説明

サーバ装置及びクライアント・サーバシステム

【課題】クライアント端末装置のユーザによるコンテンツ情報の視聴に、予測不可能な弊害が生じないサーバ装置及びクライアント・サーバシステムを提供する。
【解決手段】複数のクライアント端末装置3と、当該複数のクライアント端末装置3と情報を送受信するサーバ装置1と、を備えるクライアント・サーバシステムSにおいて、サーバ装置1は、CPU131に、クライアント端末装置3からの制御要求に基づいて、当該クライアント端末装置3の優先順位を優先順位判別用記憶部121から取得させる優先順位取得プログラム1331と、当該取得された優先順位に基づいて、当該制御要求を受け付けるか否かを判定させる制御要求受付判定プログラム1332と、当該制御要求を受け付けると判定された場合、当該制御要求に対応した制御を実行させる制御実行プログラム1333と、を備えるよう構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置及びクライアント・サーバシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークを介して、サーバ装置からクライアント端末装置に情報(コンテンツ情報)を提供するシステムが利用されている。サーバ装置には、例えば、テレビジョン装置、ビデオレコーダ、PVR(Personal Video Recorder)、BS(Broadcasting Satellite)放送やCS(Communication Satellite)放送のチューナ、STB(Set Top Box
)、DVD(Digital Versatile Disk)プレイヤー、オーディオ装置などの複数種類のAV機器が接続されており、サーバ装置に接続されるAV機器に対応したコンテンツ情報を、サーバ装置からクライアント端末装置に転送して提供することができるようになっている。
【0003】
1つのサーバ装置に複数のクライアント端末装置が接続している場合、例えば、コンテンツ情報の提供に時間が掛かってしまうという問題がある。
【0004】
そこで、それぞれのクライアント端末装置が、コンテンツ情報の提供要求を開始した時刻に従って、順にコンテンツ情報を提供する方法(特許文献1参照)、コンテンツ情報の視聴開始時刻を設定して、その開始時刻までに当該コンテンツ情報の視聴者を募集する方法(特許文献2参照)、コンテンツ情報の選択確率などから、待ち時間が最小となるようコンテンツ情報提供のスケジューリングを行う方法(特許文献3参照)などが提案されている。
【特許文献1】特開2004−289776号公報
【特許文献2】特開2004−235921号公報
【特許文献3】特開2002−007257号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、1つのサーバ装置に複数のクライアント端末装置が接続している場合、例えば、サーバ装置が、一のクライアント端末装置からのコンテンツ情報に対する制御要求に応じると、他のクライアント端末装置のユーザのコンテンツ情報の視聴に弊害が生じるという問題がある。具体的には、サーバ装置が、第1のコンテンツ情報を、第1のクライアント端末装置及び第2のクライアント端末装置に提供している際に、例えば、第1のクライアント端末装置からの第1のコンテンツ情報に対する停止制御要求に応じると、第2のクライアント端末装置のユーザが望まないのに、第1のコンテンツ情報が停止してしまうこととなって、第2のクライアント端末装置のユーザによる第1のコンテンツ情報の視聴に、予測不可能な弊害が生じてしまうという問題がある。しかしながら、特許文献1,2,3においては、このような問題が想定されていない。
【0006】
本発明の課題は、クライアント端末装置のユーザによるコンテンツ情報の視聴に対して、予測不可能な弊害が生じないサーバ装置及びクライアント・サーバシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のクライアント端末装置と、当該複数のクライアント端末装置と無線ネットワークを介して接続され、情報を送受信するサーバ装置と、を備えるクライアント・サーバシステムにおいて、前記サーバ装置は、各クライアント端末装置に送信しているコンテンツ情報を識別するコンテンツ識別情報
と、当該コンテンツ情報に対する制御におけるクライアント端末装置の優先順位とを対応付けて記憶する優先順位記憶手段と、一のクライアント端末装置から、当該一のクライアント端末装置に送信している一のコンテンツ情報に対する制御要求を受信する制御要求受信手段と、前記制御要求受信手段により受信した前記一のクライアント端末装置からの制御要求に基づいて、当該一のコンテンツ情報に対する制御における当該一のクライアント端末装置の優先順位を前記優先順位記憶手段から取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記一のクライアント端末装置の優先順位に基づいて、前記制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により制御要求を受け付けると判定された場合、当該制御要求に対応した制御を実行する実行手段と、前記判定手段により制御要求を受け付けないと判定された場合、当該制御要求を送信した前記一のクライアント端末装置に、その旨を通知する通知手段と、を備え、前記判定手段は、前記一のクライアント端末装置の優先順位が最も高い場合に、前記制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けると判定し、前記クライアント端末装置は、前記サーバ装置から送信されたコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信手段と、前記通知手段から送信された前記制御要求を受け付けない旨の通知を受信する通知受信手段と、前記通知受信手段により受信した通知を出力する通知出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、無線ネットワークを介して接続された複数のクライアント端末装置との間で、情報を送受信するサーバ装置において、各クライアント端末装置に送信しているコンテンツ情報を識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツ情報に対する制御におけるクライアント端末装置の優先順位とを対応付けて記憶する優先順位記憶手段と、一のクライアント端末装置から、当該一のクライアント端末装置に送信している一のコンテンツ情報に対する制御要求を受信する制御要求受信手段と、前記制御要求受信手段により受信した前記一のクライアント端末装置からの制御要求に基づいて、当該一のコンテンツ情報に対する制御における当該一のクライアント端末装置の優先順位を前記優先順位記憶手段から取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記一のクライアント端末装置の優先順位が予め設定された所定の条件を満たすか否かに基づいて、前記制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により制御要求を受け付けると判定された場合、当該制御要求に対応した制御を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサーバ装置において、前記判定手段は、前記一のクライアント端末装置の優先順位が最も高い場合に、前記制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けると判定することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のサーバ装置において、前記判定手段により制御要求を受け付けないと判定された場合、当該制御要求を送信した前記一のクライアント端末装置に、その旨を通知する通知手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4に記載のサーバ装置において、前記一のクライアント端末装置から、前記一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位に関する優先順位情報を受信する優先順位情報受信手段と、前記優先順位情報受信手段により受信した優先順位情報に基づいて、当該一のクライアント端末装置の、前記一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を、前記優先順位記憶手段に設定する優先順位設定手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のサーバ装置において、前記優先順位は、コンテンツ情報の送信を開始した順番に基づいて設定され、前記優先順位情報受信手段は、前記優先順位情報として、前記一のコンテンツ情報の送信停止要求又は他の一のコンテン
ツ情報への送信切替要求を受信し、前記優先順位設定手段は、前記優先順位情報受信手段が、前記一のクライアント端末装置から、前記一のコンテンツ情報の送信停止要求又は他の一のコンテンツ情報への送信切替要求を受信した場合に、前記優先順位記憶手段に記憶されている当該一のクライアント端末装置の、当該一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を無効にするとともに、当該一のクライアント端末装置よりも優先順位の低いクライアント端末装置の当該一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を一段階繰り上げることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、判定手段によって、取得手段により取得された一のクライアント端末装置の優先順位に基づいて、制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けるか否かを判定することができ、そして、判定手段は、一のクライアント端末装置の優先順位が最も高い場合に、制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けると判定することができる。すなわち、「優先順位が最も高い場合に、制御要求を受け付ける」という、予め設定された条件に従って制御要求を受け付けるため、例えば、優先順位が最も高い一のクライアント端末装置の制御要求が受け付けられて、他のクライアント端末装置のユーザによるコンテンツ情報の視聴に弊害が生じたとしても、当該他のクライアント端末装置のユーザは、当該弊害を予測することができる。したがって、クライアント端末装置のユーザによるコンテンツ情報の視聴に、予測不可能な弊害が生じない。
【0014】
また、通知手段及び通知出力手段によって、クライアント端末装置のユーザは、制御要求が受け付けられない場合に、その旨を知ることができる。したがって、制御要求が受け付けられないことにより生じるユーザの不安、具体的には、例えば、「クライアント端末装置やサーバ装置が壊れてしまったのではないか」などの不安を解消することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、判定手段によって、取得手段により取得された一のクライアント端末装置の優先順位が予め設定された所定の条件を満たすか否かに基づいて、制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けるか否かを判定することができる。すなわち、予め設定された条件に従って制御要求を受け付けるため、例えば、一のクライアント端末装置の制御要求が受け付けられて、他のクライアント端末装置のユーザによるコンテンツ情報の視聴に弊害が生じたとしても、当該他のクライアント端末装置のユーザは、当該弊害を予測することができる。したがって、クライアント端末装置のユーザによるコンテンツ情報の視聴に、予測不可能な弊害が生じない。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、判定手段は、一のクライアント端末装置の優先順位が最も高い場合に、制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けると判定することができる。すなわち、「優先順位が最も高い場合に、制御要求を受け付ける」という、予め設定された条件に従って制御要求を受け付けるため、例えば、優先順位が最も高い一のクライアント端末装置の制御要求が受け付けられて、他のクライアント端末装置におけるユーザのコンテンツ情報の視聴に弊害が生じたとしても、当該他のクライアント端末装置のユーザは、当該弊害を予測することができる。したがって、クライアント端末装置のユーザによるコンテンツ情報の視聴に、予測不可能な弊害が生じない。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、通知手段によって、判定手段により制御要求を受け付けないと判定された場合、当該制御要求を送信した一のクライアント端末装置に、その旨を通知することができる。すなわち、クライアント端末装置のユーザは、制御要求が受け付けられない場合に、その旨を知ることができる。したがって、制御要求が受け付けられないことにより生じるユーザの不安、具体的には、例えば、「クライアント端末装置やサーバ装置が壊れてしまったのではないか」などの不安を解消することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、請求項2〜4に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、優先順位情報受信手段によって、一のクライアント端末装置から、一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位に関する優先順位情報を受信することができ、優先順位設定手段によって、優先順位情報受信手段により受信した優先順位情報に基づいて、当該一のクライアント端末装置の、一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を、優先順位記憶手段に設定することができる。したがって、制御要求を受け付けるか否かの判定の基になる優先順位が、優先順位情報に基づいて確実に変更されて設定されることとなって、より一層、クライアント端末装置のユーザによるコンテンツ情報の視聴に、予測不可能な弊害が生じない。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、優先順位は、コンテンツ情報の送信を開始した順番に基づいて設定することができ、優先順位設定手段によって、優先順位情報受信手段が、一のクライアント端末装置から、優先順位情報として、一のコンテンツ情報の送信停止要求又は他の一のコンテンツ情報への送信切替要求を受信した場合に、優先順位記憶手段に記憶されている当該一のクライアント端末装置の、当該一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を無効にするとともに、当該一のクライアント端末装置よりも優先順位の低いクライアント端末装置の当該一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を一段階繰り上げることができる。したがって、制御要求を受け付けるか否かの判定の基になる優先順位が、コンテンツ情報の送信を開始した順番に基づいて確実に変更されて設定されることとなって、より一層、クライアント端末装置のユーザによるコンテンツ情報の視聴に、予測不可能な弊害が生じない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
<構成>
まず、クライアント・サーバシステム、サーバ装置及びクライアント端末装置の構成を説明する。
[クライアント・サーバシステムの構成]
クライアント・サーバシステムSは、例えば、図1に示すように、各種AV機器2を接続したサーバ装置1、出力装置4を接続し、リモートコントローラ5(以下、リモコン5)によって操作可能な複数のクライアント端末装置3…などから構成される。サーバ装置1とクライアント端末装置3とは、無線ネットワークNを介して接続されており、互いに情報を送受信することができるようになっている。
【0021】
なお、サーバ装置1に対するクライアント端末装置3の個数は、図1の限りではない。
【0022】
サーバ装置1からクライアント端末装置3に送信される情報として、例えば、コンテンツ情報などがある。コンテンツ情報は、例えば、サーバ装置1に接続された各種AV機器2から取得され、クライアント端末装置3に接続された出力装置4に出力される。
【0023】
クライアント端末装置3からサーバ装置1に送信される情報として、例えば、制御要求などがある。制御要求は、サーバ装置1から送信されているコンテンツ情報に対するものであり、例えば、各種AV機器2のテレビジョン装置21(後述)のチャンネルを変更する要求などである。
【0024】
具体的には、例えば、リモコン5から一のコンテンツ情報に対する制御要求に関する信号を受信すると、クライアント端末装置3は、当該信号に対応する制御要求をサーバ装置1に送信する。当該制御要求を受信したサーバ装置1は、各種AV機器2などに対して、
当該制御要求に対応した制御を実行し、当該実行の結果を、クライアント端末装置3に送信する。そして、当該実行の結果を受信したクライアント端末装置3は、出力装置4などに、当該実行の結果を出力する。
【0025】
また、クライアント端末装置3からサーバ装置1に送信される情報として、優先順位情報としての、一のコンテンツ情報の送信停止要求、他の一のコンテンツ情報への送信切替要求、一のコンテンツ情報の送信開始要求などもある。送信停止要求、送信切替要求、送信開始要求は、制御要求と同様、例えば、それぞれ、ユーザによるリモコン5の入力ボタンの押下に伴ってリモコン5からクライアント端末装置3に送信された、送信停止要求に関する信号、送信切替要求に関する信号、送信開始要求に関する信号に基づいて、クライアント端末装置3からサーバ装置1に送信される。
【0026】
送信停止要求は、一のコンテンツ情報の送信を停止する要求である。具体的には、例えば、各種AV機器2のテレビジョン装置21(後述)からのコンテンツ情報の送信を停止する要求などである。より具体的には、例えば、各種AV機器2のテレビジョン装置21(後述)の電源を消す要求などである。
【0027】
送信切替要求は、一のコンテンツ情報の送信を停止し、他の一のコンテンツ情報の送信を開始する要求である。具体的には、例えば、各種AV機器2のテレビジョン装置21(後述)からのコンテンツ情報の送信を停止し、各種AV機器2のDVDプレイヤー22(後述)からのコンテンツ情報の送信を開始する要求などである。
【0028】
送信開始要求は、一のコンテンツ情報の送信を開始する要求である。具体的には、例えば、各種AV機器2のテレビジョン装置21(後述)からのコンテンツ情報の送信を開始する要求などである。
【0029】
無線ネットワークNは、例えば、Bluetooth規格やIEEE(Institute of Electrical and
Electronic Engineers)802.11規格に準じた無線LAN(Local Area Network)などの
ネットワークである。
[サーバ装置の構成]
サーバ装置1は、例えば、図2に示すように、エンコーダ11、記憶部12、制御部13、制御要求受信手段、通知手段及び優先順位情報受信手段としての無線通信部14などを備えて構成される。各部は、バス1Bによって接続されている。そして、サーバ装置1は、各種AV機器2を接続している。
【0030】
エンコーダ11は、例えば、各種AV機器2からサーバ装置1に入力されるコンテンツ情報(映像情報や音声情報)を、所定のファイル形式の圧縮コンテンツ情報(圧縮映像情報や圧縮音声情報)にエンコードする。具体的には、例えば、エンコーダ11は、各種AV機器2からサーバ装置1に入力される映像情報を、MPEG−2(Moving Picture Experts Group phase 2)形式などの圧縮映像情報にエンコードし、各種AV機器2からサーバ装置1に入力される音声情報を、AAC(Advanced Audio Coding)形式などの圧縮音
声情報にエンコードする。
【0031】
記憶部12は、例えば、図2に示すように、優先順位記憶手段としての優先順位判定データテーブル121などを記憶している。
【0032】
優先順位判定データテーブル121は、各クライアント端末装置3に送信しているコンテンツ情報を識別するコンテンツ識別情報としてのコンテンツ識別番号と、当該コンテンツ情報に対する制御におけるクライアント端末装置3の優先順位とを対応付けて記憶する。
【0033】
具体的には、優先順位判定データテーブル121は、例えば、図3に示すように、「クライアント識別番号」記憶領域1211,1212,1213,1214,1215…(
以下、「クライアント識別番号」記憶領域1211…)、「コンテンツ識別番号」記憶領域1211a,1212a,1213a,1214a,1215a…(以下、「コンテンツ識別番号」記憶領域1211a…)、「優先順位」記憶領域1211b,1212b,1213b,1214b,1215b…(以下、「優先順位」記憶領域1211b…)などを有している。
【0034】
ここで、同一のクライアント識別番号に対応するコンテンツ識別番号と優先順位は、例えば、8bitの情報量を有する1つの情報である。具体的には、例えば、クライアント識
別番号「1」において、8bitのうち、上位4bitで「コンテンツ識別番号」記憶領域1211aに記憶されたコンテンツ識別番号を示し、下位4bitで「優先順位」記憶領域12
11bに記憶された優先順位を示す。
【0035】
「クライアント識別番号」記憶領域1211…は、サーバ装置1と無線ネットワークNを介して接続可能なクライアント端末装置3を識別するクライアント識別番号を記憶する。
【0036】
「コンテンツ識別番号」記憶領域1211a…は、「クライアント識別番号」記憶領域1211…に記憶されているクライアント識別番号のクライアント端末装置3に送信しているコンテンツ情報を識別するコンテンツ識別番号を記憶する。
【0037】
なお、「コンテンツ識別番号」記憶領域1211a…には、予め「00」が記憶されていることとする。「コンテンツ識別番号」記憶領域1211a…に記憶されているコンテンツ識別番号が「00」の場合は、当該コンテンツ識別番号(「00」)に対応するクライアント識別番号のクライアント端末装置3には、コンテンツ情報が送信されていないとする。すなわち、図3に示す優先順位判定データテーブル121においては、クライアント識別番号「4」のクライアント端末装置3には、コンテンツ情報が送信されていない。
【0038】
「優先順位」記憶領域1211b…は、「コンテンツ識別番号」記憶領域1211a…に記憶されているコンテンツ識別番号のコンテンツ情報に対する制御における、「クライアント識別番号」記憶領域1211…に記憶されているクライアント識別番号のクライアント端末装置3の優先順位を記憶する。
【0039】
なお、「優先順位」記憶領域1211b…には、予め「00」が記憶されていることとする。
【0040】
制御部13は、例えば、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)13
1、RAM(Random Access Memory)132、ROM(Read Only Memory)133などを備えている。
【0041】
CPU131は、ROM133に記憶されたサーバ装置1用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0042】
RAM132は、CPU131によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0043】
ROM133は、サーバ装置1で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU131によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形でROM133に記憶されている。
【0044】
具体的には、ROM133には、例えば、図2に示すように、優先順位取得プログラム1331、制御要求受付判定プログラム1332、制御実行プログラム1333、通知プ
ログラム1334、優先順位設定プログラム1335などが記憶されている。
【0045】
優先順位取得プログラム1331は、CPU131に、無線通信部14により受信した一のクライアント端末装置3からの一のコンテンツ情報に対する制御要求に基づいて、当該一のコンテンツ情報に対する制御における当該一のクライアント端末装置3の優先順位を優先順位判定データテーブル121から取得する機能を実現させる。
【0046】
具体的には、例えば、無線通信部14が、一のクライアント端末装置3の無線通信部32(後述)から一のコンテンツ情報に対する制御要求を受信すると、CPU131は、優先順位取得プログラム1331を実行して、優先順位判定データテーブル121の「優先順位」記憶領域1211b…から、当該制御要求を送信した一のクライアント端末装置3のクライアント識別番号に対応する優先順位を取得する。
【0047】
CPU131は、かかる優先順位取得プログラム1331を実行することによって、取得手段として機能する。
【0048】
制御要求受付判定プログラム1332は、CPU131に、CPU131の優先順位取得プログラム1331の実行により取得された一のクライアント端末装置3の優先順位に基づいて、無線通信部14により受信した制御要求を受け付けるか否かを判定する機能を実現させる。
【0049】
具体的には、例えば、CPU131が優先順位取得プログラム1331を実行することによって、一のクライアント端末装置3の優先順位を取得すると、CPU131は、制御要求受付判定プログラム1332を実行して、当該取得した一のクライアント端末装置3の優先順位に基づいて、当該一のクライアント端末装置3の無線通信部32(後述)から送信されて無線通信部14により受信した一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けるか否かを判定する。そして、例えば、所定の条件として、当該取得した一のクライアント端末装置3の優先順位が最も高い場合に、無線通信部14により受信した一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けると判定する。
【0050】
CPU131は、かかる制御要求受付判定プログラム1332を実行することによって、判定手段として機能する。
【0051】
制御実行プログラム1333は、CPU131に、CPU131の制御要求受付判定プログラム1332の実行により制御要求を受け付けると判定された場合、当該制御要求に対応した制御を実行する機能を実現させる。
【0052】
具体的には、例えば、CPU131が制御要求受付判定プログラム1332を実行することによって、一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けると判定すると、CPU131は、制御実行プログラム1333を実行して、当該制御要求に対応した制御を、例えば、各種AV機器2などに対して実行する。
【0053】
CPU131は、かかる制御実行プログラム1333を実行することによって、実行手段として機能する。
【0054】
通知プログラム1334は、CPU131に、CPU131の制御要求受付判定プログラム1332の実行により制御要求を受け付けないと判定された場合、当該制御要求を送信した一のクライアント端末装置3に、その旨を通知する機能を実現させる。
【0055】
具体的には、例えば、CPU131が制御要求受付判定プログラム1332を実行することによって、一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けないと判定すると、CPU131は、通知プログラム1334を実行して、当該制御要求を受け付けない旨の通知を、無線通信部14から、当該制御要求を送信した一のクライアント端末装置3の通知受信手段としての無線通信部32(後述)に送信する。
【0056】
CPU131は、かかる通知プログラム1334を実行することによって、通知手段として機能する。
【0057】
優先順位設定プログラム1335は、CPU131に、無線通信部14により受信した優先順位情報(送信停止要求や送信切替要求など)に基づいて、一のクライアント端末装置3の、一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を、優先順位判定データテーブル121に設定する機能を実現させる。
【0058】
具体的には、例えば、無線通信部14が、一のクライアント端末装置3から、一のコンテンツ情報の送信停止要求や他の一のコンテンツ情報への送信切替要求などを受信した場合に、CPU131は、優先順位設定プログラム1335を実行して、優先順位判定データテーブル121に記憶されている当該一のクライアント端末装置3の、当該一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を無効にするとともに、当該一のクライアント端末装置3よりも優先順位の低いクライアント端末装置3の当該一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を一段階繰り上げる。
【0059】
より具体的には、例えば、無線通信部14が、一のクライアント端末装置3の無線通信部32(後述)から、送信停止要求や送信切替要求などを受信すると、CPU131は、優先順位設定プログラム1335を実行して、優先順位判定データテーブル121の「優先順位」記憶領域1211b…に記憶されている優先順位のうち、当該一のクライアント端末装置3のクライアント識別番号に対応する優先順位を「00」に変更する。また、CPU131は、優先順位設定プログラム1335を実行して、当該一のクライアント端末装置3の優先順位が「00」に変更される前において、優先順位判定データテーブル121の「コンテンツ識別番号」記憶領域1211a…に記憶されているコンテンツ識別番号の中から、当該一のクライアント端末装置3のクライアント識別番号に対応するコンテンツ識別番号と同一のコンテンツ識別番号を選び出す。次いで、CPU131は、当該選び出したコンテンツ識別番号に対応する、優先順位判定データテーブル121の「優先順位」記憶領域1211b…に記憶されている優先順位のうち、当該一のクライアント端末装置3よりも優先順位が低い優先順位を一段階繰り上げる。
【0060】
CPU131は、かかる優先順位設定プログラム1335を実行することによって、優先順位設定手段として機能する。
【0061】
無線通信部14は、無線ネットワークNを介して、クライアント端末装置3との間で各種情報の送受信を行う。具体的には、無線通信部14は、クライアント端末装置3との間で無線信号の送受信を行うためのアンテナ141やRF(Radio Frequency)変換器(図
示省略)、Bluetooth規格やIEEE802.11規格に準じた無線LANに接続するための無線L
ANカード(図示省略)などを備えている。
【0062】
具体的には、本発明における無線通信部14は、例えば、コンテンツ情報(圧縮コンテンツ情報)をクライアント端末装置3の無線通信部32(後述)に送信する。また、本発明における無線通信部14は、例えば、制御要求受信手段として、一のクライアント端末装置3の無線通信部32(後述)から、当該一のクライアント端末装置3に送信している一のコンテンツ情報に対する制御要求を受信する。また、本発明における無線通信部14は、例えば、通知手段として、CPU131の制御要求受付判定プログラム1332の実行により一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けないと判定された場合、当該制御要求を送信した一のクライアント端末装置3の無線通信部32(後述)に、当該制御要求を受け付けない旨の通知を送信する。また、本発明における無線通信部14は、例えば、優先順位情報受信手段として、一のクライアント端末装置3から、一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位に関する優先順位情報(送信停止要求や送信切替要求など)を受信する。
【0063】
サーバ装置1に接続された各種AV機器2は、例えば、図2に示すように、テレビジョン装置21やDVD(Digital Versatile Disk)プレイヤー22などを含む。各種AV機器2は、サーバ装置1からの制御に従って動作する。各種AV機器2は、当該制御に従って、例えば、コンテンツ情報(映像情報や音声情報)をサーバ装置1に出力する。
【0064】
なお、各種AV機器2は、図2に示すテレビジョン装置21やDVDプレイヤー22だ
けでなく、例えば、ビデオレコーダ、PVR(Personal Video Recorder)、BS(Broadcasting Satellite)放送やCS(Communication Satellite)放送のチューナ、STB(Set Top Box)、オーディオ装置など、好適な任意のAV機器を含む。
[クライアント端末装置の構成]
クライアント端末装置3は、例えば、図4に示すように、信号受信部31、コンテンツ情報受信手段及び通知受信手段としての無線通信部32、バッファ33、制御部34、デコーダ35、通知出力手段としての通知出力部36などを備えて構成される。各部は、バス3Bによって接続されている。そして、クライアント端末装置3は、出力装置4を接続しており、リモコン5によって操作できるようになっている。
【0065】
信号受信部31は、例えば、リモコン5から送信された各種信号を受信する。
【0066】
無線通信部32は、サーバ装置1の無線通信部14とほぼ同様の構成であって、無線ネットワークNを介して、サーバ装置1との間で各種情報の送受信を行う。具体的には、無線通信部32は、サーバ装置1との間で無線信号の送受信を行うためのアンテナ321やRF(Radio Frequency)変換器(図示省略)、Bluetooth規格やIEEE802.11規格に準じた無線LANに接続するための無線LANカード(図示省略)などを備えている。
【0067】
具体的には、本発明における無線通信部32は、例えば、制御要求、送信停止要求、送信切替要求、送信開始要求などを、サーバ装置1の無線通信部14に送信する。また、本発明における無線通信部32は、例えば、コンテンツ情報受信手段として、サーバ装置1の無線通信部14から送信されたコンテンツ情報を受信する。また、本発明における無線通信部32は、例えば、通知受信手段として、サーバ装置1のCPU131の通知プログラム1334の実行により無線通信部14から送信された、一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けない旨の通知を受信する。
【0068】
バッファ33は、無線通信部32が受信した、サーバ装置1の無線通信部14から送信されたコンテンツ情報(圧縮コンテンツ情報)などを一時的に記憶する。
【0069】
制御部34は、例えば、図4に示すように、CPU341、RAM342、ROM343などを備えている。
【0070】
CPU341は、ROM343に記憶されたクライアント端末装置3用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0071】
RAM342は、CPU341によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0072】
ROM343は、クライアント端末装置3で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU341によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形でROM343に記憶されている。
【0073】
デコーダ35は、例えば、CPU341からの制御に従って、バッファ33に記憶された圧縮コンテンツ情報(圧縮映像情報や圧縮音声情報)に対して当該圧縮コンテンツ情報のファイル形式に応じた処理を施し、当該圧縮コンテンツ情報を、コンテンツ情報(映像情報や音声情報)にデコードする。
【0074】
通知出力部36は、通知出力手段として、無線通信部32により受信した、サーバ装置1の無線通信部14から送信された、一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けない旨の通知を出力する。具体的には、例えば、通知出力部36は、LED(Light Emitting Diode)などであり、無線通信部32が、無線通信部14から送信された通知を受信すると点灯する。
【0075】
出力装置4は、例えば、クライアント端末装置3から入力されるコンテンツ情報(映像情報や音声情報)を出力する。具体的には、例えば、出力装置4は、映像情報を出力するモニタ(図示省略)や、音声情報を出力するスピーカ(図示省略)などを備えている。
【0076】
リモコン5は、例えば、図4に示すように、各種入力ボタン51などを備えている。リモコン5は、例えば、ユーザによって、各種入力ボタン51のうちの何れかの入力ボタンが押下されると、当該入力ボタンに対応した信号を、クライアント端末装置3の信号受信部31に送信する。
<処理>
次に、クライアント・サーバシステムSにおける、サーバ装置1によるクライアント端末装置3からの制御要求の受け付けに関する処理([制御要求受付処理])、サーバ装置1によるクライアント端末装置3からの制御要求の受け付けにおける、優先順位の設定に関する処理([優先順位設定処理])について説明する。
[制御要求受付処理]
クライアント・サーバシステムSにおける、サーバ装置1によるクライアント端末装置3からの制御要求の受け付けに関する処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0077】
まず、サーバ装置1のCPU131は、サーバ装置1の無線通信部14が、クライアン端末装置3の無線通信部32から、送信停止要求、送信切替要求又は送信開始要求と、クライアント識別番号とを受信したか否かを判断する(ステップS1)。
【0078】
ステップS1において、無線通信部14が、送信停止要求、送信切替要求又は送信開始要求と、クライアント識別番号とを受信したと判断すると(ステップS1;Yes)、CPU131は、後述する優先順位設定処理(図6)を行う(ステップS2)。そして、CPU131は、ステップS1以降の処理を繰り返して行う。
【0079】
一方、ステップS1において、無線通信部14が、送信停止要求、送信切替要求又は送信開始要求と、クライアント識別番号とを受信していないと判断すると(ステップS1;No)、CPU131は、無線通信部14が、クライアント端末装置3の無線通信部32から、制御要求と、クライアント識別番号とを受信したか否かを判断する(ステップS3)。
【0080】
ステップS3において、無線通信部14が、制御要求と、クライアント識別番号とを受信していないと判断すると(ステップS3;No)、CPU131は、ステップS1以降の処理を繰り返して行う。
【0081】
一方、ステップS3において、無線通信部14が、制御要求と、クライアント識別番号とを受信したと判断すると(ステップS3;Yes)、CPU131は、優先順位取得プログラム1331を実行して、優先順位判定データテーブル121の「優先順位」記憶領域1211b…から、ステップS3で受信したクライアント識別番号に対応する優先順位を取得する(ステップS4)。
【0082】
次いで、CPU131は、制御要求受付判定プログラム1332を実行して、ステップS4で取得した優先順位が最も高いか否かを判断する(ステップS5)。
【0083】
ステップS5において、ステップS4で取得した優先順位が最も高いと判断すると(ステップS5;Yes)、すなわち、ステップS3で受信した制御要求を受け付けると判定すると、CPU131は、制御実行プログラム1333を実行して、当該制御要求に対応した制御を、例えば、各種AV機器2などに対して実行する(ステップS6)。
【0084】
具体的には、例えば、ステップS3で、クライアント識別番号が「1」のクライアント端末装置3から、所定の制御要求(例えば、各種AV機器2のテレビジョン装置21のチャンネルを変更する要求)を受信したとすると、CPU131は、ステップS4で、図3に示す優先順位判定データテーブル121の「優先順位」記憶領域1211bから優先順位「01」を取得し、ステップS5で、当該取得された優先順位を最も高いと判断する。すなわち、CPU131は、ステップS5で、ステップS3で受信したクライアント識別番号が「1」のクライアント端末装置3からの制御要求を受け付けると判定する。次に、CPU131は、ステップS6で、ステップS3で受信した所定の制御要求(例えば、各種AV機器2のテレビジョン装置21のチャンネルを変更する要求)に対応した制御を、該当するAV機器(例えば、テレビジョン装置21)に対して実行する。
【0085】
次いで、CPU131は、ステップS6での実行の結果を、無線通信部14から、ステップS3で受信したクライアント識別番号のクライアント端末装置3の無線通信部32に送信する(ステップS7)。そして、CPU131は、再び、ステップS1以降の処理を繰り返して行う。
【0086】
一方、ステップS5において、ステップS4で取得した優先順位が最も高くないと判断すると(ステップS5;No)、すなわち、ステップS3で受信した制御要求を受け付けないと判定すると、CPU131は、通知プログラム1334を実行して、無線通信部14から、ステップS3で受信したクライアント識別番号のクライアント端末装置3の無線通信部32に、制御要求を受け付けない旨を通知する(ステップS8)。
[優先順位設定処理]
サーバ装置1によるクライアント端末装置3からの制御要求の受け付けにおける、優先順位の設定に関する処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0087】
まず、サーバ装置1のCPU131は、サーバ装置1の無線通信部14が、ステップS1(図5)で受信したのは送信停止要求であるか否かを判断する(ステップS201)。
【0088】
ステップS201において、受信したのは送信停止要求であると判断すると(ステップS201;Yes)、CPU131は、優先順位設定プログラム1335を実行して、ステップS1(図5)で受信した送信停止要求を送信してきたクライアント端末装置3以外の、当該送信停止要求にかかるコンテンツ情報に対する他のクライアント端末装置3の優先順位を、送信を開始した順番に基づいて更新する(ステップS202)。
【0089】
具体的に、例えば、ステップS1(図5)で、クライアント識別番号「3」のクライアント端末装置3から、所定の送信停止要求(コンテンツ識別番号「01」のコンテンツ情報の送信を停止する要求)を受信したとする。CPU131は、例えば、図3に示す優先順位判定データテーブル121から、まず、ステップS1(図5)で受信したクライアント識別番号(例えば、「3」)に対応するコンテンツ識別番号(「01」)と同一の、「コンテンツ識別番号」記憶領域1211a,1215aに記憶されているコンテンツ識別番号(それぞれ対応するクライアント識別番号は「1」,「5」)を選び出す。次に、CPU131は、当該選び出したコンテンツ識別番号に対応する優先順位のうち、ステップ
S1(図5)で受信したクライアント識別番号(例えば、「3」)に対応する優先順位(「02」)よりも低い、「優先順位」記憶領域1215bに記憶されている優先順位「03」(対応するクライアント識別番号は「5」)を抽出する。次に、CPU131は、当該抽出した優先順位「03」を一段階繰り上げて「02」に変更し、当該変更された「02」を「優先順位」記憶領域1215bに記憶させる。
【0090】
次いで、CPU131は、優先順位設定プログラム1335を実行して、ステップS1(図5)で受信した送信停止要求を送信してきたクライアント端末装置3の優先順位を「00」に変更する(ステップS203)。
【0091】
具体的には、例えば、図3に示す優先順位判定データテーブル121においては、CPU131は、ステップS1(図5)で受信したクライアント識別番号(例えば、「3」)に対応する、「優先順位」記憶領域1213bに記憶されている優先順位「02」を「00」に変更する。
【0092】
次いで、CPU131は、ステップS1(図5)で受信した送信停止要求を送信してきたクライアント端末装置3のコンテンツ識別番号を「00」に変更し(ステップS204)、本処理を終了する
具体的には、例えば、図3に示す優先順位判定データテーブル121においては、CPU131は、ステップS1(図5)で受信したクライアント識別番号(例えば、「3」)に対応する、「コンテンツ識別番号」記憶領域1213aに記憶されているコンテンツ識別番号「01」を「00」に変更する。
【0093】
一方、ステップS201において、受信したのは送信停止要求でないと判断すると(ステップS201;No)、CPU131は、無線通信部14が、ステップS1(図5)で受信したのは送信切替要求であるか否かを判断する(ステップS205)。
【0094】
ステップS205において、受信したのは送信切替要求であると判断すると(ステップS205;Yes)、CPU131は、優先順位設定プログラム1335を実行して、ステップS202と略同一の処理を行って、ステップS1(図5)で受信した送信切替要求を送信してきたクライアント端末装置3以外の、当該送信切替要求にかかるコンテンツ情報に対する他のクライアント端末装置3の優先順位を、送信を開始した順番に基づいて更新する(ステップS206)。
【0095】
具体的には、例えば、ステップS1(図5)で、クライアント識別番号「1」のクライアント端末装置3から、所定の送信切替要求(コンテンツ識別番号「01」のコンテンツ情報の送信を停止し、コンテンツ識別番号「02」のコンテンツ情報の送信を開始する要求)を受信したとする。CPU131は、例えば、図3に示す優先順位判定データテーブル121から、まず、ステップS1(図5)で受信したクライアント識別番号(例えば、「1」)に対応するコンテンツ識別番号(「01」)と同一の、「コンテンツ識別番号」記憶領域1213a,1215aに記憶されているコンテンツ識別番号(それぞれ対応するクライアント識別番号は「3」,「5」)を選び出す。次に、CPU131は、当該選び出したコンテンツ識別番号に対応する優先順位のうち、ステップS1(図5)で受信したクライアント識別番号(例えば、「1」)に対応する優先順位(「01」)よりも低い、「優先順位」記憶領域1213b,1215bに記憶されている優先順位「02」,「03」(それぞれ対応するクライアント識別番号は「3」,「5」)を抽出する。次に、CPU131は、当該抽出した優先順位「02」,「03」を一段階繰り上げて「01」,「02」に変更し、当該変更された「01」を「優先順位」記憶領域1213bに記憶させ、当該変更された「02」を「優先順位」記憶領域1215bに記憶させる。
【0096】
次いで、CPU131は、優先順位設定プログラム1335を実行して、ステップS203と略同一の処理を行って、ステップS1(図5)で受信した送信切替要求を送信して
きたクライアント端末装置3の優先順位を「00」に変更する(ステップS207)。
【0097】
具体的には、例えば、図3に示す優先順位判定データテーブル121においては、CPU131は、ステップS1(図5)で受信したクライアント識別番号(例えば、「1」)に対応する、「優先順位」記憶領域1211bに記憶されている優先順位「01」を「00」に変更する。
【0098】
次いで、CPU131は、ステップS1(図5)で受信した送信切替要求を送信してきたクライアント端末装置3のコンテンツ識別番号を変更する(ステップS208)。
【0099】
具体的には、例えば、図3に示す優先順位判定データテーブル121においては、CPU131は、ステップS1(図5)で受信したクライアント識別番号(例えば、「1」)に対応する、「コンテンツ識別番号」記憶領域1211aに記憶されているコンテンツ識別番号「01」を、ステップS1(図5)で受信した所定の送信切替要求(コンテンツ識別番号「01」のコンテンツ情報の送信を停止し、コンテンツ識別番号「02」のコンテンツ情報の送信を開始する要求)によって送信を開始するよう要求されたコンテンツ情報のコンテンツ識別番号「02」に変更する。
【0100】
次いで、CPU131は、ステップS1(図5)で受信した送信切替要求を送信してきたクライアント端末装置3の優先順位を、送信を開始した順番に基づいて設定し(ステップS209)、本処理を終了する。
【0101】
具体的には、例えば、CPU131は、図3に示す優先順位判定データテーブル121から、まず、ステップS208で変更されたコンテンツ識別番号(「02」)と同一の、「コンテンツ識別番号」記憶領域1212aに記憶されているコンテンツ識別番号(対応するクライアント識別番号は「2」)を選び出す。次に、CPU131は、当該選び出したコンテンツ識別番号に対応する優先順位のうち、最も低い、「優先順位」記憶領域1212bに記憶されている優先順位「01」(対応するクライアント識別番号は「2」)を抽出する。次に、CPU131は、当該抽出した優先順位「01」よりも一段階低い優先順位「02」を、ステップS208で変更されたコンテンツ識別番号に対応付けて、「優先順位」記憶領域1211bに記憶させる。
【0102】
一方、ステップS205において、受信したのは送信切替要求でないと判断すると(ステップS205;No)、すなわち、ステップS1(図5)で受信したのは送信開始要求であると判断すると、CPU131は、ステップS1(図5)で受信した送信開始要求を送信してきたクライアント端末装置3のコンテンツ識別番号を設定する(ステップS210)。
【0103】
具体的には、例えば、ステップS1(図5)で、クライアント識別番号「4」のクライアント端末装置3から、所定の送信開始要求(コンテンツ識別番号「01」のコンテンツ情報の送信を開始する要求)を受信したとする。例えば、図3に示す優先順位判定データテーブル121においては、CPU131は、ステップS1(図5)で受信したクライアント識別番号(例えば、「4」)に対応する、「コンテンツ識別番号」記憶領域1214aに記憶されているコンテンツ識別番号「00」を、ステップS1(図5)で受信した所定の送信開始要求(コンテンツ識別番号「01」のコンテンツ情報の送信を開始する要求)によって送信を開始するよう要求されたコンテンツ情報のコンテンツ識別番号「01」に変更して設定する。
【0104】
なお、ステップS210で変更される前のコンテンツ識別番号は、必ず、「00」である。
【0105】
次いで、CPU131は、ステップS209と略同一の処理を行って、ステップS1(図5)で受信した送信開始要求を送信してきたクライアント端末装置3の優先順位を、送信を開始した順番に基づいて設定し(ステップS211)、本処理を終了する。
【0106】
具体的には、例えば、CPU131は、図3に示す優先順位判定データテーブル121
から、まず、ステップS210で設定されたコンテンツ識別番号(「01」)と同一の、「コンテンツ識別番号」記憶領域1211a,1213a,1215aに記憶されているコンテンツ識別番号(それぞれ対応するクライアント識別番号は「1」,「3」,「5」)を選び出す。次に、CPU131は、当該選び出したコンテンツ識別番号に対応する優先順位のうち、最も低い、「優先順位」記憶領域1215bに記憶されている優先順位「03」(対応するクライアント識別番号は「5」)を抽出する。次に、CPU131は、当該抽出した優先順位「03」よりも一段階低い優先順位「04」を、ステップS210で設定されたコンテンツ識別番号に対応付けて、「優先順位」記憶領域1214bに記憶させる。
【0107】
以上説明した本発明のサーバ装置1及びクライアント・サーバシステムSによれば、優先順位判定データテーブル121によって、各クライアント端末装置3に送信しているコンテンツ情報を識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツ情報に対する制御におけるクライアント端末装置3の優先順位とを対応付けて記憶することができ、無線通信部14によって、一のクライアント端末装置3から、当該一のクライアント端末装置3に送信している一のコンテンツ情報に対する制御要求を受信することができ、CPU131は、優先順位取得プログラム1331を実行することによって、無線通信部14により受信した一のクライアント端末装置3からの一のコンテンツ情報に対する制御要求に基づいて、当該一のコンテンツ情報に対する制御における当該一のクライアント端末装置3の優先順位を優先順位判定データテーブル121から取得することができ、CPU131は、制御要求受付判定プログラム1332を実行することによって、CPU131の優先順位取得プログラム1331の実行により取得された一のクライアント端末装置3の優先順位に基づいて、無線通信部14により受信した一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けるか否かを判定することができ、CPU131は、制御実行プログラム1333を実行することによって、CPU131の制御要求受付判定プログラム1332の実行により一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けると判定された場合、当該制御要求に対応した制御を、例えば、各種AV機器2などに対して実行することができる。そして、制御要求受付判定プログラム1332を実行したCPU131は、一のクライアント端末装置3の優先順位が最も高い場合に、無線通信部14により受信した一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けると判定することができる。すなわち、「優先順位が最も高い場合に、制御要求を受け付ける」という、予め設定された条件に従って制御要求を受け付けるため、例えば、優先順位が最も高い一のクライアント端末装置3の制御要求が受け付けられて、他のクライアント端末装置3…のユーザによるコンテンツ情報の視聴に弊害が生じたとしても、当該他のクライアント端末装置3のユーザは、当該弊害を予測することができる。したがって、クライアント端末装置3のユーザによるコンテンツ情報の視聴に、予測不可能な弊害が生じない。
【0108】
また、優先順位を、コンテンツ情報の送信を開始した順番に基づいて設定することができ、無線通信部14によって、優先順位情報としての、一のコンテンツ情報の送信停止要求や他の一のコンテンツ情報への送信切替要求などを受信することができ、CPU131は、優先順位設定プログラム1335を実行することによって、無線通信部14が、一のクライアント端末装置3から、送信停止要求や送信切替要求などを受信した場合に、優先順位判定データテーブル121の「優先順位」記憶領域1211b…に記憶されている当該一のクライアント端末装置3の、当該一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を無効にするとともに、当該一のクライアント端末装置3よりも優先順位の低いクライアント端末装置3の当該一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を一段階繰り上げることができる。したがって、制御要求を受け付けるか否かの判定の基になる優先順位が、コンテンツ情報の送信を開始した順番に基づいて確実に変更されて設定されることとなって、より一層、クライアント端末装置3のユーザによるコンテンツ情報の視聴に、予測不可能な弊害が生じない。
【0109】
また、CPU131は、通知プログラム1334を実行することによって、CPU131の制御要求受付判定プログラム1332の実行により一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けないと判定された場合、無線通信部14から、当該制御要求を送信した一のクライアント端末装置3に、その旨を通知することができ、そして、クライアント端末装置3のユーザは、クライアント端末装置3の通知出力部36によって、制御要求が受け付けられない場合に、その旨を知ることができる。したがって、制御要求が受け付けられないことにより生じるユーザの不安、具体的には、例えば、「クライアント端末装置3やサーバ装置1が壊れてしまったのではないか」などの不安を解消することができる。
【0110】
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0111】
例えば、サーバ装置1には、各種AV機器2だけでなく、クライアント端末装置3に、コンテンツ情報を提供することができる好適な任意の機器を接続してもよい。さらに、コンテンツ情報は、サーバ装置1に接続された各種AV機器2などから提供されるだけでなく、サーバ装置1のROM133に記憶しておいてもよい。
【0112】
また、所定の条件として、一のクライアント端末装置3の優先順位が最も高い場合に、制御要求受付判定プログラム1332を実行したCPU131は、当該一のクライアント端末装置3からの一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けると判定するとしたが、この限りではない。すなわち、例えば、所定の条件として、一のクライアント端末装置3の優先順位が、予め決められた所定の範囲内にある場合に、制御要求受付判定プログラム1332を実行したCPU131は、当該一のクライアント端末装置3からの一のコンテンツ情報に対する制御要求を受け付けると判定するとしてもよい。
【0113】
また、送信停止要求、送信切替要求、送信開始要求などを、優先順位情報とし、優先順位を、コンテンツ情報の送信を開始した順序に基づいて設定するようにしたが、優先順位情報や優先順位の設定の仕方は、この限りではない。例えば、優先順位情報を、クライアント端末装置3を使用するユーザのユーザ識別情報(例えば、ユーザIDやパスワードなど)とし、優先順位を、ユーザの優先順位(ユーザ優先順位)に基づいて設定するようにしてもよい。
【0114】
具体的には、例えば、記憶部12に、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報のユーザのユーザ優先順位を対応付けて記憶する「ユーザ優先順位データテーブル」を記憶しておく。無線通信部14が、送信切替要求又は送信開始要求と、クライアント識別番号とともに、ユーザ識別情報を受信すると、CPU131は、優先順位設定プログラム1335を実行して、まず、「ユーザ優先順位データテーブル」から、当該受信したユーザ識別情報に対応するユーザ優先順位を取得する。次いで、CPU131は、「ユーザ優先順位データテーブル」から、当該受信した送信切替要求又は送信開始要求によって送信を開始するよう要求された一のコンテンツ情報と同一のコンテンツ情報を送信している他のクライアント端末装置3を使用するユーザのユーザ優先順位を選び出す。次いで、CPU131は、当該取得したユーザ優先順位と当該選び出したユーザ優先順位とに基づいて、当該一のコンテンツ情報を送信している全てのクライアント端末装置3の、当該一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を決定する。そして、CPU131は、当該決定した優先順位を、それぞれ、優先順位判定データテーブル121の「優先順位」記憶領域1211b…のうちの該当する一に記憶させるようにしてもよい。
【0115】
また、優先順位情報は、送信停止要求、送信切替要求及び送信開始要求やユーザ識別番号だけでなく、一のクライアント端末装置3から送信され、一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位に関するものであれば、特に制限はない。
【0116】
また、複数の優先順位情報を複数組み合わせて、優先順位を設定するようにしてもよい。
【0117】
また、通知出力部36による通知の出力方法は、クライアント端末装置3のユーザに、制御要求を受け付けない旨を知らせることができるのであれば、特に制限はない。例えば、表示による出力以外にも、例えば、音声により出力させてもよい。すなわち、具体的には、無線通信部32が、サーバ装置1の無線通信部14から制御要求を受け付けない旨を通知を受信すると、音声によりその旨を出力するようにしてもよい。
【0118】
また、出力装置4が、通知出力部36の役割を果たすようにしてもよい。すなわち、出力装置4が通知出力手段として機能するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明の実施の形態におけるクライアント・サーバシステムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるサーバ装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した優先順位判定データテーブルのデータ構造を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるクライアント端末装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図5】クライアント・サーバシステムにおける、サーバ装置によるクライアント端末装置からの制御要求の受け付けに関する処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】サーバ装置によるクライアント端末装置からの制御要求の受け付けにおける、優先順位の設定に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0120】
1 サーバ装置
3 クライアント端末装置
14 無線通信部(制御要求受信手段、通知手段、優先順位情報受信手段)
32 無線通信部(コンテンツ情報受信手段、通知受信手段)
36 通知出力部(通知出力手段)
121 優先順位判定データテーブル(優先順位記憶手段)
131 CPU(取得手段、判定手段、実行手段、通知手段、優先順位設定手段)
1331 優先順位取得プログラム(取得手段)
1332 制御要求受付判定プログラム(判定手段)
1333 制御実行プログラム(実行手段)
1334 通知プログラム(通知手段)
1335 優先順位設定プログラム(優先順位設定手段)
N 無線ネットワーク
S クライアント・サーバシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクライアント端末装置と、当該複数のクライアント端末装置と無線ネットワークを介して接続され、情報を送受信するサーバ装置と、を備えるクライアント・サーバシステムにおいて、
前記サーバ装置は、
各クライアント端末装置に送信しているコンテンツ情報を識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツ情報に対する制御におけるクライアント端末装置の優先順位とを対応付けて記憶する優先順位記憶手段と、
一のクライアント端末装置から、当該一のクライアント端末装置に送信している一のコンテンツ情報に対する制御要求を受信する制御要求受信手段と、
前記制御要求受信手段により受信した前記一のクライアント端末装置からの制御要求に基づいて、当該一のコンテンツ情報に対する制御における当該一のクライアント端末装置の優先順位を前記優先順位記憶手段から取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記一のクライアント端末装置の優先順位に基づいて、前記制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により制御要求を受け付けると判定された場合、当該制御要求に対応した制御を実行する実行手段と、
前記判定手段により制御要求を受け付けないと判定された場合、当該制御要求を送信した前記一のクライアント端末装置に、その旨を通知する通知手段と、を備え、
前記判定手段は、前記一のクライアント端末装置の優先順位が最も高い場合に、前記制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けると判定し、
前記クライアント端末装置は、
前記サーバ装置から送信されたコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信手段と、
前記通知手段から送信された前記制御要求を受け付けない旨の通知を受信する通知受信手段と、
前記通知受信手段により受信した通知を出力する通知出力手段と、
を備えることを特徴とするクライアント・サーバシステム。
【請求項2】
無線ネットワークを介して接続された複数のクライアント端末装置との間で、情報を送受信するサーバ装置において、
各クライアント端末装置に送信しているコンテンツ情報を識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツ情報に対する制御におけるクライアント端末装置の優先順位とを対応付けて記憶する優先順位記憶手段と、
一のクライアント端末装置から、当該一のクライアント端末装置に送信している一のコンテンツ情報に対する制御要求を受信する制御要求受信手段と、
前記制御要求受信手段により受信した前記一のクライアント端末装置からの制御要求に基づいて、当該一のコンテンツ情報に対する制御における当該一のクライアント端末装置の優先順位を前記優先順位記憶手段から取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記一のクライアント端末装置の優先順位が予め設定された所定の条件を満たすか否かに基づいて、前記制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により制御要求を受け付けると判定された場合、当該制御要求に対応した制御を実行する実行手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバ装置において、
前記判定手段は、前記一のクライアント端末装置の優先順位が最も高い場合に、前記制御要求受信手段により受信した制御要求を受け付けると判定することを特徴とするサーバ
装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のサーバ装置において、
前記判定手段により制御要求を受け付けないと判定された場合、当該制御要求を送信した前記一のクライアント端末装置に、その旨を通知する通知手段を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
請求項2〜4に記載のサーバ装置において、
前記一のクライアント端末装置から、前記一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位に関する優先順位情報を受信する優先順位情報受信手段と、
前記優先順位情報受信手段により受信した優先順位情報に基づいて、当該一のクライアント端末装置の、前記一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を、前記優先順位記憶手段に設定する優先順位設定手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項6】
請求項5に記載のサーバ装置において、
前記優先順位は、コンテンツ情報の送信を開始した順番に基づいて設定され、
前記優先順位情報受信手段は、前記優先順位情報として、前記一のコンテンツ情報の送信停止要求又は他の一のコンテンツ情報への送信切替要求を受信し、
前記優先順位設定手段は、前記優先順位情報受信手段が、前記一のクライアント端末装置から、前記一のコンテンツ情報の送信停止要求又は他の一のコンテンツ情報への送信切替要求を受信した場合に、前記優先順位記憶手段に記憶されている当該一のクライアント端末装置の、当該一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を無効にするとともに、当該一のクライアント端末装置よりも優先順位の低いクライアント端末装置の当該一のコンテンツ情報に対する制御における優先順位を一段階繰り上げることを特徴とするサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−319841(P2006−319841A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−142359(P2005−142359)
【出願日】平成17年5月16日(2005.5.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】