説明

サイネージシステム

本発明は、各々が柔軟な表示装置16を有する複数の繊維製品からなるサイネージシステムに関する。前記表示装置16を制御するために、前記システムはさらに、各制御信号が音声信号又は光信号である、少なくとも1つの制御信号を放射するように構成される中央ユニット14、24を有する。この目的のために、各繊維製品はさらに、前記中央ユニット14、24により放射された前記制御信号を検出する手段20、26、並びに前記検出する手段20、26及び前記表示装置16に連結される、前記検出した制御信号に従って前記表示装置16を制御する手段を有する。本発明は、繊維製品に各々含まれる複数の柔軟な表示装置を制御する方法、中央ユニット及びそれらの使用にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各々が柔軟な表示装置を有する複数の繊維製品からなるサイネージ(signage)システムに関する。本発明は、繊維製品に各々含まれる複数の柔軟な表示装置を制御する方法、中央ユニット及びそれらの使用にも関する。
【背景技術】
【0002】
柔軟な表示装置を有する繊維製品の一例は、WO2006/014230に開示されている。より正確には、WO2006/014230は、行列パターンのピクセルとして働く複数の発光ダイオードを備えた柔軟な表示スクリーンを開示している。この表示装置は、ジャケット内に取り付けられている。表示装置は例えば、ジャケットの外布に近いポケット又はポーチにより保持され、このポケット又はポーチは、ジャケットの裏地の内側にある。この表示装置は、この装置に接続される制御回路により制御され、このシステムはバッテリーパックにより給電される。これら制御回路及びバッテリーパックが両方ともジャケット内に設置されてもよい。動作するとき、照明されるメッセージ、例えば文章がジャケットの"上"に示されるように、表示装置からの光は、外布を通り伝わる。このようなジャケットは、高速道路及び鉄道職員、又は警察、消防及び救急隊員等の個人用防護衣服として、プロモーション又はマーケッティングを目的とするイベントに使用されることができる。
【0003】
より大きなメッセージを示すために、複数の上記表示装置を互いに隣接して使用することが望ましい。この目的のために、WO2006/014230は、観衆の個々のメンバーが小さな領域のスクリーンを表し、これら観衆が集まってより大きなスクリーンを作り上げるスポーツ競技場に起こる一例を開示している。ここで、各個人は携帯電話を用いて電話をして、彼らがいる座席エリア又は立ちエリアを入力する。各個々の電話と通信しているインターネットに連結したコンピューターサーバーは、適切なデータを計算し、各携帯電話に送る。各電話は、有線のインターフェース又は例えばbluetooth(登録商標)のような無線のインターフェースを介して個々の小さなスクリーンにデータを中継する。
【0004】
しかしながら、複数の表示装置を使用するとき、特に動的な複合型のメッセージを見せるための問題は、個々の表示装置の動作は同期されていなければならず、さもないとこの複合型のメッセージは正確に見せられないことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、この問題に対処すること、及びそれら表示装置が容易に同期が取られる改良されるサイネージシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、各々が柔軟な表示装置を有する複数の繊維製品、及びこれら表示装置を制御するための中央ユニットを有するサイネージシステムを提供し、ここで前記中央ユニットは、各制御信号が音声信号又は光信号である、少なくとも1つの制御信号を放射するように構成され、各繊維製品はさらに、前記中央ユニットにより放射された前記制御信号を検出する手段、並びに前記検出する手段及び前記表示装置に連結される、前記検出した制御信号に従って前記表示装置を制御する手段を有する。
【0007】
本発明は、例えば同一又は関連したアニメーションが全ての表示装置において同時に始まることを可能にする単一の"オン"信号を全ての表示装置に送信することにより、中央ユニットがリモートコントロールとして、複数の表示装置の動作の同期を取るのに使用されるという理解に基づいている。
【0008】
ある実施例において、前記少なくとも1つの制御信号は、既定の制御信号を有し、前記繊維製品の少なくとも1つにある前記制御する手段は、前記既定の制御信号を検出するとき、ある表示装置の機能を実行するように構成される。例えば、前記表示装置がオン/オフに切り換わってもよい。これは、前記表示装置が何れの光又は音声信号で作動しない、ないしは制御されないが、特定の既定の制御信号により作動することを保証している。この既定の制御信号は、例えば特定の周波数、周波数のシーケンス及び/又は変調を持つ。さらに、異なる制御信号が異なる表示装置を作動させるのに使用されることも可能である。例えば、第1の制御信号は、第1のグループの表示装置をオン(又はオフ)に切り換えるのに使用されるのに対し、第2の制御信号は、第2のグループの表示装置をオン(又はオフ)に切り換えるのに使用される。制御信号に関連付けられる他の表示装置の機能は、表示内容を切り換える又は開始すること、輝度、コントラスト、フレームレート、回転、フリッピング等を制御することを含むが、これらに限定されない。
【0009】
ある実施例において、各制御信号は光信号であり、前記検出する手段は光検出器である。それによって、光検出器による光の検出が前記表示装置を作動させてもよい。好ましくは、前記光信号は赤外線(IR)信号であり、前記光検出器はIR検出器である。赤外線技術による伝送はそれ自体知られていて、比較的容易且つ安価に実施できる。他の実施例において、前記制御する手段はさらに、検出した光信号の周波数及び/又は変調に従って、表示装置上に示される表示内容を選択するように構成される。例えば、第1の変調を持つ、前記中央ユニットからのIR信号は、第1の画像若しくはアニメーション、又は(例えば画像/アニメーションを用いた)プレイリストの表示を始め、第2の異なる変調を持つIR信号は、第2の異なる画像若しくはアニメーション又はプレイリストの表示を始めることができる。故に、異なる変調(及び/又は周波数)を持つIR信号を放射することにより、前記中央ユニットは、表示装置の内容を制御することができる。さらに、赤外線信号を使用するとき、前記中央ユニットは好ましくは広域ビームの赤外線リモートコントロールであるため、幾つかの繊維製品の表示装置が同時に始められることも可能である。赤外線信号の代わりに、フラッシュライト又は専用の周波数の何らかの可視若しくは不可視の光が前記表示装置を作動させるのに使用されることも可能である。
【0010】
もう1つの実施例において、各制御信号は音声信号であり、前記検出する手段はマイクである。それによって、このマイクによる音声の検出が前記表示装置を作動させてもよい。音声信号の使用は、一般的に見通し線(line of sight)を必要としないので有益である。他の実施例において、前記制御する手段はさらに、マイクにより検出された音声信号の周波数又は周波数のシーケンスに従って、表示装置上に示される表示内容を選択するように構成される。例えば、第1の周波数を持つ音声信号は、第1の画像若しくはアニメーション又はプレイリストの表示を始め、第2の異なる周波数を持つ音声信号は、第2の異なる画像若しくはアニメーション又はプレイリストの表示を始めることができる。故に、異なる周波数を持つ音声信号を放射することにより、前記中央ユニットは、表示装置の内容を制御することができる。前記音声信号の周波数を判断するために、各繊維製品は、例えば周波数分析器を有してもよい。さらに他の実施例において、前記制御する手段はさらに、マイクにより検出された音声信号の話し言葉又はフレーズに従って、表示装置上に示される表示内容を選択するように構成される。例えば、第1の言葉は、第1の画像又はアニメーションの表示を始めることができる。故に、異なる言葉又はフレーズを発音することにより、前記中央ユニットは表示装置の内容を制御することができる。代わりに、異なる制御言葉又はフレーズが人間により発言されることも可能である。前記言葉又はフレーズを判断するために、各繊維製品は、音声認識機能を持つべきである。音声認識の技術はそれ自体知られている。
【0011】
考えられる実施例において、前記繊維製品は衣服、例えばシャツであり、柔軟な表示装置は好ましくは発光ダイオード(LED)ベースの表示器である。
【0012】
本発明のもう1つの態様によれば、繊維製品に各々含まれる複数の柔軟な表示装置を制御する方法であり、各制御信号が音声信号又は光信号である、少なくとも1つの制御信号を放射するステップを有し、各繊維製品はさらに、前記放射した制御信号を検出する手段、並びに前記検出する手段及び前記表示装置に連結される、前記検出した制御信号に従って前記表示装置を制御する手段を有する。
【0013】
さらに他の態様において、本発明は、繊維製品に各々含まれる複数の柔軟な表示装置を制御する広域ビームの赤外線リモートコントロール及びそれの使用に関し、各繊維製品はさらに、前記広域ビームの赤外線リモートコントロールにより放射された赤外線信号を検出するための赤外線検出器、並びに前記赤外線検出器及び前記表示装置に連結される、前記検出した赤外線信号に従って前記表示装置を制御する手段を有する。
【0014】
さらに他の態様において、本発明は、繊維製品に各々含まれる複数の柔軟な表示装置を制御する中央音声放射ユニット及びそれの使用に関し、各繊維製品はさらに、前記中央ユニットにより放射された音声信号を検出するマイク、並びに前記マイク及び表示器に連結される、前記検出した音声信号に従って前記表示装置を制御する手段を有する。
【0015】
これら態様は、本発明の最初に述べた態様と同様の利点を表す。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】赤外線信号を用いて、本発明の実施例によるサイネージシステムを概略的に説明する。
【図2】音声信号を用いて、本発明のもう1つの実施例によるサイネージシステムを概略的に説明する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明のこれら及び他の態様は、本発明の好ましい実施例を示す添付の図面を参照してより詳細に説明される。
【0018】
図1は、本発明の実施例によるサイネージシステム10を概略的に説明している。このシステム10は、図1では衣服であり、より正確にはシャツである繊維製品12を複数有する。代わりに、前記繊維製品12が他の衣服、例えばジャケット若しくはベスト、又は家具一点、バッグ等であってもよい。各々のシャツ12は、柔軟な表示装置16(以下"表示器"16)を有する。この表示器16は、シャツ12の外布の背後に取り付けられている。好ましくは、表示器16は、柔軟な基板(図示せず)上に搭載される複数の発光ダイオード(LED)を有する。このようなLED表示器は、比較的薄く且つ柔軟に作られることが可能であり、電力効率がよい。これはシャツに使用される場合、特に有益である。表示器16がオン状態であるとき、照明される画像、アニメーション又は他のメッセージが外布を介しシャツ12上に示される。他方、表示器16がオフ状態であるとき、表示器16はシャツ12の外から殆ど見ることができない。
【0019】
各々のシャツ12はさらに、前記表示器16に連結される制御ユニット18を有する。この制御ユニット18は一般的に、例えば表示器16上に表示内容の提示を始めるような、表示器16を制御するように構成される。この表示内容は画像、アニメーション、文字、数字、文章又は他のメッセージでもよい。表示器16及び制御ユニット18(同じく如何なる追加の電子部品)は好ましくは、これもシャツ12に内蔵されるバッテリーパック(図示せず)により給電される。
【0020】
本発明の実施例によれば、サイネージシステム10はさらに、制御器16を制御するための赤外線(IR)リモートコントロール14を有する。この赤外線リモートコントロール14は、様々なIR制御信号(すなわち約750nmから1mmの間にある波長の電磁放射線)を範囲内にある1つ以上又は全ての繊維製品/表示器に放射するように構成される。これらIR信号を受信するために、各々のシャツ12はさらに、IR検出器20を有する。このIR検出器20は、前記制御ユニット18に連結され、前記IRリモートコントロール14により放射されたIR制御信号を検出するように構成される。好ましくは、前記IRリモートコントロール14は、比較的広域な領域22に及ぶIR信号を放射するように構成されるので、前記信号は、前記領域22内にある幾つかのIR検出器20により同時に受信されることができる。IRリモートコントロール14により放射された特定のIR信号の広がり(divergence)の角度αは、例えば約40°から約180°までの順である。後者は、例えば幾つかのIR光源を各々が僅かに傾斜した角度で互いに隣り合って置くことにより得られる。故に、幾つかのシャツ12に到達するために、前記IRリモートコントロール14から信号が1つだけ放射されなければならない。各々のシャツ12にある制御ユニット18はさらに、IRリモートコントロール14からIR信号を検出したとき、表示器16を始動させるか、またそうでなければ制御するように構成される。故に、IR信号はIR検出器20により検出されるので、事前にプログラムされたアニメーション又は画像が各表示器16上に示される。結果として、複数のシャツ12の全ての表示器16は、IRリモートコントロール14により放射された1つのIR信号に基づいて基本的に同時に作動又は開始され、統合メッセージ(unified message)を提供するために、前記表示器の同期がとれた動作を可能にする。前記統合メッセージは、例えば前記表示器の各々に3文字の言葉の別々の文字を示させることにより形成されてもよい。代わりに、動的な統合メッセージが全ての表示器上において同時に同期をとって実行しているアニメーション、又はある表示器から次の表示器へ移動するアニメーション等でもよい。
【0021】
表示器を作動させるのに用いられる上記IR信号は、このIR信号を存在する如何なる他のIR信号からも識別するために、既定の周波数及び/又は変調を好ましくは持つ。この目的のために、制御ユニット18は、前記既定の周波数及び/又は変調を持つIR信号を検出したときにのみ、前記表示器を作動させる(例えば事前にプログラムされたアニメーションを示す)ように構成される。さらに、異なる周波数/変調のIR信号を放射することにより、異なるアニメーション(又は他の表示内容)が表示器上で開始される又は例えば輝度、コントラスト、フレームレート、回転、フリッピング等の変更のような異なる表示器の機能が実行されることもできる。この目的のために、IRリモートコントロール14は、(ポータブルであり、バッテリー給電であり、ボタンを備える)普通のTVのリモコンのように組み立てられることができ、前記IRリモートコントロール14は、TVのチャンネルを変える、コントラストを変更する等の代わりに、表示器の示される内容を変更する、表示器をオン/オフにする、表示器のコントラスト/輝度を変更する等に使用される。
【0022】
図2は、本発明のもう1つの実施例によるサイネージシステム10を概略的に説明している。このシステム10は、図2では衣服であり、より正確にはシャツである繊維製品12を複数有する。代わりに、前記繊維製品12が他の衣服、例えばジャケット若しくはベスト、又は家具一点、バッグ等であってもよい。各々のシャツ12は、柔軟な表示装置16(以下"表示器"16)を有する。この表示器16は、シャツ12の外布の背後に取り付けられている。好ましくは、表示器16は、柔軟な基板(図示せず)上に搭載される複数の発光ダイオード(LED)を有する。このようなLED表示器は、比較的薄く且つ柔軟に作られることが可能であり、電力効率がよい。これはシャツに使用される場合、特に有益である。表示器16がオン状態であるとき、照明される画像、アニメーション又は他のメッセージがシャツ12の上にある外布を通り示される。他方、表示器16がオフ状態であるとき、表示器16は外側からシャツ12を殆ど見ることができない。
【0023】
各々のシャツ12はさらに、前記表示器16に連結される制御ユニット18を有する。この制御ユニット18は一般的に、例えば表示器16上に表示内容の提示を始めるような、表示器16を制御するように構成される。この表示内容は画像、アニメーション、文字、数字、文章又は他のメッセージでもよい。表示器16及び制御ユニット18(同様に如何なる追加の電子部品)は好ましくは、これもシャツ12に内蔵されるバッテリーパック(図示せず)により給電される。
【0024】
本発明の実施例によれば、サイネージシステム10はさらに、制御器16を制御するための中央リモートコントロールユニット24を有する。この中央リモートコントロールユニット24は、様々な音声制御信号を範囲内にある1つ以上又は全ての繊維製品/表示器に放射するように構成される。これら音声信号を受信するために、各々のシャツ12はさらに、マイク26を有する。このマイク26は、前記制御ユニット18に連結され、前記中央ユニット24により放射された制御信号を検出するように構成される。前記中央ユニット24は、音声信号を放射するように構成される如何なる音声放射装置(スピーカー、圧電スピーカー、笛等)でもよい。各々のシャツ12にある制御ユニット18はさらに、前記中央ユニット24から音声信号を検出したとき、表示器16を始動させるか、またそうでなければ制御するように構成される。故に、音声信号はマイク26により検出されるので、事前にプログラムされたアニメーション又は画像が各表示器16上に示される。結果として、複数のシャツ12の全ての表示器16は、前記中央ユニット24により放射された1つの音声信号に基づいて基本的に同時に動作又は開始され、統合メッセージを提供するために、前記表示器の同期がとれた動作を可能にする。表示器を動作させるのに用いられる上記音声信号は、この音声信号を存在する如何なる他の音声信号からも識別するために、既定の周波数又は周波数のシーケンスを好ましくは持つ。この目的のために、制御ユニット18は、前記既定の周波数を持つ音声信号を検出したときにのみ、前記表示器を作動させる(例えば事前にプログラムされたアニメーションを示す)ように構成される。さらに、前記統合メッセージは、例えば前記表示器の各々に3文字の言葉の別々の文字を示させることにより形成されてもよい。代わりに、動的な統合メッセージが全ての表示器上において同時に同期をとって実行しているアニメーション、又はある表示器から次の表示器へ移動するアニメーション等でもよい。
【0025】
他の実施例において、各制御ユニット18は、マイク26により検出された前記音声信号の周波数又は周波数のシーケンスに従って、表示器16上に示される表示内容を選択する、又は別の表示器の機能(輝度、コントラスト、フレームレート、回転、フリッピング等の変更)を実行するように構成される。例えば、第1の周波数を持つ音声信号は、第1の事前にプログラムされた画像又はアニメーションの表示を始め、第2の異なる周波数を持つ音声信号は、第2の異なる事前にプログラムされた画像又はアニメーションの表示を始める。故に、異なる周波数を持つ音声信号を放射することにより、前記中央ユニット24は表示器16の内容を制御することができる。前記音声信号の周波数を判断するために、各々のシャツは、例えば周波数分析器を有する。
【0026】
さらに他の実施例において、各制御ユニット18は、マイク26により検出された音声信号の話し言葉又はフレーズに従って、表示器16上に示される表示内容を選択するように構成されてもよい。例えば、第1の言葉は、事前にプログラムされた第1の画像又はアニメーションの表示を始め、第2の異なる言葉は、第2の異なる事前にプログラムされた画像又はアニメーションの表示を始めることができる。故に、異なる言葉又はフレーズを発音することにより、前記中央ユニット24は表示器16の内容を制御することができる。代わりに、異なる制御言葉又はフレーズが人間により発言されてもよく、この場合スピーカー24は省略されることができる。前記言葉又はフレーズを判断するために、各繊維製品は、音声認識機能(図示せず)を持つべきである。この点に関して、音声認識の技術はそれ自体知られている。
【0027】
当業者は、本発明が決して上述した好ましい実施例に制限されないことを分かっている。一方、添付した請求の範囲内において、多くの変更及び変形は可能である。例えば、図1を参照すると、赤外線信号の代わりに、フラッシュライト又は専用の周波数からなる何らかの光信号がシャツにある適切な光検出器と一緒に前記表示器を作動させる、またそうでなければ制御するのに使用されることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が柔軟な表示装置を有する複数の繊維製品、及び
前記表示装置を制御するための中央ユニット
を有するサイネージシステムにおいて、
前記中央ユニットは、各制御信号が音声信号又は光信号である、少なくとも1つの制御信号を放射するように構成され、
各繊維製品はさらに、前記中央ユニットにより放射された前記制御信号を検出する手段、並びに前記検出する手段及び前記表示装置に連結される、前記検出した制御信号に従って前記表示装置を制御する手段を有する
サイネージシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの制御信号は、既定の制御信号を有し、及び
前記繊維製品の少なくとも1つにある前記制御する手段は、前記既定の制御信号を検出するとき、ある表示器の機能、例えば表示器をオン/オフに切り換えることを実行するように構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
各制御信号は光信号であり、前記検出する手段は光検出器である請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記光信号は赤外線信号であり、前記光検出器は赤外線検出器である請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御する手段はさらに、前記検出した光信号の周波数及び/又は変調に従って、前記表示装置上に示される表示内容を選択するように構成される請求項3又は4に記載のシステム。
【請求項6】
前記中央ユニットは、広域ビームの赤外線リモートコントロールである請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
各制御信号は音声信号であり、前記検出する手段はマイクである請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御する手段はさらに、前記検出した音声信号の周波数又は周波数のシーケンスに従って、前記表示装置上に示される表示内容を選択するように構成される請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記制御する手段はさらに、前記検出した音声信号の話し言葉又はフレーズに従って、前記表示装置上に示される表示内容を選択するように構成される請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記繊維製品は、例えばシャツのような衣服である請求項1乃至9の何れか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記柔軟な表示装置は、LEDベースの表示器である請求項1乃至10の何れか一項に記載のシステム。
【請求項12】
繊維製品に各々含まれる複数の柔軟な表示装置を制御する方法において、
各制御信号が音声信号又は光信号である、少なくとも1つの制御信号を放射するステップを有し、各繊維製品はさらに、前記放射した制御信号を検出する手段、並びに前記検出する手段及び前記表示装置に連結される、前記検出した制御信号に従って前記表示装置を制御する手段を有する方法。
【請求項13】
繊維製品に各々含まれる複数の柔軟な表示装置を制御する広範ビームの赤外線リモートコントロールにおいて、各繊維製品はさらに、前記広域ビームの赤外線リモートコントロールにより放射された赤外線信号を検出するための赤外線検出器、並びに前記赤外線検出器及び前記表示装置に連結される、前記検出した赤外線信号に従って前記表示装置を制御する手段を有する広域ビームの赤外線リモートコントロール。
【請求項14】
繊維製品に各々含まれる複数の柔軟な表示装置を制御する広域ビームの赤外線リモートコントロールの使用であり、各繊維製品はさらに、前記広域ビームの赤外線リモートコントロールにより放射された赤外線信号を検出する赤外線検出器、並びに前記赤外線検出器及び前記表示装置に連結される、前記検出した赤外線信号に従って前記表示装置を制御する手段を有する広域ビームの赤外線リモートコントロールの使用。
【請求項15】
繊維製品に各々含まれる複数の柔軟な表示装置を制御する中央音声放射ユニットであり、各繊維製品はさらに、前記中央ユニットにより放射された音声信号を検出するマイク、並びに前記マイク及び前記表示装置に連結される、前記検出した音声信号に従って前記表示装置を制御する手段を有する中央音声放射ユニット。
【請求項16】
繊維製品に各々含まれる複数の柔軟な表示装置を制御する中央音声放射ユニットの使用であり、各繊維製品はさらに、前記中央ユニットにより放射された音声信号を検出するマイク、並びに前記マイク及び前記表示装置に連結される、前記検出した音声信号に従って前記表示装置を制御する手段を有する中央音声放射ユニットの使用。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2010−519566(P2010−519566A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−548780(P2009−548780)
【出願日】平成20年2月5日(2008.2.5)
【国際出願番号】PCT/IB2008/050409
【国際公開番号】WO2008/099296
【国際公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】