説明

ゴムの加工用補助剤

【課題】バギング及び臭気の発生を防止しうるゴムの加工用補助剤の提供。
【解決手段】このゴムの加工用補助剤は、ロール4aの表面8に塗布して使用するものであり、タンパク質及び二糖を含んでいる。好ましくは、このゴムの加工用補助剤では、上記二糖の濃度は0.2質量%以上5.0質量%以下である。好ましくは、上記二糖はトレハロースである。好ましくは、このゴムの加工用補助剤では、上記タンパク質の濃度は2質量%以上25質量%以下である。好ましくは、上記タンパク質は卵白に由来するものである。このゴムの加工用補助剤を用いたゴムの加工方法では、補助剤の塗布工程において、ロール4aの表面8の温度が45℃以上80℃以下とされるのが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴムの加工用補助剤に関する。
【背景技術】
【0002】
タイヤは、架橋ゴムからなる部材が多数組み合わされて構成される。タイヤの製造に際しては、ゴム組成物が準備される。ゴム組成物は、基材ゴムに、補強剤、充填剤等のような薬品が混合されたものである。
【0003】
ゴム組成物の製造に、オープンミルを用いることがある。オープンミルは、前ロールと後ロールとを備えている。このオープンミルは、単にロールと称されることがある。
【0004】
このオープンミルでは、前ロールと後ロールとの間にゴムが投入される。前ロール及び後ロールが回転すると、ゴムが両ロールの間に噛み込まれる。ゴムは、両ロールの間隙を上から下に向かって通過していく。この通過時にゴムが発熱し、ゴムの可塑化が促される。通常、前ロールの回転速度が後ロールのそれよりも大きくなるように設定されるので、可塑化したゴムは、前ロールに巻き付いていく。
【0005】
ゴム組成物の製造に際しては、基材ゴムがオープンミルに投入される。この基材ゴムが前ロールに巻き付いた後、作業者は、ナイフを用いて切り返しを行いつつ、この基材ゴムに薬品を混合していく。全ての薬品の混合が完了すると、薄通しが数回繰り返され、ゴム組成物が完成する。この一連の作業は、混練りとも称される。オープンミルを用いたゴムの加工方法の一例が、特開2003−89112公報に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−89112公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
オープンミルを用いたゴム練り作業では、ゴムがロールの表面に密着せず、この表面から浮き上がることがある。この場合、ゴムがロールに巻き付かず、たるみが生じてしまう。このような現象は、バギングとも称される。バギングが発生すると、切り返しができないばかりか、作業者は手でゴムをロールに押し付けなければならず、作業に危険を伴う。
【0008】
ロールの表面に、タンパク質を含んだ水溶液が塗布されることがある。この水溶液が表面に塗布されると、タンパク質が凝固し皮膜が形成される。この皮膜は、ゴムの密着性に寄与しうる。この水溶液の利用は、バギングを抑制しうる。しかし、その一方で、臭気が生じ、この臭気が作業環境を阻害するという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、バギング及び臭気の発生を防止しうるゴムの加工用補助剤の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るゴムの加工用補助剤は、ロールの表面に塗布して使用するものであり、タンパク質及び二糖を含んでいる。
【0011】
好ましくは、このゴムの加工用補助剤では、上記二糖の濃度は0.2質量%以上5.0質量%以下である。好ましくは、上記二糖はトレハロースである。
【0012】
好ましくは、このゴムの加工用補助剤では、上記タンパク質の濃度は2質量%以上25質量%以下である。好ましくは、上記タンパク質は卵白に由来するものである。
【0013】
本発明に係るゴムの加工方法は、
(1)タンパク質及び二糖を含むゴムの加工用補助剤が、ロールの表面に塗布される工程と、
(2)ゴムが投入され、このロールにこのゴムが巻き付けられる工程と
を含む。
【0014】
好ましくは、このゴムの加工方法では、上記塗布工程において、上記ロールの表面温度は45℃以上80℃以下である。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るゴムの加工用補助剤によれば、バギング及び臭気の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るゴムの加工方法で使用されるオープンミルの一部が示された平面図である。
【図2】図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図3は、図2の一部が示された拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0018】
図1及び図2に示されているのは、本発明の一実施形態に係るゴムの加工方法で使用されるオープンミル2の一部である。このオープンミル2は、ゴムの混練り又は素練りを行いうる。
【0019】
オープンミル2は、一対のロール4と、一対のロールガイド6とを備えている。一対のロール4は、並んで配置されている。各ロール4は、円柱状を呈している。図示されていないが、このオープンミル2は温度調整手段をさらに備えている。このオープンミル2では、この温度調整手段により、各ロール4の表面8の温度(以下、表面温度)が調整されうる。
【0020】
図1及び図2において、左側に位置するのが前ロール4aであり、右側に位置するのが後ロール4bである。前ロール4aは、矢印Aで示された方向に軸LAを中心に回転しうる。後ロール4bは、矢印Bで示された方向に軸LBを中心に回転しうる。なお、図2において、符号Rで示されているのがゴムである。ゴムRは、前ロール4aに巻き付いている。
【0021】
前ロール4aと後ロール4bとの間には、間隙10が存在している。図1及び図2において、両矢印DGで示されているのがこの間隙10の大きさである。この大きさDGは、前ロール4aと後ロール4bとの間の距離で表される。
【0022】
このオープンミル2では、前ロール4aが前後方向にスライドしうるように構成されている。このスライドにより、ロール間隙10の大きさDGが調整される。
【0023】
一対のロールガイド6は、所定の間隔を空けて配置される。このオープンミル2では、各ロールガイド6は図示されない保持手段により固定されている。このロールガイド6は、ロール間隙10に沿って左右方向に押し出されるゴムRの流れをせき止める。
【0024】
このオープンミル2を用いたゴムの加工方法では、各ロール4が回転され、ゴムRがオープンミル2に投入される。投入により、ゴムRは両ロール4a、4bの間に噛み込まれていく。ゴムRは、両ロール4a、4bの間を上から下に向かって通過する。このオープンミル2では、前ロール4aが後ロール4bよりも速く回転するように調整されているので、ゴムRは前ロール4aに巻き付いていく。
【0025】
このゴムの加工方法では、作業者は、前ロール4aの正面に立ち、この前ロール4aに巻き付いたゴムRをナイフを用いて切り返し、ゴムRに練りを加えていく。この作業においては、ロール間隙10の大きさDGが調節され、バンク12の量が適切に維持される。
【0026】
このゴムの加工方法では、ゴムRとして、様々な基材ゴムを用いることができる。この基材ゴムとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム及びエチレンプロピレンゴムが例示される。このゴムRとして、基材ゴムに補強剤、充填剤等の薬品を含むゴム組成物を用いることもできる。
【0027】
図3は、図2の一部が示された拡大断面図である。この図3には、ゴムRが巻き付いた前ロール4aの表面8の部分が示されている。図示されているように、前ロール4aの表面8には皮膜14が形成されている。ゴムRは、この皮膜14を介して前ロール4aに巻き付いている。
【0028】
このゴムの加工方法では、皮膜14はゴムの加工用補助剤を前ロール4aの表面8に塗布することにより得られる。この補助剤は、前ロール4aに塗布して使用するものである。この補助剤は、タンパク質及び二糖を含んでいる。
【0029】
このゴムの加工方法では、補助剤が前ロール4aの表面8に塗布されると、タンパク質が変性し凝固する。この凝固により、前ロール4aの表面8に皮膜14が形成される。この皮膜14には、変性したタンパク質が含まれる。この皮膜14は、ゴムRの密着性に寄与しうる。この皮膜14は、ゴムRのロール4aの表面8からの浮き上がりを抑えうる。このゴムの加工方法では、ゴムRが前ロール4aに密着するので、バギングが効果的に防止される。作業者は、切り返し等の作業を確実にかつ安全に行うことができる。このゴムの加工方法は、作業効率の向上に寄与しうる。
【0030】
このゴムの加工方法では、タンパク質としては、卵白に由来するもの、牛乳に由来するもの及び豆乳に由来するものが例示される。卵白に由来するものとしては、卵白アルブミンが例示される。牛乳に由来するものとしては、カゼインが例示される。豆乳に由来するものとして、グリシニンが例示される。バギングを効果的に防止しうるという観点から、このタンパク質としては卵白に由来するものが好ましい。
【0031】
前述したように、補助剤は二糖を含んでいる。このため、皮膜14には二糖が含まれる。この二糖は、タンパク質を起因とする臭気の低減に寄与しうる。この補助剤は、作業環境を改善しうる。しかも、この二糖は、ゴムRの密着性の向上に寄与しうる。このため、この二糖は、この補助剤に含まれるタンパク質の濃度の低減にも寄与しうる。この補助剤を用いたゴムの加工方法では、ゴムRの密着性が損なわれることなく、作業環境が大幅に改善されうる。
【0032】
このゴムの加工方法では、二糖として、トレハロース、スクロース、マルトース及びラクトースが例示される。バギングを防止しつつ臭気を低減しうるという観点から、この二糖としてはトレハロースが好ましい。
【0033】
このゴムの加工方法では、補助剤は分散媒をさらに含むことができる。この分散媒は、タンパク質の濃度を適切に調整しうる。この分散媒は、二糖の濃度を適切に調整しうる。この分散媒としては、水、メタノール及びエタノールが例示される。ロール4に塗布する前における補助剤中に存在するタンパク質の変性を防止しうるという観点から、この分散媒としては水が好ましい。
【0034】
このゴムの加工方法では、ゴムRをオープンミル2に投入する前に、補助剤が前ロール4aに塗布される。塗布後、前ロール4aの表面8には皮膜14が徐々に形成されていく。このため、この補助剤を塗布してからゴム練りが開始されるまでの時間は、この皮膜14の品質に影響しうる。高品質な皮膜14が得られうるという観点から、この時間は10秒以上が好ましく、20秒以上がより好ましい。皮膜14の品質が安定に保持されうるという観点から、この時間は60秒以下が好ましく、40秒以下がより好ましい。
【0035】
このゴムの加工方法では、補助剤は適当な方法で塗布される。ロール4aを回転させながら、刷毛で補助剤をロール4aに塗布してもよく、スプレー等を用いてこの補助剤をロール4aに塗布してもよい。
【0036】
このゴムの加工方法では、皮膜14の形成容易及び耐久性の観点から、補強剤の塗布工程において、前ロール4aの表面温度が適切に調整される。皮膜14の形成の容易の観点から、前ロール4aの表面温度は45℃以上が好ましく、50℃以上がより好ましい。皮膜14の耐久性の観点から、この表面温度は80℃以下が好ましく、70℃以下がより好ましい。なお、このゴムの加工方法では、表面温度の調整は、補助剤の塗布前に実施されてもよいし、補助剤の塗布後に実施されてもよい。
【0037】
このゴムの加工方法では、タンパク質の濃度は2質量%以上25質量%以下が好ましい。この濃度が2質量%以上に設定されることにより、密着性に優れた皮膜14が得られうる。この観点から、この濃度は2.5質量%以上がより好ましく、3質量%以上が特に好ましい。この濃度が25質量%以下に設定されることにより、過剰なゴムRの密着が防止されうる。このゴムの加工方法では、作業性を損なうことなく、皮膜14がバギングを効果的に防止しうる。このタンパク質とともに配合される二糖が密着性の向上に寄与しうるので、過剰なゴムRの密着を防止し、臭気を低減しうるという観点から、このタンパク質の濃度は10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましく、4質量%以下が特に好ましい。なお、このタンパク質の濃度は、紫外分光光度法により、280nmにおける吸光度を計測することにより、求められる。
【0038】
このゴムの加工方法では、二糖の濃度は0.2質量%以上5.0質量%以下が好ましい。この濃度が0.2質量%以上に設定されることにより、皮膜14の臭気が効果的に防止される。この補助剤は、作業環境の改善に寄与しうる。この観点から、この濃度は1.0質量%以上がより好ましい。この濃度が5.0質量%以下に設定されることにより、過剰なゴムRの密着が防止されうる。この観点から、この濃度は4.0質量%以下がより好ましい。なお、この二糖の濃度は、補助剤の作製に際して投入された二糖の質量に基づいて算出される。
【0039】
このゴムの加工方法では、補助剤に含まれるタンパク質の質量に対する二糖の質量の比率は、0.008以上2.5以下が好ましい。この比率が0.008以上に設定されることにより、補助剤が臭気の低減に効果的に寄与しうる。この観点から、この比率は0.04以上がより好ましい。この比率が2.5以下に設定されることにより、過剰なゴムRの密着が防止されうる。この観点から、この比率は2以下がより好ましい。
【実施例】
【0040】
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
【0041】
[基材ゴム及び薬品の準備]
下記表1に示された配合表にしたがって、基材ゴム及び薬品を計量し、配合A及びBが準備された。配合Aにおいては、基材ゴムとしては、スチレンブタジエンゴム(住友化学社製の商品名「住友ゴム向けグレード」)及び天然ゴム(インドネシア製の「SIR20」)が用いられた。補強剤としては、カーボンブラック(三菱化学社製の商品名「N351M」)が用いられた。軟化剤として、アロマチックオイル(モービル社製の商品名「30Kアロマチックオイル」)が用いられた。充填剤としては、亜鉛華(三井金属社製の商品名「酸化亜鉛」)が用いられた。滑剤としては、ステアリン酸(日本油脂社製の商品名「ステアリン酸」)が用いられた。架橋剤としては、硫黄(軽井沢化学社製の商品名「硫黄粉末」)が用いられた。その他薬品として、加硫促進剤(大内新興化学社製の商品名「促進剤CZ」)が用いられた。配合Bにおいては、スチレンブラジエンゴム(住友化学社製の商品名「SBR1502」)及びカーボンブラック(三菱化学社製の「N660」)以外は、配合Aと同等の基材ゴム及び薬品が用いられた。
【0042】
【表1】

【0043】
[実施例1]
卵から卵白のみを取り出し、これをビーカー内で10分間、攪拌した。攪拌は、この卵白がメレンゲになる直前の状態まで実施された。攪拌された卵白を濾過して、濾液を得た。この濾液は、卵白に由来するタンパク質を含むものである。二糖としては、トレハロースが用いられた。この濾液及び二糖が、分散媒としての水に混合され、補助剤が得られた。タンパク質の濃度は2.5質量%とされ、二糖の濃度は1.0質量%とされた。
【0044】
前ロールの表面温度が、70℃に調整された。補助剤が、この前ロールの表面に塗布された。この補助剤の塗布は、前ロールを回転させながら、スプレーを用いて実施された。塗布してから、30秒経過した後、オープンミルにスチレンブタジエンゴム及び天然ゴムが投入された。ナイフを用いてゴムを切り返し、適宜ロール間隙を調整しながら、充填剤等の薬品を混合した。全ての薬品の投入完了後、薄通しを数回繰り返し、配合Aのゴム組成物を得た。なお、このゴム組成物の製造には、22インチ型のオープンミルが使用された。ロール径が558mm、ロール間隙の大きさDGが12mm、前ロールの回転速度が18.0m/min、後ロールの回転速度が17.3m/minとされた。
【0045】
[実施例2−8及び実施例13−21並びに比較例1−6]
タンパク質の濃度及び二糖の濃度を下記表2、3、5及び6に示した通りとした他は実施例1と同様にして、配合Aのゴム組成物を得た。
【0046】
[実施例9−12]
前ロールの表面温度を下記表4に示した通りとした他は実施例1と同様にして、配合Aのゴム組成物を得た。
【0047】
[実施例22−23及び比較例7−8]
タンパク質の濃度及び二糖の濃度を下記表6に示した通りとし、配合Bを準備した他は実施例1と同様にして、ゴム組成物を得た。
【0048】
[ゴム練り作業の評価]
ゴム練りの作業状況が評価された。評価項目は、バギングの状態、ロールとゴムとの密着性及び臭気の発生状況とされた。その評価結果が、下記表2から表6に示されている。なお、バギングの状態に関する評価では、バギングの発生の有無が確認された。表中、バギングが発生しなかった場合が「G」で、バギングが発生した場合が「NG」で表されている。ロールとゴムとの密着性に関する評価結果においては、密着しすぎてゴムがロールから剥がれにくい場合が「A」で、ゴムがロールに適度に密着し作業しやすい場合(好ましい状態)が「B」で、ゴムのロールへの密着が不足している場合が「C」で、ゴムがロールに密着しない場合が「D」で表されている。臭気の発生状況に関する評価結果においては、がまんできない程くさいと感じた場合が「1」で、くさいと感じた場合が「2」で、ややくさい(がまんできる程度)と感じた場合が「3」で、におわなかった場合が「4」で、良いにおいと感じた場合が「5」で表されている。
【0049】
【表2】

【0050】
【表3】

【0051】
【表4】

【0052】
【表5】

【0053】
【表6】

【0054】
表2から表6に示されるように、実施例のゴムの加工方法では、比較例のゴムの加工方法に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0055】
以上説明された方法は、種々なゴム製品に使用されるゴム組成物の製造にも適用されうる。
【符号の説明】
【0056】
2・・・オープンミル
4、4a、4b・・・ロール
6・・・ロールガイド
8・・・表面
10・・・間隙
12・・・バンク
14・・・皮膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロールの表面に塗布して使用するものであり、
タンパク質及び二糖を含んでいるゴムの加工用補助剤。
【請求項2】
上記二糖の濃度が、0.2質量%以上5.0質量%以下である請求項1に記載のゴムの加工用補助剤。
【請求項3】
上記二糖が、トレハロースである請求項1又2に記載のゴムの加工用補助剤。
【請求項4】
上記タンパク質の濃度が、2質量%以上25質量%以下である請求項1から3のいずれかに記載のゴムの加工用補助剤。
【請求項5】
上記タンパク質が、卵白に由来するものである請求項1から4のいずれかに記載のゴムの加工用補助剤。
【請求項6】
タンパク質及び二糖を含むゴムの加工用補助剤が、ロールの表面に塗布される工程と、
ゴムが投入され、このロールにこのゴムが巻き付けられる工程とを含むゴムの加工方法。
【請求項7】
上記塗布工程において、上記ロールの表面温度が45℃以上80℃以下である請求項6に記載のゴムの加工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−106390(P2012−106390A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−256393(P2010−256393)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(000183233)住友ゴム工業株式会社 (3,458)
【Fターム(参考)】