説明

システム制御装置、およびシステム制御回路を備えたサーバ装置

【課題】セキュリティに留意して、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御が禁止される状態に設定されているサーバ装置を正常にシャットダウンさせることができるシステム制御装置を提供する。
【解決手段】パターン記憶部3は、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を許可する状態に設定するために電源スイッチ1になされる操作を示す操作パターンを記憶する。パターン比較部2は、電源スイッチ1になされた操作とパターン記憶部3が記憶している操作パターンとが合致しているか否かを判断する。パターン比較部2が、電源スイッチ1になされた操作とパターン記憶部3が記憶している操作パターンとが合致していると判断した場合に、電源制御回路4は、内部状態を、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御ができる状態に設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源スイッチに対してなされる操作にもとづく電源制御を禁止する状態または許可する状態に設定する機能を有するシステム制御装置、およびシステム制御回路を備えたサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
サーバ装置が、稼働を開始すると、通常動作時にキーボード等によって操作される機会は少ない。そのため、低価格化や省スペース化を目的とし、キーボードを備えないキーボードレスのサーバ装置や、キーボードおよびディスプレイを備えないコンソールレスのサーバ装置がある。そして、キーボードレスのサーバ装置や、コンソールレスのサーバ装置は、通信ネットワークを介して他のコンピュータにリモート管理される。
【0003】
さらに、セキュリティ等の観点から、リモート管理されているサーバ装置に設けられている電源スイッチに対する操作にもとづいて電源制御(投入または遮断)することを禁止する場合がある。
【0004】
特許文献1には、電源の遮断または投入のパターンと、メモリが記憶しているパターンとに応じて、運転モードを切り替える方法が記載されている。
【0005】
特許文献2には、電源スイッチに予め設定されている操作が行われた場合に、シャットダウン処理を行う装置が記載されている。
【0006】
【特許文献1】特開平8−271015号公報(段落0019〜0032、図1)
【特許文献2】特開2002−55741号公報(段落0006〜0018、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
通信ネットワークを介してリモート管理されているキーボードレスまたはコンソールレスのサーバ装置が接続されている通信ネットワークに障害が発生すると、サーバ装置を通信ネットワークを介してリモート管理することができなくなる。そのとき、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を禁止する禁止状態に設定されていると、ローカルでも電源制御を実行できない。
【0008】
電源制御を実行できないと、例えば、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)の機能によるシステムシャットダウンを行うこともできない。電源スイッチになされた電源オフ操作をトリガとして、ACPIの機能が実行されるからである。その場合、サーバ装置の動作を停止させるためには、例えば、電源プラグをコンセントから抜いて、電源からの電力供給を強制的に遮断しなければならない。電力供給を強制的に遮断した場合には、サーバ装置のハードディスクが記憶している情報等に問題が発生する場合があるという問題がある。
【0009】
特許文献1に記載されている方法および特許文献2に記載されている装置は、運転モードの切り替えやシャットダウン処理をソフトウェアに従って実行する。そのため、サーバ装置が制御不能な状態ではシャットダウン処理等を行うことができないという問題がある。
【0010】
また、特許文献2に記載されている装置は、電源スイッチになされる操作にもとづいて電源制御を実行することが禁止されている場合であっても、電源スイッチへの電源オフ操作と電源オフ操作とを繰り返せば第三者が当該装置をシャットダウンすることが可能であり、セキュリティに問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御が禁止されている状態に設定されている場合に、セキュリティに留意して操作にもとづく電源制御を有効にするシステム制御装置、およびシステム制御回路を備えたサーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によるシステム制御装置は、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を禁止する禁止状態に設定する機能を有するシステム制御装置であって、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を許可するために電源スイッチに対してなされる操作を示す操作パターンを記憶するパターン記憶手段と、電源スイッチになされた操作とパターン記憶手段が記憶している操作パターンとが合致しているか否かを判断する判断手段と、判断手段が電源スイッチになされた操作とパターン記憶手段が記憶している操作パターンとが合致していると判断した場合に、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を許可する電源制御手段とを備え、パターン記憶手段は、操作パターンとして、電源スイッチになされる複数の操作の組み合わせであって、電源スイッチを所定の時間以上押下する操作である長押しと電源スイッチを所定の時間未満押下する操作である短押しとの組合せを示すデータを記憶することを特徴とする。
【0013】
判断手段は、例えば、電源スイッチが押下されてから電源スイッチの押下が解除されるまでの間にクロック信号が入力された回数をカウントするカウント手段と、カウント手段のカウント値にもとづいて、電源スイッチが長押しされたこと、および電源スイッチが短押しされたことを判断する比較手段とを含む。
【0014】
比較手段は、カウント手段のカウント値が所定値以上である場合に電源スイッチが長押しされたと判断し、カウント手段のカウント値が所定値未満である場合に電源スイッチが短押しされたと判断するように構成されていてもよい。
【0015】
本発明によるサーバ装置は、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を禁止する禁止状態に設定する機能を有するシステム制御回路を備えたサーバ装置であって、システム制御回路が、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を許可するために電源スイッチに対してなされる操作を示す操作パターンを記憶するパターン記憶部と、電源スイッチになされた操作とパターン記憶手段が記憶している操作パターンとが合致しているか否かを判断する判断部と、判断手段が電源スイッチになされた操作とパターン記憶手段が記憶している操作パターンとが合致していると判断した場合に、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を許可する電源制御部とを備え、パターン記憶部が、操作パターンとして、電源スイッチになされる複数の操作の組み合わせであって、電源スイッチを所定の時間以上押下する操作である長押しと電源スイッチを所定の時間未満押下する操作である短押しとの組合せを示すデータを記憶することを特徴とする。
【0016】
判断部は、例えば、電源スイッチが押下されてから電源スイッチの押下が解除されるまでの間にクロック信号が入力された回数をカウントするカウンタと、カウンタのカウント値にもとづいて、電源スイッチが長押しされたこと、および電源スイッチが短押しされたことを判断する比較部とを含む。
【0017】
比較部が、カウンタのカウント値が所定値以上である場合に電源スイッチが長押しされたと判断し、カウンタのカウント値が所定値未満である場合に電源スイッチが短押しされたと判断するように構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、電源スイッチになされた操作とパターン記憶手段が記憶している操作パターンであって電源スイッチの長押しと短押しとの組合せを示す操作パターンとが合致した場合に、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を許可する。そのため、第三者によって電源制御が許可される状態に設定されることを防止しつつ、電源スイッチに対する操作にもとづいて電源制御が許可される状態に設定することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
実施の形態1.
本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明によるシステム制御装置を含むサーバ装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【0020】
図1に示す構成では、システム制御装置は、電源スイッチ1、パターン比較部(判断手段)2、パターン記憶部(パターン記憶手段)3、および電源制御回路(電源制御手段)4を含む。システム制御装置は、例えば、サーバ装置に搭載される。また、サーバ装置は、ACPI機能を実現するACPI制御回路5と、電源回路6とを含む。さらに、サーバ装置は、キーボードレスまたはコンソールレスのサーバ装置であって、通信ネットワークを介して他のコンピュータにリモート管理されているとする。
【0021】
電源制御回路4は、電源スイッチ1に対する操作にもとづく電源制御を禁止する状態に設定する機能と、電源スイッチ1に電源オフ操作がなされたことを示すトリガ信号をACPI制御回路5に出力する機能とを有する。
【0022】
パターン記憶部3は、禁止されている電源制御を許可するために電源スイッチ1になされる操作を示すデータ(以下、操作パターンという。)を記憶している。
【0023】
ACPI制御回路5は、トリガ信号が入力された場合に、ACPIの機能にもとづいてサーバ装置のシステムシャットダウン処理を実行する。電源回路6は、サーバ装置の各部に電力を供給する。
【0024】
パターン記憶部3が記憶している操作パターンについて説明する。この実施の形態では、操作パターンは、電源スイッチ1が所定の時間以上押下される操作(長押しという。)と、電源スイッチ1が所定の時間未満押下される操作(短押しという。)との組み合わせである。つまり、パターン記憶部3は、長押しと短押しとの順番と回数とを記憶する。この実施の形態では、パターン記憶部3は、1回短押しされ、次に1回長押しされ、さらに1回短押しされるという操作パターンを記憶しているとする。
【0025】
パターン比較部2は、電源スイッチ1になされた操作と、パターン記憶部3が記憶している操作パターンとが合致するか否かを判断する。
【0026】
図2は、パターン比較部2の一構成例を示すブロック図である。図2に示すパターン比較部2は、発振器10と、変化点検出回路11と、第1のカウンタ回路(カウント手段)13と、比較回路(比較手段)14と、第2のカウンタ回路15とを含む。発振器10は、クロック信号を、第1のカウンタ回路13、第2のカウンタ回路15および変化点検出回路11に出力する。
【0027】
電源スイッチ1が押下されている場合に、接点20は閉状態になり、変化点検出回路11にはローレベルの信号が入力される。また、電源スイッチ1が押下されていない場合に、接点20は開状態になり、変化点検出回路11にはハイレベルの信号が入力される。なお、変化点検出回路11は、例えば、入力がハイレベルからローレベルに変化したことを検出するD−フリップフロップ(Dラッチ)と、入力がローレベルからハイレベルに変化したことを検出するD−フリップフロップとを含む。
【0028】
次に、図3のタイミング図を参照してシステム制御装置の動作を説明する。
変化点検出回路11は、電源スイッチ1から入力された信号のレベルの変化を検出する。そして、変化点検出回路11は、電源スイッチ1から入力された信号のレベルの変化を検出した場合に、電源スイッチ1になされた操作が変化したことを示す変化信号を、比較回路14、第1のカウンタ回路13および第2のカウンタ回路15に出力する。
【0029】
具体的には、変化点検出回路11は、電源スイッチ1から入力されている信号がハイレベルからローレベルに変化した場合に、変化信号を第1のカウンタ回路13および第2のカウンタ回路15に交互に出力する。図3に示す例では、(1),(5)で示される変化信号を第1のカウンタ回路13に出力し、(3)で示される変化信号を第2のカウンタ回路15に出力する。
【0030】
また、変化点検出回路11は、電源スイッチ1から入力されている信号がローレベルからハイレベルに変化した場合に、変化信号を比較回路14に出力する。また、変化点検出回路11は、電源スイッチ1を介して入力されている信号がローレベルからハイレベルに変化した場合に、変化信号を出力してから、例えば、1クロック分の時間遅らせて、リセット信号を第1のカウンタ回路13および第2のカウンタ回路15に出力する。
【0031】
第1のカウンタ回路13は、変化信号が入力されてから、入力されたクロック信号の数をカウントする。また、第1のカウンタ回路13は、リセット信号が入力された場合に、カウント値をリセットする。第2のカウンタ回路15は、変化信号が入力されてから、入力されたクロック信号の数をカウントする。また、第2のカウンタ回路15は、リセット信号が入力された場合に、カウント値をリセットする。
【0032】
比較回路14は、奇数回目の変化信号(図3で示す例では、(2),(6)で示される変化信号)が入力された場合に、第1のカウンタ回路13からカウント値を読み出す。また、偶数回目のの変化信号(図3に示す例では(4)で示される変化信号)が入力された場合に、第2のカウンタ回路15からカウント値を読み出す。そして、比較回路14は、第1のカウンタ回路13のカウント値および第2のカウンタ回路のカウント値にもとづいて、電源スイッチ1になされた長押しと短押しとの組合せを認識する。
【0033】
具体的には、第1のカウンタ回路13のカウント値または第2のカウンタ回路15のカウント値が、所定値(例えば4)未満であった場合に、比較回路14は、電源スイッチ1が短押しされたと判断する。また、第1のカウンタ回路13のカウント値または第2のカウンタ回路15のカウント値が、所定値以上であった場合に、比較回路14は、電源スイッチ1が長押しされたと判断する。
【0034】
図3に示す例では、比較回路14は、第1のカウンタ回路13のカウント値にもとづいて電源スイッチ1が1回短押しされ、第2のカウンタ回路15のカウント値にもとづいて1回長押しされ、さらに第1のカウンタ回路13のカウント値にもとづいて1回短押しされたことを認識する。比較回路14は、認識した電源スイッチ1になされた操作と、パターン記憶部3が記憶している操作パターンとが合致するか否かを判断する。
【0035】
そして、比較回路14は、認識した電源スイッチ1になされた操作と、パターン記憶部3が記憶している操作パターンとが合致すると判断した場合に、認識した電源スイッチ1になされた操作と、パターン記憶部3が記憶している操作パターンとが合致したことを示す合致信号を電源制御回路4に出力する。
【0036】
図3に示す例では、最初に電源スイッチ1が押下されているときにクロック信号が3回入力されているので、比較回路14は、最初に電源スイッチ1が短押しされたことを認識する。2度目に電源スイッチ1が押下されているときにクロック信号が6回入力されているので、2度目に電源スイッチ1が長押しされたことを認識する。3度目に電源スイッチ1が押下されているときにクロック信号が3回入力されているので、3度目に電源スイッチ1が長押しされたことを認識する。従って、比較回路14は、電源スイッチ1が、1回短押しされ、次に1回長押しされ、さらに1回短押しされたことを認識する。よって、比較回路は、(6)で示される変化信号を受信したときに、合致信号を電源制御回路4に出力する。
【0037】
電源制御回路4は、合致信号が入力された場合に、内部状態を電源スイッチ1に対する操作にもとづく電源制御を許可する状態に設定する。その後、電源スイッチ1から信号が入力されると、電源スイッチ1に電源オフ操作がなされたことを示すトリガ信号をACPI制御回路5に出力する。ACPI制御回路5は、トリガ信号が入力されると、ACPIの機能にもとづいてサーバ装置のシステムシャットダウン処理を実行する。
【0038】
なお、比較回路14が、認識した電源スイッチ1になされた操作と、パターン記憶部3が記憶している操作パターンとが合致しないと判断した場合に、サーバ装置およびシステム制御装置の各部は、BIOS(Basic Input Output System)等の設定に従った動作を行う。
【0039】
本実施の形態によれば、電源スイッチ1に対する操作にもとづく電源制御を禁止する状態に設定されたキーボードレスまたはコンソールレスのサーバ装置と、そのサーバ装置をリモート管理するコンピュータとを接続する通信ネットワークに障害が発生した場合にも、そのサーバ装置を正常にシャットダウンすることができる。そのため、サーバ装置のハードディスク等が記憶している情報を保護することができる。
【0040】
また、本実施の形態によれば、電源スイッチ1になされた操作が、パターン記憶部3が記憶している操作パターンに合致した場合にサーバ装置をシャットダウン可能にするので、第三者によってサーバ装置がシャットダウンされることを防ぐことができる。
【0041】
また、本実施の形態によれば、パターン比較部2が含む各構成要素、および電源制御回路4がハードウェアによって実現されるので、サーバ装置をソフトウェアでシャットダウンできない場合に、そのサーバ装置を正常にシャットダウンすることができる。
【0042】
なお、本実施の形態の説明では、パターン記憶部3が、1回短押しされ、次に1回長押しされ、さらに1回短押しされるという操作パターンを記憶しているものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。パターン記憶部3は、例えば、モールス信号の様な操作パターンを記憶していてもよい。また、本実施の形態では、2つのカウンタ回路が設けられていたが、カウンタ回路は1つあればよい。
【0043】
実施の形態2.
本発明の第2の実施の形態について、図面を参照して説明する。図4は、本発明によるシステム制御装置の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【0044】
図4に示すシステム制御装置は、通信ネットワークを介して他のコンピュータから情報を受信する通信部7を含む。その他の構成は図1に示す第1の実施の形態のシステム制御装置の構成と同様である。
【0045】
なお、第2の実施の形態において、パターン記憶部3は、フラッシュROM(Read Only Memory)等の不揮発性RAM(Random Access Memory)である。
【0046】
通信部7は、通信ネットワークを介して他のコンピュータから操作パターンを受信し、受信した操作パターンをパターン記憶部3に記憶させる。
【0047】
よって、パターン記憶部3が記憶している操作パターンを変更することができる。例えば、他のコンピュータから通信ネットワークを介して、1週間毎に操作パターンを変更することができる。そのため、セキュリティをより強固にすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を禁止する状態に設定する機能を有するサーバ装置等を制御する装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】システム制御装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】パターン比較部2の一構成例を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態の動作を説明するタイミング図である。
【図4】システム制御装置の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0050】
1 電源スイッチ
2 パターン比較部
3 パターン記憶部
4 電源制御回路
5 ACPI制御回路
6 電源回路
7 通信部
10 発振器
11 変化点検出回路
13 第1のカウンタ回路
14 比較回路
15 第2のカウンタ回路
20 接点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を禁止する禁止状態に設定する機能を有するシステム制御装置において、
電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を許可するために電源スイッチに対してなされる操作を示す操作パターンを記憶するパターン記憶手段と、
電源スイッチになされた操作と前記パターン記憶手段が記憶している操作パターンとが合致しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が電源スイッチになされた操作と前記パターン記憶手段が記憶している操作パターンとが合致していると判断した場合に、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を許可する電源制御手段とを備え、
前記パターン記憶手段は、操作パターンとして、電源スイッチになされる複数の操作の組み合わせであって、電源スイッチを所定の時間以上押下する操作である長押しと電源スイッチを所定の時間未満押下する操作である短押しとの組合せを示すデータを記憶する
ことを特徴とするシステム制御装置。
【請求項2】
判断手段は、
電源スイッチが押下されてから電源スイッチの押下が解除されるまでの間にクロック信号が入力された回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段のカウント値にもとづいて、電源スイッチが長押しされたこと、および電源スイッチが短押しされたことを判断する比較手段とを含む
請求項1記載のシステム制御装置。
【請求項3】
比較手段は、カウント手段のカウント値が所定値以上である場合に電源スイッチが長押しされたと判断し、前記カウント手段のカウント値が所定値未満である場合に電源スイッチが短押しされたと判断する
請求項2記載のシステム制御装置。
【請求項4】
電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を禁止する禁止状態に設定する機能を有するシステム制御回路を備えたサーバ装置において、
前記システム制御回路は、
電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を許可するために電源スイッチに対してなされる操作を示す操作パターンを記憶するパターン記憶部と、
電源スイッチになされた操作と前記パターン記憶手段が記憶している操作パターンとが合致しているか否かを判断する判断部と、
前記判断手段が電源スイッチになされた操作と前記パターン記憶手段が記憶している操作パターンとが合致していると判断した場合に、電源スイッチに対する操作にもとづく電源制御を許可する電源制御部とを備え、
前記パターン記憶部は、操作パターンとして、電源スイッチになされる複数の操作の組み合わせであって、電源スイッチを所定の時間以上押下する操作である長押しと電源スイッチを所定の時間未満押下する操作である短押しとの組合せを示すデータを記憶する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
判断部は、
電源スイッチが押下されてから電源スイッチの押下が解除されるまでの間にクロック信号が入力された回数をカウントするカウンタと、
前記カウンタのカウント値にもとづいて、電源スイッチが長押しされたこと、および電源スイッチが短押しされたことを判断する比較部とを含む
請求項4記載のサーバ装置。
【請求項6】
比較部は、カウンタのカウント値が所定値以上である場合に電源スイッチが長押しされたと判断し、前記カウンタのカウント値が所定値未満である場合に電源スイッチが短押しされたと判断する
請求項5記載のサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−299247(P2007−299247A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−127265(P2006−127265)
【出願日】平成18年5月1日(2006.5.1)
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)
【Fターム(参考)】