シャフト適合システム
【課題】 基準ライ角等のクラブ仕様を少ない試験用クラブで決定する。
【解決手段】 ゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、第1打撃表面と第2打撃表面を提供するステップであり、第1打撃表面は第2打撃表面とは異なるステップと、データ取得装置を含む試験用クラブを提供するステップと、第1打撃表面に対して試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、初期情報はデータ取得装置によって収集するステップと、データ取得装置によって収集した初期情報が予め設定した条件を満足させるか否か決定するステップと、条件が満足される場合に、第2打撃表面に対して試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、データ取得装置によって補足情報を収集するステップと、データ取得装置によって収集した補足情報を評価して、基準ライ角を決定するステップと、を含む。
【解決手段】 ゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、第1打撃表面と第2打撃表面を提供するステップであり、第1打撃表面は第2打撃表面とは異なるステップと、データ取得装置を含む試験用クラブを提供するステップと、第1打撃表面に対して試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、初期情報はデータ取得装置によって収集するステップと、データ取得装置によって収集した初期情報が予め設定した条件を満足させるか否か決定するステップと、条件が満足される場合に、第2打撃表面に対して試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、データ取得装置によって補足情報を収集するステップと、データ取得装置によって収集した補足情報を評価して、基準ライ角を決定するステップと、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャフト適合システムに関する。
(著作権の認可)
以下の開示は著作権により保護されている。米国特許商標庁に登録されている形で、本開示に含まれる文書をファクシミリにより複製することには、本著作権保有者は何ら異議を申し立てないが、それ以外は、適用可能な著作権はすべて留保されている。
【背景技術】
【0002】
アイアンタイプのクラブは一般的にセットとして使用するように意図されている。一般的に、アイアンタイプのクラブの仕様はセットの少なくとも一部全体にわたって増加する。ライ角などのクラブ仕様は、一定のショットを達成する場合に重要であり、プレイヤーのスイングタイプおよび肉体的特性により決定される。従って、アイアンセットのかかるパラメーターを最適化して各自の道具で最大のパーフォーマンスを達成できるように、クラブ仕様をプレイヤー一人一人に適合させなければならない。適合プロセス中、複数(例えば7つ)のアイアンを使い、平面のライ・ボードに対するプレイヤーのスイングを評価することによって、一般的に全セットのクラブ仕様が決定される。
【0003】
従来のライ・ボード適合方法では、プレイヤーのテストショット中、試験用クラブのソールとライ・ボードの間の接触点を決定することにより、そのプレイヤーの理想的なライ角が一般的に決定される。図1−3に示すように、ライテープ112を最初に試験用クラブ100のソール108にあてがい、フェースの中心線118の近くのライテープ112上に、リーディングエッジに実質的に垂直な基準線111を印す。図4および5を参照すると、本明細書で使用する場合、「フェースの中心線」と言う用語は、試験用のクラブのクラブヘッドをアドレス位置に置いた状態で、衝突フェース123と、リーディングエッジ124に実質的に垂直でフェースの中心線を通過する仮想垂直平面との交点により規定される仮想線を意味する。
【0004】
再び図3を参照すると、基準線をライテープ上に印した後、プレイヤーは試験用クラブをライ・ボードに対してスイングする。クラブヘッドのソールとライ・ボードとの間の衝撃により、ライテープの接触部分に傷の付いた領域、あるいは破れた領域が生じる。ソールの衝撃点が基準線のトウ側にある場合、正確なライ角は、その1/4インチ(約5/8cm)毎に試験用のクラブのライよりも1°垂直になる。ソールの衝撃点が基準線のヒール側にある場合、正確なライ角は、その1/4インチ(約5/8cm)毎に試験用のクラブのライよりも1°フラットになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の適合カートは、プレイヤーが適切なライ角を持ったクラブヘッドで試験結果を確証できるように、一般的に数多くの「確認用クラブ」を必要としている。従って、従来の適合カートは一般的に高価で持ち運びに面倒である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、1つ以上の態様において、プレイヤーに適合させるのに必要なクラブの数を減らすのに更に効果的な適合装置および方法を含んでいてもよい。
【0007】
1つの実施例において、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、a)水平の打撃表面を有する第1ライ・ボードを提供するステップと、b)前記水平の打撃表面に対して傾いた斜角の打撃表面を有する第2のライ・ボードを提供するステップであり、前記第2のライ・ボードはフラットなライ角方位および垂直のライ角方位を含むステップと、c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある第2ライ・ボードの前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある第2ライ・ボードの前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップとを含む。
【0008】
別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、a)水平の打撃表面を提供するステップと、b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップとを含む。
【0009】
別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、a)水平の打撃表面を提供するステップと、b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、d)各々トウ領域、ヒール領域および中間領域を含む第1ゲージおよび第2ゲージを提供するステップと、e)前記第1ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記第1ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記第2ゲージに付けさせるステップと、j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記第2ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記第2ゲージに付けさせるステップと、o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップとを含む。
【0010】
更に別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、a)水平の打撃表面を提供するステップと、b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、f)前記水平の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、g)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、h)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、i)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、j)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、k)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、l)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、m)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、n)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、o)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、p)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、q)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、r)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップとを含む。
【0011】
更に別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、a)水平の打撃表面を提供するステップと、b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、d)各々トウ領域、ヒール領域および中間領域を含む第1ゲージおよび第2ゲージを提供するステップと、e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、f)前記水平の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記水平の打撃表面に前記第1ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第1境界標を前記第1ゲージに付けさせるステップと、g)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、h)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、i)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、j)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、k)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、l)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、m)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、n)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、o)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、p)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、q)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、r)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップとを含む。
【0012】
更に別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、第1打撃表面と第2打撃表面を提供するステップであり、前記第1打撃表面は前記第2打撃表面とは異なるステップと、データ取得装置を含む試験用クラブを提供するステップと、前記第1打撃表面に対して前記試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、初期情報は前記データ取得装置によって収集するステップと、前記データ取得装置によって収集した前記初期情報が予め設定した条件を満足させるか否か決定するステップと、前記条件が満足される場合に、前記第2打撃表面に対して前記試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、前記データ取得装置によって補足情報を収集するステップと、前記データ取得装置によって収集した補足情報を評価して、前記基準ライ角を決定するステップとを含む。
【0013】
更に別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのクラブの基準ライ角を決定するための複数のライ・ボードは、水平表面を有する第1のライ・ボードおよび斜角の表面を有する第2のライ・ボードを含む。
【0014】
以下に詳細に記載される1つ以上の実施例が種々の態様によって示す本発明の適合装置および方法の上記特徴および利点並びに他の特徴および利点は、以下の発明を実施するための最良の形態、添付の図面および特許請求項の範囲を考慮すれば明白である。添付の図面は例示を目的とするのみであり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
添付図面を参照しながら、本発明の例示的実施形態を以下に説明する。
【図1】ゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図2】ライテープを使用した、図1のゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図3】図1のゴルフクラブヘッドの正面斜視図である。
【図4】図1のゴルフクラブヘッドの上面図である。
【図5】図1のゴルフクラブヘッドの正面立面図である。
【図6】ライテープを使用したゴルフクラブヘッドの後面斜視図である。
【図7】本発明の1つ以上の態様による、一般的に平面のライ・ボードの上面図である。
【図8】図7の8−8線に沿って切断した、図7の平面ライ・ボードの断面図である。
【図9A】ライテープを使用したゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図9B】図9Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図9C】図9Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図10】本発明の1つ以上の態様による、斜角の打撃表面を持つ例示のライ・ボードの上面図である。
【図11】図10のライ・ボードの分解立体図である。
【図12】図10のライ・ボードの底面図である。
【図13】図12の13−13線にそって切断した図10のライ・ボードの断面図である。
【図14】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図15】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図16】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図17】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図18】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図19】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図20】斜角打撃表面を有するライ・ボードに対して構えを決めているゴルファーを例示したものである。
【図21A】ライテープを使用したゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図21B】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図21C】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図22A】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図22B】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図22C】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図23A】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図23B】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図23C】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図24A】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図24B】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図24C】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図25A】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図25B】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図25C】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【0016】
かかる図面は例示目的のためであり、必ずしも一定の比例に応じて描かれたものではない。全ての図面で、同じまたは類似の要素は同じ符号が付されている。
【発明を実施するための形態】
【0017】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する新規なライ・ボードおよび方法が、開示されている。このライ・ボードおよび方法が右利きの人だけでなく左利きの人にも適用可能であることは、当業者であれば理解できるであろう。同様に、このライ・ボードおよび方法はアイアンだけでなくウェッジにも適用可能である。
【0018】
図6を参照すると、本発明の1つ以上の態様によれば、ソール208と、クラブヘッドを基準位置に置いて測定された試験用ライ角βとを有する試験用のクラブ200が最初にプレイヤーに提供される。プレイヤーのスイングに関する情報を収集するため、データ取得装置すなわちゲージ212がクラブヘッドのソール208に使用される。ゲージ212は機械的な装置(例えばライテープ)であってもよいし、プレイヤーのスイング情報をデータ端末に送信する電子装置であってもよい。本発明の1つ以上の態様によれば、ゲージ212にはトウ領域226a、中間領域226bおよびヒール領域226cが含まれる。
【0019】
図7および8を参照すると、ライ・ボード225がプレイヤーの使用のために接地面に置かれている状態で水平打撃表面232を有する第1ライ・ボードに対して、試験用のクラブ200をスイングするようにプレイヤーは指示される。図9A−9Cに示されるように、水平打撃表面232に対するゲージ212の衝撃により、第1境界標(例えば第1境界標234a−cのようなマーク)がゲージ212上に生じる。第1境界標はテストスイング中にゲージ212の破れまたは傷により形成してもよいし、着色マーキングをライ・ボード225からゲージ212に直接移すことにより形成してもよい。別の実施例では、電子ゲージを使用する場合、仮想の第1境界標をデータ端末に送信してもよい。一般的に、第1ライ・ボード225は、ポリカーボネート、ポリプロピレン、プレキシグラス、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)など、堅くて透明な素材で作られる。
【0020】
テストスイングが完了したら、ゲージ212上の第1境界標の位置を特定し、記録する。例えば、第1境界標はトウ領域226a(図9A)、中間領域226b(図9C)またはヒール領域226c(図9B)の近似場所にあるかもしれない。再び図9Cを参照すると、第1境界標がゲージ212の中間領域226bの近似場所にあれば、試験用ライ角βに実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤー用に選択される。例えば、試験用のクラブ200のライ角が62°であれば、実質的に62°の基準ライ角を持つゴルフクラブがプレイヤーのために選択される。セット中の残りのクラブのライは、選択されたクラブヘッドに合わせて調整する。しかし、第1境界標がトウ領域226a(図9A)またはヒール領域226c(図9B)の近似場所にあれば、第2ライ・ボード236(図10)に対して試験用のクラブをスイングするように、プレイヤーは指示される。第2ライ・ボード236に対してテストスイングを行う前に、ゲージ212を試験用クラブのソールから外し、新しいゲージで置き替えてもよい。
【0021】
図10および11を参照すると、第2ライ・ボード236は中心部分238と支持構造体240を含む合わせ構造を有していてもよい。中心部分238は、ライ・ボード236がプレイヤーの使用のために接地面に置かれている状態で、接地面に対して例えば1°、2°、3°傾いた斜角打撃表面244を有していてもよい。第2ライ・ボードを製造する適切な方法には、加圧成形、スタンピング、ミル加工、ウォータージェッティングなどがある。適合カートの重量を最小限にし、持ち運びを簡便化するため、第2ライ・ボードは軽くて堅い素材(例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、PTT、プレキシグラスなど)で作るのが好ましい。図11に示すように、支持構造体240は中心部分238を受け入れる窪み245を含んでもよい。中心部分238は、プラスチック溶接、機械連動、押圧嵌合、接着剤結合などで支持構造体240に連結してもよい。本発明の1つ以上の態様によれば、試験用のクラブでライ・ボードを繰り返し打つと、中心部分238の打撃表面にひどい汚れおよび/または引っかき傷が蓄積する場合があるので、ライ・ボード236の中心部分238は取り替え可能であってもよい。
【0022】
図12および13を参照すると、支持構造体240は、支持脚254と一体不可分の側方表面252を有する側方部250を更に含んでいてもよい。側方部250の下側に描かれる図案または表示が第2ライ・ボード236に対して構えているプレイヤーに見えるように、第2ライ・ボード236は透明または半透明の素材で作られているのが好ましい。支持脚254には、第2ライ・ボードがプレイヤーの使用のために接地面に置かれている状態で接地面207と接触し、クラブの衝撃の際にボードの動きを阻止するのに十分な大きさの捩り抵抗を提供する、足256が含まれていてもよい。
【0023】
図13に示すように、支持構造体240は、側方部250と一体不可分で中心部分238の近似位置にある中心強化部248を更に含んでいてもよい。中心強化部248は、長手方向に置かれた複数の強化部材246を含んでいてもよい。各強化部材は、衝撃亀裂および/または疲労亀裂を避けるため、中心部分238に隣接する支持プラットフォームによって分離されていてもよい。更に、クラブによる衝撃によって中心部分238が一方に偏るのを最小限に抑えるため、中心強化部248は、第2ライ・ボード236がプレイヤーの使用のために接地面に置かれている状態で、少なくとも部分的に接地面207と接触していてもよい。テストスイング中に中心部分238が一方に偏ると、不正確なテスト結果が得られる場合がある。傾斜したライ・ボード236に関係する高さの違いに対応するため、各強化部材246は個別の効果的な高さを有していてもよい。本明細書で使用される場合、「効果的な高さ」と言う用語は、強化部材246と接地面207の間の接触点によって特徴付けられる第1の点260と、接地面に実質的に垂直で第1の点を含んでいる仮想線264と打撃表面244との交点で特徴付けられる第2の点262との間の垂直距離を意味する。強化部材の効果的な高さは、0.10インチ(約0.25cm)と1インチ(約2.5cm)との間の範囲、より好ましくは約0.25インチ(0.63cm)と0.50インチ(約1.3cm)の間の範囲であってよい。
【0024】
図14−19に例示されているように、中心強化部に対する強化部材の方位は様々であってよい。例えば、図14に示されるように、第2ライ・ボード236は、中心位置368から始まる複数の強化部材を有する中心強化部348を含んでいてもよい。少なくとも2つの強化部材346は中心強化部348を通って対角線に置かれ、少なくとも2つの強化部材346は互いに直交していてもよい。別の実施例では、図15に示すように、第2ライ・ボード436は円形の複数の強化部材446を有する中心強化部448を含んでいてもよい。図16は、蜂の巣構造の複数の強化部材546を含む中心強化部548を有する第2ライ・ボード536を示している。あるいは、図17は、ワッフル状に配置された複数の強化部材646を有する強化部648を含む第2ライ・ボード636を示している。別の実施例では、図18に示すように、第2ライ・ボード736は、単一の曲線からなる強化部材746を含む中心強化部748を有していてもよい。更に別の実施例では、図19に示すように、第2ライ・ボード836は、各強化部材846が横方向の寸法870に平行に置かれている複数の強化部材846を含む中心強化部848を有していてもよい。
【0025】
再び図9Aを参照すると、第1境界標(例えば、第1境界標234a)がトウ領域226aの近似位置にある場合、第2ライ・ボード236に対して試験用のクラブ200をスイングするようにプレイヤーは指示されるが、この場合、第2ライ・ボード236はプレイヤーに対して垂直のライ角方位にある。図20に示すように、プレイヤーが足を側方表面252の最高端に近く、しかもそれに垂直に置いた状態で斜角の打撃表面244に対して構えている場合、第2ライ・ボード236は垂直のライ角方位(ULO)にある。第2ライ・ボードに対して垂直のライ角テストスイングを行う前に、ゲージ212(図6を参照)の各領域に個別の垂直ライ角値を割り当ててもよい。例えば、トウ領域226aは第1垂直ライ角値(例えば3°)に関係し、中間領域226bは第2垂直ライ角値(例えば2°)に関係し、ヒール領域226cは第3垂直ライ角値(例えば1°)に関係してもよい。
【0026】
垂直ライ角テストスイングの間、斜角打撃表面224に対するゲージ212の衝撃により、ゲージ212上に第2境界標が生じる。図21Aを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270aのようなマーク)がトウ領域226aの近似位置である場合、試験用ライ角β(図6を参照)と第1垂直ライ角の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。図21Bを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270b)がヒール領域226cの近似位置である場合、試験用ライ角βと第3垂直ライ角の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。図21Cを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270c)が中間領域226bの近似位置である場合、試験用ライ角βと第2垂直ライ角の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。
【0027】
再び図9Bを参照すると、第1境界標(例えば、第1境界標234b)がヒール領域226cの近似位置にある場合、第2ライ・ボード236に対して試験用のクラブ200をスイングするようにプレイヤーは指示されるが、この場合、第2ライ・ボード236はプレイヤーに対してフラットのライ角方位にある。図20に示すように、プレイヤーが足を側方表面252の最低端に近く、しかもそれに垂直に置いた状態で斜角の打撃表面244に対して構えている場合、第2ライ・ボード236はフラットのライ角方位(FLO)にある。第2ライ・ボードに対してフラットのライ角テストスイングを行う前に、ゲージ212の各領域に個別のフラットライ角値を割り当ててもよい。例えば、トウ領域226aは第1フラットライ角値(例えば1°)に関係し、中間領域226bは第2フラットライ角値(例えば2°)に関係し、ヒール領域226cは第3フラットライ角値(例えば3°)に関係してもよい。
【0028】
フラットライ角テストスイングの間、斜角打撃表面224に対するゲージ212の衝撃により、ゲージ212上に第2境界標が生じる。図22Aを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270a)がトウ領域226aの近似位置である場合、試験用ライ角βと第1フラットライ角の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。図22Bを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270b)がヒール領域226cの近似位置である場合、試験用ライ角βと第3フラットライ角の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。図22Cを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270c)が中間領域226bの近似位置である場合、試験用ライ角βと第2フラットライ角の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。
【0029】
試験用のクラブとライ・ボード間の衝撃場所はスイング毎に異なる場合があるので、プレイヤーのスイング傾向を正確に決定するため、第1ライ・ボード225(図7)と第2ライ・ボード236(図11)に対して複数のテストスイングを行うようにプレイヤーに指示してもよい。例えば、少なくとも2つの第1境界標をゲージ212上に付けさせるため、第1ライ・ボード225の水平打撃表面に対して少なくとも2つのテストスイングを行うようにプレイヤーに指示してもよい。図23Cを参照すると、少なくとも2つの第1境界標234cの中の大多数が中間領域226bの近似位置にある場合、試験用ライ角βに実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。しかし、少なくとも2つの第1境界標234aの中の大多数がトウ領域226a(図23A)またはヒール領域226c(図23B)の近似位置にある場合、第2ライ・ボードに対して少なくとも2つのテストスイングを行うようにプレイヤーに指示する。第2ライ・ボード236に対してテストスイングを行う前に、ゲージ212を試験用クラブのソールから外し、新しいゲージで置き替えてもよい。
【0030】
再び図23Aを参照すると、第1境界標(例えば、第1境界標234a)の中の大多数がトウ領域226aの近似位置にある場合、第2ライ・ボード236(図11)に対して複数のテストスイングを行うようにプレイヤーは指示されるが、この場合、第2ライ・ボード236はプレイヤーに対して垂直のライ角方位にある。第2ライ・ボードの斜角打撃表面に対するゲージ212の各衝撃により、トウ領域226a、中間領域226bまたはヒール領域226cの近似位置に第2境界標が生じる。
【0031】
少なくとも2つの第2境界標270aの中の大多数がトウ領域226a(図24A)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第1垂直ライ角値の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。あるいは、少なくとも2つの第2境界標270bの中の大多数がヒール領域226c(図24B)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第3垂直ライ角値の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。更に、少なくとも2つの第2境界標270cの中の大多数が中間領域226b(図24C)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第2垂直ライ角値の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。
【0032】
再び図23Bを参照すると、第1境界標(例えば、第1境界標234b)の中の大多数がヒール領域226cの近似位置にある場合、第2ライ・ボード236に対して複数のテストスイングを行うようにプレイヤーは指示されるが、この場合、第2ライ・ボード236はプレイヤーに対してフラットなライ角方位にある。斜角打撃表面244に対するゲージ212の各衝撃により、トウ領域226a、中間領域226bまたはヒール領域226cの近似位置に第2境界標が生じる。
【0033】
2つの第2境界標の中の大多数がトウ領域226a(図25A)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第1フラットライ角値の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。反対に、少なくとも2つの第2境界標の中の大多数がヒール領域226c(図25B)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第3フラットライ角値の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。更に、少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が中間領域226b(図25C)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第2フラットライ角値の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。
【0034】
本発明の1つ以上の態様によると、基準ライ角はライ・ボードなしに決定してもよい。例えば、プレイヤーにテストスイングを行うように指示する場合、どのような水平表面(例えば、打撃マット)を用いてもよい。更に、上述の第2ライ・ボードの代わりに、1つ以上の斜角打撃表面を提供してもよい。更に別の態様では、本発明は、本明細書に記載するいずれかの方法を用いて、特定の人に特注適合させたゴルフクラブおよび/またはゴルフクラブセットを含んでもよい。
【0035】
以上、本発明を特定の典型的な態様を参照して説明した。しかし、添付の特許請求の範囲に記載される本発明のより広範な趣旨および範囲を逸脱することなく、種々の修正および変更が可能であることは明白である。従って、本明細書および図面は、限定的でなく、例示的なものと見なすべきである。
【符号の説明】
【0036】
200…試験用のクラブ、207…接地面、208…ソール、212…ゲージ、224…斜角打撃表面、225…第1ライ・ボード、226a…トウ領域、226b…中間領域、226c…ヒール領域、232…水平打撃表面、234a…第1境界標、234b…第1境界標、234c…第1境界標、236…第2ライ・ボード、238…中心部分、240…支持構造体、244…(斜角)打撃表面、245…窪み、246…強化部材、248…中心強化部、250…側方部、252…側方表面、254…支持脚、256…足、260…第1の点、262…第2の点、264…仮想線、270a…第2境界標、270b…第2境界標、270c…第2境界標、346…強化部材、348…中心強化部、368…中心位置、436…第2ライ・ボード、446…強化部材、448…中心強化部、536…第2ライ・ボード、546…強化部材、548…中心強化部、636…第2ライ・ボード、646…強化部材、648…強化部、736…第2ライ・ボード、746…強化部材、748…中心強化部、836…第2ライ・ボード、846…強化部材、848…中心強化部、870…寸法
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャフト適合システムに関する。
(著作権の認可)
以下の開示は著作権により保護されている。米国特許商標庁に登録されている形で、本開示に含まれる文書をファクシミリにより複製することには、本著作権保有者は何ら異議を申し立てないが、それ以外は、適用可能な著作権はすべて留保されている。
【背景技術】
【0002】
アイアンタイプのクラブは一般的にセットとして使用するように意図されている。一般的に、アイアンタイプのクラブの仕様はセットの少なくとも一部全体にわたって増加する。ライ角などのクラブ仕様は、一定のショットを達成する場合に重要であり、プレイヤーのスイングタイプおよび肉体的特性により決定される。従って、アイアンセットのかかるパラメーターを最適化して各自の道具で最大のパーフォーマンスを達成できるように、クラブ仕様をプレイヤー一人一人に適合させなければならない。適合プロセス中、複数(例えば7つ)のアイアンを使い、平面のライ・ボードに対するプレイヤーのスイングを評価することによって、一般的に全セットのクラブ仕様が決定される。
【0003】
従来のライ・ボード適合方法では、プレイヤーのテストショット中、試験用クラブのソールとライ・ボードの間の接触点を決定することにより、そのプレイヤーの理想的なライ角が一般的に決定される。図1−3に示すように、ライテープ112を最初に試験用クラブ100のソール108にあてがい、フェースの中心線118の近くのライテープ112上に、リーディングエッジに実質的に垂直な基準線111を印す。図4および5を参照すると、本明細書で使用する場合、「フェースの中心線」と言う用語は、試験用のクラブのクラブヘッドをアドレス位置に置いた状態で、衝突フェース123と、リーディングエッジ124に実質的に垂直でフェースの中心線を通過する仮想垂直平面との交点により規定される仮想線を意味する。
【0004】
再び図3を参照すると、基準線をライテープ上に印した後、プレイヤーは試験用クラブをライ・ボードに対してスイングする。クラブヘッドのソールとライ・ボードとの間の衝撃により、ライテープの接触部分に傷の付いた領域、あるいは破れた領域が生じる。ソールの衝撃点が基準線のトウ側にある場合、正確なライ角は、その1/4インチ(約5/8cm)毎に試験用のクラブのライよりも1°垂直になる。ソールの衝撃点が基準線のヒール側にある場合、正確なライ角は、その1/4インチ(約5/8cm)毎に試験用のクラブのライよりも1°フラットになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の適合カートは、プレイヤーが適切なライ角を持ったクラブヘッドで試験結果を確証できるように、一般的に数多くの「確認用クラブ」を必要としている。従って、従来の適合カートは一般的に高価で持ち運びに面倒である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、1つ以上の態様において、プレイヤーに適合させるのに必要なクラブの数を減らすのに更に効果的な適合装置および方法を含んでいてもよい。
【0007】
1つの実施例において、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、a)水平の打撃表面を有する第1ライ・ボードを提供するステップと、b)前記水平の打撃表面に対して傾いた斜角の打撃表面を有する第2のライ・ボードを提供するステップであり、前記第2のライ・ボードはフラットなライ角方位および垂直のライ角方位を含むステップと、c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある第2ライ・ボードの前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある第2ライ・ボードの前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップとを含む。
【0008】
別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、a)水平の打撃表面を提供するステップと、b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップとを含む。
【0009】
別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、a)水平の打撃表面を提供するステップと、b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、d)各々トウ領域、ヒール領域および中間領域を含む第1ゲージおよび第2ゲージを提供するステップと、e)前記第1ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記第1ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記第2ゲージに付けさせるステップと、j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記第2ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記第2ゲージに付けさせるステップと、o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップとを含む。
【0010】
更に別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、a)水平の打撃表面を提供するステップと、b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、f)前記水平の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、g)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、h)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、i)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、j)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、k)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、l)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、m)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、n)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、o)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、p)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、q)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、r)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップとを含む。
【0011】
更に別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、a)水平の打撃表面を提供するステップと、b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、d)各々トウ領域、ヒール領域および中間領域を含む第1ゲージおよび第2ゲージを提供するステップと、e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、f)前記水平の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記水平の打撃表面に前記第1ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第1境界標を前記第1ゲージに付けさせるステップと、g)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、h)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、i)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、j)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、k)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、l)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、m)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、n)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、o)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、p)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、q)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、r)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップとを含む。
【0012】
更に別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法は、第1打撃表面と第2打撃表面を提供するステップであり、前記第1打撃表面は前記第2打撃表面とは異なるステップと、データ取得装置を含む試験用クラブを提供するステップと、前記第1打撃表面に対して前記試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、初期情報は前記データ取得装置によって収集するステップと、前記データ取得装置によって収集した前記初期情報が予め設定した条件を満足させるか否か決定するステップと、前記条件が満足される場合に、前記第2打撃表面に対して前記試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、前記データ取得装置によって補足情報を収集するステップと、前記データ取得装置によって収集した補足情報を評価して、前記基準ライ角を決定するステップとを含む。
【0013】
更に別の実施例では、プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのクラブの基準ライ角を決定するための複数のライ・ボードは、水平表面を有する第1のライ・ボードおよび斜角の表面を有する第2のライ・ボードを含む。
【0014】
以下に詳細に記載される1つ以上の実施例が種々の態様によって示す本発明の適合装置および方法の上記特徴および利点並びに他の特徴および利点は、以下の発明を実施するための最良の形態、添付の図面および特許請求項の範囲を考慮すれば明白である。添付の図面は例示を目的とするのみであり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
添付図面を参照しながら、本発明の例示的実施形態を以下に説明する。
【図1】ゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図2】ライテープを使用した、図1のゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図3】図1のゴルフクラブヘッドの正面斜視図である。
【図4】図1のゴルフクラブヘッドの上面図である。
【図5】図1のゴルフクラブヘッドの正面立面図である。
【図6】ライテープを使用したゴルフクラブヘッドの後面斜視図である。
【図7】本発明の1つ以上の態様による、一般的に平面のライ・ボードの上面図である。
【図8】図7の8−8線に沿って切断した、図7の平面ライ・ボードの断面図である。
【図9A】ライテープを使用したゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図9B】図9Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図9C】図9Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図10】本発明の1つ以上の態様による、斜角の打撃表面を持つ例示のライ・ボードの上面図である。
【図11】図10のライ・ボードの分解立体図である。
【図12】図10のライ・ボードの底面図である。
【図13】図12の13−13線にそって切断した図10のライ・ボードの断面図である。
【図14】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図15】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図16】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図17】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図18】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図19】本発明の1つ以上の態様による、例示のライ・ボードの底面図である。
【図20】斜角打撃表面を有するライ・ボードに対して構えを決めているゴルファーを例示したものである。
【図21A】ライテープを使用したゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図21B】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図21C】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図22A】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図22B】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図22C】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図23A】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図23B】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図23C】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図24A】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図24B】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図24C】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図25A】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図25B】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図25C】21Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。
【0016】
かかる図面は例示目的のためであり、必ずしも一定の比例に応じて描かれたものではない。全ての図面で、同じまたは類似の要素は同じ符号が付されている。
【発明を実施するための形態】
【0017】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する新規なライ・ボードおよび方法が、開示されている。このライ・ボードおよび方法が右利きの人だけでなく左利きの人にも適用可能であることは、当業者であれば理解できるであろう。同様に、このライ・ボードおよび方法はアイアンだけでなくウェッジにも適用可能である。
【0018】
図6を参照すると、本発明の1つ以上の態様によれば、ソール208と、クラブヘッドを基準位置に置いて測定された試験用ライ角βとを有する試験用のクラブ200が最初にプレイヤーに提供される。プレイヤーのスイングに関する情報を収集するため、データ取得装置すなわちゲージ212がクラブヘッドのソール208に使用される。ゲージ212は機械的な装置(例えばライテープ)であってもよいし、プレイヤーのスイング情報をデータ端末に送信する電子装置であってもよい。本発明の1つ以上の態様によれば、ゲージ212にはトウ領域226a、中間領域226bおよびヒール領域226cが含まれる。
【0019】
図7および8を参照すると、ライ・ボード225がプレイヤーの使用のために接地面に置かれている状態で水平打撃表面232を有する第1ライ・ボードに対して、試験用のクラブ200をスイングするようにプレイヤーは指示される。図9A−9Cに示されるように、水平打撃表面232に対するゲージ212の衝撃により、第1境界標(例えば第1境界標234a−cのようなマーク)がゲージ212上に生じる。第1境界標はテストスイング中にゲージ212の破れまたは傷により形成してもよいし、着色マーキングをライ・ボード225からゲージ212に直接移すことにより形成してもよい。別の実施例では、電子ゲージを使用する場合、仮想の第1境界標をデータ端末に送信してもよい。一般的に、第1ライ・ボード225は、ポリカーボネート、ポリプロピレン、プレキシグラス、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)など、堅くて透明な素材で作られる。
【0020】
テストスイングが完了したら、ゲージ212上の第1境界標の位置を特定し、記録する。例えば、第1境界標はトウ領域226a(図9A)、中間領域226b(図9C)またはヒール領域226c(図9B)の近似場所にあるかもしれない。再び図9Cを参照すると、第1境界標がゲージ212の中間領域226bの近似場所にあれば、試験用ライ角βに実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤー用に選択される。例えば、試験用のクラブ200のライ角が62°であれば、実質的に62°の基準ライ角を持つゴルフクラブがプレイヤーのために選択される。セット中の残りのクラブのライは、選択されたクラブヘッドに合わせて調整する。しかし、第1境界標がトウ領域226a(図9A)またはヒール領域226c(図9B)の近似場所にあれば、第2ライ・ボード236(図10)に対して試験用のクラブをスイングするように、プレイヤーは指示される。第2ライ・ボード236に対してテストスイングを行う前に、ゲージ212を試験用クラブのソールから外し、新しいゲージで置き替えてもよい。
【0021】
図10および11を参照すると、第2ライ・ボード236は中心部分238と支持構造体240を含む合わせ構造を有していてもよい。中心部分238は、ライ・ボード236がプレイヤーの使用のために接地面に置かれている状態で、接地面に対して例えば1°、2°、3°傾いた斜角打撃表面244を有していてもよい。第2ライ・ボードを製造する適切な方法には、加圧成形、スタンピング、ミル加工、ウォータージェッティングなどがある。適合カートの重量を最小限にし、持ち運びを簡便化するため、第2ライ・ボードは軽くて堅い素材(例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、PTT、プレキシグラスなど)で作るのが好ましい。図11に示すように、支持構造体240は中心部分238を受け入れる窪み245を含んでもよい。中心部分238は、プラスチック溶接、機械連動、押圧嵌合、接着剤結合などで支持構造体240に連結してもよい。本発明の1つ以上の態様によれば、試験用のクラブでライ・ボードを繰り返し打つと、中心部分238の打撃表面にひどい汚れおよび/または引っかき傷が蓄積する場合があるので、ライ・ボード236の中心部分238は取り替え可能であってもよい。
【0022】
図12および13を参照すると、支持構造体240は、支持脚254と一体不可分の側方表面252を有する側方部250を更に含んでいてもよい。側方部250の下側に描かれる図案または表示が第2ライ・ボード236に対して構えているプレイヤーに見えるように、第2ライ・ボード236は透明または半透明の素材で作られているのが好ましい。支持脚254には、第2ライ・ボードがプレイヤーの使用のために接地面に置かれている状態で接地面207と接触し、クラブの衝撃の際にボードの動きを阻止するのに十分な大きさの捩り抵抗を提供する、足256が含まれていてもよい。
【0023】
図13に示すように、支持構造体240は、側方部250と一体不可分で中心部分238の近似位置にある中心強化部248を更に含んでいてもよい。中心強化部248は、長手方向に置かれた複数の強化部材246を含んでいてもよい。各強化部材は、衝撃亀裂および/または疲労亀裂を避けるため、中心部分238に隣接する支持プラットフォームによって分離されていてもよい。更に、クラブによる衝撃によって中心部分238が一方に偏るのを最小限に抑えるため、中心強化部248は、第2ライ・ボード236がプレイヤーの使用のために接地面に置かれている状態で、少なくとも部分的に接地面207と接触していてもよい。テストスイング中に中心部分238が一方に偏ると、不正確なテスト結果が得られる場合がある。傾斜したライ・ボード236に関係する高さの違いに対応するため、各強化部材246は個別の効果的な高さを有していてもよい。本明細書で使用される場合、「効果的な高さ」と言う用語は、強化部材246と接地面207の間の接触点によって特徴付けられる第1の点260と、接地面に実質的に垂直で第1の点を含んでいる仮想線264と打撃表面244との交点で特徴付けられる第2の点262との間の垂直距離を意味する。強化部材の効果的な高さは、0.10インチ(約0.25cm)と1インチ(約2.5cm)との間の範囲、より好ましくは約0.25インチ(0.63cm)と0.50インチ(約1.3cm)の間の範囲であってよい。
【0024】
図14−19に例示されているように、中心強化部に対する強化部材の方位は様々であってよい。例えば、図14に示されるように、第2ライ・ボード236は、中心位置368から始まる複数の強化部材を有する中心強化部348を含んでいてもよい。少なくとも2つの強化部材346は中心強化部348を通って対角線に置かれ、少なくとも2つの強化部材346は互いに直交していてもよい。別の実施例では、図15に示すように、第2ライ・ボード436は円形の複数の強化部材446を有する中心強化部448を含んでいてもよい。図16は、蜂の巣構造の複数の強化部材546を含む中心強化部548を有する第2ライ・ボード536を示している。あるいは、図17は、ワッフル状に配置された複数の強化部材646を有する強化部648を含む第2ライ・ボード636を示している。別の実施例では、図18に示すように、第2ライ・ボード736は、単一の曲線からなる強化部材746を含む中心強化部748を有していてもよい。更に別の実施例では、図19に示すように、第2ライ・ボード836は、各強化部材846が横方向の寸法870に平行に置かれている複数の強化部材846を含む中心強化部848を有していてもよい。
【0025】
再び図9Aを参照すると、第1境界標(例えば、第1境界標234a)がトウ領域226aの近似位置にある場合、第2ライ・ボード236に対して試験用のクラブ200をスイングするようにプレイヤーは指示されるが、この場合、第2ライ・ボード236はプレイヤーに対して垂直のライ角方位にある。図20に示すように、プレイヤーが足を側方表面252の最高端に近く、しかもそれに垂直に置いた状態で斜角の打撃表面244に対して構えている場合、第2ライ・ボード236は垂直のライ角方位(ULO)にある。第2ライ・ボードに対して垂直のライ角テストスイングを行う前に、ゲージ212(図6を参照)の各領域に個別の垂直ライ角値を割り当ててもよい。例えば、トウ領域226aは第1垂直ライ角値(例えば3°)に関係し、中間領域226bは第2垂直ライ角値(例えば2°)に関係し、ヒール領域226cは第3垂直ライ角値(例えば1°)に関係してもよい。
【0026】
垂直ライ角テストスイングの間、斜角打撃表面224に対するゲージ212の衝撃により、ゲージ212上に第2境界標が生じる。図21Aを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270aのようなマーク)がトウ領域226aの近似位置である場合、試験用ライ角β(図6を参照)と第1垂直ライ角の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。図21Bを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270b)がヒール領域226cの近似位置である場合、試験用ライ角βと第3垂直ライ角の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。図21Cを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270c)が中間領域226bの近似位置である場合、試験用ライ角βと第2垂直ライ角の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。
【0027】
再び図9Bを参照すると、第1境界標(例えば、第1境界標234b)がヒール領域226cの近似位置にある場合、第2ライ・ボード236に対して試験用のクラブ200をスイングするようにプレイヤーは指示されるが、この場合、第2ライ・ボード236はプレイヤーに対してフラットのライ角方位にある。図20に示すように、プレイヤーが足を側方表面252の最低端に近く、しかもそれに垂直に置いた状態で斜角の打撃表面244に対して構えている場合、第2ライ・ボード236はフラットのライ角方位(FLO)にある。第2ライ・ボードに対してフラットのライ角テストスイングを行う前に、ゲージ212の各領域に個別のフラットライ角値を割り当ててもよい。例えば、トウ領域226aは第1フラットライ角値(例えば1°)に関係し、中間領域226bは第2フラットライ角値(例えば2°)に関係し、ヒール領域226cは第3フラットライ角値(例えば3°)に関係してもよい。
【0028】
フラットライ角テストスイングの間、斜角打撃表面224に対するゲージ212の衝撃により、ゲージ212上に第2境界標が生じる。図22Aを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270a)がトウ領域226aの近似位置である場合、試験用ライ角βと第1フラットライ角の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。図22Bを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270b)がヒール領域226cの近似位置である場合、試験用ライ角βと第3フラットライ角の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。図22Cを参照すると、第2境界標(例えば第2境界標270c)が中間領域226bの近似位置である場合、試験用ライ角βと第2フラットライ角の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。
【0029】
試験用のクラブとライ・ボード間の衝撃場所はスイング毎に異なる場合があるので、プレイヤーのスイング傾向を正確に決定するため、第1ライ・ボード225(図7)と第2ライ・ボード236(図11)に対して複数のテストスイングを行うようにプレイヤーに指示してもよい。例えば、少なくとも2つの第1境界標をゲージ212上に付けさせるため、第1ライ・ボード225の水平打撃表面に対して少なくとも2つのテストスイングを行うようにプレイヤーに指示してもよい。図23Cを参照すると、少なくとも2つの第1境界標234cの中の大多数が中間領域226bの近似位置にある場合、試験用ライ角βに実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。しかし、少なくとも2つの第1境界標234aの中の大多数がトウ領域226a(図23A)またはヒール領域226c(図23B)の近似位置にある場合、第2ライ・ボードに対して少なくとも2つのテストスイングを行うようにプレイヤーに指示する。第2ライ・ボード236に対してテストスイングを行う前に、ゲージ212を試験用クラブのソールから外し、新しいゲージで置き替えてもよい。
【0030】
再び図23Aを参照すると、第1境界標(例えば、第1境界標234a)の中の大多数がトウ領域226aの近似位置にある場合、第2ライ・ボード236(図11)に対して複数のテストスイングを行うようにプレイヤーは指示されるが、この場合、第2ライ・ボード236はプレイヤーに対して垂直のライ角方位にある。第2ライ・ボードの斜角打撃表面に対するゲージ212の各衝撃により、トウ領域226a、中間領域226bまたはヒール領域226cの近似位置に第2境界標が生じる。
【0031】
少なくとも2つの第2境界標270aの中の大多数がトウ領域226a(図24A)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第1垂直ライ角値の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。あるいは、少なくとも2つの第2境界標270bの中の大多数がヒール領域226c(図24B)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第3垂直ライ角値の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。更に、少なくとも2つの第2境界標270cの中の大多数が中間領域226b(図24C)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第2垂直ライ角値の合計に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。
【0032】
再び図23Bを参照すると、第1境界標(例えば、第1境界標234b)の中の大多数がヒール領域226cの近似位置にある場合、第2ライ・ボード236に対して複数のテストスイングを行うようにプレイヤーは指示されるが、この場合、第2ライ・ボード236はプレイヤーに対してフラットなライ角方位にある。斜角打撃表面244に対するゲージ212の各衝撃により、トウ領域226a、中間領域226bまたはヒール領域226cの近似位置に第2境界標が生じる。
【0033】
2つの第2境界標の中の大多数がトウ領域226a(図25A)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第1フラットライ角値の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。反対に、少なくとも2つの第2境界標の中の大多数がヒール領域226c(図25B)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第3フラットライ角値の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。更に、少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が中間領域226b(図25C)の近似位置にある場合、試験用ライ角βと第2フラットライ角値の差に実質的に等しい基準ライ角を有する少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブが、プレイヤーのために選択される。
【0034】
本発明の1つ以上の態様によると、基準ライ角はライ・ボードなしに決定してもよい。例えば、プレイヤーにテストスイングを行うように指示する場合、どのような水平表面(例えば、打撃マット)を用いてもよい。更に、上述の第2ライ・ボードの代わりに、1つ以上の斜角打撃表面を提供してもよい。更に別の態様では、本発明は、本明細書に記載するいずれかの方法を用いて、特定の人に特注適合させたゴルフクラブおよび/またはゴルフクラブセットを含んでもよい。
【0035】
以上、本発明を特定の典型的な態様を参照して説明した。しかし、添付の特許請求の範囲に記載される本発明のより広範な趣旨および範囲を逸脱することなく、種々の修正および変更が可能であることは明白である。従って、本明細書および図面は、限定的でなく、例示的なものと見なすべきである。
【符号の説明】
【0036】
200…試験用のクラブ、207…接地面、208…ソール、212…ゲージ、224…斜角打撃表面、225…第1ライ・ボード、226a…トウ領域、226b…中間領域、226c…ヒール領域、232…水平打撃表面、234a…第1境界標、234b…第1境界標、234c…第1境界標、236…第2ライ・ボード、238…中心部分、240…支持構造体、244…(斜角)打撃表面、245…窪み、246…強化部材、248…中心強化部、250…側方部、252…側方表面、254…支持脚、256…足、260…第1の点、262…第2の点、264…仮想線、270a…第2境界標、270b…第2境界標、270c…第2境界標、346…強化部材、348…中心強化部、368…中心位置、436…第2ライ・ボード、446…強化部材、448…中心強化部、536…第2ライ・ボード、546…強化部材、548…中心強化部、636…第2ライ・ボード、646…強化部材、648…強化部、736…第2ライ・ボード、746…強化部材、748…中心強化部、836…第2ライ・ボード、846…強化部材、848…中心強化部、870…寸法
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
a)水平の打撃表面を有する第1ライ・ボードを提供するステップと、
b)前記水平の打撃表面に対して傾いた斜角の打撃表面を有する第2のライ・ボードを提供するステップであり、前記第2のライ・ボードはフラットなライ角方位および垂直のライ角方位を含むステップと、
c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、
d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、
e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、
f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、
h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある第2ライ・ボードの前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、
k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある第2ライ・ボードの前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、
p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、を含む方法。
【請求項2】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
a)水平の打撃表面を提供するステップと、
b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、
c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、
d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、
e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、
f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、
h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、
k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、
p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、を含む方法。
【請求項3】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
a)水平の打撃表面を提供するステップと、
b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、
c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、
d)各々トウ領域、ヒール領域および中間領域を含む第1ゲージおよび第2ゲージを提供するステップと、
e)前記第1ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、
f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記第1ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、
h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記第2ゲージに付けさせるステップと、
j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、
k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記第2ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記第2ゲージに付けさせるステップと、
o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、
p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、を含む方法。
【請求項4】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
a)水平の打撃表面を提供するステップと、
b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、
c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、
d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、
e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、
f)前記水平の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
g)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、
h)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
i)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
j)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、
k)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
l)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
m)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
n)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
o)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、
p)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
q)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
r)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、を含む方法。
【請求項5】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
a)水平の打撃表面を提供するステップと、
b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、
c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、
d)各々トウ領域、ヒール領域および中間領域を含む第1ゲージおよび第2ゲージを提供するステップと、
e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、
f)前記水平の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記水平の打撃表面に前記第1ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第1境界標を前記第1ゲージに付けさせるステップと、
g)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、
h)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
i)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
j)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、
k)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
l)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
m)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
n)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
o)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、
p)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
q)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
r)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、を含む方法。
【請求項6】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
第1打撃表面と第2打撃表面を提供するステップであり、前記第1打撃表面は前記第2打撃表面とは異なるステップと、
データ取得装置を含む試験用クラブを提供するステップと、
前記第1打撃表面に対して前記試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、初期情報は前記データ取得装置によって収集するステップと、
前記データ取得装置によって収集した前記初期情報が予め設定した条件を満足させるか否か決定するステップと、
前記条件が満足される場合に、前記第2打撃表面に対して前記試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、前記データ取得装置によって補足情報を収集するステップと、
前記データ取得装置によって収集した補足情報を評価して、前記基準ライ角を決定するステップと、を含む方法。
【請求項7】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのクラブの基準ライ角を決定するための複数のライ・ボードであって、
水平表面を含む第1ライ・ボードであり、前記水平表面は前記第1ライ・ボードが通常の使用位置にある場合に水平である第1ライ・ボードと、
斜角表面を含む第2ライ・ボードであり、前記斜角表面は前記第2ライ・ボードが通常の使用位置にある場合に水平方向に対して斜角である第2ライ・ボードと、を含むライ・ボード。
【請求項1】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
a)水平の打撃表面を有する第1ライ・ボードを提供するステップと、
b)前記水平の打撃表面に対して傾いた斜角の打撃表面を有する第2のライ・ボードを提供するステップであり、前記第2のライ・ボードはフラットなライ角方位および垂直のライ角方位を含むステップと、
c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、
d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、
e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、
f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、
h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある第2ライ・ボードの前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、
k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある第2ライ・ボードの前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、
p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、を含む方法。
【請求項2】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
a)水平の打撃表面を提供するステップと、
b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、
c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、
d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、
e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、
f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、
h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、
k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、
p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、を含む方法。
【請求項3】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
a)水平の打撃表面を提供するステップと、
b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、
c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、
d)各々トウ領域、ヒール領域および中間領域を含む第1ゲージおよび第2ゲージを提供するステップと、
e)前記第1ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、
f)前記水平の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記水平の打撃表面に前記第1ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
g)前記第1境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、
h)前記第1境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
i)前記第1境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、第2境界標を前記第2ゲージに付けさせるステップと、
j)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、
k)ステップi)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
l)ステップi)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
m)ステップi)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
n)前記第1境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して前記試験用のクラブをスイングし、前記斜角の打撃表面に前記第2ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記第2境界標を前記第2ゲージに付けさせるステップと、
o)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、
p)ステップn)の前記第2境界標が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
q)ステップn)の前記第2境界標が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
r)ステップn)の前記第2境界標が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、を含む方法。
【請求項4】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
a)水平の打撃表面を提供するステップと、
b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、
c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、
d)トウ領域、ヒール領域および中間領域を含むゲージを提供するステップと、
e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、
f)前記水平の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記水平の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第1境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
g)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、
h)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
i)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
j)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、
k)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
l)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
m)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
n)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
o)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、
p)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
q)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
r)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、を含む方法。
【請求項5】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
a)水平の打撃表面を提供するステップと、
b)前記水平の打撃表面に対して傾いている斜角の打撃表面を提供するステップであり、前記斜角の打撃表面はフラットなライ角方位および垂直なライ角方位を含んでいるステップと、
c)ソールおよび試験用のライ角を含む試験用のクラブを提供するステップであり、前記試験用のクラブは前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブと所定の関係を有しているステップと、
d)各々トウ領域、ヒール領域および中間領域を含む第1ゲージおよび第2ゲージを提供するステップと、
e)前記ゲージを前記試験用のクラブのソールに接触させるステップと、
f)前記水平の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記水平の打撃表面に前記第1ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第1境界標を前記第1ゲージに付けさせるステップと、
g)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップと、
h)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用のライ角に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
i)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記フラットなライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
j)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1のフラットライ角値に関係し、前記中間領域は第2のフラットライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3のフラットライ角値に関係しているステップと、
k)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
l)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
m)ステップi)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3のフラットライ角値の差に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
n)前記少なくとも2つの第1境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記試験用クラブのソールから前記第1ゲージを除き、前記試験用クラブのソールに前記第2ゲージを接触させ、前記垂直なライ角方位にある前記斜角の打撃表面に対して少なくとも2度のテストスイングを行い、前記斜角の打撃表面に前記ゲージを衝突させるように前記プレイヤーに指示するステップであり、前記少なくとも2つの第2境界標を前記ゲージに付けさせるステップと、
o)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域、前記ヒール領域または前記中間領域に近似しているかどうかを特定するステップであり、前記トウ領域は第1の垂直なライ角値に関係し、前記中間領域は第2の垂直なライ角値に関係し、前記ヒール領域は第3の垂直なライ角値に関係しているステップと、
p)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記トウ領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第1の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
q)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記中間領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第2の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、
r)ステップn)の前記少なくとも2つの第2境界標の中の大多数が前記ヒール領域に近似している場合、前記基準ライ角が前記試験用ライ角と前記第3の垂直ライ角値の合計に実質的に等しい前記少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブを選択するステップと、を含む方法。
【請求項6】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのゴルフクラブの基準ライ角を決定する方法であって、
第1打撃表面と第2打撃表面を提供するステップであり、前記第1打撃表面は前記第2打撃表面とは異なるステップと、
データ取得装置を含む試験用クラブを提供するステップと、
前記第1打撃表面に対して前記試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、初期情報は前記データ取得装置によって収集するステップと、
前記データ取得装置によって収集した前記初期情報が予め設定した条件を満足させるか否か決定するステップと、
前記条件が満足される場合に、前記第2打撃表面に対して前記試験用クラブをスイングするようにプレイヤーに指示するステップであり、前記データ取得装置によって補足情報を収集するステップと、
前記データ取得装置によって収集した補足情報を評価して、前記基準ライ角を決定するステップと、を含む方法。
【請求項7】
プレイヤー用に特注適合させた少なくとも1つのアイアンタイプのクラブの基準ライ角を決定するための複数のライ・ボードであって、
水平表面を含む第1ライ・ボードであり、前記水平表面は前記第1ライ・ボードが通常の使用位置にある場合に水平である第1ライ・ボードと、
斜角表面を含む第2ライ・ボードであり、前記斜角表面は前記第2ライ・ボードが通常の使用位置にある場合に水平方向に対して斜角である第2ライ・ボードと、を含むライ・ボード。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【公開番号】特開2011−98203(P2011−98203A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251167(P2010−251167)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(504017809)SRIスポーツ株式会社 (701)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(504017809)SRIスポーツ株式会社 (701)
【Fターム(参考)】
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