サーバー装置、デバイス接続方法及びプログラム
【課題】デバイス同士が直接ネットワーク接続を確立することなく、通信を行うことを可能にすることを目的とする。
【解決手段】ネットワークに接続されているデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報と、接続ポートと、を関連付けて管理する管理手段と、ネットワークに接続されているデバイスより、データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続要求を受信すると、接続要求に含まれるデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報に基づいて、管理手段で管理されている外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、接続ポートを用いてデバイスとデータ出力デバイスとの接続処理を行う接続手段と、を有することによって課題を解決する。
【解決手段】ネットワークに接続されているデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報と、接続ポートと、を関連付けて管理する管理手段と、ネットワークに接続されているデバイスより、データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続要求を受信すると、接続要求に含まれるデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報に基づいて、管理手段で管理されている外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、接続ポートを用いてデバイスとデータ出力デバイスとの接続処理を行う接続手段と、を有することによって課題を解決する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバー装置、デバイス接続方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来デバイスとデバイスの間でやり取りを行う際、TCP/IPによって直接のネットワーク接続を確立していた(例えば、特許文献1)。
通常、デバイスごとに接続I/F(プロトコルを含む)や対応するデータ形式が異なる。
このため従来のように直接のネットワーク接続確立を前提とすると、接続元の端末側でドライバ等のソフトウェアを用いることでI/Fの差異や対応データの差異を吸収することが必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−169187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近い将来、あらゆる機器がネット対応し、使用する端末も多様化及びモバイル化していくため、偶発的にデバイス同士を接続する機会が増加していくことが予想される。
この場合、接続元デバイスに予め、接続先となりうるあらゆるデバイスに対応するドライバを導入しておくことが必要だが、モバイル機器のような場合いつどこでどのようなデバイスと接続を試みるかわからないので、非現実的である。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、デバイス同士が直接ネットワーク接続を確立することなく、通信を行うことを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明は、ネットワークに接続されているデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報と、接続ポートと、を関連付けて管理する管理手段と、ネットワークに接続されているデバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続要求を受信すると、前記接続要求に含まれる前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報に基づいて、前記管理手段で管理されている前記外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、前記接続ポートを用いて前記デバイスと前記データ出力デバイスとの接続処理を行う接続手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、デバイス同士が直接ネットワーク接続を確立することなく、通信を行うことを可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】ネットワーク機器接続管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】ポータブルデバイスのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】PCのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】第1の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー等が持つ各機能を表す図である。
【図6】仮想ポート管理部が管理するデータテーブルの一例を示す図である。
【図7】ポータブルデバイスで動作するソフトウェアの画面の一例を示す図である。
【図8】画像形成装置で動作するソフトウェアの画面の一例を示す図である。
【図9】画像形成装置から接続サーバーに対して接続を確立し、対象のジョブを取得・実行するためのシーケンス図である。
【図10】ポータブルデバイスから接続サーバーに対して接続を確立し、ジョブをキューイングするためのシーケンス図である。
【図11】第2の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー103等が持つ各機能を表す図である。
【図12】画像形成装置から接続サーバーに対して接続を確立するためのシーケンスを表す図である。
【図13】第3の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー103等が持つ各機能を表す図である。
【図14】ポータブルデバイスから接続サーバーに対して接続を確立し、ジョブをキューイングするためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0010】
<第1の実施形態>
図1は、ネットワーク機器接続管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図1には、ネットワーク機器接続管理システムを構成している各装置がインターネット101を介して通信可能に接続されている様子が示されている。ネットワーク機器接続管理システムを構成している各装置とは、画像形成装置102、接続サーバー103、ポータブルデバイス104、PC105である。画像形成装置102は、データ出力デバイスの一例である。
インターネット101は、ファイアウォールを越えて上述の各装置間で情報をやり取りするための通信回線である。インターネット101により、画像形成装置102、ポータブルデバイス104、PC105からは、接続サーバー103へはファイアウォールを越えて通信が可能である。インターネット101は、例えば、TCP/IPプロトコル等をサポートする通信回線網であり有線・無線は問わない。実施形態1の図1において、接続サーバー103は、1台のサーバーとして示されているが複数台のサーバーコンピュータで構成されていてもよい。その場合、複数台のサーバー間での通信はファイアウォールに遮断されることなく行えるものとする。
接続サーバー103は、ネットワークに接続されている、PC105や画像形成装置102等のデバイスの写真画像と、位置情報と、をセットで管理している。
【0011】
図2は、画像形成装置102のハードウェア構成の一例を示す図である。
画像形成装置102は、印刷ユニット202、CPU204、ROM205、RAM206、Input/Outputインターフェース207、NIC208、バス209から構成される。
画像形成装置102は、CPU204により制御され、ROM205内のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等に基づいてバス209に接続される印刷ユニット(プリンタエンジン)202に出力情報としての画像信号を出力する。また、このROM205内には、CPU204の制御プログラムや、上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ、ホストコンピュータ上で利用される情報等が記憶されている。CPU204は、Input/Outputインターフェース207を介してポータブルデバイス104や、PC105等との通信処理が可能となっており、プリンタ内の情報等をポータブルデバイス104やPC105に通知できる。RAM206は、CPU204の主メモリや、ワークエリア等として機能する。
CPU204が、制御プログラム等に基づき処理を実行することによって、画像形成装置102の機能等が実現される。
【0012】
図3は、ポータブルデバイス104のハードウェア構成の一例を示す図である。
ポータブルデバイス104は、CPU301、RAM302、ROM303、Input/Outputインターフェース304、NIC305、撮影ユニット306、位置情報取得ユニット307、バス308から構成される。
CPU301は、ROM303のプログラム用ROMにロードされたOSや一般アプリケーション、プログラム、を実行すると共に、バス308に接続される各デバイスを総括的に制御する。ROM303は、CPU301の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラムや、各種データを記憶すると共にネットワーク機器接続管理システムにおいて機器選択UIや対象機器への接続要求を司る、接続管理アプリケーションも記憶している。
RAM302は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。Input/Outputインターフェース304は、ディスプレイ表示やディスプレイ上からのキー入力等を制御する。NIC305は、ネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。
CPU301が、オペレーティングシステムプログラムや接続管理アプリケーションのプログラム等に基づき処理を実行することによって、ポータブルデバイス104の機能、接続管理アプリケーションの機能等が実現される。
【0013】
図4は、PC105のハードウェア構成の一例を示す図である。
PC105は、CPU401、RAM402、ROM403、Input/Outputインターフェース404、NIC405、バス406から構成される。各デバイスの役割は、ポータブルデバイス104と同様であるため、詳細説明は割愛する。
CPU401が、オペレーティングシステムプログラムや接続管理アプリケーションのプログラム等に基づき処理を実行することによって、PC105の機能、接続管理アプリケーションの機能等が実現される。
【0014】
図5は、第1の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー103等が持つ各機能を表す図である。
ジョブ要求部501は、接続サーバー103に対して接続を行い、画像形成装置102が処理すべきジョブを要求する機能を有する。
出力制御部502は、ジョブ要求部501が取得したジョブを実際に処理・出力する機能を有する。
仮想ポート管理部505は、仮想ポート504を作成・削除・管理する機能を有する。仮想ポートは、接続ポートの一例である。また、仮想ポート管理部505は、接続要求を発信したジョブ要求部501に対し、仮想ポート504に含まれるジョブ取得部508へ接続を行うよう、誘導する機能を有する。
仮想ポート504は、ジョブ受付部506、ジョブ・キュー507、ジョブ取得部508をまとめて作成・削除する仮想的な管理単位を表す。仮想ポート504は、画像形成装置102に対応しており、一つの画像形成装置に対して一つの仮想ポートが作成される。
ジョブ受付部506は、ポータブルデバイス104から送信されてくるジョブを受け付ける機能と、ジョブ・キュー507にジョブをキューイングする機能と、を有する。また、ジョブ受付部506は、画像形成装置102が処理可能なデータ形式の確認を行った上で、データ変換部514にデータ変換を依頼するかどうかの判断も行う機能も有する。
ジョブ・キュー507は、ジョブ受付部506よりジョブを受け付け、保持し、ジョブ取得部508からの依頼によりジョブを渡す機能を有する。ここでジョブ・キュー507がジョブ取得部508にジョブを渡す順序は先入れ先出し(FIFO)である。
ジョブ取得部508は、ジョブ・キュー507に対して定期的にジョブを要求し、ジョブを取得できた場合には、ジョブ要求部501に対してジョブを送信する機能を有する。
【0015】
位置情報取得部509は、ポータブルデバイス104の存在する位置情報を307によりGPSを利用して取得する機能を有する。
撮像部510は、306によりポータブルデバイス104付近に存在する画像形成装置の外観画像を取得する機能を有する。
ジョブ送信部511は、ポータブルデバイス104、位置情報取得部509及び撮像部510が取得した位置情報及び外観画像を基に、接続サーバー103に対して接続を行う機能を有する。またジョブ送信部511は、接続が確立された後、ポータブルデバイス104内に格納されているデータをジョブ受付部506へと送信する機能を有する。
デバイス接続受付部512は、ジョブ送信部511からの接続要求を受け付け、ジョブ送信部511に対してジョブ受付部506へ接続を行うよう、誘導する機能を有する。また、デバイス接続受付部512は、受け取った位置情報及び外観画像を基に、仮想ポート管理部505に問い合わせることで、ジョブ受付部506の情報を特定する機能を有する。
データ変換部514は、ジョブ受付部506からの依頼に基づきデータ形式を変換する機能を有する。
【0016】
図6は、仮想ポート管理部505が管理するデータテーブルの一例を示す図である。仮想ポート管理部505は、本テーブルで接続サーバー103内に作成された仮想ポート504を管理するためのデータを保持する。テーブル6−1は、仮想ポートの情報を管理するテーブルである。テーブル6−2は、仮想ポートが関連づけられる画像形成装置の情報を管理するテーブルである。テーブル6−2は、本システムの対象デバイスが増加する度に、本システムの管理者が追加していくテーブルである。テーブル6−1は、仮想ポート生成時にその情報を動的に追加するためのテーブルである。テーブル6−1とテーブル6−2とは、双方のテーブルのデバイス機種IDで関連づけられている構造となっている。
つまり、仮想ポート管理部505が管理するデータテーブルでは、画像形成装置の外観画像及び位置情報と、仮想ポートの情報と、が関連付けて管理されている。
【0017】
図7は、ポータブルデバイス104で動作するソフトウェアの画面の一例を示す図である。前記ソフトウェアは、511、510、509の機能を有する。ボタン701は、510を動作させるためのボタンであり、押下することで撮影ユニット306で撮影した画像を702に表示させることができる。領域702は、撮影ユニット306で撮影した画像を表示させる領域である。ユーザは、領域702にデータの出力先デバイス、つまり本実施形態では画像形成装置102の外観画像を表示させて使用する。領域703は、ポータブルデバイス104内に保存されているデータのパスを指定する領域である。ボタン704は、702で表示させた出力先デバイスに対して、領域703で指定したデータを出力するジョブを、接続サーバー103に接続し投入するためのボタンである。
【0018】
図8は、画像形成装置102で動作するソフトウェアの画面の一例を示す図である。前記ソフトウェアは、501、502の機能を有する。領域801は、画像形成装置102を表す画像情報を表示する領域である。本領域へ表示される画像は、画像形成装置102の製品出荷時に予め画像形成装置102内に装置画像データが格納されているものとする。又は、前記ソフトウェアは、画像形成装置102のInput/Outputインターフェース207若しくはNIC208経由で画像情報を受け付け、それを表示するものとする。オプションボタン802は、領域801に画像情報を表示せずに接続要求を行う場合にチェックを入れるボタンである。ボタン803は、接続要求を実行開始するためのボタンである。領域804は、接続要求の状況や結果を表示するための領域である。
【0019】
図9は、画像形成装置102から接続サーバー103に対して接続を確立し、対象のジョブを取得・実行するためのシーケンス図である。
まずS901においてジョブ要求部501が仮想ポート生成要求を仮想ポート管理部505に対して送信する。この仮想ポート生成要求送信は、ユーザが図8のUIを操作することに応じて実行される。また、この仮想ポート生成要求には、画像形成装置102が記憶しているデバイス識別子、デバイスタイプ、機種名、画像形成装置102が設置されている場所の位置情報、画像形成装置102の外観画像が含まれる。
次にS902では、仮想ポート管理部505がジョブ要求部501から送信された仮想ポート生成要求を受信して仮想ポート504を生成すると共に、その情報をテーブル6−1に追加する。
S903では、仮想ポート管理部505は、ジョブ要求部501に対してジョブ取得部508へリダイレクトするよう応答を返す。
S904では、ジョブ要求部501が仮想ポート管理部505からのリダイレクト応答を受けて、ジョブ取得部508へと接続要求のリダイレクトを行う。
【0020】
S905では、ジョブ取得部508がジョブ要求部501からの接続要求を受け付けて接続の確立を行う。ここでの接続確立は、CometやWebSocketといった双方向通信可能な接続形態での接続確立を意味する。
S906では、ジョブ取得部508がジョブ・キュー507にキューイングされているジョブの取得要求を行う。
S907では、ジョブ取得部508がジョブ・キュー507にジョブがキューイングされているかどうかの確認を行い、キューイングされている場合はS908へ、されていない場合はS906へと進む。
S908では、ジョブ取得部508がジョブ・キュー507からジョブを取得し、そのジョブをジョブ要求部501へと送信する。
S909では、ジョブ要求部501がジョブ取得部508から送信されたジョブを受信する。
S910では、ジョブ要求部501が受信したジョブを502が実行する。
【0021】
図10は、ポータブルデバイス104から接続サーバー103に対して接続を確立し、ジョブをキューイングするためのシーケンス図である。
まず、S1001では、ジョブ送信部511がデバイス接続受付部512に対して接続要求を行う。この接続要求は図7で示されるUIを介して実行される。また、この接続要求には、画像形成装置102の位置情報と画像形成装置102の外観画像とが含まれる。ここで、画像形成装置102の位置情報とは、位置情報取得部509が取得するポータブルデバイス104が存在する場所の位置情報と同一であると見なす。
次にS1002では、ジョブ送信部511によって実行された接続要求をデバイス接続受付部512が受信する。
S1003では、デバイス接続受付部512が受信された接続要求に含まれる外観画像と位置情報とを基に仮想ポート管理部505に問い合わせることで目的の仮想ポート情報を検索・取得する。仮想ポート管理部505は、接続要求に含まれる外観画像と、テーブル6−1に登録されている画像情報とを比較するが、双方の特徴量を抽出した上で比較を行う等、公知の画像検索技術を用いる事を想定している。一方、仮想ポート管理部505は、接続要求に含まれる位置情報に関しては、テーブル6−1に登録されている位置情報との距離を算出し、予め決められた閾値内にあるかどうかでS1003の検索条件に適合するかどうかを判断する。
S1004では、デバイス接続受付部512は特定した仮想ポート504に含まれるジョブ受付部506へ、ジョブ送信部511を誘導するようリダイレクトの応答を返す。S1004の処理は、接続処理の一例である。
【0022】
S1005では、ジョブ送信部511がデバイス接続受付部512からのリダイレクト応答に従いジョブ受付部506へ接続要求を行う。この接続要求には、ジョブとして画像形成装置102に処理させたいデータが含まれる。
S1006では、ジョブ受付部506がジョブ送信部511から送信されてきたジョブを受信する。
S1007では、ジョブ受付部506が仮想ポート管理部505に問い合わせて受信したジョブのデータをデータ変換する必要があるかどうかの確認を行う。仮想ポート管理部505は、問い合わせ元のジョブ受付部506を含む仮想ポート504が対応するデータ形式とジョブに含まれるデータのフォーマットとを比較し判断する。例えば仮想ポート管理部505は、問い合わせ元のジョブ受付部506のアドレスが192.168.1.1:100の場合、テーブル6−1から、それと合致する仮想ポートジョブ受付部アドレスを有する仮想ポート504は、IDがVP00001であるとわかる。更に仮想ポート管理部505は、テーブル6−1から、この仮想ポート504はデバイス機種IDが1の仮想ポートとわかる。更に、仮想ポート管理部505は、テーブル6−2から、デバイス機種IDが1のデータ形式を調べると、この仮想ポート504が対応しているデータ形式はPDLとPDFとであることがわかる。ジョブ受付部506は、S1007での判断の結果、データ変換が必要な場合にはS1008へ、必要なければS1009へと進む。
【0023】
S1008では、ジョブ受付部506が514に依頼して、ジョブに含まれるデータを仮想ポート504が対応するデータ形式へと変換してもらう。
S1009では、ジョブ受付部506がジョブをジョブ・キュー507へキューイングする。このとき、ジョブ受付部506は、S1008でデータ変換を行っている場合には変換後のデータ、データ変換を行っていなければ元のデータをジョブとしてキューイングする。
この後、キューイングされたジョブは前述したように、S906からS910までの処理を経て画像形成装置102にて出力される。
S1010では、ジョブ受付部506がジョブ受信を完了した旨をジョブ送信部511に対して応答する。
S1011では、ジョブ送信部511がS1005で行ったジョブ送信の結果をジョブ受付部506のジョブ受信完了通知として受け取る。
本実施形態により、接続先デバイスのアドレスを取得し直接通信を確立することなく間接的な接続を確立し、接続先デバイスに依存する通信機構やデータ形式変換を行う通信を確立することが可能となる。
【0024】
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、画像形成装置102が行う仮想ポート生成要求には、画像形成装置102の外観画像が含まれていたが、画像形成装置102の外観画像は、画像形成装置102の外部からアップロードしてもよい。
また、第1の実施形態では、画像形成装置102が行う仮想ポート生成要求に含まれる画像形成装置102の外観画像が、登録済みの他のデバイスの外観画像と類似していても仮想ポートの生成を行い、接続確立を行っていた。この場合、ジョブ送信時の接続確立時に誤った仮想ポートに誘導される可能性が高くなる。このため、類似の外観画像が存在する場合には、仮想ポートの生成を行わなくてもよい。
【0025】
図11は、第2の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー103等が持つ各機能を表す図である。
情報送信部1301はPC105上で動作し、仮想ポート管理部505に対して、受付キーと画像形成装置102の外観画像とを送信する機能を有する。受付キーについては、後述する。受付キー発行部1302は、受付キーを生成する機能を有する。類似度確認部1303は、接続要求時に含まれる画像形成装置102の外観画像と既に登録済みの他のデバイスの外観画像との類似度判定を行う機能を有する。
図12は、画像形成装置102から接続サーバー103に対して接続を確立するためのシーケンスを表す図である。
S1101では、S901と同様にジョブ要求部501が仮想ポート生成要求を仮想ポート管理部505に対して送信する。この仮想ポート生成要求送信は、図8のUIが操作されることで実行される。また、この仮想ポート生成要求には、画像形成装置102が記憶しているデバイス識別子、デバイスタイプ、機種名、画像形成装置102が設置されている場所の位置情報が含まれる。但し、S901の場合とは異なり、画像形成装置102の外観画像が含まれていなくてもよい。
S1102では、仮想ポート管理部505が仮想ポート生成要求を受け取るが、この仮想ポート生成要求に画像形成装置102の外観画像が含まれている場合は、S1108へ、含まれていない場合には、S1103へと処理を進める。
S1103では、まず受付キー発行部1302がジョブ要求部501からの接続要求を仮受付した印となる受付キーという情報を生成する。受付キーは一意に特定できればよく、数値でも文字列でもよい。仮想ポート管理部505はこの受付キーとジョブ要求部501から送信された仮想ポート生成要求に含まれる情報とをテーブル6−1に追加する。また、仮想ポート管理部505は、ジョブ要求部501に対して受付キーを応答として返す。
【0026】
S1104では、ジョブ要求部501が仮想ポート管理部505から送られてきた受付キーを受信し、領域804に表示する。画像形成装置102の操作者はここで受付キーを入手することができる。
S1104に続いて、S1105では、ジョブ要求部501は再度、仮想ポート管理部505に対してアクセスするが、このとき仮接続要求として受付キーを含めたリクエストを行う。このとき仮想ポート管理部505では、仮接続要求を受け付けたままレスポンスを返さずリクエストを待機させた状態とする。
S1106では情報送信部1301が、操作者によって入力された受付キーと画像形成装置102の外観画像とを仮想ポート管理部505へ送信する。
S1107では、仮想ポート管理部505が情報送信部1301から送信されてきた受付キーを基に対応する待機中の仮接続要求を探しだし、仮接続要求と情報送信部1301から送信されてきた外観画像との紐付を行う。これにより、図9のS902で仮想ポート管理部505が受信した仮想ポート生成要求と同じ情報を仮想ポート管理部505が受け付けた状態となる。
【0027】
S1108では、類似度確認部1303がテーブル6−1に格納されている既存の外観画像とS1107で受信した外観画像の比較を行う。
類似度確認部1303は、S1109において、比較の結果、外観画像の類似度が、規定の類似度以上であった場合、S1110へ、そうでない場合は、図12のS902へと処理を進める。ちなみに、外観画像の類似度の比較に関しては、画像の領域内に含まれる色の分布具合を比較して判定する等、既知の技術があるためそれを利用する前提として、ここでは詳細に説明しない。
S1110では、類似の外観画像があると判定されているので、新たな仮想ポートの生成を仮想ポート管理部505が登録拒否する通知をジョブ要求部501に対して送信する。
S1111では、ジョブ要求部501が登録拒否通知を受信する。
一方、図12のS902からS910までは、図9のS902からS910までと同様の処理が実行される。
本実施形態により、画像形成装置102が自身の外観画像を含めずに仮想ポート生成要求を行っても、別途、PC105から画像形成装置102の外観画像をアップロードすることで仮想ポート生成を行うことができる。これにより、画像形成装置102外に外観画像がある場合にも、画像形成装置102と接続サーバー103とをスムーズに接続を確立させることができる。
また、本実施形態により、画像形成装置102が行う仮想ポート生成に必要な画像形成装置102の外観画像が、登録済みの他のデバイスの外観画像と類似している場合には、接続確立を行わないようにすることができる。これにより、ポータブルデバイス104がジョブ送信時に送信する外観画像から目的の仮想ポートに紐づく外観画像の特定精度が向上するため、誤った仮想ポートに誘導される問題を回避できる。
【0028】
<第3の実施形態>
上述した実施形態では、ポータブルデバイス104からジョブ送信する際には、特定の画像形成装置102に対象を絞って外観画像を送付していた。しかし、近い場所にある複数の画像形成装置102のどれかが対処してくれればよい場合には、それら複数の画像形成装置が写った画像を送信してもよい。
図13は、第3の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー103等が持つ各機能を表す図である。
仮想ポート特定部1401は、ポータブルデバイス104から送信されてきた外観画像から、個々の画像形成装置の外観画像を抽出する。更に、仮想ポート特定部1401は、抽出した個々の画像情報とデバイス接続受付部512が受信した位置情報を基に、仮想ポート管理部505に問い合わせることで、対応する個々の仮想ポート504を特定する機能を有する。
ジョブ量確認部1402は、仮想ポート特定部1401が特定した個々の仮想ポート504内のジョブ・キュー507を確認し、格納されているジョブの量をそれぞれ確認する機能を有する。
【0029】
図14は、ポータブルデバイス104から接続サーバー103に対して接続を確立し、ジョブをキューイングするためのシーケンス図である。
S1201では、図10のS1001と同様に、ジョブ送信部511がデバイス接続受付部512に対して接続要求を行う。この接続要求には、画像形成装置102の位置情報と出力対象となりうる複数の画像形成装置102の外観画像が含まれる。ここで、画像形成装置102の位置情報とは、位置情報取得部509が取得するポータブルデバイス104が存在する場所の位置情報と同一であると見なす。
図14のS1202は、図10のS1002と同様の処理を行う。
S1203では、デバイス接続受付部512が受信した接続要求に含まれる外観画像の画像解析を仮想ポート特定部1401が行い、画像に含まれる複数の画像形成装置102の外観画像をそれぞれ抽出する。
S1204では、仮想ポート特定部1401が、複数の画像形成装置の外観画像が抽出されればS1205へ、単一の画像形成装置の外観画像しか抽出されなければ、S1207へと進む。
S1205では、デバイス接続受付部512が受信した位置情報と仮想ポート特定部1401が抽出した各外観画像とをそれぞれ仮想ポート管理部505へ問い合わせ、対応する各仮想ポート504を特定する。
S1206では、ジョブ量確認部1402がS1203にて特定された各仮想ポート504にアクセスし、一番キューイング量が少ない仮想ポート504を特定する。
図14のS1207からS1215までは、図10のS1003からS1011までと同様の処理が実行される。
本実施形態により、ポータブルデバイス104から送信するジョブを複数ある画像形成装置102のどれかで処理できればよい場合、それら複数の画像形成装置102が写った画像をジョブに付与することで、適切な装置にてジョブを処理することが可能となる。
【0030】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0031】
以上、上述した各実施形態によれば、接続先デバイスのアドレスを取得し直接通信を確立することなく間接的な接続を確立し、接続先デバイスに依存する通信機構やデータ形式変換を行う通信を確立することが可能となる。つまり、上述した各実施形態によれば、デバイス同士が直接ネットワーク接続を確立することなく、通信を行うことを可能にすることができる。
【0032】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバー装置、デバイス接続方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来デバイスとデバイスの間でやり取りを行う際、TCP/IPによって直接のネットワーク接続を確立していた(例えば、特許文献1)。
通常、デバイスごとに接続I/F(プロトコルを含む)や対応するデータ形式が異なる。
このため従来のように直接のネットワーク接続確立を前提とすると、接続元の端末側でドライバ等のソフトウェアを用いることでI/Fの差異や対応データの差異を吸収することが必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−169187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近い将来、あらゆる機器がネット対応し、使用する端末も多様化及びモバイル化していくため、偶発的にデバイス同士を接続する機会が増加していくことが予想される。
この場合、接続元デバイスに予め、接続先となりうるあらゆるデバイスに対応するドライバを導入しておくことが必要だが、モバイル機器のような場合いつどこでどのようなデバイスと接続を試みるかわからないので、非現実的である。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、デバイス同士が直接ネットワーク接続を確立することなく、通信を行うことを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明は、ネットワークに接続されているデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報と、接続ポートと、を関連付けて管理する管理手段と、ネットワークに接続されているデバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続要求を受信すると、前記接続要求に含まれる前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報に基づいて、前記管理手段で管理されている前記外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、前記接続ポートを用いて前記デバイスと前記データ出力デバイスとの接続処理を行う接続手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、デバイス同士が直接ネットワーク接続を確立することなく、通信を行うことを可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】ネットワーク機器接続管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】ポータブルデバイスのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】PCのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】第1の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー等が持つ各機能を表す図である。
【図6】仮想ポート管理部が管理するデータテーブルの一例を示す図である。
【図7】ポータブルデバイスで動作するソフトウェアの画面の一例を示す図である。
【図8】画像形成装置で動作するソフトウェアの画面の一例を示す図である。
【図9】画像形成装置から接続サーバーに対して接続を確立し、対象のジョブを取得・実行するためのシーケンス図である。
【図10】ポータブルデバイスから接続サーバーに対して接続を確立し、ジョブをキューイングするためのシーケンス図である。
【図11】第2の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー103等が持つ各機能を表す図である。
【図12】画像形成装置から接続サーバーに対して接続を確立するためのシーケンスを表す図である。
【図13】第3の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー103等が持つ各機能を表す図である。
【図14】ポータブルデバイスから接続サーバーに対して接続を確立し、ジョブをキューイングするためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0010】
<第1の実施形態>
図1は、ネットワーク機器接続管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図1には、ネットワーク機器接続管理システムを構成している各装置がインターネット101を介して通信可能に接続されている様子が示されている。ネットワーク機器接続管理システムを構成している各装置とは、画像形成装置102、接続サーバー103、ポータブルデバイス104、PC105である。画像形成装置102は、データ出力デバイスの一例である。
インターネット101は、ファイアウォールを越えて上述の各装置間で情報をやり取りするための通信回線である。インターネット101により、画像形成装置102、ポータブルデバイス104、PC105からは、接続サーバー103へはファイアウォールを越えて通信が可能である。インターネット101は、例えば、TCP/IPプロトコル等をサポートする通信回線網であり有線・無線は問わない。実施形態1の図1において、接続サーバー103は、1台のサーバーとして示されているが複数台のサーバーコンピュータで構成されていてもよい。その場合、複数台のサーバー間での通信はファイアウォールに遮断されることなく行えるものとする。
接続サーバー103は、ネットワークに接続されている、PC105や画像形成装置102等のデバイスの写真画像と、位置情報と、をセットで管理している。
【0011】
図2は、画像形成装置102のハードウェア構成の一例を示す図である。
画像形成装置102は、印刷ユニット202、CPU204、ROM205、RAM206、Input/Outputインターフェース207、NIC208、バス209から構成される。
画像形成装置102は、CPU204により制御され、ROM205内のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等に基づいてバス209に接続される印刷ユニット(プリンタエンジン)202に出力情報としての画像信号を出力する。また、このROM205内には、CPU204の制御プログラムや、上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ、ホストコンピュータ上で利用される情報等が記憶されている。CPU204は、Input/Outputインターフェース207を介してポータブルデバイス104や、PC105等との通信処理が可能となっており、プリンタ内の情報等をポータブルデバイス104やPC105に通知できる。RAM206は、CPU204の主メモリや、ワークエリア等として機能する。
CPU204が、制御プログラム等に基づき処理を実行することによって、画像形成装置102の機能等が実現される。
【0012】
図3は、ポータブルデバイス104のハードウェア構成の一例を示す図である。
ポータブルデバイス104は、CPU301、RAM302、ROM303、Input/Outputインターフェース304、NIC305、撮影ユニット306、位置情報取得ユニット307、バス308から構成される。
CPU301は、ROM303のプログラム用ROMにロードされたOSや一般アプリケーション、プログラム、を実行すると共に、バス308に接続される各デバイスを総括的に制御する。ROM303は、CPU301の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラムや、各種データを記憶すると共にネットワーク機器接続管理システムにおいて機器選択UIや対象機器への接続要求を司る、接続管理アプリケーションも記憶している。
RAM302は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。Input/Outputインターフェース304は、ディスプレイ表示やディスプレイ上からのキー入力等を制御する。NIC305は、ネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。
CPU301が、オペレーティングシステムプログラムや接続管理アプリケーションのプログラム等に基づき処理を実行することによって、ポータブルデバイス104の機能、接続管理アプリケーションの機能等が実現される。
【0013】
図4は、PC105のハードウェア構成の一例を示す図である。
PC105は、CPU401、RAM402、ROM403、Input/Outputインターフェース404、NIC405、バス406から構成される。各デバイスの役割は、ポータブルデバイス104と同様であるため、詳細説明は割愛する。
CPU401が、オペレーティングシステムプログラムや接続管理アプリケーションのプログラム等に基づき処理を実行することによって、PC105の機能、接続管理アプリケーションの機能等が実現される。
【0014】
図5は、第1の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー103等が持つ各機能を表す図である。
ジョブ要求部501は、接続サーバー103に対して接続を行い、画像形成装置102が処理すべきジョブを要求する機能を有する。
出力制御部502は、ジョブ要求部501が取得したジョブを実際に処理・出力する機能を有する。
仮想ポート管理部505は、仮想ポート504を作成・削除・管理する機能を有する。仮想ポートは、接続ポートの一例である。また、仮想ポート管理部505は、接続要求を発信したジョブ要求部501に対し、仮想ポート504に含まれるジョブ取得部508へ接続を行うよう、誘導する機能を有する。
仮想ポート504は、ジョブ受付部506、ジョブ・キュー507、ジョブ取得部508をまとめて作成・削除する仮想的な管理単位を表す。仮想ポート504は、画像形成装置102に対応しており、一つの画像形成装置に対して一つの仮想ポートが作成される。
ジョブ受付部506は、ポータブルデバイス104から送信されてくるジョブを受け付ける機能と、ジョブ・キュー507にジョブをキューイングする機能と、を有する。また、ジョブ受付部506は、画像形成装置102が処理可能なデータ形式の確認を行った上で、データ変換部514にデータ変換を依頼するかどうかの判断も行う機能も有する。
ジョブ・キュー507は、ジョブ受付部506よりジョブを受け付け、保持し、ジョブ取得部508からの依頼によりジョブを渡す機能を有する。ここでジョブ・キュー507がジョブ取得部508にジョブを渡す順序は先入れ先出し(FIFO)である。
ジョブ取得部508は、ジョブ・キュー507に対して定期的にジョブを要求し、ジョブを取得できた場合には、ジョブ要求部501に対してジョブを送信する機能を有する。
【0015】
位置情報取得部509は、ポータブルデバイス104の存在する位置情報を307によりGPSを利用して取得する機能を有する。
撮像部510は、306によりポータブルデバイス104付近に存在する画像形成装置の外観画像を取得する機能を有する。
ジョブ送信部511は、ポータブルデバイス104、位置情報取得部509及び撮像部510が取得した位置情報及び外観画像を基に、接続サーバー103に対して接続を行う機能を有する。またジョブ送信部511は、接続が確立された後、ポータブルデバイス104内に格納されているデータをジョブ受付部506へと送信する機能を有する。
デバイス接続受付部512は、ジョブ送信部511からの接続要求を受け付け、ジョブ送信部511に対してジョブ受付部506へ接続を行うよう、誘導する機能を有する。また、デバイス接続受付部512は、受け取った位置情報及び外観画像を基に、仮想ポート管理部505に問い合わせることで、ジョブ受付部506の情報を特定する機能を有する。
データ変換部514は、ジョブ受付部506からの依頼に基づきデータ形式を変換する機能を有する。
【0016】
図6は、仮想ポート管理部505が管理するデータテーブルの一例を示す図である。仮想ポート管理部505は、本テーブルで接続サーバー103内に作成された仮想ポート504を管理するためのデータを保持する。テーブル6−1は、仮想ポートの情報を管理するテーブルである。テーブル6−2は、仮想ポートが関連づけられる画像形成装置の情報を管理するテーブルである。テーブル6−2は、本システムの対象デバイスが増加する度に、本システムの管理者が追加していくテーブルである。テーブル6−1は、仮想ポート生成時にその情報を動的に追加するためのテーブルである。テーブル6−1とテーブル6−2とは、双方のテーブルのデバイス機種IDで関連づけられている構造となっている。
つまり、仮想ポート管理部505が管理するデータテーブルでは、画像形成装置の外観画像及び位置情報と、仮想ポートの情報と、が関連付けて管理されている。
【0017】
図7は、ポータブルデバイス104で動作するソフトウェアの画面の一例を示す図である。前記ソフトウェアは、511、510、509の機能を有する。ボタン701は、510を動作させるためのボタンであり、押下することで撮影ユニット306で撮影した画像を702に表示させることができる。領域702は、撮影ユニット306で撮影した画像を表示させる領域である。ユーザは、領域702にデータの出力先デバイス、つまり本実施形態では画像形成装置102の外観画像を表示させて使用する。領域703は、ポータブルデバイス104内に保存されているデータのパスを指定する領域である。ボタン704は、702で表示させた出力先デバイスに対して、領域703で指定したデータを出力するジョブを、接続サーバー103に接続し投入するためのボタンである。
【0018】
図8は、画像形成装置102で動作するソフトウェアの画面の一例を示す図である。前記ソフトウェアは、501、502の機能を有する。領域801は、画像形成装置102を表す画像情報を表示する領域である。本領域へ表示される画像は、画像形成装置102の製品出荷時に予め画像形成装置102内に装置画像データが格納されているものとする。又は、前記ソフトウェアは、画像形成装置102のInput/Outputインターフェース207若しくはNIC208経由で画像情報を受け付け、それを表示するものとする。オプションボタン802は、領域801に画像情報を表示せずに接続要求を行う場合にチェックを入れるボタンである。ボタン803は、接続要求を実行開始するためのボタンである。領域804は、接続要求の状況や結果を表示するための領域である。
【0019】
図9は、画像形成装置102から接続サーバー103に対して接続を確立し、対象のジョブを取得・実行するためのシーケンス図である。
まずS901においてジョブ要求部501が仮想ポート生成要求を仮想ポート管理部505に対して送信する。この仮想ポート生成要求送信は、ユーザが図8のUIを操作することに応じて実行される。また、この仮想ポート生成要求には、画像形成装置102が記憶しているデバイス識別子、デバイスタイプ、機種名、画像形成装置102が設置されている場所の位置情報、画像形成装置102の外観画像が含まれる。
次にS902では、仮想ポート管理部505がジョブ要求部501から送信された仮想ポート生成要求を受信して仮想ポート504を生成すると共に、その情報をテーブル6−1に追加する。
S903では、仮想ポート管理部505は、ジョブ要求部501に対してジョブ取得部508へリダイレクトするよう応答を返す。
S904では、ジョブ要求部501が仮想ポート管理部505からのリダイレクト応答を受けて、ジョブ取得部508へと接続要求のリダイレクトを行う。
【0020】
S905では、ジョブ取得部508がジョブ要求部501からの接続要求を受け付けて接続の確立を行う。ここでの接続確立は、CometやWebSocketといった双方向通信可能な接続形態での接続確立を意味する。
S906では、ジョブ取得部508がジョブ・キュー507にキューイングされているジョブの取得要求を行う。
S907では、ジョブ取得部508がジョブ・キュー507にジョブがキューイングされているかどうかの確認を行い、キューイングされている場合はS908へ、されていない場合はS906へと進む。
S908では、ジョブ取得部508がジョブ・キュー507からジョブを取得し、そのジョブをジョブ要求部501へと送信する。
S909では、ジョブ要求部501がジョブ取得部508から送信されたジョブを受信する。
S910では、ジョブ要求部501が受信したジョブを502が実行する。
【0021】
図10は、ポータブルデバイス104から接続サーバー103に対して接続を確立し、ジョブをキューイングするためのシーケンス図である。
まず、S1001では、ジョブ送信部511がデバイス接続受付部512に対して接続要求を行う。この接続要求は図7で示されるUIを介して実行される。また、この接続要求には、画像形成装置102の位置情報と画像形成装置102の外観画像とが含まれる。ここで、画像形成装置102の位置情報とは、位置情報取得部509が取得するポータブルデバイス104が存在する場所の位置情報と同一であると見なす。
次にS1002では、ジョブ送信部511によって実行された接続要求をデバイス接続受付部512が受信する。
S1003では、デバイス接続受付部512が受信された接続要求に含まれる外観画像と位置情報とを基に仮想ポート管理部505に問い合わせることで目的の仮想ポート情報を検索・取得する。仮想ポート管理部505は、接続要求に含まれる外観画像と、テーブル6−1に登録されている画像情報とを比較するが、双方の特徴量を抽出した上で比較を行う等、公知の画像検索技術を用いる事を想定している。一方、仮想ポート管理部505は、接続要求に含まれる位置情報に関しては、テーブル6−1に登録されている位置情報との距離を算出し、予め決められた閾値内にあるかどうかでS1003の検索条件に適合するかどうかを判断する。
S1004では、デバイス接続受付部512は特定した仮想ポート504に含まれるジョブ受付部506へ、ジョブ送信部511を誘導するようリダイレクトの応答を返す。S1004の処理は、接続処理の一例である。
【0022】
S1005では、ジョブ送信部511がデバイス接続受付部512からのリダイレクト応答に従いジョブ受付部506へ接続要求を行う。この接続要求には、ジョブとして画像形成装置102に処理させたいデータが含まれる。
S1006では、ジョブ受付部506がジョブ送信部511から送信されてきたジョブを受信する。
S1007では、ジョブ受付部506が仮想ポート管理部505に問い合わせて受信したジョブのデータをデータ変換する必要があるかどうかの確認を行う。仮想ポート管理部505は、問い合わせ元のジョブ受付部506を含む仮想ポート504が対応するデータ形式とジョブに含まれるデータのフォーマットとを比較し判断する。例えば仮想ポート管理部505は、問い合わせ元のジョブ受付部506のアドレスが192.168.1.1:100の場合、テーブル6−1から、それと合致する仮想ポートジョブ受付部アドレスを有する仮想ポート504は、IDがVP00001であるとわかる。更に仮想ポート管理部505は、テーブル6−1から、この仮想ポート504はデバイス機種IDが1の仮想ポートとわかる。更に、仮想ポート管理部505は、テーブル6−2から、デバイス機種IDが1のデータ形式を調べると、この仮想ポート504が対応しているデータ形式はPDLとPDFとであることがわかる。ジョブ受付部506は、S1007での判断の結果、データ変換が必要な場合にはS1008へ、必要なければS1009へと進む。
【0023】
S1008では、ジョブ受付部506が514に依頼して、ジョブに含まれるデータを仮想ポート504が対応するデータ形式へと変換してもらう。
S1009では、ジョブ受付部506がジョブをジョブ・キュー507へキューイングする。このとき、ジョブ受付部506は、S1008でデータ変換を行っている場合には変換後のデータ、データ変換を行っていなければ元のデータをジョブとしてキューイングする。
この後、キューイングされたジョブは前述したように、S906からS910までの処理を経て画像形成装置102にて出力される。
S1010では、ジョブ受付部506がジョブ受信を完了した旨をジョブ送信部511に対して応答する。
S1011では、ジョブ送信部511がS1005で行ったジョブ送信の結果をジョブ受付部506のジョブ受信完了通知として受け取る。
本実施形態により、接続先デバイスのアドレスを取得し直接通信を確立することなく間接的な接続を確立し、接続先デバイスに依存する通信機構やデータ形式変換を行う通信を確立することが可能となる。
【0024】
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、画像形成装置102が行う仮想ポート生成要求には、画像形成装置102の外観画像が含まれていたが、画像形成装置102の外観画像は、画像形成装置102の外部からアップロードしてもよい。
また、第1の実施形態では、画像形成装置102が行う仮想ポート生成要求に含まれる画像形成装置102の外観画像が、登録済みの他のデバイスの外観画像と類似していても仮想ポートの生成を行い、接続確立を行っていた。この場合、ジョブ送信時の接続確立時に誤った仮想ポートに誘導される可能性が高くなる。このため、類似の外観画像が存在する場合には、仮想ポートの生成を行わなくてもよい。
【0025】
図11は、第2の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー103等が持つ各機能を表す図である。
情報送信部1301はPC105上で動作し、仮想ポート管理部505に対して、受付キーと画像形成装置102の外観画像とを送信する機能を有する。受付キーについては、後述する。受付キー発行部1302は、受付キーを生成する機能を有する。類似度確認部1303は、接続要求時に含まれる画像形成装置102の外観画像と既に登録済みの他のデバイスの外観画像との類似度判定を行う機能を有する。
図12は、画像形成装置102から接続サーバー103に対して接続を確立するためのシーケンスを表す図である。
S1101では、S901と同様にジョブ要求部501が仮想ポート生成要求を仮想ポート管理部505に対して送信する。この仮想ポート生成要求送信は、図8のUIが操作されることで実行される。また、この仮想ポート生成要求には、画像形成装置102が記憶しているデバイス識別子、デバイスタイプ、機種名、画像形成装置102が設置されている場所の位置情報が含まれる。但し、S901の場合とは異なり、画像形成装置102の外観画像が含まれていなくてもよい。
S1102では、仮想ポート管理部505が仮想ポート生成要求を受け取るが、この仮想ポート生成要求に画像形成装置102の外観画像が含まれている場合は、S1108へ、含まれていない場合には、S1103へと処理を進める。
S1103では、まず受付キー発行部1302がジョブ要求部501からの接続要求を仮受付した印となる受付キーという情報を生成する。受付キーは一意に特定できればよく、数値でも文字列でもよい。仮想ポート管理部505はこの受付キーとジョブ要求部501から送信された仮想ポート生成要求に含まれる情報とをテーブル6−1に追加する。また、仮想ポート管理部505は、ジョブ要求部501に対して受付キーを応答として返す。
【0026】
S1104では、ジョブ要求部501が仮想ポート管理部505から送られてきた受付キーを受信し、領域804に表示する。画像形成装置102の操作者はここで受付キーを入手することができる。
S1104に続いて、S1105では、ジョブ要求部501は再度、仮想ポート管理部505に対してアクセスするが、このとき仮接続要求として受付キーを含めたリクエストを行う。このとき仮想ポート管理部505では、仮接続要求を受け付けたままレスポンスを返さずリクエストを待機させた状態とする。
S1106では情報送信部1301が、操作者によって入力された受付キーと画像形成装置102の外観画像とを仮想ポート管理部505へ送信する。
S1107では、仮想ポート管理部505が情報送信部1301から送信されてきた受付キーを基に対応する待機中の仮接続要求を探しだし、仮接続要求と情報送信部1301から送信されてきた外観画像との紐付を行う。これにより、図9のS902で仮想ポート管理部505が受信した仮想ポート生成要求と同じ情報を仮想ポート管理部505が受け付けた状態となる。
【0027】
S1108では、類似度確認部1303がテーブル6−1に格納されている既存の外観画像とS1107で受信した外観画像の比較を行う。
類似度確認部1303は、S1109において、比較の結果、外観画像の類似度が、規定の類似度以上であった場合、S1110へ、そうでない場合は、図12のS902へと処理を進める。ちなみに、外観画像の類似度の比較に関しては、画像の領域内に含まれる色の分布具合を比較して判定する等、既知の技術があるためそれを利用する前提として、ここでは詳細に説明しない。
S1110では、類似の外観画像があると判定されているので、新たな仮想ポートの生成を仮想ポート管理部505が登録拒否する通知をジョブ要求部501に対して送信する。
S1111では、ジョブ要求部501が登録拒否通知を受信する。
一方、図12のS902からS910までは、図9のS902からS910までと同様の処理が実行される。
本実施形態により、画像形成装置102が自身の外観画像を含めずに仮想ポート生成要求を行っても、別途、PC105から画像形成装置102の外観画像をアップロードすることで仮想ポート生成を行うことができる。これにより、画像形成装置102外に外観画像がある場合にも、画像形成装置102と接続サーバー103とをスムーズに接続を確立させることができる。
また、本実施形態により、画像形成装置102が行う仮想ポート生成に必要な画像形成装置102の外観画像が、登録済みの他のデバイスの外観画像と類似している場合には、接続確立を行わないようにすることができる。これにより、ポータブルデバイス104がジョブ送信時に送信する外観画像から目的の仮想ポートに紐づく外観画像の特定精度が向上するため、誤った仮想ポートに誘導される問題を回避できる。
【0028】
<第3の実施形態>
上述した実施形態では、ポータブルデバイス104からジョブ送信する際には、特定の画像形成装置102に対象を絞って外観画像を送付していた。しかし、近い場所にある複数の画像形成装置102のどれかが対処してくれればよい場合には、それら複数の画像形成装置が写った画像を送信してもよい。
図13は、第3の実施形態のネットワーク機器接続管理システムにおける接続サーバー103等が持つ各機能を表す図である。
仮想ポート特定部1401は、ポータブルデバイス104から送信されてきた外観画像から、個々の画像形成装置の外観画像を抽出する。更に、仮想ポート特定部1401は、抽出した個々の画像情報とデバイス接続受付部512が受信した位置情報を基に、仮想ポート管理部505に問い合わせることで、対応する個々の仮想ポート504を特定する機能を有する。
ジョブ量確認部1402は、仮想ポート特定部1401が特定した個々の仮想ポート504内のジョブ・キュー507を確認し、格納されているジョブの量をそれぞれ確認する機能を有する。
【0029】
図14は、ポータブルデバイス104から接続サーバー103に対して接続を確立し、ジョブをキューイングするためのシーケンス図である。
S1201では、図10のS1001と同様に、ジョブ送信部511がデバイス接続受付部512に対して接続要求を行う。この接続要求には、画像形成装置102の位置情報と出力対象となりうる複数の画像形成装置102の外観画像が含まれる。ここで、画像形成装置102の位置情報とは、位置情報取得部509が取得するポータブルデバイス104が存在する場所の位置情報と同一であると見なす。
図14のS1202は、図10のS1002と同様の処理を行う。
S1203では、デバイス接続受付部512が受信した接続要求に含まれる外観画像の画像解析を仮想ポート特定部1401が行い、画像に含まれる複数の画像形成装置102の外観画像をそれぞれ抽出する。
S1204では、仮想ポート特定部1401が、複数の画像形成装置の外観画像が抽出されればS1205へ、単一の画像形成装置の外観画像しか抽出されなければ、S1207へと進む。
S1205では、デバイス接続受付部512が受信した位置情報と仮想ポート特定部1401が抽出した各外観画像とをそれぞれ仮想ポート管理部505へ問い合わせ、対応する各仮想ポート504を特定する。
S1206では、ジョブ量確認部1402がS1203にて特定された各仮想ポート504にアクセスし、一番キューイング量が少ない仮想ポート504を特定する。
図14のS1207からS1215までは、図10のS1003からS1011までと同様の処理が実行される。
本実施形態により、ポータブルデバイス104から送信するジョブを複数ある画像形成装置102のどれかで処理できればよい場合、それら複数の画像形成装置102が写った画像をジョブに付与することで、適切な装置にてジョブを処理することが可能となる。
【0030】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0031】
以上、上述した各実施形態によれば、接続先デバイスのアドレスを取得し直接通信を確立することなく間接的な接続を確立し、接続先デバイスに依存する通信機構やデータ形式変換を行う通信を確立することが可能となる。つまり、上述した各実施形態によれば、デバイス同士が直接ネットワーク接続を確立することなく、通信を行うことを可能にすることができる。
【0032】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続されているデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報と、接続ポートと、を関連付けて管理する管理手段と、
ネットワークに接続されているデバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続要求を受信すると、前記接続要求に含まれる前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報に基づいて、前記管理手段で管理されている前記外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、前記接続ポートを用いて前記デバイスと前記データ出力デバイスとの接続処理を行う接続手段と、
を有するサーバー装置。
【請求項2】
ネットワークに接続されているデータ出力デバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続ポートの生成要求を受信すると、前記外観画像及び位置情報と関連付けた接続ポートを生成する生成手段を更に有し、
前記管理手段は、前記生成手段で生成された前記接続ポートと、前記外観画像及び位置情報と、を関連付けて管理する請求項1記載のサーバー装置。
【請求項3】
前記データ出力デバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像を含まない接続ポートの生成要求を受信すると、受付キーを発行する発行手段を更に有し、
前記生成手段は、前記データ出力デバイスの外観画像と、前記受付キーと、を含む仮接続要求を受信すると、前記仮接続要求に含まれる外観画像及び前記生成要求に含まれるデータ出力デバイスの位置情報と関連付けた接続ポートを生成する請求項2記載のサーバー装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記接続ポートを生成する際に、前記外観画像と、既に生成されている接続ポートと関連付けられている外観画像と、の類似度を判定し、前記類似度が規定の類似度以上である場合、接続ポートの生成を拒否する請求項2又は3記載のサーバー装置。
【請求項5】
前記接続手段は、前記接続要求に複数のデータ出力デバイスの外観画像が含まれている場合、各データ出力デバイスの外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、特定した複数の接続ポートのうち、最もキューイング量が少ない接続ポートを用いて前記デバイスと前記データ出力デバイスとの接続処理を行う請求項1乃至4何れか1項記載のサーバー装置。
【請求項6】
サーバー装置が実行するデバイス接続方法であって、
ネットワークに接続されているデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報と、接続ポートと、を関連付けて管理する管理ステップと、
ネットワークに接続されているデバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続要求を受信すると、前記接続要求に含まれる前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報に基づいて、前記管理ステップで管理されている前記外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、前記接続ポートを用いて前記デバイスと前記データ出力デバイスとの接続処理を行う接続ステップと、
を含むデバイス接続方法。
【請求項7】
コンピュータに、
ネットワークに接続されているデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報と、接続ポートと、を関連付けて管理する管理ステップと、
ネットワークに接続されているデバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続要求を受信すると、前記接続要求に含まれる前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報に基づいて、前記管理ステップで管理されている前記外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、前記接続ポートを用いて前記デバイスと前記データ出力デバイスとの接続処理を行う接続ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項1】
ネットワークに接続されているデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報と、接続ポートと、を関連付けて管理する管理手段と、
ネットワークに接続されているデバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続要求を受信すると、前記接続要求に含まれる前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報に基づいて、前記管理手段で管理されている前記外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、前記接続ポートを用いて前記デバイスと前記データ出力デバイスとの接続処理を行う接続手段と、
を有するサーバー装置。
【請求項2】
ネットワークに接続されているデータ出力デバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続ポートの生成要求を受信すると、前記外観画像及び位置情報と関連付けた接続ポートを生成する生成手段を更に有し、
前記管理手段は、前記生成手段で生成された前記接続ポートと、前記外観画像及び位置情報と、を関連付けて管理する請求項1記載のサーバー装置。
【請求項3】
前記データ出力デバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像を含まない接続ポートの生成要求を受信すると、受付キーを発行する発行手段を更に有し、
前記生成手段は、前記データ出力デバイスの外観画像と、前記受付キーと、を含む仮接続要求を受信すると、前記仮接続要求に含まれる外観画像及び前記生成要求に含まれるデータ出力デバイスの位置情報と関連付けた接続ポートを生成する請求項2記載のサーバー装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記接続ポートを生成する際に、前記外観画像と、既に生成されている接続ポートと関連付けられている外観画像と、の類似度を判定し、前記類似度が規定の類似度以上である場合、接続ポートの生成を拒否する請求項2又は3記載のサーバー装置。
【請求項5】
前記接続手段は、前記接続要求に複数のデータ出力デバイスの外観画像が含まれている場合、各データ出力デバイスの外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、特定した複数の接続ポートのうち、最もキューイング量が少ない接続ポートを用いて前記デバイスと前記データ出力デバイスとの接続処理を行う請求項1乃至4何れか1項記載のサーバー装置。
【請求項6】
サーバー装置が実行するデバイス接続方法であって、
ネットワークに接続されているデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報と、接続ポートと、を関連付けて管理する管理ステップと、
ネットワークに接続されているデバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続要求を受信すると、前記接続要求に含まれる前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報に基づいて、前記管理ステップで管理されている前記外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、前記接続ポートを用いて前記デバイスと前記データ出力デバイスとの接続処理を行う接続ステップと、
を含むデバイス接続方法。
【請求項7】
コンピュータに、
ネットワークに接続されているデータ出力デバイスの外観画像及び位置情報と、接続ポートと、を関連付けて管理する管理ステップと、
ネットワークに接続されているデバイスより、前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報を含む接続要求を受信すると、前記接続要求に含まれる前記データ出力デバイスの外観画像及び位置情報に基づいて、前記管理ステップで管理されている前記外観画像及び位置情報と関連付けて管理されている接続ポートを特定し、前記接続ポートを用いて前記デバイスと前記データ出力デバイスとの接続処理を行う接続ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−30990(P2013−30990A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165750(P2011−165750)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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