サポニンアジュバントを含むワクチン組成物
【課題】改善された免疫原性を有する新規ワクチンの提供。
【解決手段】抗原または抗原性調製物をアジュバントと組み合わせて含むヒト用量の免疫原性組成物であって、該アジュバントが、リポソームの形態で提供されたキラヤ・サポナリア・モリナの樹皮に由来する免疫学的に活性なサポニン画分およびリポ多糖を含み、該サポニン画分およびリポ多糖が両方とも、30μg未満のレベルで該ヒト用量中に存在する、前記免疫原性組成物。さらに、1〜30μgのリポ多糖と、リポソームの形態で提供された1〜30μgの免疫学的に活性なサポニン画分とを含むヒト用量に好適な量のアジュバント組成物。
【解決手段】抗原または抗原性調製物をアジュバントと組み合わせて含むヒト用量の免疫原性組成物であって、該アジュバントが、リポソームの形態で提供されたキラヤ・サポナリア・モリナの樹皮に由来する免疫学的に活性なサポニン画分およびリポ多糖を含み、該サポニン画分およびリポ多糖が両方とも、30μg未満のレベルで該ヒト用量中に存在する、前記免疫原性組成物。さらに、1〜30μgのリポ多糖と、リポソームの形態で提供された1〜30μgの免疫学的に活性なサポニン画分とを含むヒト用量に好適な量のアジュバント組成物。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗原または抗原性調製物をアジュバントと組み合わせて含む、ヒトでの使用にとって好適な用量の免疫原性組成物であって、該アジュバントが、リポソームの形態で提供されたキラヤ・サポナリア・モリナの樹皮に由来する免疫学的に活性なサポニン画分およびリポ多糖を含み、該サポニン画分およびリポ多糖が両方とも30μg未満のレベルでヒト用量中に存在する、免疫原性組成物。
【請求項2】
前記アジュバント組成物がステロールをさらに含み、サポニン:ステロールの比が1:1〜1:100 w/wである、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項3】
サポニン:ステロールの比が1:1〜1:10 w/wである、請求項2に記載の免疫原性組成物。
【請求項4】
サポニン:ステロールの比が1:1〜1:5 w/wである、請求項2に記載の免疫原性組成物。
【請求項5】
前記免疫学的に活性なサポニン画分がQS21である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項6】
前記ステロールがコレステロールである、請求項2〜5のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項7】
前記リポ多糖がリピドA誘導体である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項8】
前記リピドA誘導体が3D-MPLである、請求項7に記載の免疫原性組成物。
【請求項9】
QS21:3D-MPLの比が1:1である、請求項7または8に記載の免疫原性組成物。
【請求項10】
担体をさらに含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項11】
前記リポ多糖が、1〜30μgの量で存在する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項12】
前記リポ多糖が25μgの量で存在する、請求項11に記載の免疫原性組成物。
【請求項13】
前記リポ多糖が1〜15μgの量で存在する、請求項11に記載の免疫原性組成物。
【請求項14】
前記リポ多糖が10μgの量で存在する、請求項13に記載の免疫原性組成物。
【請求項15】
前記リポ多糖が5μgの量で存在する、請求項13に記載の免疫原性組成物。
【請求項16】
前記リポ多糖がリピドA誘導体である、請求項11〜15のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項17】
前記リピドA誘導体が3D-MPLである、請求項16に記載の免疫原性組成物。
【請求項18】
前記サポニンが1〜25μgの量で存在する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項19】
前記サポニンが25μgの量で存在する、請求項18に記載の免疫原性組成物。
【請求項20】
前記サポニンが1〜10μgの量で存在する、請求項18に記載の免疫原性組成物。
【請求項21】
前記サポニンが10μgの量で存在する、請求項20に記載の免疫原性組成物。
【請求項22】
前記サポニンが5μgの量で存在する、請求項20に記載の免疫原性組成物。
【請求項23】
前記免疫学的に活性なサポニン画分がQS21である、請求項18〜22のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項24】
ヒトでの使用にとって好適な前記用量が0.5〜1.5 mlである、請求項1〜23のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項25】
前記用量が0.5 mlである、請求項24に記載の免疫原性組成物。
【請求項26】
前記用量が0.7 mlである、請求項24に記載の免疫原性組成物。
【請求項27】
前記用量が1.0 mlである、請求項24に記載の免疫原性組成物。
【請求項28】
1〜30μgのリポ多糖と、リポソームの形態で提供された1〜30μgの免疫学的に活性なサポニン画分とを含む、ヒト用量の免疫原性組成物中での使用にとって好適な容量のアジュバント組成物。
【請求項29】
前記リポ多糖がリピドA誘導体である、請求項28に記載のアジュバント組成物。
【請求項30】
前記リピドA誘導体が3D-MPLである、請求項29に記載のアジュバント組成物。
【請求項31】
前記免疫学的に活性なサポニン画分がQS21である、請求項28〜30のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項32】
前記リポ多糖および前記免疫学的に活性なサポニン画分が同量でアジュバント組成物中に存在する、請求項28〜31のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項33】
前記ヒト用量に好適な容量が250μlである、請求項28〜32のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項34】
前記ヒト用量に好適な容量が360μlである、請求項28〜32のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項35】
前記リポ多糖が25μgの量で存在する、請求項28〜34のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項36】
前記リポ多糖が10μgの量で存在する、請求項28〜34のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項37】
前記リポ多糖が5μgの量で存在する、請求項28〜34のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項38】
前記免疫学的に活性なサポニンが25μgの量で存在する、請求項28〜37のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項39】
前記免疫学的に活性なサポニンが10μgの量で存在する、請求項28〜37のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項40】
前記免疫学的に活性なサポニンが5μgの量で存在する、請求項28〜37のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項41】
前記抗原または抗原性調製物が水痘-帯状疱疹ウイルス(VZV)に由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項42】
前記抗原または抗原性調製物が肺炎連鎖球菌に由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項43】
前記抗原または抗原性調製物がサイトメガロウイルス(CMV)に由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項44】
前記抗原または抗原性調製物がプラスモジウム・ファルシパルムに由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項45】
前記抗原または抗原性調製物がインフルエンザウイルスに由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項46】
前記抗原または抗原性調製物がヒトパピローマウイルス(HPV)に由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項47】
インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物を、リポソームの形態で提供された免疫学的に活性なサポニンを含むアジュバント組成物と組み合わせて含む、免疫原性組成物。
【請求項48】
前記アジュバントがさらにリピドA誘導体を含む、請求項47に記載の免疫原性組成物。
【請求項49】
前記リピドA誘導体が3D-MPLである、請求項48に記載の免疫原性組成物。
【請求項50】
ヒトにおいて、(i)抗原もしくはその抗原性調製物に対する改善されたCD4 T細胞免疫応答、(ii)抗原もしくはその抗原性調製物に対する改善された体液性免疫応答、(iii)抗原もしくはその抗原性調製物に対する改善されたB記憶細胞応答のうちの少なくとも1種、または少なくとも2種または全部を誘導するための免疫原性組成物の製造における、(a)前記抗原もしくはその抗原性調製物および(b)請求項1〜49のいずれか1項で定義されたアジュバントの使用。
【請求項51】
抗原または抗原組成物および請求項1〜49のいずれか1項で定義されたアジュバントを、それを必要とする個体または集団に送達することを含む、ワクチン接種方法。
【請求項52】
ヒト高齢者または免疫不全のヒト個体もしくは集団における、請求項50または51に記載の使用または方法。
【請求項53】
前記免疫原性組成物の投与が、CD4 T細胞免疫応答の改善とB記憶細胞応答の改善の両方を誘導する、請求項50〜52のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項54】
前記CD4 T細胞免疫応答が、交叉反応性CD4 Tヘルパー応答の誘導を含む、請求項50〜53のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項55】
前記体液性免疫応答が、交叉反応性体液性免疫応答の誘導を含む、請求項50〜54のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項56】
標的集団が65歳を超える年齢の高齢者である、請求項50〜55のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項57】
前記免疫原性組成物中の抗原が由来する病原体の変異体である病原体により引き起こされる感染または疾患に対する防御のための、請求項50〜56のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項58】
前記免疫原性組成物中の抗原の変異体である抗原を含む病原体により引き起こされる感染または疾患に対する防御のための、請求項50〜56のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項59】
ワクチン再接種後の免疫学的応答が、前記抗原もしくはその抗原性調製物に対する改善されたCD4応答、改善された体液性応答または改善されたB細胞記憶応答のうちのいずれか、または2種または全部である、請求項57または58のいずれか1項に記載の使用。
【請求項60】
防御が感染した個体または集団の体温により評価される、請求項57または58に記載の使用または方法。
【請求項61】
前記免疫原性組成物がCD4 T細胞エピトープを有する抗原を含む、請求項1〜60のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項62】
前記免疫原性組成物がB細胞エピトープを有する抗原を含む、請求項1〜60のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項63】
抗原もしくは抗原組成物、またはその断片もしくは変異体、および請求項1〜49のいずれか1項で定義されたアジュバントで以前にワクチン接種された個体のワクチン再接種のための免疫原性組成物の製造における、前記抗原の使用。
【請求項64】
ワクチン再接種のための前記抗原が、以前のワクチン接種に用いられた抗原または抗原組成物と共通のCD4 T細胞エピトープを有する、請求項63に記載の使用。
【請求項65】
ワクチン再接種のための抗原または抗原組成物がアジュバント化されたものである、請求項63または64に記載の使用。
【請求項66】
前記アジュバントが請求項1〜49のいずれか1項に定義されたものである、請求項65に記載の使用。
【請求項67】
医学における使用のための請求項1〜27のいずれか1項に記載のヒト用量の免疫原性組成物。
【請求項68】
前記抗原または抗原性調製物が、インフルエンザウイルス、HPV、CMV、VZV、肺炎連鎖球菌、プラスモジウム・ファルシパルム、プラスモジウム・ビバックス、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)からなる一群より選択される生物に由来する、請求項1〜67のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項69】
前記インフルエンザ抗原が、スプリットインフルエンザウイルス、精製された全インフルエンザウイルス、サブユニットインフルエンザウイルス、およびその抗原性調製物からなる一群より選択される、請求項68に記載の組成物、使用または方法。
【請求項70】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、少なくとも2種のインフルエンザウイルス株に由来する、請求項69に記載の組成物、使用または方法。
【請求項71】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、少なくとも3種のインフルエンザウイルス株に由来する、請求項70に記載の組成物、使用または方法。
【請求項72】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、少なくとも4種のインフルエンザウイルス株に由来する、請求項71に記載の組成物、使用または方法。
【請求項73】
前記インフルエンザウイルスの少なくとも1種の株またはその抗原性調製物が、大流行の発生と関連するか、または大流行の発生と関連する可能性を有する、請求項69〜72のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項74】
前記インフルエンザウイルスの少なくとも2種の株またはその抗原性調製物が、大流行の発生と関連するか、または大流行の発生と関連する可能性を有する、請求項73に記載の組成物、使用または方法。
【請求項75】
前記インフルエンザウイルスの少なくとも3種の株またはその抗原性調製物が、大流行の発生と関連するか、または大流行の発生と関連する可能性を有する、請求項74に記載の組成物、使用または方法。
【請求項76】
前記少なくとも1種、少なくとも2種または少なくとも3種の大流行インフルエンザウイルス株が、H5N1、H9N2、H7N7、およびH2N2からなる一群より選択される、請求項73〜75のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項77】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、インフルエンザ株あたり1〜15μgのHAを含む、請求項68〜76のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項78】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、インフルエンザ株あたり15μg未満のHAを含む、請求項68〜76のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項79】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、株あたり2.5〜7.5μgのHAを含む、請求項77または78に記載の組成物、使用または方法。
【請求項80】
ワクチン再接種のためのインフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、少なくとも2種の異なるインフルエンザ株に由来する、請求項51〜53のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項81】
ワクチン再接種のためのインフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、少なくとも3種の異なるインフルエンザ株に由来する、請求項80に記載の使用または方法。
【請求項82】
ワクチン再接種のためのインフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、大流行の発生と関連するか、または大流行の発生と関連する可能性を有する少なくとも1種のインフルエンザ株を含む、請求項57〜59のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項83】
前記大流行株が、H5N1、H9N2、H7N7、およびH2N2からなる一群より選択される、請求項82に記載の使用または方法。
【請求項84】
大流行の発生を潜在的に引き起こし得るインフルエンザ株を含むインフルエンザ組成物を用いて1回目のワクチン接種を行い、血中大流行株を含むインフルエンザ組成物を用いてワクチン再接種を行う、請求項57〜59および80〜83のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項85】
前記インフルエンザ抗原またはその抗原性調製物が、用量あたり15μg未満のHA抗原である、請求項57〜59および80〜84のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項86】
前記インフルエンザ抗原またはその抗原性調製物が、卵由来または細胞培養物由来である、請求項68〜85のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項87】
前記HPV抗原が、癌または生殖器疣に関連する、請求項68に記載の組成物、使用または方法。
【請求項88】
前記癌に関連するHPVが16型HPVおよび/または18型HPVである、請求項87に記載の組成物、使用または方法。
【請求項89】
癌を引き起こすHPV型に由来する1種以上のさらなる抗原を、HPV 16および/または18抗原と共に使用し、該抗原が以下のHPV型:HPV 31、45、33、58および52から選択される、請求項88に記載の組成物、使用または方法。
【請求項90】
前記抗原がウイルス様粒子(VLP)の形態にある、請求項88または89に記載の組成物、使用または方法。
【請求項91】
VLPがL1 VLPである、請求項90に記載の組成物、使用または方法。
【請求項1】
抗原または抗原性調製物をアジュバントと組み合わせて含む、ヒトでの使用にとって好適な用量の免疫原性組成物であって、該アジュバントが、リポソームの形態で提供されたキラヤ・サポナリア・モリナの樹皮に由来する免疫学的に活性なサポニン画分およびリポ多糖を含み、該サポニン画分およびリポ多糖が両方とも30μg未満のレベルでヒト用量中に存在する、免疫原性組成物。
【請求項2】
前記アジュバント組成物がステロールをさらに含み、サポニン:ステロールの比が1:1〜1:100 w/wである、請求項1に記載の免疫原性組成物。
【請求項3】
サポニン:ステロールの比が1:1〜1:10 w/wである、請求項2に記載の免疫原性組成物。
【請求項4】
サポニン:ステロールの比が1:1〜1:5 w/wである、請求項2に記載の免疫原性組成物。
【請求項5】
前記免疫学的に活性なサポニン画分がQS21である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項6】
前記ステロールがコレステロールである、請求項2〜5のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項7】
前記リポ多糖がリピドA誘導体である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項8】
前記リピドA誘導体が3D-MPLである、請求項7に記載の免疫原性組成物。
【請求項9】
QS21:3D-MPLの比が1:1である、請求項7または8に記載の免疫原性組成物。
【請求項10】
担体をさらに含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項11】
前記リポ多糖が、1〜30μgの量で存在する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項12】
前記リポ多糖が25μgの量で存在する、請求項11に記載の免疫原性組成物。
【請求項13】
前記リポ多糖が1〜15μgの量で存在する、請求項11に記載の免疫原性組成物。
【請求項14】
前記リポ多糖が10μgの量で存在する、請求項13に記載の免疫原性組成物。
【請求項15】
前記リポ多糖が5μgの量で存在する、請求項13に記載の免疫原性組成物。
【請求項16】
前記リポ多糖がリピドA誘導体である、請求項11〜15のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項17】
前記リピドA誘導体が3D-MPLである、請求項16に記載の免疫原性組成物。
【請求項18】
前記サポニンが1〜25μgの量で存在する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項19】
前記サポニンが25μgの量で存在する、請求項18に記載の免疫原性組成物。
【請求項20】
前記サポニンが1〜10μgの量で存在する、請求項18に記載の免疫原性組成物。
【請求項21】
前記サポニンが10μgの量で存在する、請求項20に記載の免疫原性組成物。
【請求項22】
前記サポニンが5μgの量で存在する、請求項20に記載の免疫原性組成物。
【請求項23】
前記免疫学的に活性なサポニン画分がQS21である、請求項18〜22のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項24】
ヒトでの使用にとって好適な前記用量が0.5〜1.5 mlである、請求項1〜23のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項25】
前記用量が0.5 mlである、請求項24に記載の免疫原性組成物。
【請求項26】
前記用量が0.7 mlである、請求項24に記載の免疫原性組成物。
【請求項27】
前記用量が1.0 mlである、請求項24に記載の免疫原性組成物。
【請求項28】
1〜30μgのリポ多糖と、リポソームの形態で提供された1〜30μgの免疫学的に活性なサポニン画分とを含む、ヒト用量の免疫原性組成物中での使用にとって好適な容量のアジュバント組成物。
【請求項29】
前記リポ多糖がリピドA誘導体である、請求項28に記載のアジュバント組成物。
【請求項30】
前記リピドA誘導体が3D-MPLである、請求項29に記載のアジュバント組成物。
【請求項31】
前記免疫学的に活性なサポニン画分がQS21である、請求項28〜30のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項32】
前記リポ多糖および前記免疫学的に活性なサポニン画分が同量でアジュバント組成物中に存在する、請求項28〜31のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項33】
前記ヒト用量に好適な容量が250μlである、請求項28〜32のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項34】
前記ヒト用量に好適な容量が360μlである、請求項28〜32のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項35】
前記リポ多糖が25μgの量で存在する、請求項28〜34のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項36】
前記リポ多糖が10μgの量で存在する、請求項28〜34のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項37】
前記リポ多糖が5μgの量で存在する、請求項28〜34のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項38】
前記免疫学的に活性なサポニンが25μgの量で存在する、請求項28〜37のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項39】
前記免疫学的に活性なサポニンが10μgの量で存在する、請求項28〜37のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項40】
前記免疫学的に活性なサポニンが5μgの量で存在する、請求項28〜37のいずれか1項に記載のアジュバント組成物。
【請求項41】
前記抗原または抗原性調製物が水痘-帯状疱疹ウイルス(VZV)に由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項42】
前記抗原または抗原性調製物が肺炎連鎖球菌に由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項43】
前記抗原または抗原性調製物がサイトメガロウイルス(CMV)に由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項44】
前記抗原または抗原性調製物がプラスモジウム・ファルシパルムに由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項45】
前記抗原または抗原性調製物がインフルエンザウイルスに由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項46】
前記抗原または抗原性調製物がヒトパピローマウイルス(HPV)に由来する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項47】
インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物を、リポソームの形態で提供された免疫学的に活性なサポニンを含むアジュバント組成物と組み合わせて含む、免疫原性組成物。
【請求項48】
前記アジュバントがさらにリピドA誘導体を含む、請求項47に記載の免疫原性組成物。
【請求項49】
前記リピドA誘導体が3D-MPLである、請求項48に記載の免疫原性組成物。
【請求項50】
ヒトにおいて、(i)抗原もしくはその抗原性調製物に対する改善されたCD4 T細胞免疫応答、(ii)抗原もしくはその抗原性調製物に対する改善された体液性免疫応答、(iii)抗原もしくはその抗原性調製物に対する改善されたB記憶細胞応答のうちの少なくとも1種、または少なくとも2種または全部を誘導するための免疫原性組成物の製造における、(a)前記抗原もしくはその抗原性調製物および(b)請求項1〜49のいずれか1項で定義されたアジュバントの使用。
【請求項51】
抗原または抗原組成物および請求項1〜49のいずれか1項で定義されたアジュバントを、それを必要とする個体または集団に送達することを含む、ワクチン接種方法。
【請求項52】
ヒト高齢者または免疫不全のヒト個体もしくは集団における、請求項50または51に記載の使用または方法。
【請求項53】
前記免疫原性組成物の投与が、CD4 T細胞免疫応答の改善とB記憶細胞応答の改善の両方を誘導する、請求項50〜52のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項54】
前記CD4 T細胞免疫応答が、交叉反応性CD4 Tヘルパー応答の誘導を含む、請求項50〜53のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項55】
前記体液性免疫応答が、交叉反応性体液性免疫応答の誘導を含む、請求項50〜54のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項56】
標的集団が65歳を超える年齢の高齢者である、請求項50〜55のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項57】
前記免疫原性組成物中の抗原が由来する病原体の変異体である病原体により引き起こされる感染または疾患に対する防御のための、請求項50〜56のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項58】
前記免疫原性組成物中の抗原の変異体である抗原を含む病原体により引き起こされる感染または疾患に対する防御のための、請求項50〜56のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項59】
ワクチン再接種後の免疫学的応答が、前記抗原もしくはその抗原性調製物に対する改善されたCD4応答、改善された体液性応答または改善されたB細胞記憶応答のうちのいずれか、または2種または全部である、請求項57または58のいずれか1項に記載の使用。
【請求項60】
防御が感染した個体または集団の体温により評価される、請求項57または58に記載の使用または方法。
【請求項61】
前記免疫原性組成物がCD4 T細胞エピトープを有する抗原を含む、請求項1〜60のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項62】
前記免疫原性組成物がB細胞エピトープを有する抗原を含む、請求項1〜60のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項63】
抗原もしくは抗原組成物、またはその断片もしくは変異体、および請求項1〜49のいずれか1項で定義されたアジュバントで以前にワクチン接種された個体のワクチン再接種のための免疫原性組成物の製造における、前記抗原の使用。
【請求項64】
ワクチン再接種のための前記抗原が、以前のワクチン接種に用いられた抗原または抗原組成物と共通のCD4 T細胞エピトープを有する、請求項63に記載の使用。
【請求項65】
ワクチン再接種のための抗原または抗原組成物がアジュバント化されたものである、請求項63または64に記載の使用。
【請求項66】
前記アジュバントが請求項1〜49のいずれか1項に定義されたものである、請求項65に記載の使用。
【請求項67】
医学における使用のための請求項1〜27のいずれか1項に記載のヒト用量の免疫原性組成物。
【請求項68】
前記抗原または抗原性調製物が、インフルエンザウイルス、HPV、CMV、VZV、肺炎連鎖球菌、プラスモジウム・ファルシパルム、プラスモジウム・ビバックス、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)からなる一群より選択される生物に由来する、請求項1〜67のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項69】
前記インフルエンザ抗原が、スプリットインフルエンザウイルス、精製された全インフルエンザウイルス、サブユニットインフルエンザウイルス、およびその抗原性調製物からなる一群より選択される、請求項68に記載の組成物、使用または方法。
【請求項70】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、少なくとも2種のインフルエンザウイルス株に由来する、請求項69に記載の組成物、使用または方法。
【請求項71】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、少なくとも3種のインフルエンザウイルス株に由来する、請求項70に記載の組成物、使用または方法。
【請求項72】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、少なくとも4種のインフルエンザウイルス株に由来する、請求項71に記載の組成物、使用または方法。
【請求項73】
前記インフルエンザウイルスの少なくとも1種の株またはその抗原性調製物が、大流行の発生と関連するか、または大流行の発生と関連する可能性を有する、請求項69〜72のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項74】
前記インフルエンザウイルスの少なくとも2種の株またはその抗原性調製物が、大流行の発生と関連するか、または大流行の発生と関連する可能性を有する、請求項73に記載の組成物、使用または方法。
【請求項75】
前記インフルエンザウイルスの少なくとも3種の株またはその抗原性調製物が、大流行の発生と関連するか、または大流行の発生と関連する可能性を有する、請求項74に記載の組成物、使用または方法。
【請求項76】
前記少なくとも1種、少なくとも2種または少なくとも3種の大流行インフルエンザウイルス株が、H5N1、H9N2、H7N7、およびH2N2からなる一群より選択される、請求項73〜75のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項77】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、インフルエンザ株あたり1〜15μgのHAを含む、請求項68〜76のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項78】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、インフルエンザ株あたり15μg未満のHAを含む、請求項68〜76のいずれか1項に記載の組成物、使用または方法。
【請求項79】
前記インフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、株あたり2.5〜7.5μgのHAを含む、請求項77または78に記載の組成物、使用または方法。
【請求項80】
ワクチン再接種のためのインフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、少なくとも2種の異なるインフルエンザ株に由来する、請求項51〜53のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項81】
ワクチン再接種のためのインフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、少なくとも3種の異なるインフルエンザ株に由来する、請求項80に記載の使用または方法。
【請求項82】
ワクチン再接種のためのインフルエンザウイルスまたはその抗原性調製物が、大流行の発生と関連するか、または大流行の発生と関連する可能性を有する少なくとも1種のインフルエンザ株を含む、請求項57〜59のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項83】
前記大流行株が、H5N1、H9N2、H7N7、およびH2N2からなる一群より選択される、請求項82に記載の使用または方法。
【請求項84】
大流行の発生を潜在的に引き起こし得るインフルエンザ株を含むインフルエンザ組成物を用いて1回目のワクチン接種を行い、血中大流行株を含むインフルエンザ組成物を用いてワクチン再接種を行う、請求項57〜59および80〜83のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項85】
前記インフルエンザ抗原またはその抗原性調製物が、用量あたり15μg未満のHA抗原である、請求項57〜59および80〜84のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項86】
前記インフルエンザ抗原またはその抗原性調製物が、卵由来または細胞培養物由来である、請求項68〜85のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項87】
前記HPV抗原が、癌または生殖器疣に関連する、請求項68に記載の組成物、使用または方法。
【請求項88】
前記癌に関連するHPVが16型HPVおよび/または18型HPVである、請求項87に記載の組成物、使用または方法。
【請求項89】
癌を引き起こすHPV型に由来する1種以上のさらなる抗原を、HPV 16および/または18抗原と共に使用し、該抗原が以下のHPV型:HPV 31、45、33、58および52から選択される、請求項88に記載の組成物、使用または方法。
【請求項90】
前記抗原がウイルス様粒子(VLP)の形態にある、請求項88または89に記載の組成物、使用または方法。
【請求項91】
VLPがL1 VLPである、請求項90に記載の組成物、使用または方法。
【図1】
【図2−1】
【図2−2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
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【図28】
【図29】
【図30】
【公開番号】特開2013−56927(P2013−56927A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−256348(P2012−256348)
【出願日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【分割の表示】特願2008−545078(P2008−545078)の分割
【原出願日】平成18年12月12日(2006.12.12)
【出願人】(305060279)グラクソスミスクライン バイオロジカルズ ソシエテ アノニム (169)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【分割の表示】特願2008−545078(P2008−545078)の分割
【原出願日】平成18年12月12日(2006.12.12)
【出願人】(305060279)グラクソスミスクライン バイオロジカルズ ソシエテ アノニム (169)
【Fターム(参考)】
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