サーマルプリンタ
【課題】サーマルヘッドの背面側のコンパクト化を図り、全体として奥行き寸法を低減するとともに、十分な加圧力でサーマルヘッドとプラテンローラとの間に感熱紙を挟んで鮮明に印刷する。
【解決手段】ケース本体２と、該ケース本体２の側壁２ｂに固定されたサーマルヘッド６と、該サーマルヘッド６の印字面６ａに対向して配置され、サーマルヘッド６との間に感熱紙５を挟んで送りをかけるプラテンローラ７と、ケース本体２に揺動可能に取り付けられた揺動アーム３と、該揺動アーム３の先端部に、プラテンローラ７を回転自在に支持し、該プラテンローラ７の回転中心Ｃ１と揺動アーム３の揺動中心Ｃ２とを含む平面に沿って移動可能に取り付けられたスライダ８と、スライダ８を揺動アーム３の揺動半径方向外方に付勢する付勢手段９とを備えるサーマルプリンタ１を提供する。
【解決手段】ケース本体２と、該ケース本体２の側壁２ｂに固定されたサーマルヘッド６と、該サーマルヘッド６の印字面６ａに対向して配置され、サーマルヘッド６との間に感熱紙５を挟んで送りをかけるプラテンローラ７と、ケース本体２に揺動可能に取り付けられた揺動アーム３と、該揺動アーム３の先端部に、プラテンローラ７を回転自在に支持し、該プラテンローラ７の回転中心Ｃ１と揺動アーム３の揺動中心Ｃ２とを含む平面に沿って移動可能に取り付けられたスライダ８と、スライダ８を揺動アーム３の揺動半径方向外方に付勢する付勢手段９とを備えるサーマルプリンタ１を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はサーマルプリンタに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、サーマルプリンタとしては、例えば、特許文献１に開示されているものがある。
この特許文献１に開示されたサーマルプリンタは、サーマルヘッドの背面と、該サーマルヘッドの印字面側に対向して配置されたプラテンローラを支持するロックアームとの間に加圧バネを配置し、加圧バネの付勢力により、プラテンローラとサーマルヘッドとを所定の加圧力で密着させることとしている。
【０００３】
この特許文献１に記載されたサーマルプリンタでは、プラテンローラとサーマルヘッドとの間に感熱紙が詰まった場合等に、ロックアームを揺動させてプラテンローラとサーマルヘッドとを離間させる必要が生じる。そこで、ロックアームの揺動を許容してプラテンローラとサーマルヘッドとを大きく離間させることを可能とし、詰まった感熱紙を容易に除去できるようになっている。さらに、紙詰まりの解消後には、加圧バネの付勢力によって、プラテンローラとサーマルヘッドとを元の位置に戻すことができるようになっている。
【０００４】
このサーマルプリンタによれば、プラテンローラとサーマルヘッドとを所定の加圧力で密着させる加圧バネと、ロックアームの揺動を復元するための加圧バネとを共用することで、部品点数を低減し、コストを低減することができるという利点がある。
【０００５】
【特許文献１】特開２０００−３１８２６０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１に記載されたサーマルプリンタでは、加圧バネが、その加圧力を効果的にサーマルヘッドに加えるために、サーマルヘッドとプラテンローラとの接触位置とプラテンローラの軸心とを結ぶ延長線上に配置されていることが好ましく、そのために、加圧バネの位置が、ロックアームの揺動中心から離れた位置となってしまう不都合がある。すなわち、ロックアームの十分な揺動範囲を確保するために加圧バネのストロークが大きくなってしまうという不都合がある。
【０００７】
加圧バネのストロークが大きくなると、サーマルヘッドの背面側に大きなストロークを有する加圧バネおよびロックアームの一部を配置するスペースが必要となり、サーマルヘッドの背面側のコンパクト化を図ることができないという問題がある。
【０００８】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、サーマルヘッドの背面側のコンパクト化を図り、全体として奥行き寸法を低減するとともに、十分な加圧力でサーマルヘッドとプラテンローラとの間に感熱紙を挟んで鮮明に印刷することができるサーマルプリンタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、ケース本体と、該ケース本体の側壁に固定されたサーマルヘッドと、該サーマルヘッドの印字面に対向して配置され、サーマルヘッドとの間に感熱紙を挟んで送りをかけるプラテンローラと、該プラテンローラを前記サーマルヘッド側に付勢する付勢手段とを備えるサーマルプリンタを提供する。
【００１０】
本発明によれば、サーマルヘッドをケース本体の側壁に固定することにより、サーマルヘッドの背面側の加圧バネの設置スペースを省略し、奥行き寸法の低減を図ることができる。また、サーマルヘッドをケース本体の側壁に固定することで、ケース本体によりサーマルヘッドの剛性を補強することができる。したがって、サーマルヘッドを薄型化して、奥行き寸法のさらなる低減を図ることができる。
【００１１】
上記発明においては、前記ケース本体に揺動可能に取り付けられた揺動アームと、該揺動アームの先端部に、前記プラテンローラを回転自在に支持し、該プラテンローラの回転中心と前記揺動アームの揺動中心とを含む平面に沿って移動可能に取り付けられたスライダとを備え、前記付勢手段が、前記スライダを前記揺動アームの揺動半径方向外方に付勢することとしてもよい。
【００１２】
このようにすることで、プラテンローラが取り付けられたスライダが、付勢手段の付勢力により揺動アームの先端部において、揺動方向外方に付勢されるので、プラテンローラと該プラテンローラに対向配置されているサーマルヘッドとの間に感熱紙を挟んで加圧することができる。この場合において、スライダは、該プラテンローラの回転中心と前記揺動アームの揺動中心とを含む平面に沿って移動させられるので、付勢手段による付勢力が揺動アームを揺動させるモーメントに消費されず、全てサーマルヘッドとプラテンローラとの加圧力に利用される。その結果、サーマルヘッドの印字面に感熱紙を効率的に加圧して、鮮明な印刷を得ることができる。
【００１３】
一方、スライダを揺動アームの先端部において揺動半径方向内方に移動させることで、プラテンローラをサーマルヘッドの印字面から離間させ、その状態で揺動アームを揺動させることで、プラテンローラとサーマルヘッドとの間に十分な空間を形成して、感熱紙の交換作業等を容易にすることができる。
【００１４】
上記発明においては、前記スライダに固定された係合片と、前記ケース本体に設けられ、前記プラテンローラと前記サーマルヘッドの印字面とが対向する位置で、前記係合片を係合させて前記揺動アームの揺動を係止する係合部材とを備えることとしてもよい。
このようにすることで、スライダに固定された係合片をケース本体に設けられた係合部材に係合させ、揺動アームが揺動しないようにケース本体に固定することができる。これにより、プラテンローラがサーマルヘッドの印字面に対向する位置で、付勢手段の付勢力によりサーマルヘッド側に付勢され感熱紙を加圧し続けることができる。
【００１５】
また、上記発明においては、前記揺動アームに、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記スライダを揺動半径方向内方に移動させるレバーが備えられていることとしてもよい。
このようにすることで、レバーを操作してスライダを揺動半径方向内方に移動させると、係合片と係合部材との係合状態を容易に解除して、揺動アームの揺動を許容することができる。
【００１６】
また、上記発明においては、前記ケース本体が直方体の箱状に形成されるとともに、ロール状の感熱紙を収容する収容部を備え、前記サーマルヘッドが、前記収容部の上部の側壁に固定されていることとしてもよい。
このようにすることで、ケース本体の収容部にロール状の感熱紙を収容した状態で直方体の箱状のケース本体とロール状の感熱紙との間に形成されるデッドスペースにサーマルヘッド、プラテンローラおよび付勢手段を配置でき、スペースを有効利用してコンパクト化を図ることができる。
【００１７】
また、上記発明においては、前記揺動アームが、前記収容部の上部カバーを構成していることとしてもよい。
このようにすることで、揺動アームを揺動させてプラテンローラをサーマルヘッドの印字面から離間させると同時に、ロール状の感熱紙の収容部を開放することが可能となる。その結果、紙詰まり時の修復作業や、感熱紙の交換作業を迅速に行うことができる。
【発明の効果】
【００１８】
本発明によれば、サーマルヘッドの背面側のコンパクト化を図り、全体として奥行き寸法を低減するとともに、十分な加圧力でサーマルヘッドとプラテンローラとの間に感熱紙を挟んで鮮明に印刷することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１９】
本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタ１について、図１〜図７を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るサーマルプリンタ１は、図１〜図３に示されるように、上部開口２ａを有する箱状のケース本体２と、該ケース本体２にシャフト５により揺動可能に取り付けられ、ケース本体２の上部開口２ａを開閉可能なカバー部材（揺動アーム）３とを有する略直方体の箱状のケース４を備えている。ケース本体２には、ロール状の感熱紙１５を収容する収容部２ｃが設けられている。
【００２０】
前記ケース本体２の上部の側壁２ｂには略平板状のサーマルヘッド６が直接固定されている。また、前記カバー部材３の揺動端近傍には、カバー部材３が閉じられたときに前記サーマルヘッド６の印字面６ａに対向するプラテンローラ７が取り付けられている。
【００２１】
カバー部材３の揺動端近傍には、カバー部材３の揺動半径方向に直線移動可能に支持されたスライダ８が備えられている。該スライダ８とカバー部材３との間にはコイルスプリング９が配置され、スライダ８が揺動半径方向外方に向けて常時付勢されるようになっている。
【００２２】
前記プラテンローラ７は、軸受１０により前記スライダ８に回転可能に支持されている。そして、スライダ８が、揺動半径方向に直線移動させられることにより、プラテンローラ７が、その回転中心Ｃ１と前記カバー部材３の揺動中心Ｃ２とを含む平面に沿って直線移動させられるようになっている。図１中、符号１１は、プラテンローラ７に回転力を伝達するギヤである。
【００２３】
また、図１、図４〜図７に示されるように、スライダ８の幅方向の両端には、係合片１２が固定されている。一方、ケース本体２の幅方向の係合片１２に対応する位置には、前記スライダ８に固定された係合片１２を係合させる係合凹部（係合部材）１３が設けられている。係合片１２には斜面１２ａが設けられ、係合片１２を係合凹部１３に係合させる際には、図４および図５に示されるように、スライダ８を移動させるためのカムとして機能するようになっている。
【００２４】
係合片１２は、図４の状態から図５の状態にカバー部材３を揺動させることにより、斜面１２ａによってケース本体２に乗り上げるようにして、スライダ８をカバー部材３の揺動半径方向内方へ移動させるようになっている。そして、係合片１２と係合凹部１３とは、カバー部材３を揺動させて、図６に示されるように、プラテンローラ７がサーマルヘッド６の印字面６ａに対向する位置に配置された状態で、スライダ８が揺動半径方向外方に押し出されることにより相互に係合し、カバー部材３の揺動を係止するようになっている。
【００２５】
このとき、係合片１２が係合凹部１３に係合した状態で、カバー部材３がケース本体２の上部開口２ａを閉鎖し、かつ、コイルスプリング９の付勢力Ｆにより、プラテンローラ７がサーマルヘッド６の印字面６ａを加圧するようになっている。
【００２６】
また、カバー部材３には、図２，図３および図７に示されるように、操作者により操作されるレバー部材１４が揺動可能に取り付けられている。レバー部材１４は、ケース本体２に対してカバー部材３を開く際に操作されることにより、揺動中心を支点、スライダ８とレバー部材１４との接触点を作用点として、梃子の原理により、コイルスプリング９を圧縮しながらスライダ８をカバー部材３の揺動半径方向内方に直線移動させることができるようになっている。
【００２７】
このように構成された本実施形態に係るサーマルプリンタ１の作用について以下に説明する。
本実施形態に係るサーマルプリンタ１によれば、サーマルヘッド６とプラテンローラ７との間に感熱紙１５をセットする際に、操作者は、カバー部材３に設けられたレバー部材１４を操作して、図３に示されるように、カバー部材３を揺動させて開き、ケース本体２に設けられた収容部２ｃにロール状の感熱紙１５を収容する。
【００２８】
このとき、レバー部材１４に外力を加えると、レバー部材１４がカバー部材３に対して揺動させられ、梃子の原理により、小さい力でコイルスプリング９を圧縮してスライダ８をカバー部材３の揺動半径方向内方に移動させる。これにより、スライダ８に取り付けられているプラテンローラ７がサーマルヘッド６から離間させられるとともに、スライダ８に固定されている係合片１２とケース本体２に設けられている係合凹部１３との係合状態が外れ、カバー部材３がケース本体２に対して揺動できるようになる。
【００２９】
そして、ケース本体２に対してカバー部材３を揺動させることにより、カバー部材３の揺動端に取り付けられたプラテンローラ７がサーマルヘッド６から離れる方向に移動させられ、ケース本体２に設けられた収容部２ｃが露出させられることになる。
したがって、操作者は、露出させられた収容部２ｃに、簡単にロール状の感熱紙１５をセットすることができる。すなわち、紙詰まりの修復作業や、感熱紙１５の補給作業の際に、簡易かつ迅速に作業を行うことができる。
【００３０】
そして、収容部２ｃにロール状の感熱紙１５を収容し、その一部をサーマルヘッド６の印字面６ａに沿うように配置した状態で、カバー部材３を逆方向に揺動させることにより、カバー部材３によってケース本体２の上部開口２ａを閉じる。このとき、スライダ８に設けた係合片１２の斜面１２ａがケース本体２に接触して乗り上げることにより、コイルスプリング９を圧縮させてスライダ８をカバー部材３の揺動半径方向内方へ移動させる。
【００３１】
そして、さらに、カバー部材３を揺動させることにより、プラテンローラ７がサーマルヘッド６に対向する位置で係合片１２の斜面１２ａとケース本体２との接触が外れて、コイルスプリング９の弾性変形が復元し、スライダ８がカバー部材３の揺動半径方向外方に移動させられる。これにより、係合片１２が係合凹部１３内に完全に係合するとともに、スライダ８に設けられたプラテンローラ７がサーマルヘッド６の印字面６ａとの間に感熱紙１５を挟んだ状態で加圧する。
【００３２】
この場合において、本実施形態によれば、プラテンローラ７は、該プラテンローラ７の回転中心Ｃ１とカバー部材３の揺動中心Ｃ２とを含む平面に沿って揺動半径方向外方に感熱紙１５を加圧するので、その加圧力によりカバー部材３を揺動させるモーメントを発生させることがない。したがって、コイルスプリング９による付勢力Ｆの全てを、サーマルヘッド６の印字面６ａへの感熱紙１５の加圧のために効率的に利用することができる。
その結果、コイルスプリング９の剛性を最小限に抑え、あるいは、大きな加圧力で感熱紙１５をサーマルヘッド６の印字面６ａに密着させることができる。
【００３３】
また、本実施形態に係るサーマルプリンタ１によれば、サーマルヘッド６がケース本体２の側壁２ｂに固定されているので、サーマルヘッド６の背面側にはケース本体２の側壁２ｂのみが配置される構造となり、サーマルヘッド６の背面側のスペース低減を図り、奥行き寸法を低減することができるという利点がある。また、サーマルヘッド６をケース本体２の側壁２ｂに固定することで、該ケース本体２の側壁２ｂにより、サーマルヘッド６の剛性が補強されることになる。その結果、サーマルヘッド６自体の剛性は小さくて済み、薄型化を図ることができる。
【００３４】
さらに、サーマルヘッド６が背面からケース本体２の側壁２ｂにより堅固に支持されるので、コイルスプリング９による付勢力Ｆを逃がすことなく、そのままサーマルヘッド６への感熱紙１５の加圧力に使用することができるという利点がある。
【００３５】
また、本実施形態においては、ケース本体２とカバー部材３とにより閉鎖される略直方体の箱状のケース４の内部に、ロール状の感熱紙１５を収容する収容部２ｃを備えるので、感熱紙１５の半径方向外方の４隅に図２に示されるようにデッドスペースＳが形成される。そして、本実施形態においては、サーマルヘッド６をケース本体２の側壁２ｂの上部に固定することで、サーマルヘッド６、プラテンローラ７、スライダ８およびコイルスプリング９等を上記デッドスペースＳに収容されるように配置することができる。したがって、よりコンパクトなサーマルプリンタ１を構成することができる。
【００３６】
なお、本実施形態においては、付勢手段としてコイルスプリング９を例示したが、これに限定されるものではなく、他の任意の弾性部材を採用してもよい。また、係合片１２とこれを係合させる係合凹部１３とをスライダ８とケース本体２とに設けたが、逆でもよい。
また、本実施形態においてはケース本体２が直方体の箱状に形成されている場合を例示したが、必ずしも直方体である必要はなく、ロール状の感熱紙１５を収容可能な形状であればよい。
【図面の簡単な説明】
【００３７】
【図１】本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタを示す分解斜視図である。
【図２】図１のサーマルプリンタのスライダとレバー部材との関係を示す縦断面図である。
【図３】図２の状態からレバー部材を揺動させた状態のサーマルプリンタを示す縦断面図である。
【図４】図１のサーマルプリンタの係合片と係合凹部との関係を示す図である。
【図５】図４の状態から係合片と係合凹部とを係合させる直前の状態を示す図である。
【図６】図５の状態から係合片と係合凹部とを係合させた状態を示す図である。
【図７】図６の状態から係合片と係合凹部との係合を解除した状態を示す図である。
【符号の説明】
【００３８】
Ｃ１ 回転中心
Ｃ２ 揺動中心
Ｆ 付勢力
１ サーマルプリンタ
２ ケース本体
２ｂ 側壁
２ｃ 収容部
３ カバー部材（揺動アーム）
６ サーマルヘッド
６ａ 印字面
７ プラテンローラ
８ スライダ
９ コイルスプリング（付勢手段）
１２ 係合片
１３ 係合凹部（係合部材）
１５ 感熱紙
１４ レバー部材（レバー）
【技術分野】
【０００１】
本発明はサーマルプリンタに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、サーマルプリンタとしては、例えば、特許文献１に開示されているものがある。
この特許文献１に開示されたサーマルプリンタは、サーマルヘッドの背面と、該サーマルヘッドの印字面側に対向して配置されたプラテンローラを支持するロックアームとの間に加圧バネを配置し、加圧バネの付勢力により、プラテンローラとサーマルヘッドとを所定の加圧力で密着させることとしている。
【０００３】
この特許文献１に記載されたサーマルプリンタでは、プラテンローラとサーマルヘッドとの間に感熱紙が詰まった場合等に、ロックアームを揺動させてプラテンローラとサーマルヘッドとを離間させる必要が生じる。そこで、ロックアームの揺動を許容してプラテンローラとサーマルヘッドとを大きく離間させることを可能とし、詰まった感熱紙を容易に除去できるようになっている。さらに、紙詰まりの解消後には、加圧バネの付勢力によって、プラテンローラとサーマルヘッドとを元の位置に戻すことができるようになっている。
【０００４】
このサーマルプリンタによれば、プラテンローラとサーマルヘッドとを所定の加圧力で密着させる加圧バネと、ロックアームの揺動を復元するための加圧バネとを共用することで、部品点数を低減し、コストを低減することができるという利点がある。
【０００５】
【特許文献１】特開２０００−３１８２６０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１に記載されたサーマルプリンタでは、加圧バネが、その加圧力を効果的にサーマルヘッドに加えるために、サーマルヘッドとプラテンローラとの接触位置とプラテンローラの軸心とを結ぶ延長線上に配置されていることが好ましく、そのために、加圧バネの位置が、ロックアームの揺動中心から離れた位置となってしまう不都合がある。すなわち、ロックアームの十分な揺動範囲を確保するために加圧バネのストロークが大きくなってしまうという不都合がある。
【０００７】
加圧バネのストロークが大きくなると、サーマルヘッドの背面側に大きなストロークを有する加圧バネおよびロックアームの一部を配置するスペースが必要となり、サーマルヘッドの背面側のコンパクト化を図ることができないという問題がある。
【０００８】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、サーマルヘッドの背面側のコンパクト化を図り、全体として奥行き寸法を低減するとともに、十分な加圧力でサーマルヘッドとプラテンローラとの間に感熱紙を挟んで鮮明に印刷することができるサーマルプリンタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、ケース本体と、該ケース本体の側壁に固定されたサーマルヘッドと、該サーマルヘッドの印字面に対向して配置され、サーマルヘッドとの間に感熱紙を挟んで送りをかけるプラテンローラと、該プラテンローラを前記サーマルヘッド側に付勢する付勢手段とを備えるサーマルプリンタを提供する。
【００１０】
本発明によれば、サーマルヘッドをケース本体の側壁に固定することにより、サーマルヘッドの背面側の加圧バネの設置スペースを省略し、奥行き寸法の低減を図ることができる。また、サーマルヘッドをケース本体の側壁に固定することで、ケース本体によりサーマルヘッドの剛性を補強することができる。したがって、サーマルヘッドを薄型化して、奥行き寸法のさらなる低減を図ることができる。
【００１１】
上記発明においては、前記ケース本体に揺動可能に取り付けられた揺動アームと、該揺動アームの先端部に、前記プラテンローラを回転自在に支持し、該プラテンローラの回転中心と前記揺動アームの揺動中心とを含む平面に沿って移動可能に取り付けられたスライダとを備え、前記付勢手段が、前記スライダを前記揺動アームの揺動半径方向外方に付勢することとしてもよい。
【００１２】
このようにすることで、プラテンローラが取り付けられたスライダが、付勢手段の付勢力により揺動アームの先端部において、揺動方向外方に付勢されるので、プラテンローラと該プラテンローラに対向配置されているサーマルヘッドとの間に感熱紙を挟んで加圧することができる。この場合において、スライダは、該プラテンローラの回転中心と前記揺動アームの揺動中心とを含む平面に沿って移動させられるので、付勢手段による付勢力が揺動アームを揺動させるモーメントに消費されず、全てサーマルヘッドとプラテンローラとの加圧力に利用される。その結果、サーマルヘッドの印字面に感熱紙を効率的に加圧して、鮮明な印刷を得ることができる。
【００１３】
一方、スライダを揺動アームの先端部において揺動半径方向内方に移動させることで、プラテンローラをサーマルヘッドの印字面から離間させ、その状態で揺動アームを揺動させることで、プラテンローラとサーマルヘッドとの間に十分な空間を形成して、感熱紙の交換作業等を容易にすることができる。
【００１４】
上記発明においては、前記スライダに固定された係合片と、前記ケース本体に設けられ、前記プラテンローラと前記サーマルヘッドの印字面とが対向する位置で、前記係合片を係合させて前記揺動アームの揺動を係止する係合部材とを備えることとしてもよい。
このようにすることで、スライダに固定された係合片をケース本体に設けられた係合部材に係合させ、揺動アームが揺動しないようにケース本体に固定することができる。これにより、プラテンローラがサーマルヘッドの印字面に対向する位置で、付勢手段の付勢力によりサーマルヘッド側に付勢され感熱紙を加圧し続けることができる。
【００１５】
また、上記発明においては、前記揺動アームに、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記スライダを揺動半径方向内方に移動させるレバーが備えられていることとしてもよい。
このようにすることで、レバーを操作してスライダを揺動半径方向内方に移動させると、係合片と係合部材との係合状態を容易に解除して、揺動アームの揺動を許容することができる。
【００１６】
また、上記発明においては、前記ケース本体が直方体の箱状に形成されるとともに、ロール状の感熱紙を収容する収容部を備え、前記サーマルヘッドが、前記収容部の上部の側壁に固定されていることとしてもよい。
このようにすることで、ケース本体の収容部にロール状の感熱紙を収容した状態で直方体の箱状のケース本体とロール状の感熱紙との間に形成されるデッドスペースにサーマルヘッド、プラテンローラおよび付勢手段を配置でき、スペースを有効利用してコンパクト化を図ることができる。
【００１７】
また、上記発明においては、前記揺動アームが、前記収容部の上部カバーを構成していることとしてもよい。
このようにすることで、揺動アームを揺動させてプラテンローラをサーマルヘッドの印字面から離間させると同時に、ロール状の感熱紙の収容部を開放することが可能となる。その結果、紙詰まり時の修復作業や、感熱紙の交換作業を迅速に行うことができる。
【発明の効果】
【００１８】
本発明によれば、サーマルヘッドの背面側のコンパクト化を図り、全体として奥行き寸法を低減するとともに、十分な加圧力でサーマルヘッドとプラテンローラとの間に感熱紙を挟んで鮮明に印刷することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１９】
本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタ１について、図１〜図７を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るサーマルプリンタ１は、図１〜図３に示されるように、上部開口２ａを有する箱状のケース本体２と、該ケース本体２にシャフト５により揺動可能に取り付けられ、ケース本体２の上部開口２ａを開閉可能なカバー部材（揺動アーム）３とを有する略直方体の箱状のケース４を備えている。ケース本体２には、ロール状の感熱紙１５を収容する収容部２ｃが設けられている。
【００２０】
前記ケース本体２の上部の側壁２ｂには略平板状のサーマルヘッド６が直接固定されている。また、前記カバー部材３の揺動端近傍には、カバー部材３が閉じられたときに前記サーマルヘッド６の印字面６ａに対向するプラテンローラ７が取り付けられている。
【００２１】
カバー部材３の揺動端近傍には、カバー部材３の揺動半径方向に直線移動可能に支持されたスライダ８が備えられている。該スライダ８とカバー部材３との間にはコイルスプリング９が配置され、スライダ８が揺動半径方向外方に向けて常時付勢されるようになっている。
【００２２】
前記プラテンローラ７は、軸受１０により前記スライダ８に回転可能に支持されている。そして、スライダ８が、揺動半径方向に直線移動させられることにより、プラテンローラ７が、その回転中心Ｃ１と前記カバー部材３の揺動中心Ｃ２とを含む平面に沿って直線移動させられるようになっている。図１中、符号１１は、プラテンローラ７に回転力を伝達するギヤである。
【００２３】
また、図１、図４〜図７に示されるように、スライダ８の幅方向の両端には、係合片１２が固定されている。一方、ケース本体２の幅方向の係合片１２に対応する位置には、前記スライダ８に固定された係合片１２を係合させる係合凹部（係合部材）１３が設けられている。係合片１２には斜面１２ａが設けられ、係合片１２を係合凹部１３に係合させる際には、図４および図５に示されるように、スライダ８を移動させるためのカムとして機能するようになっている。
【００２４】
係合片１２は、図４の状態から図５の状態にカバー部材３を揺動させることにより、斜面１２ａによってケース本体２に乗り上げるようにして、スライダ８をカバー部材３の揺動半径方向内方へ移動させるようになっている。そして、係合片１２と係合凹部１３とは、カバー部材３を揺動させて、図６に示されるように、プラテンローラ７がサーマルヘッド６の印字面６ａに対向する位置に配置された状態で、スライダ８が揺動半径方向外方に押し出されることにより相互に係合し、カバー部材３の揺動を係止するようになっている。
【００２５】
このとき、係合片１２が係合凹部１３に係合した状態で、カバー部材３がケース本体２の上部開口２ａを閉鎖し、かつ、コイルスプリング９の付勢力Ｆにより、プラテンローラ７がサーマルヘッド６の印字面６ａを加圧するようになっている。
【００２６】
また、カバー部材３には、図２，図３および図７に示されるように、操作者により操作されるレバー部材１４が揺動可能に取り付けられている。レバー部材１４は、ケース本体２に対してカバー部材３を開く際に操作されることにより、揺動中心を支点、スライダ８とレバー部材１４との接触点を作用点として、梃子の原理により、コイルスプリング９を圧縮しながらスライダ８をカバー部材３の揺動半径方向内方に直線移動させることができるようになっている。
【００２７】
このように構成された本実施形態に係るサーマルプリンタ１の作用について以下に説明する。
本実施形態に係るサーマルプリンタ１によれば、サーマルヘッド６とプラテンローラ７との間に感熱紙１５をセットする際に、操作者は、カバー部材３に設けられたレバー部材１４を操作して、図３に示されるように、カバー部材３を揺動させて開き、ケース本体２に設けられた収容部２ｃにロール状の感熱紙１５を収容する。
【００２８】
このとき、レバー部材１４に外力を加えると、レバー部材１４がカバー部材３に対して揺動させられ、梃子の原理により、小さい力でコイルスプリング９を圧縮してスライダ８をカバー部材３の揺動半径方向内方に移動させる。これにより、スライダ８に取り付けられているプラテンローラ７がサーマルヘッド６から離間させられるとともに、スライダ８に固定されている係合片１２とケース本体２に設けられている係合凹部１３との係合状態が外れ、カバー部材３がケース本体２に対して揺動できるようになる。
【００２９】
そして、ケース本体２に対してカバー部材３を揺動させることにより、カバー部材３の揺動端に取り付けられたプラテンローラ７がサーマルヘッド６から離れる方向に移動させられ、ケース本体２に設けられた収容部２ｃが露出させられることになる。
したがって、操作者は、露出させられた収容部２ｃに、簡単にロール状の感熱紙１５をセットすることができる。すなわち、紙詰まりの修復作業や、感熱紙１５の補給作業の際に、簡易かつ迅速に作業を行うことができる。
【００３０】
そして、収容部２ｃにロール状の感熱紙１５を収容し、その一部をサーマルヘッド６の印字面６ａに沿うように配置した状態で、カバー部材３を逆方向に揺動させることにより、カバー部材３によってケース本体２の上部開口２ａを閉じる。このとき、スライダ８に設けた係合片１２の斜面１２ａがケース本体２に接触して乗り上げることにより、コイルスプリング９を圧縮させてスライダ８をカバー部材３の揺動半径方向内方へ移動させる。
【００３１】
そして、さらに、カバー部材３を揺動させることにより、プラテンローラ７がサーマルヘッド６に対向する位置で係合片１２の斜面１２ａとケース本体２との接触が外れて、コイルスプリング９の弾性変形が復元し、スライダ８がカバー部材３の揺動半径方向外方に移動させられる。これにより、係合片１２が係合凹部１３内に完全に係合するとともに、スライダ８に設けられたプラテンローラ７がサーマルヘッド６の印字面６ａとの間に感熱紙１５を挟んだ状態で加圧する。
【００３２】
この場合において、本実施形態によれば、プラテンローラ７は、該プラテンローラ７の回転中心Ｃ１とカバー部材３の揺動中心Ｃ２とを含む平面に沿って揺動半径方向外方に感熱紙１５を加圧するので、その加圧力によりカバー部材３を揺動させるモーメントを発生させることがない。したがって、コイルスプリング９による付勢力Ｆの全てを、サーマルヘッド６の印字面６ａへの感熱紙１５の加圧のために効率的に利用することができる。
その結果、コイルスプリング９の剛性を最小限に抑え、あるいは、大きな加圧力で感熱紙１５をサーマルヘッド６の印字面６ａに密着させることができる。
【００３３】
また、本実施形態に係るサーマルプリンタ１によれば、サーマルヘッド６がケース本体２の側壁２ｂに固定されているので、サーマルヘッド６の背面側にはケース本体２の側壁２ｂのみが配置される構造となり、サーマルヘッド６の背面側のスペース低減を図り、奥行き寸法を低減することができるという利点がある。また、サーマルヘッド６をケース本体２の側壁２ｂに固定することで、該ケース本体２の側壁２ｂにより、サーマルヘッド６の剛性が補強されることになる。その結果、サーマルヘッド６自体の剛性は小さくて済み、薄型化を図ることができる。
【００３４】
さらに、サーマルヘッド６が背面からケース本体２の側壁２ｂにより堅固に支持されるので、コイルスプリング９による付勢力Ｆを逃がすことなく、そのままサーマルヘッド６への感熱紙１５の加圧力に使用することができるという利点がある。
【００３５】
また、本実施形態においては、ケース本体２とカバー部材３とにより閉鎖される略直方体の箱状のケース４の内部に、ロール状の感熱紙１５を収容する収容部２ｃを備えるので、感熱紙１５の半径方向外方の４隅に図２に示されるようにデッドスペースＳが形成される。そして、本実施形態においては、サーマルヘッド６をケース本体２の側壁２ｂの上部に固定することで、サーマルヘッド６、プラテンローラ７、スライダ８およびコイルスプリング９等を上記デッドスペースＳに収容されるように配置することができる。したがって、よりコンパクトなサーマルプリンタ１を構成することができる。
【００３６】
なお、本実施形態においては、付勢手段としてコイルスプリング９を例示したが、これに限定されるものではなく、他の任意の弾性部材を採用してもよい。また、係合片１２とこれを係合させる係合凹部１３とをスライダ８とケース本体２とに設けたが、逆でもよい。
また、本実施形態においてはケース本体２が直方体の箱状に形成されている場合を例示したが、必ずしも直方体である必要はなく、ロール状の感熱紙１５を収容可能な形状であればよい。
【図面の簡単な説明】
【００３７】
【図１】本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタを示す分解斜視図である。
【図２】図１のサーマルプリンタのスライダとレバー部材との関係を示す縦断面図である。
【図３】図２の状態からレバー部材を揺動させた状態のサーマルプリンタを示す縦断面図である。
【図４】図１のサーマルプリンタの係合片と係合凹部との関係を示す図である。
【図５】図４の状態から係合片と係合凹部とを係合させる直前の状態を示す図である。
【図６】図５の状態から係合片と係合凹部とを係合させた状態を示す図である。
【図７】図６の状態から係合片と係合凹部との係合を解除した状態を示す図である。
【符号の説明】
【００３８】
Ｃ１ 回転中心
Ｃ２ 揺動中心
Ｆ 付勢力
１ サーマルプリンタ
２ ケース本体
２ｂ 側壁
２ｃ 収容部
３ カバー部材（揺動アーム）
６ サーマルヘッド
６ａ 印字面
７ プラテンローラ
８ スライダ
９ コイルスプリング（付勢手段）
１２ 係合片
１３ 係合凹部（係合部材）
１５ 感熱紙
１４ レバー部材（レバー）
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ケース本体と、
該ケース本体の側壁に固定されたサーマルヘッドと、
該サーマルヘッドの印字面に対向して配置され、サーマルヘッドとの間に感熱紙を挟んで送りをかけるプラテンローラと、
該プラテンローラを前記サーマルヘッド側に付勢する付勢手段とを備えるサーマルプリンタ。
【請求項２】
前記ケース本体に揺動可能に取り付けられた揺動アームと、
該揺動アームの先端部に、前記プラテンローラを回転自在に支持し、該プラテンローラの回転中心と前記揺動アームの揺動中心とを含む平面に沿って移動可能に取り付けられたスライダとを備え、
前記付勢手段が、前記スライダを前記揺動アームの揺動半径方向外方に付勢する請求項１に記載のサーマルプリンタ。
【請求項３】
前記スライダに固定された係合片と、
前記ケース本体に設けられ、前記プラテンローラと前記サーマルヘッドの印字面とが対向する位置で、前記係合片を係合させて、前記揺動アームの揺動を係止する係合部材とを備える請求項２に記載のサーマルプリンタ。
【請求項４】
前記揺動アームに、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記スライダを揺動半径方向内方に移動させるレバーが備えられている請求項３に記載のサーマルプリンタ。
【請求項５】
前記ケース本体が直方体の箱状に形成されるとともに、ロール状の感熱紙を収容する収容部を備え、
前記サーマルヘッドが、前記収容部の上部の側壁に固定されている請求項２に記載のサーマルプリンタ。
【請求項６】
前記揺動アームが、前記収容部の上部カバーを構成している請求項５に記載のサーマルプリンタ。
【請求項１】
ケース本体と、
該ケース本体の側壁に固定されたサーマルヘッドと、
該サーマルヘッドの印字面に対向して配置され、サーマルヘッドとの間に感熱紙を挟んで送りをかけるプラテンローラと、
該プラテンローラを前記サーマルヘッド側に付勢する付勢手段とを備えるサーマルプリンタ。
【請求項２】
前記ケース本体に揺動可能に取り付けられた揺動アームと、
該揺動アームの先端部に、前記プラテンローラを回転自在に支持し、該プラテンローラの回転中心と前記揺動アームの揺動中心とを含む平面に沿って移動可能に取り付けられたスライダとを備え、
前記付勢手段が、前記スライダを前記揺動アームの揺動半径方向外方に付勢する請求項１に記載のサーマルプリンタ。
【請求項３】
前記スライダに固定された係合片と、
前記ケース本体に設けられ、前記プラテンローラと前記サーマルヘッドの印字面とが対向する位置で、前記係合片を係合させて、前記揺動アームの揺動を係止する係合部材とを備える請求項２に記載のサーマルプリンタ。
【請求項４】
前記揺動アームに、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記スライダを揺動半径方向内方に移動させるレバーが備えられている請求項３に記載のサーマルプリンタ。
【請求項５】
前記ケース本体が直方体の箱状に形成されるとともに、ロール状の感熱紙を収容する収容部を備え、
前記サーマルヘッドが、前記収容部の上部の側壁に固定されている請求項２に記載のサーマルプリンタ。
【請求項６】
前記揺動アームが、前記収容部の上部カバーを構成している請求項５に記載のサーマルプリンタ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２００８−１００３８１（Ｐ２００８−１００３８１Ａ）
【公開日】平成２０年５月１日（２００８．５．１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−２８２９８３（Ｐ２００６−２８２９８３）
【出願日】平成１８年１０月１７日（２００６．１０．１７）
【出願人】（０００００２３２５）セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年５月１日（２００８．５．１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１０月１７日（２００６．１０．１７）
【出願人】（０００００２３２５）セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Ｆターム（参考）】
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