説明

システム、撮像装置、提供装置、制御方法、及びプログラム

【課題】 外部機器からパラメータを取得する頻度が高くなると、外部機器の処理負荷や電力消費などの負荷が増大するという課題があった。
【解決手段】 撮像装置は、提供装置から撮像に用いる撮影パラメータの提供を受ける撮像装置であって、撮像装置の電源状態または構成の変化を検知し、電源状態または構成の変化が検知された場合、パラメータ要求信号を提供装置に送信し、パラメータ要求信号に対する返信として、使用するための環境の条件の情報を含む撮影パラメータを提供装置から受信し、受信した撮影パラメータを保持し、撮像装置の撮影環境を検出し、撮影環境に基づいて、保持する撮影パラメータから、撮影に使用する撮影パラメータを選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影パラメータを提供装置から撮像装置へ提供するシステム、撮像装置、提供装置、制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像、映像などを撮影する撮像装置は、撮影時に使用するピント、ホワイトバランスなどの撮影パラメータを自動設定する機能や、ユーザがマニュアルで設定する機能を有している。さらに、記憶容量の大きな外部機器に撮影パラメータを記憶させておき、撮像装置はこの外部機器と通信して、これらの撮影パラメータを取得する方法もある(特許文献1)。
【0003】
また、撮像装置が撮影パラメータを外部機器から取得する際に、撮影パラメータ作成の為の情報を撮像装置から外部機器に提供することによって、より撮像装置に適した撮影パラメータを外部機器が提供することができる。これにより、撮像装置が、被写体や撮影シーン等に応じたより高度なカメラの制御、画像合成や画像補正等、各種の処理を行うことを可能にする方法も提案されている。(特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−074475号公報
【特許文献2】特開2001−275031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、撮影対象、撮像装置と撮影対象物までの距離、及び周りの環境における明るさなど、撮像装置が撮影時に使用する撮影パラメータは撮影時における状況によって変化する場合がある。そのため、撮像装置は、外部機器に撮影パラメータを要求する場合、状況が変化するたびに不定期に、外部機器からパラメータを取得する必要がある。しかしながら、外部機器からパラメータを取得する頻度が高くなると、外部機器の処理負荷や電力消費などの負荷が増大するという課題があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、外部装置から撮像装置へ撮影パラメータを提供する際に、撮影パラメータの取得頻度を抑えるシステム、撮像装置、提供装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明によるシステムは、撮像装置と、当該撮像装置が撮像に用いる撮影パラメータを提供する提供装置とを備えるシステムであって、前記撮像装置は、前記撮像装置の電源状態または構成の変化を検知する検知手段と、前記電源状態または構成の変化が検知された場合、前記撮像装置を特定する撮像装置情報を含めたパラメータ要求信号を前記提供装置に送信する送信手段と、前記パラメータ要求信号に対する返信として、使用するための環境の条件の情報を含む撮影パラメータを受信する受信手段と、受信した撮影パラメータを保持する保持手段と、前記撮像装置の撮影環境を検出する検出手段と、前記撮影環境に基づいて、前記保持手段が保持する撮影パラメータから、撮影に使用する撮影パラメータを選択する選択手段と、を有し、前記提供装置は、前記撮像装置から前記パラメータ要求信号を受信したことに応じて、当該パラメータ要求信号から撮像装置情報を取得し、当該パラメータ要求信号に含まれる情報、前記提供装置が自ら記憶または観測した情報または外部の装置から得られる情報に基づいて、当該撮像装置の置かれた環境に関する環境情報とを取得する取得手段と、撮影パラメータを、前記撮像装置情報と、当該撮影パラメータを決定したときの前記環境情報と関連付けて記憶する記憶手段と、前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶手段に記憶されていない場合に、当該撮像装置情報と当該環境情報とに基づいて撮影パラメータを決定する決定手段と、前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶手段に記憶されている場合には、パラメータに変更がない旨または記憶されている当該撮影パラメータを前記撮像装置へ通知し、前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶手段に記憶されていない場合には、前記決定手段で決定した撮影パラメータを前記撮像装置へ通知する通知手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、提供装置から撮像装置へ撮影パラメータを提供する際に、撮影パラメータの取得頻度を抑える技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】パラメータ提供装置の装置構成の一例を示す図。
【図2】撮像装置の装置構成の一例を示す図。
【図3】パラメータ提供装置の処理フロー図。
【図4】撮像装置の処理フロー図。
【図5】システムの構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
<<実施形態1>>
(システム構成)
図5は本実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。図のように、システムは、例えばパラメータ提供装置100、撮像装置200、サーバ500を備える。図示のように、パラメータ提供装置100は通信可能な外部装置であり、例えば、携帯電話、PDA、PCなどである。撮像装置200は静止画、動画などを撮影する装置であり、例えばカメラである。サーバ500は、例えば、スケジュール情報、位置情報などを保有する装置である。
【0012】
パラメータ提供装置100、撮像装置200およびサーバ500は、無線LAN、有線LAN、赤外線通信等の、無線又は有線の通信ネットワーク502を介して互いに接続される。また、パラメータ提供装置100および撮像装置200からサーバ500へは、例えばインターネット501を介して接続され、互いに通信可能である。例えば、パラメータ提供装置100はサーバ500へアクセスし、各種情報を取得することができる。なお、インターネット501は、インターネットではなく社内ネットワークやイントラネットなどのネットワークでもよい。
【0013】
パラメータ提供装置100は、撮像装置200からの要求によって、撮像装置200に適した撮影パラメータを提供する。さらに、撮像装置200から撮像装置を特定する撮像装置情報と、撮像装置200の置かれた環境情報の少なくとも一方を受信して、被写体や撮影シーン等に応じた撮影パラメータを決定して提供する機能を有する。ここで、撮像装置情報は、例えば、撮像装置200や撮像装置200を使用するユーザの識別情報、機種の情報、バージョンの情報、及びレンズやストロボ等の装着しているアクセサリ情報の少なくとも1つを含み、撮像装置200を特定する情報である。また、環境情報は、例えば、スケジュール情報と位置情報の少なくとも1つを含む。環境情報は、また、例えば、位置情報とそれに関連する天気情報とを含んでもよい。
【0014】
撮像装置200は、自動又はユーザによるマニュアル操作によって選択された撮影パラメータを使用して、画像又は映像などを撮像する。さらに、撮像装置200は、例えば通信ネットワーク502を通じて、パラメータ提供装置100が撮影パラメータを決定するための情報を提供する機能と、パラメータ提供装置100から撮影パラメータを取得する機能とを有する。
【0015】
本実施形態においては、パラメータ提供装置100は、撮影パラメータを決定する際に、撮像装置200から受信した撮像装置情報や環境情報が、以前に撮像装置200に提供した時から変更が有ったか否かを判定する。そして、その判定結果に応じて、撮影パラメータの提供の必要性の有無を判定することにより、パラメータの提供頻度を抑制するようにする。また、パラメータ提供装置100は、サーバ500から環境情報を取得してもよく、サーバ500へ各種パラメータの代理作成や代理提供の依頼を行ってもよい。
【0016】
撮影パラメータは、撮像する際に使用する制御パラメータと、画像処理に関する画像処理パラメータとを含む。制御パラメータは、例えば、ストロボの有無、絞り、明るさ、シャッタースピード、ISO感度などである。また、画像処理パラメータは、例えば、ピンボケに関する情報、色の階調、ホワイトバランス、顔認識、ピクチャスタイルである。撮影パラメータは、さらに、制御パラメータと画像処理パラメータが適応可能となる、明るさなどの状況を含む有効条件と、スケジュールとリンクして使用可能な期限を含んでもよい。
【0017】
(パラメータ提供装置の構成)
図1はパラメータ提供装置100の装置構成の一例を示す図である。パラメータ提供装置100は、例えば、パラメータ要求受信部101、パラメータ通知部102、パラメータ設定部103、環境情報取得部104、及びパラメータ保存部105を含んで構成される。
【0018】
パラメータ要求受信部101は、撮像装置200からのパラメータ要求の信号を受信する。パラメータ要求受信部101は、パラメータ要求信号を受信すると、即座に当該信号を復調し、撮像装置情報を取得してもよい。パラメータ通知部102は、後述するパラメータ設定部103により決定された撮影パラメータを撮像装置200へ通知する。
【0019】
環境情報取得部104は、撮像装置200又はそのユーザと関連付けて時系列にイベントなどを管理するスケジュール情報や、GPSによって取得可能なパラメータ提供装置100又は撮像装置200の位置情報を取得する。なお、環境情報取得部104は、スケジュール情報を取得するにあたって撮像装置200又はそのユーザを識別する識別情報を取得する必要がある。これについては、例えば、パラメータ要求受信部101が予めパラメータ要求信号を復調して撮像装置情報を取得し、環境情報取得部104はその撮像装置情報にアクセスして、当該情報に含まれる識別情報を取得するようにしてもよい。また、パラメータ要求受信部101はパラメータ要求信号を復調せずに環境情報取得部104へ転送し、環境情報取得部104はそのパラメータ要求信号を解析することにより識別情報を取得するようにしてもよい。環境情報は、パラメータ提供装置100自身が記憶又は観測した情報を用いてもよいし、外部装置であるサーバ500から、若しくは前述のようにパラメータ要求信号に環境情報が含められている場合は当該信号から取得してもよい。
【0020】
なお、位置情報については、本来要求されるのは撮像装置200の位置情報である。しかしながら、例えばカメラなどには常にGPS機能があるわけではない。このため、例えば、パラメータ提供装置100は、自らの位置情報を取得し、その位置情報に基づいて撮像装置200の位置を推定するようにしてもよい。これは、例えば同一のユーザが撮像装置200としてのカメラとパラメータ提供装置100としての携帯電話を所有する場合に特に有効である。例えば、携帯電話を衣類のポケットに入れたユーザがカメラで撮像をしようとする場合は、携帯電話の位置を特定できれば、カメラの概略の位置を特定することができるからである。
【0021】
パラメータ保存部105は、撮像装置200またはユーザを識別する識別情報ごとに、過去に提供した撮影パラメータと、撮像装置情報、環境情報とを保持する記憶部である。
【0022】
パラメータ設定部103は、撮影パラメータの決定を実行するか否かを判定する。具体的には、パラメータ設定部103は、受信したパラメータ要求信号に含まれる撮像装置情報と環境情報取得部104が取得した環境情報とが、パラメータ保存部105が保持している各種情報と同値であるかを判定する。そして、パラメータ設定部103は、これらの情報が同値である場合は撮影パラメータの決定を実行せず、差異がある場合に撮影パラメータの決定を実行する。撮影パラメータの決定を実行する場合、パラメータ設定部103は、撮影装置情報と環境情報取得部104が取得した環境情報とを用いて撮影パラメータを決定する。
【0023】
なお、上述の説明では、取得した撮像装置情報と環境情報とが、パラメータ保存部105が保持している各種情報と同値であるかを判定するように説明したが、これに限られない。例えば、取得した撮像装置情報と環境情報と、パラメータ保存部105に保持された各種情報との差分が所定の範囲内にある場合は、その各種情報と取得した撮像装置情報及び環境情報とが対応関係にあるものと判定してもよい。そして、パラメータ設定部103は、これらの情報が対応関係にある場合は撮影パラメータの決定を実行せず、対応関係にない場合に撮影パラメータの決定を実行するようにしてもよい。すなわち、例えば保存された撮像装置情報と、パラメータ要求信号に含まれる撮像装置情報とで、使用するアクセサリが異なっていた場合でも、これらのアクセサリが類似の特性を有する場合は、対応関係にあるものと判定してもよい。同様に機種が異なっていても、それらの機種が基本的な構成が同一である場合などは、対応関係にあるものと判定してもよい。
【0024】
パラメータ提供装置100は、過去に取得した識別情報とスケジュール情報とに基づいて、スケジュールの変化があった場合に、撮影パラメータの決定を実行して新しい撮影パラメータを撮像装置に通知してもよい。なお、パラメータ通知部102は、パラメータ設定部103が撮影パラメータの決定を実行しなかった場合、撮影パラメータを決定しなかった事または前回の撮影パラメータの少なくとも一方を撮像装置200へ通知してもよい。また、パラメータ通知部102は、パラメータ設定部103が撮影パラメータの決定を実行した場合に、撮像装置200に新しい撮影パラメータが決定された事を通知してもよい。なお、この場合、撮像装置200は、その通知を受けてパラメータ提供装置100へアクセスして新しい撮影パラメータを取得してもよい。
【0025】
また、パラメータ提供装置100は、一度に複数の撮影パラメータを撮像装置200へ提供してもよい。これは、例えば、特定のアクセサリを使用する1つの機種であっても、例えば朝の時間帯に撮影する場合と夜の時間帯に撮影する場合などでは、異なる撮影パラメータを用いることが望ましい場合などに、特に有用である。また、パラメータ提供装置100は、例えば、天気情報をサーバ500から取得し、降水確率などに基づいて、雨の場合の撮影パラメータと曇りの場合の撮影パラメータの両方を撮像装置200へ提供してもよい。
【0026】
(パラメータ提供装置の動作)
図3は、パラメータ提供装置100の処理フローを説明する図である。パラメータ提供装置100は、電源の投入やアプリケーションの起動などにより動作を開始する(S300)と、まず、撮像装置200からの信号の受信待ち状態となる(S301)。受信待ちの状態で撮像装置200から信号を受信した場合、パラメータ要求受信部101がパラメータ要求信号の受信及び解析を実行する。パラメータ要求信号の受信が失敗した場合や、受信には成功した場合であっても解析に失敗した場合(S302でNo)、S301に戻り、通信接続要求の受信待ちを続行する。なお、例えば、撮像装置200からの受信信号がパラメータ要求信号でなかった場合や、伝送路によって信号の復号に失敗した場合などが、パラメータ要求信号の受信失敗又は解析失敗に当たる。
【0027】
パラメータ要求信号の受信および解析に成功した場合(S302でYes)、パラメータ要求の撮影装置情報から撮像装置200またはそのユーザを識別する識別情報を取得し、送信元の撮像装置またはユーザを特定する(S303)。次に、特定した撮像装置200またはそのユーザについての、スケジュール情報を取得する(S304)。スケジュール情報は、インターネット501を介してサーバ500から取得してもよいし、パラメータ要求信号にスケジュール情報が含まれている場合はその情報を利用してもよい。また、スケジュール情報をパラメータ提供装置100自身が記憶しておいてもよい。
【0028】
次に、パラメータ提供装置100は、GPSなどを利用して撮像装置200の位置情報を取得する(S305)。このとき、GPSを用いてパラメータ提供装置100の位置を測定し、その位置に基づいて撮像装置200の位置情報を推定してもよい。また、位置情報は、パラメータ要求信号に撮像装置200の位置情報が含まれている場合はその位置情報を利用してもよいし、サーバ500に撮像装置200の位置情報が記憶されている場合はインターネット501を介してサーバ500から取得してもよい。このように、スケジュール情報や位置情報などの環境情報は、サーバ500などの外部装置若しくはパラメータ要求信号から取得する情報であってもよいし、パラメータ提供装置100自身が記憶または観測した情報であってもよい。外部装置から取得する情報を環境情報として用いることにより、パラメータ提供装置100や撮像装置200の記憶容量が大きくない場合でも、多様な情報を用いることが可能となる。また、天気情報などについて、リアルタイムに更新された最新の情報を用いることも可能となる。
【0029】
続いて、パラメータ設定部103は、S303で特定した撮像装置200又はそのユーザに対して過去に撮影パラメータを提供したことがあるかどうかを判定する(S306)。具体的には、例えば、パラメータ要求信号から取得された撮像装置200又はそのユーザに対応する識別情報と関連するパラメータの情報が、パラメータ保存部105に記憶されているか否かを判定する。特定した撮像装置200又はそのユーザに対して、今までに撮影パラメータ提供したことがあった場合(S306でYes)、S307へ遷移する。一方、特定した撮像装置200又はそのユーザに対して、今までに撮影パラメータ提供したことがなかった場合(S306でNo)、または提供したことがあってもパラメータ保存部105から削除されていた場合、S308へ遷移する。
【0030】
S307では、まず、パラメータ要求信号から取得されたのと同じ撮像装置情報に関して、パラメータ保存部105に記憶されている環境情報を取得する。そして、その取得した環境情報と、S304において取得したスケジュール情報及びS305において取得した位置情報などの取得した環境情報とに差分があるかを判定する。そして前回の値と差分がなかった場合(S307でNo)はS309に遷移し、差分があった場合はS308に遷移する。S309では、パラメータ通知部102は、撮影パラメータは前回決定した撮影パラメータと変更がない旨を、パラメータ要求信号に対する返信として撮像装置200に通知する。
【0031】
なお、上述の説明では、記憶されている環境情報と、取得した環境情報とが一致しなければS308へ遷移するとしているが、これに限られない。例えば、記憶されている環境情報と取得した環境情報との差分が所定の範囲内である場合、これらの環境情報は対応関係にあると考えられる。例えば、位置情報は、移動していなくても多少の誤差により、移動したと判定される場合がある。これに対して、厳密に位置が異なるため、新しい撮影パラメータを決定するより、移動前後の位置に対応関係があるのであれば、これを省略することができる方が望ましい。このため、これらの環境情報が一致していなくても、このような対応関係にある場合は、処理をS308へ進めるようにしてもよい。
【0032】
S308では、パラメータ設定部103は撮像装置200が使用するべき撮影パラメータを決定する。撮影パラメータは撮影時に必要な可変パラメータと、可変パラメータを適用する条件と、画像補正を行う画像補正パラメータとを含む。パラメータ設定部103は、インターネット501を介してサーバ500から撮影パラメータを取得するようにしてもよい。また、パラメータ設定部103は撮影パラメータを複数セット決定してもよい。また、パラメータ設定部103は、スケジュール情報と位置情報に基づいて、スケジュールに登録されているイベントや場所に適したパラメータを撮影パラメータとして決定してもよい。このとき、パラメータ設定部103は、現在時刻におけるスケジュールと位置情報とに関連がある場合、その内容に適したパラメータを撮影パラメータとして決定する。なお、撮影パラメータは、スケジュール情報より撮影パラメータの使用を許可する有効条件や撮影パラメータを使用して良い期限の情報を持つ有効期間を含んでもよい。
【0033】
環境情報としてスケジュール情報を用いることで、例えば、ユーザのスケジュールが登山をする、というものであった場合に、パラメータ提供装置100は風景の撮影に適した撮影パラメータを撮像装置200に提供することができる。また、環境情報として位置情報を用いると、パラメータ提供装置100は、例えば、撮像装置200が存在する場所での撮像に多く用いられる撮像パラメータを撮像装置200に提供することができる。また、例えば山での撮影時にも、人物を中心に撮像したい場合などが考えられるため、パラメータ提供装置100は、複数の撮像パラメータをセットとして撮像装置200へ提供してもよい。
【0034】
また、撮影に適したパラメータは天気によって左右される可能性が高い。このため、環境情報取得部104は、上述の環境情報に天気情報を含めるようにしてもよい。その場合、例えば、環境情報取得部104は、例えばインターネット上の天気情報を提供するサイトにアクセスし、位置情報に対応する天気情報を参照して取得してもよい。そして、パラメータ設定部103はその天気情報を用いて撮影パラメータを決定してもよい。天気情報を用いて撮影パラメータを決定することにより、より適切なパラメータを撮像装置200へ提供することが可能となる。
【0035】
なお、可変パラメータは、例えば、画素数、画像タイプ、ファイル名などの記録形式や、シャッタースピード、絞り、ISO感度などのファインダに関する設定、AFフレームなどのフォーカスに関する設定、ホワイトバランスである。ファイル名は、例えば、現在時刻においてスケジュール上予定されているイベント名を使用してもよい。画素数は、1日に予定されているイベントの所要時間によって異なってもよい。例えば、イベントの所要時間が長い時の画素数は低くし、短い時の画素数は高くしてもよい。条件パラメータは、例えば、明るさ、ピントの距離、フォーカス時の距離、ストロボの使用または未使用の情報などである。画像補正パラメータは、例えば、ホワイトバランスの条件によって変化させる色温度補正や、顔認識によって肌色の色を変化させる肌色補正などである。なお、決定された撮影パラメータはパラメータ保存部105に記憶される(S310)。
【0036】
次に、パラメータ設定部103が決定又は取得した撮影パラメータを、パラメータ通知部102を介して撮像装置200に通知する(S311)。その後、撮影パラメータの作成終了処理を行い(S312)、撮像装置との接続を終了してS301に遷移する。
【0037】
なお、上述の処理において、S305で位置情報を取得できない場合は、撮影パラメータの作成を行わずに撮像装置にエラーを通知してもよく、前回作成した撮影パラメータを通知してもよい。S304でスケジュール情報を取得できなかった場合も同様としてもよい。パラメータ設定部103はS305で位置情報を取得できた時点で撮影パラメータを決定し、パラメータ通知部102を介して撮像装置200に決定した撮影パラメータを通知してもよい。
【0038】
以上説明した動作により、本実施形態のパラメータ提供装置100は、撮像装置200の撮影に適したパラメータを提供しながら、撮影パラメータの提供頻度を抑制することができる。
【0039】
(撮像装置の構成)
図2は、撮像装置200の装置構成の一例を示す図である。撮像装置200は、状態変化検知部201、パラメータ要求部202、パラメータ選択部203、受信部204、撮影環境検出部205と、パラメータ保持部206とを備える。
【0040】
状態変化検知部201は、例えば、撮像装置の終了状態から起動状態への変化、外部取り付け式レンズの装着及び取り外し、ストロボや補正ファインダ等のアクセサリの装着及び取り外しなどの、撮像装置200自身の電源状態または装置構成の変化を検知する。パラメータ要求部202は、パラメータ提供装置100へパラメータ要求信号を送信する。なお、パラメータ要求部202は、パラメータ要求信号と共に所定の付加情報をパラメータ提供装置100へ送信する。付加情報は、撮像装置情報と環境情報との少なくとも一方を含む。また、撮像装置情報は、例えば、撮像装置の機種の情報、現在取り付けているストロボ等のアクセサリの情報、現在取り付けている外部取り付け式レンズの情報、撮像装置またはユーザを識別する識別情報の少なくとも1つを含む。環境情報は、例えば、撮像装置200のユーザに関するスケジュール情報や、GPSなどから取得した位置情報のいずれかを含む。
【0041】
受信部204は、パラメータ提供装置100からの送信したパラメータ要求信号に対する返信を受信する。パラメータ要求信号に対する返信に含まれる情報は、例えば、1つ以上の撮影パラメータ、または撮影パラメータを決定しなかった旨などの情報である。撮影環境検出部205は、撮影時の撮像装置200の置かれた撮影環境を取得する。撮像装置200の置かれた撮影環境とは、例えば、明るさ、焦点などである。パラメータ選択部203は、後述するパラメータ保持部206が保持する撮影パラメータから、撮影に使用する撮影パラメータを選択する。パラメータ選択部203は、保持された撮影パラメータの中から、撮影環境検出部205で取得した撮像時の撮影環境が有効条件を満たし、現在時刻が有効期間に含まれる撮影パラメータを選択する。また、使用者の操作によって、撮影パラメータが選択されてもよい。パラメータ保持部206は、パラメータ提供装置100から受信部204を介して受信した撮影パラメータを保持する。
【0042】
(撮像装置の動作)
図4は、撮像装置200の処理フローを説明する図である。撮像装置200は、電源オンなどにより処理を開始し(S400)、状態変化検知部201において、自らの電源状態や装置構成の変化、又はその他の状態変化の検知を開始する(S401)。次に、撮像装置200は、電源状態や装置構成の変化に関するイベントの発生を待ち受ける(S402)。イベントが発生しない場合(S403でNo)、すなわち電源状態や装置構成、その他の状態変化が検知されない場合は、S402に戻り、イベントの発生の待ち受けを継続する。イベントが発生した場合(S403でYes)、S404に遷移する。なお、ここでの「イベントの発生」とは、撮影パラメータの有効期間切れや、撮像装置200の状態変化、レリーズボタンの押下や電源切断などの、状態情報を検知したことを指す。
【0043】
S404ではイベントの種類を判別する。そして、判別したイベントの種類が、保持されている撮影パラメータの有効期間を現在時刻が超えていた場合(S405)と、撮像装置の状態が変化した場合(S406)は、処理はS407へ移る。このとき、イベントの種類が撮影パラメータの有効期間の超過である場合(S405)、パラメータ保持部206は当該撮影パラメータの情報を削除しても良い。なお、撮影パラメータの有効期間超過のイベントは、パラメータ保持部206が保持している撮影パラメータの全ての有効期限を超過していることにより発生してもよいし、例えば1つでも有効期間を超過したことによって発生してもよい。さらに、保持している撮影パラメータについて、所定数または所定の割合が有効期間を超過したことにより、有効期間超過のイベントが発生したと判定してもよい。なお、撮像装置200は、電源がオフからオンになった場合に、常にS407から処理を開始し、最新の撮影パラメータを問い合わせてもよい。
【0044】
S407では、パラメータ提供装置100との接続を行う。そして、パラメータ提供装置100との接続に成功したか否かを判断し(S408)、失敗すると(S408でNo)、S402に遷移してイベント待ちを継続する。一方、パラメータ提供装置100との接続に成功すると(S408でYes)、パラメータ要求部202によって撮像装置情報を含むパラメータ要求信号をパラメータ提供装置100に送信する(S409)。その後、撮像装置200は、受信部204を介してパラメータ提供装置100から通知を受信する(S410)。撮像装置200は、受信した通知に撮影パラメータが含まれているかを判断し(S411)、撮影パラメータが含まれていない場合(S411でNo)は、S402に遷移する。受信した通知が、撮影パラメータを含む場合(S411でYes)、受信した撮影パラメータをパラメータ保持部206に保持させる(S422)。
【0045】
S404におけるイベントの種類の判別において、イベントが撮像装置200のレリーズボタンの押下であった場合(S412)は、処理はS413に遷移する。この場合、撮影環境検出部205は撮影環境を検出する(S413)。続いて、パラメータ選択部203は、パラメータ保持部206に保持されている撮影パラメータのうち、検出した撮影環境によって有効条件が満たされるものが存在するかを判定する(S414)。パラメータ選択部203は、検出した撮影環境により有効条件が満たされる撮影パラメータが存在しないと判定した場合(S414でNo)、撮像装置が保持しているデフォルトのパラメータを選択する(S417)。デフォルトのパラメータとは、例えば、使用者が撮像装置に設定した撮影モードについて予め定められる所定の撮影パラメータである。また、有効条件が満たされる撮影パラメータが存在しない場合に、撮像した画像をRAW画像として保存しておき、後に撮影パラメータを取得したときに、RAW画像に撮影パラメータを適用して画像処理を行ってもよい。事後処理をすることにより、通信環境が良くない場合であって、撮影パラメータを受信できなくても、最終的に適切なパラメータにより画像処理が行われるため、良好な撮像結果を得ることが可能となる。
【0046】
一方、有効条件が満たされる撮影パラメータが存在する場合(S414でYes)、パラメータ選択部203は、続いて、現在時刻が当該撮影パラメータの有効期間に含まれるかを判定する(S415)。そして現在時刻がその撮影パラメータの有効期間に含まれない場合(S415でNo)、パラメータ選択部203は、上述の場合と同様に、デフォルトのパラメータを選択する(S417)。一方、現在時刻が撮影パラメータの有効期間に含まれる場合(S415でYes)、パラメータ選択部は、その撮影パラメータを撮影に使用するパラメータとして選択する(S416)。そして、撮像装置200は、選択された撮影パラメータを適用して撮影を行う(S418)。このように、撮像時に撮像装置200が置かれる環境が有効条件を満たす場合に、対応する撮影パラメータを使用することで、不適切な撮影パラメータを使用する確率を低減することができる。また、撮影パラメータの有効期間の範囲に含まれる場合にのみ、その撮影パラメータを使用可能とすることで、例えばある地点における環境が時間の経過により大きく変化しても、同一の撮影パラメータを使用し続けるなどの弊害を防ぐことが可能となる。
【0047】
S404におけるイベントの種類の判別において、イベントが撮像装置200の電源切断であった場合(S419)、撮像装置200の終了処理を行い(S420)、処理を終了する(S421)。
【0048】
以上の説明のように、本実施形態に係る撮像装置200は、自身の状態を管理し、過去に同様の状態で撮影したことがあった場合で、その時に使用した撮影パラメータが有効期間内である場合は、その撮影パラメータを使用するようにする。そして、その場合、撮像装置200はパラメータ提供装置100への撮影パラメータの提供要求を行わない。これにより、パラメータ要求を実行する頻度を最小化しながら、適切な撮影パラメータを用いて撮影ができる。
【0049】
<<その他の実施形態>>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置と、当該撮像装置が撮像に用いる撮影パラメータを提供する提供装置とを備えるシステムであって、
前記撮像装置は、
前記撮像装置の電源状態または構成の変化を検知する検知手段と、
前記電源状態または構成の変化が検知された場合、前記撮像装置を特定する撮像装置情報を含めたパラメータ要求信号を前記提供装置に送信する送信手段と、
前記パラメータ要求信号に対する返信として、使用するための環境の条件の情報を含む撮影パラメータを受信する受信手段と、
受信した撮影パラメータを保持する保持手段と、
前記撮像装置の撮影環境を検出する検出手段と、
前記撮影環境に基づいて、前記保持手段が保持する撮影パラメータから、撮影に使用する撮影パラメータを選択する選択手段と、
を有し、
前記提供装置は、
前記撮像装置から前記パラメータ要求信号を受信したことに応じて、当該パラメータ要求信号から撮像装置情報を取得し、当該パラメータ要求信号に含まれる情報、前記提供装置が自ら記憶または観測した情報または外部の装置から得られる情報に基づいて、当該撮像装置の置かれた環境に関する環境情報とを取得する取得手段と、
撮影パラメータを、撮像装置情報と、当該撮影パラメータを決定したときの環境情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶手段に記憶されていない場合に、当該撮像装置情報と当該環境情報とに基づいて撮影パラメータを決定する決定手段と、
前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶手段に記憶されている場合には、撮影パラメータに変更がない旨または記憶されている当該撮影パラメータを前記撮像装置へ通知し、前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶手段に記憶されていない場合には、前記決定手段で決定した撮影パラメータを前記撮像装置へ通知する通知手段と、
を有することを特徴とするシステム。
【請求項2】
提供装置から撮像に用いる撮影パラメータの提供を受ける撮像装置であって、
前記撮像装置の電源状態または構成の変化を検知する検知手段と、
前記電源状態または構成の変化が検知された場合、パラメータ要求信号を前記提供装置に送信する送信手段と、
前記パラメータ要求信号に対する返信として、使用するための環境の条件の情報を含む撮影パラメータを受信する受信手段と、
受信した撮影パラメータを保持する保持手段と、
前記撮像装置の撮影環境を検出する検出手段と、
前記撮影環境に基づいて、前記保持手段が保持する撮影パラメータから、撮影に使用する撮影パラメータを選択する選択手段と、
を有する撮像装置。
【請求項3】
前記選択手段は、保持された前記撮影パラメータに含まれる前記条件を前記撮影環境が満たす場合に、当該撮影パラメータを撮像に用いる撮影パラメータとして選択する、
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮影パラメータは、当該撮影パラメータを使用できる有効期間に関する情報を含み、
前記選択手段は、保持された前記撮影パラメータに含まれる前記有効期間に現在時刻が含まれる場合に、当該撮影パラメータを撮像に用いる撮影パラメータとして選択する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記送信手段は、前記現在時刻が、保持された前記撮影パラメータの有効期間を超えている場合、パラメータ要求信号を前記提供装置へ送信することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記撮影パラメータを用いて画像処理を行う画像処理手段をさらに有し、
前記撮像装置は、前記撮影環境が保持された前記撮影パラメータに含まれる前記条件を満たさない場合に、所定の撮影パラメータを用いて撮影を行い、前記提供装置から前記撮影環境が条件を満たす撮影パラメータの提供を受けた後に、撮影した画像に当該撮影パラメータを用いて画像処理を実行することを特徴とする、請求項2から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記撮影パラメータを用いて画像処理を行う画像処理手段をさらに有し、
前記撮影パラメータは、当該撮影パラメータを使用できる有効期間に関する情報を含み、
前記撮像装置は、現在が前記撮影パラメータに含まれる前記有効期間に含まれない場合に、所定の撮影パラメータを用いて撮影を行い、前記提供装置から前記撮影環境が条件を満たす撮影パラメータの提供を受けた後に、撮影した画像に当該撮影パラメータを用いて画像処理を実行することを特徴とする、請求項2から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
撮像装置が撮像に用いる撮影パラメータを提供する提供装置であって、
前記撮像装置から当該撮像装置を特定する撮像装置情報を含むパラメータ要求信号を受信したことに応じて、当該パラメータ要求信号から当該撮像装置情報を取得すると共に、当該パラメータ要求信号に含まれる情報、前記提供装置が自ら記憶または観測した情報または外部の装置から得られる情報に基づいて、当該撮像装置の置かれた環境に関する環境情報とを取得する取得手段と、
撮影パラメータを、撮像装置情報と、当該撮影パラメータを決定したときの環境情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶手段に記憶されていない場合に、当該撮像装置情報と当該環境情報とに基づいて撮影パラメータを決定する決定手段と、
前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶手段に記憶されている場合には、撮影パラメータに変更がない旨または記憶されている当該撮影パラメータを前記撮像装置へ通知し、前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶手段に記憶されていない場合には、前記決定手段で決定した撮影パラメータを前記撮像装置へ通知する通知手段と、
を有する提供装置。
【請求項9】
前記環境情報は、前記撮像装置のユーザのスケジュールの情報と前記撮像装置の位置の情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項8に記載の提供装置。
【請求項10】
前記環境情報は、前記撮像装置の位置と、その位置における天気情報とを含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の提供装置。
【請求項11】
前記撮像装置情報は、前記撮像装置またはユーザの識別情報、前記撮像装置の機種の情報、及び装着しているアクセサリの情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の提供装置。
【請求項12】
提供装置から撮像に用いる撮影パラメータの提供を受ける撮像装置における制御方法であって、
前記撮像装置の電源状態または構成の変化を検知する検知工程と、
前記電源状態または構成の変化が検知された場合、パラメータ要求信号を前記提供装置に送信する送信工程と、
前記パラメータ要求信号に対する返信として、使用するための環境の条件の情報を含む撮影パラメータを受信する受信工程と、
前記撮像装置の撮影環境を検出する検出工程と、
前記撮影環境に基づいて、前記受信工程において受信した撮影パラメータから、撮影に使用する撮影パラメータを選択する選択工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項13】
撮像装置が撮像に用いるための撮影パラメータを、前記撮像装置を特定する撮像装置情報と、当該撮影パラメータを決定したときの前記撮像装置の置かれた環境に関する環境情報と関連付けて記憶する記憶部を有し、前記撮影パラメータを前記撮像装置へ提供する提供装置における制御方法であって、
前記撮像装置から前記撮像装置情報を含むパラメータ要求信号を受信したことに応じて、当該パラメータ要求信号から当該撮像装置情報を取得すると共に、当該パラメータ要求信号に含まれる情報、前記提供装置が自ら記憶または観測した情報または外部の装置から得られる情報に基づいて、当該撮像装置の置かれた環境に関する環境情報とを取得する取得工程と、
前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶部に記憶されていない場合に、当該撮像装置情報と当該環境情報とに基づいて撮影パラメータを決定する決定工程と、
前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶部に記憶されている場合には、撮影パラメータに変更がない旨または記憶されている当該撮影パラメータを前記撮像装置へ通知し、前記撮像装置情報と前記環境情報とに対応する撮影パラメータが前記記憶部に記憶されていない場合には、前記決定工程において決定した撮影パラメータを前記撮像装置へ通知する通知工程と、
を有する制御方法。
【請求項14】
コンピュータを請求項2から7のいずれか1項に記載の撮像装置が備える各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項15】
コンピュータを請求項8から11のいずれか1項に記載の提供装置が備える各手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−70121(P2013−70121A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−205230(P2011−205230)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】