説明

サウナ装置

【課題】サウナ装置に関するもので、排水経路を廃止する。
【解決手段】垂直方向に配置された上方開口部7を有する有底状の霧化筒6と、この霧化筒6に設けた下方開口部8から前記上方開口部7に向けて送風する送風機と、前記霧化筒6内において、垂直方向に配置した回転軸12と、この回転軸12の回転駆動手段13と、前記回転軸12の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板14と、これら複数の回転板14のうち、上方の回転板14上に水を供給する水供給手段15と、これら複数の回転板14間の前記霧化筒6内面に設けた捕集水手段16と、この捕集水手段16により捕集した水を下方の回転板14上に供給する捕集水供給手段17と、前記霧化筒6の底部の外面に圧接するように配置した第1の加熱手段としての水―水熱交換器10とを備えた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サウナ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこのサウナ装置の構造は、以下のようになっていた。
【0003】
すなわち、垂直方向に配置した霧化筒と、この霧化筒内に、垂直方向に配置した回転軸と、この回転軸の回転駆動手段と、前記回転軸の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板と、これら複数の回転板のうち、上方の回転板上に水を供給する水供給手段とを備えた構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平4−118068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例における課題は、排水経路の設置が必要になるということであった。
【0006】
すなわち、回転板を回転させることで、その外周に飛散させた水の一部は、液体のまま霧化筒の内面を伝って下方に滴り落ち、これが霧化筒の下方に溜まるので、この溜まった水の排水経路が必要となるのである。
【0007】
この排水経路は、サウナ室内において、天井部分から床まで延長されるので、工事が大変であるだけでなく、美観を損なうことにもなる。
【0008】
そこで本発明は、排水経路を廃止することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そしてこの目的を達成するために本発明は、垂直方向に配置された上方開口部を有する有底状の霧化筒と、この霧化筒に設けた下方開口部から前記上方開口部に向けて送風する送風機と、前記霧化筒内において、垂直方向に配置した回転軸と、この回転軸の回転駆動手段と、前記回転軸の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板と、これら複数の回転板のうち、上方の回転板上に水を供給する水供給手段と、これら複数の回転板間の前記霧化筒内面に設けた捕集水手段と、この捕集水手段により捕集した水を下方の回転板上に供給する捕集水供給手段と、前記霧化筒の底部の外面に圧接するように配置した第1の加熱手段とを備えた構成とし、これにより初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0010】
以上のように本発明は、垂直方向に配置され、上方開口部を有する有底状の霧化筒と、この霧化筒に設けた下方開口部から前記上方開口部に向けて送風する送風機と、前記霧化筒内において、垂直方向に配置した回転軸と、この回転軸の回転駆動手段と、前記回転軸の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板と、これら複数の回転板のうち、上方の回転板上に水を供給する水供給手段と、これら複数の回転板間の前記霧化筒内面に設けた捕集水手段と、この捕集水手段により捕集した水を下方の回転板上に供給する捕集水供給手段と、前記霧化筒の底部の外面に圧接するように配置した第1の加熱手段とを備えた構成としたので、排水経路を廃止することができる。
【0011】
すなわち、本発明においては、回転軸の上下方向に、所定間隔をおいて配置した複数の回転板間の前記霧化筒内面に捕集水手段を設けるとともに、この捕集水手段により捕集した水を下方の回転板上に供給する捕集水供給手段を設けたので、霧化筒内面を伝って下方に滴る水は捕集水手段で捕集し、その後捕集水供給手段により下方の回転板上に供給し、再び下方の回転板で霧化できる。また、送風機は、霧化筒に設けた下方開口部から前記上方開口部に向けて送風する構成としたので、霧化された微細な水を上昇させて搬送することができる。
【0012】
このため、霧化筒の下方に滴り落ちる水の量を極めて少なくすることができるので、排水経路を廃止することができる。
【0013】
したがって、従来必要であった排水経路の設置工事が不要となって工事性が良好となるだけでなく、サウナ室内の美観も保てるものとなる。
【0014】
また、本発明においては、霧化筒の底部の外面に圧接するように配置した第1の加熱手段を備えた構成としたので、霧化筒の底に極めて少量の水が残ったとしても乾燥させることができる。
【0015】
すなわち、霧化運転を行うと霧化筒の内部全体が濡れた状態となる上、霧化された水の気化作用により霧化筒内の空気が冷やされて飽和水蒸気量が低下することとなり、特に霧化筒の底部は乾燥されにくい状態となっている。
【0016】
このため、本発明では、霧化筒の底部の外面に圧接するように配置した第1の加熱手段を備える構成とした。
【0017】
つまり、霧化筒の底部の外面に圧接するように配置した第1の加熱手段が放熱することにより、霧化筒の底部が加熱され、これにより霧化筒内の空気の温度を高めて霧化筒内の空気の飽和水蒸気量を増加させることができるので、その結果として、霧化筒の底部に残った極めて少量の残水も乾燥させることができる。
【0018】
このため本発明では、霧化筒の底部の外面に圧接するように配置した第1の加熱手段を備えた構成とすることにより、霧化筒の底部に残った極めて少量の残水を乾燥させるものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】(a)本発明の一実施形態のサウナ装置の一部切欠斜視図(b)同断面図を下方から見た一部切欠斜視図
【図2】同サウナ装置の水の霧化モード時を示す断面図
【図3】同サウナ装置の水の乾燥モード時を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0021】
(実施の形態)
図1には、本実施の形態のサウナ装置を浴室等のサウナ室(図示せず)の天井面に設置した状態を示している。
【0022】
サウナ装置は、吸気口1と排気口2を有する本体ケース3と、この本体ケース3内の吸気口1と排気口2とを結ぶ風路に設けた加熱手段としての大容量の熱交換器4および送風機5とを備えている。送風機5と排気口2との間には、垂直方向に配置された上方開口部7を有する有底状の霧化筒6を備えている。この有底状の霧化筒6には、下方開口部8を備えている。この霧化筒6内の構成については後述する。
【0023】
また、この霧化筒6の上方開口部7には、加熱手段として小容量の熱交換器9が連結され、その下流に本体ケース3の排気口2がサウナ室の天井排気口(図示せず)に連結されている。
【0024】
つまり、サウナ室(図示せず)の天井吸気口(図示せず)から、吸気口1を介して本体ケース3内に吸引された空気は、霧化筒6の上流側に配置されている大容量の熱交換器4で加熱後、送風機5により霧化筒6の下方開口部8から上方開口部7に向けて送風され、この上方開口部7から排出される空気は小型の熱交換器9により再加熱されて、排気口2からサウナ室(図示せず)内に供給される構成となっている。
【0025】
そして、この霧化筒6の底部外面側に、加熱手段としての小型の水―水熱交換器10を備えている。
【0026】
さらに、本体ケース3には、サウナ室内に噴霧する水噴霧手段としてのノズル11を備えている。
【0027】
次に、図2を用いて、霧化筒6内の構成および水―水熱交換器10の構成について説明する。
【0028】
霧化筒6内には、垂直方向に配置した回転軸12と、この回転軸12の回転駆動手段13と、回転軸12の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板14と、これら複数の回転板14のうち、上方の回転板14上に水を供給する水供給手段15が設けられている。
【0029】
さらに、これら複数の回転板14間の前記霧化筒6内面には、上面が開口したリング状の捕集水手段16と、この捕集水手段16により捕集した水を下方の回転板14上に供給する雨樋状の捕集水供給手段17が設けられている。
【0030】
また、本実施の形態において、水―水熱交換器10は樹脂製のカバー内に金属製の温水パイプを収納させたものであり、図2に示すように、霧化筒6の底部外面に圧接するように配置されている。
【0031】
以上の構成において、本実施の形態のサウナ装置が有する水の霧化モードと、水の乾燥モードについて説明する。
【0032】
水の霧化モード時は、図1に示す吸気口1を介して本体ケース3内に吸引された空気は、霧化筒6の上流側に配置されている大容量の熱交換器4で加熱され、送風機5により、霧化筒6の下方開口部8から上方開口部7に向けて送風している。
【0033】
また、図2に示すように、霧化筒6において、回転駆動手段13により回転軸12は高速回転させており、その状態で、水供給手段15により、上方の回転板14上に水を供給する。
【0034】
すると、上方の回転板14の外周から水が勢いよく飛散されて霧化され、また一部は前記霧化筒6の内面に衝突して霧化され、この霧化された水は図1の送風機5により、前記霧化筒6の下方開口部8から上方開口部7に向けて流れる送風に搬送され、熱交換器9で加熱後、図1に示す本体ケース3の排気口2を介してサウナ室の天井排気口(図示せず)からサウナ室内に供給される。
【0035】
また、図2に戻って説明を続けると、前記霧化筒6の内面に衝突したが霧化されなかった水は、捕集水手段16により捕集された後に雨樋状の捕集水供給手段17を介して下方の回転板14上に供給され、次にその、回転板14の外周から水が勢いよく飛散されて霧化され、また一部は前記霧化筒6の内面に衝突して霧化され、この霧化された水は上記送風機5により、前記霧化筒6の下方開口部8から上方開口部7に向けて流れる送風に搬送され、熱交換器9で加熱後、図1に示す本体ケース3の排気口2を介してサウナ室の天井排気口(図示せず)からサウナ室内に供給される。
【0036】
以降この繰り返しが4段の回転板14で行われ、十分な量の霧化された水がサウナ室内に供給されるのであるが、このような作用により、本実施形態では、霧化筒6の下方に滴り落ちる水の量を極めて少なくすることができるので、排水経路を廃止することができる。
【0037】
したがって、従来必要であった排水経路の設置工事が不要となって工事性が良好となるだけでなく、サウナ室内の美観も保てるものとなる。
【0038】
次に、水の乾燥モードについて説明する。
【0039】
図3は、水の乾燥モード時を示し、この、水の乾燥モード時は、前記水供給手段15から回転板14上への水供給を停止し、また前記回転駆動手段13は回転駆動を継続し、図1に示す送風機5を運転するとともに、水―水熱交換器10を運転する。
【0040】
このとき、水―水熱交換器10は、上述のとおり、霧化筒6の底部の外面に圧接するように配置する構成としたので、上述の霧化モードの運転の後、霧化筒6の底に極めて少量の水が残ったとしても乾燥させることができる。
【0041】
すなわち、上述の霧化モードで運転させた後は、霧化筒6の内部全体が濡れた状態となる上、霧化された水の気化作用により霧化筒6内の空気が冷やされて飽和水蒸気量が低下することとなり、特に霧化筒6の底部に残った少量の残水は乾燥されにくい状態となっている。
【0042】
このため、霧化筒6の底部の外面に圧接するように配置した水―水熱交換器10を運転するようにすると、金属製の温水パイプ内に温水が循環されることとなるので、金属製の温水パイプから樹脂製のケースを介して霧化筒6の底部外面に放熱され、この底部外面から霧化筒6内の空気を加熱することとなり、この結果として、霧化筒6内の空気の飽和水蒸気量が増加することとなり、その結果として、霧化筒6の底部に残った極めて少量の残水をも乾燥することができる。
【0043】
つまり、水の霧化モードで運転した後は、上述の水の乾燥モードで運転することにより霧化筒6内を乾燥状態にすることが以降のサウナ装置の運転において好ましいが、このように、水―水熱交換器10を霧化筒6の底部の外面に圧接するように配置する構成としたことによって、水の乾燥モード時に水―水熱交換器10が放熱することで、霧化筒6の底部が加熱され、これにより霧化筒6内の空気の温度を高めて霧化筒6内の空気の飽和水蒸気量を増加させることができるので、その結果として、霧化筒6の底部に残った極めて少量の残水も乾燥させることができるのである。
【0044】
なお、水―水熱交換器10は本実施の形態では金属製の温水パイプを樹脂製のカバー内に収納する構成のものとしたが、構成はこの限りではない。
【0045】
なお、乾燥モード時に、霧化筒6の上流側に備えた図1の大型の熱交換器4を運転して温風を送風する構成としているため、霧化筒6内の温度を高めてより飽和水蒸気量を増加させることができるので、霧化筒6内の残水をすばやく乾燥させることが可能となる。
【0046】
また、水―水熱交換器10は熱交換器4に比べて加熱能力が小さい構成としているので、乾燥モード時に霧化筒6の底部に残った極めて少量の残水を乾燥させるために消費する熱エネルギーを抑えることができる。
【0047】
つまり、水の霧化モード時には、霧化筒6の上流側に備えた図1の熱交換器4を運転して霧化筒6内に温風を送風しているので、水の霧化モードの運転を停止した直後は、霧化筒6内の空気の温度はまだ高い状態となっている。このような状態で、水の霧化モードから乾燥モードの運転に切り替えるので、水―水熱交換器10が熱交換器4に比べて加熱能力が小さい構成としても、霧化筒6の底部に残った極めて少量の残水を乾燥させるために霧化筒6の飽和水蒸気量を増加させる能力としては十分であるので、この結果、乾燥モードで運転するときの熱エネルギーの消費を抑えることができる。
【0048】
なお、乾燥モード時には、送風機5は、水の霧化モード時に比べて送風能力を低下させた状態で運転させることとすることがより好ましい。
【0049】
具体的には、送風機5は、水の霧化モード時に比べて送風能力を略半分程度に低下させた状態で運転を行う。
【0050】
すなわち、本実施形態においては、上述のごとく、霧化筒6内面を伝って下方に滴る水は捕集水手段16で捕集し、その後捕集水供給手段17により下方の回転板14上に供給し、再び下方の回転板14に供給することで、霧化効果を高めているが、乾燥モード時に送風機5により、霧化筒6の下方開口部8から上方開口部7に向けて送風する大量の風により乾燥を行うと、捕集水手段16や捕集水供給手段17に残存している水が少ないことが起因し、捕集水手段16や捕集水供給手段17部分で水が乾燥し、そこにスケールが形成されてしまい、このようになると以降の水の遠心霧化作用が不安定となる。
【0051】
そこで、この水の乾燥モード時には、送風機5は、水の霧化モード時に比べて送風能力を低下させた状態で運転させる構成とすると、捕集水手段16や捕集水供給手段17部分から下方の回転板14上へと水が流れる状態で乾燥が継続され、この結果としてこの捕集水手段16や捕集水供給手段17部分でのスケール形成が抑制され、その結果として、以降の水の遠心霧化作用を安定化させることができる。
【0052】
なお、この水の乾燥モード時は、前記回転駆動手段13は、水の霧化モード時に比べて回転数を低下させた状態で運転させても良く、こうすれば省エネルギー効果を高めることができる。
【0053】
また、本実施の形態に、図1に示すノズル11からサウナ室内に強制的に水を噴霧するスプラッシュモードを有する構成とした場合、スプラッシュモード時に必要な少量の水を小型の水―水熱交換器10で加熱する構成としてもよい。
【0054】
このスプラッシュモード時には、送風機5を運転し、水―水熱交換器10と熱交換器4とを同時に運転させる構成とする。このようにすると、大型の熱交換器4と水―水熱交換器10を同時に運転したとしても、スプラッシュ運転時に必要なノズル11に供給される少量の水を小型の水―水熱交換器10で加熱する構成としているので、熱エネルギーの消費を抑えつつサウナとしての快適性を高めることができる。
【0055】
なお、スプラッシュモード時には、水―水熱交換器10と熱交換器4および熱交換器9には、ボイラー等の熱源から高温の水を供給して循環する一方、水―水熱交換器10には市水を供給する構成としてもよい。上述のように、水―水熱交換器10および熱交換器4を同時に運転するスプラッシュ運転時においてノズル11に供給される水は少量であるので、熱交換器4に比べて加熱能力の小さい水―水熱交換器10で加熱したとしてもスプラッシュ運転として十分な能力を確保できる。
【0056】
また、水―水熱交換器10および熱交換器9は、それぞれ熱交換器4に比べて加熱能力が小さいものとすることにより、サウナとしての快適性を高めるとともに、熱エネルギーの消費を抑えることができる。
【0057】
すなわち、上述のとおり、サウナ室(図示せず)の天井吸気口(図示せず)から、吸気口1を介して本体ケース3内に吸引された空気は、霧化筒6の上流側に配置されている大容量の熱交換器4で加熱後、送風機5により霧化筒6の下方開口部8から上方開口部7に向けて送風され、この上方開口部7から排出される空気は小型の熱交換器9により再加熱されて、排気口2からサウナ室(図示せず)内に供給される構成としているので、このとき、水―水熱交換器10および熱交換器9は、霧化筒6内の水の気化により奪われた熱を補うことができる加熱能力があれば良く、したがって、十分にサウナとしての快適性を高めるとともに熱エネルギーの消費を抑えて運転することができる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
以上のように本発明は、垂直方向に配置された上方開口部を有する有底状の霧化筒と、この霧化筒に設けた下方開口部から前記上方開口部に向けて送風する送風機と、前記霧化筒内において、垂直方向に配置した回転軸と、この回転軸の回転駆動手段と、前記回転軸の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板と、これら複数の回転板のうち、上方の回転板上に水を供給する水供給手段と、これら複数の回転板間の前記霧化筒内面に設けた捕集水手段と、この捕集水手段により捕集した水を下方の回転板上に供給する捕集水供給手段と、前記霧化筒の底部の外面に圧接するように配置した第1の加熱手段とを備える構成としたので、排水経路を廃止することができる。
【0059】
また、従来必要であった排水経路の設置工事が不要となって工事性が良好となるだけでなく、サウナ室内の美観も保てるものとなる。
【符号の説明】
【0060】
1 吸気口
2 排気口
3 本体ケース
4 熱交換器
5 送風機
6 霧化筒
7 上方開口部
8 下方開口部
9 熱交換器
10 水―水熱交換器
11 ノズル
12 回転軸
13 回転駆動手段
14 回転板
15 水供給手段
16 捕集水手段
17 捕集水供給手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直方向に配置された上方開口部を有する有底状の霧化筒と、この霧化筒に設けた下方開口部から前記上方開口部に向けて送風する送風機と、前記霧化筒内において、垂直方向に配置した回転軸と、この回転軸の回転駆動手段と、前記回転軸の上下方向に所定間隔をおいて配置された複数の回転板と、これら複数の回転板のうち、上方の回転板上に水を供給する水供給手段と、これら複数の回転板間の前記霧化筒内面に設けた捕集水手段と、この捕集水手段により捕集した水を下方の回転板上に供給する捕集水供給手段と、前記霧化筒の底部の外面に圧接するように配置した第1の加熱手段とを備えたサウナ装置。
【請求項2】
水の霧化モードと水の乾燥モードとを有し、前記水の乾燥モード時は、水供給手段から回転板上への水供給を停止し、回転駆動手段は回転駆動し、送風機を運転させるとともに、第1の加熱手段を運転する構成とした請求項1に記載のサウナ装置。
【請求項3】
水の乾燥モード時は、送風機は、水の霧化モード時に比べて送風能力を低下させた状態で運転させる構成とした請求項2に記載のサウナ装置。
【請求項4】
水の乾燥モード時は、送風機は、水の霧化モード時に比べて送風能力を略半分程度に低下させた状態で運転させる構成とした請求項3に記載のサウナ装置。
【請求項5】
水の乾燥モード時は、回転駆動手段は、水の霧化モード時に比べて回転数を低下させた状態で運転させる構成とした請求項2〜4のいずれか一つに記載のサウナ装置。
【請求項6】
第1の加熱手段は、樹脂製のカバー内に温水パイプを収納させた構成とする請求項1〜5に記載のサウナ装置。
【請求項7】
吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の前記吸気口と前記排気口を結ぶ風路に霧化筒を設けるとともに、この霧化筒の上流側に第2の加熱手段を備える構成とした請求項1〜6のいずれか一つに記載のサウナ装置。
【請求項8】
本体ケース内に水供給手段とは別に水噴霧手段を備え、この水噴霧手段に供給される水を第1の加熱手段により加熱する構成とした請求項7に記載のサウナ装置。
【請求項9】
水のスプラッシュモードを有し、この水のスプラッシュモード時は、送風機を運転し、第1の加熱手段と第2の加熱手段を同時に運転させる構成とした請求項8に記載のサウナ装置。
【請求項10】
第1の加熱手段は、第2の加熱手段よりも加熱能力が小さい請求項7〜9のいずれか一つに記載のサウナ装置。
【請求項11】
霧化筒の上方開口部と本体ケースの排気口を結ぶ風路に第3の加熱手段を設けた請求項7〜10のいずれか一つに記載のサウナ装置。
【請求項12】
第3の加熱手段は、第2の加熱手段よりも加熱能力が小さい請求項11に記載のサウナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−15769(P2011−15769A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−161342(P2009−161342)
【出願日】平成21年7月8日(2009.7.8)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】