説明

サーバー

【課題】
家庭、オフィス、工場、学校等において、衛生管理面のメンテナンス作業を容易に、コストダウンを図り、かつ、多機能を供え、ろ過機能を備え飲料水タンク又は直接水容器に飲料水を貯蓄し冷水、温水、コーヒー(紅茶、お茶他)等が自由に直接飲めるようにすることである。
【解決手段】 本発明では取り替え可能な飲料水タンク5及び飲料水無しで直接飲料水を水容器内1に機密性高く溜めることが出来る。また飲料水から、ろ過機能(空筒管)13で上部開放が出来る事によりお好みに応じた活性炭・骨炭・ミクロ繊維・フィルター等を入れ替える事が出来、ろ過された飲料水を冷水・温水・コーヒー(紅茶、お茶他)等が機能を備え可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自宅、工場、オフィス、学校等において、飲料用の冷水、温水、コーヒー(紅茶、お茶等)等が自由に利用できるように設置されるサーバーに関する。
【背景技術】
【0002】
図7従来のサーバーは本体上端部に容器収納室55が形成され、該容器収納室55の下方にタンク式クーラ52及びタンク式ヒータ57が据え付けられている。容器収納室55の低壁には飲料水取出用の配続菅56が設けられ、該配続菅56にはクーラ用配管とヒータ用配管が接続し、各配管はそれぞれタンク式クーラ52とタンク式ヒータ57に接続している。クーラには配管を介して据付型が接続している。ケース前部にはコップ載置台が設けられ、該コップ載置台の上方には、据付型の冷水栓54と湯水栓58が外部突出状に設けられ、各水栓はそれぞれ配線を介してタンク式クーラ52とタンク式ヒータ57に接続している。
【0003】
このようなサーバーにおいて、水容器内55の水は配管56を介して一旦タンク式クーラ52及びタンク式ヒータ57に送られ、冷却又は加熱された後、配管56を介して各水栓に供給される。たとえば冷水が飲みたい場合には、例水栓の下にコップを置き、冷水栓を開いて冷水をコップに供給する。飲料水タンク50が空になった場合には、新しい飲料水タンク50と交換する。
【0004】
飲料水タンク50自体は無菌工場で製造され、出荷されてくるので、菌等が繁殖したりする心配はないが、サーバー自体は常時設置されているため、衛生面でのメンテナンスがひつようとなる。
【0005】
ところが従来のサーバーは、飲料水タンク50から配管を介して飲料水を一旦取り出し、タンク式クーラ52又はタンク式ヒータ57で熱交換し、さらに配管を介して据付型の冷水栓54又は湯水栓58に供給する構造では、配管内、タンク式クーラ52及びタンク式ヒータ57並びに冷水栓及び湯水栓に常時飲料水が溜まることになる、菌等が繁殖しないように、配管内タンク式クーラ及びタンク52式ヒータ57並びに冷水栓及び湯水栓を頻繁に洗浄しなければならない、衛生面でのメンテナンス作業が非常に面倒になる。
【0006】
サーバーに対して、タンク型クーラ等を据え付けずに、飲料水タンクを水容器収納室で直接冷却(又は加熱)し、飲料水タンクで冷却された冷水(又は温水)を直接、吐水栓から吐出するサーバーが開発されている(特許文献1及び2参照)。いわゆるサーバーが開発されている。これにより、タンク据付型のサーバーと比較して、衛生面のメンテナンス作業が容昜になると共に構造の簡素化及びコストダウンを達成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−206000号公報
【特許文献2】特開2003−262446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが特許文献1及び2等に記載されたサーバーは、飲料水タンクを冷却する冷却機能のみを備えた構造、又は加熱機能のみを備えた単純機能構造であり、冷却と温水(又は熱湯)の両方を同時に利用できる構造とはなっていない。サーバーとしての利用範囲が冷水或いは温水の一方に限定され、多機能性が失われてしまっている。
【0009】
本発明は、サーバー構造を採用することにより、構造は簡素化及び衛生面でのメンテナンス性を維持すると共に、多機能構造で冷水と温水又は熱湯及び飲料物(コーヒー、お茶、紅茶等)機能が無く簡単かつ低コストで供給できるサーバーを提供することを目的としている。
【0010】
また水容器内に飲料水タンクが空になると使用出来無いだけでなく、ろ過機能についても低コストで供給できるサーバーを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この課題を解決するため貯水槽室1は飲料水タンク5(ガロンボトル)を入れ使用する。また飲料水タンク5(ガロンボトル)を使用せずに直接飲料水を入れることができるよう、貯水槽室1の機密性を持たせた構造とする。
【0012】
この様な貯水槽内1の飲料水又は飲料水タンク5(ガロンボトル)に入れられた飲料水の水は重力によって、配管を通りろ過用筒中13に送られる。
【0013】
ろ過用筒中13は空筒である、筒内にはろ過剤(活性炭・骨炭・ミクロ繊維・天然石他)を好みに合わせ色々なろ過剤を入れることが出来るよう、上部をキャップ構造とし、このキャップを開くことで、ろ過用筒中13内部にろ過剤を投入することができる。
【0014】
ろ過用筒中13を通過し水量弁から水パイプに送られ水パイプ9はヒータ8に沿って通るように配設されており、ヒータ8によって加熱された水は、熱湯となって発生する圧力によってドリッパー6に送られ、飲料物(コーヒー、お茶、紅茶等)を押出する構成である。
【0015】
例えば、粉コーヒーはフィルターに入れてドリッパー6にセットされ、押出したコーヒーは貯蔵タンクに溜まる。
【0016】
粉コーヒー以外同様にお茶・紅茶・ウーロン茶他でも利用できる。
この様なコーヒー(お茶・紅茶他)貯蔵タンク内7は下部分に設置されたヒータ8により一定温度を保温される。
【0017】
同様に飲料水タンク5(ガロンタンク)から、ろ過器13を通過し冷水は冷却装置14、15し温水はヒータ8を通り各水栓3、10コックへ通しコップ等で受ける。
【0018】
従来のサーバーにはコーヒー機能は無く他のコーヒーメーカーではコーヒーカップ一杯のコーヒーを押出するときは、水容器に一杯分の水と、フィルターに一杯分のコーヒーを入れて押出し、コーヒーサーバーに受けたコーヒーをコーヒーカップに移し返さなければならない。
【0019】
また数人分のコーヒーを押出するときも同様であり、水と粉コーヒーを必要分だけ入れてコーヒー(お茶・紅茶他)を押出し、コーヒーサーバーに受けたコーヒーカップに移し返さなければならない。
【0020】
コーヒーは一人で飲むときと、複数で飲むときがあるが、むしろ一人で飲むことが多いし、一日何度も飲むことが多い。
【0021】
しかし、一人で一日何度もコーヒー(お茶・紅茶他)を飲むときは、従来のサーバーにはコーヒー機能は無く大変不便である。コーヒーを飲みたいときは、他のコーヒーメーカーでコーヒーカップ一杯のコーヒー新しいフィルターに交換し、粉コーヒーを入れ、再度水容器に水を入れなければならなかった。
【0022】
そこで本発明では、冷水・温水・コーヒー(お茶・紅茶)一人分を一日何度でも手軽に押出でき、コーヒーカップに直接受けることが出来るサーバーを提供するものである。
【0023】
コーヒー(お茶・紅茶他)貯蔵タンク内7が一定の量が溜まると水の供給を自動的に停止する。
【0024】
数人分をコーヒーカップに直接受けるときは、一杯目のコーヒーカップを次のコーヒーカップと入れ替え、給水栓3,10を開くと次のコーヒー押出が出来る。
【0025】
コーヒーカップに直接コーヒー(お茶・紅茶他)を受けるために、コーヒーの出口ノズルはコーヒーカップの近くに構成する。
【発明の効果】
【0026】
一日に何杯もコーヒー(お茶・紅茶他)を飲む愛用者は多いが、従来のサーバーにはコーヒー機能は無く他のコーヒーメーカーで一杯のコーヒーを一日に何回も入れるためには煩雑さがあった。本発明のサーバーはコーヒーカップに直接受けることが出来て、一人分のコーヒーを手軽に入れることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明のサーバーの外観ブロック図である。
【図2】本発明のサーバーの基本構成を現し、冷水・温水・コーヒー等を受けるときのブロック図で ある。
【図3】本発明のサーバーの基本構成を現し、冷水・温水・コーヒー等を受けるときのブロック図で ある。
【図4】コーヒードリッパーの基本構成を現したブロック図である。
【図5】ろ過用筒の断面図である。
【図6】水容器取り付け部の断面図である。
【図7】従来例の断面略図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図1に基づいて本発明を説明する。図2は本発明の一実施例であり、飲料物(コーヒー、お茶、紅茶等)押出を説明するブロック図である。
【0029】
着脱可能飲料水タンク5(ガロンタンク)な水容器内1に入れて粉コーヒー(お茶・紅茶他)をドリッパーにいれる。
【0030】
水容器内は機密性を持たせてあるため、飲料水タンク(ガロンタンク)5無しで直接飲料水を溜めることも出来る。
【0031】
コーヒー押出を開始するときは、水栓の下部にコップを置き水栓を開ける。
コーヒー貯蓄タンク内7のコーヒー水量はフロートセンサー等により、水栓弁3,10で自動設定することが出来る。
【0032】
実施例では水容器からの飲料水は、ろ過筒内13の水は加熱されて圧力が高くなり、熱湯となって水はドリッパー6へ供給され、ドリッパー6にセットされた粉コーヒーでコーヒー貯蔵タンク内7にコーヒーが押出される。
【0033】
コーヒーカップ一杯分のコーヒー押出後、二杯目のコーヒーカップをセットし、水栓コックを再度開けると二杯目のコーヒーを押出する。三杯目のコーヒーも二杯目と同じ手順で行う。
【0034】
本発明のサーバーは冷水・温水・コーヒー(お茶・紅茶・ウーロン茶他)をコップで受けることが出来る。
【0035】
本発明のサーバーは飲料水タンク5であるガロンタンク使用以外に水容器内が貯蓄タンクになっている。
【0036】
本発明のサーバーは、ろ過用筒内13が空で好みに応じて活性炭・骨炭・ミクロ繊維・自然石等を入れ替えろ過することが出来る。
【0037】
本発明のサーバーは従来のサーバーと同様に数人分の冷水・温水・コーヒー(お茶・紅茶・ウーロン茶他)をコップに受けることも出来る。
【0038】
水容器1に飲料水タンク(ガロンタンク)5を入れドリッパー6に粉コーヒーを必要人数分入れ、コーヒー貯蓄タンク7にコーヒーが溜まる。
【符号の説明】
【0039】
1 貯水槽蓋
2 サーバー器具開口扉
3、10 吐水栓
4、11 ドレン受け皿
5 飲料水タンク(ガロンボトル)
6 ドリッパー
7 コーヒーサーバー
8 ヒータ
9 水菅
12 給水弁
13 ろ過用筒管
14 コンプレッサー
15 熱交換器
16 換気扇
17 給水量弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り替え可能な水容器を収納する容器収納室と、該容器収納室内の水容器から供給される飲料水のろ過機能と、ろ過機能を通過した飲料水を冷却又は加熱する機構と、飲料抽出用の粉をドリッパーに入れ、飲料物が貯蓄される保温タンクと、保温タンクから飲料物が吐水栓できることを特徴とするサーバー。
【請求項2】
前記保温タンクが取り外し可能であることを特徴とする請求項1に記載のサーバー。
【請求項3】
ろ過剤に活性炭、骨炭、繊維、フィルター又は天然石のいずれか一つ又は複数の組合せを選択できることを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバー。
【請求項4】
前記水容器室内に直接飲料水を貯める事が出来ることを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載のサーバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−4967(P2011−4967A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−151283(P2009−151283)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(309023324)テック株式会社 (1)
【Fターム(参考)】