洞は、挽いたコーヒー又はコーヒー粒子の柱状部に関してずれていて、包装10203内で挽いたコーヒー又は粒子のコントロールを可能にして、挽いたコーヒー又は粒子が出口10211への経路をたどるようにしている。内側円筒壁10263の上で、閉鎖部材10233も雌ねじ山構造10265を備え、補助の閉鎖部材10256の上の環状外側壁10262の上の雄ねじ山構造10247と協調する。補助の閉鎖部材は、概して、カップ状の素子として形成され、それはその基部及び円筒状周囲壁10264でコンベヤー円盤10269の形で挽いたコーヒーの移送又はコンベヤー手段を有している。円筒形周囲壁10264は、下記の目的で、上方に開いた周囲溝10266を形成するために、環状外側壁10262を有している。補助の閉鎖部材10256は、更に調製器具の駆動軸と結合し、結合手段(図示しないが、普通のもの)を形成する駆動ハブ10271を備えている。駆動ハブ10271は、密封皮膜10281と係合し、破裂させる穿孔ピンをも備えることができる。補助の閉鎖部材10256の円筒周囲壁10264は、更に周縁開口10267と整合するようにされた、幾つかの、例えば4つのうちの3つの、周辺窓10274A、10274B、10274Cを備えている。周辺窓10274A、10274B、10274Cは、壁部分を中断して、互いに間隔を置いていて、その結果、可動の閉鎖手段を示している。
【0128】
使用にあたり、包装10203は図14Aに例示した、密封皮膜10281が全く損なわれていず、内部容積10235内の中身を保護した状態で、最終使用者に提供することができる。補助の閉鎖部材10256が部分的に基部10251の孔10254から突き出ている。使用のため包装10203を作動させるために、それを、閉鎖部材10233から横方向に突出している差込み素子10283、10285として構成されている接続手段によって、コーヒー調製器具に単に接続する。駆動ハブ10271は器具に弾性的に装着された駆動軸に係合し、それを後退位置に弾性的に押し込む。作動素子を介して調製器具を動作させると、駆動軸は補助の閉鎖部材10256を回転させ、その結果、それは雄及び雌ねじ山構造10247、10265によって、図14Bに示す位置まで上方に動かされる。駆動軸は弾性的にバイアスされて駆動ハブ10271に従い、依然としてそれとの係合している。補助の閉鎖部材10256が、図14Bに示す最上の位置に達したときに、ねじ山構造10247、10265は外れてしまって、図14Aの位置への補助の閉鎖部材10256の逆の移動を許さない。図14Aの不作動の位置から図14Bの作動位置まで補助の閉鎖部材10256が移動する間、穿孔ピン10277及び、補助部材10256の周囲壁10264は密封部材10281をはずして、容器10231の首状部分10237内に設けられた環状の溝10254に押し込む。穿孔ピン10277及び円筒周囲壁10264は、これによって密封素子を引裂きかつ移動させる手段を形成する。重力によって、挽いたコーヒーはコンベヤー円盤10269の上に供給され、周辺窓10274A、B、Cのいずれか1つが回転期間中に整合するときに、周辺窓10274A、B又はCを通して周辺開口に運ばれる。注入デバイス及び/又は制御ユニットが注入が十分であると決定すると、補助部材10256の回転及びそれによってコンベヤー円盤10269の回転が中断される。これにより挽いたコーヒーの供給を中断する手段が得られる。調製器具の動作機構は、補助部材10256の回転が常に周辺窓10274A、B、Cの隣接する2つの間の周囲壁10264の一部分が周縁開口10267と重なっている、ことを確実にする。これは挽いたコーヒー出口10211を通して挽いたコーヒーを更に移送するのを防ぐばかりでなく、容器10231の中身が周囲環境と接触するのも防いでいる。図14Bの作動状態で、包装10203は調製器具から支障なく取り除くことができることは考えられることであるし、望ましいことでもある。これは、さまざまな調製飲料を可能にするために、異なる質の多様な挽いたコーヒーの包装を中間で利用することができるためには望ましいであろう。
【0129】
第2実施例による挽いたコーヒー包装カートリッジの、第1実施例のものとの顕著な違いは、コンベヤー円盤が閉鎖部材の一部と一体であることである。他の変形もありうるし、全体の挽いたコーヒー包装カートリッジは、コンベヤー円盤と一緒に回転することもできる。
【実施例3】
【0130】
挽いたコーヒー包装カートリッジ10303の第3実施例が図15Aから15Dに示されている。挽いたコーヒー包装カートリッジ10303は、この場合もボトル状容器10331及び閉鎖部材10333を含んでいる。閉鎖部材10333の基部10351に、調製器具と協働するための挽いたコーヒー出口10311を備えている。容器は、挽いたコーヒーを充填される内部容積10335を画定する(図示しないが従来のものである)。容器10331は更に、首状開口10339を画定する首状部分10337を備えている。首状開口10339は、容器10331の開放端を画定し、内側円筒スリーブ10341と同心上に配列された外側円筒スリーブ10343によって囲まれている。内側および外側円筒スリーブ10341、10343間には環状溝10345が、又形成されている。そのようなものとして、第3実施例10303の容器10331は、第1及び第2実施例の容器と厳密には同じではないが実質的に同じ様なものである。
【0131】
首状部分10337は、その自由端に隣接する位置に、外側円筒スリーブ10143から、延在する半径方向延在リッジ10350を備えている。
【0132】
閉鎖部材10333は、その基部10352から軸方向に突出する環状外側壁10353を有する。また、基部10351から軸方向突出しているのが第一の内側円筒壁10361であり、第一の内側円筒壁10361と環状外側壁10353の間に同軸の第二の内側円筒壁10363がある。第二の内側円筒壁10363は、半径方向に延在する環状リッジ10350上にスナップ式に係合して閉鎖部材10333を容器10331に取付けるための内方向に突出する周縁リッジ10379を備えている。
【0133】
基部10351に回転可能に支えられる挽いたコーヒーコンベヤー円盤10369は、基部10351の中央開口10373を通して駆動可能に係合することができる駆動ハブ10371を有している。回転可能な挽いたコーヒーコンベヤー円盤10369は、第一の内側円筒壁10361の周縁開口10367を閉じるための直立した閉じフラップ10375を有している。周縁開口10367は、既に説明した目的のために、内部容積10335内の挽いたコーヒーの柱状部に対してずれている空洞を介して、挽いたコーヒー出口10311と連通している。閉じフラップ10375は可動の閉じ手段として働く。図15Cに見られるように、コンベヤー円盤10369は、コンベヤー手段及び案内手段の部分として、上方向の凸形状に加えて、多数の半径方向に延在するリッジを備えることができる。これらの機能は選択的であり、挽いたコーヒーに対して攪拌し案内する手段を形成することによって、挽いたコーヒーをコンベヤー円盤10369の周縁に向けて移送するのを補助するのに用いることができる。別の配列では、回転可能な挽いたコーヒーコンベヤーは、半径方向に延在するパドル又は羽根を有する外輪で形成することができる。挽いたコーヒーが詰まるのを防ぐために、これらのパドル又は羽根が外輪又は羽根車の周縁までの半径方向全距離に伸びていないのが有利である。その代わりに、又は、追加的に、羽根は柔軟性の材料で形成することができる。更に具体的には、羽根車全体を、弾性材料で、具体的には、150から1200N/mm2 、更に具体的には、175から800N/mm2 、そして、好ましくは、175から300mm2 までの弾性率を有する可塑性の材料で作ることができる。更に、周縁開口の面積との関連で羽根の数を変えて、静止している羽根車で挽いたコーヒーが漏れるのを阻止することも可能である。
【0134】
第一の内側円筒壁10361と同一の広がりの、挽いたコーヒーコンベヤー円盤10369を囲んでいるのは可動のスリーブ10346である。その可動のスリーブは、その外側に、第一の内側円筒壁10361の内面上の雌ねじ山構造と係合する雄ねじ山10347を備えている。可動のスリーブ10346は、更に内部に突き出るノッチを備え、それらのノッチは、それぞれ閉じフラップ10375の向かい側の直立した側部と係合する。
【0135】
実施中は、挽いたコーヒー包装カートリッジ10303は、差込み構造10383、10385によって、コーヒー調製器具に接続される。包装を作動させると、コーヒー調製器具は制御信号を開始して、駆動ハブ10371を駆動し、これにより、コンベヤー円盤10369及び直立している閉じフラップ10375を駆動する。閉じフラップ10375は、これにより関連する1つのノッチ10348と係合して、可動のスリーブ10346を係合したねじ山構造10347、10365に沿って上方向に密封皮膜10381に向けて移動され、その密封皮膜はその周辺を容器10331の外側円筒スリーブ10343に取付けられ、それにより密封手段を形成している。この移動は密封皮膜10381を破り、それを環状溝10345内へ押し込む。それにより、可動のスリーブ10346は密封要素を破り、かつ移動させる手段を形成する。特に、密封皮膜10381は、予定の弱くされた線に沿って破れるように作っておくことができる。可動のスリーブ10346の上方への移動が完了すると、閉じフラップによって係合されているノッチ10348は、図15Bによく図示されているように、そこから解放される。包装10303を作動するため、可動のスリーブ10346の内側周辺に単一のノッチ10348を設けることが必要になるだけであることは、当業者に明らかである。この第3実施例では、閉じフラップ10375の垂直の後縁に係合する第二のノッチが、組立てを簡単にするために、単に設けられている。
【0136】
前記した第2及び第3実施例は、両者とも装置の駆動手段によって自動的に作動させることができる。駆動ハブの連続回転は、密封皮膜が容器の開口から移動させられると、挽いたコーヒーの移動を開始する。
【実施例4】
【0137】
図16Aないし図16Eは、挽いたコーヒー包装カートリッジ10403の第4実施例を示す。包装10403は内部容積10435を画定するボトル状容器10431を含み、更に首状部分10437及び外側環10442を有する。外側環10442によって画定される開放端10439の内部に受け入れられる閉鎖部材10433は、好ましくは容器10431に取り外し不能に取付けられる。外側環10442の外側周辺には差込み構造10483、10485、又は図1の器具4のようなコーヒー調製器具に接続するための他の適当な接続手段を設けることができる。
【0138】
閉鎖部材10433は、容器10431の首状部分10437及び外側環10442によって画定されるような開放端10439内にぴったりと合っていて、接着剤又は溶接接合によって取付けることができる。閉鎖部材10433の軸方向外縁は、図16A及び図16Bに示すように、外側環10442の外側軸方向端部から僅かに引っ込んでいる。閉鎖部材10433は、また、挽いたコーヒー出口10411を有する基部10451を有している。図16C及び図16Dで良く分かるように、閉鎖部材10433は周縁開口10467と中央空洞壁10462を画定する。周縁開口は空洞を介して挽いたコーヒー出口10411と連通し、その空洞は、また、内部容積10435内に保持された挽いたコーヒー柱状体から半径方向にずれている。空洞壁10462と基部10451によって画定された中央空洞内に受け入れられるのは回転可能な挽いたコーヒーコンベヤー円盤である。コンベヤー円盤10469から軸方向に延在するのは、周縁開口10467に対する可動閉じ手段を形成するように構成された閉じフラップ10475である。挽いたコーヒーコンベヤー円盤は、基部10451の中央開口10473の中を通って突出している駆動ハブ10471を有している。当業者に明らかなように、考えられる限りでは、この実施例の閉鎖部材(10433)は、前述した実施例と同様に、容器(10431)の外側に係合するように設計することもできる。そのような別の配置では、差込み構造(10483、10485)は、容器(10431)よりも、むしろ閉鎖部材(10433)の部分である。
【0139】
コーヒー調製器具で使用するための作動前に、包装10403の挽いたコーヒーの中身を保護するために、密封皮膜10481が、外側環10442の軸方向の自由端に密封して取り付けられている。第4実施例では、密封手段を形成する密封皮膜10481はコーヒー調製器具によって自動的に除去されるのではなく、使用者によって除去される。この目的で、手動のプルタブ10482が、密封素子を裂き、かつ移す手段の構成として設けられる。容器10431の外表面上の差込み構造10483、10485と、閉鎖部材10433がその容器の開放端に凹所を設ける構成は、バリア膜又は密封皮膜10481が容器10431の外側縁部に密封して取り付けできることを許容する。これにより、密封バリア10481は、又、容器10431と閉鎖部材10433との間の結合部を保護する。密封皮膜又はバリア・ホイル10481は、包装が使用される前に、出荷及び在庫管理の間、挽いたコーヒーの中身を新鮮にかつ外気から守ることができる。しかし、焙煎したばかりの挽いたコーヒーは、まだCO2のようなガスを発散するかもしれない。焙煎した挽いたコーヒーを新鮮に包装できるようにするために、10481のような密封皮膜、又はバリア・ホイルは、別に、一方向圧力逃がし弁(図示しないが、従来あるものである)を備えることができる。
【0140】
操作中、第4実施例の包装10403は、密封皮膜10481を手で除去した後、差込み構造10483、10485又は同様の適当な接続手段で、図1に示す調製器具に結合することができる。挽いたコーヒーをコーヒー調製器具に移送する操作は、他の実施例と同様である。コーヒー飲料を作るために調製器具が作動されると、制御ユニットはコンベヤー円盤10469の回転を開始し、閉じフラップ10475は周縁開口10467から離れて回転する。コンベヤー円盤10469の回転は連続的であり、閉じフラップ10475は、1回転当たり1回、周縁開口10467と整合するのみである。閉じフラップ10475が周縁開口10467と整列しない間は、挽いたコーヒーは挽いたコーヒー出口10411に向かって調製器具のグラインダー又は計量ユニットへ出て行くことができる。挽いたコーヒーの所望の量が包装10403から引き出されるやいなや、挽いたコーヒーコンベヤー円盤10469は、閉じフラップ10475が周縁開口10467と整列する正確な位置で回転を止める。したがって、挽いたコーヒーの供給を中断する手段が与えられる。好ましくは、閉じフラップ10475及び周縁開口10467を含む構成部品の回転動力及び頑丈さは、閉じる途中に存在するかもしれない挽いたコーヒーが切断又は粉砕され、そのために、周囲開口10467が閉鎖するのに邪魔にならないようなものである。
【0141】
図16Fは、図16Aないし16Dの挽いたコーヒー包装カートリッジと使用する改良した別の閉じ部材を示している。図16Fの閉鎖部材10433Aは、図16AないしDの容器10431の開放端に取り外しできないように取付けるようにされている。それにより、この場合も、図16A及び図16Bに示すように、閉鎖部材10433Aの軸方向外端部は、容器10431の外側環状部の外側軸縁部から僅かに引っ込んだ位置に置かれて、密封皮膜を単に容器の外側環状部の軸方向自由端に取り付けることができる。閉鎖部材10433Aは、また基部10451Aを備えていて、その基部を通して挽いたコーヒー出口10411Aが延在している。閉鎖部材10433Aは、挽いたコーヒー出口10411Aと連通する周縁開口を有する中央空洞壁10462Aを画定する。空洞壁10462Aと基部10451Aとで画定される中央空洞内に収容しているものは回転可能な挽いたコーヒーコンベヤー円盤10469Aである。案内手段は、使用中に容器10431の内部と直面する、コンベヤー円盤10469Aの上面にある複数の略半径方向に延在する交互にあるリッジと溝である。略半径方向に延在するコンベヤー円盤10469Aの交互にある複数のリッジと溝は、挽いたコーヒーに対して攪拌及び案内手段を形成することによって、挽いたコーヒーがそれらの周縁に向かって移送するのを助ける。あるいは、コンベヤー円盤10469Aが高速で回転するときは、コンベヤー円盤は平らな上面を使用することができる。更に、図16Fの実施例の案内手段は、コンベヤー円盤10469Aの上面の一部を覆う固定の案内アーム10491を有し、挽いたコーヒーをコンベヤー円盤10469Aから、略半径方向に延在する案内面10493に沿って流出孔10411Aに向けて案内する。
【0142】
図17及び18では、移送又はコンベヤー手段101069は包装101003の一部であり、反対に回転する第一と第二のゴム製の挽いたコーヒー車輪101051、101053を有している。第一と第二のゴム製の挽いたコーヒー車輪101051、101053は、それぞれそれらの外周から延在する複数の柔軟な半径方向突起を有している。挽いたコーヒー101055は、ゴム製の挽いたコーヒー車輪101051、101053が動いているときは、それら車輪の間を移送され、しかし、ゴム車輪101051、101053が静止状態を保っているときは、半径方向に延在する突起によって、包装101003の出口は挽いたコーヒーの落下を防ぐのに効果的に閉じられている。
【0143】
図17に見られるように、包装101003はコーヒー調製器具101002の上に置かれ、コンベヤー手段101069によって移送される挽いたコーヒー101055は、調製器具101002の挽いたコーヒー供給開口101029に入るのが可能になる。図18の配列の平面図から分かるように、第一のゴム製の挽いたコーヒー移送車輪101051は第一のらせん形駆動ギア101057を有している。同様に、第二のゴム製の移送車輪101053は第二のらせん形駆動ギア101059を有している。第一及び第二のらせん形駆動ギア101057、101059は共に、包装101003の一部であるよりはむしろ器具101002の一部である器具の駆動部101061によって駆動される。駆動の結合は、ここでは普通の軸継ぎ手の形、あるいは同様のものではなく、むしろ相補的なギア部材の連結駆動により達成されることは明らかである。
【0144】
図19ないし21に図示する実施例は、器具101102からの回転駆動を使用し、それは包装101103の内部容積101135内で線形移動に変換される。駆動軸101172は、矢印101165に従って回転可能に送りスクリュー101163に係合し、コンベヤー・ピストン101167を矢印101169に示すように下方向に動かす。これは、挽いたコーヒー101155を柔軟性バルブ101171を通りこして押し進める。図20に別に示している、柔軟性バルブ101171は比較的に堅い弾性材料からなり、そして、半径方向にスロットが作られ、多数の撓みやすい個別のフラップ101173を形成している。バルブ101171の材料によって、半径方向スロットにより分離されている個々のフラップに与えられる剛性は、包装101103内の中身の挽いたコーヒー101155の充填を支持するのに十分である。コンベヤー・ピストン101167によって掛かる力のみが、挽いたコーヒー101155を柔らかいフラップ101173間の半径方向スロットを通させるのである。都合が良いのは、柔軟性バルブ101171をプラスッチク材料から作ることができる。圧力を柔軟性バルブ101171に掛けることなく、コンベヤー・ピストン101167及び介在する挽いたコーヒー101155により、挽いたコーヒー101155は包装101103から落下するのを妨げられている。そのため、駆動手段101172を回転して粉砕及び/又は調製器具101102と包装101103を係合させて、駆動手段101172の回転を中断すると、柔軟性バルブ101171を通しての挽いたコーヒー101155の供給は中断することが明らかである。
【0145】
図21の別の手段では、回転シュート101177が、矢印101175によって示す方向に駆動軸101172と共に回転するために駆動軸に結合されている。包装101103の内部で、図21の変形は、回転する閉鎖部材101179を有することで、駆動軸101172によって駆動されると、その閉鎖部材は送りスクリュー101163と一緒に回転する。回転する閉鎖部材101179は、回転シュート101177と整合する出口開口101181を有する。シュート101177が器具の挽いたコーヒー供給開口101129との整合が外れる位置で駆動軸101172を止めることによって、出口開口101181も、包装101103内に形成された内部シュート101183との整合が外れる。それにより、そして、包装101103の追加の閉鎖が得られ、そのときそこから器具101102によって挽いたコーヒー101155が引き出されない。器具1102から空でない包装101103の交換を可能にするために、挽いたコーヒーが抜け出るのを防ぐならばそれで十分である。しかし、部分的に空になった包装を長期にわたって取っておくために、包装内に空気が入るのを妨げること、少なくとも周囲空気に曝すのを制限することが確かに有益である。このために、追加の閉鎖部材101179が非常に有用である。
【0146】
挽いたコーヒー包装カートリッジ101203の別の変形が図22A及び22Bに示されている。包装101203は同様に回転可能な送りスクリュー101263を有し、この送りスクリューは、前述した実施例と同様に、(図1の調製器具4のような)コーヒー調製器具101202から駆動されるように構成されている。送りスクリュー101263の矢印の方向101265の回転は、床面形成ピストン101267を上昇させる。床面形成ピストン101267を上昇させると、床面形成ピストン101267の上にある挽いたコーヒー101255を内部シュート101283の上まで上昇させる。アーム101285は送りスクリュー101263と一緒に回転し、上面の挽いたコーヒー101255を内部シュート101283内に一掃するのを助ける。更に、図22Bに見られるように、床面形成ピストン101267に凹部101287が形成され、この凹部は内部シュート101283の周りにぴったりと適合する。図22Bで示すように、包装101203が円筒形の容器の形状であると、凹部101287は、床面形成ピストン101267と包装101203の残りの部分との間での相対的な回転を、他の回転防止手段がなくとも、効果的に防いでいる。シュート101283へ移送された挽いたコーヒー101255は、図22Aに示すように、供給開口101229を通して器具101202へ入る。
【0147】
さらに、挽いたコーヒー包装カートリッジ101303における移送又はコンベヤー手段の別の形態が図23Aないし23Dに図示されている。包装101303は調製器具101302に接続される、器具101302の駆動軸101372に駆動可能に結合されるようにされている。包装101303は、器具101303の挽いたコーヒー供給開口101329と整合する挽いたコーヒー出口101311を有する第一基部101389を有している。包装101303は、更に第二基部101391を有し、この第二基部は概してじょうご形で、その最下位置はシャトル・スライダー101393と連通するために中断されている。
【0148】
シャトル・スライダー101393は、駆動軸101382によって回転可能に、偏心器101395によって往復動するために案内される。詳細は図23B及び23Dを参照。図23A及び23Bに示すように、シャトル・スライダー101393は、所定の量の挽いたコーヒー101355を保持する注入空洞101397を有している。図23A及び図23Bに示す第一の位置で、シャトル・スライダー101393は、第二基部101391によって支持される挽いたコーヒー供給101355と連通する注入空洞101397を有している。矢印の方向101399に偏心101395が回転すると、シャトル・スライダー101393を図23A及び23Bに示す第一の位置から図23C及び23Dに示す第二の位置へ移動させる。第二の位置で注入空洞101397は流出孔101311と整合し、挽いたコーヒーは器具101302の供給開口101329を通して通過できる。図23Aないし23Dの実施例は挽いたコーヒーの器具への搬送及び注入の両方に使用できることは当業者に明らかであろう。注入空洞101397の容量と共に、駆動軸101372の回転数は、選択した数の飲料の提供に対する正確な注入を与える。また、シャトル・スライダー101393が第一又は第二の位置のいずれかの位置でも、包装101303は閉じているが、それは静止されたシャトル・スライダー101395では、包装101303内では挽いたコーヒーの供給101355間の連通はできないからであることは明らかである。
【0149】
図24A及び図24Bに示す移送又は搬送は、この場合も第二基部101491を有し、先端部101492によって全部そろうことになる。先端部101492は、器具101402(すなわち、図1のコーヒー調製器具4)から突出する駆動軸101472の近傍で旋回する。駆動軸101472の突端部は偏心器として形成されており、従動部101494はスプリング101496によって駆動軸101472の偏心突端部に対して斜めに接触している。駆動軸101472の回転速度は、先端部101492に振動運動が生じるように設定することができる。その形状は、特定の量の挽いたコーヒー101455だけを、先端部101492が出すたびに、すなわち、駆動軸101472が1回転するごとに、シュート101483へ導入するように選択することができる。明らかに当業者にはまだ他の構成が考えられる。図24A及び図24Bに示す実施例は先端部101492を開放位置に斜めにするように示しているが、それを第二基部の閉じ位置に偏らせて、包装が調製器具から取りさられるときに挽いたコーヒーが外へ落ちないように、先端部を構成することも実際に容易に考えられる。
【0150】
さらに挽いたコーヒー包装カートリッジの手動で動作する実施例を図面を参照して説明する。
【0151】
挽いたコーヒー包装カートリッジは、コーヒー調製器具4に接続するように特に適合するようになっている。それに加えて、挽いたコーヒー包装カートリッジは、コーヒー豆包装カートリッジと同様に、接続素子(例えば、差込み素子のような)を備えている。しかし、挽いたコーヒー包装カートリッジは、更に、例えばコーヒー粉砕器具のようなコーヒーを調製するのではなくコーヒー豆を粉砕するのに使用するのみの他の外部器具を使用することができる。次の記載において、コーヒー調製器具よりも挽いたコーヒー包装カートリッジに接続できる外部器具に言及する。
【0152】
図25Aは、手動で動作する包装の第1実施例による挽いたコーヒーを保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の断面を示している。この例では、包装201102は、挽いたコーヒーの例として焙煎して挽いたコーヒー201104で充填されている。
【0153】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102はハウジング201106を有し、そのハウジングは挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の内部容積201108を包含する。ハウジング201106は、例えば円筒形である。内部容積201108の内部に挽いたコーヒー201104を保持することができる。ハウジング201106は、内部容積201108から挽いたコーヒー201104を放出するための出口201110を有する。出口201110から、挽いたコーヒー201104を受ける外部器具201112に供給することができる。外部器具201112は、空洞201115によって挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を受け入れるようにされている。使用中は、空洞201115は外部器具201112の先端部に存在する。外部器具201112は入口201114を有し、その入口を通して挽いたコーヒー201104を受け取ることができる。外部器具201112の入口201114は、空洞201115に配置することができる。
【0154】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、更に挽いたコーヒー201104を出口201110へ移送するための移送手段201116を有している。移送手段201106は挽いたコーヒー201104に接触する可動構造201118を有している。そのような接触の結果、力を挽いたコーヒー201104に加えることができる。しかし、代わりに、そのような接触の結果、挽いたコーヒーの移動を阻止することができる。したがって、可動構造201118による力は、挽いたコーヒーに働く他の力によって生じる、重力のような、反作用の力である。このように、接触素子は挽いたコーヒーを積極的に移送するのに使用でき、及び/又は挽いたコーヒーを阻止し、挽いたコーヒーの阻止を解除し、そして挽いたコーヒーの移送を実現するのに使用することができる。可動構造201118は、少なくとも部分的に、この実施例ではすべてが内部容積201108内に存在している。この例では、可動構造201118はプランジャー201119を形成することができる。
【0155】
移送手段201116は、更に可動構造201118を手動で作動するための手動作動手段201120、この例ではクランク・ハンドル201122を有している。手動作動手段201120は少なくとも部分的に、この例では完全に、内部容積201108の外側に設けられている。内部容積201108の外側のそれらの位置は、手動作動手段201120に、使用者により手で届くことができることを可能にする。
【0156】
第一の例では、移送手段201116は、更に回転可能車軸201124のような回転可能素子を有することができる。回転可能車軸201124は、少なくとも部分的に、この例では全部が内部容積201108の内部に配置することができる。ここで、回転可能車軸201124は、使用中にハウジング201106を貫通し設けられた第一軸受け201126内で、及び第二軸受け201127内で回転する。回転可能車軸201124は、例えばハウジング201106の外側で、クランク・ハンドル201122に結合することができる。このようにして、クランク・ハンドル201122は回転可能車軸201124を回転するように構成することができる。
【0157】
第一の例では、回転可能車軸201124は、ねじ山201132を設けた、部分的にコンベヤー・スクリュー201130として形成することができる。更に、プランジャー201119はねじ穴201134を有し、それを貫通してコンベヤー・スクリュー201130を係合させることができる。コンベヤー・スクリュー201103をクランク・ハンドル201122によって回転させることによって、プランジャー201119は内部容積201108の中を下方又は上方に動くことができる。プランジャー201119が下方に動くことにより、下方への力を挽いたコーヒー201104に印加することができる。
【0158】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、更に回転可能な要素の回転軸を横断する方向に、内部容積201108内での可動構造201118の動きを実質的に防ぐために、リッジ201136のような阻止要素を含むことができる。この例では、阻止要素は、ハウジング201106の内側201138に強固に取り付けられるリッジ201136として形成される。このリッジ201136は、ハウジング201106の内側201138に沿って、回転可能車軸201124と略平行な方向に延在することができる。使用中、リッジ201136はプランジャー201119内のノッチ201140と係合することができる。図25Bは、ノッチ201140、プランジャー201119、及びリッジ201136及びハウジング201106を断面A−A´で示す。しかし、ハウジング201106とプランジャー201119が直方形を有するか、更に一般的には、コンベヤー・スクリュー201130が延在する方向を横断する方向へ、ハウジング201106に対して可動構造201118の移動が阻止される形状に可動構造201118とハウジング201106が形成されているならば、阻止要素を除外することができることは明らかである。
【0159】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102が、挽いたコーヒー201104の出口201110に向かう通路を妨害する障壁を形成する弁201142を設けることができる。弁201142は内部容積201108の内部に配置することができる。弁201142は1つ以上、例えば複数の柔軟性素子201144を含むことができ、それは弁201142が開いたときに変形される。柔軟性素子201144は弾性材、例えばゴムを含むことができる。プランジャー201119によって挽いたコーヒー201104に掛かることができる下方への力は、使用時に、少なくとも部分的に弁201142によって妨げることができる。弁201142は出口201110へ向かう挽いたコーヒー201104の無制御な移動を防ぐので、弁201142は、このようにして、挽いたコーヒー201104の供給を制御する可能性を増加する。
【0160】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、外部器具201112の外部駆動部材201148を受けるハウジング201106内に凹部201146を設けることができる。第一の例では、ハウジング201106は凹部201146内に閉ざされている。図25Aでは、外部駆動部材201148は凹部201146内に受け入れられている。図25Aから、凹部201146は、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102、特に、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102のハウジング201106と、外部駆動部材201148との間の機械的な接触を防ぐに必要な寸法にされることは明らかである。このようにして、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、外部駆動部材201148を備えた外部器具201112と組み合わせて使用することができ、一方、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、外部駆動部材201148を備えていない別の外部器具と組み合わせて用いることもできる。
【0161】
図25Aは、また、移送手段201116、具体的には回転可能車軸201124が、外部駆動部材201148と、使用中に、機械的な接触を防ぐのに配置することができることも示している。例えば、図25Aにおいて、回転可能車軸201124の端部が、この例では第二軸受け201127に配置され、凹部201146から間隔を置かれている。このように、外部駆動部材201148による移送手段201116の駆動を避けることができる。しかし、図25Cに示す第一の例で、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の変形において、移送手段201116、特に回転可能車軸201124は、使用中、外部駆動部材201148によって移送手段201116の駆動を確立するために配置することができる。図25Cに示す変形では、回転可能車軸201124と外部駆動部材201148は、使用中に機械的な接触をする。これは、手動の作動手段201120及び外部駆動部材201148の両者によって回転可能車軸201124の駆動を可能にする。
【0162】
図26は、手動で動作する包装の第1実施例の第二の態様による、挽いたコーヒー、例えば挽いたコーヒー201104、を保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の断面を示す。挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、ハウジング201106、移送手段201116、可動構造201118、及び出口201110を備えている。
【0163】
第二の例では、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、内部容積201108内に内部の壁201152を設けることができる。内部の壁201152は、使用中、ハウジング201106の上部201154から離れて間隔をおいて離しておくことができる。第一の例と同様に、移送手段201116は、可動構造201118のねじ穴201134内にコンベヤー・スクリュー201130を設けている。コンベヤー・スクリュー201130をクランク・ハンドル201122で回転させることによって、可動構造201118を、使用中、上方向に移動させることができる。移送手段201116は、したがって、挽いたコーヒー201104を、使用中、ハウジング201106の上部201154と内部の壁201152との間を空間201156を通して移動させるようにされている。挽いたコーヒー201104が可動構造201118によって十分に高く持ち上げられたらば、空間201156を通ってのこのような移動が生じるであろう。内部の壁201152によってはこれ以上は支持できない上昇した大量の挽いたコーヒー201104の振動又は横方向の不安定さのために、挽いたコーヒー201104は内部の壁201152を越えて横方向へ移動するであろう。
【0164】
図26は、更に内部の壁201152が、内部容積201108の第一部分201108Aを、内部容積201108の第二部分201108Bから分けていることを図示している。可動構造201118は、内部容積201108の第一部分201108A内に配置することができる。出口201110は、内部容積201108の第二部分201108Bを介して到達できる。
【0165】
図27は、第一の手動で動作する実施例の第三の態様による、挽いたコーヒー、例えば挽いたコーヒー201104を保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を断面で示す。挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、ハウジング201106、移送手段201116、可動構造201118、及び出口201110を備えている。
【0166】
この第三の例では、可動構造201118は、回転可能素子、例えば回転可能車軸201124に強固に接続することができる。可動構造201118は、例えば円盤のように形成することができる。可動構造201118は少なくとも1つの第一開口201160を設けることができ、それを通して挽いたコーヒー201104を通過させることができる。図27で、2つの第一開口201160が見られる。第一開口201160の全体の量は、1ないし6の範囲、7ないし15の範囲、及び/又は15を超えるものである。
【0167】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、少なくとも1つの第一開口201160の上又は下に、使用時に、配置される少なくとも1つの第二開口を備え、出口201110への入口を提供することができる。回転可能車軸201124の回転の結果、少なくとも1つの開口は少なくとも1つの第二開口と整合することができる。それで、挽いたコーヒー201104は少なくとも1つの第一及び少なくとも1つの第二開口を通って下降することができる。更に回転可能車軸201124を回転することによって、少なくとも1つの第一及び少なくとも1つの第二開口の整合は少なくとも部分的になくなる。このようにして、挽いたコーヒー201104の供給は停止させることができる。したがって、回転可能車軸201124の回転は、挽いたコーヒー201104の供給を制御することができる。
【0168】
この例では、第二開口は出口201110によって形成され、使用時に、第一開口201160の下に置かれる。しかし、別の方法では、少なくとも1つの第二開口は出口201110から間隔を置くことができる。より一般的には、第二開口の全体の量は第一開口201160の全量にほぼ等しくすることができる。したがって、出口201110は複数の開口を含むことができ、それらは互いに相互接続されるか、又はされないかであることは明らかである。
【0169】
図28A及び図28Bは、第一の手動で動作する実施例の第四の態様による、挽いたコーヒー、例えば挽いたコーヒー201104、を保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を断面で示している。挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、ハウジング201106、移送手段201116、移送手段201116の可動構造201118、及び出口201110を備えている。
【0170】
第四の例において、可動構造201118は、弾性部材、ここでは弾性スプリング201164、によって、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102に弾性的に取付けられている。可動構造201118は、手動で動作する作動手段201120、ここでは第一の位置から第二の位置へ、そして逆の場合も同じに反復可能なレバー201166を含む、によって移動可能である。
【0171】
図28Aは、可動構造201118が第一の位置にある第四の例の挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を示す。図28Bは、可動構造201118が第二の位置にある第四の例の挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を示す。したがって、可動構造201118を第一の位置から第二の位置へ移動させることによって、スプリング201164が弾性的に変形することが明らかである。
【0172】
図28A及び図28Bの挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、挽いたコーヒーを出口201110へ向ける通路201168を、内部容積201108内に供えている。通路201168は、内部壁201152と、ハウジング201106から内部容積201108内に延在する付加的な壁201170とによって形成させることができる。この例では、第二の位置で、可動構造201118によって、通路201168は少なくとも部分的に詰まっていて、この例ではほとんど完全に詰まっていて、すなわち、ほとんど塞がっている。この例では、第二の位置よりも、第一の位置で通路201168は可動構造201118による詰まりが少ない。この例では、第一の位置では、通路201168は可動構造201118によって詰まらない。変形例では、しかし、第一及び第二の位置を逆にして、そのため第一の位置で、可動構造201118によって通路201168を少なくとも部分的に詰まらせ、そして、第二の位置で、通路201168は可動構造201118によって第一の位置よりも詰まりが少ない、又は可動構造201118によって詰まらない。
【0173】
第四の例では、第一の位置は、使用中、第二の位置よりも下に設置される。更に、少なくとも挽いたコーヒー201104の一部分は、使用中、可動構造201118の上にある。その結果、第一の位置から第二の位置へ、その逆も同じ、可動構造201118を繰り返し動かすと、結果的に可動構造201118の上にある挽いたコーヒー201104の少なくとも一部分の振動を生ずる。そのような振動は、内部容積201108を通じて挽いたコーヒーの移動を促進する。
【0174】
第一、第二、第一、及び第四の例のいずれかの挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は方法に使用することができる。方法は、挽いたコーヒー、例えば、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102から外部器具201112へ、挽いたコーヒー201104を供給することを含む。その方法は、更に、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の内部容積201108を包囲するハウジング201106内に挽いたコーヒー201104を保持することを含む。この方法は、更に、挽いたコーヒー201104を移送手段201116によってハウジング201106の出口201110に向けて移送することを含む。この方法は、更に、内部容積201108から出口201110を通して挽いたコーヒー201104を放出することを含む。この方法で、挽いたコーヒー201104を移送することは、移送手段201116の可動構造201118によって挽いたコーヒー201104に接触することを含む。ここで、可動構造201118は、少なくとも部分的に、内部容積201108内に存在する。この方法は、更に、可動構造201118を移送手段201116の手動で動作する作動手段201120によって作動することを含む。ここで、手動で動作する作動手段201120は、少なくとも部分的に、内部容積201108の外部に設けられる。しかし、この方法は、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の他の実施例によっても実施できることは明らかである。また、この方法は、記載した例又は変形例のいずれかの挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を使用することなく実施できる。
【0175】
コーヒー調製器具(または、更に別の外部器具)に接続できる手動動作の挽いたコーヒー包装カートリッジの第2実施例を、図29Aないし29Dを参照して、これから説明する。図29A及び29Bに示すように、挽いたコーヒー包装カートリッジ202500は挽いたコーヒー201140を保持し、かつ供給するスクーパー202510を有する。挽いたコーヒー包装カートリッジ202500は、更に、差込み素子を凹部50内の側壁54内の開口58に配置し、挽いたコーヒー包装カートリッジ202500をその最終位置まで回転することによって、挽いたコーヒー包装カートリッジ202500をコーヒー調製器具4に接続するための差込み素子(ただ1つの差込み素子201683が示されている)を有するボデー202520を有する。その最終位置で、スクーパー202510は、コーヒー調製器具4の入力開口9と整合する。挽いたコーヒー包装カートリッジ202500は手動でスクーパーを回転するためのハンドル202530を有する。スクーパー202510は軸202540によってボデーに接続され、ハンドル202530を作動してスクーパー202510を水平軸の周りを回転させる。この記載を通して、挽いたコーヒー包装カートリッジはホルダーも含み、そのためある量の挽いたコーヒーを保持できるスクーパーは、包装としても認められることを注意されたい。
【0176】
図29Cは直立位置にあるスクーパー202510を示し、1杯分の挽いたコーヒー201104を保持している。使用者は、単にハンドル202530を半分だけ回転して、図29Dに示すようにスクーパー202510を空にして、挽いたコーヒーをコーヒー調製器具4に供給することができる。それで、スクーパーは、挽いたコーヒーを調製器具4の挽いたコーヒー開口9に向けて移送する移送手段として動作する。
【0177】
コーヒー調製器具に接続できる手動で動作する挽いたコーヒー包装カートリッジの第3実施例を図30Aないし30Cを参照してこれから説明する。図30Aに示すように、挽いたコーヒー包装カートリッジ202600は、使用者によって挿入された挽いたコーヒー201104を保持するホッパー202610を有している。挽いたコーヒー包装カートリッジ202600は複数の脚部202620を有している。幾つかの又は全部の脚部は、前述したように、差込み素子を開口58内に取付け、続けて、挽いたコーヒー包装カートリッジを回転することによって、挽いたコーヒー包装カートリッジ202600をコーヒー調製器具4に取付けるための差込み素子(図示せず)を備えている。挽いたコーヒー包装カートリッジ202600がその最終位置にあると、ホッパー202600の出口202630は、図30B及び30Cに示すように、コーヒー調製器具4の挽いたコーヒーの流入孔9と整合する。移送手段は閉じ板202660を有し、閉じ板はハンドル202670のような手動の作動手段によって水平軸の周りを手動で回転できる。閉じ板は仮想円筒の一部、好ましくはその約半分を形成する。仮想円筒の他の部分は開いている。図30Bに示す第一の位置で、閉じ板は出口202630を閉じ、あるいはほとんど閉じて、これによりホッパー202610からコーヒー調製器具4までの挽いたコーヒー201104の通路を妨げる。図30Cに示す第二の位置で、閉じ板202660は、ホッパー202610の内部容積の第一の広い部分202640を、ホッパー202610の内部容積の第二の狭い部分202650から区切る、又はほとんど区切る。これにより、第一の部分202640から第二の部分202650への挽いたコーヒー201104の通路が妨げられる。
【0178】
閉じ板を第一と第二の位置との間で回転することによって、使用者はコーヒー調製器具4に複数用量の挽いたコーヒーを供給できる。実際、閉じ板202660が図30Bに示す第一の位置にあるときに、重力によって、挽いたコーヒー201104はホッパーの第二の部分202650に入る。図30Cに示すように、閉じ板202660が第二の位置に回転されると、ホッパーの第二の部分202650にある挽いたコーヒーは重力のためにコーヒー調製器具4内に落下する。そのため、1杯の挽いたコーヒー201104は、ホッパー202610の内部容積の第二の部分202650内に保持される挽いたコーヒーに対応する。
【0179】
コーヒー調製器具に接続でき、かつ調製器具とは独立に作動する挽いたコーヒー包装カートリッジの第4実施例を、図31A−31Cを参照してこれから説明する。図31Aに示すように、挽いたコーヒー包装カートリッジ202700は挽いたコーヒーを保持するためのじょうご状ホルダー202710を有する。挽いたコーヒー包装カートリッジは、じょうご状ホルダー202710の上端に上部出口202720を有し、ホルダーから挽いたコーヒー201104を出すために、上部出口はチューブ(図示せず)によって下部出口202725(図31B参照)に接続される。挽いたコーヒー包装カートリッジ202700は、前記したように、差込み素子(それらのうちの1つだけ201683が図31Bに示されている)を開口58内に置き、引続き挽いたコーヒー包装カートリッジを回転することによって、コーヒー調製器具4に接続することができる。挽いたコーヒー包装カートリッジ202700がその最終位置にあると、出口202720と202725は、コーヒー調製器具4の挽いたコーヒー流入孔9と整合する。移送手段は、じょうご状ホルダーの内壁上のらせん状軌道202740からなる。らせん状軌道202740は、内壁から突出するらせん形縁部202730によって得られる。じょうご状ホルダー202710は、使用中、図31Cに示すように回転される。動かない阻止部材202750は挽いたコーヒーが内壁上を回転し続けるのを妨げる。その結果、らせん状軌道が回転し続けるので、挽いたコーヒーはらせん状起動202740に従って出口202720に向かって上方へ駆動される。
【0180】
好ましくは、ホルダー202710を回転するための作動手段は、バッテリーで動作するモーターによって形成されるが、原理的に手動で作動する手段も用いることができる。ホルダーの回転は駆動クラッチ202770を、所望の回転速度に対応する位置202760まで動かすことによって開始することができる。回転速度を選択することによって、使用者はコーヒー調製器具に供給される挽いたコーヒーの量を選択でき、それにより、コーヒーの強さを調節できる。
【0181】
別の方法は、コーヒー調製器具4内のグラインダーの開始及び終了を検出することによって、自動的にモーターの運転を開始及び終了することもできる。その検出は、それ自体知られている手段、グラインダーの音又はその振動を検出することによって、実行することができる。このようにして、そのグラインダーが動作している間は、コーヒー調製器具に挽いたコーヒーが供給される。
【0182】
挽いたコーヒー包装カートリッジが調製器具とは独立に作動される本発明の第5実施例によれば、挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒー包装である第一モジュールとモーターを有する第二モジュールを有する。第一モジュールをコーヒー調製器具に接続するときに、第一モジュールはコーヒー調製器具に取外し可能に接続可能であり、そして、第二モジュールは第一のモジュールに取り外し可能に接続可能である。実施例を、図32A−32Fに示す挽いたコーヒー包装カートリッジを参照して、これから記載する。
【0183】
図32Aに示すように、挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒー包装又は容器である第一モジュール202203を有する。第二モジュール201800は、素子201810を取り付けることによって、第一モジュール202203の上部に取外し可能に接続可能である。第二モジュール201800を第一モジュール202203の上部に結合すると、挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーの供給モードにある。第二モジュールは、携帯電話に使用するものと同様な振動モーターを有するバッテリー駆動の装置を有する。図32Bに示すように、第二モジュール201800を第一モジュール202203の上に配置すると、モーターはボタン201820によってスイッチオンにすることができる。第二モジュールの揺さぶり又は振動は第一モジュール内にある挽いたコーヒーをその出口に向かって流れるのを促し、挽いたコーヒーを、図32Cに示すようにコーヒー調製器具4に供給することになる。
【0184】
挽いたコーヒー包装カートリッジを挽いたコーヒー再充填モードにするために、第一モジュール202203をコーヒー調製器具4から取外し、図32Dに示すように、第二モジュールを第一モジュールの底部側に結合しなければならない。前述したように、コーヒー調製器具4に接続されているときは、第一モジュール202203の出口201612は開いていて、接続されていないときは、閉じている。挽いたコーヒー再充填モードで第二モジュールを第一モジュールに、コーヒー調製器具と同じ又は同じように、接続することによって、第一モジュール202203の出口が開き、挽いたコーヒー包装カートリッジを挽いたコーヒーで再充填する入口に用いることができる。それに、第二モジュール201800は、挽いたコーヒーを使用者が供給するためのじょうご状部201830と挽いたコーヒー入口201840を有する。それは、更に挽いたコーヒー出口201850を有し、その出口は、挽いたコーヒー再充填モードで第二モジュールが第一モジュール202203に接続されると、第一モジュールの出口201612と整合し、それは、ここで挽いたコーヒー入口の機能を有する。第二モジュール201800を第一モジュール202203に接続するために、図32Eに示すように、使用者はボタン201860を押して、ラッチ開閉器に係合させる。モーターを作動させて、じょうご状部201830内の挽いたコーヒー201104は、図32Fに示すように、支援されて第一モジュール202203内に入る。
【0185】
図33を参照すると、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030の別の実施例が示されていて、それは、出口3031が調製器具の挽いたコーヒー入口3041から離されたときに、挽いたコーヒー出口3031を閉じるための閉じ手段3032を有している。閉じ手段3032は、包装3030がコーヒー調製器具3020から取り外された後でも、実質的に気密な閉鎖を含み、及び/又は包装3030を真空にさせる及び/又は真空下に留めることができる。閉じ手段3032は、またコーヒー調製器具3020に接続されたときに包装3030を閉じ、例えば、挽いたコーヒー入口3041と挽いたコーヒー出口3031が結合される間、そのため接続及び結合の期間中、それぞれ、挽いたコーヒーと周囲空気との接触は避けられる。閉じ手段3032は頑丈な設計で、入口が閉じられるときに、コーヒー粒が入口3041内に又は入口に存在していても、閉じ動作期間中に閉じ手段が破砕するか、それを排出する。閉じ手段3032は、したがって、包装から調製デバイスへ挽いたコーヒーを送るために開くことができる。挽いたコーヒーを送った後は、閉じ手段3032は包装3030を再び閉じることができる。閉じ手段3032を開けるのは、開放手段3036で実行することができ、それは、例えば手で操作するか、また包装にハンドルを設けることもできる。
【0186】
図33の実施例では、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030は錫で作ることができ、円筒状の直立した側壁30200を有している。直立した側壁30200は、包装3030をコーヒー調製器具3020に接続するときに、コーヒー調製器具3020の直立した内壁30202に沿って滑動する。挽いたコーヒー入口3041は差込み閉鎖の第一部分30204Aを設けていて、そして、挽いたコーヒー出口3031は差込み閉鎖の第二部分30204Bを設けている。したがって、この例の接続素子は差込み閉鎖30204A、30204Bと壁30200、30202を有している。使用者は、包装を回転して、例えばコーヒー調製器具3020に対して軸方向の軸の回りを1/8回転して、差込み閉鎖の部分30204Aと30204Bを互いに接続することができる。したがって、挽いたコーヒー出口3031と挽いたコーヒー入口3041は互いに直接に接続される。挽いたコーヒー包装カートリッジの閉じ手段3032はフラップ30206を有し、そのフラップはヒンジ30208を介して包装の残りの部分と結合される。ヒンジ30208はスプリング30210を有し、そのスプリングはフラップ30206を閉じ位置に偏らせる。閉じ機構3034は、したがって、スプリング30210を有する。フラップ30206は更に軟鉄の突出ピン30212を有している。コーヒー調製器具3020は、更に器具の制御デバイスによって動作される電磁石30214を有する。制御デバイスは(図1で、凹部50の側壁54内又はその近くに配置された)センサー30216と結合され、センサーは包装3030がコーヒー調製器具3020に結合されたときを検出する。使用者がコーヒー調製器具の制御デバイスの作動素子を動作すると、そして、センサーが包装の存在を検出すると、制御デバイスは電磁石30214を作動して、ピン30212を電磁石で引き寄せ、これにより、フラップ30206はスプリング30210による偏らせに打ち勝って矢印30218の方向へ振れて開く。フラップ30206(閉じ手段3032)の開位置は図33に点線の輪郭で示されている。その後すぐに、制御デバイスは注入デバイス(より詳細は後で記載)を作動して、挽いたコーヒーの所定の注入量を包装3030からコーヒー調製器具3020へ送る。制御デバイス、センサー30216及び電磁石30214は包装を開く開放手段の部分を形成する。使用者がコーヒー調製器具3020から包装3030を切り離す/接続を断つと、フラップ30206はスプリング30210の影響で閉じ状態をとる。また、仮に電磁石30214がまだ付勢されていたとしても、このことが起きるのは、コーヒー調製器具から離れている磁界はそれで弱すぎてフラップ30206を開位置に留めて置けないからである。包装が機械から分離していることをセンサー30216が検出したとき、制御デバイス3038は電磁石30214の使用を止めることもまた可能となる。その場合、電磁石30214及び制御デバイスはスプリング30210と共に閉じ機構3034の部分として働く。さらに、それぞれの或る量のコーヒー飲料の作成が終わった後で、包装がコーヒー調製器具3020に結合されたままである場合でさえも、制御デバイスは電磁石30214の使用を止めることもできる。その場合も、制御デバイス3038及びスプリング30210は閉じ機構の部分を形成する。開放手段は、ここでは結合された包装がセンサーで検出されるやいなや、あるいは、センサーで結合された包装が検出されるやいなや、包装を開くことができ、使用者はコーヒー飲料を作るために動作している素子を作動させる。
【0187】
一実施例において、制御デバイスは、センサー30216によって包装3030の検出を介して作動される。センサー30216は、電気、磁気及び/又は光検知器30216を含むことができる。追加又は代替として、センサー30216は機械的検出装置を有することができ、例えば、スィッチを含み、それは包装3030の対応する部分によって切ることができる。包装3030及びセンサー30216の機械的な部分は対応する形状を有し、そのため包装3030は「キー」として働き、器具3020を動作させることができる。更なる実施例では、包装3030はRFIDタグを含み、器具はRFID読取装置を有している。制御デバイスは包装3030に対応する所定のコードを認識し、そのため制御デバイスは、包装3030のRFIDタグのコードが所定のコードであるときのみ、器具3020を作動させる。
【0188】
使用中に、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030がコーヒー調製器具3020に直接接続されていると、包装3030は開き、これにより、包装3030をコーヒー調製器具3020に接続後又は接続時に挽いたコーヒーは包装3030から調製デバイスに供給される。好ましくは、包装3030からのコーヒー粉が、1杯のコーヒー、例えば20グラム未満、として十分な注入分として供給される。挽いたコーヒーが使い終わると、包装3030を除去することができる。包装3030をコーヒー調製器具3020から除去すると、包装3030は捨てることができ、そしてこの動作中に、既に説明したように、好ましくは自動的に閉じ手段で停止することができる。
【0189】
この例のコーヒー調製器具3020は、コーヒー飲料を作った後は、ほとんど未使用のコーヒーは、コーヒー移送経路P内に残されていない。
【0190】
一実施例において、コーヒー飲料装置は注入デバイス3050を有し、このデバイスは、例えば、コーヒー調製器具3020に含まれている。また、注入デバイス3050は、包装3030に部分的にそしてコーヒー調製器具3020に部分的に含まれることができる。注入デバイス3050は、1杯のコーヒー飲料を作るために、1回分の挽いたコーヒーが調製デバイスに供給されるように構成されている。1杯のコーヒー飲料の容積は、例えば少量の強いエスプレッソに対しては約20ミリリットルから、例えば大きなカップのコーヒー飲料で400ミリリットル以上まで変えることができる。挽いたコーヒーの注入分の重量は約50グラム以下、具体的には20グラム以下、より具体的には15グラム以下とすることができる。好ましくは、注入量は、約4から10グラムの重量に、具体的には7グラムに対応する。注入デバイス3050は、挽いたコーヒーの注入量を設定するため、制御デバイスの動作素子を通して動作され、これにより注入量は動作中に使用者によって決められる。また、供給される水の量は動作素子又は追加の動作素子を介して決めることができる。
【0191】
図34において、複数の区画を有する挽いたコーヒー包装カートリッジ3030の断面が略図で示されている。図35において、複数の区画を有する挽いたコーヒー包装カートリッジ3030が、注入デバイス3050を備えた包装3030で示されている。この目的のため、包装3030、具体的には注入デバイス3050が複数の区画3052で構成され、その区画はそれぞれ挽いたコーヒーの一杯分で充填されている。包装3030は、具体的には注入デバイス3050は、図示の実施例では回転部分である移動可能な注入素子3054を有し、その移動可能な注入素子3054は挽いたコーヒー出口3031を有する。図33の例と合わせて、包装3030に対応するコーヒー調製器具3020は、電気モーターを備え、制御デバイスによってその電気モーターを制御して注入素子3054を移動することができる。図35による包装3030は更に、移動可能な注入素子3054の下に、図33を参照して記載したフラップ30206と差込み接続の一部30204Bを備えている。図3による変形との違いは、図34及び図35の挽いたコーヒー出口3031は区画3052とほぼ同じ直径を有しているのに対して、図33では挽いたコーヒー出口3031の直径は包装の直径よりかなり小さい。この記載で、移動可能な注入素子3054は、移動により、調製デバイスに供給するための挽いたコーヒーの量を注入する素子を含むものと理解されたい。挽いたコーヒー出口3031を区画3052の1つの下に配置することによって、それぞれの区画3052から挽いたコーヒーが、挽いたコーヒー出口3031を通して調製デバイスに向かって、例えば、重力によって、移動することができる。少なくとも1つの停止位置3056が、ほぼ挽いたコーヒー出口3031の位置で停止できる位置に設けられ、そのため出口3031から挽いたコーヒーの望まれていない流出がない。そのうえ、包装3030は、使用前に挽いたコーヒー包装カートリッジ3030の出口側3058を閉鎖する閉鎖ストリップ3057又は同様のものを有し、それはコーヒー調製器具3020内に包装3030を配置する前に使用者によって除去されることを意図したものである。このように、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030の出口側3058は使用前は清潔に被覆されている。更に、例えば、包装3030の外側に情報及び/又は広告を提供するためにシェル3059が設けられ、このシェルは区画3052を包囲する。
【0192】
図33ないし35を参照して上述した一実施例では、コーヒー調製器具3020は、注入デバイス3050及び/又は閉じ手段を動作するように構成されている。しかし、他の変形も考えられる。この目的を達成するために、コーヒー調製器具3020は図36に示すように、作動素子3060を設けることができる。作動素子3060は閉じ機構及び開放手段を有する。注入及び閉じ作用は、次に例示するが、都合よく一体化できる。作動素子3060は調製器具の結合素子の近くに設けられ、そのため、接続された状態で、調製器具は包装3030に係合できる。作動素子3060は、包装3030の対応部分に係合する、とくに注入素子3050を動かす、カム及び/又はノッチを有している。作動素子3060は、係合させられる注入デバイス3050の部分に対応する形状を有している。注入デバイス3050は雄部分3050A及び対応する雌部分3050Bを有し、部分3050A、3050Bのうちの1つはコーヒー調製器具3020に設けられ、対応する部分は包装3030に設けることができる。コーヒー調製器具3020に設けられた部分は、好ましくは作動素子3060であり、それによって、それは包装3030に、特に、出口3031をそれぞれの区画3052へ移動するための移動可能な注入素子3054に係合できる。作動素子3060は電気的に及び/又は機械的に及び/又は直接使用者によって制御することができる。
【0193】
作動素子3060は、説明した実施例では回転部分であり、区画3052の1つに対抗する挽いたコーヒー出口3031を配置し、挽いたコーヒーを調製デバイスへの注入供給するための移動可能な注入素子3054を動作させるように構成することができる。移動可能な注入素子3054は、所望の区画3052の下に及び/又はそれに対抗して挽いたコーヒー出口3031を移動するため、回転方向Dへ回転可能である。また、移動可能な注入素子3054は、閉じ手段として働き、及び/又は閉じ手段を設けるように構成される。注入素子3050が回転して、それが空の区画を解放にするとき、他の区画は閉じられて、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030内の挽いたコーヒーが周囲空気に曝されるのを防ぐようになっている。
【0194】
図36に示すように、移動可能な注入素子3054は区画3052のL方向へ移動可能である。移動可能な注入素子3054は包装3030の残りの部分に対して移動でき、そのため挽いたコーヒー出口3031は解放され、例えば下方向へ移動した状態に、又はそのため挽いたコーヒー出口3031は閉じられ、例えば上方向へ移動した状態に(図36参照)なる。分かるように、出口3031は包装3030の側に、特に、移動可能な注入素子3054に配置されている。
【0195】
図37において、別の実施例が示されていて、そこでは閉じ手段の部分を形成するリング3062を上方向へ移動させることによって、挽いたコーヒー出口3031が解放される。包装3030は多数の区画3052を設けることができる。閉じ手段3032の下で、例えば1つの出口3031を備えた、回転可能な注入素子3054が設けられる。出口が3031が1つの区画3052に対抗して位置すれば、出口3031は、それでコーヒー豆を含むその区画3052を解放することができる。閉じ手段3062は、包装3030をコーヒー調製器具3020に、具体的には接続素子3040に接続したときに、挽いたコーヒー出口3031を閉じかつ解放するように配置されている。包装3030がコーヒー調製器具3020の接続素子内に配置されるならば、閉じ手段3062は上方へ滑動するように構成される。回転可能な注入素子3054は、作動素子3060を回転させて、挽いたコーヒー出口3031をそれぞれの区画3052に対抗して配置することができ、それにより、挽いたコーヒーは自由になり、それぞれの区画3052から流れ出る。
【0196】
他の実施例において、包装3030は、複数のコーヒー出口3031が設けられ、それぞれの区画3052には1つの出口3031が設けられている。コーヒー調製器具3020は1つの挽いたコーヒー入口3041を有する。移動可能な注入素子3054はコーヒー調製器具3020内に配置されていて、ここで、近接したそれぞれの挽いたコーヒー出口3031に挽いたコーヒーを出すために、移動可能な注入素子3054は作動されて挽いたコーヒー入口3041を挽いたコーヒー出口3031の1つと結合する。装置は、例えば、特定のコーヒー出口3031をコーヒー入口3041に結合するために、包装3030はコーヒー調製器具3020に対して回転可能であるように配置されている。
【0197】
他の実施例では、包装3030は多数の区画3052に対応する多数の出口3031を有し、すべての出口3031は関連する閉じ手段を有する。作動素子3060は、それで、挽いたコーヒーの1注入分を調製デバイスに供給するために、密閉を開け又は突き破るように構成されている。閉じ手段3032は、破れやすい、引裂ける及び/又は切れるホイルを含むことができる。
【0198】
他の実施例において、挽いたコーヒーの1注入分は、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030を最初に接続することを必要としないで、それぞれの区画3052からコーヒー調製器具3020に直接供給することができる。包装3030は注入デバイス3050を有し、それを使用者がそれで自分自身で、例えば、それぞれの出口3031を解放して、及び/又は注入素子3054を動かして、操作することができる。
【0199】
図38及び39において、他の実施例が示されていて、注入デバイス3050がコーヒー調製器具3020内に設けられている。注入デバイス3050は回転及び/又は滑動機構を有する。注入デバイス3050は、更に室3064を含むハウジング3065と、挽いたコーヒー入口3041が形成された閉鎖部材3032Aを有する閉じ手段3032を有する。挽いたコーヒー入口3041は室3064に対して移動可能であり、そのため、例えば、閉鎖部材3032A及び/又はハウジング3065を回転方向Dに回転することによって、室3064は閉鎖部材3032によって解放されるか、又は閉鎖されるかである。
【0200】
包装3030はコーヒー出口3031及び密封ストリップ3057を備えている。密封ストリップ3057を少なくとも部分的に除去して、挽いたコーヒー出口3031が露出又は解放される。接続素子は、包装3030を配置したときに、密封ストリップ3057が部分的に又は全体が自動的に除去されるように、或いは、少なくとも挽いたコーヒー出口3031が解放されるように構成されている。室3064を挽いたコーヒー出口3031の下に配置して、挽いたコーヒーが室3064に入る。好ましくは、室3064の容積は挽いたコーヒーの1注入分を一時的に保存するために十分である。室3064を1注入分の挽いたコーヒーで充填したあとで、室3064と出口3031は互いにずらされて、そのため出口3031は、ハウジング3065の上面によって閉鎖される。挽いたコーヒー入口3041を室3064の下に置くことによって、室3064内のその挽いたコーヒーの注入分は解放され、調製デバイスに通されることができる。出口3031と室3064はもはや結合されていないので、更に挽いたコーヒーは包装3030から室3064を介して調製デバイスへ通されない。
【0201】
図40及び図41に、一実施例が示されていて、それには注入デバイス3050が包装3030の内部で、かつ底部に設けられている。包装3030、具体的には、注入デバイス3050が、一時的に1注入分の挽いたコーヒーを保存し及び/又は通すための室3064を備えている。室3064は第一ハウジング部分3065A内に設けることができ、さらに、第一ハウジング部分3065Aと室3064は、受入れハウジング部分3065Bの内部で、受入れハウジング部分3065Bに対して、第一ハウジング部分3065Aの中心軸の周りを回転することができる。図41の展開図において、第一ハウジング3065Aと室3064は、図39に示す位置に対して、中心軸の周りを90度回転している。ハウジング部分3065A、3065Bは1つのハウジング3065の部分とすることができる。ハウジング3065は注入デバイス3050の部分である。更に、包装3030内で、ハウジング3065の上に、挽いたコーヒーで充填された空間が設けられている。その空間はただ1つの区画を有し、多数の注入分の挽いたコーヒーで充填されている。
【0202】
さらに、挽いたコーヒー通路3066は、挽いたコーヒーを注入デバイス3050に重力の作用で供給するため、前記空間の底部で、挽いたコーヒーを有する空間の下で、かつ注入デバイス3050の上に設けることができる。第一ハウジング部分3065Aは通路3066に対して可動で、具体的には回転可能に構成され、そして受入れハウジング部分3065Bは通路3066に対して固定に構成されている。室3064の下に、挽いたコーヒー出口3031を有する閉じ手段3032が設けられている。閉じ手段3032はハウジング3065に対して回転可能である。受入れハウジング部分3065Bに対して第一ハウジング部分3065Aを回転して、室3064を挽いたコーヒー通路3066の下に配置することができ、そして、挽いたコーヒーの一部が、好ましくは1注入分にほぼ等しい、室3064内に降下する。室3064は、その後すぐに、再び移動され、そのため通路3066とは接続が外れ、例えば室3064の上側は包装3030の基部3065Aによって閉じられる。その後すぐにコーヒー出口3031を室3064の下に配置して、挽いたコーヒーの注入分が挽いたコーヒー入口3041を介して調製デバイスに供給される。挽いたコーヒーの注入は、コーヒー調製器具3020内に配置された作動素子3060を介して行われる。包装3030は、その包装3030をコーヒー調製器具3020に対して回転することによって、挽いたコーヒーの1注入分が放出されるように構成されている。
【0203】
挽いたコーヒー包装カートリッジ3030は、例えば略直方形又は円筒形で作ることができる。接続素子は相補的な形状で、そのため両者が接続することができる。一実施例では、挽いたコーヒー包装カートリッジの内部空間は、例えば、内部空間が、少なくとも20グラム、更に特別には少なくとも50グラム、もっと更に特別には少なくとも70グラム、そしてもっと更に特別には少なくとも200グラムの挽いたコーヒーで全体に充填されているときに、多数の注入分の挽いたコーヒーを保持するように構成されている。別の実施例では、包装3030は1注入分の挽いたコーヒーだけを有し、そのため、装置は、包装3030をそれぞれ接続した後で、1注入分の挽いたコーヒー、例えば1杯のコーヒー飲料を処理する。また、1注入分は、例えば、複数杯のコーヒー飲料、或いは大きなカップのコーヒー飲料に相当することがあり、そのとき使用者は小さな又は大きな包装3030の中から選ぶことができ、それらを丸ごと使用時にコーヒー調製器具3020に取り付ける。装置内の異なる包装3030は、多数の容積を含むことがある。そのような包装3030は、例えば1注入の後で、交換するか及び/又は捨てることができる。
【0204】
図42AないしVは、例として、挽いたコーヒーを有する包装3030に対する注入デバイス3050を使用する方法に対する可能な工程を時間的な順序で示している。注入デバイス3050は包装3030からコーヒー調製器具3020に所定の注入分の挽いたコーヒーを供給できるように構成されている。注入デバイス3050はコーヒー調製器具3020内に設けられるピストン3073と、コーヒー出口3031を有する対応するチューブ3074の形状の、移動可能な、具体的には滑動可能な、注入素子とを有する。チューブ3074は包装3030内に設けられる。ピストン3073及びチューブ3074は、例えば円形断面又は多角形断面を有することができる。チューブ3074は、包装3030から挽いたコーヒーの少なくとも一部で充填されている。
【0205】
第一工程で(図42A)、包装3030は閉じられている。包装3030は、包装3030を実質的に気密な態様及び/又は真空で閉じている密封ストリップ3057を有している。包装3030はコーヒー調製器具3020に接続されるが、コーヒー調製器具はもう示さない。包装3030内に、複数杯のコーヒー飲料用の複数注入分に対する十分な挽いたコーヒーが存在できる。好ましくは、包装3030はほとんど完全に挽いたコーヒーで充填されている。
【0206】
第二工程で、包装3030はコーヒー調製器具3020に接続され、それにより、またその結果、ピストン3073が挽いたコーヒー出口3031を通って、密封ストリップ3017の少なくとも一部が途切れ又は剥離のために挿入される(図42B)。ピストン3073は出口3031を閉じるので、挽いたコーヒーは包装3030を抜け出ない。ピストン3073はチューブ3074の端部に配置されているので、チューブ3074のかなりの部分は挽いたコーヒーで充填されたままである。次の工程で、ピストン3073、チューブ3074及びチューブ3074内の挽いたコーヒーは包装3030から部分的に出され(図42C)、一方、ピストン3073は出口3031を閉じ続けている。包装3030内の挽いたコーヒーの容積の上部表面3075は、これにより、降下することができ、そのためピストン3073が包装3030中に更に滑動する空間があり、それにより前記上部表面3073は上昇する(図42D)。チューブ3074内にまだ存在する挽いたコーヒーの部分が挽いたコーヒーの所定の注入分にほぼ等しくなるまで、ピストン3073は上がり続ける(図43E)。ピストン3073はチューブ3074内で特定の高さまで移動し、この高さが調製デバイスに供給される挽いたコーヒーの注入分を決定する。その高さは、例えば、器具3020を介して使用者によって指示された設定に、及び/又は器具3020の製造中にプログラムを入れた回路の設定に依存することができる。
【0207】
チューブ3074及びピストン3073は包装3030の上端壁3076、又は少なくとも対抗する壁、まで上ることができ(図42F、図42G)、チューブ3074及びピストン3073は互いに対してほぼ等しい位置のままであり、そのため挽いたコーヒーの前記注入分はチューブ3074内に、ピストン3073と上端壁3076との間に閉じ込められ、それ以上挽いたコーヒーがピストン3073まで来るのを防いでいる。分かるように、ピストン3073は包装3030の底部壁3077と上端壁3076との間まで伸び、好ましくはピストン3073の位置は最初の位置にほぼ等しい(図42A)。ピストン3073は、それからチューブ3074の下まで自由に降下し、その間、それと一緒に挽いたコーヒーの注入分は降下することができる(図42H)。ピストン3073とチューブ3074との間に十分な自由空間があれば、コーヒーの注入分は取り出すことができる(図42I)。この注入分が、それから調製デバイスに供給することができる。
【0208】
挽いたコーヒーの注入分が取り出されると(図42J)、ピストン3073は、再びチューブ3074の中へ、好ましくは、挽いたコーヒーの注入分を決定する高さまで戻って行くことができる(図42K)。そこで、互いに相対的に同じ位置にあるピストン3073とチューブ3074は下方に動くことができ、それによりピストン3073の上にあるチューブ3074の部分は挽いたコーヒーで充填される(図42L)。それから、ピストン3073とチューブ3074は対抗する壁3076に向かって滑動し、そのため所定の注入分の挽いたコーヒーが閉じ込められ(図42M)、その所定の注入分は同様に下降するピストン3073によって取り出すことができる(図42N−P)。前記の工程は、包装3030が空になるまで繰返すことができる(図42Q−V)。
【0209】
図示しない実施例では、ピストン3073は包装3030の一部であり、それでピストン3073はコーヒー調製器具3020内の作動素子3060によって作動され、注入デバイス3050は図42A−Vに示すのとほぼ同じ方式に従って働く。別の実施例では、注入デバイス3050は、又は少なくともその一部は、包装3030内に設けられ、実質的に使い捨て又は再利用可能な材料、例えば、セルロース、紙、ボール紙、又は他の材料、又は例えばプラスチックのような材料から作ることができる。
【0210】
調製デバイスの実施例は図43ないし48に示されている。
【0211】
図43を参照すると、調製デバイス30100は調製室アッセンブリー30102を有する。調製室アッセンブリー30102は、水平方向に指向した、開放端部の、不動調製スリーブ30104を有していて、その調製スリーブの上部に挽いたコーヒー入口30106を有し、この入口は接続素子の挽いたコーヒー移送路Pと直接連通し、その上部に水/蒸気入口30107も有し、そして、その下部に、水/蒸気入口30107の直接下に飲料出口30108を有し、この出口を通して調製されたコーヒー飲料が使用者に出される。フィルタースクリーン管30109が、水/蒸気入口30107と飲料出口30108との間に、調製スリーブ30104を横断して配置されている。第一ピストン30110は、調製スリーブ30108に沿ってその一端から往復移動するために装着され、そして、第二ピストン30112は調製スリーブ30108に沿ってその反対側の端から往復移動するために装着されている。
【0212】
例示の実施例では、ピストン30110、30112はスコッチヨーク又はカムトラック機構を介して同じ駆動機構(図示せず)から駆動され、そのためそれらは図44ないし48に示すように予定の一致した動きをする。
【0213】
図44は調製サイクルの開始のときの調製デバイスを示し、そこでは、注入デバイス3050は、一定量、例えば7gのコーヒー粉を、矢印1で示す挽いたコーヒー入口30106を介して調製スリーブ30104内へ入れている。挽いたコーヒー粉は落ちて緩い堆積になる。図45を参照すると、調製サイクルの第一段階で、第一ピストン30110は調製スリーブ30104に沿って動き、コーヒー粉を押し込んでフィルタースクリーン管30109内で圧縮した(隙間が無い)パックにする、矢印2を参照。図46を参照すると、水がボイラー(図示せず)から水/蒸気入口30107へ低圧/中圧で注入される、矢印3参照。ピストン30110の封じフランジ30110aは水の注入期間中に接続素子及び最終的には挽いたコーヒー包装カートリッジ3030が蒸気及び水から保護されることを確実にする。ピストン30112の封じフランジ30112aは調製スリーブ30104の他端の封じと同様な封じを与える。作られたコーヒー飲料は重力で飲料出口30108を通して流れ出る。図47を参照すると、調製サイクルの進んだ段階で、ピストン30110、30112は同時に左方向へ動き使用済みのパックをスリーブの左端の外側の、図46の調製位置から廃棄/放出位置へ動かし、そこでそれは自由にごみ入れ(図示せず)に落下する。押しアーム又はフリッカー30115を用いて、パックがピストン30110、30112の面に張り付いたままならば、それが実際に落下するのを確かにするために使用される。
【0214】
図48に示す別の実施例では、ピストン30110は第二の封じフランジ30110bを有し、それはフィルタースクリーン管30109の領域で調製スリーブをその位置で清浄にすることができる。封じフランジ30110a、bは、清浄動作中に装置の残りの部分に対する保護を与える。
【0215】
他の実施例(図示せず)では、必要な押込み工程、圧縮工程、調製工程、及び放出工程を遂行し、しかし調製スリーブ30104は固定する必要はなく、例えばそれは移動用駆動機構に結合することができ、そしてピストンの1つは不動の栓で置き換えることができる。
【0216】
装置は、いろいろな種類のコーヒーを入れた、異なる挽いたコーヒー包装カートリッジを提供するのが有利である。接続する前に、挽いたコーヒー包装カートリッジは閉じられていて、好ましくは、気密に及び/又は真空包装されている。装置は、従って、最初の挽いたコーヒー包装カートリッジから挽いたコーヒーでコーヒー飲料を作った後で、その最初の挽いたコーヒー包装カートリッジはコーヒー調製器具から接続を外すことができ、そして、第二の挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続することができ、その後で、コーヒー飲料を作るのに使用した第一の挽いたコーヒー包装カートリッジの挽いたコーヒーが実質的に無しに、第二のコーヒー包装カートリッジのコーヒー粉でコーヒー調製器具を用いてコーヒー飲料を作ることができる。最初に出される挽いたコーヒーが殆んど後に残らないので、提供されるものの間に混入はない。
【0217】
提供と提供の合間に、使用者はしたがって挽いたコーヒー包装カートリッジを、新しいコーヒー飲料の所望の味に影響を受けること無しに、別の種類の挽いたコーヒーと換えることができる。都合の良いことに、包装は再び密封できる封じを設けることができ、そのため、包装を自動的に封じて、包装をいつでもコーヒー調製器具から取ることができる。一実施例では、包装は気密に封じられる。例えば、封じは、気密封じに構成される。
【0218】
一実施例において、封じは、挽いたコーヒー出口を封じるフラップを有する。フラップはコーヒー調製器具の作動素子と連携され、包装を配置したときに、フラップに割り込むカムを有している。作動素子は能動的に制御され、例えば、電気的に制御される素子を有することもでき、その素子は包装を開封する。別の実施例では、封じは、例えば、滑動部又は同様のものを有し、その滑動部は作動素子に対応することもでき、一方、作動素子はスライドを開けたり及び/又は閉じたりして、それぞれ、1注入分の挽いたコーヒーを供給し及び/又は包装を閉じるように構成されている。
【0219】
更に別の実施例では、包装から空気が抽出され、それにより、包装は気密に閉じられ、そのため包装は実質的に真空状態である。コーヒー調製器具は空気及び/又は挽いたコーヒーを吸い込むように構成されている。例えば、コーヒー調製器具は、挽いたコーヒー包装カートリッジから空気を取り去るポンプを備えることができる。また、包装は、柔軟な壁を有することができ、例えば、挽いたコーヒーを放出したときに包装は収縮させることができる。また、包装は、例えば、部分的に柔軟で、かつ部分的に堅いものでもよい。更に別の実施例では、包装の封じのときに、挽いたコーヒーを保存するための不活性ガスを注入する。
【0220】
一実施例において、コーヒー調製器具は、少なくとも1つの操作素子を備える操作パネルを有する。操作素子は、作動素子を作動して、1注入分の挽いたコーヒーがコーヒー飲料を作るために調製デバイスに供給することができるように、構成することができる。別の実施例では、少なくとも1つの作動素子が、水の量及び/又は挽いたコーヒーの注入分を設定するために構成されている。
【0221】
一実施例において、器具は、例えば湯に加えて、アイスコーヒーのような、冷たいコーヒー飲料を作るための冷水を供給することもできる。調製デバイスは、例えばフィルター又はフィルター・ホルダーを有することができる。フィルターは、例えば金属フィルター又はろ紙とすることができ、再使用に適した又は使い捨てのフィルターとして設計することができる。調製デバイスは、とりわけ、ドリップ式コーヒーメーカー、注入方式、圧力式、特にエスプレッソ・マシン、パーコレイター及び/又はインスタントコーヒー用の装置を含むことができる。原則として、いかなるコーヒー調製方法にも使用できる。
【0222】
先に、閉じ手段は包装内のコーヒー粉を封じることができ、そのため挽いたコーヒー包装カートリッジ内の挽いたコーヒーの周囲空気に曝すことは避けられることを述べた。これは、とりわけ、少なくともほとんど空気を周囲から包装内の挽いたコーヒーに通させない、その逆も同じ、である封じを意味することと理解されるべきである。好ましくは、粉が在る包装内の空間と周囲との間の圧力差が、多くて1.1、好ましくは1.2、より好ましくは1.3、そして更に好ましくは1.5バールのときに、閉じ手段は少なくともほとんど空気を周囲から包装内の粉に通さない、その逆も同じである。好ましくは、コーヒー包装に入る空気の量は多くて挽いたコーヒー包装カートリッジからコーヒー調製器具に供給される粉の量に等しい。これは、例えば挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に気密に接続することによって、そして、挽いたコーヒーが存在できる装置の内部を、装置の周囲(「外界」)に対して少なくとも実施的に気密にすることによって、実現可能である。例えば、図33に於いて、挽いたコーヒー入口と挽いたコーヒー出口を互いに気密に接続する。この装置の内部は、図33では例えば、包装の内部空間、挽いたコーヒー移送路P、及び調製デバイス自身によって形成されている。
【0223】
一実施例では、コーヒー調製器具は空を検出する装置を備えている。これは、センサー30216を用いたコーヒー調製器具が包装の識別コードを読取り、それをコーヒー調製器具の制御デバイスに記録するように構成される。コーヒー調製器具は、それで、識別コードに基づいて、粉の量は、それは前に使用されなかったときに、どれくらいあるか(例えば、容積又は重量で)を知る。このようにして、コーヒー調製器具は、包装からコーヒー調製器具に引続き供給される挽いたコーヒーの注入量に基づいて、包装内の挽いたコーヒーの残量はどれほどかを測定することができる。これは、包装をコーヒー調製器具から取り外し、そして引続き又接続するときにも行うことができる。それから、コーヒー調製器具は、再び包装の識別コードを確定し、従って包装内の挽いたコーヒーの残量がいくらかを知る。コーヒー調製器具は、挽いたコーヒーを包装から再び受けとったときに、この量を更新することができる。また、装置は、閉じ手段で包装が閉じたときに、閉じ手段がコーヒー粉によって妨げられていないことを確認する手段を更に設けることができる。これは、例えば、CCDカメラを用いて行うことができる。このカメラは閉じ手段の画像を発生し、その画像を制御デバイスへ供給する。制御デバイスは、例えば、コーヒー粉を認識し(パターン認識)、そのような認識をしたときに、使用者に警戒信号を発生するための、画像信号処理手段を有することができる。また、そのような存在するコーヒー粉に基づく代わりに、カメラで、例えば図33でピン30212の位置を検出して、閉じ手段が閉じ状態になるのが失敗することを単に検出することができる。
【0224】
包装3030の内部空間は、酸素吸収手段、及び/又は保存寿命強化ガスを備えることができる。包装は又真空包装にすることもできる。例えば、挽いたコーヒーからのガスが蓄積したときに、発生するかもしれない極度に高い内圧を避けるために、包装は、例えば、所定の内圧でガスを放出するように構成された弁を設けることができる。好ましくは、包装は、少なくとも使用前の粉の保存寿命を長くするために、出口及び/又は閉じ手段を実質的に気密に閉鎖するための密封ホイルが設けられる。密封ホイルは、例えば閉じ手段を覆って設けることができる。ホイルは、弁に任意に設けることができる。
【0225】
このように、本発明の動作及び構造は前述の記載から明らかである。本発明はここに記載したいずれの実施例にも限定されるものではなく、そして、当業者の範囲内で、変更は可能であり、その変更は添付の特許請求の範囲の請求項の範囲内のものであると考えられるべきものである。例えば、計量室の頂部壁は、計量室の入力開口の最も高い部分よりもはるかに高い位置にすることができる。これは、もしも最初の段階で、計量室を充填するのに必要とされるよりも長い時間だけ移送手段が作動されると、入口開口の最も高い部分辺りまで計量室は常に充填されることを意味する。
【0226】
また、例えば、挽いたコーヒーを容器から計量室まで移送する移送手段は、モーターで駆動されない、例えば、挽いたコーヒーを流出孔に向けて、そして計量室内へ重力だけの影響で移送するための下方へ延在する底部壁による、受動手段で実行することができる。その場合、計量室が挽いたコーヒーで充填されると、計量室の入力開口を閉じるために、特別の手段が必要とされるかもしれない。
【0227】
同様に、すべての運動学的な置換は本質的に開示されており、本発明の範囲に入るものと考える。用語「有する」が明細書の記載又は添付の特許請求の範囲の請求項の記載に用いられたときは、排他的又は包括的な意味に考えるべきものではなく、むしろ含む意味である。「・・する手段」といった表現は、「・・・ために構成された要素」又は「・・・構成された部材」とよむべきであり、記載した構造と均等なものを含むものと解釈すべきものである。「重大な」、「好ましくは」、「特に好ましい」などの表現は、本発明を限定することを意味するものではない。具体的に又は明確に記載又は請求項に記載されていない特徴は、その範囲を逸脱することなく、本発明による構造に更に含まれるものである。
【符号の説明】
【0228】
1 コーヒー飲料装置
3 カートリッジ、コーヒー豆包装カートリッジ
4 コーヒー調製器具
6 移送手段
7 容器
8 じょうご
9 コーヒー調製器具の有する流入孔
11 羽根車
15 計量室
17 第一のモーター
21 計量室の入力開口
28 グラインダー
29 カートリッジの流出孔
101 第二のモーター(グラインダー駆動モーター)
102 上部粉砕円盤
109 下部粉砕円盤
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求の範囲の請求項1の前文に記載のコーヒー飲料装置に関する。そのような既知の装置で、包装カートリッジ内の焙煎したコーヒー豆を、粉砕メカニズムを有するコーヒー抽出器具に接続させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明は、いろいろな方法でコーヒー飲料を調製する装置に関し、コーヒー豆のみならず既に挽いたコーヒーを出発点に使用することを可能とする。更に、本発明の目的は、より小型にできる上記した種類のコーヒー飲料の調製をする装置を提案するものである。さらに、本発明の目的は、組み立て及び操作の煩わしさを減らすことができ、かつ、その上、比較的安価に作ることができる選択的な構造体を提供することでもある。本発明の更なる目的は、前述したような装置で、挽いたコーヒー粒子の大きさが特定の又は個々の消費者の好みに合わせることができる装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0003】
別に記載の無い限り、明細書及び特許請求の範囲の請求項において、コーヒー豆は、焼いた/焙煎のコーヒー豆であることと理解されたい。この記載及び請求項でのコーヒー豆は、砕いたコーヒー豆、即ちコーヒー豆砕片を含み、そのコーヒー豆砕片は所望のコーヒー飲料を抽出するために、さらに挽かれるものと理解されたい。コーヒー豆は、それらが包装される前に、例えば割られる。実施例において、コーヒー豆包装内のコーヒー豆の少なくとも一部分は約30以下に、特に約15以下に、更に特別には約10以下の砕片に分けられる。1つのコーヒー豆砕片は、その結果、例えば1つのコーヒー豆の30分の1、特に15分の1、更に特別には10分の1以上からなる。例えば、コーヒー豆砕片は、1つのコーヒー豆の半分又は四半分を含む。コーヒー豆そのままと比較したコーヒー豆砕片を使用する利点は、コーヒー豆砕片は比較的に簡単にグラインダーに供給することができ、及び/又は包装を比較的に簡単に閉ざすことができることである。これは、コーヒー豆砕片は比較的に小さく、したがって包装及び器具の開口を通して比較的に容易に滑ることができ、及び/又はコーヒー豆出口及び/又は閉じ手段を遮断するのが難しくなるからである。コーヒー豆は事前に、挽くのではないが、砕片に分割しておくので、それで、比較的により多くの豆表面が、コーヒー豆そのままの場合よりも、周囲の空気と接触することがある。一方、挽いたコーヒーの場合よりもより少ない豆表面が空気と接触し、そのためコーヒー豆砕片は、挽いたコーヒー豆よりもよく保存することができる。コーヒー飲料を調製するちょうどその前に、コーヒー飲料を得るためにコーヒー豆砕片が挽かれる。本記載において、したがってコーヒー豆は破砕したコーヒー豆も含むこともあると理解されたい、すなわち、所望のコーヒー飲料を調製する前に破砕したコーヒー豆はさらに挽かれる。
【0004】
そのために、本発明の好ましい一態様によれば、コーヒー豆包装カートリッジ及びコーヒー調製器具を含むコーヒー飲料装置が提供される。コーヒー豆包装カートリッジは、コーヒー調製器具に取外し可能に結合され、複数杯分のコーヒー豆を保持し、供給するようにされている。それは、内部容積とコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有していて、その内部容積はコーヒー豆及びその内部容積からカートリッジの流出孔に向かってコーヒー豆を移送することができるようにされた移送手段を保持している。コーヒー器具は、移送手段を用いて流出孔に向かって移送されるコーヒー豆を受ける流入孔と、流入孔を介してコーヒー器具に入ったコーヒー豆を挽くためのグラインダーと、グラインダーによって得られた挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製するための調製デバイスとを有している。本装置は、さらに、コーヒー豆を受ける計量室を備えていて、コーヒー豆は移送手段によってその計量室に移送される。好ましくは、充填された後で、計量室は適量のコーヒー豆を保持する。計量室はグラインダーの一部を形成する基部部分を有する。基部部分はコーヒー器具内で垂直方向に延在する軸の周りを回転するようにされている。装置は、グラインダーが作動したときに、コーヒー豆を計量室からグラインダーに移送させ、コーヒー豆を挽くために基部部分が垂直軸の周りを回転するようにされている。グラインダーの部分であり、かつ回転して計量室を空にするために回転する計量室の基部部分を使用することは、計量室の別の基部板および別のグラインダーを設ける別の選択肢と比較して、装置の高さを減少させることにもなる。本発明の装置は、さらに挽いたコーヒー包装カートリッジを備えていて、そのカートリッジはコーヒー調製器具に取り外し可能に結合することもできる。挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーで充填され、保持し、かつ供給するようにされている。好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジは内部容積と挽いたコーヒー出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有し、その内部容積は挽いたコーヒーを保持するようにされ、さらに挽いたコーヒーを内部容積から挽いたコーヒー包装カートリッジの流出孔に向かって移送できるようにされた移送手段を有する。都合がよいのは、コーヒー飲料装置は、挽いたコーヒーが挽いたコーヒー包装カートリッジからコーヒー調製器具に重力で移送するように配置できることである。
【0005】
計量室は、ぞれぞれのカートリッジの一部である第一の室部分と、コーヒー調製器具の一部である第二の室部分に分けることができる。それぞれのカートリッジとコーヒー調製器具にわたっての計量室の分割は、さらにより小型のコーヒー飲料装置とすることができる。
【0006】
この点に関して、基部部分は垂直軸に直角にかつ垂直軸から離れる方向に下方に延在するようにした円錐形を有する基部部分である計量室を空にするのに都合がよい。
【0007】
本発明によるコーヒー飲料装置の別の利点は、流出孔を含む第一の室部分と流入孔を含む第二の室部分を含んでいて、さらに流出孔は流入孔の上に延在していることである。これにより計量室を比較的に安価に作ることができる。
【0008】
計量室は、好ましくは一杯のコーヒー飲料を調製するのに、与えられた量のコーヒー豆又は挽いたコーヒーの対応する分のコーヒー豆又は挽いたコーヒーを受けるようにすることができる。移送手段は、移送手段を駆動したときにコーヒー豆又は挽いたコーヒーを計量室に向けて、効果的に移送させるために計量室に対して可動な部分を有することができる。コーヒー調製器具にモーター及び垂直に延在する駆動軸を設けることができ、駆動軸は、駆動するためにそれぞれのカートリッジの移送手段に解放可能に接続され、それにより、モーターによって駆動軸が回転したときに移送手段を動かす。その可動な部分は、移送手段を駆動したときに別の垂直軸の周りを回転する下部及び/又は複数の羽根を有することができる。
【0009】
さらに、移送手段は、コーヒー豆又は挽いたコーヒーを計量室に向けて重力の作用で移送させるための下方に延在する底部壁を有することができる。別の方法として、移送手段は、コーヒー豆又は挽いたコーヒーを計量室に向けて重力の作用によってのみ移送させるための下方に延在する底部壁を有することができる。
【0010】
第一の室部分に、上方垂直方向に計量室の体積を限定する上端壁を設けることができ、第二の室部分の底部分は計量室の体積を下方垂直方向で限定する。
【0011】
別の方法として又は追加的に、第一の室部分は、計量室へ移送手段によってコーヒー豆又は挽いたコーヒーを入れる流入開口を有する直立した側壁を備えることができる。
【0012】
本発明のコーヒー飲料装置の別の利点は、移送手段が、コーヒー豆又は挽いたコーヒーを計量室に及び/又は計量室の流入開口に向けて移送させるために、少なくとも水平方向にコーヒー豆又は挽いたコーヒーを移送するようにする場合である。
【0013】
グラインダーは、第二の室部分に対して中心に配置することができる。それは、垂直軸の方向に在る円錐形部分を有することができ、グラインダーを駆動したときにこの円錐形部分は垂直軸の周りを回転する。グラインダーはモーターによって駆動することができる。駆動軸及びグラインダーは別のモーターで駆動することができる。
【0014】
コーヒー調製器具は、それぞれの包装カートリッジに取外し可能な結合のための接続手段を有することができる。その接続手段はコーヒー調製器具の上側に凹部を有することができ、その凹部は側壁に囲まれ、かつそれぞれの包装カートリッジの下側から突出する対応する部分を受けるように形成されている。この側壁はコーヒー調製器具の上側から突出し、ハウジングによって覆われている。
【0015】
本発明の一実施例によれば、側壁はそれぞれの包装カートリッジの差込み素子を受ける入れる開口を有している。それぞれの包装カートリッジは、コーヒー調製器具に結合するために差込み素子を開口に挿入して回転させるようにして、凹部に挿入される。側壁はそれぞれの包装カートリッジが最終位置に達したときに、それ以上回転するのを妨げる阻止要素を含むことができる。このように、利用者は容易にかつ確実にカートリッジをコーヒー調製器具に装着することができる。好ましくは、それぞれの包装カートリッジは、その最終位置に到達するために、約50度回転させられる。カートリッジとコーヒー調製器具間の接続はスナップ結合である。
【0016】
さらに、凹部は、その中心に回転可能な突出端を有することができ、その突出端は駆動軸の端部に固定される。
【0017】
垂直軸は、その周りを第二の室部分の基部部分が回転し、その垂直軸は第二の室部分の基部部分の中心を通り抜けることができる。基部部分は、垂直軸の周囲をその垂直軸に直角に、垂直軸から離れる方向に延在する方向に下方に延在することができる。
【0018】
それぞれの包装カートリッジがコーヒー調製器具に結合されていないときに、それぞれの包装カートリッジは出口を閉じる閉じ手段を有することができる。このようにして、それぞれの包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されていないときに、コーヒー豆又は挽いたコーヒーがそれぞれの包装カートリッジから抜け出るのが避けられる。
【0019】
それぞれの包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されたときに、その閉じ手段は出口を開けるように構成することができる。
【0020】
閉じ手段は、容器の底部側に、出口と、開口を有する回転可能な閉じ円盤とを有する閉じ部材を有する。それぞれの包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続するために、回転可能な閉じ円盤の開口は出口と整合する位置に持ってこられる。
【0021】
閉じ部材は1対の羽根付けアームを有し、閉じ円盤は、閉じた位置で羽根付けアームの後ろで拘束される移動止めを有する。
【0022】
出口開口は、それぞれのカートリッジを作動させる前に、内部容積を密封する除去可能な密封素子と関連させることができ、ここで、好ましくは、前記密封素子はガスがカートリッジから逃げるのを阻止する。飲料装置は、好ましくは、初めてそれぞれのカートリッジが調製器具に接続される場合に、密封素子を破砕しかつ移動させる手段を有することができる。密封素子はシール薄膜とすることができる。
【0023】
装置は、使用時に、粉砕デバイスを作動して、計量室を空にし、かつ計量室に受け取られ及び/又は保持されたコーヒー豆又は挽いたコーヒーを挽くように、構成することができる。粉砕デバイスは、計量室を空に、或は少なくともほとんど空にし、かつ全部のコーヒー豆を粉砕し、又は計量室に受け取られたすべての挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とされる時間より長く作動させることができる。このようにして、計量室を空にすることが確実に行うことができる。計量室を空にし、かつコーヒー豆を粉砕し又はすべての挽いたコーヒーを更に粉砕するより前に、最初の段階で、移送手段が駆動されて計量室を充填することができる。移送手段は、計量室を完全に充填する、或は少なくともほぼ完全に充填するのに要求される時間より長く駆動することができる。このようにして、計量室へのコーヒー豆又は挽いたコーヒーの注入は確実に行うことができる。
【0024】
コーヒー調製器具は、これらの工程を遂行するために第一のモーター及び/又はグラインダーを制御するための制御デバイスを備えることができる。制御デバイスは調製装置を制御することができ、ここで、制御デバイスは、使用時に、空にしかつ粉砕工程が完了した後に続いて、調製デバイスが挽いたコーヒー及びコーヒー調製器具の加熱デバイスによって加熱された温水からコーヒーを調製するようにすることができる。計量室の容積は、それがコーヒー豆で完全に満たされると、その豆の量は、1杯のコーヒーを作るための1回分のコーヒー豆に対応するであろう。1杯のコーヒー豆又は挽いたコーヒーは、5−11、好ましくは6−8グラムのコーヒー豆を含むであろう。
【0025】
本発明によれば、それぞれの包装カートリッジは、消費者によってコーヒー豆又は挽いたコーヒーで、(再)充填できるように設計することもできる。好ましくは、それぞれの包装カートリッジはコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填され、コーヒー豆又は挽いたコーヒーで再充填できるように設計されていない。その場合、それぞれのカートリッジは、市販のコーヒー豆又は挽いたコーヒー用の包装である。
【0026】
別な実施例によれば、本装置は、更に、それぞれの包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されているかどうかを検出するようにされたセンサーを有する。そのセンサーは検出結果を制御装置に信号を送るように構成される。センサーはスイッチ、例えばマイクロスイッチとすることができる。それぞれの包装カートリッジは、コーヒー調製器具に結合されたときに、そのスイッチを作動する突出部分を有する。その突出部分は1つの差込み素子の下又は上に配置され、それぞれの包装カートリッジがその最終位置に到達したときに、スイッチを作動させる。スイッチは、コーヒー調製器具の上側にある凹みを囲む側壁内の開口内に配置することができ、突出部が開口を介してスイッチを作動する。スイッチは側壁内の水平壁セグメントの後方に隠すことができ、開口は水平壁セグメント間の隙間でもよく、突出部分はその隙間にはまることができる。制御デバイスは第一のモーターとグラインダーを制御するようにされ、それぞれの包装カートリッジが存在することが検出された場合だけ、それらは作動することができるようにすることができる。このようにして、その装置は、その装置に特に設計された包装カートリッジと作動するようにする。これらのカートリッジは、装置の製造者によって、質の高められたコーヒー豆又は挽いたコーヒーを充填して販売することができ、これにより風味の良いコーヒー飲料を最終消費者に保証することができる。
【0027】
本装置は、それぞれの包装カートリッジの代わりに、好ましくは、包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続するのに使用する手段と同じ又は類似の、挿入部品をコーヒー調製器具に接続するための手段を用いてそれぞれの包装カートリッジと同じ又は類似の方法で、コーヒー調製器具に除去可能に接続できる挿入部品を更に含むことができる。この場合、挿入部品がコーヒー調製器具に接続されたときにスィッチを作動させるために、挿入部品は差込み素子と好ましくは、差込み素子の1つの下又は上に配置される突出部とを有する。接続されたコーヒー豆又は挽いたコーヒー包装カートリッジと挿入部品の検出は同様に行われるので、コーヒー調製器具の制御装置は、これら2つの場合の間で違いを見ない。これは、コーヒー調製器具の機能性も同じであることを意味している。
【0028】
挿入部品をコーヒー調製器具に接続する目的は二重にある。コーヒー調製器具を開けて、モーター及びグラインダーを作動させる、又はもしもコーヒー豆包装カートリッジもしくは挽いたコーヒー包装カートリッジがその器具に接続されていない場合に、有用である。これは、修理及び保守に役立つ。
【0029】
もう1つの方法として挿入部品はコーヒー調製器具にコーヒー豆又は挽いたコーヒーを供給するのに使用することができるが、それはそれぞれの包装カートリッジは再充填できるようには設計されていないからである。この目的のための挿入素子の好ましい実施例は、内部容積を有する空洞及びコーヒー豆又は挽いたコーヒー出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有し、その内部容積はコーヒー豆又は挽いたコーヒーを受けとるようにされている。その挿入部品は、その挿入部品が接続されていない、又はその最終位置でコーヒー調製器具に接続されていないときに、出口を閉じる閉じ手段を更に有する。閉じ手段は、挿入部品が最終位置でコーヒー調製器具に結合されるときに、出口を開くように構成されている。挿入部品が入力位置にてコーヒー調製器具に接続され、そして挿入部品をその最終位置に回転して、コーヒー豆又は挽いたコーヒーが挽かれるためにコーヒー調製器具に入るときに、使用者は空洞をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填する。
【0030】
有利なことは、装置は、グラインダーを作動したとき下部部分が垂直軸の周りを回転し、計量室からグラインダーへ1注入分のコーヒー豆又は挽いたコーヒーを移動させ、そしてコーヒー豆を粉砕し、又は更に挽いたコーヒーを粉砕するように構成することができることである。円錐形状を有する基部部分は第一垂直軸の方向に位置していて、その円錐形状は、グラインダーを駆動したときに第一垂直軸の周りを回転する。グラインダーは、基部部分の周りに延在する下部粉砕円盤と下部粉砕円盤の上に延在する上部粉砕円盤を有する。グラインダーは第二のモーターに回転駆動され、円錐形状の基部部分と下部粉砕円盤の回転を生じさせる。基部部分と下部粉砕円盤を駆動すると、コーヒー豆又は挽いたコーヒーは下部粉砕円盤と上部粉砕円盤の間で外方向に延在する半径方向に移動させられ、コーヒー豆は砕かれ切断されて挽いたコーヒーとなり、挽いたコーヒーは更に砕かれる、それは、下部粉砕円盤と上部粉砕円盤との間の垂直距離は外方向に延在する半径で減少するからである。
【0031】
グラインダーは非汚染グラインダーとすることができ、それでは、コーヒー豆又は挽いたコーヒーを挽き、挽いたコーヒーをコーヒー調製デバイスに供給した後に、ほとんど挽いたコーヒーは残らない。その結果、カートリッジを別のブレンドのカートリッジと置き換えても、新しいブレンドのコーヒーは、先に用いたブレンドが混入しない。
【0032】
第二の室部分は、計量室の容積の約100−X%を有することができ、第一の室部分は計量室の容積の約X%を有することでき、ここで、Xは2〜50の範囲、好ましくは5〜40の範囲、より好ましくは15〜30の範囲である。調製器具内に計量室の大部分を配置して、飲料装置の高さを更に減少させることができるであろう。これは、例えば、食器棚の下のキッチンシンクの上に飲料装置を置こうとする場合に、問題となるであろう。
【0033】
一実施例において、装置は、粉砕デバイスが、使用にあたり、計量室を空にし、かつ計量室にまとめられたコーヒー豆又は挽いたコーヒーを破砕するために作動されるように構成されている。好ましくは、装置は、使用中、粉砕デバイスが計量室を空にし、或は少なくともほぼ完全に空にし、そして計量室内にまとめられたすべてのコーヒー豆を粉砕し、或はすべての挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とする時間よりも長く作動するように、構成されている。一実施例において、計量室を空にし、コーヒー豆を粉砕し、或は挽いたコーヒーを更に粉砕する前に、第一の工程で、移送手段が駆動されて計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填する。具体的には、移送手段は、計量室を完全に充填する又は少なくともほぼ完全に充填するのに必要な時間よりも、長く駆動される。
【0034】
コーヒー豆包装カートリッジは、好ましくはコーヒー豆で充填され、及び/又は挽いたコーヒー包装カートリッジは好ましくは挽いたコーヒーで充填されている。包装カートリッジは一杯分で充填されているか、或は、複数杯分で充填されている。
【0035】
本発明のコーヒー飲料装置は挽いたコーヒー包装カートリッジを含んでいて、さらにそのカートリッジはコーヒー調製器具に取り外し可能に結合され、使用者は挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続できる。そして、調製を始める前に、グラインダーは挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーを、さらに粉砕作業にかける。このようにして、使用者は、彼の或は彼女の味覚に合うように、挽いたコーヒーの粉砕寸法分布を再調整することができる。
【0036】
好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーを充填され収納しているばかりではなく、特にコーヒー調製器具に挽いたコーヒーを供給するようにされている。このようにして、挽いたコーヒーを包装から調製器具に移送するための手段は別に必要としない。特に小型の装置が得られるのは、挽いたコーヒー包装カートリッジが内部容積及び挽いたコーヒー出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有する容器を有していて、ここで内部容積は挽いたコーヒーを収納していて、更に、挽いたコーヒーを内部容積から挽いたコーヒー包装カートリッジの流出孔に向けて移送できるようにされた移送手段を有している場合である。
【0037】
好ましくは、コーヒー飲料装置は、挽いたコーヒーが挽いたコーヒー包装カートリッジからコーヒー調製器具に重力によって移動されるように設定される。
【0038】
その使用を簡単にするために、コーヒー包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されるならば、挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段を用いて挽いたコーヒーは挽いたコーヒー包装カートリッジの流出孔に向かって移送され、コーヒーを調製するため流入孔を介してコーヒー調製器具で受け取ることができるように、挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に適合するようにされる場合に、有利である。好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段は、コーヒー調製器具によって作動されるように構成することができる。あるいは、挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段をコーヒー調製器具から独立して作動するように構成することができる。
【0039】
本発明の一実施例によれば、移送手段は手動で作動されるように構成される。これは、所望の量に達するまで移送手段を手動で作動することによって、使用者が簡単な方法で供給される挽いたコーヒーの量を制御することができる。
【0040】
一実施例では、挽いたコーヒー豆包装の移送手段は、少なくとも部分的に内部容積内に挽いたコーヒーに接触する可動構造を含み、ここで、移送手段は、さらに手動の作動手段を有し、その作動手段は手動で可動構造を作動するため、少なくとも部分的に内部容積の外側に設けられる。手動の作動手段によって、可動構造は内部容積の外側から移動させることができる。このようにして、例えば、挽いたコーヒーを出口に推し進めるために、力を挽いたコーヒーに加えることができる。代わりに、他の力、例えば重力によって挽いたコーヒーの出口への移動を妨害するのは、可動構造を移動することによって除去することができる。このようにして、使用者はコーヒー調製器具への挽いたコーヒーの供給を制御することができる。
【0041】
特に断りがない限り、本明細書及び特許請求の範囲において、挽いたコーヒーは、焼いた/焙煎した挽いたコーヒーであると理解されたい。
【0042】
一実施例において、挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段は回転可能な軸のような回転可能素子を有し、その回転可能素子は、内部容積の内部に少なくとも部分的に配置されている。そのような回転可能素子はハウジングの内部に小型構造をもたらす可能性を提示し、このようにして挽いたコーヒー包装カートリッジによって占められる容積の不必要な増加をかなり抑えることができる。
【0043】
一実施例において、作動手段は回転可能素子を回転するように構成されている。好ましくは作動手段は回転可能素子に接続されたクランク・ハンドルを有している。
【0044】
一実施例において、回転可能素子は少なくとも部分的にコンベヤー・スクリューとして形成される。好ましくは、可動構造はネジ穴を有し、そのネジ穴を通してコンベヤー・スクリューが係合する。そのような構造は小型であるが、同時に、挽いたコーヒーの出口への供給の多少正確な制御を可能とする。
【0045】
一実施例において、可動構造は回転可能素子に堅く結合されていて、ここで、可動構造は少なくとも1つの第一開口を備えその開口を通して挽いたコーヒーを通過させ、ここで、使用時に少なくとも1つの第一開口の上又は下に配置され、出口に対する入り口を提供する少なくとも1つの第二開口を備え、ここで、回転可能素子を回転する結果、少なくとも1つの開口は少なくとも1つの第二開口と整合させることができる。好ましくは、第二開口は出口で形成される。その結果、使用時に可動素子は回転可能素子と一緒に回転する。少なくとも1つの開口を少なくとも1つの第二開口と整合させる結果として、ある量の挽いたコーヒーが移動でき、例えば出口に向かいそして内部容積から落下するであろう。このようにして、少なくとも1つの開口を少なくとも1つの第二出口に繰り返し整合させることによって、挽いたコーヒーの供給を制御できる。したがって、この実施例又は他の実施例において、出口は複数の開口からなり、例えば、前記少なくとも1つの第二開口を含むことができる。出口を形成することができる複数の開口は、手動で相互に連結し又は連結しないことができる。
【0046】
一実施例において、可動構造はプランジャーを含む。
【0047】
好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジは、更に出口に向かう挽いたコーヒーの通過を妨げるようにされた内部容積内にバリアを設ける。そのようなバリアは出口へ向かう挽いたコーヒーの制御不能な移動を実質的に抑えることができるであろう。
【0048】
好ましくは、バリアは出口へ向かう挽いたコーヒーの通過を妨げる弁を含む。そのような弁は出口へ向かう挽いたコーヒーの制御不能な移動を実質的に抑えることができるであろう。好ましくは、弁は、その弁が開いたときに変形する柔軟性素子を含む。
【0049】
一実施例において、バリアは、使用時にハウジングの頂部から間隔を置いた内壁を含み、ここで、移送手段は、使用時にハウジングの頂部と内壁との間の隙間を介して挽いたコーヒーを移動させるようにされている。この内壁は、使用時に出口に達する挽いたコーヒーのバリアを構成することができる。可動構造によって挽いたコーヒーを上方に移送させることによって、挽いたコーヒーを内壁の上を移送させることができる。このようにして、挽いたコーヒーは出口に到達することができる。
【0050】
好ましくは、内壁は内部容積の第一部分を内部容積の第二部分から分離し、ここで、可動構造は内部容積の第一部分内に配置され、ここで、出口は内部容積の第二部分を介して達することができる。
【0051】
実施例において、挽いたコーヒー包装カートリッジの可動構造は、弾性部材によって挽いたコーヒー包装カートリッジに弾性的に取り付けられ、そのため、可動構造は手動の作動手段で繰り返し第一の位置と第二の位置との間を移動でき、その間、弾性部材を変形しながら、弾性部材を例えば、第一の位置から第二の位置に変形し、又、その逆も同様に変形する。使用にあたり、弾性部材の変形は、例えば第一の位置から第二の位置への移動中に生じるであろう。第二の位置から第一の位置へ戻る、即ち「逆も同様に」移動中に、弾性部材の変形は減少するかもしれず、あるいは完全に無くなるかもしれない。その結果、弾性部材は、可動構造の第二の位置から第一への戻りの移動を促進する。そのため、作動手段に掛ける力は実質的に一方向のみで十分である。これは、作動手段の比較的簡単な動作を促進する。
【0052】
好ましくは、第二のコーヒー豆包装カートリッジは内部容積内に挽いたコーヒーが出口に向かう通路を設け、ここで、第二の位置で通路は少なくとも部分的に可動構造によって妨害され、かつ第一の位置で通路は、第二の位置でのときよりも可動構造による妨害は少なく、選択的には、可動構造によって妨害されない。しかし、代わりに、第一の位置で、通路は少なくとも部分的に可動構造によって妨害され、そして第二の位置では通路は第一の位置でのときより可動構造による妨害を少なくし、そして、選択的には可動構造によって妨害されない。
【0053】
好ましくは、第一の位置は、使用中、第二の位置の上又は下に配置される。好ましくは、少なくとも挽いたコーヒーの一部が、使用中に挽いたコーヒー包装カートリッジの可動構造の上に配置される。第一の位置が第二の位置の上に配置され、挽いたコーヒーの少なくとも一部分が可動構造の上に配置されるならば、可動構造を第一の位置と第二の位置との間を繰り返し移動させると挽いたコーヒーの振動をもたらすことになるであろう。第二の位置から第一の位置への移動中は、挽いたコーヒーは、使用中、比較的に変形可能な部材によって上方向へ駆動されるであろう。第一の位置から第二の位置への移動中、使用中挽いたコーヒーは重力によって下方向に駆動されるであろう。そのような振動動作は有益なものと考えられるが、それは挽いたコーヒーが内部容積を通って第一の位置への移動を促進するからである。
【0054】
一実施例において、挽いたコーヒー包装カートリッジの容器には、コーヒー調製器具の駆動軸を受ける凹部を設けている。このように、挽いたコーヒー包装カートリッジは、手動で動作できるが、モーターのような駆動部材を備えたコーヒー調製器具と組合わせて使用することができる。そのような駆動軸は、別のコーヒー豆包装カートリッジの移送手段を駆動するようにすることができる。好ましくは、容器は凹部で閉じている。
【0055】
別の方法では、凹部は、例えば駆動軸と包装との間の機械的な接触を防ぐようにすることができる。このように、包装は調製器具を組み合わせて使用するか、又は更に駆動部材を備えた別の外部器具と組み合わせて使用することもでき、同時に、包装は、外部駆動部材を備えない別の外部器具と組み合わせて使用することもできる。
【0056】
好ましくは、移送手段は、コーヒー調製器具の駆動軸によって、使用中に移送手段の駆動を妨げるように配置されている。
【0057】
一実施例において、挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持しかつ供給するスクーパーを有し、コーヒー調製器具に接続されるとスクーパーはその流入孔に整合し、スクーパーはその軸の回りを回転することによって移送手段としても働くように構成され、これにより流入孔へ挽いたコーヒーを注ぐ。コーヒー調製器具に供給される挽いたコーヒーの注入量は、ここでは非常に簡単であり、それはスクーパーを充填することによってなされる。
【0058】
好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジはスクーパーを手動で回転するハンドルを有する。
【0059】
代わりの実施例では、挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーを保持するホッパーを有する。ホッパーは好ましくは出口を有し、その出口は、挽いたコーヒー包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されると、コーヒー調製器具の流入孔と整合される。移送手段は、都合よくは閉じ板を有することで、閉じ板はその第一の位置では少なくともかなり、好ましくは全体に出口を閉じ、これにより流入孔に向かう挽いたコーヒーの通過を妨げ、そして、第二の位置では出口を塞がないか、ほとんど塞がない、ここで移送手段が、更に第一の位置から第二の位置へ、又はその逆も同様に、閉じ板を作動する手動の作動手段を含んでいる。コーヒー調製器具に供給される挽いたコーヒーの量は、挽いたコーヒーがコーヒー調製器具に供給される第一の位置と、そうではない第二の位置との間で移送手段の閉じ板を移動することによって、注入することができる。
【0060】
好ましくは、第二の位置で閉じ板は、ホッパーの内部容積の第一の部分をホッパーの内部容積の第二の部分から少なくとも実質的に区切って、これにより、第一の部分から第二の部分への挽いたコーヒーの通過を妨げる。第二の部分の量は、閉じ板が第一の位置のときにコーヒー調製器具に供給される一杯分の量に対応する。
【0061】
好ましくは、閉じ板は仮想シリンダーの第一部分を形成し、シリンダーの他の部分は開いていて、ここで、手動の作動手段が閉じ板を第一の位置及び第二の位置へ、それぞれ回転するように構成されている。各回転で、ホッパーの内部容積の第二の部分に対応する一杯分の挽いたコーヒーがコーヒー調製器具に供給される。
【0062】
挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持するじょうご状ホルダーと挽いたコーヒーを放出する出口を有することができる。出口はじょうご状ホルダーの上部に配置され、挽いたコーヒー包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されたときに、その流入孔と整合され、ここで、移送手段はらせん状の移送手段で、使用中に回転可能に作動されてじょうご状ホルダーから挽いたコーヒーを出して出口に向かって進める。コーヒー調製器具に供給される挽いたコーヒーの量は、この場合はらせん状のコンベヤー手段がじょうご状ホルダー内の挽いたコーヒーを回転させる時間の長さに左右される。
【0063】
好ましくは、らせん状コンベヤー手段は、前記じょうごの内壁上にらせん状に突出する縁部によって得られ、じょうご状の内壁上の挽いたコーヒーに対するらせん状の軌道によって形成される。らせん状コンベヤー手段は、挽いたコーヒーが内壁上を回転し続けるのを妨げる不動の阻止要素を含むことができ、これにより、らせん状軌道に従って出口に向かって挽いたコーヒーを上方へ駆動する。その結果、じょうご状ホルダー内の挽いたコーヒーは、その出口に向かって着実に確実に駆動される。
【0064】
又別の実施例では、挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを放出するために、挽いたコーヒー包装カートリッジの出口に向かってその流れを促進するように挽いたコーヒーを振ったり又は振動させるように構成されている。このようにして、挽いたコーヒーをコーヒー調製器具へ供給する別の方法が得られる。好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーの容器である第一モジュールとモーターを有する第二モジュールを有し、第一モジュールはコーヒー調製器具に取り外し可能に結合され、第一モジュールがコーヒー調製器具に結合される場合に、第二モジュールは第一モジュールに取り外し可能に結合される。このモジュールの構造のために、第一モジュールの挽いたコーヒーは、第二モジュール内のモーターの作動によって、あるいは、第二モジュールが第一モジュールに接続されていない場合には、コーヒー調製器具内にある移送手段の作動によって、コーヒー調製器具に供給される。
【0065】
さらに、挽いたコーヒー包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されると、その出口は開き、取り外すと、閉じ、ここで、好ましくは挽いたコーヒーの再充填モードで、第二モジュールは、コーヒー調製器具の代わりに第一モジュールに接続できる。好ましくは、挽いたコーヒー再充填モードで、第二モジュールは、コーヒー調製器具と同じ又は同様に第一モジュールに接続され、第一モジュールの出口を開くことになる。その結果、第一モジュール、即ちコーヒー豆容器を、使用者が分かりやすい方法で挽いたコーヒーで再充填できるであろう。
【0066】
更なる実施例では、コーヒー調製器具は、コーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジに、取外し可能な接続手段を接続することができ、接続手段は、コーヒー調製器具の上側に凹部を有し、その凹部は側壁によって囲まれ、かつコーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジのそれぞれの下側から突出する対応する部分を受け入れるように構成されている。
【0067】
好ましくは、側壁はコーヒー調製器具の上部から突出している。
【0068】
側壁がコーヒー豆包装カートリッジ及び包装のそれぞれの差込み素子を受ける開口を有していると、特に、コーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジが差込み素子を有していると、使用者は、簡単にかつ確実に包装カートリッジ及び包装をコーヒー調製器具に装着できる。特に有利であるのは、そのとき、差込み素子を開口に挿入して、次いで、コーヒー調製器具に接続するために回転するようにして、コーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジを凹部に挿入しなければならないときで、ここで、側壁は、コーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジが、最終位置に到達してときに更に回転するのを妨げる阻止要素を有している。カートリッジ及び包装を手で装着するのを簡単にするため、コーヒー豆包装カートリッジ及び挽いたコーヒー包装カートリッジをそれらの最終位置に到達させるために約50度回転させなければならない。
【0069】
簡単で、再現可能な方法で、挽いたコーヒーの均一な用量を常に提供するために、コーヒー調製器具は挽いたコーヒーを受け取る計量室を更に備えていて、挽いたコーヒーは移送手段を用いて計量室に移送させられる。特に、計量室の寸法は、それぞれ、コーヒー豆及び挽いたコーヒーの所定の量を保持するための大きさである。
【0070】
一実施例において、コーヒー飲料装置は、所定の用量の挽いたコーヒーをコーヒー調製器具に供給する注入デバイスを有する。注入デバイスは、挽いたコーヒーのほぼ所定の用量よりも多くも少なくもない量を調製デバイスに供給する目的に寄与することができる。別な実施例では注入デバイスは挽いたコーヒー包装カートリッジの部分を形成する。例えば、挽いたコーヒー包装カートリッジは、所定の用量の挽いたコーヒーが備えられていて、そのためその包装は基本的には調製器具に移される。
【0071】
本発明によるコーヒー飲料装置の別の実施例では、注入デバイスはコーヒー調製器具の一部を形成する。このようにして、挽いたコーヒーの所定の用量が包装から取られ、一方、残部は包装内に残る。
【0072】
好ましくは、注入デバイスは置換可能な注入素子を含んでいる。
【0073】
挽いたコーヒーの所定の注入量は、例えば、挽いたコーヒーの重量で、約50グラム以下、特に20グラム以下、更に特別には15グラム以下である。
【0074】
一実施例では、コーヒー調製器具は挽いたコーヒー移送経路を有し、その移送経路はコーヒー調製器具の流入孔から調製デバイスに延在し、ここでコーヒー飲料装置は、コーヒー飲料を作る前に、挽いたコーヒー移送経路に残っている挽いたコーヒーの残留物を実質的に除去するようにされている。これは、先に作ったコーヒー飲料の挽いたコーヒーが後に残って、次に作るコーヒー飲料に混入されるのを防いでいる。
【0075】
コーヒー飲料装置が、第一の種類のコーヒーが内に収容されている第一の挽いたコーヒー包装カートリッジと、第二の種類のコーヒーが内に収容されている第二の挽いたコーヒー包装カートリッジとを有していて、第一の種類と第二の種類とは異なるものである、汎用のコーヒー飲料装置が提供されるが、ここで、そのコーヒー飲料装置が、第一の挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーでコーヒー調製器具を用いてコーヒー飲料を作った後で、第一の挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具から接続を外すことができ、そして、第二の挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続することができ、その後で、第二の挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーを用いて、第一の挽いたコーヒー包装カートリッジの挽いたコーヒーからの実質的に汚染なしに、コーヒー飲料を作ることができるようにされている。
【0076】
使用者が簡単に包装を交換し又は再充填することができるために、本発明によるコーヒー飲料装置の実施例は、何らかの挽いたコーヒーが挽いたコーヒー包装カートリッジの挽いたコーヒーの出口に存在するかをチェックするチェックデバイスを有する。好ましくは、コーヒー飲料装置は、挽いたコーヒー包装カートリッジが一人前のコーヒー飲料、例えば一杯のコーヒー飲料、を作るのに十分な挽いたコーヒーがもはや含んでいないことを検出する手段を更に含んでいる。好ましくは、挽いたコーヒー包装カートリッジが一人前のコーヒー飲料を作るのに十分な挽いたコーヒーをもはや含んでいないことを検出する前記手段は、挽いたコーヒー包装カートリッジの空を検出することによって、作動する。
【0077】
できる限り挽いたコーヒーの質を維持するために、コーヒー飲料装置の実施例では、挽いたコーヒー包装カートリッジ内に入る空気の量は、多くても、挽いたコーヒー包装カートリッジからコーヒー調製器具に供給された挽いたコーヒーの量に等しく及び/又は挽いたコーヒーが存在することができるコーヒー飲料装置の内部は、コーヒー飲料装置の環境に対して実質的に気密であるように設計され、一方、好ましくはそのコーヒー飲料装置の内部は挽いたコーヒー包装カートリッジの内部空間と、挽いたコーヒー包装カートリッジから調製デバイスへの挽いたコーヒーの移送経路と、調製デバイスそれ自身とによって形成されるようにされている。
【0078】
再現可能なコーヒー飲料の調製方法が得られるのは、コーヒー調製デバイスが、調製スリーブの直径に亙って挽いたコーヒーパックを保持し、挽いたコーヒーパックの調製をする水平調製スリーブを有している場合である。好ましくは、調製デバイスの移動部分が単一の駆動機構によって駆動される。味の良いコーヒー飲料を作る有利な方法では、コーヒー調製器具は、エスプレッソコーヒーを作る従来の高圧下で、注入ドリップ抽出装置で従来の大気圧で、又は僅かに高い1.1〜2、特に1.1〜1.5バールの圧力下で、コーヒー飲料を作るようにされている。
【0079】
グラインダーは、特に、既に挽いたコーヒーを挽くように動作可能であり、好ましくは、挽いたコーヒーが更に粉砕処理を受けることなく通過できるような構成に切り替えられる。
【0080】
本発明は更に、本発明によるコーヒー飲料装置と共に使用される挽いたコーヒー包装カートリッジに関し、挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持しかつ供給するようにされ、挽いたコーヒーを挽いたコーヒー包装カートリッジの出口に向かって移送できるようにする移送手段を含み、特にコーヒー調製器具に接続されているときは、コーヒー調製器具の流入孔に向かって移送され、挽いたコーヒー包装カートリッジはその側壁の開口に挿入される差込み素子を有し、これは特に挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続するために、コーヒー調製器具の上部から突出していて、ここで、移送手段はコーヒー調製器具から独立して作動されるように構成されている。
【0081】
本発明の別の観点によれば、前記したコーヒー調製器具によって飲料を調製する方法が提供される。その方法は次の工程を有する:充填工程で、計量室にコーヒー豆又は挽いたコーヒーを受け取るためにコーヒー豆又は挽いたコーヒーを計量室に充填する。計量室は、コーヒー豆又は挽いたコーヒーで完全に充填することもできるし、又はコーヒー豆又は挽いたコーヒーで少なくともほぼ完全に充填することができる。空にしかつ粉砕工程で、粉砕デバイスが計量室を空にし、かつ計量室に集められたコーヒー豆を粉砕し又は挽いたコーヒーを更に粉砕するために作動される。粉砕デバイスは計量室を空にする或は少なくともほぼ完全に空にし、計量室内に集められた全コーヒー豆又は全挽いたコーヒーを粉砕するのに必要な時間よりも長く作動させることができる。
【0082】
本発明は、又、本発明によるコーヒー飲料装置によって飲料を作る方法に関し、その方法は次の工程を含む:
−コーヒー豆包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続する、
−モーター手段で垂直方向に延在する駆動軸を回転させて、これにより、コーヒー豆包装カートリッジの流出孔に向けてコーヒー豆を移送させるために、コーヒー豆包装カートリッジの移送手段を駆動し、かつ移動させる、
−コーヒー調製器具の流入孔を介してコーヒー調製器具に入ったコーヒー豆を粉砕して挽いたコーヒーを作り、
−挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製する、
−挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続し、
−挽いたコーヒーを、コーヒー調製器具から独立した挽いたコーヒー包装カートリッジの流出孔に向けて移送させるために挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段を作動させ、
−挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製する。
【0083】
本発明は、更に、本発明による挽いたコーヒー包装カートリッジから挽いたコーヒーを外部器具に供給する方法に関し、その方法は、次の工程を含む:
−挽いたコーヒー包装カートリッジの内部容積を囲むハウジング内に挽いたコーヒーを保持し、
−内部容積から、そのハウジングの出口を介して挽いたコーヒーを放出し、
−移送手段によって出口に向けて挽いたコーヒーを移送させ、ここで、挽いたコーヒーの移送は、移送手段の可動構造によって挽いたコーヒーに接触することを含み、
−移送手段の手動の作動手段によって可動構造を作動させる。
【0084】
本発明の好ましい実施例の付随的な特徴を下記の記載中に記述し、かつ添付の特許請求の範囲の請求項で明瞭にする。
【0085】
本発明の例示的な実施例を添付の図面を参照して以下記載する。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】コーヒー調製器具に装着されたコーヒー豆包装カートリッジを有する、本発明によるコーヒー飲料装置の実施例の斜視図を示す。
【図2】コーヒー調製器具に装着されたコーヒー豆包装カートリッジを有しない、本発明によるコーヒー飲料装置の実施例の斜視図を示す。
【図3A】図1の斜視図で示すコーヒー調製器具の一部分の断面図を示す。
【図3B】図1の斜視図で示すコーヒー調製器具に使用するグラインダーの断面図を示す。
【図3C】図1のコーヒー調製器具に使用するグラインダーの断面図を示す。
【図4A】図2に示すコーヒー調製器具の上部の詳細斜視図を示す。
【図4B】開位置に閉じ板を有する、図2のコーヒー調製器具の上部の詳細斜視図を示す。
【図4C】図2のコーヒー調製器具の上部の更に詳細な斜視図を示す。
【図5A】駆動軸結合端部と共にコーヒー豆包装カートリッジ内に使用する羽根車の分解等角図を示す。
【図5B】駆動軸結合端部と共にコーヒー豆包装カートリッジ内に使用する羽根車の分解等角図を示す。
【図6A】本発明の実施例によるコーヒー豆包装カートリッジの分解等角投影図を示す。
【図6B】図6Aに示すコーヒー豆包装カートリッジの斜視図を示す。
【図6C】図6Aに示すコーヒー豆包装カートリッジの別の斜視図を示す。
【図6D】図6Aに示すコーヒー豆包装カートリッジの別の斜視図を示す。
【図7A】図6Aに示すコーヒー豆包装カートリッジの基部部分の詳細な分解等角投影図である。
【図7B】逆方向から見た図7Aの基部部分の詳細な分解等角投影図である。
【図7C】図7A及び図7Bに示す基部部分の閉じ板の斜視図である。
【図8】組み立てた基部部分の詳細な断面図である。
【図9】コーヒー抽出器具の係合外し突起を有する、図7Bの基部部分の詳細な斜視図である。
【図10】コーヒー抽出器具に結合されたコーヒー豆包装カートリッジの断面図を示す。
【図11A】第一のタイプの挿入部品を示す。
【図11B】コーヒー調製器具に結合された図11Aの挿入部品を示す。
【図12A】第二のタイプの挿入部品を示す。
【図12B】最初の位置でコーヒー調製器具に結合された図12Aの挿入部品を示す。
【図12C】最終位置でコーヒー調製器具に結合された図12Aの挿入部品を示す。
【図13A】未だ作動位置にない、挽いたコーヒー包装カートリッジの第1実施例の断面図を示す。
【図13B】作動位置にある、図13Aの挽いたコーヒー包装カートリッジを示す。
【図13C】図13A及び図13Bの挽いたコーヒー包装カートリッジの構成素子の半分を、展開して示す。
【図13D】使用前の状態の第1実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図である。
【図14A】使用前の状態の第2実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの断面図である。
【図14B】図14Aと同様な断面図であるが、挽いたコーヒー包装カートリッジは使用するために作動されている。
【図14C】図14A及び図14Bの挽いたコーヒー包装カートリッジの構成素子の半分を展開して示す。
【図14D】使える状態の第2実施例の斜視図である。
【図15A】使用前の状態の第3実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの断面図である。
【図15B】図15Aと同様な断面図であるが、挽いたコーヒー包装カートリッジは使用するために作動されている。
【図15C】第3実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの構成素子の半分を示した展開図である。
【図15D】組み立てられた構造の第3実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図である。
【図16A】使用前の閉じた状態の第4実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの断面図である。
【図16B】図16Aと同様な断面図であるが、挽いたコーヒー包装カートリッジは使用できる開いた状態にある。
【図16C】逆に配列した部品を示す第4実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの第一の展開斜視図である。
【図16D】使用位置に垂直の配列にある第4実施例の第二の展開斜視図である。
【図16E】密封皮膜を除去した、第4実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジの底面図である。
【図16F】第4実施例の挽いたコーヒー包装カートリッジと共に使用する変形閉じ部材の部分断面の斜視図である。
【図17】挽いたコーヒー包装カートリッジに使用する移送手段の代替の形態を示す断面である。
【図18】図17に示す移送手段の一部の平面図である。
【図19】更に別の形態の移送手段を用いる本発明による別の挽いたコーヒー包装カートリッジを通る断面図である。
【図20】図19の実施例に使用する柔軟性弁の等角投影図である。
【図21】コーヒー調製器具に付加的な同期手段を使用する図19の実施例の変形である。
【図22A】挽いたコーヒー包装カートリッジの部品として移送手段の別の実施例の断面図である。
【図22B】図22Aのパッケージの等角投影ゴースト像である。
【図23A】第一の位置に在る挽いたコーヒー包装カートリッジの移送手段の別の実施例を通る断面図である。
【図23B】第一の位置に在る図23Aの移送手段の等角投影図である。
【図23C】第二の位置に在る図23Aの移送手段の断面図である。
【図23D】第二の位置に在る図23Aの移送手段の等角投影図である。
【図24A】第一の位置に在る挽いたコーヒー包装カートリッジに対する移送手段の別の代替手段を断面で示す。
【図24B】第二の位置に在る図24Aの移送手段の代替の形態を示す。
【図25A】本発明の第一の手動で動作される包装の実施例の第一の態様による、挽いたコーヒーを保持し及び供給する挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図25B】ノッチ、プランジャー、リッジ、及びハウジングを断面で示す。
【図25C】第一の態様による挽いたコーヒー包装カートリッジの変形を示す。
【図26】本発明の第一の手動で動作される包装の実施例の第二の態様による、挽いたコーヒーを保持し及び供給する挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図27】本発明の第1実施例の第三の態様による挽いたコーヒーを保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図28A】可動構造が第一の位置にある、本発明の第一の手動で動作される包装の実施例の第四の態様による、挽いたコーヒーを保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図28B】可動構造が第二の位置にある、本発明の第一の手動で動作される包装の実施例の第四の態様による、挽いたコーヒーを保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図29A】コーヒー調製器具に装着された本発明の第二の手動で動作される包装の実施例による挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図29B】コーヒー調製器具から取り外された図29Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図29C】或る量の挽いたコーヒーを保持している図29Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図29D】挽いたコーヒーをコーヒー調製器具に供給している図29Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジを断面で示す。
【図30A】コーヒー調製器具に装着された本発明の第三の手動で動作される包装の実施例による挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図30B】或る量の挽いたコーヒーを保持している図30Aに示すコーヒー包装カートリッジを示す。
【図30C】挽いたコーヒーをコーヒー調製器具に供給している図30Aに示す挽いたコーヒー豆包装を示す。
【図31A】コーヒー調製器具とは独立に動作する本発明の第4実施例による、挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図31B】コーヒー調製器具とは独立に動作する本発明の第4実施例による、別の挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図31C】使用時に、どのように挽いたコーヒーは図31A及び図31Bに示す挽いたコーヒー包装カートリッジによってコーヒー調製器具に供給されるかを示す。
【図32A】本発明の第五の独立に動作する包装の実施例による挽いたコーヒー包装カートリッジの第一のモジュールと第二のモジュールが、挽いたコーヒーの供給モードで、どのように互いに結合されるかを斜視図で示す。
【図32B】挽いたコーヒー供給のモードで、第一のモジュールと第二のモジュールが互いに結合されている、図32Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図32C】コーヒー調製器具に装着された図32Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図32D】挽いたコーヒーの再充填モードで、図32Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジの第一のモジュールと第二のモジュールがどのように互いに結合されるのかを斜視図で示す。
【図32E】挽いたコーヒーの再充填モードで、第一のモジュールと第二のモジュールが互いに結合されている、図32Aに示す挽いたコーヒー包装カートリッジの斜視図を示す。
【図32F】どのように挽いたコーヒー包装カートリッジが挽いたコーヒーで再充填されるかを示す。
【図33】コーヒー調製器具に結合された挽いたコーヒー包装カートリッジの更なる実施例の略図を示す。
【図34】複数の区画を有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例の断面の概略を示す。
【図35】複数の区画と注入デバイスを有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例の分解した斜視図を示す。
【図36】複数の区画、注入デバイス、及び対応する作動要素を有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図37】閉鎖部材を有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図38】挽いたコーヒー包装カートリッジ及び前記包装から離れて示されている注入デバイスの実施例の断面を略図的に示す。
【図39】挽いたコーヒー包装カートリッジ及び注入デバイスの実施例の展開した斜視図を示す。
【図40】注入デバイスを有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例の断面を示す。
【図41】注入デバイスを有する挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を展開した斜視図を示す。
【図42A】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42B】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42C】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42D】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42E】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42F】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42G】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42H】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42I】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42J】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42K】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42L】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42M】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42N】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42O】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42P】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42Q】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42R】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42S】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42T】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42U】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図42V】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図43】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図44】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図45】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図46】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図47】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【図48】飲料調製作業の各段階での挽いたコーヒー包装カートリッジの実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0087】
図1は、コーヒー飲料を調製する装置1を示す。装置1はコーヒー豆包装カートリッジ3とコーヒー調製器具4を含んでいる。コーヒー豆包装カートリッジ3は、取り外し可能にコーヒー調製器具4に接続されている。図2はコーヒー豆包装カートリッジ3が装着されていないコーヒー調製器具を示している。コーヒー豆包装カートリッジ3はコーヒー豆を収容する内部容積と流出孔を有する容器7を有している。これらのコーヒー豆は焙煎され、通常、焙煎した半豆を含む。好ましくは、コーヒー豆包装カートリッジ3は、コーヒー調製器具4に配置する前に、気密に及び/又は真空下で密封されている。また、コーヒー豆包装カートリッジ3は使い捨ての包装にして、それが空になった後で捨てることができる。
【0088】
次に図3Aを見ると、コーヒー飲料装置1がより詳細に示されている。カートリッジはコーヒー豆を容器7(図3Aでは部分的に示されている)の内部容積からカートリッジ3の流出孔29へ移送することができる移送手段6を有する。コーヒー調製器具は、移送手段によって流出孔29に向けて移送されるコーヒー豆を受けるための流入孔9を備えている。流出孔29は、コーヒー調製器具4のコーヒー豆流入孔9の上に延在している。
【0089】
容器7の下部は、移送手段6の一部分を形成するじょうご8を含む。コーヒー豆包装カートリッジ3の豆は、じょうご8によってカートリッジの流出孔29に向かって導かれる。移送手段は更に幾つかの柔軟性の羽根13を有する羽根車11を有している。移送手段を駆動すると、この実施例では、垂直方向に延在する第二の軸19の周りを羽根車を回転して、コーヒー豆を流出孔29に向けて移送させる。
【0090】
装置は更に計量室15を有する。計量室は、カートリッジの一部である第一の室部分23と、コーヒー調製器具の一部分である第二の室部分25に分けられる。第一の室部分は第二の室部分の上に位置している。第一の室部分はカートリッジの流出孔29を有し、第二の室部分はコーヒー器具の流入孔を有している。第一の室部分は、コーヒー豆を計量室に入れるための入力開口21を有する直立した側壁32を備え、前記コーヒー豆は移送手段によってカートリッジの流出孔に向って移送させられる。移送手段はしたがって移送手段を駆動すると、コーヒー豆をコーヒー調製器具4の計量室15に向けかつその内部に移送するように構成されている。この駆動は、コーヒー調製器具の第一のモーター17によって、第二垂直軸19に沿って延在するコーヒー調製器具の駆動軸18を駆動して、行われる。この駆動により、羽根車11及び羽根13は第二垂直軸19の周りを回転する。このように、コーヒー豆は水平方向に計量室15の入力開口21へ駆動される。カートリッジは縁部22を通る細い流れを有して、羽根車11が回転しないときに、計量室15内にコーヒー豆が制御されずに入るのを妨げている。計量室15はカートリッジ3内に第一の室部分23と、調製器具4内に第二の室部分25を有している。計量室の基部26は、少なくともコーヒー豆を挽くグラインダー28の一部である下部部分27を有する。コーヒー豆は第一の室部分23を、したがって、カートリッジ3の流出孔29を介してカートリッジ3を出て、第二の室部分25に、したがって、流入孔9を介してコーヒー調製器具に入る。計量室の大きさは、頂部壁31、下部26及び直立した側壁32によって限定される。直立した側壁32は、第一の室部分の直立した側壁34と第二の室部分の直立した側壁33を含む。第二の室部分は、計量室の容積の約100−X%を有し、第一の室部分は、計量室の容積の約X%であり、ここで、Xは2〜50の範囲、好ましくは5〜40の範囲、より好ましくは15〜30の範囲にある。
【0091】
計量室の下部27は、下部部分が第一垂直軸35に直角にかつ第一垂直軸35から離れる方向に下方に延在する円錐形である。この実施例において、グラインダー28は第二の室部分25に対して中心に配置される。ここで図3B及び図3Cを参照して、グラインダーについて詳細に説明する。グラインダーは、第二のモーター(グラインダー駆動モーター)101とセラミックか鋼鉄でよい上部粉砕円盤102を有する。上部粉砕円盤/輪はその位置に回転可能に固定される。更に、計量室の第二の室103が(図3において符号25で引用)図示され、それは注入用じょうごとして動作する。グラインダーは、また、消費者によって設定される粉砕の細かさを調節するための手動調節ロック104を有する。上部粉砕円盤102は、下部粉砕円盤109に関して、このキーを回すと、上又は下に動く。調節用ロックが動作されると、上部粉砕円盤は上下に動き、下部粉砕円盤は所定位置に留まっている。このようにして、粉砕円盤の出口の粉砕寸法、すなわち、ここで、それらはほとんどグラインダーの外側で接することが決定される。グラインダーは更に、円形移送路110から挽いたコーヒーシュート106への挽いたコーヒーに対する出口位置105を有する。挽いたコーヒーシュートは、挽いているときに上部で開いていて、シュートのちょうど下に配置されたコーヒー調製器具の調製デバイス46へ下方に向いたじょうご状である。回転駆動コーン107(図3で計量室の円錐形27を有する下部部分として言及した)は、主駆動軸108上に固定される。このコーンは、計量室からセラミックか鋼鉄でよい上部粉砕円盤102と下部粉砕円盤109からなる粉砕部への豆の移動及び誘導を確実にする。上部粉砕円盤102及び下部粉砕円盤109は、従来技術で周知のように、コーヒー豆を粉砕するのに適切なぎざぎざの付けられた形状を有している。主駆動軸は、下側粉砕円盤109と回転駆動コーン107を駆動する。円形の移送チャンネル110が形成され、これは上部及び下部粉砕円盤の間の隙間から出る挽いたコーヒーを出口位置105へ移送させる。チャンネルの形状は「非汚染」グラインダーをもたらすが、ここで、粉砕が終了した後で、事実上コーヒー豆/挽いたコーヒーが残らない。更に、グラインダーはモータートランスミッション/ギア111及びコーン突出部112を有して、豆を粉砕円盤間に推し進める。
【0092】
下部粉砕円盤109は回転駆動コーン107の周りに延在し、上部粉砕円盤102は下部粉砕円盤109の上に延在する。グラインダーはモーター101によって回転駆動されて、駆動コーン107と下部粉砕円盤109の回転を生じさせる。コーン突出部112の形状のため、駆動コーン107と下部粉砕円盤を駆動したとき、コーヒー豆は、下部粉砕円盤109と上部粉砕円盤102との間の外方向に延在する半径方向に動かされる。下部粉砕円盤109と上部粉砕円盤102間の垂直距離は外方向に延在する半径方向で減少しているので、豆は砕かれ、切断されて挽いたコーヒーになる。
【0093】
説明したように、グラインダー28は挽いたコーヒーをコーヒー調製器具の調製デバイス46に供給する(略図的に図3Aに示されている)。調製デバイスは、挽いたコーヒーからコーヒー飲料を抽出するために水の供給を受けるように構成されている。コーヒー飲料はコーヒー調製器具から、コーヒー飲料出口37からカップ又は同様の家庭用容器に放出される。給水は、エスプレッソの種類のコーヒーに対してはコーヒー調製デバイスに圧力を掛けて水を供給するように構成することができ、コーヒー調製デバイスで形成される抽出装置にドリップ供給することができる。
【0094】
コーヒー飲料装置を操作する前に、使用者は、コーヒー豆包装カートリッジ3をコーヒー調製器具4に接続しなければならない。図4ないし9は、この目的に使用されるコーヒー飲料装置の接続手段の実施例を図示している。
【0095】
ここで、図4Aを参照すると、接続手段はコーヒー調製器具4の上側52に凹部50を有している。凹部50はコーヒー調製器具4の上側から突出する側壁54によって囲まれている。使用者は、コーヒー豆包装カートリッジの下側にある図5A、5B、6A、6B、6C、7A、7B、7C、8および9に示す対応部品を、その凹部に配置しなければならない。コーヒー豆包装カートリッジの差込み素子は後述するが、その差込み素子は凹部50の側壁54内の対応する開口58内に配置しなければならない。使用者は、それから阻止要素56がコーヒー豆包装カートリッジが更に回転するのを妨げるまで、カートリッジを50度以上回転させる。この位置で、第一の室部分23の流出孔29は、第二の室部分25のコーヒー入口9と整合する。カートリッジ3をコーヒー調製器具から取り去ると、その器具内の第二の室部分25は、器具閉じ板51(図4B)によって閉じられる。その器具閉じ板は、カートリッジの首部の突起1686(図6C)によって駆動されていて、その突起は、カートリッジが凹部50の側壁54内の開口58内に置かれると、器具閉じ板の上の鍵穴53に入り込む。使用者が設置の際にカートリッジを50度以上の角度で回転すると、消費品の閉じ円盤も器具の閉じ板も同時に開く。
【0096】
羽根車11の適切な形状が図5A及び図5Bに、やや詳細に示されている。周囲の開口と半径方向に伸びる羽根13の間にコーヒー豆がロックされることによって、羽根車11が動かなくなるのを防ぐために、そのような羽根13は、好ましくは弾性材料で作られる。全体の羽根車11を曲がりやすい弾性材料で作ることもできる。羽根車11は、コーヒー調製器具の駆動軸端部1573と係合可能な中空ハブを有している。駆動軸端部1573は、対応する突起部又は中空ハブ1571のキーと係合する多くのキー1575(好ましくは、4、6、又は8)を有することができる。器具の上にカートリッジを置いたときに、羽根車11および駆動軸端部の係合を容易にするために、駆動軸端部1573と中空ハブ1571間でキーの数は異なるかもしれない。図5Aに図示するように、羽根13は羽根車11の周縁まで伸びていないが、これは、豆が羽根13と周囲の開口との間に詰まるのを防ぐことができる。前に示したように、羽根は弾性材料でもあるし、羽根により柔軟性を与えるために、隙間1579を残すことにより、羽根は羽根車基部1577に取り付けないのも都合がよい。計量室を充填するために、羽根車11の約15回転で普通は十分である。しかし、悪条件でも充填を確実にするために、合計で30又は25回の多少余分の回転を考慮するのが都合がよいであろう。注入容積を充填するために、羽根車基部1577(底面)及び羽根13を有する搬送羽根車11は、100ないし500rpm、好ましくは250ないし300rpmの範囲の回転速度で回転させられる。羽根車の基部1577の回転及び羽根の回転で生じる遠心力によって、コーヒー豆は、外向きに計量室の入力開口21に向かって駆動される。注入容積の充填が達成されると、器具は羽根車11の駆動から、グラインダーの駆動に切り替わる。羽根車11が静止されると、計量室は徐々にグラインダーに注ぎ込む。羽根車11は動作していないので、また、縁部22を通る細い流れがあるので、豆は容器7から脱出しない。
【0097】
図6A、6B及び6Cを参照すると、コーヒー豆包装カートリッジ3の実施例が、展開した配列で斜視図で示されている。包装カートリッジはコーヒー豆の内部容積を画定する容器7を含んでいる。容器7は好ましくは透明な材料で作られ、そのためその中身をみることができる。選択的には、容器7は外側のスリーブ1632によって部分的に覆われ、そのスリーブは内部のコーヒー豆の種類の記載の印刷もでき、又、容器7の透明な部分を見せる窓を設けることもできる。容器7はその下端部に、コーヒー調製器具4の凹部50の側壁54にある開口56に結合するために、取り付け構造1683、1685を設けることもできる。容器7の開放基部端部に挿入されるのは閉じ部材1633である。この閉じ部材1633はコーヒー豆を羽根車11と基部フランジ16636に向けて導くためのリブ付じょうご8を有する。回転可能な閉じ円盤1635は、閉じ部材1633の基部フランジ1636に対して回転可能に接続できる。閉じ部材1633及び回転可能な閉じ円盤は共にカートリッジとコーヒー調製器具との間の接合部を形成する。組立てカートリッジは、容器7の周縁部に取り付ける密封皮膜1681によって大気による劣化に対して密封することができる。密封部材及びバリア膜1681は、焙煎したての豆から包装カートリッジの外部へ出てくるガスからの余分な圧力を逃がすために、従来の一方向圧力逃がし弁を備えることもできる。好ましくは、そのような逃がし弁は、膨脹による容器の変形を防ぐために、0.1バールから0.5バールの範囲の圧力で開かなければならない。調製器具にカートリッジを配置する前に、密封皮膜1681の除去を容易にするために、引き抜きタブ1682を設けることができる。
【0098】
カートリッジの基部部分を形成する接合部分は、図7A、図7B及び図7Cに詳細に、分離して示されている。図7Aの展開図に見られるようにじょうご8のリブは、コーヒー豆がじょうご8の表面に付くのを防ぐのに役に立つ。
【0099】
じょうご8の上の一連のリブ間の間隔を適切にして、豆とじょうご表面との間の接触面積を最小にすることができる。当業者は分かるように、そのようなリブ付けは、接触面を減少させるための各種の方法の一つに過ぎず、突出する隆起は一様に効果がある。また、じょうごに付ける傾斜は変更されるものであるが、角度は30度を上回り90度以下で効果的であることが分かった。
【0100】
回転可能な閉じ円盤1635は開口1612を有し、この開口は適切な回転をすると、閉鎖部材1633(図7B参照)の流出孔29と整合することができる。閉じ円盤1635はその上面に、そこから突出する第一の戻り止め1701と第二の戻り止め1703(図7C参照)を有する。第一の支台は、それぞれ半円スロット1705及び1707に隣接する。さらに、回転可能な閉じ円盤1635の上面から突出する第一の支台1709及び第二の支台1711が流出孔29について回転移動を制限する。更に、閉じ部材1633の基部突縁1636の下部面に、第一の一対のラッチ・アーム1713及び第二の一対のラッチ・アーム(図示せず)が設けられている。第一の対の柔軟なラッチ・アーム1713は、回転可能な閉じ円盤1635が閉じ位置で、第一の戻り止め1701と協働するように配置されている。第二の戻り止め1703及び第二の対の柔軟なラッチ・アームも、閉じ円盤1635の閉じ位置で共に作動するが、これは任意的なものである。
【0101】
図8を参照すると、第一の戻り止め1701が、どのように柔軟なアームの第一部分の収束する柔軟なアーム1713A及び1713Bの後ろに拘束されているかを示している。戻り止め1701の位置は、図8に示すように、閉鎖部材1633に関して矢印1717の方向に閉じ円盤1635を回転することから生じている。反対方向の矢印1719の方向への回転は、第一の戻り止め1701に係合する柔軟なアーム1713A及び1718Bによって効果的に阻まれている。したがって、カートリッジが、図8の部分断面で決まるような閉じ位置に在ると、豆をこぼす恐れなしに、器具から取り外すことができる。また、ラッチ式の構成は、カートリッジが閉じ円盤1635の回転によって誤って開かないことを確保する。
【0102】
図9に示すように、コーヒー調製器具の一部分である解除要素1721は、カートリッジが器具上に配置されたときに、矢印1723の方向へ半円形スロット1705を通して係合させることができる。解除要素1721はV形の上部輪郭を有していて、第一の対の柔軟なアーム1713の柔軟なアーム1713A及び1713Bを離れさせる。これは、それで第一の戻り止め1701を広げられた柔軟なアーム1713Aと1713Bの間を通過させて、閉じ円盤1635を矢印1719の方向へ回転させる。この回転する動きは、器具に対してカートリッジを手動で回転させて容器7の差込み素子1683、1685を調製器具の対応する差込み素子56に係合させて得られる。
【0103】
第二の対の柔軟なラッチ・アームに関しての第二の戻り止め1703の動作は同様であり、任意選択的に設けられるならば、コーヒー調製器具に係合しない場合に、誤って開けることに対して更に保護を与える。
【0104】
再び図4Aを見ると、凹部52はその中心に回転可能な突出端59を有し、これらは、第一のモーター17によって駆動される駆動軸18の端部に配置されている。これらの突出端上に、カートリッジ3の基部部分にある対応する開口1716が配置される。これらの開口1716は、羽根車11の基部側に、一連の突起部12によって形成される(図5B参照)。カートリッジがコーヒー調製器具に接続されると、その開口1716は突出端59を受け入れる。したがって、突出端59を回転することによって、羽根車11も回転する。
【0105】
凹部52の直立した側壁54は、図1ないし2に示すように、ハウジング55によって囲むことができる。
【0106】
コーヒー調製器具は、図3Aに略図的に示すように、注入、粉砕及び調製工程を制御する、好ましくはマイクロプロセッサである制御デバイス・ユニット40を有している。これに、コーヒー豆包装カートリッジ3のバーコード又はRFIDラベルのような識別要素を検出するための検出手段として動作するセンサーに制御装置を接続することができる。それにより、制御デバイス・ユニットはコーヒー豆包装カートリッジ3の存在又は除去を検出するだけでなく、その内容についての情報及び/又はカートリッジ3を特定する識別子を受け取ることができる。好ましくは、その制御ユニットは、センサーによって読まれた識別子に基づいて注入、粉砕及び調製(水の供給を含む)を制御する。したがって、制御デバイス・ユニットが、カートリッジ3によって示された特定のコーヒー豆製品に従って、注入、粉砕及び調製を調節することができる。そのような情報は、カートリッジ上の識別要素によって制御ユニットに供給することができる。
【0107】
代わりに、図4C、6D及び10に図示するように、センサーは、コーヒー調製器具に対してコーヒー豆包装カートリッジの存在及び除去を単に検出するようにされている。この目的に使用するセンサーは、コーヒー調製器具4の上側から突出する側壁54内の第一水平部分62及び第二水平部分64の後ろに隠されているマイクロスイッチ60とすることができる。これで、マイクロスイッチを指や他の物で作動させるのを防ぐことができる。カートリッジをその最終位置に回転してコーヒー調製器具に接続したときに、カートリッジ3の大きな差込み素子1683の下の突出部1687(図4C参照)はマイクロスイッチを作動する。突出部1687は、水平壁セグメント62、64間の隙間にぴったり適合する。これは、制御装置に信号を送って、カートリッジが正しくコーヒー調製器具に接続されていることを示す。カートリッジ3がコーヒー調製器具4に正しく接続されていることが検出されているときのみ、制御装置は注入、粉砕及び調製工程を作動させることができる。
【0108】
実施例によれば、制御装置はこれらの工程を次のように制御する。第一工程で、計量室はコーヒー豆で十分に充填される。それに、制御装置は第一のモーター17を制御して移送手段を駆動する。移送手段は、計量室をコーヒー豆で充填するのに必要とするよりも長い時間駆動される。第一工程のこの例では、移送手段は、計量室を完全に充填、あるいは、少なくとも実質的に完全に充填(少なくとも実質的にとは、例えば90%を超えることを意味する)するのに必要なよりも長い時間駆動される。それが可能なのは、柔軟な羽根13を使用しているからである。計量室は、80〜160mlのコーヒーからなる1杯のコーヒーのような一人前のコーヒー飲料を作るのに好ましくは必要となるコーヒー豆の注入量に対応するコーヒー豆の一部を受けるようにされている。充填された計量室は、この例では、一注入分のコーヒーを含む。1杯のコーヒー豆は5〜11、好ましくは6〜8グラムのコーヒー豆を含む。
【0109】
それから、第一の工程の完了後の第二の工程では、制御装置は第二のモーター101を作動してグラインダーを作動する。グラインダーは、計量室を空にし、かつ第一の工程の期間中に計量室に受け取られたすべてのコーヒー豆を挽くのに要するよりも長い時間作動される。この例では、第二の工程で、グラインダーは、計量室を完全に空に、あるいは、少なくとも実質的に完全に空にする(少なくとも実質的に空にするとは、例えば90%を超えることを意味する)に必要な時間よりも長い時間駆動される。
【0110】
最後に、第二の工程の完了後に続く第三の工程で、制御装置は、挽いたコーヒー及び過熱した水に基づいて、調製デバイスを制御してコーヒーを調製する。
【0111】
装置は、更に一つ以上の挿入部品を備え、これらの挿入部品はコーヒー豆包装カートリッジの代わりにコーヒー調製器具に接続することができる。第一の種類の挿入部品1100は図11Aに描かれている。それはリング形状の構成要素で、その外側表面に差込み素子1683、1685及びマイクロスィッチを作動させる突出部1687を備えている。それは、コーヒー豆包装カートリッジと同様にコーヒー調製器具に接続することができ、すなわち、差込み素子を、最初の位置で凹部50の側壁54内の対応する開口58に配置し、それから最終位置に達するまで挿入部品を50度以上回転することによって接続される。挿入部品をコーヒー調製器具に接続すると、突出部1687によって対応するマイクロスイッチの作動が制御装置に、デバイスがコーヒー調製器具に接続されたことを知らせる。制御装置は、マイクロスイッチの作動がカートリッジによってか、あるいは挿入部品によってなのかは識別しない。したがって、挿入部品1100が、図11Bに示すように、最終位置でコーヒー調製器具に接続されると、制御装置は、あたかもコーヒー豆包装カートリッジが飲料調製器具に接続されているかのように、注入、粉砕及び調製工程を作動する。ところで、第一の種類の挿入部品1100は、コーヒー調製器具を「解除」するのに使用することもできる。
【0112】
別の実施例では、挿入部品は前述したようにリング形状の構成要素で、じょうごと一体に設けられ、挿入部品が調製器具に接続されたときに、使用者が手作業でコーヒー豆又は挽いたコーヒーをじょうご内に供給することができる。
【0113】
図12Aは第二の種類の挿入部品1200を示し、それはコーヒー調製器具に接続することができる。それはコーヒー豆の1注入分に対応する寸法の空洞1210を有する。挿入部品は、図7A−C、8及び9に関連して前述したように、コーヒー豆包装カートリッジ内に同じように配列された閉じ部材と閉じ円盤を有する。図12Bに示すような最初の位置で、挿入部品が差込み素子と一緒に凹部に配置されると、空洞1220はその底部で閉じられる。この位置で、使用者は空洞をコーヒー豆、好ましくは、挽いて圧縮した豆又は被覆し圧縮した豆又は、容易に流れるので細分した豆で満たす。次いで、挿入部品1200は、図12Cに示すような最終の位置まで、使用者によって回転され、これにより、空洞のコーヒー豆の出口が開き、それをコーヒー調製器具のコーヒー豆の入口と整合させる。その結果、1注入分のコーヒー豆がコーヒー調製器具に落ち込み、粉砕される。
【0114】
本発明のコーヒー飲料装置は、コーヒー豆包装カートリッジに加えて、更に、挽いたコーヒー包装カートリッジを有し、そのカートリッジもコーヒー調製器具に取外し可能に接続することができる。そのような挽いたコーヒー包装カートリッジは内部空間を有し、その空間は少なくとも使用前に挽いたコーヒーで充填される。包装は、少なくともそれをコーヒー調製作成器具に置かれる前に、挽いたコーヒーが外気に露出されるのを防ぐように封じられる。そのために、包装は、好ましくは気密の方法で及び/又は真空包装で封じる。包装は使い捨ての包装にすることができ、実質的に、紙、及び/又はホイル、及び/又はセルロース、及び/又はプラスチック、及び/又はブリキで作られる。以下、挽いたコーヒー包装カートリッジの幾つかの実施例を単に例として記載する。
【0115】
図13Aないし図13Dを参照すると、挽いたコーヒー包装カートリッジ10103の第1実施例が図示されている。挽いたコーヒー包装カートリッジ10103は、ボトル状容器10131と閉鎖部材10133を有している。閉鎖部材10133は、図1を参照して開示したように、飲料装置の調製器具と連携するための挽いたコーヒー出口10111を画定する流出孔を備えている。容器10131は内部容積10135及び首状開口10139の容器10131に対する境界をなす首状部分10137を画定する。首状部分10137は円筒状内側スリーブ10141と円筒状外側スリーブ10143を有し、それらの間に環状溝10145を画定する。外側の円筒状スリーブ10143に、外側雄ねじ山10147が設けられている。外側の円筒状スリーブ10143と容器10131の主要部分との間に、半径方向に延在するリッジ環状10149が設けられている。
【0116】
閉鎖部材10133は実質的に平面な下部10151と周囲外壁10153を有する。周囲外壁10153は周囲開封ストリップ10155を備え、この開封ストリップは、弱化環状線10157によって周囲外壁10153に接続されている。開封ストリップ10155は、更に手で掴むことができるプルタブ10159を備えている。
【0117】
閉鎖部材10133は、更に第一の円筒内壁10161と、円筒内壁10161と周囲外壁10153との間に同心円上に第二の円筒内壁10163を有している。第二の円筒内壁10163は周囲外壁10153より僅かに低く、第一の円筒内壁10161よりは高い。図13Cに最もよく見られるように、第二の円筒内壁10163は、その内面に雌ねじ山10165を有し、容器の首状部分10137の雄ねじ10147と協同するようにされている。第一の円筒内壁10161は、その内面に周辺開口10167を備えていて、挽いたコーヒーの出口10111と連通している。周辺開口10167は挽いたコーヒー出口10111と、包装の下部10151の上の挽いたコーヒー柱状部に対して半径方向外方にずれている空洞によって連通している。この配列は、挽いたコーヒーが制御されない態様で挽いたコーヒー出口111への道を探るのを防いでいる。
【0118】
閉鎖部材10133の下部10151と第一の円筒内壁10161とで画定される部屋の内に、コンベヤー円盤10169として実施している挽いたコーヒー移送手段すなわちコンベヤー手段は回転可能にされている。包装は、コンベヤー手段10169とコーヒー調製器具の駆動軸に駆動可能に結合するようにされた結合手段10171を備えている。この例では、結合手段は、挽いたコーヒーコンベヤー円盤に取り付けられていて、下部10151内の中央開口10173を貫通して延在する駆動ハブ10171を有する。
【0119】
駆動ハブ10171は、コーヒー調製器具4から延在する駆動軸に結合され、かつ駆動され、そして、コーヒー調製器具のモーターによって回転することができる。そのような駆動軸やその接続は当業者に周知であるので、更に説明は必要ではないと考える。コンベヤー円盤10169は、更にその外周上に、少なくとも1回転位置で周辺開口10167を閉じるための閉じフラップ10175を備えている。閉じフラップ10175は比較的に移動可能な閉じ手段で具体化される。駆動ハブ10171は、更に軸方向にかつ上方向に延在する穴開けピン10177を設けることができる。更に、コンベヤー円盤は、上方に凸形状にすることができ、挽いたコーヒーをコンベヤー円盤の周縁に向けて搬送するのを助ける。そのような形状は、しかし、選択的なもので、他の適当な形状も同様に考えられる。閉じフラップ10175が周辺開口10167を閉じるのは、単に挽いたコーヒーの通過を妨げるに必要なもので、それは周辺開口10167がフラップ10175によって部分的に遮断されるときには、既に実現されているであろう。しかし、或る時間の間、挽いたコーヒー包装カートリッジを器具から取り出すことができるために、フラップ10175による開口10167の閉鎖が、少なくとも、ある程度、残っている挽いたコーヒーの中身の劣化を遅らせることが好ましい。したがって、フラップは閉鎖部材10133の部分を形成するが、ここで、閉鎖部材は、開口10167を閉じることによって流出孔を選択的に開いたり、閉じたりするため、フラップの形で比較的可動な閉じ手段を有し、ここで、閉鎖状態で、挽いたコーヒーが包装から脱出することを抑え、好ましくは、挽いたコーヒーの中身がガスの形で周囲空気中に逃げることを妨げる。
【0120】
さらに、また図13Cに最もよく見られるように、第二の円筒内壁10163が、その自由端で内側周辺リッジ10179を設けてある。容器10131の首状部分10137の開口端10139は、密封皮膜10181によって形成される密封手段によって閉鎖することができる。さらに図13Dに最もよく見られるように、閉鎖部材10133は、図1のコーヒー調製器具4に接続するための半径方向に延在する差込み素子10183、10185を設けることができる。したがって、差込み素子は、包装をコーヒー調製器具に接続するための接続手段の部分を形成する。当業者は、差込み型の接続(10183、10185のような)の他に、包装10103をコーヒー調製器具に接続する接続手段として適切な手段が考えられることを理解されたい。
【0121】
さて図13A及び図13Bに戻ると、容器10131に対して閉鎖部材10133の2つの軸方向位置が示されている。図13Aでは、包装10103は、使用者に供給される状態が示されている。この状態での購入で、内部容積10135は選択した種類の挽いたコーヒーで十分に充填されている。そのような内容物の特性は、包装10103の外部に取り付けられた識別要素1022によって伝えることができる。首状部分の開口10139は密封皮膜10181によって密閉されて、容器10131の内容物が周囲空気によって劣化するのを防止している。密封皮膜10181は、好ましくは外側円筒状スリーブ10143のみに取付けられる。使用者が、図13Bに示すように、包装10103を使用状態にしようと思うと、最初にプルタブ10159を掴んで開封ストリップ10155を除去しなければならない。弱化線10157を通して、開封ストリップ10155は閉鎖部材10133から完全に取り去ることができる。これは、コーヒー調製器具4に既に接続されている包装10103で行うことができる。開封ストリップ10155を除去して、容器10131は、閉鎖部材10133に対して回転することができる。そのような回転は、すなわち時計方向の、雄ねじ及び雌ねじ10147、10165のねじ山が一緒に動作して容器10131と閉鎖部材10132を互いに軸方向で近づく効果を有する。この軸方向の移動によって、穴開けピン10177は密封皮膜10181を突き抜け、そしてその密封皮膜を開口10139にわたって裂き、同時に第一の内側円筒壁10161を、図13Bに示すように首上部10137の環状溝10145内に押し込む。第一の内側円筒壁10161によって具体化された破裂させ及び移動させる手段による密封皮膜10181の移動は、その外側円筒スリーブ10143にのみ、その周縁を取付けることによって改善される。さらに、密封皮膜10181が所定の開封線に沿って裂き開けるように作られていれば効果的である。そのような所定の開封線は、密封皮膜ホイルの部分的なレーザー切断法によって都合よく作ることができる。密封皮膜10181の除去は、挽いたコーヒーをコンベヤー円盤10169の上に重力で供給することができる。このように、図13Bに示すように使用状態に作動された包装10103は図1の調製器具に接続され、制御ユニットがコンベヤー円盤10169の回転を引き起こす。回転期間中、閉じフラップ10175は周辺開口10167(図13C参照)を覆わず、挽いたコーヒーは半径方向外側に運ばれて、挽いたコーヒー出口10111を介してコーヒー調製器具の計量室、又は直接にグラインダーへ進む。
【0122】
コーヒー調製器具が計量室を備えている場合は、その計量室、コンベヤー円盤及びフラップは一緒に注入デバイスを形成する。注入デバイスは挽いたコーヒーの注入量に対応する好ましくは1杯のコーヒー飲料を作るのに必要な量である挽いたコーヒーの一部を受ける計量室を含み、ここで、装置は挽いたコーヒーを包装から計量室へ移送するように構成されている。注入デバイスは、更に計量室を空にする排出手段を有することができる。
【0123】
挽いたコーヒーが包装から直接にグラインダーへ移送される場合は、コンベヤー手段及び包装のフラップは制御ユニットのタイマーと組み合わせて注入デバイスを形成する。その場合、制御ユニットは、所定の時間の間、挽いたコーヒーをコーヒー調製器具へ移送するタイマーを有することができる。毎秒当りの移送される挽いたコーヒーの量が分かっている場合は、移送される挽いたコーヒーの全量を予め決めることができる。したがって、そのような実施例では、注入デバイスは、少なくとも移送又はコンベヤー手段のいずれか一つ及び相対的に移動可能な閉じ手段を有する。制御手段は計時手段を有し、ここで、制御ユニットは、使用中、所定の量の挽いたコーヒーを包装からコーヒー調製器具へ移送するための所定の時間モーターを動作させるように配置され、ここで、好ましくは挽いたコーヒーの所定の量は、1杯の飲み物を調製するために注入された挽いたコーヒーの量に対応する。
【0124】
当業者は、調製器具の変形において、計量室は、あるいはグラインダーの下流に置くこともできることは、容易に理解するであろう。後者の場合、挽いたコーヒーは包装出口10111からグラインダーに直接入る。
【0125】
更に、図13Bに示す作動された状態で、内側周辺リッジ10179は容器の首状部分10137の半径方向に延在する環状リッジ10149の後ろにスナップ式に取り付けられていることが分かる。この位置ではまた雄及び雌ねじ山10147、10165が完全に外れている。それによって、また、容器10131及び閉鎖部材10133は図13Aの位置へ誤って戻ることが妨げられている。それにより、コーヒー調製器具で使用するために作動された包装に対して、まだ新しくかつ未使用の包装間での明瞭な違いがある。図13A−13Dは、したがって、挽いたコーヒー包装カートリッジの第1実施例を示し、コンベヤー円盤10169を備えた閉鎖キャップ10133、ボトル状容器10131の直接上にある密封皮膜10181を備えている。包装10103が既に器具に接続されていて、不正開封がすぐ分かる開封ストリップ10155を除去すると、包装は回転(180度)によって手動で作動することができる。レーザーで予め切込みされたホイルとすることができるシールは、作動する場合、制御可能に裂いて開けられ、そして押し出されてボトルのリング内の溝10145内へ入る。移動の終わりに、閉鎖キャップ10133の内側リング10163は、環状リッジ10149によって形成された、ボトルの厚い端部の上をはね上がり、もはやそこから除去することはできない、というのは、ねじ山10147、10165はかみ合っていないからである。したがって、逆にねじを回して戻すのは、阻止されている。
【実施例2】
【0126】
図14Aないし14Dは挽いたコーヒー包装カートリッジ10203の第2実施例を示し、それもまた容器10231と閉鎖部材10233を含んでいる。閉鎖部材10233は、挽いたコーヒー出口10211を備えた環状基部10251を有している。環状下部10251は、相対的に移動可能な補助の閉鎖部材10256を収容するための中央孔10254を画定している。ボトル状容器10231は、内部容積10235と容器10231の一端に開口10239を画定する首状部分10237とを画定している。第1実施例と同じように、首部10237は中心に配列された内及び外円筒スリーブ10241、10243からなり、その間に環状溝10245を画定する。容器10231の開放端部10239は密封皮膜10281によって密封されていて、環状溝10245は、密封部材を開口10239から除去するときに、この場合も密封皮膜10281を集める役目をする。この場合も、密封皮膜10281は好ましくは、その外周縁を外側円筒スリーブ10243にのみ取付ける。
【0127】
閉鎖部材10233は、更に第一の内側円筒壁10261と第二の内側円筒壁10263を備えている。第二の内側円筒壁は、その上部自由端に内側周縁リッジ10279を有している。閉鎖部材10233は、容器10231の首状部分10237に半径方向に延在する環状リッジ10249上にスナップ式に結合した内側周縁リッジ10279によって、容器10231に結合される。スナップ式結合は、それは簡単には接続が切れず、それにより、閉鎖部材10233が容器10231から誤って除去されるのを防ぐものである。更に、閉鎖部材10233は、その中心孔10254内に、第一の内側円筒壁10261の周縁開口10267を含み、軸方向に配列された挽いたコーヒー出口10211と連通する空洞に半径方向のアクセスを与える。この場合も半径方向の周縁開口10267と軸方向挽いたコーヒー出口10211との間の空洞は、挽いたコーヒー又はコーヒー粒子の柱状部に関してずれていて、包装10203内で挽いたコーヒー又は粒子のコントロールを可能にして、挽いたコーヒー又は粒子が出口10211への経路をたどるようにしている。内側円筒壁10263の上で、閉鎖部材10233も雌ねじ山構造10265を備え、補助の閉鎖部材10256の上の環状外側壁10262の上の雄ねじ山構造10247と協調する。補助の閉鎖部材は、概して、カップ状の素子として形成され、それはその基部及び円筒状周囲壁10264でコンベヤー円盤10269の形で挽いたコーヒーの移送又はコンベヤー手段を有している。円筒形周囲壁10264は、下記の目的で、上方に開いた周囲溝10266を形成するために、環状外側壁10262を有している。補助の閉鎖部材10256は、更に調製器具の駆動軸と結合し、結合手段(図示しないが、普通のもの)を形成する駆動ハブ10271を備えている。駆動ハブ10271は、密封皮膜10281と係合し、破裂させる穿孔ピンをも備えることができる。補助の閉鎖部材10256の円筒周囲壁10264は、更に周縁開口10267と整合するようにされた、幾つかの、例えば4つのうちの3つの、周辺窓10274A、10274B、10274Cを備えている。周辺窓10274A、10274B、10274Cは、壁部分を中断して、互いに間隔を置いていて、その結果、可動の閉鎖手段を示している。
【0128】
使用にあたり、包装10203は図14Aに例示した、密封皮膜10281が全く損なわれていず、内部容積10235内の中身を保護した状態で、最終使用者に提供することができる。補助の閉鎖部材10256が部分的に基部10251の孔10254から突き出ている。使用のため包装10203を作動させるために、それを、閉鎖部材10233から横方向に突出している差込み素子10283、10285として構成されている接続手段によって、コーヒー調製器具に単に接続する。駆動ハブ10271は器具に弾性的に装着された駆動軸に係合し、それを後退位置に弾性的に押し込む。作動素子を介して調製器具を動作させると、駆動軸は補助の閉鎖部材10256を回転させ、その結果、それは雄及び雌ねじ山構造10247、10265によって、図14Bに示す位置まで上方に動かされる。駆動軸は弾性的にバイアスされて駆動ハブ10271に従い、依然としてそれとの係合している。補助の閉鎖部材10256が、図14Bに示す最上の位置に達したときに、ねじ山構造10247、10265は外れてしまって、図14Aの位置への補助の閉鎖部材10256の逆の移動を許さない。図14Aの不作動の位置から図14Bの作動位置まで補助の閉鎖部材10256が移動する間、穿孔ピン10277及び、補助部材10256の周囲壁10264は密封部材10281をはずして、容器10231の首状部分10237内に設けられた環状の溝10254に押し込む。穿孔ピン10277及び円筒周囲壁10264は、これによって密封素子を引裂きかつ移動させる手段を形成する。重力によって、挽いたコーヒーはコンベヤー円盤10269の上に供給され、周辺窓10274A、B、Cのいずれか1つが回転期間中に整合するときに、周辺窓10274A、B又はCを通して周辺開口に運ばれる。注入デバイス及び/又は制御ユニットが注入が十分であると決定すると、補助部材10256の回転及びそれによってコンベヤー円盤10269の回転が中断される。これにより挽いたコーヒーの供給を中断する手段が得られる。調製器具の動作機構は、補助部材10256の回転が常に周辺窓10274A、B、Cの隣接する2つの間の周囲壁10264の一部分が周縁開口10267と重なっている、ことを確実にする。これは挽いたコーヒー出口10211を通して挽いたコーヒーを更に移送するのを防ぐばかりでなく、容器10231の中身が周囲環境と接触するのも防いでいる。図14Bの作動状態で、包装10203は調製器具から支障なく取り除くことができることは考えられることであるし、望ましいことでもある。これは、さまざまな調製飲料を可能にするために、異なる質の多様な挽いたコーヒーの包装を中間で利用することができるためには望ましいであろう。
【0129】
第2実施例による挽いたコーヒー包装カートリッジの、第1実施例のものとの顕著な違いは、コンベヤー円盤が閉鎖部材の一部と一体であることである。他の変形もありうるし、全体の挽いたコーヒー包装カートリッジは、コンベヤー円盤と一緒に回転することもできる。
【実施例3】
【0130】
挽いたコーヒー包装カートリッジ10303の第3実施例が図15Aから15Dに示されている。挽いたコーヒー包装カートリッジ10303は、この場合もボトル状容器10331及び閉鎖部材10333を含んでいる。閉鎖部材10333の基部10351に、調製器具と協働するための挽いたコーヒー出口10311を備えている。容器は、挽いたコーヒーを充填される内部容積10335を画定する(図示しないが従来のものである)。容器10331は更に、首状開口10339を画定する首状部分10337を備えている。首状開口10339は、容器10331の開放端を画定し、内側円筒スリーブ10341と同心上に配列された外側円筒スリーブ10343によって囲まれている。内側および外側円筒スリーブ10341、10343間には環状溝10345が、又形成されている。そのようなものとして、第3実施例10303の容器10331は、第1及び第2実施例の容器と厳密には同じではないが実質的に同じ様なものである。
【0131】
首状部分10337は、その自由端に隣接する位置に、外側円筒スリーブ10143から、延在する半径方向延在リッジ10350を備えている。
【0132】
閉鎖部材10333は、その基部10352から軸方向に突出する環状外側壁10353を有する。また、基部10351から軸方向突出しているのが第一の内側円筒壁10361であり、第一の内側円筒壁10361と環状外側壁10353の間に同軸の第二の内側円筒壁10363がある。第二の内側円筒壁10363は、半径方向に延在する環状リッジ10350上にスナップ式に係合して閉鎖部材10333を容器10331に取付けるための内方向に突出する周縁リッジ10379を備えている。
【0133】
基部10351に回転可能に支えられる挽いたコーヒーコンベヤー円盤10369は、基部10351の中央開口10373を通して駆動可能に係合することができる駆動ハブ10371を有している。回転可能な挽いたコーヒーコンベヤー円盤10369は、第一の内側円筒壁10361の周縁開口10367を閉じるための直立した閉じフラップ10375を有している。周縁開口10367は、既に説明した目的のために、内部容積10335内の挽いたコーヒーの柱状部に対してずれている空洞を介して、挽いたコーヒー出口10311と連通している。閉じフラップ10375は可動の閉じ手段として働く。図15Cに見られるように、コンベヤー円盤10369は、コンベヤー手段及び案内手段の部分として、上方向の凸形状に加えて、多数の半径方向に延在するリッジを備えることができる。これらの機能は選択的であり、挽いたコーヒーに対して攪拌し案内する手段を形成することによって、挽いたコーヒーをコンベヤー円盤10369の周縁に向けて移送するのを補助するのに用いることができる。別の配列では、回転可能な挽いたコーヒーコンベヤーは、半径方向に延在するパドル又は羽根を有する外輪で形成することができる。挽いたコーヒーが詰まるのを防ぐために、これらのパドル又は羽根が外輪又は羽根車の周縁までの半径方向全距離に伸びていないのが有利である。その代わりに、又は、追加的に、羽根は柔軟性の材料で形成することができる。更に具体的には、羽根車全体を、弾性材料で、具体的には、150から1200N/mm2 、更に具体的には、175から800N/mm2 、そして、好ましくは、175から300mm2 までの弾性率を有する可塑性の材料で作ることができる。更に、周縁開口の面積との関連で羽根の数を変えて、静止している羽根車で挽いたコーヒーが漏れるのを阻止することも可能である。
【0134】
第一の内側円筒壁10361と同一の広がりの、挽いたコーヒーコンベヤー円盤10369を囲んでいるのは可動のスリーブ10346である。その可動のスリーブは、その外側に、第一の内側円筒壁10361の内面上の雌ねじ山構造と係合する雄ねじ山10347を備えている。可動のスリーブ10346は、更に内部に突き出るノッチを備え、それらのノッチは、それぞれ閉じフラップ10375の向かい側の直立した側部と係合する。
【0135】
実施中は、挽いたコーヒー包装カートリッジ10303は、差込み構造10383、10385によって、コーヒー調製器具に接続される。包装を作動させると、コーヒー調製器具は制御信号を開始して、駆動ハブ10371を駆動し、これにより、コンベヤー円盤10369及び直立している閉じフラップ10375を駆動する。閉じフラップ10375は、これにより関連する1つのノッチ10348と係合して、可動のスリーブ10346を係合したねじ山構造10347、10365に沿って上方向に密封皮膜10381に向けて移動され、その密封皮膜はその周辺を容器10331の外側円筒スリーブ10343に取付けられ、それにより密封手段を形成している。この移動は密封皮膜10381を破り、それを環状溝10345内へ押し込む。それにより、可動のスリーブ10346は密封要素を破り、かつ移動させる手段を形成する。特に、密封皮膜10381は、予定の弱くされた線に沿って破れるように作っておくことができる。可動のスリーブ10346の上方への移動が完了すると、閉じフラップによって係合されているノッチ10348は、図15Bによく図示されているように、そこから解放される。包装10303を作動するため、可動のスリーブ10346の内側周辺に単一のノッチ10348を設けることが必要になるだけであることは、当業者に明らかである。この第3実施例では、閉じフラップ10375の垂直の後縁に係合する第二のノッチが、組立てを簡単にするために、単に設けられている。
【0136】
前記した第2及び第3実施例は、両者とも装置の駆動手段によって自動的に作動させることができる。駆動ハブの連続回転は、密封皮膜が容器の開口から移動させられると、挽いたコーヒーの移動を開始する。
【実施例4】
【0137】
図16Aないし図16Eは、挽いたコーヒー包装カートリッジ10403の第4実施例を示す。包装10403は内部容積10435を画定するボトル状容器10431を含み、更に首状部分10437及び外側環10442を有する。外側環10442によって画定される開放端10439の内部に受け入れられる閉鎖部材10433は、好ましくは容器10431に取り外し不能に取付けられる。外側環10442の外側周辺には差込み構造10483、10485、又は図1の器具4のようなコーヒー調製器具に接続するための他の適当な接続手段を設けることができる。
【0138】
閉鎖部材10433は、容器10431の首状部分10437及び外側環10442によって画定されるような開放端10439内にぴったりと合っていて、接着剤又は溶接接合によって取付けることができる。閉鎖部材10433の軸方向外縁は、図16A及び図16Bに示すように、外側環10442の外側軸方向端部から僅かに引っ込んでいる。閉鎖部材10433は、また、挽いたコーヒー出口10411を有する基部10451を有している。図16C及び図16Dで良く分かるように、閉鎖部材10433は周縁開口10467と中央空洞壁10462を画定する。周縁開口は空洞を介して挽いたコーヒー出口10411と連通し、その空洞は、また、内部容積10435内に保持された挽いたコーヒー柱状体から半径方向にずれている。空洞壁10462と基部10451によって画定された中央空洞内に受け入れられるのは回転可能な挽いたコーヒーコンベヤー円盤である。コンベヤー円盤10469から軸方向に延在するのは、周縁開口10467に対する可動閉じ手段を形成するように構成された閉じフラップ10475である。挽いたコーヒーコンベヤー円盤は、基部10451の中央開口10473の中を通って突出している駆動ハブ10471を有している。当業者に明らかなように、考えられる限りでは、この実施例の閉鎖部材(10433)は、前述した実施例と同様に、容器(10431)の外側に係合するように設計することもできる。そのような別の配置では、差込み構造(10483、10485)は、容器(10431)よりも、むしろ閉鎖部材(10433)の部分である。
【0139】
コーヒー調製器具で使用するための作動前に、包装10403の挽いたコーヒーの中身を保護するために、密封皮膜10481が、外側環10442の軸方向の自由端に密封して取り付けられている。第4実施例では、密封手段を形成する密封皮膜10481はコーヒー調製器具によって自動的に除去されるのではなく、使用者によって除去される。この目的で、手動のプルタブ10482が、密封素子を裂き、かつ移す手段の構成として設けられる。容器10431の外表面上の差込み構造10483、10485と、閉鎖部材10433がその容器の開放端に凹所を設ける構成は、バリア膜又は密封皮膜10481が容器10431の外側縁部に密封して取り付けできることを許容する。これにより、密封バリア10481は、又、容器10431と閉鎖部材10433との間の結合部を保護する。密封皮膜又はバリア・ホイル10481は、包装が使用される前に、出荷及び在庫管理の間、挽いたコーヒーの中身を新鮮にかつ外気から守ることができる。しかし、焙煎したばかりの挽いたコーヒーは、まだCO2のようなガスを発散するかもしれない。焙煎した挽いたコーヒーを新鮮に包装できるようにするために、10481のような密封皮膜、又はバリア・ホイルは、別に、一方向圧力逃がし弁(図示しないが、従来あるものである)を備えることができる。
【0140】
操作中、第4実施例の包装10403は、密封皮膜10481を手で除去した後、差込み構造10483、10485又は同様の適当な接続手段で、図1に示す調製器具に結合することができる。挽いたコーヒーをコーヒー調製器具に移送する操作は、他の実施例と同様である。コーヒー飲料を作るために調製器具が作動されると、制御ユニットはコンベヤー円盤10469の回転を開始し、閉じフラップ10475は周縁開口10467から離れて回転する。コンベヤー円盤10469の回転は連続的であり、閉じフラップ10475は、1回転当たり1回、周縁開口10467と整合するのみである。閉じフラップ10475が周縁開口10467と整列しない間は、挽いたコーヒーは挽いたコーヒー出口10411に向かって調製器具のグラインダー又は計量ユニットへ出て行くことができる。挽いたコーヒーの所望の量が包装10403から引き出されるやいなや、挽いたコーヒーコンベヤー円盤10469は、閉じフラップ10475が周縁開口10467と整列する正確な位置で回転を止める。したがって、挽いたコーヒーの供給を中断する手段が与えられる。好ましくは、閉じフラップ10475及び周縁開口10467を含む構成部品の回転動力及び頑丈さは、閉じる途中に存在するかもしれない挽いたコーヒーが切断又は粉砕され、そのために、周囲開口10467が閉鎖するのに邪魔にならないようなものである。
【0141】
図16Fは、図16Aないし16Dの挽いたコーヒー包装カートリッジと使用する改良した別の閉じ部材を示している。図16Fの閉鎖部材10433Aは、図16AないしDの容器10431の開放端に取り外しできないように取付けるようにされている。それにより、この場合も、図16A及び図16Bに示すように、閉鎖部材10433Aの軸方向外端部は、容器10431の外側環状部の外側軸縁部から僅かに引っ込んだ位置に置かれて、密封皮膜を単に容器の外側環状部の軸方向自由端に取り付けることができる。閉鎖部材10433Aは、また基部10451Aを備えていて、その基部を通して挽いたコーヒー出口10411Aが延在している。閉鎖部材10433Aは、挽いたコーヒー出口10411Aと連通する周縁開口を有する中央空洞壁10462Aを画定する。空洞壁10462Aと基部10451Aとで画定される中央空洞内に収容しているものは回転可能な挽いたコーヒーコンベヤー円盤10469Aである。案内手段は、使用中に容器10431の内部と直面する、コンベヤー円盤10469Aの上面にある複数の略半径方向に延在する交互にあるリッジと溝である。略半径方向に延在するコンベヤー円盤10469Aの交互にある複数のリッジと溝は、挽いたコーヒーに対して攪拌及び案内手段を形成することによって、挽いたコーヒーがそれらの周縁に向かって移送するのを助ける。あるいは、コンベヤー円盤10469Aが高速で回転するときは、コンベヤー円盤は平らな上面を使用することができる。更に、図16Fの実施例の案内手段は、コンベヤー円盤10469Aの上面の一部を覆う固定の案内アーム10491を有し、挽いたコーヒーをコンベヤー円盤10469Aから、略半径方向に延在する案内面10493に沿って流出孔10411Aに向けて案内する。
【0142】
図17及び18では、移送又はコンベヤー手段101069は包装101003の一部であり、反対に回転する第一と第二のゴム製の挽いたコーヒー車輪101051、101053を有している。第一と第二のゴム製の挽いたコーヒー車輪101051、101053は、それぞれそれらの外周から延在する複数の柔軟な半径方向突起を有している。挽いたコーヒー101055は、ゴム製の挽いたコーヒー車輪101051、101053が動いているときは、それら車輪の間を移送され、しかし、ゴム車輪101051、101053が静止状態を保っているときは、半径方向に延在する突起によって、包装101003の出口は挽いたコーヒーの落下を防ぐのに効果的に閉じられている。
【0143】
図17に見られるように、包装101003はコーヒー調製器具101002の上に置かれ、コンベヤー手段101069によって移送される挽いたコーヒー101055は、調製器具101002の挽いたコーヒー供給開口101029に入るのが可能になる。図18の配列の平面図から分かるように、第一のゴム製の挽いたコーヒー移送車輪101051は第一のらせん形駆動ギア101057を有している。同様に、第二のゴム製の移送車輪101053は第二のらせん形駆動ギア101059を有している。第一及び第二のらせん形駆動ギア101057、101059は共に、包装101003の一部であるよりはむしろ器具101002の一部である器具の駆動部101061によって駆動される。駆動の結合は、ここでは普通の軸継ぎ手の形、あるいは同様のものではなく、むしろ相補的なギア部材の連結駆動により達成されることは明らかである。
【0144】
図19ないし21に図示する実施例は、器具101102からの回転駆動を使用し、それは包装101103の内部容積101135内で線形移動に変換される。駆動軸101172は、矢印101165に従って回転可能に送りスクリュー101163に係合し、コンベヤー・ピストン101167を矢印101169に示すように下方向に動かす。これは、挽いたコーヒー101155を柔軟性バルブ101171を通りこして押し進める。図20に別に示している、柔軟性バルブ101171は比較的に堅い弾性材料からなり、そして、半径方向にスロットが作られ、多数の撓みやすい個別のフラップ101173を形成している。バルブ101171の材料によって、半径方向スロットにより分離されている個々のフラップに与えられる剛性は、包装101103内の中身の挽いたコーヒー101155の充填を支持するのに十分である。コンベヤー・ピストン101167によって掛かる力のみが、挽いたコーヒー101155を柔らかいフラップ101173間の半径方向スロットを通させるのである。都合が良いのは、柔軟性バルブ101171をプラスッチク材料から作ることができる。圧力を柔軟性バルブ101171に掛けることなく、コンベヤー・ピストン101167及び介在する挽いたコーヒー101155により、挽いたコーヒー101155は包装101103から落下するのを妨げられている。そのため、駆動手段101172を回転して粉砕及び/又は調製器具101102と包装101103を係合させて、駆動手段101172の回転を中断すると、柔軟性バルブ101171を通しての挽いたコーヒー101155の供給は中断することが明らかである。
【0145】
図21の別の手段では、回転シュート101177が、矢印101175によって示す方向に駆動軸101172と共に回転するために駆動軸に結合されている。包装101103の内部で、図21の変形は、回転する閉鎖部材101179を有することで、駆動軸101172によって駆動されると、その閉鎖部材は送りスクリュー101163と一緒に回転する。回転する閉鎖部材101179は、回転シュート101177と整合する出口開口101181を有する。シュート101177が器具の挽いたコーヒー供給開口101129との整合が外れる位置で駆動軸101172を止めることによって、出口開口101181も、包装101103内に形成された内部シュート101183との整合が外れる。それにより、そして、包装101103の追加の閉鎖が得られ、そのときそこから器具101102によって挽いたコーヒー101155が引き出されない。器具1102から空でない包装101103の交換を可能にするために、挽いたコーヒーが抜け出るのを防ぐならばそれで十分である。しかし、部分的に空になった包装を長期にわたって取っておくために、包装内に空気が入るのを妨げること、少なくとも周囲空気に曝すのを制限することが確かに有益である。このために、追加の閉鎖部材101179が非常に有用である。
【0146】
挽いたコーヒー包装カートリッジ101203の別の変形が図22A及び22Bに示されている。包装101203は同様に回転可能な送りスクリュー101263を有し、この送りスクリューは、前述した実施例と同様に、(図1の調製器具4のような)コーヒー調製器具101202から駆動されるように構成されている。送りスクリュー101263の矢印の方向101265の回転は、床面形成ピストン101267を上昇させる。床面形成ピストン101267を上昇させると、床面形成ピストン101267の上にある挽いたコーヒー101255を内部シュート101283の上まで上昇させる。アーム101285は送りスクリュー101263と一緒に回転し、上面の挽いたコーヒー101255を内部シュート101283内に一掃するのを助ける。更に、図22Bに見られるように、床面形成ピストン101267に凹部101287が形成され、この凹部は内部シュート101283の周りにぴったりと適合する。図22Bで示すように、包装101203が円筒形の容器の形状であると、凹部101287は、床面形成ピストン101267と包装101203の残りの部分との間での相対的な回転を、他の回転防止手段がなくとも、効果的に防いでいる。シュート101283へ移送された挽いたコーヒー101255は、図22Aに示すように、供給開口101229を通して器具101202へ入る。
【0147】
さらに、挽いたコーヒー包装カートリッジ101303における移送又はコンベヤー手段の別の形態が図23Aないし23Dに図示されている。包装101303は調製器具101302に接続される、器具101302の駆動軸101372に駆動可能に結合されるようにされている。包装101303は、器具101303の挽いたコーヒー供給開口101329と整合する挽いたコーヒー出口101311を有する第一基部101389を有している。包装101303は、更に第二基部101391を有し、この第二基部は概してじょうご形で、その最下位置はシャトル・スライダー101393と連通するために中断されている。
【0148】
シャトル・スライダー101393は、駆動軸101382によって回転可能に、偏心器101395によって往復動するために案内される。詳細は図23B及び23Dを参照。図23A及び23Bに示すように、シャトル・スライダー101393は、所定の量の挽いたコーヒー101355を保持する注入空洞101397を有している。図23A及び図23Bに示す第一の位置で、シャトル・スライダー101393は、第二基部101391によって支持される挽いたコーヒー供給101355と連通する注入空洞101397を有している。矢印の方向101399に偏心101395が回転すると、シャトル・スライダー101393を図23A及び23Bに示す第一の位置から図23C及び23Dに示す第二の位置へ移動させる。第二の位置で注入空洞101397は流出孔101311と整合し、挽いたコーヒーは器具101302の供給開口101329を通して通過できる。図23Aないし23Dの実施例は挽いたコーヒーの器具への搬送及び注入の両方に使用できることは当業者に明らかであろう。注入空洞101397の容量と共に、駆動軸101372の回転数は、選択した数の飲料の提供に対する正確な注入を与える。また、シャトル・スライダー101393が第一又は第二の位置のいずれかの位置でも、包装101303は閉じているが、それは静止されたシャトル・スライダー101395では、包装101303内では挽いたコーヒーの供給101355間の連通はできないからであることは明らかである。
【0149】
図24A及び図24Bに示す移送又は搬送は、この場合も第二基部101491を有し、先端部101492によって全部そろうことになる。先端部101492は、器具101402(すなわち、図1のコーヒー調製器具4)から突出する駆動軸101472の近傍で旋回する。駆動軸101472の突端部は偏心器として形成されており、従動部101494はスプリング101496によって駆動軸101472の偏心突端部に対して斜めに接触している。駆動軸101472の回転速度は、先端部101492に振動運動が生じるように設定することができる。その形状は、特定の量の挽いたコーヒー101455だけを、先端部101492が出すたびに、すなわち、駆動軸101472が1回転するごとに、シュート101483へ導入するように選択することができる。明らかに当業者にはまだ他の構成が考えられる。図24A及び図24Bに示す実施例は先端部101492を開放位置に斜めにするように示しているが、それを第二基部の閉じ位置に偏らせて、包装が調製器具から取りさられるときに挽いたコーヒーが外へ落ちないように、先端部を構成することも実際に容易に考えられる。
【0150】
さらに挽いたコーヒー包装カートリッジの手動で動作する実施例を図面を参照して説明する。
【0151】
挽いたコーヒー包装カートリッジは、コーヒー調製器具4に接続するように特に適合するようになっている。それに加えて、挽いたコーヒー包装カートリッジは、コーヒー豆包装カートリッジと同様に、接続素子(例えば、差込み素子のような)を備えている。しかし、挽いたコーヒー包装カートリッジは、更に、例えばコーヒー粉砕器具のようなコーヒーを調製するのではなくコーヒー豆を粉砕するのに使用するのみの他の外部器具を使用することができる。次の記載において、コーヒー調製器具よりも挽いたコーヒー包装カートリッジに接続できる外部器具に言及する。
【0152】
図25Aは、手動で動作する包装の第1実施例による挽いたコーヒーを保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の断面を示している。この例では、包装201102は、挽いたコーヒーの例として焙煎して挽いたコーヒー201104で充填されている。
【0153】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102はハウジング201106を有し、そのハウジングは挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の内部容積201108を包含する。ハウジング201106は、例えば円筒形である。内部容積201108の内部に挽いたコーヒー201104を保持することができる。ハウジング201106は、内部容積201108から挽いたコーヒー201104を放出するための出口201110を有する。出口201110から、挽いたコーヒー201104を受ける外部器具201112に供給することができる。外部器具201112は、空洞201115によって挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を受け入れるようにされている。使用中は、空洞201115は外部器具201112の先端部に存在する。外部器具201112は入口201114を有し、その入口を通して挽いたコーヒー201104を受け取ることができる。外部器具201112の入口201114は、空洞201115に配置することができる。
【0154】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、更に挽いたコーヒー201104を出口201110へ移送するための移送手段201116を有している。移送手段201106は挽いたコーヒー201104に接触する可動構造201118を有している。そのような接触の結果、力を挽いたコーヒー201104に加えることができる。しかし、代わりに、そのような接触の結果、挽いたコーヒーの移動を阻止することができる。したがって、可動構造201118による力は、挽いたコーヒーに働く他の力によって生じる、重力のような、反作用の力である。このように、接触素子は挽いたコーヒーを積極的に移送するのに使用でき、及び/又は挽いたコーヒーを阻止し、挽いたコーヒーの阻止を解除し、そして挽いたコーヒーの移送を実現するのに使用することができる。可動構造201118は、少なくとも部分的に、この実施例ではすべてが内部容積201108内に存在している。この例では、可動構造201118はプランジャー201119を形成することができる。
【0155】
移送手段201116は、更に可動構造201118を手動で作動するための手動作動手段201120、この例ではクランク・ハンドル201122を有している。手動作動手段201120は少なくとも部分的に、この例では完全に、内部容積201108の外側に設けられている。内部容積201108の外側のそれらの位置は、手動作動手段201120に、使用者により手で届くことができることを可能にする。
【0156】
第一の例では、移送手段201116は、更に回転可能車軸201124のような回転可能素子を有することができる。回転可能車軸201124は、少なくとも部分的に、この例では全部が内部容積201108の内部に配置することができる。ここで、回転可能車軸201124は、使用中にハウジング201106を貫通し設けられた第一軸受け201126内で、及び第二軸受け201127内で回転する。回転可能車軸201124は、例えばハウジング201106の外側で、クランク・ハンドル201122に結合することができる。このようにして、クランク・ハンドル201122は回転可能車軸201124を回転するように構成することができる。
【0157】
第一の例では、回転可能車軸201124は、ねじ山201132を設けた、部分的にコンベヤー・スクリュー201130として形成することができる。更に、プランジャー201119はねじ穴201134を有し、それを貫通してコンベヤー・スクリュー201130を係合させることができる。コンベヤー・スクリュー201103をクランク・ハンドル201122によって回転させることによって、プランジャー201119は内部容積201108の中を下方又は上方に動くことができる。プランジャー201119が下方に動くことにより、下方への力を挽いたコーヒー201104に印加することができる。
【0158】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、更に回転可能な要素の回転軸を横断する方向に、内部容積201108内での可動構造201118の動きを実質的に防ぐために、リッジ201136のような阻止要素を含むことができる。この例では、阻止要素は、ハウジング201106の内側201138に強固に取り付けられるリッジ201136として形成される。このリッジ201136は、ハウジング201106の内側201138に沿って、回転可能車軸201124と略平行な方向に延在することができる。使用中、リッジ201136はプランジャー201119内のノッチ201140と係合することができる。図25Bは、ノッチ201140、プランジャー201119、及びリッジ201136及びハウジング201106を断面A−A´で示す。しかし、ハウジング201106とプランジャー201119が直方形を有するか、更に一般的には、コンベヤー・スクリュー201130が延在する方向を横断する方向へ、ハウジング201106に対して可動構造201118の移動が阻止される形状に可動構造201118とハウジング201106が形成されているならば、阻止要素を除外することができることは明らかである。
【0159】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102が、挽いたコーヒー201104の出口201110に向かう通路を妨害する障壁を形成する弁201142を設けることができる。弁201142は内部容積201108の内部に配置することができる。弁201142は1つ以上、例えば複数の柔軟性素子201144を含むことができ、それは弁201142が開いたときに変形される。柔軟性素子201144は弾性材、例えばゴムを含むことができる。プランジャー201119によって挽いたコーヒー201104に掛かることができる下方への力は、使用時に、少なくとも部分的に弁201142によって妨げることができる。弁201142は出口201110へ向かう挽いたコーヒー201104の無制御な移動を防ぐので、弁201142は、このようにして、挽いたコーヒー201104の供給を制御する可能性を増加する。
【0160】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、外部器具201112の外部駆動部材201148を受けるハウジング201106内に凹部201146を設けることができる。第一の例では、ハウジング201106は凹部201146内に閉ざされている。図25Aでは、外部駆動部材201148は凹部201146内に受け入れられている。図25Aから、凹部201146は、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102、特に、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102のハウジング201106と、外部駆動部材201148との間の機械的な接触を防ぐに必要な寸法にされることは明らかである。このようにして、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、外部駆動部材201148を備えた外部器具201112と組み合わせて使用することができ、一方、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、外部駆動部材201148を備えていない別の外部器具と組み合わせて用いることもできる。
【0161】
図25Aは、また、移送手段201116、具体的には回転可能車軸201124が、外部駆動部材201148と、使用中に、機械的な接触を防ぐのに配置することができることも示している。例えば、図25Aにおいて、回転可能車軸201124の端部が、この例では第二軸受け201127に配置され、凹部201146から間隔を置かれている。このように、外部駆動部材201148による移送手段201116の駆動を避けることができる。しかし、図25Cに示す第一の例で、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の変形において、移送手段201116、特に回転可能車軸201124は、使用中、外部駆動部材201148によって移送手段201116の駆動を確立するために配置することができる。図25Cに示す変形では、回転可能車軸201124と外部駆動部材201148は、使用中に機械的な接触をする。これは、手動の作動手段201120及び外部駆動部材201148の両者によって回転可能車軸201124の駆動を可能にする。
【0162】
図26は、手動で動作する包装の第1実施例の第二の態様による、挽いたコーヒー、例えば挽いたコーヒー201104、を保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の断面を示す。挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、ハウジング201106、移送手段201116、可動構造201118、及び出口201110を備えている。
【0163】
第二の例では、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、内部容積201108内に内部の壁201152を設けることができる。内部の壁201152は、使用中、ハウジング201106の上部201154から離れて間隔をおいて離しておくことができる。第一の例と同様に、移送手段201116は、可動構造201118のねじ穴201134内にコンベヤー・スクリュー201130を設けている。コンベヤー・スクリュー201130をクランク・ハンドル201122で回転させることによって、可動構造201118を、使用中、上方向に移動させることができる。移送手段201116は、したがって、挽いたコーヒー201104を、使用中、ハウジング201106の上部201154と内部の壁201152との間を空間201156を通して移動させるようにされている。挽いたコーヒー201104が可動構造201118によって十分に高く持ち上げられたらば、空間201156を通ってのこのような移動が生じるであろう。内部の壁201152によってはこれ以上は支持できない上昇した大量の挽いたコーヒー201104の振動又は横方向の不安定さのために、挽いたコーヒー201104は内部の壁201152を越えて横方向へ移動するであろう。
【0164】
図26は、更に内部の壁201152が、内部容積201108の第一部分201108Aを、内部容積201108の第二部分201108Bから分けていることを図示している。可動構造201118は、内部容積201108の第一部分201108A内に配置することができる。出口201110は、内部容積201108の第二部分201108Bを介して到達できる。
【0165】
図27は、第一の手動で動作する実施例の第三の態様による、挽いたコーヒー、例えば挽いたコーヒー201104を保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を断面で示す。挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、ハウジング201106、移送手段201116、可動構造201118、及び出口201110を備えている。
【0166】
この第三の例では、可動構造201118は、回転可能素子、例えば回転可能車軸201124に強固に接続することができる。可動構造201118は、例えば円盤のように形成することができる。可動構造201118は少なくとも1つの第一開口201160を設けることができ、それを通して挽いたコーヒー201104を通過させることができる。図27で、2つの第一開口201160が見られる。第一開口201160の全体の量は、1ないし6の範囲、7ないし15の範囲、及び/又は15を超えるものである。
【0167】
挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、少なくとも1つの第一開口201160の上又は下に、使用時に、配置される少なくとも1つの第二開口を備え、出口201110への入口を提供することができる。回転可能車軸201124の回転の結果、少なくとも1つの開口は少なくとも1つの第二開口と整合することができる。それで、挽いたコーヒー201104は少なくとも1つの第一及び少なくとも1つの第二開口を通って下降することができる。更に回転可能車軸201124を回転することによって、少なくとも1つの第一及び少なくとも1つの第二開口の整合は少なくとも部分的になくなる。このようにして、挽いたコーヒー201104の供給は停止させることができる。したがって、回転可能車軸201124の回転は、挽いたコーヒー201104の供給を制御することができる。
【0168】
この例では、第二開口は出口201110によって形成され、使用時に、第一開口201160の下に置かれる。しかし、別の方法では、少なくとも1つの第二開口は出口201110から間隔を置くことができる。より一般的には、第二開口の全体の量は第一開口201160の全量にほぼ等しくすることができる。したがって、出口201110は複数の開口を含むことができ、それらは互いに相互接続されるか、又はされないかであることは明らかである。
【0169】
図28A及び図28Bは、第一の手動で動作する実施例の第四の態様による、挽いたコーヒー、例えば挽いたコーヒー201104、を保持しかつ供給する挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を断面で示している。挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、ハウジング201106、移送手段201116、移送手段201116の可動構造201118、及び出口201110を備えている。
【0170】
第四の例において、可動構造201118は、弾性部材、ここでは弾性スプリング201164、によって、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102に弾性的に取付けられている。可動構造201118は、手動で動作する作動手段201120、ここでは第一の位置から第二の位置へ、そして逆の場合も同じに反復可能なレバー201166を含む、によって移動可能である。
【0171】
図28Aは、可動構造201118が第一の位置にある第四の例の挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を示す。図28Bは、可動構造201118が第二の位置にある第四の例の挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を示す。したがって、可動構造201118を第一の位置から第二の位置へ移動させることによって、スプリング201164が弾性的に変形することが明らかである。
【0172】
図28A及び図28Bの挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は、挽いたコーヒーを出口201110へ向ける通路201168を、内部容積201108内に供えている。通路201168は、内部壁201152と、ハウジング201106から内部容積201108内に延在する付加的な壁201170とによって形成させることができる。この例では、第二の位置で、可動構造201118によって、通路201168は少なくとも部分的に詰まっていて、この例ではほとんど完全に詰まっていて、すなわち、ほとんど塞がっている。この例では、第二の位置よりも、第一の位置で通路201168は可動構造201118による詰まりが少ない。この例では、第一の位置では、通路201168は可動構造201118によって詰まらない。変形例では、しかし、第一及び第二の位置を逆にして、そのため第一の位置で、可動構造201118によって通路201168を少なくとも部分的に詰まらせ、そして、第二の位置で、通路201168は可動構造201118によって第一の位置よりも詰まりが少ない、又は可動構造201118によって詰まらない。
【0173】
第四の例では、第一の位置は、使用中、第二の位置よりも下に設置される。更に、少なくとも挽いたコーヒー201104の一部分は、使用中、可動構造201118の上にある。その結果、第一の位置から第二の位置へ、その逆も同じ、可動構造201118を繰り返し動かすと、結果的に可動構造201118の上にある挽いたコーヒー201104の少なくとも一部分の振動を生ずる。そのような振動は、内部容積201108を通じて挽いたコーヒーの移動を促進する。
【0174】
第一、第二、第一、及び第四の例のいずれかの挽いたコーヒー包装カートリッジ201102は方法に使用することができる。方法は、挽いたコーヒー、例えば、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102から外部器具201112へ、挽いたコーヒー201104を供給することを含む。その方法は、更に、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の内部容積201108を包囲するハウジング201106内に挽いたコーヒー201104を保持することを含む。この方法は、更に、挽いたコーヒー201104を移送手段201116によってハウジング201106の出口201110に向けて移送することを含む。この方法は、更に、内部容積201108から出口201110を通して挽いたコーヒー201104を放出することを含む。この方法で、挽いたコーヒー201104を移送することは、移送手段201116の可動構造201118によって挽いたコーヒー201104に接触することを含む。ここで、可動構造201118は、少なくとも部分的に、内部容積201108内に存在する。この方法は、更に、可動構造201118を移送手段201116の手動で動作する作動手段201120によって作動することを含む。ここで、手動で動作する作動手段201120は、少なくとも部分的に、内部容積201108の外部に設けられる。しかし、この方法は、挽いたコーヒー包装カートリッジ201102の他の実施例によっても実施できることは明らかである。また、この方法は、記載した例又は変形例のいずれかの挽いたコーヒー包装カートリッジ201102を使用することなく実施できる。
【0175】
コーヒー調製器具(または、更に別の外部器具)に接続できる手動動作の挽いたコーヒー包装カートリッジの第2実施例を、図29Aないし29Dを参照して、これから説明する。図29A及び29Bに示すように、挽いたコーヒー包装カートリッジ202500は挽いたコーヒー201140を保持し、かつ供給するスクーパー202510を有する。挽いたコーヒー包装カートリッジ202500は、更に、差込み素子を凹部50内の側壁54内の開口58に配置し、挽いたコーヒー包装カートリッジ202500をその最終位置まで回転することによって、挽いたコーヒー包装カートリッジ202500をコーヒー調製器具4に接続するための差込み素子(ただ1つの差込み素子201683が示されている)を有するボデー202520を有する。その最終位置で、スクーパー202510は、コーヒー調製器具4の入力開口9と整合する。挽いたコーヒー包装カートリッジ202500は手動でスクーパーを回転するためのハンドル202530を有する。スクーパー202510は軸202540によってボデーに接続され、ハンドル202530を作動してスクーパー202510を水平軸の周りを回転させる。この記載を通して、挽いたコーヒー包装カートリッジはホルダーも含み、そのためある量の挽いたコーヒーを保持できるスクーパーは、包装としても認められることを注意されたい。
【0176】
図29Cは直立位置にあるスクーパー202510を示し、1杯分の挽いたコーヒー201104を保持している。使用者は、単にハンドル202530を半分だけ回転して、図29Dに示すようにスクーパー202510を空にして、挽いたコーヒーをコーヒー調製器具4に供給することができる。それで、スクーパーは、挽いたコーヒーを調製器具4の挽いたコーヒー開口9に向けて移送する移送手段として動作する。
【0177】
コーヒー調製器具に接続できる手動で動作する挽いたコーヒー包装カートリッジの第3実施例を図30Aないし30Cを参照してこれから説明する。図30Aに示すように、挽いたコーヒー包装カートリッジ202600は、使用者によって挿入された挽いたコーヒー201104を保持するホッパー202610を有している。挽いたコーヒー包装カートリッジ202600は複数の脚部202620を有している。幾つかの又は全部の脚部は、前述したように、差込み素子を開口58内に取付け、続けて、挽いたコーヒー包装カートリッジを回転することによって、挽いたコーヒー包装カートリッジ202600をコーヒー調製器具4に取付けるための差込み素子(図示せず)を備えている。挽いたコーヒー包装カートリッジ202600がその最終位置にあると、ホッパー202600の出口202630は、図30B及び30Cに示すように、コーヒー調製器具4の挽いたコーヒーの流入孔9と整合する。移送手段は閉じ板202660を有し、閉じ板はハンドル202670のような手動の作動手段によって水平軸の周りを手動で回転できる。閉じ板は仮想円筒の一部、好ましくはその約半分を形成する。仮想円筒の他の部分は開いている。図30Bに示す第一の位置で、閉じ板は出口202630を閉じ、あるいはほとんど閉じて、これによりホッパー202610からコーヒー調製器具4までの挽いたコーヒー201104の通路を妨げる。図30Cに示す第二の位置で、閉じ板202660は、ホッパー202610の内部容積の第一の広い部分202640を、ホッパー202610の内部容積の第二の狭い部分202650から区切る、又はほとんど区切る。これにより、第一の部分202640から第二の部分202650への挽いたコーヒー201104の通路が妨げられる。
【0178】
閉じ板を第一と第二の位置との間で回転することによって、使用者はコーヒー調製器具4に複数用量の挽いたコーヒーを供給できる。実際、閉じ板202660が図30Bに示す第一の位置にあるときに、重力によって、挽いたコーヒー201104はホッパーの第二の部分202650に入る。図30Cに示すように、閉じ板202660が第二の位置に回転されると、ホッパーの第二の部分202650にある挽いたコーヒーは重力のためにコーヒー調製器具4内に落下する。そのため、1杯の挽いたコーヒー201104は、ホッパー202610の内部容積の第二の部分202650内に保持される挽いたコーヒーに対応する。
【0179】
コーヒー調製器具に接続でき、かつ調製器具とは独立に作動する挽いたコーヒー包装カートリッジの第4実施例を、図31A−31Cを参照してこれから説明する。図31Aに示すように、挽いたコーヒー包装カートリッジ202700は挽いたコーヒーを保持するためのじょうご状ホルダー202710を有する。挽いたコーヒー包装カートリッジは、じょうご状ホルダー202710の上端に上部出口202720を有し、ホルダーから挽いたコーヒー201104を出すために、上部出口はチューブ(図示せず)によって下部出口202725(図31B参照)に接続される。挽いたコーヒー包装カートリッジ202700は、前記したように、差込み素子(それらのうちの1つだけ201683が図31Bに示されている)を開口58内に置き、引続き挽いたコーヒー包装カートリッジを回転することによって、コーヒー調製器具4に接続することができる。挽いたコーヒー包装カートリッジ202700がその最終位置にあると、出口202720と202725は、コーヒー調製器具4の挽いたコーヒー流入孔9と整合する。移送手段は、じょうご状ホルダーの内壁上のらせん状軌道202740からなる。らせん状軌道202740は、内壁から突出するらせん形縁部202730によって得られる。じょうご状ホルダー202710は、使用中、図31Cに示すように回転される。動かない阻止部材202750は挽いたコーヒーが内壁上を回転し続けるのを妨げる。その結果、らせん状軌道が回転し続けるので、挽いたコーヒーはらせん状起動202740に従って出口202720に向かって上方へ駆動される。
【0180】
好ましくは、ホルダー202710を回転するための作動手段は、バッテリーで動作するモーターによって形成されるが、原理的に手動で作動する手段も用いることができる。ホルダーの回転は駆動クラッチ202770を、所望の回転速度に対応する位置202760まで動かすことによって開始することができる。回転速度を選択することによって、使用者はコーヒー調製器具に供給される挽いたコーヒーの量を選択でき、それにより、コーヒーの強さを調節できる。
【0181】
別の方法は、コーヒー調製器具4内のグラインダーの開始及び終了を検出することによって、自動的にモーターの運転を開始及び終了することもできる。その検出は、それ自体知られている手段、グラインダーの音又はその振動を検出することによって、実行することができる。このようにして、そのグラインダーが動作している間は、コーヒー調製器具に挽いたコーヒーが供給される。
【0182】
挽いたコーヒー包装カートリッジが調製器具とは独立に作動される本発明の第5実施例によれば、挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒー包装である第一モジュールとモーターを有する第二モジュールを有する。第一モジュールをコーヒー調製器具に接続するときに、第一モジュールはコーヒー調製器具に取外し可能に接続可能であり、そして、第二モジュールは第一のモジュールに取り外し可能に接続可能である。実施例を、図32A−32Fに示す挽いたコーヒー包装カートリッジを参照して、これから記載する。
【0183】
図32Aに示すように、挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒー包装又は容器である第一モジュール202203を有する。第二モジュール201800は、素子201810を取り付けることによって、第一モジュール202203の上部に取外し可能に接続可能である。第二モジュール201800を第一モジュール202203の上部に結合すると、挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーの供給モードにある。第二モジュールは、携帯電話に使用するものと同様な振動モーターを有するバッテリー駆動の装置を有する。図32Bに示すように、第二モジュール201800を第一モジュール202203の上に配置すると、モーターはボタン201820によってスイッチオンにすることができる。第二モジュールの揺さぶり又は振動は第一モジュール内にある挽いたコーヒーをその出口に向かって流れるのを促し、挽いたコーヒーを、図32Cに示すようにコーヒー調製器具4に供給することになる。
【0184】
挽いたコーヒー包装カートリッジを挽いたコーヒー再充填モードにするために、第一モジュール202203をコーヒー調製器具4から取外し、図32Dに示すように、第二モジュールを第一モジュールの底部側に結合しなければならない。前述したように、コーヒー調製器具4に接続されているときは、第一モジュール202203の出口201612は開いていて、接続されていないときは、閉じている。挽いたコーヒー再充填モードで第二モジュールを第一モジュールに、コーヒー調製器具と同じ又は同じように、接続することによって、第一モジュール202203の出口が開き、挽いたコーヒー包装カートリッジを挽いたコーヒーで再充填する入口に用いることができる。それに、第二モジュール201800は、挽いたコーヒーを使用者が供給するためのじょうご状部201830と挽いたコーヒー入口201840を有する。それは、更に挽いたコーヒー出口201850を有し、その出口は、挽いたコーヒー再充填モードで第二モジュールが第一モジュール202203に接続されると、第一モジュールの出口201612と整合し、それは、ここで挽いたコーヒー入口の機能を有する。第二モジュール201800を第一モジュール202203に接続するために、図32Eに示すように、使用者はボタン201860を押して、ラッチ開閉器に係合させる。モーターを作動させて、じょうご状部201830内の挽いたコーヒー201104は、図32Fに示すように、支援されて第一モジュール202203内に入る。
【0185】
図33を参照すると、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030の別の実施例が示されていて、それは、出口3031が調製器具の挽いたコーヒー入口3041から離されたときに、挽いたコーヒー出口3031を閉じるための閉じ手段3032を有している。閉じ手段3032は、包装3030がコーヒー調製器具3020から取り外された後でも、実質的に気密な閉鎖を含み、及び/又は包装3030を真空にさせる及び/又は真空下に留めることができる。閉じ手段3032は、またコーヒー調製器具3020に接続されたときに包装3030を閉じ、例えば、挽いたコーヒー入口3041と挽いたコーヒー出口3031が結合される間、そのため接続及び結合の期間中、それぞれ、挽いたコーヒーと周囲空気との接触は避けられる。閉じ手段3032は頑丈な設計で、入口が閉じられるときに、コーヒー粒が入口3041内に又は入口に存在していても、閉じ動作期間中に閉じ手段が破砕するか、それを排出する。閉じ手段3032は、したがって、包装から調製デバイスへ挽いたコーヒーを送るために開くことができる。挽いたコーヒーを送った後は、閉じ手段3032は包装3030を再び閉じることができる。閉じ手段3032を開けるのは、開放手段3036で実行することができ、それは、例えば手で操作するか、また包装にハンドルを設けることもできる。
【0186】
図33の実施例では、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030は錫で作ることができ、円筒状の直立した側壁30200を有している。直立した側壁30200は、包装3030をコーヒー調製器具3020に接続するときに、コーヒー調製器具3020の直立した内壁30202に沿って滑動する。挽いたコーヒー入口3041は差込み閉鎖の第一部分30204Aを設けていて、そして、挽いたコーヒー出口3031は差込み閉鎖の第二部分30204Bを設けている。したがって、この例の接続素子は差込み閉鎖30204A、30204Bと壁30200、30202を有している。使用者は、包装を回転して、例えばコーヒー調製器具3020に対して軸方向の軸の回りを1/8回転して、差込み閉鎖の部分30204Aと30204Bを互いに接続することができる。したがって、挽いたコーヒー出口3031と挽いたコーヒー入口3041は互いに直接に接続される。挽いたコーヒー包装カートリッジの閉じ手段3032はフラップ30206を有し、そのフラップはヒンジ30208を介して包装の残りの部分と結合される。ヒンジ30208はスプリング30210を有し、そのスプリングはフラップ30206を閉じ位置に偏らせる。閉じ機構3034は、したがって、スプリング30210を有する。フラップ30206は更に軟鉄の突出ピン30212を有している。コーヒー調製器具3020は、更に器具の制御デバイスによって動作される電磁石30214を有する。制御デバイスは(図1で、凹部50の側壁54内又はその近くに配置された)センサー30216と結合され、センサーは包装3030がコーヒー調製器具3020に結合されたときを検出する。使用者がコーヒー調製器具の制御デバイスの作動素子を動作すると、そして、センサーが包装の存在を検出すると、制御デバイスは電磁石30214を作動して、ピン30212を電磁石で引き寄せ、これにより、フラップ30206はスプリング30210による偏らせに打ち勝って矢印30218の方向へ振れて開く。フラップ30206(閉じ手段3032)の開位置は図33に点線の輪郭で示されている。その後すぐに、制御デバイスは注入デバイス(より詳細は後で記載)を作動して、挽いたコーヒーの所定の注入量を包装3030からコーヒー調製器具3020へ送る。制御デバイス、センサー30216及び電磁石30214は包装を開く開放手段の部分を形成する。使用者がコーヒー調製器具3020から包装3030を切り離す/接続を断つと、フラップ30206はスプリング30210の影響で閉じ状態をとる。また、仮に電磁石30214がまだ付勢されていたとしても、このことが起きるのは、コーヒー調製器具から離れている磁界はそれで弱すぎてフラップ30206を開位置に留めて置けないからである。包装が機械から分離していることをセンサー30216が検出したとき、制御デバイス3038は電磁石30214の使用を止めることもまた可能となる。その場合、電磁石30214及び制御デバイスはスプリング30210と共に閉じ機構3034の部分として働く。さらに、それぞれの或る量のコーヒー飲料の作成が終わった後で、包装がコーヒー調製器具3020に結合されたままである場合でさえも、制御デバイスは電磁石30214の使用を止めることもできる。その場合も、制御デバイス3038及びスプリング30210は閉じ機構の部分を形成する。開放手段は、ここでは結合された包装がセンサーで検出されるやいなや、あるいは、センサーで結合された包装が検出されるやいなや、包装を開くことができ、使用者はコーヒー飲料を作るために動作している素子を作動させる。
【0187】
一実施例において、制御デバイスは、センサー30216によって包装3030の検出を介して作動される。センサー30216は、電気、磁気及び/又は光検知器30216を含むことができる。追加又は代替として、センサー30216は機械的検出装置を有することができ、例えば、スィッチを含み、それは包装3030の対応する部分によって切ることができる。包装3030及びセンサー30216の機械的な部分は対応する形状を有し、そのため包装3030は「キー」として働き、器具3020を動作させることができる。更なる実施例では、包装3030はRFIDタグを含み、器具はRFID読取装置を有している。制御デバイスは包装3030に対応する所定のコードを認識し、そのため制御デバイスは、包装3030のRFIDタグのコードが所定のコードであるときのみ、器具3020を作動させる。
【0188】
使用中に、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030がコーヒー調製器具3020に直接接続されていると、包装3030は開き、これにより、包装3030をコーヒー調製器具3020に接続後又は接続時に挽いたコーヒーは包装3030から調製デバイスに供給される。好ましくは、包装3030からのコーヒー粉が、1杯のコーヒー、例えば20グラム未満、として十分な注入分として供給される。挽いたコーヒーが使い終わると、包装3030を除去することができる。包装3030をコーヒー調製器具3020から除去すると、包装3030は捨てることができ、そしてこの動作中に、既に説明したように、好ましくは自動的に閉じ手段で停止することができる。
【0189】
この例のコーヒー調製器具3020は、コーヒー飲料を作った後は、ほとんど未使用のコーヒーは、コーヒー移送経路P内に残されていない。
【0190】
一実施例において、コーヒー飲料装置は注入デバイス3050を有し、このデバイスは、例えば、コーヒー調製器具3020に含まれている。また、注入デバイス3050は、包装3030に部分的にそしてコーヒー調製器具3020に部分的に含まれることができる。注入デバイス3050は、1杯のコーヒー飲料を作るために、1回分の挽いたコーヒーが調製デバイスに供給されるように構成されている。1杯のコーヒー飲料の容積は、例えば少量の強いエスプレッソに対しては約20ミリリットルから、例えば大きなカップのコーヒー飲料で400ミリリットル以上まで変えることができる。挽いたコーヒーの注入分の重量は約50グラム以下、具体的には20グラム以下、より具体的には15グラム以下とすることができる。好ましくは、注入量は、約4から10グラムの重量に、具体的には7グラムに対応する。注入デバイス3050は、挽いたコーヒーの注入量を設定するため、制御デバイスの動作素子を通して動作され、これにより注入量は動作中に使用者によって決められる。また、供給される水の量は動作素子又は追加の動作素子を介して決めることができる。
【0191】
図34において、複数の区画を有する挽いたコーヒー包装カートリッジ3030の断面が略図で示されている。図35において、複数の区画を有する挽いたコーヒー包装カートリッジ3030が、注入デバイス3050を備えた包装3030で示されている。この目的のため、包装3030、具体的には注入デバイス3050が複数の区画3052で構成され、その区画はそれぞれ挽いたコーヒーの一杯分で充填されている。包装3030は、具体的には注入デバイス3050は、図示の実施例では回転部分である移動可能な注入素子3054を有し、その移動可能な注入素子3054は挽いたコーヒー出口3031を有する。図33の例と合わせて、包装3030に対応するコーヒー調製器具3020は、電気モーターを備え、制御デバイスによってその電気モーターを制御して注入素子3054を移動することができる。図35による包装3030は更に、移動可能な注入素子3054の下に、図33を参照して記載したフラップ30206と差込み接続の一部30204Bを備えている。図3による変形との違いは、図34及び図35の挽いたコーヒー出口3031は区画3052とほぼ同じ直径を有しているのに対して、図33では挽いたコーヒー出口3031の直径は包装の直径よりかなり小さい。この記載で、移動可能な注入素子3054は、移動により、調製デバイスに供給するための挽いたコーヒーの量を注入する素子を含むものと理解されたい。挽いたコーヒー出口3031を区画3052の1つの下に配置することによって、それぞれの区画3052から挽いたコーヒーが、挽いたコーヒー出口3031を通して調製デバイスに向かって、例えば、重力によって、移動することができる。少なくとも1つの停止位置3056が、ほぼ挽いたコーヒー出口3031の位置で停止できる位置に設けられ、そのため出口3031から挽いたコーヒーの望まれていない流出がない。そのうえ、包装3030は、使用前に挽いたコーヒー包装カートリッジ3030の出口側3058を閉鎖する閉鎖ストリップ3057又は同様のものを有し、それはコーヒー調製器具3020内に包装3030を配置する前に使用者によって除去されることを意図したものである。このように、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030の出口側3058は使用前は清潔に被覆されている。更に、例えば、包装3030の外側に情報及び/又は広告を提供するためにシェル3059が設けられ、このシェルは区画3052を包囲する。
【0192】
図33ないし35を参照して上述した一実施例では、コーヒー調製器具3020は、注入デバイス3050及び/又は閉じ手段を動作するように構成されている。しかし、他の変形も考えられる。この目的を達成するために、コーヒー調製器具3020は図36に示すように、作動素子3060を設けることができる。作動素子3060は閉じ機構及び開放手段を有する。注入及び閉じ作用は、次に例示するが、都合よく一体化できる。作動素子3060は調製器具の結合素子の近くに設けられ、そのため、接続された状態で、調製器具は包装3030に係合できる。作動素子3060は、包装3030の対応部分に係合する、とくに注入素子3050を動かす、カム及び/又はノッチを有している。作動素子3060は、係合させられる注入デバイス3050の部分に対応する形状を有している。注入デバイス3050は雄部分3050A及び対応する雌部分3050Bを有し、部分3050A、3050Bのうちの1つはコーヒー調製器具3020に設けられ、対応する部分は包装3030に設けることができる。コーヒー調製器具3020に設けられた部分は、好ましくは作動素子3060であり、それによって、それは包装3030に、特に、出口3031をそれぞれの区画3052へ移動するための移動可能な注入素子3054に係合できる。作動素子3060は電気的に及び/又は機械的に及び/又は直接使用者によって制御することができる。
【0193】
作動素子3060は、説明した実施例では回転部分であり、区画3052の1つに対抗する挽いたコーヒー出口3031を配置し、挽いたコーヒーを調製デバイスへの注入供給するための移動可能な注入素子3054を動作させるように構成することができる。移動可能な注入素子3054は、所望の区画3052の下に及び/又はそれに対抗して挽いたコーヒー出口3031を移動するため、回転方向Dへ回転可能である。また、移動可能な注入素子3054は、閉じ手段として働き、及び/又は閉じ手段を設けるように構成される。注入素子3050が回転して、それが空の区画を解放にするとき、他の区画は閉じられて、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030内の挽いたコーヒーが周囲空気に曝されるのを防ぐようになっている。
【0194】
図36に示すように、移動可能な注入素子3054は区画3052のL方向へ移動可能である。移動可能な注入素子3054は包装3030の残りの部分に対して移動でき、そのため挽いたコーヒー出口3031は解放され、例えば下方向へ移動した状態に、又はそのため挽いたコーヒー出口3031は閉じられ、例えば上方向へ移動した状態に(図36参照)なる。分かるように、出口3031は包装3030の側に、特に、移動可能な注入素子3054に配置されている。
【0195】
図37において、別の実施例が示されていて、そこでは閉じ手段の部分を形成するリング3062を上方向へ移動させることによって、挽いたコーヒー出口3031が解放される。包装3030は多数の区画3052を設けることができる。閉じ手段3032の下で、例えば1つの出口3031を備えた、回転可能な注入素子3054が設けられる。出口が3031が1つの区画3052に対抗して位置すれば、出口3031は、それでコーヒー豆を含むその区画3052を解放することができる。閉じ手段3062は、包装3030をコーヒー調製器具3020に、具体的には接続素子3040に接続したときに、挽いたコーヒー出口3031を閉じかつ解放するように配置されている。包装3030がコーヒー調製器具3020の接続素子内に配置されるならば、閉じ手段3062は上方へ滑動するように構成される。回転可能な注入素子3054は、作動素子3060を回転させて、挽いたコーヒー出口3031をそれぞれの区画3052に対抗して配置することができ、それにより、挽いたコーヒーは自由になり、それぞれの区画3052から流れ出る。
【0196】
他の実施例において、包装3030は、複数のコーヒー出口3031が設けられ、それぞれの区画3052には1つの出口3031が設けられている。コーヒー調製器具3020は1つの挽いたコーヒー入口3041を有する。移動可能な注入素子3054はコーヒー調製器具3020内に配置されていて、ここで、近接したそれぞれの挽いたコーヒー出口3031に挽いたコーヒーを出すために、移動可能な注入素子3054は作動されて挽いたコーヒー入口3041を挽いたコーヒー出口3031の1つと結合する。装置は、例えば、特定のコーヒー出口3031をコーヒー入口3041に結合するために、包装3030はコーヒー調製器具3020に対して回転可能であるように配置されている。
【0197】
他の実施例では、包装3030は多数の区画3052に対応する多数の出口3031を有し、すべての出口3031は関連する閉じ手段を有する。作動素子3060は、それで、挽いたコーヒーの1注入分を調製デバイスに供給するために、密閉を開け又は突き破るように構成されている。閉じ手段3032は、破れやすい、引裂ける及び/又は切れるホイルを含むことができる。
【0198】
他の実施例において、挽いたコーヒーの1注入分は、挽いたコーヒー包装カートリッジ3030を最初に接続することを必要としないで、それぞれの区画3052からコーヒー調製器具3020に直接供給することができる。包装3030は注入デバイス3050を有し、それを使用者がそれで自分自身で、例えば、それぞれの出口3031を解放して、及び/又は注入素子3054を動かして、操作することができる。
【0199】
図38及び39において、他の実施例が示されていて、注入デバイス3050がコーヒー調製器具3020内に設けられている。注入デバイス3050は回転及び/又は滑動機構を有する。注入デバイス3050は、更に室3064を含むハウジング3065と、挽いたコーヒー入口3041が形成された閉鎖部材3032Aを有する閉じ手段3032を有する。挽いたコーヒー入口3041は室3064に対して移動可能であり、そのため、例えば、閉鎖部材3032A及び/又はハウジング3065を回転方向Dに回転することによって、室3064は閉鎖部材3032によって解放されるか、又は閉鎖されるかである。
【0200】
包装3030はコーヒー出口3031及び密封ストリップ3057を備えている。密封ストリップ3057を少なくとも部分的に除去して、挽いたコーヒー出口3031が露出又は解放される。接続素子は、包装3030を配置したときに、密封ストリップ3057が部分的に又は全体が自動的に除去されるように、或いは、少なくとも挽いたコーヒー出口3031が解放されるように構成されている。室3064を挽いたコーヒー出口3031の下に配置して、挽いたコーヒーが室3064に入る。好ましくは、室3064の容積は挽いたコーヒーの1注入分を一時的に保存するために十分である。室3064を1注入分の挽いたコーヒーで充填したあとで、室3064と出口3031は互いにずらされて、そのため出口3031は、ハウジング3065の上面によって閉鎖される。挽いたコーヒー入口3041を室3064の下に置くことによって、室3064内のその挽いたコーヒーの注入分は解放され、調製デバイスに通されることができる。出口3031と室3064はもはや結合されていないので、更に挽いたコーヒーは包装3030から室3064を介して調製デバイスへ通されない。
【0201】
図40及び図41に、一実施例が示されていて、それには注入デバイス3050が包装3030の内部で、かつ底部に設けられている。包装3030、具体的には、注入デバイス3050が、一時的に1注入分の挽いたコーヒーを保存し及び/又は通すための室3064を備えている。室3064は第一ハウジング部分3065A内に設けることができ、さらに、第一ハウジング部分3065Aと室3064は、受入れハウジング部分3065Bの内部で、受入れハウジング部分3065Bに対して、第一ハウジング部分3065Aの中心軸の周りを回転することができる。図41の展開図において、第一ハウジング3065Aと室3064は、図39に示す位置に対して、中心軸の周りを90度回転している。ハウジング部分3065A、3065Bは1つのハウジング3065の部分とすることができる。ハウジング3065は注入デバイス3050の部分である。更に、包装3030内で、ハウジング3065の上に、挽いたコーヒーで充填された空間が設けられている。その空間はただ1つの区画を有し、多数の注入分の挽いたコーヒーで充填されている。
【0202】
さらに、挽いたコーヒー通路3066は、挽いたコーヒーを注入デバイス3050に重力の作用で供給するため、前記空間の底部で、挽いたコーヒーを有する空間の下で、かつ注入デバイス3050の上に設けることができる。第一ハウジング部分3065Aは通路3066に対して可動で、具体的には回転可能に構成され、そして受入れハウジング部分3065Bは通路3066に対して固定に構成されている。室3064の下に、挽いたコーヒー出口3031を有する閉じ手段3032が設けられている。閉じ手段3032はハウジング3065に対して回転可能である。受入れハウジング部分3065Bに対して第一ハウジング部分3065Aを回転して、室3064を挽いたコーヒー通路3066の下に配置することができ、そして、挽いたコーヒーの一部が、好ましくは1注入分にほぼ等しい、室3064内に降下する。室3064は、その後すぐに、再び移動され、そのため通路3066とは接続が外れ、例えば室3064の上側は包装3030の基部3065Aによって閉じられる。その後すぐにコーヒー出口3031を室3064の下に配置して、挽いたコーヒーの注入分が挽いたコーヒー入口3041を介して調製デバイスに供給される。挽いたコーヒーの注入は、コーヒー調製器具3020内に配置された作動素子3060を介して行われる。包装3030は、その包装3030をコーヒー調製器具3020に対して回転することによって、挽いたコーヒーの1注入分が放出されるように構成されている。
【0203】
挽いたコーヒー包装カートリッジ3030は、例えば略直方形又は円筒形で作ることができる。接続素子は相補的な形状で、そのため両者が接続することができる。一実施例では、挽いたコーヒー包装カートリッジの内部空間は、例えば、内部空間が、少なくとも20グラム、更に特別には少なくとも50グラム、もっと更に特別には少なくとも70グラム、そしてもっと更に特別には少なくとも200グラムの挽いたコーヒーで全体に充填されているときに、多数の注入分の挽いたコーヒーを保持するように構成されている。別の実施例では、包装3030は1注入分の挽いたコーヒーだけを有し、そのため、装置は、包装3030をそれぞれ接続した後で、1注入分の挽いたコーヒー、例えば1杯のコーヒー飲料を処理する。また、1注入分は、例えば、複数杯のコーヒー飲料、或いは大きなカップのコーヒー飲料に相当することがあり、そのとき使用者は小さな又は大きな包装3030の中から選ぶことができ、それらを丸ごと使用時にコーヒー調製器具3020に取り付ける。装置内の異なる包装3030は、多数の容積を含むことがある。そのような包装3030は、例えば1注入の後で、交換するか及び/又は捨てることができる。
【0204】
図42AないしVは、例として、挽いたコーヒーを有する包装3030に対する注入デバイス3050を使用する方法に対する可能な工程を時間的な順序で示している。注入デバイス3050は包装3030からコーヒー調製器具3020に所定の注入分の挽いたコーヒーを供給できるように構成されている。注入デバイス3050はコーヒー調製器具3020内に設けられるピストン3073と、コーヒー出口3031を有する対応するチューブ3074の形状の、移動可能な、具体的には滑動可能な、注入素子とを有する。チューブ3074は包装3030内に設けられる。ピストン3073及びチューブ3074は、例えば円形断面又は多角形断面を有することができる。チューブ3074は、包装3030から挽いたコーヒーの少なくとも一部で充填されている。
【0205】
第一工程で(図42A)、包装3030は閉じられている。包装3030は、包装3030を実質的に気密な態様及び/又は真空で閉じている密封ストリップ3057を有している。包装3030はコーヒー調製器具3020に接続されるが、コーヒー調製器具はもう示さない。包装3030内に、複数杯のコーヒー飲料用の複数注入分に対する十分な挽いたコーヒーが存在できる。好ましくは、包装3030はほとんど完全に挽いたコーヒーで充填されている。
【0206】
第二工程で、包装3030はコーヒー調製器具3020に接続され、それにより、またその結果、ピストン3073が挽いたコーヒー出口3031を通って、密封ストリップ3017の少なくとも一部が途切れ又は剥離のために挿入される(図42B)。ピストン3073は出口3031を閉じるので、挽いたコーヒーは包装3030を抜け出ない。ピストン3073はチューブ3074の端部に配置されているので、チューブ3074のかなりの部分は挽いたコーヒーで充填されたままである。次の工程で、ピストン3073、チューブ3074及びチューブ3074内の挽いたコーヒーは包装3030から部分的に出され(図42C)、一方、ピストン3073は出口3031を閉じ続けている。包装3030内の挽いたコーヒーの容積の上部表面3075は、これにより、降下することができ、そのためピストン3073が包装3030中に更に滑動する空間があり、それにより前記上部表面3073は上昇する(図42D)。チューブ3074内にまだ存在する挽いたコーヒーの部分が挽いたコーヒーの所定の注入分にほぼ等しくなるまで、ピストン3073は上がり続ける(図43E)。ピストン3073はチューブ3074内で特定の高さまで移動し、この高さが調製デバイスに供給される挽いたコーヒーの注入分を決定する。その高さは、例えば、器具3020を介して使用者によって指示された設定に、及び/又は器具3020の製造中にプログラムを入れた回路の設定に依存することができる。
【0207】
チューブ3074及びピストン3073は包装3030の上端壁3076、又は少なくとも対抗する壁、まで上ることができ(図42F、図42G)、チューブ3074及びピストン3073は互いに対してほぼ等しい位置のままであり、そのため挽いたコーヒーの前記注入分はチューブ3074内に、ピストン3073と上端壁3076との間に閉じ込められ、それ以上挽いたコーヒーがピストン3073まで来るのを防いでいる。分かるように、ピストン3073は包装3030の底部壁3077と上端壁3076との間まで伸び、好ましくはピストン3073の位置は最初の位置にほぼ等しい(図42A)。ピストン3073は、それからチューブ3074の下まで自由に降下し、その間、それと一緒に挽いたコーヒーの注入分は降下することができる(図42H)。ピストン3073とチューブ3074との間に十分な自由空間があれば、コーヒーの注入分は取り出すことができる(図42I)。この注入分が、それから調製デバイスに供給することができる。
【0208】
挽いたコーヒーの注入分が取り出されると(図42J)、ピストン3073は、再びチューブ3074の中へ、好ましくは、挽いたコーヒーの注入分を決定する高さまで戻って行くことができる(図42K)。そこで、互いに相対的に同じ位置にあるピストン3073とチューブ3074は下方に動くことができ、それによりピストン3073の上にあるチューブ3074の部分は挽いたコーヒーで充填される(図42L)。それから、ピストン3073とチューブ3074は対抗する壁3076に向かって滑動し、そのため所定の注入分の挽いたコーヒーが閉じ込められ(図42M)、その所定の注入分は同様に下降するピストン3073によって取り出すことができる(図42N−P)。前記の工程は、包装3030が空になるまで繰返すことができる(図42Q−V)。
【0209】
図示しない実施例では、ピストン3073は包装3030の一部であり、それでピストン3073はコーヒー調製器具3020内の作動素子3060によって作動され、注入デバイス3050は図42A−Vに示すのとほぼ同じ方式に従って働く。別の実施例では、注入デバイス3050は、又は少なくともその一部は、包装3030内に設けられ、実質的に使い捨て又は再利用可能な材料、例えば、セルロース、紙、ボール紙、又は他の材料、又は例えばプラスチックのような材料から作ることができる。
【0210】
調製デバイスの実施例は図43ないし48に示されている。
【0211】
図43を参照すると、調製デバイス30100は調製室アッセンブリー30102を有する。調製室アッセンブリー30102は、水平方向に指向した、開放端部の、不動調製スリーブ30104を有していて、その調製スリーブの上部に挽いたコーヒー入口30106を有し、この入口は接続素子の挽いたコーヒー移送路Pと直接連通し、その上部に水/蒸気入口30107も有し、そして、その下部に、水/蒸気入口30107の直接下に飲料出口30108を有し、この出口を通して調製されたコーヒー飲料が使用者に出される。フィルタースクリーン管30109が、水/蒸気入口30107と飲料出口30108との間に、調製スリーブ30104を横断して配置されている。第一ピストン30110は、調製スリーブ30108に沿ってその一端から往復移動するために装着され、そして、第二ピストン30112は調製スリーブ30108に沿ってその反対側の端から往復移動するために装着されている。
【0212】
例示の実施例では、ピストン30110、30112はスコッチヨーク又はカムトラック機構を介して同じ駆動機構(図示せず)から駆動され、そのためそれらは図44ないし48に示すように予定の一致した動きをする。
【0213】
図44は調製サイクルの開始のときの調製デバイスを示し、そこでは、注入デバイス3050は、一定量、例えば7gのコーヒー粉を、矢印1で示す挽いたコーヒー入口30106を介して調製スリーブ30104内へ入れている。挽いたコーヒー粉は落ちて緩い堆積になる。図45を参照すると、調製サイクルの第一段階で、第一ピストン30110は調製スリーブ30104に沿って動き、コーヒー粉を押し込んでフィルタースクリーン管30109内で圧縮した(隙間が無い)パックにする、矢印2を参照。図46を参照すると、水がボイラー(図示せず)から水/蒸気入口30107へ低圧/中圧で注入される、矢印3参照。ピストン30110の封じフランジ30110aは水の注入期間中に接続素子及び最終的には挽いたコーヒー包装カートリッジ3030が蒸気及び水から保護されることを確実にする。ピストン30112の封じフランジ30112aは調製スリーブ30104の他端の封じと同様な封じを与える。作られたコーヒー飲料は重力で飲料出口30108を通して流れ出る。図47を参照すると、調製サイクルの進んだ段階で、ピストン30110、30112は同時に左方向へ動き使用済みのパックをスリーブの左端の外側の、図46の調製位置から廃棄/放出位置へ動かし、そこでそれは自由にごみ入れ(図示せず)に落下する。押しアーム又はフリッカー30115を用いて、パックがピストン30110、30112の面に張り付いたままならば、それが実際に落下するのを確かにするために使用される。
【0214】
図48に示す別の実施例では、ピストン30110は第二の封じフランジ30110bを有し、それはフィルタースクリーン管30109の領域で調製スリーブをその位置で清浄にすることができる。封じフランジ30110a、bは、清浄動作中に装置の残りの部分に対する保護を与える。
【0215】
他の実施例(図示せず)では、必要な押込み工程、圧縮工程、調製工程、及び放出工程を遂行し、しかし調製スリーブ30104は固定する必要はなく、例えばそれは移動用駆動機構に結合することができ、そしてピストンの1つは不動の栓で置き換えることができる。
【0216】
装置は、いろいろな種類のコーヒーを入れた、異なる挽いたコーヒー包装カートリッジを提供するのが有利である。接続する前に、挽いたコーヒー包装カートリッジは閉じられていて、好ましくは、気密に及び/又は真空包装されている。装置は、従って、最初の挽いたコーヒー包装カートリッジから挽いたコーヒーでコーヒー飲料を作った後で、その最初の挽いたコーヒー包装カートリッジはコーヒー調製器具から接続を外すことができ、そして、第二の挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続することができ、その後で、コーヒー飲料を作るのに使用した第一の挽いたコーヒー包装カートリッジの挽いたコーヒーが実質的に無しに、第二のコーヒー包装カートリッジのコーヒー粉でコーヒー調製器具を用いてコーヒー飲料を作ることができる。最初に出される挽いたコーヒーが殆んど後に残らないので、提供されるものの間に混入はない。
【0217】
提供と提供の合間に、使用者はしたがって挽いたコーヒー包装カートリッジを、新しいコーヒー飲料の所望の味に影響を受けること無しに、別の種類の挽いたコーヒーと換えることができる。都合の良いことに、包装は再び密封できる封じを設けることができ、そのため、包装を自動的に封じて、包装をいつでもコーヒー調製器具から取ることができる。一実施例では、包装は気密に封じられる。例えば、封じは、気密封じに構成される。
【0218】
一実施例において、封じは、挽いたコーヒー出口を封じるフラップを有する。フラップはコーヒー調製器具の作動素子と連携され、包装を配置したときに、フラップに割り込むカムを有している。作動素子は能動的に制御され、例えば、電気的に制御される素子を有することもでき、その素子は包装を開封する。別の実施例では、封じは、例えば、滑動部又は同様のものを有し、その滑動部は作動素子に対応することもでき、一方、作動素子はスライドを開けたり及び/又は閉じたりして、それぞれ、1注入分の挽いたコーヒーを供給し及び/又は包装を閉じるように構成されている。
【0219】
更に別の実施例では、包装から空気が抽出され、それにより、包装は気密に閉じられ、そのため包装は実質的に真空状態である。コーヒー調製器具は空気及び/又は挽いたコーヒーを吸い込むように構成されている。例えば、コーヒー調製器具は、挽いたコーヒー包装カートリッジから空気を取り去るポンプを備えることができる。また、包装は、柔軟な壁を有することができ、例えば、挽いたコーヒーを放出したときに包装は収縮させることができる。また、包装は、例えば、部分的に柔軟で、かつ部分的に堅いものでもよい。更に別の実施例では、包装の封じのときに、挽いたコーヒーを保存するための不活性ガスを注入する。
【0220】
一実施例において、コーヒー調製器具は、少なくとも1つの操作素子を備える操作パネルを有する。操作素子は、作動素子を作動して、1注入分の挽いたコーヒーがコーヒー飲料を作るために調製デバイスに供給することができるように、構成することができる。別の実施例では、少なくとも1つの作動素子が、水の量及び/又は挽いたコーヒーの注入分を設定するために構成されている。
【0221】
一実施例において、器具は、例えば湯に加えて、アイスコーヒーのような、冷たいコーヒー飲料を作るための冷水を供給することもできる。調製デバイスは、例えばフィルター又はフィルター・ホルダーを有することができる。フィルターは、例えば金属フィルター又はろ紙とすることができ、再使用に適した又は使い捨てのフィルターとして設計することができる。調製デバイスは、とりわけ、ドリップ式コーヒーメーカー、注入方式、圧力式、特にエスプレッソ・マシン、パーコレイター及び/又はインスタントコーヒー用の装置を含むことができる。原則として、いかなるコーヒー調製方法にも使用できる。
【0222】
先に、閉じ手段は包装内のコーヒー粉を封じることができ、そのため挽いたコーヒー包装カートリッジ内の挽いたコーヒーの周囲空気に曝すことは避けられることを述べた。これは、とりわけ、少なくともほとんど空気を周囲から包装内の挽いたコーヒーに通させない、その逆も同じ、である封じを意味することと理解されるべきである。好ましくは、粉が在る包装内の空間と周囲との間の圧力差が、多くて1.1、好ましくは1.2、より好ましくは1.3、そして更に好ましくは1.5バールのときに、閉じ手段は少なくともほとんど空気を周囲から包装内の粉に通さない、その逆も同じである。好ましくは、コーヒー包装に入る空気の量は多くて挽いたコーヒー包装カートリッジからコーヒー調製器具に供給される粉の量に等しい。これは、例えば挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に気密に接続することによって、そして、挽いたコーヒーが存在できる装置の内部を、装置の周囲(「外界」)に対して少なくとも実施的に気密にすることによって、実現可能である。例えば、図33に於いて、挽いたコーヒー入口と挽いたコーヒー出口を互いに気密に接続する。この装置の内部は、図33では例えば、包装の内部空間、挽いたコーヒー移送路P、及び調製デバイス自身によって形成されている。
【0223】
一実施例では、コーヒー調製器具は空を検出する装置を備えている。これは、センサー30216を用いたコーヒー調製器具が包装の識別コードを読取り、それをコーヒー調製器具の制御デバイスに記録するように構成される。コーヒー調製器具は、それで、識別コードに基づいて、粉の量は、それは前に使用されなかったときに、どれくらいあるか(例えば、容積又は重量で)を知る。このようにして、コーヒー調製器具は、包装からコーヒー調製器具に引続き供給される挽いたコーヒーの注入量に基づいて、包装内の挽いたコーヒーの残量はどれほどかを測定することができる。これは、包装をコーヒー調製器具から取り外し、そして引続き又接続するときにも行うことができる。それから、コーヒー調製器具は、再び包装の識別コードを確定し、従って包装内の挽いたコーヒーの残量がいくらかを知る。コーヒー調製器具は、挽いたコーヒーを包装から再び受けとったときに、この量を更新することができる。また、装置は、閉じ手段で包装が閉じたときに、閉じ手段がコーヒー粉によって妨げられていないことを確認する手段を更に設けることができる。これは、例えば、CCDカメラを用いて行うことができる。このカメラは閉じ手段の画像を発生し、その画像を制御デバイスへ供給する。制御デバイスは、例えば、コーヒー粉を認識し(パターン認識)、そのような認識をしたときに、使用者に警戒信号を発生するための、画像信号処理手段を有することができる。また、そのような存在するコーヒー粉に基づく代わりに、カメラで、例えば図33でピン30212の位置を検出して、閉じ手段が閉じ状態になるのが失敗することを単に検出することができる。
【0224】
包装3030の内部空間は、酸素吸収手段、及び/又は保存寿命強化ガスを備えることができる。包装は又真空包装にすることもできる。例えば、挽いたコーヒーからのガスが蓄積したときに、発生するかもしれない極度に高い内圧を避けるために、包装は、例えば、所定の内圧でガスを放出するように構成された弁を設けることができる。好ましくは、包装は、少なくとも使用前の粉の保存寿命を長くするために、出口及び/又は閉じ手段を実質的に気密に閉鎖するための密封ホイルが設けられる。密封ホイルは、例えば閉じ手段を覆って設けることができる。ホイルは、弁に任意に設けることができる。
【0225】
このように、本発明の動作及び構造は前述の記載から明らかである。本発明はここに記載したいずれの実施例にも限定されるものではなく、そして、当業者の範囲内で、変更は可能であり、その変更は添付の特許請求の範囲の請求項の範囲内のものであると考えられるべきものである。例えば、計量室の頂部壁は、計量室の入力開口の最も高い部分よりもはるかに高い位置にすることができる。これは、もしも最初の段階で、計量室を充填するのに必要とされるよりも長い時間だけ移送手段が作動されると、入口開口の最も高い部分辺りまで計量室は常に充填されることを意味する。
【0226】
また、例えば、挽いたコーヒーを容器から計量室まで移送する移送手段は、モーターで駆動されない、例えば、挽いたコーヒーを流出孔に向けて、そして計量室内へ重力だけの影響で移送するための下方へ延在する底部壁による、受動手段で実行することができる。その場合、計量室が挽いたコーヒーで充填されると、計量室の入力開口を閉じるために、特別の手段が必要とされるかもしれない。
【0227】
同様に、すべての運動学的な置換は本質的に開示されており、本発明の範囲に入るものと考える。用語「有する」が明細書の記載又は添付の特許請求の範囲の請求項の記載に用いられたときは、排他的又は包括的な意味に考えるべきものではなく、むしろ含む意味である。「・・する手段」といった表現は、「・・・ために構成された要素」又は「・・・構成された部材」とよむべきであり、記載した構造と均等なものを含むものと解釈すべきものである。「重大な」、「好ましくは」、「特に好ましい」などの表現は、本発明を限定することを意味するものではない。具体的に又は明確に記載又は請求項に記載されていない特徴は、その範囲を逸脱することなく、本発明による構造に更に含まれるものである。
【符号の説明】
【0228】
1 コーヒー飲料装置
3 カートリッジ、コーヒー豆包装カートリッジ
4 コーヒー調製器具
6 移送手段
7 容器
8 じょうご
9 コーヒー調製器具の有する流入孔
11 羽根車
15 計量室
17 第一のモーター
21 計量室の入力開口
28 グラインダー
29 カートリッジの流出孔
101 第二のモーター(グラインダー駆動モーター)
102 上部粉砕円盤
109 下部粉砕円盤
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーヒー調製器具及びコーヒー豆包装カートリッジを有するコーヒー飲料装置であって、ここで前記コーヒー豆包装カートリッジは前記コーヒー調製器具に取外し可能に接続され、前記コーヒー豆包装カートリッジは複数杯のコーヒー豆を保持しかつ供給するようにされていて、前記コーヒー豆包装カートリッジは、
コーヒー豆を保持する内部容積とコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔とを有する容器、
前記内部容積から前記カートリッジの前記流出孔に向けて前記コーヒー豆を移送できるようにされた移送手段、を有し、
ここで、前記コーヒー調製器具は、前記移送手段により前記流出孔に向けて移送されるコーヒー豆を受けとるための流入孔を有し、前記流入孔を介して前記コーヒー器具に入ったコーヒー豆を粉砕するためのグラインダー、及び前記グラインダーによって得られた挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製するための調製デバイスを有し、ここで、前記装置は、更に、前記移送手段により計量室に移送されるコーヒー豆を受けるための前記計量室を備え、前記計量室はグラインダーの一部を形成する基部部分を有し、前記基部部分は前記コーヒー調製器具内で垂直方向に延在する第一軸の周りを回転するようにされていて、ここで、前記装置は、前記グラインダーを作動したときに、コーヒー豆を前記計量室から前記グラインダーに移送させ、そしてコーヒー豆を挽くために前記基部部分が前記垂直軸の周りを回転するようにされているものであって、
前記装置は更に挽いたコーヒー包装カートリッジを備え、前記挽いたコーヒー包装カートリッジも前記コーヒー調製器具に取外し可能に取り付けることができ、かつ、好ましくは、前記流入孔を介して前記コーヒー調製器具に挽いたコーヒーを供給するようにされていることを特徴とする、コーヒー飲料装置。
【請求項2】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーで充填され、保持しかつ供給するようにされる、請求項1に記載のコーヒー飲料装置。
【請求項3】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、
挽いたコーヒーを保持するようにされている内部容積と、挽いたコーヒー出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有する容器と、
前記内部容積から前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記流出孔に向けて挽いたコーヒーを移送できるようにされた移送手段と、
を有する請求項2に記載のコーヒー飲料装置。
【請求項4】
前記コーヒー飲料装置は、挽いたコーヒーが前記挽いたコーヒー包装カートリッジから前記調製器具まで重力で移送されるようにされた、請求項1、2、又は3に記載のコーヒー飲料装置。
【請求項5】
前記基部部分は、前記基部部分が前記第一垂直軸に直角で、かつ前記第一垂直軸から離れて延在する方向へ下方に延在するような円錐形を有している、請求項1ないし4のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記計量室は、各カートリッジの部分である第一の室部分と、選択的に前記コーヒー調製器具の部分である第二の室部分とに分割され、ここで、前記第二の室部分は前記グラインダーの一部を形成する前記基部部分を有し、前記基部部分は垂直方向に延在する第一軸の周りを回転するため前記コーヒー調製器具内に配置される、請求項1ないし5のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記第一の室部分は前記流出孔を有し、かつ、前記第二の室部分は前記流入孔を有し、ここで、好ましくは、前記第一の室部分は前記第二の室部分の上に設置され、ここで、前記流出孔は前記流入孔の上に延在する、請求項6の装置。
【請求項8】
前記装置は、前記計量室がコーヒー豆又は挽いたコーヒーを受けた後に、コーヒー豆又は挽いたコーヒーの一部を保持し、及び/又は前記計量室が、80〜160mlのコーヒーからなる1杯のコーヒーのような一人前のコーヒー飲料を作るために好ましくは必要なコーヒー豆又は挽いたコーヒー注入量に相当するコーヒー豆又は挽いたコーヒーの一部を受けるように構成された、請求項1ないし7のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記移送手段が、前記移送手段を駆動したときに、コーヒー豆又は挽いたコーヒーを前記計量室に向けて、そしてその中へ移送するために、前記計量室に対して可動である一部分を有する、請求項3又は、請求項3の従属項となるときの請求項4ないし8のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記コーヒー調製器具は第一モーターと垂直に延在する駆動軸を備え、ここで、前記駆動軸は駆動するために前記各カートリッジの前記移送手段に取外し可能に接続され、それにより、前記モーターにより前記駆動軸が回転したとき、前記移送手段を動かす、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記可動である部分が、前記移送手段を駆動したとき第二垂直軸の周りを回転する、基部及び/又は複数の羽根を有する、請求項9又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記移送手段は、前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを重力の影響下で前記計量室に移送するための前記容器のじょうごのような下方に延在する底部壁を有する、請求項3又は請求項3の従属項となるときの請求項4ないし11のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記移送手段は前記容器の前記じょうご及び前記計量室に対して移動可能な前記部分を有する、請求項9又は12に記載の装置。
【請求項14】
前記移送手段は、前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを重力の影響下で前記計量室に向けて移送するための下方に延在する底部壁を有する、請求項3又は請求項3の従属項となるときの請求項4ないし13のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記第一室部分は前記計量室の容積を上方垂直方向で限定する上端壁を備え、ここで、前記第二の室部分の基部部分は前記計量室の容積を下方垂直方向で限定する、請求項6、又は請求項6の従属項となるときの請求項7ないし14のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記第一の室部分及び前記第二の室部分はそれぞれ前記計量室の容積を制限する少なくとも1つの直立した側壁を備えている、請求項6、又は請求項6の従属項となるときの請求項7ないし14のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
前記第一の室部分は、前記移送手段によって前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを前記計量室に入れるための流入開口を有する直立した側壁を備えている、請求項6、又は請求項6の従属項となるときの請求項7ないし14のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
前記移送手段は、前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを前記計量室に移送するために前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを少なくとも水平方向へ移送するようにされた、請求項3、又は請求項3の従属項となるときの請求項4ないし17のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
前記移送手段は、前記計量室の前記流入開口に向けて少なくとも水平方向に前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを移送するようにされた、請求項17又は18のいずれかに記載の装置。
【請求項20】
前記移送手段の前記可動な部分は、少なくとも水平方向へ前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを移送するように構成されている、請求項19又は請求項9ないし11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記各包装カートリッジは、前記各包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されていないときに、前記出口を閉じるための閉じ手段を有する、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
前記閉じ手段は、前記各包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されるときは、前記出口を開くように構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記閉じ手段は、前記容器の前記底部側に、前記出口と、開口を有する回転可能な閉じ円盤とを有する閉じ部材を有する、請求項21又は22に記載の装置。
【請求項24】
前記各包装カートリッジを前記コーヒー調製器具に接続するために、前記回転可能な閉じ円盤の開口を前記出口と整合する位置に持ってくる、請求項22又は23に記載の装置。
【請求項25】
前記閉じ部材は1対の羽根付けアームを有し、前記閉じ円盤は、前記閉じた位置で前記羽根付けアームの後ろで拘束される移動止めを有する、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記流出孔が、前記各カートリッジの作動前に前記内部容積を封じる除去可能な密封素子と関連づけられ、ここで、好ましくは、前記密封素子はガスが前記各カートリッジから逃げるのを阻止する、請求項3、又は請求項3の従属項となるときの請求項4ないし11のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
更に、前記密封素子を破砕しかつ移動させる手段を含む、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記密封素子はシール薄膜である、請求項26又は27に記載の装置。
【請求項29】
前記破砕しかつ移動させる手段はプルタブである、前記請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記グラインダーは前記計量室に対して中心に配置され及び/又は前記グラインダーは請求項6の第二の室部分に対して中心に配置される、請求項1ないし29のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
前記円錐形を有する前記下部部分は前記第一垂直軸の方向にあり、ここで、前記グラインダーを駆動したときに、前記円錐形部分は前記第一垂直軸の周りを回転する、請求項5に記載の装置。
【請求項32】
前記グラインダーは、前記基部部分、前記基部部分の周りに延在する下部粉砕円盤と前記下部粉砕円盤の上に延在する上部粉砕円盤を有する、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記グラインダーは第二のモーターによって回転駆動され、前記円錐形状を有する前記基部部分と前記下部粉砕円盤の回転を生じる、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記基部部分と下部粉砕円盤を駆動すると、コーヒー豆又は挽いたコーヒーは外方向に延在する半径方向に、前記下部粉砕円盤と前記上部粉砕円盤との間を動かされ、そして、前記下部粉砕円盤と前記上部粉砕円盤との間の垂直距離は前記外方向に延在する半径で減少するので、前記コーヒー豆は砕かれ切断されて挽いたコーヒーとなり、また挽いたコーヒーは更に砕かれる、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記グラインダーは、挽いたコーヒーシュートへの挽いたコーヒー出口のための出口位置を有し、このシュートは前記コーヒー調製器具の前記調製デバイス内へ下方に向いたじょうごである、請求項1ないし34のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
前記コーヒー調製器具は、前記各包装カートリッジに取り外し可能な接続のための接続手段を有し、前記接続手段は前記コーヒー調製器具の上側にある凹部を有し、前記凹部は側壁によって囲まれていて、かつ前記各包装カートリッジの下側から突出する対応する部分を受け入れるために構成されている、請求項1ないし35のいずれか1項に記載の装置。
【請求項37】
前記側壁は前記コーヒー調製器具の前記上側から突出している、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記側壁は前記各包装カートリッジの差込み素子を受け入れる開口を有している、請求項36又は37に記載の装置。
【請求項39】
前記各包装カートリッジは前記差込み素子を有している、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記各包装カートリッジは、前記コーヒー調製器具に接続されるために、前記差込み素子が前記開口に差し込められ、そして回転されるように前記凹部に挿入させられ、ここで、前記各包装カートリッジがその最終位置に到達したときに、前記各包装カートリッジがそれ以上回転するのを妨げるための阻止要素を前記側壁が有する、請求項38又は39に記載の装置。
【請求項41】
前記各包装カートリッジはその最終位置に到達するために約50度回転させられる、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記凹部はその中心に、前記駆動軸に固定される回転可能な突出端を有し、ここで、前記各カートリッジの前記移送手段は、前記駆動手段が回転したときに前記回転する突出端が前記移送手段を駆動するように、前記突出端を受け入れる凹部を備えている、請求項30ないし41及び10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項43】
前記コーヒー調製器具は前記突出する側壁を囲むハウジングを有する、請求項37又は請求項37の従属項であるときの請求項38ないし42のいずれか1項に記載の装置。
【請求項44】
前記第一垂直軸は前記計量室の前記基部部分の中心を通り抜け、そして前記基部部分は前記垂直軸に直角に延在する方向にかつ前記垂直軸の周囲をその垂直軸から離れて下方に延在し、及び/又は前記第一垂直軸は前記第二の室部分の前記基部部分の中心を通り抜け、かつ、前記基部部分は前記垂直軸に直角に延在する方向にかつ前記垂直軸の周囲をその垂直軸から離れて下方に延在する、請求項5又は請求項5の従属項であるときの請求項8ないし43のいずれか1項に記載の装置。
【請求項45】
前記コーヒー調製器具は、制御デバイスを備えている、請求項1ないし44のいずれか1項に記載の装置。
【請求項46】
前記制御デバイスは、前記第一モーター及び/又は前記グラインダーを制御するように構成される、請求項10又は45に記載の装置。
【請求項47】
使用中、第一工程で、前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填するために前記移送手段が駆動され、そして、前記第一工程の完了後に続く第二工程で、前記粉砕デバイスが作動されて前記計量室を空にし、そして前記第一工程の期間に前記計量室に集められた/集められるコーヒー豆を粉砕又挽いたコーヒーを更に粉砕するように前記制御デバイスが構成されている、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
使用中、第一工程で、前記移送手段は前記計量室を充填するのに必要とされるよりも長い時間駆動され、及び/又は、第二工程で、前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし又は少なくともほとんど完全に空にし、そして前記第一工程の期間に前記計量室に集められたすべてのコーヒー豆を粉砕し、又はすべての挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動されるように前記制御デバイスが構成されている、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記第一工程で、前記移送手段は、前記計量室を完全に充填する又は少なくともほぼ完全に充填するのに必要とされる時間よりも長い時間駆動される、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記計量室の容積は、それが前記第一工程でコーヒー豆で充填されると、豆の量は、1杯のコーヒーを作るための1注入分のコーヒー豆に相当する、請求項48又は49に記載の装置。
【請求項51】
前記制御デバイスが前記調製デバイスを制御し、使用中、前記第二工程の完了に続く第3工程で、前記調製デバイスが前記挽いたコーヒー及び前記コーヒー調製器具の加熱素子によって加熱された温水に基づいてコーヒーを調製するように前記コーヒー調製器具が構成されている、請求項47、48、49又は50に記載の装置。
【請求項52】
更に、前記各包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されているかを検出するように構成されているセンサーを有する、請求項1ないし51のいずれかに記載の装置。
【請求項53】
前記センサーは前記検出の結果を前記制御デバイスへ信号を送るように構成されている、請求項45又は52に記載の装置。
【請求項54】
前記センサーはスイッチである、請求項52又は53に記載の装置。
【請求項55】
前記スイッチはマイクロスイッチである、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記各包装カートリッジは、それが前記コーヒー調製器具に接続されたときに、前記スイッチを作動するための突出部を有する、請求項54又は55に記載の装置。
【請求項57】
前記突出部は前記差込み素子の1つの下又は上に置かれる、請求項39又は56に記載の装置。
【請求項58】
前記突出部は、前記各包装カートリッジがその最終位置に達したときに、前記スイッチを作動する、請求項56、57、又は40に記載の装置。
【請求項59】
前記スイッチは前記コーヒー調製器具の前記上側にある前記凹部を囲む前記側壁内に在る開口内に配置され、前記突出部が前記スイッチを前記開口を通して作動する、請求項56ないし58、及び38のいずれか1項に記載の装置。
【請求項60】
前記スイッチは前記側壁内の水平壁セグメントの後ろに隠されていて、前記開口は前記水平壁セグメント間の隙間であり、前記突出部は前記隙間にぴったり適合する、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記各包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されていることを検出した場合にのみ、前記第一モーター及び前記グラインダーが作動できるように、前記第一モーター及び前記グラインダーを制御するように前記制御デバイスは構成されている、請求項52ないし60及び46のいずれか1項に記載の装置。
【請求項62】
更に、前記各包装カートリッジの代わりに前記コーヒー調製器具に除去可能に接続できる挿入部品を有する、請求項1ないし61のいずれか1項に記載の装置。
【請求項63】
前記挿入部品は、前記各包装カートリッジと同じ又は類似の方法で前記コーヒー調製器具に接続できる、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記挿入部品は差込み素子を有する、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記挿入部品は、それが前記コーヒー調製器具に接続されるときに前記スイッチを作動するための突出部を有する、請求項54又は55に従属するときの、請求項62ないし64のいずれかに記載の装置。
【請求項66】
前記突出部が前記差込み素子のうちの1つの下又は上に配置される、請求項54又は55の従属するときの請求項64又は65に記載の装置。
【請求項67】
前記挿入部品がその最終位置に達したときに、前記突出部は前記スイッチを作動させる、請求項65、66、又は40に記載の装置。
【請求項68】
前記挿入部品は内部容積を有する空洞及び出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有し、前記内部容積はコーヒー豆又は挽いたコーヒーを受け入れるように構成され、更に、前記挿入部品が前記コーヒー調製器具に接続されない、又はその最終位置で前記コーヒー調製器具に接続されないときに、前記出口を閉じる閉じ手段を有する、請求項62ないし67のいずれか1項に記載の装置。
【請求項69】
前記閉じ手段は、前記挿入部品が最終位置で前記コーヒー調製器具に結合されるときに、出口を開くように構成されている、請求項68に記載の装置。
【請求項70】
前記閉じ手段は、前記出口を有する前記空洞の基部側に閉じ部材を有し、前記閉じ手段は更に開口を有する回転可能な閉じ円盤を有する、請求項68又は69に記載の装置。
【請求項71】
前記挿入部品がその最終位置で前記コーヒー調製器具に接続されるときに、前記回転可能な閉じ円盤の前記開口は前記出口と整合する位置にある、請求項70に記載の装置。
【請求項72】
前記グラインダーを作動したとき、前記基部部分は前記第一垂直軸の周りを回転してコーヒー豆又は挽いたコーヒーの注入分を前記計量室から前記グラインダーへ移送し、そして、前記コーヒー豆を粉砕し又は前記挽いたコーヒーを更に粉砕するように、前記装置が構成されている、請求項1ないし71のいずれか1項に記載の装置。
【請求項73】
コーヒー豆の前記注入分又は挽いたコーヒーの注入分は5〜11、好ましくは6〜8グラムのコーヒー豆又は挽いたコーヒーを含む、請求項72に記載の装置。
【請求項74】
前記第二の室部分は前記計量室の前記容積の約100−X%を有し、前記第一の室部分は前記計量室の前記容積の約X%を有し、ここで、Xは2〜50の範囲にあり、好ましくは5〜40の範囲にあり、より好ましくは15〜30の範囲にある、請求項6又は請求項6に従属するときの請求項7ないし73のいずれか1項に記載の装置。
【請求項75】
前記装置は、使用中に前記粉砕デバイスは前記計量室を空にし、前記計量室に集められた前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを粉砕するように構成された、請求項1ないし74のいずれか1項に記載の装置。
【請求項76】
前記装置は、使用中、前記粉砕デバイスが前記計量室を空にし又は少なくともほとんど完全に空にし、そして、前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆を粉砕し又はすべての挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動されるように構成されている、請求項75に記載の装置
【請求項77】
前記計量室を空にし、かつ、前記コーヒー豆を粉砕し又は前記挽いたコーヒーを更に粉砕する前に、第一工程で、前記移送手段を駆動して前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填する、請求項75又は76に記載の装置。
【請求項78】
前記移送手段は前記計量室を完全に充填し又は少なくとも実質的に完全に充填するに要するよりも長い時間駆動される、請求項77に記載の装置。
【請求項79】
前記コーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆で充填され及び/又は前記挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーで充填されている、請求項1ないし78のいずれか1項に記載の装置。
【請求項80】
前記各包装カートリッジは1注入分で充填されている、請求項79に記載の装置。
【請求項81】
前記各包装カートリッジは、複数杯の分量で充填されている、請求項79に記載の装置。
【請求項82】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは前記コーヒー調製器具に適合されていて、そのために、もしも前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されると、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段を用いて前記挽いたコーヒー包装カートリッジの流出孔に向けて移送される挽いたコーヒーは、コーヒーを作るために前記流入孔を介して前記コーヒー調製器具によって受け取ることができる、請求項1ないし81に記載の装置。
【請求項83】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は、前記コーヒー調製器具によって作動されるように構成されている、請求項82に記載の装置。
【請求項84】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は、前記コーヒー調製器具とは無関係に作動されるように構成されている、請求項82に記載の装置。
【請求項85】
前記移送手段は手動でされるように構成される、請求項84に記載の装置。
【請求項86】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は可動構造を含み、それは、前記挽いたコーヒーに接触するために前記内部容積内に少なくとも部分的に存在し、そして、前記移送手段は更に手動で動作する作動手段を有し、この手段は少なくとも部分的に前記内部容積の外部に設けられて、前記可動構造を手動で作動する、請求項84又は85に記載の装置。
【請求項87】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は、前記内部容積内部に少なくとも部分的に配置された、回転可能車軸のような、回転可能素子を含んでいる、請求項86に記載の装置。
【請求項88】
前記作動手段は前記回転可能素子を回転させるように構成されている、請求項87に記載の装置。
【請求項89】
前記作動手段は前記回転可能素子に接続されたクランク・ハンドルを含む、請求項88に記載の装置。
【請求項90】
前記回転可能素子は少なくとも部分的にコンベヤー・スクリューとして形成される、請求項87ないし89のいずれか1項に記載の装置。
【請求項91】
前記可動構造は前記コンベヤー・スクリューが係合するネジ穴を有する、請求項90に記載の装置。
【請求項92】
前記可動構造は前記回転可能素子に堅く結合されていて、そして、前記可動構造は少なくとも1つの第一開口を備え、その開口を通して挽いたコーヒーを通過させ、前記挽いたコーヒー包装カートリッジは少なくとも1つの第二開口を備え、前記第二開口は使用時に前記少なくとも1つの第一開口の上又は下に配置され、かつ前記出口への入口となり、それによって、前記回転可能素子を回転させる結果として、前記少なくとも1つの開口は前記少なくとも1つの第二開口と整合できる、請求項87ないし89のいずれか1項に記載の装置。
【請求項93】
前記第二開口は前記出口によって形成される、請求項92に記載の装置。
【請求項94】
前記可動構造はプランジャーを含む、請求項86ないし93のいずれか1項に記載の装置。
【請求項95】
更に、前記出口に向かう挽いたコーヒーの通過を妨げるために前記内部容積内に配置されたバリアを備えた、請求項86ないし93のいずれか1項に記載の装置。
【請求項96】
前記バリアは前記出口へ向かう挽いたコーヒーの通過を妨げる弁を含む、請求項95に記載の装置。
【請求項97】
前記弁は、前記弁が開いたときに変形する柔軟性素子を含む、請求項96に記載の装置。
【請求項98】
前記バリアは、使用時に前記ハウジングの頂部から間隔を置いた内壁を含み、ここで、前記移送手段は、使用時に前記ハウジングの前記頂部と前記内壁との間の隙間を介して挽いたコーヒーを移動させるように構成されている、請求項95ないし97のいずれか1項に記載の装置。
【請求項99】
前記内壁は前記内部容積の第一部分を前記内部容積の第二部分から分離し、ここで、前記可動構造は前記内部容積の前記第一部分内に配置され、そして、ここで、前記出口は前記内部容積の前記第二部分を介して達することができる、請求項98に記載の装置。
【請求項100】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記可動構造は、弾性部材によって前記挽いたコーヒー包装カートリッジに弾性的に取り付けられ、そのため、前記可動構造は前記手動の作動手段で第一の位置と第二の位置との間を繰り返し移動でき、その間、前記弾性部材を変形する、請求項86ないし99のいずれか1項に記載の装置。
【請求項101】
前記内部容積内に前記出口に向かう挽いたコーヒーの通路が設けられ、ここで、前記第二の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、かつ前記第一の位置で前記通路は、前記第二の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項100に記載の装置。
【請求項102】
前記内部容積内に前記出口に向かう挽いたコーヒーの通路が設けられ、ここで、前記第一の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、かつ前記第二の位置で前記通路は、前記第一の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項101に記載の装置。
【請求項103】
前記第一の位置は、使用中、前記第二の位置より上又は下に配置される、請求項101又は102に記載の装置。
【請求項104】
挽いたコーヒーの少なくとも一部が、使用中に、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記可動構造の上に配置される、請求項86ないし103のいずれか1項に記載の装置。
【請求項105】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、前記コーヒー調製器具の駆動軸を受けるための凹部が前記容器内に設けられている、請求項1ないし104のいずれか1項に記載の装置。
【請求項106】
前記容器は前記凹部で閉じている、請求項105に記載の装置。
【請求項107】
前記凹部は、前記挽いたコーヒー包装カートリッジと前記駆動軸との間の機械的な接触を防ぐような大きさにされている、請求項105又は106に記載の装置。
【請求項108】
前記移送手段は、前記コーヒー調製器具の前記駆動軸によって、使用中に、前記移送手段の駆動を妨げるように配置されている、請求項105ないし107のいずれか1項に記載の装置。
【請求項109】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持しかつ供給するスクーパーを有し、前記コーヒー調製器具に接続されると前記スクーパーは前記コーヒー調製器具の前記流入孔に整合し、前記スクーパーはその軸の回りを回転することによって移送手段としても働くように構成され、これにより前記流入孔へ挽いたコーヒーを注ぐ、請求項1ないし108のいずれか1項に記載の装置。
【請求項110】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは前記スクーパーを手動で回転するハンドルを有する、請求項109に記載の装置。
【請求項111】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーを保持するホッパーを有し、前記ホッパーは出口を有し、前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されると、前記ホッパーの出口は前記コーヒー調製器具の前記流入孔と整合され、前記移送手段は閉じ板を有し、前記閉じ板は第一の位置では少なくともかなりの範囲で、好ましくは全体に前記出口を閉じ、これにより前記流入孔に向かう挽いたコーヒーの通過を妨げ、そして、第二の位置では前記出口を塞がないか、ほとんど塞がず、そして前記移送手段が、更に第一の位置から第二の位置へ、又はその逆も同様に、前記閉じ板を作動する手動の作動手段を含んでいる、請求項1ないし110に記載の装置。
【請求項112】
前記第二の位置で前記閉じ板は、前記ホッパーの前記内部容積の第一の部分を前記ホッパーの前記内部容積の第二の部分から少なくとも実質的に区切り、これにより、前記第一の部分から前記第二の部分への挽いたコーヒーの通過を妨げる、請求項111に記載の装置。
【請求項113】
前記閉じ板は仮想シリンダーの前記第一部分を形成し、前記シリンダーの他の部分は開いていて、ここで、前記手動の作動手段が前記閉じ板を前記第一の位置及び前記第二の位置へ、それぞれ回転するように構成されている、請求項111又は112に記載の装置。
【請求項114】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持するじょうご状ホルダーと前記ホルダーから挽いたコーヒーを放出する出口を有し、前記出口は前記じょうご状ホルダーの上部に配置され、前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されたときに、前記流入孔と整合され、ここで、前記移送手段はらせん状コンベヤー手段で、使用中に回転可能に作動されて前記じょうご状ホルダーから挽いたコーヒーを前記出口に向かって進める、請求項1ないし113いずれか1項に記載の装置。
【請求項115】
前記らせん状コンベヤー手段は、前記じょうごの内壁上にらせん状に突出する縁部によって得られ、前記じょうご状の前記内壁上の挽いたコーヒーに対するらせん状の軌道によって形成される、請求項114に記載の装置。
【請求項116】
前記らせん状コンベヤー手段は、挽いたコーヒーが前記内壁上を回転し続けるのを妨げる非移動阻止要素を含み、これにより、前記らせん状軌道に従って前記出口に向かって挽いたコーヒーを上方へ駆動する、請求項114又は115に記載の装置。
【請求項117】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーを振ったり又は振動させて、挽いたコーヒーを放出するために、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの出口に向かってその流れを促進するように構成されている、請求項1ないし116のいずれか1項に記載の装置。
【請求項118】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーの容器である第一モジュールとモーターを有する第二モジュールを有し、前記第一モジュールは前記コーヒー調製器具に取り外し可能に結合され、前記第一モジュールが前記コーヒー調製器具に結合される場合に、前記第二モジュールは前記第一モジュールに取り外し可能に結合される、請求項117に記載の装置。
【請求項119】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記出口は、前記コーヒー調製器具に接続されたときに開き、そして、接続を外すと閉じ、前記第二のモジュールが、好ましくは挽いたコーヒー再充填モードで、前記コーヒー調製器具の代わりに前記第一モジュールに接続できる、請求項117又は118に記載の装置。
【請求項120】
好ましくは、挽いたコーヒー再充填モードで、前記コーヒー調製器具と同じ又は同様に、前記第二モジュールは前記第一モジュールに接続されて、前記第一モジュールの前記出口を開くことになる、請求項119に記載の装置。
【請求項121】
更に、所定の注入分の挽いたコーヒーを前記コーヒー調製器具に供給する注入デバイスを有する、請求項1ないし120のいずれか1項に記載の装置。
【請求項122】
前記注入デバイスは前記挽いたコーヒー包装カートリッジの部分を形成する、請求項121に記載の装置。
【請求項123】
前記注入デバイスはコーヒー調製器具の部分を形成する、請求項121又は122に記載の装置。
【請求項124】
前記注入デバイスは置換可能な注入素子を含む、請求項121ないし123のいずれか1項に記載の装置。
【請求項125】
挽いたコーヒーの所定の注入量の重量は約50グラム以下、特に20グラム以下、更に特別には15グラム以下である、請求項121ないし124のいずれか1項に記載の装置。
【請求項126】
前記コーヒー調製器具はコーヒー移送経路を有し、その移送経路は前記コーヒー調製器具の前記流入孔から前記調製デバイスに延在し、前記移送経路は少なくとも前記計量室の下側部分を形成し、ここで前記コーヒー飲料装置は、前記コーヒー飲料を作る前に、挽いたコーヒー移送経路に残っている挽いたコーヒーの残留物も実質的に除去せれるようにされている、請求項1ないし125のいずれか1項に記載の装置。
【請求項127】
請求項1ないし126のいずれか1項に記載の前記コーヒー調製器具及び請求項1ないし126のいずれか1項に記載の前記挽いたコーヒー包装カートリッジを有する装置。
【請求項128】
第一の種類のコーヒーが内に収容されている第一の挽いたコーヒー包装カートリッジと、第二の種類のコーヒーが内に収容されている第二の挽いたコーヒー包装カートリッジとを有している装置であって、ここで、前記第一の種類と前記第二の種類とは異なるものであり、
ここで、前記コーヒー飲料装置が、前記第一の挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーで前記コーヒー調製器具を用いてコーヒー飲料を作った後で、前記第一の挽いたコーヒー包装カートリッジを前記コーヒー調製器具から接続を外すことができ、そして、前記第二の挽いたコーヒー包装カートリッジを前記コーヒー調製器具に接続することができ、その後で、前記第二の挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーで、前記コーヒー調製器具を用いて前記第一の挽いたコーヒー包装カートリッジの挽いたコーヒーからの実質的に汚染なしに、コーヒー飲料を作ることができるようにされている、請求項1ないし127のいずれか1項に記載の装置。
【請求項129】
前記コーヒー調製器具は、何らかの挽いたコーヒーが前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記挽いたコーヒーの出口に存在するかをチェックするチェックデバイスを有する、請求項1ないし128のいずれか1項に記載の装置。
【請求項130】
前記コーヒー調製器具は、エスプレッソコーヒーを作る従来の高圧下で、注入ドリップ抽出装置で従来の大気圧で、又は僅かに高い1.1〜2、特に1.1〜1.5バールの圧力下で、コーヒー飲料を作るように構成されている、請求項1ないし129のいずれか1項に記載の装置。
【請求項131】
挽いたコーヒー包装カートリッジが、もはや1杯のコーヒー飲料のような1人前のコーヒー飲料を作るのに十分な挽いたコーヒーを含んでいないことを検出する手段を更に有する、請求項1ないし130のいずれか1項に記載の装置。
【請求項132】
挽いたコーヒー包装カートリッジが、もはや1人前のコーヒー飲料を作るのに十分な挽いたコーヒーを含んでいないことを検出する前記手段は、前記挽いたコーヒー包装カートリッジが空であることを検出して動作する、請求項131に記載の装置。
【請求項133】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジ内に入る空気の量は、多くても、前記挽いたコーヒー包装カートリッジから前記コーヒー調製器具に供給された挽いたコーヒーの量に等しく及び/又は挽いたコーヒーが存在することができる前記コーヒー飲料装置の前記内部は、前記コーヒー飲料装置の環境に対して実質的に気密であるように設計され、一方、好ましくは前記コーヒー飲料装置の前記内部は前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記内部空間と、前記挽いたコーヒー包装カートリッジから前記調製デバイスへの挽いたコーヒーの移送経路と、前記調製デバイスそれ自身とによって形成されるように前記コーヒー飲料装置が構成されている、請求項1ないし132に記載のいずれか1項に記載の装置。
【請求項134】
前記コーヒー調製デバイスは、水平調製スリーブの直径に亙って挽いたコーヒーパックを保持し、かつ前記挽いたコーヒーパックの調合を行う前記水平調製スリーブを有している、請求項1ないし133のいずれか1項に記載の装置。
【請求項135】
前記調製デバイスの移動部分は単一の駆動機構によって駆動される、請求項134に記載の装置。
【請求項136】
前記グラインダーは、既に挽いたコーヒーを粉砕するために動作可能である、請求項1ないし135のいずれか1項に記載の装置。
【請求項137】
前記グラインダーは、挽いたコーヒーが更に粉砕処理を受けることなく通過できるような構成に切り替えられる、請求項1ないし135のいずれか1項の装置。
【請求項138】
前記コーヒー調製器具は、前記コーヒー調製器具の前記流入孔を閉じ及び/又は開くように構成された閉じ手段を有し、前記閉じ手段は、好ましくは前記コーヒー調製器具及び/又は前記カートリッジの前記コーヒー調製器具への(からの)接続(接続を切る)をすることによって制御できるように構成される、請求項1ないし137のいずれか1項に記載の装置。
【請求項139】
前記コーヒー飲料装置と共に使用するための挽いたコーヒー包装カートリッジであって、前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持しかつ供給するように構成され、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの出口に向けて、特に、コーヒー調製器具に接続されるときはその流入孔に向けて、挽いたコーヒーを移送することができるようにされた移送手段を有し、前記挽いたコーヒー包装カートリッジは前記側壁の開口内へ挿入される差込み素子を有し、その側壁は、特に、前記挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続するために、前記コーヒー調製器具の上側から突出していて、ここで、前記移送手段は前記コーヒー調製器具とは独立に作動されるように構成されている、請求項1ないし138のいずれか1項に記載の装置と共に使用するための挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項140】
前記移送手段は手動で作動されるように構成される、請求項139に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項141】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは内部に挽いたコーヒーを保持できる内部容積を包むハウジングと前記ハウジング内に配置された前記内部容積から挽いたコーヒーを放出する出口を有し、ここで、前記移送手段は、挽いたコーヒーと接触するために前記内部容積内に少なくとも部分的に存在する可動構造を有し、そして、前記移送手段は更に手動で動作する作動手段を有し、前記作動手段は、前記可動構造を手動で作動するために少なくとも部分的に前記内部容積の外側にある、請求項140に従属する請求項1ないし138のいずれか1項に記載の前記コーヒー飲料装置と共に使用する挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項142】
挽いたコーヒーを保持しかつ供給するためのスクーパーを有し、前記スクーパーは、前記コーヒー調製器具に接続されるとその流入孔と整合し、前記スクーパーはその軸の周りを回転することによって移送手段としても機能するように構成され、それにより、挽いたコーヒーを前記流入孔へ移す、請求項140に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項143】
手動で前記スクーパーを回転させるハンドルを有する、請求項142に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項144】
挽いたコーヒーを保持するホッパーを有し、前記ホッパーは出口を有し、前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されると、前記ホッパーの出口は前記コーヒー調製器具の前記流入孔と整合され、ここで、前記移送手段は閉じ板を有し、前記閉じ板は第一の位置では少なくともかなりの範囲で、好ましくは全体に前記出口を閉じ、これにより前記流入孔に向かう挽いたコーヒーの通過を妨げ、そして、第二の位置では前記出口を塞がないか、ほとんど塞がず、それで、前記移送手段が、更に第一の位置から第二の位置へ、又はその逆も同様に、前記閉じ板を作動するための手動の作動手段を含んでいる、請求項140に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項145】
前記第二の位置で前記閉じ板は、前記ホッパーの前記内部容積の第一の部分を前記ホッパーの前記内部容積の第二の部分から少なくとも実質的に区切り、これにより、前記第一の部分から前記第二の部分への挽いたコーヒーの通過を妨げる、請求項144に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項146】
前記閉じ板は仮想シリンダーの前記第一部分を形成し、前記シリンダーの他の部分は開いていて、ここで、前記手動の作動手段が前記閉じ板を前記第一の位置及び前記第二の位置へ、それぞれ回転するように構成されている、請求項144又は145に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項147】
前記移送手段は、前記内部容積内に少なくとも部分的に配置された車軸のような回転可能素子を有する、請求項139ないし146のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項148】
前記作動手段は、前記回転可能素子を回転するように構成されている、請求項147に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項149】
前記作動手段は、前記回転可能素子に結合されたクランク・ハンドルを有する、請求項148に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項150】
前記回転可能素子は少なくとも部分的にコンベヤー・スクリューとして形成される、請求項147ないし149のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項151】
前記可動構造はねじ穴を有し、前記ねじ穴を通して前記コンベヤー・スクリューを係合させる、請求項141又は150に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項152】
前記可動構造は前記回転可能素子に堅く結合され、前記可動構造に挽いたコーヒーを通す少なくとも1つの第一開口が設けられ、前記カートリッジに、使用中に前記少なくとも1つの第一開口の上又は下に配置された少なくとも1つの第二開口が設けられ、そして、その第二開口は前記出口に対する入口を提供し、前記回転可能素子を回転させる結果、前記少なくとも1つの開口は前記少なくとも1つの第二開口と整合させることができる、請求項147ないし149のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項153】
前記第二開口は前記出口で形成される、請求項152に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項154】
前記可動構造がプランジャーを有する、請求項141ないし148のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項155】
さらに、前記出口に向かう挽いたコーヒーの通路を妨害するために前記内部容積内にバリアを設ける、請求項141ないし154のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項156】
前記バリアは、前記出口に向かう挽いたコーヒーの通路を妨害するための弁を含む、請求項155に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項157】
前記弁は、前記弁が開いたときに変形する柔軟性素子である、請求項156に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項158】
前記バリアは、使用時に前記ハウジングの頂部から間隔を置いた内壁を含み、ここで、前記移送手段は、使用時に前記ハウジングの前記頂部と前記内壁との間の隙間を介して挽いたコーヒーを移動させるように構成されている、請求項155ないし157のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項159】
前記内壁は前記内部容積の第一部分を前記内部容積の第二部分から分離し、ここで、前記可動構造は前記内部容積の前記第一部分内に配置され、ここで、前記出口は前記内部容積の前記第二部分を介して達することができる、請求項158に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項160】
前記可動構造は、弾性部材によって前記挽いたコーヒー包装カートリッジに弾性的に取り付けられ、そのため、前記弾性部材を変形しながら、前記可動構造は前記作動手段で繰り返し第一の位置と第二の位置との間を移動できる、請求項141ないし159のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項161】
挽いたコーヒーが前記出口に向かう通路を前記内部容積内に設け、ここで、前記第二の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、かつ前記第一の位置で前記通路は前記第二の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項160に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項162】
挽いたコーヒーが前記出口に向かう通路を前記内部容積内に設け、ここで、前記第一の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、かつ前記第二の位置で通路は、前記第一の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項160に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項163】
前記第一の位置は、使用中、前記第二の位置の上又は下に配置される、請求項161又は162に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項164】
少なくとも挽いたコーヒーの一部が、使用中に、前記可動構造の上に配置される、請求項141ないし163にいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項165】
前記コンベヤー手段を作動する作動手段を有し、前記作動手段はモーターを有する、請求項1ないし138のいずれか1項に記載の前記コーヒー飲料装置と共に使用する、挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項166】
挽いたコーヒーを保持するじょうご状ホルダーと挽いたコーヒーを前記容積から放出する出口を有し、前記出口は前記じょうご状ホルダーの上部に配置され、かつ前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されたときにそれの前記流入孔と整合され、ここで、前記移送手段はらせん状コンベヤー手段で、使用中に回転可能に作動されて前記じょうご状ホルダーから挽いたコーヒーを前記出口に向かって進める、請求項165に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項167】
前記らせん状コンベヤー手段は、前記じょうごの内壁上にらせん状に突出する縁部によって得られ、前記じょうご状の前記内壁上の挽いたコーヒーに対するらせん状軌道によって形成される、請求項166に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項168】
前記らせん状コンベヤー手段は、挽いたコーヒーが前記内壁上を回転し続けるのを妨げる非移動阻止要素を含むことができ、これにより、前記らせん状軌道に従って前記出口に向かって挽いたコーヒーを上方へ駆動する、請求項166又は167に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項169】
挽いたコーヒーを放出するために、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの出口に向かって挽いたコーヒーの流れを促進するように挽いたコーヒーを振ったり又は振動させるように構成されている、請求項139又は165に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項170】
挽いたコーヒーの容器である第一モジュールとモーターを有する第二モジュールを有し、前記第一モジュールは前記コーヒー調製器具に取り外し可能に結合され、前記第一モジュールが前記コーヒー調製器具に結合される場合に、前記第二モジュールは前記第一モジュールに取り外し可能に結合される、請求項169に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項171】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されると、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記出口は開き、取り外すと、閉じ、ここで、好ましくは挽いたコーヒーの再充填モードで、前記第二モジュールは、前記コーヒー調製器具の代わりに前記第一モジュールに接続できる、請求項169又は170に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項172】
好ましくは、挽いたコーヒー再充填モードで、前記第二モジュールは、前記コーヒー調製器具と同じ又は同様に前記第一モジュールに接続され、前記第一モジュールの出口を開かせることになる、請求項171に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項173】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは前記出口を通して所定の注入量の挽いたコーヒーを供給する注入デバイスを有する、請求項139ないし172のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項174】
前記注入デバイスは置換可能な注入素子を含んでいる、請求項173に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項175】
挽いたコーヒーの所定の注入量の重量は、約50グラム以下、特に20グラム以下、更に特別には15グラム以下である、請求項173又は174に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項176】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの内部容積は、それが以前に使用されなかったときは、少なくとも20グラム、更に特別には少なくとも50グラム以上、もっと更に特別には少なくとも70グラム、そしてもっと更に特別には少なくとも200グラムの挽いたコーヒーを有し、あるいは、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの内部容積は、それが未だ使用されなかったときは、1人前のコーヒー、例えば1杯のコーヒーをつくるための挽いたコーヒーの量は、約5ないし10グラム、より好ましくは、約6ないし8グラムの挽いたコーヒーを有する、請求項141ないし175のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項177】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは少なくとも実質的に錫から及び/又は錫で構成される、請求項139ないし176のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項178】
少なくとも使用前に挽いたコーヒーで充填されている複数の区画を有する、請求項139ないし177のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項179】
前記複数の区画のそれぞれに1注入分の挽いたコーヒーが充填され、そこで、各注入分は重さで約20グラム以下である、請求項178に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項180】
請求項1ないし138のいずれか1項に規定された前記コーヒー調製器具及び請求項139ないし179のいずれか1項に規定された前記挽いたコーヒー包装カートリッジを有するコーヒー飲料装置。
【請求項181】
請求項1ないし138のいずれか1項による装置によって飲料をつくる方法であって、前記方法は、空にし及び粉砕する工程で、前記計量室を空にし、そして前記計量室に集められたコーヒー豆又は挽いたコーヒーを粉砕するために前記粉砕デバイスが作動される工程を含む、方法。
【請求項182】
前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし又は少なくともほとんど完全に空にし、そして前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆又前記挽いたコーヒーを粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される、請求項181に記載の方法。
【請求項183】
前記計量室を空にし、前記計量室内に集められた前記コーヒー豆を粉砕する前に、前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填する、請求項181又は182に記載の方法。
【請求項184】
前記計量室はコーヒー豆又は挽いたコーヒーで完全に充填され、又は前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーで少なくともほとんど完全に充填される、請求項183に記載の方法。
【請求項185】
前記移送手段は、前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで完全に充填する、或は少なくともほぼ完全に充填するのに要求される時間よりも長く駆動される、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記方法は、第一工程で前記移送手段は前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填するのに必要とされる時間よりも長い時間駆動され、そして、前記第一工程の完了後に続く第二工程で、前記粉砕デバイスは前記計量室を空にし、かつ前記第一工程の間に前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆を粉砕し、又はすべての前記挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される工程を含む、請求項1ないし138のいずれか1項に記載の装置によって飲料を調製する方法。
【請求項187】
前記方法は更に次の工程、前記第二工程の完了後に続く第三工程で、前記調製デバイスは挽いたコーヒーを基に及び加熱水を基にコーヒーを調製する工程を含む、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
コーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填されているカートリッジがコーヒー調製器具に接続され、そこで、前記カートリッジと前記コーヒー調製器具との接続によって計量室が形成され、そこで、その次に、前記計量室は前記カートリッジからコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填され、その次に、前記計量室はグラインダーを作動することによって空にされ、そこで、前記計量室の前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーは前記グラインダーの作動により粉砕され、又は、更に粉砕され、そして、その次に、前記コーヒー調製器具と共に前記挽いたコーヒー及び加熱水に基づいてコーヒーを調製する、コーヒー調製方法。
【請求項189】
前記グラインダーの回転部分によって少なくとも部分的に形成される基部部分を有する計量室を使用し、そこで、前記グラインダーの駆動によって前記回転部分は垂直軸の周りを回転し、そこで、前記回転部分の前記回転によって前記計量室は空になり、そして前記グラインダーで前記計量室の前記コーヒー豆又は前記挽いたコーヒーは粉砕され/更に粉砕される、請求項188に記載の方法。
【請求項190】
前記計量室を充填する工程は前記計量室を完全に又はほぼ完全に充填するのに必要な時間よりも長い時間行われ、及び/又は前記グラインダーは、前記計量室を空にし、又は少なくともほとんど完全に空にし、かつ前記充填工程の間に前記計量室内に集められたすべての前記コーヒー豆を粉砕し、又は、すべての前記挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される、請求項188又は189のいずれかに記載の方法。
【請求項191】
前記方法は、
第一工程で前記計量室はコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填され、
前記第一工程の完了後に続く第二工程で、前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし、かつ前記第一工程の間に前記計量室に集められたコーヒー豆を粉砕し、又は、挽いたコーヒーを更に粉砕するために作動される工程を含む、請求項1ないし138のいずれか1項に記載の装置によって飲料を調製する方法。
【請求項192】
前記第一工程で、前記計量室はコーヒー豆又は挽いたコーヒーで完全に充填され、又は、前記計量室はコーヒー豆又は挽いたコーヒーで少なくともほぼ完全に充填される、請求項191に記載の方法。
【請求項193】
前記第一工程で、前記移送手段は、前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填するのに必要とされる時間よりも長く駆動される、請求項191又は192に記載の方法。
【請求項194】
前記第二工程で、前記グラインダーは、前記計量室を完全に空にし、又は少なくともほとんど完全に空にし、かつ前記第一工程の間に前記計量室に集められたすべての又は少なくともほとんどすべての前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される、請求項191、192、又は193に記載の方法。
【請求項195】
前記方法が、
第一工程で、前記移送手段は、前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填するのに必要とされる時間よりも長く駆動され、
前記第一工程の完了後に続く第二工程で、前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし、かつ前記第一工程の期間に前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される工程を含む、請求項1ないし138のいずれか1項に記載の装置によって飲料を調製する方法。
【請求項196】
前記方法が更に、
前記第二工程の完了後に続く第三工程で、前記調製デバイスは、前記挽いたコーヒー及び温水に基づいてコーヒーを調製する工程を含む、請求項191ないし195のいずれか1項に記載の方法。
【請求項197】
前記方法が、
前記コーヒー豆包装カートリッジを前記コーヒー調製器具に接続し、
前記モーターと共に前記垂直に延在する駆動軸を回転し、これによりコーヒー豆を前記コーヒー豆包装カートリッジの前記流出孔に向けて移送するために前記コーヒー豆包装カートリッジの前記移送手段を駆動しかつ動かし、
前記コーヒー調製器具内にそれの前記流入孔を通って入るコーヒー豆を粉砕して挽いたコーヒーを作り、
挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製し、
前記挽いたコーヒー包装カートリッジを前記包装カートリッジの前記コーヒー調製器具に接続し、
前記コーヒー調製器具とは独立に挽いたコーヒーを前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記流出孔に向けて移送するために、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段を作動し、
前記挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製する、請求項1ないし138のいずれか1項に記載のコーヒー飲料装置によって飲料を作る方法。
【請求項198】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は手動で作動される、請求項197に記載の方法。
【請求項199】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は前記計量室を充填するために作動され、ここで、挽いたコーヒーで前記計量室を充填する工程の完了した後に続く次の工程で、前記計量室を空にするために前記粉砕デバイスが作動される、請求項197又は198に記載の方法。
【請求項200】
前記充填工程の間、前記粉砕デバイスは前記計量室を空に又は少なくともほぼ完全に空にするのに必要とされるよりも長い時間作動される、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
挽いたコーヒーで前記計量室を充填する工程の完了後、挽いたコーヒーを粉砕するために、前記粉砕デバイスが作動される、請求項199又は200に記載の方法。
【請求項202】
前記粉砕デバイスは、前記充填工程の間、前記計量室に集められたすべての挽いたコーヒーを粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される、請求項201に記載の方法。
【請求項203】
請求項139ないし179のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジから外部器具に挽いたコーヒーを供給する方法が、
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの内部容積を囲むハウジング内に挽いたコーヒーを保持し、
前記内部容積から前記ハウジングの前記出口を通して挽いたコーヒーを放出し、
前記移送手段によって前記出口へ向けて挽いたコーヒーを移送し、ここで、前記移送手段は、前記移送手段の前記可動構造によって挽いたコーヒーに接触することを含み、
前記移送手段の手動の作動手段によって前記可動構造を作動する、
工程を含む、前記挽いたコーヒー包装カートリッジから前記外部器具に挽いたコーヒーを供給する方法。
【請求項1】
コーヒー調製器具及びコーヒー豆包装カートリッジを有するコーヒー飲料装置であって、ここで前記コーヒー豆包装カートリッジは前記コーヒー調製器具に取外し可能に接続され、前記コーヒー豆包装カートリッジは複数杯のコーヒー豆を保持しかつ供給するようにされていて、前記コーヒー豆包装カートリッジは、
コーヒー豆を保持する内部容積とコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔とを有する容器、
前記内部容積から前記カートリッジの前記流出孔に向けて前記コーヒー豆を移送できるようにされた移送手段、を有し、
ここで、前記コーヒー調製器具は、前記移送手段により前記流出孔に向けて移送されるコーヒー豆を受けとるための流入孔を有し、前記流入孔を介して前記コーヒー器具に入ったコーヒー豆を粉砕するためのグラインダー、及び前記グラインダーによって得られた挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製するための調製デバイスを有し、ここで、前記装置は、更に、前記移送手段により計量室に移送されるコーヒー豆を受けるための前記計量室を備え、前記計量室はグラインダーの一部を形成する基部部分を有し、前記基部部分は前記コーヒー調製器具内で垂直方向に延在する第一軸の周りを回転するようにされていて、ここで、前記装置は、前記グラインダーを作動したときに、コーヒー豆を前記計量室から前記グラインダーに移送させ、そしてコーヒー豆を挽くために前記基部部分が前記垂直軸の周りを回転するようにされているものであって、
前記装置は更に挽いたコーヒー包装カートリッジを備え、前記挽いたコーヒー包装カートリッジも前記コーヒー調製器具に取外し可能に取り付けることができ、かつ、好ましくは、前記流入孔を介して前記コーヒー調製器具に挽いたコーヒーを供給するようにされていることを特徴とする、コーヒー飲料装置。
【請求項2】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーで充填され、保持しかつ供給するようにされる、請求項1に記載のコーヒー飲料装置。
【請求項3】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、
挽いたコーヒーを保持するようにされている内部容積と、挽いたコーヒー出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有する容器と、
前記内部容積から前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記流出孔に向けて挽いたコーヒーを移送できるようにされた移送手段と、
を有する請求項2に記載のコーヒー飲料装置。
【請求項4】
前記コーヒー飲料装置は、挽いたコーヒーが前記挽いたコーヒー包装カートリッジから前記調製器具まで重力で移送されるようにされた、請求項1、2、又は3に記載のコーヒー飲料装置。
【請求項5】
前記基部部分は、前記基部部分が前記第一垂直軸に直角で、かつ前記第一垂直軸から離れて延在する方向へ下方に延在するような円錐形を有している、請求項1ないし4のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記計量室は、各カートリッジの部分である第一の室部分と、選択的に前記コーヒー調製器具の部分である第二の室部分とに分割され、ここで、前記第二の室部分は前記グラインダーの一部を形成する前記基部部分を有し、前記基部部分は垂直方向に延在する第一軸の周りを回転するため前記コーヒー調製器具内に配置される、請求項1ないし5のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記第一の室部分は前記流出孔を有し、かつ、前記第二の室部分は前記流入孔を有し、ここで、好ましくは、前記第一の室部分は前記第二の室部分の上に設置され、ここで、前記流出孔は前記流入孔の上に延在する、請求項6の装置。
【請求項8】
前記装置は、前記計量室がコーヒー豆又は挽いたコーヒーを受けた後に、コーヒー豆又は挽いたコーヒーの一部を保持し、及び/又は前記計量室が、80〜160mlのコーヒーからなる1杯のコーヒーのような一人前のコーヒー飲料を作るために好ましくは必要なコーヒー豆又は挽いたコーヒー注入量に相当するコーヒー豆又は挽いたコーヒーの一部を受けるように構成された、請求項1ないし7のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記移送手段が、前記移送手段を駆動したときに、コーヒー豆又は挽いたコーヒーを前記計量室に向けて、そしてその中へ移送するために、前記計量室に対して可動である一部分を有する、請求項3又は、請求項3の従属項となるときの請求項4ないし8のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記コーヒー調製器具は第一モーターと垂直に延在する駆動軸を備え、ここで、前記駆動軸は駆動するために前記各カートリッジの前記移送手段に取外し可能に接続され、それにより、前記モーターにより前記駆動軸が回転したとき、前記移送手段を動かす、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記可動である部分が、前記移送手段を駆動したとき第二垂直軸の周りを回転する、基部及び/又は複数の羽根を有する、請求項9又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記移送手段は、前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを重力の影響下で前記計量室に移送するための前記容器のじょうごのような下方に延在する底部壁を有する、請求項3又は請求項3の従属項となるときの請求項4ないし11のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記移送手段は前記容器の前記じょうご及び前記計量室に対して移動可能な前記部分を有する、請求項9又は12に記載の装置。
【請求項14】
前記移送手段は、前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを重力の影響下で前記計量室に向けて移送するための下方に延在する底部壁を有する、請求項3又は請求項3の従属項となるときの請求項4ないし13のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記第一室部分は前記計量室の容積を上方垂直方向で限定する上端壁を備え、ここで、前記第二の室部分の基部部分は前記計量室の容積を下方垂直方向で限定する、請求項6、又は請求項6の従属項となるときの請求項7ないし14のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記第一の室部分及び前記第二の室部分はそれぞれ前記計量室の容積を制限する少なくとも1つの直立した側壁を備えている、請求項6、又は請求項6の従属項となるときの請求項7ないし14のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
前記第一の室部分は、前記移送手段によって前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを前記計量室に入れるための流入開口を有する直立した側壁を備えている、請求項6、又は請求項6の従属項となるときの請求項7ないし14のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
前記移送手段は、前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを前記計量室に移送するために前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを少なくとも水平方向へ移送するようにされた、請求項3、又は請求項3の従属項となるときの請求項4ないし17のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
前記移送手段は、前記計量室の前記流入開口に向けて少なくとも水平方向に前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを移送するようにされた、請求項17又は18のいずれかに記載の装置。
【請求項20】
前記移送手段の前記可動な部分は、少なくとも水平方向へ前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを移送するように構成されている、請求項19又は請求項9ないし11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記各包装カートリッジは、前記各包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されていないときに、前記出口を閉じるための閉じ手段を有する、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
前記閉じ手段は、前記各包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されるときは、前記出口を開くように構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記閉じ手段は、前記容器の前記底部側に、前記出口と、開口を有する回転可能な閉じ円盤とを有する閉じ部材を有する、請求項21又は22に記載の装置。
【請求項24】
前記各包装カートリッジを前記コーヒー調製器具に接続するために、前記回転可能な閉じ円盤の開口を前記出口と整合する位置に持ってくる、請求項22又は23に記載の装置。
【請求項25】
前記閉じ部材は1対の羽根付けアームを有し、前記閉じ円盤は、前記閉じた位置で前記羽根付けアームの後ろで拘束される移動止めを有する、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記流出孔が、前記各カートリッジの作動前に前記内部容積を封じる除去可能な密封素子と関連づけられ、ここで、好ましくは、前記密封素子はガスが前記各カートリッジから逃げるのを阻止する、請求項3、又は請求項3の従属項となるときの請求項4ないし11のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
更に、前記密封素子を破砕しかつ移動させる手段を含む、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記密封素子はシール薄膜である、請求項26又は27に記載の装置。
【請求項29】
前記破砕しかつ移動させる手段はプルタブである、前記請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記グラインダーは前記計量室に対して中心に配置され及び/又は前記グラインダーは請求項6の第二の室部分に対して中心に配置される、請求項1ないし29のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
前記円錐形を有する前記下部部分は前記第一垂直軸の方向にあり、ここで、前記グラインダーを駆動したときに、前記円錐形部分は前記第一垂直軸の周りを回転する、請求項5に記載の装置。
【請求項32】
前記グラインダーは、前記基部部分、前記基部部分の周りに延在する下部粉砕円盤と前記下部粉砕円盤の上に延在する上部粉砕円盤を有する、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記グラインダーは第二のモーターによって回転駆動され、前記円錐形状を有する前記基部部分と前記下部粉砕円盤の回転を生じる、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記基部部分と下部粉砕円盤を駆動すると、コーヒー豆又は挽いたコーヒーは外方向に延在する半径方向に、前記下部粉砕円盤と前記上部粉砕円盤との間を動かされ、そして、前記下部粉砕円盤と前記上部粉砕円盤との間の垂直距離は前記外方向に延在する半径で減少するので、前記コーヒー豆は砕かれ切断されて挽いたコーヒーとなり、また挽いたコーヒーは更に砕かれる、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記グラインダーは、挽いたコーヒーシュートへの挽いたコーヒー出口のための出口位置を有し、このシュートは前記コーヒー調製器具の前記調製デバイス内へ下方に向いたじょうごである、請求項1ないし34のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
前記コーヒー調製器具は、前記各包装カートリッジに取り外し可能な接続のための接続手段を有し、前記接続手段は前記コーヒー調製器具の上側にある凹部を有し、前記凹部は側壁によって囲まれていて、かつ前記各包装カートリッジの下側から突出する対応する部分を受け入れるために構成されている、請求項1ないし35のいずれか1項に記載の装置。
【請求項37】
前記側壁は前記コーヒー調製器具の前記上側から突出している、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記側壁は前記各包装カートリッジの差込み素子を受け入れる開口を有している、請求項36又は37に記載の装置。
【請求項39】
前記各包装カートリッジは前記差込み素子を有している、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記各包装カートリッジは、前記コーヒー調製器具に接続されるために、前記差込み素子が前記開口に差し込められ、そして回転されるように前記凹部に挿入させられ、ここで、前記各包装カートリッジがその最終位置に到達したときに、前記各包装カートリッジがそれ以上回転するのを妨げるための阻止要素を前記側壁が有する、請求項38又は39に記載の装置。
【請求項41】
前記各包装カートリッジはその最終位置に到達するために約50度回転させられる、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記凹部はその中心に、前記駆動軸に固定される回転可能な突出端を有し、ここで、前記各カートリッジの前記移送手段は、前記駆動手段が回転したときに前記回転する突出端が前記移送手段を駆動するように、前記突出端を受け入れる凹部を備えている、請求項30ないし41及び10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項43】
前記コーヒー調製器具は前記突出する側壁を囲むハウジングを有する、請求項37又は請求項37の従属項であるときの請求項38ないし42のいずれか1項に記載の装置。
【請求項44】
前記第一垂直軸は前記計量室の前記基部部分の中心を通り抜け、そして前記基部部分は前記垂直軸に直角に延在する方向にかつ前記垂直軸の周囲をその垂直軸から離れて下方に延在し、及び/又は前記第一垂直軸は前記第二の室部分の前記基部部分の中心を通り抜け、かつ、前記基部部分は前記垂直軸に直角に延在する方向にかつ前記垂直軸の周囲をその垂直軸から離れて下方に延在する、請求項5又は請求項5の従属項であるときの請求項8ないし43のいずれか1項に記載の装置。
【請求項45】
前記コーヒー調製器具は、制御デバイスを備えている、請求項1ないし44のいずれか1項に記載の装置。
【請求項46】
前記制御デバイスは、前記第一モーター及び/又は前記グラインダーを制御するように構成される、請求項10又は45に記載の装置。
【請求項47】
使用中、第一工程で、前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填するために前記移送手段が駆動され、そして、前記第一工程の完了後に続く第二工程で、前記粉砕デバイスが作動されて前記計量室を空にし、そして前記第一工程の期間に前記計量室に集められた/集められるコーヒー豆を粉砕又挽いたコーヒーを更に粉砕するように前記制御デバイスが構成されている、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
使用中、第一工程で、前記移送手段は前記計量室を充填するのに必要とされるよりも長い時間駆動され、及び/又は、第二工程で、前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし又は少なくともほとんど完全に空にし、そして前記第一工程の期間に前記計量室に集められたすべてのコーヒー豆を粉砕し、又はすべての挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動されるように前記制御デバイスが構成されている、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記第一工程で、前記移送手段は、前記計量室を完全に充填する又は少なくともほぼ完全に充填するのに必要とされる時間よりも長い時間駆動される、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記計量室の容積は、それが前記第一工程でコーヒー豆で充填されると、豆の量は、1杯のコーヒーを作るための1注入分のコーヒー豆に相当する、請求項48又は49に記載の装置。
【請求項51】
前記制御デバイスが前記調製デバイスを制御し、使用中、前記第二工程の完了に続く第3工程で、前記調製デバイスが前記挽いたコーヒー及び前記コーヒー調製器具の加熱素子によって加熱された温水に基づいてコーヒーを調製するように前記コーヒー調製器具が構成されている、請求項47、48、49又は50に記載の装置。
【請求項52】
更に、前記各包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されているかを検出するように構成されているセンサーを有する、請求項1ないし51のいずれかに記載の装置。
【請求項53】
前記センサーは前記検出の結果を前記制御デバイスへ信号を送るように構成されている、請求項45又は52に記載の装置。
【請求項54】
前記センサーはスイッチである、請求項52又は53に記載の装置。
【請求項55】
前記スイッチはマイクロスイッチである、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記各包装カートリッジは、それが前記コーヒー調製器具に接続されたときに、前記スイッチを作動するための突出部を有する、請求項54又は55に記載の装置。
【請求項57】
前記突出部は前記差込み素子の1つの下又は上に置かれる、請求項39又は56に記載の装置。
【請求項58】
前記突出部は、前記各包装カートリッジがその最終位置に達したときに、前記スイッチを作動する、請求項56、57、又は40に記載の装置。
【請求項59】
前記スイッチは前記コーヒー調製器具の前記上側にある前記凹部を囲む前記側壁内に在る開口内に配置され、前記突出部が前記スイッチを前記開口を通して作動する、請求項56ないし58、及び38のいずれか1項に記載の装置。
【請求項60】
前記スイッチは前記側壁内の水平壁セグメントの後ろに隠されていて、前記開口は前記水平壁セグメント間の隙間であり、前記突出部は前記隙間にぴったり適合する、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記各包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されていることを検出した場合にのみ、前記第一モーター及び前記グラインダーが作動できるように、前記第一モーター及び前記グラインダーを制御するように前記制御デバイスは構成されている、請求項52ないし60及び46のいずれか1項に記載の装置。
【請求項62】
更に、前記各包装カートリッジの代わりに前記コーヒー調製器具に除去可能に接続できる挿入部品を有する、請求項1ないし61のいずれか1項に記載の装置。
【請求項63】
前記挿入部品は、前記各包装カートリッジと同じ又は類似の方法で前記コーヒー調製器具に接続できる、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記挿入部品は差込み素子を有する、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記挿入部品は、それが前記コーヒー調製器具に接続されるときに前記スイッチを作動するための突出部を有する、請求項54又は55に従属するときの、請求項62ないし64のいずれかに記載の装置。
【請求項66】
前記突出部が前記差込み素子のうちの1つの下又は上に配置される、請求項54又は55の従属するときの請求項64又は65に記載の装置。
【請求項67】
前記挿入部品がその最終位置に達したときに、前記突出部は前記スイッチを作動させる、請求項65、66、又は40に記載の装置。
【請求項68】
前記挿入部品は内部容積を有する空洞及び出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有し、前記内部容積はコーヒー豆又は挽いたコーヒーを受け入れるように構成され、更に、前記挿入部品が前記コーヒー調製器具に接続されない、又はその最終位置で前記コーヒー調製器具に接続されないときに、前記出口を閉じる閉じ手段を有する、請求項62ないし67のいずれか1項に記載の装置。
【請求項69】
前記閉じ手段は、前記挿入部品が最終位置で前記コーヒー調製器具に結合されるときに、出口を開くように構成されている、請求項68に記載の装置。
【請求項70】
前記閉じ手段は、前記出口を有する前記空洞の基部側に閉じ部材を有し、前記閉じ手段は更に開口を有する回転可能な閉じ円盤を有する、請求項68又は69に記載の装置。
【請求項71】
前記挿入部品がその最終位置で前記コーヒー調製器具に接続されるときに、前記回転可能な閉じ円盤の前記開口は前記出口と整合する位置にある、請求項70に記載の装置。
【請求項72】
前記グラインダーを作動したとき、前記基部部分は前記第一垂直軸の周りを回転してコーヒー豆又は挽いたコーヒーの注入分を前記計量室から前記グラインダーへ移送し、そして、前記コーヒー豆を粉砕し又は前記挽いたコーヒーを更に粉砕するように、前記装置が構成されている、請求項1ないし71のいずれか1項に記載の装置。
【請求項73】
コーヒー豆の前記注入分又は挽いたコーヒーの注入分は5〜11、好ましくは6〜8グラムのコーヒー豆又は挽いたコーヒーを含む、請求項72に記載の装置。
【請求項74】
前記第二の室部分は前記計量室の前記容積の約100−X%を有し、前記第一の室部分は前記計量室の前記容積の約X%を有し、ここで、Xは2〜50の範囲にあり、好ましくは5〜40の範囲にあり、より好ましくは15〜30の範囲にある、請求項6又は請求項6に従属するときの請求項7ないし73のいずれか1項に記載の装置。
【請求項75】
前記装置は、使用中に前記粉砕デバイスは前記計量室を空にし、前記計量室に集められた前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを粉砕するように構成された、請求項1ないし74のいずれか1項に記載の装置。
【請求項76】
前記装置は、使用中、前記粉砕デバイスが前記計量室を空にし又は少なくともほとんど完全に空にし、そして、前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆を粉砕し又はすべての挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動されるように構成されている、請求項75に記載の装置
【請求項77】
前記計量室を空にし、かつ、前記コーヒー豆を粉砕し又は前記挽いたコーヒーを更に粉砕する前に、第一工程で、前記移送手段を駆動して前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填する、請求項75又は76に記載の装置。
【請求項78】
前記移送手段は前記計量室を完全に充填し又は少なくとも実質的に完全に充填するに要するよりも長い時間駆動される、請求項77に記載の装置。
【請求項79】
前記コーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆で充填され及び/又は前記挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーで充填されている、請求項1ないし78のいずれか1項に記載の装置。
【請求項80】
前記各包装カートリッジは1注入分で充填されている、請求項79に記載の装置。
【請求項81】
前記各包装カートリッジは、複数杯の分量で充填されている、請求項79に記載の装置。
【請求項82】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは前記コーヒー調製器具に適合されていて、そのために、もしも前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されると、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段を用いて前記挽いたコーヒー包装カートリッジの流出孔に向けて移送される挽いたコーヒーは、コーヒーを作るために前記流入孔を介して前記コーヒー調製器具によって受け取ることができる、請求項1ないし81に記載の装置。
【請求項83】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は、前記コーヒー調製器具によって作動されるように構成されている、請求項82に記載の装置。
【請求項84】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は、前記コーヒー調製器具とは無関係に作動されるように構成されている、請求項82に記載の装置。
【請求項85】
前記移送手段は手動でされるように構成される、請求項84に記載の装置。
【請求項86】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は可動構造を含み、それは、前記挽いたコーヒーに接触するために前記内部容積内に少なくとも部分的に存在し、そして、前記移送手段は更に手動で動作する作動手段を有し、この手段は少なくとも部分的に前記内部容積の外部に設けられて、前記可動構造を手動で作動する、請求項84又は85に記載の装置。
【請求項87】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は、前記内部容積内部に少なくとも部分的に配置された、回転可能車軸のような、回転可能素子を含んでいる、請求項86に記載の装置。
【請求項88】
前記作動手段は前記回転可能素子を回転させるように構成されている、請求項87に記載の装置。
【請求項89】
前記作動手段は前記回転可能素子に接続されたクランク・ハンドルを含む、請求項88に記載の装置。
【請求項90】
前記回転可能素子は少なくとも部分的にコンベヤー・スクリューとして形成される、請求項87ないし89のいずれか1項に記載の装置。
【請求項91】
前記可動構造は前記コンベヤー・スクリューが係合するネジ穴を有する、請求項90に記載の装置。
【請求項92】
前記可動構造は前記回転可能素子に堅く結合されていて、そして、前記可動構造は少なくとも1つの第一開口を備え、その開口を通して挽いたコーヒーを通過させ、前記挽いたコーヒー包装カートリッジは少なくとも1つの第二開口を備え、前記第二開口は使用時に前記少なくとも1つの第一開口の上又は下に配置され、かつ前記出口への入口となり、それによって、前記回転可能素子を回転させる結果として、前記少なくとも1つの開口は前記少なくとも1つの第二開口と整合できる、請求項87ないし89のいずれか1項に記載の装置。
【請求項93】
前記第二開口は前記出口によって形成される、請求項92に記載の装置。
【請求項94】
前記可動構造はプランジャーを含む、請求項86ないし93のいずれか1項に記載の装置。
【請求項95】
更に、前記出口に向かう挽いたコーヒーの通過を妨げるために前記内部容積内に配置されたバリアを備えた、請求項86ないし93のいずれか1項に記載の装置。
【請求項96】
前記バリアは前記出口へ向かう挽いたコーヒーの通過を妨げる弁を含む、請求項95に記載の装置。
【請求項97】
前記弁は、前記弁が開いたときに変形する柔軟性素子を含む、請求項96に記載の装置。
【請求項98】
前記バリアは、使用時に前記ハウジングの頂部から間隔を置いた内壁を含み、ここで、前記移送手段は、使用時に前記ハウジングの前記頂部と前記内壁との間の隙間を介して挽いたコーヒーを移動させるように構成されている、請求項95ないし97のいずれか1項に記載の装置。
【請求項99】
前記内壁は前記内部容積の第一部分を前記内部容積の第二部分から分離し、ここで、前記可動構造は前記内部容積の前記第一部分内に配置され、そして、ここで、前記出口は前記内部容積の前記第二部分を介して達することができる、請求項98に記載の装置。
【請求項100】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記可動構造は、弾性部材によって前記挽いたコーヒー包装カートリッジに弾性的に取り付けられ、そのため、前記可動構造は前記手動の作動手段で第一の位置と第二の位置との間を繰り返し移動でき、その間、前記弾性部材を変形する、請求項86ないし99のいずれか1項に記載の装置。
【請求項101】
前記内部容積内に前記出口に向かう挽いたコーヒーの通路が設けられ、ここで、前記第二の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、かつ前記第一の位置で前記通路は、前記第二の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項100に記載の装置。
【請求項102】
前記内部容積内に前記出口に向かう挽いたコーヒーの通路が設けられ、ここで、前記第一の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、かつ前記第二の位置で前記通路は、前記第一の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項101に記載の装置。
【請求項103】
前記第一の位置は、使用中、前記第二の位置より上又は下に配置される、請求項101又は102に記載の装置。
【請求項104】
挽いたコーヒーの少なくとも一部が、使用中に、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記可動構造の上に配置される、請求項86ないし103のいずれか1項に記載の装置。
【請求項105】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、前記コーヒー調製器具の駆動軸を受けるための凹部が前記容器内に設けられている、請求項1ないし104のいずれか1項に記載の装置。
【請求項106】
前記容器は前記凹部で閉じている、請求項105に記載の装置。
【請求項107】
前記凹部は、前記挽いたコーヒー包装カートリッジと前記駆動軸との間の機械的な接触を防ぐような大きさにされている、請求項105又は106に記載の装置。
【請求項108】
前記移送手段は、前記コーヒー調製器具の前記駆動軸によって、使用中に、前記移送手段の駆動を妨げるように配置されている、請求項105ないし107のいずれか1項に記載の装置。
【請求項109】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持しかつ供給するスクーパーを有し、前記コーヒー調製器具に接続されると前記スクーパーは前記コーヒー調製器具の前記流入孔に整合し、前記スクーパーはその軸の回りを回転することによって移送手段としても働くように構成され、これにより前記流入孔へ挽いたコーヒーを注ぐ、請求項1ないし108のいずれか1項に記載の装置。
【請求項110】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは前記スクーパーを手動で回転するハンドルを有する、請求項109に記載の装置。
【請求項111】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーを保持するホッパーを有し、前記ホッパーは出口を有し、前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されると、前記ホッパーの出口は前記コーヒー調製器具の前記流入孔と整合され、前記移送手段は閉じ板を有し、前記閉じ板は第一の位置では少なくともかなりの範囲で、好ましくは全体に前記出口を閉じ、これにより前記流入孔に向かう挽いたコーヒーの通過を妨げ、そして、第二の位置では前記出口を塞がないか、ほとんど塞がず、そして前記移送手段が、更に第一の位置から第二の位置へ、又はその逆も同様に、前記閉じ板を作動する手動の作動手段を含んでいる、請求項1ないし110に記載の装置。
【請求項112】
前記第二の位置で前記閉じ板は、前記ホッパーの前記内部容積の第一の部分を前記ホッパーの前記内部容積の第二の部分から少なくとも実質的に区切り、これにより、前記第一の部分から前記第二の部分への挽いたコーヒーの通過を妨げる、請求項111に記載の装置。
【請求項113】
前記閉じ板は仮想シリンダーの前記第一部分を形成し、前記シリンダーの他の部分は開いていて、ここで、前記手動の作動手段が前記閉じ板を前記第一の位置及び前記第二の位置へ、それぞれ回転するように構成されている、請求項111又は112に記載の装置。
【請求項114】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持するじょうご状ホルダーと前記ホルダーから挽いたコーヒーを放出する出口を有し、前記出口は前記じょうご状ホルダーの上部に配置され、前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されたときに、前記流入孔と整合され、ここで、前記移送手段はらせん状コンベヤー手段で、使用中に回転可能に作動されて前記じょうご状ホルダーから挽いたコーヒーを前記出口に向かって進める、請求項1ないし113いずれか1項に記載の装置。
【請求項115】
前記らせん状コンベヤー手段は、前記じょうごの内壁上にらせん状に突出する縁部によって得られ、前記じょうご状の前記内壁上の挽いたコーヒーに対するらせん状の軌道によって形成される、請求項114に記載の装置。
【請求項116】
前記らせん状コンベヤー手段は、挽いたコーヒーが前記内壁上を回転し続けるのを妨げる非移動阻止要素を含み、これにより、前記らせん状軌道に従って前記出口に向かって挽いたコーヒーを上方へ駆動する、請求項114又は115に記載の装置。
【請求項117】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは挽いたコーヒーを振ったり又は振動させて、挽いたコーヒーを放出するために、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの出口に向かってその流れを促進するように構成されている、請求項1ないし116のいずれか1項に記載の装置。
【請求項118】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーの容器である第一モジュールとモーターを有する第二モジュールを有し、前記第一モジュールは前記コーヒー調製器具に取り外し可能に結合され、前記第一モジュールが前記コーヒー調製器具に結合される場合に、前記第二モジュールは前記第一モジュールに取り外し可能に結合される、請求項117に記載の装置。
【請求項119】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記出口は、前記コーヒー調製器具に接続されたときに開き、そして、接続を外すと閉じ、前記第二のモジュールが、好ましくは挽いたコーヒー再充填モードで、前記コーヒー調製器具の代わりに前記第一モジュールに接続できる、請求項117又は118に記載の装置。
【請求項120】
好ましくは、挽いたコーヒー再充填モードで、前記コーヒー調製器具と同じ又は同様に、前記第二モジュールは前記第一モジュールに接続されて、前記第一モジュールの前記出口を開くことになる、請求項119に記載の装置。
【請求項121】
更に、所定の注入分の挽いたコーヒーを前記コーヒー調製器具に供給する注入デバイスを有する、請求項1ないし120のいずれか1項に記載の装置。
【請求項122】
前記注入デバイスは前記挽いたコーヒー包装カートリッジの部分を形成する、請求項121に記載の装置。
【請求項123】
前記注入デバイスはコーヒー調製器具の部分を形成する、請求項121又は122に記載の装置。
【請求項124】
前記注入デバイスは置換可能な注入素子を含む、請求項121ないし123のいずれか1項に記載の装置。
【請求項125】
挽いたコーヒーの所定の注入量の重量は約50グラム以下、特に20グラム以下、更に特別には15グラム以下である、請求項121ないし124のいずれか1項に記載の装置。
【請求項126】
前記コーヒー調製器具はコーヒー移送経路を有し、その移送経路は前記コーヒー調製器具の前記流入孔から前記調製デバイスに延在し、前記移送経路は少なくとも前記計量室の下側部分を形成し、ここで前記コーヒー飲料装置は、前記コーヒー飲料を作る前に、挽いたコーヒー移送経路に残っている挽いたコーヒーの残留物も実質的に除去せれるようにされている、請求項1ないし125のいずれか1項に記載の装置。
【請求項127】
請求項1ないし126のいずれか1項に記載の前記コーヒー調製器具及び請求項1ないし126のいずれか1項に記載の前記挽いたコーヒー包装カートリッジを有する装置。
【請求項128】
第一の種類のコーヒーが内に収容されている第一の挽いたコーヒー包装カートリッジと、第二の種類のコーヒーが内に収容されている第二の挽いたコーヒー包装カートリッジとを有している装置であって、ここで、前記第一の種類と前記第二の種類とは異なるものであり、
ここで、前記コーヒー飲料装置が、前記第一の挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーで前記コーヒー調製器具を用いてコーヒー飲料を作った後で、前記第一の挽いたコーヒー包装カートリッジを前記コーヒー調製器具から接続を外すことができ、そして、前記第二の挽いたコーヒー包装カートリッジを前記コーヒー調製器具に接続することができ、その後で、前記第二の挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーで、前記コーヒー調製器具を用いて前記第一の挽いたコーヒー包装カートリッジの挽いたコーヒーからの実質的に汚染なしに、コーヒー飲料を作ることができるようにされている、請求項1ないし127のいずれか1項に記載の装置。
【請求項129】
前記コーヒー調製器具は、何らかの挽いたコーヒーが前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記挽いたコーヒーの出口に存在するかをチェックするチェックデバイスを有する、請求項1ないし128のいずれか1項に記載の装置。
【請求項130】
前記コーヒー調製器具は、エスプレッソコーヒーを作る従来の高圧下で、注入ドリップ抽出装置で従来の大気圧で、又は僅かに高い1.1〜2、特に1.1〜1.5バールの圧力下で、コーヒー飲料を作るように構成されている、請求項1ないし129のいずれか1項に記載の装置。
【請求項131】
挽いたコーヒー包装カートリッジが、もはや1杯のコーヒー飲料のような1人前のコーヒー飲料を作るのに十分な挽いたコーヒーを含んでいないことを検出する手段を更に有する、請求項1ないし130のいずれか1項に記載の装置。
【請求項132】
挽いたコーヒー包装カートリッジが、もはや1人前のコーヒー飲料を作るのに十分な挽いたコーヒーを含んでいないことを検出する前記手段は、前記挽いたコーヒー包装カートリッジが空であることを検出して動作する、請求項131に記載の装置。
【請求項133】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジ内に入る空気の量は、多くても、前記挽いたコーヒー包装カートリッジから前記コーヒー調製器具に供給された挽いたコーヒーの量に等しく及び/又は挽いたコーヒーが存在することができる前記コーヒー飲料装置の前記内部は、前記コーヒー飲料装置の環境に対して実質的に気密であるように設計され、一方、好ましくは前記コーヒー飲料装置の前記内部は前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記内部空間と、前記挽いたコーヒー包装カートリッジから前記調製デバイスへの挽いたコーヒーの移送経路と、前記調製デバイスそれ自身とによって形成されるように前記コーヒー飲料装置が構成されている、請求項1ないし132に記載のいずれか1項に記載の装置。
【請求項134】
前記コーヒー調製デバイスは、水平調製スリーブの直径に亙って挽いたコーヒーパックを保持し、かつ前記挽いたコーヒーパックの調合を行う前記水平調製スリーブを有している、請求項1ないし133のいずれか1項に記載の装置。
【請求項135】
前記調製デバイスの移動部分は単一の駆動機構によって駆動される、請求項134に記載の装置。
【請求項136】
前記グラインダーは、既に挽いたコーヒーを粉砕するために動作可能である、請求項1ないし135のいずれか1項に記載の装置。
【請求項137】
前記グラインダーは、挽いたコーヒーが更に粉砕処理を受けることなく通過できるような構成に切り替えられる、請求項1ないし135のいずれか1項の装置。
【請求項138】
前記コーヒー調製器具は、前記コーヒー調製器具の前記流入孔を閉じ及び/又は開くように構成された閉じ手段を有し、前記閉じ手段は、好ましくは前記コーヒー調製器具及び/又は前記カートリッジの前記コーヒー調製器具への(からの)接続(接続を切る)をすることによって制御できるように構成される、請求項1ないし137のいずれか1項に記載の装置。
【請求項139】
前記コーヒー飲料装置と共に使用するための挽いたコーヒー包装カートリッジであって、前記挽いたコーヒー包装カートリッジは、挽いたコーヒーを保持しかつ供給するように構成され、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの出口に向けて、特に、コーヒー調製器具に接続されるときはその流入孔に向けて、挽いたコーヒーを移送することができるようにされた移送手段を有し、前記挽いたコーヒー包装カートリッジは前記側壁の開口内へ挿入される差込み素子を有し、その側壁は、特に、前記挽いたコーヒー包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続するために、前記コーヒー調製器具の上側から突出していて、ここで、前記移送手段は前記コーヒー調製器具とは独立に作動されるように構成されている、請求項1ないし138のいずれか1項に記載の装置と共に使用するための挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項140】
前記移送手段は手動で作動されるように構成される、請求項139に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項141】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは内部に挽いたコーヒーを保持できる内部容積を包むハウジングと前記ハウジング内に配置された前記内部容積から挽いたコーヒーを放出する出口を有し、ここで、前記移送手段は、挽いたコーヒーと接触するために前記内部容積内に少なくとも部分的に存在する可動構造を有し、そして、前記移送手段は更に手動で動作する作動手段を有し、前記作動手段は、前記可動構造を手動で作動するために少なくとも部分的に前記内部容積の外側にある、請求項140に従属する請求項1ないし138のいずれか1項に記載の前記コーヒー飲料装置と共に使用する挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項142】
挽いたコーヒーを保持しかつ供給するためのスクーパーを有し、前記スクーパーは、前記コーヒー調製器具に接続されるとその流入孔と整合し、前記スクーパーはその軸の周りを回転することによって移送手段としても機能するように構成され、それにより、挽いたコーヒーを前記流入孔へ移す、請求項140に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項143】
手動で前記スクーパーを回転させるハンドルを有する、請求項142に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項144】
挽いたコーヒーを保持するホッパーを有し、前記ホッパーは出口を有し、前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されると、前記ホッパーの出口は前記コーヒー調製器具の前記流入孔と整合され、ここで、前記移送手段は閉じ板を有し、前記閉じ板は第一の位置では少なくともかなりの範囲で、好ましくは全体に前記出口を閉じ、これにより前記流入孔に向かう挽いたコーヒーの通過を妨げ、そして、第二の位置では前記出口を塞がないか、ほとんど塞がず、それで、前記移送手段が、更に第一の位置から第二の位置へ、又はその逆も同様に、前記閉じ板を作動するための手動の作動手段を含んでいる、請求項140に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項145】
前記第二の位置で前記閉じ板は、前記ホッパーの前記内部容積の第一の部分を前記ホッパーの前記内部容積の第二の部分から少なくとも実質的に区切り、これにより、前記第一の部分から前記第二の部分への挽いたコーヒーの通過を妨げる、請求項144に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項146】
前記閉じ板は仮想シリンダーの前記第一部分を形成し、前記シリンダーの他の部分は開いていて、ここで、前記手動の作動手段が前記閉じ板を前記第一の位置及び前記第二の位置へ、それぞれ回転するように構成されている、請求項144又は145に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項147】
前記移送手段は、前記内部容積内に少なくとも部分的に配置された車軸のような回転可能素子を有する、請求項139ないし146のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項148】
前記作動手段は、前記回転可能素子を回転するように構成されている、請求項147に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項149】
前記作動手段は、前記回転可能素子に結合されたクランク・ハンドルを有する、請求項148に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項150】
前記回転可能素子は少なくとも部分的にコンベヤー・スクリューとして形成される、請求項147ないし149のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項151】
前記可動構造はねじ穴を有し、前記ねじ穴を通して前記コンベヤー・スクリューを係合させる、請求項141又は150に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項152】
前記可動構造は前記回転可能素子に堅く結合され、前記可動構造に挽いたコーヒーを通す少なくとも1つの第一開口が設けられ、前記カートリッジに、使用中に前記少なくとも1つの第一開口の上又は下に配置された少なくとも1つの第二開口が設けられ、そして、その第二開口は前記出口に対する入口を提供し、前記回転可能素子を回転させる結果、前記少なくとも1つの開口は前記少なくとも1つの第二開口と整合させることができる、請求項147ないし149のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項153】
前記第二開口は前記出口で形成される、請求項152に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項154】
前記可動構造がプランジャーを有する、請求項141ないし148のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項155】
さらに、前記出口に向かう挽いたコーヒーの通路を妨害するために前記内部容積内にバリアを設ける、請求項141ないし154のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項156】
前記バリアは、前記出口に向かう挽いたコーヒーの通路を妨害するための弁を含む、請求項155に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項157】
前記弁は、前記弁が開いたときに変形する柔軟性素子である、請求項156に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項158】
前記バリアは、使用時に前記ハウジングの頂部から間隔を置いた内壁を含み、ここで、前記移送手段は、使用時に前記ハウジングの前記頂部と前記内壁との間の隙間を介して挽いたコーヒーを移動させるように構成されている、請求項155ないし157のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項159】
前記内壁は前記内部容積の第一部分を前記内部容積の第二部分から分離し、ここで、前記可動構造は前記内部容積の前記第一部分内に配置され、ここで、前記出口は前記内部容積の前記第二部分を介して達することができる、請求項158に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項160】
前記可動構造は、弾性部材によって前記挽いたコーヒー包装カートリッジに弾性的に取り付けられ、そのため、前記弾性部材を変形しながら、前記可動構造は前記作動手段で繰り返し第一の位置と第二の位置との間を移動できる、請求項141ないし159のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項161】
挽いたコーヒーが前記出口に向かう通路を前記内部容積内に設け、ここで、前記第二の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、かつ前記第一の位置で前記通路は前記第二の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項160に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項162】
挽いたコーヒーが前記出口に向かう通路を前記内部容積内に設け、ここで、前記第一の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、かつ前記第二の位置で通路は、前記第一の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項160に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項163】
前記第一の位置は、使用中、前記第二の位置の上又は下に配置される、請求項161又は162に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項164】
少なくとも挽いたコーヒーの一部が、使用中に、前記可動構造の上に配置される、請求項141ないし163にいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項165】
前記コンベヤー手段を作動する作動手段を有し、前記作動手段はモーターを有する、請求項1ないし138のいずれか1項に記載の前記コーヒー飲料装置と共に使用する、挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項166】
挽いたコーヒーを保持するじょうご状ホルダーと挽いたコーヒーを前記容積から放出する出口を有し、前記出口は前記じょうご状ホルダーの上部に配置され、かつ前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されたときにそれの前記流入孔と整合され、ここで、前記移送手段はらせん状コンベヤー手段で、使用中に回転可能に作動されて前記じょうご状ホルダーから挽いたコーヒーを前記出口に向かって進める、請求項165に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項167】
前記らせん状コンベヤー手段は、前記じょうごの内壁上にらせん状に突出する縁部によって得られ、前記じょうご状の前記内壁上の挽いたコーヒーに対するらせん状軌道によって形成される、請求項166に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項168】
前記らせん状コンベヤー手段は、挽いたコーヒーが前記内壁上を回転し続けるのを妨げる非移動阻止要素を含むことができ、これにより、前記らせん状軌道に従って前記出口に向かって挽いたコーヒーを上方へ駆動する、請求項166又は167に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項169】
挽いたコーヒーを放出するために、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの出口に向かって挽いたコーヒーの流れを促進するように挽いたコーヒーを振ったり又は振動させるように構成されている、請求項139又は165に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項170】
挽いたコーヒーの容器である第一モジュールとモーターを有する第二モジュールを有し、前記第一モジュールは前記コーヒー調製器具に取り外し可能に結合され、前記第一モジュールが前記コーヒー調製器具に結合される場合に、前記第二モジュールは前記第一モジュールに取り外し可能に結合される、請求項169に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項171】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されると、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記出口は開き、取り外すと、閉じ、ここで、好ましくは挽いたコーヒーの再充填モードで、前記第二モジュールは、前記コーヒー調製器具の代わりに前記第一モジュールに接続できる、請求項169又は170に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項172】
好ましくは、挽いたコーヒー再充填モードで、前記第二モジュールは、前記コーヒー調製器具と同じ又は同様に前記第一モジュールに接続され、前記第一モジュールの出口を開かせることになる、請求項171に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項173】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは前記出口を通して所定の注入量の挽いたコーヒーを供給する注入デバイスを有する、請求項139ないし172のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項174】
前記注入デバイスは置換可能な注入素子を含んでいる、請求項173に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項175】
挽いたコーヒーの所定の注入量の重量は、約50グラム以下、特に20グラム以下、更に特別には15グラム以下である、請求項173又は174に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項176】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの内部容積は、それが以前に使用されなかったときは、少なくとも20グラム、更に特別には少なくとも50グラム以上、もっと更に特別には少なくとも70グラム、そしてもっと更に特別には少なくとも200グラムの挽いたコーヒーを有し、あるいは、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの内部容積は、それが未だ使用されなかったときは、1人前のコーヒー、例えば1杯のコーヒーをつくるための挽いたコーヒーの量は、約5ないし10グラム、より好ましくは、約6ないし8グラムの挽いたコーヒーを有する、請求項141ないし175のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項177】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジは少なくとも実質的に錫から及び/又は錫で構成される、請求項139ないし176のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項178】
少なくとも使用前に挽いたコーヒーで充填されている複数の区画を有する、請求項139ないし177のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項179】
前記複数の区画のそれぞれに1注入分の挽いたコーヒーが充填され、そこで、各注入分は重さで約20グラム以下である、請求項178に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジ。
【請求項180】
請求項1ないし138のいずれか1項に規定された前記コーヒー調製器具及び請求項139ないし179のいずれか1項に規定された前記挽いたコーヒー包装カートリッジを有するコーヒー飲料装置。
【請求項181】
請求項1ないし138のいずれか1項による装置によって飲料をつくる方法であって、前記方法は、空にし及び粉砕する工程で、前記計量室を空にし、そして前記計量室に集められたコーヒー豆又は挽いたコーヒーを粉砕するために前記粉砕デバイスが作動される工程を含む、方法。
【請求項182】
前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし又は少なくともほとんど完全に空にし、そして前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆又前記挽いたコーヒーを粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される、請求項181に記載の方法。
【請求項183】
前記計量室を空にし、前記計量室内に集められた前記コーヒー豆を粉砕する前に、前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填する、請求項181又は182に記載の方法。
【請求項184】
前記計量室はコーヒー豆又は挽いたコーヒーで完全に充填され、又は前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーで少なくともほとんど完全に充填される、請求項183に記載の方法。
【請求項185】
前記移送手段は、前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで完全に充填する、或は少なくともほぼ完全に充填するのに要求される時間よりも長く駆動される、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記方法は、第一工程で前記移送手段は前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填するのに必要とされる時間よりも長い時間駆動され、そして、前記第一工程の完了後に続く第二工程で、前記粉砕デバイスは前記計量室を空にし、かつ前記第一工程の間に前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆を粉砕し、又はすべての前記挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される工程を含む、請求項1ないし138のいずれか1項に記載の装置によって飲料を調製する方法。
【請求項187】
前記方法は更に次の工程、前記第二工程の完了後に続く第三工程で、前記調製デバイスは挽いたコーヒーを基に及び加熱水を基にコーヒーを調製する工程を含む、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
コーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填されているカートリッジがコーヒー調製器具に接続され、そこで、前記カートリッジと前記コーヒー調製器具との接続によって計量室が形成され、そこで、その次に、前記計量室は前記カートリッジからコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填され、その次に、前記計量室はグラインダーを作動することによって空にされ、そこで、前記計量室の前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーは前記グラインダーの作動により粉砕され、又は、更に粉砕され、そして、その次に、前記コーヒー調製器具と共に前記挽いたコーヒー及び加熱水に基づいてコーヒーを調製する、コーヒー調製方法。
【請求項189】
前記グラインダーの回転部分によって少なくとも部分的に形成される基部部分を有する計量室を使用し、そこで、前記グラインダーの駆動によって前記回転部分は垂直軸の周りを回転し、そこで、前記回転部分の前記回転によって前記計量室は空になり、そして前記グラインダーで前記計量室の前記コーヒー豆又は前記挽いたコーヒーは粉砕され/更に粉砕される、請求項188に記載の方法。
【請求項190】
前記計量室を充填する工程は前記計量室を完全に又はほぼ完全に充填するのに必要な時間よりも長い時間行われ、及び/又は前記グラインダーは、前記計量室を空にし、又は少なくともほとんど完全に空にし、かつ前記充填工程の間に前記計量室内に集められたすべての前記コーヒー豆を粉砕し、又は、すべての前記挽いたコーヒーを更に粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される、請求項188又は189のいずれかに記載の方法。
【請求項191】
前記方法は、
第一工程で前記計量室はコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填され、
前記第一工程の完了後に続く第二工程で、前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし、かつ前記第一工程の間に前記計量室に集められたコーヒー豆を粉砕し、又は、挽いたコーヒーを更に粉砕するために作動される工程を含む、請求項1ないし138のいずれか1項に記載の装置によって飲料を調製する方法。
【請求項192】
前記第一工程で、前記計量室はコーヒー豆又は挽いたコーヒーで完全に充填され、又は、前記計量室はコーヒー豆又は挽いたコーヒーで少なくともほぼ完全に充填される、請求項191に記載の方法。
【請求項193】
前記第一工程で、前記移送手段は、前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填するのに必要とされる時間よりも長く駆動される、請求項191又は192に記載の方法。
【請求項194】
前記第二工程で、前記グラインダーは、前記計量室を完全に空にし、又は少なくともほとんど完全に空にし、かつ前記第一工程の間に前記計量室に集められたすべての又は少なくともほとんどすべての前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される、請求項191、192、又は193に記載の方法。
【請求項195】
前記方法が、
第一工程で、前記移送手段は、前記計量室をコーヒー豆又は挽いたコーヒーで充填するのに必要とされる時間よりも長く駆動され、
前記第一工程の完了後に続く第二工程で、前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし、かつ前記第一工程の期間に前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆又は挽いたコーヒーを粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される工程を含む、請求項1ないし138のいずれか1項に記載の装置によって飲料を調製する方法。
【請求項196】
前記方法が更に、
前記第二工程の完了後に続く第三工程で、前記調製デバイスは、前記挽いたコーヒー及び温水に基づいてコーヒーを調製する工程を含む、請求項191ないし195のいずれか1項に記載の方法。
【請求項197】
前記方法が、
前記コーヒー豆包装カートリッジを前記コーヒー調製器具に接続し、
前記モーターと共に前記垂直に延在する駆動軸を回転し、これによりコーヒー豆を前記コーヒー豆包装カートリッジの前記流出孔に向けて移送するために前記コーヒー豆包装カートリッジの前記移送手段を駆動しかつ動かし、
前記コーヒー調製器具内にそれの前記流入孔を通って入るコーヒー豆を粉砕して挽いたコーヒーを作り、
挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製し、
前記挽いたコーヒー包装カートリッジを前記包装カートリッジの前記コーヒー調製器具に接続し、
前記コーヒー調製器具とは独立に挽いたコーヒーを前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記流出孔に向けて移送するために、前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段を作動し、
前記挽いたコーヒー包装カートリッジからの挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製する、請求項1ないし138のいずれか1項に記載のコーヒー飲料装置によって飲料を作る方法。
【請求項198】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は手動で作動される、請求項197に記載の方法。
【請求項199】
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの前記移送手段は前記計量室を充填するために作動され、ここで、挽いたコーヒーで前記計量室を充填する工程の完了した後に続く次の工程で、前記計量室を空にするために前記粉砕デバイスが作動される、請求項197又は198に記載の方法。
【請求項200】
前記充填工程の間、前記粉砕デバイスは前記計量室を空に又は少なくともほぼ完全に空にするのに必要とされるよりも長い時間作動される、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
挽いたコーヒーで前記計量室を充填する工程の完了後、挽いたコーヒーを粉砕するために、前記粉砕デバイスが作動される、請求項199又は200に記載の方法。
【請求項202】
前記粉砕デバイスは、前記充填工程の間、前記計量室に集められたすべての挽いたコーヒーを粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される、請求項201に記載の方法。
【請求項203】
請求項139ないし179のいずれか1項に記載の挽いたコーヒー包装カートリッジから外部器具に挽いたコーヒーを供給する方法が、
前記挽いたコーヒー包装カートリッジの内部容積を囲むハウジング内に挽いたコーヒーを保持し、
前記内部容積から前記ハウジングの前記出口を通して挽いたコーヒーを放出し、
前記移送手段によって前記出口へ向けて挽いたコーヒーを移送し、ここで、前記移送手段は、前記移送手段の前記可動構造によって挽いたコーヒーに接触することを含み、
前記移送手段の手動の作動手段によって前記可動構造を作動する、
工程を含む、前記挽いたコーヒー包装カートリッジから前記外部器具に挽いたコーヒーを供給する方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図16E】
【図16F】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図23D】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図26】
【図27】
【図28A】
【図28B】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図29D】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
【図31A】
【図31B】
【図31C】
【図32A】
【図32B】
【図32C】
【図32D】
【図32E】
【図32F】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42A】
【図42B】
【図42C】
【図42D】
【図42E】
【図42F】
【図42G】
【図42H】
【図42I】
【図42J】
【図42K】
【図42L】
【図42M】
【図42N】
【図42O】
【図42P】
【図42Q】
【図42R】
【図42S】
【図42T】
【図42U】
【図42V】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図16E】
【図16F】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図23D】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図26】
【図27】
【図28A】
【図28B】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図29D】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
【図31A】
【図31B】
【図31C】
【図32A】
【図32B】
【図32C】
【図32D】
【図32E】
【図32F】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42A】
【図42B】
【図42C】
【図42D】
【図42E】
【図42F】
【図42G】
【図42H】
【図42I】
【図42J】
【図42K】
【図42L】
【図42M】
【図42N】
【図42O】
【図42P】
【図42Q】
【図42R】
【図42S】
【図42T】
【図42U】
【図42V】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【公表番号】特表2013−519487(P2013−519487A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553831(P2012−553831)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際出願番号】PCT/NL2011/050108
【国際公開番号】WO2011/102714
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(512164779)コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. (28)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際出願番号】PCT/NL2011/050108
【国際公開番号】WO2011/102714
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(512164779)コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. (28)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
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