システムキッチン
【課題】浄水器用カートリッジの高性能化及び長寿命化を図りつつ交換作業性の向上を図り、しかも種々のキッチンタイプに適用可能なシステムキッチンを提供すること。
【解決手段】キャビネットの上面に開口するシンク11を備えたシステムキッチンにおいて、シンク11の近傍であってキャビネットの上面に開口10aを有して成り、浄水器用カートリッジ1を収納する収納部10と、収納部10の開口10aを開閉可能に配設され、開口10aを閉塞する場合にはキッチン天板を構成する蓋部材13と、収納部10とシンク11とを連通し、収納部10からシンク11へ水を導くための排水路12とを備えたものである。
【解決手段】キャビネットの上面に開口するシンク11を備えたシステムキッチンにおいて、シンク11の近傍であってキャビネットの上面に開口10aを有して成り、浄水器用カートリッジ1を収納する収納部10と、収納部10の開口10aを開閉可能に配設され、開口10aを閉塞する場合にはキッチン天板を構成する蓋部材13と、収納部10とシンク11とを連通し、収納部10からシンク11へ水を導くための排水路12とを備えたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムキッチンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、システムキッチンにおけるビルトイン浄水器としては、アンダーシンク型、トップシンク型、蛇口一体型に大別される。アンダーシンク型はシンク下に設置されるためカートリッジサイズの許容範囲が広く高性能化と長寿命化を図ることが可能であるが、蛇口との接続ホースが比較的長いものとなり、該接続ホースに塩素が除去された浄水が多く滞留すると、雑菌が繁殖してしまう虞れがあった。また、シンク下にカートリッジが設置されるためカートリッジの交換が行いにくい。
【0003】
トップシンク型や蛇口一体型では、カートリッジの交換はアンダーシンク型よりも行いやすいが、カートリッジサイズが制限されるため、高性能化と長寿命化とを同時に実現することは困難である。
【0004】
そこで、シンク後方に立ち上がったスペース内にカートリッジの収納室を画成したシステムキッチンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−125870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上述した特許文献1に提案されているようなシステムキッチンでは、シンク後方に立ち上がったスペースを必要としているため、アイランドタイプ等の種々のキッチンタイプに適用することは困難であり、キッチンタイプのバリエーションが制限されていた。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて、浄水器用カートリッジの高性能化及び長寿命化を図りつつ交換作業性の向上を図り、しかも種々のキッチンタイプに適用可能なシステムキッチンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るシステムキッチンは、キャビネットの上面に開口するシンクを備えたシステムキッチンにおいて、前記シンクの近傍であって前記キャビネットの上面に開口して成り、浄水器用カートリッジを収納する収納部と、前記収納部の開口を開閉可能に配設され、前記開口を閉塞する場合にはキッチン天板を構成する蓋部材と、前記収納部と前記シンクとを連通し、収納部からシンクへ水を導くための排水路とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シンクの近傍においてキャビネットの上面に開口して成る収納部が浄水器用カートリッジを収納し、収納部の開口を開閉可能に配設された蓋部材が開口を閉塞する場合にはキッチン天板を構成し、収納部とシンクとを連通する排水路が収納部からシンクへ水を導くことができるで、蓋部材を開移動させて収納部の開口を開放することにより、浄水器用カートリッジの交換を容易に行うことができる。しかも収納部は、開口が蓋部材により閉塞されている場合には内部を視認されるものではなく、その容積も自由に設定することができ、比較的サイズの大きい浄水器用カートリッジを収容することもでき、浄水器用カートリッジの高性能化及び長寿命化を図ることができる。また蓋部材は、収納部を閉塞する場合にはキッチン天板を構成するので、収納部の上方域もキッチン台として有効に活用することができ、しかも利用者の見た目にも煩雑な印象を与える虞れがなく、更に様々なバリエーションのキッチンに適用することができる。従って、浄水器用カートリッジの高性能化及び長寿命化を図りつつ交換作業性の向上を図り、しかも種々のキッチンタイプに適用可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施の形態であるシステムキッチンの要部を模式的に示す平面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態であるシステムキッチンの要部を模式的に示す断面側面図である。
【図3】図3は、図1に示した収納部での浄水器用カートリッジの取り付けを模式的に示すものである。
【図4】図4は、本実施の形態であるシステムキッチンの要部の変形例を示すものである。
【図5】図5は、本実施の形態であるシステムキッチンの要部の変形例を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るシステムキッチンの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
図1及び図2は、本発明の実施の形態であるシステムキッチンの要部を模式的に示すものであり、図1は平面図、図2は断面側面図である。尚、図2においては、図面を見やすくするために断面を示すハッチングを省略して示している。ここで例示するシステムキッチンは、浄水器用カートリッジ1を収納する収納部10が、キャビネットの上面に開口するシンク11の近傍に配置して構成してある。
【0013】
収納部10は、シンク11の近傍であってその側方に配置してあり、キャビネットの上面に開口10aを有する凹部である。この収納部10の底面は、シンク11の底面よりも上方に位置している。また、収納部10には、排水路12が取り付けてあり、かかる排水路12を介してシンク11と連通している。排水路12は、収納部10からシンク11へ水を導くためのものである。
【0014】
このような収納部10の上面の開口10aは、蓋部材13により開閉自在となっている。蓋部材13は、収納部10の一側縁部にヒンジ結合されることにより、揺動可能に設けたものである。この蓋部材13は、開移動した場合には、収納部10を開放し、収納部10の内部が上方より視認可能となる一方、閉移動した場合には、収納部10の上面の開口10aを閉塞し、キャビネットの上面であるキッチン天板を構成する。
【0015】
また、このような収納部10には、カートリッジ取付部14が予め載置してある。カートリッジ取付部14は、例えば円板状の形態を成しており、2つの配管15が接続されている。ここで2つの配管15のうち1つは、水栓から原水を導くための導入配管15aであり、他の1つは、浄水器用カートリッジ1により浄水化された水を水栓に送り出すための送出配管15bである。
【0016】
カートリッジ取付部14は、図3に示すように、浄水器用カートリッジ1に予め設置された接続部2との間で例えばバヨネット方式等により接続することにより、浄水器用カートリッジ1を取り付けるものである。かかるカートリッジ取付部14に取り付けられた浄水器用カートリッジ1は収納部10に横倒しの姿勢で載置される。つまり、収納部10は、それ自体が浄水器用カートリッジ1のホルダとしての役割を有している。
【0017】
図1及び図2中の符号16は水栓であり、符号17は水道配管である。また、符号18は、切替レバーであり、水道配管17から送られてきた水を水栓16の蛇口から吐出させるか、水道配管17から送られてきた水を導入配管15aに送り出し、収納部10に収納された浄水器用カートリッジ1で浄水させるかの切替を行うための操作部材である。ここで浄水器用カートリッジ1で浄水化された水は、その後送出配管15bを通じて水栓16に達し、蛇口より吐出される。
【0018】
以上のような構成を有する本実施の形態であるシステムキッチンによれば、収納部10が、シンク11の近傍であってキャビネットの上面に開口10aして浄水器用カートリッジ1を収納し、収納部10の開口10aを開閉可能に配設された蓋部材13が該開口10aを閉塞する場合にはキッチン天板を構成し、収納部10とシンク11とを連通する排水路12が収納部10からシンク11へ水を導くことができるので、蓋部材13を開移動させて収納部10の開口10aを開放することにより、浄水器用カートリッジ1の交換を容易に行うことができる。しかも収納部10は、開口10aが蓋部材13により閉塞されている場合には内部を視認されるものではなく、その容積も自由に設定することができ、比較的サイズの大きい浄水器用カートリッジ1を収容することもでき、浄水器用カートリッジ1の高性能化及び長寿命化を図ることができる。また蓋部材13は、収納部10の開口10aを閉塞する場合にはキッチン天板を構成するので、収納部10の上方域もキッチン台として有効に活用することができ、しかも利用者の見た目にも煩雑な印象を与える虞れがなく、更に様々なバリエーションのキッチンに適用することができる。
【0019】
従って、浄水器用カートリッジ1の高性能化及び長寿命化を図りつつ交換作業性の向上を図り、しかも種々のキッチンタイプに適用可能である。
【0020】
上記システムキッチンによれば、収納部10が、シンク11の近傍であってキャビネットの上面に開口10aして成り、浄水器用カートリッジ1を収納するので、水栓16と浄水器用カートリッジ1との距離を十分に短いものとすることができ、これにより接続部2材、すなわち導入配管15a及び送出配管15bの長さを短くすることができる。特に送出配管15bの長さを短くすることができるので、浄水器用カートリッジ1にて浄水化された水が大量に滞留する虞れがなく衛生的である。
【0021】
また、上記システムキッチンによれば、収納部10とシンク11とを連通する排水路12が収納部10からシンク11へ水を導くことができるので、仮に収納部10で水漏れ等があっても漏れた水をシンク11に導くことができ、収納部10の内部に漏水が滞留する虞れがない。
【0022】
図4及び図5は、本発明の実施の形態であるシステムキッチンの要部の変形例を示すものである。尚、上述した例と同一の構成を有するものには同一の符号を付してその説明を省略する。
【0023】
ここで例示するように、収納部10に収納される浄水器用カートリッジ1には、その側部に把持部3が設けてあってもよい。このような浄水器用カートリッジ1であれば、利用者が把持部3を把持することにより容易に持ち運びすることができる。
【0024】
また、把持部3を把持した状態で上面の開口10aが開放された収納部10に上方から進入させ、浄水器用カートリッジ1の接続部2をカートリッジ取付部14に嵌合させ、例えば90°回転させて浄水器用カートリッジ1をカートリッジ取付部14に取り付けるようにしても良い。このように90°回転させることにより、把持部3が収納部10に収まり、蓋部材13で上面開口10aを閉塞することができる。換言すると、浄水器用カートリッジ1を90°回転させることができない場合には、把持部3が収納部10に収まらずに上面の開口10aを通じて上方に突出してしまし、これにより閉移動する蓋部材13により完全に閉塞することができず、浄水器用カートリッジ1の取り付けが不十分であることを利用者に認識させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
以上のように、本発明に係るシステムキッチンは、様々なバリエーションのキッチンタイプに適用することができ、有用である。
【符号の説明】
【0026】
1 浄水器用カートリッジ
2 接続部
3 把持部
10 収納部
10a 開口
11 シンク
12 排水路
13 蓋部材
14 カートリッジ取付部
15 配管
15a 導入配管
15b 送出配管
16 水栓
17 水道配管
18 切替レバー
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムキッチンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、システムキッチンにおけるビルトイン浄水器としては、アンダーシンク型、トップシンク型、蛇口一体型に大別される。アンダーシンク型はシンク下に設置されるためカートリッジサイズの許容範囲が広く高性能化と長寿命化を図ることが可能であるが、蛇口との接続ホースが比較的長いものとなり、該接続ホースに塩素が除去された浄水が多く滞留すると、雑菌が繁殖してしまう虞れがあった。また、シンク下にカートリッジが設置されるためカートリッジの交換が行いにくい。
【0003】
トップシンク型や蛇口一体型では、カートリッジの交換はアンダーシンク型よりも行いやすいが、カートリッジサイズが制限されるため、高性能化と長寿命化とを同時に実現することは困難である。
【0004】
そこで、シンク後方に立ち上がったスペース内にカートリッジの収納室を画成したシステムキッチンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−125870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上述した特許文献1に提案されているようなシステムキッチンでは、シンク後方に立ち上がったスペースを必要としているため、アイランドタイプ等の種々のキッチンタイプに適用することは困難であり、キッチンタイプのバリエーションが制限されていた。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて、浄水器用カートリッジの高性能化及び長寿命化を図りつつ交換作業性の向上を図り、しかも種々のキッチンタイプに適用可能なシステムキッチンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るシステムキッチンは、キャビネットの上面に開口するシンクを備えたシステムキッチンにおいて、前記シンクの近傍であって前記キャビネットの上面に開口して成り、浄水器用カートリッジを収納する収納部と、前記収納部の開口を開閉可能に配設され、前記開口を閉塞する場合にはキッチン天板を構成する蓋部材と、前記収納部と前記シンクとを連通し、収納部からシンクへ水を導くための排水路とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シンクの近傍においてキャビネットの上面に開口して成る収納部が浄水器用カートリッジを収納し、収納部の開口を開閉可能に配設された蓋部材が開口を閉塞する場合にはキッチン天板を構成し、収納部とシンクとを連通する排水路が収納部からシンクへ水を導くことができるで、蓋部材を開移動させて収納部の開口を開放することにより、浄水器用カートリッジの交換を容易に行うことができる。しかも収納部は、開口が蓋部材により閉塞されている場合には内部を視認されるものではなく、その容積も自由に設定することができ、比較的サイズの大きい浄水器用カートリッジを収容することもでき、浄水器用カートリッジの高性能化及び長寿命化を図ることができる。また蓋部材は、収納部を閉塞する場合にはキッチン天板を構成するので、収納部の上方域もキッチン台として有効に活用することができ、しかも利用者の見た目にも煩雑な印象を与える虞れがなく、更に様々なバリエーションのキッチンに適用することができる。従って、浄水器用カートリッジの高性能化及び長寿命化を図りつつ交換作業性の向上を図り、しかも種々のキッチンタイプに適用可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施の形態であるシステムキッチンの要部を模式的に示す平面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態であるシステムキッチンの要部を模式的に示す断面側面図である。
【図3】図3は、図1に示した収納部での浄水器用カートリッジの取り付けを模式的に示すものである。
【図4】図4は、本実施の形態であるシステムキッチンの要部の変形例を示すものである。
【図5】図5は、本実施の形態であるシステムキッチンの要部の変形例を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るシステムキッチンの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
図1及び図2は、本発明の実施の形態であるシステムキッチンの要部を模式的に示すものであり、図1は平面図、図2は断面側面図である。尚、図2においては、図面を見やすくするために断面を示すハッチングを省略して示している。ここで例示するシステムキッチンは、浄水器用カートリッジ1を収納する収納部10が、キャビネットの上面に開口するシンク11の近傍に配置して構成してある。
【0013】
収納部10は、シンク11の近傍であってその側方に配置してあり、キャビネットの上面に開口10aを有する凹部である。この収納部10の底面は、シンク11の底面よりも上方に位置している。また、収納部10には、排水路12が取り付けてあり、かかる排水路12を介してシンク11と連通している。排水路12は、収納部10からシンク11へ水を導くためのものである。
【0014】
このような収納部10の上面の開口10aは、蓋部材13により開閉自在となっている。蓋部材13は、収納部10の一側縁部にヒンジ結合されることにより、揺動可能に設けたものである。この蓋部材13は、開移動した場合には、収納部10を開放し、収納部10の内部が上方より視認可能となる一方、閉移動した場合には、収納部10の上面の開口10aを閉塞し、キャビネットの上面であるキッチン天板を構成する。
【0015】
また、このような収納部10には、カートリッジ取付部14が予め載置してある。カートリッジ取付部14は、例えば円板状の形態を成しており、2つの配管15が接続されている。ここで2つの配管15のうち1つは、水栓から原水を導くための導入配管15aであり、他の1つは、浄水器用カートリッジ1により浄水化された水を水栓に送り出すための送出配管15bである。
【0016】
カートリッジ取付部14は、図3に示すように、浄水器用カートリッジ1に予め設置された接続部2との間で例えばバヨネット方式等により接続することにより、浄水器用カートリッジ1を取り付けるものである。かかるカートリッジ取付部14に取り付けられた浄水器用カートリッジ1は収納部10に横倒しの姿勢で載置される。つまり、収納部10は、それ自体が浄水器用カートリッジ1のホルダとしての役割を有している。
【0017】
図1及び図2中の符号16は水栓であり、符号17は水道配管である。また、符号18は、切替レバーであり、水道配管17から送られてきた水を水栓16の蛇口から吐出させるか、水道配管17から送られてきた水を導入配管15aに送り出し、収納部10に収納された浄水器用カートリッジ1で浄水させるかの切替を行うための操作部材である。ここで浄水器用カートリッジ1で浄水化された水は、その後送出配管15bを通じて水栓16に達し、蛇口より吐出される。
【0018】
以上のような構成を有する本実施の形態であるシステムキッチンによれば、収納部10が、シンク11の近傍であってキャビネットの上面に開口10aして浄水器用カートリッジ1を収納し、収納部10の開口10aを開閉可能に配設された蓋部材13が該開口10aを閉塞する場合にはキッチン天板を構成し、収納部10とシンク11とを連通する排水路12が収納部10からシンク11へ水を導くことができるので、蓋部材13を開移動させて収納部10の開口10aを開放することにより、浄水器用カートリッジ1の交換を容易に行うことができる。しかも収納部10は、開口10aが蓋部材13により閉塞されている場合には内部を視認されるものではなく、その容積も自由に設定することができ、比較的サイズの大きい浄水器用カートリッジ1を収容することもでき、浄水器用カートリッジ1の高性能化及び長寿命化を図ることができる。また蓋部材13は、収納部10の開口10aを閉塞する場合にはキッチン天板を構成するので、収納部10の上方域もキッチン台として有効に活用することができ、しかも利用者の見た目にも煩雑な印象を与える虞れがなく、更に様々なバリエーションのキッチンに適用することができる。
【0019】
従って、浄水器用カートリッジ1の高性能化及び長寿命化を図りつつ交換作業性の向上を図り、しかも種々のキッチンタイプに適用可能である。
【0020】
上記システムキッチンによれば、収納部10が、シンク11の近傍であってキャビネットの上面に開口10aして成り、浄水器用カートリッジ1を収納するので、水栓16と浄水器用カートリッジ1との距離を十分に短いものとすることができ、これにより接続部2材、すなわち導入配管15a及び送出配管15bの長さを短くすることができる。特に送出配管15bの長さを短くすることができるので、浄水器用カートリッジ1にて浄水化された水が大量に滞留する虞れがなく衛生的である。
【0021】
また、上記システムキッチンによれば、収納部10とシンク11とを連通する排水路12が収納部10からシンク11へ水を導くことができるので、仮に収納部10で水漏れ等があっても漏れた水をシンク11に導くことができ、収納部10の内部に漏水が滞留する虞れがない。
【0022】
図4及び図5は、本発明の実施の形態であるシステムキッチンの要部の変形例を示すものである。尚、上述した例と同一の構成を有するものには同一の符号を付してその説明を省略する。
【0023】
ここで例示するように、収納部10に収納される浄水器用カートリッジ1には、その側部に把持部3が設けてあってもよい。このような浄水器用カートリッジ1であれば、利用者が把持部3を把持することにより容易に持ち運びすることができる。
【0024】
また、把持部3を把持した状態で上面の開口10aが開放された収納部10に上方から進入させ、浄水器用カートリッジ1の接続部2をカートリッジ取付部14に嵌合させ、例えば90°回転させて浄水器用カートリッジ1をカートリッジ取付部14に取り付けるようにしても良い。このように90°回転させることにより、把持部3が収納部10に収まり、蓋部材13で上面開口10aを閉塞することができる。換言すると、浄水器用カートリッジ1を90°回転させることができない場合には、把持部3が収納部10に収まらずに上面の開口10aを通じて上方に突出してしまし、これにより閉移動する蓋部材13により完全に閉塞することができず、浄水器用カートリッジ1の取り付けが不十分であることを利用者に認識させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
以上のように、本発明に係るシステムキッチンは、様々なバリエーションのキッチンタイプに適用することができ、有用である。
【符号の説明】
【0026】
1 浄水器用カートリッジ
2 接続部
3 把持部
10 収納部
10a 開口
11 シンク
12 排水路
13 蓋部材
14 カートリッジ取付部
15 配管
15a 導入配管
15b 送出配管
16 水栓
17 水道配管
18 切替レバー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットの上面に開口するシンクを備えたシステムキッチンにおいて、
前記シンクの近傍であって前記キャビネットの上面に開口して成り、浄水器用カートリッジを収納する収納部と、
前記収納部の開口を開閉可能に配設され、前記開口を閉塞する場合にはキッチン天板を構成する蓋部材と、
前記収納部と前記シンクとを連通し、収納部からシンクへ水を導くための排水路と
を備えたことを特徴とするシステムキッチン。
【請求項1】
キャビネットの上面に開口するシンクを備えたシステムキッチンにおいて、
前記シンクの近傍であって前記キャビネットの上面に開口して成り、浄水器用カートリッジを収納する収納部と、
前記収納部の開口を開閉可能に配設され、前記開口を閉塞する場合にはキッチン天板を構成する蓋部材と、
前記収納部と前記シンクとを連通し、収納部からシンクへ水を導くための排水路と
を備えたことを特徴とするシステムキッチン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2010−227135(P2010−227135A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−74906(P2009−74906)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】
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