説明

ゴルフクラブヘッド及びその製造方法

【課題】厚み分布をコントロールしたロワーパーツを有するゴルフクラブヘッド及びその製造方法を提供する。
【解決手段】チタン合金製ゴルフクラブヘッド1のソール面のうちフェース部に沿う前部中央領域Aの厚みは約1.3mmである。この領域Aに引き続くソール主面部26の中央領域Bの厚みは0.65〜0.7mmである。領域Dの厚みは約1.3mmである。バック部からトウ側及びヒール側のサイド部にかけての領域Eの厚みは0.65〜0.7mmである。これらの領域A,Bと領域E,Dとの間の領域Cの厚みは約0.9mmである。プレス成形した後、化学研磨して厚みを調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製の中空ゴルフクラブヘッド及びその製造方法に係り、特にウッド型又はそれに近似した形状のゴルフクラブヘッド及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ドライバーやフェアウェーウッドなどのウッド型ゴルフクラブヘッドとして、中空の金属製のものが広く用いられている。一般に、中空のウッド型のゴルフクラブヘッドは、ボールをヒットするためのフェース部と、ゴルフクラブヘッドの上面部を構成するクラウン部と、ゴルフクラブヘッドの底面部を構成するソール部と、ゴルフクラブヘッドのトウ側及びヒール側の側面部を構成するサイド部と、ホゼル部とを有している。このゴルフクラブヘッドのホゼル部にシャフトが挿入され、接着剤等によって固定される。なお、最近では、ユーティリティクラブと称されるゴルフクラブヘッドも多く市販されており、このユーティリティゴルフクラブヘッドの1種として、上記ウッド型ゴルフクラブヘッドに類似した(即ち、フェース部、ソール部、サイド部、クラウン部及びホゼル部を有した)ゴルフクラブヘッドも各種市販されている。
【0003】
この中空ゴルフクラブヘッドを構成する金属としては、アルミニウム合金、ステンレスやチタン合金が用いられているが、近年は特にチタン合金が広く用いられている。金属製中空ゴルフクラブヘッドを製造する方法として、ソール部及びサイド部を有したロワーパーツにフェース部材を溶接し、次にホゼル部材を溶接し、次にクラウン部材を溶接し、その後仕上げ加工する方法が知られている(例えば特許文献1)。これらの各パーツは、鍛造又はプレス加工によって成形される(特許文献1の0023段落)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−265658
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ゴルフクラブヘッドの断面係数を大きくしたり、デザイン性の改善等のために、ソール部やサイド部に凸部又は凹部を形成することがある。このような凸部又は凹部を有したロワーパーツを素板からプレス成形した場合、凸部又は凹部付近の厚み(肉厚)が凸部又は凹部以外の平坦面に比べて小さくなりがちである。ゴルフクラブヘッドの凸部又は凹部には、インパクト(ボールを打った瞬間)時に応力が集中するので、このように凸部又は凹部の厚みが小さいと、ゴルフクラブヘッドの特性が低いものになるおそれがある。
【0006】
本発明は、厚み分布をコントロールしたロワーパーツを有するゴルフクラブヘッド及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
本発明は、また、その一態様において、凸部又は凹部の厚みをソール部中央領域に比べて大きくしたゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明(請求項1)のゴルフクラブヘッドは、フェース部、ソール部、サイド部、クラウン部及びホゼル部を有する金属製の中空のゴルフクラブヘッドであって、ソール部及びサイド部が一体となったロワーパーツに対しフェース部、ホゼル部及びクラウン部が溶接されたゴルフクラブヘッドにおいて、該ロワーパーツは、素板をプレス成形した後、化学研磨することにより、部分的に厚みを異ならせたものであることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2のゴルフクラブヘッドは、請求項1において、ソール部に凸部又は凹部が設けられており、該凸部又は凹部におけるロワーパーツの厚みがソール部中央領域におけるロワーパーツの厚みよりも大きいことを特徴とするものである。
【0010】
請求項3のゴルフクラブヘッドは、請求項2において、該凸部又は凹部におけるロワーパーツの厚みが、該ソール部中央領域におけるロワーパーツの厚みよりも0.1〜1.0mm大きいことを特徴とするものである。
【0011】
請求項4のゴルフクラブヘッドは、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記ソール部中央領域は、その前後よりも厚みが0.2mm以上小さいことを特徴とするものである。
【0012】
請求項5のゴルフクラブヘッドは、請求項1において、ソール部に凸部又は凹部が設けられており、該凸部又は凹部の角縁部の厚みがその周囲部分よりも大きいことを特徴とするものである。
【0013】
本発明(請求項6)のゴルフクラブヘッドの製造方法は、フェース部、ソール部、サイド部、クラウン部及びホゼル部を有する金属製の中空のゴルフクラブヘッドであって、ソール部及びサイド部が一体となったロワーパーツに対しフェース部、ホゼル部及びクラウン部が溶接されたゴルフクラブヘッドを製造する方法であって、ロワーパーツの素板をプレス成形した後、部分的に厚みを異ならせるように化学研磨してロワーパーツを製造する工程と、該ロワーパーツに対しフェース部を溶接する工程と、ホゼル部及びクラウン部を該ロワーパーツ及びフェース部に溶接する工程と、を有することを特徴とするものである。
【0014】
請求項7のゴルフクラブヘッドの製造方法は、請求項5において、ロワーパーツの素板の厚みが1.0〜1.8mmであり、プレス成形により凸部又は凹部を形成し、ソール部中央領域の厚みがその前後よりも0.1〜1.0mm小さくなるように化学研磨することを特徴とするものである。
【0015】
請求項8のゴルフクラブヘッドの製造方法は、請求項6において、ロワーパーツの素板の厚みが1.0〜1.8mmであり、プレス成形により凸部又は凹部を形成し、該凸部又は凹部の角縁部の厚みがその周囲部分よりも大きくなるように該周囲部分を化学研磨することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、ロワーパーツの素板をプレス成形した後、化学研磨することにより、部分的に厚みの異なるロワーパーツを製造し、このロワーパーツに対しフェース部を溶接し、該ロワーパーツ及びフェース部にクラウン部及びホゼル部を溶接する。
【0017】
本発明のゴルフクラブヘッドのロワーパーツは、化学研磨により厚み分布を設計値通りにすることができ、目的とする特性を有したゴルフクラブヘッドが提供される。
【0018】
本発明の一態様では、ロワーパーツの凸部又は凹部の厚みを大きくし、凸部又は凹部の強度を確保することができる。
【0019】
本発明のさらに別の一態様では、ソール部中央領域の厚みをその前後よりも小さくする。このようにすることにより、打球音を改変することができる。
【0020】
本発明の異なる一態様では、ソール部に設けた凸部又は凹部の角縁部の厚みをその周囲部分よりも大きくする。これにより、該角縁部の強度が増大する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係るゴルフクラブヘッドのソール側かつヒール側からの斜視図である。
【図2】実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図3】実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】(a)は実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの製造方法を示す分解斜視図、(b)はフェース部40の縦断面図である。
【図6】別の実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの製造方法を示す分解斜視図である。
【図7】さらに別の実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図8】異なる実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して実施の形態に係るゴルフクラブヘッド及びその製造方法について説明する。
【0023】
図5の通り、このゴルフクラブヘッド1は、クラウン部10と、ロワーパーツ20と、ホゼル部30と、フェース部40とを溶接して一体化したものである。
【0024】
ホゼル部30は、略鐘形状のスカート部31と、該スカート部31から上方及び下方に突出するカラム32とを有する。シャフト50がこのホゼル部30内に差し込まれ、接着剤で固定される。この実施の形態では、ホゼル部30は、カラム32の下端がソール部にまで達しないように設けられているが、ソール部にまで達するように設けられてもよい。
【0025】
これらのクラウン部10、ロワーパーツ20、ホゼル部30及びフェース部40は、それぞれチタン又はチタン合金を用いて製造される。チタン又はチタン合金としては、純チタン、Ti−3AL−2.5V、Ti−1.5Alなど、冷間加工性の良い材料が好ましい。ロワーパーツ20は、特に商標ロゴや模様の凹凸をつけるため、通常使うTi−6Al−4Vよりも加工性が良いことが望ましい。
【0026】
この実施の形態では、ゴルフクラブヘッド1は、ロフト角が7〜15°のドライバー用ゴルフクラブヘッドである。
【0027】
ゴルフクラブヘッド1の各パーツを溶接するには、まず、クラウン部10とロワーパーツ20とを点付け溶接して仮り留めする。次いで、フェース部40の枠状周壁部41の周縁部を該クラウン部10及びロワーパーツ20に仮り留めした後、プラズマ溶接をフェース部40の全周にわたって施す。
【0028】
その後、クラウン部10とロワーパーツ20とをTig溶接でしっかり固着する。その後、ホゼル部30を溶接する。
【0029】
ただし、この溶接の手順は一例であり、これに限定されるものではない。
【0030】
このように、クラウン部10、ロワーパーツ20、ホゼル部30及びフェース部40を溶接した後は、必要に応じ各種の研磨、塗装等の仕上げ処理を施して製品ゴルフクラブヘッドとされる。
【0031】
次に、ロワーパーツ20の形状について説明する。
【0032】
ロワーパーツ20のソール部の後部側かつトウ・ヒール方向の中央部に盆地状の凹部21が形成されている。この凹部21は、銘板を両面テープ等によって貼り付けるための領域である。なお、凹部21内にさらにもう1段凹んだ第2の凹部を設け、この第2の凹部に銘板を貼るようにしてもよい。
【0033】
この凹部21の後側に、トウ・ヒール方向に延在する山脈状の凸部22が形成されている。この凸部22は、トウ・ヒール方向においては、トウ・ヒール方向の中央側ほど前方に位置し、トウ側及びヒール側ほど後方に位置する円弧状に湾曲している。この凸部22の後側がバック部(バック側サイド部)23となっている。
【0034】
この凸部22のヒール側及びトウ側には、それぞれ前方に延在する山脈状の凸部24,25が延在している。凸部24,25間の相互間の距離は、前方側すなわちフェース側になるほど大きくなっている。前記凹部21は、この凸部24,25の後部側同士の間に位置している。凸部24,25の間でかつ凹部21よりもフェース側が平坦なソール主面部26となっている。
【0035】
凸部24よりもヒール側がヒール側サイド部27となっており、凸部25よりもトウ側がトウ側サイド部28となっている。
【0036】
凹部21とソール主面部26とは、凸角条部21bと凹角条部21cとの間の段差面によって区画されている。
【0037】
凹部21のトウ側、バック側及びヒール側は、それぞれ、凸角条部21dと凹角条部21cとの間の段差面、凸角条部21fと凹角条部21eとの間の段差面、凸角条部21hと凹角条部21gとの間の段差面によって周囲と区画されている。これらの段差面の高さは好ましくは2〜5mm特に2.5〜3.5mm程度である。
【0038】
凸部22,24,25はそれぞれ頂稜部22a,24a,25aを有している。凸部22とバック部23との間は凹角条部22bとなっている。凸部24とヒール側サイド部27との間は凹角条部24cとなっており、凸部24とソール主面部26との間は凹角条部24bとなっている。
【0039】
凸部25とソール主面部26との間は凹角条部25bとなっており、トウ側サイド部28との間は凹角条部25cとなっている。
【0040】
次に、ロワーパーツ20の厚み分布について図3,4を参照して説明する。
【0041】
ソール面のうちフェース部に沿う前部中央領域A(図3で横線を付した領域)の厚みは好ましくは1.1〜1.5mm特に1.2〜1.4mmとりわけ約1.3mmである。
【0042】
この領域Aに引き続くソール主面部26の中央領域B(図3でハッチを付した領域)の厚みは好ましくは0.6〜0.75mm特に好ましくは0.65〜0.7mmである。ソール部中央領域Bの厚みは、その前後の領域A,Cよりも0.2mm以上小さいことが好ましい。
【0043】
前述の凹部21、凸部22と、凸部24,25の後部とを含む領域D(図3でドットを付した領域)の厚みは好ましくは1.1〜1.5mm特に1.2〜1.4mmとりわけ約1.3mmである。なお、領域Dは、ヒール側において凸部26に沿って前方に延在しているが、これは、この部分にウェイト材をねじ込み等によって設置するためである。
【0044】
バック部からトウ側及びヒール側のサイド部にかけての領域E(図3で縦線を付した領域)の厚みは、好ましくは0.6〜0.75mm特に好ましくは0.65〜0.7mmである。これらの領域A,Bと領域E,Dとの間の領域C(図3で白無地の領域)の厚みは好ましくは0.8〜1.05mm特に0.8〜1.0mmとりわけ約0.9mmである。
【0045】
凸部22,24,25及び凹部21における厚みは、ソール主面部中央の領域Bの厚みよりも好ましくは0.1〜1.0mm特に0.4〜0.7mm大きい。
【0046】
領域Aのトウ・ヒール方向の長さは好ましくは40〜80mm特に50〜60mmであり、前後方向の長さは好ましくは10〜20mmである。
【0047】
なお、クラウン部の厚みは、領域Eと同程度が好ましい。フェース部の厚みは1.5〜5.0mm特に1.8〜3.8mm程度が好ましい。
【0048】
このロワーパーツ20を製造するには、最大厚み領域(この実施の形態では領域A,D)の厚みよりも0.1〜0.2mm程度厚いロワーパーツ素板を用いる。この素板は均一厚みの平板である。この素板をプレス成形し、凹部21と凸部22,24,25とが形成され、領域A,Dの厚みを有したロワーパーツとする。次に、このロワーパーツに化学研磨を施し、領域B,C,Eの厚みを目標値まで小さくする。
【0049】
化学研磨は、ロワーパーツのうち厚みを小さくしようとする部分以外を耐酸性塗料によってマスキングしておき、化学研磨液に浸漬し、当該部分を表面から溶解させて厚みを減少させる処理である。化学研磨処理液は、好ましくは硝酸とフッ酸との混合水溶液であり、中でも硝酸濃度が10〜20重量%、フッ酸濃度が10〜20重量%程度の混合水溶液が好ましい。ただし、電界研磨処理との併用等によっては他の酸、例えば硫酸、塩酸、シュウ酸等の1種もしくは2種以上を適宜使用することができる。
【0050】
このように構成されたゴルフクラブヘッドにあっては、素板のプレス成形によって凹部及び凸部を形成し、その後の化学研磨によって厚みを調整してロワーパーツ20を製造しているので、ロワーパーツの形状及び厚み分布を設計通りとすることができる。
【0051】
この実施の形態では、凸部22,24,25及び凹部21における厚みをソール主面部中央領域Bの厚みよりも0.2〜0.6mm大きくしている。そのため、凸部22,24,25及び凹部21の強度が高い。また、このソール主面部中央領域Bの前後に厚みの大きい領域A及び領域C,Dを配置しているので、インパクト時の領域B付近の振動数が増大し、打球音が改変される。
【0052】
この実施の形態では、領域E及びクラウン部の肉厚を小さくしているので、ゴルフクラブヘッドの重心が低くなる。また、インパクト時にクラウン部が撓み易くなり、ボールの打ち出し角も高くなる。
【0053】
[別の実施の形態]
上記実施の形態では、フェース部40はフェース面の周縁から後方へ起立する枠状周壁部41を有したカップ形状となっているが、図6のゴルフクラブヘッド1Aのフェース部40Aのように、フェース面のみを構成するプレート形状であってもよい。
【0054】
上記実施の形態では領域Aを形成しているが、図7の実施の形態に係るゴルフクラブヘッド1Bのように、厚みの大きいA領域を省略し、図3のA領域に相当する領域についてもC領域と同じ厚みとしてもよい。
【0055】
図8はさらに異なる実施の形態に係るゴルフクラブヘッド1Cの底面図、図9は図8のIX−IX線断面図である。この実施の形態でも、ソール部に凹部21、凸部22,24,25が設けられている。この凹部21及び凸部22,24,25の角縁部(凸角条部、凹角条部及び頂稜部。例えば図9の凸角条部21b,21f、凹角条部21a,21e,22b、頂稜部22aなど)の厚みをその周囲部分よりも大きくし、該角縁部の強度を高くしている。図9の符号Tはこの厚みの大きい部分を示している。また、図8のドットを付した領域は、この厚みの大きい部分Tが存在する領域を示している。T部分の厚みは、その周囲部分の厚みの1.05〜1.5倍特に1.1〜1.3倍程度が好ましい。また、T部分の幅は0.5〜4.0mm特に1.0〜2.0mm程度が好ましい。なお、該周囲部分については、上記の化学研磨によって厚みを小さくしている。
【符号の説明】
【0056】
1 ゴルフクラブヘッド
10 クラウン部
20 ロワーパーツ
21 凹部
22,24,25, 凸部
23 バック部
26 ソール主面部
27 ヒール側サイド部
28 トウ側サイド部
30 ホゼル部
40 フェース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェース部、ソール部、サイド部、クラウン部及びホゼル部を有する金属製の中空のゴルフクラブヘッドであって、ソール部及びサイド部が一体となったロワーパーツに対しフェース部、ホゼル部及びクラウン部が溶接されたゴルフクラブヘッドにおいて、
該ロワーパーツは、素板をプレス成形した後、化学研磨することにより、部分的に厚みを異ならせたものであることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
請求項1において、ソール部に凸部又は凹部が設けられており、
該凸部又は凹部におけるロワーパーツの厚みがソール部中央領域におけるロワーパーツの厚みよりも大きいことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
請求項2において、該凸部又は凹部におけるロワーパーツの厚みが、該ソール部中央領域におけるロワーパーツの厚みよりも0.1〜1.0mm大きいことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項において、前記ソール部中央領域は、その前後よりも厚みが0.2mm以上小さいことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
請求項1において、ソール部に凸部又は凹部が設けられており、
該凸部又は凹部の角縁部の厚みがその周囲部分よりも大きいことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
フェース部、ソール部、サイド部、クラウン部及びホゼル部を有する金属製の中空のゴルフクラブヘッドであって、ソール部及びサイド部が一体となったロワーパーツに対しフェース部、ホゼル部及びクラウン部が溶接されたゴルフクラブヘッドを製造する方法であって、
ロワーパーツの素板をプレス成形した後、部分的に厚みを異ならせるように化学研磨してロワーパーツを製造する工程と、
該ロワーパーツに対しフェース部を溶接する工程と、
ホゼル部及びクラウン部を該ロワーパーツ及びフェース部に溶接する工程と、
を有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
【請求項7】
請求項6において、ロワーパーツの素板の厚みが1.0〜1.8mmであり、プレス成形により凸部又は凹部を形成し、ソール部中央領域の厚みがその前後よりも0.1〜1.0mm小さくなるように化学研磨することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
【請求項8】
請求項6において、ロワーパーツの素板の厚みが1.0〜1.8mmであり、プレス成形により凸部又は凹部を形成し、該凸部又は凹部の角縁部の厚みがその周囲部分よりも大きくなるように該周囲部分を化学研磨することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−130419(P2012−130419A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−283325(P2010−283325)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(592014104)ブリヂストンスポーツ株式会社 (652)
【Fターム(参考)】