サーバシステム、端末装置、プログラム、情報記憶媒体及び画像検索方法
【課題】画像検索の対象となった撮影画像を閲覧可能にするサーバシステム等の提供。
【解決手段】サーバシステムは、撮影画像についての送信データをネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、撮影画像をアルバムデータベースに登録する処理を行うアルバム登録部と、撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成するデータ作成部を含む。アルバム登録部は、検索結果データにより表示される検索結果画面において、複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、撮影画像の確定名称タグとして、アルバムデータベースの撮影画像に関連づけて登録する。
【解決手段】サーバシステムは、撮影画像についての送信データをネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、撮影画像をアルバムデータベースに登録する処理を行うアルバム登録部と、撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成するデータ作成部を含む。アルバム登録部は、検索結果データにより表示される検索結果画面において、複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、撮影画像の確定名称タグとして、アルバムデータベースの撮影画像に関連づけて登録する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバシステム、端末装置、プログラム、情報記憶媒体及び画像検索方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、カメラで撮影した商品等を画像認識処理を利用して検索する画像検索システムが知られている。例えば特許文献1には、カメラ付きの携帯電話機により、ユーザが所望する商品を撮影し、撮影画像をインターネットを介して送信することで、その商品の購入が可能な店舗を検索するシステムが開示されている。
【0003】
しかしながら、これまでの画像検索システムでは、撮影画像は商品検索等に利用されるだけであり、画像検索の対象となった撮影画像をシステム側に保存して、ユーザに再提示するようなシステムについては提案されていなかった。
【0004】
また、近年のデジタルカメラの普及により、ユーザは撮影枚数を気にすることなく、手軽に写真を撮影できるようになったが、その反面、ユーザにより撮影された写真の多くは、閲覧されることなく、保存されるだけという状況になっている。例えば撮影しても半分以上の写真が長期間に亘って閲覧されることがなく、ハードディスク等のストレージに保存されたままになっている。このため、過去に撮り溜めた撮影画像をユーザが気軽に閲覧でき、旅行に行った時の思い出等を気軽に楽しむことができるシステムの提供が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−122757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の幾つかの態様によれば、画像検索の対象となった撮影画像を閲覧可能にするサーバシステム、端末装置、プログラム、情報記憶媒体及び画像検索方法等を提供できる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、画像検索の対象となるユーザの撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、前記撮影画像をアルバムデータベースに登録する処理を行うアルバム登録部と、前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成するデータ作成部とを含み、前記アルバム登録部は、前記検索結果データにより表示される検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、前記撮影画像の確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録するサーバシステムに関係する。
【0008】
本発明の一態様では、ユーザの撮影画像についての送信データがネットワークを介して受信されると、受信した撮影画像はアルバムデータベースに登録される。また撮影画像に類似する登録画像が検索され、登録画像の名称タグから撮影画像の候補名称タグが取得されると、取得された候補名称タグを含む検索結果データが作成される。そして検索結果データにより表示される検索結果画面において、候補名称タグのいずれかをユーザが選択すると、選択された候補名称タグが、撮影画像の確定名称タグとして、アルバムデータベースに登録される。これにより、画像検索の対象となった撮影画像がアルバムとして閲覧可能になり、これまでにないタイプの画像検索を実現できる。
【0009】
また本発明の一態様では、前記受信処理部は、前記撮影画像についての前記送信データが添付されたユーザからのメールを受信する処理を行い、前記アルバム登録部は、受信した前記メールのメールアドレスにより特定される前記アルバムデータベースの格納場所に、前記撮影画像を登録してもよい。
【0010】
このようにすれば、撮影画像が添付されたメールをユーザが送信するだけで、そのメールアドレスにより特定される格納場所に撮影画像が登録されるようになるため、ユーザの利便性を向上できる。
【0011】
また本発明の一態様では、前記データ作成部は、ユーザが前記確定名称タグの選択を行わずに、テキスト検索を選択した場合には、前記テキスト検索により前記コンテンツデータベースからコンテンツ情報を検索し、検索されたコンテンツ情報を含む検索結果データを作成してもよい。
【0012】
このようにすれば、ユーザは、自身が正解と考える候補名称タグが表示されなかった場合にも、テキスト検索を利用してその撮影画像に関するコンテンツ情報を取得できる。
【0013】
また本発明の一態様では、前記確定名称タグに基づいて、前記撮影画像の撮影場所の位置情報を取得する位置情報取得部を含み、前記アルバム登録部は、取得された前記撮影場所の前記位置情報を、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録してもよい。
【0014】
このようにすれば、ユーザが選択した確定名称タグにより撮影画像の撮影場所の位置情報を特定して、アルバムデータベースに登録できるようになる。
【0015】
また本発明の一態様では、前記アルバムデータベースのアルバム情報をユーザが閲覧するための処理を行うアルバム閲覧部を含んでもよい。
【0016】
このようにすれば、ユーザは、画像検索の対象となった撮影画像が自動的に登録されるアルバムを閲覧して楽しむことが可能になる。
【0017】
また本発明の一態様では、前記アルバム閲覧部は、前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の撮影場所及び前記撮影場所の移動履歴の少なくとも一方を、マップ画面上に表示するための処理を行ってもよい。
【0018】
このようにすれば、撮影画像の撮影場所等がマップ画面上に軌跡として残るようになるため、旅行の余韻等をユーザは楽しむことが可能になる。
【0019】
また本発明の一態様では、前記確定名称タグに基づいて、前記撮影画像の前記撮影場所の位置情報を取得する位置情報取得部を含み、前記アルバム閲覧部は、取得された前記位置情報に基づいて、前記マップ画面上での前記撮影場所の表示位置又は前記移動履歴を特定してもよい。
【0020】
このようにすれば、確定名称タグを活用して撮影場所の位置情報を特定して、撮影場所やその移動履歴をマップ画面上に表示できる。
【0021】
また本発明の一態様では、前記アルバム閲覧部は、ユーザが前記アルバム情報の閲覧を選択した場合には、前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の一覧画面を作成してもよい。
【0022】
このようにすれば、ユーザは、自身が撮影して画像検索を依頼した撮影画像の一覧を、アルバムとして閲覧できる。
【0023】
また本発明の一態様では、前記アルバム閲覧部は、前記一覧画面に表示される前記撮影画像に対して、ユーザがコメントを入力した場合には、入力されたコメントを前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録してもよい。
【0024】
このようにすれば、ユーザは、撮影時の状況や経緯等を、アルバムの画像に対してコメントとして書き留めておくことが可能になる。
【0025】
また本発明の一態様では、前記確定名称タグに基づいてコンテンツデータベースを参照して、前記確定名称タグに対応するコンテンツ情報を取得し、取得された前記コンテンツ情報をユーザに提示するための処理を行うコンテンツ提示部を含んでもよい。
【0026】
このようにすれば、ユーザは、確定名称タグを選択すると、その確定名称タグに対応するコンテンツ情報を閲覧できるようになる。
【0027】
また本発明の一態様では、前記コンテンツ提示部は、前記コンテンツ情報として、前記確定名称タグに対応する観光情報又はリコメンド情報を取得し、ユーザに提示する処理を行ってもよい。
【0028】
このようにすれば、ユーザは、確定名称タグに対応する観光情報やリコメンド情報を閲覧できる。
【0029】
また本発明の一態様では、前記アルバム登録部は、ユーザのアルバム閲覧時に、ユーザにより画像のアップロードが選択された場合には、アップロード画像を前記アルバムデータベースに登録してもよい。
【0030】
このようにすれば、ユーザは、撮影画像のみならず、所望のアップロード画像をアルバムデータベースに登録できるようになる。
【0031】
また本発明の一態様では、前記アルバム登録部は、前記画像データベースを用いた前記アップロード画像の画像検索により、前記アップロード画像の名称タグが取得された場合に、取得された前記名称タグを前記アップロード画像に関連づけて前記アルバムデータベースに登録してもよい。
【0032】
このようにすれば、アップロード画像の名称タグが画像検索により自動的に取得されて、アルバムデータベースに登録されるようになる。
【0033】
また本発明の一態様では、前記データ作成部は、前記アップロード画像に類似する複数の登録画像が前記画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数のアップロード画像用候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数のアップロード画像用候補名称タグを含む検索結果データを作成し、前記アルバム登録部は、前記検索結果データにより表示される検索結果画面において、前記複数のアップロード画像用候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグをアップロード画像用確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記アップロード画像に関連づけて登録してもよい。
【0034】
このようにすれば、アップロード画像の画像検索により取得された候補名称タグの中からユーザが確定名称タグを選択すると、その確定名称タグがアップロード画像に関連づけて登録されるようになる。
【0035】
また本発明の一態様では、前記撮影画像に類似する前記複数の登録画像を前記画像データベースから検索する画像検索部と、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた前記複数の名称タグから、前記複数の候補名称タグを取得するタグ処理部を含んでもよい。
【0036】
このようにすれば、撮影画像の画像検索により候補名称タグを取得できるようになる。
【0037】
また本発明の一態様では、前記タグ処理部は、前記複数の名称タグの出現数を集計し、集計結果に基づいて前記複数の候補名称タグを取得してもよい。
【0038】
このようにすれば、名称タグの出現数に応じて候補名称タグを選択して取得できるようになる。
【0039】
また本発明の一態様では、ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部を含み、前記画像検索部は、前記撮影画像の画像認識に成功しなかった場合に、ユーザの前記位置情報の取得を前記位置情報取得部に指示し、取得された前記位置情報に基づいて検索対象を絞り込んで、画像検索を行ってもよい。
【0040】
このようにすれば、画像認識に成功しなかった場合にも、ユーザの位置情報を利用して検索対象を絞り込んで、画像検索を再度実行できる。
【0041】
また本発明の他の態様は、画像検索の対象となるユーザの撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、前記撮影画像をアルバムデータベースに登録する処理を行うアルバム登録部と、前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成するデータ作成部と、前記アルバムデータベースのアルバム情報をユーザが閲覧するための処理を行うアルバム閲覧部とを含むサーバシステムに関係する。
【0042】
本発明の他の態様によれば、ネットワークを介してユーザの撮影画像を受信すると、受信した撮影画像はアルバムデータベースに登録される。そして撮影画像から取得された候補名称タグが、検索結果画面に表示される。更にユーザは、画像検索の対象となった撮影画像をアルバムとして閲覧できるため、これまでにないタイプの画像検索システムを提供できる。
【0043】
また本発明の他の態様は、画像検索の対象となるユーザの撮影画像を取得する画像取得部と、取得された前記撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して送信する処理を行う送信処理部と、前記撮影画像に対する画像検索の検索結果データをネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、受信した前記検索結果データに基づいて、表示部の表示制御を行う表示制御部とを含み、前記表示制御部は、前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグが表示される検索結果画面を、前記表示部に表示する制御を行い、前記送信処理部は、前記検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、アルバムデータベースに登録される前記撮影画像の確定名称タグとして、ネットワークを介して送信する処理を行う端末装置に関係する。また本発明の他の態様は、上記各部としてコンピュータを機能させるプログラム、又は該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に関係する。
【0044】
本発明の他の態様によれば、画像検索の対象となる撮影画像が取得されると、その撮影画像がネットワークを介して送信される。そして撮影画像の画像検索の検索結果データが受信されると、撮影画像から取得された候補名称タグが検索結果画面に表示される。そして検索結果画面において、候補名称タグのいずれかをユーザが選択すると、選択された候補名称タグが、アルバムデータベースに登録される撮影画像の確定名称タグとして、ネットワークを介して送信される。これにより、画像検索の対象となった撮影画像がアルバムとして閲覧可能になり、これまでにないタイプの画像検索を実現できる。
【0045】
また本発明の他の態様では、前記表示制御部は、前記アルバムデータベースのアルバム情報に基づくアルバム閲覧画面を、前記表示部に表示する制御を行ってもよい。
【0046】
このようにすれば、ユーザは、画像検索の対象となった撮影画像をアルバム閲覧画面により閲覧できるようになる。
【0047】
また本発明の他の態様では、前記表示制御部は、前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の撮影場所及び前記撮影場所の移動履歴の少なくとも一方が表示されたマップ画面を、前記表示部に表示する制御を行ってもよい。
【0048】
このようにすれば、撮影画像の撮影場所等がマップ画面上に軌跡として残るようになるため、旅行の余韻等をユーザは楽しむことが可能になる。
【0049】
また本発明の他の態様では、前記表示制御部は、ユーザのアルバム閲覧時に、ユーザによる画像のアップロードが行われ、前記アップロード画像に類似する複数の登録画像が前記画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数のアップロード画像用候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数のアップロード画像用候補名称タグが表示される検索結果画面を、前記表示部に表示する制御を行い、前記送信処理部は、前記検索結果画面において、複数のアップロード画像用候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、アップロード画像用確定名称タグとして、ネットワークを介して送信する処理を行ってもよい。
【0050】
このようにすれば、アップロード画像の画像検索により取得された候補名称タグの中からユーザが確定名称タグを選択すると、その確定名称タグが、アップロード画像用確定名称タグとしてネットワークを介して送信されるようになる。
【0051】
また本発明の他の態様は、画像検索の対象となるユーザの撮影画像をアルバムデータベースに登録し、前記撮影画像に類似する複数の登録画像を画像データベースから検索し、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグを取得し、取得された前記複数の候補名称タグが表示された検索結果画面を表示し、前記検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、ユーザにより選択された候補名称タグを、前記撮影画像の確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録する画像検索方法に関係する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本実施形態のシステム構成例。
【図2】本実施形態の動作の説明図。
【図3】図3(A)、図3(B)は結果通知メールや検索結果画面の例。
【図4】観光情報画面の例。
【図5】図5(A)、図5(B)はアルバム閲覧画面の例。
【図6】画像詳細画面の例。
【図7】図7(A)、図7(B)はアルバムデータベースや画像データベースのデータ構造の例。
【図8】図8(A)、図8(B)はタグ処理の説明図。
【図9】アップロード画像の検索結果画面の例。
【図10】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図11】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図12】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図13】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図14】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図15】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図16】本実施形態の詳細な処理フロー。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0054】
1.システム構成
図1に本実施形態の画像検索システムのシステム構成を示す。この画像検索システムは、管理サーバ10や画像検索サーバ60により実現されるサーバシステムや、端末装置110(通信端末、携帯端末装置、電子機器)などにより実現される。これらの管理サーバ10、画像検索サーバ60、端末装置110等はネットワーク100により通信接続されている。なおネットワーク100に他の外部サーバや端末装置を通信接続してもよい。
【0055】
本実施形態では、ユーザからメール等により送信された画像の被写体となる観光地、施設、文化財、店舗、建物等を、画像認識により特定し、その詳細な情報及びその後の観光ルート等の地域情報を提供する。また、メールに添付した画像を、ユーザ単位で自動的に編集し、画像に位置情報を付与した上で、マップ(地図)上の撮影場所を特定・表示するアルバムとして提供する。
【0056】
具体的には、ユーザがカメラ付き携帯電話機等の端末装置110により画像を撮影すると、その撮影画像は端末装置110から管理サーバ10に送信され、管理サーバ10は、受信した撮影画像をアルバムデータベース40に登録する。これによりユーザは、後述する図5(A)〜図6に示すように、過去に画像検索を実行した一連の撮影画像を、自身のアルバムとして閲覧できるようになる。
【0057】
また画像検索サーバ60は、画像データベース90を参照して、ユーザの撮影画像に類似(合致)する登録画像を検索し、検索された登録画像の名称タグ(広義にはタグ)に基づいて、撮影画像の候補名称タグを取得する。例えば撮影画像の被写体が寺である場合には、撮影画像の被写体に類似(合致)する寺の名称の候補が、候補名称タグとして取得される。
【0058】
そして管理サーバ10は、取得された候補名称タグを含む検索結果データを作成し、後述する図3(B)に示すような検索結果画面を作成する。これにより端末装置110の表示部180には、作成された検索結果画面が表示される。例えば図3(B)の検索結果画面では、「E1寺」、「E2神社」、「E3寺」の名称が、候補名称タグとして表示されている。
【0059】
ユーザは、検索結果画面に表示されるこれらの候補名称タグの中から、自身が正解と思う名称タグを選択する。例えば図3(B)のB4では、ユーザは、自身が撮影した寺は「E1寺」であると判断したため、「E1寺」の名称タグを選択している。このようにユーザにより選択された名称タグは、確定名称タグ(正解タグ)であると判断されて、ユーザの撮影画像(E1寺の撮影画像)に関連づけてアルバムデータベース40に登録される。このようにすれば、例えば撮影画像の被写体が観光地であった場合には、ユーザはアルバムを閲覧することで、過去に旅行で行った観光地を思い出すことなどが可能になる。
【0060】
以下、本実施形態の構成について図1を用いて具体的に説明する。なお、管理サーバ10、画像検索サーバ60、端末装置110等は図1の構成に限定されず、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。また本実施形態のサーバシステムは、例えば管理サーバ10及び画像検索サーバ60の一方により実現したり、管理サーバ10及び画像検索サーバ60の両方により実現することができる。
【0061】
ネットワーク100(通信網)は、移動通信網、インターネット網等の公衆網、或いは固定電話網等を含むことができる。端末装置110と通信接続するための移動通信網は、CDMA(Code Division Multiple Access)方式やPDC(Personal Digital Cellular)方式等の移動電話網や、PDC−P(PDC-Packet)方式等の移動データ通信網を含むことができる。このネットワーク100は、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)などにより実現することができ、有線・無線を問わない。
【0062】
管理サーバ10は、サーバシステムにおける管理処理等を担当するサーバであり、例えばウェブサーバやメールサーバなどである。画像検索サーバ60は、画像検索やタグ処理を担当するサーバである。これらの管理サーバ10、画像検索サーバ60の機能は、情報処理装置などのハードウェアと、CGIプログラムなどのプログラムにより実現できる。
【0063】
端末装置110は、例えばユーザが所持するカメラ付き携帯電話機、デジタルカメラ(デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ)、カメラ機能を有する情報処理端末、もしくは、例えばカメラ機能を有する情報処理端末から画像を転送可能な装置(PC)などであり、撮影画像を取得する機能や、ネットワーク100を介して管理サーバ10や画像検索サーバ60と通信する機能を有する。情報処理装置200は、店舗用やユーザ用のPC(Personal Computer)等である。
【0064】
管理サーバ10は、処理部20、アルバムデータベース40、個人情報データベース42、コンテンツデータベース50、通信部58を含む。処理部20は、システム全体の管理処理やデータベースの管理処理やデータ作成処理などを行うものであり、その機能は、各種プロセッサ(CPU等)などのハードウェアやPHPPHP:Hypertext Preprocessor)やPerlなどの言語により記述されたCGIプログラムなどにより実現できる。
【0065】
アルバムデータベース40、個人情報データベース42、コンテンツデータベース50は、例えばMySQLなどで実現されるリレーショナルデータベースである。アルバムデータベース40は、ユーザの撮影画像をアルバム情報として記憶する。また撮影画像に関連づけて、その名称タグ(確定名称タグ)や、その撮影場所(ユーザ)の位置情報などを、アルバム情報として記憶する。個人情報データベース42は、各種のユーザ情報を記憶する。コンテンツデータベース50は、各種のコンテンツ情報を記憶するものであり、観光情報データベース52、リコメンド情報データベース54、広告情報データベース56などを含むことができる。通信部58は、ネットワーク100を介して端末装置110や情報処理装置200や他の外部サーバとの間で情報を通信するためのものである。
【0066】
画像検索サーバ60は、処理部70、画像データベース90、通信部98を含む。処理部70は、画像検索処理やタグ処理などを行うものであり、その機能は各種プロセッサやプログラムなどにより実現できる。
【0067】
画像データベース90は、画像検索のための登録画像を記憶するリレーショナルデータベースである。通信部98は、ネットワーク100を介して管理サーバ10等との間で情報を通信するためのものである。
【0068】
端末装置110は、処理部120、記憶部140、情報記憶媒体150、通信部158、撮像部160、操作部170、表示部180を含む。
【0069】
処理部120は、操作部170からの操作情報や、通信部158が受信した情報等に基づいて、種々の処理を行う。この処理部120の機能は、各種プロセッサ(CPU等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、情報記憶媒体150に記憶されたプログラムなどにより実現できる。
【0070】
記憶部140は、処理部120、通信部158などのワーク領域となるもので、その機能はRAMなどのメモリやHDD(ハードディスクドライブ)などにより実現できる。
【0071】
情報記憶媒体150(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)やICカード(メモリカード)などにより実現できる。処理部120は、情報記憶媒体150に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体150には、本実施形態の各部としてコンピュータ(操作部、処理部、記憶部、出力部を備える装置)を機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
【0072】
通信部158は、ネットワーク100を介して管理サーバ10、画像検索サーバ60や他の端末装置との間で情報を通信するためのものである。撮像部160は、被写体を撮像(撮影)するためのものであり、例えばCCDやCMOSセンサなどにより実現できる。操作部170は、ユーザが端末装置110の各種操作を行うためのものであり、各種ボタン(シャッターボタン)やGUI(Graphical User Interface)などにより実現できる。表示部180は各種の表示画面を表示するためのものであり、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイやCRTなどにより実現できる。
【0073】
管理サーバ10の処理部20は、受信処理部22、送信処理部24、アルバム登録部26、データ作成部28、位置情報取得部30、アルバム閲覧部32、コンテンツ提示部34を含む。なお、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0074】
受信処理部22はデータの受信処理を行い、送信処理部24はデータの送信処理を行う。例えば受信処理部22は、画像検索の対象となるユーザの撮影画像(広義には検索対象画像、画像)についての送信データを、ネットワーク100を介して例えば端末装置110から受信する。ここで、撮影画像についての送信データは、撮影画像データそのものであってもよいし、撮影画像の認識用データ(画像認識用データ)であってもよい。認識用データとしては、例えば撮影画像の特徴量データ(特徴データ)や検索対象画像を指定するデータなどを想定できる。
【0075】
アルバム登録部26はアルバムデータベース40へのアルバム情報(画像、タグ、位置等)の登録処理を行う。具体的にはネットワーク100を介して受信した撮影画像(撮影画像データ)をアルバムデータベース40に登録する処理(書き込む処理)を行う。例えば受信処理部22が、撮影画像についての送信データが添付されたユーザからのメールを受信したとする。この場合にはアルバム登録部26は、受信したメールのメールアドレス(マイページID、ユーザID)により特定されるアルバムデータベース40の格納場所(登録場所)に、撮影画像や確定名称タグ(正解タグ)を登録する。
【0076】
データ作成部(検索結果画面作成部)28は、検索結果データ等の各種データを作成する。例えば撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベース90から検索され、検索された複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグ(タグ)から、複数の候補名称タグ(候補タグ)が取得されたとする。この場合にはデータ作成部28は、取得された複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成する。即ち、図3(B)に示す検索結果画面を表示するためのデータを作成する。
【0077】
そして図3(B)の検索結果画面において、複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択すると、アルバム登録部26は、選択された候補名称タグを、撮影画像の確定名称タグ(正解タグ、選択タグ)として、アルバムデータベース40の撮影画像(アルバム登録画像)に関連づけて登録する。これによりユーザは、自身が撮った画像と自身が選択した名称タグとが表示されるアルバムを閲覧できるようになる。
【0078】
なお図3(B)の検索結果画面において、ユーザが確定名称タグの選択を行わずに、テキスト検索を選択した場合には、データ作成部28は、テキスト検索によりコンテンツデータベース50からコンテンツ情報を検索する。そして検索された観光情報等のコンテンツ情報を含む検索結果データを作成する。
【0079】
位置情報取得部30は、撮影画像の撮影場所(ユーザの所在地)等の位置情報を取得する。具体的には、例えば確定名称タグに基づいて撮影場所の位置情報を取得する。例えばユーザが選択した確定名称タグが図3(B)の「E1寺」である場合には、観光情報DBの観光情報等に基づいて、「E1寺」の位置を、撮影画像の撮影場所の位置情報として取得する。そしてアルバム登録部26は、取得された撮影場所の位置情報を、アルバムデータベース40の撮影画像に関連づけて登録する。こうすることで、例えばGPS等を利用しなくても、各撮影画像の撮影場所の位置情報を簡素な処理で取得できる。
【0080】
アルバム閲覧部32は、アルバムデータベース40の撮影画像等のアルバム情報をユーザが閲覧するための処理を行う。具体的には図5(A)〜図6に示すような各種のアルバム閲覧画面を作成して表示するための処理を行う。
【0081】
例えば図5(A)のC3では、撮影場所に関するマップ画面(地図)が表示されている。そして、このマップ画面上には、アルバムに登録されている撮影画像の撮影場所の表示位置やその移動履歴(移動軌跡)が表示されている。例えばユーザが大阪の「F1タワー」を撮影した後、「F2神社」を撮影し、次に「F3城」を撮影したことが表示されている。この場合にアルバム閲覧部32は、例えば位置情報取得部30により取得された位置情報に基づいて、図5(A)のマップ画面上での撮影場所の表示位置や移動履歴を特定する。
【0082】
またアルバム閲覧部32は、ユーザがアルバム情報の閲覧を選択すると、図5(B)に示すように、アルバムデータベース40に登録されている撮影画像の一覧画面を作成して表示する。またアルバム閲覧部32は、この一覧画面に表示されている撮影画像に対して、ユーザがコメントを入力すると、入力されたコメントをアルバムデータベース40の撮影画像に関連づけて登録する。例えば図5(B)の一覧画面においてユーザが所望の撮影画像を選択すると、図6に示すような画像詳細情報が表示される。そして、この画像詳細情報には、C11に示すようにユーザがその撮影画像に対して入力したコメントが表示される。なお、入力したコメントを図5(B)の一覧画面において各撮影画像に対応づけて表示してもよい。
【0083】
またアルバム登録部26は図5(A)、図5(B)のアルバム閲覧時に、ユーザにより画像のアップロードの選択が行われた場合には、アップロード画像をアルバムデータベース40に登録する処理を行う。
【0084】
なお、本実施形態では、検索結果画面やアルバム閲覧画面等の各種画面をサーバ側で作成する場合の例について説明しているが、これらの各種画面を端末装置側のアプリケーションプログラムにより作成してもよい。例えばサーバ側のデータ作成部28が、検索結果画面等の各種画面を表示するためのデータ(検索結果データ等)を作成して送信すると、端末装置側のアプリケーションプログラムが、作成されたデータに基づいて各種画面を作成して、表示部180に表示してもよい。またソフトウェアとしてのブロックは、ハードウェア上一体であってもよく、例えば画像認識処理を端末装置側のアプリケーション処理として実行してもよい。
【0085】
コンテンツ提示部34は、各種のコンテンツ情報の提示処理(表示処理)を行う。例えば、ユーザが選択した確定候補名称タグに基づいてコンテンツデータベース50を参照して、確定名称タグに対応するコンテンツ情報を取得する。具体的には、コンテンツ情報として、確定名称タグに対応する観光情報(被写体の詳細情報)やリコメンド情報を取得し、図4に示すような観光情報(観光地情報)やリコメンド情報をユーザに提示する。
【0086】
画像検索サーバ60の処理部70は、受信処理部72、送信処理部74、画像検索部76、タグ処理部78を含む。
【0087】
受信処理部72は、撮影画像のデータ等を例えば管理サーバ10から受信する処理を行う。なお撮影画像のデータを端末装置110から受信するようにしてもよい。
【0088】
画像検索部76は画像検索処理を行う。具体的には、撮影画像に類似(合致)する複数の登録画像(1又は複数の登録画像)を画像データベース90から検索する。
【0089】
なお画像検索部76は、撮影画像の画像認識に成功しなかった場合には、ユーザの位置情報の取得を管理サーバ10の位置情報取得部30に指示する。そして位置情報取得部30により取得された位置情報に基づいて検索対象を絞り込んで、画像検索を行ってもよい。例えばGPS、簡易位置情報等を用いて位置情報を取得してもよい。
【0090】
タグ処理部78は、検索された複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグ(タグ)から、複数の候補名称タグ(候補タグ)を取得する。具体的には、複数の名称タグの出現数(出現頻度)を集計し、集計結果に基づいて複数の名称タグのソーティング処理を行って、複数の候補名称タグを取得する。例えば複数の名称タグを、出現数が多い順に並べ替えて、重複する名称タグを1つの名称タグにまとめる名寄せ処理等を行って、候補名称タグを取得する。そして送信処理部74は、取得された候補名称タグ(タグ情報)を管理サーバ10に送信する処理を行う。
【0091】
なお、名称タグの集計処理は、名称タグの出現数を単純にカウントする処理には限定されない。例えば、撮影画像に類似する画像として抽出された登録画像の類似度等に基づいて重み付け係数を求め、この重み付け係数と出現数に基づいてタグの集計処理を行うなどの種々の変形実施が可能である。例えば出現数が少なくても、撮影画像に対する登録画像の類似度が高い場合には、その登録画像の名称タグの集計値を大きくするようにしてもよい。
【0092】
端末装置110の処理部120は、画像取得部122、送信処理部124、受信処理部126、表示制御部128を含む。なおこれらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0093】
画像取得部122は検索対象となる撮影画像を取得する。例えば、撮像部160により被写体を撮像することで得られた撮影画像(被写体画像)を取り込む。なお、例えばメモリカードなどに保存された撮影画像を読み出して取得してもよい。
【0094】
送信処理部124は、取得された撮影画像についての送信データを、ネットワーク100を介して管理サーバ10(広義にはサーバシステム)に送信する処理を行う。受信処理部126は、撮影画像の類似画像検索の検索結果データをネットワーク100を介して受信する処理を行う。
【0095】
表示制御部128は、受信した検索結果データに基づいて、表示部180の表示制御を行い、図3(B)に示すような検索結果画面を表示部180に表示する。即ち、撮影画像に類似する登録画像が検索され、検索結果により候補名称タグが取得されると、取得された候補名称タグが表示される検索結果画面を、表示部180に表示する。また表示制御部128は、図5(A)〜図6に示すように、アルバムデータベース40のアルバム情報に基づくアルバム閲覧画面を表示する制御を行う。具体的には図5(A)に示すように、アルバムデータベース40に登録されている撮影画像の撮影場所や移動履歴が表示されたマップ画面を表示する制御を行う。
【0096】
そして検索結果画面において、候補名称タグのいずれかをユーザが選択したとする。すると、送信処理部124は、選択された候補名称タグを、アルバムデータベース40に登録される撮影画像の確定名称タグとして、ネットワーク100を介して送信する処理を行う。
【0097】
2.動作
次に本実施形態の動作について図2の処理フローを用いて説明する。なお以下では「データベース」は、適宜、「DB」と記載する。
【0098】
ユーザは端末装置110のカメラ(撮像部)で被写体を撮影すると、その撮影画像が添付されたメールを、特定のメールアドレス先に送信する(ステップS301)。管理サーバ10は、ユーザからのメールを受信すると、メールに添付されている撮影画像をアルバムDBに登録(蓄積)すると共にその撮影画像を画像検索サーバ60に送信する(ステップS302、S303、S304)。
【0099】
画像検索サーバ60は、撮影画像を受信すると、画像DBを参照して画像認識処理を行う(ステップS305、S306)。具体的には、撮影画像(検索対象画像)と、画像DBの各登録画像とを照合し、撮影画像に類似(合致する場合を含む)する登録画像のうち、上位の所定数の登録画像を抽出する。そして画像認識処理の結果に基づいて候補名称タグを取得し、取得された候補名称タグを管理サーバ10に送信する(ステップS307、S308)。具体的には、撮影画像に類似する上位の所定数の登録画像に関連づけられた名称タグの集計処理(名寄せ処理)を行って、候補名称タグを取得し、管理サーバ10に送信する。
【0100】
管理サーバ10は、候補名称タグを受信すると、観光情報DBから候補名称タグに対応する観光情報を抽出し、結果通知メールをユーザの端末装置110に送信する(ステップS309、S310、S311)。
【0101】
図3(A)に結果通知メールの例を示す。この結果通知メールは、B1、B2に示すように、撮影画像の候補名称タグや、検索結果画面等を表示するためのマイページのURL(Uniform Resource Locator)を含むメールになっている。そしてユーザがB2のマイページURLをクリックすると、図3(B)に示すような検索結果画面が表示される(ステップS313、S314)。
【0102】
図3(B)の検索結果画面では、B3に示すように撮影画像の候補名称タグと各候補名称タグに対応するアイコン画像(撮影画像に類似する登録画像)が表示される。具体的には「E1寺」、「E2神社」、「E3寺」の候補名称タグと、「E1寺」、「E2神社」、「E3寺」を表すアイコン画像が表示される。ユーザは、これらの候補名称タグやアイコン画像を参照して、自身が正解と考えた候補名称タグ(アイコン画像)を選択する(ステップS315)。例えば図3(B)ではB4に示す「E1寺」の候補名称タグを選択している。
【0103】
すると管理サーバ10は、観光情報DB等のコンテンツDBを参照して、各種のコンテンツ情報を抽出して、図4に示すようなコンテンツ情報画面(観光情報画面)を表示する(ステップS316、S317)。これによりユーザは、図4に示すように観光地情報やレコメンド情報や広告情報などの各種のコンテンツ情報を閲覧できるようになる(ステップS318)。
【0104】
そして本実施形態では、ユーザが図3(B)のB3に示す候補名称タグの中から所望の名称タグを選択すると、選択された名称タグ(E1寺)が確定名称タグとしてアルバムDBに登録される(ステップS319)。即ちユーザの撮影画像に関連づけて「E1寺」の確定名称タグが登録される。これにより、ユーザが画像検索を行った撮影画像と、それに対してユーザが選択した確定名称タグが、アルバムDBに次々に登録されるようになる。
【0105】
また、ユーザは、図3(B)のB7をクリックすることで、撮影画像の画像検索を再度実行できる。また、ユーザが所望する検索結果を得られなかった場合には、ユーザはB8に示すテキスト検索を選択して、撮影画像に関する情報のテキスト検索を実行できる。これにより、観光情報DB等を参照して、観光地の情報等を検索できるようになる。
【0106】
図3(B)のB5に示すように、ユーザに対しては、送付した撮影画像がユーザのアルバムに登録された旨が通知される。そしてユーザが、どのようなアルバムが作成されたのかに興味を持って、B6のアルバム閲覧をクリックすると、図5(A)に示すようなアルバム閲覧画面が表示される(ステップS321、S322)。
【0107】
図5(A)では、C1に示すように、「大阪アルバム」や「滋賀アルバム」というようにユーザが過去に旅行に行った場所のアルバムを閲覧することができ、ここでは最も最近に行った「大阪アルバム」が表示されている。なお、アルバムは日付単位(撮影日単位等)でグループ化されるものであってもよい。
【0108】
図5(A)のC2に示すように、ユーザは大阪の旅行で「F1タワー」、「F2神社」、「F3城」の写真を撮っており、その撮影画像の画像検索を行っている。そしてユーザは図3(B)の検索結果画面において、これらの観光地の確定名称タグを選択しており、これらの撮影画像や確定名称タグがアルバムDBに登録されている。すると管理サーバ10は、これらの「F1タワー」、「F2神社」、「F3城」の確定名称タグから、その観光地の場所を特定して、C3に示すマップ画面上に表示している。例えばC4、C5、C6の星マークは、各々、「F1タワー」、「F2神社」、「F3城」の位置を表し、C7、C8の矢印マークは、ユーザ(撮影場所)の移動履歴(移動経路)を表している。ユーザは、これらのマークを見ることで、大阪の旅行においてどのようなルートで観光を行ったのかを思い出すことができる。
【0109】
そしてユーザが、C9に示す「アルバムを見る」をクリックすると、図5(B)に示すように、大阪アルバムにおける撮影画像の一覧画面が表示される。即ちアルバムDBのアルバム情報に基づいて撮影画像の一覧画面が作成されて表示される。ユーザは、このような一覧画面を見ることで、大阪で撮影した画像を閲覧することができ、旅行の思い出を楽しむことができる。
【0110】
また図5(B)の一覧画面において、ユーザが、C10に示す「詳細を観る」をクリックすると、図6に示すような画像詳細画面が表示される。この画像詳細画面においては、C11に示すように、ユーザは写真に対するコメントを入力できる。これによりユーザは、どのような状況・経緯等で写真が撮影されたかをコメントにより書き留めておくことができ、ユーザの旅行を振り返ることが可能になる。
【0111】
また図2のステップS315においてユーザが候補名称タグを選択すると、その確定名称タグに基づいて観光情報DB等からその観光地等の位置情報が取得される(ステップS330)。これにより、ユーザの所在地が特定され、その所在地の周辺店舗用の情報処理装置(PC)200に対して、ユーザが所在(接近)していることを知らせる通知メールが送信される(ステップS331)。
【0112】
情報処理装置200は、この通知メールを受信すると、広告メール配信の対象ユーザを抽出して、抽出された対象ユーザの中から、通知メールを配信するユーザを選択する(ステップS332、S333、S334)。例えばユーザの個人情報DBからの情報に基づき、年齢層、性別等に応じて広告メール配信の対象ユーザを絞り込んで選択する。そして選択された対象ユーザに対して、登録された広告内容に対応する広告メールを配信することを、管理サーバ10に対して要求する(ステップS335)。なお、広告内容の登録は、管理サーバ10からの通知メールの受信前に予め行っておくことが望ましい。
【0113】
管理サーバ10は、広告メールの配信要求を受信すると、広告情報DBからの広告情報を読み出して、広告メールを作成する(ステップS336)。広告情報DBには、情報処理装置200により予め登録された内容の広告情報が記憶されている。そして管理サーバ10が作成した広告メールを送信し、端末装置110が広告メールを受信すると、端末装置110の表示部180にその周辺店舗の広告メールが表示されるようになる(ステップS337、S338)。
【0114】
例えばユーザが観光地である「E1寺」で写真を撮影し、図3(B)の検索結果画面において、「E1寺」を確定名称タグとして選択したとする。すると、観光情報DBから「E1寺」の位置情報が抽出され、この位置情報に基づいてユーザの所在地が特定され、その所在地の周辺店舗に対して通知メールが送信される。そしてその周辺店舗の情報処理装置200から、広告メールの配信要求があると、例えば図4のB9に示すように、その周辺店舗の広告情報が表示される。このようにすれば、画像検索により得られた確定名称タグを有効活用して,ユーザの所在地を特定し、その所在地の周辺店舗の広告情報をリアルタイムにユーザに提示できるようになる。
【0115】
以上に説明した本実施形態の手法によれば、旅行中や観光中(オントラベル中)においては、ユーザは、カメラ付き携帯電話機やデジタルカメラで写真を撮影し、その撮影画像の画像検索をサーバ側に依頼すると、図3(B)に示すような検索結果画面が表示され、図4に示すような観光情報等のガイド情報を見ることができる。従って、携帯電話機等で写真を撮って、その写真を特定のメールアドレスに送信するだけで、図4のようなガイド情報が表示されるため、ユーザは、旅行中にガイドブックを持ち歩かなくても済むようになる。これにより、ガイドブックに比べて、携行性や利便性の高いガイド情報の提供が可能になる。
【0116】
また図4のガイド情報では、B9に示すような周辺店舗についての情報や、B10に示すような他ユーザのリコメンド情報(お勧め情報)がリアルタイムに表示されるため、オントラベル中における好適なガイド情報をユーザに提供できる。
【0117】
またユーザが画像検索を依頼した撮影画像は、ユーザが意識しなくても自動的にアルバムDBに登録されて保存される。そしてユーザが図3(B)の検索結果画面において、その撮影画像の名称タグを確定する選択を行うと、その確定名称タグが撮影画像に関連づけて登録され、その撮影画像の名称が自動的に付与されるようになる。従って、ユーザが撮影した画像を個人単位でストレージして、ウェブアルバムとしてユーザに提供できるようになるため、ユーザは保存容量を気にせずに写真を撮影してサーバに保存しておくことが可能になる。
【0118】
またユーザが画像検索を目的として写真を撮影した場合にも、図3(B)のB6に示すように、撮影画像がアルバムに登録された旨がユーザに知らされ、ユーザは図5(A)〜図6のアルバム閲覧画面で撮影画像を閲覧できる。従って、オントラベルにおけるガイド情報の提供のみならず、アフタートラベルにおいて旅行の思い出を振り返るための情報をユーザに提供できる。また図5(A)のC3に示すように、撮影画像の撮影場所の位置情報を活用して旅行中の移動履歴をマップ画面上に軌跡として残すことで、ユーザは、旅行の余韻を視覚的に楽しむことが可能になる。従って、多くの撮影画像が閲覧されずに保存されたままになってしまうという事態を防止でき、アルバムの閲覧を介して撮影画像の有効活用を図れる。
【0119】
また図6のC11に示すように、ウェブアルバムのアルバム情報に対して、ユーザはコメントや評価を入力できる。従って、ウェブアルバムのマップ画面、撮影画像、コメントが連動したブログやSNS(Social Networking Service)、アルバム公開、アルバム写真のスライドショーの提供も可能になる。
【0120】
3.データベース構造
次に本実施形態で使用されるアルバムDBや画像DBのデータ構造について説明する。図7(A)にアルバムDBのデータ構造の例を示す。図7(A)においてマイページIDはユーザIDに相当し、例えばMPIDAはユーザAのマイページIDであり、MPIDBはユーザBのマイページIDである。例えば新規ユーザが、特定のメールアドレスに対して、撮影画像を添付したメールを送信して、ユーザ登録を行うと、例えば登録ユーザのメールアドレスに1対1に対応してマイページIDが付与される。すると、そのユーザのメールに添付された撮影画像は、そのマイページIDに対応するアルバムDBの格納場所に書き込まれるようになる。例えばユーザAがユーザ登録を行い、マイページID=MPIDAが付与された場合には、ユーザAのメールに添付された撮影画像は、図7(A)のマイページID=MPIDAの格納場所に登録される。また図3(B)のB4に示すようにユーザが候補名称タグから確定名称タグを選択すると、図7(A)に示すようにその確定名称タグは、撮影画像に関連づけて登録される。このように本実施形態では、受信したユーザのメールのメールアドレスにより特定されるアルバムDBの格納場所に、撮影画像や確定名称タグが登録される。
【0121】
また例えば確定名称タグにより位置情報が取得された場合に、図7(A)に示すように、その位置情報についても撮影画像に関連づけて登録することが望ましい。このようにすれば、図5(A)のC4〜C8に示すように、登録された位置情報を用いて、撮影画像の撮影場所や移動履歴を特定して、マップ画面上に表示する処理を容易化できる。この場合に、例えばアルバムDBに登録された位置情報をユーザが編集できるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは図5(A)のC3のマップ画面において、撮影場所の位置を微調整することなどが可能になり、ユーザの利便性を向上できる。なお位置情報をアルバムDBに記憶しないようにしてもよい。例えば必要に応じて観光情報DB等を参照して、位置情報を取得してもよい。
【0122】
図7(B)に画像DBのデータ構造例を示す。この画像DBでは、各登録画像データに対して各名称タグが関連づけて登録されている。なお、1つの登録画像データに対して複数の名称タグを関連づけるようにしてもよい。
【0123】
そして本実施形態では、例えばユーザの撮影画像の画像検索が行われ、図3(B)のB4に示すように確定名称タグをユーザが選択すると、画像検索が行われた撮影画像とその確定名称タグが、画像DBにも登録される。即ちユーザの撮影画像及びその確定名称タグが、画像検索のための登録画像及びその名称タグとして画像DBに登録される。このようにすれば、様々なユーザが画像検索を行うことで、画像DBに対してその撮影画像が登録画像として次々に追加されるようになる。即ち、ユーザの利用により画像DBのリファレンス画像となる登録画像が増え、画像DBが成長するようになる。従って、様々な撮影画像に対して画像DBが対応できるようになり、ユーザの利便性等を向上できる。
【0124】
4.候補名称タグの取得
次に候補名称タグの取得手法の一例について説明する。例えば図8(A)では、ユーザの撮影画像に類似する登録画像として、IMT1、IMT2、IMT3、IMT4、IMT5、IMT6・・・が画像DBから抽出されている。図8(A)では、登録画像は類似度が高い順に上位列挙されており、登録画像IMT1の類似度が最も高く、登録画像IMT2の類似度がその次に高くなっている。
【0125】
また登録画像IMT1、IMT2、IMT3、IMT4、IMT5、IMT6に対しては、各々、名称タグである「E1寺」、「E1寺」、「E2神社」、「E1寺」、「E2神社」、「E3寺」が関連づけられている。この場合に本実施形態では、これらの名称タグの出現数(出現頻度)を集計し、集計結果に基づいて候補名称タグを取得する。例えば図8(A)では、「E1寺」、「E2神社」、「E3寺」の出現数は、各々、3回、2回、1回になっている。このため、図8(A)の名称タグを、出現数が多い順に並び替えて出現数が上位の所定数の名称タグだけを残すことで、図8(B)に示すような候補名称タグが取得される。この場合に、重複する名称タグを削除して1つにする名寄せ処理も行われる。
【0126】
なお集計処理における出現数のカウントの際に、その画像の類似度に応じた重み付け計数を乗算するようにしてもよい。また、出現数のカウントを行わずに、類似度の高い順に並べた名称タグに対して名寄せ処理を行い、名寄せ処理後の上位の所定数の名称タグを、候補名称タグとして取得してもよい。
【0127】
5.画像のアップロード
本実施形態では、撮影画像のみならず、例えばPC等の情報処理装置でユーザがアップロードした画像についても、アルバムDBに登録できるようになっている。具体的には例えば図5(A)、図5(B)のアルバム閲覧画面において、C12やC13に示す部分をクリックすることで、ユーザは、情報処理装置のハードディスク等に保存されている画像をアップロードし、アップロード画像をアルバムDBに登録できる。
【0128】
例えば図1のアルバム登録部26は、画像DBを用いたアップロード画像の画像検索により、アップロード画像の名称タグが取得されると、取得された名称タグをアップロード画像に関連づけてアルバムDBに登録する。
【0129】
またアップロード画像に類似する複数の登録画像が画像DBから検索され、検索された複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数のアップロード画像用候補名称タグが取得されると、データ作成部28は、これらの複数のアップロード画像用候補名称タグを含む検索結果データを作成する。そしてアルバム登録部26は、検索結果データにより表示される検索結果画面において、複数のアップロード画像用候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグをアップロード画像用確定名称タグとして、アルバムDBのアップロード画像に関連づけて登録する。
【0130】
図9にアップロード画像の検索結果画面(画像候補名称選択画面)の例を示す。例えば画像検索(合致検索)によりアップロード画像の被写体の名称タグを一意に判別できた場合には、図9のD1に示すように、そのアップロード画像に対してその名称タグが付与されて、アルバムDBの対応するフォルダに自動保存される。即ち、そのアップロード画像に合致(類似)する登録画像を検索できた場合には、その登録画像の名称タグが、アップロード画像に付与されて、アルバムDBに登録される。
【0131】
一方、図9のD2に示すように、アップロード画像に合致する登録画像を検索できなかった場合には、撮影画像の場合と同様に、アップロード画像に類似する複数の登録画像の名称タグから、アップロード画像用の候補名称タグが取得される。具体的には、合致検索においてスコアリングは規定値以下であったが、類似検索において検索結果が出た画像については、検索結果である名称タグに対して名寄せ処理を行い、上位の所定数の名称タグを、候補名称タグとして取得する。
【0132】
そして図9のD3に示すように、アップロード画像の検索結果画面においてこれらの候補名称タグが表示される。ユーザが、これらの候補名称タグのいずれかを選択して、D4に示すように「名称を確定する」をクリックすると、選択された名称タグがアップロード画像用の確定名称タグとして、アップロード画像に関連づけてアルバムDBに登録されるようになる。なおアップロード画像に類似する登録画像を1枚も検索できなかった場合には、そのアップロード画像は、D5に示すようにその他の画像のフォルダに保存される。
【0133】
以上のように、アップロード画像をアルバムDBに登録できるようにすれば、ユーザが例えば旅行が終わって家に帰った後に、画像検索を行わなかった画像や、その旅行の観光地に関連する画像などを、PC等を用いてアップロードして、旅行中の撮影画像と共にアルバムDBに登録できるようになる。この際に図9のD1、D2に示すように、アップロード画像の画像検索が自動的に行われることで、アップロード画像に対して自動的に名称タグが付与されたり、候補名称タグの中からユーザが選択した名称タグがアップロード画像に付与される。従って、ユーザは、少ない手間で所望のアップロード画像を整理してアルバムDBに登録できるようになり、ユーザの利便性を向上できる。
【0134】
6.画像認識
次に画像認識処理の詳細例について説明する。画像検索のための画像認識処理としては、例えば、特徴点を利用した画像認識と、画像全体の特徴を利用した画像認識がある。特徴点を利用した画像認識は、上述の図9のD1で用いられる合致検索であり、画像全体の特徴を利用した画像認識は、図9のD2で用いられる類似検索である。
【0135】
6.1 特徴点を利用した画像認識(合致検索)
特徴点を利用した画像認識では、まず、原画像に対して段階的にブラー処理を行って、ブラー画像を作成する。そしてブラー画像間の差分を取り、差分画像を作成し、差分画像の中で、その値が極値となる座標(周囲よりも値が大きい又は小さくなる座標)にある画素を特徴点とする。通常、1枚の画像から複数の特徴点が抽出される。
【0136】
各特徴点の特徴量は128次元のベクトルで表現され、これを特徴ベクトルと呼ぶ。この特徴ベクトルは、上述のようにして求められた特徴点を中心とした一定の範囲(以下、ピックアップ範囲と呼ぶ)におけるブラー画像の微分値を、対応する次元に足し込むことで求められる。
【0137】
足し込む微分値は、特徴点に近いほど値が大きくなるように重み付けをする。足し込む次元のインデックスは、ピックアップ範囲の各画素の座標(以下、ピックアップ座標と呼ぶ)を、4×4に丸めた座標と、ピックアップ座標の微分方位を8方向に丸めた方位から求める。そして複数の特徴点の全てについて、この特徴量を求める。
【0138】
次に、登録画像と、質問画像(検索対象画像)に対して、上述の処理を行って、特徴点を抽出すると共に特徴量を抽出する。そして質問画像から抽出された特徴点の特徴量に最も近い特徴量を、登録画像の中から検索する。ここで、特徴量の近さは、特徴ベクトルの距離によって表現される。
【0139】
このように、検索対象画像から抽出された特徴点に対応する登録画像の特徴点を求め、対応する特徴点を最も多く有する登録画像を、正解画像(類似画像)として返答する。複数の画像を正解画像として返答する場合には、対応する特徴点を多く有する画像から順に上位J個(Jは2以上の整数)の画像を、正解画像(類似画像)として返送する。
【0140】
6.2 画像全体の特徴を利用した画像認識(類似検索)
画像全体の特徴を利用した画像認識では、まず画像全体をグレースケール化し、輝度画像に変換する。この輝度画像を16×16の画素に縮小し、例えば256次元のベクトルにしたものを構図特徴とする。
【0141】
画素全体の色相を例えば10区間に分け、そのヒストグラムを画像全体の色特徴とし、10次元のベクトルとして表現する。また画像全体を512色に分け、そのうち占有面積の上位30色を代表色の色特徴とする。
【0142】
登録画像と質問画像に対して、上述の処理を行い、特徴量を算出する。そして質問画像に最も近い特徴を持つ登録画像を正解画像(類似画像)として返答する。複数の画像を正解画像として返答する場合には、質問画像に近い画像から順に上位J個の画像を返送する。特徴の近さは、各特徴ベクトルの距離によって表現される。また構図特徴と色特徴のどちらを重視するかにより、重み付けを変更する。
【0143】
7.詳細な処理
次に本実施形態の詳細な処理例について図10〜図16の処理フローを用いて説明する。
【0144】
図10、図11は、撮影画像の画像検索により候補名称タグを取得し、ユーザの選択により得られた確定候補名称タグを撮影画像に関連づけてアルバムDBや画像DBに登録する処理のフローである。
【0145】
ユーザが端末装置110により被写体を撮影して、撮影画像を添付したメールを送信すると、管理サーバ10が受信して、メールアドレスをチェックする(ステップS1〜S4)。そして、メールアドレスにより特定されるユーザが新規ユーザである場合には、ユーザIDとなるマイページIDを発行し、個人情報DBにユーザの情報を登録する(ステップS5、S6)。一方、既にサービスを利用している既存のユーザである場合には、そのマイページIDを撮影画像に付与して、撮影画像を画像検索サーバ60に送信すると共にアルバムDBに登録する(ステップS7〜S9)。
【0146】
画像検索サーバ60は、撮影画像を受信すると、撮影画像の特徴点を抽出して、画像DBとの照合処理を行う(ステップS10〜S12)。即ち上述した特徴点を利用した画像認識(合致検索)を実行する。そしてスコアリングを算定して、画像認識に成功したか否か(認識結果が出たか否か)を判断する(ステップS13、S14)。
【0147】
画像認識に成功しなかった場合には、画像の構図を抽出して、画像DBとの照合処理を行う(ステップS15、S16)。即ち、上述の画像全体の特徴を利用した画像認識(類似検索)を実行する。そしてスコアリングを算定して、画像認識に成功したか否かを判断する(ステップS17、S18)。
【0148】
ステップS14又はS18で画像認識に成功したと判断された場合には、検索された登録画像の名称タグを類似度順に上位列挙して、名称タグの集計処理(名寄せ処理)を行い、候補名称タグを取得し、管理サーバ10に送信する(ステップS19〜S22)。一方、ステップS18で画像認識に成功しなかったと判断された場合には、画像検索サーバ60はエラー結果を送信する(ステップS51)。そして管理サーバ10は、エラー結果を受信すると、エラーメールを作成して端末装置110に送信する(ステップS52〜S54)。端末装置110のユーザが、エラーメールの受領を確認して、メール内のURLをクリックすると、トップ画面が表示される(ステップS55〜S57)。このトップ画面でユーザが画像認識検索を選択すると、メーラーが起動してステップS1に戻り,テキスト検索を選択するとテキスト検索が行われる(ステップS58〜S61)。
【0149】
管理サーバ10は、画像検索サーバ60から候補名称タグを受信すると、候補名称タグに基づき観光情報DBを検索して、図3(B)に示すような検索結果画面を作成する(ステップS23〜S25)。そして、作成した検索結果画面のURLを知らせる図3(A)の結果通知メールを端末装置110に送信する(ステップS26)。
【0150】
端末装置110のユーザが結果通知メールの受領を確認して、URLにより検索結果画面の閲覧を選択すると、図3(B)の検索結果画面が表示される(ステップS27〜S29)。そしてユーザが、図3(B)のB4に示すように正解と考える候補名称タグを選択すると、図4に示すような観光情報画面(ガイド情報画面)が表示され、ユーザはこの観光情報画面を閲覧する(ステップS30〜S33)。そして管理サーバ10は、選択された候補名称タグを確定名称タグであると判断して、撮影画像及び確定名称タグを画像検索サーバ60に送信する(ステップS34、S35)。また確定名称タグに基づいて観光情報DBを参照することで、撮影画像の撮影場所の位置情報を取得する(ステップS36)。図3(B)のB4を例にとれば、「E1寺」の位置情報が観光情報DBから取得される。そして確定名称タグ及び位置情報を撮影画像に関連づけてアルバムDBに登録する(ステップS37)。
【0151】
一方、撮影画像及び確定名称タグを受信した画像検索サーバ60は、受信した撮影画像及び確定名称タグを画像DBに登録する(ステップS38、S39)。これにより、撮影画像は、画像検索のリファレンスとなる登録画像として画像DBに登録されることになる。
【0152】
なお図3(B)のB7に示すように検索結果画面においてユーザが画像検索を選択すると、メーラーが起動して図10のステップS1に戻る(ステップS40、S41)。またB8に示すようにテキスト検索を選択すると、観光情報DBを参照したテキスト検索が実行され、観光情報DBから所望の情報が検索された場合には、テキスト検索の検索結果画面が表示される(ステップS61〜S63、S29)。一方、情報を検索できなかった場合には、外部サイトによる検索を実行し、外部サイトからの検索結果を受信して、検索結果画面を表示する(ステップS64〜S66、S29)。
【0153】
図12、図13は、撮影画像の画像認識に成功しなかった場合に、ユーザの位置情報を取得し、取得された位置情報に基づいて検索対象を絞り込んで、画像認識を行う処理のフローである。
【0154】
図12のステップS71〜S83は図10のステップS1〜S13と同様であるため説明を省略する。画像検索サーバ60は、ステップS84で画像認識に成功しなかったと判断した場合には、位置情報の取得を管理サーバ10に指示(依頼)する(ステップS91)。
【0155】
すると管理サーバ10は、位置情報取得画面を作成して、その画面のURLを知らせるメールを端末装置110に送信する(ステップS92、S93)。そして端末装置110のユーザが、メールの受信を確認して、メール内のURLをクリックすると、位置情報取得画面が表示される(ステップS94〜S96)。そしてユーザが、この位置情報取得画面において位置情報取得のコマンドを選択して、位置情報の取得を許可すると、管理サーバ10は簡易的な位置情報の取得処理を行う(ステップS97〜S99)。例えば携帯電話機等の端末装置110の基地局情報に基づいてユーザの位置情報を取得する。或いは端末装置110が有するGPSを利用して位置情報を取得してもよい。そして取得した位置情報を画像検索サーバ60に送信する(ステップS100)。
【0156】
画像検索サーバ60は、管理サーバ10から位置情報を受信すると、受信したユーザの位置情報に基づいて、画像検索のリファレンスとなる対象画像を絞り込む(ステップS101、S102)。そして画像の構図を抽出して、画像DBとの照合処理を行う(ステップS103、S104)。即ち画像全体の特徴を利用した画像認識(類似検索)を実行する。そしてスコアリングを算定し、画像認識に成功したか否かを判断する(ステップS105、S106)。
【0157】
画像認識に成功したと判断された場合には、名称タグの集計処理等を行って、取得された候補名称タグを管理サーバ10に送信する(ステップS107〜S110)。そして管理サーバ10は、受信した候補名称タグに基づいて観光情報DBを検索して、検索結果画面を作成し、その画面のURLを知らせるメールを送信し、端末装置110がメールを受信する(ステップS111〜S115)。その後は図10、図11で説明した通常フローと同様の処理が行われる。
【0158】
ステップS106で画像認識に成功しなかったと判断された場合には、画像検索サーバ60がエラー結果を送信し、管理サーバ10が受信する(ステップS121、S122)。そして管理サーバ10は、エラーメールを作成して送信し、端末装置110が受信する(ステップS123〜S125)。
【0159】
以上の図12、図13の処理によれば、撮影画像の1回目の画像認識に成功しなかった場合にも、ユーザの位置情報に基づいて対象画像を絞り込んで画像検索を実行することで、撮影画像の候補名称タグを取得して、ユーザに提示できるようになる。
【0160】
図14、図15、図16は、アルバム画面の閲覧処理やアップロード画像のアルバムDBへの登録処理のフローである。
【0161】
端末装置110のユーザが、マイページトップ画面において、アルバム画面の閲覧を選択すると、管理サーバ10が、アルバムDBから対象アルバムを抽出し、アルバム選択画面を表示する(ステップS131〜S134)。そしてユーザが、所望のアルバムを選択すると、そのアルバムのマップ画面が表示される(ステップS135、S136)。例えば図5(A)では、大阪のアルバムが選択されたため、大阪のマップ画面が表示される。そしてユーザが図5(A)のC9をクリックして、アルバムの閲覧を選択すると、図5(B)に示すようにアルバム画像の一覧画面が表示される(ステップS137、S138)。この一覧画面においてユーザが画像を選択すると、図6に示すように画像の詳細画面が表示され、C11に示すようにユーザはコメントを入力できるようになる(ステップS139、S140)。そしてユーザがコメントを入力すると、入力されたコメントは撮影画像に関連づけられてアルバムDBに登録される(ステップS141)。
【0162】
一方、図5(A)のアルバム閲覧時に、C12に示すようにユーザが画像のアップロードを選択すると、携帯電話機などのモバイルの場合にはメーラーが起動して、管理サーバ10へのアップロード画像の送信が行われ、PCの場合にはファイル参照により添付されるアップロード画像が選択されて、アップロード画像の送信が行われる(ステップS151〜S153)。そして管理サーバ10は、受信したアップロード画像を画像検索サーバ60に送信する(ステップS154)。
【0163】
画像検索サーバ60は、アップロード画像を受信すると、画像の特徴点を抽出し、画像DBとの照合処理を行って、スコアリングを算定する(ステップS155〜S158)。そして、この合致検索により画像認識に成功した場合には、登録画像のタグを名称タグとして取得して、管理サーバ10に送信すると共に、アップロード画像を正解画像として画像DBに登録する(ステップS159〜S162)。一方、管理サーバ10は、名称タグを受信すると、名称タグに基づいて観光情報DBから位置情報を取得し、アップロード画像、名称タグ及び位置情報をアルバムDBに登録する(ステップS163〜S165)。このように合致検索により一意的にアップロード画像を画像認識でき、名称タグが取得された場合には、そのアップロード画像及び名称タグがアルバムDBに登録される。そして図9のアップロード画像の検索結果画面において、D1に示すようにユーザに知らされる。
【0164】
ステップS159で画像認識に成功しなかった場合には、画像の構図を抽出し、画像DBとの照合処理を行って、スコアリングを算定する(ステップS171〜S173)。そして画像認識に成功しなかった場合には、エラー結果が管理サーバ10に送信され、図9のD5で説明したように、アップロード画像はその他の画像として登録される(ステップS174〜S177)。一方、画像認識に成功した場合には、上位列挙された名称タグの集計処理(名寄せ処理)が行われて、候補名称タグが取得される(ステップS178〜S180)。
【0165】
そして、取得された候補名称タグが、画像検索サーバ60から管理サーバ10に送信されると、未確認フォルダの登録が行われて、アップロード画像の検索結果画面が作成されて表示される(ステップS181〜S185)。そしてユーザが検索結果画面を確認して、図9のD3、D4に示すようにアップロード画像の候補名称タグを確定名称タグとして選択すると、管理サーバ10は、アルバムDBからの対象画像の抽出を行い、観光情報DBから確定名称タグに該当する観光施設等の位置情報を取得する(ステップS186〜S189)。そしてアップロード画像、確定名称タグ及び位置情報を、アルバムDBに登録すると共に画像検索サーバ60に送信する(ステップS190、S191)。すると画像検索サーバ60は、受信したアップロード画像及び確定名称タグを画像DBに登録する(ステップS192、S193)。
【0166】
以上のようにすることで、ユーザは、端末装置110で実際にユーザが撮影した画像のみならず、所望のアップロード画像をアルバムDBや画像DBに登録することが可能になる。またアップロード画像の画像認識が行われて、その名称タグが自動的に取得されたり、ユーザが候補名称タグの中から選択することで確定名称タグが決定されるため、ユーザの利便性を向上できる。
【0167】
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。またサーバシステム、端末装置の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0168】
10 管理サーバ、20 処理部、22 受信処理部、24 送信処理部、
26 アルバム登録部、28 データ作成部、30 位置情報取得部、
32 アルバム閲覧部、34 コンテンツ提示部、40 アルバムデータベース、
42 個人情報データベース、50 コンテンツデータベース、
52 観光情報データベース、54 リコメンド情報データベース、
56 広告情報データベース、58 通信部、60 画像検索サーバ、70 処理部、
72 受信処理部、74 送信処理部、76 画像検索部、78 タグ処理部、
90 画像データベース、98 通信部、100 ネットワーク、110 端末装置、
120 処理部、122 画像取得部、124 送信処理部、126 受信処理部、
128 表示制御部、140 記憶部、150 情報記憶媒体、160 撮像部、
170 操作部、180 表示部、200 情報処理装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバシステム、端末装置、プログラム、情報記憶媒体及び画像検索方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、カメラで撮影した商品等を画像認識処理を利用して検索する画像検索システムが知られている。例えば特許文献1には、カメラ付きの携帯電話機により、ユーザが所望する商品を撮影し、撮影画像をインターネットを介して送信することで、その商品の購入が可能な店舗を検索するシステムが開示されている。
【0003】
しかしながら、これまでの画像検索システムでは、撮影画像は商品検索等に利用されるだけであり、画像検索の対象となった撮影画像をシステム側に保存して、ユーザに再提示するようなシステムについては提案されていなかった。
【0004】
また、近年のデジタルカメラの普及により、ユーザは撮影枚数を気にすることなく、手軽に写真を撮影できるようになったが、その反面、ユーザにより撮影された写真の多くは、閲覧されることなく、保存されるだけという状況になっている。例えば撮影しても半分以上の写真が長期間に亘って閲覧されることがなく、ハードディスク等のストレージに保存されたままになっている。このため、過去に撮り溜めた撮影画像をユーザが気軽に閲覧でき、旅行に行った時の思い出等を気軽に楽しむことができるシステムの提供が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−122757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の幾つかの態様によれば、画像検索の対象となった撮影画像を閲覧可能にするサーバシステム、端末装置、プログラム、情報記憶媒体及び画像検索方法等を提供できる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、画像検索の対象となるユーザの撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、前記撮影画像をアルバムデータベースに登録する処理を行うアルバム登録部と、前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成するデータ作成部とを含み、前記アルバム登録部は、前記検索結果データにより表示される検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、前記撮影画像の確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録するサーバシステムに関係する。
【0008】
本発明の一態様では、ユーザの撮影画像についての送信データがネットワークを介して受信されると、受信した撮影画像はアルバムデータベースに登録される。また撮影画像に類似する登録画像が検索され、登録画像の名称タグから撮影画像の候補名称タグが取得されると、取得された候補名称タグを含む検索結果データが作成される。そして検索結果データにより表示される検索結果画面において、候補名称タグのいずれかをユーザが選択すると、選択された候補名称タグが、撮影画像の確定名称タグとして、アルバムデータベースに登録される。これにより、画像検索の対象となった撮影画像がアルバムとして閲覧可能になり、これまでにないタイプの画像検索を実現できる。
【0009】
また本発明の一態様では、前記受信処理部は、前記撮影画像についての前記送信データが添付されたユーザからのメールを受信する処理を行い、前記アルバム登録部は、受信した前記メールのメールアドレスにより特定される前記アルバムデータベースの格納場所に、前記撮影画像を登録してもよい。
【0010】
このようにすれば、撮影画像が添付されたメールをユーザが送信するだけで、そのメールアドレスにより特定される格納場所に撮影画像が登録されるようになるため、ユーザの利便性を向上できる。
【0011】
また本発明の一態様では、前記データ作成部は、ユーザが前記確定名称タグの選択を行わずに、テキスト検索を選択した場合には、前記テキスト検索により前記コンテンツデータベースからコンテンツ情報を検索し、検索されたコンテンツ情報を含む検索結果データを作成してもよい。
【0012】
このようにすれば、ユーザは、自身が正解と考える候補名称タグが表示されなかった場合にも、テキスト検索を利用してその撮影画像に関するコンテンツ情報を取得できる。
【0013】
また本発明の一態様では、前記確定名称タグに基づいて、前記撮影画像の撮影場所の位置情報を取得する位置情報取得部を含み、前記アルバム登録部は、取得された前記撮影場所の前記位置情報を、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録してもよい。
【0014】
このようにすれば、ユーザが選択した確定名称タグにより撮影画像の撮影場所の位置情報を特定して、アルバムデータベースに登録できるようになる。
【0015】
また本発明の一態様では、前記アルバムデータベースのアルバム情報をユーザが閲覧するための処理を行うアルバム閲覧部を含んでもよい。
【0016】
このようにすれば、ユーザは、画像検索の対象となった撮影画像が自動的に登録されるアルバムを閲覧して楽しむことが可能になる。
【0017】
また本発明の一態様では、前記アルバム閲覧部は、前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の撮影場所及び前記撮影場所の移動履歴の少なくとも一方を、マップ画面上に表示するための処理を行ってもよい。
【0018】
このようにすれば、撮影画像の撮影場所等がマップ画面上に軌跡として残るようになるため、旅行の余韻等をユーザは楽しむことが可能になる。
【0019】
また本発明の一態様では、前記確定名称タグに基づいて、前記撮影画像の前記撮影場所の位置情報を取得する位置情報取得部を含み、前記アルバム閲覧部は、取得された前記位置情報に基づいて、前記マップ画面上での前記撮影場所の表示位置又は前記移動履歴を特定してもよい。
【0020】
このようにすれば、確定名称タグを活用して撮影場所の位置情報を特定して、撮影場所やその移動履歴をマップ画面上に表示できる。
【0021】
また本発明の一態様では、前記アルバム閲覧部は、ユーザが前記アルバム情報の閲覧を選択した場合には、前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の一覧画面を作成してもよい。
【0022】
このようにすれば、ユーザは、自身が撮影して画像検索を依頼した撮影画像の一覧を、アルバムとして閲覧できる。
【0023】
また本発明の一態様では、前記アルバム閲覧部は、前記一覧画面に表示される前記撮影画像に対して、ユーザがコメントを入力した場合には、入力されたコメントを前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録してもよい。
【0024】
このようにすれば、ユーザは、撮影時の状況や経緯等を、アルバムの画像に対してコメントとして書き留めておくことが可能になる。
【0025】
また本発明の一態様では、前記確定名称タグに基づいてコンテンツデータベースを参照して、前記確定名称タグに対応するコンテンツ情報を取得し、取得された前記コンテンツ情報をユーザに提示するための処理を行うコンテンツ提示部を含んでもよい。
【0026】
このようにすれば、ユーザは、確定名称タグを選択すると、その確定名称タグに対応するコンテンツ情報を閲覧できるようになる。
【0027】
また本発明の一態様では、前記コンテンツ提示部は、前記コンテンツ情報として、前記確定名称タグに対応する観光情報又はリコメンド情報を取得し、ユーザに提示する処理を行ってもよい。
【0028】
このようにすれば、ユーザは、確定名称タグに対応する観光情報やリコメンド情報を閲覧できる。
【0029】
また本発明の一態様では、前記アルバム登録部は、ユーザのアルバム閲覧時に、ユーザにより画像のアップロードが選択された場合には、アップロード画像を前記アルバムデータベースに登録してもよい。
【0030】
このようにすれば、ユーザは、撮影画像のみならず、所望のアップロード画像をアルバムデータベースに登録できるようになる。
【0031】
また本発明の一態様では、前記アルバム登録部は、前記画像データベースを用いた前記アップロード画像の画像検索により、前記アップロード画像の名称タグが取得された場合に、取得された前記名称タグを前記アップロード画像に関連づけて前記アルバムデータベースに登録してもよい。
【0032】
このようにすれば、アップロード画像の名称タグが画像検索により自動的に取得されて、アルバムデータベースに登録されるようになる。
【0033】
また本発明の一態様では、前記データ作成部は、前記アップロード画像に類似する複数の登録画像が前記画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数のアップロード画像用候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数のアップロード画像用候補名称タグを含む検索結果データを作成し、前記アルバム登録部は、前記検索結果データにより表示される検索結果画面において、前記複数のアップロード画像用候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグをアップロード画像用確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記アップロード画像に関連づけて登録してもよい。
【0034】
このようにすれば、アップロード画像の画像検索により取得された候補名称タグの中からユーザが確定名称タグを選択すると、その確定名称タグがアップロード画像に関連づけて登録されるようになる。
【0035】
また本発明の一態様では、前記撮影画像に類似する前記複数の登録画像を前記画像データベースから検索する画像検索部と、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた前記複数の名称タグから、前記複数の候補名称タグを取得するタグ処理部を含んでもよい。
【0036】
このようにすれば、撮影画像の画像検索により候補名称タグを取得できるようになる。
【0037】
また本発明の一態様では、前記タグ処理部は、前記複数の名称タグの出現数を集計し、集計結果に基づいて前記複数の候補名称タグを取得してもよい。
【0038】
このようにすれば、名称タグの出現数に応じて候補名称タグを選択して取得できるようになる。
【0039】
また本発明の一態様では、ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部を含み、前記画像検索部は、前記撮影画像の画像認識に成功しなかった場合に、ユーザの前記位置情報の取得を前記位置情報取得部に指示し、取得された前記位置情報に基づいて検索対象を絞り込んで、画像検索を行ってもよい。
【0040】
このようにすれば、画像認識に成功しなかった場合にも、ユーザの位置情報を利用して検索対象を絞り込んで、画像検索を再度実行できる。
【0041】
また本発明の他の態様は、画像検索の対象となるユーザの撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、前記撮影画像をアルバムデータベースに登録する処理を行うアルバム登録部と、前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成するデータ作成部と、前記アルバムデータベースのアルバム情報をユーザが閲覧するための処理を行うアルバム閲覧部とを含むサーバシステムに関係する。
【0042】
本発明の他の態様によれば、ネットワークを介してユーザの撮影画像を受信すると、受信した撮影画像はアルバムデータベースに登録される。そして撮影画像から取得された候補名称タグが、検索結果画面に表示される。更にユーザは、画像検索の対象となった撮影画像をアルバムとして閲覧できるため、これまでにないタイプの画像検索システムを提供できる。
【0043】
また本発明の他の態様は、画像検索の対象となるユーザの撮影画像を取得する画像取得部と、取得された前記撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して送信する処理を行う送信処理部と、前記撮影画像に対する画像検索の検索結果データをネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、受信した前記検索結果データに基づいて、表示部の表示制御を行う表示制御部とを含み、前記表示制御部は、前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグが表示される検索結果画面を、前記表示部に表示する制御を行い、前記送信処理部は、前記検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、アルバムデータベースに登録される前記撮影画像の確定名称タグとして、ネットワークを介して送信する処理を行う端末装置に関係する。また本発明の他の態様は、上記各部としてコンピュータを機能させるプログラム、又は該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に関係する。
【0044】
本発明の他の態様によれば、画像検索の対象となる撮影画像が取得されると、その撮影画像がネットワークを介して送信される。そして撮影画像の画像検索の検索結果データが受信されると、撮影画像から取得された候補名称タグが検索結果画面に表示される。そして検索結果画面において、候補名称タグのいずれかをユーザが選択すると、選択された候補名称タグが、アルバムデータベースに登録される撮影画像の確定名称タグとして、ネットワークを介して送信される。これにより、画像検索の対象となった撮影画像がアルバムとして閲覧可能になり、これまでにないタイプの画像検索を実現できる。
【0045】
また本発明の他の態様では、前記表示制御部は、前記アルバムデータベースのアルバム情報に基づくアルバム閲覧画面を、前記表示部に表示する制御を行ってもよい。
【0046】
このようにすれば、ユーザは、画像検索の対象となった撮影画像をアルバム閲覧画面により閲覧できるようになる。
【0047】
また本発明の他の態様では、前記表示制御部は、前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の撮影場所及び前記撮影場所の移動履歴の少なくとも一方が表示されたマップ画面を、前記表示部に表示する制御を行ってもよい。
【0048】
このようにすれば、撮影画像の撮影場所等がマップ画面上に軌跡として残るようになるため、旅行の余韻等をユーザは楽しむことが可能になる。
【0049】
また本発明の他の態様では、前記表示制御部は、ユーザのアルバム閲覧時に、ユーザによる画像のアップロードが行われ、前記アップロード画像に類似する複数の登録画像が前記画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数のアップロード画像用候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数のアップロード画像用候補名称タグが表示される検索結果画面を、前記表示部に表示する制御を行い、前記送信処理部は、前記検索結果画面において、複数のアップロード画像用候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、アップロード画像用確定名称タグとして、ネットワークを介して送信する処理を行ってもよい。
【0050】
このようにすれば、アップロード画像の画像検索により取得された候補名称タグの中からユーザが確定名称タグを選択すると、その確定名称タグが、アップロード画像用確定名称タグとしてネットワークを介して送信されるようになる。
【0051】
また本発明の他の態様は、画像検索の対象となるユーザの撮影画像をアルバムデータベースに登録し、前記撮影画像に類似する複数の登録画像を画像データベースから検索し、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグを取得し、取得された前記複数の候補名称タグが表示された検索結果画面を表示し、前記検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、ユーザにより選択された候補名称タグを、前記撮影画像の確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録する画像検索方法に関係する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本実施形態のシステム構成例。
【図2】本実施形態の動作の説明図。
【図3】図3(A)、図3(B)は結果通知メールや検索結果画面の例。
【図4】観光情報画面の例。
【図5】図5(A)、図5(B)はアルバム閲覧画面の例。
【図6】画像詳細画面の例。
【図7】図7(A)、図7(B)はアルバムデータベースや画像データベースのデータ構造の例。
【図8】図8(A)、図8(B)はタグ処理の説明図。
【図9】アップロード画像の検索結果画面の例。
【図10】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図11】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図12】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図13】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図14】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図15】本実施形態の詳細な処理フロー。
【図16】本実施形態の詳細な処理フロー。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0054】
1.システム構成
図1に本実施形態の画像検索システムのシステム構成を示す。この画像検索システムは、管理サーバ10や画像検索サーバ60により実現されるサーバシステムや、端末装置110(通信端末、携帯端末装置、電子機器)などにより実現される。これらの管理サーバ10、画像検索サーバ60、端末装置110等はネットワーク100により通信接続されている。なおネットワーク100に他の外部サーバや端末装置を通信接続してもよい。
【0055】
本実施形態では、ユーザからメール等により送信された画像の被写体となる観光地、施設、文化財、店舗、建物等を、画像認識により特定し、その詳細な情報及びその後の観光ルート等の地域情報を提供する。また、メールに添付した画像を、ユーザ単位で自動的に編集し、画像に位置情報を付与した上で、マップ(地図)上の撮影場所を特定・表示するアルバムとして提供する。
【0056】
具体的には、ユーザがカメラ付き携帯電話機等の端末装置110により画像を撮影すると、その撮影画像は端末装置110から管理サーバ10に送信され、管理サーバ10は、受信した撮影画像をアルバムデータベース40に登録する。これによりユーザは、後述する図5(A)〜図6に示すように、過去に画像検索を実行した一連の撮影画像を、自身のアルバムとして閲覧できるようになる。
【0057】
また画像検索サーバ60は、画像データベース90を参照して、ユーザの撮影画像に類似(合致)する登録画像を検索し、検索された登録画像の名称タグ(広義にはタグ)に基づいて、撮影画像の候補名称タグを取得する。例えば撮影画像の被写体が寺である場合には、撮影画像の被写体に類似(合致)する寺の名称の候補が、候補名称タグとして取得される。
【0058】
そして管理サーバ10は、取得された候補名称タグを含む検索結果データを作成し、後述する図3(B)に示すような検索結果画面を作成する。これにより端末装置110の表示部180には、作成された検索結果画面が表示される。例えば図3(B)の検索結果画面では、「E1寺」、「E2神社」、「E3寺」の名称が、候補名称タグとして表示されている。
【0059】
ユーザは、検索結果画面に表示されるこれらの候補名称タグの中から、自身が正解と思う名称タグを選択する。例えば図3(B)のB4では、ユーザは、自身が撮影した寺は「E1寺」であると判断したため、「E1寺」の名称タグを選択している。このようにユーザにより選択された名称タグは、確定名称タグ(正解タグ)であると判断されて、ユーザの撮影画像(E1寺の撮影画像)に関連づけてアルバムデータベース40に登録される。このようにすれば、例えば撮影画像の被写体が観光地であった場合には、ユーザはアルバムを閲覧することで、過去に旅行で行った観光地を思い出すことなどが可能になる。
【0060】
以下、本実施形態の構成について図1を用いて具体的に説明する。なお、管理サーバ10、画像検索サーバ60、端末装置110等は図1の構成に限定されず、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。また本実施形態のサーバシステムは、例えば管理サーバ10及び画像検索サーバ60の一方により実現したり、管理サーバ10及び画像検索サーバ60の両方により実現することができる。
【0061】
ネットワーク100(通信網)は、移動通信網、インターネット網等の公衆網、或いは固定電話網等を含むことができる。端末装置110と通信接続するための移動通信網は、CDMA(Code Division Multiple Access)方式やPDC(Personal Digital Cellular)方式等の移動電話網や、PDC−P(PDC-Packet)方式等の移動データ通信網を含むことができる。このネットワーク100は、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)などにより実現することができ、有線・無線を問わない。
【0062】
管理サーバ10は、サーバシステムにおける管理処理等を担当するサーバであり、例えばウェブサーバやメールサーバなどである。画像検索サーバ60は、画像検索やタグ処理を担当するサーバである。これらの管理サーバ10、画像検索サーバ60の機能は、情報処理装置などのハードウェアと、CGIプログラムなどのプログラムにより実現できる。
【0063】
端末装置110は、例えばユーザが所持するカメラ付き携帯電話機、デジタルカメラ(デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ)、カメラ機能を有する情報処理端末、もしくは、例えばカメラ機能を有する情報処理端末から画像を転送可能な装置(PC)などであり、撮影画像を取得する機能や、ネットワーク100を介して管理サーバ10や画像検索サーバ60と通信する機能を有する。情報処理装置200は、店舗用やユーザ用のPC(Personal Computer)等である。
【0064】
管理サーバ10は、処理部20、アルバムデータベース40、個人情報データベース42、コンテンツデータベース50、通信部58を含む。処理部20は、システム全体の管理処理やデータベースの管理処理やデータ作成処理などを行うものであり、その機能は、各種プロセッサ(CPU等)などのハードウェアやPHPPHP:Hypertext Preprocessor)やPerlなどの言語により記述されたCGIプログラムなどにより実現できる。
【0065】
アルバムデータベース40、個人情報データベース42、コンテンツデータベース50は、例えばMySQLなどで実現されるリレーショナルデータベースである。アルバムデータベース40は、ユーザの撮影画像をアルバム情報として記憶する。また撮影画像に関連づけて、その名称タグ(確定名称タグ)や、その撮影場所(ユーザ)の位置情報などを、アルバム情報として記憶する。個人情報データベース42は、各種のユーザ情報を記憶する。コンテンツデータベース50は、各種のコンテンツ情報を記憶するものであり、観光情報データベース52、リコメンド情報データベース54、広告情報データベース56などを含むことができる。通信部58は、ネットワーク100を介して端末装置110や情報処理装置200や他の外部サーバとの間で情報を通信するためのものである。
【0066】
画像検索サーバ60は、処理部70、画像データベース90、通信部98を含む。処理部70は、画像検索処理やタグ処理などを行うものであり、その機能は各種プロセッサやプログラムなどにより実現できる。
【0067】
画像データベース90は、画像検索のための登録画像を記憶するリレーショナルデータベースである。通信部98は、ネットワーク100を介して管理サーバ10等との間で情報を通信するためのものである。
【0068】
端末装置110は、処理部120、記憶部140、情報記憶媒体150、通信部158、撮像部160、操作部170、表示部180を含む。
【0069】
処理部120は、操作部170からの操作情報や、通信部158が受信した情報等に基づいて、種々の処理を行う。この処理部120の機能は、各種プロセッサ(CPU等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、情報記憶媒体150に記憶されたプログラムなどにより実現できる。
【0070】
記憶部140は、処理部120、通信部158などのワーク領域となるもので、その機能はRAMなどのメモリやHDD(ハードディスクドライブ)などにより実現できる。
【0071】
情報記憶媒体150(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)やICカード(メモリカード)などにより実現できる。処理部120は、情報記憶媒体150に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体150には、本実施形態の各部としてコンピュータ(操作部、処理部、記憶部、出力部を備える装置)を機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
【0072】
通信部158は、ネットワーク100を介して管理サーバ10、画像検索サーバ60や他の端末装置との間で情報を通信するためのものである。撮像部160は、被写体を撮像(撮影)するためのものであり、例えばCCDやCMOSセンサなどにより実現できる。操作部170は、ユーザが端末装置110の各種操作を行うためのものであり、各種ボタン(シャッターボタン)やGUI(Graphical User Interface)などにより実現できる。表示部180は各種の表示画面を表示するためのものであり、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイやCRTなどにより実現できる。
【0073】
管理サーバ10の処理部20は、受信処理部22、送信処理部24、アルバム登録部26、データ作成部28、位置情報取得部30、アルバム閲覧部32、コンテンツ提示部34を含む。なお、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0074】
受信処理部22はデータの受信処理を行い、送信処理部24はデータの送信処理を行う。例えば受信処理部22は、画像検索の対象となるユーザの撮影画像(広義には検索対象画像、画像)についての送信データを、ネットワーク100を介して例えば端末装置110から受信する。ここで、撮影画像についての送信データは、撮影画像データそのものであってもよいし、撮影画像の認識用データ(画像認識用データ)であってもよい。認識用データとしては、例えば撮影画像の特徴量データ(特徴データ)や検索対象画像を指定するデータなどを想定できる。
【0075】
アルバム登録部26はアルバムデータベース40へのアルバム情報(画像、タグ、位置等)の登録処理を行う。具体的にはネットワーク100を介して受信した撮影画像(撮影画像データ)をアルバムデータベース40に登録する処理(書き込む処理)を行う。例えば受信処理部22が、撮影画像についての送信データが添付されたユーザからのメールを受信したとする。この場合にはアルバム登録部26は、受信したメールのメールアドレス(マイページID、ユーザID)により特定されるアルバムデータベース40の格納場所(登録場所)に、撮影画像や確定名称タグ(正解タグ)を登録する。
【0076】
データ作成部(検索結果画面作成部)28は、検索結果データ等の各種データを作成する。例えば撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベース90から検索され、検索された複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグ(タグ)から、複数の候補名称タグ(候補タグ)が取得されたとする。この場合にはデータ作成部28は、取得された複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成する。即ち、図3(B)に示す検索結果画面を表示するためのデータを作成する。
【0077】
そして図3(B)の検索結果画面において、複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択すると、アルバム登録部26は、選択された候補名称タグを、撮影画像の確定名称タグ(正解タグ、選択タグ)として、アルバムデータベース40の撮影画像(アルバム登録画像)に関連づけて登録する。これによりユーザは、自身が撮った画像と自身が選択した名称タグとが表示されるアルバムを閲覧できるようになる。
【0078】
なお図3(B)の検索結果画面において、ユーザが確定名称タグの選択を行わずに、テキスト検索を選択した場合には、データ作成部28は、テキスト検索によりコンテンツデータベース50からコンテンツ情報を検索する。そして検索された観光情報等のコンテンツ情報を含む検索結果データを作成する。
【0079】
位置情報取得部30は、撮影画像の撮影場所(ユーザの所在地)等の位置情報を取得する。具体的には、例えば確定名称タグに基づいて撮影場所の位置情報を取得する。例えばユーザが選択した確定名称タグが図3(B)の「E1寺」である場合には、観光情報DBの観光情報等に基づいて、「E1寺」の位置を、撮影画像の撮影場所の位置情報として取得する。そしてアルバム登録部26は、取得された撮影場所の位置情報を、アルバムデータベース40の撮影画像に関連づけて登録する。こうすることで、例えばGPS等を利用しなくても、各撮影画像の撮影場所の位置情報を簡素な処理で取得できる。
【0080】
アルバム閲覧部32は、アルバムデータベース40の撮影画像等のアルバム情報をユーザが閲覧するための処理を行う。具体的には図5(A)〜図6に示すような各種のアルバム閲覧画面を作成して表示するための処理を行う。
【0081】
例えば図5(A)のC3では、撮影場所に関するマップ画面(地図)が表示されている。そして、このマップ画面上には、アルバムに登録されている撮影画像の撮影場所の表示位置やその移動履歴(移動軌跡)が表示されている。例えばユーザが大阪の「F1タワー」を撮影した後、「F2神社」を撮影し、次に「F3城」を撮影したことが表示されている。この場合にアルバム閲覧部32は、例えば位置情報取得部30により取得された位置情報に基づいて、図5(A)のマップ画面上での撮影場所の表示位置や移動履歴を特定する。
【0082】
またアルバム閲覧部32は、ユーザがアルバム情報の閲覧を選択すると、図5(B)に示すように、アルバムデータベース40に登録されている撮影画像の一覧画面を作成して表示する。またアルバム閲覧部32は、この一覧画面に表示されている撮影画像に対して、ユーザがコメントを入力すると、入力されたコメントをアルバムデータベース40の撮影画像に関連づけて登録する。例えば図5(B)の一覧画面においてユーザが所望の撮影画像を選択すると、図6に示すような画像詳細情報が表示される。そして、この画像詳細情報には、C11に示すようにユーザがその撮影画像に対して入力したコメントが表示される。なお、入力したコメントを図5(B)の一覧画面において各撮影画像に対応づけて表示してもよい。
【0083】
またアルバム登録部26は図5(A)、図5(B)のアルバム閲覧時に、ユーザにより画像のアップロードの選択が行われた場合には、アップロード画像をアルバムデータベース40に登録する処理を行う。
【0084】
なお、本実施形態では、検索結果画面やアルバム閲覧画面等の各種画面をサーバ側で作成する場合の例について説明しているが、これらの各種画面を端末装置側のアプリケーションプログラムにより作成してもよい。例えばサーバ側のデータ作成部28が、検索結果画面等の各種画面を表示するためのデータ(検索結果データ等)を作成して送信すると、端末装置側のアプリケーションプログラムが、作成されたデータに基づいて各種画面を作成して、表示部180に表示してもよい。またソフトウェアとしてのブロックは、ハードウェア上一体であってもよく、例えば画像認識処理を端末装置側のアプリケーション処理として実行してもよい。
【0085】
コンテンツ提示部34は、各種のコンテンツ情報の提示処理(表示処理)を行う。例えば、ユーザが選択した確定候補名称タグに基づいてコンテンツデータベース50を参照して、確定名称タグに対応するコンテンツ情報を取得する。具体的には、コンテンツ情報として、確定名称タグに対応する観光情報(被写体の詳細情報)やリコメンド情報を取得し、図4に示すような観光情報(観光地情報)やリコメンド情報をユーザに提示する。
【0086】
画像検索サーバ60の処理部70は、受信処理部72、送信処理部74、画像検索部76、タグ処理部78を含む。
【0087】
受信処理部72は、撮影画像のデータ等を例えば管理サーバ10から受信する処理を行う。なお撮影画像のデータを端末装置110から受信するようにしてもよい。
【0088】
画像検索部76は画像検索処理を行う。具体的には、撮影画像に類似(合致)する複数の登録画像(1又は複数の登録画像)を画像データベース90から検索する。
【0089】
なお画像検索部76は、撮影画像の画像認識に成功しなかった場合には、ユーザの位置情報の取得を管理サーバ10の位置情報取得部30に指示する。そして位置情報取得部30により取得された位置情報に基づいて検索対象を絞り込んで、画像検索を行ってもよい。例えばGPS、簡易位置情報等を用いて位置情報を取得してもよい。
【0090】
タグ処理部78は、検索された複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグ(タグ)から、複数の候補名称タグ(候補タグ)を取得する。具体的には、複数の名称タグの出現数(出現頻度)を集計し、集計結果に基づいて複数の名称タグのソーティング処理を行って、複数の候補名称タグを取得する。例えば複数の名称タグを、出現数が多い順に並べ替えて、重複する名称タグを1つの名称タグにまとめる名寄せ処理等を行って、候補名称タグを取得する。そして送信処理部74は、取得された候補名称タグ(タグ情報)を管理サーバ10に送信する処理を行う。
【0091】
なお、名称タグの集計処理は、名称タグの出現数を単純にカウントする処理には限定されない。例えば、撮影画像に類似する画像として抽出された登録画像の類似度等に基づいて重み付け係数を求め、この重み付け係数と出現数に基づいてタグの集計処理を行うなどの種々の変形実施が可能である。例えば出現数が少なくても、撮影画像に対する登録画像の類似度が高い場合には、その登録画像の名称タグの集計値を大きくするようにしてもよい。
【0092】
端末装置110の処理部120は、画像取得部122、送信処理部124、受信処理部126、表示制御部128を含む。なおこれらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0093】
画像取得部122は検索対象となる撮影画像を取得する。例えば、撮像部160により被写体を撮像することで得られた撮影画像(被写体画像)を取り込む。なお、例えばメモリカードなどに保存された撮影画像を読み出して取得してもよい。
【0094】
送信処理部124は、取得された撮影画像についての送信データを、ネットワーク100を介して管理サーバ10(広義にはサーバシステム)に送信する処理を行う。受信処理部126は、撮影画像の類似画像検索の検索結果データをネットワーク100を介して受信する処理を行う。
【0095】
表示制御部128は、受信した検索結果データに基づいて、表示部180の表示制御を行い、図3(B)に示すような検索結果画面を表示部180に表示する。即ち、撮影画像に類似する登録画像が検索され、検索結果により候補名称タグが取得されると、取得された候補名称タグが表示される検索結果画面を、表示部180に表示する。また表示制御部128は、図5(A)〜図6に示すように、アルバムデータベース40のアルバム情報に基づくアルバム閲覧画面を表示する制御を行う。具体的には図5(A)に示すように、アルバムデータベース40に登録されている撮影画像の撮影場所や移動履歴が表示されたマップ画面を表示する制御を行う。
【0096】
そして検索結果画面において、候補名称タグのいずれかをユーザが選択したとする。すると、送信処理部124は、選択された候補名称タグを、アルバムデータベース40に登録される撮影画像の確定名称タグとして、ネットワーク100を介して送信する処理を行う。
【0097】
2.動作
次に本実施形態の動作について図2の処理フローを用いて説明する。なお以下では「データベース」は、適宜、「DB」と記載する。
【0098】
ユーザは端末装置110のカメラ(撮像部)で被写体を撮影すると、その撮影画像が添付されたメールを、特定のメールアドレス先に送信する(ステップS301)。管理サーバ10は、ユーザからのメールを受信すると、メールに添付されている撮影画像をアルバムDBに登録(蓄積)すると共にその撮影画像を画像検索サーバ60に送信する(ステップS302、S303、S304)。
【0099】
画像検索サーバ60は、撮影画像を受信すると、画像DBを参照して画像認識処理を行う(ステップS305、S306)。具体的には、撮影画像(検索対象画像)と、画像DBの各登録画像とを照合し、撮影画像に類似(合致する場合を含む)する登録画像のうち、上位の所定数の登録画像を抽出する。そして画像認識処理の結果に基づいて候補名称タグを取得し、取得された候補名称タグを管理サーバ10に送信する(ステップS307、S308)。具体的には、撮影画像に類似する上位の所定数の登録画像に関連づけられた名称タグの集計処理(名寄せ処理)を行って、候補名称タグを取得し、管理サーバ10に送信する。
【0100】
管理サーバ10は、候補名称タグを受信すると、観光情報DBから候補名称タグに対応する観光情報を抽出し、結果通知メールをユーザの端末装置110に送信する(ステップS309、S310、S311)。
【0101】
図3(A)に結果通知メールの例を示す。この結果通知メールは、B1、B2に示すように、撮影画像の候補名称タグや、検索結果画面等を表示するためのマイページのURL(Uniform Resource Locator)を含むメールになっている。そしてユーザがB2のマイページURLをクリックすると、図3(B)に示すような検索結果画面が表示される(ステップS313、S314)。
【0102】
図3(B)の検索結果画面では、B3に示すように撮影画像の候補名称タグと各候補名称タグに対応するアイコン画像(撮影画像に類似する登録画像)が表示される。具体的には「E1寺」、「E2神社」、「E3寺」の候補名称タグと、「E1寺」、「E2神社」、「E3寺」を表すアイコン画像が表示される。ユーザは、これらの候補名称タグやアイコン画像を参照して、自身が正解と考えた候補名称タグ(アイコン画像)を選択する(ステップS315)。例えば図3(B)ではB4に示す「E1寺」の候補名称タグを選択している。
【0103】
すると管理サーバ10は、観光情報DB等のコンテンツDBを参照して、各種のコンテンツ情報を抽出して、図4に示すようなコンテンツ情報画面(観光情報画面)を表示する(ステップS316、S317)。これによりユーザは、図4に示すように観光地情報やレコメンド情報や広告情報などの各種のコンテンツ情報を閲覧できるようになる(ステップS318)。
【0104】
そして本実施形態では、ユーザが図3(B)のB3に示す候補名称タグの中から所望の名称タグを選択すると、選択された名称タグ(E1寺)が確定名称タグとしてアルバムDBに登録される(ステップS319)。即ちユーザの撮影画像に関連づけて「E1寺」の確定名称タグが登録される。これにより、ユーザが画像検索を行った撮影画像と、それに対してユーザが選択した確定名称タグが、アルバムDBに次々に登録されるようになる。
【0105】
また、ユーザは、図3(B)のB7をクリックすることで、撮影画像の画像検索を再度実行できる。また、ユーザが所望する検索結果を得られなかった場合には、ユーザはB8に示すテキスト検索を選択して、撮影画像に関する情報のテキスト検索を実行できる。これにより、観光情報DB等を参照して、観光地の情報等を検索できるようになる。
【0106】
図3(B)のB5に示すように、ユーザに対しては、送付した撮影画像がユーザのアルバムに登録された旨が通知される。そしてユーザが、どのようなアルバムが作成されたのかに興味を持って、B6のアルバム閲覧をクリックすると、図5(A)に示すようなアルバム閲覧画面が表示される(ステップS321、S322)。
【0107】
図5(A)では、C1に示すように、「大阪アルバム」や「滋賀アルバム」というようにユーザが過去に旅行に行った場所のアルバムを閲覧することができ、ここでは最も最近に行った「大阪アルバム」が表示されている。なお、アルバムは日付単位(撮影日単位等)でグループ化されるものであってもよい。
【0108】
図5(A)のC2に示すように、ユーザは大阪の旅行で「F1タワー」、「F2神社」、「F3城」の写真を撮っており、その撮影画像の画像検索を行っている。そしてユーザは図3(B)の検索結果画面において、これらの観光地の確定名称タグを選択しており、これらの撮影画像や確定名称タグがアルバムDBに登録されている。すると管理サーバ10は、これらの「F1タワー」、「F2神社」、「F3城」の確定名称タグから、その観光地の場所を特定して、C3に示すマップ画面上に表示している。例えばC4、C5、C6の星マークは、各々、「F1タワー」、「F2神社」、「F3城」の位置を表し、C7、C8の矢印マークは、ユーザ(撮影場所)の移動履歴(移動経路)を表している。ユーザは、これらのマークを見ることで、大阪の旅行においてどのようなルートで観光を行ったのかを思い出すことができる。
【0109】
そしてユーザが、C9に示す「アルバムを見る」をクリックすると、図5(B)に示すように、大阪アルバムにおける撮影画像の一覧画面が表示される。即ちアルバムDBのアルバム情報に基づいて撮影画像の一覧画面が作成されて表示される。ユーザは、このような一覧画面を見ることで、大阪で撮影した画像を閲覧することができ、旅行の思い出を楽しむことができる。
【0110】
また図5(B)の一覧画面において、ユーザが、C10に示す「詳細を観る」をクリックすると、図6に示すような画像詳細画面が表示される。この画像詳細画面においては、C11に示すように、ユーザは写真に対するコメントを入力できる。これによりユーザは、どのような状況・経緯等で写真が撮影されたかをコメントにより書き留めておくことができ、ユーザの旅行を振り返ることが可能になる。
【0111】
また図2のステップS315においてユーザが候補名称タグを選択すると、その確定名称タグに基づいて観光情報DB等からその観光地等の位置情報が取得される(ステップS330)。これにより、ユーザの所在地が特定され、その所在地の周辺店舗用の情報処理装置(PC)200に対して、ユーザが所在(接近)していることを知らせる通知メールが送信される(ステップS331)。
【0112】
情報処理装置200は、この通知メールを受信すると、広告メール配信の対象ユーザを抽出して、抽出された対象ユーザの中から、通知メールを配信するユーザを選択する(ステップS332、S333、S334)。例えばユーザの個人情報DBからの情報に基づき、年齢層、性別等に応じて広告メール配信の対象ユーザを絞り込んで選択する。そして選択された対象ユーザに対して、登録された広告内容に対応する広告メールを配信することを、管理サーバ10に対して要求する(ステップS335)。なお、広告内容の登録は、管理サーバ10からの通知メールの受信前に予め行っておくことが望ましい。
【0113】
管理サーバ10は、広告メールの配信要求を受信すると、広告情報DBからの広告情報を読み出して、広告メールを作成する(ステップS336)。広告情報DBには、情報処理装置200により予め登録された内容の広告情報が記憶されている。そして管理サーバ10が作成した広告メールを送信し、端末装置110が広告メールを受信すると、端末装置110の表示部180にその周辺店舗の広告メールが表示されるようになる(ステップS337、S338)。
【0114】
例えばユーザが観光地である「E1寺」で写真を撮影し、図3(B)の検索結果画面において、「E1寺」を確定名称タグとして選択したとする。すると、観光情報DBから「E1寺」の位置情報が抽出され、この位置情報に基づいてユーザの所在地が特定され、その所在地の周辺店舗に対して通知メールが送信される。そしてその周辺店舗の情報処理装置200から、広告メールの配信要求があると、例えば図4のB9に示すように、その周辺店舗の広告情報が表示される。このようにすれば、画像検索により得られた確定名称タグを有効活用して,ユーザの所在地を特定し、その所在地の周辺店舗の広告情報をリアルタイムにユーザに提示できるようになる。
【0115】
以上に説明した本実施形態の手法によれば、旅行中や観光中(オントラベル中)においては、ユーザは、カメラ付き携帯電話機やデジタルカメラで写真を撮影し、その撮影画像の画像検索をサーバ側に依頼すると、図3(B)に示すような検索結果画面が表示され、図4に示すような観光情報等のガイド情報を見ることができる。従って、携帯電話機等で写真を撮って、その写真を特定のメールアドレスに送信するだけで、図4のようなガイド情報が表示されるため、ユーザは、旅行中にガイドブックを持ち歩かなくても済むようになる。これにより、ガイドブックに比べて、携行性や利便性の高いガイド情報の提供が可能になる。
【0116】
また図4のガイド情報では、B9に示すような周辺店舗についての情報や、B10に示すような他ユーザのリコメンド情報(お勧め情報)がリアルタイムに表示されるため、オントラベル中における好適なガイド情報をユーザに提供できる。
【0117】
またユーザが画像検索を依頼した撮影画像は、ユーザが意識しなくても自動的にアルバムDBに登録されて保存される。そしてユーザが図3(B)の検索結果画面において、その撮影画像の名称タグを確定する選択を行うと、その確定名称タグが撮影画像に関連づけて登録され、その撮影画像の名称が自動的に付与されるようになる。従って、ユーザが撮影した画像を個人単位でストレージして、ウェブアルバムとしてユーザに提供できるようになるため、ユーザは保存容量を気にせずに写真を撮影してサーバに保存しておくことが可能になる。
【0118】
またユーザが画像検索を目的として写真を撮影した場合にも、図3(B)のB6に示すように、撮影画像がアルバムに登録された旨がユーザに知らされ、ユーザは図5(A)〜図6のアルバム閲覧画面で撮影画像を閲覧できる。従って、オントラベルにおけるガイド情報の提供のみならず、アフタートラベルにおいて旅行の思い出を振り返るための情報をユーザに提供できる。また図5(A)のC3に示すように、撮影画像の撮影場所の位置情報を活用して旅行中の移動履歴をマップ画面上に軌跡として残すことで、ユーザは、旅行の余韻を視覚的に楽しむことが可能になる。従って、多くの撮影画像が閲覧されずに保存されたままになってしまうという事態を防止でき、アルバムの閲覧を介して撮影画像の有効活用を図れる。
【0119】
また図6のC11に示すように、ウェブアルバムのアルバム情報に対して、ユーザはコメントや評価を入力できる。従って、ウェブアルバムのマップ画面、撮影画像、コメントが連動したブログやSNS(Social Networking Service)、アルバム公開、アルバム写真のスライドショーの提供も可能になる。
【0120】
3.データベース構造
次に本実施形態で使用されるアルバムDBや画像DBのデータ構造について説明する。図7(A)にアルバムDBのデータ構造の例を示す。図7(A)においてマイページIDはユーザIDに相当し、例えばMPIDAはユーザAのマイページIDであり、MPIDBはユーザBのマイページIDである。例えば新規ユーザが、特定のメールアドレスに対して、撮影画像を添付したメールを送信して、ユーザ登録を行うと、例えば登録ユーザのメールアドレスに1対1に対応してマイページIDが付与される。すると、そのユーザのメールに添付された撮影画像は、そのマイページIDに対応するアルバムDBの格納場所に書き込まれるようになる。例えばユーザAがユーザ登録を行い、マイページID=MPIDAが付与された場合には、ユーザAのメールに添付された撮影画像は、図7(A)のマイページID=MPIDAの格納場所に登録される。また図3(B)のB4に示すようにユーザが候補名称タグから確定名称タグを選択すると、図7(A)に示すようにその確定名称タグは、撮影画像に関連づけて登録される。このように本実施形態では、受信したユーザのメールのメールアドレスにより特定されるアルバムDBの格納場所に、撮影画像や確定名称タグが登録される。
【0121】
また例えば確定名称タグにより位置情報が取得された場合に、図7(A)に示すように、その位置情報についても撮影画像に関連づけて登録することが望ましい。このようにすれば、図5(A)のC4〜C8に示すように、登録された位置情報を用いて、撮影画像の撮影場所や移動履歴を特定して、マップ画面上に表示する処理を容易化できる。この場合に、例えばアルバムDBに登録された位置情報をユーザが編集できるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは図5(A)のC3のマップ画面において、撮影場所の位置を微調整することなどが可能になり、ユーザの利便性を向上できる。なお位置情報をアルバムDBに記憶しないようにしてもよい。例えば必要に応じて観光情報DB等を参照して、位置情報を取得してもよい。
【0122】
図7(B)に画像DBのデータ構造例を示す。この画像DBでは、各登録画像データに対して各名称タグが関連づけて登録されている。なお、1つの登録画像データに対して複数の名称タグを関連づけるようにしてもよい。
【0123】
そして本実施形態では、例えばユーザの撮影画像の画像検索が行われ、図3(B)のB4に示すように確定名称タグをユーザが選択すると、画像検索が行われた撮影画像とその確定名称タグが、画像DBにも登録される。即ちユーザの撮影画像及びその確定名称タグが、画像検索のための登録画像及びその名称タグとして画像DBに登録される。このようにすれば、様々なユーザが画像検索を行うことで、画像DBに対してその撮影画像が登録画像として次々に追加されるようになる。即ち、ユーザの利用により画像DBのリファレンス画像となる登録画像が増え、画像DBが成長するようになる。従って、様々な撮影画像に対して画像DBが対応できるようになり、ユーザの利便性等を向上できる。
【0124】
4.候補名称タグの取得
次に候補名称タグの取得手法の一例について説明する。例えば図8(A)では、ユーザの撮影画像に類似する登録画像として、IMT1、IMT2、IMT3、IMT4、IMT5、IMT6・・・が画像DBから抽出されている。図8(A)では、登録画像は類似度が高い順に上位列挙されており、登録画像IMT1の類似度が最も高く、登録画像IMT2の類似度がその次に高くなっている。
【0125】
また登録画像IMT1、IMT2、IMT3、IMT4、IMT5、IMT6に対しては、各々、名称タグである「E1寺」、「E1寺」、「E2神社」、「E1寺」、「E2神社」、「E3寺」が関連づけられている。この場合に本実施形態では、これらの名称タグの出現数(出現頻度)を集計し、集計結果に基づいて候補名称タグを取得する。例えば図8(A)では、「E1寺」、「E2神社」、「E3寺」の出現数は、各々、3回、2回、1回になっている。このため、図8(A)の名称タグを、出現数が多い順に並び替えて出現数が上位の所定数の名称タグだけを残すことで、図8(B)に示すような候補名称タグが取得される。この場合に、重複する名称タグを削除して1つにする名寄せ処理も行われる。
【0126】
なお集計処理における出現数のカウントの際に、その画像の類似度に応じた重み付け計数を乗算するようにしてもよい。また、出現数のカウントを行わずに、類似度の高い順に並べた名称タグに対して名寄せ処理を行い、名寄せ処理後の上位の所定数の名称タグを、候補名称タグとして取得してもよい。
【0127】
5.画像のアップロード
本実施形態では、撮影画像のみならず、例えばPC等の情報処理装置でユーザがアップロードした画像についても、アルバムDBに登録できるようになっている。具体的には例えば図5(A)、図5(B)のアルバム閲覧画面において、C12やC13に示す部分をクリックすることで、ユーザは、情報処理装置のハードディスク等に保存されている画像をアップロードし、アップロード画像をアルバムDBに登録できる。
【0128】
例えば図1のアルバム登録部26は、画像DBを用いたアップロード画像の画像検索により、アップロード画像の名称タグが取得されると、取得された名称タグをアップロード画像に関連づけてアルバムDBに登録する。
【0129】
またアップロード画像に類似する複数の登録画像が画像DBから検索され、検索された複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数のアップロード画像用候補名称タグが取得されると、データ作成部28は、これらの複数のアップロード画像用候補名称タグを含む検索結果データを作成する。そしてアルバム登録部26は、検索結果データにより表示される検索結果画面において、複数のアップロード画像用候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグをアップロード画像用確定名称タグとして、アルバムDBのアップロード画像に関連づけて登録する。
【0130】
図9にアップロード画像の検索結果画面(画像候補名称選択画面)の例を示す。例えば画像検索(合致検索)によりアップロード画像の被写体の名称タグを一意に判別できた場合には、図9のD1に示すように、そのアップロード画像に対してその名称タグが付与されて、アルバムDBの対応するフォルダに自動保存される。即ち、そのアップロード画像に合致(類似)する登録画像を検索できた場合には、その登録画像の名称タグが、アップロード画像に付与されて、アルバムDBに登録される。
【0131】
一方、図9のD2に示すように、アップロード画像に合致する登録画像を検索できなかった場合には、撮影画像の場合と同様に、アップロード画像に類似する複数の登録画像の名称タグから、アップロード画像用の候補名称タグが取得される。具体的には、合致検索においてスコアリングは規定値以下であったが、類似検索において検索結果が出た画像については、検索結果である名称タグに対して名寄せ処理を行い、上位の所定数の名称タグを、候補名称タグとして取得する。
【0132】
そして図9のD3に示すように、アップロード画像の検索結果画面においてこれらの候補名称タグが表示される。ユーザが、これらの候補名称タグのいずれかを選択して、D4に示すように「名称を確定する」をクリックすると、選択された名称タグがアップロード画像用の確定名称タグとして、アップロード画像に関連づけてアルバムDBに登録されるようになる。なおアップロード画像に類似する登録画像を1枚も検索できなかった場合には、そのアップロード画像は、D5に示すようにその他の画像のフォルダに保存される。
【0133】
以上のように、アップロード画像をアルバムDBに登録できるようにすれば、ユーザが例えば旅行が終わって家に帰った後に、画像検索を行わなかった画像や、その旅行の観光地に関連する画像などを、PC等を用いてアップロードして、旅行中の撮影画像と共にアルバムDBに登録できるようになる。この際に図9のD1、D2に示すように、アップロード画像の画像検索が自動的に行われることで、アップロード画像に対して自動的に名称タグが付与されたり、候補名称タグの中からユーザが選択した名称タグがアップロード画像に付与される。従って、ユーザは、少ない手間で所望のアップロード画像を整理してアルバムDBに登録できるようになり、ユーザの利便性を向上できる。
【0134】
6.画像認識
次に画像認識処理の詳細例について説明する。画像検索のための画像認識処理としては、例えば、特徴点を利用した画像認識と、画像全体の特徴を利用した画像認識がある。特徴点を利用した画像認識は、上述の図9のD1で用いられる合致検索であり、画像全体の特徴を利用した画像認識は、図9のD2で用いられる類似検索である。
【0135】
6.1 特徴点を利用した画像認識(合致検索)
特徴点を利用した画像認識では、まず、原画像に対して段階的にブラー処理を行って、ブラー画像を作成する。そしてブラー画像間の差分を取り、差分画像を作成し、差分画像の中で、その値が極値となる座標(周囲よりも値が大きい又は小さくなる座標)にある画素を特徴点とする。通常、1枚の画像から複数の特徴点が抽出される。
【0136】
各特徴点の特徴量は128次元のベクトルで表現され、これを特徴ベクトルと呼ぶ。この特徴ベクトルは、上述のようにして求められた特徴点を中心とした一定の範囲(以下、ピックアップ範囲と呼ぶ)におけるブラー画像の微分値を、対応する次元に足し込むことで求められる。
【0137】
足し込む微分値は、特徴点に近いほど値が大きくなるように重み付けをする。足し込む次元のインデックスは、ピックアップ範囲の各画素の座標(以下、ピックアップ座標と呼ぶ)を、4×4に丸めた座標と、ピックアップ座標の微分方位を8方向に丸めた方位から求める。そして複数の特徴点の全てについて、この特徴量を求める。
【0138】
次に、登録画像と、質問画像(検索対象画像)に対して、上述の処理を行って、特徴点を抽出すると共に特徴量を抽出する。そして質問画像から抽出された特徴点の特徴量に最も近い特徴量を、登録画像の中から検索する。ここで、特徴量の近さは、特徴ベクトルの距離によって表現される。
【0139】
このように、検索対象画像から抽出された特徴点に対応する登録画像の特徴点を求め、対応する特徴点を最も多く有する登録画像を、正解画像(類似画像)として返答する。複数の画像を正解画像として返答する場合には、対応する特徴点を多く有する画像から順に上位J個(Jは2以上の整数)の画像を、正解画像(類似画像)として返送する。
【0140】
6.2 画像全体の特徴を利用した画像認識(類似検索)
画像全体の特徴を利用した画像認識では、まず画像全体をグレースケール化し、輝度画像に変換する。この輝度画像を16×16の画素に縮小し、例えば256次元のベクトルにしたものを構図特徴とする。
【0141】
画素全体の色相を例えば10区間に分け、そのヒストグラムを画像全体の色特徴とし、10次元のベクトルとして表現する。また画像全体を512色に分け、そのうち占有面積の上位30色を代表色の色特徴とする。
【0142】
登録画像と質問画像に対して、上述の処理を行い、特徴量を算出する。そして質問画像に最も近い特徴を持つ登録画像を正解画像(類似画像)として返答する。複数の画像を正解画像として返答する場合には、質問画像に近い画像から順に上位J個の画像を返送する。特徴の近さは、各特徴ベクトルの距離によって表現される。また構図特徴と色特徴のどちらを重視するかにより、重み付けを変更する。
【0143】
7.詳細な処理
次に本実施形態の詳細な処理例について図10〜図16の処理フローを用いて説明する。
【0144】
図10、図11は、撮影画像の画像検索により候補名称タグを取得し、ユーザの選択により得られた確定候補名称タグを撮影画像に関連づけてアルバムDBや画像DBに登録する処理のフローである。
【0145】
ユーザが端末装置110により被写体を撮影して、撮影画像を添付したメールを送信すると、管理サーバ10が受信して、メールアドレスをチェックする(ステップS1〜S4)。そして、メールアドレスにより特定されるユーザが新規ユーザである場合には、ユーザIDとなるマイページIDを発行し、個人情報DBにユーザの情報を登録する(ステップS5、S6)。一方、既にサービスを利用している既存のユーザである場合には、そのマイページIDを撮影画像に付与して、撮影画像を画像検索サーバ60に送信すると共にアルバムDBに登録する(ステップS7〜S9)。
【0146】
画像検索サーバ60は、撮影画像を受信すると、撮影画像の特徴点を抽出して、画像DBとの照合処理を行う(ステップS10〜S12)。即ち上述した特徴点を利用した画像認識(合致検索)を実行する。そしてスコアリングを算定して、画像認識に成功したか否か(認識結果が出たか否か)を判断する(ステップS13、S14)。
【0147】
画像認識に成功しなかった場合には、画像の構図を抽出して、画像DBとの照合処理を行う(ステップS15、S16)。即ち、上述の画像全体の特徴を利用した画像認識(類似検索)を実行する。そしてスコアリングを算定して、画像認識に成功したか否かを判断する(ステップS17、S18)。
【0148】
ステップS14又はS18で画像認識に成功したと判断された場合には、検索された登録画像の名称タグを類似度順に上位列挙して、名称タグの集計処理(名寄せ処理)を行い、候補名称タグを取得し、管理サーバ10に送信する(ステップS19〜S22)。一方、ステップS18で画像認識に成功しなかったと判断された場合には、画像検索サーバ60はエラー結果を送信する(ステップS51)。そして管理サーバ10は、エラー結果を受信すると、エラーメールを作成して端末装置110に送信する(ステップS52〜S54)。端末装置110のユーザが、エラーメールの受領を確認して、メール内のURLをクリックすると、トップ画面が表示される(ステップS55〜S57)。このトップ画面でユーザが画像認識検索を選択すると、メーラーが起動してステップS1に戻り,テキスト検索を選択するとテキスト検索が行われる(ステップS58〜S61)。
【0149】
管理サーバ10は、画像検索サーバ60から候補名称タグを受信すると、候補名称タグに基づき観光情報DBを検索して、図3(B)に示すような検索結果画面を作成する(ステップS23〜S25)。そして、作成した検索結果画面のURLを知らせる図3(A)の結果通知メールを端末装置110に送信する(ステップS26)。
【0150】
端末装置110のユーザが結果通知メールの受領を確認して、URLにより検索結果画面の閲覧を選択すると、図3(B)の検索結果画面が表示される(ステップS27〜S29)。そしてユーザが、図3(B)のB4に示すように正解と考える候補名称タグを選択すると、図4に示すような観光情報画面(ガイド情報画面)が表示され、ユーザはこの観光情報画面を閲覧する(ステップS30〜S33)。そして管理サーバ10は、選択された候補名称タグを確定名称タグであると判断して、撮影画像及び確定名称タグを画像検索サーバ60に送信する(ステップS34、S35)。また確定名称タグに基づいて観光情報DBを参照することで、撮影画像の撮影場所の位置情報を取得する(ステップS36)。図3(B)のB4を例にとれば、「E1寺」の位置情報が観光情報DBから取得される。そして確定名称タグ及び位置情報を撮影画像に関連づけてアルバムDBに登録する(ステップS37)。
【0151】
一方、撮影画像及び確定名称タグを受信した画像検索サーバ60は、受信した撮影画像及び確定名称タグを画像DBに登録する(ステップS38、S39)。これにより、撮影画像は、画像検索のリファレンスとなる登録画像として画像DBに登録されることになる。
【0152】
なお図3(B)のB7に示すように検索結果画面においてユーザが画像検索を選択すると、メーラーが起動して図10のステップS1に戻る(ステップS40、S41)。またB8に示すようにテキスト検索を選択すると、観光情報DBを参照したテキスト検索が実行され、観光情報DBから所望の情報が検索された場合には、テキスト検索の検索結果画面が表示される(ステップS61〜S63、S29)。一方、情報を検索できなかった場合には、外部サイトによる検索を実行し、外部サイトからの検索結果を受信して、検索結果画面を表示する(ステップS64〜S66、S29)。
【0153】
図12、図13は、撮影画像の画像認識に成功しなかった場合に、ユーザの位置情報を取得し、取得された位置情報に基づいて検索対象を絞り込んで、画像認識を行う処理のフローである。
【0154】
図12のステップS71〜S83は図10のステップS1〜S13と同様であるため説明を省略する。画像検索サーバ60は、ステップS84で画像認識に成功しなかったと判断した場合には、位置情報の取得を管理サーバ10に指示(依頼)する(ステップS91)。
【0155】
すると管理サーバ10は、位置情報取得画面を作成して、その画面のURLを知らせるメールを端末装置110に送信する(ステップS92、S93)。そして端末装置110のユーザが、メールの受信を確認して、メール内のURLをクリックすると、位置情報取得画面が表示される(ステップS94〜S96)。そしてユーザが、この位置情報取得画面において位置情報取得のコマンドを選択して、位置情報の取得を許可すると、管理サーバ10は簡易的な位置情報の取得処理を行う(ステップS97〜S99)。例えば携帯電話機等の端末装置110の基地局情報に基づいてユーザの位置情報を取得する。或いは端末装置110が有するGPSを利用して位置情報を取得してもよい。そして取得した位置情報を画像検索サーバ60に送信する(ステップS100)。
【0156】
画像検索サーバ60は、管理サーバ10から位置情報を受信すると、受信したユーザの位置情報に基づいて、画像検索のリファレンスとなる対象画像を絞り込む(ステップS101、S102)。そして画像の構図を抽出して、画像DBとの照合処理を行う(ステップS103、S104)。即ち画像全体の特徴を利用した画像認識(類似検索)を実行する。そしてスコアリングを算定し、画像認識に成功したか否かを判断する(ステップS105、S106)。
【0157】
画像認識に成功したと判断された場合には、名称タグの集計処理等を行って、取得された候補名称タグを管理サーバ10に送信する(ステップS107〜S110)。そして管理サーバ10は、受信した候補名称タグに基づいて観光情報DBを検索して、検索結果画面を作成し、その画面のURLを知らせるメールを送信し、端末装置110がメールを受信する(ステップS111〜S115)。その後は図10、図11で説明した通常フローと同様の処理が行われる。
【0158】
ステップS106で画像認識に成功しなかったと判断された場合には、画像検索サーバ60がエラー結果を送信し、管理サーバ10が受信する(ステップS121、S122)。そして管理サーバ10は、エラーメールを作成して送信し、端末装置110が受信する(ステップS123〜S125)。
【0159】
以上の図12、図13の処理によれば、撮影画像の1回目の画像認識に成功しなかった場合にも、ユーザの位置情報に基づいて対象画像を絞り込んで画像検索を実行することで、撮影画像の候補名称タグを取得して、ユーザに提示できるようになる。
【0160】
図14、図15、図16は、アルバム画面の閲覧処理やアップロード画像のアルバムDBへの登録処理のフローである。
【0161】
端末装置110のユーザが、マイページトップ画面において、アルバム画面の閲覧を選択すると、管理サーバ10が、アルバムDBから対象アルバムを抽出し、アルバム選択画面を表示する(ステップS131〜S134)。そしてユーザが、所望のアルバムを選択すると、そのアルバムのマップ画面が表示される(ステップS135、S136)。例えば図5(A)では、大阪のアルバムが選択されたため、大阪のマップ画面が表示される。そしてユーザが図5(A)のC9をクリックして、アルバムの閲覧を選択すると、図5(B)に示すようにアルバム画像の一覧画面が表示される(ステップS137、S138)。この一覧画面においてユーザが画像を選択すると、図6に示すように画像の詳細画面が表示され、C11に示すようにユーザはコメントを入力できるようになる(ステップS139、S140)。そしてユーザがコメントを入力すると、入力されたコメントは撮影画像に関連づけられてアルバムDBに登録される(ステップS141)。
【0162】
一方、図5(A)のアルバム閲覧時に、C12に示すようにユーザが画像のアップロードを選択すると、携帯電話機などのモバイルの場合にはメーラーが起動して、管理サーバ10へのアップロード画像の送信が行われ、PCの場合にはファイル参照により添付されるアップロード画像が選択されて、アップロード画像の送信が行われる(ステップS151〜S153)。そして管理サーバ10は、受信したアップロード画像を画像検索サーバ60に送信する(ステップS154)。
【0163】
画像検索サーバ60は、アップロード画像を受信すると、画像の特徴点を抽出し、画像DBとの照合処理を行って、スコアリングを算定する(ステップS155〜S158)。そして、この合致検索により画像認識に成功した場合には、登録画像のタグを名称タグとして取得して、管理サーバ10に送信すると共に、アップロード画像を正解画像として画像DBに登録する(ステップS159〜S162)。一方、管理サーバ10は、名称タグを受信すると、名称タグに基づいて観光情報DBから位置情報を取得し、アップロード画像、名称タグ及び位置情報をアルバムDBに登録する(ステップS163〜S165)。このように合致検索により一意的にアップロード画像を画像認識でき、名称タグが取得された場合には、そのアップロード画像及び名称タグがアルバムDBに登録される。そして図9のアップロード画像の検索結果画面において、D1に示すようにユーザに知らされる。
【0164】
ステップS159で画像認識に成功しなかった場合には、画像の構図を抽出し、画像DBとの照合処理を行って、スコアリングを算定する(ステップS171〜S173)。そして画像認識に成功しなかった場合には、エラー結果が管理サーバ10に送信され、図9のD5で説明したように、アップロード画像はその他の画像として登録される(ステップS174〜S177)。一方、画像認識に成功した場合には、上位列挙された名称タグの集計処理(名寄せ処理)が行われて、候補名称タグが取得される(ステップS178〜S180)。
【0165】
そして、取得された候補名称タグが、画像検索サーバ60から管理サーバ10に送信されると、未確認フォルダの登録が行われて、アップロード画像の検索結果画面が作成されて表示される(ステップS181〜S185)。そしてユーザが検索結果画面を確認して、図9のD3、D4に示すようにアップロード画像の候補名称タグを確定名称タグとして選択すると、管理サーバ10は、アルバムDBからの対象画像の抽出を行い、観光情報DBから確定名称タグに該当する観光施設等の位置情報を取得する(ステップS186〜S189)。そしてアップロード画像、確定名称タグ及び位置情報を、アルバムDBに登録すると共に画像検索サーバ60に送信する(ステップS190、S191)。すると画像検索サーバ60は、受信したアップロード画像及び確定名称タグを画像DBに登録する(ステップS192、S193)。
【0166】
以上のようにすることで、ユーザは、端末装置110で実際にユーザが撮影した画像のみならず、所望のアップロード画像をアルバムDBや画像DBに登録することが可能になる。またアップロード画像の画像認識が行われて、その名称タグが自動的に取得されたり、ユーザが候補名称タグの中から選択することで確定名称タグが決定されるため、ユーザの利便性を向上できる。
【0167】
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。またサーバシステム、端末装置の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0168】
10 管理サーバ、20 処理部、22 受信処理部、24 送信処理部、
26 アルバム登録部、28 データ作成部、30 位置情報取得部、
32 アルバム閲覧部、34 コンテンツ提示部、40 アルバムデータベース、
42 個人情報データベース、50 コンテンツデータベース、
52 観光情報データベース、54 リコメンド情報データベース、
56 広告情報データベース、58 通信部、60 画像検索サーバ、70 処理部、
72 受信処理部、74 送信処理部、76 画像検索部、78 タグ処理部、
90 画像データベース、98 通信部、100 ネットワーク、110 端末装置、
120 処理部、122 画像取得部、124 送信処理部、126 受信処理部、
128 表示制御部、140 記憶部、150 情報記憶媒体、160 撮像部、
170 操作部、180 表示部、200 情報処理装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像検索の対象となるユーザの撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、
前記撮影画像をアルバムデータベースに登録する処理を行うアルバム登録部と、
前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成するデータ作成部とを含み、
前記アルバム登録部は、
前記検索結果データにより表示される検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、前記撮影画像の確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項2】
請求項1において、
前記受信処理部は、
前記撮影画像についての前記送信データが添付されたユーザからのメールを受信する処理を行い、
前記アルバム登録部は、
受信した前記メールのメールアドレスにより特定される前記アルバムデータベースの格納場所に、前記撮影画像を登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記データ作成部は、
ユーザが前記確定名称タグの選択を行わずに、テキスト検索を選択した場合には、前記テキスト検索により前記コンテンツデータベースからコンテンツ情報を検索し、検索されたコンテンツ情報を含む検索結果データを作成することを特徴とするサーバシステム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記確定名称タグに基づいて、前記撮影画像の撮影場所の位置情報を取得する位置情報取得部を含み、
前記アルバム登録部は、
取得された前記撮影場所の前記位置情報を、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記アルバムデータベースのアルバム情報をユーザが閲覧するための処理を行うアルバム閲覧部を含むことを特徴とするサーバシステム。
【請求項6】
請求項5において、
前記アルバム閲覧部は、
前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の撮影場所及び前記撮影場所の移動履歴の少なくとも一方を、マップ画面上に表示するための処理を行うことを特徴とするサーバシステム。
【請求項7】
請求項6において、
前記確定名称タグに基づいて、前記撮影画像の前記撮影場所の位置情報を取得する位置情報取得部を含み、
前記アルバム閲覧部は、
取得された前記位置情報に基づいて、前記マップ画面上での前記撮影場所の表示位置又は前記移動履歴を特定することを特徴とするサーバシステム。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれかにおいて、
前記アルバム閲覧部は、
ユーザが前記アルバム情報の閲覧を選択した場合には、前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の一覧画面を作成することを特徴とするサーバシステム。
【請求項9】
請求項8において、
前記アルバム閲覧部は、
前記一覧画面に表示される前記撮影画像に対して、ユーザがコメントを入力した場合には、入力されたコメントを前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかにおいて、
前記確定名称タグに基づいてコンテンツデータベースを参照して、前記確定名称タグに対応するコンテンツ情報を取得し、取得された前記コンテンツ情報をユーザに提示するための処理を行うコンテンツ提示部を含むことを特徴とするサーバシステム。
【請求項11】
請求項10において、
前記コンテンツ提示部は、
前記コンテンツ情報として、前記確定名称タグに対応する観光情報又はリコメンド情報を取得し、ユーザに提示する処理を行うことを特徴とするサーバシステム。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれかにおいて、
前記アルバム登録部は、
ユーザのアルバム閲覧時に、ユーザにより画像のアップロードが選択された場合には、アップロード画像を前記アルバムデータベースに登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項13】
請求項12において、
前記アルバム登録部は、
前記画像データベースを用いた前記アップロード画像の画像検索により、前記アップロード画像の名称タグが取得された場合に、取得された前記名称タグを前記アップロード画像に関連づけて前記アルバムデータベースに登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項14】
請求項12又は13において、
前記データ作成部は、
前記アップロード画像に類似する複数の登録画像が前記画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数のアップロード画像用候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数のアップロード画像用候補名称タグを含む検索結果データを作成し、
前記アルバム登録部は、
前記検索結果データにより表示される検索結果画面において、前記複数のアップロード画像用候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグをアップロード画像用確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記アップロード画像に関連づけて登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれかにおいて、
前記撮影画像に類似する前記複数の登録画像を前記画像データベースから検索する画像検索部と、
検索された前記複数の登録画像に関連づけられた前記複数の名称タグから、前記複数の候補名称タグを取得するタグ処理部を含むことを特徴とするサーバシステム。
【請求項16】
請求項15において、
前記タグ処理部は、
前記複数の名称タグの出現数を集計し、集計結果に基づいて前記複数の候補名称タグを取得することを特徴とするサーバシステム。
【請求項17】
請求項15又は16において、
ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部を含み、
前記画像検索部は、
前記撮影画像の画像認識に成功しなかった場合に、ユーザの前記位置情報の取得を前記位置情報取得部に指示し、取得された前記位置情報に基づいて検索対象を絞り込んで、画像検索を行うことを特徴とするサーバシステム。
【請求項18】
画像検索の対象となるユーザの撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、
前記撮影画像をアルバムデータベースに登録する処理を行うアルバム登録部と、
前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成するデータ作成部と、
前記アルバムデータベースのアルバム情報をユーザが閲覧するための処理を行うアルバム閲覧部と、
を含むことを特徴とするサーバシステム。
【請求項19】
画像検索の対象となるユーザの撮影画像を取得する画像取得部と、
取得された前記撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して送信する処理を行う送信処理部と、
前記撮影画像に対する画像検索の検索結果データをネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、
受信した前記検索結果データに基づいて、表示部の表示制御を行う表示制御部とを含み、
前記表示制御部は、
前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグが表示される検索結果画面を、前記表示部に表示する制御を行い、
前記送信処理部は、
前記検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、アルバムデータベースに登録される前記撮影画像の確定名称タグとして、ネットワークを介して送信する処理を行うことを特徴とする端末装置。
【請求項20】
請求項19において、
前記表示制御部は、
前記アルバムデータベースのアルバム情報に基づくアルバム閲覧画面を、前記表示部に表示する制御を行うことを特徴とする端末装置。
【請求項21】
請求項20において、
前記表示制御部は、
前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の撮影場所及び前記撮影場所の移動履歴の少なくとも一方が表示されたマップ画面を、前記表示部に表示する制御を行うことを特徴とする端末装置。
【請求項22】
請求項19乃至21のいずれかにおいて、
前記表示制御部は、
ユーザのアルバム閲覧時に、ユーザによる画像のアップロードが行われ、前記アップロード画像に類似する複数の登録画像が前記画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数のアップロード画像用候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数のアップロード画像用候補名称タグが表示される検索結果画面を、前記表示部に表示する制御を行い、
前記送信処理部は、
前記検索結果画面において、複数のアップロード画像用候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、アップロード画像用確定名称タグとして、ネットワークを介して送信する処理を行うことを特徴とする端末装置。
【請求項23】
画像検索の対象となるユーザの撮影画像を取得する画像取得部と、
取得された前記撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して送信する処理を行う送信処理部と、
前記撮影画像に対する画像検索の検索結果データを、ネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、
受信した前記検索結果データに基づいて、表示部の表示制御を行う表示制御部として、
コンピュータを機能させ、
前記表示制御部は、
前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグが表示される検索結果画面を、前記表示部に表示する制御を行い、
前記送信処理部は、
前記検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、アルバムデータベースに登録される前記撮影画像の確定名称タグとして、ネットワークを介して送信する処理を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項24】
コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、請求項23に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする情報記憶媒体。
【請求項25】
画像検索の対象となるユーザの撮影画像をアルバムデータベースに登録し、
前記撮影画像に類似する複数の登録画像を画像データベースから検索し、
検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグを取得し、
取得された前記複数の候補名称タグが表示された検索結果画面を表示し、
前記検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、ユーザにより選択された候補名称タグを、前記撮影画像の確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録することを特徴とする画像検索方法。
【請求項1】
画像検索の対象となるユーザの撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、
前記撮影画像をアルバムデータベースに登録する処理を行うアルバム登録部と、
前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成するデータ作成部とを含み、
前記アルバム登録部は、
前記検索結果データにより表示される検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、前記撮影画像の確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項2】
請求項1において、
前記受信処理部は、
前記撮影画像についての前記送信データが添付されたユーザからのメールを受信する処理を行い、
前記アルバム登録部は、
受信した前記メールのメールアドレスにより特定される前記アルバムデータベースの格納場所に、前記撮影画像を登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記データ作成部は、
ユーザが前記確定名称タグの選択を行わずに、テキスト検索を選択した場合には、前記テキスト検索により前記コンテンツデータベースからコンテンツ情報を検索し、検索されたコンテンツ情報を含む検索結果データを作成することを特徴とするサーバシステム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記確定名称タグに基づいて、前記撮影画像の撮影場所の位置情報を取得する位置情報取得部を含み、
前記アルバム登録部は、
取得された前記撮影場所の前記位置情報を、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記アルバムデータベースのアルバム情報をユーザが閲覧するための処理を行うアルバム閲覧部を含むことを特徴とするサーバシステム。
【請求項6】
請求項5において、
前記アルバム閲覧部は、
前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の撮影場所及び前記撮影場所の移動履歴の少なくとも一方を、マップ画面上に表示するための処理を行うことを特徴とするサーバシステム。
【請求項7】
請求項6において、
前記確定名称タグに基づいて、前記撮影画像の前記撮影場所の位置情報を取得する位置情報取得部を含み、
前記アルバム閲覧部は、
取得された前記位置情報に基づいて、前記マップ画面上での前記撮影場所の表示位置又は前記移動履歴を特定することを特徴とするサーバシステム。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれかにおいて、
前記アルバム閲覧部は、
ユーザが前記アルバム情報の閲覧を選択した場合には、前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の一覧画面を作成することを特徴とするサーバシステム。
【請求項9】
請求項8において、
前記アルバム閲覧部は、
前記一覧画面に表示される前記撮影画像に対して、ユーザがコメントを入力した場合には、入力されたコメントを前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかにおいて、
前記確定名称タグに基づいてコンテンツデータベースを参照して、前記確定名称タグに対応するコンテンツ情報を取得し、取得された前記コンテンツ情報をユーザに提示するための処理を行うコンテンツ提示部を含むことを特徴とするサーバシステム。
【請求項11】
請求項10において、
前記コンテンツ提示部は、
前記コンテンツ情報として、前記確定名称タグに対応する観光情報又はリコメンド情報を取得し、ユーザに提示する処理を行うことを特徴とするサーバシステム。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれかにおいて、
前記アルバム登録部は、
ユーザのアルバム閲覧時に、ユーザにより画像のアップロードが選択された場合には、アップロード画像を前記アルバムデータベースに登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項13】
請求項12において、
前記アルバム登録部は、
前記画像データベースを用いた前記アップロード画像の画像検索により、前記アップロード画像の名称タグが取得された場合に、取得された前記名称タグを前記アップロード画像に関連づけて前記アルバムデータベースに登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項14】
請求項12又は13において、
前記データ作成部は、
前記アップロード画像に類似する複数の登録画像が前記画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数のアップロード画像用候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数のアップロード画像用候補名称タグを含む検索結果データを作成し、
前記アルバム登録部は、
前記検索結果データにより表示される検索結果画面において、前記複数のアップロード画像用候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグをアップロード画像用確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記アップロード画像に関連づけて登録することを特徴とするサーバシステム。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれかにおいて、
前記撮影画像に類似する前記複数の登録画像を前記画像データベースから検索する画像検索部と、
検索された前記複数の登録画像に関連づけられた前記複数の名称タグから、前記複数の候補名称タグを取得するタグ処理部を含むことを特徴とするサーバシステム。
【請求項16】
請求項15において、
前記タグ処理部は、
前記複数の名称タグの出現数を集計し、集計結果に基づいて前記複数の候補名称タグを取得することを特徴とするサーバシステム。
【請求項17】
請求項15又は16において、
ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部を含み、
前記画像検索部は、
前記撮影画像の画像認識に成功しなかった場合に、ユーザの前記位置情報の取得を前記位置情報取得部に指示し、取得された前記位置情報に基づいて検索対象を絞り込んで、画像検索を行うことを特徴とするサーバシステム。
【請求項18】
画像検索の対象となるユーザの撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、
前記撮影画像をアルバムデータベースに登録する処理を行うアルバム登録部と、
前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグを含む検索結果データを作成するデータ作成部と、
前記アルバムデータベースのアルバム情報をユーザが閲覧するための処理を行うアルバム閲覧部と、
を含むことを特徴とするサーバシステム。
【請求項19】
画像検索の対象となるユーザの撮影画像を取得する画像取得部と、
取得された前記撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して送信する処理を行う送信処理部と、
前記撮影画像に対する画像検索の検索結果データをネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、
受信した前記検索結果データに基づいて、表示部の表示制御を行う表示制御部とを含み、
前記表示制御部は、
前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグが表示される検索結果画面を、前記表示部に表示する制御を行い、
前記送信処理部は、
前記検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、アルバムデータベースに登録される前記撮影画像の確定名称タグとして、ネットワークを介して送信する処理を行うことを特徴とする端末装置。
【請求項20】
請求項19において、
前記表示制御部は、
前記アルバムデータベースのアルバム情報に基づくアルバム閲覧画面を、前記表示部に表示する制御を行うことを特徴とする端末装置。
【請求項21】
請求項20において、
前記表示制御部は、
前記アルバムデータベースに登録されている前記撮影画像の撮影場所及び前記撮影場所の移動履歴の少なくとも一方が表示されたマップ画面を、前記表示部に表示する制御を行うことを特徴とする端末装置。
【請求項22】
請求項19乃至21のいずれかにおいて、
前記表示制御部は、
ユーザのアルバム閲覧時に、ユーザによる画像のアップロードが行われ、前記アップロード画像に類似する複数の登録画像が前記画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数のアップロード画像用候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数のアップロード画像用候補名称タグが表示される検索結果画面を、前記表示部に表示する制御を行い、
前記送信処理部は、
前記検索結果画面において、複数のアップロード画像用候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、アップロード画像用確定名称タグとして、ネットワークを介して送信する処理を行うことを特徴とする端末装置。
【請求項23】
画像検索の対象となるユーザの撮影画像を取得する画像取得部と、
取得された前記撮影画像についての送信データを、ネットワークを介して送信する処理を行う送信処理部と、
前記撮影画像に対する画像検索の検索結果データを、ネットワークを介して受信する処理を行う受信処理部と、
受信した前記検索結果データに基づいて、表示部の表示制御を行う表示制御部として、
コンピュータを機能させ、
前記表示制御部は、
前記撮影画像に類似する複数の登録画像が画像データベースから検索され、検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグが取得された場合に、取得された前記複数の候補名称タグが表示される検索結果画面を、前記表示部に表示する制御を行い、
前記送信処理部は、
前記検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、選択された候補名称タグを、アルバムデータベースに登録される前記撮影画像の確定名称タグとして、ネットワークを介して送信する処理を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項24】
コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、請求項23に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする情報記憶媒体。
【請求項25】
画像検索の対象となるユーザの撮影画像をアルバムデータベースに登録し、
前記撮影画像に類似する複数の登録画像を画像データベースから検索し、
検索された前記複数の登録画像に関連づけられた複数の名称タグから、複数の候補名称タグを取得し、
取得された前記複数の候補名称タグが表示された検索結果画面を表示し、
前記検索結果画面において、前記複数の候補名称タグのいずれかをユーザが選択した場合に、ユーザにより選択された候補名称タグを、前記撮影画像の確定名称タグとして、前記アルバムデータベースの前記撮影画像に関連づけて登録することを特徴とする画像検索方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
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【図5】
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【図10】
【図11】
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【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−218371(P2010−218371A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−66018(P2009−66018)
【出願日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】
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