説明

サーマルラベル

ダイレクトサーマルラベル及びダイレクトサーマルラベルの作成方法が提供される。一実施形態では、第1の基材と、サーマルバリアコーティングとを含むダイレクトサーマルラベルが提供され、第1の基材はその第1の面上のサーマルバリアコーティング上に位置する感熱コーティングを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーマルラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
取引文書及び領収書などの文書のダイレクトサーマル印刷は、参照によりその全体を本明細書に組み込むものとする、米国特許第6,784,906号(特許文献1)および第6,759,366号(特許文献2)に記載されている。ダイレクトサーマル印刷では、プリンタは、プリンタを通過する搬送経路に沿って移動する熱媒体の片面又は両面への印刷を可能にするように構成されている。そのようなプリンタでは、ダイレクトサーマルプリントヘッドが搬送経路に沿った媒体の片面又は両面に配置され、紙又は感熱コーティングを有する基材を含むその他の媒体に熱を印加する。熱が加わるとコーティングは色を変え、それによってコーティングされた基材上に「印刷」が提供される。両面ダイレクトサーマル印刷の場合、両面に媒体基材をコーティングし、熱を印加できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6,784,906号明細書
【特許文献2】米国特許第6,759,366号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
1つ又は複数の基材と、少なくともその片面に感熱コーティングとを含むダイレクトサーマル印刷のための結像要素を以下に概説する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、ダイレクトサーマルラベルが提供される。このダイレクトサーマルラベルは、第1の基材を備え、第1の基材は、少なくともその第1の面上に第1の感熱コーティングと、1つ又は複数のサーマルバリアコーティングとを有し、サーマルバリアコーティングが第1の基材と第1の感熱コーティングとの間に提供される。
【0006】
ダイレクトサーマルラベルは、第2の基材をさらに備えてもよく、第2の基材は、少なくともその第1の面上に第2の感熱コーティングを有し、サーマルバリアコーティングは、第2の基材と第2の感熱コーティングとの間にオプションとして提供される。さらに、ダイレクトサーマルラベルの上記1つ又は複数のサーマルバリアコーティングのうち1つ以上は、可撓性ポリマー及び/又は断熱材を含んでもよく、可撓性ポリマーは、例えば、ラテックスを含んでもよく、断熱材は、例えば、1つ又は複数の中空球を含んでもよい。
【0007】
さらに、第1の基材は、その第2の面上に感熱コーティングをさらに含んでもよく、サーマルバリアコーティングは、第1の基材の第2の面上の感熱コーティングと第1の基材との間に提供されてもよい。同様に、提供される場合、第2の基材は、その第2の面上に感熱コーティングをさらに含んでもよく、サーマルバリアコーティングは、第2の基材の第2の面上の感熱コーティングと第2の基材との間に提供されてもよい。
【0008】
さらに、ダイレクトサーマルラベルは、第1の接着剤を含んでもよく、第1の基材の第2の面は、第1の接着剤を介して第2の基材の第2の面に剥離可能に貼付されてもよい。また、ダイレクトサーマルラベルは、剥離剤を含んでもよく、剥離剤は、第2の基材の第2の面に固着してもよい。
【0009】
ダイレクトサーマルラベルは、また第3の基材を備えてもよく、第3の基材の第1の面は第1の基材の第2の面に剥離可能に貼付され、第3の基材の第2の面は第2の基材の第2の面に固定可能に貼付されてもよい。あるいは、第3の基材の第1の面は、第1の基材の第2の面に剥離可能に貼付され、第3の基材の第2の面は、第2の基材の第2の面に剥離可能に貼付されてもよい。
【0010】
提供される場合、第3の基材は、少なくともその第1の面上に、及び/又はその第2の面上の第4の感熱コーティング上に第3の感熱コーティングを含んでもよい。
【0011】
さらに、第1の基材はグラシンを含んでもよく、第2の基材はベラムを含んでもよい。
【0012】
別の実施形態では、ダイレクトサーマルラベルは、第1の基材を備えてもよく、第1の基材は、少なくともその第1の面上に第1の感熱コーティングを有し、1つ又は複数のサーマルバリアコーティングとを有し、サーマルバリアコーティングは少なくとも第1の基材の第2の面上に提供される。そのようなダイレクトサーマルラベルは、第2の基材をさらに備えてもよく、第2の基材は少なくともその第1の面上に第2の感熱コーティングを有し、及び/又はその第2の面上にサーマルバリアコーティングを有する。
【0013】
さらに、上記1つ又は複数のサーマルバリアコーティングのうち1つ以上は、可撓性ポリマー及び/又は断熱材を含んでもよい。可撓性ポリマーは、例えば、ラテックスを含んでもよく、断熱材は、例えば、1つ又は複数の中空球を含んでもよい。
【0014】
さらに、そのようなダイレクトサーマルラベルは、第1の接着剤を含んでもよく、第1の基材の第2の面は、第1の接着剤を介して第2の基材の第2の面に剥離可能に貼付される。また、ダイレクトサーマルラベルは、剥離剤を含んでもよく、剥離剤は、第1の基材の第2の面にサーマルバリアコーティング上にこれを介して固着される。
【0015】
ダイレクトサーマルラベルは、また第3の基材を備えてもよく、第3の基材の第1の面は、第1の基材の第2の面に固定可能に貼付してもよく、第3の基材の第2の面は、第2の基材の第2の面に剥離可能に貼付してもよい。さらに、第3の基材は、少なくともその第2の面上に第3の感熱コーティングを含んでもよい。
【0016】
ダイレクトサーマルラベルの第1の基材はグラシンを含んでもよく、第2の基材はベラムを含んでもよい。
【0017】
別の実施形態によれば、またダイレクトサーマルラベルの作成方法が提供される。この方法は、第1の基材の第1の面にサーマルバリアコーティングを塗布するステップと、サーマルバリアコーティング上に感熱コーティングを塗布するステップとを含む。さらに、剥離剤を第1の基材の第2の面に塗布することができ、第1の接着剤を第1の基材の第2の面上の剥離剤の上に塗布することができる。
【0018】
この方法は、第2の基材の第2の面を第1の接着剤に固着させるステップをさらに含み、第2の基材の第1の面は感熱コーティングを含んでもよい。
【0019】
さらに、第2の接着剤を第2の基材の第1の面に塗布してもよく、第3の基材の第2の面を第2の接着剤に固着させてもよい。さらに、第3の基材の第1の面は、感熱コーティングを含んでもよい。
【0020】
さらに別の実施形態によれば、ダイレクトサーマルラベルの作成方法が提供される。この方法は、第1の基材の第2の面にサーマルバリアコーティングを塗布するステップであって、少なくともその第1の面上に感熱コーティングを有するステップと、サーマルバリアコーティング上に剥離剤及び/又は接着剤を塗布するステップとを含む。第2の基材の第2の面は、第1の基材の第2の面に剥離可能に貼付されてもよく、第2の基材は、少なくともその第1の面上に感熱コーティングを含んでもよい。第1及び/又は第2の基材は、それぞれの第2の面上に感熱コーティングを含んでもよい。さらに、高周波乾燥機を用いて剥離剤、接着剤及び/又はサーマルバリアコーティングを乾燥させることができる。
【0021】
以下の詳細な説明、添付図面及び特許請求の範囲に関連して代替の特徴、利点及び変形形態を開示する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】片面サーマルラベルを示す図である。
【図2A】両面サーマルラベルの第1の実施形態を示す図である。
【図2B】両面サーマルラベルの第2の実施形態を示す図である。
【図2C】両面サーマルラベルの第3の実施形態を示す図である。
【図3A】3層両面サーマルラベルの第1の実施形態を示す図である。
【図3B】3層両面サーマルラベルの第2の実施形態を示す図である。
【図3C】3層両面サーマルラベルの第3の実施形態を示す図である。
【図4】サーマルラベルの第1の作成方法を示す図である。
【図5】サーマルラベルの第2の作成方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の様々な実施形態について、添付図面を参照しながら以下に例示的に説明する。変形形態を採用してもよい。
【0024】
図1は、片面サーマルラベル100を示す。図1の片面サーマルラベル100は直接に使用するため、及び/又は、例えば、図2A及び図2B、並びに図3A、図3B及び図3Cに示す両面サーマルラベル200、300の構成要素として作成できる。
【0025】
図1に示すように、片面サーマルラベル100は、第1の基材110の第1の面112に近接した1つ又は複数の感熱コーティング116を含んでもよい。さらに、片面サーマルラベル100は、第1の基材110の第2の面114に近接した1つ又は複数の接着剤及び/又は接着剤層130(溶剤系、水系、ホットメルト、ウォームメルト、及び/又はUV硬化性感圧接着剤を含むが、これらに限定されない)と、第2の基材120の第2の面124に近接した1つ又は複数の剥離剤及び/又は剥離剤層140(1つ又は複数の熱及び/又はUV硬化シリコーン剥離剤を含むが、これらに限定されない)とを含んでもよい。
【0026】
提供される場合、1つ又は複数の接着剤及び/又は接着剤層、及び/又は剥離剤及び/又は剥離剤層140は、例えば、片面サーマルラベル100及び/又は両面サーマルラベル200、300を形成するために第1の基材110を第2の基材120に剥離可能に貼付されるのを助けることができる。同様に、剥離剤及び/又は剥離剤層140の使用は、第1及び第2の基材110、120の分離時に残留粘着性又は付着性を維持するために低粘着性接着剤及び/又は非粘着性接着剤130に加えて高粘着性接着剤を利用する能力を提供する。
【0027】
上記実施形態によれば、第1及び/又は第2の基材110、120(及び/又は図3A、図3B及び図3Cに示す第3の基材150)は、セルロース(天然)繊維、例えば、不透明紙、及び/又はポリエステル(合成)繊維などの合成繊維及び/又は天然繊維由来の材料を含んでもよい。基材110、120、150は、またプラスチック類、例えば、ポリイミド、ポリエチレン又はポリエステルポリマーなどの材料を用いた押出しプラスチックフィルムを含んでもよい。グラシンを含む材料(例えば、強光沢紙)及び/又はベラムを含む材料(天然及び/又はベラム紙を含む)を1つ又は複数の基材110、120、150として使用できる。
【0028】
結果として得られるコーティングされた媒体のサーマル結像性能を改善するために感熱コーティングする基材110、120、150の片面に艶出し加工を行って75ベック以上の平滑度を提供できる。例えば、バーコード印刷のより高品質のサーマル結像特性を提供するには、最小仕上げ平滑度が300ベック以上必要である。しかし、一般に基材の艶出し加工によってその有孔率は低減し、1つ又は複数の感熱コーティングなどのその後塗布されるコーティングの基材への結合能力が低下する。基材によるコーティングの相対的な吸収能力がなく、基材への固着能力がないため、光沢及び/又は強光沢(例えば、グラシン)紙及び/又はポリマー(例えば、プラスチック)基材(可塑性コットンベラムを含む)などの有孔率が低いか又はゼロの基材に直接感熱コーティングを塗布することで、それぞれの基材表面にもろく、結合が弱く、容易に剥がれ易い感熱膜を形成でき、そのために、もろい膜は、基材への結合が不十分なためにシートから容易に剥離する。
【0029】
さらに、十分な艶出し加工をした、及び/又はその他の平滑な非多孔質シートは最終結像品質の観点からは望ましいが、熱の伝達効率が極めて高い。その結果、印加された熱がコーティングから効率的に放散し、該当する感熱コーティングのサーマル結像が極めて困難になりがちである。また、例えば、接着剤130(ホットメルト接着剤など)の塗布及び/又は乾燥中に、シリコーンなどの剥離剤140の乾燥/硬化中に、及び/又は基材110の背面114に関連付けられた感熱コーティング(図示せず)のサーマル印刷中に基材110の背面114に印加されるあらゆる熱は、シートの前面の感熱コーティング116に効率的に伝達され、その早期結像及び/又は望ましくない結像が引き起こされる。
【0030】
上記問題を緩和するため、ダイレクトサーマルラベル100の1つ又は複数の提供された感熱コーティング116の下に1つ又は複数のサーマルバリアコーティング216を提供して、それぞれの基材110へのそれぞれの感熱コーティング116の高い接着力を提供し、及び/又はそこを通過する熱伝達を防止し、それによって、例えば、基材の第2の面への熱の印加による1つ又は複数の感熱コーティング116の早期結像及び/又は望ましくない結像を緩和できる。
【0031】
一実施形態では、サーマルバリアコーティング216は、2つの主要な成分を組み込んだ水性コーティングを含む。第1の成分は、これらに限定されないがポリマー(例えば、ラテックス及び/又はアクリル樹脂)などの可撓性及び/又は粘着性物質の水性エマルジョン/溶液を含んでもよい。第2の成分は、これらに限定されないがポリマー及び/又は中空球などの断熱化合物及び/又は材料の水性分散/溶液を含んでもよい。好適な断熱材料の一例は、ROPAQUEの商標で販売されているポリマー中空球である。サーマルバリアコーティング216内に含まれるその他の材料及び/又は物質構造は、すべての例で直径が0.1〜5ミクロンの範囲内、好ましくは直径が約1ミクロンの粒径を有する緻密な粘土(例えば、焼成カオリン)、沈降炭酸カルシウム、及び/又は二酸化チタンを含む。
【0032】
上記実施形態によれば、第1の成分は、乾燥質量ベースで最終サーマルバリアコーティング216の最大95%又は最小50%を含んでもよい。同様に、上記実施形態によれば、第2の成分は、乾燥質量ベースで最終サーマルバリアコーティング216の最大50%又は最小5%を含んでもよい。好ましい実施形態では、サーマルバリアコーティング216は、乾燥質量ベースでほぼ80%の可撓性ポリマー(例えば、ラテックス)及び20%の断熱材(例えば、ポリマー中空球)を含む。別の実施形態では、サーマルバリアコーティング216は、乾燥質量ベースでほぼ70%の可撓性ポリマー(例えば、ラテックス)、20%の断熱材(例えば、ポリマー中空球)、及び10%の粘土(例えば、焼成カオリン)を含む。
【0033】
ラテックス、アクリル樹脂、及び/又は同様の物質構造などの可撓性及び/又は粘着性物質を包含することで、光沢紙及び/又はポリマー基材及び/又は膜などの非多孔質の表面への感熱コーティングの接着が良好になる。ラテックス及び/又は同様の物質構造は、その粘着性及び可撓性のゆえに、基材に柔軟に固着し、それによって処理及び/又は使用中の剥離を防止する。さらに、ラテックス及び/又は同様の物質構造は、感熱コーティング116が接着し「ロック」されるのに十分な有孔率を有する表面を形成する。さらに、サーマルバリアコーティング216は、感熱コーティング116が一貫した厚さと組成の膜を形成することを可能にする適当な表面エネルギー(表面張力)を生成し、感熱コーティング116の膜の形成及び堅固な分子結合を促進する。
【0034】
また、サーマルバリアコーティング216の使用によって、例えば、艶出し加工による基材仕上げの平滑度を高めることができる。サーマルバリアコーティング216を使用せずに原紙を艶出しすることで達成される通常の平滑度は、75〜150ベックの範囲内であってもよい。しかし、サーマルバリアコーティング216の塗布後の艶出し仕上げによって、250〜300ベック又はそれ以上の仕上げ平滑度を提供できる。仕上げの平滑度を高めることで、例えば、バーコード印刷などに望ましい関連付けられた感熱コーティング116のより高品質のサーマル結像が可能になる。
【0035】
サーマルバリアコーティング216の断熱効用は、有益には2つの形で作用する。第1の効用は、感熱コーティングの結像の向上である。感熱コーティング116の結像のために感熱コーティング116に熱が印加される際に、サーマルバリアコーティング216によって感熱コーティングを通過する伝熱は停止され、及び/又は感熱コーティング側に反射する。したがって、感熱性の物質構造を結像するためにサーマルプリントヘッドに必要な総エネルギーは低減し、及び/又は結像にかかる時間が少なくて済む。断熱効用がなければ、結像のために印加された熱は、感熱コーティング116から基材110によって基材内部に放散し、品質を含めた所望のサーマル結像を遅延させ、及び/又はそれに悪影響を及ぼすことがある。さらに、そのような伝熱は、これらに限定されないが1つ又は複数の接着剤130及び/又は剥離剤140、及び/又は(提供される場合)基材110の背面(第2の面)114に近接した1つ又は複数の感熱コーティング(図示せず)を含む追加のコーティングに悪影響を及ぼすことがある。
【0036】
好ましい実施形態では、サーマルバリアコーティング216は、例えば、追加のコーティングの塗布、乾燥及び/又は使用中にサーマルバリアコーティング216の第1の面に近接して印加される熱が感熱コーティング116又はサーマルバリアコーティング216の第2の面に近接したその他のコーティングに悪影響を及ぼすことを防止するのに十分な耐熱性を提供する。例えば、図1を参照すると、サーマルバリアコーティング216は、好ましくは、例えば、ホットメルト接着剤130の基材110の背面114への塗布が基材110の前面112に近接した感熱コーティング116の早期サーマル結像を防止するのに十分な耐熱性を有していてもよい。同様に、図1をさらに参照すると、サーマルバリアコーティング216は、好ましくは、例えば、感熱コーティング116のサーマル結像中に印加された熱が基材110の背面114へ塗布された接着剤130に悪影響(例えば、溶解など)を及ぼすことを防止するのに十分な耐熱性を有してもよい。さらに、サーマルバリアコーティング216は、第1の面に近接して印加された熱が、これらに限定されないが基材110の使用材料及び/又は特性に応じて、基材110の酸化(例えば、燃焼)及び/又は溶解など、基材110の第2の面に近接した基材110に悪影響を及ぼすことを防止するのに十分な耐熱性を有していてもよい。
【0037】
図2Aに示すように、図1の片面サーマルラベルと同様の恩恵効果を得るために、両面サーマルラベル200内に1つ又は複数のサーマルバリアコーティング216を組み込んでもよい。図2Aに示すように、両面サーマルラベル200は、第1の基材110の第1の面112に近接した1つ又は複数の第1の感熱コーティング116と、第2の基材120の第1の面122に近接した1つ又は複数の第2の感熱コーティング126とを含んでもよい。さらに、両面サーマルラベル200は、第1の基材110の第2の面114に近接した1つ又は複数の接着剤及び/又は接着剤層130と、第2の基材120の第2の面124に近接した1つ又は複数の剥離剤及び/又は剥離剤層140とを含んでもよい。
【0038】
図1に関連して上述したように、第1の基材110と両面サーマルラベル200の第1の感熱コーティング116との間に1つ又は複数のサーマルバリアコーティング216を提供して、とりわけ、第1の基材110の前面112への第1の感熱コーティング116の接着力を向上させ、及び/又は第1の基材110の背面(第2の面)114に印加される熱がその前面112上に提供された感熱コーティング116内に伝達することを防止して、それにより第1の感熱コーティング116の早期の及び/又は望ましくない結像を緩和することができる。
【0039】
同様に、図2Bに示すように、両面サーマルラベル200の第2の基材120と第2の感熱コーティング126との間に第2のサーマルバリアコーティング226を提供して、とりわけ、第2の感熱コーティング126の第2の基材110の前面122への接着力を向上させ、及び/又は第2の基材120の背面(第2の面)124に印加される熱がその反対の面(前面)122上に提供された感熱コーティング126内に伝達することを防止して、それにより第2の感熱コーティング126の早期の及び/又は望ましくない結像を緩和することができる。例えば、高温の接着剤130の塗布又はシリコーン剥離剤140の乾燥/硬化中に基材110、120の背面に熱が印加されたと仮定すると、サーマルバリアコーティングは、その熱が感熱コーティング116、126のそれぞれに侵入することを阻止するように作用してその望ましくない結像を防止するであろう。
【0040】
図2Cに示すように、サーマルバリアコーティング218、228を両面サーマルラベル200の片方又は両方の基材110、120の背面114、124に塗布して関連付けられた接着剤140及び/又は剥離剤130の接着力を向上させ、また同時にそれぞれの背面114、124に印加された熱がその前面112、122上の感熱コーティング116、126又はその他のコーティングに悪影響を及ぼすことを防止する作用が可能である。上記実施形態によれば、前面112、122上のサーマルバリアコーティング216、226に加えて、及び/又はその代わりにそのような背面114、124のサーマルバリアコーティング218、228を提供できる。
【0041】
図3A、図3B及び図3Cに示すように、3つの基材層、すなわち、第1の基材110、第2の基材120、及び第3の基材150を含む両面サーマルラベル300でもサーマルバリアコーティング216、226、228を使用できる。図3Aに示すように、提供された第3の基材150は、第1の基材110の第2の面114に固着した接着剤130と、第3の基材150の第1の面152に固着した剥離剤140とを用いて第1の基材110に剥離可能に貼付できる。同様に、提供された第3の基材150は、第2の基材120及び第3の基材150の両方の第2の面124、154に固着した接着剤160を介して第2の基材120に固定可能に貼付できる。さらに、また図3Aに示すように、1つ又は複数のサーマルバリアコーティング216、226を第1の感熱コーティング116と第2の感熱コーティング126のそれぞれに近接して提供してそのサーマル結像を向上させ、例えば、第1の基材110と第2の基材120のそれぞれの背面114、124へ1つ又は複数の高温の接着剤130、160を塗布する工程におけるそれぞれの背面114、124への熱の印加に関連付けられた問題を緩和し、及び/又は第1の基材110と第2の基材120のそれぞれへの上記1つ又は複数の提供された感熱コーティング116、126の接着力を向上させることができる。
【0042】
図3Bに示すように、3層両面サーマルラベル300の提供された第3の基材150は、第1の基材110の第2の面114に固着した接着剤130と、第3の基材150の第1の面152に固着した剥離剤140とを用いて第1の基材110に剥離可能に貼付でき、第2の基材120及び第3の基材150の両方の第2の面124、154に固着した接着剤160を用いて第2の基材120に固定可能に貼付できる。さらに、図3Aの構成と同様に、第1の基材110と第1の感熱コーティング116との間にサーマルバリアコーティング216を提供してそのサーマル結像及び/又は接着力を向上させ、例えば、第1の基材110の背面114への熱の印加に関連付けられた問題を緩和することができる。しかし、図3Aの構成とは異なり、図3Bの構成では、第2の基材120と第2の基材120を第3の基材150に固着させるための接着剤160との間に第2のサーマルバリアコーティング228を提供できる。その場合、第2の提供されたサーマルバリアコーティング228は、例えば、第2の基材120の背面124への高温の接着剤160の塗布及び/又は接着剤160の乾燥/硬化のための熱の印加による第2の感熱コーティング126の望ましくない結像などの問題を緩和する作用を依然として有する。
【0043】
図3Bの第1のサーマルバリアコーティング216を第1の基材110の背面114と第1の接着剤130との間に提供して、それにより例えば第1の基材110の背面114への高温の接着剤130の塗布及び/又は接着剤130の乾燥/硬化のための熱の印加などによる第1の感熱コーティング116の望ましくない結像などの問題を引き続き緩和することができることに留意されたい。同様に、3層両面サーマルラベル300の他の実施形態では、3つの基材110、120、150のいずれかと、これらに限定されないが図3A、図3B及び図3Cに示す感熱コーティング116、126、接着剤130、160、及び剥離剤140、170などのいずれかの関連付けられた感熱コーティング、接着剤及び/又は剥離剤又はその他のコーティングとの間にサーマルバリアコーティングを提供し、同時にそこへの高い接着力と低い伝熱とを達成し、それによって結像ラベルの剥離と望ましくない結像を防止することができる。
【0044】
図3Cの実施形態に示すように、剥離剤160、170を提供された第3の基材150の前面及び背面152、154の両方に固着させてそこからの基材110、120の一方又は両方の剥離を可能にし、それによって、その後の使用/接着のための2つの別々の感熱ラベル部分を作成することができる。一使用方法によれば、図3Cに示すような3層両面サーマルラベル300を第1及び第2の感熱コーティング116、126を含む両方の露光面上にほぼ同時にサーマル結像して、同時に2つの別々の結像ラベル部分を作成することができる。別の実施形態では、図3Cに示すような3層両面サーマルラベル300の感熱コーティング116、126の一方を含む露光面の一方をサーマル結像して3層積層物300から剥離し、結像ラベル部分(基材、感熱コーティング、及び接着剤)の剥離に引き続いて他方の面126、116をサーマル結像することができる。そのようにして、1つ又は複数の片面ダイレクトサーマルプリンタを用いて3層両面サーマルラベル300の両面を順次結像することができる。
【0045】
別の実施形態では、1つ又は複数の感熱コーティング(図示せず)を、提供された第3の基材150の片面又は両面152、154と、任意の関連付けられた剥離剤140、170の下側に固着させて第3の基材150の片面又は両面のダイレクトサーマル結像を可能にし、それによって使用される基材/材料の使用を最大限にすることができる。
【0046】
図4は、両面サーマルラベル200及び/又は3層両面サーマルラベル300の1つ又は複数の部分を作成する方法400を示す。ステップ410で、サーマルバリアコーティング216、226、228が、図2A、図2B、及び図2Cと、図3A、図3B、及び図3Cの基材110、120、150のいずれかのような提供された基材の1つの面に塗布される。ステップ420で、そのようなサーマルバリアコーティングは乾燥及び/又は硬化する。ステップ530で、剥離剤140、170及び/又は接着剤130、160がサーマルバリアコーティング上に塗布され、その後、ステップ540で乾燥及び/又は硬化する。上記実施形態によれば、基材110、120、150の第1の面及び/又は第2の面上の1つ又は複数の感熱コーティング116、126を含む基材110、120、150を、その片面又は両面への1つ又は複数のサーマルバリアコーティング216、226、228、剥離剤140、170及び/又は接着剤130、160の塗布を含めて、図4の方法に規定するように提供し処理することができる。
【0047】
図5は、両面サーマルラベル200及び/又は3層両面サーマルラベル300の1つ又は複数の部分を作成する方法500を示す。ステップ510で、サーマルバリアコーティング216、226、228が、図2A、図2B、及び図2Cと、図3A、図3B、及び図3Cの基材110、120、150のいずれかのような提供された基材の1つの面に塗布される。ステップ520で、そのようなサーマルバリアコーティングは乾燥及び/又は硬化する。ステップ530で、感熱コーティング116、126がサーマルバリアコーティング上に塗布され、その後、ステップ540で乾燥及び/又は硬化する。上記実施形態によれば、基材110、120、150の1つの面(好ましくは感熱コーティングが塗布される面と反対側の面)上の1つ又は複数の剥離剤140、170を含む基材110、120、150を、1つ又は複数のサーマルバリアコーティング216、226、228と、そこへの1つ又は複数の感熱コーティングの塗布を含めて、図5の方法に規定するように提供し処理することができる。同様に、様々な実施形態で、接着剤130、160及び/又は剥離剤140、170を備えていない基材110、120、150を、図5に規定するように提供し処理することができ、1つ又は複数の接着剤130、160及び/又は剥離剤140、170を、好ましくは感熱コーティングが塗布される面と反対側の面に、その後塗布して乾燥及び/又は硬化させることができる。
【0048】
この実施形態にかかわらず、これらに限定されないが凹版、リソグラフィ、及び/又はフレキソ印刷などの印刷をサーマルバリアコーティング216、226、228の下及び/又は上に提供して、サーマルバリアコーティング216、226、228及び/又は、これらに限定されないが1つ又は複数の感熱コーティング116、126、接着剤130、160及び/又は剥離剤140、170を含むサーマルバリアコーティング216、226、228及び/又はその上に提供された1つ又は複数のコーティングを通して上記印刷の観察及び/又は読み取りを可能にすることができることに留意されたい。そのような印刷を提供して、例えば、これらに限定されないが3層両面サーマルラベル300の第1及び/又は第2の基材110、120の背面114、124及び/又は第3の基材150の片面又は両面152、154などの感熱コーティング116、126が提供されない領域を含む両面サーマルラベル200、300の未使用の部分又は十分に使用されなかったはずの部分を最大限に使用することができる。さらに、そのような印刷は、例えば、媒体200、300及び/又はそれに関連付けられたオブジェクトの所有権及び/又は出所を示す機密保護又は信頼性機能の役に立つ。販売及び/又は使用の標準の取引条件、法的表示、保証情報、荷送り人/製造業者情報などの提供を含む様々な情報もそのように印刷できる。
【0049】
さらに、使用法及び/又は実施形態によれば、感熱コーティング116、126、サーマルバリアコーティング216、226、228、接着剤130、160、及び/又は剥離剤140、170のうち1つ以上をフラッド、スポット、ストライプ又はその他のパターンコーティングで塗布することができる。例えば、いくつかの実施形態では、積層物の縁部から奥側に接着剤をパターニングして、とりわけ、処理及び/又は使用中に接着剤がはみ出すのを防止することが望ましいか、又は必要であってもよい。同様に、いくつかの実施形態では、接着剤のパターンを用いて結果として得られるラベルに接着剤がない切り離し部分を有するなどの特別の特徴を与えることができる。さらに、すべての場合に、特定の感熱、サーマルバリア、接着剤及び/又は剥離剤のスポット、ストライプ及び/又はパターンコーティングを関連付けられたコーティング(例えば、感熱、接着、及び/又は剥離コーティングのいずれかの場合には、サーマルバリア、及び/又は接着剤の場合には、剥離剤)のそれに適合させて所望の機能及び性能を提供することが望ましい。
【0050】
サーマルバリアコーティング216、226、228に加えて、又は代替的に、いくつかの実施形態では、水性コーティング上に大量の温風(例えば、特定の、使用される感熱又はその他のコーティングに悪影響を及ぼさない温度の)を高速で(例えば、通常、毎分300〜500フィート、好ましくは毎分約400フィートで)吹き付けて、有害な結果(例えば、感熱コーティングの結像)を引き起こすことなく小さいドウェル時間(例えば、通常2〜6秒、好ましくは約2秒)でコーティングを効率的に乾燥させることができる。この乾燥技術は、大量の温風を水性コーティング上に吹き付けて水の迅速な蒸発を容易にする。同様に、温度が感熱成分(例えば、ロイコダイ、現像剤及び/又は増感剤)の化学的活性化のしきい値に満たないため、この方法は、関連付けられた感熱コーティング(乾燥中のコーティングであってもよい)を損傷しない。
【0051】
さらに、別の実施形態では、高周波(RF)技術を用いて、基材及び/又はいかなる以前に塗布されたコーティングも劣化させることなく感熱及び/又はその他の(例えば、接着剤、剥離剤、及び/又はサーマルバリア)コーティングを乾燥及び/又は硬化させることができる。RF乾燥機は、基材及び/又はコーティングを劣化させることなく、温風及び/又は赤外線加熱などの他の技術より高速でコーティングを硬化させることができる。
【0052】
RF乾燥機は、2つの電極間に交番電界を生成し、水などの目標分子の通過時の極性を反転させる。交番エネルギーの結果として目標分子の迅速で連続的な再配向が可能になる。この分子運動から生じる摩擦によって、目標材料の質量内の迅速な加熱が引き起こされる。熱が生成される速度の増加と他の材料と区別して対象分子が選択的に加熱されるという事実によって、全体として比較的低い温度での乾燥及び/又は硬化が得られる。その結果、処理時間が低減され、均一な品質と損傷がない製品とが得られる。
【0053】
一実施形態では、感熱成分を予備反応させることなく、1つ又は複数の感熱コーティング116、126などの水性コーティングを選択的に乾燥させる約40MHz(好ましくは40.68MHz)の周波数で動作するRF乾燥機が提供される。
【0054】
上記説明において、本開示を読みやすくするために様々な特徴が一実施形態内に一緒にグループ化されている。同様に、過度の反復を避けるために様々な特徴が一実施形態に関してのみ記述されている。この開示方法は、特許請求の範囲に記載する実施形態が各請求項に明示された特徴より多くの特徴を有していなければならないという考えを表すものと解釈すべきではない。それどころか、添付の特許請求の範囲が表すように、本発明の主題は、開示された一実施形態の一部の特徴として示されている。同様に、本発明の主題は、開示された複数の実施形態の組合せとして示されている。したがって、添付の特許請求の範囲は本明細書中の上記実施形態の説明に組み込まれ、各請求項は別々の例示的な実施形態として独立している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイレクトサーマルラベルであって、
第1の基材を備え、前記第1の基材が、
少なくともその第1の面上に第1の感熱コーティングと、
1つ又は複数のサーマルバリアコーティングと
を有し、
サーマルバリアコーティングが、前記第1の基材と前記それぞれの第1の感熱コーティングとの間に提供されるダイレクトサーマルラベル。
【請求項2】
第2の基材をさらに備え、前記第2の基材が、
少なくともその第1の面上に第2の感熱コーティングを有し、
サーマルバリアコーティングが、前記第2の基材と前記第2の感熱コーティングとの間にオプションとして提供される、請求項1に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項3】
前記1つ又は複数のサーマルバリアコーティングのうち1つ以上が、可撓性ポリマーを含む、請求項1に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項4】
前記1つ又は複数のサーマルバリアコーティングのうち前記1つ以上が、断熱材をさらに含む、請求項3に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項5】
前記可撓性ポリマーが、ラテックスを含み、前記断熱材が、1つ又は複数の中空球を含む、請求項4に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項6】
前記第1の基材が、その前記第2の面上に感熱コーティングをさらに含む、請求項1に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項7】
サーマルバリアコーティングが、前記第1の基材の前記第2の面上の前記感熱コーティングと前記第1の基材との間に提供される、請求項6に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項8】
前記第1及び第2の基材が、その前記第2の面上に感熱コーティングをさらに含む、請求項2に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項9】
それぞれのサーマルバリアコーティングが、前記第1及び第2の基材の前記第2の面上の前記感熱コーティングと前記第1及び第2の基材のそれぞれとの間に提供される、請求項8に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項10】
第1の接着剤をさらに含み、
前記第1の基材の第2の面が、前記第1の接着剤を介して前記第2の基材の前記第2の面に剥離可能に貼付される、請求項2に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項11】
剥離剤をさらに含み、
前記剥離剤が、前記第2の基材の前記第2の面に固着した、請求項10に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項12】
第3の基材をさらに備え、
前記第3の基材の第1の面が、前記第1の基材の第2の面に剥離可能に貼付され、前記第3の基材の第2の面が、前記第2の基材の第2の面に固定可能に貼付される、請求項2に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項13】
第3の基材をさらに備え、
前記第3の基材の第1の面が、前記第1の基材の第2の面に剥離可能に貼付され、前記第3の基材の第2の面が、前記第2の基材の第2の面に剥離可能に貼付される、請求項2に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項14】
前記第3の基材が、少なくともその第1の面上に第3の感熱コーティングを含む、請求項12に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項15】
前記第3の基材が、その第1及び第2の面上に第3の感熱コーティングを含む、請求項13に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項16】
前記第1の基材がグラシンを含む、請求項1に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項17】
前記第2の基材がベラムを含む、請求項2に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項18】
ダイレクトサーマルラベルであって、
第1の基材を備え、前記第1の基材が、
少なくともその第1の面上の第1の感熱コーティングと、
1つ又は複数のサーマルバリアコーティングと
を有し、
サーマルバリアコーティングが、少なくとも前記第1の基材の第2の面上に提供されるダイレクトサーマルラベル。
【請求項19】
第2の基材をさらに備え、前記第2の基材が、
少なくともその第1の面上に第2の感熱コーティングを有する、請求項18に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項20】
サーマルバリアコーティングが、前記第2の基材の第2の面上にさらに提供される、請求項19に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項21】
前記1つ又は複数のサーマルバリアコーティングのうち1つ以上が、可撓性ポリマーを含む、請求項18に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項22】
前記1つ又は複数のサーマルバリアコーティングのうち前記1つ以上が、断熱材をさらに含む、請求項21に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項23】
前記可撓性ポリマーがラテックスを含み、前記断熱材が1つ又は複数の中空球を含む、請求項22に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項24】
第1の接着剤をさらに含み、
前記第1の基材の前記第2の面が、前記第1の接着剤を介して前記第2の基材の前記第2の面に剥離可能に貼付される、請求項19に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項25】
剥離剤をさらに含み、
前記剥離剤が、前記第1の基材の前記第2の面の前記サーマルバリアコーティング上に固着した、請求項24に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項26】
第3の基材をさらに備え、
前記第3の基材の第1の面が、前記第1の基材の前記第2の面に固定可能に貼付され、前記第3の基材の第2の面が、前記第2の基材の第2の面に剥離可能に貼付される、請求項19に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項27】
前記第3の基材が、その前記第2の面上に第3の感熱コーティングを含む、請求項26に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項28】
前記第1の基材がグラシンを含む、請求項18に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項29】
前記第2の基材がベラムを含む、請求項19に記載のダイレクトサーマルラベル。
【請求項30】
第1の基材の第1の面にサーマルバリアコーティングを塗布するステップと、
前記サーマルバリアコーティング上に感熱コーティングを塗布するステップと
を含むダイレクトサーマルラベルの作成方法。
【請求項31】
剥離剤を前記第1の基材の第2の面に塗布するステップをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
第1の接着剤を前記第1の基材の前記第2の面上の前記剥離剤の上に塗布するステップをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
第2の基材の第2の面を前記第1の接着剤に固着させるステップをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記第2の基材の第1の面が、感熱コーティングを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
第2の接着剤を前記第2の基材の第1の面に塗布するステップをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
第3の基材の第2の面を前記第2の接着剤に固着させる、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記第3の基材の第1の面が、感熱コーティングを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
ダイレクトサーマルラベルの作成方法であって、前記方法が、
第1の基材の第2の面にサーマルバリアコーティングを塗布するステップであって、前記第1の基材が少なくともその第1の面上に感熱コーティングを有するステップと、
前記サーマルバリアコーティング上に剥離剤及び/又は接着剤を塗布するステップと
を含む方法。
【請求項39】
第2の基材の第2の面を前記第1の基材の前記第2の面に剥離可能に貼付するステップをさらに含み、前記第2の基材が、少なくともその第1の面上に感熱コーティングを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記第1の基材が、その前記第2の面上に感熱コーティングを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記第2の基材が、その前記第2の面上に感熱コーティングを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
高周波乾燥機を用いて前記剥離剤、接着剤及び/又はサーマルバリアコーティングを乾燥させる、請求項38に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−513606(P2012−513606A)
【公表日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−542104(P2011−542104)
【出願日】平成21年11月3日(2009.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/005952
【国際公開番号】WO2010/074696
【国際公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(391007161)エヌ・シー・アール・コーポレイション (85)
【氏名又は名称原語表記】NCR CORPORATION
【Fターム(参考)】